JPH11282276A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11282276A
JPH11282276A JP10081297A JP8129798A JPH11282276A JP H11282276 A JPH11282276 A JP H11282276A JP 10081297 A JP10081297 A JP 10081297A JP 8129798 A JP8129798 A JP 8129798A JP H11282276 A JPH11282276 A JP H11282276A
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JP
Japan
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image
intermediate transfer
toner image
image forming
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Application number
JP10081297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Satoru Haneda
哲 羽根田
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1、第2及び第3の転写手段相互間での転
写条件を干渉させず、中間転写体或いは転写材への表裏
のトナー像の良好な転写を行うと共に、第3の転写手段
と転写材分離手段との放電の干渉を防止する画像形成装
置を提供すること。 【解決手段】 中間転写体の体積抵抗率を1012Ω・c
m以上とすると共に、少なくとも第2及び第3の転写手
段は定電流制御を行うことを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像形成体の周辺に
帯電手段と画像書込手段と現像手段とを配置して像形成
体に形成したトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関し、特に転写材の両面に画像を形成することができ
る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像形成
体上に形成した一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給送装置に収納し、再び像形成
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給送装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面画像形成装置では、上記の如く、
両面反転給送装置への給送や定着装置を2度通す等の転
写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低
く、転写材のジャムやしわ等を引き起こす原因となって
いた。
【0004】これに対し、特公昭49−37538号公
報、同54−28740号公報、特開平1−44457
号公報や同4−214576号公報等により、像形成体
と中間転写体とを用いて転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案されている。
【0005】また、本願発明者らは、感光体ドラム(像
形成体)の周りに帯電手段、画像書込手段、現像手段等
よりなるトナー像形成手段を複数組配置し、感光体ドラ
ム上に形成した重ね合わせカラートナー像を一旦第1の
転写手段によりベルト状の中間転写体に一括して転写し
た後、再度感光体ドラム上に重ね合わせカラートナー像
を形成し、感光体ドラム上のトナー像及び中間転写体上
のトナー像とタイミングを合わせて給送される転写材を
転写材帯電手段により帯電して中間転写体に吸着させ、
中間転写体により搬送される転写材の両面にそれぞれ、
感光体ドラム上のトナー像を表面画像として第2の転写
手段(第1の転写手段と同一のものを用いる)により転
写し、また中間転写体上のトナー像を裏面画像として第
3の転写手段により転写した後、定着装置(定着手段)
側に設けられ中間転写体を張架するローラ部材の曲率、
及び必要に応じて設けられる転写材分離手段による除電
により中間転写体から転写材を分離し、転写材上のトナ
ー像を定着装置により定着して両面カラー画像を形成す
る画像形成装置や画像形成方法を特開平9−25849
2号公報や特開平9−258516号公報にて開示し
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き像形成体とベルト状の中間転写体との表裏のトナー
像を転写材上に転写して両面画像を形成する両面画像形
成装置では、表裏のトナー像の転写の際に、転写材の種
類や環境の影響による転写条件の変化に対し、像形成体
上の表面画像を転写材の表面に転写する第2の転写手
段、中間転写体上の裏面画像を転写材の裏面に転写する
第3の転写手段とを共に定電流電源を用いた定電流制御
とすることが好ましいが、109〜1012Ω・cm程度
の転写材の体積抵抗率に対しベルト状の中間転写体の体
積抵抗率が低いと、第2の転写手段と第3の転写手段と
の間でベルト状の中間転写体を通して横方向の電流が流
れ、それぞれの転写電流が、相互に干渉して転写条件が
一定せず表裏のトナー像の転写が良好に行われないとい
う問題が生じる。
【0007】また、中間転写体から転写材を分離する際
に第3の転写手段による転写を受けた後の転写材は、中
間転写体に強固に静電吸着してしまうため非常に分離し
づらく、そのために転写材分離手段を設けるが、第3の
転写手段と転写材分離手段とを、共に転写材を中間転写
体から分離する位置に設けられるローラ部材に対向して
設けた場合、第3の転写手段および転写材分離手段を共
に小さくする必要があるため、第3の転写手段および転
写材分離手段による放電が不足したり、或いは第3の転
写手段および転写材分離手段が近接して配置されるた
め、第3の転写手段および転写材分離手段よりの放電が
干渉したりして、中間転写体から転写材の裏面へのトナ
ー像の転写や、転写材の中間転写体からの分離が安定し
て行われないという問題が生じる。特に、体積抵抗率の
高い中間転写体を用いた場合、第3の転写手段および転
写材分離手段を近接して配置すると、第3の転写手段に
よって帯電される中間転写体の電荷が分離位置までの間
にリークされず分離が安定して行われないという問題が
生じる。
【0008】本発明は上記の問題点を改良し、第2及び
第3の転写手段間での転写条件を干渉させず、転写材へ
の表裏のトナー像の良好な転写を行うと共に、第3の転
写手段と転写材分離手段との放電の干渉を防止する画像
形成装置を提供することを目的とする。
【0009】さらに本願発明者らは、裏面画像となるト
ナー像を形成する像形成体(以下第1の像形成体とい
う)と表面画像となるトナー像を形成する像形成体(以
下第2の像形成体という)とをそれぞれ別々に設け、第
1の像形成体上に形成したトナー像を第1の転写手段に
より中間転写体上に転写した後、中間転写体と第2の像
形成体との間に転写材を供給し、第2の像形成体上に形
成したトナー像を第2の転写手段により転写材の表面に
転写し、中間転写体上のトナー像を第3の転写手段によ
り転写材の裏面に転写して、中間転写体により搬送され
る転写材を転写材分離手段により分離した後、定着手段
により転写材上の表裏のトナー像を定着し両面画像を得
る画像形成装置を検討しているが、本例の両面画像形成
装置においても、表裏のトナー像の転写の際に、転写材
の種類や環境の影響による転写条件の変化に対し、第2
の像形成体上の表面画像を転写材の表面に転写する第2
の転写手段、中間転写体上の裏面画像を転写材の裏面に
転写する第3の転写手段とを共に定電流電源を用いた定
電流制御とすることが好ましいが、109〜1012Ω・
cm程度の転写材の抵抗に対しベルト状の中間転写体の
体積抵抗率が低いと、第2の転写手段と第3の転写手段
との間でベルト状の中間転写体を通して横方向の電流が
流れ、それぞれの転写電流が、相互に干渉して転写条件
が一定せず表裏のトナー像の転写が良好に行われないと
いう問題が生じる。さらに、裏面画像のトナー像を第1
の像形成体から中間転写体に転写する第1の転写手段
と、第2の転写手段や第3の転写手段との間でベルト状
の中間転写体を通して横方向の電流が流れ、それぞれの
転写電流が、相互に干渉して転写条件が一定せず表裏の
トナー像の転写が良好に行われないという問題が生じ
る。
【0010】また、前述したと同様に、中間転写体から
転写材を分離する際に第3の転写手段による転写を受け
た後の転写材は、中間転写体に強固に静電吸着してしま
うため非常に分離しづらく、そのために転写材分離手段
を設けるが、第3の転写手段と転写材分離手段とを、共
に転写材を中間転写体から分離する位置に設けられるロ
ーラ部材に対向して設けた場合、第3の転写手段および
転写材分離手段を共に小さくする必要があるため、第3
の転写手段および転写材分離手段による放電が不足した
り、或いは第3の転写手段および転写材分離手段が近接
して配置されるため、第3の転写手段および転写材分離
手段よりの放電が干渉したりして、中間転写体から転写
材の裏面へのトナー像の転写や、転写材の中間転写体か
らの分離が安定して行われないという問題が生じる。特
に、体積抵抗率の高い中間転写体を用いた場合、第3の
転写手段および転写材分離手段を近接して配置すると、
第3の転写手段によって帯電される中間転写体の電荷が
分離位置までの間にリークされず分離が安定して行われ
ないという問題が生じる。
【0011】本発明は上記の問題点を改良し、第1、第
2及び第3の転写手段相互間での転写条件を干渉させ
ず、中間転写体或いは転写材への表裏のトナー像の良好
な転写を行うと共に、第3の転写手段と転写材分離手段
との放電の干渉を防止する画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体
と、該像形成体上にトナー像を形成する手段と、前記像
形成体上のトナー像が転写され、転写された該トナー像
を表面に担持するとともに、転写材を搬送する無端ベル
ト状の中間転写体と、前記像形成体上のトナー像を前記
中間転写体に転写する第1の転写手段と、前記像形成体
上のトナー像を前記転写材の表面に転写する第2の転写
手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏
面に転写する第3の転写手段と、前記転写材上のトナー
像を定着する定着手段とを有する画像形成装置におい
て、前記中間転写体の体積抵抗率を1012Ω・cm以上
とすると共に、少なくとも前記第2及び第3の転写手段
は定電流制御を行うことを特徴とする画像形成装置によ
って達成される(第1の発明)。
【0013】また、上記目的は、第1及び第2の像形成
体と、前記第1、第2の像形成体上にトナー像を形成す
る第1、第2のトナー像形成手段と、前記第2の像形成
体上のトナー像が転写され、転写された該トナー像を表
面に担持するとともに、転写材を搬送する無端ベルト状
の中間転写体と、前記第2の像形成体上のトナー像を前
記中間転写体に転写する第1の転写手段と、前記第1の
像形成体上のトナー像を前記転写材の表面に転写する第
2の転写手段と、前記中間転写体上のトナー像を前記転
写材の裏面に転写する第3の転写手段と、前記転写材上
のトナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置
において、前記中間転写体の体積抵抗率を1012Ω・c
m以上とすると共に、前記第1、第2、及び第3の転写
手段は定電流制御を行うことを特徴とする画像形成装置
によって達成される(第2の発明)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお以下の実施形態の説明におい
て、転写域において像形成体に対向する側の転写材の面
を表面、転写材の他方の面すなわち中間転写体に対向す
る側の転写材の面を裏面といい、転写材の表面に転写さ
れる画像を表面画像、転写材の裏面に転写される画像を
裏面画像という。
【0015】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形
態の画像形成プロセス、各機構について、図1ないし図
4を用いて説明する。図1は、本発明にかかわる画像形
成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断面構
成図であり、図2は、図1の像形成体の側断面図であ
り、図3は、本発明にかかわる画像形成装置におけるト
ナー像形成状態を示す図であり、図3(A)は、像形成
体に形成した裏面画像を中間転写体上に転写するときの
トナー像形成状態を示す図であり、図3(B)は、中間
転写体上の裏面画像と同期して像形成体に表面画像を形
成するときのトナー像形成状態を示す図であり、図3
(C)は、転写材上への両面画像形成を示す図であり、
図4は、両面画像形成の際の各転写手段へ印加する電源
を示す図である。
【0016】図1において、10は像形成体である感光
体ドラム、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン
帯電器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学
系、13は各色毎の現像手段である現像器、14aは中
間転写体である中間転写ベルト、14cは第1及び第2
の転写手段である転写器、14gは第3の転写手段であ
る裏面転写器、14mは除電手段である除電器、150
は転写材帯電手段である紙帯電器、14hは転写材分離
手段である紙分離AC除電器、160は爪部材である分
離爪210と拍車部材である拍車162とを有する搬送
部、17は定着手段である定着装置である。
【0017】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂等の透明部材によっ
て形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電層、a
−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を形
成したものであり、導電層を接地した状態で図1の矢印
で示す時計方向に回転される。
【0018】感光体ドラム10は、図2に示すように、
それを係合固定する両端部のフランジ部材10A及び1
0Bに嵌込まれたベアリングB1,B2により、装置本
体に架設固定されるドラム軸30に対し軸受けされて回
転自在に支持され、フランジ部材10Bの一体とする歯
車Gが装置本体側の不図示の駆動歯車と噛合して駆動さ
れることにより所定の方向に定速で回転される。
【0019】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11、各色毎の画像書込手段である露光光学系12及
び各色毎の現像手段である現像器13は、これらを1組
として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)および黒色(K)の各色の画像形成プロセス用と
して4組設けられ、図1の矢印にて示す感光体ドラム1
0の回転方向に対して、Y,M,C,Kの順に配置され
る。
【0020】各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器11は、それぞれ所定の電位に保持された制御グリッ
ドと例えば鋸歯状電極からなる放電電極11aとを有
し、感光体ドラム10の感光層と対峙して取付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって帯電作用(本実施
形態においてはマイナス帯電)を行い、感光体ドラム1
0に対し一様な電位を与える。放電電極11aとして
は、その他ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能で
ある。
【0021】各色毎の画像書込手段である露光光学系1
2は、感光体ドラム10上での露光位置が、前述した各
色毎のスコロトロン帯電器11に対して感光体ドラム1
0の回転方向下流側に位置するようにして感光体ドラム
10の内部に配置される。図2に示すように、それぞれ
の露光光学系12は、ドラム軸30と平行に主走査方向
に配列された像露光光の発光素子としてのLED(発光
ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線状の露光素子
12aと、結像素子としての光集束性光伝送体(商品
名:セルフォックレンズアレイ)12bと、レンズホル
ダ12cとで構成される露光用ユニットであり、保持部
材20に取付けられる。保持部材20には各色毎の露光
光学系12の他に転写同時露光器12d及び一様露光器
12eが取付けられ、一体となって感光体ドラム10の
透光性の基体内部に収容される。各色毎の露光光学系1
2は、別体の画像読み取り装置によって読み取られメモ
リに記憶された各色の画像データに従って感光体ドラム
10の感光層を裏面から像露光し、感光体ドラム10上
に静電潜像を形成する。露光素子12aとしては、LE
Dの他、FL(蛍光体発光),EL(エレクトロルミネ
ッセンス),PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子
をアレイ状に並べたものを用いることも可能である。像
露光光発光素子の発光波長は、通常Y,M,Cのトナー
に対して透過性の高い780〜900nmの範囲のもの
が用いられるが、本実施形態においては裏面から像露光
を行う方式であるため、カラートナーに対して透過性を
十分に有しないこれより短い400〜780nmの波長
でもよい。また、像露光光の80%以上は感光体ドラム
10の感光層で吸収されることから、感光体ドラム10
表面のカラートナーによる反射や吸収の影響は無視する
ことができる。一般にカラートナーの現像順はトナー像
や現像器13への混色の関係からY、M、C、Kの順が
好ましい。なお図2において、WAは像露光光の発光素
子(LED)よりのリード線である。
【0022】各色毎の現像手段である現像器13は、感
光体ドラム10の周面に対し所定の間隙を保ち、感光体
ドラム10の回転方向と順方向に回転する例えば厚み
0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の非磁性
のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリー
ブ131と、現像ケーシング138とを有し、現像ケー
シング138の内部には、各々イエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分或い
は二成分現像剤を収容している。それぞれの現像器13
は不図示の突き当てコロにより感光体ドラム10と所定
の間隙、例えば100〜500μmをあけて非接触に保
たれており、現像スリーブ131に対して直流電圧と交
流電圧を重畳した現像バイアスを印加することにより、
非接触の反転現像を行い、感光体ドラム10上にトナー
像を形成する。
【0023】中間転写体である中間転写ベルト14aは
体積抵抗率が1012Ω・cm以上のの高抵抗の無端ベル
トであり、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、
エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化
ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラ
スチックに導電材料を分散した厚さ0.1〜1.0mm
の半導電性フィルム基体の外側に、好ましくはトナーフ
ィルミング防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コー
ティングを行った2層構成のシームレスベルトである。
ベルトの基体としては、この他に、シリコンゴム或いは
ウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.
0mmの半導電性ゴムベルトを使用することもできる。
中間転写ベルト14aは、それぞれローラ部材である駆
動ローラ14dとアースローラ14jと従動ローラ14
eとガイドローラ14fとテンションローラ14iとに
内接して張架され、図1の矢印で示す反時計方向に回転
される。ガイドローラ14f、従動ローラ14e、アー
スローラ14j及び駆動ローラ14dは固定して回転さ
れ、テンションローラ14iは不図示のバネ等の弾力に
より移動可能に支持されて回転される。不図示の駆動モ
ータよりの駆動をうけて駆動ローラ14dが、回転さ
れ、中間転写ベルト14aを駆動して回転させる。中間
転写ベルト14aの回転によりアースローラ14j、従
動ローラ14e、ガイドローラ14f及びテンションロ
ーラ14iが従動して回転される。回転中の中間転写ベ
ルト14aのベルト弛みがテンションローラ14iによ
り緊張される。中間転写ベルト14aが従動ローラ14
eに張架される位置に転写材である記録紙Pが供給さ
れ、中間転写ベルト14aによって搬送される。駆動ロ
ーラ14dに張架される中間転写ベルト14aの定着装
置17側の端部の曲率部KTにおいて中間転写ベルト1
4aから記録紙Pが分離される。
【0024】第1及び第2の転写手段である転写器14
cは、中間転写ベルト14aを挟んで感光体ドラム10
に対向して設けられるコロナ放電器であり、中間転写ベ
ルト14aと感光体ドラム10との間に転写域14bを
形成する。転写器14cにはトナーと反対極性(本実施
形態においてはプラス極性)の直流電圧が印加され、感
光体ドラム10上のトナー像を中間転写ベルト14a上
または転写材である記録紙Pの表面に転写する。
【0025】第3の転写手段である裏面転写器14gは
好ましくはコロナ放電器により構成され、転写器14c
と駆動ローラ14dとの間で中間転写ベルト14aを挟
んで接地された導電性のアースローラ14jに対向して
設けられ、トナーと反対極性(本実施形態においてはプ
ラス極性)の直流電圧が印加され、中間転写ベルト14
a上のトナー像を記録紙Pの裏面に転写する。
【0026】除電手段である除電器14mは好ましくは
コロナ放電器により構成され、中間転写ベルト14aの
移動方向に対し、第1及び第2の転写手段である転写器
14cの下流側に、転写器14cと並列して設けられ、
トナーと同極性または逆極性の直流電圧を重畳した交流
電圧が印加され、転写器14cの電圧印加により荷電さ
れる中間転写ベルト14aの電荷を除電する。
【0027】転写材帯電手段である紙帯電器150は好
ましくはコロナ放電器により構成され、中間転写ベルト
14aを挟んで接地された従動ローラ14eと対向して
設けられ、トナーと同極性(本実施形態においてはマイ
ナス極性)の直流電圧が印加され、記録紙Pを帯電して
中間転写ベルト14aに吸着させる。紙帯電器150と
してはコロナ放電器の他に、中間転写ベルト14aに当
接および当接解除可能な紙帯電ブラシや紙帯電ローラ等
を用いることも可能である。
【0028】転写材分離手段である紙分離AC除電器1
4hは好ましくはコロナ放電器により構成され、必要に
応じて中間転写ベルト14aの定着装置17側端部に中
間転写ベルト14aを挟んで接地された駆動ローラ14
dに対向して設けられ、必要に応じてトナーと同極性ま
たは逆極性の直流電圧を重畳した交流電圧が印加され、
中間転写ベルト14aにより搬送される記録紙Pを除電
して中間転写ベルト14aから分離する。
【0029】搬送部160は爪部材である分離爪210
と拍車部材である拍車162とを有し、中間転写ベルト
14aの定着装置17側の端部の曲率部KTと定着装置
17との間に設けられる。搬送部160は、定着装置1
7からの熱により、中間転写ベルト14aが変形した
り、中間転写ベルト14aに担持されるトナー像が融着
気味になって転写しにくくなったり、中間転写ベルト1
4a上にトナーが固着したりすることを防止する。
【0030】爪部材である分離爪210は中間転写ベル
ト14aの曲率部KTに近接し、中間転写ベルト14a
と所定の間隔、好ましくは0.1〜2.0mmを空けて
支持軸221に固定されて設けられ、記録紙Pが中間転
写ベルト14aより分離される際に、中間転写ベルト1
4a方向へ曲がって搬送されようとする記録紙Pの先端
部を当接させ、記録紙Pの分離を補助する。
【0031】拍車部材である拍車162は、周面に複数
の突起部162aを有し、回転支持軸165を中心とし
て回転自在に設けられる。拍車162は、記録紙Pの裏
面側をガイドして記録紙Pを搬送し、両面にトナー像を
有する記録紙Pの裏面トナー像の乱れを防止するととも
に、記録紙Pの定着装置17への進入方向を一定にしな
がら記録紙Pを安定して定着装置17へと搬送する。
【0032】分離爪210と拍車162とは、中間転写
ベルト14aの転写材搬送面或いはその延長面に対し、
感光体ドラム10の反対側に配設される。転写材搬送面
或いはその延長面の両側に拍車部材である拍車162を
設けることも可能である。
【0033】定着手段である定着装置17は、内部にヒ
ータを有する第1定着ローラ17aと第2定着ローラ1
7bとの2本のローラ状の定着部材で構成され、第1定
着ローラ17aと第2定着ローラ17bとの間のニップ
部Tで記録紙Pを挟持し、熱と圧力とを加えることによ
り記録紙P上のトナー像を定着する。
【0034】次に画像形成プロセスを説明する。
【0035】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印
で示す時計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のス
コロトロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラム1
0に電位の付与が開始される。
【0036】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光光学系12によって第1の色信号すなわち
Yの画像データに対応する電気信号による画像書込が開
始され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像
に対応する静電潜像が形成される。
【0037】前記の潜像はYの現像器13により非接触
の状態で反転現像され、感光体ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0038】次いで感光体ドラム10は、Yのトナー像
の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11の帯
電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12によ
って第2の色信号すなわちMの画像データに対応する電
気信号による画像書込が行われ、Mの現像器13による
非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)のトナ
ー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形
成される。
【0039】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシア
ン(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその
上に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光
学系12およびKの現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒
色(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る(トナー像形成手段)。
【0040】これらY,M,C及びKの露光光学系12
による感光体ドラム10の感光層に対する画像書込はド
ラムの内部より前述した透光性の基体を通して行われ
る。従って第2、第3および第4の色信号に対応する画
像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0041】上記の画像形成プロセスによって像形成体
である感光体ドラム10上に形成された裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像は、転写域14bにおいて、
第1の転写手段としての転写器14cによって、中間転
写体である中間転写ベルト14a上に一括して転写(1
次転写)される(図3(A))。この際、良好な転写が
なされるように、感光体ドラム10の内部に設けた転写
同時露光器12dによる一様露光が行われるようにして
もよい。
【0042】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、像形成体クリーニング手段であるクリーニング
装置19にいたり、感光体ドラム10に当接したゴム材
から成るクリーニングブレード19aによってクリーニ
ングされ、スクリュウ19bによって不図示の排トナー
容器に回収される。また、感光体ドラム10の周面は、
例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様露光器12
eによる露光によって先の画像形成における感光体ドラ
ム10の履歴が解消される。
【0043】また転写器14cにより荷電された中間転
写ベルト14aの電荷は、転写器14cと並列して設け
られる除電手段である除電器14mにより除電される。
【0044】以上のようにして中間転写ベルト14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、感光体ドラム10上には上記のカラー画像形成プ
ロセスと同様にして、引続き表面画像となる重ね合わせ
カラートナー像が形成される(図3(B))。この際、
感光体ドラム10上に形成される表面画像は、前記感光
体ドラム10上に形成した裏面画像に対して鏡像となる
ように画像データが変更される。
【0045】感光体ドラム10上への表面画像形成にと
もなって転写材である記録紙Pが転写材収納手段である
給紙カセット15より、送り出しローラ15aにより送
り出され、転写材給送手段としてのタイミングローラ1
5bへ搬送され、タイミングローラ15bの駆動によっ
て、感光体ドラム10上に形成される表面画像のカラー
トナー像と、中間転写ベルト14aに担持されている裏
面画像のカラートナー像との同期がとられて転写域14
bへ給送される。この際、給送される記録紙Pは、記録
紙Pの表面側に設けられる転写材帯電手段である紙帯電
器150によりトナーと同極性に帯電され、中間転写ベ
ルト14aに吸着されて転写域14bへ給送される。ト
ナーと同極性に紙帯電を行うことにより、中間転写ベル
ト14a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像
と引き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止して
いる。
【0046】転写域14bではトナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第2
の転写手段としての転写器14cによって感光体ドラム
10上の表面画像が一括して記録紙Pの表面に転写(2
次転写)される。このとき、中間転写ベルト14a上の
裏面画像は記録紙Pに転写されないで中間転写ベルト1
4a上に存在する。第2の転写手段としての転写器14
cによる2次転写の際、良好な転写がなされるように、
転写域14bと対向して感光体ドラム10の内部に設け
られた、例えば発光ダイオードを用いた転写同時露光器
12dによる一様露光が行われるようにしてもよい。ま
た転写器14cにより荷電された中間転写ベルト14a
の電荷は除電器14mにより除電される。
【0047】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス
極性)の電圧が印加される第3の転写手段としての裏面
転写器14gへと搬送され、裏面転写器14gにより中
間転写ベルト14aの周面上の裏面画像が一括して記録
紙Pの裏面に転写(3次転写)される(図3(C))。
【0048】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pは、中間転写ベルト14aの曲率部KTの曲率と、中
間転写ベルト14aの端部に必要に応じて設けられる転
写材分離手段としての紙分離AC除電器14hによる除
電作用と、中間転写ベルト14aと所定の間隔を空けて
搬送部160に設けられる分離爪210とにより、中間
転写ベルト14aから分離され、搬送部160に設けら
れた拍車162を通して定着手段としての定着装置17
へと搬送され、第1定着ローラ17aと第2定着ローラ
17bとの間のニップ部Tで熱と圧力とを加えられるこ
とにより記録紙P上のトナー像が定着される。両面画像
記録がなされた記録紙Pは表裏を反転されて送られ、排
紙ローラ18により装置外部のトレイへ排出される。ま
た図1の一点鎖線で示すように、定着装置17の出口に
不図示の切替部材を設け、表裏を反転させずに装置外部
のトレイへ排出するようにしてもよい。
【0049】転写後の中間転写ベルト14aの周面上に
残ったトナーは、中間転写ベルト14aを挟んでガイド
ローラ14fに対向して設けられ、支軸142を回転支
点として中間転写ベルト14aに当接及び当接解除可能
な中間転写体クリーニングブレード141を有する中間
転写体クリーニング手段である中間転写体クリーニング
装置140によりクリーニングされる。
【0050】また、転写後の感光体ドラム10の周面上
に残ったトナーは、感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、クリーニング装置19によりクリーニ
ングされ、帯電前の一様露光器12eにより先の画像形
成における感光体ドラム10の履歴が解消されて、次の
画像形成サイクルにはいる。
【0051】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像を一括転写するので、中間転写ベルト
14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ
等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー
画像形成がなされる。
【0052】上記の画像形成装置では、図4に示すよう
に、共に接地された駆動ローラ14dとアースローラ1
4jとは導電性の回動ローラであり、中間転写体である
中間転写ベルト14aを挟んでアースローラ14jが裏
面転写器14gと対向し、駆動ローラ14dが紙分離A
C除電器14hと対向し、裏面転写器14gと紙分離A
C除電器14hとが所定の間隔を空けて配置される。即
ち、中間転写ベルト14aの移動方向に対し、第2の転
写手段としての転写器14cの下流で、記録紙Pを分離
する紙分離AC除電器14hの上流に、裏面転写器14
gが配置される。裏面転写器14gと紙分離AC除電器
14hのそれぞれに対して接地された導電性の回動ロー
ラを設けてそれぞれの回動ローラに放電電流を流すよう
にすることにより裏面転写器14gと紙分離AC除電器
14hとの放電の干渉が防止され、それぞれの放電の安
定化が図られる。また第3の転写手段である裏面転写器
14gと分離位置とを間隔を空けて分けることにより、
裏面転写器14gの転写の際の中間転写ベルト14a上
の電荷が分離位置までの間にリークされ、転写材の分離
位置での分離も容易となる。
【0053】さらに、紙分離AC除電器14hの除電作
用により、裏面転写器14gの転写の際の中間転写ベル
ト14a上の電荷が確実に除去され、記録紙Pの分離の
際の中間転写ベルト14aとの剥離放電によるトナー像
の乱れが防止されると共に、記録紙Pの分離位置での中
間転写ベルト14aとの分離も容易となる。
【0054】また、裏面転写器14gに対向する回動ロ
ーラを接地した導電性のアースローラ14jとすること
により、裏面転写器14gの放電時に中間転写ベルト1
4aと接地したアースローラ14jとの間に強い静電気
力が作用し、接地したアースローラ14jに中間転写ベ
ルト14aが密着して搬送が不安定になるという問題も
なくなる。
【0055】さらに図4によれば、感光体ドラム10上
の表面画像を記録紙Pの表面に転写(2次転写)する第
2の転写手段としての転写器14cと中間転写ベルト1
4a上の裏面画像を記録紙Pの裏面に転写(3次転写)
する第3の転写手段である裏面転写器14gとを共に、
それぞれ定電流電源EA11,EA12を用いた定電流
制御とする。前述したように中間転写ベルト14aの体
積抵抗率を1012Ω・cm以上の高抵抗とすることで、
第2の転写手段としての転写器14cと第3の転写手段
である裏面転写器14gとの間で中間転写ベルト14a
や記録紙Pを通して横方向の電流の流を防止し、それぞ
れの転写電流の相互の干渉が行われず、第2の転写手段
としての転写器14cと第3の転写手段である裏面転写
器14gとに、紙種(転写材の種類)や環境の影響によ
る記録紙Pの抵抗変化に対応できる定電流制御を用いる
ことができ、それぞれの転写条件が一定し、表裏のトナ
ー像の転写が良好に行われる。また感光体ドラム10上
の裏面画像のトナー像を中間転写ベルト14aに1次転
写する第1の転写手段としての転写器14cは、2次転
写として用いる転写器14cの電源を兼用でき、紙種や
環境の影響による記録紙Pの抵抗変化に対応できる定電
流の電源を用いた定電流制御を用いることが好ましい。
【0056】さらに、1次転写あるいは2次転写の際に
転写器14cの電圧印加により荷電される中間転写ベル
ト14aの電荷を除電する除電器14mの除電作用によ
り、転写器14cによる転写の際の中間転写ベルト14
a上の電荷が確実に除去されて転写の際のトナー像の乱
れが防止される。即ち感光体ドラム10上の表面画像或
いは表面画像のトナー像を感光体ドラム10より中間転
写ベルト14a或いは記録紙Pに転写する1次、2次転
写の際、第1、第2の転写手段としての転写器14cに
よる転写の際の中間転写ベルト14a上の電荷により、
中間転写ベルト14aや記録紙Pが感光体ドラム10か
ら分離される際に起こる感光体ドラム10との剥離放電
が、除電器14mの除電により防止され、トナー像の乱
れが防止される。
【0057】上記により、第2及び第3の転写手段間で
の転写条件が干渉せず、転写材への表裏のトナー像の良
好な転写が行われる。また、第3の転写手段と転写材分
離手段との放電の干渉が防止され、第3の転写手段によ
る裏面トナー像の転写が良好に行われると共に、第3の
転写手段による中間転写体上の電荷が転写材分離手段の
分離位置までの間にリークされ、転写材の分離が確実と
なる。さらに、第1及び第2の転写手段での転写の際の
トナー像の乱れが防止される。
【0058】本発明にかかわる画像形成装置の他の実施
形態について図5にて説明する。図5は、本発明にかか
わる画像形成装置の他の実施形態を示すカラー画像形成
装置の概要説明図である。
【0059】本例の画像形成装置では、図5に示すよう
に、裏面画像となるトナー像(裏面トナー像)を形成す
る第1の像形成体である感光体ドラム10bと、表面画
像となるトナー像(表面トナー像)を形成する第2の像
形成体である感光体ドラム10aとをそれぞれ別々に設
け、感光体ドラム10bに形成した裏面トナー像を、ト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の
電圧が印加される第1の転写手段である1次転写器11
4bにより中間転写体である中間転写ベルト114a上
に転写(1次転写)した後、感光体ドラム10bと感光
体ドラム10aとの間で中間転写ベルト114a上に転
写材である記録紙Pを供給し、中間転写ベルト114a
を挟んで接地される対向アースローラ14kと対向して
設けられる紙帯電器150の帯電により、記録紙Pを中
間転写ベルト114aに吸着させて搬送し、感光体ドラ
ム10a上に形成した表面トナー像を、トナーと反対極
性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加さ
れる第2の転写手段である2次転写器114cにより記
録紙Pの表面に転写(2次転写)した後、中間転写ベル
ト114a上の裏面トナー像を、トナーと反対極性(本
実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される第
3の転写手段である3次転写器114gにより記録紙P
の裏面に転写(3次転写)し、記録紙P上に表裏のトナ
ー像を形成し両面画像を得るようにするものである。
【0060】本例の画像形成装置における感光体ドラム
10a,10bや中間転写ベルト114aは、前記画像
形成装置にて説明した感光体ドラム10や中間転写ベル
ト14aと同様な機能、構造のものが用いられる。中間
転写ベルト114aは、それぞれローラ部材である駆動
ローラ14dとアースローラ14jと対向アースローラ
14kと従動ローラ14eとガイドローラ14fとテン
ションローラ14iとに内接して張架される。また、そ
れぞれ除電手段である除電器114m,114nは好ま
しくはコロナ放電器により構成され、中間転写ベルト1
14aの移動方向に対し、1次転写器114b及び2次
転写器114cの後に、1次転写器114b及び2次転
写器114cと並列して設けられ、トナーと同極性また
は逆極性の直流電圧を重畳した交流電圧が印加され、1
次転写器114b及び2次転写器114cの電圧印加に
より荷電される中間転写ベルト114aの電荷を除電す
る。
【0061】裏面画像となるトナー像を第1の像形成体
である感光体ドラム10bに形成するトナー像形成手段
(第1のトナー像形成手段)と表面画像となるトナー像
を第2の像形成体である感光体ドラム10aに形成する
トナー像形成手段(第2のトナー像形成手段)とには、
前述した画像形成装置にて用いられたと同様な、イエロ
ー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒色
(K)の4組の現像器13(現像手段)、スコロトロン
帯電器11(帯電手段)、露光光学系12(画像書込手
段)が感光体ドラム10b,10aに対してそれぞれに
用いられ、裏面画像のトナー像と表面画像のトナー像と
をそれぞれ形成する。
【0062】本例においても、図5に示すように、共に
接地された駆動ローラ14dとアースローラ14jとは
導電性の回動ローラであり、中間転写体である中間転写
ベルト114aを挟んでアースローラ14jが裏面トナ
ー像を転写する3次転写器114gと対向し、駆動ロー
ラ14dが紙分離AC除電器14hと対向し、3次転写
器114gと紙分離AC除電器14hとが所定の間隔を
空けて配置される。即ち、中間転写ベルト114aの移
動方向に対し、第2の転写手段である2次転写器114
cの下流で、記録紙Pを分離する紙分離AC除電器14
hの上流に、3次転写器114gが配置される。3次転
写器114gと紙分離AC除電器14hのそれぞれに対
して接地された導電性の回動ローラを設けてそれぞれの
回動ローラに放電電流を流すようにすることにより3次
転写器114gと紙分離AC除電器14hとの放電の干
渉が防止され、それぞれの放電の安定化が図られる。ま
た第3の転写手段と分離位置とを間隔を空けて分けるこ
とにより、第3の転写手段である3次転写器114gの
転写の際の中間転写ベルト114a上の電荷が分離位置
までの間にリークされ、転写材の分離位置での分離も容
易となる。
【0063】さらに、紙分離AC除電器14hの除電作
用により、3次転写器114gの転写の際の中間転写ベ
ルト114a上の電荷が確実に除去され、記録紙Pの分
離の際の中間転写ベルト114aとの剥離放電によるト
ナー像の乱れが防止されると共に、記録紙Pの分離位置
での中間転写ベルト14aとの分離も容易となる。
【0064】また、3次転写器114gに対向する回動
ローラを接地した導電性のアースローラ14jとするこ
とにより、3次転写器114gの放電時に中間転写ベル
ト114aと接地したアースローラ14jとの間に強い
静電気力が作用し、接地したアースローラ14jに中間
転写ベルト114aが密着して搬送が不安定になるとい
う問題もなくなる。
【0065】さらに図5によれば、感光体ドラム10上
の表面画像を記録紙Pの表面に転写(2次転写)する第
2の転写手段である2次転写器114cと中間転写ベル
ト114a上の裏面画像を記録紙Pの裏面に転写(3次
転写)する第3の転写手段である3次転写器114gと
を共に、それぞれの定電流電源EA22,EA23を用
いた定電流制御とする。前述したように中間転写ベルト
114aの体積抵抗率を1012Ω・cm以上の高抵抗と
することで、第2の転写手段である2次転写器114c
と第3の転写手段である3次転写器114gとの間で中
間転写ベルト14aや記録紙Pを通して横方向の電流の
流を防止し、それぞれの転写電流の相互の干渉が行われ
ず、2次転写器114cと3次転写器114gとに、紙
種や環境の影響による記録紙Pの抵抗変化に対応できる
定電流制御を用いることができ、それぞれの転写条件が
一定し、表裏のトナー像の転写が良好に行われる。また
感光体ドラム10b上の裏面画像のトナー像を中間転写
ベルト114aに1次転写する第1の転写手段である1
次転写器114bも、中間転写ベルト114aの体積抵
抗率を1012Ω・cm以上の高抵抗とすることで、放電
時の中間転写ベルト114aを通しての紙帯電器150
や2次転写器114cや3次転写器114gとの相互間
のリークが防止でき、紙種や環境の影響による記録紙P
の抵抗変化に対応できる定電流電源EA21を用いた定
電流制御とすることが可能となる。
【0066】さらに1次転写あるいは2次転写の際に、
1次転写器114bや2次転写器114cの電圧印加に
より荷電される中間転写ベルト114aの電荷を除電す
る除電器114m,114nの除電作用により、1次転
写器114bや2次転写器114cによる転写の際の中
間転写ベルト114a上の電荷が確実に除去されて転写
の際のトナー像の乱れが防止される。即ち感光体ドラム
10上の裏面画像のトナー像を中間転写ベルト114a
に転写する1次転写或いは感光体ドラム10上の表面画
像のトナー像を記録紙Pに転写する2次転写の際、1次
転写器114bや2次転写器114cによる転写の際の
中間転写ベルト114a上の電荷により、中間転写ベル
ト114a或いは記録紙Pが感光体ドラム10aから分
離される際に起こる感光体ドラム10aとの剥離放電
が、除電器14m,14nの除電により防止され、トナ
ー像の乱れが防止される。
【0067】上記により、第1、第2及び第3の転写手
段相互間での転写条件が干渉せず、中間転写体或いは転
写材へのトナー像の良好な転写が行われる。また、第3
の転写手段と転写材分離手段との放電の干渉が防止さ
れ、第3の転写手段による裏面トナー像の転写が良好に
行われると共に、第3の転写手段による中間転写体上の
電荷が転写材分離手段の分離位置までの間にリークさ
れ、転写材の分離が確実となる。さらに、第1及び第2
の転写手段での転写の際のトナー像の乱れが防止され
る。
【0068】上記画像形成装置の各例としてカラー画像
形成装置にて説明したが、本発明は必ずしもこれに限定
されるものでなく、図1或いは図5にて説明したと同様
のプロセスによるモノクロの画像形成装置にも適用され
るものである。
【0069】さらに、本発明の画像形成装置では、上述
の各画像形成装置で説明したような転写材の両面に画像
を形成する両面画像形成のほかに、転写材の表面または
裏面のみの片側に画像を形成する片面画像形成もなされ
得ることは勿論である。
【0070】
【発明の効果】請求項1によれば、第2及び第3の転写
手段間での転写条件が干渉せず、転写材へのトナー像の
良好な転写が行われる。
【0071】請求項2によれば、第1、第2及び第3の
転写手段相互間での転写条件が干渉せず、中間転写体或
いは転写材へのトナー像の良好な転写が行われる。
【0072】請求項3によれば、第3の転写手段と転写
材分離手段との放電の干渉が防止され、第3の転写手段
による裏面トナー像の転写が良好に行われると共に、第
3の転写手段による中間転写体上の電荷が転写材分離手
段の分離位置までの間にリークされ、転写材の分離が確
実となる。
【0073】請求項4によれば、第1及び第2の転写手
段での転写の際のトナー像の乱れが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】図1の像形成体の側断面図である。
【図3】本発明にかかわる画像形成装置におけるトナー
像形成状態を示す図である。
【図4】両面画像形成の際の各転写手段へ印加する電源
を示す図である。
【図5】本発明にかかわる画像形成装置の他の実施形態
を示すカラー画像形成装置の概要説明図である。
【符号の説明】
10,10a,10b 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a,114a 中間転写ベルト 14c 転写器 14g 裏面転写器 14h 紙分離AC除電器 14m,114m,114n 除電器 17 定着装置 114b 1次転写器 114c 2次転写器 114g 3次転写器 EA11,EA12,EA21,EA22,EA23
定電流電源 P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永瀬 久喜 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体と、 該像形成体上にトナー像を形成する手段と、 前記像形成体上のトナー像が転写され、転写された該ト
    ナー像を表面に担持するとともに、転写材を搬送する無
    端ベルト状の中間転写体と、 前記像形成体上のトナー像を前記中間転写体に転写する
    第1の転写手段と、 前記像形成体上のトナー像を前記転写材の表面に転写す
    る第2の転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に転写
    する第3の転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記中間転写体の体積抵抗率を1012Ω・cm以上とす
    ると共に、 少なくとも前記第2及び第3の転写手段は定電流制御を
    行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の像形成体と、 前記第1及び第2の像形成体上にトナー像を形成する第
    1及び第2のトナー像形成手段と、 前記第1の像形成体上のトナー像が転写され、転写され
    た該トナー像を表面に担持するとともに、転写材を搬送
    する無端ベルト状の中間転写体と、 前記第1の像形成体上のトナー像を前記中間転写体に転
    写する第1の転写手段と、 前記第2の像形成体上のトナー像を前記転写材の表面に
    転写する第2の転写手段と、 前記中間転写体上のトナー像を前記転写材の裏面に転写
    する第3の転写手段と、 前記転写材上のトナー像を定着する定着手段とを有する
    画像形成装置において、 前記中間転写体の体積抵抗率を1012Ω・cm以上とす
    ると共に、 前記第1、第2、及び第3の転写手段は定電流制御を行
    うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写体の移動方向に対し、前記
    第2の転写手段よりも下流で、前記転写材を前記中間転
    写体から分離する位置よりも上流に、前記第3の転写手
    段を配置することを特徴とする請求項1または2に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体の移動方向に対し、前記
    第1及び第2の転写手段よりも下流で、前記第1及び第
    2の転写手段に近接した位置に除電手段を設けることを
    特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成
    装置。
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