JPH10326035A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10326035A
JPH10326035A JP9135220A JP13522097A JPH10326035A JP H10326035 A JPH10326035 A JP H10326035A JP 9135220 A JP9135220 A JP 9135220A JP 13522097 A JP13522097 A JP 13522097A JP H10326035 A JPH10326035 A JP H10326035A
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JP
Japan
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transfer
toner image
image
image forming
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Application number
JP9135220A
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English (en)
Inventor
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材が中間転写体に対し受け渡しされる
際、供給側と受取り側の速度差によって大きなたるみを
生じたり引張り力を受けたりして転写しようとするトナ
ー像を乱す現象を防止する。 【解決手段】 トナー像を担持するトナー像受像体14
aの周速度V2を供給側のタイミングローラ15cの周
速度V1より僅か遅い速度に設定し、かつその搬送路の
間にガイド部材30を設置することにより記録紙Pが凸
状のループを逐次形成しつつ搬送されることによって常
時紙帯電ブラシ14fへの摺接を経てトナー像受像体1
4a上に吸着されるように構成する。更にループの過度
の生長を抑えるため記録紙Pの長さとタイミングローラ
15cと紙帯電ブラシ14fとの間の搬送距離を勘案し
て前記の周速度V1とV2の速度差を必要とする範囲内の
値に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像担持体に
形成されたトナー像を転写材の両面に転写、定着する複
写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の両面画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面コピーにおいては、像担持体
上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャムや転写材のシワ等を引き起こす原因となっていた。
また周知の如く転写材の搬送距離が長くなるためコピー
に多くの処理時間がかかるという問題もあった。
【0004】これに対し、特公昭49−37538号公
報、特公昭54−28740号公報、特開平1−444
57号公報、特開平4−214576号公報等により転
写材の両面にトナー像を形成後、1回で定着を行うもの
が提案されている。
【0005】また本発明者は、2つの像担持手段と2つ
の転写手段を設けることにより、転写材の両面に対しト
ナー像を転写し、両面にトナー像を有した転写材を同時
に定着する装置について研究を行い、転写材搬送の信頼
性が高く、ジャムやシワの発生がなく、また両面コピー
の処理速度を著しく早めることの出来る両面画像形成装
置の実現を可能とした。
【0006】前記の両面画像形成装置においては、表裏
にトナー像を転写した転写材を、定着装置に1度通すだ
けで済むため、転写材搬送の信頼性が高く、また転写材
の搬送路を短縮してコピーの処理速度も早められるよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかかる装
置においては、像形成体上に形成したトナー像を一旦中
間転写体上に転写しておき、引き続き像形成体上に形成
するトナー像を転写材の表面に、中間転写体上のトナー
像を転写材の裏面に転写することにより、1パスで転写
材の両面に画像を形成するようになっているため、中間
転写体によって転写材を搬送しながら像形成体上のトナ
ー像を転写する際に、中間転写体による転写材の搬送速
度と転写材供給手段による転写材の供給速度が同一速度
になるよう設定されていても、この間に生じる微妙な速
度差によって転写材が引っ張られて、中間転写体上に先
に転写されているトナー像(裏面画像)や転写材の表面
に転写されるトナー像(表面画像)が部分的に乱れると
いう問題が生じていた。
【0008】また一方では、転写材の表面及び裏面にト
ナー像を転写した後、中間転写体から転写材を分離し、
定着手段によって転写材を挟持搬送しながら転写材上の
トナー像を定着する際に、定着手段による転写材の搬送
速度と中間転写体による転写材の搬送速度が同一速度に
なるよう設定されていても、この間に生じる微妙な速度
差によって転写材が引っ張られて、転写材の両面に転写
された未定着のトナー像が部分的に乱れるという問題も
あった。
【0009】本発明は上記の2つの問題点を解決して改
良した結果、中間転写体に対し転写材供給手段或いは定
着手段による転写材の搬送速度に、設定速度に対して速
度変動が生じたとしても、転写材が強く引っ張られるこ
とを防止してその表裏両面にトナー像を画質の損なうこ
となく転写し定着することの出来る画像形成装置の提供
を目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体
と、像形成体上にトナー像を形成する手段と、像形成体
上のトナー像を転写可能でありかつ転写材を搬送する手
段である中間転写体と、像形成体上及び中間転写体上の
トナー像と同期して転写材を供給する転写材供給手段
と、転写材を帯電して中間転写体に静電吸着させる転写
材帯電手段と、像形成体上のトナー像を中間転写体又は
転写材の表面に転写する第1の転写手段と、中間転写体
上のトナー像を転写材の裏面に転写する第2の転写手段
と、転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
画像形成装置において、前記中間転写体による転写材の
搬送速度を前記転写材供給手段による転写材の供給速度
よりも遅く設定する、ことを特徴とする画像形成装置
(請求項1に係わる発明)、及び像形成体と、像形成体
上にトナー像を形成する手段と、像形成体上のトナー像
を転写可能でありかつ転写材を搬送する手段である中間
転写体と、像形成体上のトナー像を中間転写体又は転写
材の表面に転写する第1の転写手段と、中間転写体上の
トナー像を転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、
対となって回動する定着部材によって転写材を挟持搬送
して転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
画像形成装置において、前記定着手段による転写材の搬
送速度を前記中間転写体による転写材の搬送速度よりも
遅く設定する、ことを特徴とする画像形成装置(請求項
6に係わる発明)によって達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限
定するものではなく、以下における断定的な説明はベス
トモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技
術的範囲を限定するものではない。なお以下の実施形態
の説明において、転写域において像担持体に対向する側
の転写材の面を表面、転写材の他方の側の面即ち中間転
写体に対向する側の転写材の面を裏面といい、転写材の
表面に転写する画像を表面画像、転写材の他方の側の面
に転写する画像を裏面画像という。
【0012】本発明の画像形成装置の実施形態の画像形
成プロセス及び各機構について図1〜図3を用いて説明
する。図1は本発明の一実施形態を示すカラー画像形成
装置の断面構成図であり、図2は図1の像形成体の側断
面図であり、図3は転写材の両面に画像形成を行うとき
のトナー像の形成状態と転写材の供給を示す図である。
【0013】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって
形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a−
Si層或いは有機感光層(OPC)等の感光層を形成し
たものであり、導電層を接地した状態で図1の矢印で示
す時計方向に回転される。
【0014】感光体ドラム10は図2に示す如く、それ
を係合固定する両端面のフランジ部材10a及び10b
が装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し両端
面のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリ
ング110a、110bにより軸受けされて回転自在に
支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装
置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所
定の方向に定速で回転される。
【0015】帯電手段としてのスコロトロン帯電器1
1、像露光手段としての露光ユニット12、現像手段と
しての現像器13は、それぞれ、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)の各色の画像
形成プロセスに用いられ、図1の矢印にて示す感光体ド
ラム10の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配
置される。
【0016】各色毎の帯電手段としてのスコロトロン帯
電器11は、鋸歯状電極或いはワイヤ電極からなるコロ
ナ放電電極11aと、感光体ドラム10の前述した有機
感光体層に対し所定の電位に保持された制御グリッドと
で構成され、感光体ドラム10の移動方向に対して直交
する方向に感光体ドラム10と対峙し近接して取り付け
られる。スコロトロン帯電器11は、トナーと同極性の
コロナ放電(本実施形態においてはマイナス帯電)を行
い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0017】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置が各色毎のス
コロトロン帯電器11に対して感光体ドラム10の回転
方向下流側になるようにして、感光体ドラム10の内部
に配置される。
【0018】各色毎の露光ユニット12は、それぞれ、
感光体ドラム10の軸110と平行に主走査方向に配列
された像露光光発光素子としてのLED(発光ダイオー
ド)を複数個アレイ状に並べた線状の露光素子12a
と、等倍結像素子としてのセルフォックレンズ12bと
が、不図示のホルダに取付けられた露光用ユニットとし
て構成される。これら各色毎の露光ユニット12は、一
様露光器12c及び転写同時露光器12dとともに保持
部材20に取付けられ、保持部材20を装置本体に固定
することにより、各色毎の露光ユニット12、一様露光
器12c及び転写同時露光器12dが一体となって感光
体ドラム10の基体内部に収容される。露光素子として
は、その他FL(蛍光体発光),EL(エレクトロルミ
ネッセンス),PL(プラズマ放電)等の複数の発光素
子をアレイ状に並べた線状のものが用いられる。露光ユ
ニット12は、別体の画像読み取り装置によって読み取
られメモリに記憶された各色の画像データに基づいて感
光体ドラム10に像露光を行い、感光体ドラム10上に
潜像を形成する。この実施形態で使用される発光素子の
発光波長は、通常Y、M、Cのトナーの透過性の高い6
80〜900nmの範囲のものが良好であるが、裏面か
ら像露光を行うことからカラートナーに透明性を十分に
有しないこれより短い波長でもよい。
【0019】各色毎の現像手段としての現像器13は、
それぞれ、例えば厚み0.5mm〜1mm、外径15〜
25mmの円筒状の非磁性のステンレス或いはアルミ材
で形成された現像スリーブ131と、現像ケーシング1
38とを備え、内部にY、M、C及びKの一成分或いは
二成分の現像剤を収容している。現像スリーブ131
は、不図示の突き当てコロにより感光体ドラム10と所
定の値の間隙、例えば100μm〜1000μmをあけ
て非接触に保たれ、感光体ドラム10の回転方向と順方
向に回転しており、現像スリーブ131に対しトナーと
同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電
圧或いは更に交流を加えた現像バイアスを印加すること
により、感光体ドラム10の露光部に対して非接触の状
態で反転現像が行われる。この時の現像間隔精度は画像
ムラを防ぐために20μm程度以下が必要である。
【0020】中間転写体としてのトナー像受像体14a
は、駆動ローラ14d及び従動ローラ14e間に張架さ
れ、感光体ドラム10に接触して設けられた無端状のベ
ルトであり、例えば厚さ0.5〜2.0mm、体積抵抗
率108〜1014Ω・cmのシリコンゴム或いはウレタ
ンゴムからなる半導電性のゴムベルト基体の外側に、ト
ナーフィルミング防止層として厚さ5μm〜50μmの
半導電性のフッ素コーティングを行った2層構成とされ
る。ゴムベルト基体の代わりに、厚さ0.1〜0.5m
m、体積抵抗率108〜1014Ω・cmの半導電性のポ
リエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリイミド、変性ポリイミドやET
FE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)等
を使用することもできる。
【0021】転写材帯電手段としての紙帯電器14fは
トナー像受像体14aに当接及び当接解除可能な帯電ブ
ラシであり、トナー像受像体14aを張架する接地され
た従動ローラ14eに対向して配置される。紙帯電器1
4fは転写材としての記録紙Pの通過にともない記録紙
Pに当接状態とされ、記録紙Pは、紙帯電器14fによ
りトナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)に帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転
写域14bへ給送される。トナーと同極性に帯電を行う
ことにより、記録紙Pが転写部以外でトナー像受像体1
4a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像と引
き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止してい
る。転写材帯電手段としては、その他に、トナー像受像
体14aに当接及び当接解除可能な導通ローラや導電性
フィルム等を用いることも可能である。
【0022】第1の転写手段としての転写器14cは、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
の電圧が印加されるコロトロン帯電器であり、トナー像
受像体14aを介して感光体ドラム10に対向して配置
される。転写器14cはトナー像受像体14aの背面を
トナーと反対極性に帯電することにより感光体ドラム1
0との間に転写域14bを形成し、感光体ドラム10上
の裏面画像のトナー像をトナー像受像体14aに転写
し、また感光体ドラム10上の表面画像のトナー像を記
録紙Pの表面に転写する。
【0023】第2の転写手段としての裏面転写器14g
は、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の電圧が印加されるコロトロン帯電器であり、接地
された駆動ローラ14dに対向してトナー像受像体14
a上を搬送される記録紙Pの表面側に配置される。裏面
転写器14gは記録紙Pの表面をトナーと反対極性に帯
電し、トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像を
記録紙Pの裏面に転写する。
【0024】定着手段としての定着装置17は、ともに
内部にヒータを有する2本のローラ17aと17bとで
構成される熱ローラ定着器であり、トナー像受像体14
aから分離され両面にトナー像を有する記録紙Pをロー
ラ17aとローラ17bとの間で挟持搬送することによ
り熱と圧力とを加え、記録紙P上のトナー像を定着す
る。
【0025】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム感光体ドラム10
が図1の矢印で示す時計方向へ回転され、イエロー
(Y)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により感光
体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0026】また原稿画像として、本装置とは別体の画
像読取装置の撮像素子により読み取られた画像或いはコ
ンピュータで編集された画像が、Y、M、C及びKの各
色別の画像データとして一旦メモリに記憶され格納され
る。
【0027】感光体ドラム10は電位を付与された後、
Yの露光ユニット12によって第1の色信号即ちYの画
像データに対応する電気信号による露光走査が開始さ
れ、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像に対
応する静電潜像が形成される。
【0028】感光体ドラム10上に形成されたYの静電
潜像は、Yの現像器13により非接触の状態で反転現像
され、感光体ドラム10上にイエロー(Y)のトナー像
が形成される。
【0029】次いで感光体ドラム10は、前記Yのトナ
ー像の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11
の帯電作用により電位が付与され、Mの露光ユニット1
2によって第2の色信号即ちMの画像データに対応する
電気信号による露光が行われ、Mの静電潜像が形成され
る。Mの静電潜像は、Mの現像器13により非接触の状
態で反転現像され、前記のイエロー(Y)のトナー像の
上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成され
る。
【0030】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光ユニット12及びCの
現像器13によって更に第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が、また黒色(K)のスコロトロン帯
電器11、Kの露光ユニット12及びKの現像器13に
よって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像が
順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回転
以内にその周面上にY、M、C及びKの重ね合わせカラ
ートナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0031】これらY、M、C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われる
ため、第2,第3及び第4の色信号に対応する画像の露
光も先に形成されたトナー像の影響を全く受けることな
く行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静電潜
像を形成することが可能となる。
【0032】上記の画像形成プロセスによって感光体ド
ラム10(像形成体)の上に裏面画像となる重ね合わせ
カラートナー像が形成され、転写域14bにおいて、転
写器14c(第1の転写手段)により、トナー像受像体
14a(中間転写体)の上に一括して転写される。この
際、良好な転写がなされるように、例えばLED(発光
ダイオード)を用いた転写同時露光器12dによる一様
露光を行ってもよい。
【0033】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、感光体ドラム10のクリーニング手段としての
クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当
接したゴム材から成るクリーニングブレード19aによ
ってクリーニングされ、スクリュウ19bによって不図
示の排トナー容器に回収される。また感光体ドラム10
の周面は、例えばLED(発光ダイオード)を用いた帯
電前の一様露光器12cによる露光によって除電され、
先の画像形成における感光体ドラム10の履歴が解消さ
れる。
【0034】以上のようにしてトナー像受像体14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、感光体ドラム10上には、引き続き表面画像とな
る重ね合わせカラートナー像が、上記のカラー画像形成
プロセスと同様にして形成される。なお感光体ドラム1
0上に形成する表面画像は、先に形成した裏面画像に対
して鏡像になる様に、画像データを変更する必要があ
る。
【0035】また転写材である記録紙Pが、転写材収納
手段である給紙カセット15より送り出しローラ15a
により送り出され、給送ローラ15bにより給送されて
転写材供給手段たるタイミングローラ15cへ搬送され
る。
【0036】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、図3に示すように、感光体ドラム10上に
担持された表面画像のカラートナー像と、トナー像受像
体14aに担持されている裏面画像のカラートナー像
と、の同期がとられて転写域14bへ給送される。この
際、記録紙Pは、紙帯電器14fによりトナーと同極性
に帯電され、トナー像受像体14a上に担持されている
裏面画像のカラートナー像を介してトナー像受像体14
aに吸着され、トナー像受像体14aの移動とともに給
送される。
【0037】転写域14bでは、転写器14c(第1の
転写手段)により感光体ドラム10上の表面画像のカラ
ートナー像が一括して記録紙Pの表面に転写される。こ
の際、トナー像受像体14a上に担持されている裏面画
像のカラートナー像は記録紙Pに転写されないでトナー
像受像体14a上に存在する。なお転写器14cによる
転写の際、良好な転写がなされるように、転写器14c
と対向して感光体ドラム10の内部に設けられた、例え
ばLED(発光ダイオード)を用いた転写同時露光器1
2dにより一様露光を行うようにしてもよい。
【0038】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、次に裏面転写器14g(第2の転写手段)へと搬
送され、裏面転写器14gによりトナー像受像体14a
上に担持されている裏面画像のカラートナーが記録紙P
の裏面に一括して転写される。
【0039】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。トナー像受像体14a上に形成したカラー
トナー像をコロナ帯電により極性反転を行ったり、感光
体ドラム10上に形成したカラートナー像をコロナ帯電
により極性反転を行う両面画像形成では、下層のトナー
が同極性に十分帯電されにくく転写不良となるので、好
ましくない。
【0040】即ち、感光体ドラム10上で反転現像を繰
り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像
を極性を変えずにトナー像受像体14aに一括転写し、
次に極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが裏面
画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。表面
画像形成に対しても、感光体ドラム10上に反転現像を
繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー
像を極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、表
面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。
【0041】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0042】以上のようにして両面にカラートナー像が
転写された記録紙Pは、接地された駆動ローラ14dに
対向して裏面転写器14gの下流側に配置される転写材
分離用としての紙分離AC除電器14h(以後分離極と
もいう)により除電されてトナー像受像体14aから分
離され、定着手段としての定着装置17へと搬送され
て、熱と圧力によって表面及び裏面に付着したトナーが
定着された後、排紙ローラ18を経て、装置外部のトレ
イへ排出される。
【0043】裏面画像のトナー像を記録紙Pへ転写した
後にトナー像受像体14a上に残ったトナーは、従動ロ
ーラ14eと対向して設けられ、トナー像受像体14a
に当接及び当接の解除可能なブレード部材を有する、ト
ナー像受像体のクリーニング手段とあいてのトナー像受
像体クリーニング装置14iによりクリーニングされ
る。また、表面画像のトナー像を記録紙Pへ転写した後
に感光体ドラム10上に残ったトナーは、裏面画像形成
時と同様に、感光体ドラムAC除電器16により除電を
受けた後、感光体ドラムクリーニング装置19によって
残留トナーを除去される。残留トナーを除去された感光
体ドラム10の周面は、帯電前の一様露光器12cによ
る露光によって除電され、引き続き、次の画像形成サイ
クルにはいる。
【0044】上記の画像形成装置においては、以上のよ
うにして重ね合わせカラートナー像を一括転写して記録
紙Pの両面にカラー画像を形成するので、トナー像受像
体14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこす
れ等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラ
ー画像を形成することができる。
【0045】前記のカラー画像形成装置に入力される原
稿の各色別の画像データは、例えば図4に示す装置本体
とは別体又は装置本体上部に設けた画像読取装置50に
よって読み取られる。
【0046】前記の画像読取装置50による場合、原稿
Dは表面を下向きとして下側よりページ順に積層されて
いて、搬出ベルト51とさばきローラ52の作動により
最下層の原稿Dが搬送路53に向け搬出される。
【0047】搬出された原稿Dは実線にて示す位置に付
勢されているガイド板53aを排除して破線にて示す位
置に退避させ、搬送ベルト54を介して透明体のプラテ
ンガラス55上に給紙されて、裏面を下向きにした状態
で原稿読取位置に一時停止される。
【0048】プラテンガラス55上の原稿Dの裏面画像
は、走査光学系を構成する照明ランプと第1ミラーから
成る第1ミラーユニット56と、V字状に位置した第2
ミラーと第3ミラーから成る第2ミラーユニット57
の、第1ミラーユニット56の速度Vによる読み取り動
作と、第2ミラーユニットによる同方向への速度V/2
による移動露光により読み取られて、投影レンズLとダ
イクロイックプリズムMを通して3個の撮像素子CCD
上に結像される。色分離して撮像素子CCD上に結像し
た裏面画像は、画像処理がなされた後各色の画像データ
として画像メモリ(I)に格納されると共に、前記の各
露光ユニット12に電気信号として出力されて感光体ド
ラム10上に潜像が形成され、現像を終えて形成された
トナー像は転写器14cによって転写されて、前述した
トナー像受像体14a上には裏面画像の形成が行われ
る。
【0049】画像読取装置50では裏面画像の読み取り
が終了すると、原稿Dは搬送ベルト54の一時的な逆回
転により反転給紙路58を経て表裏を反転し、再び搬送
路53を経て搬送ベルト54を介してプラテンガラス5
5上に給紙され、表面を下向きにした状態で原稿読取位
置に一時停止される。
【0050】プラテンガラス55上の原稿Dは表面画像
を前記の走査光学系によって読み取られ、画像処理がな
された後各色毎の画像データとして画像メモリ(II)に
一旦格納されると共に前記の各露光ユニット12に電気
信号として出力されて前述した感光体ドラム10上の表
面画像の形成が行われる。
【0051】トナー像受像体14a上に形成された前記
の裏面画像と感光体ドラム10上に形成された前記の表
面画像は給紙カセット15より給紙される1枚目の記録
紙Pの表裏に転写されて1枚目のコピーサイクルが終了
される。表面トナー像及び裏面トナー像を保持した記録
紙Pは定着装置17によって定着され、表裏を反転して
表面を下側にして装置外のトレイ上に排出される。
【0052】2枚目以降のコピーに際しては原稿Dの画
像読み取りは行われず、前記の画像メモリ(I)からの
画像データを出力することによって裏面画像が、また前
記の画像メモリ(II)からの画像データを出力すること
によって表面画像が形成されて、給紙カセット15より
給紙される2枚目以降の各記録紙Pの表裏に対してそれ
ぞれ表面画像及び裏面画像の転写がなされる。表面トナ
ー像及び裏面トナー像を保持した記録紙Pは定着装置1
7によって定着され、表面を下側にして先に排出した記
録紙上にページ順に積層される。
【0053】一方、画像読取装置50では、画像の読み
取りを終了した原稿Dは、搬送ベルト54の作動により
排紙ローラ59を介してトレイ60上に表面が下向きの
状態で下側よりページ順に積み重なるように排紙され
る。
【0054】図5は前記の装置における画像の転写部と
定着部の一構成例を示したもので、本例においては前記
の駆動ローラ14dに径の比較的小さいローラを使用
し、分離極14hを当該個所に設けることによって記録
紙Pのトナー像受像体14aからの分離性を高め、ロー
ラ140dと140eをさらに追設し、ローラ140d
を付勢することによってトナー像受像体14aにテンシ
ョンを加え、一方ローラ140eに対向してクリーニン
グ装置14iを設けることにより、トナー像受像体14
aは前記のクリーニング装置14iのブレードの圧接を
受けてクリーニングを行う構成をとっている。
【0055】上記構成の画像形成装置において、記録紙
Pは転写材供給手段であるタイミングローラ15cによ
る供給速度と全く同一の速度をもって中間転写体である
トナー像受像体14aから更に定着装置17へと搬送さ
れるのが理想であるが、実際には負荷の変動等により僅
かでも速度差を伴うものであることから、その結果記録
紙Pはトナー画像の転写や定着に際して引張り力を受
け、画像を乱し画質を損なうおそれがある。
【0056】そこで本発明においては、記録紙Pの供給
時とトナー像の転写や定着時の各搬送速度との間に許容
幅をもった速度差を設けて記録紙Pの搬送中の姿勢をト
ナー画像の転写や定着に支障の生じない僅かなたるみの
範囲内にはいっているように制限することによって画質
を損なうような引張り力を受けることのないように構成
している。
【0057】(実施の形態1)請求項1に係わる本発明
の実施形態を図6及び図7によって説明する。
【0058】前記画像形成装置における中間転写体によ
る転写材の搬送速度即ち前記のトナー像受像体14aの
周速度V2は、転写材供給手段による転写材の供給速度
即ち前記のタイミングローラ15cの周速度V1より僅
かに遅い速度に設定されていて、従って転写材たる記録
紙Pはタイミングローラ15cと前記の紙帯電ブラシ1
4fとの間において記録紙Pの先端部分がトナー像受像
体14aに吸着された状態となった後は若干のたるみを
生じループを形成しつつ搬送される。
【0059】また前記タイミングローラ15cと紙帯電
ブラシ14fとの間には記録紙Pの裏面側即ち下面に摺
接するカイド部材30が設けられていて、タイミングロ
ーラ15cによって供給された記録紙Pは先端を前記の
ガイド部材30に沿って搬送されたあと前記の紙帯電ブ
ラシ14fに突き当ててから前記のトナー受像体14a
の周面に静電的に吸着される。
【0060】前記のガイド部材30は記録紙Pのガイド
作用をより確実にするため、図7に示す如く、搬送上流
側の側端部30aが記録紙Pの供給当初における搬送方
向(破線にて示す)の裏面側即ち下面側に位置するよう
配設され、一方搬送下流側の側端部30bが記録紙Pの
供給当初における搬送方向(破線にて示す)の裏面下面
側に前記のトナー像受像体14aの吸着面が位置するよ
う配設されている。
【0061】その結果、記録紙Pは供給前期には図6の
一点鎖線をもって示す如く前記のガイド部材30の上面
に沿って略直線状に搬送され、また記録紙Pの先端部が
トナー受像体14aに吸着した後の供給後期には二点鎖
線をもって示す如くガイド部材30の上部に若干のルー
プを形成しつつ搬送されることとなってその搬送姿勢の
変動範囲が限定され、それによって供給された記録紙P
はトナー像受像体14aに対しトナー像を乱すことなく
受け渡しが連続的に行われることとなる。
【0062】前記したタイミングローラ15cによって
給送された記録紙Pのトナー像受像体14aに対する受
け渡しは、前記のループ形成による記録紙Pの弛み量が
タイミングローラ15cと紙帯電ブラシ14fとの間の
搬送可能とする最短の搬送距離の5%以下に収まれば支
障なく行われることが本発明者らの実験により確認さ
れ、5%を越えて記録紙が弛むと記録紙が折れ曲がって
ジャムとなり易くなることから、前述したタイミングロ
ーラ15cとトナー像受像体14aの各搬送速度V1
2の速度差は次のようにして設定される。
【0063】即ち、本画像形成装置で使用される記録紙
Pの最大長さをL1、タイミングローラ15cと紙帯電
ブラシ14fとの間の搬送可能とする最短の搬送距離を
2、記録紙Pの先端がトナー像受像体14aに到達し
てより時間t経過後のループのたるみ量をx1、時間t
経過後のトナー像受像体14a上の記録紙Pの移動距離
をx2としたとき、 t=x2/V21=(V1−V2)t 式とにより前記の搬送速度の差は V1−V2=(x1/x2)×V2 となる。
【0064】先に説明した実験的に得られた条件式とし
て、 x1=L2×0.05 またこの時の記録紙Pのトナー像受像体14a上の移動
距離の最大値は、 x2max=L1−L2 従って式より V1−V2≦{(L2×0.05)/(L1−L2)}×V2 を満足するようV1とV2が設定されれば良い。
【0065】更に上記の関係式は余裕を設けて V1−V2≦{(L2×0.05)/L1}×V2 の関係にあることが好ましい。
【0066】更にまた搬送路に適当量のループを安定し
て形成するには安全を期してV1とV2の差はV2の1%
以上とするのが好ましく、式と併せてて下記条件式
を満たしていることが好ましい条件である。
【0067】 0.01×V2≦V1−V2≦{(L2×0.05)/L1}×V2 (実施の形態2)請求項4に係わる発明の実施形態を図
8によって説明する。
【0068】前記の画像形成装置における定着手段によ
る転写材の搬送速度即ち前記のローラ17aとローラ1
7bとによって形成されるニップ部Nの周速度V3は、
中間転写体による転写材の搬送速度即ち前記のトナー像
受像体14aの周速度V2より僅かに遅い速度に設定さ
れていて、従って転写材たる記録紙Pは記録紙Pの先端
部分がニップ部Nに挟持された状態となった後は紙分離
AC除電器14hとローラ17aが形成する前記のニッ
プ部Nとの間において若干のたるみを生じループを形成
しつつ搬送されることとなる。
【0069】また前記の定着手段のニップ部Nは図8
(a)に示す如く転写材の裏面側即ちローラ17b側に
対し凸面に形成されるか若しくは図8(b)に示す如く
ニップ部Nの入口と出口の傾きを転写材の搬送方向に対
して裏面側に傾斜した平面に形成されていて、トナー像
受像体14aの周面より分離した記録紙Pは先端を前記
のローラ17aの周面に突き当てたあとその周面に沿っ
て前記のニップ部Nに搬送され挟着加熱されて転写した
表裏両面のトナー像を同時に定着されるようになってい
る。
【0070】その結果、トナー像の転写後記録紙Pはト
ナー像受像体14aから分離初期にはそれぞれ一点鎖線
をもって示す如く略直線状に搬送されて定着ローラ17
aの周面に突き当てられ、また記録紙Pの先端がニップ
部Nによって挟持された以降の分離後期にはそれぞれ二
点鎖線をもって示す如く前記のニッブ部Nの形状に基づ
く付勢により記録紙Pは側面側に凸状のループを形成し
つつ搬送されることとなり、その搬送姿勢の変動範囲が
後に説明する搬送条件を満たすことによって限定され、
それによって搬送された記録紙Pは安定した搬送がなさ
れて転写したトナー像を乱すことなく受け渡しされて定
着されることとなる。
【0071】前述した記録紙Pの定着装置17に対する
受け渡しは、前記のループ形成による記録紙Pの弛み量
が紙分離AC除電器14hとニップ部Nとの間の搬送を
可能とする最短の搬送距離の5%以下であれば支障なく
記録紙の搬送が行われ、5%を越えて記録紙が弛むと記
録紙表面のトナー像が紙分離AC除電器14hに擦れて
表面画像が乱れたり、或いは定着ニップ部の入口で折れ
曲がってジャムとなったりし易くなることが本発明者ら
の実験により確認されていることから、前述したトナー
像受像体14aによる搬送速度V2とローラ17a及び
17bによる搬送速度V3の差は次のようにして設定さ
れる。
【0072】即ち本画像形成装置で使用される記録紙P
の最大長さをL1、紙分離AC除電器14hとニップ部
Nとの間の搬送を可能とする最短の搬送距離L3、記録
紙Pの先端がニップ部Nに挟持されてより時間t経過後
の記録紙Pの弛み量をx3、時間t経過後の記録紙Pの
移動距離をx4としたとき、 t=x4/V3 ′ x3=(V2−V3)t ′ 式′と′より前記の搬送速度の差は V2−V3=(x3/x4)×V3 ′ 先の実験的に得られた条件式として x3≦L3×0.05 またこの時の記録紙Pのニップ面上の移動距離の最大値
は、 x4max=L1−L3 従って式′より V2−V3≦{(L3×0.05)/(L1−L3)}×V3 ′ を満足するようV2とV3が設定されれば良い。
【0073】更に上記の関係式′は余裕を設けて V2−V3≦{(L3×0.05)/L1}×V3 ′ 更にまた搬送路に適当量のループを安定して形成するに
は安全を期してV2とV3の差はV3の1%以上とするの
が好ましく、式′と併せて下記条件式′を満たして
いることが好ましい条件である。
【0074】 0.01×V3≦V2−V3≦{(L3×0.05)/L1}×V3
【0075】
【発明の効果】本発明の請求項1及び6により転写材は
中間転写体又は定着手段への搬送過程において画質を低
下させるような引張り力を全く受けることなく適度のた
るみを安定した形でもつことによりトナー画像を乱すお
それなく転写領域、次いで定着領域へと順次搬送される
こととなり、また請求項2、3及び7、8により前記の
各領域に向けての転写材の受け渡しの際のトナー像が乱
れることが防止され、安全性と確実性が保証され、更に
請求項4、5及び9、10により転写材の過度の弛みが
生じることも防止され、ジャム等の搬送不良が生じるこ
とが防止されることとなって、その結果両面にトナー画
像を保持した転写材の搬送性が安定してかつ良好で、形
成した画像を損なうことなく品質を保って記録すること
の出来る画像形成装置が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の断面構成図。
【図2】像形成体の側断面図。
【図3】トナー像の形成状態と転写材の供給を示す説明
図。
【図4】画像読取装置の断面構成図。
【図5】画像形成装置の要部構成図。
【図6】転写材の中間転写体に対する搬送姿勢を示す説
明図。
【図7】ガイド部材の設定位置を示す要部図。
【図8】転写材の定着手段に対する搬送姿勢を示す説明
図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像形成体) 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体(中間転写体) 14b 転写域 14c 転写器(第1の転写手段) 14d 駆動ローラ 14f 紙帯電ブラシ、紙帯電器(転写材帯電手段) 14g 裏面転写器(第2の転写手段) 14h 分離極(紙分離AC除電器) 15 給紙カセット 15c タイミングローラ(転写材供給手段) 17 定着装置(定着手段) 30 ガイド部材 N ニップ部
フロントページの続き (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体と、像形成体上にトナー像を形
    成する手段と、像形成体上のトナー像を転写可能であり
    かつ転写材を搬送する手段である中間転写体と、像形成
    体上及び中間転写体上のトナー像と同期して転写材を供
    給する転写材供給手段と、転写材を帯電して中間転写体
    に静電吸着させる転写材帯電手段と、像形成体上のトナ
    ー像を中間転写体又は転写材の表面に転写する第1の転
    写手段と、中間転写体上のトナー像を転写材の裏面に転
    写する第2の転写手段と、転写材上のトナー像を定着す
    る定着手段とを有する画像形成装置において、前記中間
    転写体による転写材の搬送速度を前記転写材供給手段に
    よる転写材の供給速度よりも遅く設定する、ことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写材供給手段と前記転写材帯電手
    段との間に転写材の裏面側をガイドする部材を設け、前
    記転写材供給手段によって供給される転写材の先端を前
    記ガイド部材に沿って進入させ、一旦前記転写材帯電手
    段に突き当ててから前記中間転写体に静電吸着させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写材供給手段による転写材供給位
    置における転写材の進行方向に向って、前記ガイド部材
    を転写材の裏面側に向くよう位置させるとともに、前記
    ガイド部材の転写材搬送方向下流側端部における転写材
    の進行方向に対して、転写材が前記中間転写体に静電吸
    着する位置を転写材の裏面側に向くよう位置させる、こ
    とを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材供給手段から前記中間転写体
    に搬送される最大サイズの転写材に対しても、転写材上
    に生じる弛みが許容範囲内にあるような速度関係とした
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写材供給手段による転写材の供給
    速度をV1(mm/sec)、前記中間転写体による転
    写体の搬送速度をV2(mm/sec)、転写材の搬送
    方向に最大サイズの長さをL1(mm)、前記転写材供
    給手段による転写材供給位置から前記ガイド部材を経て
    転写材が前記転写材帯電手段に突き当たるまでの最短の
    距離をL2(mm)としたとき、 0.01×V2≦V1−V2≦{(L2×0.05)/
    1}×V2 とすることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像形成体と、像形成体上にトナー像を形
    成する手段と、像形成体上のトナー像を転写可能であり
    かつ転写材を搬送する手段である中間転写体と、像形成
    体上のトナー像を中間転写体又は転写材の表面に転写す
    る第1の転写手段と、中間転写体上のトナー像を転写材
    の裏面に転写する第2の転写手段と、対となって回動す
    る定着部材によって転写材を挟持搬送して転写材上のト
    ナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置にお
    いて、前記定着手段による転写材の搬送速度を前記中間
    転写体による転写材の搬送速度よりも遅く設定する、こ
    とを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記定着部材を変形圧接状態にしたとき
    のニップ部を、転写材の裏面側に凸の形状とするか、或
    いは入口と出口のニップ部の傾きを転写材の搬送方向に
    向って裏面側に傾かせるか、の何れかに設定する、こと
    を特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記中間転写体から分離した転写材の先
    端を一旦表面側の前記定着部材に突き当ててからニップ
    部に進入させる、ことを特徴とする請求項7記載の画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 前記中間転写体から搬送される最大サイ
    ズの転写材に対しても転写材上に生じる弛みが許容範囲
    内にあるような速度関係としたことを特徴とする請求項
    6〜8の何れか1項記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 中間転写体による転写材の搬送速度を
    2(mm/sec)、定着手段による転写材の搬送速
    度をV3(mm/sec)、転写材の搬送方向に搬送さ
    れる最大サイズの長さをL1(mm)、転写材が中間転
    写体から分離する位置から定着手段のニップ部の入口ま
    での最短距離をL3(mm)としたとき、 0.01×V3≦V2−V3≦(L3×0.05)/L1
    ×V3 とすることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
JP9135220A 1997-05-26 1997-05-26 画像形成装置 Pending JPH10326035A (ja)

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EP98109448A EP0881547A3 (en) 1997-05-26 1998-05-25 Electrophotographic type image forming apparatus

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