JP2001134106A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001134106A
JP2001134106A JP31092399A JP31092399A JP2001134106A JP 2001134106 A JP2001134106 A JP 2001134106A JP 31092399 A JP31092399 A JP 31092399A JP 31092399 A JP31092399 A JP 31092399A JP 2001134106 A JP2001134106 A JP 2001134106A
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transfer material
image forming
forming apparatus
toner image
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Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体上に形成したトナー像を中間転写体
を介して転写材の両面にトナー像を形成する画像形成装
置で、高湿条件下で発生していた転写材表面の画像濃度
の縞状の変化を解消する。 【解決手段】 転写材の搬送方向の長さが、1次転写器
14cによる1次転写位置から2次転写器14gによる
2次転写位置に至る転写材の搬送経路長より長いとき、
転写材の先端が2次転写位置を通過する前と通過した後
で、像担持体上のトナー像を転写材の表面に転写すると
きの1次転写器14cの転写電流或いは転写電圧の値を
変更することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段と画像書込手段と現像手段とを配置して像担持
体に形成したトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関し、特に中間転写体を介して転写材の両面に画像を
形成することができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像担持
体上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給送装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給送装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面画像形成装置では、上記の如く、
両面反転給送装置への給送や定着装置を2度通す等の転
写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低
く、転写材のジャムやしわ等を引き起こす原因となって
いた。これに対し、特公昭49−37538号公報、同
54−28740号公報、特開平1−44457号公報
や同4−214576号公報等により、像担持体と中間
転写体とを用いて転写材の両面にトナー像を形成後、1
回で定着を行うものが提案されている。
【0004】また、本願発明者らは、感光体ドラム(像
担持体)の周りに帯電手段、画像書込手段、現像手段等
よりなるトナー像形成手段を複数組配置し、感光体ドラ
ム上に形成した重ね合わせカラートナー像を一旦ベルト
状の中間転写体に一括して転写した後、再度感光体ドラ
ム上に重ね合わせカラートナー像を形成し、感光体ドラ
ム上のトナー像及び中間転写体上のトナー像とタイミン
グを合わせて給送され、中間転写体により搬送される転
写材の両面にそれぞれ、感光体ドラム上のトナー像を表
面画像として転写し、また中間転写体上のトナー像を裏
面画像として転写した後、中間転写体から転写材を分離
し、転写材上のトナー像を定着して両面カラー画像を形
成する画像形成装置や画像形成方法を特開平9−258
492号公報や特開平9−258516号公報にて開示
した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如きベルト状の
中間転写体を用いて転写材の両面に画像を形成する両面
画像形成装置において、中間転写ベルトに沿って、記録
紙等の転写材に帯電を行って転写材を中間転写ベルト上
に静電的に密着搬送するための転写材帯電手段と、像担
持体上のトナー像を中間転写ベルトまたは転写材の表面
に転写する1次転写手段と、中間転写ベルト上のトナー
像を転写材の裏面に再転写する2次転写手段とが設けら
れている。
【0006】上記の転写材帯電手段や1次転写手段、2
次転写手段は、両面画像形成時で中間転写ベルトによっ
て転写材が搬送される際バイアス電圧の印加がなされ
て、転写材の両面には良好なトナー像が転写されて両面
画像が形成される。かかる両面画像形成装置では通常で
は良好な転写画像が得られるが、高湿度の場合や低抵抗
の転写材を用いた場合には、得られた転写画像に縞状の
濃淡部分が得られることとなる。
【0007】本発明は、環境条件が高湿であったり、或
いは低抵抗の特性をもった転写材を用いたときも、同じ
ような転写率をもってトナー像の転写がなされ、縞状の
濃淡部分が生じたりすることなく、均一で良好な画像濃
度をもったトナー像が両面に得られる両面画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する像担持体
と、該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該
トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベ
ルト状の中間転写体と、前記像担持体上のトナー像を前
記中間転写体または前記転写材の表面に転写する1次転
写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の
裏面に再転写する2次転写手段と、前記転写材上のトナ
ー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置におい
て、前記転写材の搬送方向の長さが、前記1次転写手段
による1次転写位置から前記2次転写手段による2次転
写位置に至る前記転写材の搬送経路長より長いとき、前
記転写材の先端が前記2次転写位置を通過する前と通過
した後で、前記像担持体上のトナー像を前記転写材の表
面に転写するときの前記1次転写手段の転写電流或いは
転写電圧の値を変更することを特徴とする画像形成装置
(請求項1の発明)及び、トナー像形成手段により形成
されたトナー像を担持する像担持体と、該像担持体上の
トナー像が転写され、転写された該トナー像を担持する
とともに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転写体
と、前記転写材を帯電して前記転写材を前記中間転写体
に静電吸着させる転写材帯電手段と、前記像担持体上の
トナー像を前記中間転写体または前記転写材の表面に転
写する1次転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を
前記転写材の裏面に再転写する2次転写手段と、前記転
写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する画像形
成装置において、前記転写材の搬送方向の長さが、前記
転写材帯電手段による帯電位置から前記1次転写手段に
よる1次転写位置に至る前記転写材の搬送経路長より長
いとき、前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過
する前と通過した後で、前記像担持体上のトナー像を前
記転写材の表面に転写するときの前記1次転写手段の転
写電流或いは転写電圧の値を変更することを特徴とする
画像形成装置(請求項7の発明)及び、トナー像形成手
段により形成されたトナー像を担持する像担持体と、該
像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナー
像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト状
の中間転写体と、前記転写材を帯電して前記転写材を前
記中間転写体に静電吸着させる転写材帯電手段と、前記
像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記転写
材の表面に転写する1次転写手段と、前記中間転写体上
のトナー像を前記転写材の裏面に再転写する2次転写手
段と、前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを
有する画像形成装置において、前記転写材の搬送方向の
長さが、前記転写材帯電手段による帯電位置から前記2
次転写手段による2次転写位置に至る前記転写材の搬送
経路長より長いとき、前記転写材の先端が前記2次転写
位置を通過する前と、前記転写材の先端が前記2次転写
位置を通過した後でかつ前記転写材の後端が前記転写材
帯電位置を通過する前と、前記転写材の後端が前記転写
材帯電位置を通過した後とで、前記像担持体上のトナー
像を前記転写材の表面に転写するときの前記1次転写手
段の転写電流或いは転写電圧の値を変更することを特徴
とする画像形成装置(請求項13の発明)によって達成
される。上記3発明は何れも、転写材の表面に転写する
トナー像を担持する像担持体と転写材の裏面に転写する
トナー像を担持する像担持体とを共通の像担持体とした
両面画像形成装置についての発明である。
【0009】また、上記目的は、第1のトナー像形成手
段により形成されたトナー像を担持する第1の像担持体
と、第2のトナー像形成手段により形成されたトナー像
を担持する第2の像担持体と、前記第1の像担持体上の
トナー像が転写され、転写された該トナー像を担持する
とともに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転写体
と、前記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写体
に転写する第1の1次転写手段と、前記第2の像担持体
上のトナー像を前記転写材の表面に転写する第2の1次
転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写材
の裏面に再転写する2次転写手段と、前記転写材上のト
ナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置にお
いて、前記転写材の搬送方向の長さが、前記第2の1次
転写手段による第2の1次転写位置から前記2次転写手
段による2次転写位置に至る前記転写材の搬送経路長よ
り長いとき、前記転写材の先端が前記2次転写位置を通
過する前と通過した後で、前記第2の1次転写手段の転
写電流或いは転写電圧の値を変更することを特徴とする
画像形成装置(請求項19の発明)及び、第1のトナー
像形成手段により形成されたトナー像を担持する第1の
像担持体と、第2のトナー像形成手段により形成された
トナー像を担持する第2の像担持体と、前記第1の像担
持体上のトナー像が転写され、転写された該トナー像を
担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト状の中
間転写体と、前記転写材を帯電して前記転写材を前記中
間転写体に静電吸着させる転写材帯電手段と、前記第1
の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転写する第
1の1次転写手段と、前記第2の像担持体上のトナー像
を前記転写材の表面に転写する第2の1次転写手段と、
前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
写する2次転写手段と、前記転写材上のトナー像を定着
する定着手段とを有する画像形成装置において、前記転
写材の搬送方向の長さが、前記転写材帯電手段による帯
電位置から前記第2の1次転写手段による第2の1次転
写位置に至る前記転写材の搬送経路長より長いとき、前
記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過する前と通
過した後で、前記第2の1次転写手段の転写電流或いは
転写電圧の値を変更することを特徴とする画像形成装置
(請求項25の発明)及び、第1のトナー像形成手段に
より形成されたトナー像を担持する第1の像担持体と、
第2のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
持する第2の像担持体と、前記第1の像担持体上のトナ
ー像が転写され、転写された該トナー像を担持するとと
もに、転写材を支持搬送するベルト状の中間転写体と、
前記転写材を帯電して前記転写材を前記中間転写体に静
電吸着させる転写材帯電手段と、前記第1の像担持体上
のトナー像を前記中間転写体に転写する第1の1次転写
手段と、前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材
の表面に転写する第2の1次転写手段と、前記中間転写
体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転写する2次転
写手段と、前記転写材上のトナー像を定着する定着手段
とを有する画像形成装置において、前記転写材の搬送方
向の長さが、前記転写材帯電手段による帯電位置から前
記2次転写手段による2次転写位置に至る前記転写材の
搬送経路長より長いとき、前記転写材の先端が前記2次
転写位置を通過する前と、前記転写材の先端が前記2次
転写位置を通過した後でかつ前記転写材の後端が前記転
写材帯電位置を通過する前と、前記転写材の後端が前記
転写材帯電位置を通過した後とで、前記第2の1次転写
手段の転写電流或いは転写電圧の値を変更することを特
徴とする画像形成装置(請求項31の発明)によって達
成される。上記3発明は何れも、転写材の表面に転写す
るトナー像を担持する像担持体と転写材の裏面に転写す
るトナー像を担持する像担持体とを別々に設けた両面画
像形成装置についての発明である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお以下の実施形態の説明におい
て、転写域において像担持体に対向する側の転写材の面
を表面、転写材の他方の面すなわち中間転写体に対向す
る側の転写材の面を裏面といい、転写材の表面に転写さ
れる画像を表面画像、転写材の裏面に転写される画像を
裏面画像という。
【0011】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形
態の画像形成プロセス、各機構について、図1ないし図
3を用いて説明する。図1は、本発明にかかわる画像形
成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構
成図であり、図2は、図1の像担持体の側断面図であ
り、図3は、本発明にかかわる画像形成装置におけるト
ナー像形成状態を示す図であり、図3(A)は、像担持
体に形成した裏面画像を中間転写体上に転写するときの
トナー像形成状態を示す図であり、図3(B)は、中間
転写体上の裏面画像と同期して像担持体に表面画像を形
成するときのトナー像形成状態を示す図であり、図3
(C)は、転写材上への両面画像形成を示す図である。
【0012】図1において、10は像担持体である感光
体ドラム、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン
帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学
系、13は各色毎の現像手段である現像器、14aは中
間転写体である中間転写ベルト、14cは像担持体上の
トナー像を中間転写体または転写材の表面に転写する1
次手段である1次転写器、14gは中間転写体上のトナ
ー像を転写材の裏面に再転写する2次手段である2次転
写器、15cは転写材帯電手段である紙帯電器、14h
は転写材分離手段である紙分離AC除電器、160は爪
部材である分離爪210と拍車部材である拍車162と
を有する搬送部、17は定着手段である定着装置であ
る。
【0013】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によっ
て形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a
−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を形
成したものであり、導電層を接地した状態で図1の矢印
で示す時計方向に、例えば80〜400mm/secの
線速度、本実施形態においては280mm/secの線
速度にて回転される。
【0014】感光体ドラム10は、図2に示すように、
それを係合固定する両端部のフランジ部材10a及び1
0bに嵌込まれたベアリングB1,B2により、装置本
体に架設固定されるドラム軸30に対し軸受けされて回
転自在に支持され、フランジ部材10bの一体とする歯
車Gが装置本体側の不図示の駆動歯車と噛合して駆動さ
れることにより所定の方向に定速で回転される。
【0015】像担持体上にトナー像を形成する手段は、
帯電手段であるスコロトロン帯電器11、画像書込手段
である露光光学系12及び現像手段である現像器13か
らなり、これらを1組として、イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の各色の画像
形成プロセス用として4組設けられ、図1の矢印にて示
す感光体ドラム10の回転方向に対して、Y、M、C、
Kの順に配置される。
【0016】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有
し、感光体ドラム10の感光層と対峙して取付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施
形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム1
0に対し一様な電位を与える。放電電極11aとして
は、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能で
ある。
【0017】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の内部に配置される。図2に示すように、それぞれ
の露光光学系12は、ドラム軸30と平行に主走査方向
に配列された像露光光(画像書込光)の発光素子として
のLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた
線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性光
伝送体(商品名:セルフォックレンズアレイ)12b
と、レンズホルダ12cとで構成される露光用ユニット
であり、保持部材20に取付けられる。保持部材20に
は各色毎の露光光学系12の他に転写同時露光器12d
及び一様露光器12eが取付けられ、一体となって感光
体ドラム10の透光性の基体内部に収容される。各色毎
の露光光学系12は、別体の画像読取装置によって読み
取られメモリに記憶された各色の画像データに従って感
光体ドラム10の感光層を裏面から画像書込し、感光体
ドラム10上に静電潜像を形成する。露光素子12aと
しては、LEDの他、FL(蛍光体発光)、EL(エレ
クトロルミネッセンス)、PL(プラズマ放電)等の複
数の発光素子をアレイ状に並べたものを用いることも可
能である。像露光光(画像書込光)の発光素子の発光波
長は、通常Y、M、Cのトナーに対して透過性の高い7
80〜900nmの範囲のものが用いられるが、本実施
形態においては裏面から画像書込を行う方式であるた
め、カラートナーに対して透過性を十分に有しないこれ
より短い400〜780nmの波長でもよい。また、像
露光光の80%以上は感光体ドラム10の感光層で吸収
されることから、感光体ドラム10表面のカラートナー
による反射や吸収の影響は無視することができる。一般
にカラートナーの現像順はトナー像や現像器13への混
色の関係からY、M、C、Kの順が好ましい。なお図2
において、WAは像露光光の発光素子(LED)よりの
リード線である。
【0018】各色毎の現像手段である現像器13は、感
光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体
ドラム10の回転方向と順方向に回転する例えば厚み
0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性
のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリー
ブ131と、現像ケーシング138とを有し、現像ケー
シング138の内部には、各々イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分或い
は二成分現像剤を収容している。それぞれの現像器13
は不図示の突き当てコロにより感光体ドラム10と所定
の間隙、例えば100〜500μmをあけて非接触に保
たれており、現像スリーブ131に対して直流電圧と交
流電圧を重畳した現像バイアスを印加することにより、
非接触の反転現像を行い、感光体ドラム10上にトナー
像を形成する。
【0019】中間転写体である中間転写ベルト14aは
体積抵抗率が108〜1012Ω・cm、好ましくは10
10〜1011Ω・cmの無端ベルトであり、例えば変性ポ
リイミド、熱硬化ポリイミド、ポリアミドイミド、エチ
レンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニ
リデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチ
ックに導電材料を分散した厚さ0.05〜0.5mmの
半導電性フィルム基体の外側に、好ましくはトナーフィ
ルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーテ
ィングを行った2層構成のシームレスベルトである。中
間転写ベルト14aの基体としては、この他に、シリコ
ンゴム或いはウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ
0.3〜2.0mmの半導電性ゴムベルトを使用するこ
ともできる。中間転写ベルト14aは、それぞれローラ
部材である駆動ローラ14dとアースローラ14jと従
動ローラ14eとガイドローラ14fとテンションロー
ラ14iとに張架され、図1の矢印で示す反時計方向に
回転される。ガイドローラ14f、従動ローラ14e、
アースローラ14j及び駆動ローラ14dは固定して回
転され、テンションローラ14iは不図示のバネ等の弾
力により移動可能に支持されて回転される。不図示の駆
動モータよりの駆動をうけて駆動ローラ14dが回転さ
れ、中間転写ベルト14aを駆動して回転させる。中間
転写ベルト14aの回転によりアースローラ14j、従
動ローラ14e、ガイドローラ14f及びテンションロ
ーラ14iが従動して回転される。回転中の中間転写ベ
ルト14aのベルト弛みがテンションローラ14iによ
り緊張される。中間転写ベルト14aが従動ローラ14
eに張架される位置に転写材である記録紙Pが供給さ
れ、中間転写ベルト14aによって搬送される。駆動ロ
ーラ14dに張架される中間転写ベルト14aの定着装
置17側の端部の曲率部KTにおいて中間転写ベルト1
4aから記録紙Pが分離される。
【0020】像担持体上のトナー像を中間転写体または
転写材の表面に転写する1次手段としての1次転写器1
4cは、中間転写ベルト14aを挟んで感光体ドラム1
0に対向して設けられるコロナ放電器であり、中間転写
ベルト14aと感光体ドラム10との間に転写域14b
を形成する。1次転写器14cにはトナーと反対極性
(本実施形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加
され、感光体ドラム10上のトナー像を中間転写ベルト
14a上または転写材である記録紙Pの表面に転写す
る。
【0021】中間転写体上のトナー像を転写材の裏面に
再転写する2次手段である2次転写器14gは好ましく
はコロナ放電器により構成され、中間転写ベルト14a
を挟んで1次転写器14cと駆動ローラ14dとの間に
設けられるアースローラ14jに対向して設けられ、ト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の
直流電圧が印加され、中間転写ベルト14a上のトナー
像を記録紙Pの裏面に再転写する。
【0022】転写材帯電手段である紙帯電器15cは好
ましくは鋸歯状電極またはコロナ放電器により構成さ
れ、中間転写ベルト14aを挟んで接地された従動ロー
ラ14eと対向して設けられ、トナーと同極性(本実施
形態においてはマイナス極性)の直流電圧が印加され、
記録紙Pを帯電して中間転写ベルト14aに吸着させ
る。紙帯電器15cとしては鋸歯状電極またはコロナ放
電器の他に、中間転写ベルト14aに当接および当接解
除可能な紙帯電ブラシや紙帯電ローラ等を用いることも
可能である。
【0023】転写材分離手段である紙分離AC除電器1
4hは好ましくはコロナ放電器により構成され、中間転
写ベルト14aの定着装置17側端部に中間転写ベルト
14aを挟んで接地された駆動ローラ14dに対向して
設けられ、2次転写器14gに印加する直流電圧と同極
性(本実施形態においてはプラス極性)または逆極性の
直流電圧を重畳した交流電圧が印加され、中間転写ベル
ト14aにより搬送される記録紙Pを除電して中間転写
ベルト14aから分離する。
【0024】搬送部160は爪部材である分離爪210
と拍車部材である拍車162とを有し、中間転写ベルト
14aの定着装置17側の端部の曲率部KTと定着装置
17との間に設けられる。搬送部160は、定着装置1
7からの熱により、中間転写ベルト14aが変形した
り、中間転写ベルト14aに担持されるトナー像が融着
気味になって転写しにくくなったり、中間転写ベルト1
4a上にトナーが固着したりすることを防止する。
【0025】爪部材である分離爪210は中間転写ベル
ト14aの曲率部KTに近接し、中間転写ベルト14a
と所定の間隔、好ましくは0.1〜2.0mmを空けて
支持軸221に固定されて設けられ、記録紙Pが中間転
写ベルト14aより分離される際に、中間転写ベルト1
4a方向へ曲がって搬送されようとする記録紙Pの先端
部を当接させ、記録紙Pの分離を補助する。
【0026】拍車部材である拍車162は、周面に複数
の突起部162aを有し、回転支持軸165を中心とし
て回転自在に設けられる。拍車162は、記録紙Pの裏
面側をガイドして記録紙Pを搬送し、両面にトナー像を
有する記録紙Pの裏面トナー像の乱れを防止するととも
に、記録紙Pの定着装置17への進入方向を一定にしな
がら記録紙Pを安定して定着装置17へと搬送する。
【0027】分離爪210と拍車162とは、中間転写
ベルト14a上の転写材搬送面或いはその延長面に対
し、感光体ドラム10の反対側に配設される。転写材搬
送面或いはその延長面の両側に拍車部材である拍車16
2を設けることも可能である。定着手段である定着装置
17は、内部にヒータを有する第1定着ローラ17aと
第2定着ローラ17bとの2本のローラ状の定着部材で
構成され、第1定着ローラ17aと第2定着ローラ17
bとの間のニップ部Tで記録紙Pを挟持搬送し、熱と圧
力とをくわえることにより、ニップ部Tを搬送される記
録紙P上のトナー像を定着する。第1定着ローラ17a
と第2定着ローラ17bとにはそれぞれ、表面層として
高抵抗層が設けられ、バイアス電圧が印加される。
【0028】次に画像形成プロセスを説明する。画像記
録のスタートにより不図示の感光体駆動モータの始動に
より感光体ドラム10が図1の矢印で示す時計方向へ回
転され、同時にイエロー(Y)のスコロトロン帯電器1
1の帯電作用により感光体ドラム10に電位の付与が開
始される。
【0029】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわち
Yの画像データに対応する電気信号による画像書込が開
始され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像
に対応する静電潜像が形成される。前記の潜像はYの現
像器13により非接触の状態で反転現像され、感光体ド
ラム10上にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0030】次いで感光体ドラム10は、Yのトナー像
の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯
電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12によ
って第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電
気信号による画像書込が行われ、Mの現像器13による
非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナ
ー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形
成される。
【0031】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシア
ン(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその
上に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光
学系12およびKの現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒
色(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る。
【0032】これらY、M、C及びKの露光光学系12
による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込はド
ラムの内部より前述した透光性の基体を通して行われ
る。従って第2、第3および第4の色信号に対応する画
像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0033】上記の画像形成プロセスによって像担持体
である感光体ドラム10上に形成された裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像は、転写域14bにおいて、
1次転写器14cによって、中間転写体である中間転写
ベルト14a上に一括して転写される(図3(A))。
この際、良好な転写がなされるように、感光体ドラム1
0の内部に設けた転写同時露光器12dによる一様露光
が行われるようにしてもよい。
【0034】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、像担持体クリーニング手段であるクリーニング
装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材
から成るクリーニングブレード19aによってクリーニ
ングされ、スクリュウ19bによって不図示の排トナー
容器に回収される。また、感光体ドラム10の周面は、
例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様露光器12
eによる露光によって先の画像形成における感光体ドラ
ム10の履歴が解消される。
【0035】以上のようにして中間転写ベルト14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、感光体ドラム10上には上記のカラー画像形成プ
ロセスと同様にして、引続き表面画像となる重ね合わせ
カラートナー像が形成される(図3(B))。この際、
感光体ドラム10上に形成される表面画像は、前記感光
体ドラム10上に形成した裏面画像に対して鏡像となる
ように画像データが変更される。
【0036】感光体ドラム10上への表面画像形成にと
もなって転写材である記録紙Pが転写材収納手段である
給紙カセット15より、送り出しローラ15aにより送
り出され、転写材給送手段としてのタイミングローラ1
5bへ搬送され、タイミングローラ15bの駆動によっ
て、感光体ドラム10上に形成される表面画像のカラー
トナー像と、中間転写ベルト14aに担持されている裏
面画像のカラートナー像との同期がとられて転写域14
bへ給送される。この際、給送される記録紙Pは、記録
紙Pの表面側に設けられる転写材帯電手段である紙帯電
器15cによりトナーと同極性に帯電され、中間転写ベ
ルト14aに吸着されて転写域14bへ搬送される。ト
ナーと同極性に紙帯電を行うことにより、中間転写ベル
ト14a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像
と引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止して
いる。
【0037】転写域14bではトナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される1次
転写器14cによって感光体ドラム10上の表面画像が
一括して記録紙Pの表面に転写される。このとき、中間
転写ベルト14a上の裏面画像は記録紙Pに転写されな
いで中間転写ベルト14a上に存在する。この際、良好
な転写がなされるように、転写域14bと対向して感光
体ドラム10の内部に設けられた、例えば発光ダイオー
ドを用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行わ
れるようにしてもよい。
【0038】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の電圧が印加される2次転写器14gへと搬送さ
れ、2次転写器14gにより中間転写ベルト14aの周
面上の裏面画像が一括して記録紙Pの裏面に転写される
(図3(C))。両面にカラートナー像が形成された記
録紙Pは、中間転写ベルト14aの曲率部KTの曲率
と、中間転写ベルト14aの端部に設けられる転写材分
離手段としての紙分離AC除電器14hによる除電作用
と、中間転写ベルト14aと所定の間隔を空けて搬送部
160に設けられる分離爪210とにより、中間転写ベ
ルト14aから分離され、搬送部160に設けられた拍
車162を通して定着手段としての定着装置17へと搬
送され、第1定着ローラ17aと第2定着ローラ17b
との間のニップ部T間を搬送され、ニップ部Tで熱と圧
力とをくわえられることにより記録紙P上のトナー像が
定着される。両面画像記録がなされた記録紙Pは表裏を
反転されて送られ、排紙ローラ18により装置外部のト
レイへ排出される。
【0039】転写後の中間転写ベルト14aの周面上に
残ったトナーは、中間転写ベルト14aを挟んでガイド
ローラ14fに対向して設けられ、支軸142を回転支
点として中間転写ベルト14aに当接及び当接解除可能
な中間転写体クリーニングブレード141を有する中間
転写体クリーニング手段である中間転写体クリーニング
装置140によりクリーニングされる。
【0040】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、クリーニング装置19によりクリーニ
ングされ、帯電前の一様露光器12eにより先の画像形
成における感光体ドラム10の履歴が解消されて、次の
画像形成サイクルにはいる。上記の方法を用いることに
より、重ね合わせカラートナー像を一括転写するので、
中間転写ベルト14a上のカラー画像の色ズレやトナー
の散りやこすれ等が起こりにくく、画像劣化が少ない良
好な両面カラー画像形成がなされる。
【0041】本発明の両面画像形成装置では、装置本体
内の温湿度を計測するセンサS1又は転写材の電気的抵
抗を計測するセンサS2が設けられていて、センサS1
又はセンサS2の計測結果に基づいて紙帯電器15c、
1次転写器14c及び2次転写器14gに印加するバイ
アス電圧又は電流値の制御を行い、更に本発明において
は転写材後端の紙帯電器15cの通過、或いは転写材先
端の2次転写器14gへの到達時に1次転写器14cに
印加するバイアス電圧の切り替えを行うよう制御を行
う。本実施の形態においては紙帯電を行う紙帯電器15
cと紙帯電器15cにバイアス電圧を印加する電源部と
の間に電流値の変動を検知するセンサS3を設け、セン
サS3による電流値の変動時点を検知することにより、
転写材の先端又は後端の紙帯電器15cを通過するタイ
ミングの検知を行う。制御部はセンサS3による検知タ
イミングから、転写材先端又は後端が1次転写器14c
又は2次転写器14gを通過するタイミングを演算し、
1次転写器14cに印加する電圧を変更するよう制御を
行う。
【0042】図4は本発明により紙帯電器15c、1次
転写器14c及び2次転写器14gへ印加するバイアス
電圧又は電流値を制御する制御ブロック図を示してい
る。制御部は電源ONによってウォーミングアップの状
態となると、センサS1又はセンサS2が検知した環境
湿度又は転写材の抵抗値から(T2)、高湿・常湿・低
湿または低抵抗・中抵抗・高抵抗の何れに該当するかの
判断を行い、該当する湿度または抵抗値における紙帯電
器15c、1次転写器14c、2次転写器14gに印加
する印加電圧テーブル(後に説明する表1〜3)をRO
Mより呼び出し(T4)、更に制御部はセンサS3によ
って検知する紙帯電器15cを転写材の先端又は後端が
通過する通過タイミングによって(T3)、画像形成に
当たっての、紙帯電器15c、1次転写器14c、2次
転写器14gに印加する印加電圧の制御を行う(T
1)。
【0043】以下、実施例によって本発明の説明を行う
が、実施例1〜3に共通な条件をあげれば下記の通りで
ある。 ・感光体ドラム10の線速=280mm/sec ・中間転写ベルト14aの線速=280mm/sec ・紙帯電器15cには鋸歯電極を使用 ・1次転写器14cには16mm幅のコロナ帯電器を使
用 ・2次転写器14gには16mm幅のコロナ帯電器を使
用 ・中間転写ベルト14aの抵抗=1010Ω・cmオーダ
ー(20℃,50%RH時) ・転写材の抵抗=1011Ω・cmオーダー(20℃,5
0%RH時) (実施例1)(請求項1の発明) 本実施例においては、転写材の搬送方向の長さが、1次
転写器14cによる1次転写位置から2次転写器14g
による2次転写位置に至る転写材の搬送経路長より長い
ときで、かつセンサS1又はセンサS2が検知した環境
湿度又は転写材の抵抗値が高湿又は低抵抗に該当すると
き、転写材の先端が2次転写位置を通過する前と通過し
た後で、感光体ドラム10上のトナー像を中間転写ベル
ト14a上の転写材表面に転写するときの1次転写器1
4cの転写電流或いは転写電圧の値を変更し、転写材の
先端が2次転写位置を通過した後(1次転写(b2))
の1次転写器14cの転写電流或いは転写電圧の絶対値
を、通過する前(1次転写(b1))の1次転写器14
cの転写電流或いは転写電圧の絶対値より小さくする制
御を行う。図5はかかる制御を行ったタイムチャート
で、紙帯電器15cによる紙帯電と、1次転写器14c
によってトナー像を転写材の表面に転写する1次転写
と、2次転写器14gによる2次転写との間でのタイム
チャートを示している。
【0044】ここで1次転写器14cによって転写を行
う1次転写(b2)の範囲においては、転写材の抵抗値
が低い条件下にあると1次転写位置に対して2次転写器
14gからのプラス電荷が流入し、1次転写電圧又は1
次転写電流が低く設定されていても1次転写効率は向上
する。本実施例は1次転写(b2)の範囲でプラスの1
次転写条件を1次転写(b1)におけるより低く設定し
て、1次転写(b1)の範囲におけると同じ画像濃度と
なるよう制御を行う。
【0045】一方、センサS1又はセンサS2が検知し
た環境湿度又は転写材の抵抗値が常湿又は低湿或いは中
抵抗又は高抵抗に該当するときは、転写材の通過に伴う
1次転写器14cの転写電流或いは転写電圧の制御は行
わない。但しセンサS1又はセンサS2が検知した環境
湿度又は転写材の抵抗値に応じて、1次転写器14cの
転写電流或いは転写電圧の設定値を変化させることが好
ましい。
【0046】本実施例における具体的なデータの一例を
示すと下記の通りである。 A4横送り(用紙長=210mm) (紙帯電〜1次転写)>210mm (1次転写〜2次転写)<210mm
【0047】
【表1】
【0048】上記の表1で、1次転写(a)は感光体ド
ラム10上のトナー像を中間転写ベルト14aに転写す
るときの1次転写器14cの転写電圧を示している。か
かる本実施例で示した制御を行うことによって、環境条
件や転写材の抵抗値の変動等に影響されることなく、し
かも縞状の転写ムラ等の生じることのない常に良好な転
写トナー像が形成されることとなる。 (実施例2)(請求項7の発明) 本実施例においては、転写材の搬送方向の長さが、紙帯
電器15cによる帯電位置から1次転写器14cによる
1次転写位置に至る転写材の搬送経路長より長いとき
で、かつセンサS1又はセンサS2が検知した環境湿度
又は転写材の抵抗値が高湿又は低抵抗に該当するとき、
転写材の後端が転写材帯電位置を通過する前と通過した
後で、感光体ドラム10上のトナー像を中間転写ベルト
14a上の転写材表面に転写するときの1次転写器14
cの転写電流或いは転写電圧の値を変更し、転写材の後
端が転写材帯電位置を通過した後(1次転写(b4))
の1次転写器14cの転写電流或いは転写電圧の絶対値
を、通過する前(1次転写(b3))の1次転写器14
cの転写電流或いは転写電圧の絶対値より小さくする制
御を行う。図6はかかる制御を行ったタイムチャート
で、紙帯電器15cによる紙帯電と、1次転写器14c
によってトナー像を転写材の表面に転写する1次転写
と、2次転写器14gによる2次転写との間でのタイム
チャートを示している。
【0049】ここで1次転写器14cによって転写を行
う1次転写(b4)の範囲においては、転写材の抵抗値
が低い条件下にあると、1次転写位置に対して紙帯電器
15cから流入していたマイナス電荷が無くなるので、
1次転写(b3)の範囲における1次転写条件を維持し
ていると1次転写電流が過多となる。よって本実施例で
は1次転写(b4)の範囲においてはプラスの1次転写
条件を1次転写(b3)におけるより低く設定して、1
次転写(b3)におけると同じ画像濃度となるよう制御
を行う。
【0050】一方、センサS1又はセンサS2が検知し
た環境湿度又は転写材の抵抗値が常湿又は低湿或いは中
抵抗又は高抵抗に該当するときは、転写材の通過に伴う
1次転写器14cの転写電流或いは転写電圧の制御は行
わない。但しセンサS1又はセンサS2が検知した環境
湿度又は転写材の抵抗値に応じて、1次転写器14cの
転写電流或いは転写電圧の設定値を変化させることが好
ましい。
【0051】本実施例における具体的なデータの一例を
示すと下記の通りである。 A4横送り(用紙長=210mm) (紙帯電〜1次転写)<210mm (1次転写〜2次転写)>210mm
【0052】
【表2】
【0053】かかる本実施例で示した制御を行うことに
よって、環境条件や転写材の抵抗値の変動等に影響され
ることなく、しかも縞状の転写ムラ等の生じることのな
い常に良好な転写トナー像が形成されることとなる。 (実施例3)(請求項13の発明) 本実施例においては、転写材の搬送方向の長さが、紙帯
電器15cによる帯電位置から2次転写器14gによる
2次転写位置に至る転写材の搬送経路長より長いとき
で、かつセンサS1又はセンサS2が検知した環境湿度
又は転写材の抵抗値が高湿又は低抵抗に該当するとき、
転写材の先端が2次転写位置を通過する前と、転写材の
先端が2次転写位置を通過した後でかつ転写材の後端が
転写材帯電位置を通過する前と、転写材の後端が転写材
帯電位置を通過した後とで、感光体ドラム10上のトナ
ー像を中間転写ベルト14a上の転写材表面に転写する
ときの1次転写器14cの転写電流或いは転写電圧の値
を変更し、転写材の先端が2次転写位置を通過した後で
かつ転写材の後端が転写材帯電位置を通過する前(1次
転写(b6))の1次転写器14cの転写電流或いは転
写電圧の絶対値を、前記転写材の先端が2次転写位置を
通過する前(1次転写(b5))の1次転写器14cの
転写電流或いは転写電圧の絶対値より小さくするととも
に、転写材の後端が転写材帯電位置を通過した後(1次
転写(b7))の1次転写器14cの転写電流或いは転
写電圧の絶対値を、転写材の先端が2次転写位置を通過
した後でかつ転写材の後端が転写材帯電位置を通過する
前(1次転写(b6))の1次転写器14cの転写電流
或いは転写電流の絶対値より小さくする制御を行う。図
7はかかる制御を行ったタイムチャートで、紙帯電器1
5cによる紙帯電と、1次転写器14cによってトナー
像を転写材の表面に転写する1次転写と、2次転写器1
4gによる2次転写との間でのタイムチャートを示して
いる。
【0054】転写材の抵抗値が低い条件下にあると、1
次転写(b5)の範囲においては、1次転写位置には紙
帯電器15cからマイナス電荷が流入して来るので、プ
ラスの高い転写条件に設定する必要がある。1次転写
(b6)の範囲においては1次転写位置には紙帯電器1
5cからマイナス電荷が流入し、2次転写器14gから
プラス電荷が流入するので、1次転写(b5)の範囲に
較べて1次転写条件を低く設定する。また1次転写(b
7)の範囲においては1次転写位置に紙帯電器15cか
らのマイナス電荷の流入がなくなるので、1次転写(b
6)の範囲に較べて1次転写条件を低く設定する。本実
施例においては1次転写器14cによる1次転写条件を
このように変更することによって、1次転写(b5)、
1次転写(b6)、1次転写(b7)の各範囲において
同じ画像濃度となるよう制御を行う。
【0055】一方、センサS1又はセンサS2が検知し
た環境湿度又は転写材の抵抗値が常湿又は低湿或いは中
抵抗又は高抵抗に該当するときは、転写材の通過に伴う
1次転写器14cの転写電流或いは転写電圧の制御は行
わない。但しセンサS1又はセンサS2が検知した環境
湿度又は転写材の抵抗値に応じて、1次転写器14cの
転写電流或いは転写電圧の設定値を変化させることが好
ましい。
【0056】本実施例における具体的なデータの一例を
示すと下記の通りである。 A3縦送り(用紙長=420mm) (紙帯電〜2次転写)<420mm
【0057】
【表3】
【0058】かかる本実施例で示した制御を行うことに
よって、環境条件や転写材の抵抗値の変動等に影響され
ることなく、しかも縞状の転写ムラ等の生じることのな
い常に良好な転写トナー像が形成されることとなる。次
に、本発明の他の実施の形態を説明する。本実施形態の
両面画像形成装置は2つの像担持体を有していて、一方
の像担持体上に裏面のトナー像を、他方の像担持体上に
表面のトナー像を形成し、中間転写体を介して転写材の
両面にトナー像を形成する。かかる両面画像形成装置の
構成と画像形成プロセスを図8ないし図10によって説
明する。なお先の実施形態におけると同じ機能をもった
部材については同一符号をもって表示する。
【0059】図8において、10A又は10Bは第1及
び第2の像担持体である感光体ドラム、11は各色毎の
帯電手段であるスコロトロン帯電器、12は各色毎の画
像書込手段である露光光学系、13は各色毎の現像手段
である現像器、14aは中間転写体である中間転写ベル
ト、14cおよび14c′は第1及び第2の第1の転写
手段である1次転写器、14gは第2の転写手段である
2次転写器、15bは転写材供給手段であるタイミング
ローラ、15cは鋸歯状電極を用いた紙帯電器、17は
定着手段である定着装置である。
【0060】前記の中間転写ベルト14a上面の搬送下
流側と上流側には第1及び第2の像形成体たる感光体ド
ラム10A又は10Bの周面にそれぞれ複数のスコロト
ロン帯電器11、露光光学系12と現像器13とを配置
した第1及び第2のプロセスユニット20A及び20B
が配設されている。感光体ドラム10A及び10Bは、
例えば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によ
って形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、
a−Si層或いは有機感光層(OPC)等の感光層を形
成したものであり、図8の矢印で示す時計方向に回転さ
れる。
【0061】感光体ドラム10は、図9に示す如く、そ
れを係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10
bが、装置本体に架設固定されるドラム軸30に対し両
端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリ
ングB1,B2により軸受けされて回転自在に支持さ
れ、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装置本体
側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所定の方
向に定速で回転される。
【0062】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11、各色毎の画像書込手段である露光光学系12及
び各色毎の現像手段である現像器13は、これらを1組
として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)及び黒色(K)の各色の画像形成プロセス用とし
て4組ずつ設けられ、図8の矢印にて示す感光体ドラム
10A又は10Bの回転方向に対して、Y,M,C,K
の順に配置される。
【0063】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、感光体ドラム10A又は10Bの移動方向に
対して直交する方向に感光体ドラム10A又は10Bと
対峙して取り付けられ、感光体ドラム10A又は10B
の前述した感光層に対し所定の電位に保持された制御グ
リッドと、例えば鋸歯状電極からなる放電電極とを有
し、トナーと同極性のコロナ放電とによって帯電作用
(本実施の形態においてはマイナス帯電)を行い、感光
体ドラム10A又は10Bに対し一様な電位を与える。
放電電極としては、その他ワイヤ電極を用いることも可
能である。
【0064】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10A又は10B上での露光位置
が、各色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ド
ラム10A又は10Bの回転方向下流側に位置するよう
にして感光体ドラム10A又は10Bの内部に配置され
る。露光光学系12は、感光体ドラム10A又は10B
の軸と平行に主走査方向に配列された発光素子としての
LED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線
状の発光素子12aと、等倍結像素子としてのセルフォ
ックレンズ12bとが取り付けられる不図示のホルダと
から構成される。別体の画像読み取り装置によって読み
取られ、メモリに記憶された各色の画像データがメモリ
より順次読み出されて各色毎の露光ユニット12にそれ
ぞれ電気信号として入力される。発光素子としては、そ
の他FL(蛍光体発光),EL(エレクトロルミネッセ
ンス),PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子をア
レイ状に並べたものが用いられる。この実施の形態で使
用される発光素子の発光波長は、通常Y,M,Cのトナ
ーに対して透過性の高い780〜900nmの範囲のも
のが良好であるが、感光体ドラム10A又は10Bの内
側(裏面)から像露光を行うことからカラートナーに透
明性を十分に有しないこれより短い波長でもよい。
【0065】各色毎の現像手段としての現像器13は、
感光体ドラム10A又は10Bの周面に対し所定の間隙
を保ち、感光体ドラム10A又は10Bの回転方向と順
方向に回転する例えば厚み0.5〜1mm、外径15〜
25mmの円筒状の非磁性のステンレス或いはアルミ材
で形成された現像スリーブ131と、現像ケーシングを
有し、内部にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)及び黒色(K)の一成分或いは二成分現像剤を収
容している。それぞれの現像器13は不図示の突き当て
コロにより感光体ドラム10と所定の間隙、例えば10
0〜1000μmをあけて非接触に保たれており、現像
スリーブ131に対してトナーと同極性(本実施の形態
においてはマイナス極性)の直流電圧と交流電圧を重畳
した現像バイアスを印加することにより、非接触の反転
現像を行い、感光体ドラム10A及び10B上に裏面及
び表面画像のトナー像を形成する。
【0066】中間転写ベルト14aは体積抵抗率108
〜1012Ω・cm、好ましくは101 0〜1011Ω・cm
の無端ベルトであり、例えばシリコンゴム或いはウレタ
ンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.3〜2.0mm
の半導電性ゴムベルト基体の外側に、好ましくはトナー
フィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コ
ーティングを行った、2層構成のシームレスベルトであ
る。ベルトの基体としては、この他に、変性ポリイミ
ド、熱硬化ポリイミド、ポリアミドイミド、エチレンテ
トラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデ
ン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチック
に導電材料を分散した、厚さ0.05〜0.5mmの半
導電性フィルムを使用することもできる。中間転写ベル
ト14aは、駆動ローラ14dと2次転写器14g又は
紙帯電器15cに対向して設けられる2本のアースロー
ラと従動ローラ14eとテンションローラ14iとに内
接して張架され、図8の矢印で示す反時計方向に回転さ
れる。
【0067】第1の1次転写手段である1次転写器14
cおよび第2の1次転写手段である1次転写器14c′
は、中間転写ベルト14aを挟んで感光体ドラム10A
及び10Bに対向して設けられ、中間転写ベルト14a
と感光体ドラム10A又は10Bとの間に転写域を形成
する。第1の1次転写器14cおよび第2の1次転写器
14c′にはトナーと反対極性(本実施の形態において
はプラス極性)の直流電圧が印加され、転写域に転写電
界を形成することにより、感光体ドラム10A及び10
B上のトナー像を中間転写ベルト14a上又は転写材で
ある記録紙Pの表面に転写する。
【0068】第2の転写手段である2次転写器14g
は、中間転写ベルト14aを挟んで接地された導電性の
バックアップローラに対向して設けられ、トナーと反対
極性(本実施の形態においてはプラス極性)の直流電圧
が印加され、中間転写ベルト14a上のトナー像を記録
紙Pの裏面に再転写する。転写材供給手段であるタイミ
ングローラ15cは、感光体ドラム10B上の表面画像
のカラートナー像又は中間転写ベルト14a上の裏面画
像のカラートナー像と同期して、転写材である記録紙P
を転写域へ給送する。
【0069】転写材帯電手段である紙帯電器15cは好
ましくは鋸歯状電極又はコロナ放電器により構成され、
中間転写ベルト14aを挟んで接地された導電性のバッ
クアップローラ150Aと対向して設けられ、トナーと
同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電
圧が印加され、記録紙Pを帯電して中間転写ベルト14
aに吸着させる。
【0070】定着手段である定着装置17は、内部にヒ
ータを有する第1定着ローラ17aと第2定着ローラ1
7bとの2本のローラ状の定着部材を有し、第1定着ロ
ーラ17aと第2定着ローラ17bとの間で熱と圧力と
を加えることにより記録紙P上のトナー像を定着する。
次に画像形成プロセスを説明する。図10は画像形成の
プロセスを示す説明図である。
【0071】本装置とは別体の画像読み取り装置におい
て、撮像素子により読み取られた原稿画像の画像デー
タ、或いはコンピュータで編集された画像の画像データ
は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)及
びK(黒色)の各色別の画像信号として一旦メモリに記
憶・格納される。画像記録のスタートにより不図示の感
光体駆動モータの始動により不図示の駆動用の歯車を通
して感光体ドラム10A又は10Bの奥側フランジ10
bに設けられた歯車Gが回動され、感光体ドラム10A
及び10Bを図8の矢印で示す時計方向へ回転し、同時
にイエロー(Y)のスコロトロン帯電器11の帯電作用
により感光体ドラム10A及び10Bに電位の付与が開
始される。
【0072】先ず原稿裏面の画像データが前記の第1の
プロセスユニット20Aの各露光ユニット12に入力さ
れ、第1のプロセスユニット20Aにおいて各帯電器1
1、各露光ユニット12及び各現像器13の作用により
第1の像担持体である感光体ドラム10Aは1回転中に
その周面上にイエロー、マゼンタ、シアン及び黒の各ト
ナー像の重ね合わせによりカラートナー像が形成され
る。このカラートナー像は第1の1次転写器14cによ
り前記の中間転写ベルト14aの周面上に一旦転写され
る。
【0073】原稿裏面のカラートナー像の形成及び転写
に並行して給紙カセット15から転写材として記録紙P
が送り出しローラ15aの作動により給紙を開始され、
記録紙Pは給紙経路15dを経由してタイミングローラ
15bに給送される。前述した第1のプロセスユニット
20Aへの原稿裏面の画像データの入力に所定の時間差
を置いて原稿表面の画像データが前記の第2のプロセス
ユニット20Bに入力され、第1のプロセスユニット2
0Aにおけると同様のプロセスを経て感光体ドラム10
B上には1回転中に重ね合わせによりカラートナー像が
形成される。なお第2のプロセスユニット20Bの感光
体ドラム10B上に形成される原稿表面の各トナー像は
先に形成した原稿裏面のカラートナー像に対し鏡像関係
となるよう前もって画像データが変換される。
【0074】第2のプロセスユニット20Bにおける感
光体ドラム10Bの周面上の原稿表面のカラートナー像
の形成と、前述した中間転写ベルト14a上に転写した
原稿裏面のカラートナー像の位置の双方に同期して前記
のタイミングローラ15bの作動が開始され、記録紙P
が原稿表裏の各カラートナー像に位相を合わせて、表裏
のカラートナー像先端位置と記録紙Pの先端位置が合致
するよう中間転写ベルト14a上に給紙される。
【0075】記録紙Pは紙帯電器15cによるトナーと
同極性の帯電により中間転写ベルト14aと密着した状
態で搬送されて、先ずその上面に第2のプロセスユニッ
ト20Bの感光体ドラム10Bの担持する原稿表面のカ
ラートナー像を第2の1次転写器14c′により転写さ
れ、次いでその下面に第1のプロセスユニット20Aの
感光体ドラム10Aより転写された中間転写ベルト14
a上の原稿裏面のカラートナー像を2次転写器14gに
より再転写される。
【0076】かくして、上下すなわち表裏両面にカラー
トナー像を転写された記録紙Pは紙分離AC除電器14
hの放電により除電されて中間転写ベルト14aの周面
より分離され、定着装置17においてトナーを記録紙P
上に溶着したのち排紙ローラ18を経てトレイ上に排出
される。一方カラートナー像の転写を終えた感光体ドラ
ム10A,10Bと中間転写ベルト14aはそれぞれの
備えるクリーニング装置19並びに中間転写体クリーニ
ング装置140によって残留トナーを除去、清掃されて
続くカラートナー像の形成並びに転写に備える。 (実施例4)(請求項19の発明) 本実施例においては、転写材の搬送方向の長さが、第2
の1次転写器14c′による第2の1次転写位置から2
次転写器14gによる2次転写位置に至る転写材の搬送
経路長より長いときで、かつ環境湿度が所定値より高い
或いは転写材の抵抗が所定値より低いとき、転写材の先
端が2次転写位置を通過する前と通過した後で、第2の
1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の値を変
更し、転写材の先端が2次転写位置を通過した後の第2
の1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の絶対
値を、通過する前の第2の1次転写器14c′の転写電
流或いは転写電圧の絶対値より小さくする制御を行う。
【0077】一方、環境湿度が所定値より低い或いは転
写材の抵抗が所定値より高いときは転写材の通過に伴う
第2の1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の
値の変更は行わない。かかる制御を行うことによって、
環境条件や転写材の抵抗値の変動等に影響されることな
く、しかも縞状の転写ムラ等の生じることのない常に良
好な転写トナー像が形成されることとなる。 (実施例5)(請求項25の発明) 本実施例においては、転写材の搬送方向の長さが、紙帯
電器15cによる帯電位置から第2の1次転写器14
c′による第2の1次転写位置に至る前記転写材の搬送
経路長より長いときで、かつ環境湿度が所定値より高い
或いは転写材の抵抗が所定値より低いとき、転写材の後
端が転写材帯電位置を通過する前と通過した後で、第2
の1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の値を
変更し、転写材の後端が転写材帯電位置を通過した後の
第2の1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の
絶対値を、通過する前の第2の1次転写器14c′の転
写電流或いは転写電圧の絶対値より小さくする制御を行
う。
【0078】一方、環境湿度が所定値より低い或いは転
写材の抵抗が所定値より高いときは転写材の通過に伴う
第2の1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の
値の変更は行わない。かかる制御を行うことによって、
環境条件や転写材の抵抗値の変動等に影響されることな
く、しかも縞状の転写ムラ等の生じることのない常に良
好な転写トナー像が形成されることとなる。 (実施例6)(請求項31の発明) 本実施例においては、転写材の搬送方向の長さが、紙帯
電器15cによる帯電位置から2次転写器14gによる
2次転写位置に至る転写材の搬送経路長より長いとき
で、かつ環境湿度が所定値より高い或いは転写材の抵抗
が所定値より低いとき、転写材の先端が2次転写位置を
通過する前と、前写材の先端が2次転写位置を通過した
後でかつ転写材の後端が転写材帯電位置を通過する前
と、転写材の後端が転写材帯電位置を通過した後とで、
第2の1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の
値を変更し、転写材の先端が2次転写位置を通過した後
でかつ転写材の後端が転写材帯電位置を通過する前の第
2の1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の絶
対値を、転写材の先端が2次転写位置を通過する前の第
2の1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の絶
対値より小さくするとともに、転写材の後端が転写材帯
電位置を通過した後の第2の1次転写器14c′の転写
電流或いは転写電圧の絶対値を、転写材の先端が2次転
写位置を通過した後でかつ転写材の後端が転写材帯電位
置を通過する前の第2の1次転写器14c′の転写電流
或いは転写電圧の絶対値より小さくする制御を行う。
【0079】一方、環境湿度が所定値より低い或いは転
写材の抵抗が所定値より高いときは転写材の通過に伴う
第2の1次転写器14c′の転写電流或いは転写電圧の
値の変更は行わない。かかる制御を行うことによって、
環境条件や転写材の抵抗値の変動等に影響されることな
く、しかも縞状の転写ムラ等の生じることのない常に良
好な転写トナー像が形成されることとなる。
【0080】
【発明の効果】本発明は、像担持体上に形成したトナー
像を中間転写体を介して転写材の両面にトナー像を形成
する両面画像形成装置で、高湿条件下において屡々発生
していた転写材表面の画像濃度が縞状に変化していた現
象を解消し、環境条件や転写材の抵抗値の変動等に影響
されることなく、良好で一様な画像濃度の画像が安定し
て形成される画像形成装置が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】図1の像担持体の側断面図である。
【図3】本発明にかかわる画像形成装置におけるトナー
像形成状態を示す図である。
【図4】本発明にかかわる制御ブロック図である。
【図5】実施例1でのタイムチャートである。
【図6】実施例2でのタイムチャートである。
【図7】実施例3でのタイムチャートである。
【図8】本発明の画像形成装置の他の実施形態を示すカ
ラー画像形成装置の断面構成図である。
【図9】図8の像担持体の側断面図である。
【図10】図8の画像形成装置におけるトナー像形成状
態を示す図である。
【符号の説明】
10,10A,10B 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a 中間転写ベルト 14c,14c′ 1次転写器 14d 駆動ローラ 14g 2次転写器 14i テンションローラ 14j アースローラ 15 給紙カセット 15c 紙帯電器 17 定着装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H027 DA14 DA20 DC04 DC10 DE05 DE07 DE09 EA01 EA03 EA08 EC02 EC06 EC07 EC09 ED15 ED16 ED17 ED24 ED25 EE01 EE05 FA05 JA19 JC03 JC08 JC13 2H032 AA05 AA15 BA01 BA05 BA09 BA12 BA13 BA15 BA21 BA23 BA28 CA02 CA13 CA14

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
    状の中間転写体と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材の搬送方向の長さが、前記1次転写手段によ
    る1次転写位置から前記2次転写手段による2次転写位
    置に至る前記転写材の搬送経路長より長いとき、 前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過する前と通
    過した後で、前記像担持体上のトナー像を前記転写材の
    表面に転写するときの前記1次転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値を変更することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記転写材の先端が前記2次転写位置を
    通過した後の前記1次転写手段の転写電流或いは転写電
    圧の絶対値を、通過する前の前記1次転写手段の転写電
    流或いは転写電圧の絶対値より小さくすることを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写材の先端通過を検知する転写材
    先端通過検知手段を設け、該転写材先端通過検知手段に
    よる検知信号に基づいて前記1次転写手段の転写電流或
    いは転写電圧を変更することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材を帯電して前記転写材を前記
    中間転写体に静電吸着させる転写材帯電手段を設けると
    ともに、該転写材帯電手段の帯電電流或いは帯電電圧の
    変化を検知する手段を設け、 該手段を前記転写材先端通過検知手段とすることを特徴
    とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成装
    置内の湿度を検知する手段を設け、 前記転写材の抵抗が所定値よりも低い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも高いときは、前記1次転
    写手段の転写電流或いは転写電圧を変更し、 前記転写材の抵抗が所定値よりも高い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも低いときは、前記1次転
    写手段の転写電流或いは転写電圧を変更しないことを特
    徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成装
    置内の湿度を検知する手段による検知結果に応じて、前
    記転写材の先端が前記2次転写位置を通過する前の前記
    1次転写手段の転写電流或いは転写電圧、および通過し
    た後の前記1次転写手段の転写電流或いは転写電圧を設
    定することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
    状の中間転写体と、 前記転写材を帯電して前記転写材を前記中間転写体に静
    電吸着させる転写材帯電手段と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材の搬送方向の長さが、前記転写材帯電手段に
    よる帯電位置から前記1次転写手段による1次転写位置
    に至る前記転写材の搬送経路長より長いとき、 前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過する前と
    通過した後で、前記像担持体上のトナー像を前記転写材
    の表面に転写するときの前記1次転写手段の転写電流或
    いは転写電圧の値を変更することを特徴とする画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記転写材の後端が前記転写材帯電位置
    を通過した後の前記1次転写手段の転写電流或いは転写
    電圧の絶対値を、通過する前の前記1次転写手段の転写
    電流或いは転写電圧の絶対値より小さくすることを特徴
    とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記転写材の後端通過を検知する転写材
    後端通過検知手段を設け、該転写材後端通過検知手段に
    よる検知信号に基づいて前記1次転写手段の転写電流或
    いは転写電圧を変更することを特徴とする請求項7また
    は8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の変化を検知する手段を設け、該手段を前記転
    写材後端通過検知手段とすることを特徴とする請求項7
    〜9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段を設け、 前記転写材の抵抗が所定値よりも低い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも高いときは、前記1次転
    写手段の転写電流或いは転写電圧を変更し、 前記転写材の抵抗が所定値よりも高い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも低いときは、前記1次転
    写手段の転写電流或いは転写電圧を変更しないことを特
    徴とする請求項7〜10の何れか1項に記載の画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段による検知結果に応じて、
    前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過する前の
    前記1次転写手段の転写電流或いは転写電圧、および通
    過した後の前記1次転写手段の転写電流或いは転写電圧
    を設定することを特徴とする請求項7〜11の何れか1
    項に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する像担持体と、 該像担持体上のトナー像が転写され、転写された該トナ
    ー像を担持するとともに、転写材を支持搬送するベルト
    状の中間転写体と、 前記転写材を帯電して前記転写材を前記中間転写体に静
    電吸着させる転写材帯電手段と、 前記像担持体上のトナー像を前記中間転写体または前記
    転写材の表面に転写する1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材の搬送方向の長さが、前記転写材帯電手段に
    よる帯電位置から前記2次転写手段による2次転写位置
    に至る前記転写材の搬送経路長より長いとき、 前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過する前と、
    前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過した後でか
    つ前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過する前
    と、前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過した
    後とで、前記像担持体上のトナー像を前記転写材の表面
    に転写するときの前記1次転写手段の転写電流或いは転
    写電圧の値を変更することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記転写材の先端が前記2次転写位置
    を通過した後でかつ前記転写材の後端が前記転写材帯電
    位置を通過する前の前記1次転写手段の転写電流或いは
    転写電圧の絶対値を、前記転写材の先端が前記2次転写
    位置を通過する前の前記1次転写手段の転写電流或いは
    転写電圧の絶対値より小さくするとともに、 前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過した後の
    前記1次転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値
    を、前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過した後
    でかつ前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過す
    る前の前記1次転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶
    対値より小さくすることを特徴とする請求項13に記載
    の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記転写材の先端通過および後端通過
    を検知する転写材先後端通過検知手段を設け、該転写材
    先後端通過検知手段による検知信号に基づいて前記1次
    転写手段の転写電流或いは転写電圧を変更することを特
    徴とする請求項13または14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の変化を検知する手段を設け、該手段を前記転
    写材先後端通過検知手段とすることを特徴とする請求項
    13〜15の何れか1項に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段を設け、 前記転写材の抵抗が所定値よりも低い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも高いときは、前記1次転
    写手段の転写電流或いは転写電圧を変更し、 前記転写材の抵抗が所定値よりも高い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも低いときは、前記1次転
    写手段の転写電流或いは転写電圧を変更しないことを特
    徴とする請求項13〜16の何れか1項に記載の画像形
    成装置。
  18. 【請求項18】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段による検知結果に応じて、
    前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過する前の前
    記1次転写手段の転写電流或いは転写電圧、前記転写材
    の先端が前記2次転写位置を通過した後でかつ前記転写
    材の後端が前記転写材帯電位置を通過する前の前記1次
    転写手段の転写電流或いは転写電圧、および前記転写材
    の後端が前記転写材帯電位置を通過した後の前記1次転
    写手段の転写電流或いは転写電圧を設定することを特徴
    とする請求項13〜17の何れか1項に記載の画像形成
    装置。
  19. 【請求項19】 第1のトナー像形成手段により形成さ
    れたトナー像を担持する第1の像担持体と、 第2のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
    持する第2の像担持体と、 前記第1の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
    るベルト状の中間転写体と、 前記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第1の1次転写手段と、 前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第2の1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材の搬送方向の長さが、前記第2の1次転写手
    段による第2の1次転写位置から前記2次転写手段によ
    る2次転写位置に至る前記転写材の搬送経路長より長い
    とき、 前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過する前と通
    過した後で、前記第2の1次転写手段の転写電流或いは
    転写電圧の値を変更することを特徴とする画像形成装
    置。
  20. 【請求項20】 前記転写材の先端が前記2次転写位置
    を通過した後の前記第2の1次転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の絶対値を、通過する前の前記第2の1次転
    写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値より小さくす
    ることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記転写材の先端通過を検知する転写
    材先端通過検知手段を設け、該転写材先端通過検知手段
    による検知信号に基づいて前記第2の1次転写手段の転
    写電流或いは転写電圧を変更することを特徴とする請求
    項19または20に記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記転写材を帯電して前記転写材を前
    記中間転写体に静電吸着させる転写材帯電手段を設ける
    とともに、該転写材帯電手段の帯電電流或いは帯電電圧
    の変化を検知する手段を設け、 該手段を前記転写材先端通過検知手段とすることを特徴
    とする請求項19〜21の何れか1項に記載の画像形成
    装置。
  23. 【請求項23】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段を設け、 前記転写材の抵抗が所定値よりも低い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも高いときは、前記第2の
    1次転写手段の転写電流或いは転写電圧を変更し、 前記転写材の抵抗が所定値よりも高い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも低いときは、前記第2の
    1次転写手段の転写電流或いは転写電圧を変更しないこ
    とを特徴とする請求項19〜22の何れか1項に記載の
    画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段による検知結果に応じて、
    前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過する前の前
    記第2の1次転写手段の転写電流或いは転写電圧、およ
    び通過した後の前記第2の1次転写手段の転写電流或い
    は転写電圧を設定することを特徴とする請求項19〜2
    3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 第1のトナー像形成手段により形成さ
    れたトナー像を担持する第1の像担持体と、 第2のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
    持する第2の像担持体と、 前記第1の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
    るベルト状の中間転写体と、 前記転写材を帯電して前記転写材を前記中間転写体に静
    電吸着させる転写材帯電手段と、 前記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第1の1次転写手段と、 前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第2の1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材の搬送方向の長さが、前記転写材帯電手段に
    よる帯電位置から前記第2の1次転写手段による第2の
    1次転写位置に至る前記転写材の搬送経路長より長いと
    き、 前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過する前と
    通過した後で、前記第2の1次転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値を変更することを特徴とする画像形成装
    置。
  26. 【請求項26】 前記転写材の後端が前記転写材帯電位
    置を通過した後の前記第2の1次転写手段の転写電流或
    いは転写電圧の絶対値を、通過する前の前記第2の1次
    転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値より小さく
    することを特徴とする請求項25に記載の画像形成装
    置。
  27. 【請求項27】 前記転写材の後端通過を検知する転写
    材後端通過検知手段を設け、該転写材後端通過検知手段
    による検知信号に基づいて前記第2の1次転写手段の転
    写電流或いは転写電圧を変更することを特徴とする請求
    項25または26に記載の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の変化を検知する手段を設け、該手段を前記転
    写材後端通過検知手段とすることを特徴とする請求項2
    5〜27の何れか1項に記載の画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段を設け、 前記転写材の抵抗が所定値よりも低い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも高いときは、前記第2の
    1次転写手段の転写電流或いは転写電圧を変更し、 前記転写材の抵抗が所定値よりも高い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも低いときは、前記第2の
    1次転写手段の転写電流或いは転写電圧を変更しないこ
    とを特徴とする請求項25〜28の何れか1項に記載の
    画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段による検知結果に応じて、
    前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過する前の
    前記第2の1次転写手段の転写電流或いは転写電圧、お
    よび通過した後の前記第2の1次転写手段の転写電流或
    いは転写電圧を設定することを特徴とする請求項25〜
    29の何れか1項に記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】 第1のトナー像形成手段により形成さ
    れたトナー像を担持する第1の像担持体と、 第2のトナー像形成手段により形成されたトナー像を担
    持する第2の像担持体と、 前記第1の像担持体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を担持するとともに、転写材を支持搬送す
    るベルト状の中間転写体と、 前記転写材を帯電して前記転写材を前記中間転写体に静
    電吸着させる転写材帯電手段と、 前記第1の像担持体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第1の1次転写手段と、 前記第2の像担持体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第2の1次転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に再転
    写する2次転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記転写材の搬送方向の長さが、前記転写材帯電手段に
    よる帯電位置から前記2次転写手段による2次転写位置
    に至る前記転写材の搬送経路長より長いとき、 前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過する前と、
    前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過した後でか
    つ前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過する前
    と、前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過した
    後とで、前記第2の1次転写手段の転写電流或いは転写
    電圧の値を変更することを特徴とする画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記転写材の先端が前記2次転写位置
    を通過した後でかつ前記転写材の後端が前記転写材帯電
    位置を通過する前の前記第2の1次転写手段の転写電流
    或いは転写電圧の絶対値を、前記転写材の先端が前記2
    次転写位置を通過する前の前記第2の1次転写手段の転
    写電流或いは転写電圧の絶対値より小さくするととも
    に、 前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過した後の
    前記第2の1次転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶
    対値を、前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過し
    た後でかつ前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通
    過する前の前記第2の1次転写手段の転写電流或いは転
    写電圧の絶対値より小さくすることを特徴とする請求項
    31に記載の画像形成装置。
  33. 【請求項33】 前記転写材の先端通過および後端通過
    を検知する転写材先後端通過検知手段を設け、該転写材
    先後端通過検知手段による検知信号に基づいて前記第2
    の1次転写手段の転写電流或いは転写電圧を変更するこ
    とを特徴とする請求項31または32に記載の画像形成
    装置。
  34. 【請求項34】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の変化を検知する手段を設け、該手段を前記転
    写材先後端通過検知手段とすることを特徴とする請求項
    31〜33の何れか1項に記載の画像形成装置。
  35. 【請求項35】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段を設け、 前記転写材の抵抗が所定値よりも低い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも高いときは、前記第2の
    1次転写手段の転写電流或いは転写電圧を変更し、 前記転写材の抵抗が所定値よりも高い或いは前記画像形
    成装置内の湿度が所定値よりも低いときは、前記第2の
    1次転写手段の転写電流或いは転写電圧を変更しないこ
    とを特徴とする請求項31〜34の何れか1項に記載の
    画像形成装置。
  36. 【請求項36】 前記転写材の抵抗或いは前記画像形成
    装置内の湿度を検知する手段による検知結果に応じて、
    前記転写材の先端が前記2次転写位置を通過する前の前
    記第2の1次転写手段の転写電流或いは転写電圧、前記
    転写材の先端が前記2次転写位置を通過した後でかつ前
    記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過する前の前
    記第2の1次転写手段の転写電流或いは転写電圧、およ
    び前記転写材の後端が前記転写材帯電位置を通過した後
    の前記第2の1次転写手段の転写電流或いは転写電圧を
    設定することを特徴とする請求項31〜35の何れか1
    項に記載の画像形成装置。
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