JPH1091016A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1091016A
JPH1091016A JP23897896A JP23897896A JPH1091016A JP H1091016 A JPH1091016 A JP H1091016A JP 23897896 A JP23897896 A JP 23897896A JP 23897896 A JP23897896 A JP 23897896A JP H1091016 A JPH1091016 A JP H1091016A
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JP
Japan
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image forming
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image
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Application number
JP23897896A
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English (en)
Inventor
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Satoru Haneda
哲 羽根田
Akitoshi Matsubara
昭年 松原
Tadayoshi Ikeda
忠義 池田
Masakazu Fukuchi
真和 福地
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表裏両面にトナー像を転写した記録紙が中間
転写体より分離する際、中間転写体の曲面に巻き付いて
転写したトナー像が損なわれるのを防止する。 【解決手段】 定着装置17を構成する定着ローラ17
aと圧着ローラ17bが圧接によって平面形状のニップ
部Nを形成するようにすると共に、ニップ部Nを含む平
面と記録紙Pの搬送面とがなす交点の位置Iを、トナー
像受像体14aの曲率の始まる位置IIの搬送下流側と
し、かつ分離極14hの搬送下流側端の位置IIIの搬送
上流側に傾斜角φを出来る限り小さくして配置すること
により、記録紙Pのトナー像受像体14aよりの分離を
良くし、同時に分離極14hとの接触を防止出来るよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像担持体に
形成されたトナー像を転写材の両面に転写、定着する複
写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の両面画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面コピーにおいては、像担持体
上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、特
公昭49−37538号公報、特公昭54−28740
号公報、特開平1−44457号公報、特開平4−21
4576号公報等により転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の両面反転給紙装
置を用いて両面画像を形成する画像形成装置は、周知の
如く転写材の搬送距離が長くなるためコピーに多くの処
理時間がかかり、また転写材が画像定着のため2度加熱
を受けることから紙質を傷める等の問題があった。
【0005】そこで本発明者は先に、2つの像担持手段
と2つの転写手段を設けることにより、転写材の両面に
対しトナー像を転写し、両面にトナー像を有した転写材
を同時に定着する装置について研究を行い、両面コピー
の処理速度を著しく早めることの出来る両面画像形成装
置の実現を可能とした。
【0006】前記の両面画像形成装置においては、表裏
にトナー像を転写した転写材は、定着装置による1度の
加熱処理により両面のトナー像が同時に定着されるの
で、転写材の紙質を傷めるおそれがなく、また転写材の
搬送路を短縮してコピーの処理速度も早められるように
なっている。
【0007】前記の定着装置としては共に熱源を内蔵し
た一対のローラによる圧着加熱方式の両面同時定着を行
うローラ定着器が用いられ、これに関しては特開平2−
306262号、特開平3−72390号の各公報によ
る改良の提案があるが、転写した両面のトナー像を損な
うことなく安全に転写材を定着器のニップ部に受け入れ
られるようにした機能をもつ定着装置の提案については
未だ見当たらない。
【0008】本発明は、この点を解決して改良した結
果、定着装置を構成する加熱ローラ対のニップ部の形状
とニップ部へと搬送される転写材の搬送面に対する位置
ならびに角度を規制することにより上記の課題を解決し
た画像形成装置の提供を目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体
と、像形成体上にトナー像を形成する手段と、転写材を
静電吸着して搬送する手段でありかつ前記像形成体上に
形成されたトナー像を転写可能な中間転写体と、像形成
体上のトナー像を前記中間転写体または転写材の表面に
転写する第1の転写手段と、中間転写体上に転写された
トナー像を転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、
転写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段とを
設けた画像形成装置において、前記定着手段は、ともに
弾性変形可能な層を有する転写材の表面側の第1の定着
部材と裏面側の第2の定着部材と、前記第1および第2
の定着部材をそれぞれ加熱する第1および第2の加熱手
段とを有し、第1の定着部材と第2の定着部材とを変形
圧接状態に保持したときのニップ部をほぼ平面形状にす
るとともに、前記ニップ部を含む平面を、中間転写体上
に静電吸着して転写材が搬送される方向に向かって転写
材の裏面側に傾かせ、さらに、前記ニップ部の入口を、
中間転写体上に静電吸着して転写材が搬送される方向に
向かって転写材の裏面側に位置させる、ことを特徴とす
る画像形成装置(請求項1に係わる発明)および、像形
成体と、像形成体上にトナー像を形成する手段と、転写
材を静電吸着して搬送する手段でありかつ前記像形成体
上に形成されたトナー像を転写可能な中間転写体と、像
形成体上のトナー像を前記中間転写体または転写材の表
面に転写する第1の転写手段と、中間転写体上に転写さ
れたトナー像を転写材の裏面に転写する第2の転写手段
と、転写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段
とを設けた画像形成装置において、前記定着手段は、転
写材の表面側の第1の定着部材と、弾性変形可能な層を
有する裏面側の第2の定着部材と、前記第1の定着部材
を加熱する第1の加熱手段と、前記第2の定着部材を加
熱する第2の加熱手段とを有し、前記第1の定着部材と
前記第2の定着部材とを変形圧接状態に保持したときの
ニップ部を転写材の裏面側に凸の形状にするとともに、
前記ニップ部の入口および出口を含む平面を、中間転写
体上に静電吸着して転写材が搬送される面に対してほぼ
平行にし、さらに、前記ニップ部の入口を、中間転写体
上に静電吸着して転写材が搬送される方向に向かって転
写材の裏面側に位置させる、ことを特徴とする画像形成
装置(請求項4に係わる発明)によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。また、以下の実施形態の説明にお
いて、カラートナー像の転写材への転写の際に、転写域
において像形成体に対向する側の転写材の面(転写材の
表面という)に転写する画像を表面画像、転写材の他方
の側の面(転写材の裏面という)に転写する画像を裏面
画像という。
【0011】本発明の画像形成装置の一実施形態の画像
形成プロセスおよび各機構について、図1〜図3のカラ
ー画像形成装置を用いて説明する。図1は、本発明の一
実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であ
り、図2は、図1の像形成体の側断面図であり、図3
は、両面のトナー像の形成状態を示す図である。
【0012】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって
形成される円筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、
a−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を
該基体の外周に形成したものであり、接地された状態で
図1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0013】感光体ドラム10は図2に示す如く、それ
を係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10b
が装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し両面
端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリ
ング110a,110bにより軸受けされて回転自在に
支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装
置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所
定の方向に定速で回転される。
【0014】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およ
び黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像
形成体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交
する方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、
感光体ドラム10の前述した有機感光層に対し所定の電
位に保持された制御グリッドと、例えば鋸歯状電極から
なる放電電極11aとを有し、トナーと同極性のコロナ
放電によって帯電作用(本実施形態においてはマイナス
帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与
える。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極を用
いることも可能である。
【0015】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置が、スコロト
ロン帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位
置との間に位置するように配置される。
【0016】露光ユニット12は、感光体ドラム10の
軸110と平行に主走査方向に配列された像露光光発光
素子としてのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ
状に並べた線状の露光素子12aと、等倍結像素子とし
てのセルフォックレンズ12bとが、不図示のホルダに
取付けられた露光用ユニットとして構成される。保持部
材20に、各色毎の露光ユニット12、一様露光器12
c及び転写同時露光器12dが取付けられて感光体ドラ
ム10の基体内部に収容される。別体の画像読み取り装
置によって読み取られ、メモリに記憶された各色の画像
データがメモリより順次読み出されて各色毎の露光ユニ
ット12にそれぞれ電気信号として入力される。
【0017】露光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べたもの
が用いられる。この実施形態で使用される発光素子の発
光波長は、外部から像露光を行う際は通常Y,M,Cの
トナーの透過性の高い780〜900nmの範囲のもの
が用いられるが、裏面から像露光を行う方式であること
からカラートナーに対して透光性を十分に有しないこれ
より短い400〜780nmの波長でもよい。
【0018】画像形成される色順序と、回転される感光
体ドラムに、該色順序に従って設けられる現像器13
は、本実施形態においては、図1の感光体ドラム10に
対してY,Mの現像器13が感光体ドラム10の左側
に、また、C,Kの現像器13が感光体ドラム10の右
側に配置され、Y,Mの現像器13の現像ケーシング1
38の下方にY,Mのスコロトロン帯電器11が、ま
た、C,Kの現像器13の現像ケーシング138の上方
にC,Kのスコロトロン帯電器11が配置される。
【0019】各色毎の現像手段としての現像器13は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および
黒色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ
収容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の
間隙を保って、現像位置において感光体ドラム10の回
転方向と同方向に回転する例えば厚み0.5mm〜1m
m、外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレス
あるいはアルミ材で形成された現像スリーブ131を備
えている。
【0020】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100μm
〜1000μmをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器13による現像作用に際しては、現像スリーブ131
に対し直流電圧あるいはさらに交流電圧を加えた現像バ
イアスが印加され、現像器の収容する一成分或いは二成
分現像剤によるジャンピング現像が行われて、負荷電の
感光体ドラム10に対してトナーと同極性(本実施形態
においてはマイナス極性)の直流バイアスを印加して、
露光部にトナーを付着させる非接触の反転現像が行われ
る。この時の現像間隔精度は画像ムラを防ぐために20
μm程度以下が必要である。
【0021】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12に
よる像露光によって形成される感光体ドラム10上の静
電潜像を、現像バイアスの印加による非接触現像法によ
り非接触の状態で帯電極性と同極性のトナー(本実施形
態においては感光体ドラムは負帯電であり、マイナス極
性のトナー)を反転現像する。
【0022】原稿画像として本装置とは別体の画像読取
装置の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コン
ピュータで編集された画像が、Y,M,CおよびKの各
色別の画像データとして一旦メモリに記憶し格納され
る。
【0023】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により駆動用の歯車を通して感光体ド
ラム10の後フランジ10bに設けられた歯車Gが回動
され感光体ドラム10を図1の矢印で示す時計方向へ回
転し、同時に感光体ドラム10の左方でイエロー(Y)
の現像器13の現像ケーシング138の下方に配置され
たYのスコロトロン帯電器11の帯電作用により感光体
ドラム10に電位の付与が開始される。
【0024】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12において第1の色信号すなわ
ちYの画像データに対応する電気信号による露光が開始
され、感光体ドラム10の回転走査によってその表面の
感光層に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像を形成
する。
【0025】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。
【0026】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
が付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号すな
わちMの画像データに対応する電気信号による露光が行
われ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって
前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)
のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0027】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12およびCの現像器13に
よってさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のト
ナー像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒
色(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に
配置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光
ユニット12および現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカ
ラーのトナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0028】これ等Y,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3および第4の色信号に対応する画
像の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0029】上記の画像形成プロセスによって像形成体
としての感光体ドラム10(像形成体)上に裏面画像と
なる重ね合わせカラートナー像が形成され、感光体ドラ
ム10上の裏面画像の重ね合わせカラートナー像が転写
域14bにおいて、トナーと反対極性(本実施形態にお
いてはプラス極性)の直流電圧が印加される転写器14
c(第1の転写手段)により、駆動ローラ14d及び従
動ローラ14e間に張架され、感光体ドラム10に近接
あるいは接触して設けられたトナー像受像体14a(中
間転写体)上に一括して転写される。この際、良好な転
写がなされるように、例えばLED(発光ダイオード)
を用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行われ
る。
【0030】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像形成体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えばLED(発光ダイオ
ード)を用いた帯電前の一様露光器12cによる露光に
よる感光体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電
が除去されて引き続き次の表面画像のカラー画像形成が
行われる。
【0031】以上のようにしてトナー像受像体14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、感光体ドラム10上には引き続き表面画像となる
重ね合わせトナー像が上記のカラー画像形成プロセスと
同様にして形成される。このとき、トナー像受像体14
a上に形成されている裏面画像と感光体ドラム10上に
形成される表面画像とは転写域14bにおける同期がと
られ、図3に示すようなトナー像の形成状態となる。な
お、この時に形成される表面画像は、感光体ドラム10
上では裏面画像形成とは互いに鏡像になる様に画像デー
タを変更する必要がある。
【0032】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0033】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像と、の同期がとられて
転写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、転写
材帯電手段としての紙帯電器14fによりトナーと同極
性に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転
写域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行
うことにより、記録紙Pが転写部以外でトナー像受像体
14a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像と
引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止してい
る。また、転写材帯電手段としては、トナー像受像体1
4aに当接及び当接解除可能な導通ローラやブラシ帯電
器等を用いることも可能である。
【0034】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段として
の転写器14cにより感光体ドラム10の周面上の表面
画像が一括して記録紙Pの上面側(表面側)に転写され
る。この際、トナー像受像体14aの周面上の裏面画像
は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体14aに存
在する。次に、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の電圧を印加した第2の転写手段として
の裏面転写器14gによりトナー像受像体14aの周面
上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面側(裏面側)に
転写する。転写器14cによる転写の際、良好な転写が
なされるように、転写器14cと対向して感光体ドラム
10の内部に設けられた、例えばLED(発光ダイオー
ド)を用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行
われる。
【0035】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、感光体ドラム10上に形成したカラートナー
像をコロナ帯電により極性反転を行う両面画像形成で
は、下層のトナーが同極性に十分帯電されないことか
ら、転写が不良となるので好ましくない。
【0036】感光体ドラム10上で反転現像を繰り返
し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像を極
性を変えずにトナー像受像体14aに一括転写し、次
に、極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、裏
面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。表
面画像形成に対しても、感光体ドラム10上に反転現像
を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナ
ー像を極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、
表面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。
【0037】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0038】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを
行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性が好
ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜0.5
mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド等を
使用することもできる。
【0039】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14h
(以後分離極ともいう)により除電され、トナー像受像
体14aから分離され、両方のローラの内部にヒータを
有する2本のローラで構成される定着手段としての定着
装置17へと搬送される。定着ローラ17aと、圧着ロ
ーラ17bとの間で熱と圧力とを加えられることにより
記録紙P上の表裏の付着トナーが定着され、両面画像記
録がなされた記録紙Pが排紙ローラ18により送られ
て、装置外部のトレイへ排出される。
【0040】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーは、トナー像受像体のクリーニング手段と
してのトナー像受像体クリーニング装置14iに設けら
れトナー像受像体14aに当接及び当接解除可能なブレ
ードによりクリーニングされる。また、転写後の感光体
ドラム10の周面上に残ったトナーは像形成体AC除電
器16により除電を受けた後、クリーニング装置19に
いたり、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るク
リーニングブレード19aによってクリーニング装置1
9内に掻き落とされ、スクリュウ19bによって図示せ
ぬ排トナー容器に回収される。クリーニング装置19に
より残留トナーを除去された感光体ドラム10はYのス
コロトロン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画
像形成サイクルにはいる。
【0041】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像の一括転写であるので、トナー像受像
体上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が
起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像
形成がなされる。
【0042】前記のカラー画像形成装置に入力される原
稿の各色別の画像データは、例えば図4に示す装置本体
とは別体又は装置本体上部に設けた画像読取装置50に
よって読み取られる。
【0043】前記の画像読取装置50による場合、原稿
Dは表面を下向きとして下側よりページ順に積層されて
いて、搬出ベルト51とさばきローラ52の作動により
最下層の原稿Dが搬送路53に向け搬出される。
【0044】搬出された原稿Dは実線にて示す位置に付
勢されているガイド板Gを排除して破線にて示す位置に
退避させ、搬送ベルト54を介して透明体のプラテンガ
ラス55上に給紙されて、裏面を下向きにした状態で原
稿読取位置に一時停止される。
【0045】プラテンガラス55上の原稿Dの裏面画像
は、走査光学系を構成する照明ランプと第1ミラーから
成る第1ミラーユニット56と、V字状に位置した第2
ミラーと第3ミラーから成る第2ミラーユニット57
の、第1ミラーユニット56の速度Vによる読み取り動
作と、第2ミラーユニットによる同方向への速度V/2
による移動露光により読み取られて、投影レンズLとダ
イクロイックプリズムMを通して3個の撮像素子CCD
上に結像される。色分離して撮像素子CCD上に結像し
た裏面画像は、画像処理がなされた後各色の画像データ
として画像メモリ(I)に格納されると共に、前記の各
露光ユニット12に電気信号として出力されて感光体ド
ラム10上に潜像が形成され、現像を終えて形成された
トナー像は転写器14cによって転写されて、前述した
トナー像受像体14a上には裏面画像の形成が行われ
る。
【0046】画像読取装置50では裏面画像の読み取り
が終了すると、原稿Dは搬送ベルト54の一時的な逆回
転により反転給紙路58を経て表裏を反転し、再び搬送
路53を経て搬送ベルト54を介してプラテンガラス5
5上に給紙され、表面を下向きにした状態で原稿読取位
置に一時停止される。
【0047】プラテンガラス55上の原稿Dは表面画像
を前記の走査光学系によって読み取られ、画像処理がな
された後各色毎の画像データとして画像メモリ(II)に
一旦格納されると共に前記の各露光ユニット12に電気
信号として出力されて前述した感光体ドラム10上の表
面画像の形成が行われる。
【0048】トナー像受像体14a上に形成された前記
の裏面画像と感光体ドラム10上に形成された前記の表
面画像は給紙カセット15より給紙される1枚目の記録
紙Pの表裏に転写されて1枚目のコピーサイクルが終了
される。表面トナー像及び裏面トナー像を保持した記録
紙Pは定着装置17によって定着され、表裏を反転して
表面を下側にして装置外のトレイ上に排出される。
【0049】2枚目以降のコピーに際しては原稿Dの画
像読み取りは行われず、前記の画像メモリ(I)からの
画像データを出力することによって裏面画像が、また前
記の画像メモリ(II)からの画像データを出力すること
によって表面画像が形成されて、給紙カセット15より
給紙される2枚目以降の各記録紙Pの表裏に対してそれ
ぞれ表面画像及び裏面画像の転写がなされる。表面トナ
ー像及び裏面トナー像を保持した記録紙Pは定着装置1
7によって定着され、表面を下側にして先に排出した記
録紙上にページ順に積層される。
【0050】一方、画像読取装置50では、画像の読み
取りを終了した原稿Dは、搬送ベルト54の作動により
排紙ローラ59を介してトレイ60上に表面が下向きの
状態で下側よりページ順に積み重なるように排紙され
る。
【0051】図5は前記の装置における画像の転写部と
定着部の一構成例を示したもので、本例においては前記
の駆動ローラ14dに径の比較的小さいローラを使用
し、分離極14hを当該個所に設けることによって記録
紙Pのトナー像受像体14aからの分離性を高め、ロー
ラ140dと140eをさらに追設し、ローラ140d
を付勢することによってトナー像受像体14aにテンシ
ョンを加え、一方ローラ140eに対向してクリーニン
グ装置14iを設けることにより、トナー像受像体14
aは前記のクリーニング装置14iのブレードの圧接を
受けてクリーニングを行う構成をとっている。
【0052】トナー像受像体14aを用いた両面画像形
成装置では、記録紙Pはトナー像受像体14aの曲率部
すなわち駆動ローラ14dの周面に沿った位置から分離
し、定着ローラへと導かれる。記録紙Pが厚紙の場合
は、トナー像受像体14aの曲率部が始まった位置に近
いところで用紙がトナー像受像体14aから分離し、そ
のまま定着ローラのニップ部に用紙が進入する。一方、
記録紙Pが薄紙の場合は、トナー像受像体14aの曲率
部が始まった位置から遠いところ、即ち用紙がある程度
曲率部に巻き付いてから分離する。このためにトナー像
受像体14aから分離した用紙が定着ローラのニップ部
に進入するときの経路は、最初トナー像受像体14aの
曲率に沿って用紙裏面側に曲げられ、用紙分離後は表面
側に逆に曲げられてから定着ローラのニップ部に進入す
ることとなる。
【0053】このような記録紙Pの搬送経路をとった場
合、用紙内には用紙の曲折に基づくエネルギーが内在
し、用紙分離時には用紙裏面のトナー像の乱れが生じ易
く、得られ画像は荒れた印象になってしまう。特に網点
画像ではトナー像の乱れが目立ちやすい。また記録紙P
のトナー像受像体14aからの分離時には分離した瞬間
に用紙が跳ね上がるために用紙裏面のトナー像の乱れは
一層顕著となる。
【0054】また記録紙Pは後端跳ね上がりの際に分離
極14hに接触するおそれもあり、さらに記録紙Pの先
端が定着ローラのニップ部に進入する際に記録紙Pに外
部応力を加えられてトナー像受像体14aからの分離の
タイミングを変動し円滑な分離に支障を与えることにも
なる。
【0055】以下説明する各実施の形態は、前記の諸問
題に対処するための定着ローラのニップ部の形状や記録
紙Pの搬送面に対する位置・角度の規制を行って、トナ
ー像を乱すことなく、定着がなされるようにした実施の
形態である。
【0056】(実施の形態1)請求項1ないし3に係わ
る発明を図6によって説明する。
【0057】本実施の形態で用いる定着装置17におい
ては、記録紙Pの表面側を定着する第1の定着部材たる
前記の定着ローラ17aと裏面側を定着する第2の定着
部材たる前記の圧着ローラ17bは、第1、第2の加熱
手段としてのヒータH1とH2をそれぞれ内包し、さら
に弾性変形を可能とする外周部の弾性層Eが弾性ならび
に層厚を同じくする共通の弾性体、もしくは異なる弾性
と層厚の組み合わせにより変形量を等しくする弾性体に
よって形成されていて、定着ローラ17aと圧着ローラ
17bとの圧接状態においては図6(a)の各図に示す
如く圧着面すなわちニップ部Nは略平面状に形成される
ようになっている。
【0058】本実施の形態においては、記録紙Pがトナ
ー像受像体14aの曲率部に巻き付くことによる裏面ト
ナー像の乱れを防止する手段として、定着ローラのニッ
プ面を傾かせてニップ部への用紙の進入角度を変更する
ことにより、分離部において用紙が表面側に行き易くし
て解決した。
【0059】即ち、前記の定着ローラ17aと圧着ロー
ラ17bは、図6(b)に示す如く、トナー像受像体1
4aに密着して搬送される記録紙Pの搬送面(一点鎖線
をもって示す)に対し、前記のニップ部Nの入口を記録
紙Pの裏面側に位置させた状態にて、ニップ部Nを含む
平面(破線をもって示す)と記録紙Pの搬送面との交点
Iが、トナー像受像体14aの曲率を有し始める位置す
なわち図示の位置IIよりも記録紙Pの搬送下流側にあ
り、かつ前記の分離極14hの搬送下流側端(下流側ガ
イドプレート)の位置すなわち図示の位置IIIより搬送
上流側に交点Iが位置するようニップ部Nを含む平面が
φの角度だけ傾斜した位置関係に配設されている。
【0060】前記の定着装置17においては、記録紙P
は先端部が前記のニップ部Nに挟着されることにより分
離部に図6(c)に示す如き上向きの力fが作用し、そ
の結果記録紙Pは薄紙であってもトナー像受像体14a
の曲率部に対し極僅か巻き付くのみで分離極14hのコ
ロナ放電により除電がなされて容易に分離される。
【0061】この場合ニップ部Nを含む平面の傾斜角度
φが大きくなりすぎると、記録紙Pがトナー像受像体1
4aから分離した瞬間に跳ね上がった用紙の後端部が分
離極14hの下流側端部に接触してしまうことがあり、
この場合には用紙表面のトナー像を乱してしまう。これ
を防止するには、記録紙Pがトナー像受像体14aから
分離して跳ねた状態でも用紙後端が接触しないように、
ニップ部Nへの用紙の進入する傾斜角度φを設定し、か
つニップ部Nを含む平面を分離極14hの下流側端部II
Iよりも搬送上流側に交点Iが位置するよう配設するこ
とによって記録紙Pの後端部が跳ねたときでも分離極1
4hに接触しなくなる。
【0062】図6(b)に示す実施の形態では上記の条
件を満たすことにより記録紙Pの後端部がトナー像受像
体14aから分離する時点においても分離極14hのガ
イドプレートに接触することもなく、従って転写した表
裏両面のトナー像は乱れを生ずることなくニップ部Nに
挟着され定着されることとなる。
【0063】なお、本実施の形態において、分離極14
hを設けることは記録紙Pの分離を容易にするための要
件であり、ニップ部Nを含む平面をトナー像受像体14
aが曲率を有しはじめる位置より下流側で接するような
位置関係にすることが記録紙Pがトナー像受像体14a
に巻き付かないための要件である。
【0064】本実施の形態において、記録紙Pのトナー
像受像体14aからの分離をより確実にするためには、
前記の駆動ローラ14dの径を小さくするのが効果的で
あり、また記録紙Pをトナー像受像体14aから定着装
置17へと円滑に移送するためには、駆動ローラ14d
の径を小さくすると同時に前述したニップ部Nを含む平
面の記録紙Pの搬送面に対する傾斜角φを小さく設定す
る。
【0065】さらに、トナー像受像体14aから分離し
た記録紙Pがニップ部Nに進入するときの経路は、ニッ
プ部入口では圧着ローラ17bの曲率に沿って曲げられ
ながらニップ部Nへと導入される形となるので、記録紙
Pの曲がりを少なくしスムーズな経路とするためには圧
着ローラ17bの径を大きくすることが好ましく、少な
くとも圧着ローラ17bの半径Rを駆動ローラ14dの
半径rより大きく設定することが必要とする構成要件で
ある。
【0066】(実施の形態2)請求項4ないし6に係わ
る発明を図7によって説明する。
【0067】本実施の形態で用いる定着装置17におい
ては、記録紙Pの表面側を定着する第1の定着部材たる
前記の定着ローラ17aと裏面側を定着する第2の定着
部材たる前記の圧着ローラ17bは、第1、第2の加熱
手段としてのヒータH1とH2をそれぞれ内包し、さら
に弾性変形を可能とする外周部の弾性層Eが弾性あるい
は層厚を異にすることによって、定着ローラ17aと圧
着ローラ17bとの圧接状態においては図7(a)に示
す如く圧着面すなわちニップ部Nが下向きの凸面状に形
成されるようになっている。
【0068】本実施の形態においては、記録紙Pがトナ
ー像受像体14aの曲率部に巻き付くことによる裏面ト
ナー像の乱れを防止する手段として、定着ローラのニッ
プ部の形状を変更してニップ部への用紙の進入角度を変
更することにより、分離部において用紙が表面側に行き
易くして解決するもので、ニップ部入口とニップ部出口
を含む平面がトナー像受像体14a上での用紙搬送面に
対して平行である場合、定着ローラのニップ部における
断面形状を図7(a)に示すように転写材の裏面側に凸
形状とすると、ニップ部で挟まれた用紙がニップ部形状
に従って表面側に持ち上げられるため、分離部において
記録紙Pは表面側に持ち上げられ、記録紙Pが薄紙であ
ってもトナー像受像体14aの曲率部に巻き付かなくな
ることを利用している。
【0069】即ち、前記の定着ローラ17aと圧着ロー
ラ17bは、図7(b)に示す如く、トナー像受像体1
4aに密着して搬送される記録紙Pの搬送面(一点鎖線
をもって示す)に対し、前記のニップ部Nの入口と出口
を含む平面AAをほぼ平行にすると共に記録紙Pの裏面
側に位置させた状態にて、ニップ部Nの入口における定
着ローラ17aの外接線(破線をもって示す)と記録紙
Pの搬送面との交点Iがトナー像受像体14aの曲率を
有し始める位置すなわち図示の位置IIよりも記録紙Pの
搬送下流側にあり、かつ前記の分離極14hの搬送下流
側端(下流側ガイドプレート)の位置すなわち図示の位
置IIIより搬送上流側に置かれるよう水平の位置関係に
配設されている。
【0070】前記の定着装置17においては、記録紙P
は先端部が前記のニップ部Nに挟着されることにより分
離部に図7(c)に示す如き上向きの力fが作用し、そ
の結果記録紙Pはたとえ薄紙であっても、トナー像受像
体14aの曲率部に対し極僅か巻き付くのみで分離極1
4hのコロナ放電により除電がなされて容易に分離され
る。かつ後端部が分離極14hのガイドプレートに接触
することもなく従って転写した表裏両面のトナー像乱れ
を生ずることなく定着されることとなる。
【0071】この場合ニップ部における凸形状が大きく
なりすぎる(曲率半径が小さくなりすぎる)と、記録紙
Pがトナー像受像体14aから分離した瞬間に跳ね上が
った用紙の後端部が分離極14hの下流側端部に接触し
てしまうことがあり、この場合には用紙表面のトナー像
を乱してしまう。これを防止するには、記録紙Pがトナ
ー像受像体14aから分離して跳ねた状態でも用紙後端
が接触しなうように、ニップ部Nへの用紙の進入する傾
斜角度θを設定し、かつニップ部Nの入口において定着
ローラ17aに接する平面と記録紙Pの搬送面との交点
Iが分離極14hの搬送下流側端IIIよりも上流側とな
るよう配設することによって記録紙Pの後端部が跳ねた
ときでも分離極14hに接触しなくなる。
【0072】なお、本実施の形態においても、分離極1
4hを設けることは記録紙Pの分離を容易にするための
要件であり、ニップ部Nの入口において定着ローラ17
aに接する平面をトナー像受像体14aが曲率を有しは
じめる位置より下流側で接するような位置関係にするこ
とがトナー像受像体14aに巻き付かないための要件で
ある。
【0073】本実施の形態において、記録紙Pのトナー
像受像体14aからの分離をより確実にするためには、
前記の駆動ローラ14dの径を小さくするのが効果的で
あり、また記録紙Pをトナー像受像体14aから定着装
置17へと円滑に移送するためには、駆動ローラ14d
の径を小さくすると同時に前述したニップ部Nの入口に
おける定着ローラ17aの外接線の記録紙Pの搬送面に
対する傾斜角θを小さく設定する。
【0074】さらにトナー像受像体14aから分離した
記録紙Pがニップ部Nに進入するときの経路は、ニップ
部Nの入口では定着ローラ17aの曲率に沿って曲げら
れながらニップ部Nへと導入される形となるので、記録
紙Pの曲がりを少なくしスムーズな経路とするためには
定着ローラ17aの径を大きくすることが好ましく、少
なくとも定着ローラ17aの半径Rを駆動ローラ14d
の半径rより大きく設定するのが必要とする構成要件で
ある。
【0075】
【発明の効果】請求項1あるいは請求項4によるとき
は、表裏両面にトナー像を転写した転写材は中間転写体
に巻き付くことなくその周面より容易に分離して裏面側
のトナー像を保持し、また請求項2あるいは請求項5に
より、前記の転写材は分離手段接触することなく表面側
のトナー像を保持して共に定着手段へと搬送され、さら
に請求項3あるいは6により、中間転写体から定着手段
への転写材の搬送が円滑かつ確実に行われることとなっ
た。
【0076】その結果、本発明によるときは、中間転写
体から分離した両面にトナー像を有した転写材は、トナ
ー像を損なうことなく両面定着を行う定着装置へと導か
れ良好な画像が得られることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の断面構成図。
【図2】像形成体の側断面図。
【図3】トナー像の形式状態を示す説明図。
【図4】画像読取装置の断面構成図。
【図5】画像形成装置の要部構成図。
【図6】請求項1に係わる発明の説明図。
【図7】請求項4に係わる発明の説明図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体 14b 転写域 14c 転写器 14d 駆動ローラ 14g 裏面転写器 14h 分離極 15 給紙カセット 17 定着装置 17a 定着ローラ 17b 圧着ローラ N ニップ部 E 弾性層 φ,θ 傾斜角度 P 記録紙
フロントページの続き (72)発明者 松原 昭年 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 池田 忠義 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 福地 真和 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体と、像形成体上にトナー像を形
    成する手段と、転写材を静電吸着して搬送する手段であ
    りかつ前記像形成体上に形成されたトナー像を転写可能
    な中間転写体と、像形成体上のトナー像を前記中間転写
    体または転写材の表面に転写する第1の転写手段と、中
    間転写体上に転写されたトナー像を転写材の裏面に転写
    する第2の転写手段と、転写材上に転写されたトナー像
    を定着する定着手段とを設けた画像形成装置において、 前記定着手段は、ともに弾性変形可能な層を有する転写
    材の表面側の第1の定着部材と裏面側の第2の定着部材
    と、前記第1および第2の定着部材をそれぞれ加熱する
    第1および第2の加熱手段とを有し、 第1の定着部材と第2の定着部材とを変形圧接状態に保
    持したときのニップ部をほぼ平面形状にするとともに、 前記ニップ部を含む平面を、中間転写体上に静電吸着し
    て転写材が搬送される方向に向かって転写材の裏面側に
    傾かせ、 さらに、前記ニップ部の入口を、中間転写体上に静電吸
    着して転写材が搬送される方向に向かって転写材の裏面
    側に位置させる、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 転写材と中間転写体とが分離する位置の
    近傍に分離手段を有し、 前記ニップ部を含む平面と、中間転写体上に静電吸着し
    て転写材が搬送される面との交点が中間転写体が曲率を
    有しはじめる位置よりも転写材搬送方向の下流側にする
    とともに、前記分離手段の下流側端部よりも上流側にす
    る、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ニップ部の入口における前記第2の
    定着部材の曲率半径を、転写材が分離する位置における
    中間転写体の曲率半径よりも大きくする、ことを特徴と
    する請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像形成体と、像形成体上にトナー像を形
    成する手段と、転写材を静電吸着して搬送する手段であ
    りかつ前記像形成体上に形成されたトナー像を転写可能
    な中間転写体と、像形成体上のトナー像を前記中間転写
    体または転写材の表面に転写する第1の転写手段と、中
    間転写体上に転写されたトナー像を転写材の裏面に転写
    する第2の転写手段と、転写材上に転写されたトナー像
    を定着する定着手段とを設けた画像形成装置において、 前記定着手段は、転写材の表面側の第1の定着部材と、
    弾性変形可能な層を有する裏面側の第2の定着部材と、
    前記第1の定着部材を加熱する第1の加熱手段と、前記
    第2の定着部材を加熱する第2の加熱手段とを有し、 前記第1の定着部材と前記第2の定着部材とを変形圧接
    状態に保持したときのニップ部を転写材の裏面側に凸の
    形状にするとともに、 前記ニップ部の入口および出口を含む平面を、中間転写
    体上に静電吸着して転写材が搬送される面に対してほぼ
    平行にし、 さらに、前記ニップ部の入口を、中間転写体上に静電吸
    着して転写材が搬送される方向に向かって転写材の裏面
    側に位置させる、ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 転写材と中間転写体とが分離する位置の
    近傍に分離手段を設け、 前記ニップ部入口において第1の定着部材に接する平面
    と、中間転写体上に静電吸着して転写材が搬送される面
    との交点が中間転写体が曲率を有しはじめる位置よりも
    転写材搬送方向の下流側にするとともに、前記分離手段
    の下流側端部よりも上流側にする、ことを特徴とする請
    求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記ニップ部の入口における前記第1の
    定着部材の曲率半径を、転写材が分離する位置における
    中間転写体の曲率半径より大きくする、ことを特徴とす
    る請求項4又は5記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007301993A (ja) * 1999-12-24 2007-11-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4584955B2 (ja) * 1999-12-24 2010-11-24 株式会社リコー 画像形成装置

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