JPH09258492A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09258492A
JPH09258492A JP8070320A JP7032096A JPH09258492A JP H09258492 A JPH09258492 A JP H09258492A JP 8070320 A JP8070320 A JP 8070320A JP 7032096 A JP7032096 A JP 7032096A JP H09258492 A JPH09258492 A JP H09258492A
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JP8070320A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Masakazu Fukuchi
真和 福地
Akitoshi Matsubara
昭年 松原
Tadayoshi Ikeda
忠義 池田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の給紙方向を反転することなく表裏両面
の画像を能率良く転写材の表裏に記録する。 【解決手段】 原稿Dを搬送ドラム54A,54Bおよ
び54Cから構成される給紙経路を経てプラテンガラス
51上に搬送するよう構成し、一方第1ミラーユニット
57と第2ミラーユニット58を破線にて示す走査の初
期位置より実線にて示す停止位置に移動した状態で裏面
画像の読み取りを行い、次いで各ミラーユニットを走査
の初期位置に復帰してプラテンガラス51上の表面画像
を裏面画像と同じく原稿Dの先端側から読み取るように
する。画像形成に当たっては裏面画像を第2の像担持体
上に形成し、表面画像を第1の像担持体上に形成し、裏
面および表面のトナー像を第1の転写手段および第2の
転写手段によって転写材上に転写した後、両面に転写さ
れたトナー像の定着を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像担持体に
形成されたトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面コピーにおいては、像担持体
上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、特
公昭49−37538号公報、特公昭54−28740
号公報、特開平1−44457号公報、特開平4−21
4576号公報等により転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の両
面反転給紙装置を用いて両面画像を形成する画像形成装
置は、周知の如く転写材の搬送距離が長くなるためコピ
ーに多くの処理時間がかかり、また転写材が画像定着の
ため2度加熱を受けることから紙質を傷める等の問題が
あった。
【0005】そこで本発明者は先に、2つの像担持手段
と2つの転写手段を設けることにより、転写材の両面に
対しトナー像を転写し、両面にトナー像を有した転写材
を同時に定着する装置について研究を行い、両面コピー
の処理速度を著しく早めることの出来る画像形成装置の
実現を可能とした。
【0006】本発明は、前記の画像形成装置について、
さらに片面コピーの場合のコピースピードの向上ならび
に片面・両面の各原稿が存在している場合の画像処理、
及び使用済み原稿のページ揃えについて改良を加えた画
像形成装置の提供を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により表面に形成されたトナー像を担持する第1
の像担持手段と、前記第1の像担持手段上に担持された
トナー像が一括して転写され、転写された該トナー像を
表面に担持する第2の像担持手段と、前記第1の像担持
手段に担持されているトナー像を転写材の一方の面に転
写する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持
されているトナー像を前記転写材の他方の面に転写する
第2の転写手段と、前記転写材の両面に転写されたトナ
ー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置であっ
て、転写材の片面に画像を形成するときは、前記トナー
像形成手段により片面画像を形成し、前記第1の像担持
手段と前記第1の転写手段による画像形成を行い、転写
材の両面に画像を形成するときは、前記トナー像形成手
段による後ページ画像を先に形成し、前記第2の像担持
手段と前記第2の転写手段による後ページの画像形成を
前記第1の像担持手段と前記第1の転写手段による前ペ
ージの画像形成より先に行うことを特徴とする画像形成
装置、によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の説明に先だって本発明が
適用される画像形成装置について3つの実施の形態につ
いて説明する。なお、本発明は以下に述べる実施の形態
に限定されるものではない。また本欄の記載は請求項の
技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。ま
た、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明
は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の
意義や技術的範囲を限定するものではない。また、以下
の実施形態の説明において、カラートナー像の転写材へ
の転写の際に、転写域において像担持体に対向する側の
転写材の面に転写する画像を表面画像、転写材の他方の
側の面に転写する画像を裏面画像という。以下説明する
実施例の形態は何れもカラー画像を形成するカラー画像
形成装置の実施例であるが、本発明はモノクロ用の画像
形成装置についても適用される。
【0009】本発明のカラー画像形成装置の第一の実施
形態の画像形成プロセスおよび各機構について、図1〜
図3を用いて説明する。図1は、本発明のカラー画像形
成装置の第一の実施形態の断面構成図であり、図2は、
図1の像担持体の側断面図であり、図3は、第一の実施
形態にかかわる両面のトナー像形成状態を示す図であ
る。
【0010】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ば、ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって形成
される円筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、a−
Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を該基
体の外周に形成したものである。
【0011】感光体ドラム10は前フランジ10aと後
フランジ10bとにより挟持され、前フランジ10aが
装置本体の前側板101に取付けられるカバー103に
設けられたガイドピン10P1によって軸受支持され、
後フランジ10bが装置本体の後側板102に取付けら
れる複数のガイドローラ10Rに外嵌して感光体ドラム
10が保持される。後フランジ10bの外周に設けられ
た歯車10Gを駆動用の歯車G1に噛合し、その動力に
より透明の導電層を接地された状態で図1の矢印で示す
時計方向に感光体ドラム10が回転される。
【0012】本実施形態では、感光体ドラムの光導電体
層において適切なコントラストを付与できる露光光量を
有していればよい。従って、本実施形態における感光体
ドラムの透明基体の光透過率は、100%である必要は
なく、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収される
ような特性であっても構わない。透光性基体の素材とし
ては、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステル
モノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、
表面性等において優れており好ましく用いられるが、そ
の他一般光学部材などに使用されるアクリル、フッ素、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、などの各種透光性樹脂が使用可能である。ま
た、露光光に対し透光性を有していれば、着色していて
もよい。透光性導電層としては、インジウム・スズ・酸
化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨ
ウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性
を維持した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空
蒸着法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種
CVD法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用され
る。また、光導電体層としては、アモルファスシリコン
(a−Si)合金感光層、アモルファスセレン合金感光
層や、各種有機感光層(OPC)が使用可能である。
【0013】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およ
び黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像
担持体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交
する方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、
感光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の
電位に保持された制御グリッドと、放電電極11aとし
て、例えば鋸歯状電極を用いトナーと同極性のコロナ放
電とによって帯電作用(本実施形態においてはマイナス
帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与
える。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極を用
いることも可能である。
【0014】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロト
ロン帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位
置との間で、現像スリーブ131に対して感光体ドラム
の回転方向上流側に設けた状態で配置される。
【0015】露光ユニット12は、感光体ドラム10の
軸と平行に主走査方向に配列された像露光光発光素子と
してのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並
べた線状の露光素子12aと、等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズ12bとが、不図示のホルダに取付け
られた露光用ユニットとして構成される。装置本体の後
側板102に設けられたガイドピン10P2と、前側板
101に取付けられるカバー103に設けられたガイド
ピン10P1と、を案内として固定される円柱状の保持
部材20に、各色毎の露光ユニット12、一様露光器1
2c及び転写同時露光器12dが取付けられて感光体ド
ラム10の基体内部に収容される。後に説明する別体又
は装置上面に設けた画像読取装置によって読み取られ、
メモリに記憶された各色の画像データがメモリより順次
読み出されて各色毎の露光ユニット12にそれぞれ電気
信号として入力される。
【0016】露光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電),LED(発光ダイオード)等の複数の発光
素子をアレイ状に並べた線状のものが用いられる。この
実施形態で使用される発光素子の発光波長は、通常Y,
M,Cのトナーの透過性の高い680〜900nmの範
囲のものが良好であるが、裏面から像露光を行うことか
ら上記波長やカラートナーに透明性を十分に有しないこ
れより短い波長でもよい。
【0017】画像形成される色順序と、回転される感光
体ドラムに、該色順序に従って設けられる現像器は、本
実施形態においては、図1の矢印にて示す感光体ドラム
10の回転方向に対してY,Mの現像器13が感光体ド
ラム10の左側に、また、C,Kの現像器13が感光体
ドラム10の右側に配置され、Y,Mの現像器13の現
像ケーシング138の下方にY,Mのスコロトロン帯電
器11が、また、C,Kの現像器13の現像ケーシング
138の上方にC,Kのスコロトロン帯電器11が配置
される。
【0018】各色毎の現像手段である現像器13は、イ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒
色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ収
容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間
隙を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転
方向と同方向に回転する、例えば厚み0.5mm〜1m
m、外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレス
あるいはアルミ材で形成された現像スリーブ131を備
えている。
【0019】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100μm
〜1000μmをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器13による現像作用に際しては、現像スリーブ131
に対し直流電圧あるいはさらに交流電圧ACを加えた現
像バイアスが印加され、現像器の収容する一成分或いは
二成分現像剤によるジャンピング現像が行われて、透明
な導電層を接地する負荷電の感光体ドラム10に対して
トナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)
の直流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させ
る非接触の反転現像が行われる。
【0020】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12と
による像露光によって形成される感光体ドラム10上の
静電潜像を現像バイアス電圧の電圧印加による非接触現
像法により非接触の状態で帯電極性と同極性のトナー
(本実施形態においては感光体ドラムは負帯電であり、
マイナス極性のトナー)により反転現像する。
【0021】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により駆動用の歯車G1を通して感光
体ドラム10の後フランジ10bに設けられた歯車10
Gが回動され感光体ドラム10を図1の矢印で示す時計
方向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方でイエロ
ー(Y)の現像器13の現像ケーシング138の下方に
配置されたYのスコロトロン帯電器11の帯電作用によ
り感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0022】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12において第1の色信号すなわ
ちYの画像データに対応する電気信号による露光が開始
されドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿
画像のYの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0023】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。
【0024】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
を付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号すな
わちMの画像データに対応する電気信号による露光が行
われ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって
前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)
のトナー像が順次重ね合わせて形成される。
【0025】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12およびCの現像器13に
よってさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のト
ナー像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒
色(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に
配置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光
ユニット12および現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカ
ラーのトナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0026】これ等Y,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3および第4の色信号に対応する画
像の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。なお各露
光光学系12の発熱による感光体ドラム10内の温度の
安定化及び温度上昇の防止は、前記保持部材20に熱伝
導性の良好な材料を用い、低温の場合はヒータ201を
用い、高温の場合はヒートパイプ202を介して外部に
放熱する等の措置を講ずることにより支障のない程度迄
抑制することができる。
【0027】上記の画像形成プロセスによって像担持体
としての感光体ドラム10(第1の像担持手段)上に裏
面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され、感
光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わせカラートナー
像が転写域14bにおいて、トナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の電圧が印加される転写器
14cにより、駆動ローラ14dと従動ローラ14e間
に張架され、感光体ドラム10に近接あるいは接触して
設けられたトナー像受像体14a(第2の像担持手段)
上に一括して転写される。この際、良好な転写がなされ
るように、例えば発光ダイオードを用いた転写同時露光
器12dによる一様露光が行われる。
【0028】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像担持体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器12cによる露光による感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て引き続き次の表面画像のカラー画像形成が行われる。
【0029】トナー像受像体14a上に形成されている
裏面画像と転写域14bにおける同期がとられて、上記
のカラー画像形成プロセスと同様にして、重ね合わせカ
ラートナー像の表面画像が感光体ドラム10上に形成さ
れる。この時に形成される表面画像は、像担持体上では
裏面画像形成とは、互いに鏡像になる様に画像データを
変更する必要がある。
【0030】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0031】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像と、の同期がとられて
転写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、紙帯
電器14fによりトナーと同極性に紙帯電され、トナー
像受像体14aに吸着されて転写域14bへ給送され
る。トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、トナー
像受像体上のトナー像や像担持体上のトナー像と引き合
うことを防止して、トナー像の乱れを防止している。
【0032】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより感
光体ドラム10の周面上の表面画像が一括して記録紙P
の上面側に転写される(第1の転写手段)。この際、ト
ナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに転
写されないでトナー像受像体14aに存在する。次に、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
の電圧を印加した裏面転写器14gによりトナー像受像
体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面
側に転写する(第2の転写手段)。転写器14cによる
転写の際、良好な転写がなされるように、転写器14c
と対向して感光体ドラム10の内部に設けられた、例え
ば発光ダイオードを用いた転写同時露光器12dによる
一様露光が行われる。
【0033】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、像担持体上に形成したカラートナー像をコロ
ナ帯電により極性反転を行う両面画像形成では、下層の
トナーが同極性に十分帯電されないことから、転写が不
良となるので好ましくない。
【0034】像担持体上で反転現像を繰り返し、重ね合
わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えず
にトナー像受像体14aに一括転写し、次に、極性を変
えずに記録紙Pに一括転写することが、裏面画像形成の
転写性の向上に寄与するので好ましい。表面画像形成に
対しても、像担持体上に反転現像を繰り返し、重ね合わ
せて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずに
記録紙Pに一括転写することが、表面画像形成の転写性
の向上に寄与するので好ましい。
【0035】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0036】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。
【0037】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電され、トナー像受像体14aから分離され、両
方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成
される定着手段としての定着装置17へと搬送される。
定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧
力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着ト
ナーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙Pが排
紙ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ排出
される。
【0038】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーはトナー像受像体クリーニング装置14i
によりクリーニングされる。また、転写後の感光体ドラ
ム10の周面上に残ったトナーは像担持体AC除電器1
6により除電を受けた後、クリーニング装置19にいた
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリー
ニングブレード19aによってクリーニング装置19内
に掻き落とされ、スクリュウ19bによって図示せぬ排
トナー容器に回収される。クリーニング装置19により
残留トナーを除去された感光体ドラム10はYのスコロ
トロン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画像形
成サイクルにはいる。
【0039】上記の方法により、重ね合わせカラートナ
ー像の一括転写であるので、トナー像受像体上のカラー
画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が起こりにく
く、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像形成がなさ
れる。
【0040】次に、本発明のカラー画像形成装置の第二
の実施形態の画像形成プロセスおよび各機構について、
図4及び図5を用いて説明する。図4は、本発明のカラ
ー画像形成装置の第二の実施形態の断面構成図であり、
図5は、第二の実施形態にかかわる両面のトナー像形成
状態を示す図である。第一の実施形態と同様の機能、構
造を有する部材には同一の符号を付した。
【0041】駆動ローラ14dと従動ローラ14e間に
張架されたトナー像受像体14aが、駆動ローラ14d
の軸を中心として図4の点線矢印aで示す方向に回動さ
れ、感光体ドラム10と離間された状態で以下の画像形
成が行われる。
【0042】像担持体である感光体ドラム10は、円筒
状の基体を内側に設け、導電層、a−Si層あるいは有
機感光層(OPC)等の感光層を基体の外周に形成した
ものであり、接地された状態で図4の矢印で示す時計方
向に回転される。
【0043】像担持体としての感光体ドラム10が駆動
回転され、前プリントまでの感光体ドラム10の履歴を
なくすために、帯電前の除電手段としての一様露光器1
21a、例えば発光ダイオードによる一様露光が行なわ
れ、感光体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電
が除去される。
【0044】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
が感光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定
の電位に保持された制御グリッドと放電電極11aによ
るコロナ放電とによって帯電作用(本実施形態において
はマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様
な電位を与える。
【0045】感光体ドラム10はスコロトロン帯電器1
1により周面に対し一様に帯電された後、像露光手段と
しての露光ユニット121により後に説明する別体又は
装置上面に設けた画像読取装置によって読み取られ、電
気的に画像処理がなされた画像信号に基づいた像露光が
行われ、感光体ドラム10上に潜像が形成される。
【0046】像露光手段としての露光ユニット121は
不図示の発光素子としての半導体レーザ、半導体レーザ
から発光されるレーザ光を回転走査する回転多面鏡12
1b、fθレンズ121c、反射ミラー121d等によ
り構成され、不図示の半導体レーザから発光されるレー
ザ光を回転多面鏡121bにより回転走査し、fθレン
ズ121c、反射ミラー121d等を経て、回転する感
光体ドラム10の主走査方向に画像信号に基づいた像露
光が行われ、感光体ドラム10上に潜像が形成される。
【0047】感光体ドラム10の周縁にはイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)、黒色(K)等
のトナーとキャリアとで構成される現像剤をそれぞれ充
填した現像手段である各色毎の現像器13が設けられて
いて、まず、1色目の現像(例えばイエロー)が現像ス
リーブ131によって行われる。
【0048】現像器13は、前述したスコロトロン帯電
器11による帯電と露光ユニット121とによる像露光
によって形成される感光体ドラム10上の静電潜像を現
像バイアス電圧の印加による非接触現像法により非接触
の状態で帯電極性と同極性のトナー(本実施形態におい
ては感光体ドラムは負帯電であり、マイナス極性のトナ
ー)による反転現像により現像する。
【0049】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値、例えば100μm〜10
00μmの間隙をあけて非接触に保たれ、現像器13に
よる現像作用に際しては、現像スリーブ131に対し直
流あるいはさらに交流を加えた現像バイアスが印加さ
れ、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤による
ジャンピング現像が行われて、透明な導電層を接地する
負荷電の感光体ドラム10に対してトナーと同極性(本
実施形態においてはマイナス極性)の直流バイアスを印
加して露光部にトナーを付着させる非接触の反転現像が
行われる。
【0050】1色目の現像が終わった後、2色目(例え
ばマゼンタ)の画像工程に入り、再び感光体ドラム10
がスコロトロン帯電器11により一様帯電され、2色目
の画像データによる潜像が露光ユニット121によって
形成される。このとき、1色目の画像形成プロセスで行
われた一様露光手段121aによる除電は行わない。2
色目のマゼンタの現像剤による現像が現像スリーブ13
1によって行われる。現像は現像スリーブ131と感光
体ドラム10との間に交流バイアスと直流バイアスを重
畳して印加し、非接触の反転現像にて行われる。
【0051】3色目(シアン)、4色目(黒色)につい
ても2色目と同様の画像形成工程が行われ、感光体ドラ
ム10上には4色のトナー像が重ね合わせて現像される
(トナー像形成手段)。
【0052】上記の画像形成プロセスによって像担持体
としての感光体ドラム10(第1の像担持手段)上に裏
面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成される。
トナー像受像体14aが駆動ローラ14dの軸を中心と
して図4の点線矢印bで示す方向に回動され、感光体ド
ラム10と接触される。感光体ドラム10の5回転目
に、感光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わせカラー
トナー像が、転写域14bにおいて、トナーと反対極性
(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加され
る転写器14cにより、感光体ドラム10に接触して設
けられたトナー像受像体14a(第2の像担持手段)上
に一括して転写される。この時に形成される表面画像
は、像担持体上では裏面画像形成とは、互いに鏡像にな
る様に画像データを変更する必要がある。
【0053】感光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わ
せカラートナー像がトナー像受像体14a上に一括して
転写された後、再度トナー像受像体14aが駆動ローラ
14dの軸を中心として図4の点線矢印aで示す方向に
回動され、感光体ドラム10と離間される。
【0054】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像担持体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器121aによる露光による感光
体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去さ
れて引き続き次の表面画像のカラー画像形成が行われ
る。
【0055】上記のカラー画像形成プロセスと同様にし
て、重ね合わせカラートナー像の表面画像が感光体ドラ
ム10上に形成される。
【0056】次に、感光体ドラム10上に形成された表
面画像と、トナー像受像体14a上に形成されている裏
面画像とが転写域14bにおいて同期がとられるように
して、トナー像受像体14aが駆動ローラ14dの軸を
中心として図4の点線矢印bで示す方向に回動され、感
光体ドラム10と接触される。
【0057】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0058】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像と、の同期がとられて
転写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、紙帯
電器14fによりトナーと同極性に紙帯電され、トナー
像受像体14aに吸着されて転写域14bへ給送され
る。トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、トナー
像受像体上のトナー像や像担持体上のトナー像と引き合
うことを防止して、トナー像の乱れを防止している。
【0059】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより感
光体ドラム10の周面上の表面画像が一括して記録紙P
の上面側に転写される(第1の転写手段)。この際、ト
ナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに転
写されないでトナー像受像体14aに存在する。次に、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
の電圧を印加した裏面転写器14gによりトナー像受像
体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面
側に転写する(第2の転写手段)。
【0060】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、像担持体上に形成したカラートナー像をコロ
ナ帯電により極性反転を行う両面画像形成では、下層の
トナーが同極性に十分帯電されないことから、転写が不
良となるので好ましくない。
【0061】像担持体上で反転現像を繰り返し、重ね合
わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えず
にトナー像受像体14aに一括転写し、次に、極性を変
えずに記録紙Pに一括転写することが、裏面画像形成の
転写性の向上に寄与するので好ましい。表面画像形成に
対しても、像担持体上に反転現像を繰り返し、重ね合わ
せて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずに
記録紙Pに一括転写することが、表面画像形成の転写性
の向上に寄与するので好ましい。
【0062】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0063】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。
【0064】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電されトナー像受像体14aから分離され、両方
のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成さ
れる定着手段としての定着装置17へと搬送される。定
着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧力
とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着トナ
ーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙Pが排紙
ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ排出さ
れる。
【0065】再度トナー像受像体14aが駆動ローラ1
4dの軸を中心として図4の点線矢印aで示す方向に回
動され、感光体ドラム10と離間される。転写後のトナ
ー像受像体14aの周面上に残ったトナーはトナー像受
像体14aに当接されるトナー像受像体クリーニング装
置14iのブレードによりクリーニングされる。また、
転写後の感光体ドラム10の周面上に残ったトナーは像
担持体AC除電器16により除電を受けた後、クリーニ
ング装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴ
ム材から成るクリーニングブレード19aによってクリ
ーニング装置19内に掻き落とされ、スクリュウ19b
によって図示せぬ排トナー容器に回収される。クリーニ
ング装置19により残留トナーを除去された感光体ドラ
ム10はスコロトロン帯電器11によって一様帯電を受
け、次の画像形成サイクルにはいる。
【0066】上記の方法により、重ね合わせカラートナ
ー像の一括転写であるので、トナー像受像体上のカラー
画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が起こりにく
く、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像形成がなさ
れる。
【0067】更に、本発明のカラー画像形成装置の第三
の実施形態の画像形成プロセスおよび各機構について、
図6を用いて説明する。図6は、本発明のカラー画像形
成装置の第三の実施形態の断面構成図である。本実施形
態では、像担持体上へのカラートナー像を第一の実施形
態と同一の画像形成プロセスで形成し、像担持体上のカ
ラートナー像を中間転写体を介してトナー像受像体ある
いは転写材に転写するものであり、従ってトナー像受像
体の配置及び転写材の給送方向が第一の実施形態と反対
方向となる。第一の実施形態と同様の機能、構造を有す
る部材には同一の符号を付した。
【0068】中間転写体としての転写ベルト41が、像
担持体としての感光体ドラム10に対向して設けられ、
中間転写ベルト41を感光体ドラム10に押圧する転写
ローラとしての第1ローラ42と、転写域14bにおい
てトナー像受像体14aに中間転写ベルト41を押圧す
る第2ローラ43と、バックアップローラ44と、の間
に張架される。45は中間転写ベルトクリーニング装置
である。
【0069】第一の実施形態にて説明したと同様にし
て、各色毎の帯電手段としてのスコロトロン帯電器1
1、像露光手段としての露光ユニット12、現像手段と
しての現像器13により重ね合わせカラートナー像が感
光体ドラム10の一回転以内に感光体ドラム10の周面
上に形成される(トナー像形成手段)。
【0070】トナー像形成手段により像担持体としての
感光体ドラム10上に裏面画像となる重ね合わせカラー
トナー像が形成され、感光体ドラム10上の裏面画像の
重ね合わせカラートナー像が、転写ローラ42により中
間転写ベルト41(第1の像担持手段)に一旦転写され
た後、転写域14bにおいて、トナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される転写
器14cにより、駆動ローラ14dと従動ローラ14e
間に張架され、感光体ドラム10に近接あるいは接触し
て設けられたトナー像受像体14a(第2の像担持手
段)上に一括して転写される。
【0071】再度、トナー像形成手段により重ね合わせ
カラートナー像の表面画像が感光体ドラム10上に形成
され中間転写ベルト41に転写される。この時に形成さ
れる表面画像は、像担持体上では裏面画像形成とは、互
いに鏡像になる様に画像データを変更する必要がある。
【0072】転写材としての記録紙Pが、感光体ドラム
10上に形成され、中間転写ベルト41に一旦転写され
て中間転写ベルト41に担持された表面画像のカラート
ナー像と、トナー像受像体14aに担持されている裏面
画像のカラートナー像と、の同期がとられて転写域14
bへ給送される。この際、記録紙Pは、紙帯電器14f
によりトナーと同極性に紙帯電され、トナー像受像体1
4aに吸着されて転写域14bへ給送される。トナーと
同極性に紙帯電を行うことにより、トナー像受像体上の
トナー像や像担持体上のトナー像と引き合うことを防止
して、トナー像の乱れを防止している。
【0073】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより中
間転写ベルト41の周面上の表面画像が一括して記録紙
Pの上面側に転写される(第1の転写手段)。この際、
トナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに
転写されないでトナー像受像体14aに存在する。次
に、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の電圧を印加した裏面転写器14gによりトナー像
受像体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの
下面側に転写する(第2の転写手段)。
【0074】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。なお、中間転写ベルト41はトナー像
受像体14aと同一部材を用いることができる。
【0075】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pは、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電されてトナー像受像体14aから分離され、両
方のローラの内部にヒータを有する2本の加熱ローラで
構成される定着手段としての定着装置17へと搬送さ
れ、熱と圧力とを加えられることにより記録紙P上の表
裏の付着トナーが定着されて両面画像記録がなされ、装
置外部のトレイへ排出される。
【0076】実施形態での転写後のトナー像受像体14
aの周面上に残ったトナーはトナー像受像体14aに当
該・解除可能なトナー像受像体クリーニング装置14i
のブレードによりクリーニングされる。
【0077】上記の方法により、重ね合わせカラートナ
ー像の一括転写であるので、トナー像受像体上のカラー
画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が起こりにく
く、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像形成がなさ
れる。
【0078】前記の第一〜第三の実施形態のカラー画像
形成装置に入力される原稿の各色別の画像データは、例
えば図7又は図8に示す装置本体とは別体又は装置本体
上部に設けた画像読取装置50によって読み取られる。
【0079】前記の画像読取装置50は、透明体のプラ
テンガラス51の上部に配置した原稿給紙部50Aと、
下部に配置し、固定した結像レンズ59と撮像素子CC
Dと、移動可能とした第1ミラーユニット57と第2ミ
ラーユニット58とから成り、原稿の画像読み取りを行
う走査光学系50Bとから構成され、別体のユニットと
して前述したカラー画像形成装置の装置本体の上部に設
置される。
【0080】原稿給紙部50Aにおいて、原稿Dは上面
側よりページ順に原稿台52に積層されていて、搬出ロ
ーラ52Aの回転により最上層の原稿Dより順次搬出さ
れ、判別手段として奥行方向にライン状に配列した複数
のフォトセンサSによって原稿裏面(後ページ)の画像
の存否が検出され、図9に示す制御部はその検出結果に
基づき前記の画像読取装置50の画像読取プロセスと前
記のカラー画像形成装置の画像形成プロセスとが選択さ
れ、裏面画像の存否により両面画像形成モードあるいは
表面(片面)画像形成モードの何れかのモードに自動的
に切り替えられる。なおこの実施例ではフォトセンサS
により自動的に切り替えがなされるが、別に両面画像形
成モードと表面画像形成モードとの選択釦を設けて手動
によりモード切り替えを行うようにしてもよい。
【0081】両面画像形成モードが選択されると、前記
の走査光学系50Bにおいては第1ミラーユニット57
と第2ミラーユニット58が図7において破線にて示す
走査の初期位置より所定の走査範囲を越えて図上で左位
置の実線にて示す位置まで移動し、結像レンズ59に対
し画像面と撮像素子CCDとの光学的な共軛関係が保た
れた状態で一時的に停止される。
【0082】一方前記の原稿給紙部50Aにおいては、
搬送ローラ53と各搬送ドラム54A,54Bおよび5
4Cが何れも等しい周速Vで回転を始め、先ず1枚目の
原稿Dの裏面すなわち2ページ目の移動中の裏面画像
が、搬送ドラム54Aの下方の周面部において、前記の
図上で実線で示した固定位置の走査光学系50Bにより
撮像素子CCDによって読み取られる。
【0083】裏面画像の読み取りが終了すると、走査光
学系50Bにおいては第1ミラーユニット57と第2ミ
ラーユニット58は図示の右方向に当たる破線にて示す
走査の初期位置に復帰する。一方原稿給紙部50Aにお
いては、裏面画像の読み取りを終了した原稿Dは、搬送
ドラム54Bおよび54Cを介して表裏を反転し表面す
なわち1ページ目の原稿画像を前記のプラテンガラス5
1に面して搬送ベルト55により搬送されてその先端を
停止板Tに当接した状態で停止し、前記の第1ミラーユ
ニット57と第2ミラーユニット58とが矢示方向にそ
れぞれVおよびV/2の速度をもって走査することによ
り、光学的に共軛関係の光路長が保持されて停止位置に
ある表面画像は撮像素子CCDにより読み取られる。読
み取られた表面画像は先に読み取られた裏面画像と読み
取り方向が一致している。
【0084】表面画像の読み取りが終了すると第1ミラ
ーユニット57と第2ミラーユニット58は走査の初期
位置に復帰し、一方原稿Dは停止板Tの退避により前記
の搬送ベルト55により搬送を開始されて排出ローラ5
6Aを介し表面画像を下向きにしてトレイ56に下向き
のページ順で排出される。
【0085】同様にして原稿台52上の各原稿Dは上層
より順次搬送されて裏面画像次いで表面画像の順で画像
を読み取られたあと前記のトレイ56上に各原稿Dのペ
ージ順を復元した状態で下向きに積層して排出される。
【0086】このようにして本実施例における両面画像
形成モードでの画像読取装置50による画像読取プロセ
スは、原稿の裏面画像の読み取りを行った後表面画像の
読み取りを行うようになっている。この画像読み取りと
重なるようにして裏面画像の読み取りが終わると開始さ
れる両面画像形成モードでの先に説明してカラー画像形
成装置での画像形成プロセスは、先ず裏面(後ページ)
画像のトナー像を第1の像担持手段(感光体ドラム1
0)上に形成したのち、裏面(後ページ)トナー像を第
2の像担持手段(トナー像受像体14a)上に転写を行
う。次いで転写・清掃を終えた第1の像担持手段上に表
面(前ページ)画像のトナー像を形成する。そして第1
の転写手段(転写器14c)と第2の転写手段(裏面転
写器14g)とによって、転写材(記録紙P)上に表面
(前ページ)画像のトナー像と裏面(後ページ)画像の
トナー像の転写を行い、定着装置17によって転写材の
表面(前ページ)および裏面(後ページ)のトナー像の
定着を行う。
【0087】また表面(片面)画像形成モードが選択さ
れると、前記の走査光学系50Bにおいては、第1ミラ
ーユニット57と第2ミラーユニット58は図8に示す
所定の走査の初期位置に置かれ、一方前記の原稿給紙部
50Aにおいては、図示位置に回動したガイド板Gの案
内により、原稿台52に積層された原稿Dは上面側より
直接搬送ドラム54Cの周面に給紙され、原稿は表面画
像をプラテンガラス51に面して搬送ベルト55により
搬送されて、その先端を停止板Tに当接した状態で停止
し、前記の第1ミラーユニット57と第2ミラーユニッ
ト58とが矢示方向にそれぞれVおよびV/2の速度を
もって走査することにより、停止位置にある原稿の表面
画像は撮像素子CCDにより読み取られる。このように
して両面画像の読み取りプロセスより短い時間内におい
て表面画像の読み取りが終了される。
【0088】表面画像の読み取りを終了した原稿Dは、
トレイ56上に表面すなわち画像面を下向きにして排出
されるので、両面画像の原稿Dの中に混在しているよう
な場合においても、トレイ56上に下向きにページ順を
揃えて排出されることとなる。
【0089】このようにして本実施例における表面(片
面)画像形成モードでの画像読取装置50による画像読
取プロセスは、裏面画像の読み取りを行うことなく直ち
に表面画像の読み取りが行われる。表面画像の読み取り
が終了すると直ちに開始される表面(片面)画像形成モ
ードでの画像形成プロセスは、表面画像のトナー像を第
1の転写手段(感光体ドラム10)上に形成し、第1の
像担持手段上の表面画像のトナー像を第1の転写手段
(転写器14c)によって転写材上に転写を行い、定着
装置17によって定着を行うもので、表面(片面)画像
形成モードにおいては、一般の片面画像のみを可能とす
る画像形成装置と同一の処理速度をもって画像形成が行
われる。
【0090】本実施例では原稿を先から読み取るので転
写された転写紙は定着器からの排出を図4の画像形成装
置で示すようにフェースダウンで行うと、ページ揃えを
行うことができるので好ましい構成である。また原稿を
後から読み取る場合は、転写紙は定着からの排出を図
1、図6に示すようにフェースアップで行うとページ揃
えを行うことができるので好ましい構成である。
【0091】原稿を収納したメモリから読み出して画像
を出力する場合は、原稿である画像を判別する手段は両
面又は片面の出力指定あるいは編集フォーマットに従う
ことになるので用意にモードの切り換えを行うことがで
きる。
【0092】
【発明の効果】本発明により、原稿の給紙方向を反転さ
せることなく短い給紙距離内において表裏の画像を裏面
(後ページ)を優先して画像読み取りを行い、画像形成
に当たっても裏面画像を先に第2の像担持手段上に形成
することによって、能率良く転写材の表裏に転写し、か
つ表裏の画像を同時に定着して記録することの出来る、
両面又は片面の画像形成に当たって、極めて高速プリン
トの可能な両面画像形成装置が提供されることとなった
(請求項1)。
【0093】本発明の画像形成装置は、画像形成に処理
時間を多く必要とするカラー画像形成装置に適用するこ
とで、本発明の効果は更に顕著となった(請求項2)。
【0094】更に原稿裏面に画像の存否を判別する判別
手段を設け、これによって自動的にモード切り換えを行
うを行うようにしたことにより、両面・片面の混在した
原稿について、更に効率よく、合理的に高速に画像形成
がなされることとなった(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第一の実施形態の断面
構成図である。
【図2】図1の像担持体の側断面図である。
【図3】第一の実施形態にかかわる両面のトナー像形成
状態を示す図である。
【図4】本発明の画像形成装置の第二の実施形態の断面
構成図である。
【図5】第二の実施形態にかかわる両面のトナー像形成
状態を示す図である。
【図6】本発明の画像形成装置の第三の実施形態の断面
構成図である。
【図7】画像読取装置の裏面画像読み取り時の構成図で
ある。
【図8】画像読取装置の表面画像読み取り時の構成図で
ある。
【図9】本発明のモード切り換えを行う回路図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12,121 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体 14c 転写器 14g 裏面転写器 17 定着装置 41 中間転写ベルト P 記録紙 50 画像読取装置 50A 原稿給紙部 50B 走査光学系 51 プラテンガラス 54A,54B,54C 搬送ドラム 55 搬送ベルト 57 第1ミラーユニット 58 第2ミラーユニット 59 結像レンズ D 原稿 S フォトセンサ CCD 撮像素子 R 従動ローラ
フロントページの続き (72)発明者 福地 真和 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 松原 昭年 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 池田 忠義 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像形成手段により表面に形成され
    たトナー像を担持する第1の像担持手段と、前記第1の
    像担持手段上に担持されたトナー像が一括して転写さ
    れ、転写された該トナー像を表面に担持する第2の像担
    持手段と、前記第1の像担持手段に担持されているトナ
    ー像を転写材の一方の面に転写する第1の転写手段と、
    前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記
    転写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、前記転
    写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置であって、転写材の片面に画像を
    形成するときは、前記トナー像形成手段により片面画像
    を形成し、前記第1の像担持手段と前記第1の転写手段
    による画像形成を行い、転写材の両面に画像を形成する
    ときは、前記トナー像形成手段による後ページ画像を先
    に形成し、前記第2の像担持手段と前記第2の転写手段
    による後ページの画像形成を前記第1の像担持手段と前
    記第1の転写手段による前ページの画像形成より先に行
    うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の像担持手段に複数
    の重ね合わせたカラートナー像として転写することを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 プリントすべき原稿の裏面に画像の存在
    を判別する判別手段を有し、該判別手段による判別結果
    に応じて、表面画像形成を行う表面画像形成モードと、
    両面画像形成を行う両面画像形成モードとのモード選択
    を行う選択手段を有することを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
JP8070320A 1996-03-26 1996-03-26 画像形成装置 Pending JPH09258492A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6021301A (en) * 1997-09-26 2000-02-01 Konica Corporation Image forming apparatus which is equipped with an intermediate transfer body and which prevents toner from sticking to a transfer unit
US6085064A (en) * 1997-09-24 2000-07-04 Konica Corporation Image forming apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6085064A (en) * 1997-09-24 2000-07-04 Konica Corporation Image forming apparatus
US6021301A (en) * 1997-09-26 2000-02-01 Konica Corporation Image forming apparatus which is equipped with an intermediate transfer body and which prevents toner from sticking to a transfer unit

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