JP3498278B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像担持体に
形成されたトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、両面コピーにおいては、像担持体
上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。 【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、特
公昭49−37538号公報、特公昭54−28740
号公報や特開平1−44457号公報や特開平4−21
4576号公報等により転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案され、特に、特開平1
−44457号公報や特開平4−214576号公報等
には像担持体、帯電手段、像露光手段、現像手段等より
なる像形成手段を複数組トナー像受像体上に並列に配置
し、カラー画像の両面コピーを形成する方法が提案され
ている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平1−44457号公報や特開平4−214576
号公報等により提案される両面カラー画像形成は、転写
材の搬送性は向上するが、トナー像受像体上に1色ずつ
カラートナー像を重ねて行くので、色ズレやトナーの散
りやこすれ等の画像劣化が起き易い。 【0005】これに対し、本願発明者らは、像担持体
(第1の像担持手段)に形成したトナー像を一旦トナー
像受像体(第2の像担持手段)に一括して転写し、トナ
ー像受像体上のトナー像と、再度像担持体に形成したト
ナー像とを転写材の両面に転写する両面画像形成方法を
検討しているが、トナー像受像体は最大画像サイズ例え
ばA−3サイズを収納可能とするため、トナー像受像体
の長さが長くなるが、画像形成装置の小型化を図ろうと
すると、裏面画像を定着する定着装置とトナー像受像体
との近接配置が必要となる。 【0006】この際、定着装置よりの熱によりトナー像
受像体が加熱されてトナー像受像体が劣化したり、変質
したり、トナー像受像体上のトナーが熱せられトナー像
受像体に融着するといった問題が生じる。また、トナー
像受像体の定着装置側の上部に配置された裏面転写用や
分離用のコロナ放電器より発生するオゾンによるトナー
像受像体の劣化、変質等の問題も生じる。 【0007】本発明は上記の問題点を改良し、第2の像
担持手段への定着装置よりの熱が遮断され、第2の像担
持手段の劣化、変質等が軽減され、また、裏面転写用や
分離用のコロナ放電器より発生するオゾンによる第2の
像担持手段の劣化、変質等が防止され、良好な両面画像
が長期に亙って維持される画像形成装置を提供すること
を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する第1の像担
持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像
が一括して転写され、転写された該トナー像を再び表面
に担持する第2の像担持手段と、前記第1の像担持手段
に担持されているトナー像を転写材の表面に転写する第
1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持されてい
るトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写手
段と、前記トナー像が両面に転写された転写材を前記第
2の像担持手段から分離する分離部と、前記転写材の両
面に転写されたトナー像を定着する定着装置と、前記分
離部と前記定着装置との間に設けられ、前記第2の像担
持手段から分離された転写材を前記第2の像担持手段か
ら前記定着装置に搬送する搬送部とを有する画像形成装
置において、前記画像形成装置本体内に流入した外気
を、前記分離部に沿って通過させて前記搬送部を搬送さ
れる転写材の上下に流入させ、前記転写材の搬送方向に
対して直交する方向に前記画像形成装置外部に排出させ
る排出手段を設けたことを特徴とする画像形成装置によ
って達成される。 【0009】 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。また、以下の実施形態の説明にお
いて、カラートナー像の転写材への転写の際に、転写域
において像担持体に対向する側の転写材の面(転写材の
表面という)に転写する画像を表面画像、転写材の他方
の側の面(転写材の裏面という)に転写する画像を裏面
画像という。 【0011】本発明の画像形成装置の一実施形態の画像
形成プロセス、各機構及び空気流形成の第1の例につい
て、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本発明の一
実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
り、図2は、図1の像担持体の側断面図であり、図3
は、両面のトナー像形成状態を示す図であり、図4は、
空気流形成の第1の例を示す要部上面図である。 【0012】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって
形成される円筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、
a−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を
該基体の外周に形成したものであり、接地された状態で
図1の矢印で示す時計方向に回転される。 【0013】感光体ドラム10は図2に示す如く、それ
を係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10b
が装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し両面
端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリ
ング110a,110bにより軸受けされて回転自在に
支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装
置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所
定の方向に定速で回転される。装置本体の不図示の両側
の側板に固定されるドラム軸110に保持部材20が取
付けられ、保持部材20に各色毎の露光ユニット12が
固定されて感光体ドラム10の基体内部に収容される。 【0014】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び
黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像担
持体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交す
る方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、感
光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電
位に保持された制御グリッドと、放電電極11aとし
て、例えば鋸歯状電極を用いトナーと同極性のコロナ放
電とによって帯電作用(本実施形態においてはマイナス
帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与
える。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極を用
いることも可能である。 【0015】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロト
ロン帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位
置との間で、現像スリーブ131に対して感光体ドラム
の回転方向上流側に設けた状態で配置される。 【0016】露光ユニット12は、感光体ドラム10の
軸と平行に主走査方向に配列された像露光光発光素子と
してのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並
べた線状の露光素子12aと、等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズ12bとが、不図示のホルダに取付け
られた露光用ユニットとして構成される。各色毎の露光
ユニット12が保持部材20に取付けられるが、保持部
材20には各色毎の露光ユニット12の他に一様露光器
12c及び転写同時露光器12dが取付けられて感光体
ドラム10の基体内部に収容される。別体の画像読み取
り装置によって読み取られ、メモリに記憶された各色の
画像データがメモリより順次読み出されて各色毎の露光
ユニット12にそれぞれ電気信号として入力される。 【0017】露光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電),LED(発光ダイオード)等の複数の発光
素子をアレイ状に並べたものが用いられる。この実施形
態で使用される発光素子の発光波長は、通常Y,M,C
のトナーの透過性の高い680nm〜900nmの範囲
のものが良好であるが、裏面から像露光を行うことから
カラートナーに透明性を十分に有しないこれより短い波
長でもよい。 【0018】画像形成される色順序と、回転される感光
体ドラムに、該色順序に従って設けられる現像器13
は、本実施形態においては、図1の矢印にて示す感光体
ドラム10の回転方向に対してY,Mの現像器13が感
光体ドラム10の左側に、また、C,Kの現像器13が
感光体ドラム10の右側に配置され、Y,Mの現像器1
3の現像ケーシング138の下方にY,Mのスコロトロ
ン帯電器11が、また、C,Kの現像器13の現像ケー
シング138の上方にC,Kのスコロトロン帯電器11
が配置される。 【0019】各色毎の現像手段としての現像器13は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒
色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ収
容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間
隙を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転
方向と同方向に回転する例えば厚み0.5mm〜1m
m、外径15mm〜25mmの円筒状の非磁性のステン
レスあるいはアルミ材で形成された現像スリーブ131
を備えている。 【0020】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100μm
〜1000μmをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器13による現像作用に際しては、現像スリーブ131
に対し直流電圧あるいは更に交流電圧ACを加えた現像
バイアスが印加され、現像器の収容する一成分或いは二
成分現像剤によるジャンピング現像が行われて、透明な
導電層を接地する負荷電の感光体ドラム10に対してト
ナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の
直流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させる
非接触の反転現像が行われる。この時の現像間隔精度は
画像ムラを防ぐために20μm程度以下が必要である。 【0021】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12と
による像露光によって形成される感光体ドラム10上の
静電潜像を現像バイアス電圧の電圧印加による非接触現
像法により非接触の状態で帯電極性と同極性のトナー
(本実施形態においては感光体ドラムは負帯電であり、
マイナス極性のトナー)により反転現像する。 【0022】原稿画像として本装置とは別体の画像読取
装置の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コン
ピュータで編集された画像が、Y,M,C及びKの各色
別の画像データとして一旦メモリに記憶し格納される。 【0023】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により駆動用の歯車G1を通して感光
体ドラム10の後フランジ10bに設けられた歯車10
Gが回動され感光体ドラム10を図1の矢印で示す時計
方向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方でイエロ
ー(Y)の現像器13の現像ケーシング138の下方に
配置されたYのスコロトロン帯電器11の帯電作用によ
り感光体ドラム10に電位の付与が開始される。 【0024】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12において第1の色信号即ちY
の画像データに対応する電気信号による露光が開始され
ドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像
のYの画像に対応する静電潜像を形成する。 【0025】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。 【0026】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、更に感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
が付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号即ち
Mの画像データに対応する電気信号による露光が行わ
れ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前
記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)の
トナー像が順次重ね合わせて形成される。 【0027】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12及びCの現像器13によ
って更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒色
(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に配
置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光ユ
ニット12及び現像器13によって第4の色信号に対応
する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラ
ーのトナー像が形成される(トナー像形成手段)。 【0028】これ等Y,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像
の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受
けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同
等の静電潜像を形成することが可能となる。 【0029】上記の画像形成プロセスによって像担持体
としての感光体ドラム10(第1の像担持手段)上に裏
面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され、感
光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わせカラートナー
像が転写域14bにおいて、トナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加される転
写器14cにより、駆動ローラ14d及び従動ローラ1
4e間に張架され、感光体ドラム10に近接あるいは接
触して設けられたトナー像受像体14a(第2の像担持
手段)上に一括して転写される。この際、良好な転写が
なされるように、例えば発光ダイオードを用いた転写同
時露光器12dによる一様露光が行われる。 【0030】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像担持体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器12cによる露光による感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て引き続き次の表面画像のカラー画像形成が行われる。 【0031】トナー像受像体14a上に形成されている
裏面画像と転写域14bにおける同期がとられて、上記
のカラー画像形成プロセスと同様にして、重ね合わせカ
ラートナー像の表面画像が感光体ドラム10上に形成さ
れる。この時に形成される表面画像は、像担持体上では
裏面画像形成とは、互いに鏡像になる様に画像データを
変更する必要がある。 【0032】転写材である転写紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、タイミングローラ15bへ搬送される。 【0033】記録紙Pは、タイミングローラ15bの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像との同期がとられて転
写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、転写材
帯電手段としての紙帯電器14fによりトナーと同極性
に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転写
域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行う
ことにより、トナー像受像体上のトナー像や像担持体上
のトナー像と引き合うことを防止して、トナー像の乱れ
を防止している。また、転写材帯電手段としては、トナ
ー像受像体に当接及び当接解除可能な導通ローラやブラ
シ帯電器等を用いることも可能である。 【0034】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段として
の転写器14cにより感光体ドラム10の周面上の表面
画像が一括して記録紙Pの上面側(表面側)に転写され
る。この際、トナー像受像体14aの周面上の裏面画像
は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体14aに存
在する。次に、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の電圧を印加した第2の転写手段として
の裏面転写器14gによりトナー像受像体14aの周面
上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面側(裏面側)に
転写する。転写器14cによる転写の際、良好な転写が
なされるように、転写器14cと対向して感光体ドラム
10の内部に設けられた、例えば発光ダイオードを用い
た転写同時露光器12dによる一様露光が行われる。 【0035】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、像担持体上に形成したカラートナー像をコロ
ナ帯電により極性反転を行う両面画像形成では、下層の
トナーが同極性に十分帯電されないことから、転写が不
良となるので好ましくない。 【0036】像担持体上で反転現像を繰り返し、重ね合
わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えず
にトナー像受像体14aに一括転写し、次に、極性を変
えずに記録紙Pに一括転写することが、裏面画像形成の
転写性の向上に寄与するので好ましい。表面画像形成に
対しても、像担持体上に反転現像を繰り返し、重ね合わ
せて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずに
記録紙Pに一括転写することが、表面画像形成の転写性
の向上に寄与するので好ましい。 【0037】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。 【0038】トナー像受像体14aは厚さ0.5mm〜
2.0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或い
はウレタンゴムの108Ω・cm〜1012Ω・cmの抵
抗値をもつ半導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナー
フィルミング防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ
素コーティングを行った2層構成とされる。この層も同
様な半導電性が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚
さ0.1mm〜0.5mmの半導電性のポリエステルや
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート等を使用することもできる。 【0039】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電され、トナー像受像体14aから分離され、両
方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成
される定着手段としての定着装置17へと搬送される。
定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧
力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着ト
ナーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙Pが排
紙ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ排出
される。 【0040】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーは、トナー像受像体のクリーニング手段と
してのトナー像受像体クリーニング装置14iに設けら
れトナー像受像体14aに当接及び当接解除可能なブレ
ードによりクリーニングされる。 【0041】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは像担持体AC除電器16により除電を
受けた後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラ
ム10に当接したゴム材から成るクリーニングブレード
19aによってクリーニング装置19内に掻き落とさ
れ、スクリュウ19bによって図示せぬ排トナー容器に
回収される。クリーニング装置19により残留トナーを
除去された感光体ドラム10はYのスコロトロン帯電器
11によって一様帯電を受け、次の画像形成サイクルに
はいる。 【0042】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像の一括転写であるので、トナー像受像
体上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が
起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像
形成がなされる。 【0043】上記の画像形成装置において、第1の像担
持手段或いは第2の像担持手段による片面のみのコピー
がなされることは勿論である。 【0044】次に図1及び図4を参照して説明する。定
着装置17の上部或いは側部で画像形成装置の記録紙P
の排出側に空気流の排出手段としての排気ファンF1を
設け、排気ファンF1の回転により画像形成装置内部の
空気を画像形成装置側部で記録紙Pの排出側に設けられ
た筺体101の排気孔101a,101bを通して排気
する。排気ファンF1としては、例えば定着装置17に
平行してシロッコファンを設けることが、定着装置17
の長手方向全域に亙って均一な空気流が形成され好まし
いが、プロペラファンを用いることも可能であり、プロ
ペラファンを用いる場合は定着装置17に平行して複数
個配置することが好ましい。 【0045】排気ファンF1の回転により通風ガイド板
201,202,203及び定着装置17の長手方向両
側端の通風ガイド板204,205によって形成される
ダクトを通して、画像形成装置本体の底部の筺体101
に設けられた吸気孔101dより定着装置17とトナー
像受像体14aとの間を横切って上方へ流れる空気流を
形成し、外気の流入と機内の空気の機外への排出とを行
う。 【0046】空気流によって、定着装置17よりトナー
像受像体14aへの熱が遮断されることにより、定着装
置17よりの熱によるトナー像受像体14aの加熱が防
止されて、トナー像受像体14aの劣化、変質、トナー
融着等が軽減される。 【0047】また、画像形成装置本体の底部の吸気孔1
01e,101fを通してトナー像受像体14aを冷却
しながら定着装置17とトナー像受像体14aとの間を
横切って上方へ流れる空気流を形成し、外気の流入と機
内の空気の機外への排出とを行う。 【0048】記録紙Pの搬送時は、上記の空気流がトナ
ー像受像体14aから分離されて定着装置17へ搬送さ
れる記録紙Pの下面の裏面画像の方向より上部に向かっ
て形成されるので記録紙Pの先端の落下が防止されると
共に、記録紙Pを浮上させ良好な搬送が行われる。 【0049】また、ダクトを通して、裏面転写器14g
や紙分離AC除電器14h等のコロナ放電器の近辺の空
気を、トナー像受像体14aとその上部に設けられた裏
面転写器14gや紙分離AC除電器14hに沿って流
し、排気孔101a,101bを通して機外に排出する
空気流を形成し、外気の流入と機内の空気の機外への排
出を行う。排気ファンF1に設けられたオゾンフィルタ
FL1を通して、機内の空気を機外へ排気する。裏面転
写器14gや紙分離AC除電器14h等のコロナ放電器
より発生するオゾンがオゾンフィルタFL1により分解
されて機内の空気が排出される。 【0050】更に、感光体ドラム10の外周に設けられ
たスコロトロン帯電器11より発生するオゾンを含んだ
空気を排気ファンF1に流入される空気流を形成し、ス
コロトロン帯電器11より発生するオゾンをオゾンフィ
ルタFL1により分解して機外に排出する。 【0051】空気流形成の仕方の第2の例と第2の像担
持手段より定着装置への転写材の搬送の仕方について、
図5〜図7を用いて説明する。図5は、空気流形成の第
2の例と搬送部の一例を示す要部側面図であり、図6
は、空気流形成の第2の例と搬送部の一例を示す要部上
面図であり、図7は、搬送部に設けられる拍車の斜視図
であり、図8は、拍車の他の例を示す図である。 【0052】前記のカラー画像形成プロセスにて説明し
たと同様にしてカラー画像形成がなされるが、トナー像
受像体14aと定着手段としての定着装置17との間に
搬送部150を設け、転写材としての記録紙Pをトナー
像受像体14aより定着装置17に搬送する。 【0053】搬送部150は、箱体151と箱体151
に取付けられた複数個の拍車状の回転部材としての拍車
152と箱体151に張渡されたワイヤ153とによっ
て構成される。箱体151の上面部151dに角孔15
1aと角孔151aの両端部に溝151b,151cと
が設けられ、また、拍車152の中心に支軸152aが
設けられる。支軸152aが角孔151aの両端部の溝
151b,151cに落とし込まれ、拍車152が回転
可能に箱体151に取付けられる。 【0054】図5及び図6に示すように、ワイヤ153
がピン154を用いて箱体151に張渡されるが、この
際、箱体151の凸部151e,151fによりガイド
部材としてのワイヤ153が拍車152の回転中心の支
軸152aより上部に張渡される。 【0055】拍車状の回転部材としての拍車152は図
7に示すように、好ましくは厚さ0.05mm〜0.5
mm、外径5mm〜25mmのものであり、例えば厚さ
0.2mmのステンレス板や銅板等の金属板をエッチン
グ加工し、先端が鋭利な突出部152bを設けた六角形
状の外径10mmの板状の部材よりなる。この金属板は
1010Ω〜1014Ωの抵抗体を介して接地される。 【0056】また、図8に示すように、例えば樹脂材に
より成型された外径5mm〜25mmの断面そろばん玉
状で、先端が鋭利な突出部252bを設けた六角形状の
拍車252に支軸252aを設けたものも用いることが
できる。また、拍車の突出部の形状としては、六角形に
こだわらず五角、八角、十角等の複数角の突出部を有す
る形状のものが用いられる。この樹脂は1010Ω・cm
〜1013Ω・cmの抵抗部材を用いて接地されることが
好ましい。拍車152が高抵抗体を介して或いは高抵抗
部材を用いて接地されるのは、トナーや転写材が荷電を
有しており、拍車152の電荷蓄積や鏡像力によるトナ
ー付着を除電によりトナー像の乱れを防ぐためである。 【0057】トナー像が転写された記録紙Pが搬送部1
50に搬送されると、拍車152の回転中心の支軸15
2aより上部に張渡されたワイヤ153により記録紙P
の先端がすくい上げられトナー像が擦られずに拍車15
2に送られ、拍車152の先端部152bが記録紙Pに
接触或いは突刺さる状態で拍車152が従動回転され記
録紙Pが定着装置17へと搬送される。また、拍車15
2の回転中心の支軸152aより上部に張渡されたガイ
ド部材としてのワイヤ153により記録紙Pの後端が落
込むのが防止されトナー像が擦られずに搬送される。 【0058】定着装置17に近接してトナー像受像体1
4a配置され、定着装置17とトナー像受像体14aと
の間に搬送部150が配置される。 【0059】定着装置17の長手方向の一方の側端に空
気流の排出手段としての排気ファンF2を設け、排気フ
ァンF2の回転により通風ガイド板206,207を通
風ガイドとして搬送部150の上下に定着装置17の長
手方向と平行して水平に搬送部150を横切り排気孔1
01cに排出する空気流を形成し、記録紙Pの排出方向
に対して直交する方向に外気の流入と機内の空気の機外
への排出とを行う。排気ファンF2としては、前記と同
様に、例えばシロッコファンやプロペラファンを用いる
ことができる。 【0060】定着装置17の長手方向の排気ファンF2
が設けられたと反対側で、筺体101の一側に吸気孔1
01g,101h,101iを設けて上記空気流を形成
する。 【0061】排気ファンF2は排気ファンF2のプロペ
ラの回転中心が記録紙Pの通過面より上部になるように
配置することが好ましく、更に通風仕切板211を定着
装置17とトナー像受像体14aとの間に設けられた搬
送部150の側端で記録紙Pの通風面とほぼ水平面上、
好ましくは記録紙Pの通風面よりやや下側に設け、転写
材としての記録紙Pの通過時に記録紙Pの上面側の空気
流の流速を下面側の流速より大とし記録紙Pの浮上を図
る。 【0062】上記の空気流によって、定着装置17より
トナー像受像体14aへ流れ込む熱が遮断されることに
より、定着装置17よりの熱によるトナー像受像体14
aの加熱が防止されて、トナー像受像体14aの劣化、
変質、トナー融着等が軽減される。 【0063】また、通風ガイド板207を通し、裏面転
写器14gや紙分離AC除電器14h等のコロナ放電器
の近辺の空気を、トナー像受像体14aとその上部に設
けられた裏面転写器14gや紙分離AC除電器14hに
沿って流し、排気孔101cを通して機外に排出する空
気流を形成し、排気ファンF2に設けられたオゾンフィ
ルタFL2を通して機外へ排気する。裏面転写器14g
や紙分離AC除電器14h等のコロナ放電器より発生す
るオゾンがオゾンフィルタFL2により分解されて機内
の空気が排出される。 【0064】 【0065】本発明はカラー画像形成装置を用いて説明
したが、モノクロの画像形成装置にも適用できることは
勿論である。また、本発明は本方式に限らず両面画像を
形成する変形例も含むものであり、例えば特公昭54−
28740号公報に示された裏面画像に相当するトナー
極性を反転した後、同時に転写材の両面に転写するもの
や、特開昭63−180969号公報、特開昭63−2
98255号公報、特開平1−44457号公報等のタ
ンデム方式にも、上記にて説明した如きプロセス条件や
画像データ処理条件が表面と裏面とで変更することが用
いられ、画像濃度や色調が整った両面画像の形成を行う
ことができる。 【0066】 【発明の効果】請求項1によれば、外気の流入と機内の
空気の機外への排出とによって、定着装置よりの熱が遮
断されることにより、定着装置よりの熱による第2の像
担持手段の加熱が防止されて、第2の像担持手段の劣
化、変質、トナー融着等が軽減され、良好な両面画像が
長期に亙って維持される。 【0067】請求項2によれば、第2の像担持手段より
定着装置に搬送される転写材の落下が防止される。 【0068】請求項3によれば、分離部のコロナ放電器
からのオゾンによる第2の像担持手段の劣化、変質等が
防止され、良好な両面画像が長期に亙って維持される。 【0069】請求項4によれば、外気の流入と機内の空
気の機外への排出とによって、定着装置へ流れ込む熱が
遮断されることにより、定着装置よりの熱による第2の
像担持手段の加熱が防止されて、第2の像担持手段の劣
化、変質、トナー融着等が軽減され、良好な両面画像が
長期に亙って維持される。 【0070】請求項5によれば、転写材が浮いた状態で
拍車状の回転部材を搬送され、裏面トナー像の擦れが防
止される。 【0071】請求項6によれば、分離部のコロナ放電器
からのオゾンによる第2の像担持手段の劣化、変質等が
防止され、良好な両面画像が長期に亙って維持される。
帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像担持体に
形成されたトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、両面コピーにおいては、像担持体
上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。 【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、特
公昭49−37538号公報、特公昭54−28740
号公報や特開平1−44457号公報や特開平4−21
4576号公報等により転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案され、特に、特開平1
−44457号公報や特開平4−214576号公報等
には像担持体、帯電手段、像露光手段、現像手段等より
なる像形成手段を複数組トナー像受像体上に並列に配置
し、カラー画像の両面コピーを形成する方法が提案され
ている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平1−44457号公報や特開平4−214576
号公報等により提案される両面カラー画像形成は、転写
材の搬送性は向上するが、トナー像受像体上に1色ずつ
カラートナー像を重ねて行くので、色ズレやトナーの散
りやこすれ等の画像劣化が起き易い。 【0005】これに対し、本願発明者らは、像担持体
(第1の像担持手段)に形成したトナー像を一旦トナー
像受像体(第2の像担持手段)に一括して転写し、トナ
ー像受像体上のトナー像と、再度像担持体に形成したト
ナー像とを転写材の両面に転写する両面画像形成方法を
検討しているが、トナー像受像体は最大画像サイズ例え
ばA−3サイズを収納可能とするため、トナー像受像体
の長さが長くなるが、画像形成装置の小型化を図ろうと
すると、裏面画像を定着する定着装置とトナー像受像体
との近接配置が必要となる。 【0006】この際、定着装置よりの熱によりトナー像
受像体が加熱されてトナー像受像体が劣化したり、変質
したり、トナー像受像体上のトナーが熱せられトナー像
受像体に融着するといった問題が生じる。また、トナー
像受像体の定着装置側の上部に配置された裏面転写用や
分離用のコロナ放電器より発生するオゾンによるトナー
像受像体の劣化、変質等の問題も生じる。 【0007】本発明は上記の問題点を改良し、第2の像
担持手段への定着装置よりの熱が遮断され、第2の像担
持手段の劣化、変質等が軽減され、また、裏面転写用や
分離用のコロナ放電器より発生するオゾンによる第2の
像担持手段の劣化、変質等が防止され、良好な両面画像
が長期に亙って維持される画像形成装置を提供すること
を目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する第1の像担
持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像
が一括して転写され、転写された該トナー像を再び表面
に担持する第2の像担持手段と、前記第1の像担持手段
に担持されているトナー像を転写材の表面に転写する第
1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持されてい
るトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写手
段と、前記トナー像が両面に転写された転写材を前記第
2の像担持手段から分離する分離部と、前記転写材の両
面に転写されたトナー像を定着する定着装置と、前記分
離部と前記定着装置との間に設けられ、前記第2の像担
持手段から分離された転写材を前記第2の像担持手段か
ら前記定着装置に搬送する搬送部とを有する画像形成装
置において、前記画像形成装置本体内に流入した外気
を、前記分離部に沿って通過させて前記搬送部を搬送さ
れる転写材の上下に流入させ、前記転写材の搬送方向に
対して直交する方向に前記画像形成装置外部に排出させ
る排出手段を設けたことを特徴とする画像形成装置によ
って達成される。 【0009】 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。また、以下の実施形態の説明にお
いて、カラートナー像の転写材への転写の際に、転写域
において像担持体に対向する側の転写材の面(転写材の
表面という)に転写する画像を表面画像、転写材の他方
の側の面(転写材の裏面という)に転写する画像を裏面
画像という。 【0011】本発明の画像形成装置の一実施形態の画像
形成プロセス、各機構及び空気流形成の第1の例につい
て、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本発明の一
実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
り、図2は、図1の像担持体の側断面図であり、図3
は、両面のトナー像形成状態を示す図であり、図4は、
空気流形成の第1の例を示す要部上面図である。 【0012】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって
形成される円筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、
a−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を
該基体の外周に形成したものであり、接地された状態で
図1の矢印で示す時計方向に回転される。 【0013】感光体ドラム10は図2に示す如く、それ
を係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10b
が装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し両面
端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリ
ング110a,110bにより軸受けされて回転自在に
支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装
置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所
定の方向に定速で回転される。装置本体の不図示の両側
の側板に固定されるドラム軸110に保持部材20が取
付けられ、保持部材20に各色毎の露光ユニット12が
固定されて感光体ドラム10の基体内部に収容される。 【0014】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び
黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像担
持体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交す
る方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、感
光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電
位に保持された制御グリッドと、放電電極11aとし
て、例えば鋸歯状電極を用いトナーと同極性のコロナ放
電とによって帯電作用(本実施形態においてはマイナス
帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与
える。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極を用
いることも可能である。 【0015】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロト
ロン帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位
置との間で、現像スリーブ131に対して感光体ドラム
の回転方向上流側に設けた状態で配置される。 【0016】露光ユニット12は、感光体ドラム10の
軸と平行に主走査方向に配列された像露光光発光素子と
してのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並
べた線状の露光素子12aと、等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズ12bとが、不図示のホルダに取付け
られた露光用ユニットとして構成される。各色毎の露光
ユニット12が保持部材20に取付けられるが、保持部
材20には各色毎の露光ユニット12の他に一様露光器
12c及び転写同時露光器12dが取付けられて感光体
ドラム10の基体内部に収容される。別体の画像読み取
り装置によって読み取られ、メモリに記憶された各色の
画像データがメモリより順次読み出されて各色毎の露光
ユニット12にそれぞれ電気信号として入力される。 【0017】露光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電),LED(発光ダイオード)等の複数の発光
素子をアレイ状に並べたものが用いられる。この実施形
態で使用される発光素子の発光波長は、通常Y,M,C
のトナーの透過性の高い680nm〜900nmの範囲
のものが良好であるが、裏面から像露光を行うことから
カラートナーに透明性を十分に有しないこれより短い波
長でもよい。 【0018】画像形成される色順序と、回転される感光
体ドラムに、該色順序に従って設けられる現像器13
は、本実施形態においては、図1の矢印にて示す感光体
ドラム10の回転方向に対してY,Mの現像器13が感
光体ドラム10の左側に、また、C,Kの現像器13が
感光体ドラム10の右側に配置され、Y,Mの現像器1
3の現像ケーシング138の下方にY,Mのスコロトロ
ン帯電器11が、また、C,Kの現像器13の現像ケー
シング138の上方にC,Kのスコロトロン帯電器11
が配置される。 【0019】各色毎の現像手段としての現像器13は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒
色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ収
容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間
隙を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転
方向と同方向に回転する例えば厚み0.5mm〜1m
m、外径15mm〜25mmの円筒状の非磁性のステン
レスあるいはアルミ材で形成された現像スリーブ131
を備えている。 【0020】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100μm
〜1000μmをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器13による現像作用に際しては、現像スリーブ131
に対し直流電圧あるいは更に交流電圧ACを加えた現像
バイアスが印加され、現像器の収容する一成分或いは二
成分現像剤によるジャンピング現像が行われて、透明な
導電層を接地する負荷電の感光体ドラム10に対してト
ナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の
直流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させる
非接触の反転現像が行われる。この時の現像間隔精度は
画像ムラを防ぐために20μm程度以下が必要である。 【0021】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12と
による像露光によって形成される感光体ドラム10上の
静電潜像を現像バイアス電圧の電圧印加による非接触現
像法により非接触の状態で帯電極性と同極性のトナー
(本実施形態においては感光体ドラムは負帯電であり、
マイナス極性のトナー)により反転現像する。 【0022】原稿画像として本装置とは別体の画像読取
装置の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コン
ピュータで編集された画像が、Y,M,C及びKの各色
別の画像データとして一旦メモリに記憶し格納される。 【0023】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により駆動用の歯車G1を通して感光
体ドラム10の後フランジ10bに設けられた歯車10
Gが回動され感光体ドラム10を図1の矢印で示す時計
方向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方でイエロ
ー(Y)の現像器13の現像ケーシング138の下方に
配置されたYのスコロトロン帯電器11の帯電作用によ
り感光体ドラム10に電位の付与が開始される。 【0024】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12において第1の色信号即ちY
の画像データに対応する電気信号による露光が開始され
ドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像
のYの画像に対応する静電潜像を形成する。 【0025】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。 【0026】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、更に感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
が付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号即ち
Mの画像データに対応する電気信号による露光が行わ
れ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前
記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)の
トナー像が順次重ね合わせて形成される。 【0027】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12及びCの現像器13によ
って更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒色
(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に配
置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光ユ
ニット12及び現像器13によって第4の色信号に対応
する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラ
ーのトナー像が形成される(トナー像形成手段)。 【0028】これ等Y,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像
の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受
けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同
等の静電潜像を形成することが可能となる。 【0029】上記の画像形成プロセスによって像担持体
としての感光体ドラム10(第1の像担持手段)上に裏
面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され、感
光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わせカラートナー
像が転写域14bにおいて、トナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加される転
写器14cにより、駆動ローラ14d及び従動ローラ1
4e間に張架され、感光体ドラム10に近接あるいは接
触して設けられたトナー像受像体14a(第2の像担持
手段)上に一括して転写される。この際、良好な転写が
なされるように、例えば発光ダイオードを用いた転写同
時露光器12dによる一様露光が行われる。 【0030】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像担持体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器12cによる露光による感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て引き続き次の表面画像のカラー画像形成が行われる。 【0031】トナー像受像体14a上に形成されている
裏面画像と転写域14bにおける同期がとられて、上記
のカラー画像形成プロセスと同様にして、重ね合わせカ
ラートナー像の表面画像が感光体ドラム10上に形成さ
れる。この時に形成される表面画像は、像担持体上では
裏面画像形成とは、互いに鏡像になる様に画像データを
変更する必要がある。 【0032】転写材である転写紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、タイミングローラ15bへ搬送される。 【0033】記録紙Pは、タイミングローラ15bの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像との同期がとられて転
写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、転写材
帯電手段としての紙帯電器14fによりトナーと同極性
に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転写
域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行う
ことにより、トナー像受像体上のトナー像や像担持体上
のトナー像と引き合うことを防止して、トナー像の乱れ
を防止している。また、転写材帯電手段としては、トナ
ー像受像体に当接及び当接解除可能な導通ローラやブラ
シ帯電器等を用いることも可能である。 【0034】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段として
の転写器14cにより感光体ドラム10の周面上の表面
画像が一括して記録紙Pの上面側(表面側)に転写され
る。この際、トナー像受像体14aの周面上の裏面画像
は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体14aに存
在する。次に、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の電圧を印加した第2の転写手段として
の裏面転写器14gによりトナー像受像体14aの周面
上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面側(裏面側)に
転写する。転写器14cによる転写の際、良好な転写が
なされるように、転写器14cと対向して感光体ドラム
10の内部に設けられた、例えば発光ダイオードを用い
た転写同時露光器12dによる一様露光が行われる。 【0035】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、像担持体上に形成したカラートナー像をコロ
ナ帯電により極性反転を行う両面画像形成では、下層の
トナーが同極性に十分帯電されないことから、転写が不
良となるので好ましくない。 【0036】像担持体上で反転現像を繰り返し、重ね合
わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えず
にトナー像受像体14aに一括転写し、次に、極性を変
えずに記録紙Pに一括転写することが、裏面画像形成の
転写性の向上に寄与するので好ましい。表面画像形成に
対しても、像担持体上に反転現像を繰り返し、重ね合わ
せて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずに
記録紙Pに一括転写することが、表面画像形成の転写性
の向上に寄与するので好ましい。 【0037】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。 【0038】トナー像受像体14aは厚さ0.5mm〜
2.0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或い
はウレタンゴムの108Ω・cm〜1012Ω・cmの抵
抗値をもつ半導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナー
フィルミング防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ
素コーティングを行った2層構成とされる。この層も同
様な半導電性が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚
さ0.1mm〜0.5mmの半導電性のポリエステルや
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート等を使用することもできる。 【0039】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電され、トナー像受像体14aから分離され、両
方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成
される定着手段としての定着装置17へと搬送される。
定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧
力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着ト
ナーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙Pが排
紙ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ排出
される。 【0040】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーは、トナー像受像体のクリーニング手段と
してのトナー像受像体クリーニング装置14iに設けら
れトナー像受像体14aに当接及び当接解除可能なブレ
ードによりクリーニングされる。 【0041】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは像担持体AC除電器16により除電を
受けた後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラ
ム10に当接したゴム材から成るクリーニングブレード
19aによってクリーニング装置19内に掻き落とさ
れ、スクリュウ19bによって図示せぬ排トナー容器に
回収される。クリーニング装置19により残留トナーを
除去された感光体ドラム10はYのスコロトロン帯電器
11によって一様帯電を受け、次の画像形成サイクルに
はいる。 【0042】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像の一括転写であるので、トナー像受像
体上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が
起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像
形成がなされる。 【0043】上記の画像形成装置において、第1の像担
持手段或いは第2の像担持手段による片面のみのコピー
がなされることは勿論である。 【0044】次に図1及び図4を参照して説明する。定
着装置17の上部或いは側部で画像形成装置の記録紙P
の排出側に空気流の排出手段としての排気ファンF1を
設け、排気ファンF1の回転により画像形成装置内部の
空気を画像形成装置側部で記録紙Pの排出側に設けられ
た筺体101の排気孔101a,101bを通して排気
する。排気ファンF1としては、例えば定着装置17に
平行してシロッコファンを設けることが、定着装置17
の長手方向全域に亙って均一な空気流が形成され好まし
いが、プロペラファンを用いることも可能であり、プロ
ペラファンを用いる場合は定着装置17に平行して複数
個配置することが好ましい。 【0045】排気ファンF1の回転により通風ガイド板
201,202,203及び定着装置17の長手方向両
側端の通風ガイド板204,205によって形成される
ダクトを通して、画像形成装置本体の底部の筺体101
に設けられた吸気孔101dより定着装置17とトナー
像受像体14aとの間を横切って上方へ流れる空気流を
形成し、外気の流入と機内の空気の機外への排出とを行
う。 【0046】空気流によって、定着装置17よりトナー
像受像体14aへの熱が遮断されることにより、定着装
置17よりの熱によるトナー像受像体14aの加熱が防
止されて、トナー像受像体14aの劣化、変質、トナー
融着等が軽減される。 【0047】また、画像形成装置本体の底部の吸気孔1
01e,101fを通してトナー像受像体14aを冷却
しながら定着装置17とトナー像受像体14aとの間を
横切って上方へ流れる空気流を形成し、外気の流入と機
内の空気の機外への排出とを行う。 【0048】記録紙Pの搬送時は、上記の空気流がトナ
ー像受像体14aから分離されて定着装置17へ搬送さ
れる記録紙Pの下面の裏面画像の方向より上部に向かっ
て形成されるので記録紙Pの先端の落下が防止されると
共に、記録紙Pを浮上させ良好な搬送が行われる。 【0049】また、ダクトを通して、裏面転写器14g
や紙分離AC除電器14h等のコロナ放電器の近辺の空
気を、トナー像受像体14aとその上部に設けられた裏
面転写器14gや紙分離AC除電器14hに沿って流
し、排気孔101a,101bを通して機外に排出する
空気流を形成し、外気の流入と機内の空気の機外への排
出を行う。排気ファンF1に設けられたオゾンフィルタ
FL1を通して、機内の空気を機外へ排気する。裏面転
写器14gや紙分離AC除電器14h等のコロナ放電器
より発生するオゾンがオゾンフィルタFL1により分解
されて機内の空気が排出される。 【0050】更に、感光体ドラム10の外周に設けられ
たスコロトロン帯電器11より発生するオゾンを含んだ
空気を排気ファンF1に流入される空気流を形成し、ス
コロトロン帯電器11より発生するオゾンをオゾンフィ
ルタFL1により分解して機外に排出する。 【0051】空気流形成の仕方の第2の例と第2の像担
持手段より定着装置への転写材の搬送の仕方について、
図5〜図7を用いて説明する。図5は、空気流形成の第
2の例と搬送部の一例を示す要部側面図であり、図6
は、空気流形成の第2の例と搬送部の一例を示す要部上
面図であり、図7は、搬送部に設けられる拍車の斜視図
であり、図8は、拍車の他の例を示す図である。 【0052】前記のカラー画像形成プロセスにて説明し
たと同様にしてカラー画像形成がなされるが、トナー像
受像体14aと定着手段としての定着装置17との間に
搬送部150を設け、転写材としての記録紙Pをトナー
像受像体14aより定着装置17に搬送する。 【0053】搬送部150は、箱体151と箱体151
に取付けられた複数個の拍車状の回転部材としての拍車
152と箱体151に張渡されたワイヤ153とによっ
て構成される。箱体151の上面部151dに角孔15
1aと角孔151aの両端部に溝151b,151cと
が設けられ、また、拍車152の中心に支軸152aが
設けられる。支軸152aが角孔151aの両端部の溝
151b,151cに落とし込まれ、拍車152が回転
可能に箱体151に取付けられる。 【0054】図5及び図6に示すように、ワイヤ153
がピン154を用いて箱体151に張渡されるが、この
際、箱体151の凸部151e,151fによりガイド
部材としてのワイヤ153が拍車152の回転中心の支
軸152aより上部に張渡される。 【0055】拍車状の回転部材としての拍車152は図
7に示すように、好ましくは厚さ0.05mm〜0.5
mm、外径5mm〜25mmのものであり、例えば厚さ
0.2mmのステンレス板や銅板等の金属板をエッチン
グ加工し、先端が鋭利な突出部152bを設けた六角形
状の外径10mmの板状の部材よりなる。この金属板は
1010Ω〜1014Ωの抵抗体を介して接地される。 【0056】また、図8に示すように、例えば樹脂材に
より成型された外径5mm〜25mmの断面そろばん玉
状で、先端が鋭利な突出部252bを設けた六角形状の
拍車252に支軸252aを設けたものも用いることが
できる。また、拍車の突出部の形状としては、六角形に
こだわらず五角、八角、十角等の複数角の突出部を有す
る形状のものが用いられる。この樹脂は1010Ω・cm
〜1013Ω・cmの抵抗部材を用いて接地されることが
好ましい。拍車152が高抵抗体を介して或いは高抵抗
部材を用いて接地されるのは、トナーや転写材が荷電を
有しており、拍車152の電荷蓄積や鏡像力によるトナ
ー付着を除電によりトナー像の乱れを防ぐためである。 【0057】トナー像が転写された記録紙Pが搬送部1
50に搬送されると、拍車152の回転中心の支軸15
2aより上部に張渡されたワイヤ153により記録紙P
の先端がすくい上げられトナー像が擦られずに拍車15
2に送られ、拍車152の先端部152bが記録紙Pに
接触或いは突刺さる状態で拍車152が従動回転され記
録紙Pが定着装置17へと搬送される。また、拍車15
2の回転中心の支軸152aより上部に張渡されたガイ
ド部材としてのワイヤ153により記録紙Pの後端が落
込むのが防止されトナー像が擦られずに搬送される。 【0058】定着装置17に近接してトナー像受像体1
4a配置され、定着装置17とトナー像受像体14aと
の間に搬送部150が配置される。 【0059】定着装置17の長手方向の一方の側端に空
気流の排出手段としての排気ファンF2を設け、排気フ
ァンF2の回転により通風ガイド板206,207を通
風ガイドとして搬送部150の上下に定着装置17の長
手方向と平行して水平に搬送部150を横切り排気孔1
01cに排出する空気流を形成し、記録紙Pの排出方向
に対して直交する方向に外気の流入と機内の空気の機外
への排出とを行う。排気ファンF2としては、前記と同
様に、例えばシロッコファンやプロペラファンを用いる
ことができる。 【0060】定着装置17の長手方向の排気ファンF2
が設けられたと反対側で、筺体101の一側に吸気孔1
01g,101h,101iを設けて上記空気流を形成
する。 【0061】排気ファンF2は排気ファンF2のプロペ
ラの回転中心が記録紙Pの通過面より上部になるように
配置することが好ましく、更に通風仕切板211を定着
装置17とトナー像受像体14aとの間に設けられた搬
送部150の側端で記録紙Pの通風面とほぼ水平面上、
好ましくは記録紙Pの通風面よりやや下側に設け、転写
材としての記録紙Pの通過時に記録紙Pの上面側の空気
流の流速を下面側の流速より大とし記録紙Pの浮上を図
る。 【0062】上記の空気流によって、定着装置17より
トナー像受像体14aへ流れ込む熱が遮断されることに
より、定着装置17よりの熱によるトナー像受像体14
aの加熱が防止されて、トナー像受像体14aの劣化、
変質、トナー融着等が軽減される。 【0063】また、通風ガイド板207を通し、裏面転
写器14gや紙分離AC除電器14h等のコロナ放電器
の近辺の空気を、トナー像受像体14aとその上部に設
けられた裏面転写器14gや紙分離AC除電器14hに
沿って流し、排気孔101cを通して機外に排出する空
気流を形成し、排気ファンF2に設けられたオゾンフィ
ルタFL2を通して機外へ排気する。裏面転写器14g
や紙分離AC除電器14h等のコロナ放電器より発生す
るオゾンがオゾンフィルタFL2により分解されて機内
の空気が排出される。 【0064】 【0065】本発明はカラー画像形成装置を用いて説明
したが、モノクロの画像形成装置にも適用できることは
勿論である。また、本発明は本方式に限らず両面画像を
形成する変形例も含むものであり、例えば特公昭54−
28740号公報に示された裏面画像に相当するトナー
極性を反転した後、同時に転写材の両面に転写するもの
や、特開昭63−180969号公報、特開昭63−2
98255号公報、特開平1−44457号公報等のタ
ンデム方式にも、上記にて説明した如きプロセス条件や
画像データ処理条件が表面と裏面とで変更することが用
いられ、画像濃度や色調が整った両面画像の形成を行う
ことができる。 【0066】 【発明の効果】請求項1によれば、外気の流入と機内の
空気の機外への排出とによって、定着装置よりの熱が遮
断されることにより、定着装置よりの熱による第2の像
担持手段の加熱が防止されて、第2の像担持手段の劣
化、変質、トナー融着等が軽減され、良好な両面画像が
長期に亙って維持される。 【0067】請求項2によれば、第2の像担持手段より
定着装置に搬送される転写材の落下が防止される。 【0068】請求項3によれば、分離部のコロナ放電器
からのオゾンによる第2の像担持手段の劣化、変質等が
防止され、良好な両面画像が長期に亙って維持される。 【0069】請求項4によれば、外気の流入と機内の空
気の機外への排出とによって、定着装置へ流れ込む熱が
遮断されることにより、定着装置よりの熱による第2の
像担持手段の加熱が防止されて、第2の像担持手段の劣
化、変質、トナー融着等が軽減され、良好な両面画像が
長期に亙って維持される。 【0070】請求項5によれば、転写材が浮いた状態で
拍車状の回転部材を搬送され、裏面トナー像の擦れが防
止される。 【0071】請求項6によれば、分離部のコロナ放電器
からのオゾンによる第2の像担持手段の劣化、変質等が
防止され、良好な両面画像が長期に亙って維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すカラー画像形成装置
の断面構成図である。 【図2】図1の像担持体の側断面図である。 【図3】両面のトナー像形成状態を示す図である。 【図4】空気流形成の第1の例を示す要部上面図であ
る。 【図5】空気流形成の第2の例と搬送部の一例を示す要
部側面図である。 【図6】空気流形成の第2の例と搬送部の一例を示す要
部上面図である。 【図7】搬送部に設けられる拍車の斜視図である。 【図8】拍車の他の例を示す図である。 【符号の説明】 10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体 14c 転写器 14g 裏面転写器 14h 紙分離AC除電器 17 定着装置 101 筺体 101a,101b,101c 排気孔 101d,101e,101f,101g,101h,
101i 吸気孔 150 搬送部 152 拍車 201,202,203,204,205,206 通
風ガイド板 211 通風仕切板 F1,F2 排気ファン FL1,FL2 オゾンフィルタ P 記録紙
の断面構成図である。 【図2】図1の像担持体の側断面図である。 【図3】両面のトナー像形成状態を示す図である。 【図4】空気流形成の第1の例を示す要部上面図であ
る。 【図5】空気流形成の第2の例と搬送部の一例を示す要
部側面図である。 【図6】空気流形成の第2の例と搬送部の一例を示す要
部上面図である。 【図7】搬送部に設けられる拍車の斜視図である。 【図8】拍車の他の例を示す図である。 【符号の説明】 10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体 14c 転写器 14g 裏面転写器 14h 紙分離AC除電器 17 定着装置 101 筺体 101a,101b,101c 排気孔 101d,101e,101f,101g,101h,
101i 吸気孔 150 搬送部 152 拍車 201,202,203,204,205,206 通
風ガイド板 211 通風仕切板 F1,F2 排気ファン FL1,FL2 オゾンフィルタ P 記録紙
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(56)参考文献 特開 平1−209470(JP,A)
特開 平4−81779(JP,A)
特開 平5−173394(JP,A)
特開 平4−257880(JP,A)
特開 平3−59584(JP,A)
特開 平7−333931(JP,A)
特開 平7−129065(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03G 21/20
G03G 21/00 370 - 540
G03G 15/00 106
G03G 15/00 510 - 534
G03G 15/16 - 15/16 103
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 トナー像形成手段により形成されたトナ
ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が一括して
転写され、転写された該トナー像を再び表面に担持する
第2の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写
材の表面に転写する第1の転写手段と、 前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記
転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、前記トナー像が両面に転写された転写材を前記第2の像
担持手段から分離する分離部と、 前記転写材の両面に転
写されたトナー像を定着する定着装置と、 前記分離部と前記定着装置との間に設けられ、前記第2
の像担持手段から分離された転写材を前記第2の像担持
手段から前記定着装置に搬送する搬送部と を有する画像
形成装置において、 前 記画像形成装置本体内に流入した外気を、前記分離部
に沿って通過させて前記搬送部を搬送される転写材の上
下に流入させ、前記転写材の搬送方向に対して直交する
方向に前記画像形成装置外部に排出させる排出手段を設
けたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11618796A JP3498278B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11618796A JP3498278B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09305089A JPH09305089A (ja) | 1997-11-28 |
JP3498278B2 true JP3498278B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=14680984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11618796A Expired - Fee Related JP3498278B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3498278B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014106284A (ja) * | 2012-11-26 | 2014-06-09 | Ricoh Co Ltd | 冷却システム、及び画像形成装置 |
-
1996
- 1996-05-10 JP JP11618796A patent/JP3498278B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09305089A (ja) | 1997-11-28 |
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---|---|---|---|
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