JP2000275973A - 両面画像形成装置 - Google Patents

両面画像形成装置

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JP2000275973A
JP2000275973A JP7781699A JP7781699A JP2000275973A JP 2000275973 A JP2000275973 A JP 2000275973A JP 7781699 A JP7781699 A JP 7781699A JP 7781699 A JP7781699 A JP 7781699A JP 2000275973 A JP2000275973 A JP 2000275973A
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English (en)
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Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲率部において転写材が中間転写体から分離
する際の剥離放電の発生を防止して転写材上のトナー像
の乱れを防止すると共に、転写材除電手段との擦れによ
るトナー像の乱れを防止する両面画像形成装置を提供す
ること。 【解決手段】 中間転写体の、定着手段側の端部に、転
写材を中間転写体から分離する曲率部を設け、像担持体
と中間転写体とが対向する位置と曲率部との間に、2次
転写手段を設け、さらに2次転写手段と曲率部との間
に、転写材の表面を除電する転写材除電手段を設けるこ
とを特徴とする両面画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段と画像書込手段と現像手段とを配置して像担持
体に形成したトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の両面画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像担持
体上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給送装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給送装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】このように両面画像形成装置では、上記の
如く、両面反転給送装置への給送や定着装置を2度通す
等の転写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性
が低く、転写材のジャムやしわ等を引き起こす原因とな
っていた。
【0004】これに対し、特公昭49−37538号公
報、同54−28740号公報、特開平1−44457
号公報や同4−214576号公報等により、像担持体
と中間転写体とを用いて転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案されている。
【0005】また、本願発明者らは、感光体ドラム(像
担持体)の周りに帯電手段、画像書込手段、現像手段等
よりなるトナー像形成手段を複数組配置し、感光体ドラ
ム上に形成した重ね合わせカラートナー像を一旦ベルト
状の中間転写体に一括して転写した後、再度感光体ドラ
ム上に重ね合わせカラートナー像を形成し、感光体ドラ
ム上のトナー像及び中間転写体上のトナー像とタイミン
グを合わせて給送され、中間転写体により搬送される転
写材の両面にそれぞれ、感光体ドラム上のトナー像を表
面画像として転写し、また中間転写体上のトナー像を裏
面画像として転写した後、中間転写体から転写材を分離
し、転写材上のトナー像を定着して両面カラー画像を形
成する両面画像形成装置や両面画像形成方法を特開平9
−258492号公報や特開平9−258516号公報
にて開示した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如きベルト状の中間転写体(中間転写ベルト)を用いて
転写材の両面に画像を形成する両面画像形成装置におい
て、本願発明者らは、中間転写体の定着手段側の端部に
曲率部を設け、該曲率部の曲率によって転写材を中間転
写体から分離(曲率分離)しようと試みているが、上記
両面画像形成装置では中間転写体上のトナー像を転写材
の裏面に転写するときの放電電荷によって転写材と中間
転写体とが強固に静電吸着しているため、転写ベルトを
用いた従来の片面画像形成装置よりもはるかに分離しに
くく、腰の弱い転写材(薄紙など)を用いた場合、曲率
分離のみでは分離不良(巻き付きジャム)が発生するこ
とがある。
【0007】また抵抗の高い転写材を用いた場合や、転
写材や中間転写体の抵抗が高くなってしまうような低湿
度環境下では、中間転写体上のトナー像を転写材の裏面
に転写するときの放電電荷によって転写材の表面が高電
位に帯電しているため、転写ベルトを用いた従来の片面
画像形成装置よりも剥離放電が発生しやすく、転写材が
中間転写体から分離する際に剥離放電が発生して転写材
上のトナー像が乱れるという問題が起こる。
【0008】このため上記の分離不良対策および剥離放
電対策として曲率部に対向して転写材分離手段(紙分離
AC除電器)を設けて転写材の表面を除電するように
し、且つ転写材を中間転写体から定着手段へと搬送する
際の転写材上のトナー像、特に裏面画像のトナー像の乱
れを防止するように、転写材の表面側にループを形成し
ながら転写材を搬送するようにしているが、曲率部に対
向して転写材分離手段を設けると、厚紙などの腰の強い
転写材を用いた場合に、転写材の後端が中間転写体から
離れる際にループ形成方向(転写材の表面側)に跳ね上
がってしまい、転写材の表面と転写材分離手段とが擦れ
て、表面画像が乱れるという問題が発生する。また曲率
部に対向して設けられる転写材分離手段の像担持体側に
転写材分離手段と並べて設けられる裏面トナー像の転写
手段(2次転写手段)によっても同様に、転写材の後端
の跳ね上がりにより、転写材の表面と2次転写手段とが
擦れて、表面画像が乱れるという問題が発生する。
【0009】本発明は上記の問題点を解決し、曲率部に
おいて転写材が中間転写体から分離する際の剥離放電の
発生を防止して転写材上のトナー像の乱れを防止すると
共に、転写材除電手段との擦れによるトナー像の乱れを
防止する両面画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を表面に担持する像担
持体と、該像担持体上のトナー像が転写され、転写され
た該トナー像を表面に担持するとともに、転写材を支持
搬送するベルト状の中間転写体と、前記像担持体上のト
ナー像を前記中間転写体または前記転写材の表面に転写
する1次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前
記転写材の裏面に再転写する2次転写手段と、前記転写
材上のトナー像を定着する定着手段とを有する両面画像
形成装置において、前記中間転写体の、前記定着手段側
の端部に、前記転写材を前記中間転写体から分離する曲
率部を設け、前記像担持体と前記中間転写体とが対向す
る位置と前記曲率部との間に、前記2次転写手段を設
け、さらに該2次転写手段と前記曲率部との間に、前記
転写材の表面を除電する転写材除電手段を設けることを
特徴とする両面画像形成装置(第1の発明)によって達
成される。
【0011】また、上記目的は、第1のトナー像形成手
段により形成されたトナー像を表面に担持する第1の像
担持体と、第2のトナー像形成手段により形成されたト
ナー像を表面に担持する第2の像担持体と、前記第1の
像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナー
像を表面に担持するとともに、転写材を支持搬送するベ
ルト状の中間転写体と、前記第1の像担持体上のトナー
像を前記中間転写体に転写する第1の1次転写手段と、
前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
転写する第2の1次転写手段と、前記中間転写体上のト
ナー像を前記転写材の裏面に再転写する2次転写手段
と、前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有
する両面画像形成装置において、前記中間転写体の、前
記定着手段側の端部に、前記転写材を前記中間転写体か
ら分離する曲率部を設け、前記第2の像担持体と前記中
間転写体とが対向する位置と前記曲率部との間に前記2
次転写手段を設け、さらに該2次転写手段と前記曲率部
との間に、前記転写材の表面を除電する転写材除電手段
を設けることを特徴とする両面画像形成装置(第2の発
明)によって達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお以下の実施の形態の説明にお
いて、中間転写体により支持搬送される転写材の、像担
持体に対向する側の面を表面、他方の面すなわち中間転
写体に対向する側の面を裏面といい、転写材の表面に転
写される画像を表面画像、転写材の裏面に転写される画
像を裏面画像という。
【0013】本発明にかかわる両面画像形成装置の一実
施の形態の画像形成プロセス、各機構について、図1な
いし図4を用いて説明する。図1は、本発明にかかわる
両面画像形成装置の一実施の形態を示すカラー画像形成
装置の断面構成図であり、図2は、図1の像担持体の側
断面図であり、図3は、図1の両面画像形成装置におけ
るトナー像形成状態を示す図であり、図3(A)は、像
担持体に形成した裏面画像を中間転写体上に転写すると
きのトナー像形成状態を示す図であり、図3(B)は、
中間転写体上の裏面画像と同期して像担持体に表面画像
を形成するときのトナー像形成状態を示す図であり、図
3(C)は、転写材上への両面画像形成を示す図であ
り、図4は、図1の両面画像形成装置の要部概要拡大図
である。
【0014】図1において、10は像担持体である感光
体ドラム、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン
帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学
系、13は各色毎の現像手段である現像器、14aは中
間転写体である中間転写ベルト、14cは像担持体上の
トナー像を中間転写体および転写材の表面に転写する1
次転写手段である1次転写器、14gは中間転写体上の
トナー像を転写材の裏面に再転写する2次転写手段であ
る2次転写器、14kは転写材除電手段である転写材除
電器、150は転写材帯電手段である紙帯電器、160
は爪部材である分離爪210と拍車部材である拍車16
2とを有する搬送部、17は定着手段である定着装置で
ある。
【0015】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によっ
て形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a
−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を形
成したものであり、導電層を接地した状態で図1の矢印
で示す時計方向に、例えば80〜400mm/secの
線速度にて回転される。
【0016】感光体ドラム10は、図2に示すように、
それを係合固定する両端部のフランジ部材10A及び1
0Bに嵌込まれたベアリングB1,B2により、装置本
体に架設固定されるドラム軸30に対し軸受けされて回
転自在に支持され、フランジ部材10Bの一体とする歯
車Gが装置本体側の不図示の駆動歯車と噛合して駆動さ
れることにより所定の方向に定速で回転される。
【0017】像担持体上にトナー像を形成する手段は、
帯電手段であるスコロトロン帯電器11、画像書込手段
である露光光学系12及び現像手段である現像器13か
らなり、これらを1組として、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の各色の画像
形成プロセス用として4組設けられ、図1の矢印にて示
す感光体ドラム10の回転方向に対して、Y、M、C、
Kの順に配置される。
【0018】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有
し、感光体ドラム10の感光層と対峙して取付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施
形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム1
0に対し一様な電位を与える。放電電極11aとして
は、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能で
ある。
【0019】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の内部に配置される。図2に示すように、それぞれ
の露光光学系12は、ドラム軸30と平行に主走査方向
に配列された像露光光(画像書込光)の発光素子として
のLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた
線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光
伝送体(商品名:セルフォックレンズアレイ)12b
と、セルフォックレンズアレイ12bを保持するレンズ
ホルダ12cとで構成される露光用ユニットであり、保
持部材20に取付けられる。保持部材20には各色毎の
露光光学系12の他に転写同時露光器12d及び一様露
光器12eが取付けられ、一体となって感光体ドラム1
0の透光性の基体内部に収容される。各色毎の露光光学
系12は、別体の画像読取装置によって読み取られメモ
リに記憶された各色の画像データに従って感光体ドラム
10の感光層を裏面から画像書込し、感光体ドラム10
上に静電潜像を形成する。露光素子12aとしては、L
EDの他、FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミ
ネッセンス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素
子をアレイ状に並べたものを用いることも可能である。
像露光光(画像書込光)の発光素子の発光波長は、通常
Y、M、Cのトナーに対して透過性の高い780〜90
0nmの範囲のものが用いられるが、本実施形態におい
ては裏面から画像書込を行う方式であるため、カラート
ナーに対して透過性を十分に有しないこれより短い40
0〜780nmの波長でもよい。また、像露光光の80
%以上は感光体ドラム10の感光層で吸収されることか
ら、感光体ドラム10表面のカラートナーによる反射や
吸収の影響は無視することができる。一般にカラートナ
ーの現像順はトナー像や現像器13への混色の関係から
Y、M、C、Kの順が好ましい。なお図2において、W
Aは像露光光の発光素子(LED)よりのリード線であ
る。
【0020】各色毎の現像手段である現像器13は、感
光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体
ドラム10の回転方向と順方向に回転する例えば厚み
0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性
のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリー
ブ131と、現像ケーシング138とを有し、現像ケー
シング138の内部には、各々イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分或い
は二成分現像剤を収容している。それぞれの現像器13
の現像スリーブ131は不図示の突き当てコロにより感
光体ドラム10と所定の間隙、例えば100〜500μ
mをあけ、層厚80〜300μmの現像スリーブ131
上の現像剤が感光体ドラム10と非接触に保たれてお
り、現像スリーブ131に対して直流電圧と交流電圧を
重畳した現像バイアスを印加することにより、非接触の
反転現像を行い、感光体ドラム10上にトナー像を形成
する。
【0021】中間転写体である中間転写ベルト14aは
体積抵抗率が109Ω・cm以上、1012Ω・cm未満
の無端ベルトであり、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポ
リイミド、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジ
ニアリングプラスチックに導電材料を分散した厚さ0.
1〜1.0mmの半導電性フィルム基体の外側に、好ま
しくはトナーフィルミング防止層として厚さ5〜50μ
mのフッ素コーティングを行った2層構成のシームレス
ベルトである。中間転写ベルト14aの基体としては、
この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等に導電材
料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導電性ゴムベ
ルトを使用することもできる。中間転写ベルト14a
は、それぞれローラ部材である駆動ローラ140と2次
転写対向ローラ14jと従動ローラ14eとガイドロー
ラ14fとテンションローラ14iとに張架され、図1
の矢印で示す反時計方向に回転される。ガイドローラ1
4f、従動ローラ14e、2次転写対向ローラ14j及
び駆動ローラ140は固定位置で回転され、テンション
ローラ14iは不図示のバネ等の弾力により移動可能に
支持されて回転される。不図示の駆動モータよりの駆動
をうけて駆動ローラ140が回転され、中間転写ベルト
14aを駆動して回転させる。中間転写ベルト14aの
回転により2次転写対向ローラ14j、従動ローラ14
e、ガイドローラ14f及びテンションローラ14iが
従動して回転される。回転中の中間転写ベルト14aの
ベルト弛みがテンションローラ14iにより緊張され
る。中間転写ベルト14aが従動ローラ14eに張架さ
れる位置に転写材である記録紙Pが供給され、中間転写
ベルト14aによって搬送される。駆動ローラ140に
張架される中間転写ベルト14aの定着装置17側の端
部の曲率部KTにおいて中間転写ベルト14aから記録
紙Pが分離される。
【0022】像担持体上のトナー像を中間転写体に転写
および転写材の表面に転写する1次転写手段としての1
次転写器14cは、中間転写ベルト14aを挟んで感光
体ドラム10に対向して設けられるコロナ放電器であ
り、中間転写ベルト14aと感光体ドラム10との間に
転写域14bを形成する。1次転写器14cにはトナー
と反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の直流
電圧が印加され、感光体ドラム10上のトナー像を中間
転写ベルト14a上または転写材である記録紙Pの表面
に転写する。1次転写器14cとしてはコロナ放電器の
他に転写ローラや転写ブレードを用いることも可能であ
る。
【0023】中間転写体上のトナー像を転写材の裏面に
再転写する2次転写手段である2次転写器14gはコロ
ナ放電器により構成され、1次転写器14cの位置(感
光体ドラム10と中間転写ベルト14aとが対向する位
置)と曲率部KTとの間で、中間転写ベルト14aを挟
んで接地された2次転写対向ローラ14jに対向して設
けられ、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラ
ス極性)の直流電圧が印加され、中間転写ベルト14a
上のトナー像を記録紙Pの裏面に転写する。
【0024】転写材除電手段である転写材除電器14k
はコロナ放電器により構成され、後段において詳述する
ように2次転写器14gと中間転写ベルト14aの定着
装置17側端部の曲率部KTとの間で出来るだけ2次転
写器14g側、好ましくは2次転写器14gと並列に、
好ましくは中間転写ベルト14aを挟んで接地された2
次転写対向ローラ14jに対向して設けられ、2次転写
器14gに印加する直流電圧と同極性の直流電圧(本実
施形態においてはトナーと反対極性のプラス極性)を重
畳した交流電圧が印加され、中間転写ベルト14a上を
搬送される記録紙Pの表面を除電する。
【0025】転写材帯電手段である紙帯電器150は好
ましくは鋸歯状電極により構成され、中間転写ベルト1
4aを挟んで接地された従動ローラ14eと対向して設
けられ、トナーと同極性(本実施形態においてはマイナ
ス極性)の直流電圧が印加され、記録紙Pを帯電して中
間転写ベルト14aに吸着させる。紙帯電器150とし
ては鋸歯状電極の他に、コロナ放電器や中間転写ベルト
14aに当接および当接解除可能な紙帯電ブラシや紙帯
電ローラ等を用いることも可能である。
【0026】搬送部160は、爪部材である分離爪21
0と拍車部材である拍車162とを有し、中間転写ベル
ト14aの定着装置17側の端部の曲率部KTと定着装
置17との間に設けられる。搬送部160は、定着装置
17からの熱により、中間転写ベルト14aが変形した
り、中間転写ベルト14aに担持されるトナー像が融着
気味になって転写しにくくなったり、中間転写ベルト1
4a上にトナーが固着したりすることを防止する。
【0027】転写材分離補助手段である分離爪210は
中間転写ベルト14aの曲率部KTに近接し、中間転写
ベルト14aと所定の間隔、好ましくは0.1〜2.0
mmを空けて支持軸221に固定されて設けられ、記録
紙Pが中間転写ベルト14aより分離される際に、中間
転写ベルト14a方向へ曲がって搬送されようとする記
録紙Pの先端部を当接させ、記録紙Pの曲率分離を補助
する。
【0028】拍車部材である拍車162は、周面に複数
の突起部162aを有し、回転支持軸165を中心とし
て回転自在に設けられる。拍車162は、記録紙Pの裏
面側をガイドして記録紙Pを搬送し、両面にトナー像を
有する記録紙Pの裏面トナー像の乱れを防止するととも
に、記録紙Pの定着装置17への進入方向を一定にしな
がら記録紙Pを安定して定着装置17へと搬送する。
【0029】分離爪210と拍車162とは、中間転写
ベルト14a上の転写材搬送面或いはその延長面に対
し、感光体ドラム10の有る側と反対側に配設される。
転写材搬送面或いはその延長面の両側に拍車部材である
拍車162を設けることも可能である。
【0030】定着手段である定着装置17は、内部にヒ
ータを有する第1定着ローラ17aと第2定着ローラ1
7bとの2本のローラ状の定着部材で構成され、第1定
着ローラ17aと第2定着ローラ17bとの間のニップ
部Tで記録紙Pを挟持搬送し、熱と圧力とをくわえるこ
とにより、ニップ部Tを搬送される記録紙P上のトナー
像を定着する。
【0031】次に画像形成プロセスを説明する。
【0032】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印
で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のス
コロトロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラム1
0に電位の付与が開始される。
【0033】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわち
Yの画像データに対応する電気信号による画像書込が開
始され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像
に対応する静電潜像が形成される。
【0034】前記の潜像はYの現像器13により非接触
の状態で反転現像され、感光体ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0035】次いで感光体ドラム10は、Yのトナー像
の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯
電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12によ
って第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電
気信号による画像書込が行われ、Mの現像器13による
非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナ
ー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形
成される。
【0036】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシア
ン(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその
上に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光
学系12およびKの現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒
色(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る。
【0037】これらY、M、C及びKの露光光学系12
による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込はド
ラムの内部より前述した透光性の基体を通して行われ
る。従って第2、第3および第4の色信号に対応する画
像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0038】上記の画像形成プロセスによって像担持体
である感光体ドラム10上に形成された裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像は、転写域14bにおいて、
1次転写器14cによって、中間転写体である中間転写
ベルト14a上に一括して転写される(図3(A))。
この際、良好な転写がなされるように、感光体ドラム1
0の内部に設けた転写同時露光器12dによる一様露光
が行われるようにしてもよい。
【0039】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、像担持体クリーニング手段であるクリーニング
装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材
から成るクリーニングブレード19aによってクリーニ
ングされ、スクリュウ19bによって不図示の排トナー
容器に回収される。また、感光体ドラム10の周面は、
例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様露光器12
eによる露光によって先の画像形成における感光体ドラ
ム10の履歴が解消される。
【0040】以上のようにして中間転写ベルト14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、感光体ドラム10上には上記のカラー画像形成プ
ロセスと同様にして、引続き表面画像となる重ね合わせ
カラートナー像が形成される(図3(B))。この際、
感光体ドラム10上に形成される表面画像は、前記感光
体ドラム10上に形成した裏面画像に対して鏡像となる
ように画像データが変更される。
【0041】感光体ドラム10上への表面画像形成にと
もなって転写材である記録紙Pが転写材収納手段である
給紙カセット15より、送り出しローラ15aにより送
り出され、転写材給送手段としてのタイミングローラ1
5bへ搬送され、タイミングローラ15bの駆動によっ
て、感光体ドラム10上に形成される表面画像のカラー
トナー像と、中間転写ベルト14aに担持されている裏
面画像のカラートナー像との同期がとられて転写域14
bへ給送される。この際、給送される記録紙Pは、記録
紙Pの表面側に設けられる転写材帯電手段である紙帯電
器150によりトナーと同極性に帯電され、中間転写ベ
ルト14aに吸着されて転写域14bへ搬送される。ト
ナーと同極性に紙帯電を行うことにより、中間転写ベル
ト14a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像
と引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止して
いる。
【0042】転写域14bではトナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される1次
転写器14cによって感光体ドラム10上の表面画像が
一括して記録紙Pの表面に転写される。このとき、中間
転写ベルト14a上の裏面画像は記録紙Pに転写されな
いで中間転写ベルト14a上に存在する。この際、良好
な転写がなされるように、転写域14bと対向して感光
体ドラム10の内部に設けられた、例えば発光ダイオー
ドを用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行わ
れるようにしてもよい。
【0043】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の電圧が印加される2次転写器14gへと搬送さ
れ、2次転写器14gにより中間転写ベルト14aの周
面上の裏面画像が一括して記録紙Pの裏面に再転写され
た後、転写材除電器14kにより記録紙Pの表面が除電
されて中間転写ベルト14a上を搬送される(図3
(C))。
【0044】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pは、中間転写ベルト14aの曲率部KTの曲率と、中
間転写ベルト14aと所定の間隔を空けて搬送部160
に設けられる分離爪210とにより、中間転写ベルト1
4aから分離され、搬送部160に設けられた拍車16
2を通して定着手段としての定着装置17へと搬送さ
れ、第1定着ローラ17aと第2定着ローラ17bとの
間のニップ部T間を搬送され、ニップ部Tで熱と圧力と
をくわえられることにより記録紙P上のトナー像が定着
される。両面画像記録がなされた記録紙Pは表裏を反転
されて送られ、排紙ローラ18により装置外部のトレイ
へ排出される。
【0045】転写後の中間転写ベルト14aの周面上に
残ったトナーは、中間転写ベルト14aを挟んでガイド
ローラ14fに対向して設けられ、支軸252を回転支
点として中間転写ベルト14aに当接及び当接解除可能
な中間転写体クリーニングブレード251を有する中間
転写体クリーニング手段である中間転写体クリーニング
装置250によりクリーニングされる。
【0046】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、クリーニング装置19によりクリーニ
ングされ、帯電前の一様露光器12eにより先の画像形
成における感光体ドラム10の履歴が解消されて、次の
画像形成サイクルにはいる。
【0047】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、中間転写ベルト
14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。
【0048】また図4によれば、両面にカラートナー像
が形成された記録紙Pは、中間転写ベルト14aの曲率
部KTの曲率と、中間転写ベルト14aと所定の間隔を
空けて設けられる転写材分離補助手段である分離爪21
0とにより、中間転写ベルト14aから分離され、拍車
162を通して定着手段としての定着装置17へと搬送
され、第1定着ローラ17aと第2定着ローラ17bと
の間のニップ部T間を搬送され、この際ニップ部Tと中
間転写ベルト14aとの間で記録紙Pにループが形成さ
れて搬送され、ニップ部Tで熱と圧力とをくわえられる
ことにより記録紙P上のトナー像が定着される。
【0049】裏面トナー像を再転写する2次転写器14
gは、中間転写ベルト14aと感光体ドラム10とが対
向する配置(中間転写ベルト14aを挟んで感光体ドラ
ム10と1次転写器14cとが対向して配置される位
置)と分離位置を含む曲率部KTとの間で、分離位置か
ら所定の間隔を空け、中間転写ベルト14aを挟んで接
地された2次転写対向ローラ14jに対向して設けるこ
とが好ましく、これにより従来分離位置に駆動ローラ1
40と対向して配置していた場合に生じる記録紙Pの最
後端の裏面トナー像の転写不良(転写抜け)が防止され
る。分離位置からの所定の間隔としては、30〜100
mm程度が好ましい。
【0050】転写材の表面を除電する転写材除電手段で
ある転写材除電器14kは、2次転写器14gと中間転
写ベルト14aの定着装置17側端部の曲率部KTとの
間で出来るだけ2次転写器14g側、好ましくは2次転
写器14gと隣接して中間転写ベルト14aを挟んで接
地された2次転写対向ローラ14jに対向して配設する
ことが好ましく、転写材除電器14kを設けることによ
り2次転写による放電電荷を除電でき、分離不良と剥離
放電を防止することができる。また転写材除電器14k
を記録紙Pの分離位置よりも上流に設置するので、ルー
プ形成時に記録紙Pの後端が大きく跳ね上がった場合で
も転写材除電器14kと接触することがなく、転写材除
電器14kとの擦れによる記録紙P上の表面画像の乱れ
を防止することができる。また転写材除電器14kを2
次転写器14gに近づけることにより、転写材除電器1
4kもまた2次転写対向ローラ14jに近づくことにな
り、放電効率が向上する。なお転写材除電手段は必ずし
も対向ローラを必要としないため、2次転写対向ローラ
14jと曲率部KTとの間に配設してもよいが、接地し
た対向ローラがある方が放電効率がよい。
【0051】また転写材除電器14kと曲率部KTの曲
率開始位置との距離は10〜80mmが好ましい。距離
が10mm未満では曲率部KTの上に設けたのと大差な
いので、記録紙Pの後端が転写材除電器14kと擦れて
しまう場合がある。距離が80mmを越えると転写材除
電器14kの除電位置から記録紙Pの分離位置までの距
離が長すぎるため、記録紙Pと中間転写ベルト14aと
の静電的な密着力が低下し、記録紙Pの裏面トナー像と
中間転写ベルト14aとの擦れが生じ、裏面画像が乱れ
やすくなる。さらに転写材除電器14kに印加する電圧
は交流電圧(AC電圧)に直流電圧(DC電圧)を重畳
した電圧で、DC電圧の極性は2次転写放電の極性と同
じとすることが好ましく、AC電圧のみにして記録紙P
を完全に除電してしまうと、記録紙Pと中間転写ベルト
14aとの密着力がなくなり、裏面トナー像が擦れて乱
れやすく、また表面トナー像の電荷も除電されるので分
離時等に表面トナー像も乱れやすくなり、記録紙P両面
(表裏)のトナー像が乱れやすくなり、さらに定着装置
17への進入時にもトナー像が散りやすくなる。従って
AC電圧にDC電圧を重畳することが好ましく、重畳す
るDC電圧の大きさは除電後の記録紙P表面の表面電位
が絶対値で100〜500V程度となるような大きさが
よい。表面電位が絶対値で500Vより大きくなると剥
離放電しやすくなり、100Vより小さくなると除電し
すぎとなり、AC電圧のみの場合と同じになる。さらに
また曲率部KTの曲率半径は15mm以下が好ましく、
10mm以下がさらに好ましい。曲率半径が15mmを
越えると、曲率が小さすぎて記録紙Pが中間転写ベルト
14aに吸着されたままで搬送されてしまい分離が良好
に行われない。曲率半径が10mm以下においては記録
紙Pの中間転写ベルト14aへの吸着力よりも曲率によ
る分離力の方が安定して大きくなり分離が良好に行われ
る。さらに加えて中間転写ベルト14aの体積抵抗率
は、中間転写ベルト14aと感光体ドラム10との分離
時等に剥離放電が発生して中間転写ベルト14a上のト
ナー像が乱れてしまうことを防止するために、109Ω
・cm以上、1012Ω・cm未満が好ましい。体積抵抗
率が109Ω・cm未満で低いと、2次転写器14gの
コロナ放電が記録紙Pの領域以外に流れてしまい、十分
な帯電が行われなくなったり、落雷により中間転写ベル
ト14aが破損されてしまい易くなる。また中間転写ベ
ルト14aの体積抵抗率が1012Ω・cm以上で高い
と、中間転写ベルト14aと感光体ドラム10との分離
時等に剥離放電が発生して中間転写ベルト14a上のト
ナー像が乱れ易い。
【0052】上記により、転写材が中間転写体から分離
する際に発生する剥離放電による転写材上の裏面トナー
像の乱れが防止されると共に、転写材が中間転写体から
分離する際の転写材除電手段との擦れによる表面トナー
像の乱れが防止される。
【0053】本発明にかかわる両面画像形成装置の他の
実施の形態について、図5または図6にて説明する。図
5は、本発明にかかわる両面画像形成装置の他の実施の
形態を示すカラー画像形成装置の概要断面構成図であ
り、図6は、図5の両面画像形成装置の要部概要拡大図
である。
【0054】本例の画像形成装置では、図5に示すよう
に、裏面画像となるトナー像(裏面トナー像)を形成す
る第1の像担持体である感光体ドラム10bと、表面画
像となるトナー像(表面トナー像)を形成する第2の像
担持体である感光体ドラム10aとをそれぞれ別々に設
け、感光体ドラム10bに形成した裏面トナー像を、ト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の
電圧が印加される第1の1次転写手段である第1の1次
転写器114bにより中間転写体である中間転写ベルト
114a上に転写した後、裏面トナー像と同期して転写
材給送手段であるタイミングローラ15bの駆動によ
り、感光体ドラム10bと感光体ドラム10aとの間で
中間転写ベルト114a上に転写材である記録紙Pを供
給し、中間転写ベルト114aを挟んで従動ローラ14
eと対向して設けられる紙帯電器150の帯電により、
記録紙Pを中間転写ベルト114aに吸着させて搬送
し、記録紙Pの搬送と同期して感光体ドラム10a上に
形成した表面トナー像を、トナーと反対極性(本実施形
態においてはプラス極性)の電圧が印加され、感光体ド
ラム10と中間転写ベルト114aとが対向する位置に
設けられる第2の1次転写手段である第2の1次転写器
114cにより記録紙Pの表面に転写した後、中間転写
ベルト114a上の裏面トナー像を、トナーと反対極性
(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加さ
れ、第2の1次転写器114cの位置(感光体ドラム1
0と中間転写ベルト14aとが対向する位置)と曲率部
KTとの間で、中間転写ベルト14aを挟んで接地され
た2次転写対向ローラ14jに対向して設けられる2次
転写手段である2次転写器14gにより記録紙Pの裏面
に再転写して、記録紙P上に表裏のトナー像を形成し、
さらに2次転写器14gと曲率部KTとの間に設けられ
る転写材除電手段である転写材除電器14kにより記録
紙Pの表面を除電した後、両面にカラートナー像が形成
された記録紙Pを、中間転写ベルト114aの曲率部K
Tの曲率と、中間転写ベルト114aと所定の間隔を空
けて搬送部160に設けられる分離爪210とにより、
中間転写ベルト114aから分離し、搬送部160に設
けられた拍車部材である拍車162を通して定着手段と
しての定着装置17へと搬送し、第1定着ローラ17a
と第2定着ローラ17bとの間のニップ部Tで記録紙P
上のトナー像を定着し、両面画像を得るようにするもの
である。支軸252を回転支点として中間転写ベルト1
14aに当接及び当接解除可能な中間転写体クリーニン
グブレード251を有する中間転写体クリーニング手段
である中間転写体クリーニング装置250により中間転
写ベルト114aの周面上に残った転写後のトナーをク
リーニングする。なお、中間転写体クリーニングブレー
ド251は中間転写ベルト114aに常時当接状態とし
てもよい。
【0055】本例の画像形成装置における感光体ドラム
10a,10bや中間転写ベルト114aは、前記図1
の画像形成装置にて説明した感光体ドラム10や中間転
写ベルト14aと同様な機能、構造のものが用いられ
る。中間転写ベルト114aは、それぞれローラ部材で
ある駆動ローラ140と2次転写対向ローラ14jと従
動ローラ14eとガイドローラ14fとテンションロー
ラ14iとに内接して張架される。
【0056】裏面画像となるトナー像を第1の像担持体
である感光体ドラム10bに形成する手段と表面画像と
なるトナー像を第2の像担持体である感光体ドラム10
aに形成する手段には、前述した画像形成装置にて用い
られたものと同様な、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)および黒色(K)の画像形成プロ
セス用の4組のスコロトロン帯電器11(帯電手段)、
露光光学系12(画像書込手段)、現像器13(現像手
段)が感光体ドラム10b,10aに対してそれぞれに
用いられ、裏面画像のトナー像と表面画像のトナー像と
をそれぞれ形成する。
【0057】上記の画像形成装置を用いることによって
も、重ね合わせカラートナー像を一括転写するので、中
間転写ベルト14a上のカラー画像の色ズレやトナーの
散りやこすれ等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好
な両面カラー画像形成がなされる。
【0058】また図6によれば、両面にカラートナー像
が形成された記録紙Pは、中間転写ベルト114aの曲
率部KTの曲率と、中間転写ベルト114aと所定の間
隔を空けて設けられる転写材分離補助手段である分離爪
210とにより、中間転写ベルト114aから分離さ
れ、拍車162を通して定着手段としての定着装置17
へと搬送され、第1定着ローラ17aと第2定着ローラ
17bとの間のニップ部T間を搬送され、この際ニップ
部Tと中間転写ベルト114aとの間で記録紙Pにルー
プが形成されて搬送され、ニップ部Tで熱と圧力とをく
わえられることにより記録紙P上のトナー像が定着され
る。
【0059】裏面トナー像を再転写する2次転写器14
gは、中間転写ベルト114aを挟んで感光体ドラム1
0と対向して配置される第2の1次転写器114cと分
離位置を含む曲率部KTとの間で、曲率部KTから所定
の間隔を空け、中間転写ベルト114aを挟んで接地さ
れた2次転写対向ローラ14jに対向して設けることが
好ましく、これにより従来分離位置に駆動ローラ140
と対向して配置していた場合に生じる記録紙Pの最後端
の裏面トナー像の転写不良(転写抜け)が防止される。
駆動ローラ140の中心からの所定の間隔としては、3
0〜100mm程度が好ましい。
【0060】転写材の表面を除電する転写材除電手段で
ある転写材除電器14kは、2次転写器14gと中間転
写ベルト114aの定着装置17側端部の曲率部KTと
の間で出来るだけ2次転写器14g側、好ましくは2次
転写器14gと隣接して中間転写ベルト114aを挟ん
で接地された2次転写対向ローラ14jに対向して配設
することが好ましく、転写材除電器14kを設けること
により2次転写による放電電荷を除電でき、分離不良と
剥離放電を防止することができる。また転写材除電器1
4kを記録紙Pの分離位置よりも上流に設置するので、
ループ形成時に記録紙Pの後端が大きく跳ね上がった場
合でも転写材除電器14kと接触することがなく、転写
材除電器14kとの擦れによる記録紙P上の表面画像の
乱れを防止することができる。また転写材除電器14k
を2次転写器14gに近づけることにより、転写材除電
器14kもまた2次転写対向ローラ14jに近づくこと
になり、放電効率が向上する。なお転写材除電手段は必
ずしも対向ローラを必要としないため、2次転写対向ロ
ーラ14jと曲率部KTとの間に配設してもよいが、接
地した対向ローラがある方が放電効率がよい。
【0061】また転写材除電器14kと曲率部KTの曲
率開始位置との距離は10〜80mmが好ましい。距離
が10mm未満では曲率部KTの上に設けたのと大差な
いので、記録紙Pの後端が転写材除電器14kと擦れて
しまう場合がある。距離が80mmを越えると転写材除
電器14kの除電位置から記録紙Pの分離位置までの距
離が長すぎるため、記録紙Pと中間転写ベルト114a
との静電的な密着力が低下し、記録紙Pの裏面トナー像
と中間転写ベルト114aとの擦れが生じ、裏面画像が
乱れやすくなる。さらに転写材除電器14kに印加する
電圧は交流電圧(AC電圧)に直流電圧(DC電圧)を
重畳した電圧で、DC電圧の極性は2次転写放電の極性
と同じとすることが好ましく、AC電圧のみにして記録
紙Pを完全に除電してしまうと、記録紙Pと中間転写ベ
ルト114aとの密着力がなくなり、裏面トナー像が擦
れて乱れやすく、また表面トナー像の電荷も除電される
ので分離時等に表面トナー像も乱れやすくなり、記録紙
P両面(表裏)のトナー像が乱れやすくなり、さらに定
着装置17への進入時にもトナー像が散りやすくなる。
従ってAC電圧にDC電圧を重畳することが好ましく、
重畳するDC電圧の大きさは除電後の記録紙P表面の表
面電位が絶対値で100〜500V程度となるような大
きさがよい。表面電位が絶対値で500Vより大きくな
ると剥離放電しやすくなり、100Vより小さくなると
除電しすぎとなり、AC電圧のみの場合と同じになる。
さらにまた曲率部KTの曲率半径は15mm以下が好ま
しく、10mm以下がさらに好ましい。曲率半径が15
mmを越えると、曲率が小さすぎて記録紙Pが中間転写
ベルト114aに吸着されたままで搬送されてしまい分
離が良好に行われない。曲率半径が10mm以下におい
ては記録紙Pの中間転写ベルト114aへの吸着力より
も曲率による分離力の方が安定して大きくなり分離が良
好に行われる。さらに加えて中間転写ベルト114aの
体積抵抗率は、中間転写ベルト114aと第2の像担持
体である感光体ドラム10aとの分離時等に剥離放電が
発生して中間転写ベルト114a上のトナー像が乱れて
しまうことを防止するために、109Ω・cm以上、1
12Ω・cm未満が好ましい。体積抵抗率が109Ω・
cm未満で低いと、2次転写器14gのコロナ放電が記
録紙Pの領域以外に流れてしまい、十分な帯電が行われ
なくなったり、落雷により中間転写ベルト114aが破
損されてしまい易くなる。また中間転写ベルト114a
の体積抵抗率が1012Ω・cm以上で高いと、中間転写
ベルト114aと感光体ドラム10bとの分離時等に剥
離放電が発生して中間転写ベルト114a上のトナー像
が乱れ易くなる。
【0062】上記により、転写材が中間転写体から分離
する際に発生する剥離放電による転写材上の裏面トナー
像の乱れが防止されると共に、転写材が中間転写体から
分離する際の転写材除電手段との擦れによる表面トナー
像の乱れが防止される。
【0063】なお、上記の両面画像形成装置の各例では
像担持体上に直接トナー像を形成したが、像担持体とは
別に像形成体を設け、該像形成体上に形成したトナー像
を像担持体上に担持させてもよい。また、上記両面画像
形成装置の各例としてカラー画像形成装置にて説明した
が、本発明は必ずしもこれに限定されるものでなく、図
1或いは図5にて説明したと同様のプロセスによるモノ
クロの両面画像形成装置にも適用されるものである。ま
た、画像書込手段を像担持体、第1の像担持体、第2の
像担持体の内部に配設したが、外部に配設するようにし
てもよい。
【0064】さらに、本発明の両面画像形成装置では、
上述の各両面画像形成装置で説明したような転写材の両
面に画像を形成する両面画像形成のほかに、転写材の表
面または裏面のみの片側に画像を形成する片面画像形成
もなされ得ることは勿論である。
【0065】なお、前記図1或いは図5にて説明した両
面画像形成装置を用いることにより、従来の両面反転給
送装置を用いた両面画像形成装置における問題点、即
ち、 ●両面時の1stプリント速度が遅い ●用紙(転写材)搬送の信頼性が低く、ジャムが発生し
やすい ●ジャムが発生した場合、通紙経路が長いため、無駄に
なる用紙が多く、ジャム処理も大変である ●適用できる紙種に制限があり、厚紙や薄紙、はがき等
の小サイズ紙や不定形紙には対応できない ●定着オイルによって通紙経路が汚染され、特にカラー
の場合に問題となる。
【0066】●機内への熱の持ち込みがあり、プロセス
が安定しない等を解決し、以下の如き効果を奏する。
【0067】○用紙(転写材)反転の待ち時間がないた
め、用紙両面への画像形成を続けて行うことが可能とな
り、両面時の1stプリント速度が速くなる ○定着手段通過後の用紙を再給紙する必要がないため、
用紙の給送信頼性が大幅に向上する。また定着オイルに
よる通紙経路の汚染や機内への熱の持ち込みもない ○片面時と全く同じ給送系で両面プリントが可能である
ため、転写材種類の制限がなくなる ○用紙反転経路がないため、ジャム発生時に無駄になる
用紙が少なく、ジャム処理も容易である ○両面時に定着手段を通過する用紙の数は片面時の半分
であるため、定着消費電力が低減される。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、曲率部において転写材
が中間転写体から分離する際に発生する剥離放電による
転写材上の裏面トナー像の乱れが防止されると共に、転
写材が中間転写体から分離する際の転写材除電手段との
擦れによる表面トナー像の乱れが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる両面画像形成装置の一実施の
形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】図1の像担持体の側断面図である。
【図3】図1の両面画像形成装置におけるトナー像形成
状態を示す図である。
【図4】図1の両面画像形成装置の要部概要拡大図であ
る。
【図5】本発明にかかわる両面画像形成装置の他の実施
の形態を示すカラー画像形成装置の概要断面構成図であ
る。
【図6】図5の両面画像形成装置の要部概要拡大図であ
る。
【符号の説明】
10,10a,10b 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a,114a 中間転写ベルト 14c 1次転写器 14g 2次転写器 14j 2次転写対向ローラ 14k 転写材除電器 17 定着装置 114b 第1の1次転写器 114c 第2の1次転写器 140 駆動ローラ KT 曲率部 P 記録紙
フロントページの続き (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H028 BA06 BA16 BB06 BC01 2H032 AA02 BA01 BA05 BA09 BA18 BA21 BA30 DA02 DA12 DA13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を表面に担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を表面に担持するとともに、転写材を支持搬送する
    ベルト状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    両面画像形成装置において、 前記中間転写体の、前記定着手段側の端部に、前記転写
    材を前記中間転写体から分離する曲率部を設け、 前記像担持体と前記中間転写体とが対向する位置と前記
    曲率部との間に、前記2次転写手段を設け、 さらに該2次転写手段と前記曲率部との間に、前記転写
    材の表面を除電する転写材除電手段を設けることを特徴
    とする両面画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第1のトナー像形成手段により形成され
    たトナー像を表面に担持する第1の像担持体と、 第2のトナー像形成手段により形成されたトナー像を表
    面に担持する第2の像担持体と、 前記第1の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を表面に担持するとともに、転写材を支持
    搬送するベルト状の中間転写体と、 前記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第1の1次転写手段と、 前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第2の1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    両面画像形成装置において、 前記中間転写体の、前記定着手段側の端部に、前記転写
    材を前記中間転写体から分離する曲率部を設け、 前記第2の像担持体と前記中間転写体とが対向する位置
    と前記曲率部との間に前記2次転写手段を設け、 さらに該2次転写手段と前記曲率部との間に、前記転写
    材の表面を除電する転写材除電手段を設けることを特徴
    とする両面画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写材除電手段を、前記2次転写手
    段に隣接して設けることを特徴とする請求項1または2
    に記載の両面画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材除電手段と前記曲率部が曲率
    を有し始める位置との前記転写材搬送方向の距離を10
    〜80mmとすることを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か1項に記載の両面画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写材除電手段に、前記2次転写手
    段に印加する直流電圧と同極性の直流電圧を重畳した交
    流電圧を印加することを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項に記載の両面画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記曲率部の曲率半径を15mm以下と
    することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載
    の両面画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記中間転写体の体積抵抗率を109Ω
    ・cm以上、1012Ω・cm未満とすることを特徴とす
    る請求項1〜6の何れか1項に記載の両面画像形成装
    置。
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