JP2000267519A - 両面画像形成装置 - Google Patents

両面画像形成装置

Info

Publication number
JP2000267519A
JP2000267519A JP11068109A JP6810999A JP2000267519A JP 2000267519 A JP2000267519 A JP 2000267519A JP 11068109 A JP11068109 A JP 11068109A JP 6810999 A JP6810999 A JP 6810999A JP 2000267519 A JP2000267519 A JP 2000267519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate transfer
image
toner image
transfer member
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11068109A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Satoru Haneda
哲 羽根田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP11068109A priority Critical patent/JP2000267519A/ja
Publication of JP2000267519A publication Critical patent/JP2000267519A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト状の中間転写体上でのジャム処理の際
での、中間転写体の手動回転時の像担持体と中間転写体
との擦れによる像担持体や中間転写体の損傷を防止する
両面画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 像担持体と中間転写体とを当接及び当接
解除可能とするとともに、中間転写体を駆動する駆動ロ
ーラを手動操作により回転可能とし、像担持体と中間転
写体とが当接解除しているときに手動操作による駆動ロ
ーラの回転を可能とし、像担持体と中間転写体とが当接
しているときには手動操作による駆動ローラの回転を禁
止することを特徴とする両面画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段と画像書込手段と現像手段とを配置して像担持
体に形成したトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の両面画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像担持
体上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給送装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給送装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】このように両面画像形成装置では、上記の
如く、両面反転給送装置への給送や定着装置を2度通す
等の転写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性
が低く、転写材のジャムやしわ等を引き起こす原因とな
っていた。
【0004】これに対し、特公昭49−37538号公
報、同54−28740号公報、特開平1−44457
号公報や同4−214576号公報等により、像担持体
と中間転写体とを用いて転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案されている。
【0005】また、本願発明者らは、感光体ドラム(像
担持体)の周りに帯電手段、画像書込手段、現像手段等
よりなるトナー像形成手段を複数組配置し、感光体ドラ
ム上に形成した重ね合わせカラートナー像を一旦ベルト
状の中間転写体に一括して転写した後、再度感光体ドラ
ム上に重ね合わせカラートナー像を形成し、感光体ドラ
ム上のトナー像及び中間転写体上のトナー像とタイミン
グを合わせて給送され、中間転写体により搬送される転
写材の両面にそれぞれ、感光体ドラム上のトナー像を表
面画像として転写し、また中間転写体上のトナー像を裏
面画像として転写した後、中間転写体から転写材を分離
し、転写材上のトナー像を定着して両面カラー画像を形
成する画像形成装置や画像形成方法を特開平9−258
492号公報や特開平9−258516号公報にて開示
した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如きベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)を用いて
転写材の両面に画像を形成する両面画像形成装置におい
て、中間転写ベルト上でのジャム処理の際に、手動回転
により中間転写ベルトと像担持体(感光体ドラム)とを
連動して駆動し、ジャム処理を行っていた。手動回転は
感光体ドラムと中間転写体ベルトとが接触している状態
でも可能であったため、ユーザがうっかり手動回転用の
レバーを回してしまったような場合には感光体ドラムと
中間転写ベルトが擦れて弱い方が損傷してしまうという
問題が起こる。
【0007】本発明は上記の問題点を解決し、ベルト状
の中間転写体上でのジャム処理の際での、中間転写体の
手動回転時の像担持体と中間転写体との擦れによる像担
持体や中間転写体の損傷を防止する両面画像形成装置を
提供することを第1の目的とする。
【0008】また上記の両面画像形成装置においては、
中間転写体ベルトの寄り防止のため、中間転写ベルトの
両端部に寄り止めゴムをつけ、これによって中間転写ベ
ルトの寄りを食い止めている。しかしながらこの方法で
長期間に亘って中間転写ベルトの寄り防止を行っている
と、寄り止めゴムが対応するローラの段差部に常時押し
つけられていることになるため、また寄り止めゴム部分
がローラの段差部に乗り上げ気味になったりするため、
寄り止めゴム周辺の中間転写ベルト端部にストレスがか
かってしまい、中間転写体ベルトの端部に亀裂が生じて
しまうという問題が起こる。
【0009】本発明は上記の問題点を解決し、ベルト状
の中間転写体の寄りを補正し、ベルト状の中間転写体の
寄りにより中間転写体端部に加わるストレスを低減し、
中間転写体端部の亀裂の発生を防止する両面画像形成装
置を提供することを第2の目的とする。
【0010】また上記の両面画像形成装置においては、
中間転写体ベルトの平面性が悪い場合、中間転写ベルト
上の裏面トナー像を転写材上に転写する2次転写手段
(2次転写器)に、中間転写ベルトを挟んで対向して設
けられる2次転写対向ローラと中間転写ベルトとの密着
または中間転写ベルトと転写材との密着が悪くなり、密
着していない部分が2次転写不良となってしまい、裏面
画像に転写抜けが生じるという問題が起こる。
【0011】本発明は上記の問題点を解決し、2次転写
対向ローラとベルト状の中間転写体との密着性を向上
し、2次転写不良による裏面画像の転写抜けの発生を防
止する両面画像形成装置を提供することを第3の目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、トナ
ー像形成手段により形成されたトナー像を表面に担持す
る像担持体と、該像担持体上のトナー像が転写され、転
写された該トナー像を表面に担持するとともに、転写材
を支持搬送するベルト状の中間転写体と、前記像担持体
上のトナー像を前記中間転写体または前記転写材の表面
に転写する1次転写手段と、前記中間転写体上のトナー
像を前記転写材の裏面に再転写する2次転写手段と、前
記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する両
面画像形成装置において、前記像担持体と前記中間転写
体とを当接及び当接解除可能とするとともに、前記中間
転写体を駆動する駆動ローラを手動操作により回転可能
とし、前記像担持体と前記中間転写体とが当接解除して
いるときに前記手動操作による前記駆動ローラの回転を
可能とし、前記像担持体と前記中間転写体とが当接して
いるときには前記手動操作による前記駆動ローラの回転
を禁止することを特徴とする両面画像形成装置(第1の
発明)、及び、第1のトナー像形成手段により形成され
たトナー像を表面に担持する第1の像担持体と、第2の
トナー像形成手段により形成されたトナー像を表面に担
持する第2の像担持体と、前記第1の像担持体上のトナ
ー像が転写され、転写された該トナー像を表面に担持す
るとともに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転写
体と、前記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写
体に転写する第1の1次転写手段と、前記第2の像担持
体上のトナー像を前記転写材の表面に転写する第2の1
次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写
材の裏面に再転写する2次転写手段と、前記転写材上の
トナー像を定着する定着手段とを有する両面画像形成装
置において、前記第2の像担持体と前記中間転写体とを
当接及び当接解除可能とするとともに、前記中間転写体
を駆動する駆動ローラを手動操作により回転可能とし、
前記第2の像担持体と前記中間転写体とが当接解除して
いるときに前記手動操作による前記駆動ローラの回転を
可能とし、前記第2の像担持体と前記中間転写体とが当
接しているときには前記手動操作による前記駆動ローラ
の回転を禁止することを特徴とする両面画像形成装置
(第2の発明)によって達成される。
【0013】また、上記第2の目的は、トナー像形成手
段により形成されたトナー像を表面に担持する像担持体
と、該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該
トナー像を表面に担持するとともに、転写材を支持搬送
するベルト状の中間転写体と、前記像担持体上のトナー
像を前記中間転写体または前記転写材の表面に転写する
1次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転
写材の裏面に再転写する2次転写手段と、前記転写材上
のトナー像を定着する定着手段とを有する両面画像形成
装置において、非画像形成時に、前記像担持体を停止し
た状態で前記中間転写体を逆方向に回動させる前記中間
転写体の予備回転を行うことを特徴とする両面画像形成
装置(第3の発明)、及び、第1のトナー像形成手段に
より形成されたトナー像を表面に担持する第1の像担持
体と、第2のトナー像形成手段により形成されたトナー
像を表面に担持する第2の像担持体と、前記第1の像担
持体上のトナー像が転写され、転写された該トナー像を
表面に担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
状の中間転写体と、前記第1の像担持体上のトナー像を
前記中間転写体に転写する第1の1次転写手段と、前記
第2の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に転写
する第2の1次転写手段と、前記中間転写体上のトナー
像を前記転写材の裏面に再転写する2次転写手段と、前
記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する両
面画像形成装置において、非画像形成時に、前記第1お
よび前記第2の像担持体を停止した状態で前記中間転写
体を逆方向に回動させる前記中間転写体の予備回転を行
うことを特徴とする両面画像形成装置(第4の発明)に
よって達成される。
【0014】また、上記第3の目的は、トナー像形成手
段により形成されたトナー像を表面に担持する像担持体
と、該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該
トナー像を表面に担持するとともに、転写材を支持搬送
するベルト状の中間転写体と、前記像担持体上のトナー
像を前記中間転写体または前記転写材の表面に転写する
1次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転
写材の裏面に再転写する2次転写手段と、前記転写材上
のトナー像を定着する定着手段とを有する両面画像形成
装置において、前記中間転写体は、少なくとも、前記1
次転写手段により前記像担持体上のトナー像を前記中間
転写体または前記転写材の表面に転写する1次転写位
置、前記2次転写手段により前記中間転写体上のトナー
像を前記転写材の裏面に転写する2次転写位置、および
前記転写材を前記中間転写体から分離する転写材分離位
置において曲率を有し、前記1次転写位置における前記
中間転写体の曲率は前記像担持体の曲率により形成さ
れ、また前記2次転写位置および前記転写材分離位置に
おける前記中間転写体の曲率はそれぞれ前記中間転写体
を張架する2次転写対向ローラおよび分離ローラにより
形成され、前記像担持体の曲率半径をR1(mm)、前
記2次転写対向ローラの曲率半径をR2(mm)、前記
分離ローラの曲率半径をR3(mm)としたとき、R3
<R2≦R1とし、前記中間転写体の、前記像担持体へ
の巻き付き角をθ1(°)、前記2次転写対向ローラへ
の巻き付き角をθ2(°)、前記分離ローラへの巻き付
き角をθ3(°)としたとき、θ2≦θ1<θ3とする
ことを特徴とする両面画像形成装置(第5の発明)、及
び、第1のトナー像形成手段により形成されたトナー像
を表面に担持する第1の像担持体と、第2のトナー像形
成手段により形成されたトナー像を表面に担持する第2
の像担持体と、前記第1の像担持体上のトナー像が転写
され、転写された該トナー像を表面に担持するととも
に、転写材を支持搬送するベルト状の中間転写体と、前
記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写
する第1の1次転写手段と、前記第2の像担持体上のト
ナー像を前記転写材の表面に転写する第2の1次転写手
段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面
に再転写する2次転写手段と、前記転写材上のトナー像
を定着する定着手段とを有する両面画像形成装置におい
て、前記中間転写体は、少なくとも、前記第2の1次転
写手段により前記第2の像担持体上のトナー像を前記転
写材の表面に転写する第2の1次転写位置、前記2次転
写手段により前記中間転写体上のトナー像を前記転写材
の裏面に転写する2次転写位置、および前記転写材を前
記中間転写体から分離する転写材分離位置において曲率
を有し、前記第2の1次転写位置における前記中間転写
体の曲率は前記第2の像担持体の曲率により形成され、
また前記2次転写位置および前記転写材分離位置におけ
る前記中間転写体の曲率はそれぞれ前記中間転写体を張
架する2次転写対向ローラおよび分離ローラにより形成
され、前記第2の像担持体の曲率半径をR11(m
m)、前記2次転写対向ローラの曲率半径をR2(m
m)、および前記分離ローラの曲率半径をR3(mm)
としたとき、R3<R2≦R11とし、前記中間転写体
の、前記第2の像担持体への巻き付き角をθ11
(°)、前記2次転写対向ローラへの巻き付き角をθ2
(°)、前記分離ローラへの巻き付き角をθ3(°)と
したとき、θ2≦θ11<θ3とすることを特徴とする
両面画像形成装置(第6の発明)によって達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお以下の実施の形態の説明にお
いて、中間転写体により支持搬送される転写材の、像担
持体に対向する側の面を表面、他方の面すなわち中間転
写体に対向する側の面を裏面といい、転写材の表面に転
写される画像を表面画像、転写材の裏面に転写される画
像を裏面画像という。
【0016】先ず、本発明の請求項1ないし3、請求項
7ないし11、及び請求項17または18に共通する第
1の例の両面画像形成装置の実施の形態の画像形成プロ
セス、各機構について、図1ないし図3を用いて説明す
る。図1は、本発明の請求項1ないし3、請求項7ない
し11、及び請求項17または18に共通する第1の例
の両面画像形成装置の実施の形態を示すカラー画像形成
装置の断面構成図であり、図2は、図1の像担持体の側
断面図であり、図3は、図1の両面画像形成装置におけ
るトナー像形成状態を示す図であり、図3(A)は、像
担持体に形成した裏面画像を中間転写体上に転写すると
きのトナー像形成状態を示す図であり、図3(B)は、
中間転写体上の裏面画像と同期して像担持体に表面画像
を形成するときのトナー像形成状態を示す図であり、図
3(C)は、転写材上への両面画像形成を示す図であ
る。
【0017】図1において、10は像担持体である感光
体ドラム、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン
帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学
系、13は各色毎の現像手段である現像器、14aは中
間転写体である中間転写ベルト、14cは像担持体上の
トナー像を中間転写体および転写材の表面に転写する1
次転写手段である1次転写器、14gは中間転写体上の
トナー像を転写材の裏面に転写する2次転写手段である
2次転写器、150は転写材帯電手段である紙帯電器、
160は爪部材である分離爪210と拍車部材である拍
車162とを有する搬送部、17は定着手段である定着
装置である。
【0018】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によっ
て形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a
−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を形
成したものであり、導電層を接地した状態で図1の矢印
で示す時計方向に、例えば80〜400mm/secの
線速度にて回転される。
【0019】感光体ドラム10は、図2に示すように、
それを係合固定する両端部のフランジ部材10A及び1
0Bに嵌込まれたベアリングB1,B2により、装置本
体に架設固定されるドラム軸30に対し軸受けされて回
転自在に支持され、フランジ部材10Bの一体とする歯
車Gが装置本体側の不図示の駆動歯車と噛合して駆動さ
れることにより所定の方向に定速で回転される。
【0020】像担持体上にトナー像を形成する手段は、
帯電手段であるスコロトロン帯電器11、画像書込手段
である露光光学系12及び現像手段である現像器13か
らなり、これらを1組として、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の各色の画像
形成プロセス用として4組設けられ、図1の矢印にて示
す感光体ドラム10の回転方向に対して、Y、M、C、
Kの順に配置される。
【0021】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有
し、感光体ドラム10の感光層と対峙して取付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施
形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム1
0に対し一様な電位を与える。放電電極11aとして
は、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能で
ある。
【0022】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の内部に配置される。図2に示すように、それぞれ
の露光光学系12は、ドラム軸30と平行に主走査方向
に配列された像露光光(画像書込光)の発光素子として
のLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた
線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光
伝送体(商品名:セルフォックレンズアレイ)12b
と、セルフォックレンズアレイ12bを保持するレンズ
ホルダ12cとで構成される露光用ユニットであり、保
持部材20に取付けられる。保持部材20には各色毎の
露光光学系12の他に転写同時露光器12d及び一様露
光器12eが取付けられ、一体となって感光体ドラム1
0の透光性の基体内部に収容される。各色毎の露光光学
系12は、別体の画像読取装置によって読み取られメモ
リに記憶された各色の画像データに従って感光体ドラム
10の感光層を裏面から画像書込し、感光体ドラム10
上に静電潜像を形成する。露光素子12aとしては、L
EDの他、FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミ
ネッセンス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素
子をアレイ状に並べたものを用いることも可能である。
像露光光(画像書込光)の発光素子の発光波長は、通常
Y、M、Cのトナーに対して透過性の高い780〜90
0nmの範囲のものが用いられるが、本実施形態におい
ては裏面から画像書込を行う方式であるため、カラート
ナーに対して透過性を十分に有しないこれより短い40
0〜780nmの波長でもよい。また、像露光光の80
%以上は感光体ドラム10の感光層で吸収されることか
ら、感光体ドラム10表面のカラートナーによる反射や
吸収の影響は無視することができる。一般にカラートナ
ーの現像順はトナー像や現像器13への混色の関係から
Y、M、C、Kの順が好ましい。なお図2において、W
Aは像露光光の発光素子(LED)よりのリード線であ
る。
【0023】各色毎の現像手段である現像器13は、感
光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体
ドラム10の回転方向と順方向に回転する例えば厚み
0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性
のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリー
ブ131と、現像ケーシング138とを有し、現像ケー
シング138の内部には、各々イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分或い
は二成分現像剤を収容している。それぞれの現像器13
の現像スリーブ131は不図示の突き当てコロにより感
光体ドラム10と所定の間隙、例えば100〜500μ
mをあけ、層厚80〜300μmの現像スリーブ131
上の現像剤が感光体ドラム10と非接触に保たれてお
り、現像スリーブ131に対して直流電圧と交流電圧を
重畳した現像バイアスを印加することにより、非接触の
反転現像を行い、感光体ドラム10上にトナー像を形成
する。
【0024】中間転写体である中間転写ベルト14aは
体積抵抗率が108〜1016Ω・cm、好ましくは109
〜1012Ω・cmの無端ベルトであり、例えば変性ポリ
イミド、熱硬化ポリイミド、エチレン−テトラフルオロ
エチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンア
ロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分
散した厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルム基体
の外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として
厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った2層構
成のシームレスベルトである。中間転写ベルト14aの
基体としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタン
ゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの
半導電性ゴムベルトを使用することもできる。中間転写
ベルト14aは、分離ローラである駆動ローラ140と
2次転写対向ローラ14jと従動ローラ14eとガイド
ローラ14fとテンションローラ14iとに張架され、
図1の矢印で示す反時計方向に回転される。ガイドロー
ラ14f、従動ローラ14e、2次転写対向ローラ14
j及び駆動ローラ140は固定位置で回転され、テンシ
ョンローラ14iは不図示のバネ等の弾力により移動可
能に支持されて回転される。不図示の駆動モータよりの
駆動をうけて駆動ローラ140が回転され、中間転写ベ
ルト14aを駆動して回転させる。中間転写ベルト14
aの回転により2次転写対向ローラ14j、従動ローラ
14e、ガイドローラ14f及びテンションローラ14
iが従動して回転される。回転中の中間転写ベルト14
aのベルト弛みがテンションローラ14iにより緊張さ
れる。中間転写ベルト14aが従動ローラ14eに張架
される位置に転写材である記録紙Pが供給され、中間転
写ベルト14aによって搬送される。分離ローラである
駆動ローラ140に張架される中間転写ベルト14aの
定着装置17側の端部の曲率部KTにおいて中間転写ベ
ルト14aから記録紙Pが分離される。
【0025】像担持体上のトナー像を中間転写体に転写
および転写材の表面に転写する1次転写手段としての1
次転写器14cは、中間転写ベルト14aを挟んで感光
体ドラム10に対向して設けられるコロナ放電器であ
り、中間転写ベルト14aと感光体ドラム10との間に
転写域14bを形成する。1次転写器14cにはトナー
と反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流
電圧が印加され、感光体ドラム10上のトナー像を中間
転写ベルト14a上または転写材である記録紙Pの表面
に転写する。1次転写器14cとしてはコロナ放電器の
他に転写ローラや転写ブレードを用いることも可能であ
る。
【0026】中間転写体上のトナー像を転写材の裏面に
転写する2次転写手段である2次転写器14gはコロナ
放電器により構成され、1次転写器14cと駆動ローラ
140との間で、中間転写ベルト14aを挟んで接地さ
れた2次転写対向ローラ14jに対向して設けられ、ト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の
直流電圧が印加され、中間転写ベルト14a上のトナー
像を記録紙Pの裏面に転写する。
【0027】転写材帯電手段である紙帯電器150は好
ましくは鋸歯状電極により構成され、中間転写ベルト1
4aを挟んで接地された従動ローラ14eと対向して設
けられ、トナーと同極性(本実施形態においてはマイナ
ス極性)の直流電圧が印加され、記録紙Pを帯電して中
間転写ベルト14aに吸着させる。紙帯電器150とし
ては鋸歯状電極の他に、コロナ放電器や中間転写ベルト
14aに当接および当接解除可能な紙帯電ブラシや紙帯
電ローラ等を用いることも可能である。
【0028】搬送部160は、爪部材である分離爪21
0と拍車部材である拍車162とを有し、中間転写ベル
ト14aの定着装置17側の端部の曲率部KTと定着装
置17との間に設けられる。搬送部160は、定着装置
17からの熱により、中間転写ベルト14aが変形した
り、中間転写ベルト14aに担持されるトナー像が融着
気味になって転写しにくくなったり、中間転写ベルト1
4a上にトナーが固着したりすることを防止する。
【0029】爪部材である分離爪210は中間転写ベル
ト14aの曲率部KTに近接し、中間転写ベルト14a
と所定の間隔、好ましくは0.1〜2.0mmを空けて
支持軸221に固定されて設けられ、記録紙Pが中間転
写ベルト14aより分離される際に、中間転写ベルト1
4a方向へ曲がって搬送されようとする記録紙Pの先端
部を当接させ、記録紙Pの曲率分離を補助する。
【0030】拍車部材である拍車162は、周面に複数
の突起部162aを有し、回転支持軸165を中心とし
て回転自在に設けられる。拍車162は、記録紙Pの裏
面側をガイドして記録紙Pを搬送し、両面にトナー像を
有する記録紙Pの裏面トナー像の乱れを防止するととも
に、記録紙Pの定着装置17への進入方向を一定にしな
がら記録紙Pを安定して定着装置17へと搬送する。
【0031】分離爪210と拍車162とは、中間転写
ベルト14a上の転写材搬送面或いはその延長面に対
し、感光体ドラム10の有る側と反対側に配設される。
転写材搬送面或いはその延長面の両側に拍車部材である
拍車162を設けることも可能である。
【0032】定着手段である定着装置17は、内部にヒ
ータを有する第1定着ローラ17aと第2定着ローラ1
7bとの2本のローラ状の定着部材で構成され、第1定
着ローラ17aと第2定着ローラ17bとの間のニップ
部Tで記録紙Pを挟持搬送し、熱と圧力とをくわえるこ
とにより、ニップ部Tを搬送される記録紙P上のトナー
像を定着する。
【0033】次に画像形成プロセスを説明する。
【0034】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印
で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のス
コロトロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラム1
0に電位の付与が開始される。
【0035】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわち
Yの画像データに対応する電気信号による画像書込が開
始され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像
に対応する静電潜像が形成される。
【0036】前記の潜像はYの現像器13により非接触
の状態で反転現像され、感光体ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0037】次いで感光体ドラム10は、Yのトナー像
の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯
電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12によ
って第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電
気信号による画像書込が行われ、Mの現像器13による
非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナ
ー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形
成される。
【0038】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシア
ン(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその
上に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光
学系12およびKの現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒
色(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る。
【0039】これらY、M、C及びKの露光光学系12
による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込はド
ラムの内部より前述した透光性の基体を通して行われ
る。従って第2、第3および第4の色信号に対応する画
像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0040】上記の画像形成プロセスによって像担持体
である感光体ドラム10上に形成された裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像は、転写域14bにおいて、
1次転写器14cによって、中間転写体である中間転写
ベルト14a上に一括して転写される(図3(A))。
この際、良好な転写がなされるように、感光体ドラム1
0の内部に設けた転写同時露光器12dによる一様露光
が行われるようにしてもよい。
【0041】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、像担持体クリーニング手段であるクリーニング
装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材
から成るクリーニングブレード19aによってクリーニ
ングされ、スクリュウ19bによって不図示の排トナー
容器に回収される。また、感光体ドラム10の周面は、
例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様露光器12
eによる露光によって先の画像形成における感光体ドラ
ム10の履歴が解消される。
【0042】以上のようにして中間転写ベルト14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、感光体ドラム10上には上記のカラー画像形成プ
ロセスと同様にして、引続き表面画像となる重ね合わせ
カラートナー像が形成される(図3(B))。この際、
感光体ドラム10上に形成される表面画像は、前記感光
体ドラム10上に形成した裏面画像に対して鏡像となる
ように画像データが変更される。
【0043】感光体ドラム10上への表面画像形成にと
もなって転写材である記録紙Pが転写材収納手段である
給紙カセット15より、送り出しローラ15aにより送
り出され、転写材給送手段としてのタイミングローラ1
5bへ搬送され、タイミングローラ15bの駆動によっ
て、感光体ドラム10上に形成される表面画像のカラー
トナー像と、中間転写ベルト14aに担持されている裏
面画像のカラートナー像との同期がとられて転写域14
bへ給送される。この際、給送される記録紙Pは、記録
紙Pの表面側に設けられる転写材帯電手段である紙帯電
器150によりトナーと同極性に帯電され、中間転写ベ
ルト14aに吸着されて転写域14bへ搬送される。ト
ナーと同極性に紙帯電を行うことにより、中間転写ベル
ト14a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像
と引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止して
いる。
【0044】転写域14bではトナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される1次
転写器14cによって感光体ドラム10上の表面画像が
一括して記録紙Pの表面に転写される。このとき、中間
転写ベルト14a上の裏面画像は記録紙Pに転写されな
いで中間転写ベルト14a上に存在する。この際、良好
な転写がなされるように、転写域14bと対向して感光
体ドラム10の内部に設けられた、例えば発光ダイオー
ドを用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行わ
れるようにしてもよい。
【0045】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の電圧が印加される2次転写器14gへと搬送さ
れ、2次転写器14gにより中間転写ベルト14aの周
面上の裏面画像が一括して記録紙Pの裏面に転写される
(図3(C))。
【0046】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pは、中間転写ベルト14aの曲率部KTの曲率と、中
間転写ベルト14aと所定の間隔を空けて搬送部160
に設けられる分離爪210とにより、中間転写ベルト1
4aから分離され、搬送部160に設けられた拍車16
2を通して定着手段としての定着装置17へと搬送さ
れ、第1定着ローラ17aと第2定着ローラ17bとの
間のニップ部T間を搬送され、ニップ部Tで熱と圧力と
をくわえられることにより記録紙P上のトナー像が定着
される。両面画像記録がなされた記録紙Pは表裏を反転
されて送られ、排紙ローラ18により装置外部のトレイ
へ排出される。
【0047】転写後の中間転写ベルト14aの周面上に
残ったトナーは、中間転写ベルト14aを挟んでガイド
ローラ14fに対向して設けられ、支軸252を回転支
点として中間転写ベルト14aに当接及び当接解除可能
な中間転写体クリーニングブレード251を有する中間
転写体クリーニング手段である中間転写体クリーニング
装置250によりクリーニングされる。
【0048】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、クリーニング装置19によりクリーニ
ングされ、帯電前の一様露光器12eにより先の画像形
成における感光体ドラム10の履歴が解消されて、次の
画像形成サイクルにはいる。
【0049】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、中間転写ベルト
14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。
【0050】次に、本発明の請求項4ないし6、請求項
12ないし16、及び請求項19または20に共通する
第2の例の両面画像形成装置の実施の形態について、図
4にて説明する。図4は、本発明の請求項4ないし6、
請求項12ないし16、及び請求項19または20に共
通する第2の例の両面画像形成装置の実施の形態を示す
カラー画像形成装置の要部断面構成図である。
【0051】本例の画像形成装置では、図4に示すよう
に、裏面画像となるトナー像(裏面トナー像)を形成す
る第1の像担持体である感光体ドラム10bと、表面画
像となるトナー像(表面トナー像)を形成する第2の像
担持体である感光体ドラム10aとをそれぞれ別々に設
け、感光体ドラム10bに形成した裏面トナー像を、ト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の
電圧が印加される第1の1次転写手段である第1の1次
転写器114bにより中間転写体である中間転写ベルト
114a上に転写した後、裏面トナー像と同期して転写
材給送手段であるタイミングローラ15bの駆動によ
り、感光体ドラム10bと感光体ドラム10aとの間で
中間転写ベルト114a上に転写材である記録紙Pを供
給し、中間転写ベルト114aを挟んで従動ローラ14
eと対向して設けられる紙帯電器150の帯電により、
記録紙Pを中間転写ベルト114aに吸着させて搬送
し、記録紙Pの搬送と同期して感光体ドラム10a上に
形成した表面トナー像を、トナーと反対極性(本実施形
態においてはプラス極性)の電圧が印加される第2の1
次転写手段である第2の1次転写器114cにより記録
紙Pの表面に転写した後、中間転写ベルト114a上の
裏面トナー像を、トナーと反対極性(本実施形態におい
てはプラス極性)の電圧が印加される2次転写手段であ
る2次転写器14gにより記録紙Pの裏面に転写して、
記録紙P上に表裏のトナー像を形成し、両面にカラート
ナー像が形成された記録紙Pを、中間転写ベルト114
aの曲率部KTの曲率と、中間転写ベルト114aと所
定の間隔を空けて搬送部160に設けられる分離爪21
0とにより、中間転写ベルト114aから分離し、搬送
部160に設けられた拍車部材である拍車162を通し
て定着手段としての定着装置17へと搬送し、第1定着
ローラ17aと第2定着ローラ17bとの間のニップ部
Tで記録紙P上のトナー像を定着し、両面画像を得るよ
うにするものである。本例においても中間転写体クリー
ニング手段である中間転写体クリーニング装置250
が、中間転写ベルト114aを挟んでガイドローラ14
fに対向して設けられ、支軸252を回転支点として中
間転写ベルト114aに当接及び当接解除可能な中間転
写体クリーニングブレード251により、中間転写ベル
ト114aの周面上に残った転写後のトナーがクリーニ
ングされる。
【0052】本例の画像形成装置における感光体ドラム
10a,10bや中間転写ベルト114aは、前記第1
の例の画像形成装置にて説明した感光体ドラム10や中
間転写ベルト14aと同様な機能、構造のものが用いら
れる。中間転写ベルト114aは、分離ローラである駆
動ローラ140と2次転写対向ローラ14jと従動ロー
ラ14eとガイドローラ14fとテンションローラ14
iとに内接して張架される。
【0053】裏面画像となるトナー像を第1の像担持体
である感光体ドラム10bに形成する手段と表面画像と
なるトナー像を第2の像担持体である感光体ドラム10
aに形成する手段には、前述した画像形成装置にて用い
られたものと同様な、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)および黒色(K)の画像形成プロ
セス用の4組のスコロトロン帯電器11(帯電手段)、
露光光学系12(画像書込手段)、現像器13(現像手
段)が感光体ドラム10b,10aに対してそれぞれに
用いられ、裏面画像のトナー像と表面画像のトナー像と
をそれぞれ形成する。
【0054】上記の画像形成装置を用いることによって
も、重ね合わせカラートナー像を一括転写するので、中
間転写ベルト14a上のカラー画像の色ズレやトナーの
散りやこすれ等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好
な両面カラー画像形成がなされる。
【0055】なお、上記の画像形成装置の各例では像担
持体上に直接トナー像を形成したが、像担持体とは別に
像形成体を設け、該像形成体上に形成したトナー像を像
担持体上に担持させてもよい。また、上記画像形成装置
の各例としてカラー画像形成装置にて説明したが、本発
明は必ずしもこれに限定されるものでなく、図1或いは
図4にて説明したと同様のプロセスによるモノクロの画
像形成装置にも適用されるものである。また、画像書込
手段を像担持体、第1の像担持体、第2の像担持体の内
部に配設したが、外部に配設するようにしてもよい。
【0056】さらに、本発明の画像形成装置では、上述
の各画像形成装置で説明したような転写材の両面に画像
を形成する両面画像形成のほかに、転写材の表面または
裏面のみの片側に画像を形成する片面画像形成もなされ
得ることは勿論である。
【0057】実施形態1 請求項1ないし3にかかわる中間転写体上のジャム処理
操作について、図5ないし図7を用いて説明する。図5
は、請求項1ないし3にかかわる中間転写体の像担持体
への当接状態を示す図であり、図6は、請求項1ないし
3にかかわるジャム処理時の像担持体からの中間転写体
の当接解除状態を示す図であり、図7は、図6の駆動ロ
ーラの手動回転方法を示す図である。
【0058】本実施形態は第1の例の画像形成装置での
中間転写体上のジャム処理を示すもので、機械作動中及
びジャム発生等による機械停止中での像担持体と中間転
写体との当接時には中間転写体の手動回転を不可能と
し、ジャム時には像担持体より中間転写体を当接解除状
態とすると共に、中間転写体の手動回転を可能とし、像
担持体と中間転写体との擦れによる何れかの損傷を防止
するものである。
【0059】図5によれば、中間転写ベルト14aと、
中間転写ベルト14aを張架する駆動ローラ140、2
次転写対向ローラ14j、従動ローラ14e、ガイドロ
ーラ14f、テンションローラ14i等のローラ部材
と、感光体ドラム10に当接する中間転写ベルト14a
を挟んで感光体ドラム10と対向して設けられる1次転
写器14cと、ガイドローラ14fと対向して設けられ
る中間転写体クリーニング装置250とが、中間転写ベ
ルト14aの両側に設けられる中間転写体基板71に取
付けられて中間転写体ユニット70が構成される。
【0060】中間転写体ユニット70は駆動ローラ14
0を支点として回動可能であり、その一端を中間転写体
基板71下端部に繋合し回転軸J2を中心として回転可
能な保持レバー311により中間転写体ユニット70が
保持される。画像形成装置の作動時において、保持レバ
ー311はストッパ311aに係止される位置にて感光
体ドラム10に中間転写ベルト14aを当接する状態と
して中間転写体ユニット70を保持する。保持レバー3
11の他端には回動用のツマミDが取付けられている。
【0061】また、前側(図5の手前側)の中間転写体
基板71には軸孔71bが設けられており、軸孔71b
を通して駆動ローラ140に一体で形成される手動回転
軸141(図7参照)が中間転写体基板71より突出さ
れて設けられている。画像形成装置の作動時及びジャム
発生等による画像形成装置の停止時において中間転写ベ
ルト14aが感光体ドラム10に当接された状態として
中間転写体ユニット70が保持されているとき、中間転
写体基板71より突出される手動回転軸141は、回転
軸J1を中心として回転可能な遮蔽板72により遮蔽さ
れており、手動回転による中間転写ベルト14aの回転
が不可能とされる。72aは遮蔽板72に設けられる長
孔であり、中間転写体基板71に設けられるピン71a
が長孔72aに係合され、回転軸J1を中心として回転
可能な遮蔽板72の停止位置を手動回転軸141を覆う
位置に規定する。
【0062】中間転写ベルト14a上の記録紙Pのジャ
ム時においては、図6に示すように、その一端を中間転
写体基板71の下端部に繋合する保持レバー311をツ
マミDにて、ストッパ311bに突当たる位置まで図6
の反時計方向に回動する。保持レバー311の回動に伴
って、中間転写体ユニット70が駆動ローラ140を支
点として図6の時計方向に回転され、感光体ドラム10
から中間転写ベルト14aが当接解除(離間)され、ま
た長孔72aにて中間転写体基板71のピン71aと係
合する遮蔽板72が、回転軸J1を中心として図6の反
時計方向に回転され、手動回転軸141の覆いを解除す
る位置に規定される。
【0063】手動回転軸141の遮蔽板72による覆い
が解除された状態で、図7に示すように、回転ノブNB
を手動回転軸141のスリット部141aに嵌込み、手
動回転にて回転ノブNBを図7の反時計方向に回転し、
手動回転軸141を一体とする駆動ローラ140を回転
させ、感光体ドラム10と中間転写ベルト14aとが擦
れることなく中間転写ベルト14aを回転させて中間転
写ベルト14aに吸着されているジャム紙を取除く。
【0064】上記において、図1にて説明した像担持体
である感光体ドラム10と、各色毎の帯電手段であるス
コロトロン帯電器11、各色毎の画像書込手段である露
光光学系12、各色毎の現像手段である現像器13及び
クリーニング手段であるクリーニング装置19等とを一
体として装置本体に挿脱着可能なプロセスカートリッジ
(不図示)を構成し、ジャム時にプロセスカートリッジ
を取り外し、中間転写ベルト14aから感光体ドラム1
0を当接解除(離間)すると共に、プロセスカートリッ
ジの挿脱着動作に連動して、前述したように手動回転軸
141を覆ったり、見えるようにしたりする遮蔽板71
を回転させ、手動回転により中間転写ベルト14aを回
転し、ジャム処理を行うようにすることも可能である。
【0065】上記により、ベルト状の中間転写体上での
ジャム処理の際での、中間転写体の手動回転時の像担持
体と中間転写体との擦れによる像担持体や中間転写体の
損傷が防止される。
【0066】実施形態2 請求項4ないし6にかかわる中間転写体上のジャム処理
操作について、図8ないし図10を用いて説明する。図
8は、請求項4ないし6にかかわる中間転写体の第1及
び第2の像担持体への当接状態を示す図であり、図9
は、請求項4ないし6にかかわるジャム処理時の第1及
び第2の像担持体からの中間転写体の当接解除状態を示
す図であり、図10は、図9の駆動ローラの手動回転方
法を示す図である。
【0067】本実施形態は第2の例の画像形成装置での
中間転写体上のジャム処理を示すもので、機械作動中及
びジャム発生等による機械停止中での第1及び第2の像
担持体と中間転写体との当接時には中間転写体の手動回
転を不可能とし、ジャム時には第1及び第2の像担持体
より中間転写体を当接解除状態とすると共に、中間転写
体の手動回転を可能とし、第1及び第2の像担持体と中
間転写体との擦れによる何れかの損傷を防止するもので
ある。
【0068】図8によれば、中間転写ベルト114a
と、中間転写ベルト114aを張架する駆動ローラ14
0、2次転写対向ローラ14j、従動ローラ14e、ガ
イドローラ14f、テンションローラ14i等のローラ
部材と、感光体ドラム10bに当接する中間転写ベルト
114aを挟んで感光体ドラム10bと対向して設けら
れる第1の1次転写器114bと、感光体ドラム10a
に当接する中間転写ベルト114aを挟んで感光体ドラ
ム10aと対向して設けられる第2の1次転写器114
cと、ガイドローラ14fと対向して設けられる中間転
写体クリーニング装置250とが、中間転写ベルト11
4aの両側に設けられる中間転写体基板171に取付け
られて中間転写体ユニット170が構成される。
【0069】中間転写体ユニット170は駆動ローラ1
40を支点として回動可能であり、その一端を中間転写
体基板171下端部に繋合し回転軸J4を中心として回
転可能な保持レバー321により中間転写体ユニット1
70が保持される。画像形成装置の作動時において、保
持レバー321はストッパ321aに係止される位置に
て感光体ドラム10a,10bに中間転写ベルト114
aを当接する状態として中間転写体ユニット170を保
持する。保持レバー321の他端には回動用のツマミD
が取付けられている。
【0070】また、前側(図8の手前側)の中間転写体
基板171には軸孔171bが設けられており、軸孔1
71bを通して駆動ローラ140に一体で形成される手
動回転軸141(図10参照)が中間転写体基板171
より突出されて設けられている。画像形成装置の作動時
及びジャム発生等による画像形成装置の停止時において
中間転写ベルト114aが感光体ドラム10a,10b
に当接された状態として中間転写体ユニット170が保
持されているとき、中間転写体基板171より突出され
る手動回転軸141は、回転軸J3を中心として回転可
能な遮蔽板172により遮蔽されており、手動回転によ
る中間転写ベルト114aの回転が不可能とされる。1
72aは遮蔽板172に設けられる長孔であり、中間転
写体基板171に設けられるピン171aが長孔172
aに係合され、回転軸J3を中心として回転可能な遮蔽
板172の停止位置を手動回転軸141を覆う位置に規
定する。
【0071】中間転写ベルト114a上の記録紙Pのジ
ャム時においては、図9に示すように、その一端を中間
転写体基板171の下端部に繋合する保持レバー321
をツマミDにて、ストッパ321bに突当たる位置まで
図9の反時計方向に回動する。保持レバー321の回動
に伴って、中間転写体ユニット170が駆動ローラ14
0を支点として図9の時計方向に回転され、感光体ドラ
ム10a,10bから中間転写ベルト114aが当接解
除(離間)され、また長孔172aにて中間転写体基板
171のピン171aと係合する遮蔽板172が、回転
軸J3を中心として図9の反時計方向に回転され、手動
回転軸141の覆いを解除する位置に規定される。
【0072】手動回転軸141の遮蔽板172による覆
いが解除された状態で、図10に示すように、回転ノブ
NBを手動回転軸141のスリット部141aに嵌込
み、手動回転にて回転ノブNBを図10の反時計方向に
回転し、手動回転軸141を一体とする駆動ローラ14
0を回転させ、感光体ドラム10a,10bと中間転写
ベルト114aとが擦れることなく中間転写ベルト11
4aを回転させて中間転写ベルト114aに吸着されて
いるジャム紙を取除く。
【0073】上記において、図4にて説明した裏面トナ
ー像を形成するための第1の像担持体である感光体ドラ
ム10bと、各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11、各色毎の画像書込手段である露光光学系12、
各色毎の現像手段である現像器13及びクリーニング手
段であるクリーニング装置19等(図4には不図示)と
を一体とし、また、表面トナー像を形成するための第1
の像担持体である感光体ドラム10bと、各色毎の帯電
手段であるスコロトロン帯電器11、各色毎の画像書込
手段である露光光学系12、各色毎の現像手段である現
像器13及びクリーニング手段であるクリーニング装置
19等(図4には不図示)とを一体とし、それぞれをさ
らに一体として装置本体に挿脱着可能なプロセスカート
リッジ(不図示)を構成し、ジャム時にプロセスカート
リッジを取り外しまたはずらして、中間転写ベルト14
aから感光体ドラム10a,10bを当接解除(離間)
すると共に、プロセスカートリッジの挿脱着動作に連動
して、前述したように手動回転軸141を覆ったり、見
えるようにしたりする遮蔽板171を回転させ、手動回
転により中間転写ベルト114aを回転し、ジャム処理
を行うようにすることも可能である。また上記におい
て、第1の像担持体を含むプロセスカートリッジを取り
外したりずらしたりせずに、予め中間転写ベルト114
aの駆動に連動して第1の像担持体である感光体ドラム
10bが回転するようにしておき、手動回転による中間
転写ベルト114aの回転時に感光体ドラム10bも同
時に回転させながらジャム処理を行うようにすることも
可能である。
【0074】上記により、ベルト状の中間転写体上での
ジャム処理の際での、中間転写体の手動回転時の第1及
び第2の像担持体と中間転写体との擦れによる第1の像
担持体や第2の像担持体や中間転写体の損傷が防止され
る。
【0075】実施形態3 請求項7ないし11にかかわる中間転写体の寄り補正に
ついて、図11ないし図13を用いて説明する。図11
は、請求項7ないし11にかかわる中間転写体の寄り補
正の第1の例を示す図であり、図12は、請求項7ない
し11にかかわる中間転写体の寄り補正の第2の例を示
す図であり、図13は、図11及び図12における中間
転写体寄り検知手段を示す図である。
【0076】本実施形態は第1の例の画像形成装置にお
いて、画像形成装置の作動中の非画像形成時に、ベルト
状の中間転写体を逆回転させて中間転写体の寄りを戻す
ことにより、中間転写体の寄りにより中間転写体端部に
かかるストレスを低減し、中間転写体端部の亀裂の発生
を防止するものである。
【0077】図11によれば、画像形成時、それぞれロ
ーラ部材である駆動ローラ140、2次転写対向ローラ
14j、従動ローラ14e、ガイドローラ14f及びテ
ンションローラ14iにより中間転写ベルト14aが張
架され、1次転写器14cの転写位置にて感光体ドラム
10とニップを形成して中間転写ベルト14aが図11
の反時計方向に回転されるが、長期間に亘って中間転写
ベルト14aを一方向にのみ回転させると中間転写ベル
ト14aに寄りが生じる。このため画像形成装置の動作
中の非画像時、例えば定着装置17(図1参照)の温度
が所定温度に達していない時(朝一のウォームアップ時
や省エネルギーモードからの復帰時)や画像形成終了後
の後回転等の予備回転時において、感光体ドラム10を
停止した状態で、不図示の駆動モータにより中間転写ベ
ルト14aを逆回転させ中間転写ベルト14aの寄りを
戻して、中間転写ベルト14aの寄りの補正を行う。こ
の際、中間転写ベルト14aと感光体ドラム10との擦
れによる損傷を防止するため、中間転写ベルト14aの
ニップ近傍で中間転写ベルト14aの外側に離間して配
設される押圧部材である押圧ローラPR1により、図1
1に実線で示す位置から一点鎖線で示す位置に中間転写
ベルト14aを押圧し、感光体ドラム10を停止した状
態で、且つ感光体ドラム10から中間転写ベルト14a
を離間させた状態で不図示の駆動モータにより中間転写
ベルト14aを逆回転させ、中間転写ベルト14aの寄
りの補正を行うことが好ましい。押圧ローラPR1とし
てはスポンジローラのようなものを設け、逆回転時に押
圧ローラPR1を中間転写ベルト14aに当接すること
により中間転写ベルト14a表面に付着した紙粉等を除
去する作用をもたせることが好ましい。
【0078】また図12に示すように、画像形成装置の
動作中、内部より中間転写ベルト14aを押圧する押圧
部材である押圧ローラPR11を中間転写ベルト14a
の内部に配設し、1次転写器14cの転写位置にて感光
体ドラム10とのニップを形成するようにして画像形成
を行わせ、画像形成装置の動作中の非画像時の予備回転
時において、押圧ローラPR1を内側に中間転写ベルト
14aから離間させ、図12に実線で示す位置から一点
鎖線で示す位置に感光体ドラム10から中間転写ベルト
14aを離間させ、感光体ドラム10を停止した状態
で、且つ感光体ドラム10から中間転写ベルト14aを
離間させた状態で中間転写ベルト14aを逆回転させ、
中間転写ベルト14aの寄りの補正を行うことが好まし
い。この際、コロナ放電器からなる1次転写器14cの
代わりに、押圧部材を兼用し、押圧によりニップを形成
する1次転写ローラ(不図示)や1次転写ブレード(不
図示)を設け、中間転写ベルト14aを押圧してもよ
い。
【0079】上記の如く逆回転により中間転写ベルト1
4aの寄りを戻す際に、中間転写体ベルト14aの寄り
や寄りの戻りを検知する中間転写体寄り検知手段である
ベルト寄り検知センサBSを設けて逆回転の時間及び/
または速度の制御をすることが好ましい。ベルト寄り検
知センサBSは図13に示すように、例えば棒状の発光
体LDを有する発光部S1と、発光体LDからの照射光
を検知する面状の受光センサPSを有する受光部S2と
の対として形成される。中間転写ベルト14aが発光部
S1と受光部S2との間を通過するようにベルト寄り検
知センサBSが配設され、中間転写ベルト14aの搬送
方向と直交し、中間転写ベルト14aの端部を照射する
ように配置された棒状の発光体LDからの光を、中間転
写ベルト14aの端部の所定位置に設けられた切欠部1
4Aでの通過光量として受光センサPSにより検知し、
中間転写ベルト14a端部の寄りによる切欠部14Aの
位置変化により生じる光量変化から、不図示の制御部を
通して不図示の駆動モータによる中間転写ベルト14a
の逆回転の時間及び/または速度を決め、決められた時
間及び/または速度での逆回転により中間転写ベルト1
4aの端部位置を適正位置に戻し、中間転写ベルト14
aの寄りの補正を行う。また中間転写ベルト14aの逆
回転時に中間転写ベルト14aへのテンションを弱めに
して中間転写ベルト14aの戻りを早めてもよい。また
逆回転時は中間転写体クリーニングブレード251を当
接解除状態(離間状態)とすることが好ましい。
【0080】上記により、ベルト状の中間転写体の寄り
が補正され、ベルト状の中間転写体の寄りにより中間転
写体端部に加わるストレスが低減され、中間転写体端部
の亀裂の発生が防止される。
【0081】実施形態4 請求項12ないし16にかかわる中間転写体の寄り補正
について、図14ないし図16を用いて説明する。図1
4は、請求項12ないし16にかかわる中間転写体の寄
り補正の第1の例を示す図であり、図15は、請求項1
2ないし16にかかわる中間転写体の寄り補正の第2の
例を示す図であり、図16は、図14及び図15におけ
る中間転写体寄り検知手段を示す図である。
【0082】本実施形態は第2の例の画像形成装置にお
いて、画像形成装置の作動中の非画像形成時に、ベルト
状の中間転写体を逆回転させて中間転写体の寄りを戻す
ことにより、中間転写体の寄りにより中間転写体端部に
かかるストレスを低減し、中間転写体端部の亀裂の発生
を防止するものである。
【0083】図14によれば、画像形成時、それぞれロ
ーラ部材である駆動ローラ140、2次転写対向ローラ
14j、従動ローラ14e、ガイドローラ14f及びテ
ンションローラ14iにより中間転写ベルト114aが
張架され、第1の1次転写器114bの転写位置にて感
光体ドラム10bと、また第2の1次転写器114cの
転写位置にて感光体ドラム10aとそれぞれニップを形
成して中間転写ベルト114aが図14の反時計方向に
回転されるが、長期間に亘って中間転写ベルト114a
を一方向にのみ回転させると中間転写ベルト114aに
寄りが生じる。このため画像形成装置の動作中の非画像
時、例えば定着装置17(図4参照)の温度が所定温度
に達していない時(朝一のウォームアップ時や省エネル
ギーモードからの復帰時)や画像形成終了後の後回転等
の予備回転時において、感光体ドラム10a,10bを
停止した状態で、不図示の駆動モータにより中間転写ベ
ルト114aを逆回転させ中間転写ベルト114aの寄
りを戻して、中間転写ベルト114aの寄りの補正を行
う。この際、中間転写ベルト114aと感光体ドラム1
0a,10bとの擦れによる損傷を防止するため、感光
体ドラム10a,10bによる中間転写ベルト114a
のニップ近傍で中間転写ベルト114aの外側にそれぞ
れ離間して配設される押圧部材である押圧ローラPR
2,PR3により、図14に実線で示す位置から一点鎖
線で示す位置に中間転写ベルト114aをそれぞれ押圧
し、感光体ドラム10a,10bをそれぞれ停止した状
態で、且つ感光体ドラム10a,10bから中間転写ベ
ルト114aを離間させた状態で不図示の駆動モータに
より中間転写ベルト114aを逆回転させ、中間転写ベ
ルト114aの寄りの補正を行うことが好ましい。押圧
ローラPR2,PR3としてはスポンジローラのような
ものを設け、逆回転時に押圧ローラPR2,PR3をそ
れぞれ中間転写ベルト114aに当接することにより中
間転写ベルト114a表面に付着した紙粉等を除去する
作用をもたせることが好ましい。
【0084】また図15に示すように、画像形成装置の
動作中、内部より中間転写ベルト114aを押圧する押
圧部材である押圧ローラPR21,PR31をそれぞれ
中間転写ベルト114aの内部に配設し、第1の1次転
写器114bの転写位置にて感光体ドラム10bとのニ
ップを、また第2の1次転写器114cの転写位置にて
感光体ドラム10aとのニップをそれぞれ形成するよう
にして画像形成を行わせ、画像形成装置の動作中の非画
像時の予備回転時において、押圧ローラPR21,PR
31を内側に中間転写ベルト14aから離間させ、図1
5に実線で示す位置から一点鎖線で示す位置に感光体ド
ラム10a,10bから中間転写ベルト114aを離間
させ、感光体ドラム10a,10bをそれぞれ停止した
状態で、且つ感光体ドラム10a,10bから中間転写
ベルト114aを離間させた状態で中間転写ベルト11
4aを逆回転させ、中間転写ベルト114aの寄りの補
正を行うことが好ましい。この際、コロナ放電器からな
る第1の1次転写器114b及び/またはコロナ放電器
からなる第2の1次転写器114cの代わりに、それぞ
れ押圧部材を兼用し、押圧によりニップを形成する第1
の1次転写ローラ(不図示)や第1の1次転写ブレード
(不図示)及び/または第2の1次転写ローラ(不図
示)や第2の1次転写ブレード(不図示)を設け、中間
転写ベルト114aを押圧してもよい。
【0085】上記の如く逆回転により中間転写ベルト1
14aの寄りを戻す際に、中間転写体ベルト114aの
寄りや寄りの戻りを検知する中間転写体寄り検知手段で
あるベルト寄り検知センサBSを設けて逆回転の時間及
び/または速度の制御をすることが好ましい。ベルト寄
り検知センサBSは図16に示すように、例えば棒状の
発光体LDを有する発光部S1と、発光体LDからの照
射光を検知する面状の受光センサPSを有する受光部S
2との対として形成される。中間転写ベルト114aが
発光部S1と受光部S2との間を通過するようにベルト
寄り検知センサBSが配設され、中間転写ベルト114
aの搬送方向と直交し、中間転写ベルト114aの端部
を照射するように配置された棒状の発光体LDからの光
を、中間転写ベルト114aの端部の所定位置に設けら
れた切欠部114Aでの通過光量として受光センサPS
により検知し、中間転写ベルト114a端部の寄りによ
る切欠部114Aの位置変化により生じる光量変化か
ら、不図示の制御部を通して不図示の駆動モータによる
中間転写ベルト114aの逆回転の時間及び/または速
度を決め、決められた時間及び/または速度での逆回転
により中間転写ベルト114aの端部位置を適正位置に
戻し、中間転写ベルト114aの寄りの補正を行う。ま
た中間転写ベルト114aの逆回転時に中間転写ベルト
114aへのテンションを弱めにして中間転写ベルト1
14aの戻りを早めてもよい。また逆回転時は中間転写
体クリーニングブレード251を当接解除状態(離間状
態)とすることが好ましい。
【0086】上記により、ベルト状の中間転写体の寄り
が補正され、ベルト状の中間転写体の寄りにより中間転
写体端部に加わるストレスが低減され、中間転写体端部
の亀裂の発生が防止される。
【0087】実施形態5 請求項17または18にかかわる2次転写対向ローラと
中間転写体との密着性の向上について、図17を用いて
説明する。図17は、請求項17または18にかかわる
2次転写対向ローラと中間転写体との密着性向上の説明
図である。
【0088】本実施形態は第1の例の画像形成装置での
2次転写対向ローラと中間転写体との密着性を向上し、
2次転写手段による裏面トナー像の転写の際の転写不良
を防止するものである。
【0089】図17に示すように、2次転写器14gに
より中間転写ベルト14a上の裏面トナー像を記録紙P
の裏面に転写する際の転写不良を防止するためには、1
次転写器14cの1次転写位置から分離ローラである駆
動ローラ140の転写材分離位置に至る中間転写ベルト
14a上の転写材搬送面を、2次転写器14gと対向す
る2次転写対向ローラ14jでの2次転写位置で中間転
写ベルト14aが2次転写対向ローラ14jに押し付け
られるように、1次転写位置、2次転写位置および転写
材分離位置のそれぞれに曲率をもたせればよい。即ち、
1次転写位置における中間転写ベルト14aの曲率は感
光体ドラム10の曲率により、また2次転写位置におけ
る中間転写ベルト14aの曲率は中間転写ベルト14a
を張架する2次転写対向ローラ14jにより、また転写
材分離位置における中間転写ベルト14aの曲率は中間
転写ベルト14aを張架する分離ローラである駆動ロー
ラ140の曲率によりそれぞれ形成されるが、感光体ド
ラム10の曲率半径をR1(mm)、2次転写対向ロー
ラ14jの曲率半径をR2(mm)、駆動ローラ140
の曲率半径をR3(mm)としたとき、 R3 < R2 ≦ R1 とし、中間転写ベルト14aの感光体ドラム10への巻
き付き角をθ1(°)、また中間転写ベルト14aの2
次転写対向ローラ14jへの巻き付き角をθ2(°)、
また中間転写ベルト14aの駆動ローラ140への巻き
付き角をθ3(°)としたとき、 θ2 ≦ θ1 < θ3 とする。
【0090】1次転写器14cの位置する1次転写位置
では、中間転写ベルト14aの背面に1次転写電荷を付
与して転写材である記録紙Pを裏面側から押圧した状態
で転写するため、中間転写ベルト14aの平面性が多少
悪くても転写不良とはならない。したがって感光体ドラ
ム10の曲率半径R1を小さくしたり、巻き付き角θ1
を大きくする必要はない。曲率半径R1をあまり小さく
しすぎたり、巻き付き角θ1を大きくしすぎたりする
と、1次転写位置で曲げられた記録紙Pがそのまま2次
転写対向ローラ14jの位置する2次転写位置に搬送さ
れて今度は逆方向に曲げられることになるので、好まし
くない。
【0091】これに対し2次転写位置では、中間転写ベ
ルト14aが2次転写対向ローラ14jに密着していな
い場合、2次転写電荷の付与が不十分になり、2次転写
不良となる。また記録紙Pと中間転写ベルト14aとの
密着が悪い場合にも2次転写不良となる。このため、2
次転写対向ローラ14jの曲率半径R2をある程度小さ
くすることにより、小さい巻き付き角θ2でも中間転写
ベルト14aにテンションを加えることができるように
した。これにより、中間転写ベルト14aの平面性が悪
い場合でも、2次転写対向ローラ14jと中間転写ベル
ト14aとを密着させ、また記録紙Pと中間転写ベルト
14aとの密着性も確保できるようにした。ただし2次
転写位置でも、曲率半径R2を小さくしすぎたり巻き付
け角θ2を大きくしすぎたりすると、特に転写材として
厚紙を搬送する場合に好ましくない。したがって2次転
写位置での曲率半径R2はテンションがかかる範囲でで
きるだけ大きくし、巻き付き角θ2は2次転写電荷の付
与が十分行われるだけの密着性と時間が確保できる範囲
でできるだけ小さい方がよい。
【0092】また分離ローラである駆動ローラ140の
位置する転写材分離位置では、中間転写ベルト14aか
ら記録紙Pを曲率分離するため、この位置での曲率半径
R3は最も小さくする必要がある。また中間転写ベルト
14aの転写材分離位置での駆動ローラ140への巻き
付き角θ3は最も大きくする必要がある。
【0093】1次転写位置での曲率半径R1(mm)、
巻き付き角θ1(°)、2次転写位置での曲率半径R2
(mm)、巻き付き角θ2(°)、転写材分離位置での
曲率半径R3(mm)、巻き付き角θ3(°)、はそれ
ぞれ下記の値が好ましい。
【0094】R1=15〜90(mm)程度 θ1=1〜20(°)程度、好ましくは2〜15(°) R2=10〜50(mm)程度 θ2=1〜15(°)程度、好ましくは2〜10(°) R3=5〜15(mm)程度、好ましくは10(mm)
以下 θ3=60(°)以上、好ましくは90(°)以上。
【0095】さらに、2次転写位置で中間転写ベルト1
4aに加える張力は3〜30g/mm程度が好ましく、
また1次転写位置と2次転写位置との間の距離は10〜
50mm程度、2次転写位置と転写材分離位置との間の
距離は30〜80mm程度が好ましい。
【0096】上記により、2次転写対向ローラとベルト
状の中間転写体との密着性、即ち転写材と中間転写体と
の密着性が向上され、2次転写不良による裏面画像の転
写抜けの発生が防止される。
【0097】実施形態6 請求項19または20にかかわる2次転写対向ローラと
中間転写体との密着性の向上について、図18を用いて
説明する。図18は、請求項19または20にかかわる
2次転写対向ローラと中間転写体との密着性向上の説明
図である。
【0098】本実施形態は第2の例の画像形成装置での
2次転写対向ローラと中間転写体との密着性を向上し、
2次転写手段による裏面トナー像の転写の際の転写不良
を防止するものである。
【0099】図18に示すように、2次転写器14gに
より中間転写ベルト114a上の裏面トナー像を記録紙
Pの裏面に転写する際の転写不良を防止するためには、
第2の像担持体である感光体ドラム10aと対向する第
2の1次転写器114cでの第2の1次転写位置から分
離ローラである駆動ローラ140の転写材分離位置に至
る中間転写ベルト114a上の転写材搬送面を、2次転
写器14gと対向する2次転写対向ローラ14jでの2
次転写位置で中間転写ベルト114aが2次転写対向ロ
ーラ14jに押し付けられるように、第2の1次転写位
置、2次転写位置および転写材分離位置のそれぞれに曲
率をもたせればよい。即ち、第2の1次転写位置におけ
る中間転写ベルト114aの曲率は感光体ドラム10a
の曲率により、また2次転写位置における中間転写ベル
ト114aの曲率は中間転写ベルト114aを張架する
2次転写対向ローラ14jにより、また転写材分離位置
における中間転写ベルト114aの曲率は中間転写ベル
ト114aを張架する分離ローラである駆動ローラ14
0の曲率によりそれぞれ形成されるが、感光体ドラム1
0aの曲率半径をR11(mm)、2次転写対向ローラ
14jの曲率半径をR2(mm)、駆動ローラ140の
曲率半径をR3(mm)としたとき、 R3 < R2 ≦ R11 とし、中間転写ベルト114aの感光体ドラム10aへ
の巻き付き角をθ11(°)、また中間転写ベルト11
4aの2次転写対向ローラ14jへの巻き付き角をθ2
(°)、また中間転写ベルト114aの駆動ローラ14
0への巻き付き角をθ3(°)としたとき、 θ2 ≦ θ11 < θ3 とする。
【0100】第2の1次転写器114cの位置する第2
の1次転写位置では、中間転写ベルト114aの背面に
第2の1次転写電荷を付与して転写材である記録紙Pを
裏面側から押圧した状態で転写するため、中間転写ベル
ト114aの平面性が多少悪くても転写不良とはならな
い。したがって感光体ドラム10aの曲率半径R11を
小さくしたり、巻き付き角θ11を大きくする必要はな
い。曲率半径R11をあまり小さくしすぎたり、巻き付
き角θ11を大きくしすぎたりすると、第2の1次転写
位置で曲げられた記録紙Pがそのまま2次転写対向ロー
ラ14jの位置する2次転写位置に搬送されて今度は逆
方向に曲げられることになるので、好ましくない。
【0101】これに対し2次転写位置では、中間転写ベ
ルト114aが2次転写対向ローラ14jに密着してい
ない場合、2次転写電荷の付与が不十分になり、2次転
写不良となる。また記録紙Pと中間転写ベルト114a
との密着が悪い場合にも2次転写不良となる。このた
め、2次転写対向ローラ14jの曲率半径R2をある程
度小さくすることにより、小さい巻き付き角θ2でも中
間転写ベルト114aにテンションを加えることができ
るようにした。これにより、中間転写ベルト114aの
平面性が悪い場合でも、2次転写対向ローラ14jと中
間転写ベルト114aとを密着させ、また記録紙Pと中
間転写ベルト114aとの密着性も確保できるようにし
た。ただし2次転写位置でも、曲率半径R2を小さくし
すぎたり巻き付け角θ2を大きくしすぎたりすると、特
に転写材として厚紙を搬送する場合に好ましくない。し
たがって2次転写位置での曲率半径R2はテンションが
かかる範囲でできるだけ大きくし、巻き付き角θ2は2
次転写電荷の付与が十分行われるだけの密着性と時間が
確保できる範囲でできるだけ小さい方がよい。
【0102】また分離ローラである駆動ローラ140の
位置する転写材分離位置では、中間転写ベルト114a
から記録紙Pを曲率分離するため、この位置での曲率半
径R3は最も小さくする必要がある。また中間転写ベル
ト114aの転写材分離位置での駆動ローラ140への
巻き付き角θ3は最も大きくする必要がある。
【0103】第2の1次転写位置での曲率半径R11
(mm)、巻き付き角θ11(°)、2次転写位置での
曲率半径R2(mm)、巻き付き角θ2(°)、転写材
分離位置での曲率半径R3(mm)、巻き付き角θ3
(°)、はそれぞれ下記の値が好ましい。
【0104】R11=15〜90(mm)程度 θ11=1〜20(°)程度、好ましくは2〜15
(°) R2=10〜50(mm)程度 θ2=1〜15(°)程度、好ましくは2〜10(°) R3=5〜15(mm)程度、好ましくは10(mm)
以下 θ3=60(°)以上、好ましくは90(°)以上。
【0105】また、2次転写位置で中間転写ベルト11
4aに加える張力は3〜30g/mm程度が好ましく、
また第2の1次転写位置と2次転写位置との間の距離は
10〜50mm程度、2次転写位置と転写材分離位置と
の間の距離は30〜80mm程度が好ましい。
【0106】上記により、2次転写対向ローラとベルト
状の中間転写体との密着性、即ち転写材と中間転写体と
の密着性が向上され、2次転写不良による裏面画像の転
写抜けの発生が防止される。
【0107】なお、前記図1或いは図4にて説明した両
面画像形成装置を用いることにより、従来の両面反転給
送装置を用いた両面画像形成装置における問題点、即
ち、 ●両面時の1stプリント速度が遅い ●用紙(転写材)搬送の信頼性が低く、ジャムが発生し
やすい ●ジャムが発生した場合、通紙経路が長いため、無駄に
なる用紙が多く、ジャム処理も大変である ●適用できる紙種に制限があり、厚紙や薄紙、はがき等
の小サイズ紙や不定形紙には対応できない ●定着オイルによって通紙経路が汚染され、特にカラー
の場合に問題となる ●機内への熱の持ち込みがあり、プロセスが安定しない 等を解決し、以下の如き効果を奏する。
【0108】○用紙(転写材)反転の待ち時間がないた
め、用紙両面への画像形成を続けて行うことが可能とな
り、両面時の1stプリント速度が速くなる ○定着手段通過後の用紙を再給紙する必要がないため、
用紙の給送信頼性が大幅に向上する。また定着オイルに
よる通紙経路の汚染や機内への熱の持ち込みもない ○片面時と全く同じ給送系で両面プリントが可能である
ため、転写材種類の制限がなくなる ○用紙反転経路がないため、ジャム発生時に無駄になる
用紙が少なく、ジャム処理も容易である ○両面時に定着手段を通過する用紙の数は片面時の半分
であるため、定着消費電力が低減される。
【0109】
【発明の効果】請求項1ないし3によれば、ベルト状の
中間転写体上でのジャム処理の際での、中間転写体の手
動回転時の像担持体とベルト状の中間転写体との擦れに
よる像担持体や中間転写体の損傷が防止される。
【0110】請求項4ないし6によれば、ベルト状の中
間転写体上でのジャム処理の際での、中間転写体の手動
回転時の第1の像担持体或いは第2の像担持体とベルト
状の中間転写体との擦れによる第1の像担持体や第2の
像担持体や中間転写体の損傷が防止される。
【0111】請求項7ないし16によれば、ベルト状の
中間転写体の寄りが補正され、ベルト状の中間転写体の
寄りにより中間転写体端部に加わるストレスが低減さ
れ、中間転写体端部の亀裂の発生が防止される。
【0112】請求項17ないし20によれば、2次転写
対向ローラとベルト状の中間転写体との密着性、即ち転
写材と中間転写体との密着性が向上され、2次転写不良
による裏面画像の転写抜けの発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1ないし3、請求項7ないし1
1、及び請求項17または18に共通する第1の例の両
面画像形成装置の実施の形態を示すカラー画像形成装置
の断面構成図である。
【図2】図1の像担持体の側断面図である。
【図3】図1の両面画像形成装置におけるトナー像形成
状態を示す図である。
【図4】本発明の請求項4ないし6、請求項12ないし
16、及び請求項19または20に共通する第2の例の
両面画像形成装置の実施の形態を示すカラー画像形成装
置の要部断面構成図である。
【図5】請求項1ないし3にかかわる中間転写体の像担
持体への当接状態を示す図である。
【図6】請求項1ないし3にかかわるジャム処理時の像
担持体からの中間転写体の当接解除状態を示す図であ
る。
【図7】図6の駆動ローラの手動回転方法を示す図であ
る。
【図8】請求項4ないし6にかかわる中間転写体の第1
及び第2の像担持体への当接状態を示す図である。
【図9】請求項4ないし6にかかわるジャム処理時の第
1及び第2の像担持体からの中間転写体の当接解除状態
を示す図である。
【図10】図9の駆動ローラの手動回転方法を示す図で
ある。
【図11】請求項7ないし11にかかわる中間転写体の
寄り補正の第1の例を示す図である。
【図12】請求項7ないし11にかかわる中間転写体の
寄り補正の第2の例を示す図である。
【図13】図11及び図12における中間転写体寄り検
知手段を示す図である。
【図14】請求項12ないし16にかかわる中間転写体
の寄り補正の第1の例を示す図である。
【図15】請求項12ないし16にかかわる中間転写体
の寄り補正の第2の例を示す図である。
【図16】図14及び図15における中間転写体寄り検
知手段を示す図である。
【図17】請求項17または18にかかわる2次転写対
向ローラと中間転写体との密着性向上の説明図である。
【図18】請求項19または20にかかわる2次転写対
向ローラと中間転写体との密着性向上の説明図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a,114a 中間転写ベルト 14c 1次転写器 14g 2次転写器 14j 2次転写対向ローラ 17 定着装置 114b 第1の1次転写器 114c 第2の1次転写器 140 駆動ローラ(分離ローラ) 141 手動回転軸 250 中間転写体クリーニング装置 251 中間転写体クリーニングブレード BS ベルト寄り検知センサ KT 曲率部 NB 回転ノブ P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H027 DA31 EB04 EC20 ED24 EE07 EF09 EF13 EK09 FA11 ZA10 2H028 BA06 BA16 2H030 AA06 AD05 AD06 BB02 BB23 BB42 BB44 BB46 BB53 BB71 2H032 AA02 BA01 BA09 BA18 BA23 BA30 CA01 CA11 3F049 AA04 DB02 LA02 LB03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を表面に担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を表面に担持するとともに、転写材を支持搬送する
    ベルト状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    両面画像形成装置において、 前記像担持体と前記中間転写体とを当接及び当接解除可
    能とするとともに、 前記中間転写体を駆動する駆動ローラを手動操作により
    回転可能とし、 前記像担持体と前記中間転写体とが当接解除していると
    きに前記手動操作による前記駆動ローラの回転を可能と
    し、前記像担持体と前記中間転写体とが当接していると
    きには前記手動操作による前記駆動ローラの回転を禁止
    することを特徴とする両面画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動ローラは前記転写材を前記中間
    転写体から分離する位置において前記中間転写体を張架
    するローラ部材であり、 前記駆動ローラを回転軸として前記中間転写体を前記像
    担持体から当接解除させることを特徴とする請求項1に
    記載の両面画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体に当接および当接解除可
    能な中間転写体クリーニング手段を有し、 前記駆動ローラを手動操作により回転させるときは前記
    中間転写体クリーニング手段により前記中間転写体をク
    リーニングすることを特徴とする請求項1または2に記
    載の両面画像形成装置。
  4. 【請求項4】 第1のトナー像形成手段により形成され
    たトナー像を表面に担持する第1の像担持体と、 第2のトナー像形成手段により形成されたトナー像を表
    面に担持する第2の像担持体と、 前記第1の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を表面に担持するとともに、転写材を支持
    搬送するベルト状の中間転写体と、 前記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第1の1次転写手段と、 前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第2の1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    両面画像形成装置において、 前記第2の像担持体と前記中間転写体とを当接及び当接
    解除可能とするとともに、 前記中間転写体を駆動する駆動ローラを手動操作により
    回転可能とし、 前記第2の像担持体と前記中間転写体とが当接解除して
    いるときに前記手動操作による前記駆動ローラの回転を
    可能とし、前記第2の像担持体と前記中間転写体とが当
    接しているときには前記手動操作による前記駆動ローラ
    の回転を禁止することを特徴とする両面画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動ローラは前記転写材を前記中間
    転写体から分離する位置において前記中間転写体を張架
    するローラ部材であり、 前記駆動ローラを回転軸として前記中間転写体を前記第
    1の像担持体及び前記第2の像担持体から当接解除させ
    ることを特徴とする請求項4に記載の両面画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記中間転写体に当接および当接解除可
    能な中間転写体クリーニング手段を有し、 前記駆動ローラを手動操作により回転させるときは前記
    中間転写体クリーニング手段により前記中間転写体をク
    リーニングすることを特徴とする請求項4または5に記
    載の両面画像形成装置。
  7. 【請求項7】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を表面に担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を表面に担持するとともに、転写材を支持搬送する
    ベルト状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    両面画像形成装置において、 非画像形成時に、前記像担持体を停止した状態で前記中
    間転写体を逆方向に回動させる前記中間転写体の予備回
    転を行うことを特徴とする両面画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記中間転写体の予備回転を、前記定着
    手段の温度が所定温度に達していないときに行うことを
    特徴とする請求項7に記載の両面画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記中間転写体の予備回転を、前記両面
    画像形成装置による画像形成終了後に行うことを特徴と
    する請求項7に記載の両面画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記中間転写体の予備回転時は前記中
    間転写体と前記像担持体とを離間させることを特徴とす
    る請求項7〜9の何れか1項に記載の両面画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記中間転写体の寄りを検知する中間
    転写体寄り検知手段を設け、該中間転写体寄り検知手段
    による検知結果に応じて前記中間転写体の予備回転の速
    度を制御および予備回転を停止することを特徴とする請
    求項7〜10の何れか1項に記載の両面画像形成装置。
  12. 【請求項12】 第1のトナー像形成手段により形成さ
    れたトナー像を表面に担持する第1の像担持体と、 第2のトナー像形成手段により形成されたトナー像を表
    面に担持する第2の像担持体と、 前記第1の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を表面に担持するとともに、転写材を支持
    搬送するベルト状の中間転写体と、 前記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第1の1次転写手段と、 前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第2の1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    両面画像形成装置において、 非画像形成時に、前記第1および前記第2の像担持体を
    停止した状態で前記中間転写体を逆方向に回動させる前
    記中間転写体の予備回転を行うことを特徴とする両面画
    像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記中間転写体の予備回転を、前記定
    着手段の温度が所定温度に達していないときに行うこと
    を特徴とする請求項12に記載の両面画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記中間転写体の予備回転を、前記両
    面画像形成装置による画像形成終了後に行うことを特徴
    とする請求項12に記載の両面画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記中間転写体の予備回転時は前記中
    間転写体と前記第1及び前記第2の像担持体とを離間さ
    せることを特徴とする請求項12〜14の何れか1項に
    記載の両面画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記中間転写体の寄りを検知する中間
    転写体寄り検知手段を設け、該中間転写体寄り検知手段
    による検知結果に応じて前記中間転写体の予備回転の速
    度を制御および予備回転を停止することを特徴とする請
    求項12〜15の何れか1項に記載の両面画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を表面に担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を表面に担持するとともに、転写材を支持搬送する
    ベルト状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    両面画像形成装置において、 前記中間転写体は、少なくとも、前記1次転写手段によ
    り前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前
    記転写材の表面に転写する1次転写位置、前記2次転写
    手段により前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の
    裏面に転写する2次転写位置、および前記転写材を前記
    中間転写体から分離する転写材分離位置において曲率を
    有し、 前記1次転写位置における前記中間転写体の曲率は前記
    像担持体の曲率により形成され、また前記2次転写位置
    および前記転写材分離位置における前記中間転写体の曲
    率はそれぞれ前記中間転写体を張架する2次転写対向ロ
    ーラおよび分離ローラにより形成され、 前記像担持体の曲率半径をR1(mm)、前記2次転写
    対向ローラの曲率半径をR2(mm)、前記分離ローラ
    の曲率半径をR3(mm)としたとき、 R3 < R2 ≦ R1 とし、 前記中間転写体の、前記像担持体への巻き付き角をθ1
    (°)、前記2次転写対向ローラへの巻き付き角をθ2
    (°)、前記分離ローラへの巻き付き角をθ3(°)と
    したとき、 θ2 ≦ θ1 < θ3 とすることを特徴とする両面画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記分離ローラは、前記中間転写体を
    駆動する駆動ローラであることを特徴とする請求項17
    に記載の両面画像形成装置。
  19. 【請求項19】 第1のトナー像形成手段により形成さ
    れたトナー像を表面に担持する第1の像担持体と、 第2のトナー像形成手段により形成されたトナー像を表
    面に担持する第2の像担持体と、 前記第1の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を表面に担持するとともに、転写材を支持
    搬送するベルト状の中間転写体と、 前記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第1の1次転写手段と、 前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第2の1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    両面画像形成装置において、 前記中間転写体は、少なくとも、前記第2の1次転写手
    段により前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材
    の表面に転写する第2の1次転写位置、前記2次転写手
    段により前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏
    面に転写する2次転写位置、および前記転写材を前記中
    間転写体から分離する転写材分離位置において曲率を有
    し、 前記第2の1次転写位置における前記中間転写体の曲率
    は前記第2の像担持体の曲率により形成され、また前記
    2次転写位置および前記転写材分離位置における前記中
    間転写体の曲率はそれぞれ前記中間転写体を張架する2
    次転写対向ローラおよび分離ローラにより形成され、 前記第2の像担持体の曲率半径をR11(mm)、前記
    2次転写対向ローラの曲率半径をR2(mm)、および
    前記分離ローラの曲率半径をR3(mm)としたとき、 R3 < R2 ≦ R11 とし、 前記中間転写体の、前記第2の像担持体への巻き付き角
    をθ11(°)、前記2次転写対向ローラへの巻き付き
    角をθ2(°)、前記分離ローラへの巻き付き角をθ3
    (°)としたとき、 θ2 ≦ θ11 < θ3 とすることを特徴とする両面画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記分離ローラは前記中間転写体を駆
    動する駆動ローラであることを特徴とする請求項19に
    記載の両面画像形成装置。
JP11068109A 1999-03-15 1999-03-15 両面画像形成装置 Pending JP2000267519A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11068109A JP2000267519A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 両面画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11068109A JP2000267519A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 両面画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000267519A true JP2000267519A (ja) 2000-09-29

Family

ID=13364255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11068109A Pending JP2000267519A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 両面画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000267519A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006085030A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd ベルト駆動装置、および画像形成装置
JP2006235421A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Ricoh Co Ltd 転写定着装置、それに用いる転写定着部材、及び、それを有する画像形成装置
JP2009300663A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Ricoh Co Ltd ベルト装置及び画像形成装置
JP2010002645A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8838012B2 (en) 2010-12-16 2014-09-16 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with belt member pushing

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006085030A (ja) * 2004-09-17 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd ベルト駆動装置、および画像形成装置
JP4626240B2 (ja) * 2004-09-17 2011-02-02 富士ゼロックス株式会社 ベルト駆動装置、および画像形成装置
JP2006235421A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Ricoh Co Ltd 転写定着装置、それに用いる転写定着部材、及び、それを有する画像形成装置
JP2009300663A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Ricoh Co Ltd ベルト装置及び画像形成装置
JP2010002645A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US8838012B2 (en) 2010-12-16 2014-09-16 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with belt member pushing

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000267519A (ja) 両面画像形成装置
JP2000227725A (ja) 画像形成装置
JP2000137421A (ja) 画像形成装置
JP3697906B2 (ja) 画像形成装置
JP3826565B2 (ja) 画像形成装置
JP3687334B2 (ja) 画像形成装置
JP2000293074A (ja) 両面画像形成装置
JP3826594B2 (ja) 画像形成装置
JP2000066530A (ja) 画像形成装置
JP2000292988A (ja) 両面画像形成装置
JP2001013799A (ja) 両面画像形成装置
JP3796999B2 (ja) 画像形成装置
JP4058844B2 (ja) 画像形成装置
JPH10207247A (ja) 画像形成装置
JP2002006562A (ja) 画像形成装置
JPH11288136A (ja) 画像形成装置
JPH11272020A (ja) 画像形成装置
JP2000039779A (ja) 画像形成装置
JPH11102124A (ja) 画像形成装置
JP2000162943A (ja) 画像形成装置
JP2000035699A (ja) 画像形成装置
JPH11288204A (ja) 画像形成装置
JPH1152631A (ja) 画像形成装置
JP2000275973A (ja) 両面画像形成装置
JP2001002268A (ja) 画像形成装置