JPH1152631A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第２の像担持手段クリーニングブレードの当
接及び当接解除の際の、第２の像担持手段クリーニング
手段より外部へのトナーの飛散が防止される画像形成装
置を提供すること。 【解決手段】 それぞれ第２の像担持手段に当接及び当
接解除可能な、第２の像担持手段クリーニングブレード
とトナー飛散防止部材とを有する第２の像担持手段クリ
ーニング手段を第２の像担持手段に近接して設け、第２
の像担持手段クリーニングブレードを第２の像担持手段
の回転方向下流側に、またトナー飛散防止部材を上流側
に配置し、第２の像担持手段のクリーニング開始時は、
トナー飛散防止部材を第２の像担持手段に当接し、次に
第２の像担持手段クリーニングブレードを第２の像担持
手段に当接することを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段、画像書込手段と現像手段を配置して像担持体
に形成したトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、ＦＡＸ等の電子写真方式の画像形成装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像担持
体上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担持
体上に形成した画像とタイミングを合わせて両面反転給
紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画像
を転写、定着する方法がとられている。

【０００３】この両面画像形成装置では、上記の如く、
両面反転給紙装置への給送や定着装置を２度通す等の転
写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低
く、転写材のしわやジャム等を引き起こす原因となって
いた。

【０００４】これに対し、特公昭４９−３７５３８号公
報、特公昭５４−２８７４０号公報、特開平１−４４４
５７号公報や特開平４−２１４５７６号公報等により転
写材の両面にトナー像を形成後、１回で定着を行うもの
が提案されている。

【０００５】また、本願発明者らは、第１の像担持手段
である感光体ドラムの周りに帯電手段、画像書込手段、
現像手段等よりなるトナー像形成手段を複数組配置し、
感光体ドラム上に形成した重ね合わせカラートナー像を
一旦第１の転写手段により第２の像担持手段であるトナ
ー像受像体に一括して転写した後、再度感光体ドラム上
に重ね合わせカラートナー像を形成し、感光体ドラム上
のトナー像及びトナー像受像体上のトナー像とタイミン
グを合わせて供給される転写材を転写材帯電手段により
帯電してトナー像受像体に吸着させ、トナー像受像体上
を搬送される転写材の両面にそれぞれ、感光体ドラム上
のトナー像を表面画像として第１の転写手段により転写
し、またトナー像受像体上のトナー像を裏面画像として
第２の転写手段により転写した後、転写材分離手段によ
りトナー像受像体から転写材を分離し、転写材上のトナ
ー像を定着手段により定着して両面カラー画像を形成す
る画像形成装置を作製し、該装置を用いて両面画像形成
（転写材の両面に画像形成を行う）や表面画像のみの片
面画像形成（転写材の表面のみに画像形成を行う）や裏
面画像のみの片面画像形成（転写材の裏面のみに画像形
成を行う）等を検討している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上記の検討において、
トナー像受像体に当接してトナー像受像体上の転写残ト
ナーをクリーニングする第２の像担持手段クリーニング
ブレード（トナー像受像体クリーニングブレード）を有
する第２の像担持手段クリーニング手段（トナー像受像
体クリーニング装置）をトナー像受像体を挟んでトナー
像受像体に近接して設けているが、転写残トナーをクリ
ーニングする際のトナー像受像体クリーニングブレード
のトナー像受像体への当接或いは当接解除時に、トナー
像受像体クリーニングブレードによりクリーニングされ
るトナーが第２の像担持手段クリーニング装置の外部に
飛散し、機内汚れを起こすという問題が生じる。

【０００７】本発明は上記の問題点を改良し、第２の像
担持手段クリーニングブレードの当接及び当接解除の際
の、第２の像担持手段クリーニング手段より外部へのト
ナーの飛散が防止される画像形成装置を提供することを
目的とする。

【０００８】また、上記の検討の画像形成装置におい
て、転写材のジャムとしては第２の像担持手段であるト
ナー像受像体により搬送される転写材がトナー像受像体
周辺でジャムするという場合が多く、ジャム処理が困難
であるという問題が生じる。

【０００９】本発明は上記の問題点を改良し、第２の像
担持手段周辺での転写材のジャム処理が容易な画像形成
装置を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する第１の像担
持手段と、前記第１の像担持手段に担持されたトナー像
が転写され、転写された該トナー像を表面に担持する第
２の像担持手段と、前記第１の像担持手段に担持されて
いるトナー像を前記第２の像担持手段及び前記転写材の
表面に転写する第１の転写手段と、前記第２の像担持手
段に担持されているトナー像を前記転写材の裏面に転写
する第２の転写手段と、前記転写材の両面に転写された
トナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置に
おいて、それぞれ前記第２の像担持手段に当接及び当接
解除可能な、前記第２の像担持手段をクリーニングする
第２の像担持手段クリーニングブレードとトナー飛散防
止部材とを有する第２の像担持手段クリーニング手段を
前記第２の像担持手段に近接して設け、前記第２の像担
持手段クリーニングブレードを前記第２の像担持手段の
回転方向下流側に、また前記トナー飛散防止部材を上流
側に配置し、前記第２の像担持手段クリーニング手段に
よる前記第２の像担持手段のクリーニング開始時は、前
記トナー飛散防止部材を前記第２の像担持手段に当接
し、次に前記第２の像担持手段クリーニングブレードを
前記第２の像担持手段に当接することを特徴とする画像
形成装置によって達成される（第１の発明）。

【００１１】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第１の像担持手段と、
前記第１の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を表面に担持する第２の像担
持手段と、前記第１の像担持手段に担持されているトナ
ー像を前記第２の像担持手段及び前記転写材の表面に転
写する第１の転写手段と、前記第２の像担持手段に担持
されているトナー像を前記転写材の裏面に転写する第２
の転写手段と、前記転写材の両面に転写されたトナー像
を定着する定着手段とを有する画像形成装置において、
それぞれ前記第２の像担持手段に当接及び当接解除可能
な、前記第２の像担持手段をクリーニングする第２の像
担持手段クリーニングブレードとトナー飛散防止部材と
を有する第２の像担持手段クリーニング手段を前記第２
の像担持手段に近接して設け、前記第２の像担持手段ク
リーニングブレードを前記第２の像担持手段の回転方向
下流側に、また前記トナー飛散防止部材を上流側に配置
し、前記第２の像担持手段クリーニング手段による前記
第２の像担持手段のクリーニング終了時は、前記第２の
像担持手段クリーニングブレードを前記第２の像担持手
段より当接解除し、次に前記トナー飛散防止部材を前記
第２の像担持手段より当接解除することを特徴とする画
像形成装置によって達成される（第２の発明）。

【００１２】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第１の像担持手段と、
前記第１の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を表面に担持するとともに、
転写材を搬送する第２の像担持手段と、前記第１の像担
持手段に担持されているトナー像を前記第２の像担持手
段及び前記転写材の表面に転写する第１の転写手段と、
前記第２の像担持手段に担持されているトナー像を前記
転写材の裏面に転写する第２の転写手段と、前記転写材
の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段とを有
する画像形成装置において、前記第２の像担持手段の前
記定着手段側に配設され前記第２の像担持手段を駆動す
る駆動ローラを回転軸として、前記第２の像担持手段を
前記第１の像担持手段より退避可能とすることを特徴と
する画像形成装置によって達成される（第３の発明）。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限
定するものではなく、以下における断定的な説明はベス
トモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技
術的範囲を限定するものではない。なお以下の実施形態
の説明において、転写域において第１の像担持手段に対
向する側の転写材の面を表面、転写材の他方の側の面す
なわち第２の像担持手段に対向する側の転写材の面を裏
面といい、転写材の表面に転写される画像を表面画像、
転写材の裏面に転写される画像を裏面画像という。ま
た、以下の画像形成装置において、第１の像担持手段或
いは第２の像担持手段による片面のみのコピーもなされ
得る。

【００１４】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形
態の画像形成プロセス、各機構について、図１ないし図
３を用いて説明する。図１は、本発明にかかわる画像形
成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構
成図であり、図２は、図１の第１の像担持手段の側断面
図であり、図３は、本発明にかかわる画像形成装置の両
面のトナー像形成状態を示す図であり、図３（Ａ）は、
第１の像担持手段に形成したトナー像を第２の像担持手
段上に転写し裏面画像を形成する図であり、図３（Ｂ）
は、第２の像担持手段上の裏面画像と同期して第１の像
担持手段に表面画像を形成する図であり、図３（Ｃ）
は、転写材上への両面画像形成を示す図である。

【００１５】図１において、１０は第１の像担持手段で
ある感光体ドラム、１１は各色毎の帯電手段であるスコ
ロトロン帯電器、１２は各色毎の画像書込手段である露
光光学系、１３は各色毎の現像手段である現像器、１４
ａは第２の像担持手段であるトナー像受像体、１４ｃは
第１の転写手段である転写器、１４ｇは第２の転写手段
である裏面転写器、１５０は転写材帯電手段である紙帯
電器、１４ｈは転写材分離手段である紙分離ＡＣ除電
器、１６０は分離爪１６５と拍車１６２とを有する搬送
部、１７は定着手段である定着装置、１４０は第２の像
担持手段クリーニング手段であるトナー像受像体クリー
ニング装置、Ｓは紙検知手段である紙検知センサであ
る。

【００１６】第１の像担持手段である感光体ドラム１０
は、例えば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部
材によって形成される円筒状の基体の外周に、透明の導
電層、ａ−Ｓｉ層或いは有機感光層（ＯＰＣ）等の感光
層を形成したものであり、導電層を接地した状態で図１
の矢印で示す時計方向に回転される。

【００１７】感光体ドラム１０は、図２に示すように、
それを係合固定する両端部のフランジ部材１０ａ及び１
０ｂに嵌込まれたベアリングＢ１，Ｂ２により装置本体
に架設固定されるドラム軸３０に対し軸受けされて回転
自在に支持され、フランジ部材１０ｂの一体とする歯車
Ｇが装置本体側の不図示の駆動歯車と噛合して駆動され
ることにより所定の方向に定速で回転される。

【００１８】本実施形態においては、各色毎の帯電手段
であるスコロトロン帯電器１１、各色毎の画像書込手段
である露光光学系１２及び各色毎の現像手段である現像
器１３は、これらを１組として、イエロー（Ｙ），マゼ
ンタ（Ｍ），シアン（Ｃ）及び黒色（Ｋ）の各色の画像
形成プロセス用として４組設けられ、図１の矢印にて示
す感光体ドラム１０の回転方向に対して、Ｙ、Ｍ、Ｃ、
Ｋの順に配置される。

【００１９】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器１１は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極１１ａとを有
し、感光体ドラム１０の感光層と対峙して取付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用（本実施
形態においてはマイナス帯電）を行い、感光体ドラム１
０に対し一様な電位を与える。放電電極１１ａとして
は、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能で
ある。

【００２０】各色毎の画像書込手段である露光光学系１
２は、感光体ドラム１０上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器１１に対して感光体ドラム１
０の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
１０の内部に配置される。図２に示すように、それぞれ
の露光光学系１２は、ドラム軸３０と平行に主走査方向
に配列された像露光光の発光素子としてのＬＥＤ（発光
ダイオード）を複数個アレイ状に並べた線状の露光素子
１２ａと、結像素子としての光集束性光伝送体（商品
名：セルフォックレンズアレイ）１２ｂと、レンズホル
ダ１２ｃとで構成される露光用ユニットであり、保持部
材２０に取付けられる。保持部材２０には各色毎の露光
光学系１２の他に転写同時露光器１２ｄ及び一様露光器
１２ｅが取付けられ、一体となって感光体ドラム１０の
透光性の基体内部に収容される。各色毎の露光光学系１
２は、別体の画像読み取り装置によって読み取られメモ
リに記憶された各色の画像データに従って感光体ドラム
１０の感光層を裏面から像露光し、感光体ドラム１０上
に静電潜像を形成する。露光素子１２ａとしては、その
他ＦＬ（蛍光体発光），ＥＬ（エレクトロルミネッセン
ス），ＰＬ（プラズマ放電）等の複数の発光素子をアレ
イ状に並べたものを用いることも可能である。像露光光
発光素子の発光波長は、通常Ｙ，Ｍ，Ｃのトナーに対し
て透過性の高い７８０〜９００ｎｍの範囲のものが用い
られるが、本実施形態においては裏面から像露光を行う
方式であるためカラートナーに対して透過性を十分に有
しないこれより短い４００〜７８０ｎｍの波長でもよ
い。なお図２において、ＷＡは像露光手段の発光素子
（ＬＥＤ）よりのリード線である。

【００２１】各色毎の現像手段である現像器１３は、感
光体ドラム１０の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体
ドラム１０の回転方向と順方向に回転する例えば厚み
０．５〜１ｍｍ、外径１５〜２５ｍｍの円筒状の非磁性
のステンレス或いはアルミ材で形成された現像スリーブ
１３１と、現像ケーシング１３８を有し、内部にイエロ
ー（Ｙ），マゼンタ（Ｍ），シアン（Ｃ）及び黒色
（Ｋ）の一成分或いは二成分現像剤を収容している。そ
れぞれの現像器１３は不図示の突き当てコロにより感光
体ドラム１０と所定の間隙、例えば１００〜５００μｍ
をあけて非接触に保たれており、現像スリーブ１３１に
対して直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアスを印
加することにより、非接触の反転現像を行い、感光体ド
ラム１０上にトナー像を形成する。

【００２２】第２の像担持手段であるトナー像受像体１
４ａは体積抵抗率１０¹²〜１０¹⁵Ω・ｃｍの無端ベルト
であり、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エ
チレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビ
ニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラス
チックに導電材料を分散した、厚さ０．１〜１．０ｍｍ
の半導電性フィルム基体の外側に、好ましくはトナーフ
ィルミング防止層として厚さ５〜５０μｍのフッ素コー
ティングを行った、２層構成のシームレスベルトであ
る。ベルトの基体としては、この他に、シリコンゴム或
いはウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ０．１〜
１．０ｍｍの半導電性ゴムベルトを使用することもでき
る。トナー像受像体１４ａは、駆動ローラ１４ｄと従動
ローラ１４ｅとガイドローラ１４ｆとテンションローラ
１４ｉとに内接して張架され、図１の矢印で示す反時計
方向に回転される。トナー像受像体１４ａの回転方向に
従い従動ローラ１４ｅ、駆動ローラ１４ｄ、テンション
ローラ１４ｉ、ガイドローラ１４ｆの順に設けられ、従
動ローラ１４ｅ、駆動ローラ１４ｄ及びガイドローラ１
４ｆは固定して回転され、テンションローラ１４ｉはト
ナー像受像体１４ａの弾力により回転中に移動可能であ
る。不図示の駆動モータよりの駆動をうけて駆動ローラ
１４ｄが回転され、トナー像受像体１４ａが駆動回転さ
れる。トナー像受像体１４ａの回転により従動ローラ１
４ｅ、ガイドローラ１４ｆ及びテンションローラ１４ｉ
が従動回転される。回転中のトナー像受像体１４ａのベ
ルト弛みがテンションローラ１４ｉにより緊張される。

【００２３】第１の転写手段である転写器１４ｃは、ト
ナー像受像体１４ａを挟んで感光体ドラム１０に対向し
て設けられ、トナー像受像体１４ａと感光体ドラム１０
との間に転写域１４ｂを形成する。転写器１４ｃにはト
ナーと反対極性（本実施形態においてはプラス極性）の
直流電圧を印加し、転写域１４ｂに転写電界を形成する
ことにより、感光体ドラム１０上のトナー像をトナー像
受像体１４ａ上又は転写材の表面に転写する。

【００２４】第２の転写手段である裏面転写器１４ｇは
トナー像受像体１４ａを挟んで駆動ローラ１４ｄに対向
して設けられ、トナーと反対極性（本実施形態において
はプラス極性）の直流電圧が印加され、トナー像受像体
１４ａ上のトナー像を転写材の裏面に転写する。

【００２５】転写材帯電手段である紙帯電器１５０はト
ナー像受像体１４ａを挟んで接地された従動ローラ１４
ｅと対向して設けられ、記録紙Ｐを帯電してトナー像受
像体１４ａに吸着させる。

【００２６】転写材分離手段である紙分離ＡＣ除電器１
４ｈは、必要に応じて裏面転写器１４ｇと並びトナー像
受像体１４ａの定着装置１７側端部にトナー像受像体１
４ａを挟んで接地された導電性の駆動ローラ１４ｄに対
向して設けられ、トナーと同極性又は逆極性の直流電圧
を重畳した交流電圧が印加され、トナー像受像体１４ａ
により搬送される記録紙Ｐを除電する。

【００２７】搬送部１６０はトナー像受像体１４ａと定
着装置１７との間に設けられ、搬送部１６０の上面に拍
車１６２が、またトナー像受像体１４ａ側の端部に分離
爪１６５が設けられる。分離爪１６５はトナー像受像体
１４ａよりの記録紙Ｐの分離の補助作用を成し、記録紙
Ｐがトナー像受像体１４ａより分離される際にトナー像
受像体１４ａ方向へ曲がって搬送されようとする記録紙
Ｐをすくい上げて拍車１６２に送り、拍車１６２が裏面
にトナー像を有する記録紙Ｐを裏面トナー像の乱れを防
止しながら定着装置１７へと搬送する。

【００２８】定着手段である定着装置１７は、内部にヒ
ータを有する定着ローラ１７ａと圧着ローラ１７ｂとの
２本のローラで構成され、定着ローラ１７ａと圧着ロー
ラ１７ｂとの間で熱と圧力とを加えることにより転写材
上のトナー像を定着する。

【００２９】第２の像担持手段クリーニング手段である
トナー像受像体クリーニング装置１４０は、トナー像受
像体１４ａを挟んでガイドローラ１４ｆに対向してガイ
ドローラ１４ｆの下部に設けられ、支軸１４２を回転支
点としてトナー像受像体１４ａに当接及び当接解除可能
な第２の像担持手段クリーニングブレードであるトナー
像受像体クリーニングブレード１４１によりトナー像受
像体１４ａをクリーニングする。また、トナー像受像体
クリーニング装置１４０には、トナー像受像体クリーニ
ングブレード１４１と後述するタイミングで、支軸１４
５を回転支点としてトナー像受像体１４ａに当接及び当
接解除可能な例えばシリコンゴム或いはウレタンゴムな
どの発泡部材を用いたトナー飛散防止部材であるクリー
ニングローラ１４４、及び回収スクリュウ１４３が設け
られる。クリーニングローラ１４４は当接時にトナー像
受像体１４ａにより従動回転されトナー像受像体１４ａ
をクリーニングするとともに、クリーニングローラ１４
４によりトナー像受像体クリーニングブレード１４１に
よりクリーニングされるトナーのトナー像受像体クリー
ニング装置１４０よりの吹出しを防止する。また、トナ
ー像受像体クリーニング装置１４０が従動ローラ１４ｅ
の下部に配置されるガイドローラ１４ｆの下部に設けら
れることによりトナー像受像体クリーニングブレード１
４１よりのトナーが外部に飛散ることなくトナー像受像
体クリーニング装置１４０の内部に回収される。

【００３０】紙検知手段である紙検知センサＳは例えば
フォトカプラよりなり、記録紙Ｐの搬送経路上に複数個
配置され、紙検知センサＳ間を所定の時間で記録紙Ｐが
通過されない場合に不図示の制御部を通してジャム信号
を発信し、画像形成を中止させる。

【００３１】次に画像形成プロセスを説明する。

【００３２】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム１０が図１の矢印
で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー（Ｙ）のス
コロトロン帯電器１１の帯電作用により感光体ドラム１
０に電位の付与が開始される。

【００３３】感光体ドラム１０は電位を付与されたあ
と、Ｙの露光光学系１２によって第１の色信号すなわち
Ｙの画像データに対応する電気信号による画像書込が開
始され、感光体ドラム１０の表面に原稿画像のＹの画像
に対応する静電潜像を形成される。

【００３４】前記の潜像はＹの現像器１３により非接触
の状態で反転現像され、感光体ドラム１０上にイエロー
（Ｙ）のトナー像が形成される。

【００３５】次いで感光体ドラム１０は、Ｙのトナー像
の上からマゼンタ（Ｍ）のスコロトロン帯電器１１の帯
電作用により電位が付与され、Ｍの露光光学系１２によ
って第２の色信号すなわちＭの画像データに対応する電
気信号による画像書込が行われ、Ｍの現像器１３による
非接触の反転現像によって前記のイエロー（Ｙ）のトナ
ー像の上にマゼンタ（Ｍ）のトナー像が重ね合わせて形
成される。

【００３６】同様のプロセスにより、シアン（Ｃ）のス
コロトロン帯電器１１、Ｃの露光光学系１２及びＣの現
像器１３によって更に第３の色信号に対応するシアン
（Ｃ）のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその上
に黒色（Ｋ）のスコロトロン帯電器１１、Ｋの露光光学
系１２及びＫの現像器１３によって第４の色信号に対応
する黒色（Ｋ）のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム１０の一回転以内にその周面上にイエ
ロー（Ｙ），マゼンタ（Ｍ），シアン（Ｃ）及び黒色
（Ｋ）の４色の重ね合わせカラートナー像が形成される
（トナー像形成手段）。

【００３７】上記において、Ｙ，Ｍ，Ｃ及びＫの露光光
学系１２による感光体ドラム１０の感光層に対する画像
書込はドラムの内部より前述した透光性の基体を通して
行われる。従って第２，第３及び第４の色信号に対応す
る画像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を
全く受けることなく行われ、第１の色信号に対応する画
像と同等の静電潜像を形成することが可能となる。

【００３８】上記の画像形成プロセスによって第１の像
担持手段である感光体ドラム１０上に形成された裏面画
像となる重ね合わせカラートナー像は、転写域１４ｂに
おいて、第１の転写手段である転写器１４ｃによって、
第２の像担持手段であるトナー像受像体１４ａ上に一括
して転写される（図３（Ａ））。この際、良好な転写が
なされるように、感光体ドラム１０の内部に設けた転写
同時露光器１２ｄによる一様露光が行われるようにして
もよい。

【００３９】転写後の感光体ドラム１０の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムＡＣ除電器１６により除電を受
けた後、感光体ドラムクリーニング手段としてのクリー
ニング装置１９にいたり、感光体ドラム１０に当接した
ゴム材から成るクリーニングブレード１９ａによってク
リーニングされ、スクリュウ１９ｂによって図示せぬ排
トナー容器に回収される。また、感光体ドラム１０の周
面は、例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様露光
器１２ｅによる露光によって先の画像形成における感光
体ドラム１０の履歴が解消される。

【００４０】以上のようにしてトナー像受像体１４ａ上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、引続き表面画像となる重ね合わせカラートナー像
が上記のカラー画像形成プロセスと同様にして感光体ド
ラム１０上に形成される（図３（Ｂ））。この際、感光
体ドラム１０上に形成される表面画像は、前記感光体ド
ラム１０上に形成した裏面画像に対して鏡像となるよう
に画像データが変更される。

【００４１】感光体ドラム１０上への表面画像形成にと
もなって転写材である記録紙Ｐが転写材収納手段である
給紙カセット１５より、送り出しローラ１５ａにより送
り出され、転写材給送手段としてのタイミングローラ１
５ｂへ搬送され、タイミングローラ１５ｂの駆動によっ
て、感光体ドラム１０上に担持された表面画像のカラー
トナー像と、トナー像受像体１４ａに担持されている裏
面画像のカラートナー像との同期がとられて転写域１４
ｂへ給送される。この際、トナーと同極性（本実施形態
においてはマイナス極性）の直流電圧が印加される紙帯
電器１５０により、記録紙Ｐがトナーと同極性に紙帯電
され、トナー像受像体１４ａに吸着されて転写域１４ｂ
へ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行うことによ
り、トナー像受像体１４ａ上のトナー像や感光体ドラム
１０上のトナー像と引き合うことを防止して、トナー像
の乱れを防止している。また、紙帯電器１５０への電圧
の印加は記録紙Ｐの送られているときのみであり、記録
紙Ｐの通過と同時に紙帯電器１５０へ印加されている電
圧が切断される。

【００４２】また、転写材帯電手段として、トナー像受
像体１４ａに当接及び当接の解除可能でトナーと同極性
の直流電圧が印加される導電性ブラシや導電性ローラや
半導電性のフィルム部材又はブレード部材を用いること
も可能である。

【００４３】転写域１４ｂではトナーと反対極性（本実
施形態においてはプラス極性）の電圧が印加された第１
の転写手段としての転写器１４ｃによって感光体ドラム
１０上の表面画像が一括して記録紙Ｐの表面に転写され
る。このとき、トナー像受像体１４ａ上の裏面画像は記
録紙Ｐに転写されないでトナー像受像体１４ａ上に存在
する。転写器１４ｃによる転写の際、良好な転写がなさ
れるように、転写域１４ｂと対向して感光体ドラム１０
の内部に設けられた、例えば発光ダイオードを用いた転
写同時露光器１２ｄによる一様露光が行われるようにし
てもよい。

【００４４】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Ｐは、トナーと反対極性（本実施形態においてはプラス
極性）の電圧が印加された第２の転写手段としての裏面
転写器１４ｇへと搬送され、裏面転写器１４ｇによりト
ナー像受像体１４ａの周面上の裏面画像が一括して記録
紙Ｐの裏面に転写される（図３（Ｃ））。

【００４５】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Ｐが、トナー像受像体１４ａを駆動する駆動ローラ１４
ｄの曲率と、トナー像受像体１４ａの端部で駆動ローラ
１４ｄに対向して設けられた転写材分離手段としての紙
分離ＡＣ除電器１４ｈの除電作用と、搬送部１６０の端
部に設けられる分離爪１６５とにより、トナー像受像体
１４ａから分離され、拍車１６２が設けられた搬送部１
６０を経て定着手段としての定着装置１７へと搬送さ
れ、定着ローラ１７ａと圧着ローラ１７ｂとの間で熱と
圧力とを加えられることにより記録紙Ｐ上のトナー像が
定着され、両面画像記録がなされた記録紙Ｐが表裏の画
像を反転されて送られ、排紙ローラ１８により装置外部
のトレイへ排出される。また裏面画像のみの片面の画像
形成の場合には、図１の一点鎖線で示すように、定着装
置１７の出口に不図示の切替部材を設け装置外部のトレ
イへ裏面画像を下面として排出するようにしてもよい。

【００４６】転写後のトナー像受像体１４ａの周面上に
残ったトナーは、後述するトナー像受像体クリーニング
装置１４０によりクリーニングされる。

【００４７】また、転写後の感光体ドラム１０の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムＡＣ除電器１６により
除電を受けた後、クリーニング装置１９により残留トナ
ーを除去され、帯電前の一様露光器１２ｅにより先の画
像形成における感光体ドラム１０の履歴が解消されて、
次の画像形成サイクルにはいる。

【００４８】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、トナー像受像体
１４ａ上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。

【００４９】上記両面画像形成において、図３に示すよ
うに、トナー像受像体クリーニングブレード１４１とク
リーニングローラ１４４とがトナー像受像体１４ａに当
接した状態で感光体ドラム１０上に形成された裏面画像
がトナー像受像体１４ａへと転写され（図３（Ａ））、
トナー像受像体１４ａ上の裏面画像のトナー像がクリー
ニングローラ１４４の位置を通過する前にトナー像受像
体クリーニングブレード１４１とクリーニングローラ１
４４との当接解除を行い（図３（Ｂ））、裏面画像がト
ナー像受像体クリーニング装置１４０を通過した直後
に、トナー像受像体クリーニングブレード１４１とクリ
ーニングローラ１４４とを再びトナー像受像体１４ａに
当接し（図３（Ｃ））、先のプリントにおける裏面画像
の転写残トナー像がトナー像受像体クリーニングブレー
ド１４１とクリーニングローラ１４４とによりクリーニ
ングされる。引き続き画像形成が行われる場合は、トナ
ー像受像体クリーニングブレード１４１とクリーニング
ローラ１４４とが当接したそのままの状態で次の裏面画
像がトナー像受像体１４ａへと転写され（図３
（Ａ））、次の裏面画像のトナー像の先端がクリーニン
グローラ１４４の位置にくる前にトナー像受像体１４ａ
よりの当接解除がなされる（図３（Ｂ））。

【００５０】この際、図３（Ｃ）に示すように、トナー
像受像体クリーニングブレード１４１とクリーニングロ
ーラ１４４とのトナー像受像体１４ａへの当接タイミン
グは、トナー像受像体１４ａの回転方向上流側に配置さ
れるトナー飛散防止部材であるクリーニングローラ１４
４をまずトナー像受像体１４ａに軽く当接し（）、次
に下流側に配置される第２の像担持手段クリーニングブ
レードであるトナー像受像体クリーニングブレード１４
１を当接する（）。転写残トナーが擦抜ける程度に軽
く当接されるクリーニングローラ１４４に密閉され、ト
ナー像受像体クリーニングブレード１４１の当接時や掻
取時に生じる飛散トナーがトナー像受像体クリーニング
装置１４０内に綴込められ、トナーが機内に飛び散るこ
とが防止される。

【００５１】また、図３（Ｂ）に示すように、トナー像
受像体１４ａからのトナー像受像体クリーニングブレー
ド１４１とクリーニングローラ１４４との当接解除タイ
ミングは、下流側に配置されるトナー像受像体クリーニ
ングブレード１４１をまず当接解除し（）、次に上流
側に配置されるクリーニングローラ１４４を当接解除す
る（）。クリーニングローラ１４４に密閉された状態
でトナー像受像体クリーニングブレード１４１が当接解
除されるので、解除の際の飛散トナーのトナー像受像体
クリーニング装置１４０外部への飛び散りが防止され
る。

【００５２】トナー飛散防止部材の他の例を図４に示
す。本例はトナー飛散防止部材として前述したクリーニ
ングローラ１４４の代わりに弾性を有する薄板２４４を
用いるものである。

【００５３】図４において、第２の像担持手段クリーニ
ング手段であるトナー像受像体クリーニング装置２４０
はトナー像受像体１４ａを挟んでガイドローラ１４ｆに
対向してガイドローラ１４ｆの下部に設けられ、図３に
て前述したと同様のタイミングで支軸１４２を回転支点
としてトナー像受像体１４ａに当接及び当接解除可能な
第２の像担持手段クリーニングブレードであるトナー像
受像体クリーニングブレード１４１によりトナー像受像
体１４ａをクリーニングする。また、トナー像受像体ク
リーニング装置２４０には、図３にて前述したクリーニ
ングローラ１４４と同様のタイミングで、支軸２４４ａ
を回転支点としてトナー像受像体１４ａに当接及び当接
解除可能なトナー飛散防止部材である例えば厚み５０〜
１５０μｍの弾性を有するマイラーを用いた薄板２４４
が設けられる。

【００５４】図４に示す点線矢印は当接時のタイミング
を示すものであり、当接時は、トナー像受像体１４ａの
回転方向上流側に配置されるトナー飛散防止部材である
薄板２４４をまずトナー像受像体１４ａに軽く当接し
（）、次に下流側に配置される第２の像担持手段クリ
ーニングブレードであるトナー像受像体クリーニングブ
レード１４１を当接する（）。転写残トナーが擦抜け
る程度に軽く当接される薄板２４４に密閉され、トナー
像受像体クリーニングブレード１４１の当接時や掻取時
に生じる飛散トナーがトナー像受像体クリーニング装置
２４０内に綴込められ、トナーが機内に飛び散ることが
防止される。

【００５５】また、図４に示す実線矢印は当接解除時の
タイミングを示すものであり、当接解除時は下流側に配
置されるトナー像受像体クリーニングブレード１４１を
まず当接解除し（）、次に上流側に配置される薄板２
４４を当接解除する（）。薄板２４４に密閉された状
態でトナー像受像体クリーニングブレード１４１が解除
されるので、解除の際の飛散トナーのトナー像受像体ク
リーニング装置２４０外部への飛び散りが防止される。

【００５６】上記の如く、ガイドローラ１４ｆの下部に
設けられるトナー像受像体クリーニング装置１４０，２
４０のクリーニングローラ１４４や薄板２４４によりト
ナー像受像体クリーニングブレード１４１によりクリー
ニングされるトナーのトナー像受像体クリーニング装置
１４０，２４０よりの吹出しが防止されるとともに、上
記の如きクリーニングローラ１４４や薄板２４４のトナ
ー像受像体１４ａへの当接並びに当接解除タイミングに
より、トナー像受像体クリーニングブレード１４１の当
接並びに当接解除の際のトナー像受像体クリーニング装
置１４０，２４０よりのトナーの飛散が防止される。

【００５７】第２の像担持手段により搬送される転写材
のジャム処理について、図５ないし図７を用いて説明す
る。図５は、画像形成時の第２の像担持手段とその周辺
のプロセス部材の配設状態を示す図であり、図６は、ジ
ャム処理時の第２の像担持手段とその周辺のプロセス部
材の退避状態を示す図であり、図７は、第２の像担持手
段の駆動ローラの回転用ノブを示す図である。

【００５８】前記図１において説明した第２の像担持手
段であるトナー像受像体１４ａを張架する駆動ローラ１
４ｄ、従動ローラ１４ｅ、ガイドローラ１４ｆ及びテン
ションローラ１４ｉとが図５に示すように、図５の前後
に設けられる側板３１１に取付けられる。テンションロ
ーラ１４ｉは支軸３１１ａを支点とし側板３１１に回動
可能に取付けられるレバー３１３の先端に取付けられ、
テンションバネ３１４の張力によりトナー像受像体１４
ａを緊張させる。第１の転写手段である転写器１４ｃは
側板３１１に位置出しされて取付けられる。

【００５９】トナー像受像体１４ａは転写材の搬送方向
下流側に配置される駆動ローラ１４ｄの支軸３１２を回
動軸として回転可能に設けられる。側板３１１の支軸３
１２の側と反対側に設けられ、歯車Ｇ２により回転され
る扇歯車Ｇ１によりトナー像受像体１４ａが回転され
る。歯車Ｇ２は駆動モータＭ１の駆動を受けて駆動回転
される。トナー像受像体１４ａを介してガイドローラ１
４ｆに対向して設けられるトナー像受像体クリーニング
装置１４０は不図示の結合板により側板３１１に結合さ
れトナー像受像体１４ａと一体的に回動される。

【００６０】図５に示すように、扇歯車Ｇ１が第１の像
担持手段である感光体ドラム１０とトナー像受像体１４
ａとが当接状態とされる所定の位置に歯車Ｇ２に結合さ
れて停止されており、この状態でトナー像受像体１４ａ
の周辺に配置されるプロセス部材としての転写材帯電手
段である紙帯電器１５０、第１の転写手段である転写器
１４ｃ、第２の転写手段である裏面転写器１４ｇ、転写
材分離手段である紙分離ＡＣ除電器１４ｈ及び搬送部１
６０等が画像形成を行う所定の位置に配置される。

【００６１】紙帯電器１５０は支軸４１２を中心として
回動する前後のレバー４１１に取付けられ、レバー４１
１が押圧バネ４１３により側板３１１に設けられるピン
３１１ａの先端に押圧、当接されて紙帯電器１５０が位
置出しされる。裏面転写器１４ｇと紙分離ＡＣ除電器１
４ｈとは一体とされて支軸４２２を中心として回動する
前後のレバー４２１に取付けられ、レバー４２１が押圧
バネ４２３により側板３１１に設けられるピン３１１ｂ
の先端に押圧、当接されて裏面転写器１４ｇと紙分離Ａ
Ｃ除電器１４ｈとが位置出しされる。また、搬送部１６
０は支軸１６９を回動中心として回動可能であり、その
自重により、支軸４３２を中心として回動するレバー４
３１がストッパ４３４に当接されるまで回動され、分離
爪１６５と拍車１６２とが位置出しされる。

【００６２】前記図１にて説明した記録紙Ｐの搬送経路
に配設された紙検知手段である紙検知センサＳにより記
録紙Ｐのジャムが検知されると、不図示の制御部よりの
信号により駆動モータＭ１が所定時間駆動され、歯車Ｇ
２が図６に矢印に示す反時計方向に所定時間回転され、
歯車Ｇ２に噛み合う扇歯車Ｇ１が図６の下方に回動さ
れ、側板３１１に取付けられたトナー像受像体１４ａが
駆動ローラ１４ｄの支軸３１２を支点として感光体ドラ
ム１０と離間（退避）するように回動される。

【００６３】トナー像受像体１４ａの感光体ドラム１０
よりの退避動作と連動してレバー４１１がピン３１１ａ
との係止を外され押圧バネ４１３に押圧され、ストッパ
４１４に当接するまで支軸４１２を中心として反時計方
向に回動され、レバー４１１の押圧バネ４１３と反対側
の端部に設けられた紙帯電器１５０がトナー像受像体１
４ａより離間（退避）するように回動される。またトナ
ー像受像体１４ａの感光体ドラム１０よりの退避動作と
連動してレバー４２１がピン３１１ｂとの係止を外され
押圧バネ４２３に押圧され、ストッパ４２４に当接する
まで支軸４２２を中心として時計方向に回動され、レバ
ー４２１の押圧バネ４２３と反対側の端部に設けられた
裏面転写器１４ｇと紙分離ＡＣ除電器１４ｈとがトナー
像受像体１４ａより離間（退避）するように回動され
る。更にトナー像受像体１４ａの感光体ドラム１０より
の退避動作と連動して側板３１１に設けられたピン３１
１ｃが、搬送部１６０の自重によりストッパ４３４に当
接されるレバー４３１の、搬送部１６０の当接部と反対
側の端部を押圧し、搬送部１６０の自重に抗し搬送部１
６０を支軸１６９を支点として反時計方向に回動し、分
離爪１６５と拍車１６２とがトナー像受像体１４ａより
離間（退避）される。

【００６４】ジャム処理後、例えば不図示の操作部に設
けられる復帰ボタンを押すと制御部を通して、駆動モー
タＭ１が前記退避時と逆方向に所定時間駆動され、歯車
Ｇ２に噛み合う扇歯車Ｇ１が所定位置へ図６の上方に回
動され、トナー像受像体１４ａ及び各プロセス部材が図
５の所定状態に復帰される。

【００６５】上記により、第２の像担持手段が第１の像
担持手段より退避状態とされるとともに、第２の像担持
手段周辺のプロセス部材が第２の像担持手段より退避状
態とされ、第２の像担持手段周辺での転写材のジャム処
理が容易となる。

【００６６】更にトナー像受像体１４ａに吸着される記
録紙Ｐを取り易くするように、図７に示すように、トナ
ー像受像体１４ａを駆動する駆動ローラ１４ｄの支軸３
１２の端部に方ズリ部３１２ａを設け、方ズリ部３１２
ａに結合する駆動ローラ回動用の把手である回転用ノブ
３５０を嵌込み、回転用ノブ３５０を回動させジャムし
た記録紙Ｐを取るようにする。これにより第２の像担持
手段上の転写材のジャム処理が容易となる。１４１ｄは
駆動ローラ１４ｄに設けられたトナー像受像体１４ａの
回転時の寄りを防止するガイド部である。

【００６７】

【発明の効果】請求項１ないし４によれば、第２の像担
持手段クリーニングブレードの当接及び当接解除の際
の、第２の像担持手段クリーニング手段より外部へのト
ナーの飛散が防止される。

【００６８】請求項５によれば、第２の像担持手段クリ
ーニング手段が第２の像担持手段の下部に設けられるこ
とにより第２の像担持手段クリーニング手段よりの飛散
トナーの防止が更に図られる。

【００６９】請求項６ないし８によれば、第２の像担持
手段周辺での転写材のジャム処理が容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図である。

【図２】図１の第１の像担持手段の側断面図である。

【図３】本発明にかかわる画像形成装置の両面のトナー
像形成状態を示す図である。

【図４】トナー飛散防止部材の他の例を示す図である。

【図５】画像形成時の第２の像担持手段とその周辺のプ
ロセス部材の配設状態を示す図である。

【図６】ジャム処理時の第２の像担持手段とその周辺の
プロセス部材の退避状態を示す図である。

【図７】第２の像担持手段の駆動ローラの回転用ノブを
示す図である。

【符号の説明】

１０ 感光体ドラム １１ スコロトロン帯電器 １２ 露光光学系 １３ 現像器 １４ａ トナー像受像体 １４ｃ 転写器 １４ｆ ガイドローラ １４ｇ 裏面転写器 １４ｈ 紙分離ＡＣ除電器 １７ 定着装置 １４０，２４０ トナー像受像体クリーニング装置 １４１ トナー像受像体クリーニングブレード １４４ クリーニングローラ １５０ 紙帯電器 １６０ 搬送部 １６２ 拍車 １６５ 分離爪 ２４４ 薄板 ３５０ 回転用ノブ Ｐ 記録紙

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永瀬 久喜 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トナー像形成手段により形成されたトナ
   ー像を担持する第１の像担持手段と、 前記第１の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
   れ、転写された該トナー像を表面に担持する第２の像担
   持手段と、 前記第１の像担持手段に担持されているトナー像を前記
   第２の像担持手段及び前記転写材の表面に転写する第１
   の転写手段と、 前記第２の像担持手段に担持されているトナー像を前記
   転写材の裏面に転写する第２の転写手段と、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着
   手段とを有する画像形成装置において、 それぞれ前記第２の像担持手段に当接及び当接解除可能
   な、前記第２の像担持手段をクリーニングする第２の像
   担持手段クリーニングブレードとトナー飛散防止部材と
   を有する第２の像担持手段クリーニング手段を前記第２
   の像担持手段に近接して設け、 前記第２の像担持手段クリーニングブレードを前記第２
   の像担持手段の回転方向下流側に、また前記トナー飛散
   防止部材を上流側に配置し、 前記第２の像担持手段クリーニング手段による前記第２
   の像担持手段のクリーニング開始時は、前記トナー飛散
   防止部材を前記第２の像担持手段に当接し、次に前記第
   ２の像担持手段クリーニングブレードを前記第２の像担
   持手段に当接することを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 トナー像形成手段により形成されたトナ
   ー像を担持する第１の像担持手段と、 前記第１の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
   れ、転写された該トナー像を表面に担持する第２の像担
   持手段と、 前記第１の像担持手段に担持されているトナー像を前記
   第２の像担持手段及び前記転写材の表面に転写する第１
   の転写手段と、 前記第２の像担持手段に担持されているトナー像を前記
   転写材の裏面に転写する第２の転写手段と、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着
   手段とを有する画像形成装置において、 それぞれ前記第２の像担持手段に当接及び当接解除可能
   な、前記第２の像担持手段をクリーニングする第２の像
   担持手段クリーニングブレードとトナー飛散防止部材と
   を有する第２の像担持手段クリーニング手段を前記第２
   の像担持手段に近接して設け、 前記第２の像担持手段クリーニングブレードを前記第２
   の像担持手段の回転方向下流側に、また前記トナー飛散
   防止部材を上流側に配置し、 前記第２の像担持手段クリーニング手段による前記第２
   の像担持手段のクリーニング終了時は、前記第２の像担
   持手段クリーニングブレードを前記第２の像担持手段よ
   り当接解除し、次に前記トナー飛散防止部材を前記第２
   の像担持手段より当接解除することを特徴とする画像形
   成装置。
3. 【請求項３】 前記トナー飛散防止部材がクリーニング
   ローラであることを特徴とする請求項１又は２に記載の
   画像形成装置。
4. 【請求項４】 前記トナー飛散防止部材が弾性を有する
   薄板であることを特徴とする請求項１又は２に記載の画
   像形成装置。
5. 【請求項５】 前記第２の像担持手段をクリーニングす
   る第２の像担持手段クリーニング手段を前記第２の像担
   持手段を張架するローラ部材の下部に配設することを特
   徴とする請求項１〜４の何れか１項に記載の画像形成装
   置。
6. 【請求項６】 トナー像形成手段により形成されたトナ
   ー像を担持する第１の像担持手段と、 前記第１の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
   れ、転写された該トナー像を表面に担持するとともに、
   転写材を搬送する第２の像担持手段と、 前記第１の像担持手段に担持されているトナー像を前記
   転写材の表面に転写する第１の転写手段と、 前記第２の像担持手段に担持されているトナー像を前記
   第２の像担持手段及び前記転写材の裏面に転写する第２
   の転写手段と、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着
   手段とを有する画像形成装置において、 前記第２の像担持手段の前記定着手段側に配設され前記
   第２の像担持手段を駆動する駆動ローラを回転軸とし
   て、前記第２の像担持手段を前記第１の像担持手段より
   退避可能とすることを特徴とする画像形成装置。
7. 【請求項７】 前記駆動ローラに前記駆動ローラを回動
   する把手を設けることを特徴とする請求項６に記載の画
   像形成装置。
8. 【請求項８】 前記第１の像担持手段よりの前記第２の
   像担持手段の退避動作と連動して、前記転写材を帯電し
   て前記第２の像担持手段に吸着させる転写材帯電手段が
   設けられる場合、該転写材帯電手段、前記第２の転写手
   段、前記第２の像担持手段に搬送される前記転写材を除
   電して前記第２の像担持手段から分離する転写材分離手
   段が設けられる場合、該転写材分離手段、前記第２の像
   担持手段より分離された前記転写材を前記定着手段に搬
   送する拍車或いは分離爪が設けられる搬送部が設けられ
   る場合、該搬送部、を前記第２の像担持手段より退避さ
   せることを特徴とする請求項６又は７に記載の画像形成
   装置。