JPH10171205A

JPH10171205A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH10171205A
Application number: JP8335769A
Authority: JP
Inventors: Satoru Haneda; 哲羽根田
Original assignee: Konica Minolta Inc
Current assignee: Konica Minolta Inc
Priority date: 1996-12-16
Filing date: 1996-12-16
Publication date: 1998-06-26
Also published as: US5966569A

Abstract

(57)【要約】【課題】ジャム処理が容易で、ジャム処理時に、転写
分離手段や搬送部に設けられた拍車を破損することな
く、また、拍車により手が損傷されることのない画像形
成装置を提供すること。【解決手段】第２の転写手段と分離手段とを一体的な
転写分離手段とし、且つ、画像形成装置を２分割構造と
して、上部筺体に像形成体を配設し、また下部筺体に中
間転写体と定着手段とを配設し、上部筺体を像形成体と
中間転写体とにより形成される転写材の給送経路に沿っ
て開口可能にすると共に、上部筺体が開口された状態に
おいては、転写分離手段が像形成体側或いは定着手段側
に位置され、上部筺体が閉じられた状態においては、転
写分離手段が中間転写体に近接して中間転写体と対向し
た位置に設定されることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、像形成体の周辺に
帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像担持体に
形成されたトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、ＦＡＸ等の電子写真方式の画像形成装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、両面コピーにおいては、像形成体
上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像形成
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。

【０００３】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を２度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、特
公昭４９−３７５３８号公報、特公昭５４−２８７４０
号公報や特開平１−４４４５７号公報や特開平４−２１
４５７６号公報等により転写材の両面にトナー像を形成
後、１回で定着を行うものが提案され、特に、特開平１
−４４４５７号公報や特開平４−２１４５７６号公報等
には像形成体、帯電手段、像露光手段、現像手段等より
なる像形成手段を複数組トナー像受像体上に並列に配置
し、カラー画像の両面コピーを形成する方法が提案され
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平１−４４４５７号公報や特開平４−２１４５７６
号公報等により提案される両面カラー画像形成は、転写
材の搬送性は向上するが、中間転写体上に１色ずつカラ
ートナー像を重ねて行くので、色ズレやトナーの散りや
こすれ等の画像劣化が起き易い。

【０００５】これに対し、本願発明者らは、像形成体に
形成したトナー像を一旦ベルト状の中間転写体（トナー
像受像体）に一括して転写し、再度像形成体にトナー像
を形成し、トナー像受像体上のトナー像と、再度像形成
体上に形成したトナー像とを記録紙（転写材）の両面に
転写する両面画像形成方法を検討しているが、像形成体
とベルト状のトナー像受像体との間の給送経路での転写
材のジャム処理が容易でない。そのため、ジャム処理を
容易とするよう、給送経路を挟んで上部筺体と下部筺体
とに分割される構造を検討しているが、ジャム処理時に
定着手段側の端部でトナー像受像体に対向して設けた転
写分離手段が邪魔となり、転写分離手段を破損したり、
特に転写分離手段に設けられた放電電極を破損してしま
うという問題が起こる。

【０００６】また、両面トナー像が形成された転写材
を、トナー像が損傷されずに上記トナー像受像体より定
着手段へ搬送するように、トナー像受像体と定着手段と
の間に拍車を有する搬送部を設けることを検討している
が、ジャム処理時に拍車を破損したり、拍車により手が
損傷されるという問題が起こる。

【０００７】本発明は上記の問題点を改良し、ジャム処
理が容易で、ジャム処理時に、転写分離手段や搬送部に
設けられた拍車を破損することなく、また、拍車により
手が損傷されることのない画像形成装置を提供すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する像形成体
と、前記像形成体に担持されたトナー像が転写され、転
写された該トナー像を表面に担持するベルト状の中間転
写体と、前記像形成体に担持されているトナー像を前記
中間転写体により搬送される転写材の表面に転写する第
１の転写手段と、前記中間転写体に担持されているトナ
ー像を前記転写材の裏面に転写する第２の転写手段と、
前記転写材を分離する分離手段と、前記分離手段により
分離された前記転写材の両面に転写されたトナー像を定
着する定着手段とを有する画像形成装置において、前記
第２の転写手段と前記分離手段とを一体的な転写分離手
段とし、且つ、前記画像形成装置を上部筺体と下部筺体
とよりなる開口可能な２分割構造として、前記上部筺体
に前記像形成体を配設し、また前記下部筺体に前記中間
転写体と前記定着手段とを配設し、前記上部筺体を前記
像形成体と前記中間転写体とにより形成される前記転写
材の給送経路に沿って開口可能にすると共に、前記上部
筺体が開口された状態においては、前記転写分離手段が
前記像形成体側或いは前記定着手段側に位置され、前記
上部筺体が閉じられた状態においては、前記転写分離手
段が前記中間転写体に近接して前記中間転写体と対向し
た位置に設定されることを特徴とする画像形成装置によ
って達成される（第１の発明）。

【０００９】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する像形成体と、前記像形
成体に担持されたトナー像が転写され、転写された該ト
ナー像を表面に担持するベルト状の中間転写体と、前記
像形成体に担持されているトナー像を前記中間転写体に
より搬送される転写材の表面に転写する第１の転写手段
と、前記中間転写体に担持されているトナー像を前記転
写材の裏面に転写する第２の転写手段と、前記転写材を
分離する分離手段と、前記分離手段により分離された前
記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手
段とを有する画像形成装置において、前記中間転写体と
前記定着手段との間に前記転写材を前記定着手段側へ搬
送する拍車を有する搬送部を設け、且つ、前記画像形成
装置を上部筺体と下部筺体とよりなる開口可能な２分割
構造として、前記上部筺体に前記像形成体を配設し、ま
た前記下部筺体に前記中間転写体と前記定着手段とを配
設し、前記上部筺体を前記像形成体と前記中間転写体と
により形成される前記転写材の給送経路に沿って開口可
能にすると共に、前記上部筺体が開口された状態におい
ては、前記搬送部が前記中間転写体側或いは前記定着手
段側に位置され、前記上部筺体が閉じられた状態におい
ては、前記搬送部が前記中間転写体と前記定着手段との
間に位置して設定されることを特徴とする画像形成装置
によって達成される（第２の発明）。

【００１０】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する像形成体と、前記像形
成体に担持されたトナー像が転写され、転写された該ト
ナー像を表面に担持するベルト状の中間転写体と、前記
像形成体に担持されているトナー像を前記中間転写体に
より搬送される転写材の表面に転写する第１の転写手段
と、前記中間転写体に担持されているトナー像を前記転
写材の裏面に転写する第２の転写手段と、前記転写材を
分離する分離手段と、前記分離手段により分離された前
記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手
段とを有する画像形成装置において、前記中間転写体と
前記定着手段との間に前記転写材を前記定着手段側へ搬
送する拍車を有する搬送部と、前記搬送部の上部に前記
転写材をガイドするガイド部材を設け、且つ、前記画像
形成装置を上部筺体と下部筺体とよりなる開口可能な２
分割構造として、前記上部筺体に前記像形成体を配設
し、また前記下部筺体に前記中間転写体と前記定着手段
とを配設し、前記上部筺体を前記像形成体と前記中間転
写体とにより形成される前記転写材の給送経路に沿って
開口可能にすると共に、前記上部筺体の開口時、前記搬
送部に設けられた前記拍車と前記ガイド部材とが相対的
に移動し離間されることを特徴とする画像形成装置によ
って達成される（第３の発明）。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本実施の形態の記載は請求項の技術的範囲
や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、
本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモ
ードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的
範囲を限定するものではない。また、以下の実施形態の
説明において、カラートナー像の転写材への転写の際
に、転写域において像形成体に対向する側の転写材の面
（転写材の表面又は上面という）に転写する画像を表面
画像、転写材の他方の側の面（転写材の裏面又は下面と
いう）に転写する画像を裏面画像という。

【００１２】本発明のカラー画像形成装置の一実施形態
の画像形成プロセス及び各機構について、図１ないし図
７を用いて説明する。図１は、本発明の一実施形態を示
すカラー画像形成装置の断面構成図であり、図２は、図
１の像露光手段の要部拡大断面図であり、図３は、図１
の像形成体の側断面図であり、図４は、搬送部を示す図
であり、図５は、図４の搬送部の上面図であり、図６
は、拍車の斜視図であり、図７は、図１における上部筺
体の開口状態を示す図である。図１に示すカラー画像形
成装置はベルト状転写手段を有し、更にはベルト状部材
を用いて転写材の両面にトナー像を形成し、これを一括
定着を行うようにした両面画像形成装置であるが、本発
明は両面画像形成に限定されるものではない。

【００１３】図１ないし図３によれば、像形成体である
感光体ドラム１０は、例えば、光学ガラス（商品名パイ
レックス）や遠心重合法で作られた透明アクリル樹脂の
透明部材によって形成される円筒状の基体を内側に設
け、透明の導電層、ａ−Ｓｉ層或いは有機感光層（ＯＰ
Ｃ）等の感光層を該基体の外周に形成したものであり、
接地された状態で図１の矢印で示す時計方向に回転され
る。

【００１４】図３に示す如く、感光体ドラム１０はそれ
を係合固定する両面端のフランジ部材１０ａ及び１０ｂ
が、プロセスユニット３００の両側板３０１，３０２に
架設固定される支持軸３０に対し、両面端のフランジ部
材１０ａ及び１０ｂに嵌込まれたベアリングＢ１，Ｂ２
により軸受けされて回転自在に支持され、フランジ部材
１０ｂの一体とする歯車Ｇが装置本体側の駆動歯車と噛
合して駆動されることにより所定の方向に定速で回転さ
れる。

【００１５】帯電手段としてのスコロトロン帯電器１１
はイエロー（Ｙ），マゼンタ（Ｍ），シアン（Ｃ）及び
黒色（Ｋ）の各色の画像形成プロセスに用いられ、像形
成体である感光体ドラム１０の移動方向に対して直交す
る方向に感光体ドラム１０と対峙して取り付けられ、感
光体ドラム１０の前述した有機感光層に対し所定の電位
に保持された制御グリッドと、例えば鋸歯状電極からな
る放電電極１１ａとを有し、トナーと同極性のコロナ放
電によって帯電作用（本実施形態においてはマイナス帯
電）を行い、感光体ドラム１０に対し一様な電位を与え
る。放電電極１１ａとしては、その他ワイヤ電極や針状
電極を用いることも可能である。

【００１６】各色毎の像露光手段としての露光光学系１
２は、感光体ドラム１０上での露光位置が、スコロトロ
ン帯電器１１の放電電極１１ａと現像器１３の現像位置
との間に位置するように配置される。

【００１７】Ｙ、Ｍ、Ｃ及びＫの各色毎の像露光手段と
しての露光光学系１２は、露光系として基板１２２上に
感光体ドラム１０の軸と平行な主走査方向に配列された
複数の発光素子としてのＬＥＤ（発光ダイオード）１２
１をアレイ状に並べた線状の露光素子１２ａを、結像素
子としての光集束性光伝送体（商品名、セルフォックレ
ンズ）１２ｂを保持する結像素子保持部材としてのレン
ズホルダ１２ｃに取付けたユニットとして構成され、例
えば図２に黒丸で示す接着剤により露光素子１２ａ及び
セルフォックレンズ１２ｂとがレンズホルダ１２ｃに固
定される。更に、例えば図２又は図３に黒丸で示す接着
剤により各露光光学系１２を支持する共通支持体として
の支持部材２０に露光光学系１２が取付けられて感光体
ドラム１０の基体内部に収容される。

【００１８】各色毎の露光光学系１２は、従来用いられ
ていた楔状の貼付部材を用いずに、支持部材２０上に直
接仮止めされ、予め治工具等により感光体ドラム１０と
の主走査方向及び感光体ドラム１０の回転方向の副走査
方向とを位置出しされる状態に調整されて各色毎の露光
光学系１２の共通支持体としての支持部材２０に直接図
２に黒丸で示す接着剤にて固定される。これにより、露
光光学系１２が設けられた支持部材２０の小型化が図ら
れる。即ち、像露光手段の小型化が図られる。

【００１９】また、リード線１２ＡがＬＥＤ１２１の基
板１２２の端部より引出され、レンズホルダ１２ｃの側
壁に沿って露光光学系１２より引出される。リード線１
２Ａが基板１２２の端部よりレンズホルダ１２ｃの側壁
に沿って引出されるので、露光光学系１２が狭いスペー
スで取付け可能とされ、更に像露光手段の小型化が図ら
れる。

【００２０】別体のイメージスキャナにより読込まれた
り、外部信号等により入力されて不図示の記憶部、例え
ばＲＡＭ内に記憶された各色の画像データが装置本体の
制御部を通して記憶部より順次読み出され、リード線１
２Ａを通して各色毎の露光光学系１２にそれぞれ電気信
号として入力され、ＬＥＤ１２１が、例えばパルス幅変
調方式（ＰＷＭ方式）により発光される。この実施形態
で使用される発光素子の発光波長は６００〜９００ｎｍ
の範囲のものである。

【００２１】上記の露光素子としては、その他ＦＬ（蛍
光体発光），ＥＬ（エレクトロルミネッセンス），ＰＬ
（プラズマ放電）等の複数の発光素子をアレイ状に並べ
たものが用いられる。この実施形態で使用される発光素
子の発光波長は、外部から像露光を行う際は通常Ｙ，
Ｍ，Ｃのトナーの透過性の高い７８０〜９００ｎｍの範
囲のものが用いられるが、裏面から像露光を行う方式で
あることからカラートナーに対して透光性を十分に有し
ないこれより短い４００〜７８０ｎｍの波長でもよい。

【００２２】画像形成される色順序と、回転される感光
体ドラム１０に、該色順序に従って設けられる現像器１
３は、本実施形態においては、図１の感光体ドラム１０
に対してＹ，Ｍの現像器１３が感光体ドラム１０の左側
に、また、Ｃ，Ｋの現像器１３が感光体ドラム１０の右
側に配置され、Ｙ，Ｍの現像器１３の現像ケーシング１
３８の下方にＹ，Ｍのスコロトロン帯電器１１が、ま
た、Ｃ，Ｋの現像器１３の現像ケーシング１３８の上方
にＣ，Ｋのスコロトロン帯電器１１が配置される。

【００２３】各色毎の現像手段としての現像器１３は、
イエロー（Ｙ），マゼンタ（Ｍ），シアン（Ｃ）及び黒
色（Ｋ）の一成分の現像剤をそれぞれ収容し、それぞれ
感光体ドラム１０の周面に対し所定の間隙を保って、現
像位置において感光体ドラム１０の回転方向と同方向に
回転する例えば厚み０．３ｍｍ〜０．５ｍｍ、外径１０
〜２０ｍｍの円筒状の非磁性のステンレス或いはアルミ
材で形成された現像スリーブ１３１を備えている。

【００２４】現像スリーブ１３１は、例えばアルミニウ
ム、ステンレス鋼等の非磁性材料からなり、表面をサン
ドブラスト処理でＪＩＳ１０点平均粗さによる表示（Ｊ
ＩＳ−Ｂ０６１０）で０．５μｍ〜５μｍの粗面加工を
施し回転可能に支持された現像剤搬送担体である。現像
スリーブ１３１が感光体ドラム１０の周面に対し所定の
間隙を保って、現像位置において感光体ドラム１０の回
転方向と同方向に回転する。

【００２５】１３２は現像スリーブ１３１へ現像剤（ト
ナー）を供給するトナーの供給部材としての、例えばス
ポンジやウレタンゴムの発泡材ローラよりなり、供給部
において現像スリーブ１３１と平行に設けられ、現像ス
リーブ１３１と同方向に回転する供給ローラである。１
３３は現像剤層（トナー層）の高さ、量を規制するため
設けられた規制部材であり、例えば板状のステンレスや
ゴム材よりなる帯状の弾性板と、弾性板の先端部で現像
スリーブ１３１との当接部に取付けられ、例えばスポン
ジやウレタンゴムの発泡材よりなる帯状の弾性体と、よ
り構成される。規制部材１３３は先端を現像スリーブ１
３１の回転方向上流に向けて配置される。

【００２６】現像器１３が不図示の突当コロにより感光
体ドラム１０と所定の値の間隙、例えば１００μｍ〜５
００μｍをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像器１３
による現像作用に際しては、現像スリーブ１３１に対し
直流電圧或いは更に交流電圧を加えた現像バイアスが印
加され、現像器の収容する一成分現像剤によるジャンピ
ング現像が行われて、負荷電の感光体ドラム１０に対し
てトナーと同極性（本実施形態においてはマイナス極
性）の直流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着
させる非接触の反転現像が行われる。この時の現像間隔
精度は画像ムラを防ぐために２０μｍ程度以下が必要で
ある。

【００２７】上記の各色毎の現像器１３は、前述したス
コロトロン帯電器１１による帯電と露光光学系１２によ
る像露光とによって形成される感光体ドラム１０上の静
電潜像を、現像バイアスの印加による非接触現像法によ
り非接触の状態で帯電極性と同極性のトナー（本実施形
態においては感光体ドラムは負帯電であり、マイナス極
性のトナー）をもって反転現像する。

【００２８】上記の現像器に用いられる一成分現像剤
（トナー）としては、従来のトナーと同様の方法で得ら
れる球形や不定形の非磁性のトナーを用いることができ
る。好ましいトナーは、スチレン系樹脂，ビニル系樹
脂，エチレン系樹脂，ロジン変性樹脂，アクリル系樹
脂，ポリアミド樹脂，エポキシ樹脂，ポリエステル樹脂
等の樹脂やパルミチン酸，ステアリン酸等の脂肪酸ワッ
クス等の樹脂を用い、それにカラー顔料等の着色成分や
必要に応じて帯電制御剤等を加えて、従来公知のトナー
粒子製造方法と同様の方法によって作ることができる平
均粒径が２０μｍ以下、好ましくは１０μｍ以下、特に
好ましくは１〜７μｍの粒子からなるものである。ま
た、必要に応じて粒子の流動滑りを良くするための流動
化剤や像形成体面の清浄化に役立つクリーニング剤等が
混合される。流動化剤としては、コロイダルシリカ、シ
リコンワニス、金属石鹸或いは非イオン表面活性剤等を
用いることができ、クリーニング剤としては、脂肪酸金
属塩、有機基置換シリコン或いはフッ素等表面活性剤等
を用いることができる。

【００２９】一成分現像剤（トナー）は、現像器１３内
に密閉されており、使い切ると、現像器毎交換される。
トナーは現像スリーブ１３１、規制部材１３３、供給ロ
ーラ１３２間で摩擦帯電される。

【００３０】上記の如く、一成分現像剤を用いた現像手
段を用いることにより、現像器１３が小型となり、ま
た、感光体ドラム１０に対し、現像器１３に用いられる
前記の現像器内部の各部材を感光体ドラム１０の中心よ
り放射状に感光体ドラム１０の周囲に配置することによ
り像形成体の周囲が効率よく利用され、像形成体周りの
装置の小型化が図られる。

【００３１】原稿画像として本装置とは別体の画像読取
装置の撮像素子により読み取られた画像或いは、コンピ
ュータで編集された画像は、Ｙ，Ｍ，Ｃ及びＫの各色別
の画像データとして一旦メモリに記憶し格納される。

【００３２】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム１０を図１の矢印
で示す時計方向へ回転し、同時に感光体ドラム１０の左
方でイエロー（Ｙ）の現像器１３の現像ケーシング１３
８の下方に配置されたＹのスコロトロン帯電器１１の帯
電作用により感光体ドラム１０に電位の付与が開始され
る。

【００３３】感光体ドラム１０は電位を付与されたあ
と、Ｙの露光光学系１２において第１の色信号即ちＹの
画像データに対応する電気信号による露光が開始され、
感光体ドラム１０の回転走査によってその表面の感光層
に原稿画像のＹの画像に対応する静電潜像を形成する。

【００３４】前記の潜像はＹの現像器１３により現像ロ
ーラ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体ド
ラム１０の回転に応じイエロー（Ｙ）のトナー像が形成
される。

【００３５】次いで感光体ドラム１０は前記イエロー
（Ｙ）のトナー像の上に、更に感光体ドラム１０の左
方、イエロー（Ｙ）の上部でマゼンタ（Ｍ）の現像器１
３の現像ケーシング１３８の下方に配置されたマゼンタ
（Ｍ）のスコロトロン帯電器１１の帯電作用により電位
が付与され、Ｍの露光光学系１２の第２の色信号即ちＭ
の画像データに対応する電気信号による露光が行われ、
Ｍの現像器１３による非接触の反転現像によって前記の
イエロー（Ｙ）のトナー像の上にマゼンタ（Ｍ）のトナ
ー像が重ね合わせて形成される。

【００３６】同様のプロセスにより感光体ドラム１０の
右方でシアン（Ｃ）の現像器１３の現像ケーシング１３
８の上方に配置されたシアン（Ｃ）のスコロトロン帯電
器１１、Ｃの露光光学系１２及びＣの現像器１３によっ
て更に第３の色信号に対応するシアン（Ｃ）のトナー像
が、また感光体ドラム１０の右方、Ｃの下部で黒色
（Ｋ）の現像器１３の現像ケーシング１３８の上方に配
置された黒色（Ｋ）のスコロトロン帯電器１１、露光光
学系１２及び現像器１３によって第４の色信号に対応す
る黒色（Ｋ）のトナー像が順次重ね合わせて形成され、
感光体ドラム１０の一回転以内にその周面上にカラーの
トナー像が形成される。

【００３７】これ等Ｙ，Ｍ，Ｃ及びＫの露光光学系１２
による感光体ドラム１０の有機感光層に対する露光は感
光体ドラム１０の内部より前述した透明の基体を通して
行われる。従って第２，第３及び第４の色信号に対応す
る画像の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を
全く受けることなく行われ、第１の色信号に対応する画
像と同等の静電潜像を形成することが可能となる。

【００３８】上記の画像形成プロセスによって像形成体
としての感光体ドラム１０（像形成体）上に裏面画像と
なる重ね合わせカラートナー像が形成され、感光体ドラ
ム１０上の裏面画像の重ね合わせカラートナー像が転写
域１４ｂにおいて、トナーと反対極性（本実施形態にお
いてはプラス極性）の直流電圧が印加される転写器１４
ｃ（第１の転写手段）により、駆動ローラ１４ｄ及び従
動ローラ１４ｅ間に張架され、感光体ドラム１０に近接
或いは接触して設けられたトナー像受像体１４ａ（中間
転写体）上に一括して転写される。

【００３９】転写後の感光体ドラム１０の周面上に残っ
たトナーは、クリーニング装置１９にいたり、感光体ド
ラム１０に当接したゴム材から成るクリーニングブレー
ド１９ａによってクリーニングされ、引き続き次の表面
画像のカラー画像形成が行われる。

【００４０】以上のようにしてトナー像受像体１４ａ上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、感光体ドラム１０上には引き続き表面画像となる
重ね合わせトナー像が上記のカラー画像形成プロセスと
同様にして形成される。このとき、トナー像受像体１４
ａ上に形成されている裏面画像と感光体ドラム１０上に
形成される表面画像とは転写域１４ｂにおける同期がと
られ、両面のトナー像の形成状態となる。なお、この時
に形成される表面画像は、感光体ドラム１０上では裏面
画像形成とは互いに鏡像になる様に画像データを変更す
る必要がある。

【００４１】転写材である記録紙Ｐが転写材収納手段で
ある給紙カセット１５より、送り出しローラ１５ａによ
り送り出され、給送ローラ１５ｂにより給送されてタイ
ミングローラ１５ｃへ搬送される。

【００４２】記録紙Ｐは、タイミングローラ１５ｃの駆
動によって、感光体ドラム１０上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体１４ａに担持され
ている裏面画像のカラートナー像と、の同期がとられて
転写域１４ｂへ給送される。この際、記録紙Ｐは、転写
材帯電手段としての紙帯電器１４ｆによりトナーと同極
性に紙帯電され、トナー像受像体１４ａに吸着されて転
写域１４ｂへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行
うことにより、記録紙Ｐが転写部以外でトナー像受像体
１４ａ上のトナー像や感光体ドラム１０上のトナー像と
引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止してい
る。また、転写材帯電手段としては、トナー像受像体１
４ａに当接及び当接解除可能な導通ローラやブラシ帯電
器やコロナ帯電器等を用いることも可能である。

【００４３】トナーと反対極性（本実施形態においては
プラス極性）の電圧が印加される第１の転写手段として
の転写器１４ｃにより感光体ドラム１０の周面上の表面
画像が一括して記録紙Ｐの上面側（表面側）に転写され
る。この際、トナー像受像体１４ａの周面上の裏面画像
は記録紙Ｐに転写されないでトナー像受像体１４ａに存
在する。次に、トナーと反対極性（本実施形態において
はプラス極性）の電圧を印加した第２の転写手段として
の裏面転写器１４ｇによりトナー像受像体１４ａの周面
上の裏面画像を一括して記録紙Ｐの下面側（裏面側）に
転写する。

【００４４】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体１４ａ上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、感光体ドラム１０上に形成したカラートナー
像をコロナ帯電により極性反転を行う両面画像形成で
は、下層のトナーが同極性に十分帯電されないことか
ら、転写が不良となるので好ましくない。

【００４５】感光体ドラム１０上で反転現像を繰り返
し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像を極
性を変えずにトナー像受像体１４ａに一括転写し、次
に、極性を変えずに記録紙Ｐに一括転写することが、裏
面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。表
面画像形成に対しても、感光体ドラム１０上に反転現像
を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナ
ー像を極性を変えずに記録紙Ｐに一括転写することが、
表面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。

【００４６】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第１の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第２の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。

【００４７】上記の第２の転写手段としての裏面転写器
１４ｇと後述する紙分離ＡＣ除電器１４ｈとを一体とし
て転写分離手段としての転写分離器１４１が構成され
る。

【００４８】トナー像受像体１４ａは厚さ０．５〜２．
０ｍｍの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの１０⁸〜１０¹²Ω・ｃｍの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ５〜５０μｍのフッ素コーティングを
行った２層構成とされる。この層も同様な半導電性が好
ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ０．１〜０．５
ｍｍの半導電性のポリエステルやポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド等を
使用することもできる。

【００４９】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Ｐが、転写材の分離手段としての紙分離ＡＣ除電器１４
ｈ（以後分離極ともいう）により除電され、トナー像受
像体１４ａから分離され、両方のローラの内部にヒータ
を有する２本のローラで構成される定着手段としての定
着装置１７へと搬送される。定着ローラ１７ａと、圧着
ローラ１７ｂとの間で熱と圧力とを加えられることによ
り記録紙Ｐ上の表裏の付着トナーが定着され、両面画像
記録がなされた記録紙Ｐが排紙ローラ１８により送られ
て、裏面画像のトナー像を上面として反転され装置上部
のトレイへ排出される。

【００５０】定着装置１７とトナー像受像体１４ａとの
間に、両面にトナー像が形成された記録紙Ｐを、トナー
像が損傷されずにトナー像受像体１４ａより定着装置１
７へと搬送するための拍車１５２を設けた搬送部１５０
が設けられる。

【００５１】転写後のトナー像受像体１４ａの周面上に
残ったトナーは、トナー像受像体のクリーニング手段と
してのトナー像受像体クリーニング装置１４ｉに設けら
れトナー像受像体１４ａに当接及び当接解除可能なブレ
ード１４によりクリーニングされる。また、転写後の感
光体ドラム１０の周面上に残ったトナーはクリーニング
装置１９にいたり、感光体ドラム１０に当接したゴム材
から成るクリーニングブレード１９ａによってクリーニ
ング装置１９内に掻き落とされ、図示せぬ排トナー容器
に回収される。クリーニング装置１９により残留トナー
を除去された感光体ドラム１０はＹのスコロトロン帯電
器１１によって一様帯電を受け、次の画像形成サイクル
にはいる。

【００５２】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像の一括転写であるので、トナー像受像
体上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が
起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像
形成がなされる。

【００５３】前記の如く、感光体ドラム１０は、内包す
る各露光光学系１２の小型化や各現像器１３の小型化に
よる装置の小型化により、外径φが５０ｍｍから１００
ｍｍの小径のドラムが使用され得る。外径φが５０ｍｍ
以下であると各露光光学系１２を感光体ドラム１０内に
配設することは困難となり、また、外周に４組のスコロ
トロン帯電器１１や現像器１３を配設することも困難と
なる。外径φが１００ｍｍ以上であると、転写材の感光
体ドラム１０からの分離性能が低下し、像形成に要する
時間が必要以上長時間要することとなる。又、感光体ド
ラムの精度や変形により位置合わせ精度も低下するとい
う問題も生じる。

【００５４】感光体ドラム１０が小径であると、外周長
が短いので露光光学系１２や現像器１３のレイアウトの
結果によっては記録紙Ｐの給送系の形成が困難となる
が、前記の説明の如く、露光光学系１２を小型化して感
光体ドラム１０内に配置し、また、感光体ドラム１０に
対し、現像器１３の各部材を感光体ドラム１０の中心よ
り放射状に配置して、感光体ドラム１０の周囲に各現像
器１３を配置し、これにより、Ｙ、Ｍ、Ｃ及びＫの各色
毎の現像器１３を感光体ドラム１０の中心軸を通る水平
線よりも上部で、対応するＹ、Ｍ、Ｃ及びＫの各色毎の
露光光学系１２と対にして配置することが可能となり、
更に、記録紙Ｐの給送系をほぼ水平方向に設定して記録
紙Ｐに対する画像の転写や搬送性を保証出来る装置を実
現している。

【００５５】上記のカラー画像形成装置において、像形
成体としての感光体ドラム１０或いはトナー像受像体１
４ａによる片面のみのコピーがなされることは勿論であ
る。

【００５６】なお、感光体ドラム１０及び露光光学系１
２が一体的とされ、感光体ドラム１０及び露光光学系１
２を支持する支持軸３０が、露光光学系１２が位置出し
された状態で、プロセスユニット３００の筺体を構成す
る両側板３０１，３０２に固定される。また、スコロト
ロン帯電器１１が一体化された各色毎の現像器１３とク
リーニング装置１９が両側板３０１，３０２のそれぞれ
の所定の位置に装着されて、プロセスユニット３００が
構成される。更に、上記のカラー画像形成装置は、図１
の一点鎖線にて示す感光体ドラム１０とトナー像受像体
１４ａとにより形成される記録紙Ｐの給送経路に沿って
上部筺体１０１と下部筺体１０２とに分割される２分割
構造とされる。記録紙Ｐのジャム時、上部筺体１０１を
開口してジャム処理が行われる。

【００５７】図７によれば、軸１０１ｂを中心とし上部
筺体１０１の開口時、プロセスユニット３００は上部筺
体１０１に取付けられて開口され、上部筺体１０１に対
し開口部１０１ａを通して着脱可能に設けられる。

【００５８】記録紙Ｐのジャム処理の際に、上部筺体１
０１が開口された状態においては、図７に示す上部筺体
１０１に設けられた感光体ドラム１０側に転写分離器１
４１が位置されたり、後述する下部筺体１０２に設けら
れた定着装置１７側に位置されたりし（不図示）、上部
筺体１０１が閉じられた状態においては、図１に示すト
ナー像受像体１４ａに近接して対向した位置に転写分離
器１４１が設定される。

【００５９】図４ないし図６によれば、トナー像受像体
１４ａと定着装置１７との間でトナー像受像体１４ａの
転写材搬送面より下側に拍車１５２が設けられた搬送部
１５０を設け（搬送部１５０の定位置）、トナー像受像
体１４ａより分離された記録紙Ｐを搬送部１５０を通し
て上下に定着ローラ１７ａ、圧着ローラ１７ｂが設けら
れた定着装置１７に搬送する。

【００６０】搬送部１５０は、箱体１５１と箱体１５１
に取付けられた複数個の拍車１５２と箱体１５１に張渡
されたワイヤ１５３とによって構成される。箱体１５１
の上面部１５１ｄに角孔１５１ａと角孔１５１ａの両端
部に溝１５１ｂ，１５１ｃとが設けられ、拍車１５２の
中心に設けられた支軸１５２ａが角孔１５１ａの両端部
の溝１５１ｂ，１５１ｃに落とし込まれ拍車１５２が回
転可能に箱体１５１に取付けられる。

【００６１】ガイド部材としてのワイヤ１５３がピン１
５４を用いて箱体１５１に張渡されるが、この際、箱体
１５１の凸部１５１ｅ，１５１ｆによりワイヤ１５３が
拍車１５２の回転中心の支軸１５２ａより上部に張渡さ
れる。

【００６２】拍車１５２は、好ましくは厚さ０．０５〜
０．５ｍｍ、外径５〜２５ｍｍのものであり、例えば厚
さ０．２ｍｍのステンレス板や銅板等の金属板をエッチ
ング加工し、先端が鋭利な突出部１５２ｂを設けた六角
形状の外径１０ｍｍの板状の部材よりなる。この金属板
は１０¹⁰〜１０¹⁴Ωの抵抗体を介して接地される。拍車
１５２が金属板を通し、高抵抗体を介して或いは高抵抗
部材を用いて接地されるのは、トナーや転写材が荷電を
有しており、拍車１５２の電荷蓄積や鏡像力によるトナ
ー付着を除電により防止し、トナー像の乱れを防ぐため
である。

【００６３】トナー像が転写された記録紙Ｐが搬送部１
５０に搬送されると、拍車１５２の回転中心の支軸１５
２ａより上部に張渡されたワイヤ１５３により記録紙Ｐ
の先端がすくい上げられトナー像が擦られずに拍車１５
２に送られ、拍車１５２の先端部１５２ｂが記録紙Ｐに
接触或いは突刺さる状態で拍車１５２が従動回転され記
録紙Ｐが定着装置１７へと搬送される。また、拍車１５
２の回転中心の支軸１５２ａより上部に張渡されたガイ
ド部材としてのワイヤ１５３により記録紙Ｐの後端が落
込むのが防止されトナー像が擦られない。下面にトナー
像が形成された記録紙Ｐが搬送された場合でもトナー像
が擦られずに搬送される。

【００６４】拍車１５２は、定着装置１７の長手方向に
複数の拍車を並列に配置した拍車の組Ｈ１，Ｈ２として
それぞれ設けられる。

【００６５】なお、拍車１５２が設けられた搬送部１５
０を拍車１５２を下側にしてトナー像受像体１４ａの転
写材搬送面より上側に設けてもよい。

【００６６】転写分離手段の像形成体側への配置につい
て図８ないし図１０、及び図７を用いて説明する。図８
は、転写分離手段の像形成体側への配置の第１の例を示
す図であり、図８（Ａ）は、転写分離手段の像形成体側
より中間転写体への移動状態を示す図であり、図８
（Ｂ）は、転写分離手段の像形成体側より中間転写体へ
の移動機構を示す図であり、図９は、転写分離手段の像
形成体側への配置の第２の例を示す図であり、図１０
は、転写分離手段の像形成体側への配置の第３の例を示
す図である。

【００６７】記録紙Ｐのジャム処理の際に、図７にて説
明した上部筺体１０１の開口状態において、図８（Ａ）
に示すように、上部筺体１０１に設けられた感光体ドラ
ム１０側に放電面１４１ａを下側にして転写分離器１４
１が位置されており、上部筺体１０１が閉じられた状態
においては、転写分離器１４１が放電面１４１ａをトナ
ー像受像体１４ａに近接してトナー像受像体１４ａと対
向した位置に設定されるように移動される。

【００６８】上部筺体１０１の開口状態においては、図
８（Ｂ）の実線で示すように、上部筺体１０１に取付け
られ、支軸５０３を回転中心として回転可能なレバー５
０２がバネＳ１により反時計方向に回動され、上部筺体
１０１に設けられるストッパ５０４に当接される。転写
分離器１４１が取付けられた取付台５０１が、レバー５
０２の先端に、軸５０１ａによりレバー５０２に対し回
転可能に取付けられ、ストッパ５０４にレバー５０２が
当接された状態で、転写分離器１４１が上部筺体１０１
に設けられる感光体ドラム１０側の下部に設定される。

【００６９】上部筺体１０１を閉じるにしたがい、転写
分離器１４１が取付けられた側と反対側の、レバー５０
２の端部５０２ａが下部筺体１０２に押し上げられ、図
８（Ｂ）に矢印でしめす方向に移動され、レバー５０２
が支軸５０３を中心として図８（Ｂ）の点線で示す状態
に回動される。この際に、取付台５０１に設けられた軸
５０１ａと、上部筺体１０１に取付けられた板状の案内
板５０５に設けられたガイド溝５０５ａに案内される取
付台５０１側面のピン５０１ｂとの移動により、取付台
５０１に取付けられた転写分離器１４１が、上部筺体１
０１の下部より転写分離器１４１の放電面１４１ａをト
ナー像受像体１４ａに近接してトナー像受像体１４ａと
対向した位置に設定される。

【００７０】上記説明において、転写分離器１４１が取
付けられるレバー５０２及び転写分離器１４１の移動の
案内をするガイド溝５０５ａが設けられた案内板５０５
とは、共に上部筺体１０１に取付けられるが、レバー５
０２及び案内板５０５とが前記図１及び図３にて説明し
たプロセスユニット３００の、例えば側板３０１，３０
２等に取付けられ、下部筺体１０２により押圧移動され
るレバー５０２に取付けられた転写分離器１４１が、プ
ロセスユニット３００に一体的に取付けられ、プロセス
ユニット３００の下部とトナー像受像体１４ａに対向し
た位置とを移動するようにしてもよい。

【００７１】また、図９に示すように、上部筺体１０１
の開口時、上部筺体１０１の下部に設定される転写分離
器１４１の放電面１４１ａを、上部筺体１０１の開口に
応じて作動する不図示のリンク機構により移動される保
護カバー５５１により覆うようにして保護状態とし、転
写分離器１４１の放電電極を保護するようにしてもよ
い。上部筺体１０１を閉じるにしたがい保護カバー５５
１が開口され、続いて前記図８にて説明したと同様にし
て転写分離器１４１が移動される。

【００７２】また、図１０に示すように、上部筺体１０
１の開口時、上部筺体１０１の下部に設定される転写分
離器１４１が、放電電極を保護するように放電面１４１
ａを上側として上部筺体１０１と対向して上部筺体１０
１の下側に移動されるようにしてもよい。移動は前記図
８（Ｂ）にて説明した案内板５０５のガイド溝５０５ａ
の形状を変えて行われる。

【００７３】上記図９及び図１０においても、転写分離
器１４１がプロセスユニット３００に設けられるように
してもよい。

【００７４】上記により、転写分離手段が邪魔とならず
ジャム処理が容易となると共に、ジャム処理時に転写分
離手段を破損することが防止される。特に、転写分離手
段の放電電極の破損が防止される。

【００７５】転写分離手段の定着手段側への配置につい
て図１１、図１２、及び図７を用いて説明する。図１１
は、転写分離手段の定着手段側への配置の第１の例を示
す図であり、図１１（Ａ）は、転写分離手段の定着手段
側より中間転写体への移動状態を示す図であり、図１１
（Ｂ）は、転写分離手段の定着手段側より中間転写体へ
の移動機構を示す図であり、図１２は、転写分離手段の
定着手段側への配置の第２の例を示す図である。

【００７６】転写分離器１４１が取付けられるレバー５
１２及び転写分離器１４１の移動の案内をするガイド溝
５１５ａが設けられた案内板５１５とは、共に下部筺体
１０２に取付けられる。

【００７７】記録紙Ｐのジャム処理の際に、図７にて説
明した上部筺体１０１の開口状態において、図１１
（Ａ）に示すように、下部筺体１０２に設けられた定着
装置１７の上面に対向して放電面１４１ａを下側にして
転写分離器１４１が位置されており、上部筺体１０１が
閉じられた状態においては、転写分離器１４１が放電面
１４１ａをトナー像受像体１４ａに近接してトナー像受
像体１４ａと対向した位置に設定されるように移動され
る。

【００７８】上部筺体１０１の開口状態においては、図
１１（Ｂ）の実線で示すように、下部筺体１０２に取付
けられ、支軸５１３を回転中心として回転可能なレバー
５１２がバネＳ２により反時計方向に回動され、下部筺
体１０２に設けられるストッパ５１４に当接される。転
写分離器１４１が取付けられた取付台５１１が、レバー
５１２の先端に、軸５１１ａによりレバー５１２に対し
回転可能に取付けられ、ストッパ５１４にレバー５１２
が当接された状態で、転写分離器１４１が下部筺体１０
２に設けられる定着装置１７側の上部に設定される。

【００７９】上部筺体１０１を閉じるにしたがい、転写
分離器１４１が取付けられた側と反対側の、レバー５１
２の端部５１２ａが上部筺体１０１に押し下げられ、図
１１（Ｂ）に矢印でしめす方向に移動され、レバー５１
２が支軸５１３を中心として図１１（Ｂ）の点線で示す
状態に回動される。この際に、取付台５１１に設けられ
た軸５１１ａと、下部筺体１０２に取付けられた板状の
案内板５１５に設けられたガイド溝５１５ａに案内され
る取付台５１１側面のピン５１１ｂとの移動により、取
付台５１１に取付けられた転写分離器１４１が、定着装
置１７の上部より転写分離器１４１の放電面１４１ａを
トナー像受像体１４ａに近接してトナー像受像体１４ａ
と対向した位置に設定される。

【００８０】また、図１２に示すように、上部筺体１０
１の開口時、トナー像受像体１４ａ側で定着装置１７の
上部側面に設定される転写分離器１４１を設け、転写分
離器１４１の放電面１４１ａを、上部筺体１０１の開口
に応じて作動する不図示のリンク機構により移動される
保護カバー５５２により覆うようにして保護状態とし、
転写分離器１４１の放電電極を保護するようにしてもよ
い。上部筺体１０１を閉じるにしたがい保護カバー５５
２が開口され、続いて前記図１１にて説明したと同様に
して転写分離器１４１が移動される。

【００８１】上記において、転写分離器１４１が取付け
られるレバー５１２及び転写分離器１４１の移動の案内
をするガイド溝５１５ａが設けられた案内板５１５と
が、共に定着装置１７の側板に一体的に取付けられ、転
写分離器１４１が移動されるようにしてもよい。

【００８２】上記により、転写分離手段が邪魔とならず
ジャム処理が容易となると共に、ジャム処理時に転写分
離手段を破損することが防止される。特に、転写分離手
段の放電電極の破損が防止される。

【００８３】搬送部の配置について図１３ないし図１
６、及び図７を用いて説明する。図１３は、搬送部の配
置の第１の例を示す図であり、図１３（Ａ）は、搬送部
の中間転写体よりの移動状態を示す図であり、図１３
（Ｂ）は、搬送部の中間転写体よりの移動機構を示す図
であり、図１４は、搬送部の配置の第２の例を示す図で
あり、図１５は、搬送部の配置の第３の例を示す図であ
り、図１６は、搬送部の配置の第４の例を示す図であ
る。

【００８４】転写分離器１４１が取付けられるレバー５
２２及び転写分離器１４１の移動の案内をするガイド溝
５２５ａが設けられた案内板５２５とは、共に下部筺体
１０２に取付けられる。

【００８５】記録紙Ｐのジャム処理の際に、図７にて説
明した上部筺体１０１の開口状態において、図１３
（Ａ）に示すように、拍車１５２の先端が破損されたり
手に刺さったりしないよう、下部筺体１０２に設けられ
たトナー像受像体１４ａの下面に対向して拍車１５２を
上側にして搬送部１５０が位置されており、上部筺体１
０１が閉じられた状態においては、搬送部１５０がトナ
ー像受像体１４ａの下面より拍車１５２を上面として定
着装置１７とトナー像受像体１４ａとの間の図４にて説
明した定位置に設定されるように移動される。

【００８６】上部筺体１０１の開口状態においては、図
１３（Ｂ）の実線で示すように、下部筺体１０２に取付
けられ、支軸５２３を回転中心として回転可能なレバー
５２２がバネＳ３により時計方向に回動され、下部筺体
１０２に設けられるストッパ５２４に当接される。拍車
１５２を有する搬送部１５０が取付けられた取付台５２
１が、レバー５２２の先端に、軸５２１ａによりレバー
５２２に対し回転可能に取付けられ、ストッパ５２４に
レバー５２２が当接された状態で、搬送部１５０が下部
筺体１０２に設けられるトナー像受像体１４ａの下部に
設定される。

【００８７】上部筺体１０１を閉じるにしたがい、搬送
部１５０が取付けられた側と反対側の、レバー５２２の
端部５２２ａが上部筺体１０１に押し下げられ、図１３
（Ｂ）に矢印でしめす方向に移動され、レバー５２２が
支軸５２３を中心として図１３（Ｂ）の点線で示す状態
に回動される。この際に、取付台５２１に設けられた軸
５２１ａと、下部筺体１０２に取付けられた板状の案内
板５２５に設けられたガイド溝５２５ａに案内される取
付台５２１側面のピン５２１ｂとの移動により、取付台
５２１に取付けられた搬送部１５０が、トナー像受像体
１４ａの下面より拍車１５２を上面として定着装置１７
とトナー像受像体１４ａとの間の定位置に設定される。

【００８８】また、図１４に示すように、上部筺体１０
１の開口時、拍車１５２の先端が破損されたり手に刺さ
ったりしないよう、下部筺体１０２に設けられた定着装
置１７の下面に対向して拍車１５２を上側にして搬送部
１５０が位置されており、上部筺体１０１が閉じられた
状態においては、搬送部１５０がトナー像受像体１４ａ
の下面より拍車１５２を上面として定着装置１７とトナ
ー像受像体１４ａとの間の定位置に設定されるように移
動されるようにしてもよい。

【００８９】また、図１５に示すように、上部筺体１０
１の開口時、拍車１５２の先端が破損されたり手に刺さ
ったりしないよう、下部筺体１０２に設けられた定着装
置１７のトナー像受像体１４ａ側の下側側面に搬送部１
５０が位置されており、上部筺体１０１が閉じられた状
態においては、搬送部１５０が回転し、トナー像受像体
１４ａの下面より拍車１５２を上面として定着装置１７
とトナー像受像体１４ａとの間の定位置に設定されるよ
うに移動されるようにしてもよい。

【００９０】また、図１６に示すように、上部筺体１０
１の開口時、定着装置１７とトナー像受像体１４ａとの
間の定位置より下方に設定される搬送部１５０を設け、
搬送部１５０の拍車１５２を、上部筺体１０１の開口に
応じて作動する不図示のリンク機構により移動される保
護カバー５５３により覆うようにして保護状態とし、搬
送部１５０の拍車１５２を保護するようにしてもよい。
上部筺体１０１を閉じるにしたがい保護カバー５５３が
搬送部１５０の上面より移動され、続いて搬送部１５０
が上部に移動され定着装置１７とトナー像受像体１４ａ
との間の定位置に設定される。

【００９１】上記により、ジャム処理時に拍車を破損す
ることが防止されると共に、拍車による損傷が防止され
る。

【００９２】搬送部に設けられる拍車及びガイド部材の
離間について図１７、図１８及び図７にて説明する。図
１７は、搬送部に設けられる拍車及びガイド部材の離間
状態の第１の例を示す図であり、図１８は、搬送部に設
けられる拍車及びガイド部材の離間状態の第２の例を示
す図である。

【００９３】図１７によれば、搬送部２５０は箱体２５
１ａと、箱体２５１ａの外壁に嵌合される箱体２５１ｂ
とにより構成され、箱体２５１ａ，２５１ｂを互いに上
下に移動可能としたものである。箱体２５１ｂには図４
及び図５にて説明したと同様にしてガイド部材としての
ワイヤ１５３が張渡され、箱体２５１ａには、図４ない
し図６にて説明したと同様にして拍車１５２が設けられ
る。

【００９４】記録紙Ｐのジャム処理の際に、図７にて説
明した上部筺体１０１の開口状態において、拍車１５２
の先端が破損されたり手に刺さったりしないよう、拍車
１５２が設けられた箱体２５１ａが図１７の実線にて示
す下方位置に、また、ワイヤ１５３が張渡された箱体２
５１ｂが上方位置に設定され、ワイヤ１５３が拍車１５
２の突出部１５２ｂよりも離間して上方に位置され、直
接突出部１５２ｂに手が触れぬ状態とされる。

【００９５】上部筺体１０１が閉じられるにしたがい、
箱体２５１ａが上方に、箱体２５１ｂが下方にそれぞれ
図１７の点線で示す位置に不図示のリンク機構により移
動され、箱体２５１ａに設けられた拍車１５２が上方
に、箱体２５１ｂに設けられたワイヤ１５３が下方にそ
れぞれ図１７の点線で示す位置に移動され、図４にて説
明した如く、ワイヤ１５３が突出部１５２ｂより下部で
拍車１５２の回転中心の支軸１５２ａより上部の位置に
張渡されて定位置に設定される。

【００９６】また、図１８に示すように、上部筺体１０
１の開口時に、ワイヤ１５３が設けられた箱体２５１ｂ
が定位置に固定され、拍車１５２が設けられた箱体１５
２ａを下方に移動可能とし、拍車１５２の突出部１５２
ｂがワイヤ１５３より下方に離間されるようにしてもよ
い。

【００９７】また、箱体２５１ａを定位置に固定し、箱
体２５１ｂを移動可能とし、上部筺体１０１の開口時
に、ワイヤ１５３が拍車１５２の突出部１５２ｂより離
間される構成としてもよい。この様に、拍車１５２とワ
イヤ１５３とが相対的に移動するようにし、ワイヤ１５
３と拍車１５２の突出部１５２ｂとが離間される構成と
しする。

【００９８】上記により、ジャム処理時に拍車を破損す
ることが防止されると共に、特に、ジャム処理時に拍車
による手の損傷が防止される。

【００９９】

【発明の効果】請求項１ないし４によれば、転写分離手
段が邪魔とならずジャム処理が容易となると共に、ジャ
ム処理時に転写分離手段を破損することが防止される。
特に、転写分離手段の放電電極の破損が防止される。

【０１００】請求項５ないし８によれば、ジャム処理時
に拍車を破損することが防止されると共に、拍車による
損傷が防止される。

【０１０１】請求項９によれば、特に、ジャム処理時に
拍車による損傷が防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すカラー画像形成装置
の断面構成図である。

【図２】図１の像露光手段の要部拡大断面図である。

【図３】図１の像形成体の側断面図である。

【図４】搬送部を示す図である。

【図５】図４の搬送部の上面図である。

【図６】拍車の斜視図である。

【図７】図１における上部筺体の開口状態を示す図であ
る。

【図８】転写分離手段の像形成体側への配置の第１の例
を示す図である。

【図９】転写分離手段の像形成体側への配置の第２の例
を示す図である。

【図１０】転写分離手段の像形成体側への配置の第３の
例を示す図である。

【図１１】転写分離手段の定着手段側への配置の第１の
例を示す図である。

【図１２】転写分離手段の定着手段側への配置の第２の
例を示す図である。

【図１３】搬送部の配置の第１の例を示す図である。

【図１４】搬送部の配置の第２の例を示す図である。

【図１５】搬送部の配置の第３の例を示す図である。

【図１６】搬送部の配置の第４の例を示す図である。

【図１７】搬送部に設けられる拍車及びガイド部材の離
間状態の第１の例を示す図である。

【図１８】搬送部に設けられる拍車及びガイド部材の離
間状態の第２の例を示す図である。

【符号の説明】１０感光体ドラム１１スコロトロン帯電器１２露光光学系１３現像器１４ａトナー像受像体１４ｃ転写器１４ｇ裏面転写器１４ｈ紙分離ＡＣ除電器１７定着装置１９クリーニング装置１０１上部筺体１０２下部筺体１４１転写分離器１５０，２５０搬送部１５１，２５１ａ，２５１ｂ箱体１５２拍車１５３ワイヤ５５１，５５２，５５３保護カバーＰ記録紙

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】トナー像形成手段により形成されたトナ
ー像を担持する像形成体と、前記像形成体に担持されたトナー像が転写され、転写さ
れた該トナー像を表面に担持するベルト状の中間転写体
と、前記像形成体に担持されているトナー像を前記中間転写
体により搬送される転写材の表面に転写する第１の転写
手段と、前記中間転写体に担持されているトナー像を前記転写材
の裏面に転写する第２の転写手段と、前記転写材を分離する分離手段と、前記分離手段により分離された前記転写材の両面に転写
されたトナー像を定着する定着手段とを有する画像形成
装置において、前記第２の転写手段と前記分離手段とを一体的な転写分
離手段とし、且つ、前記画像形成装置を上部筺体と下部筺体とよりな
る開口可能な２分割構造として、前記上部筺体に前記像
形成体を配設し、また前記下部筺体に前記中間転写体と
前記定着手段とを配設し、前記上部筺体を前記像形成体と前記中間転写体とにより
形成される前記転写材の給送経路に沿って開口可能にす
ると共に、前記上部筺体が開口された状態においては、前記転写分
離手段が前記像形成体側或いは前記定着手段側に位置さ
れ、前記上部筺体が閉じられた状態においては、前記転写分
離手段が前記中間転写体に近接して前記中間転写体と対
向した位置に設定されることを特徴とする画像形成装
置。
【請求項２】前記像形成体と、前記像形成体の外周に
配置され前記像形成体を帯電させる帯電手段と、前記像
形成体に内包して配置され帯電された像形成体に像露光
し潜像を形成させる像露光手段と、前記像形成体の外周
に配置され像形成体に形成された潜像を現像しトナー像
を形成させる現像手段と、前記像形成体をクリーニング
するクリーニング装置とを一体的なプロセスユニットと
し、前記転写分離手段が前記プロセスユニットと一体的に設
けられることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装
置。
【請求項３】前記転写分離手段が前記定着手段と一体
的に設けられることを特徴とする請求項１に記載の画像
形成装置。
【請求項４】前記上部筺体の開口時、前記転写分離手
段の放電面が保護状態とされることを特徴とする請求項
１〜３の何れか１項に記載の画像形成装置。
【請求項５】トナー像形成手段により形成されたトナ
ー像を担持する像形成体と、前記像形成体に担持されたトナー像が転写され、転写さ
れた該トナー像を表面に担持するベルト状の中間転写体
と、前記像形成体に担持されているトナー像を前記中間転写
体により搬送される転写材の表面に転写する第１の転写
手段と、前記中間転写体に担持されているトナー像を前記転写材
の裏面に転写する第２の転写手段と、前記転写材を分離する分離手段と、前記分離手段により分離された前記転写材の両面に転写
されたトナー像を定着する定着手段とを有する画像形成
装置において、前記中間転写体と前記定着手段との間に前記転写材を前
記定着手段側へ搬送する拍車を有する搬送部を設け、且つ、前記画像形成装置を上部筺体と下部筺体とよりな
る開口可能な２分割構造として、前記上部筺体に前記像
形成体を配設し、また前記下部筺体に前記中間転写体と
前記定着手段とを配設し、前記上部筺体を前記像形成体と前記中間転写体とにより
形成される前記転写材の給送経路に沿って開口可能にす
ると共に、前記上部筺体が開口された状態においては、前記搬送部
が前記中間転写体側或いは前記定着手段側に位置され、前記上部筺体が閉じられた状態においては、前記搬送部
が前記中間転写体と前記定着手段との間に位置して設定
されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項６】前記搬送部が前記中間転写体と一体的に
設けられることを特徴とする請求項５に記載の画像形成
装置。
【請求項７】前記搬送部が前記定着手段と一体的に設
けられることを特徴とする請求項５に記載の画像形成装
置。
【請求項８】前記上部筺体の開口時、前記搬送部の拍
車が保護状態とされることを特徴とする請求項５〜７の
何れか１項に記載の画像形成装置。
【請求項９】トナー像形成手段により形成されたトナ
ー像を担持する像形成体と、前記像形成体に担持されたトナー像が転写され、転写さ
れた該トナー像を表面に担持するベルト状の中間転写体
と、前記像形成体に担持されているトナー像を前記中間転写
体により搬送される転写材の表面に転写する第１の転写
手段と、前記中間転写体に担持されているトナー像を前記転写材
の裏面に転写する第２の転写手段と、前記転写材を分離する分離手段と、前記分離手段により分離された前記転写材の両面に転写
されたトナー像を定着する定着手段とを有する画像形成
装置において、前記中間転写体と前記定着手段との間に前記転写材を前
記定着手段側へ搬送する拍車を有する搬送部と、前記搬
送部の上部に前記転写材をガイドするガイド部材を設
け、且つ、前記画像形成装置を上部筺体と下部筺体とよりな
る開口可能な２分割構造として、前記上部筺体に前記像
形成体を配設し、また前記下部筺体に前記中間転写体と
前記定着手段とを配設し、前記上部筺体を前記像形成体と前記中間転写体とにより
形成される前記転写材の給送経路に沿って開口可能にす
ると共に、前記上部筺体の開口時、前記搬送部に設けられた前記拍
車と前記ガイド部材とが相対的に移動し離間されること
を特徴とする画像形成装置。