JP2014106284A - 冷却システム、及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度管理対象と定着装置との間の断熱が行え、装置内のスペースを圧迫したり、コストが上昇したりすることを抑制しつつ、定着装置との間の断熱が行われた温度管理対象の冷却が行える冷却システムを提供する。
【解決手段】温度管理対象である画像形成手段18等を冷却する冷却システム300において、外気を装置本体100内に取り込む通気口330を設けた。また、画像形成手段18等と定着装置25との間に第1排気ダクト310の第1流路部311及び第2流路部313を配置した。第1排気ダクト310には通気口330から取り込んだ外気を画像形成手段18等を設けた領域を通過させながら集められる開口部をそれぞれ有した第1流路部311、第2流路部313、第3流路部315a、第4流路部315b、及び第5流路部317を設けた。そして、第1排気ダクト310内に気流を発生させる排気ファン321を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、温度管理対象と定着装置との間の断熱と、定着装置との間の断熱が行われた温度管理対象の冷却とが可能な冷却システム、及びこの冷却システムを備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の電子写真方式の画像形成装置には、感光体及び現像装置等からなる画像形成手段、読取装置、露光装置、及び種々のモーター等、一定の温度以下に管理する必要のある温度管理対象が多数配置されている。これらの温度上昇の要因としては、自身の駆動や回転による自己発熱と他の熱源による影響の2つがある。
温度管理対象の温度上昇に影響を与える他の熱源としては、画像形成装置内で最も高温となる定着装置が大きな割合を占める。このため、温度管理対象と定着装置との間の断熱を重点的に行い、定着装置との間の断熱が行われた温度管理対象を除く、他の温度管理対象は必要に応じて局所的に冷却するとう構成が従来から知られている。
温度管理対象と定着装置との間の断熱を行う画像形成装置としては、例えば、特許文献1には、次のように冷却システム(冷却装置)を構成した画像形成装置が記載されている。
高温となる定着装置と、定着装置の上方に設けられた画像形成手段等の温度管理対象との間に断熱手段を設け、定着装置の熱が温度管理対象に空気を介して伝達され、温度管理対象が温度上昇するのを防ぐというものである。具体的には、温度管理対象と定着装置との間に板状のヒートパイプを設け、板状のヒートパイプの一端側に設けたヒートシンクを定着装置の定着ローラ及び加圧ローラの回転軸に平行な吸排気ダクト内に配置している。そして、吸排気ダクトの一端側に取り付けた吸気ファンで吸排気ダクト内に導いた外気を、ヒートシンクに当てて、吸排気ダクトの他端側から板状のヒートパイプで吸熱した熱を装置外に排熱している。このように温度管理対象と定着装置との間の断熱を行うことで、断熱手段を介して定着装置の反対側に配置された温度管理対象(以下、断熱が行われた温度管理対象という)が、定着装置の熱により温度上昇することを防いでいる。
近年、画像形成装置の高速化が進み、モーター等の駆動源、回転軸などの軸受け部等での発熱量も大きくなってきており、温度管理対象の自己発熱による温度上昇による不具合が生じる可能性が高まってきている。
一方、特許文献1に記載された構成では、温度管理対象である画像形成手段等と定着装置との間の断熱は行えるものの、断熱が行われた温度管理対象の自己発熱による温度上昇を抑制する手段については、特に記載されていない。このため、断熱が行われた温度管理対象が自己発熱により一定の温度以下に管理することができなくなり、温度上昇による不具合が生じるおそれがある。
このような不具合の発生を防止するために、必要に応じて断熱が行われた温度管理対象を冷却する冷却手段を設けることも考えられる。しかし、断熱手段とは別に冷却手段を設けることで、冷却システムの設置スペースが増大して装置本体内のスペースを圧迫したり、コストが上昇したりするおそれがある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次のような冷却システムを提供することである。温度管理対象と定着装置との間の断熱が行え、装置本体内のスペースを圧迫したり、コストが上昇したりすることを抑制しつつ、定着装置との間の断熱が行われた温度管理対象の冷却が行える冷却システムである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、装置本体内に、温度管理対象と定着装置との間の断熱を行う画像形成装置に用いられる冷却システムにおいて、外気を前記装置本体内に取り込む少なくとも一つの通気口と、前記通気口から取り込んだ外気が、前記温度管理対象を設けた領域を通過するように開口部が設けられ、前記温度管理対象と前記定着装置との間に配置された排気ダクトと、前記排気ダクト内に気流を発生させる第1の送風手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明は、排気ダクトを温度管理対象と定着装置との間に配置するので、定着装置から排気ダクトに伝わった熱を、排気ダクト内に流れる空気で排熱でき、温度管理対象と定着装置との間の断熱を行うことができる。加えて、通気口から取り入れた外気が、温度管理対象を設けた領域を通過するように排気ダクトの開口部が設けられているので、温度管理対象を冷却することができる。つまり、温度管理対象と定着装置との間の断熱手段と、断熱した温度管理対象の冷却手段とを同一の排気ダクトを用いて構成できる。
したがって、断熱手段とは別に冷却手段を設ける構成よりも、断熱手段及び冷却手段を構成する構成部材を削減でき、装置本体内のスペースを圧迫したり、コストが上昇したりすることを抑制しつつ、断熱が行われた温度管理対象の冷却が行える。
本発明は、温度管理対象と定着装置との間の断熱が行え、装置本体内のスペースを圧迫したり、コストが上昇したりすることを抑制しつつ、定着装置との間の断熱が行われた温度管理対象の冷却が行える冷却システムを提供できる。
実施例1に係る画像形成装置の全体概要図。 実施例1に係る定着装置と、断熱が行われる温度管理対象の配置、及び冷却システムの構成についての説明図。 実施例1に係る冷却システムに有した排気ダクトの斜め上方からの説明図。 実施例1に係る冷却システムに有した排気ダクトの斜め下方からの説明図。 実施例2に係る画像形成装置の全体概要図。 実施例2に係る定着装置と、断熱が行われる温度管理対象の配置、及び冷却システムの構成についての説明図。 実施例2に係る冷却システムに有した排気ダクトの斜め上方からの説明図。
本発明を適用した冷却システムを備えた、画像形成装置の一実施形態について複数の実施例を挙げ、図を用いて説明する。ここで、以下に説明する各実施例では、特に区別する必要がない限り、同一の機能を有した構成部材や装置については、同一の符号を用いて説明する。
また、以下の説明では、相対的な方向を示す場合には、図1及び図5における紙面正面側を前方、裏面側を後方、右手側を右方、左手側を左方と呼称する。また、紙面上側を上方、下側を下方と呼称する。
一方、絶対的な方向を示す場合には、各構成部材の相対的な方向を示す場合や、特に補足する場合を除き、図1及び図5における紙面上下方向を、鉛直方向と呼称する。また、紙面左右方向、つまり水平かつ、定着装置25の定着ローラ26等の回転軸に垂直な方向を左右方向と呼称する。そして、紙面前後方向、つまり水平かつ、定着装置25の定着ローラ26等の回転軸に平行な方向を前後方向と呼称する。
(実施例1)
まず、本実施形態の実施例1について、図を用いて説明する。
図1は、本実施例に係る画像形成装置であるプリンタ400の全体概要図である。図2は、本実施例に係る定着装置25と、断熱が行われる温度管理対象である画像形成手段18等の配置、及び冷却システム300の構成についての説明図であり、(a)が前方の部分を示し、(b)が後方部分を示している。図3は、本実施例に係る冷却システム300に有した第1排気ダクト310の斜め上方からの説明図、図4は、本実施例に係る冷却システム300に有した第1排気ダクト310の斜め下方からの説明図である。
図1に示すように、本実施例のプリンタ400は、タンデム型中間転写方式のカラープリンタであり、プリンタ400の装置本体100と、この装置本体100を載せる給紙テーブル200とを備えている。また、図1図中、符号の添え字Y、M、C、Kは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック(黒)の用いるトナーの色をそれぞれ示しており、特に区別する必要がない場合は省略して説明する。その他の符号は以下の説明中で直接、参照する。
装置本体100には、中央付近に、無端ベルト状の中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10は、複数の支持ローラに掛け回して図中時計回りに回転搬送可能に設けられている。また、支持ローラでもある2次転写対向ローラ16の左方斜め上方に、中間転写ベルト10用の中間転写ベルトクリーニング装置17を設けている。中間転写ベルトクリーニング装置17は画像転写後に、中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去するものである。支持ローラ14と支持ローラ15間に張り渡した中間転写ベルト10上には、その搬送方向(左右方向)に沿って、4つの画像形成手段18Y,M,C,Kを横に並べて配置してタンデム画像形成部20を構成している。
また、タンデム画像形成部20の上方には、図1に示すように、露光装置21を設けている。
そして、タンデム画像形成部20の各画像形成手段18は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色トナー画像を担持する像担持体としてのドラム状の感光体40Y,M,C,Kを有している。
また、感光体40Y,M,C,Kから中間転写ベルト10にトナー画像を転写する1次転写位置には、中間転写ベルト10を間に挟んで各感光体40に対向するように1次転写手段の構成要素である1次転写ローラ62Y,M,C,Kが設けられている。また、支持ローラ14は中間転写ベルト10を回転駆動する駆動ローラでもある。そして、ブラック単色画像を中間転写ベルト10上に形成する場合には、駆動ローラ以外の支持ローラ15、15’を移動させて、イエロー、シアン、マゼンタの感光体40Y,M,Cを中間転写ベルト10から離間させることも可能に構成されている。
中間転写ベルト10の下方には、記録媒体としてのシートSにトナー画像を転写する転写装置である2次転写装置22の2次転写ローラ16’を備えている。2次転写装置22は、2次転写対向ローラ16に架け渡された中間転写ベルト10に、2次転写ローラ16‘を押し当て転写電界を印加することで中間転写ベルト10上のトナー画像をシートSに転写する。2次転写装置22の左方には、シートS上の転写されたトナー画像を定着する定着装置25を設けている。そして、定着装置25では、内蔵したハロゲンランプにより加熱された定着ローラ26と加圧ローラ27とでトナー画像が転写されたシートSを挟持して熱と圧力を加えて、シートS上にトナー画像を定着する。
なお、2次転写装置22から定着装置25へのシートSの搬送は、ベルト搬送装置31に設けた2つの搬送ローラ23に架渡された搬送ベルト24により行われる。また、このプリンタ400は、2次転写装置22及び定着装置25の下方に、シートSの両面に画像形成すべくシートSを反転する、上述したタンデム画像形成部20と略平行に配置されたシート反転装置28を備えている。
次に、このプリンタ400の画像形成動作について説明する。プリンタ400に、パソコン等の外部機器から画像データが送られ、作像開始の信号を受けると、不図示の駆動モータで支持ローラ14を回転駆動して他の複数の支持ローラを従動回転し、中間転写ベルト10を回転搬送を開始する。同時に、各画像形成手段18で帯電装置3により各感光体40を一様帯電する。そして、露光装置21により画像データに基づいた露光が行われ、各感光体40上にそれぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックに対応した静電潜像が形成される。
各感光体40上に形成された静電潜像は、各現像装置4によりイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナーで現像され、それぞれ単色のトナー画像が形成される。そして、中間転写ベルト10の搬送とともに、これらの単色のトナー画像を各1次転写ローラ62で構成される1次転写ニップ部で、順次転写して中間転写ベルト10上に合成カラーのトナー画像を形成する。
また、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートSを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れる。その後、搬送ローラ47で搬送して装置本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。又は、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートSを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。そして、中間転写ベルト10上のトナー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写ベルト10と2次転写ローラ16’との間にシートSを送り込み、2次転写装置22で中間転写ベルト10からシートS上にカラーのトナー画像を転写する。
トナー画像が転写された後のシートSは、2次転写装置22からベルト搬送装置31を経て、定着装置25へと送り込まれ、熱と圧力とを加えてトナー画像を定着した後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出され、スタックされる。又は、不図示の切換爪で、搬送方向を切り換えてシート反転装置28に搬送し、反転して再び2次転写装置22へと導き、裏面にもトナー画像を転写し、定着した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
また、1次転写後の各感光体40は、各画像形成手段18に備えた感光体クリーニング装置6により、残トナーを除去された後、不図示の除電装置により除電され、次の画像形成に備える。また、2次転写後の中間転写ベルト10は、中間転写ベルトクリーニング装置17で、転写後に中間転写ベルト10上に残留する残トナーを除去し、タンデム画像形成部20による次の画像形成に備える。
また、各感光体クリーニング装置6や、中間転写ベルトクリーニング装置17で除去された残トナーは、それぞれ図1には不図示(図2(b)参照)の廃トナー搬送装置71Y,M,C,K、及び廃トナー搬送装置72により、廃トナー収容容器70に搬送される。この廃トナー収容容器70は、給紙テーブル200に配置されており、各廃トナー搬送装置71、及び廃トナー搬送装置72に接続された廃トナー搬送経路内に配置される、弾性を有した樹脂製の搬送スクリュの回転により搬送され、集積される。
次に、本実施例の特徴であるプリンタ400に設けた冷却システム300による温度管理対象と定着装置25との間の断熱、及び定着装置25との間の断熱が行われる温度管理対象(以下、断熱が行われる温度管理対象という)の冷却について説明する。
本実施例のプリンタ400内に配置される断熱が行われる温度管理対象としては、次のものが挙げられる。画像形成時にトナーが伝播するユニットである画像形成手段18、中間転写ベルトクリーニング装置17、2次転写ローラ16’、及び各廃トナー搬送装置71,72、露光装置21等の回転軸に軸受けを設けたものである。また、これらの装置はいずれも積極的な加熱は行われない装置で、上記した軸受等での自己発熱や、他の装置の熱が伝わり温度上昇するものであり、非加熱対象ということもできる。
画像形成時にトナーが伝播する各ユニットでは、それぞれ画像形成時にトナーを移動させるために高速で回転する回転軸と軸受けが使用され、特に軸受け等で自己発熱する。これらのユニットは、異常画像や、トナー固着による破損等の不具合を防ぐために一般的なトナーの融点である45℃〜50℃以下に管理しておく必要がある。
また、露光装置21でもポリゴンミラーの回転軸が軸受けで支持され、高速で回転する。そして、軸受けで過剰な発熱が生じると、感光体40に静電潜像を形成する際に、正常な照射が行えなくなり、画質低下を招くおそれがある。なお、本実施例の画像形成装置はプリンタ400であるため備えていないが、複写機等に備える読み取り装置でも同様な不具合が生じるおそれがある。
図1、及び図2(a)、(b)に示すように、プリンタ400の装置本体100内には、他の装置の温度上昇の原因となり易い、熱源としての定着装置25を備えている。そして、上記したように自身の駆動や回転による自己発熱と、定着装置25の熱の影響を受け易い温度管理対象のユニットである露光装置21、各画像形成手段18、中間転写ベルトクリーニング装置17、2次転写装置22、及びベルト搬送装置31を備えている。これらのため、本実施例の冷却システム300には、詳しくは後述する第1排気ダクト310を構成部材とする、各温度管理対象と定着装置25との間の断熱を行う断熱手段を設けている。
まず、本実施例のプリンタ400に備えた冷却システム300を詳細に説明する前に、プリンタ400の装置本体100における吸排気の概要について説明する。
本実施例のプリンタ400では、外気を取り込むための通気口である通気口330を装置本体100の右方側面に設け、この通気口330に第2の送風手段である3つの吸気ファン331を取り付けている。
取り込まれた外気は、装置本体100の後側に設けられた排気口320に取り付けられた冷却システム300の排気ダクトである第1排気ダクト310と、第1排気ダクト310の下方に配置された第2排気ダクト370により装置本体100外に排気される。また、排気口320には、第1排気ダクト310及び第2排気ダクト370に対応して、それぞれ2つ、計4つの第1の送風手段である排気ファン321が取り付けられている。
そして、各排気ファン321、及び各吸気ファン331の駆動により、通気口330から排気口320への装置本体100内の気流が発生することになる。
ここで、第1排気ダクト310は、温度管理対象と定着装置25との間の断熱と、断熱が行われる温度管理対象の冷却とを行うためのものである。また、第2排気ダクトは、定着装置25で加熱されたシートS、及び定着装置25の熱を装置本体100外に排熱するためのものである。
次に、装置本体100の各フレーム構成、定着装置と断熱が行われる各温度管理対象の配置、及び装置本体100内を吸排気されて流れる外気の流路について各図を用いて説明する。
図2(a)、(b)に示すように、装置本体100は前方に、前方上フレーム111a、前方下フレーム112a、前方左フレーム113a、前方右フレーム114a、及び前方中フレーム115aを有している。また、後方に、後方上フレーム111b、後方下フレーム112b、後方左フレーム113b、後方右フレーム114b、及び後方中フレーム115bを有している。そして、前方の各フレームと後方の各フレームとは、図示していない各接続フレームで接続されている(図3参照)。
そして、各フレームには図示していない前方側板、後方側板、左方側板、右方側板、天板、及び底板等が取り付けられ、通気口330、排気口320、シートSの給排紙口、及び各部材の給紙テーブル200との連絡孔等を除き略密閉空間が形成されている。また、図1に示した各装置や、図2(a)、(b)に示した各ダクト、吸気ファン331、排気ファン321、及び各廃トナー搬送装置71、72等は、各フレーム又は各側板に固定されたステーやブラケット等の固定部材により支持位置決めされている。
また、上記したように装置本体100内には、最も高熱になる熱源である定着装置25が、図中下方の、左方中央よりに配置されている。そして、図2(a)、(b)に示すように、断熱が行われる各温度管理対象が次のように配置されている。露光装置21が最も上部に2個、左右方向に並べて配置され、これらの露光装置21の下方には、所定の間隙を形成するように、断熱が行われる温度管理対象である、各画像形成手段18が左右方向に並べて配置されている。また、中央近傍には、中間転写ベルトクリーニング装置17が配置され、この中間転写ベルトクリーニング装置17の右方斜め下方には2次転写装置22が、左方斜め下方にはベルト搬送装置31が配置されている。そして、図2(b)に示すように、各画像形成手段に有した感光体クリーニング装置6に対応する位置には、各廃トナー搬送装置71が、中間転写ベルトクリーニング装置17に対応した位置には廃トナー搬送装置72が配置されている。
そして、図2(a)、(b)、及び図3に示すように不図示の右方側板の鉛直方向略中央には、通気口330が設けられ、3つの吸気ファン331が取り付けられている。また、不図示の後方側板の鉛直方向略中央、左方端部近傍には排気口320が設けられ、4つの排気ファン321が2列、2段で配置され、上段の2つの排気ファン321を囲むように、第1排気ダクト310の排気側開口部が接続されている。この第1排気ダクト310には、詳しくは後述するが、複数の流路部が形成され、それぞれに通気口330から取り込んだ外気が、各温度管理対象を設けた領域を通過するように開口部(吸入口)が設けられている。一方、下段の2つの排気ファン321を囲むように、第2排気ダクト370の排気側開口部が接続され、第2排気ダクト370の下部にはスリット状の開口部が複数設けられている。
このように各構成部材(各装置)が配置された装置本体100内を、通気口330から吸気された外気は、上記した各温度管理対象や、図1に示す中間転写ベルト10、各給紙路を構成する部材等の隙間を流れて、拡散されながら概ね図中左側へと流れる。そして、第1排気ダクト310及び第2排気ダクト370の吸入口である各開口部から吸い込まれて、排気口320から装置本体100外に排気されることとなる。
ここで、排気口320に第1排気ダクト310を設けず、単に4つの排気ファン321を設ける構成、又は加えて第2排気ダクト370を設ける構成では、各構成部材の隙間を通る外気の気流は概ね右方から左方へ形成される。しかし、各構成部材により拡散されるため、上記した各温度管理対象が配置された領域近傍を流れる気流が生じるとは限らない。仮に、生じたとしても、画像形成装置の高速化にともう自己発熱が生じる各軸受部近傍で外気による十分な冷却効果が得るだけの流速を生じさせることが困難である。
そこで、本実施例の冷却システム300では、装置本体100内に取り込まれた外気が、第1排気ダクト310の各流路部の開口部に吸い込まれる際に、各温度管理対象を設けた領域を通過するように各流路部の開口部を構成することとした。
具体的には、図2(a)、(b)、図3に示すように、第1排気ダクト310の排気側開口部を有するとともに定着装置25の上方に位置し、排気側開口部近傍の部分を除き上方から見て略平板状の形状をした矩形状の内部空間を有した第1流路部311を備えている。この第1流路部311の図中右側は下方に少し傾斜するとともに、右側端部の略垂直な面が開放されており、第1開口部312が形成されている。この第1開口部312から、排気側開口部近傍に向け湾曲した5つの略鉛直な隔壁を所定長形成して第1流路部311の内部を部分的に6つに分割し、吸入する風量及び風速がその中央を対称軸として、第1開口部312の前後方向で略対称になるよう構成している。また、第1開口部312の右方の端部の位置は、定着装置25の右方の端部の位置よりも少し延出して形成されている。そして、2つの排気ファン321が駆動されることで、第1開口部312の位置では、内部空間に向け、右方の通気口330から取り込まれた外気を左方へ吸入する気流が生じる。
また、図4に示すように第1流路部311の第1開口部312の右方の下端部には、矩形の内部空間を有し、上部及び下部が開放された平板状の第2流路部の左方の側壁が、接続されるように配置されており、開放された下部が第2開口部314を形成している。この第2流路部には、第2開口部314から他端側の開口に向け、5つの左右方向に略平行な隔壁を形成して第2流路部を6つに分割し、吸入する風量及び風速がその中央を対称軸として、第2開口部314の前後方向で略対称になるように構成している。そして、第2流路部は2つの排気ファン321が駆動されて第1流路部311の第1開口部312近傍で負圧が生じると、図4に示すように第2開口部314から他端側の開口に向け右方の通気口330から取り込まれた外気を吸入し、第1開口部312に受け渡す。そして、第2開口部314の右方近傍では、右方の通気口330から取り込まれた外気を左方に吸引する気流が生じる。
また、第1流路部311の左方端部近傍には、上方へ延出された矩形状の内部空間を有する前方の第3流路部315aと後方の第4流路部315bとが第1流路部311の前後方向を2分するように対称に接続されて連通している。そして、第3流路部315a及び第4流路部315bは、接続する第1流路部311の上部の開口から略鉛直な2つの隔壁で前後方向に、それぞれ3分割され、略鉛直かつ、前後方向に平行な第3開口部316a、及び第4開口部316bが形成されている。また、第3流路部315a及び第4流路部315bの前後方向中央に近い2つの開口には、垂れ壁が形成され開口高さが狭く形成されているとともに、上部中央に、各画像形成手段18と各露光装置21との間に気流を生じさせる第5流路部317が接続されている。この第5流路部317は、第3流路部315a及び第4流路部315bの前後方向中央に近い2つの開口に連通され、略鉛直かつ、前後方向に平行な第5開口部318が形成されている。
上記のように構成された各流路部では、図2(a)、(b)に示すように、第1流路部311及び第2流路部313で、各温度管理対象と定着装置25との間の気流を隔てるとともに、その内部を流れる空気で加熱された流路部の熱を排熱することができる。すなわち、排気ダクトを各温度管理対象と定着装置25との間に配置し、定着装置25から排気ダクト(各流路部)に伝わった熱を、排気ダクト内に流れる空気で排熱でき、各温度管理対象と定着装置25との間の断熱を行うことができる。加えて、各通気口から取り入れた外気が、各温度管理対象を設けた領域を通過するように排気ダクト(各流路部)の各開口部が設けられているので、温度管理対象を冷却することができる。つまり、各温度管理対象と定着装置25との間の断熱手段と、断熱した各温度管理対象の冷却手段とを同一の第1排気ダクト310を用いて構成できる。
したがって、断熱手段とは別に冷却手段を設ける構成よりも、断熱手段及び冷却手段を構成する構成部材を削減でき、装置本体100内のスペースを圧迫したり、コストが上昇したりすることを抑制しつつ、断熱が行われた各温度管理対象の冷却が行える。
具体的には、第1排気ダクト310の第1流路部311と第2流路部313とで各温度管理対象との間の断熱を行うとともに、次のように各温度管理対象の特に軸受けの冷却を行うことができる。
第2流路部313の第2開口部314と第1流路部311の第1開口部312で発生させる気流により、次の温度管理対象の軸受けを冷却することができる。中間転写ベルトクリーニング装置17、2次転写装置22、ベルト搬送装置31、及び中間転写ベルトクリーニング装置17に設けた廃トナー搬送装置72である。また、第3流路部315aの第3開口部316a及び第4流路部315bの第4開口部316bで発生させる気流により、各画像形成手段18に設けた軸受けを冷却することができる。また、第5流路部317の第5開口部318で発生させる気流により、各露光装置21に設けたポリゴンミラーの回転軸が軸受けを冷却することができる。
そして、中間転写ベルトクリーニング装置17の軸受けを冷却することで、ベルトクリーニング装置内で除去したトナー(廃トナー)が加熱されて凝集したり、クリーニングブレードに付着したりすることを抑制できる。したがって、クリーニング不良等が生じ、異常画像や、トナー固着による破損等の不具合が発生することを抑制できる。
また、2次転写装置22の軸受けを冷却することで、中間転写ベルト10からシートSへのトナー画像の転写不良に起因した異常画像等の不具合が発生するのを抑制できる。
また、ベルト搬送装置31の軸受けを冷却することで、搬送ベルト24に付着した飛散トナーが、溶融してシートSの裏面に付着する裏汚れの発生を抑制できる。
そして、各廃トナー搬送装置71、72の軸受、及び駆動モータを冷却することで、各廃トナー搬送装置71、72内で廃トナーが加熱されて凝集して廃トナーの搬送不良が生じたり、トナー固着による破損等が生じたりする不具合の発生を抑制できる。
また、各画像形成手段18に設けた軸受けを冷却できる。つまり、画像形成手段18内に有した感光体40、現像装置4の現像ローラ5、及び感光体クリーニング装置6の搬送スクリュ等の回転体に設けられた軸受けを冷却することができる。したがって、トナーが加熱されて凝集して攪拌不良や搬送不良が生じて異常画像が生じたり、トナー固着による破損等が生じたりする不具合の発生を抑制できる。なお、本発明の冷却システム300では、各画像形成手段18内に有した感光体40、現像装置4、及び感光体クリーニング装置6等の各装置を温度管理対象として冷却することができる。
また、各露光装置21に設けたポリゴンミラーの回転軸が軸受けを冷却することで、ポリゴンミラーの軸受けで過剰な発熱が生じ、感光体40に静電潜像を形成する際に、正常な照射が行えなくなり、画質低下を招くおそれを低減することができる。なお、本実施例の画像形成装置はプリンタ400であるため備えていないが、本発明を複写機等に適用する際には、読み取り装置に設ける軸受けを同様に冷却しても良い。
また、上記したように本実施例の冷却システム300では、各温度管理対象を冷却する外気の気流を、軸流ファンである排気ファン321及び吸気ファン331で発生させている。
本実施例ように、外気を取り込む通気口330に新たに送風手段を設けることで、単に通気口330を設けた構成よりも各温度管理対象の自己発熱に対する冷却効果を、さらに向上させることができる。
なお、本発明においては、各排気ファン321は必須の構成要素であるが、各吸気ファン331は、装置本体100内で生じさせる気流の速度や風量、及び装置本体100内で生じさせる静圧の条件により、適宜、設ければ良い。また、第1の送風手段である排気ファン321、又は前記第2の送風手段である吸気ファン331の少なくともいずれかに、軸流ファンを使用することで、装置本体100内で送風する風量を向上させることができる。
このような構成をとることで、各温度管理対象の軸受けを冷却するために個別に冷却手段を設置する必要も無く、通気口330から各温度管理対象までをつなぐダクトや冷却デバイス(ファン、ヒートシンク等)の設置数も削減できる。
(実施例2)
まず、本実施形態の実施例2について、図を用いて説明する。
本実施例と上述した実施例1とでは、次の点に係る点のみ異なる。実施例1のプリンタ400がタンデム型中間転写方式のカラープリンタであり、シートSにトナー画像を転写する転写手段に、2次転写ローラ16’と2次転写対向ローラ16とを有した2次転写装置22を用いていた。これに対し、本実施例のプリンタ500が直接転写方式のモノクロプリンタであることと、シートSに転写する転写手段に、ベルト転写装置29を用いていることに係る点である。
その他の構成に係る点ついては、基本的には電子写真方式のプリンタとして、ほぼ同様な構成を備え、同様な動作を行うので、本実施例では、上記異なる点のみ説明し、共通する構成、動作、及び作用・効果の説明については省略して説明する。また、同一の機能を有した構成部材や装置には同一の符号を付して説明する。
また、各構成部材の相対的な方向を示す場合や、絶対的な方向を示す場合の各方向の呼称も同様とする。
図5は、本実施例に係る画像形成装置であるプリンタ500の全体概要図である。図6は、本実施例に係る定着装置25と、断熱が行われる温度管理対象である画像形成手段18等の配置、及び冷却システム300の構成についての説明図であり、(a)が前方の部分を示し、(b)が後方部分を示している。図7は、本実施例に係る冷却システム300に有した第1排気ダクト310の斜め上方からの説明図である。
図5に示すように、本実施例のプリンタ500は、直接転写方式のモノクロプリンタである。
装置本体100には、中央付近に、定着装置25が設けられている。この定着装置25の右方には、画像形成手段18Kが設けられており、画像形成手段18Kの左右方向の略中央には像担持体である感光体40Kが、感光体40Kの左方に感光体クリーニング装置6K、右方に現像ローラ5Kを有した現像装置4Kが配置されている。そして、感光体40Kの上方には、帯電装置3Kが配置されている。
画像形成手段18Kの下方には、画像形成手段18Kに有した像担持体である感光体40に対向するように、シートSにトナー画像を転写する転写装置であるベルト転写装置29が設けられている。このベルト転写装置29は、2つの搬送ローラ23に架渡された転写搬送ベルト24’を有しており、この転写搬送ベルト24’の内周側の感光体40Kに対向する位置から所定距離だけ左方にオフセットさせて、転写ローラ19を配置している。この転写ローラ19により、感光体40Kに転写搬送ベルト24’を押し当て転写電界を印加することで感光体40K上のトナー画像をシートSに転写する。また、このベルト転写装置29には、転写搬送ベルト24’上に付着した飛散トナーを除去する転写搬送ベルトクリーニング装置17’が設けられている。
また、定着装置25及び画像形成手段18Kの上方には、画像形成手段18Kに有した感光体40に静電潜像を書き込む露光装置21が配置されている。また、このプリンタ500は、実施例1のプリンタ400と同様に、ベルト転写装置29及び定着装置25の下方に、シートSの両面に画像形成すべくシートSを反転する、シート反転装置28を備えている。
次に、このプリンタ500の画像形成動作について説明する。プリンタ500に、パソコン等の外部機器から画像データが送られ、作像開始の信号を受けると、各画像形成手段18Kに有した各装置の回転体の回転駆動を開始する。同時に、画像形成手段18Kで帯電装置3Kにより感光体40Kを一様帯電する。そして、露光装置21により画像データに基づいた露光が行われ、感光体40K上にそれぞれ、ブラックに対応した静電潜像が形成される。感光体40K上に形成された静電潜像は、現像装置4Kによりブラックのトナーで現像され、ブラックのトナー画像が形成される。
また、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートSを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れる。その後、搬送ローラ47で搬送して装置本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。又は、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートSを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。そして、感光体40K上のトナー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、感光体40Kと転写搬送ベルト24’との間にシートSを送り込み、ベルト転写装置29で感光体40KからシートS上にブラックのトナー画像を転写する。
トナー画像が転写された後のシートSは、ベルト転写装置29の転写搬送ベルト24’により、定着装置25へと送り込まれ、熱と圧力とを加えてトナー画像を定着した後、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出され、スタックされる。又は、不図示の切換爪で、搬送方向を切り換えてシート反転装置28に搬送し、反転して再びベルト転写装置29へと導き、裏面にもトナー画像を転写し、定着した後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
また、転写後の感光体40Kは、画像形成手段18Kに備えた感光体クリーニング装置6Kにより、残トナーを除去された後、不図示の除電装置により除電され、次の画像形成に備える。また、転写後の転写搬送ベルト24’は、転写搬送ベルトクリーニング装置17’で、転写した際に転写搬送ベルトクリーニング装置17’上に付着した飛散トナーを除去し、次の画像形成に備える。
また、感光体クリーニング装置6や、転写搬送ベルトクリーニング装置17’で除去された残トナーや飛散トナーは、それぞれ図5には不図示(図6(b)参照)の廃トナー搬送装置71K、及び廃トナー搬送装置72により、廃トナー収容容器70に搬送される。この廃トナー収容容器70は、給紙テーブル200に配置されており、各廃トナー搬送装置71、及び廃トナー搬送装置72に接続された廃トナー搬送経路内に配置される、弾性を有した樹脂製の搬送スクリュの回転により搬送され、集積される。
次に、本実施例の特徴であるプリンタ500に設けた冷却システム300による温度管理対象と定着装置25との間の断熱、及び定着装置25との間の断熱が行われる温度管理対象の冷却について説明する。
本実施例のプリンタ500内に配置される断熱が行われる温度管理対象としては、次のものが挙げられる。画像形成時にトナーが伝播するユニットである画像形成手段18K、転写搬送ベルトクリーニング装置17’、転写ローラ19を有したベルト転写装置29、及び各廃トナー搬送装置71K,72、露光装置21等の回転軸に軸受けを設けたものである。また、これらの装置はいずれも積極的な加熱は行われない装置で、上記した軸受等での自己発熱や、他の装置の熱が伝わり温度上昇するものであり、非加熱対象ということもできる。
画像形成時にトナーが伝播する各ユニットでは、実施例1と同様に、特に軸受け等で自己発熱する。これらのユニットは、異常画像や、トナー固着による破損等の不具合を防ぐために一般的なトナーの融点である45℃〜50℃以下に管理しておく必要がある。
また、露光装置21でもポリゴンミラーの回転軸が軸受けで支持され、高速で回転する。そして、軸受けで過剰な発熱が生じると、感光体40Kに静電潜像を形成する際に、正常な照射が行えなくなり、画質低下を招くおそれがある。なお、本実施例の画像形成装置はプリンタ500であるため備えていないが、複写機等に備える読み取り装置でも同様な不具合が生じるおそれがある。
図5、及び図6(a)、(b)に示すように、プリンタ500の装置本体100内には、他の装置の温度上昇の原因となり易い、熱源としての定着装置25を備えている。そして、上記したように自身の駆動や回転による自己発熱と、定着装置25の熱の影響を受け易い温度管理対象のユニットである露光装置21、画像形成手段18Kを備えている。また、転写搬送ベルトクリーニング装置17’、転写ローラ19を有したベルト転写装置29も備えている。これらのため、本実施例の冷却システム300には、詳しくは後述する第1排気ダクト310を構成部材とする、各温度管理対象と定着装置25との間の断熱を行う断熱手段を設けている。
まず、本実施例のプリンタ500に備えた冷却システム300を詳細に説明する前に、プリンタ500の装置本体100における吸排気の概要について説明する。
本実施例のプリンタ500では、実施例1のプリンタ400と同様に、外気を取り込むための通気口である通気口330を装置本体100の右方側面に設け、この通気口330に第2の送風手段である3つの吸気ファン331を取り付けている。
取り込まれた外気は、装置本体100の後側に設けられた排気口320に取り付けられた冷却システム300の排気ダクトである第1排気ダクト310と、第1排気ダクト310の下方に配置された第2排気ダクト370により装置本体100外に排気される。また、排気口320には、第1排気ダクト310及び第2排気ダクト370に対応して、それぞれ2つ、計4つの第1の送風手段である排気ファン321が取り付けられている。
そして、各排気ファン321、及び各吸気ファン331の駆動により、通気口330から排気口320への装置本体100内の気流が発生することになる。
ここで、第1排気ダクト310は、温度管理対象と定着装置25との間の断熱と、断熱が行われる温度管理対象の冷却とを行うためのものである。また、第2排気ダクトは、定着装置25で加熱されたシートS、及び定着装置25の熱を装置本体100外に排熱するためのものである。
次に、装置本体100の各フレーム構成、定着装置と断熱が行われる各温度管理対象の配置、及び装置本体100内を吸排気されて流れる外気の流路について各図を用いて説明する。
図6(a)、(b)に示すように、装置本体100は前方に、前方上フレーム111a、前方下フレーム112a、前方左フレーム113a、前方右フレーム114a、及び前方中フレーム115aを有している。また、後方に、後方上フレーム111b、後方下フレーム112b、後方左フレーム113b、後方右フレーム114b、及び後方中フレーム115bを有している。そして、前方の各フレームと後方の各フレームとは、図示していない各接続フレームで接続されている(図7参照)。
そして、各フレームには図示していない前方側板、後方側板、左方側板、右方側板、天板、及び底板等が取り付けられ、通気口330、排気口320、シートSの給排紙口、及び各部材の給紙テーブル200との連絡孔等を除き略密閉空間が形成されている。また、図5に示した各装置や、図6(a)、(b)に示した各ダクト、吸気ファン331、排気ファン321、及び各廃トナー搬送装置71K、72等は、各フレーム又は各側板に固定されたステーやブラケット等の固定部材により支持位置決めされている。
また、上記したように装置本体100内には、最も高熱になる熱源である定着装置25が、図中略中央よりに配置されている。そして、図6(a)、(b)に示すように、断熱が行われる各温度管理対象が次のように配置されている。露光装置21が定着装置25及び画像形成手段18Kの上方に配置され、この露光装置21の下方には所定の間隙を形成するように、断熱が行われる温度管理対象である画像形成手段18Kが右方に、定着装置25が左方に配置されている。また、画像形成手段18Kの下方には、転写搬送ベルトクリーニング装置17’を左方に有したベルト転写装置29が配置されている。そして、図6(b)に示すように、画像形成手段18Kに有した感光体クリーニング装置6に対応する位置には、廃トナー搬送装置71Kが、転写搬送ベルトクリーニング装置17’に対応した位置には廃トナー搬送装置72が配置されている。
そして、図6(a)、(b)、及び図7に示すように不図示の右方側板の鉛直方向略中央には、通気口330が設けられ、3つの吸気ファン331が取り付けられている。また、不図示の後方側板の鉛直方向上部、左方よりには排気口320が設けられ、4つの排気ファン321が2列、2段で配置され、上段の2つの排気ファン321を囲むように、第1排気ダクト310の排気側開口部が接続されている。この第1排気ダクト310には、詳しくは後述するが、複数の流路部が形成され、それぞれに通気口330から取り込んだ外気が、各温度管理対象を設けた領域を通過するように開口部(吸入口)が設けられている。一方、下段の2つの排気ファン321を囲むように、第2排気ダクト370の排気側開口部が接続され、第2排気ダクト370の下部にはスリット状の開口部が複数設けられている。
このように各構成部材(各装置)が配置された装置本体100内を、通気口330から吸気された外気は、上記した各温度管理対象や、図5に示す、各給紙路を構成する部材等の隙間を流れて、拡散されながら概ね図中左側へと流れる。そして、第1排気ダクト310及び第2排気ダクト370の吸入口である各開口部から吸い込まれて、排気口320から装置本体100外に排気されることとなる。
ここで、排気口320に第1排気ダクト310を設けず、単に4つの排気ファン321を設ける構成、又は加えて第2排気ダクト370を設ける構成では、各構成部材の隙間を通る外気の気流は概ね右方から左方へ形成される。しかし、各構成部材により拡散されるため、上記した各温度管理対象が配置された領域近傍を流れる気流が生じるとは限らない。仮に、生じたとしても、画像形成装置の高速化にともなう自己発熱が生じる各軸受部近傍で外気による十分な冷却効果が得るだけの流速を生じさせることが困難である。
そこで、本実施例の冷却システム300では、装置本体100内に取り込まれた外気が、第1排気ダクト310の各流路部の開口部に吸い込まれる際に、各温度管理対象を設けた領域を通過するように各流路部の開口部を構成することとした。
具体的には、図6(a)、(b)、図7に示すように、第1排気ダクト310の排気側開口部を有するとともに定着装置25の上方に位置し、排気側開口部近傍の部分を除き上方から見て略平板状の形状をした矩形状の内部空間を有した第1流路部311を備えている。この第1流路部311の図中右側は下方に少し傾斜するとともに、右側端部の略垂直な面が開放されており、第1開口部312が形成されている。この第1開口部312から、排気側開口部近傍に向け湾曲した5つの略鉛直な隔壁を所定長形成して第1流路部311の内部を部分的に6つに分割し、吸入する風量及び風速がその中央を対称軸として、第1開口部312の前後方向で略対称になるよう構成している。また、第1開口部312の右方の端部の位置は、定着装置25の右方の端部の位置よりも少し延出して形成されている。そして、2つの排気ファン321が駆動されることで、第1開口部312の位置では、内部空間に向け、右方の通気口330から取り込まれた外気を左方へ吸入する気流が生じる。
また、第1流路部311の第1開口部312の右方の下端部には、矩形の内部空間を有し、上部及び下部が開放された平板状の第2流路部の左方の側壁が、接続されるように配置されており、開放された下部が第2開口部314を形成している(図4参照)。この第2流路部には、第2開口部314から他端側の開口に向け、5つの左右方向に略平行な隔壁を形成して第2流路部を6つに分割し、吸入する風量及び風速がその中央を対称軸として、第2開口部314の前後方向で略対称になるように構成している。そして、第2流路部は2つの排気ファン321が駆動されて第1流路部311の第1開口部312近傍で負圧が生じると、図6(a)、(b)、図7に示すように第2開口部314から他端側の開口に向け右方の通気口330から取り込まれた外気を吸入する。そして、第1開口部312に受け渡す。この結果、第2開口部314の右方近傍では、右方の通気口330から取り込まれた外気を左方に吸引する気流が生じる。
また、第1流路部311の第1開口部312近傍の上部から傾斜部分の略中央には、上方へ延出された矩形状の内部空間を有する第3流路部315が接続されて連通している。そして、第3流路部315には第3開口部316が、上記した露光装置21の露光装置21でもポリゴンミラーの回転軸が軸受けに対向する領域に外気を導くように形成されている。
上記のように構成された各流路部では、図6(a)、(b)に示すように、第1流路部311及び第2流路部313で、各温度管理対象と定着装置25との間の気流を隔てるとともに、その内部を流れる空気で加熱された流路部の熱を排熱することができる。すなわち、排気ダクトを各温度管理対象と定着装置25との間に配置し、定着装置25から排気ダクト(各流路部)に伝わった熱を、排気ダクト内に流れる空気で排熱でき、各温度管理対象と定着装置25との間の断熱を行うことができる。加えて、各通気口から取り入れた外気が、各温度管理対象を設けた領域を通過するように排気ダクト(各流路部)の各開口部が設けられているので、温度管理対象を冷却することができる。つまり、各温度管理対象と定着装置25との間の断熱手段と、断熱した各温度管理対象の冷却手段とを同一の第1排気ダクト310を用いて構成できる。
したがって、断熱手段とは別に冷却手段を設ける構成よりも、断熱手段及び冷却手段を構成する構成部材を削減でき、装置本体100内のスペースを圧迫したり、コストが上昇したりすることを抑制しつつ、断熱が行われた各温度管理対象の冷却が行える。
具体的には、第1排気ダクト310の第1流路部311と第2流路部313とで各温度管理対象との間の断熱を行うとともに、次のように各温度管理対象の特に軸受けの冷却を行うことができる。
第2流路部313の第2開口部314と第1流路部311の第1開口部312で発生させる気流により、次の温度管理対象の軸受けを冷却することができる。転写搬送ベルトクリーニング装置17’、転写ローラ19を有したベルト転写装置29、画像形成手段18K、画像形成手段18Kに設けた設けた廃トナー搬送装置71K、転写搬送ベルトクリーニング装置17に設けた廃トナー搬送装置72である。また、第3流路部315の第3開口部316で発生させる気流により、露光装置21に設けたポリゴンミラーの回転軸が軸受けを冷却することができる。
そして、転写搬送ベルトクリーニング装置17’の軸受けを冷却することで、転写搬送ベルトクリーニング装置17’内で除去したトナー(廃トナー)が加熱されて凝集したり、クリーニングブレードに付着したりすることを抑制できる。したがって、クリーニング不良等が生じ、異常画像や、トナー固着による破損等の不具合が発生することを抑制できる。
また、ベルト転写装置29に有した転写ローラ19等の軸受けを冷却することで、感光体40KからシートSへのトナー画像の転写不良に起因した異常画像や、飛散トナーが溶融してシートSの裏面に付着する裏汚れ等の不具合が発生するのを抑制できる。
そして、各廃トナー搬送装置71K、72の軸受、及び駆動モータを冷却することで、各廃トナー搬送装置71K、72内で廃トナーが加熱されて凝集して廃トナーの搬送不良が生じたり、トナー固着による破損等が生じたりする不具合の発生を抑制できる。
また、画像形成手段18Kに設けた軸受けを冷却できる。つまり、画像形成手段18K内に有した感光体40K、現像装置4Kの現像ローラ5K、及び感光体クリーニング装置6Kの搬送スクリュ等の回転体に設けられた軸受けを冷却することができる。したがって、トナーが加熱されて凝集して攪拌不良や搬送不良が生じて異常画像が生じたり、トナー固着による破損等が生じたりする不具合の発生を抑制できる。なお、本発明の冷却システム300では、画像形成手段18K内に有した感光体40K、現像装置4K、及び感光体クリーニング装置6K等の各装置を温度管理対象として冷却することができる。
また、露光装置21に設けたポリゴンミラーの回転軸が軸受けを冷却することで、ポリゴンミラーの軸受けで過剰な発熱が生じ、感光体40Kに静電潜像を形成する際に、正常な照射が行えなくなり、画質低下を招くおそれを低減することができる。なお、本実施例の画像形成装置はプリンタ500であるため備えていないが、本発明を複写機等に適用する際には、読み取り装置に設ける軸受けを同様に冷却しても良い。
また、上記したように本実施例の冷却システム300では、各温度管理対象を冷却する外気の気流を、軸流ファンである排気ファン321及び吸気ファン331で発生させている。
本実施例ように、外気を取り込む通気口330に新たに送風手段を設けることで、単に通気口330を設けた構成よりも各温度管理対象の自己発熱に対する冷却効果を、さらに向上させることができる。
なお、本発明においては、各排気ファン321は必須の構成要素であるが、各吸気ファン331は、装置本体100内で生じさせる気流の速度や風量、及び装置本体100内で生じさせる静圧の条件により、適宜、設ければ良い。また、第1の送風手段である排気ファン321、又は前記第2の送風手段である吸気ファン331の少なくともいずれかに、軸流ファンを使用することで、装置本体100内で送風する風量を向上させることができる。
このような構成をとることで、各温度管理対象に各温度管理対象の軸受けを冷却するために個別に冷却手段を設置する必要も無く、通気口330から各温度管理対象までをつなぐダクトや冷却デバイス(ファン、ヒートシンク等)の設置数も削減できる。
また、上記した各実施例の冷却システム300では、吸気ファン331及び排気ファン321に、軸流ファンを用いた構成について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、吸気ファン331及び排気ファン321の少なくともいずれかに、シロッコファンを用いる構成としても良い。このようにシロッコファンを用いることで、吸気ファン331、又は排気ファン321の少なくともいずれかで送風する際の、装置本体100内の静圧を向上させることができる。また、排気ファン321及び吸気ファン331のいずれか一方が軸流ファンで、他方がシロッコファンの構成としても良い。このように構成することで、装置本体100内の静圧と、排気ファン321、又は吸気ファン331のいずれかで、吸気又は排気する風量とを向上させることができる。
また、上記した各実施例の冷却システム300では、空冷方式の冷却システムのみを用いた構成について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、温度管理対象である画像形成手段18に有した現像装置4内で、キャリアと攪拌搬送容器や攪拌搬送シュクリューとの摩擦により発生する熱量が大きい場合に、液冷方式の受熱部(冷却ジャケット)を現像装置の側面に設ける構成を付加しても良い。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
装置本体100などの装置本体内に、画像形成手段18などの温度管理対象と定着装置25などの定着装置との間の断熱を行うプリンタ400などの画像形成装置に用いられる冷却システム300などの冷却システムにおいて、外気を前記装置本体内に取り込む少なくとも一つの通気口330などの通気口と、前記通気口から取り込んだ外気が、前記温度管理対象を設けた領域を通過するように第1流路部311の第1開口部312、第2流路部313の第2開口部314、第3流路部の開口部316a、第4流路部の開口部316b、及び第5流路部317の第5開口部318などの開口部が設けられ、前記温度管理対象と前記定着装置との間に第1流路部311及び第2流路部313などが配置された第1排気ダクト310などの排気ダクトと、前記排気ダクト内に気流を発生させる排気ファン321などの第1の送風手段とを備えたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、2で説明したように、次のような冷却システムを提供できる。温度管理対象と定着装置との間の断熱が行え、装置内のスペースを圧迫したり、コストが上昇したりすることを抑制しつつ、定着装置との間の断熱が行われた温度管理対象の冷却が行える冷却システムである。
(態様B)
(態様A)において、通気口330などの前記通気口に、吸気ファン331などの第2の送風手段を設けたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、2で説明したように、通気口に新たに送風手段を設けることで、定着装置との間の断熱が行われた各温度管理対象の冷却効果を向上させることができる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、排気ファン321などの前記第1の送風手段、又は吸気ファン331などの前記第2の送風手段の少なくともいずれかが、軸流ファンであることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、2で説明したように、軸流ファンを使用することで、第1の送風手段、又は前記第2の送風手段の少なくともいずれかで送風する風量を向上させることができる。
(態様D)
(態様A)又は(態様B)において、排気ファン321などの前記第1の送風手段、又は吸気ファン331などの前記第2の送風手段の少なくともいずれかが、シロッコファンであることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、2で説明したように、シロッコファンを使用することで、第1の送風手段、又は前記第2の送風手段の少なくともいずれかで送風する際の、装置本体100などの装置本体内の静圧を向上させることができる。
(態様E)
(態様B)において、排気ファン321などの前記第1の送風手段及び吸気ファン331などの前記第2の送風手段の一方が軸流ファンで、他方がシロッコファンであることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、2で説明したように、装置本体100などの装置本体内の静圧と、第1の送風手段、又は前記第2の送風手段のいずれかで、吸気又は排気する風量とを向上させることができる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)のいずれかにおいて、前記温度管理対象が、プリンタ400やプリンタ500などの画像形成装置に備えた廃トナー搬送装置71、72などの廃トナー搬送装置であることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、2で説明したように、次のような効果を奏することができる。廃トナー搬送装置内に有した搬送シュクリュの軸受けや駆動モータを冷却することができ、廃トナー搬送装置内で廃トナーが加熱されて凝集して廃トナーの搬送不良が生じたり、トナー固着による破損等が生じたりする不具合の発生を抑制できる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)のいずれかにおいて、前記温度管理対象が、プリンタ400やプリンタ500などの画像形成装置に備えた画像形成手段18などの画像形成手段であることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、2で説明したように、画像形成手段内に有した感光体40、現像装置4の現像ローラ5、及び感光体クリーニング装置6の搬送スクリュ等の回転体に設けられた軸受けを冷却することができる。したがって、トナーが加熱されて凝集して攪拌不良や搬送不良が生じて異常画像が生じたり、トナー固着による破損等が生じたりする不具合の発生を抑制できる。なお、本発明の冷却システム300では、画像形成手段内に有した感光体40、現像装置4、及び感光体クリーニング装置6等の各装置を温度管理対象として冷却することができる。
(態様H)
(態様A)乃至(態様G)のいずれかにおいて、前記温度管理対象が、プリンタ400やプリンタ500などの画像形成装置に備えた中間転写ベルトクリーニング装置17や転写搬送ベルトクリーニング装置17’などのベルトクリーニング装置であることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、2で説明したように、ベルトクリーニング装置内に有した搬送シュクリュの軸受けを冷却することができる。したがって、ベルトクリーニング装置内で除去したトナー(廃トナー)が加熱されて凝集したり、クリーニングブレードに付着したりしてクリーニング不良等が生じ、異常画像や、トナー固着による破損等の不具合が発生することを抑制できる。
(態様I)
(態様A)乃至(態様H)のいずれかにおいて、前記温度管理対象が、プリンタ400やプリンタ500などの画像形成装置に備えた、シートSなどの記録媒体にトナー画像を転写する2次転写装置22やベルト転写装置29などの転写装置であることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1、2で説明したように、転写装置に設けた2次転写対向ローラ16、2次転写ローラ16’や、転写ローラ19等の軸受けを冷却することができる。したがって、中間転写ベルト10や感光体40などの像担持体から記録媒体へのトナー画像の転写不良に起因した異常画像等の不具合が発生するのを抑制できる。
(態様J)
定着装置25などの定着装置と、装置本体100などの装置本体内に設けられた画像形成手段18などの温度管理対象を冷却する冷却システムとを備えたプリンタ400やプリンタ500などの画像形成装置において、前記冷却システムとして、(態様A)乃至(態様I)のいずれかの冷却システム300などの冷却システムを備えたことを特徴とするものである。
これによれば、上記本実施形態で説明したように、(態様A)乃至(態様I)のいずれかの冷却システムと同様な効果を奏することができる画像形成装置を提供できる。
3 帯電装置
4 現像装置
5 現像ローラ
6 感光体クリーニング装置
10 中間転写ベルト
14,15,15’ 支持ローラ
16 2次転写対向ローラ
16’ 2次転写ローラ
17 中間転写ベルトクリーニング装置
17’ 転写搬送ベルトクリーニング装置
18 画像形成手段
19 転写ローラ
20 タンデム画像形成部
21 露光手段
22 2次転写装置
23 搬送ローラ
24 搬送ベルト
24’ 転写搬送ベルト
25 定着装置
26 定着ローラ
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
29 ベルト転写装置
31 ベルト搬送装置
40 感光体
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
46,48 給紙路
47 搬送ローラ
49 レジストローラ
50 給紙ローラ
51 手差しトレイ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
56 排出ローラ
57 排紙トレイ
62 1次転写ローラ
70 廃トナー収容容器
71,72 廃トナー搬送装置
100 装置本体
111a、b 上フレーム(前方,後方)
112a、b 下フレーム(前方,後方)
113a、b 左フレーム(前方,後方)
114a、b 右フレーム(前方,後方)
115a、b 前方中フレーム(前方,後方)
200 給紙テーブル
231 排気ファン
300 冷却システム
310 第1排気ダクト
311 第1流路部
312 第1開口部
313 第2流路部
314 第2開口部
315,a 第3流路部
316,a 第3開口部
315b 第4流路部
316b 第4開口部
317 第5流路部
318 第5開口部
320 排気口
321 排気ファン
330 通気口
331 吸気ファン
370 第2排気ダクト
400 プリンタ(実施例1)
500 プリンタ(実施例2)
S シート
特開2004−109356号公報

Claims (10)

  1. 装置本体内に、温度管理対象と定着装置との間の断熱を行う画像形成装置に用いられる冷却システムにおいて、
    外気を前記装置本体内に取り込む少なくとも一つの通気口と、
    前記通気口から取り込んだ外気が、前記温度管理対象を設けた領域を通過するように開口部が設けられ、前記温度管理対象と前記定着装置との間に配置された排気ダクトと、
    前記排気ダクト内に気流を発生させる第1の送風手段とを備えたことを特徴とする冷却システム。
  2. 請求項1に記載の冷却システムにおいて、
    前記通気口に、第2の送風手段を設けたことを特徴とする冷却システム。
  3. 請求項1又は2に記載の冷却システムにおいて、
    前記第1の送風手段、又は前記第2の送風手段の少なくともいずれかが、軸流ファンであることを特徴とする冷却システム。
  4. 請求項1又は2に記載の冷却システムにおいて、
    前記第1の送風手段、又は前記第2の送風手段の少なくともいずれかが、シロッコファンであることを特徴とする冷却システム。
  5. 請求項2に記載の冷却システムにおいて、
    前記第1の送風手段及び前記第2の送風手段の一方が軸流ファンで、他方がシロッコファンであることを特徴とする冷却システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一に記載の冷却システムにおいて、
    前記温度管理対象が、画像形成装置に備えた廃トナー搬送装置であることを特徴とする冷却システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一に記載の冷却システムにおいて、
    前記温度管理対象が、画像形成装置に備えた画像形成手段であることを特徴とする冷却システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一に記載の冷却システムにおいて、
    前記温度管理対象が、画像形成装置に備えたベルトクリーニング装置であることを特徴とする冷却システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一に記載の冷却システムにおいて、
    前記温度管理対象が、画像形成装置に備えた、記録媒体にトナー画像を転写する転写装置であることを特徴とする冷却システム。
  10. 定着装置と、装置本体内に設けられた温度管理対象を冷却する冷却システムとを備えた画像形成装置において、
    前記冷却システムとして、前記請求項1乃至9のいずれか一に記載の冷却システムを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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