JP3434071B2 - 画像形成装置の転写装置 - Google Patents

画像形成装置の転写装置

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JP3434071B2 JP03106795A JP3106795A JP3434071B2 JP 3434071 B2 JP3434071 B2 JP 3434071B2 JP 03106795 A JP03106795 A JP 03106795A JP 3106795 A JP3106795 A JP 3106795A JP 3434071 B2 JP3434071 B2 JP 3434071B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、プリンタ、
ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に用いら
れ、転写ベルト又は転写ローラを用いて電界転写を行う
画像形成装置の転写装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、静電潜像を現像して顕像を形
成する感光体ドラムと、感光体ドラムに当接して転写ニ
ップ部を形成し、転写紙をこの転写ニップ部を通るよう
に移送する転写ベルトと、転写ベルトに転写バイアス電
圧を印加するバイアス電圧印加手段とを備え、感光体ド
ラム上の顕像を、バイアス電圧印加手段によって転写バ
イアス電圧を印加しながら転写ベルト上の転写紙に転写
する構成の転写装置は公知である。しかし、転写ベルト
(あるいは転写ローラ)の持つ体積抵抗が不均一である
ために、転写電界が不均一になって転写効率が低下した
り、除電が不均一になる等の問題点があった。この対策
として、例えば、特開平5−200904号公報におい
ては、ポリフッ化ビニリデン系樹脂と導電性フィラーを
配合してチューブ状に押し出して成膜し、軸方向と直角
方向に所定長切断した転写ベルトであって、転写ベルト
各部の体積電気抵抗値が108〜1017Ω・cmで、その最
大値が最小値の1〜100倍の範囲とし、耐久性に優
れ、且つ強靱なものとしたシームレス状半導電性の転写
ベルトが開示されている。
【0003】また、特開平3−158874号公報にお
いては、芯金の周囲に、ソリッド状またはスポンジ状の
加圧導電ゴムから成る層を形成して構成されており、加
圧導電ゴムは、シリコンゴムに金属を組み合わせてなる
複合材料で、自然状態においては、抵抗値が10MΩ以
上の絶縁状態であるが、圧力を加えることによって数1
0Ω以下の導電状態へと抵抗を変化する材料である転写
ローラが開示されている。また、特開平3−62370
号公報においては、接地ローラの略中央部に転写紙の分
離を促進するための中高の凸部を形成し、これによっ
て、転写紙を転写ベルトから確実に分離し、転写ベルト
の外れを防止しようとする転写ベルト装置が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解課決しようとする課題】しかしながら、上記
従来の転写装置の内、シームレス状半導電性の転写ベル
トにおいては、転写ベルトの体積抵抗のムラが、最大値
と最小値の比が1〜100倍の範囲にあるとはいえ、転
写紙の種類、環境対応性を考慮すると十分な均一性を得
ることが困難である。したがって、低温低湿時や、高抵
抗紙(OHPシート含む)あるいは厚紙を使用した時
に、転写電界の不均一性、転写ベルトの一部除湿不足と
なった場合の再コピー時の転写チリ等によって、転写率
が低下する等の転写不良が発生しやすいという問題点が
あった。また、加圧導電ゴムから成る層を形成した転写
ローラにおいては、転写後の転写ローラ表面にたくさん
の残留電荷が存在するが、特に除電手段を設けていない
ため、この残留電荷を担持している表面は、一回転して
再度転写に用いられるまでに十分除電しきれないことが
多く、転写チリ等による不良画像が発生し易いという問
題点があった。
【0005】また、接地ローラの略中央部に中高の凸部
を形成した転写ベルト装置においては、転写ベルトの除
電を行う接地ローラが極部的に凸部を持って転写ベルト
と接触するので、除電すべき箇所でこの接触ローラ表面
と全く接触せずに除電不足になってしまう場合がある。
即ち、上記転写ローラの場合と同様に、転写ベルトの除
電不足に起因する転写不良が発生しやすい。そこで、こ
の発明は、上述した従来の問題点を解消して、転写手段
の電界転写使用部分の除電を均一に効率よく行えて、安
定して良好な転写性を維持することができ、且つ転写部
位近傍や転写紙の転写手段からの分離部近傍に発生する
電界によるトナーの飛び散り等による画質劣化を防止す
ることができる画像形成装置の転写装置を提供すること
を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の要旨とすると
ころは、請求項1では、像担持体と、この像担持体に圧
接し、加圧によって抵抗値が減少する部材からなり、ロ
ーラ間に支張された転写ベルトと、この転写ベルトに担
持されている電荷を加圧除電する除電手段とを備え、
記像担持体と前記転写ベルトの圧接部に転写紙を挟持・
通過させて電界転写を行う画像形成装置の転写装置にお
いて、前記除電手段は、前記転写ベルトの前記電界転写
に使用した部分を、次の転写で使用する前に加圧する
置であって前記ローラ以外の位置に配置されているこ
と、また、請求項2では、像担持体と、この像担持体に
圧接し、複数のテンションローラによって支張され、加
圧によって抵抗値が減少する部材からなる転写ベルトと
を備え、これらの圧接部に転写紙を挟持・通過させて電
界転写を行う転写装置において、前記複数のテンション
ローラの内、2個は、前記像担持体の回動方向に並べ
て、それぞれが前記転写ベルトを像担持体に圧接するよ
うに配置して、上流側圧接ローラと下流側圧接ローラと
し、且つ、前記電界転写時の、前記上流側圧接ローラ位
置の転写ベルト表面電位を下流側圧接ローラ位置の転写
ベルト表面電位より低電位にする、又は転写極性と反対
極性方向にシフトした表面電位に保つこと。
【0007】
【0008】また、請求項では、像担持体と、この像
担持体に圧接し、加圧によって抵抗値が減少する部材か
らなり、転写紙分離位置を含む少なくとも2個のテンシ
ョンローラで支張された転写ベルトと、この転写ベルト
に担持されている電荷を加圧除電する除電手段とを備
え、前記像担持体と前記転写ベルトの圧接部に転写紙を
挟持・通過させて電界転写を行う画像形成装置の転写装
置において、前記転写紙分離位置に配置されたテンショ
ンローラは、その一部に当該ローラの直径よりもやや大
きい直径を有する凸部を有しており、且つ、前記除電手
段は、前記転写ベルトの前記電界転写に使用した部分
を、次の転写で使用する前に加圧する位置であって前記
凸部を有するテンションローラに接触している部分と異
なる位置に配置されていることである。
【0009】
【0010】
【作用】したがって、請求項1では、転写手段の電界転
写に使用した部分を次の転写で使用する前に、除電手段
によって加圧することにより抵抗を低減するため、効率
良く除電される。また、請求項2では、前記電界転写時
の、上流側圧接ローラ位置の転写ベルト表面電位を下流
側圧接ローラ位置の転写ベルト表面電位より低電位にす
る、又は転写極性と反対極性方向にシフトした表面電位
に保つことにより、転写ニップ上流側で電界をかけずに
転写ニップ域で転写ベルト抵抗が低減される。
【0011】
【0012】また、請求項では、転写紙分離位置に配
置されたテンションローラの当該ローラの直径よりもや
や大きい直径を有する凸部によって、転写紙が分離し易
くなり、且つ前記転写ベルトの除電を、この凸部を有す
るテンションローラに接触している部分と異なる位置で
行うことにより、転写ベルトの均一な除電が行なわれ
る。
【0013】
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1において、像担持体である感光体ドラム1
に近接あるいは接触して、転写紙Pの分離爪60、クリ
ーニング装置61、除電ランプ2、帯電チャージャ3、
感光体ドラム1上に静電潜像を形成する画像露光部4、
現像装置5、転写手段である転写ベルトユニット6の一
部である転写ベルト7が配置されている。この転写ベル
ト7は、無端状のベルトで、転写電圧印加ローラ8とテ
ンションローラ13によって支張され、その下側の所定
位置には、転写ベルト7の除電を行う除電ローラ11と
12が圧接挟持した形で配置されている。転写電圧印加
ローラ8には転写電源9が、転写電源9には転写電源出
力制御系10がそれぞれ接続されている。
【0015】転写ベルト7は、無加圧状態で、1010Ω
・cm以上の体積固有抵抗を有することが望ましく、且つ
転写電圧印加ローラ8により所定圧加圧(好ましくは
0.1N/cm2以上)で1桁以上、体積固有抵抗が低下す
る材質で大部分が構成されている。但し、表面摩擦係数
の低減やリーク対策のために表面に数μm〜数10μm厚
みの低摩擦係数物質や高抵抗物質から成る薄膜をコーテ
ィングする形態のものを含むものとする。
【0016】また、テンションローラ13に転写ベルト
7を介して当接し、転写ベルト7の清掃を行うクリーニ
ングブレード14が配置され、その下側に回収コイル6
2を内蔵したトナー受け63が配置されている。これら
転写ベルト7、転写電圧印加ローラ8、テンションロー
ラ13、除電ローラ11,12、クリーニングブレード
14等により、転写ベルトユニット6が構成されてい
る。
【0017】さらに、転写紙P搬送路上、転写ベルト7
の上流側にレジストローラ64が配置されている。上記
構成において、図示しないハロゲンランプにより照射さ
れた原稿は、画像露光部4により感光体ドラム1に投影
される。この際、光の強弱により感光体ドラム1上のマ
イナス電荷が消え、静電潜像が形成される。次に、現像
装置5によって感光体ドラム1上の静電潜像にトナーを
付着させ可視像を形成する。現像装置5内の図示しない
現像スリーブには感光体ドラム1の帯電電位より低いマ
イナスのバイアス電圧が印加されており、現像キャリア
の撹拌によってプラスに正帯電したトナーを、感光体ド
ラム1上の潜像に付着させ像を形成している。
【0018】転写工程においては、レジストローラ64
まで搬送され、待機していた転写紙Pは、感光体ドラム
1上のトナー像とタイミングを合わせてレジストローラ
64より送り出される。転写紙Pの先端が感光体ドラム
1と転写ベルト7の当接部の近傍まで来たと同時に、転
写バイアス電圧が転写電源9から転写電圧印加ローラ8
に印加され、転写ベルト7上には感光体ドラム1上のト
ナーの極性と逆の極性の電荷が付与されて転写が行われ
る。この実施例では、表面が−800Vに帯電した感光
体ドラム1にプラスのトナーを現像させ、転写電圧印加
ローラ8に−3Kv〜−7Kvの電圧をかけてトナーを
転写紙Pに転写する。
【0019】転写電圧印加ローラ8により転写バイアス
電圧が印加されると転写紙Pが帯電し、感光体ドラム1
のトナー像が転写紙Pに転写されると同時に、転写ベル
ト8上の真電荷と転写紙Pの分極電荷とにより静電気力
を発生して、転写紙Pは転写ベルト8上に吸着され、感
光体ドラム1より離れる。転写搬送される転写紙Pは、
除電ローラ11,12によって転写ベルト7を介して徐
々に除電され、帯電量が緩和される。そして、静電吸着
力が弱まった転写紙Pは、テンションローラ13の位置
で転写ベルト7から分離する。この際、搬送中の転写ベ
ルト8には、転写紙P上に転写されずに飛散したトナー
や、直接転写ベルト8上に付着した残留トナー及び転写
紙Pから出る紙粉も存在している。これらはクリーニン
グブレード14によって掻き取られ、トナー受け63に
落下する。トナー受け63に捕集された紙粉やトナー
は、回収コイル64によって転写ベルトユニット6から
コピー機本体の図示しない廃トナー回収ボトルに搬送さ
れる。
【0020】一方、転写後において、感光体ドラム1上
に残留しているトナーはクリーニング装置61で掻き落
とされる。最後に、クリーニング後の感光体ドラム1上
の残留電荷を消去するため、除電ランプ2によって全面
露光を行い、次のコピーに備える。
【0021】次に、請求項1に基づく実施例について説
明する。転写時に、転写ベルト7の感光体ドラム1との
圧接部分のみが、転写に好適な固有抵抗状態となるよう
に、転写電圧印加ローラ8の加圧を受けて、転写電圧が
印加される。そして、除電ローラ11,12によって再
度加圧することにより、電気抵抗を低下させて効率よく
除電を行なう。このように、転写ベルト7は、感光体ド
ラム1との圧接部分を除き、トナー移動を伴う放電現象
が全く起こらなくなる。しかし、この転写時の加圧状態
を解除された部分は比較的多くの残留電荷を担持しなが
ら無加圧状態になるため、高抵抗状態になるが、除電ロ
ーラ11,12によって再度加圧して低抵抗化してい
る。
【0022】図2は、本発明における第1の参考例で、
転写ローラの場合を示しており、同図において、転写ロ
ーラ15は、金属剛体から成る芯部15a、絶縁層15
b、108〜1012Ωの中抵抗層15c、加圧で抵抗
が低下する弾性層15dから構成されており、この転写
ローラ15に転写電圧印加ローラ8、及び除電ローラ1
6が当接して配置されている。弾性層15dの固有抵抗
は、無加圧状態に対し、所定値以上加圧すると、1桁以
上低下することが望ましい。転写ローラ15の芯部15
aと除電ローラ16により、弾性層15dを加圧圧縮し
て体積固有抵抗を無加圧状態より1桁以上低減されるよ
うに構成している。65は絶縁部材である。
【0023】この構成において、転写ローラ15の弾性
層が15aが感光体ドラム1との圧接による加圧力によ
って低抵抗化し、この加圧部分を除いては、トナー移動
を伴う放電現象が全く起こらなくなる。そして、図1の
実施例と同様に、除電ローラ16によって再度加圧する
ことにより、電気抵抗を低下させて効率よく除電を行な
う。なお、転写電圧印加ローラ8とア−ス間(A・中抵
抗層15b・C・除電ローラ16)の回路抵抗Reと、
転写電圧印加ローラ8と転写ニップ域の転写ローラ15
表面間(A・中抵抗層15b・A・転写ローラ15表
面)の回路抵抗Rtとの関係は、Re≫Rtが望ましい。
【0024】次に、請求項2に基づく実施例について説
明する。図3に示すように、全体的な構成は、図1に示
した実施例と略同様であるが、転写電圧印加ローラ8の
代わりに転写ベルトテンションローラ28とし、別に転
写電圧印加ローラ29を転写ベルト7に設け、転写紙P
と像担持体1の密着性を高めるため、この転写ベルトテ
ンションローラ28と転写電圧印加ローラ29により、
転写ニップ幅を広く取れる構成にしている。そして、除
電ローラ11,12の代わりに除電板31を配置し、転
写ベルトテンションローラ28には定電圧素子32,3
3を接続している。
【0025】この構成において、転写電圧印加ローラ2
9は、転写ベルト7の体積固有抵抗を低減するよう、転
写ベルト7を0.1N/cm2以上の加圧力で感光体ドラム1
に強く圧接しているので、転写効率が高く保たれ、高濃
度画像部の転写率を全環境で90%以上に保てる。ま
た、転写ニップ形成直前部で感光体ドラム1と転写ベル
ト7間に高い電界ができないように、転写ベルトテンシ
ョンローラ28の電圧を低く(接地を含む)抑えてい
る。この時の、転写ベルトテンションローラ28の転写
時印加電圧V28と転写電圧印加ローラ29の転写時印加
電圧V29との関係は、V28がプラス極性の時は、V28
29>0(V)、V28がマイナス極性の時は、V28<V
29<0(V)、且つ|V28|は通常1〜4kV、|V29
は通常0〜1kVが好適である。
【0026】次に、本発明における第2の参考例を図4
を参照して説明する。この第2の参考例は、上記図1に
示す実施例と略同様であるが、転写ベルト34は、暗中
で1010Ω・cm以上の体積固有抵抗を有することが望
ましく、光照射によって電気抵抗が低下(1桁以下に低
下することが好ましい)する部材から成り、これには光
導電体粒子分散系の材料も用いることができる。また、
転写電圧印加ローラ8だけでなく、転写電圧印加ローラ
36も別に設けている。そして、転写電圧印加ローラ8
とテンションローラ13のそれぞれに近接して、転写ベ
ルト34の内側に光照射手段である転写域発光素子37
と光照射除電手段である除電域発光素子38が配置され
ている。又テンションローラ13は除電のためにアース
されている。
【0027】この構成において、先ず、転写の際は、転
写ニップ部の上流側ではこの転写ベルト34が高抵抗部
材として作用するよう、即ち、転写散り等の画像劣化が
発生しないよう、この転写ベルト34上流側からこの転
写ベルト34に光照射を行わず、転写ニップ部形成域で
はその抵抗が低くなるように、転写ニップ部下流側の、
転写電圧印加ローラ8と転写電圧印加ローラ36間全域
で転写域発光素子37により光照射を行っている。これ
により、転写電界が印加された状態での転写ベルト34
抵抗が著しく低下し、高効率転写が行なわれる。
【0028】そして、転写ニップ部を通過した転写ベル
ト34は帯電しており、回動して再度転写ニップに戻る
前に除電(図1に示した接触形式、又は図示しない放電
による非接触形式による)が必要だが、テンションロー
ラ13にて除電する際に、除電域発光素子38によって
転写ベルト34を光照射し、その抵抗を著しく低減させ
て除電効率を高めている。
【0029】また、この光除電が転写ベルト34のクリ
ーニングブレード14によるクリーニングに先立って行
われていると、転写ベルト34とトナーの付着力が低減
し、クリーニングブレード14の負荷が軽減されて良好
なクリーニングが行われる。尚、この転写ベルト34が
光導電性だけでなく、光透過性も合わせ持つ構成である
場合、照射した光が転写ベルト34を透過し、さらに転
写紙を透過して感光体ドラム1に到達するため、感光体
ドラム1の荷電部分にトナーを付着させるポジ現像方式
を用いている場合には、トナー付着部の表面電位を低減
させ、一段と転写効率が向上する。
【0030】次に、本発明における第3の参考例につい
て説明する。この第3の参考例は、図5に示すように、
図4に示した第2の参考例と略同様の構成であるが、異
なっているのは、転写ベルト39には、光透過性を有す
るものを使用し(主体が体積固有抵抗10〜1017
Ω・cmが望ましい)、転写電圧印加ローラ8の代わりに
転写ベルトテンションローラ28を配置し、転写電圧印
加ローラ36に転写電源9と転写電力出力制御系10を
接続し、除電板31を転写ベルト39に接触配置し、除
電域発光素子38を取り除いた点である。この構成にお
いて、転写ニップ域に転写域発光素子37によって光照
射すると、上述したように、転写ベルト39、転写紙
P、トナー像の順に光が透過し、ポジ現像の場合、トナ
ー付着部の表面電位を低減させ、転写効率が向上する。
【0031】次に、請求項に基づく実施例について説
明する。この実施例は、図6(a)に示すように、図3
に示した請求項2の実施例と略同様の構成であるが、異
なっているのは、テンションローラ13の代わりに、転
写紙分離部テンションローラ45を配置し、クリーニン
グブレード14を除電板31と転写ベルト7を介して圧
接するように配置した点である。この転写紙分離部テン
ションローラ45は、同図(b)に示すように、軸方向
の中央付近に、当該ローラ45の直径よりもやや大きい
直径を有する凸部45aが設けられている。この構成に
おいて、転写紙Pは、転写紙分離部テンションローラ4
5の凸部45aによって容易に分離する。また、転写ベ
ルト7の除電は、この転写紙分離部テンションローラ4
5の不均一当接部で行うと、転写紙Pを担持している時
には、未定着トナー像を乱す不均一放電が発生するた
め、転写紙Pの分離後に、除電板13とクリーニングブ
レード14による加圧状態で転写の抵抗を低減させなが
ら効率よく除電を行っている。
【0032】次に、本発明における第4の参考例につい
て図7を参照して説明する。感光体ドラム1に接触し
て、現像装置27、転写手段である中間転写ベルト17
が配置されている。この中間転写ベルト17は、無端状
のベルトで、中間転写電圧印加ローラ23と転写ローラ
対極ローラ24によって支張され、その内面側の所定位
置には、中間転写ベルト17の除電とクリーニングブレ
ード14の加圧を行う除電ローラ25が接触配置されて
いる。中間転写電圧印加ローラ23には中間転写電源1
8が、中間転写電源18には中間転写電源出力制御系1
9がそれぞれ接続されている。Tはトナーである。
【0033】この中間転写ベルト17は、体積固有抵抗
が、無加圧状態に対して所定圧加圧(好ましくは0.1
N/cm2以上)で1桁以上体積固有抵抗が低下する材料
で大部分が構成されている。また、転写ローラ対極ロー
ラ24に、中間転写ベルト17を介して当接する転写ロ
ーラ20が配置され、転写ローラ20には転写電源9
が、転写電源9には転写電源出力制御系10がそれぞれ
接続されている。転写ローラ20は、その体積固有抵抗
が、無加圧状態に対して所定圧加圧(好ましくは0.1
N/cm2以上)で1桁以上体積固有抵抗が低下する材料
で形成するのが望ましい。そして、クリーニングブレー
ド14は、未転写画像を中間転写ベルト17表面に担持
している時は、中間転写ベルト17から離し、転写紙P
へトナー像を転写した後のトナー残像クリーニング時に
当該ベルト17に当接する。
【0034】また、現像装置27は、イエロー現像部2
7a、マゼンタ現像部27b、シアン現像部27c、ブ
ラック現像部27dから構成されている。この構成にお
いて、中間転写ベルト17の抵抗値を低下させるのは、
感光体ドラム1と中間転写電圧印加ローラ23との圧接
部において、中間転写電源18によって中間転写電圧を
印加した時、又転写ローラ対極ローラ24と転写ローラ
20の当接部において、転写電源9によって転写電圧を
印加して転写紙Pへ中間転写画像を転写した時、及び除
電ローラ25によって除電する時で、各々の転写工程や
除電工程が効率よく行われる。
【0035】次に、本発明における第5の参考例につい
て説明する。図8に示すように、この第5の参考例は、
図7に示した第4の参考例と略同様の構成であるが、異
なっているのは、中間転写電圧印加ローラ23と除電ロ
ーラ25の近傍に、光照射手段である中間転写域発光素
子37a、転写域発光素子37、及び除電域発光素子3
8とがそれぞれ配置され、中間転写ベルト46は、光照
射によって抵抗が低減する材料から構成されている点で
ある。中間転写域発光素子37aと除電域発光素子38
は、何れも感光体ドラム1の上流側に漏光しないような
配置の仕方が良い。なお、32と33は定電圧素子であ
る。この構成において、中間転写、及び転写紙Pへの転
写の際、中間転写ニップ部、及び転写ニップ部の上流側
で中間転写ベルト46の抵抗が低下して、高い電界が加
わることがないように下流側から中間転写域発光素子3
7a、及び転写域発光素子37によって光照射して、転
写ニップ域では中間転写ベルト17の抵抗値を低減させ
る。また、除電ローラ25の下流側でも除電域発光素子
38により光照射して抵抗値を低減させ、効率的な除電
を行う。
【0036】次に、本発明における第6の参考例につい
て説明する。図9に示すように、この第6の参考例は、
図8に示した第5の参考例と略同様の構成であるが、異
なっているのは、中間転写ベルト46の代わりに、光透
過する材料で構成した中間転写ベルト49とし、中間転
写域発光素子37aを中間転写電圧印加ローラ23と感
光体ドラム1の転写ニップ部の上流側に配置した点であ
る。この構成において、中間転写の際に、中間転写域発
光素子37aで光照射を行い、中間転写ベルト49を透
過した光が感光体ドラム1に到達して、ポジ現像画像の
場合に、トナー像下部の感光体ドラム1表面電位を低減
させるため、転写効率が向上する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1によれ
ば、除電手段は、前記転写手段の前記電界転写に使用し
た部分を、次の転写で使用する前に加圧するような位置
に配置されているので、除電時の加圧で抵抗を低減する
ことができ、効率良く除電することができると共に、良
好な転写画像を得ることきる。また、請求項2によれ
ば、複数のテンションローラの内、2個は、前記像担持
体の回動方向に並べて、それぞれが前記転写ベルトを像
担持体に圧接するように配置して、上流側圧接ローラと
下流側圧接ローラとし、且つ、前記電界転写時の、前記
上流側圧接ローラ位置の転写ベルト表面電位を下流側圧
接ローラ位置の転写ベルト表面電位より低電位にする、
又は転写極性と反対極性方向にシフトした表面電位に保
つので、転写ニップ上流側で転写チリの発生するような
電界をかけずに転写ニップ域で転写ベルト抵抗を低減で
き、転写飛び散りの少ない良好な転写画像を得ることが
できる。
【0038】
【0039】また、請求項によれば、転写紙分離位置
に配置されたテンションローラは、その一部に当該ロー
ラの直径よりもやや大きい直径を有する凸部を有してお
り、且つ、前記転写ベルトの除電は、この凸部を有する
テンションローラに接触している部分と異なる位置で行
うので、転写ベルトの均一な除電を行うことができ、安
定して良好な転写性を保つことができる。
【0040】
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明(請求項1)の実施例の転写装置を示
す概略構成図である。
【図2】第1の参考例に基づく転写装置の概略構成図で
ある。
【図3】請求項2に基づく転写装置を示す概略構成図で
ある。
【図4】第2の参考例に基づく転写装置を示す概略構成
図である。
【図5】第3の参考例に基づく転写装置を示す概略構成
図である。
【図6】請求項に基づく転写装置を示す概略構成図で
ある。
【図7】第4の参考例に基づく転写装置を示す概略構成
図である。
【図8】第5の参考例に基づく転写装置を示す概略構成
図である。
【図9】第6の参考例に基づく転写装置を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1 像担持体 7,15,etc 転写手段 7,34,39 転写ベルト 13,28,29 テンションローラ 28 上流側圧接ローラ 29 下流側圧接ローラ 11,12,31 除電手段 37,37a,38 光照射手段 45a 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01 114

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、この像担持体に圧接し、加圧
    によって抵抗値が減少する部材からなり、ローラ間に支
    張された転写ベルトと、この転写ベルトに担持されてい
    る電荷を加圧除電する除電手段とを備え、前記像担持体
    と前記転写ベルトの圧接部に転写紙を挟持・通過させて
    電界転写を行う画像形成装置の転写装置において、 前記除電手段は、前記転写ベルトの前記電界転写に使用
    した部分を、次の転写で使用する前に加圧する位置であ
    って前記ローラ以外の位置に配置されていることを特徴
    とする画像形成装置の転写装置。
  2. 【請求項2】像担持体と、この像担持体に圧接し、複数
    のテンションローラによって支張され、加圧によって抵
    抗値が減少する部材からなる転写ベルトとを備え、これ
    らの圧接部に転写紙を挟持・通過させて電界転写を行う
    画像形成装置の転写装置において、 前記複数のテンションローラの内、2個は、前記像担持
    体の回動方向に並べて、それぞれが前記転写ベルトを像
    担持体に圧接するように配置して、上流側圧接ローラと
    下流側圧接ローラとし、且つ、前記電界転写時の、前記
    上流側圧接ローラ位置の転写ベルト表面電位を下流側圧
    接ローラ位置の転写ベルト表面電位より低電位にする、
    又は転写極性と反対極性方向にシフトした表面電位に保
    つことを特徴とする画像形成装置の転写装置。
  3. 【請求項3】像担持体と、この像担持体に圧接し、加圧
    によって抵抗値が減少する部材からなり、転写紙分離位
    置を含む少なくとも2個のテンションローラで支張され
    た転写ベルトと、この転写ベルトに担持されている電荷
    を加圧除電する除電手段とを備え、前記像担持体と前記
    転写ベルトの圧接部に転写紙を挟持・通過させて電界転
    写を行う画像形成装置の転写装置において、 前記転写紙分離位置に配置されたテンションローラは、
    その一部に当該ローラの直径よりもやや大きい直径を有
    する凸部を有しており、且つ、前記除電手段は、前記転
    写ベルトの前記電界転写に使用した部分を、次の転写で
    使用する前に加 圧する位置であって前記凸部を有するテ
    ンションローラに接触している部分と異なる位置に配置
    されていることを特徴とする画像形成装置の転写装置。
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