JP2006150753A - 画像形成装置、顧客対応システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザーが画像形成装置によって好みの記録シートに高品質の画像を形成することを可能にする顧客対応システム
【解決手段】 レーザープリンタにて、NvRAMに個別パラメータが記憶されていない特殊用紙に印刷を行う場合は、インターネットを介しWebサーバに接続する(ステップ104)。該Webサーバにて、該特殊用紙に対応する個別パラメータが提供されていない場合は、レーザープリンタの製造元に、該個別パラメータの提供を要求する(ステップ108)。該個別パラメータが製造元により設計され(ステップ110)、Webサーバにて提供が開始される(ステップ112)。顧客は、再びWebサーバに接続して個別パラメータをダウンロードし.(ステップ116)、NvRAMに記憶させ(ステップ118)、前記特殊用紙への印刷を行う(ステップ120)。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複写機、レーザープリンタ、ファクシミリなどの電子写真プロセスを用いて画像を形成する画像形成装置、当該画像形成装置に係るサービスを提供する顧客対応システムに関する。
電子写真プロセスを適用した複写機、レーザープリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置では、感光体ドラムにトナー像を形成し、このトナー像を記録紙などの記録用紙に転写し、加熱定着することにより、記録用紙に画像を形成する。
このような画像形成装置において、記録用紙にトナー像を転写する方法には、感光体ドラムから記録紙に直接転写する方法に加えて、中間転ロールや中間転写ベルトなどの中間転写体を用い、トナー像を感光体ドラムから中間転写体に一次転写した後、中間転写体から記録用紙に二次転写する方法がある。
これらの転写方法では、感光体ドラム又は中間転写体等の像担持体に対向して転写ロール等の転写部材を配置し、転写部材によって記録用紙の裏面に、トナーの帯電電荷を逆極性の電荷(バイアス電圧)を与えることで転写電界を形成し、トナー像を記録用紙の表面に静電転写するようにしている。
このような画像形成装置においては、記憶手段に各種のデータを記憶して、これらのデータを選択的に読み出して、画像形成処理を実行するようになっている。
例えば、カラーバランス条件の調整値を不揮発性記憶手段に記憶しておき、画像形成処理時に原稿に応じた調整値を前記不揮発性記憶手段から読み出して実行するようにした画像形成装置(特許文献1参照)、または、電源オフ直前の印刷枚数、ソート等の動作のモードを保持し、電源オン時にオペレータが前記モード復帰指示手段で復帰を入力するのみで、自動的に前回のモードが設定されるようにした画像形成装置(特許文献2参照)、さらに、ジャムを検出したことを不揮発性メモリに記憶し、ジャム処理後、画像形成作業を開始する際に、不揮発性メモリの記憶によって、転写手段のバイアスを制御するようにした画像形成装置(特許文献3参照)、または、記憶した過去の稼動状況に基づいて、稼動状態を制御するようにした画像形成装置(特許文献4参照)の提案がなされている。
ところで、静電転写によって記録用紙にトナー像を形成するときに、トナー(トナー像)の静電転写に大きく影響を与える要因の一つには、転写部材の抵抗値の変動が挙げられる。一般に、導電性の転写部材は、通電時間が長くなるほど抵抗値が高くなり、温度上昇によっても抵抗値が低くなるなど、温度湿度などの環境条件によって大きく左右されてしまう。
また、トナーの静電転写には、記録用紙の電気的特性も大きく影響を及ぼす。すなわち、記録用紙の抵抗値も転写電界に大きく影響を及ぼす要因となっている。
画像形成装置では、転写電界に影響を及ぼす各種の要因が変動すると、同一のバイアス電圧を印加しても、像担持体と記録用紙の間に適正な転写電界を印加することができず、転写効率が悪化したときには、記録用紙に形成した画像の画質低下が生じてしまう。
ここから、トナー像の転写に影響を及ぼす因子の検知ないし因子を入力する影響因子検出入力手段を設け、この影響因子検出入力手段からの値に基づいて、トナー像の転写に用いられる初期転写パラメータを決定すると共に、初期転写パラメータを補正するために入力された補正値に基づいて補正転写パラメータを設定し、初期転写パラメータないし補正転写パラメータに基づいて像担持体上のトナー像を記録紙に転写するトナー像転写装置の提案がなされている(特許文献5参照)。
しかし、前記画像形成装置では、普通紙、上質紙、再生紙、OHPフィルムなどの一般的な記録用紙のみでなく、例えば、厚紙やフィルムコート紙などをユーザーが選択して使用することがあり、このようなユーザー毎に独自の記録用紙を使用するときにも、高品質の画像形成が望まれている。これに対し、前記画像形成装置において利用できる各種データは、購入時から記憶されている固定的なデータである。このため、独自の記録用紙を使用する場合は、ユーザーもしくはメンテナンスを行うカスタマーエンジニアによって印刷の都度必要なデータが入力されていた。このような、ユーザーもしくはカスタマーエンジニアによって入力される各種データは、入力者毎に異なり、画像形成装置もしくは記録用紙に対して最適なデータとは言えない。
一方で、インターネットを利用し、情報を一括管理することは可能である。例えば、顔画像情報をサーバに蓄積し、インターネットを利用することで顔画像情報の識別番号を送信するものに対し該顔画像情報をダウンロードすることを可能にする顔画像情報記憶管理システムの提案がなされている(特許文献6参照)。
また、インターネットを利用して、ホームページにて、所定の製品の使用案内を含む顧客支援サービスを提供する、顧客対応システムの提案がなされている(特許文献7参照)。
さらに、インターネットに公開される情報を、直接プリンタにダウンロードすることが可能である。例えば、ホストコンピュータがアクセスしたページの情報データが、ホストコンピュータを介さずプリンタに転送され、プリントされるプリンタシステムの提案がなされている(特許文献8参照)。
特許第2655844号 特許第3089018号 特開平3−100580号公報 特開平6−253120号公報 特開2001−175089号公報 特開2002−7591公報 特開平10−340144号公報 特開平11−24862号公報
しかしながら、インターネット等の情報の一括管理が可能な手段を利用して、画像形成に係る各種データを提供するシステムの提案はない。
また、仮にインターネットを介して、最適なデータが提供されたとしても、前述されるような従来の画像形成装置では、印刷の都度ユーザーによって、提供されたデータを入力しなければならない。従って、画像形成のための操作は相変わらず煩雑となってしまい、高品質の画像が得られない可能性がある。
本発明は上記事実を考慮し、既存の構成を維持し、かつ制御を複雑化することなく、例えばユーザ毎の独自の記録用紙等の、当初は予測し得なかった新たな種類の記録用紙に対して最適な画像形成処理を実行することができる画像形成装置を得ることが目的である。
また、新たな種類の記録用紙での画像形成処理に必要なデータを迅速かつ確実に提供することができる顧客対応システムを得ることが目的である。
第1の発明は、周回する周面が帯電装置によって帯電された像担持体上に、画像データ基づく像光を照射することで静電潜像を形成する露光手段と、前記露光手段によって形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記現像手段によって現像されたトナー像を、搬送手段によって所定の搬送路に沿って搬送されてくる記録用紙へ転写する転写手段と、前記転写手段によって転写された前記記録用紙上のトナー像を定着する定着手段と、で構成され、所定の前記記録用紙に前記画像データに基づいた画像形成処理を行う画像形成処理部と、前記画像形成処理への適用が予測可能な前記記録用紙の種類に応じて設定された前記画像形成処理の制御に用いられる個別パラメータが予め記憶された予記憶手段と、前記予記憶手段に前記個別パラメータが記憶されていない特殊用紙の前記個別パラメータを記憶する不揮発性メモリと、画像形成処理に適用される記録用紙が特定された時点で、当該記録用紙に基づいて選択的に前記予記憶手段又は前記不揮発性メモリから前記個別パラメータを読み出す個別パラメータ読出手段と、前記個別パラメータ読出手段により読み出された前記個別パラメータに基づいて、前記画像形成処理を制御する制御手段と、を有する。
また、前記転写手段は、前記像担持体上の前記現像手段によって現像された画像を、中間転写体を介して前記記録用紙へ転写することを特徴とする。
第1の発明によれば、記録用紙の種類に応じて定まる前記画像形成処理の制御に用いられる個別パラメータが、前記画像形成処理への適用が予測可能な記録用紙に関しては予記憶手段に予め記憶されている。
また、前記予記憶手段に前記個別パラメータが記憶されていない特殊用紙の前記個別パラメータは不揮発性メモリに記憶することになっている。
画像形成処理に適用される記録用紙が特定されると、個別パラメータ読出手段が、前記予記憶手段又は前記不揮発性メモリから、当該記録用紙に基づいて選択的に前記個別パラメータを読み出す。そして、当該記録用紙への画像形成処理は、前記個別パラメータ読出手段により読み出された前記個別パラメータに基づいて制御手段が制御する。
よって、不揮発性メモリを用いて記録用紙ごとの個別パラメータを記憶させておくことだけで、画像形成装置の出荷時に画像形成処理に適用されることが予測されていなかった特殊な材質等の記録用紙に対しても、搬送手段、前記転写手段及び前記定着手段等の画像形成部を制御する制御プログラムの書き換えを行うことなく、記録用紙を選択する操作のみで、継続的に簡単に高画質の画像を形成することができる。
さらに、前記第1の発明は、前記不揮発性メモリに前記個別パラメータを記憶させるために設けられ、ネットワークを介して前記個別パラメータをダウンロードするダウンロード手段を有することを特徴とする。
よって、ネットワークを介してダウンロードできる個別パラメータは、ダウンロード手段によりダウンロードして不揮発性メモリに記憶させることができる。
さらに、前記第1の発明は、補助記憶メディアに記憶された前記個別パラメータを前記不揮発性メモリに複写記憶させる複写記憶手段を有することを特徴とする。
よって、複写記憶手段により、補助記憶メディアに記憶された個別パラメータを不揮発性メモリに複写記憶させることができる。
さらに、前記第1の発明は、前記個別パラメータを手動入力して前記不揮発性メモリに記憶させる入力手段を有することを特徴とする。
よって、入力手段により、個別パラメータを手動入力して不揮発性メモリに記憶させることができる。
第2の発明は、前記第1の発明の画像形成装置を所有する顧客に対して、少なくとも前記画像形成装置の出荷後の管理を実行する管理者から、前記特殊用紙の個別パラメータを提供するための顧客対応システムであって、前記顧客から提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを、前記管理者側からネットワーク上に配信し、前記画像形成装置側からのネットワークへのアクセスを介して、前記提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを前記ダウンロード手段でダウンロードして前記不揮発性メモリへ記憶させることで、前記特殊用紙の個別パラメータを提供することを特徴とする。
第3の発明は、前記第1の発明の画像形成装置を所有する顧客に対して、少なくとも前記画像形成装置の出荷後の管理を実行する管理者から、前記特殊用紙の個別パラメータを提供するための顧客対応システムであって、前記顧客から提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを、補助記憶メディアに記憶した状態で前記管理者側から提供して、前記補助記憶メディアに記憶された前記提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを複写記憶手段で前記不揮発性メモリに複写記憶させることで、前記特殊用紙の個別パラメータを提供することを特徴とする。
第4の発明は、前記第1の発明の画像形成装置を所有する顧客に対して、少なくとも前記画像形成装置の出荷後の管理を実行する管理者から、前記特殊用紙の個別パラメータを提供するための顧客対応システムであって、前記顧客から提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを、管理者側から通知して、通知された前記提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを入力手段により手動入力させ前記不揮発性メモリに入力記憶させることで、前記特殊用紙の個別パラメータを提供することを特徴とする。
画像形成装置を所有する顧客が、記憶手段及び不揮発性メモリに個別パラメータが記憶されていない記録用紙に画像形成を行う場合は、該記録用紙の個別パラメータ提供を要求すればよい。該顧客要求のあった記録用紙の最適なパラメータ情報は、画像形成装置に係る管理を実行する管理者から提供される。提供方法は、ネットワークを介する提供(第2の発明)、又は、例えばFD、CD等の補助記憶メディアによる提供(第3の発明)、又は例えば葉書等の電子データ以外での提供(第4の発明)がある。すなわち、顧客に応じた方法で、パラメータ情報の提供が可能である。提供された個別パラメータは、前記不揮発性メモリに記憶させる。
顧客は、管理者により一括管理された最適な個別パラメータを入手することができる。さらに、該個別パラメータは、不揮発性メモリのユーザー設定領域に記憶させるので、煩雑な操作なしに高品質の画像形成が可能となる。
また、前記第2の発明乃至第4の発明は、前記個別パラメータが、転写手段の転写電圧を設定する定電圧制御用補正係数を含み、前記定電圧制御用補正係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記転写手段の転写電圧を設定させることを特徴とする。
さらに、前記個別パラメータが、転写電圧微調整補正係数を含み、前記転写電圧微調整補正係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定電圧補正係数を決定させることを特徴とする。
また、前記個別パラメータが、用紙サイズ補正用係数を含み、前記用紙サイズ補正用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定電圧補正係数を決定させることを特徴とする。
さらに、前記個別パラメータが、用紙先端検知用補正係数を含み、前記用紙先端検知用補正係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定電圧補正係数を決定させることを特徴とする。
また、前記個別パラメータが、システム抵抗検知量を含み、前記システム抵抗検知量を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定電圧補正係数を決定させることを特徴とする。
さらに、前記個別パラメータが、記録用紙除電電圧設定用係数を含み、前記記録用紙除電電圧設定用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで記録用紙除電電圧を設定させることを特徴とする。
また、前記個別パラメータが、記録用紙搬送速度選択用係数を含み、前記記録用紙搬送速度選択用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで記録用紙搬送速度を選択させることを特徴とする。
さらに、前記個別パラメータが、ループ調整用係数を含み、前記ループ調整用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることでループ調整させることを特徴とする。
また、前記個別パラメータが、前記定着手段の温度調整用係数を含み、前記温度調整用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定着手段の温度を調整させることを特徴とする。
以上説明した如く、第1の発明は、既存の構成を維持し、かつ制御を複雑化することなく、例えばユーザ毎の独自の記録用紙等の、当初は予測し得なかった新たな種類の記録用紙に対して最適な画像形成処理を実行することができる画像形成装置を得ることができるという優れた効果を有する。
また、第2の発明乃至第4の発明は、新たな種類の記録用紙での画像形成処理に必要なデータを迅速かつ確実に提供することができる顧客対応システムを得ることができるという優れた効果を有する。
図1(A)には、本発明の第1の実施の形態に係る顧客対応システム310の全体構成が示されている。
顧客対応システム310では、顧客環境350が、インターネット360を介して、前記レーザープリンタ10の製造元340のWebサーバ342と接続でき、ダウンロードサービスの提供を受けられるようになっている。顧客環境350は、顧客クライアントPC352及び顧客の所有するレーザープリンタ10を含み、前記顧客クライアントPC352と前記レーザープリンタ10は接続されている。
また、前記Webサーバ342は、製造元340の管理クライアントPC344と社内ネットワークで接続している。
図1(B)及び(C)には、本発明の第1の実施の形態に係る顧客対応システム310において、画像形成に係る特殊用紙の個別パラメータが、レーザープリンタ10に提供される流れが示されている。縦方向は時間の流れを示しており、上から下に向かい時間は流れている。また、横方向は情報の流れを示しており、矢印の始点から矢印の終点が流れの方向である。
図1(B)で示されているのは、画像形成に使用する特殊用紙の個別パラメータが、レーザープリンタ10で必要となった時には既に製造元340により開発されている場合である。まず、製造元340が前記特殊用紙の個別パラメータを開発する。該個別パラメータは、矢印Dで示されるように、管理クライアントPC344からWebサーバ342に、送られる。該個別パラメータは、Webサーバ342が提供するダウンロードサービスにて公開される。この後、矢印Aで示されるように、レーザープリンタ10に該個別パラメータが必要となった任意のタイミングで、顧客クライアントPC352はWebサーバ342に接続し、矢印Bで示されるように、該個別パラメータを、レーザープリンタ10にダウンロードする。
図1(C)で示されているのは、画像形成に使用する特殊用紙の個別パラメータが、レーザープリンタ10で必要となった時に未だ製造元340により開発されていない場合である。まず、矢印Aで示されるように、顧客クライアントPC352は前記特殊用紙の個別パラメータが必要となった任意のタイミングで、インターネット360を介し、Webサーバ342に接続する。しかし、所望する該個別パラメータは未だダウンロードサービスで提供が開始されていない。次に、矢印Cで示されるように、Webサーバ342から管理クライアントPC344に対して該個別パラメータの開発要求が出される。製造元340にて該個別パラメータが開発されると、矢印Dで示されるように、管理クライアントPC344からWebサーバ342に、該個別パラメータが送られる。Webサーバ342では、該個別パラメータをダウンロードサービスにて公開する。続いて、矢印Eで示されるようにWebサーバ342から顧客クライアントPC352に、所望の個別パラメータがダウンロードサービスにて公開済である情報が送られる。この後顧客クライアントPC352は、任意のタイミングで、矢印Aで示されるように、Webサーバ342に接続し、矢印Bで示されるように、該個別パラメータを、レーザープリンタ10にダウンロードする。
続いて、本実施の形態で使用されるレーザープリンタ10の詳細を図2乃至図5を用いて説明する。
図2には、レーザープリンタ10に設けられたIOT(Image Output Terminal)12の概略構成を示している。なお、図2に示す円弧状矢印は、対応する回転部材の回転方向を示している。
レーザープリンタ10のIOT12は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色用の感光体ドラム16(16Y、16M、16C、16K)を備えた画像形成ユニット14(14Y、14M、14C、14K)と、各々対応する感光体ドラム16に接触する一次帯電用の帯電器18(18Y、18M、18C、18K)と、Y、M、C、K各色のレーザ光20(20Y、20M、20C、20K)を対応する感光体ドラム16に照射する図示しないレーザ光学ユニットと、を含んで構成されている。
また、IOT12は、各色成分のトナーが含まれる現像剤を収容した現像器22(22Y、22M、22C、22K)と、感光体ドラム16Y、16Mに接触する一次中間転写ロール24A及び感光体ドラム16C、16Kに接触する一次中間転写ロール24Bと、一次中間転写ロール24A、24Bに接触する二次中間転写ロール26と、二次中間転写ロール26に接触する最終転写ロール28と、を含んで構成されている。
なお、本実施の形態に係るレーザープリンタ10では、感光体ドラム16、帯電器18、現像器22、一次中間転写ロール24A、24B、二次中間転写ロール26が一体的に搭載されたプロセス・カートリッジ(CRU:Customer Replaceable Unit)として構成されている。
各感光体ドラム16は、上下方向(図2の紙面上下方向)に沿って互いに一定の間隔をおいて配置されている。また、一次中間転写ロール24A、24B及び二次中間転写ロール26は、各々の回転軸が感光体ドラム16の回転軸に対して平行となるように配置されている。
上記レーザ光学ユニットでは、画像処理ユニット(図示省略)から入力された各色毎の画像情報に応じて各色のレーザ光20が変調され、対応する色の感光体ドラム16に各々照射され、各感光体ドラム16の周囲では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロセスが次のように行われる。
このとき、各感光体ドラム16は、所定の回転速度(例えば95mm/sec)で回転駆動され、先ず、表面が、帯電器18に所定の帯電レベル(例えば、約−800V)の直流電圧が印加されることによって、所定レベルに一様に帯電される。なお、本実施の形態では、帯電器18に対して直流電圧のみを印加してもよく、交流成分を直流成分に重畳するようにしても良い。
次に、一様な表面電位とされた各感光体ドラム16の表面に、レーザ光学ユニットによって各色に対応したレーザ光20が照射され、各色毎の画像情報に応じた静電潜像が形成される。
これにより、感光体ドラム16は、レーザ光による露光部位の表面電位が所定レベル(例えば、−58V以下程度)にまで除電される。
そして、各感光体ドラム16の表面に形成された静電潜像は対応する現像器22によって現像され、静電潜像が各感光体ドラム16上に各色のトナー像として可視化される。
次に、各感光体ドラム16上に形成された各色のトナー像は、感光体ドラム16Y、16Mに形成されたY色及びM色のトナー像が一次中間転写ロール24Aに、感光体ドラム16C、16Kに形成されたC色及びK色のトナー像が一次中間転写ロール24B上に、それぞれ静電的に一次転写される。
なお、一次中間転写ロール24A、24Bには、転写バイアス電源(図示省略)が接続されており、このトナー像の一次転写の際には、転写バイアス電源から転写バイアスが、一次中間転写ロール24A、24Bのそれぞれに印加される。
一次中間転写ロール24A、24B上に形成されたトナー像は、二次中間転写ロール26上に静電的に二次転写される。これにより、二次中間転写ロール26上には、単色像からY、M、C、Kの各色の四重色像までのトナー像が形成されることになる。
なお、二次中間転写ロール26にも、一次中間転写ロール24A、24Bと同様に転写バイアス電源が接続されており、トナー像の二次転写の際に転写バイアスが二次中間転写ロール26に印加される。
二次中間転写ロール26上に形成されたトナー像は、最終転写ロール28によって用紙搬送路30を通る用紙36に三次転写(最終転写)される。この用紙36は、記録用紙として適用するものであり、当該用紙36は、不図示の紙送り工程を経て用紙搬送ロール32を通過し、二次中間転写ロール26と最終転写ロール28とのニップ部に送り込まれる。この三次転写の後、用紙36上に形成されたトナー像は、定着器34によって定着され、画像形成プロセスが終了する。なお、最終転写ロール28にも、一次中間転写ロール24A、24B及び二次中間転写ロール26と同様に転写バイアス電源が接続されており、トナー像の三次転写のときに、転写バイアス電源から転写バイアスが最終転写ロール28に印加される。
なお、本実施の形態に係る帯電器18は、図2に示すように、感光体ドラム16を帯電する帯電ロール38と、当該帯電ロール38の上流側にブラシロール40とを備え、当該ブラシロール40にて感光体ドラム16上の残留トナーやキャリア等の異物を除去し、帯電ロール38側に感光体ドラム16上の異物が転移しないようにしている。
また、一次中間転写ロール24A、24B及び二次中間転写ロール26には、一次中間ブラシロール42A、42B、及び二次中間ブラシロール44が接触配置され、各々のロール表面に付着している残留トナー等の異物が一時的に保持される。
更に、最終転写ロール28には、ブレード46Aを有し、ブレードクリーニング方式を採用したクリーニング装置46が設けられている。
次に、図3を参照しながら、レーザープリンタ10に設けている帯電器18及び現像器22を説明する。なお、図3においても円弧状矢印によって回転部品の回転方向を示している。
各現像器22は、非磁性トナー及び磁性キャリアが含まれた現像剤Gが収容されるハウジング48と、ハウジング48の開口部に面して配設される現像ロール50と、現像ロール50上に担持される現像剤Gの層厚を規制する層厚規制ロール52と、現像剤Gを攪拌しながら搬送する2本のオーガー54A、54Bと、現像ロール50に現像剤Gを供給するパドルホイール56と、を含んでいる。
また、現像ロール50は、ハウジング48の開口部付近に回転駆動可能に配設される中空の円筒形状からなる非磁性の現像スリーブ58と、現像スリーブ58の中空内に複数の磁極を所定の角度で配置した磁石ロール(マグネットロール)60が位置を固定した状態で配設されたものである。
また、現像スリーブ58には、バイアス電源(図示省略)が接続され、所定の現像バイアス(本実施の形態では、直流成分に交流成分を重畳したバイアス電圧)が印加されるようになっている。
一方、帯電器18では、感光体ドラム16を帯電する帯電ロール38と、帯電ロール38の上流側に設けられたブラシロール40とが一対の軸受け部材(図示省略)にて回転自在に支承されている。
なお、本実施の形態では、帯電ロール38は、非磁性シャフトと、当該非磁性シャフトの外周に設けられるスポンジ状導電性弾性体と、当該導電性弾性体を被覆する円筒状表層フィルムとを備えており、上記非磁性シャフトには、図示しない帯電バイアス電源が接続され、帯電バイアス電源から極性の異なる帯電バイアスが印加されるようになっている。
このときの帯電ロール38へのバイアス印加方式は、画像形成時には帯電バイアス(−)を印加し、クリーニング時には帯電バイアス(+)を印加するようになっている。
また、本実施の形態におけるブラシロール40は、磁性シャフトの外周にブラシ状部材としての摺擦毛が設けられている。そして、当該ブラシロール40は、摺擦毛と感光体ドラム16との間に作用する摩擦力によって感光体ドラム16の回転に追従回転する。また、ブラシロール40には、図示しない除去バイアス電源が接続されており、極性の異なる除去バイアスが印加される。
このときのブラシロール40へのバイアス印加方式は、画像形成時に除去バイアス(−)を印加することで極性反転したトナーを感光体ドラム16の表面から一時的に回収し、クリーニングが開始されるまでの間、当該トナーを保持し、クリーニング時に、除電バイアス(+)を印加するようになっている。
ところで、図4に示すように、レーザープリンタ10には、IOT12の作動を制御すると共に、このときに、用紙36への画像形成性能を維持するための性能維持制御機能を備えたIOTコントローラ70が設けられている。
IOTコントローラ70は、CPU72、ROM74及びRAM76を備えた一般的構成となっており、図示しない通信インターフェイスを介して、エレクトリックサブシステム(ESS:Electric Sub System)コントローラ78が接続している。
ESSコントローラ78は、図示しない画像処理部から出力されるデータや各種命令(例えば、PCM(プリント命令)等)に従って各種制御信号を生成する。この制御信号がIOTコントローラ70に入力されることにより、画像データに応じた画像を用紙36に形成することができる。なお、ESSコントローラ78には、印加電圧制御処理プログラム等の各種プログラムや各種テーブル等が予め記憶されている。
一方、IOT12の筐体外面の所定位置には、機内の温度を検出するための温度センサ82A及び湿度を検出するための湿度センサ82Bが設けられており、温度センサ82A及び湿度センサ82BがIOTコントローラ70に接続している。これにより、IOTコントローラ70は、用紙36に画像を形成するときの環境温度及び環境湿度を常時把握可能となっている。なお、本実施の形態では、IOTコントローラ70からESSコントローラ78に対して当該温度及び湿度を示す情報が所定時間毎に出力されるように構成されており、ESSコントローラ78もまた環境温度及び環境湿度の把握が可能となっている。
一方、レーザープリンタ10では、画像形成時に、最終転写ロール28、帯電ロール38、一次中間転写ロール24A、24B、二次中間転写ロール26、及びブラシロール40に対する印加電圧(バイアス電圧)を制御する印加電圧制御処理がESSコントローラ78によって実行される。
ESSコントローラ78には、実機を用いた計測や、レーザープリンタ10の設計仕様に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって、各制御対象の抵抗値変動特性に応じたものとして得られ、かつ設定された各種のテーブルが記憶されており、ESSコントローラ78は、これらのテーブルを用いて、印加電圧のレベル(電圧値)を決定する。
このときのテーブルの一つには、例えば、環境条件ごとにイニシャルパラメータを経時補正用の傾き、経時補正用の最大値が設定され、また、別のテーブルには、例えば、環境条件ごとでかつ予め定めた段階に区分された累積処理枚数ごとに、累積プリント枚数による補正の傾きが記憶されると共に、各環境条件ごとに日内最大下げ幅が記憶されている。
さらに、ESSコントローラ78には、各環境条件ごとに、画像形成動作が一時的に停止されている期間を示すレスト時間による累積プリント枚数の戻し量の傾き、電圧最小値、規定時間のテーブルが記憶され、各環境条件ごとに累積プリント枚数のカウントアップ比(両面印刷を基準とした片面印刷と両面印刷の比)、追跡プリント枚数の上限値のテーブルが記憶されている。なお、これらのテーブルは、一次中間転写ロール24A、24B、二次中間転写ロール26及び最終転写ロール28のそれぞれについて記憶されている。
ESSコントローラ78は、これらのテーブルに基づいて、各ロールのバイアス電圧を設定する。IOTコントローラ70は、この設定に基づいてバイアス電源を作動するようになっている。
IOT12では、例えば、一定電圧を二次中間転写ロール26に印加し、二次中間転写ロール26と最終転写ロール28の間に流れる電流を、電流センサ80Aによって検出し、二次中間転写ロール26と最終転写ロール28の間の抵抗値を導きだし、最適な転写バイアスを決定し、二次中間転写ロール26のバイアス電圧を設定する。
これによりレーザープリンタ10では、環境条件や処理状態に応じた適正なバイアス電圧を設定し、高品質の画像形成が可能となるようにしている。
ところで、IOT12において、トナー像を用紙36に対して常に一定の転写効率で良好に転写するためには、用紙36が二次中間転写ロール26と最終転写ロール28の間を通過するときに、二次中間転写ロール26と最終転写ロール28の間に、一定の強度の転写電界を形成する必要がある。
例えば、用紙36にイエローY、マゼンタM、シアンC及びブラックKの4色のトナー像を転写してフルカラーの画像を形成する時には、ブラックKのトナーなどを用いたモノクロ画像(単色画像)を形成するときよりも強力な転写電界が必要となる。
最終転写ロール28は、用紙36を所定のニップ幅で二次中間転写ロール26に圧接させたときの転写効率を高めるために、外周部が抵抗率を調整した弾性層で被覆されているが、高電圧が印加されるために経時的な抵抗値の変動が生じ、この変動が転写電界の強度に影響を与えてしまう。
このような用紙36への形成画像や経時的な抵抗値の変化は、前記したESSコントローラ78におけるバイアス電圧の設定で補うことができる。
しかし、転写電界の変動は、このような要因に加えて、二次中間転写ロール26と最終転写ロール28の間を通過する用紙36の抵抗値によっても大きく変化してしまう。
この用紙36の抵抗値は、含水率の影響を大きく受け、坪量の大きな厚紙の方が普通紙よりも抵抗値が低い傾向にある。また、殆ど吸水しないOHP用フィルムなどは、普通紙よりも抵抗値が高い傾向にあり、トナー像の転写効率は、用紙36の種類や、レーザープリンタ10内の温度、湿度の影響を受けることになる。
このような各種の要因を変動にかかわらず、トナー像を良好に用紙36に転写し、高画質の画像を形成するためには、用紙36の抵抗値に応じたバイアス電圧を印加する必要がある。
一般に、用紙36に適正な転写電界を形成するための転写電圧(バイアス電圧)は、
転写電圧
=(用紙サイズ係数)×(用紙先端検知係数)×(システム抵抗検知量)
となる。
したがって、用紙36に適正なトナー像を転写するためのパラメータとしては、用紙サイズ係数、用紙先端検知係数、システム抵抗検知量が必要となり、これらに加えて、適用な用紙の除電電圧設定用の係数も必要となる。
また、トナー像を適正に転写するためには、用紙36に応じた搬送速度、用紙36の厚さに応じたループ量の調整も必要となる。ここから、用紙36の搬送速度を全速に設定するか半速に設定するかのパラメータ、ループ調整用の係数、すなわち、用紙ループクラッチ86のOn/Off時間調整のためのループ係数が必要となる。
さらに、トナー像を用紙36に高品質に定着させるためには、定着器34の温度を適正に設定する必要があり、パラメータとして適正な定着器34の温度調整係数が必要となる。
レーザープリンタ10では、標準的に使用可能とする各種の用紙36のそれぞれについて、用紙サイズ係数、用紙先端検知係数、システム抵抗検知量、用紙除電電圧設定用係数、用紙搬送速度選択係数、ループ調整用係数、定着温度調整用係数を、予め試験結果によって求めている。
一方、IOTコントローラ70のROM74には、予め設定されている用紙36に対する個別パラメータないし各パラメータの補正係数が記憶されている。
すなわち、IOTコントローラ70では、ESSコントローラ78によって設定されるバイアス電圧等に基づいて、IOT12の作動を制御するときに、NvRAM88に記憶している個別パラメータないし補正係数に基づいて補正された各パラメータによって、用紙36に適正なトナー像が形成できるようにしている。
本実施の形態では、一例として、記録用紙として用いている用紙36の種類を、普通紙、再生紙、上質紙、厚紙1、厚紙2、OHP(OHPフィルム)、封筒及びはがきを設定しており、ROM74には、それぞれの用紙36に対する個別パラメータないし各パラメータの補正係数(以下「個別パラメータないし各パラメータの補正係数」を省略して「個別パラメータ」という)が記憶されている。
また、レーザープリンタ10には、ユーザーインターフェイス(UI)を用いて、各種の設定が可能となるコントロールパネル90が設けられており、このコントロールパネル90がESSコントローラ78を介して、IOTコントローラ70に接続している。
レーザープリンタ10では、コントロールパネル90で適用するユーザーインターフェイスとして、用紙選択モードが設定されている。この用紙選択モードでは、ROM74に個別パラメータが予め記憶されている用紙36の中から、画像形成に用いる用紙36の選択が可能となっている。
すなわち、図5に示すように、用紙選択モードでは、レーザープリンタ10で画像を形成する用紙36を、普通紙、再生紙、上質紙、厚紙1、厚紙2、OHP、封筒又ははがきの何れかを選択することができる。
IOTコントローラ70は、用紙選択モードで選択された用紙36の種類に基づいてNvRAM88から対応する個別パラメータを読み出して、IOT12に設けている用紙搬送用モータの制御(全速又は半速の選択)、HVPS86の出力電圧(各バイアス電圧)の制御、用紙36の除電電圧の設定制御、用紙ループクラッチ86のOn/Off時間調整、定着器34における定着温度の目標値設定などを行う。これにより、用紙36の種類にかかわらず、転写効率の向上を図り、高品質の画像の形成が可能となるようにしている。
さらに、IOTコントローラ70には、追加個別パラメータ記憶部70Aが備えられている。前記追加個別パラメータ記憶部70Aには、新たな特殊用紙に対する個別パラメータを設定したときに該個別パラメータを記憶する、不揮発性メモリであるNvRAM88が設けられている。また、図5に示すように、用紙設定モードでは、ユーザー設定を選択可能となっている。このユーザー設定は、NvRAM88のユーザー設定領域に記憶されているデータを個別パラメータとして用いるようになっている。
前記NvRAM88には、電子データで提供される個別パラメータを、電子データ取込部92からアップロードすることが可能となっている。IOTコントローラ70は、NvRAM88のユーザー設定領域への書込みモードに設定され、コントロールパネル90の図示しないキー操作によって個別パラメータが入力されると、入力された個別パラメータはNvRAM88のユーザー設定領域に記憶される。
ユーザー設定領域に記憶された個別パラメータは、不揮発性メモリが用いられていることにより、NvRAM88に確実に保存される。また、用紙選択モードでは、NvRAM88のユーザー設定領域に個別パラメータが記憶されることより、ユーザー設定の選択が可能となる。
このように構成されているレーザープリンタ10では、新たな特殊用紙への画像形成に先立って、ESSコントローラ78が、レーザープリンタ10(IOT12)の動作状態や温度湿度(環境温度湿度)等に応じた適正なバイアス電圧などが設定される。これにより、用紙36に高品質の画像形成が可能となるようになっている。
また、レーザープリンタ10では、用紙36に画像を形成するときに、用紙選択モードが実行可能となっている。この用紙選択モードでは、予め設定されている複数種類の用紙36の中から、実際に画像形成を行う用紙36を選択する。
レーザープリンタ10に設けられているIOTコントローラ70には、用紙36ごとに予め設定されている個別パラメータがROM74又はNvRAM88に記憶されており、IOTコントローラ70は、用紙選択モードで用紙36が選択されると、選択された用紙36に対する個別パラメータを読み出し、用紙36に高品質の画像を形成するために必要な各種の設定を行うようになっている。
IOTコントローラ70は、用紙36に応じた個別パラメータが設定されると、該個別パラメータに基づいて、定着器34の温度制御(温度調節)、用紙搬送用モータ84による用紙36の搬送速度制御、用紙ループクラッチ86の制御、用紙除電電圧の制御、HVPS80Bによるバイアス電圧の制御を行いながら、用紙36へのトナー像の転写及び、用紙36に転写したトナー像の定着処理を行うようになっている。
このとき、IOTコントローラ70は、用紙36に応じて適正な転写電界が形成されるようにHVPS80Bによるバイアス電圧を制御するため、二次中間転写ロール26から用紙36へ高い転写効率で確実にトナー像を転写することができる。
これにより、レーザープリンタ10では、用紙36に高品質の画像を形成することができる。このときに、新たな特殊用紙に高品質の画像を形成するための個別パラメータをNvRAM88に記憶しているので、実際に画像を形成する特殊用紙の種類等を選択するのみで、煩雑な個別パラメータ入力や設定等を行うことなく、該特殊用紙に高品質の画像を形成することができる。
一方、レーザープリンタ10のIOTコントローラ70の追加個別パラメータ記憶部70Aに設けているNvRAM88には、追加の設定可能な領域であり、例えばフィルムコーティングした用紙36などの特殊な用紙36を使用するときには、該当する用紙36に対する個別パラメータを、取り込むことができる。取り込みは、電子データ取込部92からの電子データアップロードにより行う。
また、NvRAM88のユーザー設定領域に個別パラメータを入力すると、用紙選択モードで、ユーザー設定領域に入力した個別パラメータを用いるユーザー設定の選択が可能となる。
次に、図6のフローチャートを用いて、本発明の第1の実施の形態における特殊用紙への印刷における処理の流れを説明する。
まずステップ100では、レーザープリンタ10での特殊用紙に対する印刷要求が行われる。印刷要求が行われると、ステップ102に移行し、該特殊用紙の個別パラメータがNvRAM88に記憶されているか否かが判断される。NvRAM88に記憶されている場合は、ステップ120特殊用紙への印刷を行う。NvRAM88に記憶されていない場合は、ステップ104に移行する。
ステップ104では、インターネット360を介して使用するレーザープリンタ10の製造元340の提供するダウンロードサービスに接続する。続いてステップ106で、該ダウンロードサービスにて、該特殊用紙の個別パラメータが公開されているか否かを判断する。該当する個別パラメータが公開されている場合は、ステップ116に移行する。
該特殊用紙の個別パラメータが公開されていない場合は、ステップ108に移行する。ステップ108では、レーザープリンタ10の製造元340に対し、該特殊用紙の個別パラメータの提供を要求する。続いてステップ110では、該当する個別パラメータが製造元340により該特殊用紙の個別パラメータが設計される。このとき、顧客354または、メンテナンス等を行うカスタマーエンジニアが、該特殊用紙の個別パラメータの設定を行うことはない。顧客354が要求する特殊用紙の個別パラメータは、レーザープリンタ10の製造元340により最適な個別パラメータが設計される。
続いてステップ112に移行する。ステップ112では、設計された個別パラメータが、レーザープリンタ10の製造元340が提供するダウンロードサービスにて公開される。続いてステップ114では、製造元340から要求元である顧客354に対して、個別パラメータが公開済である旨を連絡する。連絡を受けた顧客354は、ステップ116に移行する。
ステップ116では、個別パラメータをダウンロードする.。ダウンロードされた該特殊用紙の個別パラメータは、ステップ118で、NvRAM88のユーザー設定領域に記憶される。続いてステップ120に移行する。
ステップ120では、NvRAM88に記憶された個別パラメータを用いて特殊用紙への印刷が行われる。
このように、予め個別パラメータがNvRAM88に記憶されていない特殊用紙を使用するか使用する可能性のある顧客354は、インターネット360で、レーザープリンタ10のホームページダウンロードサービスで公開されている該特殊用紙に対する個別パラメータをダウンロードする。該特殊用紙に対する個別パラメータがホームページダウンロードサービスで公開されていない場合は、レーザープリンタ10の製造元340に、該特殊用紙に対する個別パラメータを要求し、製造元340は該当する個別パラメータを作成する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の構成・作用については、前記第1の実施の形態と同符号を付してその説明を省略する。
図7(A)には、本発明の第2の実施の形態に係る顧客対応システム320の全体構成が示されている。
顧客対応システム320では、顧客354は所有するレーザープリンタ10のメンテナンス等を行うカスタマーエンジニア(以下、CE362)に対し、該レーザープリンタ10において使用が予定されている特殊用紙の個別パラメータの提供を要求する。CE362は顧客354に、FD、CD等の補助記憶メディア364にて該個別パラメータを提供する。
また、CE362は、該レーザープリンタ10の製造元340に対し、自身が保持しない個別パラメータの提供を要求する。製造元340は、CE362に、FD、CD等の補助記憶メディア364にて該個別パラメータを提供する。さらに、要求の無かった場合でも、新規の個別パラメータを設計した場合は、CE362に、FD、CD等の補助記憶メディア364にて該個別パラメータを提供する。
図7(B)及び(C)には、本発明の第2の実施の形態に係る顧客対応システム320において、画像形成に係る特殊用紙の個別パラメータが、顧客354に提供される流れが示されている。縦方向は時間の流れを示しており、上から下に向かい時間は流れている。また、横方向は情報の流れを示しており、矢印の始点から矢印の終点が流れの方向である。
図7(B)で示されているのは、画像形成に使用する特殊用紙の個別パラメータが、顧客354が所望した時に、既に製造元340により開発されている場合である。まず、製造元340が前記特殊用紙の個別パラメータを開発する。該個別パラメータは、矢印Iで示されるように、製造元340からCE362に、補助記憶メディア364にて提供される。この後顧客354は、該個別パラメータが必要となった任意のタイミングで、矢印Fで示されるように、CE362に該個別パラメータの提供を要求する。所望する該個別パラメータは、CE362が既に補助記憶メディア364にて保持している。よって、顧客354は、矢印Gで示されるように、即時、CE362から補助記憶メディア364にて提供される。
図7(C)で示されているのは、画像形成に使用する特殊用紙の個別パラメータが、顧客354が所望した時に、未だ製造元340により開発されていない場合である。まず、矢印Aで示されるように、顧客354は特殊用紙の個別パラメータが必要となった任意のタイミングで、CE362に該個別パラメータの提供を要求する。このとき、CE362は、所望された該個別パラメータを保持していない。次に、矢印Hで示されるように、CE362から製造元340に対して該個別パラメータの開発要求が出される。製造元340にて該個別パラメータが開発されると、矢印Iで示されるように、製造元340からCE362に補助記憶メディア364にて該個別パラメータは提供される。CE362は顧客354に、矢印Gで示されるように、補助記憶メディア364にて該個別パラメータを提供する。
この後顧客354は、任意のタイミングで、電子データ取込部92から、補助記憶メディア364に格納されている電子データで提供された個別パラメータをアップロードする。CPU72は、NvRAM88のユーザー設定領域への書込みモードに設定され、コントロールパネル90の図示しないキー操作によってアップロードを指示すると、アップロードされた個別パラメータはNvRAM88のユーザー設定領域に記憶される。
次に、図8のフローチャートを用いて、本発明の第2の実施の形態における特殊用紙への印刷における処理の流れを説明する。
まずステップ150では、レーザープリンタ10での特殊用紙に対する印刷要求が行われる。印刷要求が行われると、ステップ152に移行し、該特殊用紙の個別パラメータがNvRAM88に記憶されているか否かが判断される。NvRAM88に記憶されている場合は、ステップ168で特殊用紙への印刷を行う。NvRAM88に記憶されていない場合は、ステップ164に移行する。
ステップ154では、CE362に対し、該特殊用紙の個別パラメータの提供を要求する。続いてステップ156では、該当する個別パラメータが製造元340により既に設計されているか否かが判断される。該当する個別パラメータが製造元340により既に設計されている場合は、ステップ164に移行する。
前記ステップ156で、未だ該当する個別パラメータが設計されていない場合は、ステップ158に移行する。ステップ158では、CE362がレーザープリンタ10の製造元340に該特殊用紙の個別パラメータの設計を要求する。続いてステップ160で、製造元340により該特殊用紙の個別パラメータが設計される。このとき、CE362が独自に顧客354要求に対応して個別パラメータの設定を行うことはない。顧客354要求はレーザープリンタ10の製造元340に伝えられて、製造元340により該レーザープリンタ10で該特殊用紙を印刷するのに最適な個別パラメータが設計される。
続いてステップ162に移行する。ステップ162では、設計された個別パラメータが、CE362に対し展開される。さらにステップ164に移行し、CE362は、顧客354に、FD、CD等の補助記憶メディア364で個別パラメータを提供する。
提供された該特殊用紙の個別パラメータは、ステップ166で、NvRAM88のユーザー設定領域に記憶される。続いてステップ168で、NvRAM88に記憶された個別パラメータを用いて特殊用紙への印刷が行われる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、前記第1の実施の形態及び前記第2の実施の形態と基本的に同一の構成・作用については、前記第1の実施の形態及び前記第2の実施の形態と同符号を付してその説明を省略する。
図9には、本発明の第3の実施の形態に係る顧客対応システム330の全体構成が示されている。
顧客対応システム330では、顧客354は、矢印Jで示されるように、所有するレーザープリンタ10の製造元340に対し、該レーザープリンタ10で使用予定の特殊用紙の個別パラメータの提供を要求する。製造元340は顧客354に、矢印Kで示されるように、葉書366にて該個別パラメータを提供する。
葉書366を受け取った顧客354は、任意のタイミングで、個別パラメータを、コントロールパネル90から入力する。IOTコントローラ70は、NvRAM88のユーザー設定領域への書込みモードに設定され、コントロールパネル90の図示しないキー操作によって個別パラメータが入力されると、入力された個別パラメータはNvRAM88のユーザー設定領域に記憶される。
次に、図10のフローチャートを用いて、本発明の第3の実施の形態における特殊用紙への印刷における処理の流れを説明する。
まずステップ200では、レーザープリンタ10での特殊用紙に対する印刷要求が行われる。印刷要求が行われると、ステップ202に移行し、該特殊用紙の個別パラメータがNvRAM88に記憶されているか否かが判断される。NvRAM88に記憶されている場合は、ステップ214で特殊用紙への印刷を行う。NvRAM88に記憶されていない場合は、ステップ204に移行する。
ステップ204では、レーザープリンタ10の製造元340に該特殊用紙の個別パラメータの提供を要求する。続いてステップ206では、該当する個別パラメータが既に設計されているか否かが判断される。該当する個別パラメータが既に設計されている場合は、ステップ210に移行する。
前記ステップ206で、未だ該当する個別パラメータが設計されていない場合は、ステップ208に移行する。ステップ208では、製造元340により該特殊用紙の個別パラメータが設計される。
続いてステップ210に移行する。ステップ210では、設計された個別パラメータが記載された葉書366が顧客354に送付される。
提供された該特殊用紙の個別パラメータは、ステップ212で、NvRAM88のユーザー設定領域に記憶される。続いてステップ214で、NvRAM88に記憶された個別パラメータを用いて特殊用紙への印刷が行われる。
従って、本実施の形態のレーザープリンタ10では、予め個別パラメータがNvRAM88に記憶されていない特殊用紙を用いた画像形成を行う場合でも、IOTコントローラ70内の制御プログラムの書き換えは一切必要なく、該特殊用紙の個別パラメータをNvRAM88に記憶させるだけでよい。よって、顧客354が希望した特殊用紙に対する個別パラメータを、NvRAM88に入力することにより、レーザープリンタ10では、その特殊用紙を用いた高品質の画像形成も極めて容易に行うことができる。
このように、特殊用紙であっても、その特殊用紙への高品質の画像形成が必要であれば、その特殊用紙に対して設定した個別パラメータを、一度、NvRAM88に記憶させることにより、用紙選択モードを実行する簡単な操作で、継続的に、その特殊用紙へ高品質の画像を形成しつづけることができる。
以上説明したように、NvRAM88を用いて、予め設定している用紙36ごとの個別パラメータを、該NvRAM88に記憶しておくことだけで、IOTコントローラ70の制御プログラムの書き換えを行うことなく、用紙36を選択する操作のみで、簡単に高画質の画像を形成することができる。
また、NvRAM88のユーザー設定領域に個別パラメータを記憶させることができるので、特殊な材質等の用紙36へも、継続的に簡単に高画質の画像を形成することができるという優れた効果が得られる。
さらに、個別パラメータの提供方法は、インターネット360、FD、CD等の補助記憶メディア364、及びコントロールパネル90からの、顧客354によるマニュアル入力等、顧客354に応じた対応が可能となる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、感光体ドラム16と一次中間転写ロール24A、24B及び二次中間転写ロール26を介して用紙36に画像形成を行うレーザープリンタ10を例に説明したが、本発明は、これに限らず、一次中間転写ロールや中間転写ベルトなどの従来公知の構成の中間転写体を用い、電子写真プロセスによって各種の記録用紙等へトナー像を転写して画像を形成する画像形成装置や、白黒機等の、電子写真プロセスによって感光体から直接各種の記録用紙等へトナー像を転写して画像を形成する画像形成装置等の、任意の構成の画像形成装置に適用することができる。
(A)はインターネットを介した顧客対応システムの概略図、(B)はインターネットを介した顧客対応システムにおける情報の流れの第1の例、(C)はインターネットを介した顧客対応システムにおける情報の流れの第2の例である。 本実施の形態に適用したレーザープリンタの要部の概略構成図である。 感光体ドラムの周囲の概略構成図である。 レーザープリンタの概略構成を示すブロック図である。 コントロールパネルで用紙選択モードに適用するユーザーインタフェイスの概略構成図である。 インターネットを介した個別パラメータ配信の流れを説明するフローチャートである。 (A)は、補助記憶メディアにより個別パラメータを配信する顧客対応システムの概略図、(B)は補助記憶メディアにより個別パラメータを配信する顧客対応システムにおける情報の流れの第1の例、(C)は、補助記憶メディアにより個別パラメータを配信する顧客対応システムにおける情報の流れの第2の例である。 補助記憶メディアによる個別パラメータの配信の流れを説明するフローチャートである。 葉書の送付により個別パラメータを配信する顧客対応システムの概略図である。 葉書の送付による個別パラメータの配信の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
10 レーザープリンタ(画像形成装置)
12 IOT
24A、24B 一次中間転写ロール(転写手段)
26 二次中間転写ロール(転写手段)
28 最終転写ロール(転写手段)
32 用紙搬送ロール(搬送手段)
34 定着器(定着手段)
36 用紙
70 IOTコントローラ(制御手段)
70A 追加個別パラメータ記憶部
72 CPU(個別パラメータ読出手段)
74 ROM(予記憶手段)
78 エレクトリックサブシステムコントローラ
80B HVPS
84 用紙搬送用モータ
86 用紙ループクラッチ
88 NvRAM(不揮発性メモリ)
90 コントロールパネル(入力手段)
92 電子データ取込部(ダウンロード手段、複写記憶手段)
310、320、330 顧客対応システム
340 製造元(管理者)
342 Webサーバ
344 管理クライアントPC
350 顧客環境
352 顧客クライアントPC
354 顧客
360 インターネット(ネットワーク)
362 CE
364 補助記憶メディア
366 葉書

Claims (17)

  1. 周回する周面が帯電装置によって帯電された像担持体上に、画像データ基づく像光を照射することで静電潜像を形成する露光手段と、前記露光手段によって形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、前記現像手段によって現像されたトナー像を、搬送手段によって所定の搬送路に沿って搬送されてくる記録用紙へ転写する転写手段と、前記転写手段によって転写された前記記録用紙上のトナー像を定着する定着手段と、で構成され、所定の前記記録用紙に前記画像データに基づいた画像形成処理を行う画像形成処理部と、
    前記画像形成処理への適用が予測可能な前記記録用紙の種類に応じて設定された前記画像形成処理の制御に用いられる個別パラメータが予め記憶された予記憶手段と、
    前記予記憶手段に前記個別パラメータが記憶されていない特殊用紙の前記個別パラメータを記憶する不揮発性メモリと、
    画像形成処理に適用される記録用紙が特定された時点で、当該記録用紙に基づいて選択的に前記予記憶手段又は前記不揮発性メモリから前記個別パラメータを読み出す個別パラメータ読出手段と、
    前記個別パラメータ読出手段により読み出された前記個別パラメータに基づいて、前記画像形成処理を制御する制御手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記転写手段が、前記像担持体上の前記現像手段によって現像された画像を、中間転写体を介して前記記録用紙へ転写することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記不揮発性メモリに前記個別パラメータを記憶させるために設けられ、ネットワークを介して前記個別パラメータをダウンロードするダウンロード手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 補助記憶メディアに記憶された前記個別パラメータを前記不揮発性メモリに複写記憶させる複写記憶手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記個別パラメータを手動入力して前記不揮発性メモリに記憶させる入力手段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  6. 前記請求項3記載の画像形成装置を所有する顧客に対して、少なくとも前記画像形成装置の出荷後の管理を実行する管理者から、前記特殊用紙の個別パラメータを提供するための顧客対応システムであって、
    前記顧客から提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを、前記管理者側からネットワーク上に配信し、前記画像形成装置側からのネットワークへのアクセスを介して、前記提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを前記ダウンロード手段でダウンロードして前記不揮発性メモリへ記憶させることで、前記特殊用紙の個別パラメータを提供することを特徴とする顧客対応システム。
  7. 前記請求項4記載の画像形成装置を所有する顧客に対して、少なくとも前記画像形成装置の出荷後の管理を実行する管理者から、前記特殊用紙の個別パラメータを提供するための顧客対応システムであって、
    前記顧客から提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを、補助記憶メディアに記憶した状態で前記管理者側から提供して、前記補助記憶メディアに記憶された前記提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを複写記憶手段で前記不揮発性メモリに複写記憶させることで、前記特殊用紙の個別パラメータを提供することを特徴とする顧客対応システム。
  8. 前記請求項5記載の画像形成装置を所有する顧客に対して、少なくとも前記画像形成装置の出荷後の管理を実行する管理者から、前記特殊用紙の個別パラメータを提供するための顧客対応システムであって、
    前記顧客から提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを、管理者側から通知して、通知された前記提供要求があった特殊用紙の個別パラメータを入力手段により手動入力させ前記不揮発性メモリに入力記憶させることで、前記特殊用紙の個別パラメータを提供することを特徴とする顧客対応システム。
  9. 前記個別パラメータが、転写手段の転写電圧を設定する定電圧制御用補正係数を含み、前記定電圧制御用補正係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記転写手段の転写電圧を設定させることを特徴とする請求項6乃至請求項8の何れか1項に記載の顧客対応システム。
  10. 前記個別パラメータが、転写電圧微調整補正係数を含み、前記転写電圧微調整補正係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定電圧補正係数を決定させることを特徴とする請求項9に記載の顧客対応システム。
  11. 前記個別パラメータが、用紙サイズ補正用係数を含み、前記用紙サイズ補正用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定電圧補正係数を決定させることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の顧客対応システム。
  12. 前記個別パラメータが、用紙先端検知用補正係数を含み、前記用紙先端検知用補正係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定電圧補正係数を決定させることを特徴とする請求項9乃至請求項11の何れか1項に記載の顧客対応システム。
  13. 前記個別パラメータが、システム抵抗検知量を含み、前記システム抵抗検知量を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定電圧補正係数を決定させることを特徴とする請求項9乃至請求項12の何れか1項に記載の顧客対応システム。
  14. 前記個別パラメータが、記録用紙除電電圧設定用係数を含み、前記記録用紙除電電圧設定用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで記録用紙除電電圧を設定させることを特徴とする請求項6乃至請求項13の何れか1項に記載の顧客対応システム。
  15. 前記個別パラメータが、記録用紙搬送速度選択用係数を含み、前記記録用紙搬送速度選択用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで記録用紙搬送速度を選択させることを特徴とする請求項6乃至請求項14の何れか1項に記載の顧客対応システム。
  16. 前記個別パラメータが、ループ調整用係数を含み、前記ループ調整用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることでループ調整させることを特徴とする請求項6乃至請求項15の何れか1項に記載の顧客対応システム。
  17. 前記個別パラメータが、前記定着手段の温度調整用係数を含み、前記温度調整用係数を前記不揮発性メモリに記憶させることで前記定着手段の温度を調整させることを特徴とする請求項6乃至請求項16の何れか1項に記載の顧客対応システム。
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