JP2001356564A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト状の部材を被帯電面とし、ベルト状の
部材に帯電を行う非接触のコロナ放電器での不均一な帯
電を防止する帯電装置を提供するとともに、ベルト状の
中間転写体上のトナー像の転写材への再転写の際に用い
られる転写手段や転写材帯電手段や転写材除電手段等で
の、コロナ放電による転写、帯電及び除電等の不均一を
防止する画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 被帯電面の曲面形状に沿った先端部を有
する鋸歯状電極を放電電極とするコロナ放電器であるこ
とを特徴とする帯電装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、移動する被帯電面
を帯電する帯電装置、及び、像担持体の周辺に帯電手段
と画像書込手段と現像手段とを配置して像担持体に形成
したトナー像を転写材上に転写、定着する複写機、プリ
ンタ、ＦＡＸ等の電子写真方式の画像形成装置に関し、
特にベルト状の中間転写体を用い転写材の両面にトナー
像を形成する画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像担持
体上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給送装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給送装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。

【０００３】このように両面画像形成装置では、上記の
如く、両面反転給送装置への給送や定着装置を２度通す
等の転写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性
が低く、転写材のジャムやしわ等を引き起こす原因とな
っていた。

【０００４】これに対し、特公昭４９−３７５３８号公
報、同５４−２８７４０号公報、特開平１−４４４５７
号公報や同４−２１４５７６号公報等により、像担持体
と中間転写体とを用いて転写材の両面にトナー像を形成
後、１回で定着を行うものが提案されている。

【０００５】また、本願発明者らは、感光体ドラム（像
担持体）の周りに帯電手段、画像書込手段、現像手段等
よりなるトナー像形成手段を複数組配置し、感光体ドラ
ム上に形成した重ね合わせカラートナー像を一旦ベルト
状の中間転写体に一括して転写した後、再度感光体ドラ
ム上に重ね合わせカラートナー像を形成し、感光体ドラ
ム上のトナー像及び中間転写体上のトナー像とタイミン
グを合わせて転写材供給手段により給送され、転写材帯
電手段により帯電されて中間転写体に吸着され、中間転
写体により搬送される転写材の両面にそれぞれ、感光体
ドラム上のトナー像を表面画像（表面トナー像）として
転写し、また中間転写体上のトナー像を裏面画像（裏面
トナー像）として転写した後、中間転写体から転写材を
転写材除電手段の除電により分離し、転写材上のトナー
像を定着手段により定着して両面カラー画像を形成する
画像形成装置や画像形成方法（１パス両面画像形成方
法）を特開平９−２５８４９２号公報や特開平９−２５
８５１６号公報にて開示した。

【０００６】またベルト状の部材を被帯電面とし、ベル
ト状の部材に帯電を行うために、非接触のコロナ放電器
を用いる帯電装置が一般的に用いられており、上記の両
面画像形成装置においても、ベルト状の中間転写体上の
トナー像の転写材への転写の際に用いられる転写手段や
転写材帯電手段や転写材除電手段等としても非接触のコ
ロナ放電器を用いている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如きベルト状の中間転写体（中間転写ベルト）を用いて
転写材の両面に画像を形成する画像形成装置（１パス両
面画像形成装置）において、中間転写体に浮きや寄りが
生じるので、これを抑えるために、中間転写体を張架す
る各ローラ部材をクラウン形状とすることが好ましいの
で、ベルト状の中間転写体上のトナー像の転写材への再
転写の際に用いられる転写手段や、転写材を帯電して中
間転写体に静電吸着させる転写材帯電手段や、転写材が
中間転写体から分離する位置において転写材を除電する
転写材除電手段等のローラ部材をクラウン形状とする
と、これに倣い中間転写体もクラウン形状となってしま
い、転写材への転写や転写材帯電や転写材除電の際に、
これらのコロナ放電による転写、帯電及び除電等が不均
一となってしまうという問題が起こる。この問題は、ベ
ルト状の部材を被帯電面とし、ベルト状の部材に帯電を
行うための非接触のコロナ放電器を用いる帯電装置にお
いても、一般的に起こる問題である。

【０００８】本発明は上記の問題点を解決し、ベルト状
の部材を被帯電面とし、ベルト状の部材に帯電を行う非
接触のコロナ放電器での不均一な帯電を防止する帯電装
置を提供するとともに、ベルト状の中間転写体上のトナ
ー像の転写材への再転写の際に用いられる転写手段や転
写材帯電手段や転写材除電手段等での、コロナ放電によ
る転写、帯電及び除電等の不均一を防止する画像形成装
置を提供することを第１の目的とする。

【０００９】また上記の如きベルト状の中間転写体（中
間転写ベルト）を用いて転写材の両面に画像を形成する
画像形成装置において、各ローラ部材に張架される中間
転写体として無端ベルト部材を用いているが、中間転写
体の回転の際の寄りを防止するために、中間転写体のベ
ルト面の内側（内周面）の両端部に、ゴム部材を用い、
ローラ部材の端部をガイドするリボン状のガイドリブを
貼り付けにより設けている。しかしながら、ガイドリブ
の繋部（貼合わせ部）に隙間（ギャップ）が生じるた
め、中間転写体の回転時の曲がりにより、特にローラ部
材での曲がり時に、ギャップ位置での中間転写体の屈曲
が大きくなり、ギャップ位置付近でのガイドリブの剥が
れやギャップ位置で中間転写体に亀裂が生じるという問
題が起こる。

【００１０】本発明は上記の問題点をも解決し、ベルト
状の中間転写体の回転時の曲がりによる、特にローラ部
材での曲がり時での、ガイドリブの貼合わせ位置での剥
がれや中間転写体の亀裂を防止する画像形成装置を提供
することを第２の目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的は、移動
方向に直交する方向に曲面形状を有する被帯電面を非接
触で帯電する帯電装置において、該帯電装置は、前記被
帯電面の曲面形状に沿った先端部を有する鋸歯状電極を
放電電極とするコロナ放電器であることを特徴とする帯
電装置（第１の発明）、及び、トナー像形成手段により
形成されたトナー像を担持する像担持体と、該像担持体
上のトナー像が転写され、転写された該トナー像を担持
するとともに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転
写体と、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体ま
たは前記転写材の表面に転写する１次転写手段と、前記
中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転写す
る２次転写手段と、前記転写材上のトナー像を定着する
定着手段とを有する画像形成装置において、前記２次転
写手段は、前記中間転写体を張架する導電性ローラと、
前記中間転写体を介して前記導電性ローラに対向して設
けられるコロナ放電器とからなり、前記導電性ローラを
クラウン形状にするとともに、前記コロナ放電器の放電
電極を、前記導電性ローラのクラウン形状に沿った先端
部を有する鋸歯状電極とすることを特徴とする画像形成
装置（第２の発明）、及び、第１のトナー像形成手段に
より形成されたトナー像を担持する第１の像担持体と、
第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
持する第２の像担持体と、前記第１の像担持体上のトナ
ー像が転写され、転写された該トナー像を担持するとと
もに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転写体と、
前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
写する第１の１次転写手段と、前記第２の像担持体上の
トナー像を前記転写材の表面に転写する第２の１次転写
手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏
面に再転写する２次転写手段と、前記転写材上のトナー
像を定着する定着手段とを有する画像形成装置におい
て、前記２次転写手段は、前記中間転写体を張架する導
電性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ロー
ラに対向して設けられるコロナ放電器とからなり、前記
導電性ローラをクラウン形状にするとともに、前記コロ
ナ放電器の放電電極を、前記導電性ローラのクラウン形
状に沿った先端部を有する鋸歯状電極とすることを特徴
とする画像形成装置（第３の発明）、及び、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する像担持体
と、該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該
トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベ
ルト状の中間転写体と、前記転写材を帯電して前記中間
転写体に静電吸着させる転写材帯電手段と、前記像担持
体上のトナー像を前記中間転写体または前記転写材の表
面に転写する１次転写手段と、前記中間転写体上のトナ
ー像を前記転写材の裏面に再転写する２次転写手段と、
前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
画像形成装置において、前記転写材帯電手段は、前記中
間転写体を張架する導電性ローラと、前記中間転写体を
介して前記導電性ローラに対向して設けられるコロナ放
電器とからなり、前記導電性ローラをクラウン形状にす
るとともに、前記コロナ放電器の放電電極を、前記導電
性ローラのクラウン形状に沿った先端部を有する鋸歯状
電極とすることを特徴とする画像形成装置（第４の発
明）、及び、第１のトナー像形成手段により形成された
トナー像を担持する第１の像担持体と、第２のトナー像
形成手段により形成されたトナー像を担持する第２の像
担持体と、前記第１の像担持体上のトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を担持するとともに、転写材
を支持搬送するベルト状の中間転写体と、前記第１の像
担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写する第１の
１次転写手段と、前記転写材を帯電して前記中間転写体
に静電吸着させる転写材帯電手段と、前記第２の像担持
体上のトナー像を前記転写材の表面に転写する第２の１
次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写
材の裏面に再転写する２次転写手段と、前記転写材上の
トナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置に
おいて、前記転写材帯電手段は、前記中間転写体を張架
する導電性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電
性ローラに対向して設けられるコロナ放電器とからな
り、前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、
前記コロナ放電器の放電電極を、前記導電性ローラのク
ラウン形状に沿った先端部を有する鋸歯状電極とするこ
とを特徴とする画像形成装置（第５の発明）、及び、ト
ナー像形成手段により形成されたトナー像を担持する像
担持体と、該像担持体上のトナー像が転写され、転写さ
れた該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送
するベルト状の中間転写体と、前記像担持体上のトナー
像を前記中間転写体または前記転写材の表面に転写する
１次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転
写材の裏面に再転写する２次転写手段と、前記転写材が
前記中間転写体から分離する位置において前記転写材を
除電する転写材除電手段と、前記転写材上のトナー像を
定着する定着手段とを有する画像形成装置において、前
記転写材除電手段は、前記中間転写体を張架する導電性
ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラに
対向して設けられるコロナ放電器とからなり、前記導電
性ローラをクラウン形状にするとともに、前記コロナ放
電器の放電電極を、前記導電性ローラのクラウン形状に
沿った先端部を有する鋸歯状電極とすることを特徴とす
る画像形成装置（第６の発明）、及び、第１のトナー像
形成手段により形成されたトナー像を担持する第１の像
担持体と、第２のトナー像形成手段により形成されたト
ナー像を担持する第２の像担持体と、前記第１の像担持
体上のトナー像が転写され、転写された該トナー像を担
持するとともに、転写材を支持搬送するベルト状の中間
転写体と、前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間
転写体に転写する第１の１次転写手段と、前記第２の像
担持体上のトナー像を前記転写材の表面に転写する第２
の１次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記
転写材の裏面に再転写する２次転写手段と、前記転写材
が前記中間転写体から分離する位置において前記転写材
を除電する転写材除電手段と、前記転写材上のトナー像
を定着する定着手段とを有する画像形成装置において、
前記転写材除電手段は、前記中間転写体を張架する導電
性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラ
に対向して設けられるコロナ放電器とからなり、前記導
電性ローラをクラウン形状にするとともに、前記コロナ
放電器の放電電極を、前記導電性ローラのクラウン形状
に沿った先端部を有する鋸歯状電極とすることを特徴と
する画像形成装置（第７の発明）、及び、移動方向に直
交する方向に曲面形状を有する被帯電面を非接触で帯電
する帯電装置において、該帯電装置は、前記被帯電面の
移動方向に直交する方向に設けられた放電電極と、前記
被帯電面の曲面形状に沿った先端形状を有するシールド
部材とからなるコロナ放電器であることを特徴とする帯
電装置（第８の発明）、及び、トナー像形成手段により
形成されたトナー像を担持する像担持体と、該像担持体
上のトナー像が転写され、転写された該トナー像を担持
するとともに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転
写体と、前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体ま
たは前記転写材の表面に転写する１次転写手段と、前記
中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転写す
る２次転写手段と、前記転写材上のトナー像を定着する
定着手段とを有する画像形成装置において、前記２次転
写手段は、前記中間転写体を張架する導電性ローラと、
前記中間転写体を介して前記導電性ローラに対向して設
けられるコロナ放電器とからなり、前記導電性ローラを
クラウン形状にするとともに、前記コロナ放電器のシー
ルド部材を、前記導電性ローラのクラウン形状に沿った
先端形状とすることを特徴とする画像形成装置（第９の
発明）、及び、第１のトナー像形成手段により形成され
たトナー像を担持する第１の像担持体と、第２のトナー
像形成手段により形成されたトナー像を担持する第２の
像担持体と、前記第１の像担持体上のトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を担持するとともに、転写材
を支持搬送するベルト状の中間転写体と、前記第１の像
担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写する第１の
１次転写手段と、前記第２の像担持体上のトナー像を前
記転写材の表面に転写する第２の１次転写手段と、前記
中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転写す
る２次転写手段と、前記転写材上のトナー像を定着する
定着手段とを有する画像形成装置において、前記２次転
写手段は、前記中間転写体を張架する導電性ローラと、
前記中間転写体を介して前記導電性ローラに対向して設
けられるコロナ放電器とからなり、前記導電性ローラを
クラウン形状にするとともに、前記コロナ放電器のシー
ルド部材を、前記導電性ローラのクラウン形状に沿った
先端形状とすることを特徴とする画像形成装置（第１０
の発明）、及び、トナー像形成手段により形成されたト
ナー像を担持する像担持体と、該像担持体上のトナー像
が転写され、転写された該トナー像を担持するととも
に、転写材を支持搬送するベルト状の中間転写体と、前
記転写材を帯電して前記中間転写体に静電吸着させる転
写材帯電手段と、前記像担持体上のトナー像を前記中間
転写体または前記転写材の表面に転写する１次転写手段
と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に
再転写する２次転写手段と、前記転写材上のトナー像を
定着する定着手段とを有する画像形成装置において、前
記転写材帯電手段は、前記中間転写体を張架する導電性
ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラに
対向して設けられるコロナ放電器とからなり、前記導電
性ローラをクラウン形状にするとともに、前記コロナ放
電器のシールド部材を、前記導電性ローラのクラウン形
状に沿った先端形状とすることを特徴とする画像形成装
置（第１１の発明）、及び、第１のトナー像形成手段に
より形成されたトナー像を担持する第１の像担持体と、
第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
持する第２の像担持体と、前記第１の像担持体上のトナ
ー像が転写され、転写された該トナー像を担持するとと
もに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転写体と、
前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
写する第１の１次転写手段と、前記転写材を帯電して前
記中間転写体に静電吸着させる転写材帯電手段と、前記
第２の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に転写
する第２の１次転写手段と、前記中間転写体上のトナー
像を前記転写材の裏面に再転写する２次転写手段と、前
記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する画
像形成装置において、前記転写材帯電手段は、前記中間
転写体を張架する導電性ローラと、前記中間転写体を介
して前記導電性ローラに対向して設けられるコロナ放電
器とからなり、前記導電性ローラをクラウン形状にする
とともに、前記コロナ放電器のシールド部材を、前記導
電性ローラのクラウン形状に沿った先端形状とすること
を特徴とする画像形成装置（第１２の発明）、及び、ト
ナー像形成手段により形成されたトナー像を担持する像
担持体と、該像担持体上のトナー像が転写され、転写さ
れた該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送
するベルト状の中間転写体と、前記像担持体上のトナー
像を前記中間転写体または前記転写材の表面に転写する
１次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転
写材の裏面に再転写する２次転写手段と、前記転写材が
前記中間転写体から分離する位置において前記転写材を
除電する転写材除電手段と、前記転写材上のトナー像を
定着する定着手段とを有する画像形成装置において、前
記転写材除電手段は、前記中間転写体を張架する導電性
ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラに
対向して設けられるコロナ放電器とからなり、前記導電
性ローラをクラウン形状にするとともに、前記コロナ放
電器のシールド部材を、前記導電性ローラのクラウン形
状に沿った先端形状とすることを特徴とする画像形成装
置（第１３の発明）、及び、第１のトナー像形成手段に
より形成されたトナー像を担持する第１の像担持体と、
第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
持する第２の像担持体と、前記第１の像担持体上のトナ
ー像が転写され、転写された該トナー像を担持するとと
もに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転写体と、
前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
写する第１の１次転写手段と、前記第２の像担持体上の
トナー像を前記転写材の表面に転写する第２の１次転写
手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏
面に再転写する２次転写手段と、前記転写材が前記中間
転写体から分離する位置において前記転写材を除電する
転写材除電手段と、前記転写材上のトナー像を定着する
定着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材
除電手段は、前記中間転写体を張架する導電性ローラ
と、前記中間転写体を介して前記導電性ローラに対向し
て設けられるコロナ放電器とからなり、前記導電性ロー
ラをクラウン形状にするとともに、前記コロナ放電器の
シールド部材を、前記導電性ローラのクラウン形状に沿
った先端形状とすることを特徴とする画像形成装置（第
１４の発明）によって達成される。

【００１２】また、上記第２の目的は、トナー像形成手
段により形成されたトナー像を担持する像担持体と、該
像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナー
像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト状
の中間転写体と、前記像担持体上のトナー像を前記中間
転写体または前記転写材の表面に転写する１次転写手段
と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に
再転写する２次転写手段と、前記転写材上のトナー像を
定着する定着手段とを有する画像形成装置において、前
記ベルト状の中間転写体は、内周面の側端部にガイドリ
ブを有し、複数のローラ部材に張架されて移動する無端
ベルト部材であり、前記ガイドリブは、弾性部材を内周
面の側端部に沿って貼り付けた有端のガイドリブであ
り、前記弾性部材の接合部は、前記無端ベルト部材の厚
み方向に対して傾いた接合面であることを特徴とする画
像形成装置（第１５の発明）、及び、第１のトナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する第１の像担
持体と、第２のトナー像形成手段により形成されたトナ
ー像を担持する第２の像担持体と、前記第１の像担持体
上のトナー像が転写され、転写された該トナー像を担持
するとともに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転
写体と、前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転
写体に転写する第１の１次転写手段と、前記第２の像担
持体上のトナー像を前記転写材の表面に転写する第２の
１次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転
写材の裏面に再転写する２次転写手段と、前記転写材上
のトナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置
において、前記ベルト状の中間転写体は、内周面の側端
部にガイドリブを有し、複数のローラ部材に張架されて
移動する無端ベルト部材であり、前記ガイドリブは、弾
性部材を内周面の側端部に沿って貼り付けた有端のガイ
ドリブであり、前記弾性部材の接合部は、前記無端ベル
ト部材の厚み方向に対して傾いた接合面であることを特
徴とする画像形成装置（第１６の発明）によって達成さ
れる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお以下の実施の形態の説明にお
いて、中間転写体により支持搬送される転写材の、像担
持体に対向する側の面を表面、他方の面すなわち中間転
写体に対向する側の面を裏面といい、転写材の表面に転
写される画像を表面画像、転写材の裏面に転写される画
像を裏面画像という。

【００１４】先ず、本発明の請求項４、６、８、１５、
１７、１９、及び請求項２１ないし２３に共通する第１
の例の画像形成装置の実施の形態の画像形成プロセス、
各機構について、図１ないし図３を用いて説明する。図
１は、本発明の請求項４、６、８、１５、１７、１９、
及び請求項２１ないし２３に共通する第１の例の画像形
成装置の実施の形態を示すカラー画像形成装置の断面構
成図であり、図２は、図１の像担持体の側断面図であ
り、図３は、図１の画像形成装置におけるトナー像形成
状態を示す図であり、図３（Ａ）は、像担持体に形成し
た裏面画像をベルト状の中間転写体上に転写するときの
トナー像形成状態を示す図であり、図３（Ｂ）は、ベル
ト状の中間転写体上の裏面画像と同期して像担持体に表
面画像を形成するときのトナー像形成状態を示す図であ
り、図３（Ｃ）は、転写材上への両面画像形成を示す図
である。

【００１５】図１において、１０は像担持体である感光
体ドラム、１１は各色毎の帯電手段であるスコロトロン
帯電器、１２は各色毎の画像書込手段である露光光学
系、１３は各色毎の現像手段である現像器、１４ａはベ
ルト状の中間転写体である中間転写ベルト、１４ｃは像
担持体上のトナー像をベルト状の中間転写体および転写
材の表面に転写する１次転写手段である１次転写ロー
ラ、１４０Ａはベルト状の中間転写体上のトナー像を転
写材の裏面に再転写する２次転写手段である２次転写装
置、１４ｍは除電手段である除電器、１４０Ｂは転写材
帯電手段である転写材帯電装置、１４０Ｃは転写材除電
手段である転写材除電装置、１６０は爪部材である分離
爪２１０と拍車部材である拍車１６２とを有する搬送
部、１７は定着手段である定着装置である。

【００１６】像担持体である感光体ドラム１０は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によっ
て形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、ａ
−Ｓｉ層あるいは有機感光層（ＯＰＣ）等の感光層を形
成したものであり、導電層を接地した状態で図１の矢印
で示す時計方向に、例えば８０〜４００ｍｍ／ｓｅｃの
線速度にて回転される。

【００１７】感光体ドラム１０は、図２に示すように、
それを係合固定する両端部のフランジ部材１０Ａ及び１
０Ｂに嵌込まれたベアリングＢ１，Ｂ２により、装置本
体に架設固定される感光体ドラム軸３０に対し軸受けさ
れて回転自在に支持され、フランジ部材１０Ｂの一体と
する感光体駆動歯車Ｇが装置本体側の不図示の駆動歯車
と噛み合わされて駆動されることにより所定の方向に定
速で回転される。

【００１８】像担持体上にトナー像を形成するトナー像
形成手段は、帯電手段であるスコロトロン帯電器１１、
画像書込手段である露光光学系１２及び現像手段である
現像器１３からなり、これらを１組として、イエロー
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）および黒色
（Ｋ）の各色の画像形成プロセス用として４組設けら
れ、図１の矢印にて示す感光体ドラム１０の回転方向に
対して、Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋの順に配置される。

【００１９】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器１１は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状の電極からなる放電用の電極１１ａと
を有し、感光体ドラム１０の感光層と対峙して取付けら
れ、トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用（本
実施形態においては使用するトナーの極性はマイナス極
性とし、本実施形態において帯電手段であるスコロトロ
ン帯電器１１による帯電はマイナス帯電）を行い、感光
体ドラム１０に対し一様な電位を与える。放電用の電極
１１ａとしては、その他ワイヤ電極や針状電極を用いる
ことも可能である。

【００２０】各色毎の画像書込手段である露光光学系１
２は、感光体ドラム１０上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器１１に対して感光体ドラム１
０の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
１０の内部に配置される。図２に示すように、それぞれ
の露光光学系１２は、ドラム軸３０と平行に主走査方向
に配列された像露光光（画像書込光）の発光素子として
のＬＥＤ（発光ダイオード）を複数個アレイ状に並べた
線状の露光素子１２ａと、結像素子としての光集束性光
伝送体（商品名：セルフォックレンズアレイ）１２ｂ
と、セルフォックレンズアレイ１２ｂを保持するレンズ
ホルダ１２ｃとで構成される露光用ユニットであり、保
持部材２０に取付けられる。保持部材２０には各色毎の
露光光学系１２の他に転写同時露光器１２ｄ及び一様露
光器１２ｅが取付けられ、一体となって感光体ドラム１
０の透光性の基体内部に収容される。各色毎の露光光学
系１２は、別体の画像読取装置によって読み取られメモ
リに記憶された各色の画像データに従って感光体ドラム
１０の感光層を裏面から画像書込し、感光体ドラム１０
上に静電潜像を形成する。露光素子１２ａとしては、Ｌ
ＥＤの他、ＦＬ（蛍光体発光）、ＥＬ（エレクトロルミ
ネッセンス）、ＰＬ（プラズマ放電）等の複数の発光素
子をアレイ状に並べたものを用いることも可能である。
像露光光（画像書込光）の発光素子の発光波長は、通常
Ｙ、Ｍ、Ｃのトナーに対して透過性の高い７８０〜９０
０ｎｍの範囲のものが用いられるが、本実施形態におい
ては裏面から画像書込を行う方式であるため、カラート
ナーに対して透過性を十分に有しないこれより短い４０
０〜７８０ｎｍの波長でもよい。また、像露光光の８０
％以上は感光体ドラム１０の感光層で吸収されることか
ら、感光体ドラム１０表面のカラートナーによる反射や
吸収の影響は無視することができる。一般にカラートナ
ーの現像順はトナー像や現像器１３への混色の関係から
Ｙ、Ｍ、Ｃ、Ｋの順が好ましい。なお図２において、Ｗ
Ａは像露光光の発光素子（ＬＥＤ）よりのリード線であ
る。

【００２１】各色毎の現像手段である現像器１３は、感
光体ドラム１０の周面に対し所定の間隙を保ち、現像位
置において感光体ドラム１０の回転方向と順方向に回転
する例えば厚み０．５〜１ｍｍ、外径１５〜２５ｍｍの
円筒状の非磁性のステンレスあるいはアルミ材で形成さ
れた現像スリーブ１３１と、現像ケーシング１３８とを
有し、現像ケーシング１３８の内部には、各々イエロー
（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）および黒色
（Ｋ）の一成分或いは二成分現像剤を収容している。そ
れぞれの現像器１３の現像スリーブ１３１は不図示の突
き当てコロにより感光体ドラム１０と所定の間隙、例え
ば１００〜５００μｍをあけ、層厚８０〜３００μｍの
現像スリーブ１３１上の現像剤が感光体ドラム１０と非
接触に保たれており、現像スリーブ１３１に対して直流
電圧（本実施形態においては使用するトナー極性と同極
性でマイナス極性）を交流電圧に重畳した現像バイアス
を印加することにより、非接触の反転現像を行い、感光
体ドラム１０上にトナー像を形成する。

【００２２】ベルト状の中間転写体である中間転写ベル
ト１４ａは、好ましくは体積抵抗率が１０⁹Ω・ｃｍ以
上、１０¹²Ω・ｃｍ未満、表面抵抗が１０⁹〜１０¹²Ω
／ｃｍ ²程度で、なおかつ表面抵抗（Ω／ｃｍ²）が体積
抵抗率（Ω・ｃｍ）の１〜１００倍の値である無端ベル
ト部材であり、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミ
ド、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリ
フッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリン
グプラスチックに導電材料を分散した厚さ０．１〜１．
０ｍｍの半導電性フィルム基体の外側に、好ましくはト
ナーフィルミング防止層として厚さ５〜５０μｍのフッ
素コーティングを行った２層構成のシームレスベルトで
ある。中間転写ベルト１４ａの基体としては、この他
に、シリコンゴム或いはウレタンゴム等に導電材料を分
散した厚さ０．５〜２．０ｍｍの半導電性ゴムベルトを
使用することもできる。中間転写ベルト１４ａは、それ
ぞれ中間転写体を張架するローラ部材である駆動ローラ
１４ｄと２次転写対向ローラ１４ｊと従動ローラ１４ｅ
とガイドローラ１４ｆとテンションローラ１４ｉとに張
架され、図１の矢印で示す反時計方向に回転される。ガ
イドローラ１４ｆ、従動ローラ１４ｅ、２次転写対向ロ
ーラ１４ｊ及び駆動ローラ１４ｄは固定位置で回転さ
れ、テンションローラ１４ｉは不図示のバネ等の弾力に
より移動可能に支持されて回転される。不図示の感光体
駆動モータよりの駆動をうけて駆動ローラ１４ｄが回転
され、中間転写ベルト１４ａを駆動して回転させる。中
間転写ベルト１４ａの回転により２次転写対向ローラ１
４ｊ、従動ローラ１４ｅ、ガイドローラ１４ｆ及びテン
ションローラ１４ｉが従動して回転される。回転中の中
間転写ベルト１４ａのベルト弛みがテンションローラ１
４ｉにより緊張される。中間転写ベルト１４ａが従動ロ
ーラ１４ｅに張架される位置に転写材である記録紙Ｐが
供給され、中間転写ベルト１４ａによって支持搬送され
る。駆動ローラ１４ｄに張架される中間転写ベルト１４
ａの定着装置１７側の端部の曲率部ＫＴにおいて中間転
写ベルト１４ａから記録紙Ｐが分離される。

【００２３】例えば接触タイプの転写ローラ部材が用い
られ、像担持体上のトナー像をベルト状の中間転写体ま
たは転写材の表面に転写する１次転写手段である１次転
写ローラ１４ｃは、中間転写ベルト１４ａを挟んで各色
毎の感光体ドラム１０に対向し、中間転写ベルト１４ａ
に当接（接触）して設けられ、中間転写ベルト１４ａと
感光体ドラム１０との間に転写域（符号なし）を形成す
る。１次転写ローラ１４ｃにはトナーと反対極性（本実
施形態においてはプラス極性）の直流電圧が印加され、
感光体ドラム１０上のトナー像を中間転写ベルト１４ａ
上または転写材である記録紙Ｐの表面に転写する。１次
転写手段としてコロナ放電器を用いることも可能であ
る。

【００２４】ベルト状の中間転写体上のトナー像を転写
材の裏面に再転写する２次転写手段である２次転写装置
１４０Ａは、中間転写ベルト１４ａを挟んでそれぞれ対
向して設けられる、２次転写器１４ｇと２次転写対向ロ
ーラ１４ｊとにより構成され、１次転写ローラ１４ｃと
駆動ローラ１４ｄとの間に設けられる。２次転写器１４
ｇは、好ましくは鋸歯状電極板ＫＤからなる放電電極を
有するコロナ放電器からなり、２次転写対向ローラ１４
ｊは接地される導電性ローラからなるローラ部材であ
る。鋸歯状電極板ＫＤは中間転写ベルト１４ａの表面と
対峙して取付けられ、２次転写器１４ｇにはトナーと反
対極性（本実施形態においてはプラス極性）の直流電圧
が印加され、中間転写ベルト１４ａ上のトナー像を記録
紙Ｐの裏面に転写する。放電電極としては、その他ワイ
ヤ電極や針状電極を用いることも可能である。

【００２５】除電手段である除電器１４ｍはコロナ放電
器により構成され、中間転写ベルト１４ａの移動方向に
対し、１次転写ローラ１４ｃの下流側に、１次転写ロー
ラ１４ｃと並列して設けられ、交流電圧が印加され、１
次転写ローラ１４ｃの電圧印加により荷電される中間転
写ベルト１４ａの電荷を除電する。

【００２６】転写材帯電手段である転写材帯電装置１４
０Ｂは、中間転写ベルト１４ａを挟んでそれぞれ対向し
て設けられる、紙帯電器１４ｐと従動ローラ１４ｅとに
より構成され、記録紙Ｐの中間転写ベルト１４ａへの進
入側の端部に設けられる。紙帯電器１４ｐは、好ましく
は鋸歯状電極板ＫＤからなる放電電極を有するコロナ放
電器からなり、従動ローラ１４ｅは接地される導電性ロ
ーラからなるローラ部材である。鋸歯状電極板ＫＤは中
間転写ベルト１４ａの表面と対峙して取付けられ、紙帯
電器１４ｐにはトナーと同極性（本実施形態においては
マイナス極性）の直流電圧が印加され、記録紙Ｐを帯電
して中間転写ベルト１４ａに静電吸着させる。放電電極
としては、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも
可能である。

【００２７】転写材除電手段である転写材除電装置１４
０Ｃは、中間転写ベルト１４ａを挟んでそれぞれ対向し
て設けられる、転写材除電器１４ｈと駆動ローラ１４ｄ
とにより構成され、中間転写ベルト１４ａの定着装置１
７側端部で記録紙Ｐを中間転写ベルト１４ａから分離す
る位置の近傍に設けられる。転写材除電器１４ｈは、好
ましくは鋸歯状電極板ＫＤからなる放電電極を有するコ
ロナ放電器からなり、駆動ローラ１４ｄは接地される導
電性ローラからなるローラ部材である。鋸歯状電極板Ｋ
Ｄは中間転写ベルト１４ａの表面と対峙して取付けら
れ、転写材除電器１４ｈには直流電圧を重畳した交流電
圧が印加され、中間転写ベルト１４ａにより搬送される
記録紙Ｐを除電して中間転写ベルト１４ａから分離す
る。放電電極としては、その他ワイヤ電極や針状電極を
用いることも可能である。

【００２８】搬送部１６０は、転写材分離補助手段であ
る分離爪２１０と拍車部材である拍車１６２とを有し、
中間転写ベルト１４ａの定着装置１７側の端部の曲率部
ＫＴと定着装置１７との間に設けられる。搬送部１６０
は、定着装置１７からの熱により、中間転写ベルト１４
ａが変形したり、中間転写ベルト１４ａに担持されるト
ナー像が融着気味になって転写しにくくなったり、中間
転写ベルト１４ａ上にトナーが固着したりすることを防
止する。

【００２９】転写材分離補助手段である分離爪２１０は
中間転写ベルト１４ａの曲率部ＫＴに近接し、中間転写
ベルト１４ａと所定の間隔、好ましくは０．１〜２．０
ｍｍを空けて支持軸２２１に固定されて設けられ、記録
紙Ｐが中間転写ベルト１４ａより分離される際に、中間
転写ベルト１４ａ方向へ曲がって搬送されようとする記
録紙Ｐの先端部を当接させ、記録紙Ｐの曲率分離を補助
する。

【００３０】拍車部材である拍車１６２は、ポリアセタ
ールやポリアミド等の絶縁性の樹脂材料からなり、周面
に複数の突起部１６２ａを有し、回転支持軸１６５を中
心として回転自在に設けられる。拍車１６２は、記録紙
Ｐの裏面側をガイドして記録紙Ｐを搬送し、両面にトナ
ー像を有する記録紙Ｐの裏面トナー像の乱れを防止する
と共に、記録紙Ｐの定着装置１７への進入方向を一定に
しながら記録紙Ｐを安定して定着装置１７へと搬送す
る。

【００３１】分離爪２１０と拍車１６２とは、中間転写
ベルト１４ａ上の転写材搬送面或いはその延長面に対
し、感光体ドラム１０の有る側と反対側に配設される。
転写材搬送面或いはその延長面の両側に拍車部材である
拍車１６２を設けることも可能である。

【００３２】定着手段である定着装置１７は、内部にヒ
ータを有する第１定着ローラ１７ａと第２定着ローラ１
７ｂとの２本のローラ状の定着部材で構成され、第１定
着ローラ１７ａと第２定着ローラ１７ｂとの間のニップ
部Ｔで記録紙Ｐを挟持搬送しながら熱と圧力とをくわえ
ることにより、記録紙Ｐ上のトナー像を定着する。

【００３３】次に画像形成プロセスを説明する。画像記
録のスタートにより不図示の感光体駆動モータの始動に
より感光体ドラム１０が図１の矢印で示す時計方向へ回
転され、同時にイエロー（Ｙ）のスコロトロン帯電器１
１の帯電作用により感光体ドラム１０に電位の付与が開
始される。

【００３４】感光体ドラム１０は電位を付与されたあ
と、Ｙの露光光学系１２によって第１の色信号すなわち
Ｙの画像データに対応する電気信号による画像書込が開
始され、感光体ドラム１０の表面に原稿画像のＹの画像
に対応する静電潜像が形成される。

【００３５】前記の潜像はＹの現像器１３により非接触
の状態で反転現像され、感光体ドラム１０上にイエロー
（Ｙ）のトナー像が形成される。

【００３６】次いで感光体ドラム１０は、Ｙのトナー像
の上からマゼンタ（Ｍ）のスコロトロン帯電器１１の帯
電作用により電位が付与され、Ｍの露光光学系１２によ
って第２の色信号すなわちＭの画像データに対応する電
気信号による画像書込が行われ、Ｍの現像器１３による
非接触の反転現像によって前記のイエロー（Ｙ）のトナ
ー像の上にマゼンタ（Ｍ）のトナー像が重ね合わせて形
成される。

【００３７】同様のプロセスにより、シアン（Ｃ）のス
コロトロン帯電器１１、Ｃの露光光学系１２およびＣの
現像器１３によってさらに第３の色信号に対応するシア
ン（Ｃ）のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその
上に黒色（Ｋ）のスコロトロン帯電器１１、Ｋの露光光
学系１２およびＫの現像器１３によって第４の色信号に
対応する黒色（Ｋ）のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム１０の一回転以内にその周面上にイ
エロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）および黒
色（Ｋ）の４色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る。

【００３８】これらＹ、Ｍ、Ｃ及びＫの露光光学系１２
による感光体ドラム１０の感光層に対する画像書込はド
ラムの内部より前述した透光性の基体を通して行われ
る。従って第２、第３および第４の色信号に対応する画
像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第１の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。

【００３９】上記の画像形成プロセスによって像担持体
である感光体ドラム１０上に形成された裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像（裏面トナー像）は、１次転
写ローラ１４ｃの転写域（符号なし）において、１次転
写ローラ１４ｃによって、ベルト状の中間転写体である
中間転写ベルト１４ａ上に一括して転写される（図３
（Ａ））。この際、良好な転写がなされるように、感光
体ドラム１０の内部に設けた転写同時露光器１２ｄによ
る一様露光が行われるようにしてもよい。また１次転写
ローラ１４ｃにより荷電された中間転写ベルト１４ａの
電荷は中間転写体除電手段としての除電器１４ｍにより
除電される。

【００４０】転写後の感光体ドラム１０の周面上に残っ
たトナーは、感光体ドラムＡＣ除電器１６により除電を
受けた後、感光体ドラム１０の回転方向、１次転写ロー
ラ１４ｃの転写域（符号なし）の下流に設けられる像担
持体クリーニング手段である感光体クリーニング装置１
９にいたり、感光体ドラム１０に当接するゴム材からね
る感光体クリーニングブレード１９ａによってクリーニ
ングされる。感光体クリーニングブレード１９ａにより
クリーニングされたトナーは、スクリュウ１９ｂによっ
て不図示の排トナー容器に回収される。また、感光体ド
ラム１０の周面は、例えば発光ダイオードを用いた帯電
前の一様露光器１２ｅによる露光によって先の画像形成
における感光体ドラム１０の履歴が解消される。

【００４１】以上のようにして中間転写ベルト１４ａ上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像（裏面トナ
ー像）が形成された後、感光体ドラム１０上には上記の
カラー画像形成プロセスと同様にして、引続き表面画像
となる重ね合わせカラートナー像（表面トナー像）が形
成される（図３（Ｂ））。この際、感光体ドラム１０上
に形成される表面トナー像は、前記感光体ドラム１０上
に形成した裏面トナー像に対して鏡像となるように画像
データが変更される。

【００４２】感光体ドラム１０上への表面トナー像の形
成にともなって転写材である記録紙Ｐが転写材収納手段
である給紙カセット１５より、送り出しローラ１５ａに
より送り出され、転写材給送手段としてのタイミングロ
ーラ１５ｂへ搬送され、タイミングローラ１５ｂの駆動
によって、感光体ドラム１０上に形成される表面画像の
カラートナー像（表面トナー像）と、中間転写ベルト１
４ａに担持されている裏面画像のカラートナー像（裏面
トナー像）との同期がとられて１次転写ローラ１４ｃの
転写域（符号なし）へ給送される。この際、給送される
記録紙Ｐは、記録紙Ｐの表面側に設けられる転写材帯電
装置１４０Ｂの紙帯電器１４ｐによりトナーと同極性に
帯電され、中間転写ベルト１４ａに静電吸着されて１次
転写ローラ１４ｃの転写域（符号なし）へと搬送され
る。トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、中間転
写ベルト１４ａ上のトナー像や感光体ドラム１０上のト
ナー像と引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防
止している。

【００４３】１次転写ローラ１４ｃの転写域（符号な
し）ではトナーと反対極性（本実施形態においてはプラ
ス極性）の電圧が印加される１次転写ローラ１４ｃによ
って感光体ドラム１０上の表面画像のカラートナー像
（表面トナー像）が一括して記録紙Ｐの表面に転写され
る。このとき、中間転写ベルト１４ａ上の裏面画像のカ
ラートナー像（裏面トナー像）は記録紙Ｐに転写されな
いで中間転写ベルト１４ａ上に存在する。この際、良好
な転写がなされるように、１次転写ローラ１４ｃの転写
域（符号なし）と対向して感光体ドラム１０の内部に設
けられた、例えば発光ダイオードを用いた転写同時露光
器１２ｄによる一様露光が行われるようにしてもよい。
また１次転写ローラ１４ｃにより荷電された中間転写ベ
ルト１４ａの電荷は中間転写体除電手段としての除電器
１４ｍにより除電される。

【００４４】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Ｐは、トナーと反対極性（本実施形態においてはプラス
極性）の電圧が印加される２次転写装置１４０Ａの２次
転写器１４ｇへと搬送され、２次転写器１４ｇにより中
間転写ベルト１４ａの周面上の裏面画像のカラートナー
像（裏面トナー像）が一括して記録紙Ｐの裏面に再転写
される（図３（Ｃ））。

【００４５】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Ｐは、中間転写ベルト１４ａの曲率部ＫＴの曲率と、中
間転写ベルト１４ａの端部に設けられる転写材除電装置
１４０Ｃの転写材除電器１４ｈによる除電作用と、中間
転写ベルト１４ａと所定の間隔を空けて搬送部１６０に
設けられる分離爪２１０とにより、中間転写ベルト１４
ａから分離され、搬送部１６０に設けられた拍車１６２
を通して定着手段としての定着装置１７へと搬送され、
第１定着ローラ１７ａと第２定着ローラ１７ｂとの間の
ニップ部Ｔ間を搬送され、ニップ部Ｔで熱と圧力とをく
わえられることにより記録紙Ｐ上の表裏のトナー像が定
着され、記録紙Ｐの表面の表面画像及び裏面の裏面画像
の形成がなされる。両面画像記録がなされた記録紙Ｐは
表裏を反転されて送られ、排紙ローラ１８により装置外
部のトレイへ排出される。

【００４６】転写後の中間転写ベルト１４ａの周面上に
残ったトナーは、中間転写ベルト１４ａを挟んでガイド
ローラ１４ｆと対向して設けられる中間転写体クリーニ
ング手段である中間転写体クリーニング装置１９０の、
ゴム材からなり中間転写ベルト１４ａに当接する中間転
写体クリーニングブレード１９１ａによってクリーニン
グされる。中間転写体クリーニングブレード１９１ａに
よりクリーニングされたトナーは、スクリュウ１９０ｂ
によって不図示の排トナー容器に回収される。中間転写
ベルト１４ａ上の裏面トナー像の通過中は中間転写体ク
リーニングブレード１９１ａは中間転写ベルト１４ａと
の当接を解除される。

【００４７】また、転写後の感光体ドラム１０の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムＡＣ除電器１６により
除電を受けた後、感光体クリーニング装置１９によりク
リーニングされ、帯電前の一様露光器１２ｅにより先の
画像形成における感光体ドラム１０の履歴が解消され
て、次の画像形成サイクルにはいる。

【００４８】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、中間転写ベルト
１４ａ上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。

【００４９】次に、本発明の請求項５、７、９、１６、
１８、２０、及び請求項２４ないし２６に共通する第２
の例の画像形成装置の実施の形態について、図４を用い
て説明する。図４は、本発明の請求項５、７、９、１
６、１８、２０、及び請求項２４ないし２６に共通する
第２の例の画像形成装置の実施の形態を示すカラー画像
形成装置の要部断面構成図である。なお、前記第１の例
の画像形成装置にて説明した部材と機能、構造を同じく
する部材には、同一の番号を付した。

【００５０】本例の画像形成装置では、図４に示すよう
に、裏面画像となるトナー像（裏面トナー像）を形成す
る第１の像担持体である感光体ドラム１０ｂと、表面画
像となるトナー像（表面トナー像）を形成する第２の像
担持体である感光体ドラム１０ａとをそれぞれ別々に設
け、感光体ドラム１０ｂに形成した裏面トナー像を、ト
ナーと反対極性（本実施形態においては使用するトナー
の極性はマイナス極性とし、本実施形態においてはプラ
ス極性）の電圧が印加される第１の１次転写手段である
第１の１次転写ローラ１１４ｂにより、ベルト状の中間
転写体である中間転写ベルト１１４ａ上に転写した後、
裏面トナー像と同期して転写材給送手段であるタイミン
グローラ１５ｂの駆動により、感光体ドラム１０ｂと感
光体ドラム１０ａとの間で中間転写ベルト１１４ａ上に
転写材である記録紙Ｐを供給し、中間転写ベルト１１４
ａを挟んで従動ローラ１４ｅと対向して設けられる転写
材帯電手段である転写材帯電装置１４０Ｂの紙帯電器１
４ｐの帯電により、記録紙Ｐを中間転写ベルト１１４ａ
に静電吸着させて搬送し、中間転写ベルト１１４ａの転
写材搬送面及びその延長面上を搬送し、記録紙Ｐの搬送
と同期して感光体ドラム１０ａ上に形成した表面トナー
像を、トナーと反対極性（本実施形態においてはプラス
極性）の電圧が印加される第２の１次転写手段である第
２の１次転写ローラ１１４ｃにより記録紙Ｐの表面に転
写した後、中間転写ベルト１１４ａ上の裏面トナー像
を、トナーと反対極性（本実施形態においてはプラス極
性）の電圧が印加される２次転写手段である２次転写装
置１４０Ａの２次転写器１４ｇにより記録紙Ｐの裏面に
再転写して、記録紙Ｐ上に表裏のトナー像を形成し、両
面にカラートナー像が形成された記録紙Ｐを、中間転写
ベルト１１４ａの曲率部ＫＴの曲率と、中間転写ベルト
１１４ａの端部に設けられ、直流電圧を重畳した交流電
圧が印加される転写材除電手段である転写材除電装置１
４０Ｃの転写材除電器１４ｈによる除電作用と、中間転
写ベルト１１４ａと所定の間隔を空けて搬送部１６０に
設けられる分離爪２１０とにより、中間転写ベルト１１
４ａから分離し、中間転写ベルト１１４ａの定着装置１
７側の端部の曲率部ＫＴと定着装置１７との間に設けら
れる搬送部１６０に設けられた拍車部材である拍車１６
２を通して定着手段としての定着装置１７へと搬送し、
第１定着ローラ１７ａと第２定着ローラ１７ｂとの間の
ニップ部Ｔで記録紙Ｐ上の表裏のトナー像を定着し、両
面画像を得るようにするものである。また第１の１次転
写ローラ１１４ｂ或いは第２の１次転写ローラ１１４ｃ
により荷電された中間転写ベルト１４ａの電荷はそれぞ
れ下流側に設けられる中間転写体除電手段としての除電
器１１４ｍ或いは除電器１１４ｎにより除電される。

【００５１】転写後の感光体ドラム１０ｂ，１０ａの周
面上に残ったトナーは、第１及び第２の像担持体にそれ
ぞれ設けられる像担持体クリーニング手段である感光体
クリーニング装置１９（図１参照、図４には不図示）に
いたり、感光体ドラム１０ｂ，１０ａにそれぞれ当接す
るゴム材から成る感光体クリーニングブレード１９ａ
（図１参照、図４には不図示）によってクリーニングさ
れる。また、転写後の中間転写ベルト１１４ａの周面上
に残った裏面トナー像の転写残トナーは、中間転写ベル
ト１１４ａを挟んでガイドローラ１４ｆに対向して設け
られる中間転写体クリーニング手段である中間転写体ク
リーニング装置１９０の、ゴム材から成り、中間転写ベ
ルト１１４ａに当接及び当接解除可能な中間転写体クリ
ーニングブレード１９０ａによってクリーニングされ
る。中間転写体クリーニングブレード１９１ａによりク
リーニングされたトナーは、スクリュウ１９０ｂによっ
て不図示の排トナー容器に回収される。

【００５２】本例の画像形成装置における感光体ドラム
１０ａ，１０ｂや中間転写ベルト１１４ａは、前記第１
の例の画像形成装置にて説明した感光体ドラム１０や中
間転写ベルト１４ａと同様な機能、構造のものが用いら
れる。中間転写ベルト１１４ａは、それぞれ中間転写体
張架ローラ部材である駆動ローラ１４ｄと２次転写対向
ローラ１４ｊと従動ローラ１４ｅとガイドローラ１４ｆ
とテンションローラ１４ｉとに内接して張架され、図４
の矢印で示す反時計方向に回転される。

【００５３】裏面画像となるトナー像（裏面トナー像）
を第１の像担持体である感光体ドラム１０ｂに形成する
第１のトナー像形成手段と、表面画像となるトナー像
（表面トナー像）を第２の像担持体である感光体ドラム
１０ａに形成する第２のトナー像形成手段とには、前述
した画像形成装置にて用いられたものと同様な、イエロ
ー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）および黒色
（Ｋ）の画像形成プロセス用の４組のスコロトロン帯電
器１１（帯電手段）、露光光学系１２（画像書込手
段）、現像器１３（現像手段）が感光体ドラム１０ｂ，
１０ａに対してそれぞれに用いられ（図１参照、図４に
は不図示）、裏面画像のトナー像と表面画像のトナー像
とをそれぞれ形成する。

【００５４】本例においても前記第１の例の画像形成装
置にて説明したと同様に、ベルト状の中間転写体上のト
ナー像を転写材の裏面に再転写する２次転写手段である
２次転写装置１４０Ａは、中間転写ベルト１１４ａを挟
んでそれぞれ対向して設けられる、２次転写器１４ｇと
２次転写対向ローラ１４ｊとにより構成され、第２の１
次転写ローラ１１４ｃと駆動ローラ１４ｄとの間に設け
られる。２次転写器１４ｇは、好ましくは鋸歯状電極板
ＫＤからなる放電電極を有するコロナ放電器からなり、
２次転写対向ローラ１４ｊは接地される導電性ローラか
らなるローラ部材である。また転写材帯電手段である転
写材帯電装置１４０Ｂは、中間転写ベルト１１４ａを挟
んでそれぞれ対向して設けられる、紙帯電器１４ｐと従
動ローラ１４ｅとにより構成され、記録紙Ｐの中間転写
ベルト１１４ａへの進入側の端部に設けられる。紙帯電
器１４ｐは、好ましくは鋸歯状電極板ＫＤからなる放電
電極を有するコロナ放電器からなり、従動ローラ１４ｅ
は接地される導電性ローラからなるローラ部材である。
また転写材除電手段である転写材除電装置１４０Ｃは、
中間転写ベルト１１４ａを挟んでそれぞれ対向して設け
られる、転写材除電器１４ｈと駆動ローラ１４ｄとによ
り構成され、中間転写ベルト１１４ａの定着装置１７側
端部で記録紙Ｐを中間転写ベルト１１４ａから分離する
位置の近傍に設けられる。転写材除電器１４ｈは、好ま
しくは鋸歯状電極板ＫＤからなる放電電極を有するコロ
ナ放電器からなり、駆動ローラ１４ｄは接地される導電
性ローラからなるローラ部材である。これらの放電電極
としては、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも
可能である。

【００５５】上記の画像形成装置を用いることによって
も、重ね合わせカラートナー像を一括転写するので、中
間転写ベルト１１４ａ上のカラー画像の色ズレやトナー
の散りやこすれ等が起こりにくく、画像劣化が少ない良
好な両面カラー画像形成がなされる。

【００５６】なお、上記の画像形成装置の各例では像担
持体上に直接トナー像を形成したが、像担持体とは別に
像形成体を設け、該像形成体上に形成したトナー像を像
担持体上に担持させてもよい。また、上記画像形成装置
の各例としてカラー画像形成装置にて説明したが、本発
明は必ずしもこれに限定されるものでなく、図１或いは
図４にて説明したと同様のプロセスによるモノクロの画
像形成装置にも適用されるものである。また、画像書込
手段を像担持体、第１の像担持体、第２の像担持体の内
部に配設したが、外部に配設するようにしてもよい。

【００５７】さらに、本発明の画像形成装置では、上述
の各画像形成装置で説明したような転写材の両面に画像
を形成する両面画像形成のほかに、転写材の表面または
裏面のみの片側に画像を形成する片面画像形成もなされ
得ることは勿論である。

【００５８】実施形態１ しかしながら、上記の如きベルト状の中間転写体を用い
て転写材の両面に画像を形成する画像形成装置の各例に
おいて、中間転写体に浮きや寄りが生じるので、これを
抑えるために、中間転写体を張架する各ローラ部材をク
ラウン形状とすることが好ましいので、ベルト状の中間
転写体上のトナー像の転写材への再転写の際に用いられ
る２次転写手段や、転写材を帯電して中間転写体に静電
吸着させる転写材帯電手段や、転写材が中間転写体から
分離する位置において転写材を除電する転写材除電手段
等のローラ部材をクラウン形状とすると、これに倣い中
間転写体もクラウン形状となってしまい、転写材への転
写や転写材帯電や転写材除電の際に、これらのコロナ放
電による転写、帯電及び除電等が不均一となってしま
う。この問題は、ベルト状の部材を被帯電面とし、ベル
ト状の部材に帯電を行うための非接触のコロナ放電器を
用いる帯電装置においても、一般的に起こる。

【００５９】これを解決するための、本発明の請求項１
ないし３にかかわる、ベルト状の部材を被帯電面とし、
ベルト状の部材に帯電を行うための非接触のコロナ放電
器を用いる帯電装置での帯電を均一とするための方法の
第１の例、並びに、請求項４ないし９にかかわる、ベル
ト状の中間転写体上のトナー像の転写材への再転写の際
に用いられる２次転写手段や、転写材を帯電して中間転
写体に静電吸着させる転写材帯電手段や、転写材が中間
転写体から分離する位置において転写材を除電する転写
材除電手段等での、コロナ放電による転写、帯電及び除
電等を均一とするための方法の第１の例について、図５
ないし図８にて説明する。図５は、本発明の請求項１な
いし３にかかわる、ベルト状の部材を被帯電面とする帯
電装置での帯電を均一とするための方法の第１の例、並
びに、請求項４ないし９にかかわる、２次転写手段や転
写材帯電手段や転写材除電手段等での、コロナ放電によ
る転写、帯電及び除電等を均一とするための方法の第１
の例の説明図であり、図６は、図５の２次転写手段や転
写材帯電手段や転写材除電手段等に設けられるローラ部
材の形状を示す図であり、図７は、図５の２次転写手段
や転写材帯電手段や転写材除電手段等に設けられるコロ
ナ放電器の第１の例の構造を示す図であり、図８は、図
７のコロナ放電器の放電電極の形状を示す図である。な
お、以下の本実施形態の第１の例においては、２次転写
手段や転写材帯電手段や転写材除電手段等における均一
帯電について説明するが、ベルト状の部材を被帯電面と
し、ベルト状の部材に帯電を行うための非接触のコロナ
放電器を用いる帯電装置の均一帯電を図るものとしても
用いられるものである。

【００６０】図５によれば、図１または図４にて説明し
たと同様に、感光体ドラム１０（或いは感光体ドラム１
０ａ）上に形成される表面画像のトナー像（本実施形態
においては使用するトナー極性と同極性のマイナス極
性）と、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト
１１４ａ）上に担持されている裏面画像のトナー像（本
実施形態においてはマイナス極性）との同期がとられ
て、転写材給送手段としてのタイミングローラ１５ｂの
駆動により、転写材である記録紙Ｐが、転写材帯電手段
である転写材帯電装置１４０Ｂの紙帯電器１４ｐと対向
する中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１
４ａ）上へ給送され、紙帯電器１４ｐの帯電（本実施形
態においてはマイナス極性の帯電）により中間転写ベル
ト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）に静電吸着
されて、１次転写ローラ１４ｃ（或いは第２の１次転写
ローラ１１４ｃ）の転写域（符号なし）へ搬送され、１
次転写ローラ１４ｃ（或いは第２の１次転写ローラ１１
４ｃ）の転写域（符号なし）において、トナーと反対極
性（本実施形態においてはプラス極性）の直流電圧が印
加される１次転写ローラ１４ｃ（或いは第２の１次転写
ローラ１１４ｃ）によって、感光体ドラム１０（或いは
感光体ドラム１０ａ）上の表面画像のトナー像（表面ト
ナー像）が一括して記録紙Ｐの表面に転写された後、中
間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）
上の裏面画像のトナー像（裏面トナー像）を、トナーと
反対極性（本実施形態においてはプラス極性）の電圧が
印加される２次転写手段である２次転写装置１４０Ａの
２次転写器１４ｇにより記録紙Ｐの裏面に再転写して、
記録紙Ｐ上に表裏のトナー像が形成され、両面にカラー
トナー像が形成された記録紙Ｐは、中間転写ベルト１４
ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）の端部の分離位置
に設けられ、直流電圧を重畳した交流電圧が印加される
転写材除電手段である転写材除電装置１４０Ｃの転写材
除電器１４ｈによる除電作用により中間転写ベルト１４
ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）から分離されて、
定着装置１７（図１、図４参照、図５には不図示）へと
搬送され、記録紙Ｐ上の表裏のトナー像が定着されて、
両面画像が形成される。

【００６１】前述したように、上記における２次転写手
段である２次転写装置１４０Ａは、中間転写ベルト１４
ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）を挟んでそれぞれ
対向して設けられる、鋸歯状電極板ＫＤからなる放電電
極を有するコロナ放電器からなる２次転写器１４ｇと接
地される導電性ローラからなる２次転写対向ローラ１４
ｊとにより構成され、１次転写ローラ１４ｃ（或いは第
２の１次転写ローラ１１４ｃ）と駆動ローラ１４ｄとの
間に設けられる。

【００６２】また転写材帯電手段である転写材帯電装置
１４０Ｂは、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベ
ルト１１４ａ）を挟んでそれぞれ対向して設けられる、
鋸歯状電極板ＫＤからなる放電電極を有するコロナ放電
器からなる紙帯電器１４ｐと接地される導電性ローラか
らなる従動ローラ１４ｅとにより構成され、記録紙Ｐの
中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４
ａ）への進入側の端部に設けられる。

【００６３】また転写材除電手段である転写材除電装置
１４０Ｃは、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベ
ルト１１４ａ）を挟んでそれぞれ対向して設けられる、
鋸歯状電極板ＫＤからなる放電電極を有するコロナ放電
器からなる転写材除電器１４ｈと接地される導電性ロー
ラからなる駆動ローラ１４ｄとにより構成され、中間転
写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）の定
着装置１７側端部（図１、図４参照、図５には不図示）
で記録紙Ｐを中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベ
ルト１１４ａ）から分離する位置の近傍に設けられる。

【００６４】駆動ローラ１４ｄと２次転写対向ローラ１
４ｊと従動ローラ１４ｅとの形状は、図６に示すよう
に、中央部を凸状とする太鼓状の、（１００〜１０００
μｍ）／３００ｍｍ（記録紙ＰをＡ−４横送りサイズ、
２９７ｍｍとするとき）程度のクラウン形状とし、中間
転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）を
張架する。クラウン形状を有効に作用させるため、２次
転写対向ローラ１４ｊは、図５に示すように、１次転写
ローラ１４ｃ（或いは第２の１次転写ローラ１１４ｃ）
と駆動ローラ１４ｄとを結ぶ水平面ＰＬ１よりも転写材
通過側へ突き出して配設される。

【００６５】図７に示すように、２次転写器１４ｇと紙
帯電器１４ｐと転写材除電器１４ｈとの構造は、シール
ド部材としてのシールド板ＳＰ１と、該シールド板ＳＰ
１の内部に配設され、例えばポリカーボネイト（ＰＣ）
等の絶縁性樹脂で成型されたブロックＢＫａ及びブロッ
クＢＫｂにて保持される、先端が鋸歯状電極ＫＤａから
なる鋸歯状電極板ＫＤとにより構成される。鋸歯状電極
板ＫＤは、例えば厚さ５０〜５００μｍ程度のステンレ
ス板を用い、フォトレジスト及びエッチングにて作製さ
れるので、自由な形状が作製可能である。

【００６６】図８に示すように、駆動ローラ１４ｄ、２
次転写対向ローラ１４ｊ及び従動ローラ１４ｅ等により
張架されて、搬送される中間転写ベルト１４ａ（或いは
中間転写ベルト１１４ａ）の搬送方向と直交して２次転
写器１４ｇ（或いは紙帯電器１４ｐ或いは転写材除電器
１４ｈ）が配設され、従って、鋸歯状電極板ＫＤも中間
転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）の
搬送方向と直交して配設されるが、鋸歯状電極板ＫＤの
先端部で、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベル
ト１１４ａ）と対向する、コロナ放電器の放電電極であ
る鋸歯状電極ＫＤａは、鋸歯状電極ＫＤａからの放電を
均一とするように、２次転写対向ローラ１４ｊ（或いは
従動ローラ１４ｅ或いは駆動ローラ１４ｄ）のクラウン
形状に沿って成形される。これにより、２次転写器１４
ｇによる均一な転写、紙帯電器１４ｐによる均一な帯
電、並びに転写材除電器１４ｈによる均一な除電が行わ
れる。

【００６７】上記のことがらは、曲面形状、例えばクラ
ウン形状を有するローラに張架されるベルト状の部材を
被帯電面とし、ベルト状の部材を挟んで該ローラと対向
し、ベルト状の部材の移動方向と直交して設けられ、該
ローラの曲面形状に沿った鋸歯状電極ＫＤａを先端部と
する鋸歯状電極板ＫＤを有し、ベルト状の部材に帯電を
行うための非接触のコロナ放電器を用いる帯電装置にも
適用されるものであり、被帯電面としては、ベルト状の
部材により搬送される紙、ＯＨＴ（オーバヘッドトラン
スペアレンシ）等の転写材やその他のシート状の部材も
含まれるものである。

【００６８】上記により、ベルト状の部材を被帯電面と
し、ベルト状の部材に帯電を行うための非接触のコロナ
放電器での、均一な帯電が行われる帯電装置が可能とな
り、また、ベルト状の部材を搬送されるシート状部材を
被帯電面とし、シート状部材に帯電を行うための非接触
のコロナ放電器での、均一な帯電が行われる帯電装置が
可能となる。

【００６９】実施形態２ 本発明の請求項１０ないし１４にかかわる、ベルト状の
部材を被帯電面とし、ベルト状の部材に帯電を行うため
の非接触のコロナ放電器を用いる帯電装置での帯電を均
一とするための方法の第２の例、並びに、請求項１５な
いし２０にかかわる、ベルト状の中間転写体上のトナー
像の転写材への再転写の際に用いられる２次転写手段
や、転写材を帯電して中間転写体に静電吸着させる転写
材帯電手段や、転写材が中間転写体から分離する位置に
おいて転写材を除電する転写材除電手段等での、コロナ
放電による転写、帯電及び除電等を均一とするための方
法の第２の例について、図９または図１０、及び前述し
た図５にて説明する。図９は、本発明の請求項１０ない
し１４にかかわる、ベルト状の部材を被帯電面とする帯
電装置での帯電を均一とするための方法の第２の例、並
びに、請求項１５ないし２０にかかわる、２次転写手段
や転写材帯電手段や転写材除電手段等での、コロナ放電
による転写、帯電及び除電等を均一とするための方法の
第２の例での、２次転写手段や転写材帯電手段や転写材
除電手段等に設けられるローラ部材の形状と第２の例の
コロナ放電器の放電電極の形状とを示す図であり、図１
０は、２次転写手段や転写材帯電手段や転写材除電手段
等に設けられるコロナ放電器の第２の例の構造を示す図
である。なお、以下の本実施形態の第２の例において
は、２次転写手段や転写材帯電手段や転写材除電手段等
における均一帯電について説明するが、ベルト状の部材
を被帯電面とし、ベルト状の部材に帯電を行うための非
接触のコロナ放電器を用いる帯電装置の均一帯電を図る
ものとしても用いられるものである。

【００７０】本実施形態における両面画像形成プロセス
も図５にて前述したと同様に行われるが、本実施形態に
いては実施形態１にて説明した鋸歯状電極板ＫＤを用い
たコロナ放電器に代えて、放電電極としてワイヤを用い
るものである。

【００７１】図９または図１０によれば、２次転写手段
である２次転写装置１４１Ａは、中間転写ベルト１４ａ
（或いは中間転写ベルト１１４ａ）を挟んでそれぞれ対
向して設けられる、放電ワイヤＨＷａからなる放電電極
を有するコロナ放電器からなる２次転写器１４Ｇと接地
される導電性ローラからなる２次転写対向ローラ１４ｊ
とにより構成される。

【００７２】また転写材帯電手段である転写材帯電装置
１４１Ｂは、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベ
ルト１１４ａ）を挟んでそれぞれ対向して設けられる、
放電ワイヤＨＷａからなる放電電極を有するコロナ放電
器からなる紙帯電器１４Ｐと接地される導電性ローラか
らなる従動ローラ１４ｅとにより構成される。

【００７３】また転写材除電手段である転写材除電装置
１４１Ｃは、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベ
ルト１１４ａ）を挟んでそれぞれ対向して設けられる、
放電ワイヤＨＷａからなる放電電極を有するコロナ放電
器からなる転写材除電器１４Ｈと接地される導電性ロー
ラからなる駆動ローラ１４ｄとにより構成される。

【００７４】駆動ローラ１４ｄと２次転写対向ローラ１
４ｊと従動ローラ１４ｅとの形状は、図９に示すよう
に、中央部を凸状とする太鼓状の、（１００〜１０００
μｍ）／３００ｍｍ（記録紙ＰをＡ−４横送りサイズ、
２９７ｍｍとするとき）程度のクラウン形状とし、中間
転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）を
張架する。クラウン形状を有効に作用させるため、２次
転写対向ローラ１４ｊは、図５にて前述したとように、
１次転写ローラ１４ｃ（或いは第２の１次転写ローラ１
１４ｃ）と駆動ローラ１４ｄとを結ぶ水平面ＰＬ１より
も転写材通過側へ突き出して配設される。

【００７５】図１０に示すように、２次転写器１４Ｇと
紙帯電器１４Ｐと転写材除電器１４Ｈとの構造は、シー
ルド部材としてのシールド板ＳＰ２と、該シールド板Ｓ
Ｐ２の内部の両端部に配設される、樹脂ブロックＪＢ
ａ，ＪＢｂにて保持される、放電電極としての放電ワイ
ヤＨＷａとにより構成される。

【００７６】また図１０に示すように、駆動ローラ１４
ｄ、２次転写対向ローラ１４ｊ及び従動ローラ１４ｅ等
により張架されて、搬送される中間転写ベルト１４ａ
（或いは中間転写ベルト１１４ａ）の搬送方向と直交し
て２次転写器１４Ｇ（或いは紙帯電器１４Ｐ或いは転写
材除電器１４Ｈ）が配設され、従って、放電ワイヤＨＷ
ａも中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１
４ａ）の搬送方向と直交して、中間転写ベルト１４ａ
（或いは中間転写ベルト１１４ａ）のベルト面に平行に
配設されるが、シールド板ＳＰ２からの放電を均一とす
るように、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベル
ト１１４ａ）の搬送方向と直交するシールド板ＳＰ２の
両側を、２次転写対向ローラ１４ｊ（或いは従動ローラ
１４ｅ或いは駆動ローラ１４ｄ）のクラウン形状に沿っ
た湾曲部ＷＲａとして形成する。これにより、２次転写
器１４Ｇによる均一な転写、紙帯電器１４Ｐによる均一
な帯電、並びに転写材除電器１４Ｈによる均一な除電が
行われる。

【００７７】上記のことがらは、曲面形状、例えばクラ
ウン形状を有するローラに張架されるベルト状の部材を
被帯電面とし、ベルト状の部材を挟んで該ローラと対向
し、ベルト状の部材の移動方向と直交して設けられ、ベ
ルト状の部材の移動方向と直交する側で、該ローラの曲
面形状に沿ったシールド部材を有し、ベルト状の部材に
帯電を行うための非接触の鋸歯状電極や放電ワイヤを放
電電極とするコロナ放電器を用いる帯電装置にも適用さ
れるものであり、被帯電面としては、ベルト状の部材を
搬送される紙、ＯＨＴ（オーバヘッドトランスペアレン
シ）等の転写材やその他のシート状の部材も含まれるも
のである。

【００７８】上記により、ベルト状の部材を被帯電面と
し、ベルト状の部材に帯電を行うための非接触のコロナ
放電器での、均一な帯電が行われる帯電装置が可能とな
り、また、ベルト状の部材を搬送されるシート状部材を
被帯電面とし、シート状部材に帯電を行うための非接触
のコロナ放電器での、均一な帯電が行われる帯電装置が
可能となる。

【００７９】実施形態３ また前記の如きベルト状の中間転写体を用いて転写材の
両面に画像を形成する画像形成装置において、各ローラ
部材に張架される中間転写体として無端ベルト部材を用
いているが、中間転写体の回転の際の寄りを防止するた
めに、中間転写体のベルト面の内側（内周面）の両端部
に、ゴム部材を用い、ローラ部材の端部をガイドするリ
ボン状のガイドリブを貼り付けにより設けている。しか
しながら、ガイドリブの繋部（貼合わせ部）に隙間（ギ
ャップ）が生じるため、中間転写体の回転時の曲がりに
より、特にローラ部材での曲がり時に、ギャップ位置で
の中間転写体の屈曲が大きくなり、ギャップ位置付近で
のガイドリブの剥がれやギャップ位置で中間転写体に亀
裂が生じる。

【００８０】これを解決するための、本発明の請求項２
１ないし２６にかかわる、ベルト状の中間転写体の回転
時の曲がりによる、特にローラ部材での曲がり時での、
ガイドリブの貼合わせ位置での剥がれや中間転写体の亀
裂の防止について、図１１または図１２にて説明する。
図１１は、本発明の請求項２１ないし２６にかかわる、
両側端にガイドリブが設けられてローラ部材により張架
されるベルト状の中間転写体を示す図であり、図１２
は、図１１のガイドリブの接合部の構造を示す図であ
る。

【００８１】図１１または図１２によれば、図１１に示
すように、無端ベルト部材として成型された中間転写ベ
ルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）の内側
（内周面）の両側端にはガイドリブＧＲａ，ＧＲｂが貼
り付けられて設けられ、それぞれ両側端に段差部ＤＳ
ａ，ＤＳｂを有する駆動ローラ１４ｄや２次転写対向ロ
ーラ１４ｊや従動ローラ１４ｅ等に張架され、段差部Ｄ
Ｓａ，ＤＳｂにガイドリブＧＲａ，ＧＲｂが嵌り込まれ
た状態で、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベル
ト１１４ａ）が片寄らないようにして回転される。

【００８２】中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベ
ルト１１４ａ）の両側端に貼り付けられるガイドリブＧ
Ｒａ，ＧＲｂは、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転
写ベルト１１４ａ）と接着性の良いポリウレタンが好ま
しく用いられ、厚さが１〜３ｍｍ程度で、幅（ベルトの
移動方向と直交する幅）が５ｍｍ程度、ゴム硬度が６０
〜９０度（ＪＩＳ、Ａゴム硬度）程度のゴム材の有端の
弾性部材が用いられる。ガイドリブＧＲａ（或いはガイ
ドリブＧＲｂ）の両端部の接合部（貼合わせ位置）は、
図１２（Ａ）に示すように、中間転写ベルト１４ａ（或
いは中間転写ベルト１１４ａ）の厚み方向に対して傾い
た傾斜（中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト
１１４ａ）の移動方向と直交する方向の傾斜）を有する
接合面ＳＴからなり、接着剤を接合部材として用い接合
面ＳＴを形成する。接着剤を接合部材として形成される
接合面ＳＴは、ガイドリブＧＲａ，ＧＲｂが中間転写ベ
ルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）に貼り付
けられた位置から、中間転写ベルト１４ａ（或いは中間
転写ベルト１１４ａ）の移動方向の下流側に、角度５〜
３０°の範囲で傾いた面であることが好ましい。

【００８３】さらに図１２（Ｂ）に示すように、例えば
厚さが１〜３ｍｍ程度で、幅（ベルトの移動方向と直交
する幅）が５ｍｍ程度、長さ（ベルトの移動方向の長
さ）が５〜１０ｍｍ程度、ゴム硬度がガイドリブＧＲａ
（或いはガイドリブＧＲｂ）よりも軟らかい２０〜６０
度（ＪＩＳ、Ａゴム硬度）程度の、より軟らかなポリウ
レタン等のゴム材を、接合部材としての接合材ＳＴａと
して用い、接合材ＳＴａとガイドリブＧＲａ（或いはガ
イドリブＧＲｂ）の両接合部との接合面ＳＴ１，ＳＴ２
を接着剤にて接着する。

【００８４】接着剤にて結合されるガイドリブＧＲａ
（或いはガイドリブＧＲｂ）の両接合部と接合材ＳＴａ
との接合面ＳＴ１，ＳＴ２は、中間転写ベルト１４ａ
（或いは中間転写ベルト１１４ａ）の厚み方向に対して
傾いた傾斜（中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベ
ルト１１４ａ）の移動方向と直交する方向の傾斜）を有
し、さらに、ガイドリブＧＲａ（或いはガイドリブＧＲ
ｂ）が中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転写ベルト１
１４ａ）に貼り付けられた位置から、中間転写ベルト１
４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）の移動方向の下
流側に、角度５〜３０°の範囲で傾いた面であることが
好ましい。

【００８５】上記により、ベルト状の中間転写体の回転
時の曲がりによる、特にローラ部材での曲がり時での、
ガイドリブの貼合わせ位置での剥がれや中間転写体の亀
裂が防止される画像形成装置が可能となる。

【００８６】なお上記実施形態において、中間転写ベル
ト１４ａ（或いは中間転写ベルト１１４ａ）の内側（内
周面）の両側端に設けられるガイドリブＧＲａ及びガイ
ドリブＧＲｂと対向して、中間転写ベルト１４ａ（或い
は中間転写ベルト１１４ａ）の外側（外周面）の両側端
に、幅（ベルトの移動方向と直交する幅）が５〜１０ｍ
ｍ程度のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）やテフ
ロン（登録商標）等のテープで、ベルト１周分を貼付け
て、ガイドリブＧＲａ及びガイドリブＧＲｂの貼合わせ
位置での剥がれや中間転写ベルト１４ａ（或いは中間転
写ベルト１１４ａ）の亀裂をより防止するように補強す
ることが好ましい。

【００８７】

【発明の効果】請求項１または２よれば、ベルト状の部
材を被帯電面とし、ベルト状の部材に帯電を行うための
非接触のコロナ放電器での、均一な帯電が行われる帯電
装置の提供が可能となる。

【００８８】請求項３によれば、ベルト状の部材を搬送
されるシート状部材を被帯電面とし、シート状部材に帯
電を行うための非接触のコロナ放電器での、均一な帯電
が行われる帯電装置の提供が可能となる。

【００８９】請求項４または５によれば、ベルト状の中
間転写体上のトナー像の転写材への再転写の際に用いら
れる２次転写手段での、コロナ放電による均一な転写が
行われる画像形成装置の提供が可能となる。

【００９０】請求項６または７によれば、転写材を帯電
して中間転写体に静電吸着させる転写材帯電手段での、
コロナ放電による均一な帯電が行われる画像形成装置の
提供が可能となる。

【００９１】請求項８または９によれば、転写材が中間
転写体から分離する位置において転写材を除電する転写
材除電手段での、コロナ放電による均一な除電が行われ
る画像形成装置の提供が可能となる。

【００９２】請求項１０ないし１３よれば、ベルト状の
部材を被帯電面とし、ベルト状の部材に帯電を行うため
の非接触のコロナ放電器での、均一な帯電が行われる帯
電装置の提供が可能となる。

【００９３】請求項１４によれば、ベルト状の部材を搬
送されるシート状部材を被帯電面とし、シート状部材に
帯電を行うための非接触のコロナ放電器での、均一な帯
電が行われる帯電装置の提供が可能となる。

【００９４】請求項１５または１６によれば、ベルト状
の中間転写体上のトナー像の転写材への再転写の際に用
いられる２次転写手段での、コロナ放電による均一な転
写が行われる画像形成装置の提供が可能となる。

【００９５】請求項１７または１８によれば、転写材を
帯電して中間転写体に静電吸着させる転写材帯電手段で
の、コロナ放電による均一な帯電が行われる画像形成装
置の提供が可能となる。

【００９６】請求項１９または２０によれば、転写材が
中間転写体から分離する位置において転写材を除電する
転写材除電手段での、コロナ放電による均一な除電が行
われる画像形成装置の提供が可能となる。

【００９７】請求項２１ないし２６によれば、ベルト状
の中間転写体の回転時の曲がりによる、特にローラ部材
での曲がり時での、ガイドリブの貼合わせ位置での剥が
れや中間転写体の亀裂が防止される画像形成装置の提供
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の例の画像形成装置の実施の形態を示すカ
ラー画像形成装置の断面構成図である。

【図２】図１の像担持体の側断面図である。

【図３】図１の画像形成装置におけるトナー像形成状態
を示す図である。

【図４】第２の例の画像形成装置の実施の形態を示すカ
ラー画像形成装置の要部断面構成図である。

【図５】コロナ放電による転写、帯電及び除電等を均一
とするための方法の第１の例の説明図である。

【図６】図５の２次転写手段や転写材帯電手段や転写材
除電手段等に設けられるローラ部材の形状を示す図であ
る。

【図７】図５の２次転写手段や転写材帯電手段や転写材
除電手段等に設けられるコロナ放電器の第１の例の構造
を示す図である。

【図８】図７のコロナ放電器の放電電極の形状を示す図
である。

【図９】２次転写手段や転写材帯電手段や転写材除電手
段等に設けられるローラ部材の形状と第２の例のコロナ
放電器の放電電極の形状とを示す図である。

【図１０】２次転写手段や転写材帯電手段や転写材除電
手段等に設けられるコロナ放電器の第２の例の構造を示
す図である。

【図１１】両側端にガイドリブが設けられてローラ部材
により張架されるベルト状の中間転写体を示す図であ
る。

【図１２】図１１のガイドリブの接合部の構造を示す図
である。

【符号の説明】

１０，１０ａ，１０ｂ 感光体ドラム １１ スコロトロン帯電器 １２ 露光光学系 １３ 現像器 １４ａ，１１４ａ 中間転写ベルト １４ｃ １次転写ローラ １４ｄ 駆動ローラ １４ｅ 従動ローラ １４ｆ ガイドローラ １４ｇ，１４Ｇ ２次転写器 １４ｈ，１４Ｈ 転写材除電器 １４ｊ ２次転写対向ローラ １４ｍ，１１４ｍ，１１４ｎ 除電器 １４ｐ，１４Ｐ 紙帯電器 １５ｂ タイミングローラ １７ 定着装置 １１４ｂ 第１の１次転写ローラ １１４ｃ 第２の１次転写ローラ １４０Ａ，１４１Ａ ２次転写装置 １４０Ｂ，１４１Ｂ 転写材帯電装置 １４０Ｃ，１４１Ｃ 転写材除電装置 ＧＲａ，ＧＲｂ ガイドリブ ＨＷａ 放電ワイヤ ＫＤ 鋸歯状電極板 ＫＤａ 鋸歯状電極 Ｐ 記録紙 ＳＴ，ＳＴ１，ＳＴ２ 接合面 ＳＴａ 接合材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Ｆターム(参考） 2H003 AA01 BB11 BB14 BB16 CC01 EE01 EE08 2H032 AA05 AA15 BA09 BA18 BA23 CA13 DA03 DA12

Claims (26)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 移動方向に直交する方向に曲面形状を有
   する被帯電面を非接触で帯電する帯電装置において、 該帯電装置は、前記被帯電面の曲面形状に沿った先端部
   を有する鋸歯状電極を放電電極とするコロナ放電器であ
   ることを特徴とする帯電装置。
2. 【請求項２】 前記曲面形状を有する被帯電面は、クラ
   ウン形状のローラに張架されたベルト状部材であること
   を特徴とする請求項１に記載の帯電装置。
3. 【請求項３】 前記曲面形状を有する被帯電面は、クラ
   ウン形状のローラに張架されたベルト状部材によって搬
   送されるシート状部材であることを特徴とする請求項１
   または２に記載の帯電装置。
4. 【請求項４】 トナー像形成手段により形成されたトナ
   ー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
   ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
   状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
   転写材の表面に転写する１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
   写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
   画像形成装置において、 前記２次転写手段は、前記中間転写体を張架する導電性
   ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラに
   対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器の放電電極を、前記導電性ローラのク
   ラウン形状に沿った先端部を有する鋸歯状電極とするこ
   とを特徴とする画像形成装置。
5. 【請求項５】 第１のトナー像形成手段により形成され
   たトナー像を担持する第１の像担持体と、 第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
   持する第２の像担持体と、 前記第１の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
   た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
   るベルト状の中間転写体と、 前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
   写する第１の１次転写手段と、 前記第２の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
   転写する第２の１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
   写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
   画像形成装置において、 前記２次転写手段は、前記中間転写体を張架する導電性
   ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラに
   対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器の放電電極を、前記導電性ローラのク
   ラウン形状に沿った先端部を有する鋸歯状電極とするこ
   とを特徴とする画像形成装置。
6. 【請求項６】 トナー像形成手段により形成されたトナ
   ー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
   ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
   状の中間転写体と、 前記転写材を帯電して前記中間転写体に静電吸着させる
   転写材帯電手段と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
   転写材の表面に転写する１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
   写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
   画像形成装置において、 前記転写材帯電手段は、前記中間転写体を張架する導電
   性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラ
   に対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器の放電電極を、前記導電性ローラのク
   ラウン形状に沿った先端部を有する鋸歯状電極とするこ
   とを特徴とする画像形成装置。
7. 【請求項７】 第１のトナー像形成手段により形成され
   たトナー像を担持する第１の像担持体と、 第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
   持する第２の像担持体と、 前記第１の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
   た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
   るベルト状の中間転写体と、 前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
   写する第１の１次転写手段と、 前記転写材を帯電して前記中間転写体に静電吸着させる
   転写材帯電手段と、 前記第２の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
   転写する第２の１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
   写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
   画像形成装置において、 前記転写材帯電手段は、前記中間転写体を張架する導電
   性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラ
   に対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器の放電電極を、前記導電性ローラのク
   ラウン形状に沿った先端部を有する鋸歯状電極とするこ
   とを特徴とする画像形成装置。
8. 【請求項８】 トナー像形成手段により形成されたトナ
   ー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
   ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
   状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
   転写材の表面に転写する１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
   写する２次転写手段と、 前記転写材が前記中間転写体から分離する位置において
   前記転写材を除電する転写材除電手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
   画像形成装置において、 前記転写材除電手段は、前記中間転写体を張架する導電
   性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラ
   に対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器の放電電極を、前記導電性ローラのク
   ラウン形状に沿った先端部を有する鋸歯状電極とするこ
   とを特徴とする画像形成装置。
9. 【請求項９】 第１のトナー像形成手段により形成され
   たトナー像を担持する第１の像担持体と、 第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
   持する第２の像担持体と、 前記第１の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
   た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
   るベルト状の中間転写体と、 前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
   写する第１の１次転写手段と、 前記第２の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
   転写する第２の１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
   写する２次転写手段と、 前記転写材が前記中間転写体から分離する位置において
   前記転写材を除電する転写材除電手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
   画像形成装置において、 前記転写材除電手段は、前記中間転写体を張架する導電
   性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラ
   に対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器の放電電極を、前記導電性ローラのク
   ラウン形状に沿った先端部を有する鋸歯状電極とするこ
   とを特徴とする画像形成装置。
10. 【請求項１０】 移動方向に直交する方向に曲面形状を
    有する被帯電面を非接触で帯電する帯電装置において、 該帯電装置は、前記被帯電面の移動方向に直交する方向
    に設けられた放電電極と、前記被帯電面の曲面形状に沿
    った先端形状を有するシールド部材とからなるコロナ放
    電器であることを特徴とする帯電装置。
11. 【請求項１１】 前記放電電極はワイヤー電極であるこ
    とを特徴とする請求項１０に記載の帯電装置。
12. 【請求項１２】 前記放電電極は前記被帯電面の移動方
    向に直交する方向に沿った先端部を有する鋸歯状電極で
    あることを特徴とする請求項１０に記載の帯電装置。
13. 【請求項１３】 前記曲面形状を有する被帯電面は、ク
    ラウン形状のローラに張架されたベルト状部材であるこ
    とを特徴とする請求項１０〜１２の何れか１項に記載の
    帯電装置。
14. 【請求項１４】 前記曲面形状を有する被帯電面は、ク
    ラウン形状のローラに張架されたベルト状部材によって
    搬送されるシート状部材であることを特徴とする請求項
    １０〜１３の何れか１項に記載の帯電装置。
15. 【請求項１５】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
    状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記２次転写手段は、前記中間転写体を張架する導電性
    ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラに
    対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器のシールド部材を、前記導電性ローラ
    のクラウン形状に沿った先端形状とすることを特徴とす
    る画像形成装置。
16. 【請求項１６】 第１のトナー像形成手段により形成さ
    れたトナー像を担持する第１の像担持体と、 第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
    持する第２の像担持体と、 前記第１の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
    るベルト状の中間転写体と、 前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第１の１次転写手段と、 前記第２の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第２の１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記２次転写手段は、前記中間転写体を張架する導電性
    ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラに
    対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器のシールド部材を、前記導電性ローラ
    のクラウン形状に沿った先端形状とすることを特徴とす
    る画像形成装置。
17. 【請求項１７】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
    状の中間転写体と、 前記転写材を帯電して前記中間転写体に静電吸着させる
    転写材帯電手段と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材帯電手段は、前記中間転写体を張架する導電
    性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラ
    に対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器のシールド部材を、前記導電性ローラ
    のクラウン形状に沿った先端形状とすることを特徴とす
    る画像形成装置。
18. 【請求項１８】 第１のトナー像形成手段により形成さ
    れたトナー像を担持する第１の像担持体と、 第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
    持する第２の像担持体と、 前記第１の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
    るベルト状の中間転写体と、 前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第１の１次転写手段と、 前記転写材を帯電して前記中間転写体に静電吸着させる
    転写材帯電手段と、 前記第２の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第２の１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材帯電手段は、前記中間転写体を張架する導電
    性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラ
    に対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器のシールド部材を、前記導電性ローラ
    のクラウン形状に沿った先端形状とすることを特徴とす
    る画像形成装置。
19. 【請求項１９】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
    状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する２次転写手段と、 前記転写材が前記中間転写体から分離する位置において
    前記転写材を除電する転写材除電手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材除電手段は、前記中間転写体を張架する導電
    性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラ
    に対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器のシールド部材を、前記導電性ローラ
    のクラウン形状に沿った先端形状とすることを特徴とす
    る画像形成装置。
20. 【請求項２０】 第１のトナー像形成手段により形成さ
    れたトナー像を担持する第１の像担持体と、 第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
    持する第２の像担持体と、 前記第１の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
    るベルト状の中間転写体と、 前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第１の１次転写手段と、 前記第２の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第２の１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する２次転写手段と、 前記転写材が前記中間転写体から分離する位置において
    前記転写材を除電する転写材除電手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材除電手段は、前記中間転写体を張架する導電
    性ローラと、前記中間転写体を介して前記導電性ローラ
    に対向して設けられるコロナ放電器とからなり、 前記導電性ローラをクラウン形状にするとともに、 前記コロナ放電器のシールド部材を、前記導電性ローラ
    のクラウン形状に沿った先端形状とすることを特徴とす
    る画像形成装置。
21. 【請求項２１】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
    状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記ベルト状の中間転写体は、内周面の側端部にガイド
    リブを有し、複数のローラ部材に張架されて移動する無
    端ベルト部材であり、 前記ガイドリブは、弾性部材を内周面の側端部に沿って
    貼り付けた有端のガイドリブであり、 前記弾性部材の接合部は、前記無端ベルト部材の厚み方
    向に対して傾いた接合面であることを特徴とする画像形
    成装置。
22. 【請求項２２】 前記接合面は、前記弾性部材が前記無
    端ベルト部材に貼り付けられた位置から、前記無端ベル
    ト部材の移動方向の下流側に傾いた面であることを特徴
    とする請求項２１に記載の画像形成装置。
23. 【請求項２３】 前記弾性部材の接合部に接合部材を設
    けることを特徴とする請求項２１または２２に記載の画
    像形成装置。
24. 【請求項２４】 第１のトナー像形成手段により形成さ
    れたトナー像を担持する第１の像担持体と、 第２のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
    持する第２の像担持体と、 前記第１の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
    るベルト状の中間転写体と、 前記第１の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第１の１次転写手段と、 前記第２の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第２の１次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する２次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記ベルト状の中間転写体は、内周面の側端部にガイド
    リブを有し、複数のローラ部材に張架されて移動する無
    端ベルト部材であり、 前記ガイドリブは、弾性部材を内周面の側端部に沿って
    貼り付けた有端のガイドリブであり、 前記弾性部材の接合部は、前記無端ベルト部材の厚み方
    向に対して傾いた接合面であることを特徴とする画像形
    成装置。
25. 【請求項２５】 前記接合面は、前記弾性部材が前記無
    端ベルト部材に貼り付けられた位置から、前記無端ベル
    ト部材の移動方向の下流側に傾いた面であることを特徴
    とする請求項２４に記載の画像形成装置。
26. 【請求項２６】 前記弾性部材の接合部に接合部材を設
    けることを特徴とする請求項２４または２５に記載の画
    像形成装置。