JPH09319167A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09319167A
JPH09319167A JP9071438A JP7143897A JPH09319167A JP H09319167 A JPH09319167 A JP H09319167A JP 9071438 A JP9071438 A JP 9071438A JP 7143897 A JP7143897 A JP 7143897A JP H09319167 A JPH09319167 A JP H09319167A
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toner
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Application number
JP9071438A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Masakazu Fukuchi
真和 福地
Akitoshi Matsubara
昭年 松原
Tadayoshi Ikeda
忠義 池田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像濃度や色調が整った両面画像の形成が行
われる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 トナー像形成手段による第1の像担持手
段の表面へのトナー像形成において、第2の像担持手段
へ転写するトナー像形成時と、転写材の一方の面に転写
するトナー像形成時とで画像形成条件を変更することを
特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
配置した帯電手段、像露光手段および現像手段とにより
像担持体にトナー像を形成し、像担持体上のトナー像を
転写材に転写、定着して画像を形成する複写機、プリン
タ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像担持
体上に形成したトナー像を転写材の一方の面に転写、定
着し、転写材を一旦両面反転給紙装置に収納した後、再
び像担持体上に形成したトナー像とタイミングを合わせ
て転写材を両面反転給紙装置より給送し、像担持体上の
トナー像を転写材の他方の面に転写、定着して転写材の
両面に画像を形成する方法がとられている。
【0003】この両面画像形成装置は、上記の如く、両
面反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写
材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、
ジャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、
特公昭49−37538号公報、特公昭54−2874
0号公報や特開平1−44457号公報や特開平4−2
14576号公報等により、像担持体上に形成したトナ
ー像を転写材の表面に転写するとともに、像担持体上に
形成したトナー像を一旦トナー像受像体に転写した後転
写材の裏面に再転写し、転写材の両面に転写したトナー
像を1回で定着することにより、転写材の両面に画像を
形成するものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
提案による両面画像形成においては、転写材の搬送性は
向上するが、像担持体から転写材への1回の転写で済む
表面画像形成に比べ、裏面画像形成は像担持体からトナ
ー像受像体、トナー像受像体から転写材へと2回の転写
を行うため、裏面画像の画像濃度が低くなる。これは転
写の際に転写率が90%程度であることから10%程ト
ナー付着量が低下することから起こる。更に、トナー像
の2回の転写により散り(網点が広がり一般にγが高く
なる)、階調性が変化する。また、モノクロ画像に比
べ、カラー画像については色調の問題が新たに生じる。
図16にカラートナー像の問題点を示すが、図16に示
すように、転写材の表と裏とでカラートナーの重ね合わ
せ順が反転してしまうため、最上層に形成されるトナー
の色が強調されたり、再転写による付着量の低下により
色調が異なってしまい、良好なカラー画像形成が行われ
ないという問題が生じる。
【0005】本発明は上記の問題点を解決し、画像濃度
や色調が整った両面画像の形成が行われる画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により表面に形成されたトナー像を担持する第1
の像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたト
ナー像が一括して転写され、転写された該トナー像を再
び表面に担持する第2の像担持手段と、前記第1の像担
持手段に担持されているトナー像を転写材の一方の面に
転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担
持されているトナー像を前記転写材の他方の面に転写す
る第2の転写手段と、前記転写材の両面に転写されたト
ナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置であ
って、前記トナー像形成手段による前記第1の像担持手
段の表面へのトナー像形成において、前記第2の像担持
手段へ転写するトナー像形成時と、前記転写材の一方の
面に転写するトナー像形成時とで画像形成条件を変更す
ることを特徴とする画像形成装置によって達成される
(第1の発明)。
【0007】また、上記目的は、第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段を帯電する帯電手段と、帯電され
た前記第1の像担持手段に像露光を行い潜像を形成する
像露光手段と、前記第1の像担持手段に形成された潜像
を現像する現像手段とにより前記第1の像担持手段にト
ナー像を形成するトナー像形成手段と、前記第1の像担
持手段に形成されたトナー像が転写され、転写された該
トナー像を表面に担持する第2の像担持手段と、前記第
1の像担持手段に形成されたトナー像を前記第2の像担
持手段および転写材の一方の面に転写する第1の転写手
段と、前記第2の像担持手段に転写されたトナー像を転
写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、前記転写
材に転写されたトナー像を定着する定着手段とを有する
画像形成装置において、前記トナー像形成手段によって
前記第1の像担持手段にトナー像を形成する際に、前記
第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方の面
に転写されるトナー像を形成するときの帯電電位の絶対
値が、前記転写材の一方の面に転写されるトナー像を形
成するときの帯電電位の絶対値よりも高くなるように、
前記帯電手段による帯電条件を変更することを特徴とす
る画像形成装置によって達成される(第2の発明)。
【0008】また、上記目的は、第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段を帯電する帯電手段と、帯電され
た前記第1の像担持手段に像露光を行い潜像を形成する
像露光手段と、前記第1の像担持手段に形成された潜像
を現像する現像手段とにより前記第1の像担持手段にト
ナー像を形成するトナー像形成手段と、前記第1の像担
持手段に形成されたトナー像が転写され、転写された該
トナー像を表面に担持する第2の像担持手段と、前記第
1の像担持手段に形成されたトナー像を前記第2の像担
持手段および転写材の一方の面に転写する第1の転写手
段と、前記第2の像担持手段に転写されたトナー像を転
写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、前記転写
材に転写されたトナー像を定着する定着手段とを有する
画像形成装置において、前記トナー像形成手段によって
前記第1の像担持手段にトナー像を形成する際に、前記
第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方の面
に転写されるトナー像を形成するときの最大露光部の潜
像電位の絶対値が、前記転写材の一方の面に転写される
トナー像を形成するときの最大露光部の潜像電位の絶対
値よりも低くなるように、前記像露光手段による最大露
光量を変更することを特徴とする画像形成装置によって
達成される(第3の発明)。
【0009】また、上記目的は、第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段を帯電する帯電手段と、帯電され
た前記第1の像担持手段に像露光を行い潜像を形成する
像露光手段と、前記第1の像担持手段に形成された潜像
を現像する現像手段とにより前記第1の像担持手段にト
ナー像を形成するトナー像形成手段と、前記第1の像担
持手段に形成されたトナー像が転写され、転写された該
トナー像を表面に担持する第2の像担持手段と、前記第
1の像担持手段に形成されたトナー像を前記第2の像担
持手段および転写材の一方の面に転写する第1の転写手
段と、前記第2の像担持手段に転写されたトナー像を転
写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、前記転写
材に転写されたトナー像を定着する定着手段とを有する
画像形成装置において、前記トナー像形成手段によって
前記第1の像担持手段にトナー像を形成する際に、前記
第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方の面
に転写されるトナー像を形成するときの最大露光部の潜
像に対するトナー付着量が、前記転写材の一方の面に転
写されるトナー像を形成するときの最大露光部の潜像に
対するトナー付着量よりも多くなるように、前記現像手
段による現像条件を変更することを特徴とする画像形成
装置によって達成される(第4の発明)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限
定するものではなく、以下における断定的な説明はベス
トモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技
術的範囲を限定するものではない。なお以下の実施形態
の説明において、転写域において像担持体に対向する側
の転写材の面(一方の面)を表面、転写材の他方の側の
面を裏面といい、転写材の表面に転写される画像を表面
画像、転写材の他方の側の面(他方の面)に転写される
画像を裏面画像という。
【0011】実施形態1 本発明の画像形成装置の第一の実施形態の画像形成プロ
セスおよび各機構について、図1〜図5を用いて説明す
る。図1は本発明の画像形成装置の第一の実施形態を示
すカラー画像形成装置としてのカラープリンタの断面構
成図であり、図2は図1の像担持体の側断面図であり、
図3は第一の実施形態にかかわる両面のトナー像形成状
態を示す図であり、図4は図1の要部拡大図で電位測定
時の状態を示す図であり、図5は色再現のためのデジタ
ル画像処理系の一例を示す図である。
【0012】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ばガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成
される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a−Si
層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を形成した
ものである。
【0013】感光体ドラム10は前フランジ10aと後
フランジ10bとにより挟持され、前フランジ10aが
装置本体の前側板501に取付けられるカバー503に
設けられたガイドピン10P1によって軸受支持され、
後フランジ10bが装置本体の後側板502に取付けら
れる複数のガイドローラ10Rに外嵌して感光体ドラム
10が保持される。後フランジ10bの外周に設けられ
た歯車10Gを駆動用の歯車G1に噛合し、その動力に
より透明の導電層を接地された状態で図1の矢印で示す
時計方向に感光体ドラム10が回転される。
【0014】本実施形態では、感光体ドラムの光導電体
層において適切なコントラストを付与できる露光光量を
有していればよい。従って、本実施形態における感光体
ドラムの透明基体の光透過率は、100%である必要は
なく、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収される
ような特性であっても構わない。透光性基体の素材とし
ては、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステル
モノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、
表面性等において優れており好ましく用いられるが、そ
の他一般光学部材などに使用されるアクリル、フッ素、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、などの各種透光性樹脂が使用可能である。ま
た、露光光に対し透光性を有していれば、着色していて
もよい。透光性導電層としては、インジウム・スズ・酸
化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨ
ウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性
を維持した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空
蒸着法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種
CVD法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用され
る。また、光導電体層としては、アモルファスシリコン
(a−Si)合金感光層、アモルファスセレン合金感光
層や、各種有機感光層(OPC)が使用可能である。
【0015】帯電手段としてのスコロトロン帯電器1
1、像露光手段としての露光ユニット12、現像手段と
しての現像器13は、それぞれ、イエロー(Y),マゼ
ンタ(M),シアン(C)および黒色(K)の各色の画
像形成プロセスに用いられ、本実施形態においては、図
1の矢印にて示す感光体ドラム10の回転方向に対し
て、Y、M、C、Kの順に配置される。
【0016】各色毎の帯電手段としてのスコロトロン帯
電器11は、図4に示すように、支持部材112に鋸歯
状電極からなるコロナ放電電極111とシールド部材で
あるコの字状のサイドプレート113とが取付けられ、
更にサイドプレート113に制御グリッド115が取付
けられて構成され、像担持体である感光体ドラム10の
移動方向に対して直交する方向に感光体ドラム10と対
峙し近接して取り付けられる帯電部材である。コロナ放
電電極としては、その他ワイヤ電極を用いることも可能
である。
【0017】スコロトロン帯電器11は、トナーと同極
性のコロナ放電を行うコロナ放電電極111と、感光体
ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の電位に
保持された制御グリッド115とによって帯電作用(本
実施形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラ
ム10に対し一様な電位を与える。
【0018】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置が各色毎のス
コロトロン帯電器11に対して感光体ドラム10の回転
方向下流側になるようにして、感光体ドラム10の内部
に配置される。
【0019】各色毎の露光ユニット12は、それぞれ、
像露光光の発光素子としてのLED(発光ダイオード)
121を感光体ドラム10の軸と平行に複数個アレイ状
に並べた線状の露光素子12aと等倍結像素子としての
セルフォックレンズ12bとが不図示のホルダに取付け
られた露光用ユニットとして構成される。これら各色毎
の露光ユニット12は、一様露光器12c及び転写同時
露光器12dとともに、円柱状の保持部材20に取付け
られ、円柱状のガイド部材20を、装置本体の後側板5
02に設けられたガイドピン10P2と、前側板501
に取付けられるカバー503に設けられたガイドピン1
0P1と、を案内として固定することにより、各色毎の
露光ユニット12、一様露光器12c及び転写同時露光
器12dが一体となって感光体ドラム10の基体内部に
収容される。露光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べた線状
のものが用いられる。
【0020】露光ユニット12は、別体の画像読み取り
装置によって読み取られメモリに記憶された各色の画像
データに基づいて感光体ドラム10に像露光を行い、感
光体ドラム10上に潜像を形成する。この実施形態で使
用される発光素子の発光波長は、通常Y,M,Cのトナ
ーの透過性の高い680〜900nmの範囲のものが良
好であるが、裏面から像露光を行うことからカラートナ
ーに透明性を十分に有しないこれより短い波長でもよ
い。
【0021】各色毎の現像手段としての現像器13は、
それぞれ、例えば厚み0.5mm〜1mm、外径15〜
25mmの円筒状の非磁性のステンレスあるいはアルミ
材で形成された現像剤担持体である現像スリーブ131
と、現像ケーシング138とを備え、内部にイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒色
(K)の一成分あるいは二成分の現像剤を収容してい
る。現像スリーブ131は、図4に示すように、Nおよ
びSの磁極を交互に配した固定磁石132を内包し、撹
拌スクリュウ136及び不図示の攪拌スクリュウによっ
て撹拌、混合され、供給ローラ135により攪拌部から
搬送、供給された二成分現像剤を現像部へと供給する。
この際、現像スリーブ131の周面上の二成分現像剤の
層厚は、直径3〜10mmの磁性体の円形断面の金属材
から成り現像スリーブ131の周面に所定の荷重をもっ
て均等に圧接された薄層形成部材としての薄層形成棒1
33によって規制される。現像部を通過した二成分現像
剤は、帯状の長辺の一端を現像スリーブ131に平行に
圧接して設けられた例えばSUS、ウレタンゴム等の板
状の弾性部材よりなるスクレーパ134により現像スリ
ーブ131上から除去され、供給ローラ135により攪
拌部へ搬送され、所定のトナー濃度となるように、撹拌
スクリュウ136及び不図示の攪拌スクリュウによって
撹拌、混合される。
【0022】現像部では、現像スリーブ131は、不図
示の突き当てコロにより感光体ドラム10と所定の値の
間隙、例えば100μm〜1000μmをあけて非接触
に保たれ、感光体ドラム10の回転方向と順方向に回転
しており、現像スリーブ131に対して現像バイアスと
してトナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)の直流電圧あるいは直流と交流との重畳電圧を印加
することにより、感光体ドラム10の露光部に対して非
接触の反転現像が行われる。この時の現像間隔精度は画
像ムラを防ぐために20μm程度以下が必要である。
【0023】以上のように現像器13は、前述したスコ
ロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12によ
る像露光によって形成される感光体ドラム10上の静電
潜像を、非接触の状態で感光体ドラム10の帯電極性と
同極性のトナー(本実施形態においては感光体ドラムは
負帯電であり、トナーは負極性)により反転現像する。
【0024】センサユニット100は、図4に示すよう
に、支軸105を中心として回転可能なセンサ取付部材
104に取付けられた電位センサ101とY,M,C用
の反射濃度センサ102及びK用の反射濃度センサ10
3とで構成され、図1に示すように、感光体ドラム10
の回転方向の最下流に位置するKの現像器13の下流に
配置される。反射濃度センサとしてY,M,C用の反射
濃度センサ102とK用の反射濃度センサ103を用い
るのは、Y,M,Cのトナーは赤外領域で共に高い分光
反射率を有し、赤外光を用いた反射濃度センサを用いる
ことによって共通使用できるのに対し、Kのトナーはカ
ーボン系の色材を用いた場合赤外領域で低い反射率とな
り、共通化できないことによる。むろん、赤外に高い分
光反射率を有する色材でKのトナーを作れば共通化する
ことができる。
【0025】センサユニット100は、上記のカラー画
像形成中は電位センサ101とY,M,C用の反射濃度
センサ102及びK用の反射濃度センサ103とが、感
光体ドラム10の面と対向しない、退避した状態で配置
される。
【0026】原稿画像として本装置とは別体の画像読取
装置の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コン
ピュータで編集された画像が、Y,M,CおよびKの各
色別の画像データとして一旦メモリに記憶し格納され
る。
【0027】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により駆動用の歯車G1を通して感光
体ドラム10の後フランジ10bに設けられた歯車10
Gが回動され感光体ドラム10を図1の矢印で示す時計
方向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方でイエロ
ー(Y)の現像器13の現像ケーシング138の下方に
配置されたYのスコロトロン帯電器11の帯電作用によ
り感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0028】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12において第1の色信号すなわ
ちYの画像データに対応する電気信号による露光が開始
されドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿
画像のYの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0029】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。
【0030】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
が付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号すな
わちMの画像データに対応する電気信号による露光が行
われ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって
前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)
のトナー像が順次重ね合わせて形成される。
【0031】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12およびCの現像器13に
よってさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のト
ナー像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒
色(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に
配置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光
ユニット12および現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカ
ラーのトナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0032】これ等Y,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3および第4の色信号に対応する画
像の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。なお各露
光光学系12の発熱による感光体ドラム10内の温度の
安定化及び温度上昇の防止は、前記保持部材20に熱伝
導性の良好な材料を用い、低温の場合はヒータ201を
用い、高温の場合はヒートパイプ202を介して外部に
放熱する等の措置を講ずることにより支障のない程度迄
抑制することができる。
【0033】上記の画像形成プロセスによって像担持体
としての感光体ドラム10(第1の像担持手段)上に裏
面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され、感
光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わせカラートナー
像が転写域14bにおいて、トナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の電圧が印加される転写器
14cにより、駆動ローラ14dと従動ローラ14e間
に張架され、感光体ドラム10に近接あるいは接触して
設けられたトナー像受像体14a(第2の像担持手段)
上に一括して転写される。この際、良好な転写がなされ
るように、例えば発光ダイオードを用いた転写同時露光
器12dによる一様露光が行われる。
【0034】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像担持体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器12cによる露光による感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て引き続き次の表面画像のカラー画像形成が行われる。
【0035】トナー像受像体14a上に形成されている
裏面画像と転写域14bにおける同期がとられて、上記
のカラー画像形成プロセスと同様にして、重ね合わせカ
ラートナー像の表面画像が感光体ドラム10上に形成さ
れる。この時に形成される表面画像は、像担持体上では
裏面画像形成とは、互いに鏡像になる様に画像データを
変更する必要がある。
【0036】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0037】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像と、の同期がとられて
転写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、転写
材帯電手段としてのコロナ放電器からなる紙帯電器14
fによりトナーと同極性に紙帯電され、トナー像受像体
14aに吸着されて転写域14bへ給送される。トナー
と同極性に紙帯電を行うことにより、トナー像受像体上
のトナー像や像担持体上のトナー像と引き合うことを防
止して、トナー像の乱れを防止している。
【0038】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより感
光体ドラム10の周面上の表面画像が一括して記録紙P
の上面側に転写される(第1の転写手段)。この際、ト
ナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに転
写されないでトナー像受像体14aに存在する。次に、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
の電圧を印加した裏面転写器14gによりトナー像受像
体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面
側に転写する(第2の転写手段)。転写器14cによる
転写の際、良好な転写がなされるように、転写器14c
と対向して感光体ドラム10の内部に設けられた、例え
ば発光ダイオードを用いた転写同時露光器12dによる
一様露光が行われる。
【0039】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、像担持体上に形成したカラートナー像をコロ
ナ帯電により極性反転を行う両面画像形成では、下層の
トナーが同極性に十分帯電されないことから、転写が不
良となるので好ましくない。
【0040】像担持体上で反転現像を繰り返し、重ね合
わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えず
にトナー像受像体14aに一括転写し、次に、極性を変
えずに記録紙Pに一括転写することが、裏面画像形成の
転写性の向上に寄与するので好ましい。表面画像形成に
対しても、像担持体上に反転現像を繰り返し、重ね合わ
せて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずに
記録紙Pに一括転写することが、表面画像形成の転写性
の向上に寄与するので好ましい。
【0041】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0042】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。
【0043】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離手段としての紙分離AC除電器14h
により除電され、トナー像受像体14aから分離され、
両方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構
成される定着手段としての定着装置17へと搬送され
る。定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱
と圧力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付
着トナーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙P
が排紙ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ
排出される。
【0044】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーはトナー像受像体クリーニング装置14i
によりクリーニングされる。また、転写後の感光体ドラ
ム10の周面上に残ったトナーは像担持体AC除電器1
6により除電を受けた後、クリーニング装置19にいた
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリー
ニングブレード19aによってクリーニング装置19内
に掻き落とされ、スクリュウ19bによって図示せぬ排
トナー容器に回収される。クリーニング装置19により
残留トナーを除去された感光体ドラム10はYのスコロ
トロン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画像形
成サイクルにはいる。
【0045】上記にて説明したカラープリンタにおける
カラー画像形成は、図5に示すように、S1〜S8によ
るディジタル画像処理部の画像データ処理条件の制御
と、プリンタ部P1での帯電手段、像露光手段、現像手
段等の画像形成のプロセス条件の制御とによって行われ
る。
【0046】裏面画像は像担持体からトナー像受像体へ
の転写及びトナー像受像体から記録紙Pへの転写の際に
各々10%程トナー付着量が低下することから、像担持
体から記録紙Pへの転写のみを行う表面画像に比べ裏面
画像は画像濃度が低かったり、トナー像が2回の転写に
より散り(網点が広がり一般にγが高くなる)により階
調性が変化する。またカラー画像ではトナー像の重ね合
わせ順が記録紙P上で反転しているので色調が変化す
る。このために画像形成の際に裏面画像の付着量を多く
したり、色調を整えるために、表面画像と裏面画像形成
時に応じて電位センサでの測定による帯電電位変更や像
露光光や現像条件等のプロセス条件の変更によるプリン
タ部側の対応がある。また、画像処理部での変更も可能
でありマスキング処理部S6にて示した色補正用のパラ
メータの設定やS7にて示したγ変換でも行うことがで
きる。
【0047】以下の説明で行う一実施の形態において、
電位センサはY,M,C及びKの複数の帯電手段と、対
応する像露光手段とにより作製された複数の電位パター
ンを1カ所にて順次測定し、Y,M,C及びKの帯電電
位と像露光光の光量とを制御するものであり、反射濃度
センサは、電位センサによるY,M,C及びKの帯電手
段の帯電電位や像露光手段の像露光光の光量調整の後、
調整された後のY,M,C及びKの電位パターンに対
し、対応するY,M,C及びKの現像手段を作動させ
Y,M,C及びKのトナー像パターンを作り、1つの反
射濃度センサを用いて、Y,M,C及びKのトナー像パ
ターンの反射濃度を順次に測定して各色毎のγ補正テー
ブルを作成し、各色毎のγ補正テーブルを用いて、各色
毎の画像データのγ補正を行ったり、Y,M,Cのトナ
ー像パターンの反射濃度を順次に測定して各色毎の色補
正用のパラメータの設定を行うものである。
【0048】まず、表面画像に対応した補正を示す。
【0049】まず、電位センサによる帯電電位と像露光
光の光量の補正について、図6、図7及び図4を用いて
説明する。図6は、電位パターンを示す図であり、図7
は、電位パターンの補正を示す図である。
【0050】上記の画像形成プロセスにて説明したごと
く、スコロトロン帯電器11により一様帯電が行われ
る。続いて、感光体ドラム10の内部に設けられた露光
ユニット12の発光素子としてのLED121により、
不図示の制御部のメモリに格納されているテストパター
ンに基づき、パルス幅変調によりLED121出力の0
%〜100%(LEDの最大出力)の露光が、例えば1
0%刻みで段階的に連続して行われ、図6に示すよう
に、段階的で連続的な電位パターンEPが感光体ドラム
10上に形成される。各色毎のスコロトロン帯電器11
と露光ユニット12とにより、Y,M,C及びK(不図
示)の各色毎の電位パターンEPが感光体ドラム10上
に形成される。
【0051】この時、電位パターンを形成した次の工程
からのスコロトロン帯電器11は動作させない。即ち、
M色の電位パターンを作る場合は、動作させるスコロト
ロン帯電器11はY,M色用のものであり、C,K色用
のものは動作させない。こうしないと、形成された電位
パターンが消去されてしまうからである。
【0052】この際に、トナー像形成順に配置された複
数の現像手段であるY,M,C及びKの現像器13の、
感光体ドラム10の回転方向最下流位置のKの現像器1
3の下流に配置されたセンサユニット100のセンサ取
付部材104に設けられた電位センサ101が支軸10
5を中心として感光体ドラム10面と相対する位置に回
転される。
【0053】感光体ドラム10上に形成されたY,M,
C及びKの各色毎の段階状の電位パターンEPの帯電電
位が電位センサ101により順次に測定される。電位パ
ターンEPの形成時及び電位センサ101による電位パ
ターンEPの帯電電位の測定時は、各色毎の現像器13
による現像は停止されている。
【0054】図7に示すように、電位センサ101によ
り測定された段階的な帯電電位の最大帯電電位VSを、
制御グリッド115に印加されるグリッド電圧を調整
し、例えば−900Vに、また、LED121の最大露
光量により決められる最小帯電電位VLを、LED12
1の電流値を調整し、例えば−200Vに設定して、感
光体ドラム10に対する電位減衰特性の調整が行われ
る。
【0055】最小帯電電位VLを設定するLED121
の最大露光量は、LED121の最大出力の、例えば8
0%とか、60%とかの値で調整される。制御グリッド
115によるグリッド電圧調整とLED121の電流値
調整とによる電位減衰特性の設定が各色毎になされる。
【0056】上記の説明において、帯電電位と露光量と
による調整に替えて現像器13に印加される現像バイア
ス或いは現像スリーブの回転数の調整により行うことも
可能である。
【0057】次に、画像データ出力時に使用されるγ補
正テーブルの作成について図8〜図10を用いて説明す
る。図8は、図1の要部拡大図で反射濃度測定時の状態
を示す図であり、図9は、トナー像パターンを示す図で
あり、図10は、γ補正を説明する図である。
【0058】上記の帯電電位調整により、LED121
の最大出力の、例えば80%に設定された最大露光量
を、例えば10分割したパルス幅変調出力を用いて、ス
コロトロン帯電器11により一様帯電された感光体ドラ
ム10上に、段階的で連続した補正された電位パターン
(グレイスケールパターン)を形成する。続いて、現像
器13を作動状態とし、グレイスケールパターンを現像
し、トナー像パターンDPを作製する。各色毎のスコロ
トロン帯電器11、露光ユニット12と現像器13とに
より、図9に示すY,M,C及びK(不図示)の各色毎
のトナー像パターンDPが感光体ドラム10上に形成さ
れる。このトナー像パターン形成プロセスは潜像形成パ
ターンを変えただけで、通常のカラー画像形成プロセス
と同じである。
【0059】この際に、トナー像形成順に配置された複
数の現像手段であるY,M,C及びKの現像器13の、
感光体ドラム10の回転方向最下流位置のKの現像器1
3の下流に配置されたセンサユニット100のセンサ取
付部材104に設けられた反射濃度センサ102が支軸
105を中心として感光体ドラム10面と相対する位置
に回転される。こうすることにより、電位センサ101
がトナーによって汚れることを防ぐことができる。
【0060】感光体ドラム10上に形成されたY,M,
C及びKの各色毎の段階状のトナー像パターンDPの濃
度データが反射濃度センサ102により順次に測定され
る。10分割のパルス幅変調露光光によるグレイスケー
ルパターンの濃度(露光量)と反射濃度センサで得られ
た濃度データとの関係が図10の黒丸で示され、黒丸を
結んだ点線にて示す曲線aがトナー像パターンの濃度デ
ータのγ特性を示す。γ特性が一点鎖線で示す直線c、
即ちγ=1となるように曲線aに対する補正値(丸印)
を求め補正曲線としたものが、曲線bで示すγ補正曲線
である。γ補正曲線に基づき、例えば丸印で示された複
数の点のグレイスケールパターンの濃度(露光量)と濃
度データとの値がγ補正テーブルとして不図示の制御部
のメモリに格納される。Y,M,C及びKの各色毎のγ
補正テーブルが作成されメモリに格納される。現実とし
て、γは1よりやや高め(画像としては硬め)に設定さ
れる。
【0061】反射濃度センサ103を用い、反射濃度セ
ンサ103を感光体ドラム10に面する作動状態とし
て、黒色(K)のトナー濃度パターンのみを個別に測定
し、Kのγ補正テーブルを作成してもよい。
【0062】図1にて説明した如く、カラー画像形成装
置とは別体の画像読取装置の撮像素子により読み取られ
た画像あるいは、コンピュータで編集された画像は、
Y,M,CおよびKの各色別の画像データとして一旦メ
モリに記憶し格納されるが、格納された画像データは、
画像記録に際してY,M,C及びK毎の画像データの濃
度データの値に従って、対応するY,M,C及びKのγ
補正テーブルにより、濃度データに対応する露光量(グ
レイスケールパターンの濃度)を設定し、該露光量で露
光素子としてのアレイ状に配列されたLED121を、
個々にパルス幅変調出力により点灯させる。
【0063】以上表面画像の補正について説明したが、
裏面画像は表面画像にて調整したと同様にプロセス条件
(帯電電位や露光量)や画像データの補正を行う。補正
法としては表面画像調整と同様にして個別に裏面画像用
の調整を行う。この時の補正はトナー像受像体に対向し
て反射濃度センサを設け、トナー像受像体上に形成され
たトナー像を検知して補正を行うことにより精度の高い
補正を行うことができる。或いは、他の補正法として、
表面画像のプロセス条件(帯電電位や露光量)や画像デ
ータの補正条件に、予め求められた実験データから推測
して裏面画像のプロセス条件(帯電電位や露光量)や画
像データの補正を決める方法がとられる。例えば、表面
画像形成に対し、裏面画像形成時は最大帯電電位VSを
10%アップしたり、最大露光量を10%アップした
り、ねかせたγ補正曲線を用いる等の調整条件を予め決
めておき、表面画像の条件に基づいて裏面画像の条件を
変える等の調整が行われる。
【0064】更に、各々の濃度データの補正に加えて図
5のS6にて示した色補正のためのマスキング用のパラ
メータの設定変更がカラー画像の場合には必要である。
即ち、前記図1にて説明したカラー画像形成装置により
形成される重ね合わせカラートナー像を図11に示す
が、図11(A)は、転写材の表面に形成されるカラー
トナー像を示す図であり、図11(B)は、転写材の裏
面に形成されるカラートナー像を示す図であるが、前記
カラー画像形成装置によりY,M,C,Kの順にカラー
トナー像が形成されると、表面画像は図11(A)のよ
うに記録紙Pに対して黒色(K)を下にしてC,M,Y
と順次重ね合わされるので、最下層のKのトナーを多め
に記録紙Pに付着させてやる必要があり、また、裏面画
像は図11(B)のように記録紙Pに対してイエロー
(Y)を下にしてM,C,Kと順次重ね合わされる、K
が最上層となり黒色(K)が強調されすぎるので、Kの
トナーを少なめに記録紙Pに付着させてやる必要があ
る。他のY,M,Cについても同様である。
【0065】図12は、UCRを示す図であり、Y,
M,C3色の混合比よりUCR量が100%以下の場合
の3色トナー及び黒トナーの4色により再現する。この
UCRも表面画像と裏面画像とで上記の様に変更する。
また、裏面画像はトナー像が2回の転写により形成され
るので付着量の低下により色調が異なってしまうので、
この点も考慮して色調を整えるための表面と異なる色補
正を行う必要がある。
【0066】上記の色補正を行うマスキング部は、マス
キング・墨入れ、UCR等の色処理を含んで行われる。
マスキングとしては一般に行われる線形マスキング或い
は高度な色補正を行う際には非線形マスキングやルック
アップテーブルを用いたマスキングが用いられる。
【0067】この様に、カラー画像形成装置によるモノ
クロ或いはカラーの画像形成の際に、上記にて設定され
たプロセス条件と画像データ処理条件が用いられて画像
形成が行われ、画像濃度や色調が整った両面画像の形成
が行われる。
【0068】また、この変形として、一方のみの条件変
更により、裏面画像形成を行ってもよい。特に、モノク
ロ画像の時は色補正は不要であるし、黒の最大濃度が飽
和画像濃度であれば、階調補正程度でも十分なレベルの
画像を再現することができる。
【0069】実施形態2 本発明の画像形成装置の第二の実施形態の画像形成プロ
セスおよび各機構について、図13及び図14を用いて
説明する。図13は、本発明の画像形成装置の第二の実
施形態のカラー画像形成装置の断面構成図であり、図1
4は、第二の実施形態にかかわる両面のトナー像形成状
態を示す図である。第一の実施形態と同様の機能、構造
を有する部材には同一の番号を付した。
【0070】駆動ローラ14dと従動ローラ14e間に
張架されたトナー像受像体14aが、駆動ローラ14d
の軸を中心として図13の点線矢印aで示す方向に回動
され、感光体ドラム10と離間された状態で以下の画像
形成が行われる。
【0071】像形成体である感光体ドラム10は、円筒
状の基体を内側に設け、導電層、a−Si層あるいは有
機感光層(OPC)等の感光層を基体の外周に形成した
ものであり、接地された状態で図13の矢印で示す時計
方向に回転される。
【0072】像形成体としての感光体ドラム10が駆動
回転され、前プリントまでの感光体ドラム10の履歴を
なくすために、帯電前の除電手段としての一様露光器1
20a、例えば発光ダイオードによる一様露光が行なわ
れ、感光体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電
が除去される。
【0073】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
は、所定の電位に保持された制御グリッド115と、例
えば鋸歯状電極またはワイヤ電極からなるコロナ放電電
極111とを有し、前記感光体ドラム10の感光層と対
峙し、近接して取り付けられる帯電部材である。前記ス
コロトロン帯電器11は、制御グリッド115とコロナ
放電電極111によるトナーと同極性のコロナ放電によ
って帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯電)を
行い、前記感光体ドラム10aに対し一様な電位を与え
る。
【0074】感光体ドラム10はスコロトロン帯電器1
1により周面に対し一様に帯電された後、像露光手段と
しての露光ユニット120により画像信号に基づいた像
露光が行われ、感光体ドラム10上に潜像が形成され
る。
【0075】像露光手段としての露光ユニット120は
不図示の発光素子としての半導体レーザ、半導体レーザ
から発光されるレーザ光を回転走査する回転多面鏡12
0b、fθレンズ120c、反射ミラー120d等によ
り構成され、不図示の半導体レーザから発光されるレー
ザ光を回転多面鏡120bにより回転走査し、fθレン
ズ120c、反射ミラー120d等を経て、回転する感
光体ドラム10の主走査方向に画像信号に基づいた像露
光が行われ、感光体ドラム10上に潜像が形成される。
【0076】感光体ドラム10の周縁にはイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)、黒色(K)等
のトナーとキャリアとで構成される現像剤をそれぞれ充
填した現像手段である各色毎の現像器13が設けられて
いて、まず、1色目の現像(例えばイエロー)が現像剤
担持体である現像スリーブ131によって行われる。
【0077】現像器13は、前述したスコロトロン帯電
器11による帯電と露光ユニット120とによる像露光
によって形成される感光体ドラム10上の静電潜像を現
像バイアス電圧の印加による非接触現像法により非接触
の状態で帯電極性と同極性のトナー(本実施形態におい
ては感光体ドラムは負帯電であり、マイナス極性のトナ
ー)による反転現像により現像する。
【0078】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値、例えば100μm〜10
00μmの間隙をあけて非接触に保たれ、現像器13に
よる現像作用に際しては、現像スリーブ131に対し直
流あるいはさらに交流を加えた現像バイアスが印加さ
れ、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤による
ジャンピング現像が行われて、透明な導電層を接地する
負荷電の感光体ドラム10に対してトナーと同極性(本
実施形態においてはマイナス極性)の直流バイアスを印
加して露光部にトナーを付着させる非接触の反転現像が
行われる。この時の現像間隔精度は画像ムラを防ぐため
に20μm程度以下が必要である。
【0079】1色目の現像が終わった後、2色目(例え
ばマゼンタ)の画像工程に入り、再び感光体ドラム10
がスコロトロン帯電器11により一様帯電され、2色目
の画像データによる潜像が露光ユニット120によって
形成される。このとき、1色目の画像形成プロセスで行
われた一様露光手段120aによる除電は行わない。2
色目のマゼンタの現像剤による現像が現像スリーブ13
1によって行われる。現像は現像スリーブ131と感光
体ドラム10との間に交流バイアスと直流バイアスを重
畳して印加し、非接触の反転現像にて行われる。
【0080】3色目(シアン)、4色目(黒色)につい
ても2色目と同様の画像形成工程が行われ、感光体ドラ
ム10上には4色のトナー像が重ね合わせて現像される
(トナー像形成手段)。
【0081】上記の画像形成プロセスによって像形成体
としての感光体ドラム10(第1の像担持手段)上に裏
面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成される。
トナー像受像体14aが駆動ローラ14dの軸を中心と
して図13の点線矢印bで示す方向に回動され、感光体
ドラム10と接触される。感光体ドラム10の5回転目
に、感光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わせカラー
トナー像が、転写域14bにおいて、トナーと反対極性
(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加され
る転写器14cにより、感光体ドラム10に接触して設
けられたトナー像受像体14a(第2の像担持手段)上
に一括して転写される。この時に形成される表面画像
は、像担持体上では裏面画像形成とは、互いに鏡像にな
る様に画像データを変更する必要がある。
【0082】感光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わ
せカラートナー像がトナー像受像体14a上に一括して
転写された後、再度トナー像受像体14aが駆動ローラ
14dの軸を中心として図13の点線矢印aで示す方向
に回動され、感光体ドラム10と離間される。
【0083】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは像形成体AC除電器16により除電を
受けた後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラ
ム10に当接したゴム材から成るクリーニングブレード
19aによってクリーニングされ、更に、前プリントま
での感光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオー
ドを用いた帯電前の一様露光器120aによる露光によ
る感光体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が
除去されて引き続き次の表面画像のカラー画像形成が行
われる。
【0084】上記のカラー画像形成プロセスと同様にし
て、重ね合わせカラートナー像の表面画像が感光体ドラ
ム10上に形成される。
【0085】次に、感光体ドラム10上に形成された表
面画像と、トナー像受像体14a上に形成されている裏
面画像とが転写域14bにおいて同期がとられるように
して、トナー像受像体14aが駆動ローラ14dの軸を
中心として図13の点線矢印bで示す方向に回動され、
感光体ドラム10と接触される。
【0086】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0087】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像と、の同期がとられて
転写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、転写
材帯電手段としての紙帯電器14fによりトナーと同極
性に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転
写域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行
うことにより、トナー像受像体上のトナー像や像担持体
上のトナー像と引き合うことを防止して、トナー像の乱
れを防止している。
【0088】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより感
光体ドラム10の周面上の表面画像が一括して記録紙P
の上面側に転写される(第1の転写手段)。この際、ト
ナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに転
写されないでトナー像受像体14aに存在する。次に、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
の電圧を印加した裏面転写器14gによりトナー像受像
体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面
側に転写する(第2の転写手段)。
【0089】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、像担持体上に形成したカラートナー像をコロ
ナ帯電により極性反転を行う両面画像形成では、下層の
トナーが同極性に十分帯電されないことから、転写が不
良となるので好ましくない。
【0090】像担持体上で反転現像を繰り返し、重ね合
わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えず
にトナー像受像体14aに一括転写し、次に、極性を変
えずに記録紙Pに一括転写することが、裏面画像形成の
転写性の向上に寄与するので好ましい。表面画像形成に
対しても、像担持体上に反転現像を繰り返し、重ね合わ
せて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずに
記録紙Pに一括転写することが、表面画像形成の転写性
の向上に寄与するので好ましい。
【0091】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0092】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。
【0093】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離手段としての紙分離AC除電器14h
により除電されトナー像受像体14aから分離され、両
方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成
される定着手段としての定着装置17へと搬送される。
定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧
力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着ト
ナーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙Pが排
紙ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ排出
される。
【0094】再度トナー像受像体14aが駆動ローラ1
4dの軸を中心として図13の点線矢印aで示す方向に
回動され、感光体ドラム10と離間される。転写後のト
ナー像受像体14aの周面上に残ったトナーはトナー像
受像体14aに当接されるトナー像受像体クリーニング
装置14iのブレードによりクリーニングされる。ま
た、転写後の感光体ドラム10の周面上に残ったトナー
は像形成体AC除電器16により除電を受けた後、クリ
ーニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当接し
たゴム材から成るクリーニングブレード19aによって
クリーニング装置19内に掻き落とされ、スクリュウ1
9bによって図示せぬ排トナー容器に回収される。クリ
ーニング装置19により残留トナーを除去された感光体
ドラム10はスコロトロン帯電器11によって一様帯電
を受け、次の画像形成サイクルにはいる。
【0095】実施形態1にて説明したと同様のセンサユ
ニット100が図13に示すトナー像形成順に配置され
た複数の現像手段であるY,M,C,Kの現像器13
の、感光体ドラム10の回転方向最下流位置のKの現像
器13の下流に配置される。
【0096】本実施形態のカラー画像形成装置において
も、センサユニット100を用いて実施形態1の図6〜
図12及び図5にて説明したと同様のプロセス条件と画
像データ処理条件の設定が行われ、設定されたプロセス
条件と画像データ処理条件が用いられて画像形成が行わ
れる。これにより、画像濃度や色調が整った両面画像の
形成が行われる。
【0097】実施形態3 本発明のカラー画像形成装置の第三の実施形態の画像形
成プロセスおよび各機構について、図15を用いて説明
する。図15は、本発明の画像形成装置の第三の実施形
態のカラー画像形成装置の断面構成図である。本実施形
態では、像担持体上へのカラートナー像を第一の実施形
態と同一の画像形成プロセスで形成し、像担持体上のカ
ラートナー像を中間転写体を介してトナー像受像体ある
いは転写材に転写するものであり、従ってトナー像受像
体の配置及び転写材の給送方向が第一の実施形態と反対
方向となる。第一の実施形態と同様の機能、構造を有す
る部材には同一の番号を付した。
【0098】中間転写体としての転写ベルト41が、像
担持体としての感光体ドラム10に対向して設けられ、
中間転写ベルト41を感光体ドラム10に押圧する転写
ローラとしての第1ローラ42と、転写域14bにおい
てトナー像受像体14aに中間転写ベルト41を押圧す
る第2ローラ43と、バックアップローラ44と、の間
に張架される。45は中間転写ベルトクリーニング装置
である。
【0099】第一の実施形態にて説明したと同様にし
て、各色毎の帯電手段としてのスコロトロン帯電器1
1、像露光手段としての露光ユニット12、現像手段と
しての現像器13により重ね合わせカラートナー像が感
光体ドラム10の一回転以内に感光体ドラム10の周面
上に形成される(トナー像形成手段)。
【0100】トナー像形成手段により像担持体としての
感光体ドラム10上に裏面画像となる重ね合わせカラー
トナー像が形成され、感光体ドラム10上の裏面画像の
重ね合わせカラートナー像が、転写ローラ42により中
間転写ベルト41(第1の像担持手段)に一旦転写され
た後、転写域14bにおいて、トナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される転写
器14cにより、駆動ローラ14dと従動ローラ14e
間に張架され、感光体ドラム10に近接あるいは接触し
て設けられたトナー像受像体14a(第2の像担持手
段)上に一括して転写される。
【0101】再度、トナー像形成手段により重ね合わせ
カラートナー像の表面画像が感光体ドラム10上に形成
され中間転写ベルト41に転写される。この時に形成さ
れる表面画像は、像担持体上では裏面画像形成とは、互
いに鏡像になる様に画像データを変更する必要がある。
【0102】転写材としての記録紙Pが、感光体ドラム
10上に形成され、中間転写ベルト41に一旦転写され
て中間転写ベルト41に担持された表面画像のカラート
ナー像と、トナー像受像体14aに担持されている裏面
画像のカラートナー像と、の同期がとられて転写域14
bへ給送される。この際、記録紙Pは、紙帯電器14f
によりトナーと同極性に紙帯電され、トナー像受像体1
4aに吸着されて転写域14bへ給送される。トナーと
同極性に紙帯電を行うことにより、トナー像受像体上の
トナー像や像担持体上のトナー像と引き合うことを防止
して、トナー像の乱れを防止している。
【0103】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより中
間転写ベルト41の周面上の表面画像が一括して記録紙
Pの上面側に転写される(第1の転写手段)。この際、
トナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに
転写されないでトナー像受像体14aに存在する。次
に、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の電圧を印加した裏面転写器14gによりトナー像
受像体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの
下面側に転写する(第2の転写手段)。
【0104】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。
【0105】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電されトナー像受像体14aから分離され、両方
のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成さ
れる定着手段としての定着装置17へと搬送され、熱と
圧力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着
トナーが定着されて両面画像記録がなされ、装置外部の
トレイへ排出される。
【0106】本実施形態での転写後のトナー像受像体1
4aの周面上に残ったトナーはトナー像受像体14aに
当接・解除可能なトナー像受像体クリーニング装置14
iのブレードによりクリーニングされる。
【0107】実施形態1にて説明したと同様のセンサユ
ニット100が図13に示すトナー像形成順に配置され
た複数の現像手段であるY,M,C,Kの現像器13
の、感光体ドラム10の回転方向最下流位置のKの現像
器13の下流に配置される。
【0108】本実施形態のカラー画像形成装置において
も、センサユニット100を用いて実施形態1の図6〜
図12及び図5にて説明したと同様のプロセス条件と画
像データ処理条件の設定が行われ、設定されたプロセス
条件と画像データ処理条件が用いられて画像形成が行わ
れる。これにより、画像濃度や色調が整った両面画像の
形成が行われる。
【0109】本発明はカラー画像形成装置を用いて説明
したが、モノクロの画像形成装置にも適用できることは
勿論である。また、本発明は本方式に限らず両面画像を
形成する変形例も含むものであり、例えば特公昭54−
28740号公報に示された裏面画像に相当するトナー
極性を反転した後、同時に転写材の両面に転写するもの
や、特開昭63−180969号公報、特開昭63−2
98255号公報、特開平1−44457号公報等のタ
ンデム方式にも、上記にて説明した如きプロセス条件や
画像データ処理条件が表面と裏面とで変更することが用
いられ、画像濃度や色調が整った両面画像の形成を行う
ことができる。
【0110】実施形態4 本発明の画像形成装置の第四の実施形態の画像形成プロ
セスおよび各機構について、図17及び図18を用いて
説明する。図17は、本発明の画像形成装置の第四の実
施形態の画像形成装置の断面構成図であり、図18は、
第四の実施形態にかかわる画像形成プロセスのタイミン
グチャートである。本実施形態は前記第一、第二の実施
形態のカラー画像形成に代えてモノクロ画像形成を行う
ものであり、前記第一、第二の実施形態の画像形成装置
にて説明したと同様の機能、構造を有する部材には同一
の番号を付した。
【0111】まず、図17を用いて、第二の実施形態の
画像形成装置と画像形成プロセスについて説明する。
【0112】第1の像担持手段としての感光体ドラム1
0は、例えば円筒状のアルミ部材によって形成される基
体の外周に、アモルファスシリコンあるいは有機感光体
(OPC)等の感光層を形成したものであり、図17の
矢印で示す時計方向に周速280mm/secの速度で
回転される。
【0113】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
は、所定の電位に保持された制御グリッド115と、例
えば鋸歯状電極またはワイヤ電極からなるコロナ放電電
極111とを有し、前記感光体ドラム10の感光層と対
峙し、近接して取り付けられる帯電部材である。前記ス
コロトロン帯電器11は、制御グリッド115とコロナ
放電電極111とによるトナーと同極性のコロナ放電に
よって帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯電)
を行い、前記感光体ドラム10に対し一様な電位を与え
る。
【0114】像露光手段としての露光ユニット120
は、不図示の発光素子としての半導体レーザ、該半導体
レーザから発光されるレーザ光を回転走査する回転多面
鏡120b、fθレンズ120c及び反射ミラー120
dにより構成され、前記半導体レーザから発光されるレ
ーザ光を前記回転多面鏡120bにより回転走査し、前
記fθレンズ120c、前記反射ミラー120dを経
て、回転する前記感光体ドラム10上に画像データに基
づいた像露光を行い潜像を形成する。なお画像データ
は、表面画像に対応した画像データと裏面画像に対応し
た画像データとが互いに鏡像になる様に、データを変更
する必要がある。
【0115】現像手段としての現像器13は、例えば黒
色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤を収容し、不
図示の突き当てコロにより前記感光体ドラム10と所定
の間隙をあけて保たれた、例えば厚み0.5〜1mm、
外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスある
いはアルミ材からなる現像剤担持体である現像スリーブ
131を備え、該現像スリーブ131に対して、トナー
と同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流
電圧からなる現像バイアスを印加することにより、反転
現像を行い、前記感光体ドラム10の潜像を現像する。
現像バイアスとしては直流電圧(DC電圧)に交流電圧
(AC電圧)を重畳したものを用いてもよい。
【0116】本実施形態においては、前記感光体ドラム
10の移動方向の上流側から順に、スコロトロン帯電器
11、露光ユニット120および現像器13が配置され
ており、画像記録のスタートにより不図示の感光体駆動
モータによって感光体ドラム10が矢印で示す時計方向
へ回転され、同時にスコロトロン帯電器11が動作し、
感光体ドラム10に電位の付与が開始される。電位が付
与された感光体ドラム10には、つぎに露光ユニット1
20によってレーザ光による像露光が行われ、感光体ド
ラム10上に静電潜像が形成される。該静電潜像は、つ
ぎに現像器13によって反転現像され、感光体ドラム1
0上にトナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0117】上記の画像形成プロセスによって第1の像
担持手段としての感光体ドラム10上に裏面画像となる
トナー像が形成され、該トナー像は、第1の転写域14
bにおいて、トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の直流電圧が印加された第1の転写手段で
ある転写器14cにより、第2の像担持手段としてのト
ナー像受像体14a上に転写される。
【0118】第2の像担持手段としてのトナー像受像体
14aは、駆動ローラ14d、従動ローラ14e及びテ
ンションローラ14i間に張架され、感光体ドラム10
に接触して設けられた無端状のベルトであり、厚さ10
0〜500μm、体積抵抗率1010〜1014Ω・cmの
半導電性の変性ポリイミドベルト基体の外側に、好まし
くはトナーフィルミング防止層として、厚さ5〜50μ
mの半導電性のフッ素コーティングを行った2層構成の
フィルムベルトとされる。また前記の変性ポリイミド基
体の代わりに、厚さ100〜500μm、体積抵抗率1
10〜1014Ω・cmの半導電性のポリエステル、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン共重合
体)等のフィルムや、厚さ0.5〜2.0mm、体積抵
抗率1010〜1014Ω・cmの半導電性のウレタンゴム
或いはシリコンゴムを基体として使用することもでき
る。
【0119】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは、感光体ドラムAC除電器16により除電を
受けた後、感光体ドラムクリーニング装置19にいた
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成る感光体
ドラムクリーニングブレード19aによってクリーニン
グされ、スクリュウ19bによって図示せぬ排トナー容
器に回収される。
【0120】以上のようにして第2の像担持手段である
トナー像受像体14a上に裏面画像となるトナー像が形
成された後、残留トナーを除去された第1の像担持手段
である感光体ドラム10上には、引き続き表面画像とな
るトナー像の形成が開始される。この際後述するよう
に、裏面画像形成時の画像形成プロセス条件と表面画像
形成時の画像形成プロセス条件とが変更される。
【0121】また、転写材収納手段である給紙カセット
15からは、転写材である記録紙Pが、送り出しローラ
15aを経てタイミングローラ15bによって送り出さ
れる。この際、前記トナー像受像体14a上に形成され
ている裏面画像のトナー像と、前記感光体ドラム10上
に形成される表面画像のトナー像と、記録紙Pとが、転
写域14bにおいて同期がとられるように、前記表面画
像形成のタイミング及び記録紙Pの送り出しタイミング
が合わせられる。
【0122】タイミングローラ15bによってタイミン
グを合わせて送り出された記録紙Pは、トナーと同極性
(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧が印
加された転写材帯電手段としてのブラシ状の紙帯電器1
50によってトナーと同極性に紙帯電され、トナー像受
像体14aに吸着される。
【0123】転写材帯電手段としての紙帯電器150
は、支軸152を回転支点としてトナー像受像体14a
に当接及び当接解除可能な導電性のブラシであり、接地
された従動ローラ14eと対向して設けられる。前記紙
帯電器150は、記録紙Pが送られているときのみ当接
状態とされ、トナーと同極性の直流電圧が印加され、記
録紙Pの後端が通過する直前或いは通過と同時に当接が
解除されて記録紙Pと離間され、印加されている電圧が
切断される。
【0124】前記紙帯電器150による紙帯電はトナー
と同極性であり、トナー像受像体14a上のトナー像や
感光体ドラム10上のトナー像と引き合うことを防止し
て、トナー像の乱れを防止している。また転写材帯電手
段として、トナー像受像体14aに当接及び当接の解除
可能でトナーと同極性の直流電圧が印加される導通ロー
ラを用いることも可能である。
【0125】前記紙帯電器150によってトナー像受像
体14aに吸着された記録紙Pは、転写域14bへ給送
され、転写域14bでは、トナーと反対極性(本実施形
態においてはプラス極性)の電圧が印加された第1の転
写手段としての転写器14cによって、感光体ドラム1
0上の表面画像のトナー像が、記録紙Pの上面側(表面
側)に転写される。なお、トナー像受像体14a上の裏
面画像のトナー像は、記録紙Pに転写されないでトナー
像受像体14a上に存在する。
【0126】表面画像のトナー像が転写された記録紙P
は、トナー像受像体14aに吸着したまま、該トナー像
受像体14aの移動とともに第2の転写域へと搬送され
る。第2の転写域では、接地された駆動ローラ14dに
対向して配置され、トナーと反対極性(本実施形態にお
いてはプラス極性)の電圧が印加された第2の転写手段
としての裏面転写器14gによって、トナー像受像体1
4a上の裏面画像のトナー像が、記録紙Pの下面側(裏
面側)に転写される。
【0127】以上のようにして両面にトナー像が転写さ
れた記録紙Pは、接地された駆動ローラ14dに対向し
て配置され、AC電圧またはACとDCの重畳電圧が印
加された転写材分離用としての紙分離AC除電器14h
により除電され、トナー像受像体14aから分離され
る。
【0128】トナー像受像体14aから分離された記録
紙Pは、内部にヒータを有する2本のローラ17aと1
7bとを有する定着手段としての定着装置17へと搬送
され、熱と圧力によって表面および裏面に付着したトナ
ーが定着された後、排紙ローラ18を経て、装置外部の
トレイへ排出される。
【0129】裏面画像のトナー像を記録紙Pへ転写した
後にトナー像受像体14a上に残ったトナーは、従動ロ
ーラ14eと対向して設けられ、支軸142を回転支点
としてトナー像受像体14aに当接及び当接の解除可能
なブレード部材141を有する、クリーニング手段であ
るトナー像受像体クリーニング装置140によりクリー
ニングされる。なお、前記ブレード部材141の当接解
除及び当接は不図示の当節解除ソレノイドのon,of
fにより行われる。
【0130】また、表面画像のトナー像を記録紙Pへ転
写した後に感光体ドラム10上に残ったトナーは、裏面
画像形成時と同様に感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、感光体ドラムクリーニング装置19に
よって残留トナーを除去され、次の画像形成サイクルに
はいる。
【0131】上記の画像形成装置においては、以上のよ
うにして記録紙Pの両面に画像が形成されるが、記録紙
Pの表面または裏面のみに画像を形成できることは勿論
である。
【0132】図18は本実施形態に関わる画像形成プロ
セスのタイミングチャートであり、A−3サイズ1枚の
両面画像を形成するときのものである。図中、制御グリ
ッド電位1、レーザー出力1、現像スリーブ回転数1お
よび現像バイアス1は裏面画像形成時の画像形成条件を
示し、また制御グリッド電位2、レーザー出力2、現像
スリーブ回転数2および現像バイアス2はそれぞれ表面
画像形成時の画像形成条件を示すものである。また転写
高圧出力1および転写高圧出力2はそれぞれ、感光体ド
ラム10上の裏面画像をトナー像受像体14aへ転写す
るときの第1の転写手段としての転写器14cの印加電
圧、感光体ドラム10上の表面画像を記録紙Pの表面に
転写するときの転写器14cの印加電圧である。本発明
においては、帯電手段の帯電条件、像露光手段の露光条
件、現像手段の現像条件等の画像形成プロセス条件を下
記の如く裏面画像形成時と表面画像形成時とで変更す
る。
【0133】即ち、裏面画像形成時の帯電電位(絶対
値)が、表面画像形成時の帯電電位よりも高くなるよう
に、帯電条件を変更する。具体的には、表1に示すよう
に、スコロトロン帯電器11の場合、制御グリッド11
5の電位の絶対値を表面画像形成時より裏面画像形成時
において大きくする。
【0134】
【表1】
【0135】また、裏面画像形成時の最大露光部電位
(絶対値)が、表面画像形成時の最大露光部電位(絶対
値)よりも低くなるように、最大露光量を変更する。具
体的には、表2に示すように、露光強度(レーザ出力)
を表面画像形成時より裏面画像形成時において大きくし
たり、表3に示すように、最大パルス幅を表面画像形成
時より裏面画像形成時において大きくする。
【0136】
【表2】
【0137】
【表3】
【0138】また、裏面画像形成時の最大トナー付着量
が、表面画像形成時の最大トナー付着量よりも多くなる
ように、現像条件を変更する。具体的には、表4に示す
ように、現像スリーブ回転数を表面画像形成時より裏面
画像形成時において大きくする。また、表1に示すよう
に、現像手段の現像バイアスの絶対値を表面画像形成時
より裏面画像形成時において大きくする。現像バイアス
として直流電圧(DC電圧)に交流電圧(AC電圧)を
重畳したものを用いる場合には、表5に示すように、D
C電圧を一定とし、AC電圧を表面画像形成時より裏面
画像形成時において大きくする。
【0139】
【表4】
【0140】
【表5】
【0141】実施形態5 本発明の画像形成装置の第五の実施形態を図19及び図
20に示す。図19は、本発明の画像形成装置の第五の
実施形態の画像形成装置の断面構成図であり、図20
は、第五の実施形態にかかわる画像形成プロセスのタイ
ミングチャートである。本実施形態は前記第四の実施形
態にて説明したと同様の画像形成プロセスであり、前記
第四の実施形態の画像形成装置にて説明したと同様の機
能、構造を有する部材には同一の番号を付した。
【0142】本実施形態の画像形成装置においても前記
第四の実施形態にて説明したと同様の画像形成プロセス
により記録紙Pの両面に画像が形成されるが、記録紙P
の表面または裏面のみに画像を形成できることは勿論で
ある。
【0143】本実施形態の画像形成装置は、前記実施形
態4の画像形成装置の帯電手段、転写材帯電手段、第1
の転写手段及び転写材分離手段を変更し、用いるトナー
像受像体も変更したものである。
【0144】帯電手段としてはスコロトロン帯電器11
の代わりにローラ帯電器110を用い直流電圧(DC電
圧)に交流電圧(AC電圧)を重畳した帯電バイアスを
印加する。ローラ帯電器110は感光体ドラム10と接
触する帯電部材である。
【0145】転写材帯電手段としては帯電ブラシからな
る紙帯電器150の代わりに実施形態1にて説明したコ
ロナ放電器からなる紙帯電器14fを用いる。
【0146】第1の転写手段としてはコロナ放電器から
なる転写器14cの代わりにバイアスローラ14kとア
ースローラ14jとを用い、バイアスローラ14kとア
ースローラ14jとをトナー像受像体14aを介して感
光体ドラム10に当接させニップ部(転写域)Tを形成
し、バイアスローラ14kにトナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の転写バイアス(DC電
圧)を印加することによりニップ部Tに転写電界を形成
し、感光体ドラム10上のトナー像をトナー像受像体1
4aおよび記録紙Pの表面に転写させる。なお、バイア
スローラ14kとアースローラ14jとの配置は転写域
Tに対してトナー像受像体14aの移動方向上流側にア
ースローラ14jを、下流側にバイアスローラ14kを
配置する。
【0147】転写材の分離は紙分離AC除電器14hを
用いず、駆動ローラ14dの径を小径にして曲率分離に
より行う。
【0148】また第2の像担持手段であるトナー像受像
体14aとしては、厚さ100〜300μm、表面抵抗
率107〜1010Ω・cmのの半導電性のETFE(エ
チレンテトラフルオロエチレン共重合体)ベルトからな
るフィルムベルトとされる。また前記のETFEベルト
の代わりに、厚さ100〜500μm、表面抵抗率10
7〜1010Ω・cmの半導電性のポリエステル、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、
変性ポリイミド等のフィルムや、厚さ0.5〜2.0m
m、表面抵抗率107〜1010Ω・cmの半導電性のウ
レタンゴム或いはシリコンゴムを基体の外側に、好まし
くはトナーフィルミング防止層として、厚さ5〜50μ
mの半導電性のフッ素コーティングを行った2層構成の
フィルムベルトまたはゴムベルトを使用することもでき
る。
【0149】図20は本実施形態に関わる画像形成プロ
セスのタイミングチャートであり、A−4サイズ2枚の
両面画像を形成するときのものである。図中、帯電バイ
アスの出力1、レーザー出力1、現像スリーブ回転数1
および現像バイアス1は裏面画像形成時の画像形成条件
を示し、また帯電バイアスの出力2、レーザー出力2、
現像スリーブ回転数2および現像バイアス2はそれぞれ
表面画像形成時の画像形成条件を示すものである。また
転写バイアス1および転写バイアス2はそれぞれ、感光
体ドラム10上の裏面画像をトナー像受像体14aへ転
写するときのバイアスローラ14kへの印加電圧、感光
体ドラム10上の表面画像を記録紙Pの表面に転写する
ときのバイアスローラ14kへの印加電圧である。本発
明においては、帯電手段の帯電条件、像露光手段の露光
条件、現像手段の現像条件等の画像形成プロセス条件を
下記の如く裏面画像形成時と表面画像形成時とで変更す
る。
【0150】即ち、裏面画像形成時の帯電電位(絶対
値)が、表面画像形成時の帯電電位よりも高くなるよ
に、帯電条件を変更する。具体的には、表6に示すよう
に、ローラ帯電器110にDCとACの重畳電圧からな
る帯電バイアスを印加する場合、帯電バイアスのAC成
分は一定とし、DC成分の電圧値(絶対値)を表面画像
形成時より裏面画像形成時において大きくする。
【0151】
【表6】
【0152】また、裏面画像形成時の最大露光部電位
(絶対値)が、表面画像形成時の最大露光部電位(絶対
値)よりも低くなるように、最大露光量を変更する。具
体的には、表7に示すように、露光強度(レーザ出力)
を表面画像形成時より裏面画像形成時において大きくし
たり、表8に示すように、最大パルス幅を表面画像形成
時より裏面画像形成時において大きくする。
【0153】
【表7】
【0154】
【表8】
【0155】また、裏面画像形成時の最大トナー付着量
が、表面画像形成時の最大トナー付着量よりも多くなる
ように、現像条件を変更する。具体的には、表9に示す
ように、現像スリーブ回転数を表面画像形成時より裏面
画像形成時において大きくする。また、表6に示すよう
に、現像手段の現像バイアスの絶対値を表面画像形成時
より裏面画像形成時において大きくする。現像バイアス
として直流電圧(DC電圧)に交流電圧(AC電圧)を
重畳したものを用いる場合には、表10に示すように、
DC電圧を一定とし、AC電圧を表面画像形成時より裏
面画像形成時において大きくする。
【0156】
【表9】
【0157】
【表10】
【0158】
【発明の効果】請求項1ないし3によれば、画像濃度や
色調が整った両面画像の形成が行われる。
【0159】請求項4ないし13によれば、画像濃度が
整った両面画像の形成が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第一の実施形態を示す
カラー画像形成装置としてのカラープリンタの断面構成
図である。
【図2】図1の像担持体の側断面図である。
【図3】第一の実施形態にかかわる両面のトナー像形成
状態を示す図である。
【図4】図1の要部拡大図で電位測定時の状態を示す図
である。
【図5】色再現のためのデジタル画像処理系の一例を示
す図である。
【図6】電位パターンを示す図である。
【図7】電位パターンの補正を示す図である。
【図8】図1の要部拡大図で反射濃度測定時の状態を示
す図である。
【図9】トナー像パターンを示す図である。
【図10】γ補正を説明する図である。
【図11】重ね合わせカラートナー像を示す図である。
【図12】UCRを示す図である。
【図13】本発明の画像形成装置の第二の実施形態のカ
ラー画像形成装置の断面構成図である。
【図14】第二の実施形態にかかわる両面のトナー像形
成状態を示す図である。
【図15】本発明の画像形成装置の第三の実施形態のカ
ラー画像形成装置の断面構成図である。
【図16】カラートナー像の問題点を示す図である。
【図17】本発明の画像形成装置の第四の実施形態の画
像形成装置の断面構成図である。
【図18】第四の実施形態にかかわる画像形成プロセス
のタイミングチャートである。
【図19】本発明の画像形成装置の第五の実施形態の画
像形成装置の断面構成図である。
【図20】第五の実施形態にかかわる画像形成プロセス
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12,120 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体 14c 転写器 14g 裏面転写器 14j アースローラ 14k バイアスローラ 17 定着装置 100 センサユニット 101 電位センサ 102,103 反射濃度センサ 110 ローラ帯電器 P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福地 真和 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 松原 昭年 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 池田 忠義 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像形成手段により表面に形成され
    たトナー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が一括して
    転写され、転写された該トナー像を再び表面に担持する
    第2の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されているトナー像を転写
    材の一方の面に転写する第1の転写手段と、 前記第2の像担持手段に担持されているトナー像を前記
    転写材の他方の面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着する定着
    手段とを有する画像形成装置であって、 前記トナー像形成手段による前記第1の像担持手段の表
    面へのトナー像形成において、前記第2の像担持手段へ
    転写するトナー像形成時と、前記転写材の一方の面に転
    写するトナー像形成時とで画像形成条件を変更すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成条件が帯電、露光、現像等
    のプロセス条件であることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成条件がγ補正、色補正等の
    画像データ処理条件であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段を帯電する帯電手段と、帯電され
    た前記第1の像担持手段に像露光を行い潜像を形成する
    像露光手段と、前記第1の像担持手段に形成された潜像
    を現像する現像手段とにより前記第1の像担持手段にト
    ナー像を形成するトナー像形成手段と、 前記第1の像担持手段に形成されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を表面に担持する第2の像担
    持手段と、 前記第1の像担持手段に形成されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の一方の面に転写する第1の
    転写手段と、 前記第2の像担持手段に転写されたトナー像を転写材の
    他方の面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記トナー像形成手段によって前記第1の像担持手段に
    トナー像を形成する際に、前記第2の像担持手段に転写
    された後前記転写材の他方の面に転写されるトナー像を
    形成するときの帯電電位の絶対値が、前記転写材の一方
    の面に転写されるトナー像を形成するときの帯電電位の
    絶対値よりも高くなるように、前記帯電手段による帯電
    条件を変更することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記帯電手段は、前記第1の像担持手段
    に対向して設けられ所定の電位に保持された制御グリッ
    ドと、コロナ放電電極とを有するスコロトロン帯電装置
    であり、 前記第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方
    の面に転写されるトナー像を形成するときの前記制御グ
    リッドの電位の絶対値を、前記転写材の一方の面に転写
    されるトナー像を形成するときの前記制御グリッドの電
    位の絶対値よりも大きくすることを特徴とする請求項4
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電手段は、前記第1の像担持手段
    に接触または近接して設けられた接触または近接帯電部
    材であり、 前記第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方
    の面に転写されるトナー像を形成するときに前記接触ま
    たは近接帯電部材に印加する電圧または電流の絶対値
    を、前記転写材の一方の面に転写されるトナー像を形成
    するときに前記接触または近接帯電部材に印加する電圧
    または電流の絶対値よりも大きくすることを特徴とする
    請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段を帯電する帯電手段と、帯電され
    た前記第1の像担持手段に像露光を行い潜像を形成する
    像露光手段と、前記第1の像担持手段に形成された潜像
    を現像する現像手段とにより前記第1の像担持手段にト
    ナー像を形成するトナー像形成手段と、 前記第1の像担持手段に形成されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を表面に担持する第2の像担
    持手段と、 前記第1の像担持手段に形成されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の一方の面に転写する第1の
    転写手段と、 前記第2の像担持手段に転写されたトナー像を転写材の
    他方の面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記トナー像形成手段によって前記第1の像担持手段に
    トナー像を形成する際に、前記第2の像担持手段に転写
    された後前記転写材の他方の面に転写されるトナー像を
    形成するときの最大露光部の潜像電位の絶対値が、前記
    転写材の一方の面に転写されるトナー像を形成するとき
    の最大露光部の潜像電位の絶対値よりも低くなるよう
    に、前記像露光手段による最大露光量を変更することを
    特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記像露光手段は、印加する電流または
    電圧を変化させることにより露光強度を変化することが
    できるものであり、 前記第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方
    の面に転写されるトナー像を形成するときの露光強度
    を、前記転写材の一方の面に転写されるトナー像を形成
    するときの露光強度よりも大きくすることを特徴とする
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記像露光手段は、パルス幅変調により
    前記第1の像担持手段への露光量を変化することができ
    るものであり、 前記第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方
    の面に転写されるトナー像を形成するときの最大パルス
    幅を、前記転写材の一方の面に転写されるトナー像を形
    成するときの最大パルス幅よりも大きくすることを特徴
    とする請求項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段を帯電する帯電手段と、前記帯電
    された第1の像担持手段に像露光を行い潜像を形成する
    像露光手段と、前記第1の像担持手段に形成された潜像
    を現像する現像手段とにより前記第1の像担持手段にト
    ナー像を形成するトナー像形成手段と、 前記第1の像担持手段に形成されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を表面に担持する第2の像担
    持手段と、 前記第1の像担持手段に形成されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の一方の面に転写する第1の
    転写手段と、 前記第2の像担持手段に転写されたトナー像を転写材の
    他方の面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記トナー像形成手段によって前記第1の像担持手段に
    トナー像を形成する際に、前記第2の像担持手段に転写
    された後前記転写材の他方の面に転写されるトナー像を
    形成するときの最大露光部の潜像に対するトナー付着量
    が、前記転写材の一方の面に転写されるトナー像を形成
    するときの最大露光部の潜像に対するトナー付着量より
    も多くなるように、前記現像手段による現像条件を変更
    することを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記現像手段は、前記第1の像担持手
    段に対向して設けられた現像剤担持体を有し、 第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方の面
    に転写されるトナー像を形成するときの前記現像剤担持
    体の移動速度を、前記転写材の一方の面に転写されるト
    ナー像を形成するときの前記現像剤担持体の移動速度よ
    りも大きくすることを特徴とする請求項10に記載の画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記現像手段は、前記第1の像担持手
    段に対向して設けられバイアス電圧が印加された前記現
    像剤担持体を有し、 前記第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方
    の面に転写されるトナー像を形成するときに前記現像剤
    担持体に印加するバイアス電圧の絶対値を、前記転写材
    の一方の面に転写されるトナー像を形成するときに前記
    現像剤担持体に印加するバイアス電圧の絶対値よりも大
    きくすることを特徴とする請求項10に記載の画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】 前記現像手段は、前記第1の像担持手
    段に対向して設けられDC成分とAC成分の重畳バイア
    ス電圧が印加された前記現像剤担持体を有し、 前記第2の像担持手段に転写された後前記転写材の他方
    の面に転写されるトナー像を形成するときに前記現像剤
    担持体に印加するバイアス電圧のAC成分の電圧値また
    は電流値を、前記転写材の一方の面に転写されるトナー
    像を形成するときに前記現像剤担持体に印加するバイア
    ス電圧のAC成分の電圧値または電流値よりも大きくす
    ることを特徴とする請求項10または12に記載の画像
    形成装置。
JP9071438A 1996-03-26 1997-03-25 画像形成装置 Pending JPH09319167A (ja)

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JP7032296 1996-03-26
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024280A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 キヤノン株式会社 画像形成装置
WO2019198836A1 (ja) * 2018-04-13 2019-10-17 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024280A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 キヤノン株式会社 画像形成装置
WO2019198836A1 (ja) * 2018-04-13 2019-10-17 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2019184919A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 キヤノン株式会社 画像形成装置

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