JPH1091005A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1091005A
JPH1091005A JP8244926A JP24492696A JPH1091005A JP H1091005 A JPH1091005 A JP H1091005A JP 8244926 A JP8244926 A JP 8244926A JP 24492696 A JP24492696 A JP 24492696A JP H1091005 A JPH1091005 A JP H1091005A
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JP
Japan
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transfer
transfer material
image forming
toner image
unit
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Pending
Application number
JP8244926A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Satoru Haneda
哲 羽根田
Akitoshi Matsubara
昭年 松原
Tadayoshi Ikeda
忠義 池田
Masakazu Fukuchi
真和 福地
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写体上に残留或いは付着するトナー粉
や異物のクリーニング効果の向上を図って高画質のトナ
ー像の転写を実現する。 【解決手段】 トナー像転写後の記録紙をトナー像受像
体14aより分離するための分離手段として設けられる
放電器に、少なくとも交流電圧の印加を可能とする紙分
離AC除電器14hを使用し、トナー像受像体14a上
に転写されたトナー像の到達する迄の間と通過後には不
要トナーの除電(ON)とクリーニング装置14iの圧
接(ON)により効率の良い清掃作業を行いトナー像の
通過中には紙分離AC除電器14hによる除電とクリー
ニング装置14iの圧接を共に中断(OFF)してトナ
ー像受像体14a上のトナー像を保持するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像担持体に
形成されたトナー像を転写材の両面に転写、定着する複
写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の両面画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面コピーにおいては、像担持体
上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担持
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、特
公昭49−37538号公報、特公昭54−28740
号公報、特開平1−44457号公報、特開平4−21
4576号公報等により転写材の両面にトナー像を形成
後、1回で定着を行うものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の両面反転給紙装
置を用いて両面画像を形成する画像形成装置は、周知の
如く転写材の搬送距離が長くなるためコピーに多くの処
理時間がかかり、また転写材が画像定着のため2度加熱
を受けることから紙質を傷める等の問題があった。
【0005】そこで本発明者は先に、2つの像担持手段
と2つの転写手段を設けることにより、転写材の両面に
対しトナー像を転写し、両面にトナー像を有した転写材
を同時に定着する装置について研究を行い、両面コピー
の処理速度を著しく早めることの出来る両面画像形成装
置の実現を可能とした。
【0006】前記の画像形成装置は、循環して搬送され
るベルト状の中間転写体を備えていて、転写材は、中間
転写体に密着して搬送される過程において、先ず紙帯電
器の放電により帯電されて中間転写体に静電吸着し、次
いで第1の転写手段によりその上面に像形成体上の表面
画像を転写され、更に第2の転写手段によりその下面に
前もって中間転写体上に転写されている裏面画像を再転
写され、しかる後分離器の放電により除電されて中間転
写体より分離し、定着装置に搬送されて表裏両面のトナ
ー像を同時に定着されるようになっている。
【0007】前記の紙帯電器、転写手段及び分離器の各
機材に関しては既に特公昭49−37358号、特開昭
63−180969号、特開平1−209470号、特
開平2−306262号、特開平4−130387号等
の公報による提案が開示されているが、 転写材として薄手の紙を使用した場合の中間転写体か
らの分離作用の確実性 中間転写体のクリーニング性能 転写器、分離器の一体化による機構簡略化の可能性 紙帯電器や分離器に対する転写材の干渉の防止策等に
ついては未だ課題として解決することなく残されてい
る。
【0008】本発明は、これ等の各課題を解決すること
によって、中間転写体をはじめ紙帯電、転写並びに分離
の各手段の機能・性能を最良の状態に保って常に高品質
の両面画像の記録を可能とする画像形成装置の提供を目
的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体
と、像形成体上にトナー像を形成する手段と、転写材を
静電吸着して搬送する手段でありかつ像形成体上に形成
されたトナー像を転写可能な中間転写体と、像形成体上
のトナー像を中間転写体又は転写材の表面に転写する第
1の転写手段と、中間転写体上に転写されたトナー像を
転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、転写材上に
転写されたトナー像を定着する定着手段とを設けた画像
形成装置において、前記転写材と前記中間転写体とが分
離する位置の近傍に、少なくとも交流電圧が印加可能な
分離手段を設け、転写材の裏面に転写されるべきトナー
像が形成されている中間転写体面が通過するときには、
前記分離手段を動作させず、中間転写体に静電吸着した
転写材が通過するときの他に、少なくとも中間転写体が
回転を開始しはじめるとき及び中間転写体が回転を停止
する直前にも、前記分離手段を動作させる、ことを特徴
とする画像形成装置(請求項1に係わる発明)及び、像
形成体と、像形成体上にトナー像を形成する手段と、転
写材を静電吸着して搬送する手段でありかつ像形成体上
に形成されたトナー像を転写可能な中間転写体と、像形
成体上のトナー像を中間転写体又は転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、中間転写体上に転写されたトナ
ー像を転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、転写
材上に転写されたトナー像を定着する定着手段とを設け
た画像形成装置において、前記第2の転写手段は、前記
第1の転写手段よりも転写材搬送方向下流側に設けら
れ、中間転写体に対向した部分に開口部を有するコロナ
放電器であり、また分離手段として、第2の転写手段よ
りも転写材搬送方向下流側でかつ転写材と中間転写体と
が分離する位置の近傍に、中間転写体に対向した部分に
開口部を有するコロナ放電器を設け、前記第2の転写手
段と前記分離手段とを一体構造とする、ことを特徴とす
る画像形成装置(請求項3に係わる発明)及び、像形成
体と、像形成体上にトナー像を形成する手段と、転写材
を静電吸着して搬送する手段でありかつ像形成体上に形
成されたトナー像を転写可能な中間転写体と、像形成体
上のトナー像を中間転写体又は転写材の表面に転写する
第1の転写手段と、中間転写体上に転写されたトナー像
を転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、転写材上
に転写されたトナー像を定着する定着手段とを設けた画
像形成装置において、前記第1の転写手段よりも転写材
搬送方向下流側に前記第2の転写手段を設け、前記第2
の転写手段よりも転写材搬送方向下流側でかつ転写材と
中間転写体とが分離する位置の近傍に分離手段を設け、
更に前記第2の転写手段及び前記分離手段のそれぞれに
清掃手段を設ける、ことを特徴とする画像形成装置(請
求項6に係わる発明)及び、像形成体と、像形成体上に
トナー像を形成する手段と、転写材を静電吸着して搬送
する手段でありかつ像形成体上に形成されたトナー像を
転写可能な中間転写体と、像形成体上のトナー像を中間
転写体又は転写材の表面に転写する第1の転写手段と、
中間転写体上に転写されたトナー像を転写材の裏面に転
写する第2の転写手段と、転写材上に転写されたトナー
像を定着する定着手段とを設けた画像形成装置におい
て、前記第1の転写手段よりも転写材搬送方向下流側に
前記第2の転写手段を設け、前記第2の転写手段よりも
転写材搬送方向下流側でかつ転写材と中間転写体とが分
離する位置の近傍に分離手段を設けるとともに、少なく
とも前記分離手段の中間転写体に対向した部分に、中間
転写体に静電吸着して転写材が搬送される面を転写材搬
送方向下流側まで延長した仮想の面を横切らないような
位置に、転写材進入防止部材を設ける、ことを特徴とす
る画像形成装置(請求項9に係わる発明)及び、像形成
体と、像形成体上にトナー像を形成する手段と、転写材
を静電吸着して搬送する手段でありかつ像形成体上に形
成されたトナー像を転写可能な中間転写体と、像形成体
上のトナー像を中間転写体又は転写材の表面に転写する
第1の転写手段と、中間転写体上に転写されたトナー像
を転写材の裏面に転写する第2の転写手段と、転写材上
に転写されたトナー像を定着する定着手段とを設けた画
像形成装置において、前記第1の転写手段よりも転写材
搬送方向上流側に、中間転写体に対向した部分に開口部
を有するコロナ放電器であり、前記第1の転写手段とは
逆極性の電荷を転写材の表面に付与して転写材を中間転
写体に静電吸着させるための転写材帯電手段を設けると
ともに、前記転写材帯電手段の清掃手段を設ける、こと
を特徴とする画像形成装置(請求項11に係わる発明)
及び、像形成体と、像形成体上にトナー像を形成する手
段と、転写材を静電吸着して搬送する手段でありかつ像
形成体上に形成されたトナー像を転写可能な中間転写体
と、像形成体上のトナー像を中間転写体又は転写材の表
面に転写する第1の転写手段と、中間転写体上に転写さ
れたトナー像を転写材の裏面に転写する第2の転写手段
と、転写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段
とを設けた画像形成装置において、前記第1の転写手段
よりも転写材搬送方向上流側に、転写材帯電手段とし
て、中間転写体に対向した部分に開口部を有するコロナ
放電器を設けるとともに、前記転写材帯電手段の中間転
写体に対向した部分に転写材進入防止部材を設け、転写
材の先端が前記転写材進入防止部材に接触するようにし
て転写材を進入させ、転写材の表面に前記転写材帯電手
段によって前記第1の転写手段とは逆極性の電荷を付与
して、転写材を中間転写体に静電吸着させる、ことを特
徴とする画像形成装置(請求項13に係わる発明)によ
って達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。また、以下の実施形態の説明にお
いて、カラートナー像の転写材への転写の際に、転写域
において像形成体に対向する側の転写材の面(転写材の
表面という)に転写する画像を表面画像、転写材の他方
の側の面(転写材の裏面という)に転写する画像を裏面
画像という。
【0011】本発明の画像形成装置の一実施形態の画像
形成プロセス及び各機構について、図1〜図3のカラー
画像形成装置を用いて説明する。図1は、本発明の一実
施形態を示すカラー画像形成装置の断面構成図であり、
図2は、図1の像担持体の側断面図であり、図3は、両
面のトナー像形成状態を示す図である。
【0012】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって
形成される円筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、
a−Si層或いは有機感光層(OPC)等の感光層を該
基体の外周に形成したものであり、接地された状態で図
1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0013】感光体ドラム10は図2に示す如く、それ
を係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10b
が装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し両面
端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリ
ング110a,110bにより軸受けされて回転自在に
支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装
置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所
定の方向に定速で回転される。
【0014】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び
黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像形
成体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交す
る方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、感
光体ドラム10の前述した有機感光層に対し所定の電位
に保持された制御グリッドと、例えば鋸歯状電極からな
る放電電極11aとを有し、トナーと同極性のコロナ放
電によって帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯
電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与え
る。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極を用い
ることも可能である。
【0015】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置が、スコロト
ロン帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位
置との間に位置するように配置される。
【0016】露光ユニット12は、感光体ドラム10の
軸110と平行に主走査方向に配列された像露光光発光
素子としてのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ
状に並べた線状の露光素子12aと、等倍結像素子とし
てのセルフォックレンズ12bとが、不図示のホルダに
取付けられた露光用ユニットとして構成される。保持部
材20に、各色毎の露光ユニット12、一様露光器12
c及び転写同時露光器12dが取付けられて感光体ドラ
ム10の基体内部に収容される。別体の画像読み取り装
置によって読み取られ、メモリに記憶された各色の画像
データがメモリより順次読み出されて各色毎の露光ユニ
ット12にそれぞれ電気信号として入力される。
【0017】露光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べたもの
が用いられる。この実施形態で使用される発光素子の発
光波長は、外部から像露光を行う際は通常Y,M,Cの
トナーの透過性の高い780〜900nmの範囲のもの
が用いられるが、裏面から像露光を行う方式であること
からカラートナーに対して透光性を十分に有しないこれ
より短い400〜780nmの波長でもよい。
【0018】画像形成される色順序と、回転される感光
体ドラムに、該色順序に従って設けられる現像器13
は、本実施形態においては、図1の感光体ドラム10に
対してY,Mの現像器13が感光体ドラム10の左側
に、また、C,Kの現像器13が感光体ドラム10の右
側に配置され、Y,Mの現像器13の現像ケーシング1
38の下方にY,Mのスコロトロン帯電器11が、ま
た、C,Kの現像器13の現像ケーシング138の上方
にC,Kのスコロトロン帯電器11が配置される。
【0019】各色毎の現像手段としての現像器13は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒
色(K)の一成分或いは二成分の現像剤をそれぞれ収容
し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙
を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転方
向と同方向に回転する例えば厚み0.5mm〜1mm、
外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレス或い
はアルミ材で形成された現像スリーブ131を備えてい
る。
【0020】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100μm
〜1000μmをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器13による現像作用に際しては、現像スリーブ131
に対し直流電圧或いは更に交流電圧を加えた現像バイア
スが印加され、現像器の収容する一成分或いは二成分現
像剤によるジャンピング現像が行われて、負荷電の感光
体ドラム10に対してトナーと同極性(本実施形態にお
いてはマイナス極性)の直流バイアスを印加して、露光
部にトナーを付着させる非接触の反転現像が行われる。
この時の現像間隔精度は画像ムラを防ぐために20μm
程度以下が必要である。
【0021】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12に
よる像露光によって形成される感光体ドラム10上の静
電潜像を、現像バイアスの印加による非接触現像法によ
り非接触の状態で帯電極性と同極性のトナー(本実施形
態においては感光体ドラムは負帯電であり、マイナス極
性のトナー)を反転現像する。
【0022】原稿画像として本装置とは別体の画像読取
装置の撮像素子により読み取られた画像或いは、コンピ
ュータで編集された画像が、Y,M,C及びKの各色別
の画像データとして一旦メモリに記憶し格納される。
【0023】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により駆動用の歯車を通して感光体ド
ラム10の後フランジ10bに設けられた歯車Gが回動
され感光体ドラム10を図1の矢印で示す時計方向へ回
転し、同時に感光体ドラム10の左方でイエロー(Y)
の現像器13の現像ケーシング138の下方に配置され
たYのスコロトロン帯電器11の帯電作用により感光体
ドラム10に電位の付与が開始される。
【0024】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12において第1の色信号即ちY
の画像データに対応する電気信号による露光が開始さ
れ、感光体ドラム10の回転走査によってその表面の感
光層に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像を形成す
る。
【0025】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。
【0026】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、更に感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
が付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号即ち
Mの画像データに対応する電気信号による露光が行わ
れ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前
記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)の
トナー像が重ね合わせて形成される。
【0027】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12及びCの現像器13によ
って更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒色
(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に配
置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光ユ
ニット12及び現像器13によって第4の色信号に対応
する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラ
ーのトナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0028】これ等Y,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像
の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受
けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同
等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0029】上記の画像形成プロセスによって像形成体
としての感光体ドラム10(像形成体)上に裏面画像と
なる重ね合わせカラートナー像が形成され、感光体ドラ
ム10上の裏面画像の重ね合わせカラートナー像が転写
域14bにおいて、トナーと反対極性(本実施形態にお
いてはプラス極性)の直流電圧が印加される転写器14
cにより、駆動ローラ14d及び従動ローラ14e間に
張架され、感光体ドラム10に近接或いは接触して設け
られたトナー像受像体14a(中間転写体)上に一括し
て転写される。この際、良好な転写がなされるように、
例えばLED(発光ダイオード)を用いた転写同時露光
器12dによる一様露光が行われる。
【0030】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像形成体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えばLED(発光ダイオ
ード)を用いた帯電前の一様露光器12cによる露光に
よる感光体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電
が除去されて引き続き次の表面画像のカラー画像形成が
行われる。
【0031】以上のようにしてトナー像受像体14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
た後、感光体ドラム10上には引き続き表面画像となる
重ね合わせトナー像が上記のカラー画像形成プロセスと
同様にして形成される。このときトナー像受像体14a
上に形成されている裏面画像と感光体ドラム10上に形
成される表面画像とは転写域14bにおける同期がとら
れ、図3に示すようなトナー像の形成状態となる。なお
この時に形成される表面画像は、感光体ドラム10上で
は裏面画像形成とは互いに鏡像になる様に画像データを
変更する必要がある。
【0032】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0033】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像との同期がとられて転
写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、転写材
帯電手段としての紙帯電器14fによりトナーと同極性
に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転写
域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行う
ことにより、記録紙Pが転写部以外でトナー像受像体1
4a上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像と引
き合うことを防止して、トナー像の乱れを防止してい
る。また、転写材帯電手段としては、トナー像受像体1
4aに当接及び当接解除可能な導通ローラやブラシ帯電
器等を用いることも可能である。
【0034】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段として
の転写器14cにより感光体ドラム10の周面上の表面
画像が一括して記録紙Pの上面側(表面側)に転写され
る。この際、トナー像受像体14aの周面上の裏面画像
は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体14aに存
在する。次に、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の電圧を印加した第2の転写手段として
の転写器14gによりトナー像受像体14aの周面上の
裏面画像を一括して記録紙Pの下面側(裏面側)に転写
する。転写器14cによる転写の際、良好な転写がなさ
れるように、転写器14cと対向して感光体ドラム10
の内部に設けられた、例えばLED(発光ダイオード)
を用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行われ
る。
【0035】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、感光体ドラム10上に形成したカラートナー
像をコロナ帯電により極性反転を行う両面画像形成で
は、下層のトナーが同極性に十分帯電されないことか
ら、転写が不良となるので好ましくない。
【0036】感光体ドラム10上で反転現像を繰り返
し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像を極
性を変えずにトナー像受像体14aに一括転写し、次
に、極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、裏
面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。表
面画像形成に対しても、感光体ドラム10上に反転現像
を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナ
ー像を極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、
表面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。
【0037】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0038】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを
行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性が好
ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜0.5
mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、ポリエ
チレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド等を
使用することもできる。
【0039】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電され、トナー像受像体14aから分離され、両
方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成
される定着手段としての定着装置17へと搬送される。
定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧
力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着ト
ナーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙Pが排
紙ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ排出
される。
【0040】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーは、トナー像受像体のクリーニング手段と
してのトナー像受像体クリーニング装置14iに設けら
れトナー像受像体14aに当接及び当接解除可能なブレ
ードによりクリーニングされる。また、転写後の感光体
ドラム10の周面上に残ったトナーは像形成体AC除電
器16により除電を受けた後、クリーニング装置19に
いたり、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るク
リーニングブレード19aによってクリーニング装置1
9内に掻き落とされ、スクリュウ19bによって図示せ
ぬ排トナー容器に回収される。クリーニング装置19に
より残留トナーを除去された感光体ドラム10はYのス
コロトロン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画
像形成サイクルにはいる。
【0041】上記の方法を用いることにより、重ね合わ
せカラートナー像の一括転写であるので、トナー像受像
体上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が
起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像
形成がなされる。
【0042】前記のカラー画像形成装置に入力される原
稿の各色別の画像データは、例えば図4に示す装置本体
とは別体又は装置本体上部に設けた画像読取装置50に
よって読み取られる。
【0043】前記の画像読取装置50による場合、原稿
Dは表面を下向きとして下側よりページ順に積層されて
いて、搬出ベルト51とさばきローラ52の作動により
最下層の原稿Dが搬送路53に向け搬出される。
【0044】搬出された原稿Dは実線にて示す位置に付
勢されているガイド板Gを排除して破線にて示す位置に
退避させ、搬送ベルト54を介して透明体のプラテンガ
ラス55上に給紙されて、裏面を下向きにした状態で原
稿読取位置に一時停止される。
【0045】プラテンガラス55上の原稿Dの裏面画像
は、走査光学系を構成する照明ランプと第1ミラーから
成る第1ミラーユニット56と、V字状に位置した第2
ミラーと第3ミラーから成る第2ミラーユニット57
の、第1ミラーユニット56の速度Vによる読み取り動
作と、第2ミラーユニットによる同方向への速度V/2
による移動露光により読み取られて、投影レンズLとダ
イクロイックプリズムHを通して3個の撮像素子CCD
上に結像される。色分離して撮像素子CCD上に結像し
た裏面画像は、画像処理を施された後各色別の画像デー
タとして画像メモリ(I)に格納されると共に、前記の
各露光ユニット12に電気信号として出力されて感光体
ドラム10上に潜像が形成され、現像を終えて形成され
たトナー像は転写器14cによって転写されて、前述し
たトナー像受像体14a上には裏面画像の形成が行われ
る。
【0046】画像読取装置50では裏面画像の読み取り
が終了すると、原稿Dは搬送ベルト54の一時的な逆回
転により反転給紙路58を経て表裏を反転し、再び搬送
路53を経て搬送ベルト54を介してプラテンガラス5
5上に給紙され、表面を下向きにした状態で原稿読取位
置に一時停止される。
【0047】プラテンガラス55上の原稿Dは表面画像
を前記の走査光学系によって読み取られ、画像処理を施
された後各色別の画像データとして画像メモリ(II)に
一旦格納されると共に前記の各露光ユニット12に電気
信号として出力されて前述した感光体ドラム10上の表
面画像の形成が行われる。
【0048】トナー像受像体14a上に形成された前記
の裏面画像と感光体ドラム10上に形成された前記の表
面画像は給紙カセット15より給紙される1枚目の記録
紙Pの表裏に転写されて1枚目のコピーサイクルが終了
される。表面トナー像及び裏面トナー像を保持した記録
紙Pは定着装置17によって定着され、表裏を反転して
表面を下側にして装置外のトレイ上に排出される。
【0049】2枚目以降のコピーに際しては原稿Dの画
像読み取りは行われず、前記の画像メモリ(I)からの
画像データを出力することによって裏面画像が、また前
記の画像メモリ(II)からの画像データを出力すること
によって表面画像が形成されて、給紙カセット15より
給紙される2枚目以降の各記録紙Pの表裏に対してそれ
ぞれ表面画像及び裏面画像の転写がなされる。表面トナ
ー像及び裏面トナー像を保持した記録紙Pは定着装置1
7によって定着され、表面を下側にして先に排出した記
録紙上に積層される。
【0050】一方、画像読取装置50では、画像の読み
取りを終了した原稿Dは、搬送ベルト54の作動により
排紙ローラ59を介してトレイ60上に表面が下向きの
状態で下側よりページ順に積み重なるように排紙され
る。
【0051】図5は前記の装置における画像の転写部と
定着部の一構成例を示したもので、本例においては前記
の駆動ローラ14dに径の比較的小さいローラを使用す
ることによって記録紙Pのトナー像受像体14aからの
分離性を高め、それによってローラ140dと140e
を更に追設して、ローラ140dを付勢することによっ
てトナー像受像体14aにテンションを加え、一方ロー
ラ140eにより前記のクリーニング装置14iのブレ
ードの圧接を受けトナー像受像体14aのクリーニング
を行う構成をとっている。
【0052】(実施の形態1)請求項1及び2に係わる
発明を図6に説明する。
【0053】中間転写体として使用される前記のトナー
像受像体14aは、1周目に相当する搬送周期に転写器
14cにより感光体ドラム10上の裏面画像を転写さ
れ、次いで2周目に相当する搬送周期に記録紙Pを搬送
して先ず転写器14cにより記録紙Pの上面に引き続き
形成される感光体ドラム10上の表面画像を転写し、次
いでその下面に転写器14gにより前記の裏面画像を転
写し、分離手段として設けた紙分離AC除電器14hの
放電により記録紙Pをトナー像受像体14aより水平方
向に分離して定着装置17へと搬送する。
【0054】図6は、感光体ドラム10の周長の3倍の
周長をもつトナー像受像体14aについて、トナー像受
像体14aの搬送周期に対応する前記の紙分離AC除電
器14hの放電作動と、前記のクリーニング装置14i
のトナー像受像体14aの周面に対する圧接作動のタイ
ミングを示すもので、紙分離AC除電器14hは、記録
紙Pの分離時の他トナー像受像体14aの回転作動の初
期即ちトナー像受像体14aが回転を開始しはじめてか
ら間もなくトナー像受像体14a上に転写された裏面画
像が前記の除電器14hに到達する以前と、トナー像受
像体14aの回転作動の終期即ちトナー像受像体14a
の搬送する記録紙Pが前記の除電器14hを通過した以
後も、更に望ましくは裏面画像が通過したあとトナー像
受像体14aが停止する直前の間にもそれぞれ除電器1
4hの放電作動をONとして記録紙Pのトナー像受像体
14aからの分離性を高めるばかりではなく、トナー像
受像体14a上に付着する不要トナー及びトナー像受像
体14aの極性をなくしてトナー像受像体14への不要
トナーの付着力を弱め、、一方クリーニング装置14i
は、少なくともトナー像受像体14aの前記の回転開始
と停止時にはトナー像受像体14aの周面に対し圧接作
動をONとさせて、その双方の効果によりトナー像受像
体14aの周面は常に清浄に保たれて、その結果高品質
のトナー像の形成が継続して可能となる。
【0055】(実施の形態2)請求項3ないし5に係わ
る発明を図7によって説明する。
【0056】第2の転写手段として使用される前記の転
写器14gは、第1の転写手段として使用される前記の
転写器14cとは別にその記録紙Pの搬送下流側に所定
の距離を置いて設けられ、更に前記の転写器14gの搬
送下流側に分離手段として使用される前記の紙分離AC
除電器14hが隣接して設置されている。
【0057】前記の記録紙Pはその搬送上流の位置で転
写器14cによって表面画像を転写されたあと距離を置
いて搬送下流の位置で転写器14gのコロナ放電によっ
て裏面画像を個別に転写されるので、一旦記録紙Pに転
写された裏面画像がトナー像受像体14a側に転移する
危険性は無く、また個別の転写器が使用されるので放電
極性の変換も必要としない。
【0058】従って記録紙Pは、その下面に上面の表面
画像と同様の転写効率をもって高品質の裏面画像のトナ
ー像を転写し、更に紙分離AC除電器14hの設置によ
り、トナー像受像体14aの曲率部による剥離作用と相
俟って容易に分離され転写画像を損なうことなく定着装
置17へと搬送される。
【0059】前記の転写器14g及び紙分離AC除電器
14hは、共に開口部をトナー像受像体14aの周面に
面したコロナ放電器であって、導電性の金属部材をもっ
て構成される放電プレート140を一体構成とし、放電
電極として図7(b)に示すような鋸歯状の電極板14
0g及び140hを使用している。或いはその一方に鋸
歯状の電極板を使用している。
【0060】それによって強力なコロナ放電作用を行っ
てもワイヤによるコロナ放電と較べて有害なオゾンの発
生が少なく、効率の高い画像転写と記録紙Pの確実な分
離作用が行われる 更に転写器14gの開口部の搬送上流側の位置から紙分
離AC除電の開口部の搬送下流側の位置までの距離、即
ち前記の放電プレート140の幅dを、トナー像受像体
14aの駆動ローラ14dの直径Dより小さくし、駆動
ローラ14dの中心軸上に放電プレート140の中間プ
レート140aがほぼ位置するよう配設することによ
り、画像の転写をトナー像受像体14aの平坦部で行っ
て転写条件を良くし、更に記録紙Pの分離を曲率の始ま
る位置で行うことにより転写画像の乱れが阻止される。
具体的な実施例としては放電プレート140の幅dが2
0mmより小さい場合には駆動ローラ14dの直径Dを
20〜30mmの範囲にとるのが適当としている。
【0061】(実施の形態3)請求項6ないし8に係わ
る発明を図8によって説明する。
【0062】第2の転写手段として使用される前記の転
写器14gは、第1の転写手段として使用される前記の
転写器14cとは別にその記録紙Pの搬送下流側に所定
の距離を置いて設けられ、更に前記の転写器14gの搬
送下流側に分離手段として使用される前記の紙分離AC
除電器14hが隣接して設置されている。
【0063】前記の転写器14g及び紙分離AC除電器
14hは共に開口部をトナー像受像体14aの周面に面
したコロナ放電器であって、放電プレート140を一体
構造とし、放電電極として両端部の電極ブロック150
の間にそれぞれ張設した放電ワイヤ141g及び141
hを備えている。
【0064】前記の放電プレート140は、図8(b)
の示す如くその背面に摺動可能のスライドブロック16
0を備えていて、放電プレート140の長溝140Aと
挿通するその一対の脚部に、前記の転写器14g並びに
紙分離AC除電器14hの各放電ワイヤ141g及び1
41hに摺接する例えば上下から挟着するフエルトを用
いたクリーニング部材Cを取り付け固定している。
【0065】一方、前記の各電極ブロック150は、放
電プレート140の背面側に螺旋軸170を回動自在に
軸受け支持し、電極ブロック150を挿通するその一方
の軸端にモータMのシャフト上のウォームWと噛合する
ウォーム歯車WHを備えている。
【0066】前記のスライドブロック160と螺旋軸1
70は互いに螺合関係にあり、従ってスライドブロック
160は前記のモータMの所定方向への回転により実線
にて示す初期位置より一点鎖線にて示す位置に平行移動
し、しかる後切り換えスイッチSの作動によりモータM
が逆回転して再び前記の初期位置に復帰されて、その往
復動により前記の各クリーニング部材Cがそれぞれの放
電ワイヤ141g及び141hの清掃を行うようになっ
ている。
【0067】前記のモータMは、装置が画像形成可能の
状態に達する以前、例えばメインスイッチのONと同時
に作動を開始してから定着装置17に設けた温度検出手
段によって定着温度50℃が検出される迄作動を継続し
てその間に前記のスライドブロック160の移動を反復
し、最終的には定着温度検出後の切り替えスイッチSの
作動によりスライドブロック160を画像形成領域の範
囲外に位置する前記の初期位置に復帰して静止状態とし
て清掃を終了する。
【0068】従って転写と紙分離用の各放電ワイヤは1
組のモータ、螺旋軸及びスライドブロックにより同時に
清掃が実施されることとなって構造や作動制御が簡略化
され、コストも低減され、転写及び分離作用が長期に亘
って良好に行われることとなる。
【0069】なお上記実施の形態は放電極としてコロナ
ワイヤを用いた例について説明しているが、実施の形態
2の説明にした鋸歯状の電極板についても、クリーニン
グ部材を左右から挟着する構造とすることにより、同様
の効果が得られる。
【0070】(実施の形態4)請求項9及び10に係わ
る発明を図9によって説明する。
【0071】分離手段として使用される前記の紙分離A
C除電器14hは、図9(a)に示す如くトナー像受像
体14aが駆動ローラ14dの周面に沿うことによって
形成される曲率部の始まる位置に面して設置されてい
て、前記の転写器14c及び14gにおいて表裏にトナ
ー像を転写した記録紙Pは前記の曲率部による剥離作用
と紙分離AC除電器14hの放電による分離作用によっ
てトナー像受像体14aの周面より分離して略水平方向
に搬送されて定着装置17へと送られる。
【0072】前記の紙分離AC除電器14hは、トナー
像受像体14aに面した放電プレート140の開口部
に、転写材進入防止部材としての分離ブリッジ142を
備えている。
【0073】前記の分離ブリッジ142は、図9(b)
に示す如く記録紙Pの搬送方向(矢示方向)に対し左右
対称に外側に傾斜した複数の薄い桁状のブリッジを一体
としていて、トナー像受像体14a上を搬送される記録
紙Pを搬送下流側まで延長した仮想面F(一点鎖線をも
って示す)に干渉しないよう前記の放電プレート140
の側面の穴部に弾性的に圧入する等の手段により取り付
けられる。
【0074】前記の分離ブリッジ142は、トナー像受
像体14aの周面より分離する記録紙Pの先端が浮上し
た場合に紙分離AC除電器14hの内部に侵入するのを
阻止して、記録紙Pの先端を水平方向に矯正することに
より記録紙上面のトナー像を前記の分離ブリッジ142
に接触させることなくほぼ前述した仮想面Fに沿い平面
性を保って搬送する作用をする。
【0075】その結果記録紙Pはトナー像受像体14a
からの分離時に起こりがちなジャムの発生や紙分離AC
除電器14hとの干渉から保護されて、画像を損なうこ
となく定着装置17へと搬送される。
【0076】なお、前記の分離ブリッジ142は、飛散
或いは接触によるトナー粉の付着を防止するため、10
12Ωcm以下の低い体積抵抗を有する素材によって形成
され、更に放電プレート140を介して接地した状態で
使用される。
【0077】(実施の形態5)請求項11及び12に係
わる発明を図10によって説明する。
【0078】転写材帯電手段として使用される前記の紙
帯電器14fは、第1の転写手段として使用される前記
の転写器14cのその記録紙Pの搬送上流側に設けられ
るコロナ放電器であって、放電電極として両端部の電極
ブロック150の間に張設した放電ワイヤ141fを備
え、開口部をトナー像受像体14aの周面に面していて
放電により記録紙Pをトナーと同極性に帯電することに
より転写部以前にトナーが記録紙Pに付着するのを防止
し、トナー像受像体14aの周面に記録紙Pを静電的に
吸着して搬送する。
【0079】前記の紙帯電器14fは、図10(a)に
示す如く、放電プレート140の背面に摺動可能のスラ
イドブロック160を備え、放電プレート140の長溝
140Aを挿通するその脚部に放電ワイヤ141fに摺
接する例えばフエルト等を材料とするクリーニング部材
Cを取り付け固定している。
【0080】一方前記の各電極ブロック150は、放電
プレート140の背面側に螺旋軸170を回動自在に軸
受け支持し、電極ブロック150を挿通するその一方の
軸端にモータMのシャフト上のウォームWに噛合するウ
ォーム歯車WHを備えている。
【0081】前記のスライドブロック160と螺旋軸1
70は互いに螺合関係にあり、従ってスライドブロック
160は前記のモータMの所定方向への回転により実線
にて示す初期位置より一点鎖線にて示す位置に平行移動
し、しかる後切り替えスイッチSの作動によりモータM
が逆回転して再び前記の初期位置に復帰されて、その往
復動により前記のクリーニング部材Cが放電ワイヤ14
1fの清掃を行うようになっている。
【0082】前記のモータMは、装置が画像形成可能の
状態に達する以前、例えばメインスイッチのONと同時
に作動を開始してから定着装置17に設けた温度検出手
段によって定着温度50℃が検出される迄作動を継続し
てその間に前記のスライドブロック160の移動を反復
し、最終的には定着温度検出後の切り替えスイッチSの
作動によりスライドブロック160を画像形成領域の範
囲外に位置する前記の初期位置に復帰して静止状態とし
て清掃を終了する。
【0083】従って紙帯電用の放電ワイヤ141fは常
に清浄に保たれるので強力でかつ記録紙Pの紙面に対し
て一様な放電作用を発揮し、その結果記録紙Pはトナー
像受像体14a上に平面度良く密着され、トナー像を正
確に転写されることとなる。
【0084】(実施の形態6)請求項13及び14に係
わる発明を図11によって説明する。
【0085】転写材帯電手段として使用される前記の紙
帯電器14fは、第1の転写手段として使用される前記
の転写器14cのその記録紙Pの搬送上流側に設けられ
るコロナ放電器であって、放電電極として両端部の電極
ブロック150の間に張設した放電ワイヤ141fを備
え、開口部をトナー像受像体14aの周面に面していて
放電により記録紙Pをトナーと同極性に帯電することに
よりトナー像受像体14aの周面に記録紙Pを静電的に
吸着して搬送する。
【0086】前記の紙帯電器14fは、トナー像受像体
14aに面した放電プレート140の開口部に、転写材
進入防止部材としてのガイドブリッジ143を備えてい
る。
【0087】前記のガイドブリッジ143は、図11
(b)に示す如く記録紙Pの搬送方向(矢示方向)に対
し左右対称に外側に傾斜した複数の薄い桁状のブリッジ
を一体として、放電プレート140の側面の穴部に弾性
的に圧入する等の手段により取り付けられる。
【0088】前記のガイドブリッジ143は、トナー像
受像体14a上に給送される記録紙Pの先端が浮上して
記録紙Pが放電プレート140内に侵入してジャム状態
となるのを防止し、記録紙Pをトナー像受像体14aの
周面に沿うように一定の方向に案内して帯電による吸着
を容易とする。
【0089】その結果記録紙Pはトナー像受像体14a
への給送時に起こりがちなジャム発生や紙帯電器14f
との干渉から保護され安定して転写領域へと搬送される
こととなる。
【0090】なお前記のガイドブリッジ143は、記録
紙Pから発生する紙粉等の汚れが静電付着することを防
止するため、1012Ωcm以下の低い体積抵抗を有する
素材によって形成され、更に放電プレート140を介し
て接地した状態で使用される。
【0091】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、請求項1及び
2により、中間転写体は付着したトナー粉や異物の清掃
が充分に行われて転写材を汚すことなく高品位の画像の
転写が長期に亘って可能となり、請求項3によるときは
画像転写と転写材分離のための各放電器の一体化が実現
される上、加えて請求項4及び5による条件の設定によ
り転写材の分離性が更に向上することとなる。
【0092】また請求項6及び7によるときは転写と分
離の各電極は共通の動力源によって清掃手段を作動させ
ることが出来、更に請求項8によりその清掃手段の作動
を装置のスタンバイ時を利用して自動的に実施させるこ
とが出来、清掃された転写と分離の各電極によって良好
な転写及び分離作用が継続して行われることとなる。
【0093】更に請求項9によるときは分離用の放電器
に、また請求項13によるときは紙帯電用の放電器にそ
れぞれ転写材の侵入によりジャム発生するのが防止さ
れ、その上請求項10及び14により進入防止部材への
トナー粉や紙粉の付着或いは転写材の吸着現象も未然に
防止される。
【0094】一方請求項11により紙帯電用の放電器に
も電極の清掃手段が設けられ、請求項12によりその清
掃手段の作動を装置のスタンバイ時を利用して自動的に
実施させることも出来、その結果紙帯電用の放電器によ
って転写材は一様に放電を受け、中間転写体に転写材は
密着して搬送されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の断面構成図。
【図2】感光体ドラムの断面構成図。
【図3】トナー像形成状態を示す説明図。
【図4】画像読取装置の断面構成図。
【図5】画像転写部の構成図。
【図6】トナー像受像体の除電並びにクリーニング作動
を示すタイムチャート。
【図7】転写器と紙分離AC除電器の構成図。
【図8】転写器と紙分離AC除電器の清掃手段の構成
図。
【図9】紙分離AC除電器用の分離ブリッジの構成図。
【図10】紙帯電器の清掃手段の構成図。
【図11】紙帯電器用のガイドブリッジの構成図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体 14b 転写域 14c (第一の)転写器 14d 駆動ローラ 14e 従動ローラ 14f 紙帯電器 14g (第二の)転写器 14h 紙分離AC除電器 14i クリーニング装置 15 給紙カセット 17 定着装置 50 画像読取装置 140 放電プレート 140g,140h 電極板 141f,141g,141h 放電ワイヤ 142 分離ブリッジ 143 ガイドブリッジ 150 電極ブロック 160 スライドブロック 170 螺旋軸 M モータ W ウォーム WH ウォーム歯車 P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 昭年 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 池田 忠義 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 福地 真和 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体と、像形成体上にトナー像を形
    成する手段と、転写材を静電吸着して搬送する手段であ
    りかつ像形成体上に形成されたトナー像を転写可能な中
    間転写体と、像形成体上のトナー像を中間転写体又は転
    写材の表面に転写する第1の転写手段と、中間転写体上
    に転写されたトナー像を転写材の裏面に転写する第2の
    転写手段と、転写材上に転写されたトナー像を定着する
    定着手段とを設けた画像形成装置において、前記転写材
    と前記中間転写体とが分離する位置の近傍に、少なくと
    も交流電圧が印加可能な分離手段を設け、転写材の裏面
    に転写されるべきトナー像が形成されている中間転写体
    面が通過するときには前記分離手段を動作させず、中間
    転写体に静電吸着した転写材が通過するときの他に、少
    なくとも中間転写体が回転を開始しはじめるとき及び中
    間転写体が回転を停止する直前にも、前記分離手段を動
    作させる、ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写体の回転開始及び回転停止
    は中間転写体に対してクリーニング手段が当接した状態
    で行う、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 像形成体と、像形成体上にトナー像を形
    成する手段と、転写材を静電吸着して搬送する手段であ
    りかつ像形成体上に形成されたトナー像を転写可能な中
    間転写体と、像形成体上のトナー像を中間転写体又は転
    写材の表面に転写する第1の転写手段と、中間転写体上
    に転写されたトナー像を転写材の裏面に転写する第2の
    転写手段と、転写材上に転写されたトナー像を定着する
    定着手段とを設けた画像形成装置において、前記第2の
    転写手段は、前記第1の転写手段よりも転写材搬送方向
    下流側に設けられ、中間転写体に対向した部分に開口部
    を有するコロナ放電器であり、また分離手段として、第
    2の転写手段よりも転写材搬送方向下流側でかつ転写材
    と中間転写体とが分離する位置の近傍に、中間転写体に
    対向した部分に開口部を有するコロナ放電器を設け、前
    記第2の転写手段と前記分離手段とを一体構造とする、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の転写手段及び前記分離手段の
    開口部を、中間転写体を介して、接地されたローラと対
    向させるとともに、第2の転写手段の開口部の転写材搬
    送方向上流側の位置から分離手段の開口部の転写材搬送
    方向下流側の位置までの距離を、接地されたローラの直
    径よりも小さくする、ことを特徴とする請求項3記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の転写手段又は前記分離手段の
    少なくとも一方を、鋸歯状の放電電極を有するコロナ帯
    電器とする、ことを特徴とする請求項3又は4記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 像形成体と、像形成体上にトナー像を形
    成する手段と、転写材を静電吸着して搬送する手段であ
    りかつ像形成体上に形成されたトナー像を転写可能な中
    間転写体と、像形成体上のトナー像を中間転写体又は転
    写材の表面に転写する第1の転写手段と、中間転写体上
    に転写されたトナー像を転写材の裏面に転写する第2の
    転写手段と、転写材上に転写されたトナー像を定着する
    定着手段とを設けた画像形成装置において、前記第1の
    転写手段よりも転写材搬送方向下流側に前記第2の転写
    手段を設け、前記第2の転写手段よりも転写材搬送方向
    下流側でかつ転写材と中間転写体とが分離する位置の近
    傍に分離手段を設け、更に前記第2の転写手段及び前記
    分離手段のそれぞれに清掃手段を設ける、ことを特徴と
    する画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の転写手段及び前記分離手段の
    清掃手段を、両者が連動して動作可能な構造とする、こ
    とを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の転写手段及び前記分離手段の
    清掃を、定着手段の温度が所定範囲内にあるときに自動
    的に実行する、ことを特徴とする請求項6又は7記載の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 像形成体と、像形成体上にトナー像を形
    成する手段と、転写材を静電吸着して搬送する手段であ
    りかつ像形成体上に形成されたトナー像を転写可能な中
    間転写体と、像形成体上のトナー像を中間転写体又は転
    写材の表面に転写する第1の転写手段と、中間転写体上
    に転写されたトナー像を転写材の裏面に転写する第2の
    転写手段と、転写材上に転写されたトナー像を定着する
    定着手段とを設けた画像形成装置において、前記第1の
    転写手段よりも転写材搬送方向下流側に前記第2の転写
    手段を設け、前記第2の転写手段よりも転写材搬送方向
    下流側でかつ転写材と中間転写体とが分離する位置の近
    傍に分離手段を設けるとともに、少なくとも前記分離手
    段の中間転写体に対向した部分に、中間転写体に静電吸
    着して転写材が搬送される面を転写材搬送方向下流側ま
    で延長した仮想の面を横切らないような位置に、転写材
    進入防止部材を設ける、ことを特徴とする画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記転写材進入防止部材を1012Ωc
    m以下の体積抵抗を有する材料で形成する、ことを特徴
    とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像形成体と、像形成体上にトナー像を
    形成する手段と、転写材を静電吸着して搬送する手段で
    ありかつ像形成体上に形成されたトナー像を転写可能な
    中間転写体と、像形成体上のトナー像を中間転写体又は
    転写材の表面に転写する第1の転写手段と、中間転写体
    上に転写されたトナー像を転写材の裏面に転写する第2
    の転写手段と、転写材上に転写されたトナー像を定着す
    る定着手段とを設けた画像形成装置において、前記第1
    の転写手段よりも転写材搬送方向上流側に、中間転写体
    に対向した部分に開口部を有するコロナ放電器であり、
    前記第1の転写手段とは逆極性の電荷を転写材の表面に
    付与して転写材を中間転写体に静電吸着させるための転
    写材帯電手段を設けるとともに、前記転写材帯電手段の
    清掃手段を設ける、ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記転写材帯電手段の清掃を、定着手
    段の温度が所定範囲内にあるときに自動的に実行する、
    ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 像形成体と、像形成体上にトナー像を
    形成する手段と、転写材を静電吸着して搬送する手段で
    ありかつ像形成体上に形成されたトナー像を転写可能な
    中間転写体と、像形成体上のトナー像を中間転写体又は
    転写材の表面に転写する第1の転写手段と、中間転写体
    上に転写されたトナー像を転写材の裏面に転写する第2
    の転写手段と、転写材上に転写されたトナー像を定着す
    る定着手段とを設けた画像形成装置において、前記第1
    の転写手段よりも転写材搬送方向上流側に、転写材帯電
    手段として、中間転写体に対向した部分に開口部を有す
    るコロナ放電器を設けるとともに、前記転写材帯電手段
    の中間転写体に対向した部分に転写材進入防止部材を設
    け、転写材の先端が前記転写材進入防止部材に接触する
    ようにして転写材を進入させ、転写材の表面に前記転写
    材帯電手段によって前記第1の転写手段とは逆極性の電
    荷を付与して、転写材を中間転写体に静電吸着させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記転写材進入防止部材を1012Ωc
    m以下の体積平均抵抗を有する材料で形成する、ことを
    特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
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