JP5376380B2 - 自然開口部越管腔内視鏡手術(notes)用外科手術システム - Google Patents

自然開口部越管腔内視鏡手術(notes)用外科手術システム Download PDF

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Description

本発明は、生物の生体管の病巣部を切除してその切断端部双方同士を吻合する外科手術システムに関し、特に従来行われている腹部切開などの大掛かりな生体手術を省いて手術侵襲を少なくする自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システムに関する。
従来、消化管などの生体管の病巣部を切除してその切断端部を円管状に吻合する外科手術等においては、例えば腸管の癌等の病巣部は腹部を切開して外部から切除し、その切断端部双方同士を外部から吻合する外科手術方法を取らざるを得なかった。近年、以下に述べるように、腸管の病巣部切除は腸管を外部から横断方向直線状に切断すると同時に腸管の切断部を巾着縫合して閉鎖するリニア切断/縫合装置により行い、その切断端部双方同士の吻合は切断端部双方同士を円筒状に吻合すると同時に前記巾着縫合部の腸管部分を切断するサーキュラー吻合装置により行う外科手術方法が提案され、かなり有効的に実用化が進みつつある。
以下の説明において、生体の自然開口部又は別途開口された内視鏡用生体腔部に対して、生体内方向の機材又は生体管の部分を「先端」又は「前部」、生体外方向の機材又は生体管の部分を「後端」又は「後部」と呼ぶ。
従来のサーキュラー吻合装置は、例えば図39に示すように、先端のアンビル部1000、及びアンビル部1000に対向して生体管の吻合用ステープル及び切断用カッターを備えたヘッド部1061からなる結紮ヘッドアセンブリー1060、ヘッド部1061に接続された長尺可撓性の支持軸部1070を有する生体管内挿入本体である軸アセンブリー1050と、軸アセンブリー1050に接続されて前記サーキュラーカッター及び吻合用ステープルの駆出操作を制御する操作部であるアクチュエータ・ハンドルアセンブリー1086とからなり、アンビル部1000はアンビル軸1104及びこれに連結する套管針(図示しない)部を介してヘッド部1061と連結/離脱可能なように構成されている(例えば特許文献1の図5乃至図47等参照)。
一方、従来のリニア切断/縫合装置1500は、例えば図40に示すように、開閉する上顎1504に対向して生体管の縫合用ステープルとリニアカッターとを備えた下顎1505を有するエンド・エフェクタ1503及びエンド・エフェクタ1503に接続した長尺可撓性の支持軸部1506を有する生体腔内挿入本体1501と、支持軸部1506に接続して前記縫合用ステープル及びリニアカッターの駆出操作を制御する操作部1502とから構成されている(例えば特許文献2の図1等参照)。
特開2000−166932号公報 特表2003−504104号公報(優先権主張番号:US09/351,534)
しかしながら、従来の特許文献1等に記載のサーキュラー吻合装置(図39)及び特許文献2等に記載のリニア切断/縫合装置(図40)を用いた例えば腸管の病巣部を切除してその切断端部双方同士を吻合する外科手術は、次のような手順で行われている。
サーキュラー吻合装置の先端のアンビル部1000がヘッド部1061と連結した状態で例えば肛門から軸アセンブリー1050が腸管内に挿入され、アンビル部1000が前記腸管の病巣部の口側端(先端)部近傍を十分通過した時点でヘッド部1061から押し出されて分離され、ヘッド部1000側の軸アセンブリー1050が後退して前記腸管病巣部の肛門側端(後端)部近傍まで離間した状態で、別途腹部の切開開口部からリニア切断/縫合装置1500により腸管外から前記病巣部の前後両端部近傍を順次切断除去すると同時に巾着縫合して閉鎖する。
この際の前記病巣部の両端部近傍の切断及び巾着縫合は、下顎1505内の後端側から先端側に向けて駆出/駆動される複数のステープル及び1枚のカッター(いずれも図示しない)により腸管に対して横断方向直線状に行われる。
そして、前記腹部切開開口部の外部から人手により、アンビル部1000及びヘッド部1061側のいずれかにそれぞれ装着され相互に連結/離脱可能なアンビル軸1104及び套管針部(図示しない)が前記双方の腸管切断端部近傍をそれぞれ挿通して表出された状態でそれぞれ糸により巾着状にアンビル軸1104及び套管針部に固縛する(いずれも図示しない)。
その後、前記腹部切開開口部の外部から人手によりアンビル部1000をヘッド部1061側に引き寄せてアンビル軸1104及び套管針部を介して連結し対面させた状態で、前記腸管の巾着縫合部のそれぞれ口側及び肛門側寄りの近傍を重合させて腸管内から円筒状に吻合すると同時に前記腸管の巾着縫合部側を円筒状に切断して切り離す。この際、ヘッド部1061側へのアンビル部1000の引き寄せ及び前記腸管の巾着縫合部近傍の吻合及び切断は、アクチュエータ・ハンドルアセンブリー1086の握り締め操作により半自動的に行われる。
このように、リニア切断/縫合装置及びサーキュラー吻合装置が現今に至るまで種々工夫され進歩しつつあるにも拘らず、生体管内に一方の自然開口部(例えば肛門)からサーキュラー吻合装置の生体管内挿入本体である軸アセンブリー1050を挿入するようになっているが、リニア切断/縫合装置による生体腸管の病巣部切除後のアンビル軸1104及び套管針部への生体管切断端部近傍の糸による巾着状固縛、及びアンビル軸1104及び套管針部を介してのアンビル部1000とヘッド部1061との連結等の各処置を腹部切開などの生体切開開口部の外部から人手により行わざるを得ない構成となっていることから、依然として大掛かりな生体切開手術が必須となっている。
このため、大掛かりな手間と費用が必要となるとともに、治療期間も長期に及ぶなど患者にとって手術侵襲が過大になるという本質的な問題点がある。
また、近年のサーキュラー吻合装置が生体管の病巣部切断端部双方同士を「自動的に吻合する」(例えば特許文献1)とうたわれているが、アンビル軸及び套管針部への生体管切断端部近傍の糸による巾着状固縛及びアンビル部1000とヘッド部1061との連結を生体切開開口部の外部からの人手によらざるを得ない構造となっている限り、正しくは「自動吻合」というには値しないものである。
そこで、本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、大掛かりな腹部切開などの生体手術を省いて手術時間及び手術侵襲を低減し、手術の操作性及び信頼性、ならびに経済性に優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システムは、主軸(X軸)に沿って後方に突設され後端に套管針が設けられたアンビル軸を有し、先端部を構成するアンビル部と、該アンビル部に対向して生体管を横断方向円管状に切断及び吻合するサーキュラーカッター及び吻合用ステープルを備えたヘッド部、及び該ヘッド部に接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体管内挿入本体と、該生体管内挿入本体に接続されて前記サーキュラーカッター及び吻合用ステープルの駆出操作を制御する操作部と、前記生体管内挿入本体内に挿通され、前記套管針の尖鋭端に巻取り/解放自在に接続されたガイド細線部材と、前記アンビル軸及びヘッド部内中央部に相互に係脱可能な被ロック部、ロック部がそれぞれ設けられ、前記アンビル部とヘッド部とを連結又は離脱する連結機構と、を備え、前記アンビル部が連結された生体管内挿入本体が生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入され、前記アンビル部がヘッド部から離脱されて残置されるとともに前記ヘッド部側の生体管内挿入本体が後退してそれぞれ前記生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、別途生体に開口された内視鏡用生体腔部から挿入され、前記ガイド細線部材を切らずに生体管のみを切断するための逃げ機構を有して生体管を横断方向直線状に切断するリニアカッター及びその生体管の切断端部を巾着縫合する縫合用ステープルを有するリニア切断/縫合装置により前記生体管外から病巣部が切断除去されるとともに前記生体管の切断端部双方が巾着縫合された後に、その生体管の切断端部双方同士を生体管内から円筒状に吻合すると同時に前記巾着縫合部の生体管部分を円形状に切断して連通状態に修復するサーキュラー吻合装置を具備し、前記ガイド細線部材は、導電体からなるガイド電線であり、そのガイド電線の先端は、前記套管針の尖鋭端にモノポーラ電極部を介して接続され、前記套管針は、絶縁体からなるか、又は別途絶縁体を介して前記アンビル部軸に連設され、前記巻取られるガイド電線を介して前記モノポーラ電極部にモノポーラ電流が通電されることにより前記アンビル部側及びヘッド部側生体管の双方の巾着縫合部位が順次焼灼され、前記套管針により挿通されて開口されることを特徴とする。
請求項2の発明の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システムは、後端に套管針が形成された尖頭部(34Aa)が係脱可能に連結されて主軸(X軸)に沿って後端側に突設されたアンビル軸を有し、先端部を構成するアンビル部と、該アンビル部に対向して生体管を横断方向円管状に切断及び吻合するサーキュラーカッター及び吻合用ステープルを備えたヘッド部、及び該ヘッド部に接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体管内挿入本体と、該生体管内挿入本体に接続されて前記サーキュラーカッター及び吻合用ステープルの駆出操作を制御する操作部と、前記生体管内挿入本体内に挿通され、前記套管計の尖鋭端に巻取り/解放自在に接続されたガイド細線部材と、前記アンビル軸及びヘッド部内中央部に相互に係脱可能な被ロック部、ロック部がそれぞれ設けられ、前記アンビル部とヘッド部とを連結又は離脱する連結機構と、を備え、前記アンビル部が連結された生体管内挿入本体が生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入され、前記アンビル部がヘッド部から離脱されて残置されるとともに前記ヘッド部側の生体管内挿入本体が後退してそれぞれ前記生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、別途生体に開口された内視鏡用生体腔部から挿入され、前記ガイド細線部材を切らずに生体管のみを切断するための逃げ機構を有して生体管を横断方向直線状に切断するリニアカッター及びその生体管の切断端部を巾着縫合する縫合用ステープルを有するリニア切断/縫合装置により前記生体管外から病巣部が切断除去されるとともに前記生体管の切断端部双方が巾着縫合された後に、その生体管の切断端部双方同士を生体管内から円筒状に吻合すると同時に前記巾着縫合部の生体管部分を円形状に切断して連通状態に修復するサーキュラー吻合装置を具備し、前記ガイド細線部材は、導電体からなるガイド電線であり、そのガイド電線の先端は、前記套管針の尖鋭端にモノポーラ電極部を介して接続され、前記套管針は、絶縁体からなるか、又は別途絶縁体を介して前記アンビル部軸に連設され、前記巻取られるガイド電線を介して前記モノポーラ電極部にモノポーラ電流が通電されることにより前記アンビル部側及びヘッド部側生体管の双方の巾着縫合部位が順次焼灼され、前記套管計により挿通されて開口されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記アンビル部をヘッド部と連結/離脱させるためのプッシュ管を前進/後退させるプッシュ管駆動機構と、前記吻合用ステープル及びサーキュラーカッターを駆出させるステープル/カッター駆出機構と、前記ガイド細線部材を巻き取る巻取り装置と、が前記ヘッド部と支持軸部との接続部近傍内に収容され、これらの駆動操作が前記操作部で遠隔制御されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記ヘッド部と支持軸部との接続部近傍内には、さらにワイヤレス送受信器及び電池が備えられ、前記プッシュ管駆動機構、ステープル/カッター駆出機構及び巻取り装置の遠隔制御がワイヤレスで行われることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記連結機構は、前記套管針近傍のアンビル軸に設けられた凸面体状の被ロック部と、前記ヘッド部内中央部に収設され、外周方向に複数に分割された凹面体状に形成されて前記被ロック部に係脱可能に嵌合して捕捉する分割捕捉部、及び前記アンビル部をヘッド部と連結/離脱させるための前進/後退自在なプッシュ管の前端部に設けられ、フリー状態では前記分割捕捉部をそれぞれ主軸(X0軸)心から拡径方向に開くように屈曲されて弾支する複数の弾性支持部材からなるロック部と、前記プッシュ管に前進/後退自在に外嵌され、その前端部が前記ロック部後端部まで前進することにより前記弾性支持部材を外側から押圧して前記分割捕捉部を縮径方向に閉じ、その前端部が前記弾性支持部材から後退することにより前記分割捕捉部を拡径方向に開くロック調整管と、からなることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記ロック部を被ロック部と係脱させるためのロック調整管を前進/後退させるロック調整管駆動機構が前記ヘッド部と支持軸部との接続部近傍内に収容され、この駆動操作が前記操作部で遠隔制御されることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記ヘッド部と支持軸部との接続部近傍内には、さらにワイヤレス送受信器及び電池が備えられ、前記ロック調整管駆動機構の遠隔制御がワイヤレスで行われることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1又は請求項2記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記モノポーラ電極部は、前記套管針の後端部外周面に狭小面積が露出し埋設されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1、請求項2又は請求項のいずれか1項記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記モノポーラ電極部は、前記套管針の後端部外周面に軸方向に沿って適宜長の細帯状に露出されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1、請求項2、請求項又は請求項のいずれか1項記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記套管針が連結されたアンビル軸は、前記アンビル軸支持部に回転自在に支持されて回転手段に連結され、前記モノポーラ電極部にモノポーラ電流が通電される際に前記回転手段により回転されることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項2、請求項乃至請求項10のいずれか1項記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記尖頭部は、前記巻取られるガイド電線により、前記套管針を介して順次焼灼された前記アンビル部側及びヘッド部側生体管の巾着縫合部位を貫通し、前記アンビル軸から離脱して前記ヘッド部内側に牽引されることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項2乃至請求項11のいずれか1項記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記アンビル部を前記ヘッド部に再連結する際に、前記ガイド細線部材を牽引して前記尖頭部をアンビル軸後端部から引き離し、前記操作部の後端部まで前記プッシュ管が延設された後端開口部外に引き出した後、前記後端開口部から前記支持軸部内を経てヘッド部の前端部に至り挿脱自在に挿入され、先端部が套管針状に形成されて前記ロック部の分割補捉部内を貫通する套管針状尖頭部、及び該套管針状尖頭部に連結された長尺可撓性のシャフト部からなり、前記アンビル軸側の尖頭部が離脱されたアンビル軸後端部内に前記シャフト部先端の套管針状尖頭部を挿入することにより連結補助となるアンビル部連結補助具を備えることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1乃至請求項12のいずれか1項記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記アンビル部は、前記アンビル軸を支持し、前記ヘッド部に対し離間後に再度連結される際にヘッド部の主軸(X0軸)心と略一致するようにアンビル軸に対する傾斜姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御機構が備えられていることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項13記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記アンビル姿勢制御機構は、アンビル軸の主軸(X軸)に対して直交する2軸(Y、Z軸)回りにそれぞれ揺動自在な2軸揺動機構と、前記アンビル軸接続部位に設けられたY軸及びZ軸回り角度センサーと、前記2軸揺動機構をY軸及びZ軸回りにそれぞれ駆動する駆動手段と、が備えられていることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項14記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記2軸揺動機構は、前記アンビル部内に固定される第1の枠体にY軸回りに揺動自在な第2の枠体が設けられ、この第2の枠体にZ軸回りに揺動自在な前記アンビル軸を支持するアンビル軸支持部が設けられたジンバル機構からなることを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項14又は請求項15記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記駆動手段は、前記2軸揺動機構をY軸及びZ軸回りにそれぞれ駆動制御するサーボモータからなることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項16記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記ヘッド部内に設けられ、前記ヘッド部の主軸(X0軸)に直交する2軸(Y0軸、Z0軸)回り角度センサー及びこれら角度センサーの出力をワイヤレス送信するヘッド部側送受信器と、前記アンビル部内に設けられ、前記ヘッド部側送受信器からY0軸及びZ0軸回り角度センサーの出力を受信するアンビル部側送受信器と、前記アンビル姿勢制御機構のY軸及びZ軸回り角度センサーの出力と前記アンビル部側送受信器からのY0軸及びZ0軸回り角度センサーの出力とが入力されてそれぞれの角度データを検出する角度検出部、及び角度検出部からの角度データに基づいて第2の枠体及びアンビル軸のそれぞれの回転角度指標値を算出する指令算出部を有し、それらの回転角度指標値を基に第2の枠体及びアンビル軸の角度指令値を生成する角度指令生成部と、前記角度指令生成部からの角度指令値に基づき、Y軸及びZ軸サーボモータに対して個別にサーボ制御を行うY軸及びZ軸制御部を有する駆動制御部と、を有し、前記アンビル部が前記ヘッド部に再連結される際に、前記アンビル部がガイド細線部材により牽引されて前記ヘッド部のロック部内又はロック部が連設されるプッシュ管前端部近傍内に当接した状態の套管針の後端部を基点(一時的固定点)として、その時点の前記ヘッド部の角度データに略一致するように前記アンビル軸の目標角度が与えられてアンビル部の姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御システムをさらに備えたことを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項16記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術方法であって、前記ヘッド部内に設けられ、前記ヘッド部の主軸(X0軸)に直交する2軸(Y0軸、Z0軸)回り角度センサー及びこれら角度センサーの出力をワイヤレス送信するヘッド部側送受信器と、前記アンビル部内に設けられ、前記ヘッド部側送受信器からY0軸及びZ0軸回り角度センサーの出力を受信するアンビル部側送受信器と、前記アンビル姿勢制御機構のY軸及びZ軸回り角度センサーの出力と前記アンビル部側送受信器からのY0軸及びZ0軸回り角度センサーの出力とが入力されてそれぞれの角度データを検出する角度検出部、及び角度検出部からの角度データに基づいて第2の枠体及びアンビル軸のそれぞれの回転角度指標値を算出する指令算出部を有し、それらの回転角度指標値を基に第2の枠体及びアンビル軸の角度指令値を生成する角度指令生成部と、前記角度指令生成部からの角度指令値に基づき、Y軸及びZ軸サーボモータに対して個別にサーボ制御を行うY軸及びZ軸制御部を有する駆動制御部と、を有し、前記アンビル部が前記ヘッド部に再連結される際に、前記ヘッド部側の生体管内挿入本体及び前記アンビル部連結補助具が挿通された前記プッシュ管が共に前進し押出されて前記アンビル軸の後端部に設けられた尖頭部連結穴内に当接した前記アンビル部連結補助具の套管針状尖頭部を基点(一時的固定点)として、その時点の前記ヘッド部の角度データに略一致するように前記アンビル軸の目標角度が与えられてアンビル部の姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御システムをさらに備えたことを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項1乃至請求項18のいずれか1項記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記ヘッド部の先端近傍内に内視鏡先端部が配置されるワイヤレス内視鏡装置又はカプセル内視鏡装置が組込まれていることを特徴とする。
請求項20の発明の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムは、主軸(X軸)に沿って後方に突設され後端に套管針が設けられたアンビル軸を有し、先端部を構成するアンビル部と、該アンビル部に対向して生体管を横断方向円管状に切断及び吻合するサーキュラーカッター及び吻合用ステープルを備えたヘッド部、及び該ヘッド部に接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体管内挿入本体と、該生体管内挿入本体に接続されて前記サーキュラーカッター及び吻合用ステープルの駆出操作を制御する操作部と、前記生体管内挿入本体内に挿通され、前記套管針の尖鋭端に巻取り/解放自在に接続されたガイド細線部材と、前記アンビル軸及びヘッド部内中央部に相互に係脱可能な被ロック部、ロック部がそれぞれ設けられ、前記アンビル部とヘッド部とを連結又は離脱する連結機構と、両端とも開放され、前記アンビル軸の後端部及び套管針部が挿通可能な長尺可撓性の中空管状体と、該中空管状体の後端部に設けられた把持部とからなり、前端部に前記アンビル軸の後端部及び套管針部を挿入して前記アンビル部を連結した状態で生体管内に挿入されるアンビル部挿入補助具と、を備え、前記アンビル部が連結されたアンビル部挿入補助具が生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入され、前記アンビル部がアンビル部挿入補助具の前端部から離脱されて残置されるとともに前記アンビル部挿入補助具が後退してそれぞれ前記生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、別途生体に開口された内視鏡用生体腔部から挿入され、前記ガイド細線部材を切らずに生体管のみを切断するための逃げ機構を有して生体管を横断方向直線状に切断するリニアカッター及びその生体管の切断端部を巾着縫合する縫合用ステープルを有するリニア切断/縫合装置により前記生体管外から病巣部が切断除去されるとともにその生体管の切断端部双方が巾着縫合された後に、前記アンビル部挿入補助具を後退させて自然開口部外に抜き取り、前記ヘッド部側の生体管内挿入本体を自然開口部から前記生体管内の巾着縫合部部位まで挿入してその生体管の切断端部双方同士を生体管内から円筒状に吻合すると同時に前記巾着縫合部の生体管部分を円形状に切断して連通状態に修復するサーキュラー吻合装置を具備し、前記ガイド細線部材は、導電体からなるガイド電線であり、そのガイド電線の先端は、前記套管針の尖鋭端にモノポーラ電極部を介して接続され、前記套管針は、絶縁体からなるか、又は別途絶縁体を介して前記アンビル部軸に連設され、前記巻取られるガイド電線を介して前記モノポーラ電極部にモノポーラ電流が通電されることにより前記アンビル部側及びヘッド部側生体管の双方の巾着縫合部位が順次焼灼され、前記套管針により挿通されて開口されることを特徴とする。
請求項21の発明の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムは、開閉する一方の顎に対向して生体管外から生体管を横断方向直線状に縫合する縫合用ステープル、及び前端側及び後端側の双方向から中間部に向けてそれぞれ往復移動可能な一対のリニアカッターを備えた他方の顎を有するエンド・エフェクタ、及び該エンド・エフェクタに接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体腔内挿入本体と、該生体腔内挿入本体に接続されて前記縫合用ステープル及びリニアカッターの駆出操作を制御する操作部と、を有し、主軸(X軸)に沿って後方に突設され後端に套管針が形成されたアンビル軸を有し、先端部を構成するアンビル部と、該アンビル部に対向して生体管を横断方向円管状に切断及び吻合するサーキュラーカッター及び吻合用ステープルを備えたヘッド部、及び該ヘッド部に接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体管内挿入本体と、該生体管内挿入本体に接続されて前記サーキュラーカッター及び吻合用ステープルの駆出操作を制御する操作部と、前記アンビル軸及びヘッド部内中央部に相互に係脱可能な被ロック部、ロック部がそれぞれ設けられ、前記アンビル部とヘッド部とを連結又は離脱させる連結機構と、を有するサーキュラー吻合装置のアンビル部及び生体管内挿入本体が連結された状態で生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入され、アンビル部とヘッド部とがそれぞれ前記生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、前記生体に別途開口された内視鏡用生体腔部から挿入され、生体管外から前記病巣部の前/後端部近傍を順次前記一対のリニアカッターにより横断方向直線状に切断するとともにその生体管の切断端部双方を前記縫合用ステープルによりそれぞれ巾着縫合して閉鎖するリニア切断/縫合装置を具備することを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項21記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記エンド・エフェクタの一対のリニアカッターは、前記他方の顎内に設けられた切断/縫合ドライブ機構により相互に前後逆方向に往復移動することを特徴とする。
請求項23の発明は、請求項22記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムであって、前記切断/縫合ドライブ機構は、前記他方の顎内の前記一方の顎との対向面内に着脱自在に嵌装され、前記複数のステープルを収容するステープルカートリッジの裏面側に対向して穿設されたチャンネル内に回転自在に並設され、前半部と後半部とに左右いずれか逆ねじの雄ねじが形成された切断/縫合ドライブシャフトと、前記切断/縫合ドライブシャフトの左右逆ねじの雄ねじにそれぞれ螺合して切断/縫合ドライブシャフトの正逆回転に伴い前記チャンネル内を相互に前後逆方向に往復移動することにより前記ステープルを駆出するための楔機構を有する先側ステープル駆出駒及び後側ステープル駆出駒と、が備えられ、前記一対のリニアカッターは、それぞれ前記先側ステープル駆出駒及び後側ステープル駆出駒に搭載され、双方の刃先が対向するように配置されて前記ステープルカートリッジ側方向に立設されていることを特徴とする。
請求項1及び請求項2の発明によれば、サーキュラー吻合装置の生体管内挿入本体が生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入され、アンビル部がヘッド部に対して生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、別途生体の内視鏡用生体腔部から挿入されたリニア切断/縫合装置及びこれと同時に別途内視鏡により観察しながら生体管外から病巣部が切断除去されるとともにその生体管の切断端部双方が巾着縫合された後に、その生体管の切断端部双方同士の吻合を前記サーキュラー吻合装置により生体管内から半自動的あるいは自動的に行うことができるので、従来のような大掛かりな腹部切開などの生体手術を省いて手術時間及び手術侵襲を低減し、手術の操作性及び信頼性、ならびに経済性に優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システムを提供することが可能となる効果がある。
請求項3の発明によれば、請求項1の発明と同様な効果を有するのに加えて、アンビル部をヘッド部に連結/離脱させるプッシュ管駆動機構、吻合用ステープル及びサーキュラーカッターを駆出させるステープル/カッター駆出機構及びガイド細線部材を巻き取る巻取り装置の駆動部全てをヘッド部と支持軸部との接続部近傍内に収容して操作部で遠隔制御する構成としたことから、従来操作部に設けていたこれらの駆動部及びこれらから支持軸部内を挿通してヘッド部に連結する連結管、プッシュ管及びドライバーチューブ等の駆動部連結部材を全て省くことができるため、操作部及び支持軸部の構造が大幅に簡素化され、操作性及び経済性に一層優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムを提供できる効果がある。
請求項4の発明によれば、請求項3の発明と同様な効果を有するのに加えて、ヘッド部と支持軸部との接続部近傍内にはさらにワイヤレス送受信器及び電池を備え、プッシュ管駆動機構、ステープル/カッター駆出機構及び巻取り装置の遠隔制御をワイヤレスで行うことから、操作部から支持軸部内を挿通してヘッド部に連結する制御電線を全て省くことができるため、操作部及び支持軸部の構造がさらに簡素化され、操作性及び経済性に一層優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムを提供できる効果がある。
請求項5の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項の発明と同様な効果を有するのに加えて、ヘッド部に対して離間されたアンビル部が生体管の病巣部が切断除去された後に再度連結される際に、ロック調整管の前後方向の進退操作によりプッシュ管前端部の分割捕捉部を前進させつつ開閉することによってアンビル軸の被ロック部を捕捉してプッシュ管を後退させことでアンビル部をヘッド部側に引き寄せるとともにロックすることが容易に可能となり、アンビル部とヘッド部との連結機構の信頼性を向上させる効果がある。
請求項6の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項5のいずれか1項の発明と同様な効果を有するのに加えて、プッシュ管駆動機構、ロック調整管駆動機構、ステープル/カッター駆出機構をヘッド部内に収容して操作部で遠隔制御する構成とすることから、従来操作部に設けていたこれらの駆動部及びこれらから支持軸部内を挿通してヘッド部に連結するプッシュ管、ロック調整管及びステープル/カッターを駆出するためのドライバーチューブ等の駆動部連結部材を全て省くことができるため、操作部及び支持軸部の構造が大幅に簡素化され、操作性及び経済性に一層優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムを提供できる効果がある。
請求項7の発明によれば、請求項6の発明と同様な効果を有するのに加えて、ヘッド部内にはさらにワイヤレス送受信器及び電池を備え、プッシュ管駆動機構、ロック調整管駆動機構、ステープル/カッター駆出機構の遠隔制御をワイヤレスで行うことから、操作部から支持軸部内を挿通してヘッド部に連結する制御電線を全て省くことができるため、操作部及び支持軸部の構造がさらに簡素化され、操作性及び経済性に一層優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムを提供できる効果がある。
請求項の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明と同様な効果を有するのに加えて、モノポーラ電極部が套管針の後端部外周面に狭小面積が露出し埋設されていることから、モノポーラ電極部へのモノポーラ電流通電による生体管巾着縫合部位の焼灼効率をアップさせる効果がある。
請求項の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項のいずれか1項の発明と同様な効果を有するのに加えて、モノポーラ電極部が套管針の後端部外周面に軸方向に沿って適宜長の細帯状に露出されていることから、モノポーラ電極部へのモノポーラ電流通電による生体管巾着縫合部位の焼灼が順次軸方向に移動して行われるためさらに焼灼効率をアップさせる効果がある。
請求項10の発明によれば、請求項1、請求項2、請求項又は請求項のいずれか1項の発明と同様な効果を有するのに加えて、モノポーラ電極部にモノポーラ電流を通電する際に套管針が連結されたアンビル軸が回転することから、モノポーラ電極部へのモノポーラ電流通電による生体管巾着縫合部位の焼灼部の焼き付きを防止してさらに一層焼灼効率をアップさせる効果がある。
請求項11の発明によれば、請求項2、請求項乃至請求項10のいずれか1の発明と同様な効果を有するのに加えて、ガイド細線部材のガイド電線を介してモノポーラ電極部にモノポーラ電流を通電して順次焼灼されたアンビル部側及びヘッド部側生体管の両方の巾着縫合部位をアンビル軸の尖頭部が容易に貫通し、ヘッド部側に牽引され、尖頭部を操作部後端外に取外した後で、ヘッド部に対してアンビル部を再度連結及びロックする操作が容易になることから、従来のようなアンビル部とヘッド部との連結を生体切開開口部の外部から人手により行う必要がなく、従来のような大掛かりな生体手術を省いて手術時間及び手術侵襲を低減し、手術の操作性及び信頼性、ならびに経済性に優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム及び外科手術方法の実現をさらに確実に可能にする効果がある。
請求項12の発明によれば、請求項2乃至請求項11のいずれか1項の発明と同様な効果を有するのに加えて、アンビル部がヘッド部に対して離間された状態で生体管の病巣部が切断除去されその生体管切断端部の双方が巾着縫合され、さらに尖頭部が操作部後端外に取外された後でアンビル部をヘッド部に再連結する際に、操作部の後端部から挿入されたアンビル部連結補助具の套管針状先端部がアンビル軸の後端部の連結穴内に嵌入し易い構成とすることができることから、アンビル部とヘッド部との再連結/ロック操作の容易性及び信頼性を向上させる効果がある。
請求項13の発明によれば、請求項1乃至請求項12のいずれか1項の発明と同様な効果を有するのに加えて、アンビル部は、ヘッド部に対し離間後に再度連結される際にヘッド部の軸心と略一致するようにアンビル軸に対する傾斜姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御機構を備えていることから、アンビル部とヘッド部との連結を自動的に容易に行うことができるため従来のような生体切開開口部の外部から人手により行う必要がなく、従来のような大掛かりな生体手術を省いて手術時間及び手術侵襲を低減し、手術の操作性及び信頼性、ならびに経済性に優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システムの実現をさらに確実に可能にする効果がある。
請求項14の発明によれば、請求項13の発明と同様な効果を有するのに加えて、前記アンビル姿勢制御機構は、アンビル軸の主軸X軸に対して直交するY、Z軸回りにそれぞれ揺動自在な2軸揺動機構、Y、Z軸回り角度センサー及びY、Z軸回り駆動手段を備えていることから、ヘッド部の軸心と略一致するようにアンビル軸の傾斜姿勢の信頼性の高い自動制御を安定的に行うことができるという効果がある。
請求項15の発明によれば、請求項14の発明と同様な効果を有するのに加えて、前記2軸揺動機構は、前記アンビル部内に固定される第1の枠体にY軸回りに揺動自在な第2の枠体、及び第2の枠体にZ軸回りに揺動自在なアンビル軸支持部が設けられたジンバル機構からなることから、コンパクトでアンビル軸の傾斜姿勢のさらに信頼性の高い自動制御を安定的に行うことができるという効果がある。
請求項16の発明によれば、請求項14又は請求項15の発明と同様な効果を有するのに加えて、前記駆動手段は、前記2軸揺動機構をY軸及びZ軸回りにそれぞれ駆動制御するサーボモータからなることから、アンビル軸の傾斜姿勢を高精度に素早く自動制御することができるという効果がある。
請求項17の発明によれば、請求項16の発明と同様な効果を有するのに加えて、アンビル姿勢制御システムにより、前記アンビル部がガイド細線部材であるガイド電線により牽引されて前記ヘッド部のロック部内又はロック部が連設されるプッシュ管の前端部近傍内に当接した状態の套管針の後端部を基点(一時的固定点)として、その時点のヘッド部の角度データに略一致するようにアンビル軸の目標角度が与えられてアンビル部の姿勢を自動制御することから、ヘッド部の軸心と略一致させるアンビル軸傾斜姿勢自動制御の信頼性を確保する効果がある。
請求項18の発明によれば、請求項16の発明と同様な効果を有するのに加えて、アンビル姿勢制御システムにより、プッシュ管及びヘッド部が共に前進し押出されてアンビル軸後端部の尖頭部連結穴内に当接したアンビル部連結補助具の套管針状尖頭部を基点(一時的固定点)として、その時点のヘッド部の角度データに略一致するようにアンビル軸の目標角度が与えられてアンビル部の姿勢を自動制御することから、ヘッド部の軸心と略一致させるアンビル軸傾斜姿勢自動制御の信頼性を確保する効果がある。
請求項19の発明によれば、請求項1乃至請求項18のいずれか1項の発明と同様な効果を有するのに加えて、サーキュラー吻合装置のヘッド部の先端近傍内に内視鏡先端部が配置され組込まれているワイヤレス内視鏡装置又はカプセル内視鏡装置により、ヘッド部から離間したアンビル部及びアンビル軸の傾斜姿勢などを観察確認しながら確実に生体管内から前記生体管の切断端部双方同士の吻合操作を行うことができるという効果がある。
請求項20の発明によれば、先に、構成及び操作共簡易なアンビル部挿入補助具の前端部にアンビル部を連結した状態で生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入し、アンビル部をアンビル部挿入補助具から離脱して残置し、それぞれ前記生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、内視鏡用生体腔部からリニア切断/縫合装置を挿入して生体管の病巣部を切断するとともにその生体管の切断端部双方を巾着縫合して除去する処置を行ってからアンビル部挿入補助具を自然開口部から抜取った後で、生体管内に挿入された生体管内挿入本体のヘッド部にアンビル部を再連結して前記生体管の切断端部双方同士を生体管内から円管状に吻合すると同時に前記巾着縫合部の生体管部分を切断して連通状態に修復することが容易にできるという効果がある。
請求項21の発明によれば、前記内視鏡用生体腔部から挿入されたリニア切断/縫合装置が、生体管外から生体管病巣部の前/後端部近傍を順次前端側及び後端側の双方向から中間部に向けてそれぞれ移動する一対のリニアカッターにより挟むようにして短時間に横断方向直線状に切断すると同時に、縫合用ステープルにより前端側及び後端側の双方向から短時間にそれぞれ巾着縫合して閉鎖することから、従来のような大掛かりな生体手術を省いて手術時間及び手術侵襲を低減し、手術の操作性及び信頼性、ならびに経済性に優れるNOTES用外科手術システム及び外科手術方法の確実な実現を可能にする効果がある。
請求項22の発明によれば、請求項21の発明と同様な効果を有するのに加えて、前記エンド・エフェクタの他方の顎内に設けられた切断/縫合ドライブ機構によりエンド・エフェクタの一対のリニアカッターが相互に前後逆方向に往復移動して生体管を横断方向直線状に両側から挟み付けるようにして短時間に切断することから、従来の先端に向けて一方向移動式の一枚カッターを備えたものに比べて切断時間が略半減するとともに、前記サーキュラー吻合装置のガイド細線部材を中央部に残した状態で生体管のみを効率よく切断することも可能な安定した切断機能を確保する効果がある。
請求項23の発明によれば、請求項22の発明と同様な効果を有するのに加えて、前記切断/縫合ドライブ機構は、他方の顎内に並設された切断/縫合ドライブシャフトの前半部と後半部とに形成された左右逆ねじの雄ねじにそれぞれ螺合して相互に前後逆方向に往復移動する一対の先側及び後側ステープル駆出駒が備えられ、一対のリニアカッターはそれぞれ先側及び後側ステープル駆出駒に立設されていることから、切断/縫合ドライブ機構を簡潔かつコンパクトに構成することができる効果がある。
本発明の一実施形態(実施例1)によるNOTES用外科手術システムの主要構成概念を示す概念図である。 実施例1のNOTES用外科手術システムのサーキュラー吻合装置の主要構成概念を示す透視図である。 図2のヘッド部の縦断面図である。 (a)は図2のアンビル部の縦断面図、(b)は(a)のP−P矢視断面図である。 図2のアンビル部とヘッド部の連結状態の縦断面図である。 図2の操作部の主要構成概念を示す縦断面図である。 図2のアンビル部とヘッド部の離脱状態の縦断面図である。 図6のE部又は図30のF部の拡大断面図である。 図2のワイヤレス内視鏡の主要構成概念を示す概念図で、(a)は側面図、(b)は内視鏡先端部の正面図である。 実施例1のNOTES用外科手術システムのアンビル部姿勢制御システムの主要構成概念を示すブロック図である。 実施例1のNOTES用外科手術システムのリニア切断/縫合装置の主要構成概念を示す透視図である。 図11のエンド・エフェクタの上顎部開口状態の縦断面図である。 図11のエンド・エフェクタの上顎部閉口状態の縦断面図である。 図13のA−A矢視断面図である。 図13のB−B矢視断面図である。 図13のC−C矢視断面図である。 実施例1のNOTES用外科手術システムを用いたNOTES用外科手術方法の主要手順を示すブロック図である。 本発明の実施例1の変形実施形態によるサーキュラー吻合装置のヘッド部の主要構成概念を示す縦断面図である。 図18のサーキュラー吻合装置の操作部の主要構成概念を示す縦断面図である。 本発明の別の実施形態(実施例2)のNOTES用外科手術システムの主要構成概念を示す概念図である。 実施例2のサーキュラー吻合装置の主要構成概念を示す透視図である。 (a)は図21のアンビル部の構成概念を示す縦断面図、(b)は(a)のR−R矢視断面図である。 (a)は図21のヘッド部の構成概念を示す縦断面図、(b)は(a)のQ−Q矢視断面図である。 図21の操作部の主要構成概念を示す縦断面図である。 図21のアンビル部とヘッド部の連結状態での生体管内挿入中における縦断面図である。 図25に引続き、アンビル部とヘッド部の離脱状態でリニア切断/縫合装置による生体管病変部切断及び巾着縫合後の縦断面図である。 図26に引続き、アンビル軸から套管針を有する尖頭部が、ガイド電線(モノポーラ電流通電中)に牽引されて離脱するとともにアンビル部側及びヘッド部側生体管の両方の巾着縫合部位を順次焼灼して貫通しヘッド部内後方に牽引される状態を示す縦断面図である。 図27に引続き、アンビル部がヘッド部に再連結される際に、操作部の後端部からプッシュ管内に挿入されたアンビル部連結補助具がロック部(開いた状態)及びヘッド部と共に前進し押出されてアンビル軸の後端部に接近した状態の縦断面図である。 図28に引続き、アンビル部連結補助具がプッシュ管内後方に後退するとともにロック調整管が前進してロック部が閉じ、アンビル軸の被ロック部に係合した状態の縦断面図である。 図29に引続き、ロック状態のプッシュ管を後退させ、アンビル部が所定位置まで引寄せられてヘッド部に連結した状態の縦断面図である。 (a)、(b)は、それぞれ実施例2の変形実施形態によるサーキュラー吻合装置のヘッド部、操作部の主要構成概念を示す縦断面図である。 実施例2のNOTES用外科手術システムのアンビル部姿勢制御システムの主要構成概念を示すブロック図である。 実施例2のNOTES用外科手術システムを用いたNOTES用外科手術方法の主要手順を示すブロック図である。 実施例2の別の変形実施形態のサーキュラー吻合装置のアンビル部挿入補助具の主要構成概念を示し、アンビル部との連結状態での生体管内挿入中における縦断面図である。 図34に引続き、アンビル部とアンビル部挿入補助具の離脱状態でリニア切断/縫合装置による生体管病変部切断及び巾着縫合後の縦断面図である。 実施例2のまた別の変形実施形態のNOTES用外科手術システムを用いたNOTES用外科手術方法の主要手順を示すブロック図である。 実施例1のまた別の変形実施形態のサーキュラー吻合装置のアンビル部とヘッド部の連結状態の縦断面図である。 実施例2のまた別の変形実施形態のサーキュラー吻合装置のロック部が開いた状態のヘッド部の縦断面図である。 従来の消化管吻合装置の一例を示す外観図である。 従来の切断/吻合装置の一例を示す外観図である。
以下、本発明の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システムを最良に実施するための形態の具体例を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態(実施例1)のNOTES用外科手術システムの主要構成概念を示す概念図、図2は実施例1のNOTES用外科手術システムのサーキュラー吻合装置1の主要構成概念を示す透視図、図3は図2のヘッド部4の縦断面図、図4の(a)はアンビル部3の縦断面図、(b)は(a)のP−P矢視断面図、図5はアンビル部3とヘッド部4の連結状態の縦断面図、図6は図2の操作部6の主要構成概念を示す縦断面図、図7はアンビル部3とヘッド部4の離脱状態の縦断面図、図8は図6のE部の拡大断面図である。なお、ここに添付した図面はいずれもノットスケールで表現された主要構成概念を示す概念図であり、特に図3乃至5及び7は内部構造を分かり易くするため軸方向に比べて径方向を拡大して表現している。
実施例1のNOTES用外科手術システムは、図1に示すように、生体Mの自然開口部Maから病巣部を有する生体管T内に挿入され、前記生体管病巣部が切断除去されるとともにその生体管の切断端部双方が巾着縫合された後に、その生体管の切断端部双方同士の吻合を生体管T内から行うサーキュラー吻合装置1と、別途開口された内視鏡用生体腔Mb又はMdからカニューレMcを介し挿入されて生体管T外から生体管病巣部T3を切断するとともにその生体管の切断端部双方を巾着縫合して除去するリニア切断/縫合装置500とを具備し、さらに、このNOTES用外科手術を行う際に、別途複数の内視鏡用生体腔Md又はMb等から挿入され、生体管外から観察するための複数の内視鏡600が備えられていることが望ましい。
実施例1のサーキュラー吻合装置1は、図1、2に示すように、主軸(X軸)に沿って後方に突設されたアンビル軸34を有し先端部を構成するアンビル部3、アンビル部3に対向して生体管Tの吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45(図3参照)を備えたヘッド部4、及びヘッド部4に接続された長尺可撓性の支持軸部5を有する生体管内挿入本体2と、生体管内挿入本体2の後端部に接続され、アンビル軸34及びヘッド部4内にそれぞれ設けられて相互に係脱可能な被ロック部35(図4参照)、ロック部54(図3参照)を備える連結機構のロック及びロック解除操作や、吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45の駆出操作などを制御する操作部6とから概略構成されている。
ヘッド部4は、図3に示すように、後端部が支持軸部5の外径と略等しくなるようにテーパ状に縮径されたヘッド外筒41と、ヘッド外筒41内の前端部に嵌入され、複数の吻合用ステープル10をそれぞれ収容するステープル収容スロット44aが2重同心円周上に穿設された(図2参照)円筒状のステープルカートリッジ44と、ステープルカートリッジ44内に同心円筒状に配置された円筒状のサーキュラーカッター45と、ヘッド外筒41の後端部側に嵌入され、前端面に吻合用ステープル10を駆出する円筒状のステープル駆出フィンガ43及びサーキュラーカッター45の後端を固設して吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45を同時に主軸(X0軸)方向前方に駆出するステープル/カッター駆出部材42と、を備えている。
また、ヘッド部4の中央部には、操作部6から支持軸部5に至る内部中央に挿通されて(図6参照)同心円管状に配置されたプッシュ管7及び連結管53の前端部7a、53aがヘッド部4内まで併設されている。連結管53は、後端部が操作部6内に固定されている。プッシュ管7の詳細については、後述する。
ステープル/カッター駆出部材42は、ドライバーチューブ52の前端部に連結されており、後述する操作部6の操作によりドライバーチューブ52を介して(図6参照)前後方向に往復移動可能に連結管53の外面に遊嵌されている。このステープル/カッター駆出部材42の前進(駆出)操作により複数の吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45が同時に前方に駆出される。
これらヘッド部4の上記部材は、従来の例えば前記特許文献1等に記載されたものとほとんど同様の構成とすることができる。
プッシュ管7の前端部7aには、後述するアンビル部3の後方に突設されたアンビル軸34の被ロック部35を係脱可能に捕捉してロックするロック部54が設けられている(図3、5参照)。このロック部54及びプッシュ管7の構成及び作用については後述する
プッシュ管7は、前端部7aのロック部54を介して、後述する操作部6の操作によりヘッド部4側に引き寄せられたアンビル部3のアンビル軸34先端部を内部に嵌入させるとともに、反対にアンビル軸34を先端側に押し出してロック部54から離間させるように、前後方向に往復移動可能に連結管53内に遊嵌されている(図5、6参照)。
プッシュ管7内には、操作部6から支持軸部5に至り挿通されたいずれも後述するワイヤレス内視鏡挿入管部121の内視鏡先端部122がプッシュ管7の前端部7a近傍まで併設されているとともに、ガイド細線部材であるガイド電線100が挿通されている(図3乃至6参照)。このプッシュ管7内の構成はアンビル部3の構成とともに、従来の技術にない本発明の主要な特徴の一部を示す構成となっており、これらの構成及び作用については詳しく後述する。
アンビル部3は、図4に示すように、円筒状のアンビル31と、アンビル31の前端部に着脱可能に装着され、先端面が小さな凸曲面状に形成された突出部を有する中空略円錐体形の先端キャップ36と、アンビル31の後端部内面に形成された溝部31aに嵌合され、サーキュラーカッター45の刃先を受け止める円筒状の裏打ちワッシャ37と、アンビル31内の後方部に主軸(X軸)に沿って突設され、套管針34bが後端部に接続されたアンビル軸34と、アンビル31内面に立設されたブラケット32に取り付けられ、後端側中央部に設けられたアンビル軸支持部33cにアンビル軸34を回転自在に支持してアンビル軸34に対する傾斜姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御機構30と、変形可能なひだを有し、外周部が溝部31aと裏打ちワッシャ37との間に挟設され、内周部がアンビル軸支持部33c近傍のアンビル軸34に挿通固着されてアンビル部3内を密閉するフレキシブルカバー38と、を備えている。
アンビル31の後端面には、前記対向するヘッド部4内のステープルカートリッジ44の先端面の2重同心円周上に穿設された複数のステープル収容スロット44aから駆出される複数の各吻合用ステープル10の先端を受け止めて前記生体管Tの病巣部T3切断端部双方同士を吻合する状態に吻合用ステープル10を成形するための複数のステープル成形溝31bがステープル収容スロット44aに対応した2重同心円周上に穿設されている。
アンビル軸34の後端には、後端にモノポーラ電極部34cを有する套管針34bが絶縁体34aを介して接続されている。アンビル軸34、絶縁体34a及び套管針34bはいずれも略同径に連結され、モノポーラ電極部34cを有する套管針34bの後端部は後述する生体管巾着縫合部T1a、T2a部位(図7参照)を貫通し易いように尖鋭状に形成されている。この絶縁体34a及びモノポーラ電極部34cを備える理由については、後述する。
モノポーラ電極部34cは、図4(a)、(b)に示すように、套管針34bの後端部外周面に軸方向に沿って狭小面積となるように適宜長の細帯状に露出し埋設されている。この細帯状のモノポーラ電極部34cの露出幅及び長さは、生体管巾着縫合部T1a、T2a部位(図7)の管壁厚さなどの特性に適応するように設定される。
モノポーラ電極部34cが套管針34bの後端部外周面に狭小面積の細帯状に露出し埋設されていることから、モノポーラ電極部34cへのモノポーラ電流通電による生体管巾着縫合部T1a、T2a部位(図7)の焼灼が順次軸方向に移動して行われるため焼灼効率をアップさせることができる。
また、套管針34bが連結されたアンビル軸34は、アンビル軸支持部33cに回転自在に支持されて後述する回転手段に連結され、モノポーラ電極部34cにモノポーラ電流を通電する際にこの回転手段により回転される。
モノポーラ電極部34cにモノポーラ電流を通電する際に、套管針34bが連結されたアンビル軸34が回転することにより、モノポーラ電極部34cへのモノポーラ電流通電による生体管巾着縫合部T1a、T2a部位(図7)の焼灼部の焼き付きを防止してさらに一層焼灼効率をアップさせることができる。
また、絶縁体34aの前方近傍のアンビル軸34の外面には、ヘッド部4内のプッシュ管7の前端部7aに設けられたロック部54に係合ロックされる凸面体形状の被ロック部35が形成されている。
このロック部54及び被ロック部35からなる連結機構は、図5、8に示すように、前記生体管Tの病巣部T3切断端部双方同士を吻合する際に、アンビル部3をヘッド部4に対面状態に後述する所定のギャップEを有して連結保持する機能、及びヘッド部4内のステープルカートリッジ44先端面の複数のステープル収容スロット44aとアンビル31後端面の複数のステープル成形溝31bとが相互に正対するようにアンビル部3とヘッド部4の主軸(X及びX0軸)回りの位置決め機能を備えることが必要である。
このため、連結機構は、従来の例えば前記特許文献1等に記載された種々の実施の形態と同様の構成とすることができるが、この実施の形態では一例として、相互に主軸(X、X0軸)周りの回転が拘束されて主軸方向に移動自在に摺接するスプライン機構が形成されている。すなわち、ロック部54の凹面体形状例えば円筒状内面には凹状スプライン溝(雌スプライン歯)54aが、被ロック部35の凸面体形状例えば円筒状外面には凸状スプライン歯(雄スプライン歯)35aが相互に係合(歯合)するように形成され、これにより、ヘッド部4内のステープルカートリッジ44のステープル収容スロット44aとアンビル31のステープル成形溝31bとが相互に正対するようにアンビル部3とヘッド部4の主軸(X及びX0軸)回りの位置決めが規定される。
なお、被ロック部35及びロック部54のそれぞれ前後両端段差部の外周角部はカットされ、後述する生体管Tの巾着縫合部T1a、T2a部位の焼灼開口部を貫通し易いとともに、被ロック部35がロック部54内に嵌入して係合し易いように、滑らかな傾斜面35b、54bを有している。
また、ロック部54は、例えば電圧を印加することにより収縮する性状を有する電場応答性高分子(EAP:Electroactive Polymer)材料から構成することができる。この場合、ロック部54は、電圧を印加することにより収縮して被ロック部35を緊迫保持してロックし、電圧を遮断することにより被ロック部35の緊迫ロックを解除する。
誘電エラストマーであるEAP材料を強い電場の中に置くと、電場の方向に収縮し、電場と垂直な方向には膨張する。この変形力は「マクスウェル応力」と呼ばれている。例えば、いずれも図示しないが、帯電した2枚の電極板の間にEAP誘電体を挟み、ゴムのような弾性を持つコンデンサー様の部材とし、これに電圧をかけると、一方の電極にはプラスの電荷が、反対側の電極にはマイナスの電荷が蓄えられる。電極間に引力が生じ、この力によってEAP誘電体が押しつぶされ、面方向に膨張する特性を利用することができる。このようなEAP材料は、例えば、米国のアーティフィシャル・マッスル・インコーポレーテッド(Artificial Muscle Inc、)、サンタ・フェ・サイエンス・アンド・テクノロジー(Santa Fe Science and Technology)や日本のイーメックス株式会社などにより製造あるいは販売されている。
アンビル軸34の後端に連結された套管針34b後端部のモノポーラ電極部34cには、操作部6からヘッド部4に至りプッシュ管7内を経て挿通されたガイド細線部材であるガイド電線100が連結されている。このガイド電線100は、前記生体管Tの病巣部T3切断端部双方同士を吻合する際に、ガイド電線100を巻取ることにより離間したアンビル部3をヘッド部4に引き寄せる機能と、この引き寄せ(ガイド電線100巻取り)を継続してアンビル部3をヘッド部4に連結/ロックした状態に保持する機能及びガイド電線100解放によるアンビル部3とヘッド部4との離間及びロック解除が可能となる補助機能と、アンビル軸34が前記アンビル部側及びヘッド部側生体管T1、T2双方の巾着縫合部T1a、T2a部位を貫通してヘッド部4側に牽引されるようにモノポーラ電極部34cにモノポーラ電流を通電することにより前記アンビル部側及びヘッド部側生体管T1、T2双方の巾着縫合部T1a、T2a部位を順次焼灼して套管針34bの挿通による焼灼開口部を形成する機能との3つの機能を有する。絶縁体34aは、アンビル軸34からアンビル部3側へのモノポーラ電流の通電を遮断する。
このアンビル部3及びヘッド部4の連結/ロック時のガイド電線100巻取り保持/解放により、前記EAP材料等によるアンビル部3及びヘッド部4の緊迫ロック/ロック解除機構を省略することもできる。
アンビル姿勢制御機構30は、アンビル軸34の主軸すなわちX軸に対して直交する2軸Y、Z軸回りにそれぞれ揺動自在な2軸揺動機構33と、アンビル軸支持部33cに設けられたY軸及びZ軸回り角度センサー305、306と、2軸揺動機構33をY軸及びZ軸回りに駆動する駆動手段と、を備えている。
この実施例1における2軸揺動機構33は、アンビル31内面のブラケット32に固定される第1の枠体33fにY軸回りに揺動自在な第2の枠体33bが設けられ、この第2の枠体33bにZ軸回りに揺動自在なアンビル軸支持部33cが設けられたジンバル機構からなる。
アンビル軸34は、図4に示すように、アンビル軸支持部33c内に挿通されて回転自在に支持され、先端部が前記回転手段であるアンビル軸回転モータ307の回転軸に連結されている。この場合、第1の枠体33fのX軸回り中心部には、アンビル軸回転モータ307を干渉しないように挿通する非干渉孔33eが開口されている。
また、前記駆動手段は、第2の枠体33bをY軸回りに駆動制御するY軸サーボモータ300及びアンビル軸支持部33cをZ軸回りに駆動制御するZ軸サーボモータ301から構成することができる。これにより、アンビル軸34の傾斜姿勢を高精度に素早く自動制御することができる。
さらに、アンビル部3内には、Y、Z軸サーボモータ300、301及びY、Z軸回り角度センサー305、306用の電源となる電池302と、これらの制御信号を操作部6とワイヤレスで遣り取りするワイヤレス送受信器303が備えられている。
サーキュラー吻合装置1の支持軸部5は、図2、3、6に示すように、前端部がヘッド部4のヘッド外筒41に連結され、後端部が操作部6の操作部筐体61に連結された外管51と、外管51の内部に順次同心円状に挿通されて併設された前記ドライバーチューブ52、連結管53及びプッシュ管7とから構成され、プッシュ管7内には前記ワイヤレス内視鏡挿入管部121及びガイド電線100が挿通されている。これら支持軸部5を構成あるいは内部を挿通する部材は、いずれも可撓性材料からなっており、従来のサーキュラー吻合装置や内視鏡などの医療用機器に用いられている部材を適用することができる。
サーキュラー吻合装置1の操作部6は、図6に示すように、前端部に支持軸部5の外管51が連結された略円筒型の操作部筐体61、プッシュ管7を前進/後退させるプッシュ管駆動機構64、吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45を駆出させるステープル/カッター駆出機構66を備えている。この実施例1では、プッシュ管駆動機構64及びステープル/カッター駆出機構66はいずれも電動式で、従来の特許文献1等のサーキュラー吻合装置の手動式の調節用ノブ機構及びステープル/カッター駆出ハンドル機構とは異なっている。
プッシュ管駆動機構64は、主に、中央内部に挿通され前後軸方向に摺動自在に併設されたプッシュ管7の後端とU字型クリップ76を介して連結された雄ねじ軸72と、操作部筐体61の後端部に固設されたプッシュ管駆動モータ90と、前端部が操作部筐体61内面に立設されたブラケット61bに回転自在に支持されるとともに中空内部前端側に形成された雌ねじ部62bが雄ねじ軸72に螺合され、雄ねじ軸72が遊嵌し挿通する中空内部後端側のモータ軸連結孔62aにプッシュ管駆動モータ90の回転軸90aが嵌合連結された回転ナット62と、から構成されている。
プッシュ管駆動モータ90に駆動される回転ナット62の正/逆回転により、回転ナット62に螺合された雄ねじ軸72の前/後軸方向の推進力でプッシュ管7が前/後進する。この際、側面に回転止めねじ78が挿通されたU字型クリップ76により、プッシュ管7の軸回り回転が規制されている。プッシュ管7に連結された雄ねじ軸72は、通常は図6に示すように、退避位置に後退している。
なお、プッシュ管7の前進/後退と連動して指示器窓61dの図示しない目盛に沿って前後に傾動し、ステープル/カッター駆出部材42の所定駆出ストロークを示す指示器やステープル/カッター駆出機構66の誤作動防止用の安全機構等の小部材は、従来の種々の実施形態のサーキュラー吻合装置と同様に構成できるためここでは図示及び詳細な説明を省略している。前記安全機構は、アンビル部3がヘッド部4に対し所定ギャップE(図8参照)を有して連結/ロックされると、指示器と係合して指示器を指示器窓61dの図示しない目盛に沿って後方に傾動し、ステープル/カッター駆出部材42の所定駆出ストロークを示す。
前記アンビル部3及びヘッド部4のロック時における両者の間の所定ギャップEは、図8に示すように、アンビル部3側の生体管T1及びヘッド部4側の生体管T2の生体管壁厚さを加えた値に略等しい。
ステープル/カッター駆出機構66は、外周に雄ねじ52bが形成され、連結管53が内部に遊嵌/挿通してステープル/カッター駆出部材42を前方に押し出すドライバーチューブ52の後端部に連結された雄ねじチューブ52aと、外周前半部に外歯65aが形成されるとともに中空前半部に雌ねじ65bが形成されて雄ねじチューブ52aに螺合し、中空後半部65cが連結管53に回転自在に勘合し支持された外歯付回転ナット65と、操作部筐体61の前端下部開口部61cに固設されたステープル/カッター駆出モータ91と、先端部に雄ねじチューブ52aの外歯65aと歯合するピニオン63aが形成され、後端部がステープル/カッター駆出モータ91の回転軸に連結されたステープル/カッタードライブシャフト63と、から構成されている。
ドライバーチューブ52に連結された雄ねじチューブ52aは、通常は図6に示すように、退避位置に後退している。ステープル/カッター駆出モータ91に駆動される外歯付回転ナット65の正/逆回転により、外歯付回転ナット65に螺合された雄ねじチューブ52aの前/後軸方向の推進力を受けたドライバーチューブ52が前/後進する。この際、例えば連結管53とプッシュ管7との間に設けられた図示しないキー/ガイド溝機構により、プッシュ管7の軸回り回転が規制されている。
この実施例1では、さらに、操作部6の内部に、アンビル軸34の套管針34b後端部のモノポーラ電極部34cに連結され、ヘッド部4からプッシュ管7内に至り挿通されてプッシュ管7の後端下部に開口された一対のローラ付きガイド口部7gから引き出されたガイド電線100を図示しないモータにより巻き取りあるいは逆に解放する巻取り装置110、及びヘッド部4からプッシュ管7内に至り挿通されてプッシュ管7の後端上部に開口された一対のローラ付きガイド口部7bからU字状に屈曲されて引き出された挿入管部121とその後端に連結されたワイヤレス内視鏡ユニット130とを有するワイヤレス内視鏡120を備えている。
前記従来の安全機構及び指示器等による機械的制御構成に換えて、アンビル部3に直結するガイド電線100の出入り量を例えば巻取り装置110の巻取り量検出センサー(図示しない)などで捕らえることによりアンビル部3とヘッド部4との間の所定ギャップE及び吻合用ステープル10の所定ストロークを表示させることやステープル/カッター駆出モータ91などのモータ駆動インターロックによる安全電子制御構成とすることもできる。この実施の変形実施形態によれば、従来の安全機構及び指示器等による複雑な機械的制御構成を省き、操作部6の構成を簡略化できる。
図9は、ワイヤレス内視鏡120の主要構成概念を示す概念図で、(a)は側面図、(b)は内視鏡先端部122の正面図である。
この実施例1のワイヤレス内視鏡120は、先端部に内視鏡先端部122を有するフレキシブルな挿入管部121と、挿入管部121の後端に連結されたワイヤレス内視鏡ユニット130とからなり、従来の例えば特表2004−524076号公報等に記載のものと同様に構成することができる。このため、詳細な説明は省略する。
内視鏡先端部122は、図9(a)、(b)に示すように、先端面に、例えば画像形成状態を最適化するのに好適な楕円形状などの凸曲面状に形成されて挿入管部に装着された光学窓124と、中央部に配置されたCMOS撮像装置125と、CMOS撮像装置125の周辺部に複数(図示では4個)等配された発光ダイオード(LED)126と、下端周縁部に例えばエアや洗浄水供給あるいは血液や水分等吸引用のユーティリティーチャンネル127を備えたユーティリティーチャンネル部121aとを備えている。
また、内視鏡先端部122の内部には、ワイヤレス内視鏡ユニット130と制御及び画像信号等を遣り取りするワイヤレス送受信器131と、CMOS撮像装置125及びワイヤレス送受信器131の電源用の電池132とを備えている。
この実施例1では、低電力構成要素の発光ダイオード(LED)126及びCMOS撮像装置125を用いることにより、電源用の電池132を用いることが可能となっている。CMOSは、CCDに比べて低消費電力及びシステムオンチップの点で有利である。
ワイヤレス内視鏡ユニット130内には、いずれも図示しないエア/洗浄水供給源、エア/洗浄水供給/血液や水分等吸引用のユーティリティー制御装置、内視鏡先端部122を動かすための制御ノブ及びこれらの制御信号を操作部6と遣り取りするためのワイヤレス送受信器等を備えている。
CMOS撮像装置125からの画像データなどの信号は、種々のデジタル又はアナログ変調技術の例えばマイクロ波又は無線周波数を使用しワイヤレス送受信器131を介して操作部6のワイヤレス送受信器(図示しない)に送信される。例えば、無線チャンネルによるデジタル画像の送信には、FSK(周波数偏移変調)変調技術を使用することができる。画像形成ユニットのいくつかの構成要素、例えば画像センサー及び照射源は、単回使用の電池操作ユニットである。このようなワイヤレス内視鏡120は、通常のワイヤ式内視鏡よりも一層操作性が優れるという利点ある。
操作部筐体61の上部には、図1に概念的に示すように、少なくとも内視鏡画像モニター、アンビル軸角度モニター、プッシュ管駆動モータ運転LED(プッシュ管駆動モータ90運転表示灯)、ステープル/カッター駆動モータ運転LED、内視鏡ON/OFF SW(ワイヤレス内視鏡120の運転用スイッチ)、ガイド電線解放/巻取りSW(巻取り装置110のガイド電線100解放/巻取りスイッチ)、モノポーラON/OFF SW(モノポーラ電流ON/OFFスイッチ)、アンビル軸回転/停止SW、X軸サーボモータ運転LED、Y軸サーボモータ運転LED、アンビル軸回転モータ運転LED、アンビル軸姿勢制御ON/OFF SW、プッシュ管前進・後退SW、ステープル/カッター駆出/後退SW、さらに図示しないが、アンビル部3及びワイヤレス内視鏡120内のワイヤレス送受信器303、131等と制御及び画像信号等を遣り取りするワイヤレス送受信器及び電池などを備える操作ユニット140が設けられている。
この操作ユニット140の上記構成によるワイヤレス操作によって、後述するサーキュラー吻合装置1の操作が行われる。
図10は、実施例1のNOTES用外科手術システムのアンビル部姿勢制御システムの主要構成概念を示すブロック図である。
この実施例1のアンビル部姿勢制御システムは、ヘッド部4内に設けられ、ヘッド部4の主軸X0軸に直交する2軸Y0軸、Z0軸回り角度センサー401、402及びこれら角度センサー401、402の出力をワイヤレス送信するヘッド部側送受信器403と、アンビル部3内に設けられ、ヘッド部側送受信器403からY0、Z0軸回り角度センサー401、402の出力を受信するアンビル部側送受信器303と、アンビル姿勢制御機構30のY、Z軸回り角度センサー305、306の出力とアンビル部側送受信器303からのY0、Z0軸回り角度センサー401、402の出力とが入力されてそれぞれの角度データを検出する角度検出部311、及び角度検出部311からの角度データに基づいて第2の枠体33b及びアンビル軸34のそれぞれの回転角度指標値を算出する指令算出部312を有し、それらの回転角度指標値を基にする第2の枠体33b及びアンビル軸34の角度指令値を生成する角度指令生成部310と、角度指令生成部310からの角度指令値に基づき、Y、Z軸サーボモータ300、301に対して個別にサーボ制御を行うY、Z軸制御部321、322を有する駆動制御部320と、を有する。
ヘッド部4から離間して生体M(図1参照)内で定まらない姿勢すなわちヘッド部4に対し傾斜状態で浮遊しているアンビル部3をガイド電線100により牽引してヘッド部4に連結する場合、前記アンビル姿勢制御システムにより、アンビル部3の套管針34b後端部がガイド電線100により牽引されてアンビル軸34の被ロック部35をロックするアンビル軸連結部であるロック部54内又はロック部54の後端部が連設するプッシュ管7前端部7a近傍内に当接した状態の套管針34bの後端部を基点(一時的固定点)として、その時点のヘッド部4のY0、Z0軸回り角度センサー401、402からの角度データに略一致するようにアンビル軸34の目標角度が与えられてアンビル部3の姿勢が自動制御される。そして、アンビル軸34の主軸X軸とヘッド部4の主軸X0軸とが略一致すると、図5に示すように、アンビル軸34はプッシュ管7内に容易に嵌合してアンビル部3とヘッド部4との連結/ロック状態とすることができる。
以上記したように、本発明のサーキュラー吻合装置1は、前記ワイヤレス制御によりアンビル軸34に対するアンビル部3の姿勢制御を行うアンビル姿勢制御機構30、套管針34b後端部のモノポーラ電極部34c、モノポーラ電極部34cに連結されたガイド電線100及びその巻取り装置110、プッシュ管7を前後軸方向に移動させてアンビル部3を前方に押し込みヘッド部4から離脱させるなどプッシュ管7の前進/後退を行うプッシュ管駆動モータ90、吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45を前進/後退させるステープル/カッター駆出機構66、ヘッド部4内のプッシュ管7の前端部まで挿通されたワイヤレス内視鏡120等を備え、全てワイヤレス電子制御化されている点が、従来の前記特許文献1等に記載されたサーキュラー吻合装置とは異なる構成の特徴点である。これら構成の作用については、さらに詳しく後述する。
図11は本発明の一実施の形態(実施例1)によるNOTES用外科手術システムのリニア切断/縫合装置500の主要構成概念を示す透視図、図12は図11のエンド・エフェクタ503の上顎部504開口状態の縦断面図、図13はエンド・エフェクタ503の上顎部504閉口状態の縦断面図、図14は図13のA−A矢視断面図、図15は図13のB−B矢視断面図、図16は図13のC−C矢視断面図である。
本発明の実施例1のリニア切断/縫合装置500は、図1、11に示すように、先端側から、開閉可能な上顎504、上顎504に対向して生体管Tの縫合用ステープル511と先端側及び後端側の両方向から中間部に向けてそれぞれ往復移動可能な一対のリニアカッター558、559(図12、13参照)とを備えた下顎505を有するエンド・エフェクタ503、及びエンド・エフェクタ503に接続された長尺可撓性の支持軸部506を有する生体腔内挿入本体501と、支持軸部506に接続されて前記縫合用ステープル及びリニアカッターの駆出操作を制御する操作部602とから概略構成されている。
本発明のリニア切断/縫合装置500は、特に一対のリニアカッター558、559及びこれらを駆動するための後述する切断/縫合ドライブ機構520(図12参照)が従来の例えば前記特許文献2等に記載されたリニア切断/縫合装置とは異なる主要な特徴点であり、この点を除く上記の構成部材は従来の種々の実施形態のリニア切断/縫合装置と同様の構成とすることができる。
実施例1の下顎505は、例えば図12に示すように、後端部550bが直立した略逆向きL字状に形成された平面長方形(図16参照)の下顎本体550と、下顎本体550の上顎504との対向面である上面に着脱自在に嵌装され、複数の縫合用ステープル511が長手方向直線状に収容されたステープルカートリッジ510と、ステープルカートリッジ510の下面側に対向して穿設されたチャンネル551内に設けられ、一対のリニアカッター558、559を相互に前後逆方向に往復移動する切断/縫合ドライブ機構520と、を備えている。
後端部550bの直立部には、前端面に穿設され、上顎504の後端部を係合/支持して上下方向にスライドさせる蟻溝型スライド溝550a(図15参照)及び前後方向に穿設された上部軸支持穴552内に回転自在に挿通された上顎開閉ドライブシャフト554が設けられている。
ステープルカートリッジ510には、複数の縫合用ステープル511をそれぞれ収容する複数のステープル収容スロット512が上下方向に貫通して2列直線上に穿設されている(図11参照)。
切断/縫合ドライブ機構520は、図12乃至14、16に示すように、下顎505のチャンネル551下部の長手方向に穿設された下部軸支持穴553内に回転自在に並設され、前半部と後半部とに左右いずれか逆ねじの雄ねじ555a、555bが形成された切断/縫合ドライブシャフト555と、切断/縫合ドライブシャフト555の左右逆ねじの雄ねじ555a、555bにそれぞれ螺合してチャンネル551内を相互に前後逆方向に往復移動することにより複数の縫合用ステープル511を順次駆出するための楔機能を有する傾斜面556a、557aが形成された先側ステープル駆出駒556及び後側ステープル駆出駒557と、からなっている。
一対のリニアカッター558、559は、共にステープルカートリッジ510の左右いずれか一方の側面に沿って近接通過するように配置され、図12、13に示すように、それぞれ先側ステープル駆出駒556及び後側ステープル駆出駒557上に載置され、双方の刃先が対向するように配置されて上顎504側に向け立設されている。リニアカッター558、559の上部先端刃先には、それぞれ凹状切欠き部558a、559aが形成されている。この凹状切欠き部558a、559aは、前記サーキュラー吻合装置1のガイド電線100を切らずに生体管T(図1参照)のみを切断するための逃げ機能を有する。
また、一対のリニアカッター558、559の上部先端刃先は、図13に示す切断/縫合ドライブシャフト555の中央部555cで合致するときに、鋏の刃と同様なすれ違い重合するように構成することが望ましい。これにより、生体管T(図1)の切断が有効的に行われる。この際にも、凹状切欠き部558a、559aは、サーキュラー吻合装置1のガイド電線100を切らずに生体管Tのみを切断するための逃げ機能を保持するように形成される。
上顎開閉ドライブシャフト554及び切断/縫合ドライブシャフト555は、それぞれ後端部にカップリング561、563を介して操作部602の後述するモータにより駆動され、支持軸部506内に挿通されたフレキシブル駆動シャフト560、562と連結されている。
上顎504は、従来の種々のリニア切断/縫合装置と同様の構成とすることができるが、この実施例1では、図12、15に示すように、下顎505に対応する平面長方形の上顎本体540と、上顎本体540の下面に下顎505のステープルカートリッジ510と対向するように配置されたステープルガイド544と、上顎本体540の後端部に穿設された略長方形の溝部541に設けられ、上顎504を上下方向に開閉する上顎開閉機構530と、を備えている。上顎本体540の後端面には、下顎本体550の後端部550b直立部の蟻溝型スライド溝550aにスライド自在に係合して支持される蟻溝型スライド溝542が形成されている。
ステープルガイド544の下面には、対向するステープルカートリッジ510の複数のステープル収容スロット512(図11参照)から駆出される縫合用ステープル511の先端を受け止めて生体管T(図1参照)の病巣部T3断端部を縫合して閉鎖する状態に縫合用ステープル511を形成するための複数のステープル成形溝544aが、ステープルカートリッジ510のステープル収容スロット512(図示11)に対応して2列直線上に穿設されている。
上顎開閉機構530は、従来のリニア切断/縫合装置とは異なり、例えば図12乃至15に示すように、上顎本体540の溝部541の一方の側面に形成されたラック543と、先端部にラック543と歯合するピニオン554aが形成された上顎開閉ドライブシャフト554と、下顎本体550の蟻溝型スライド溝550aにスライド自在に係合/支持される上顎本体540の蟻溝型スライド溝542と、からなっている。上顎開閉ドライブシャフト554が正逆回転してピニオン554aに歯合するラック543を介し上顎本体540を上下方向にスライドさせることにより、上顎504が下顎505に対して開閉する。
次に、以上記した本発明のサーキュラー吻合装置1及びリニア切断/縫合装置500を有するNOTES用外科手術システムを用い、生体管T例えば腸管の病巣部T3を切除してその生体管の切断端部双方同士を吻合するNOTES用外科手術方法について、図1乃至17を参照し説明する。
図17は、本発明の一実施形態(実施例1)のNOTES用外科手術システムを用いたNOTES用外科手術方法の主要手順を示すブロック図である。
生体M例えば人の生体管Tとして腸管を例にした場合の実施例1のNOTES用外科手術方法は、次のような主な段階を有する。
先ず、各種診断により特定された腸管Tの病巣部T3を外部から内視鏡600を用いて観察するための適宜複数個の内視鏡用腹腔Mb、Mdを腹部に開口する(内視鏡用腹腔施術段階1S)。
内視鏡用腹腔Md、MbからカニューレMcを介し内視鏡600を挿入して腸管Tの病巣部T3を外部から確認する(外部病巣部確認段階2S)。これ以降の各段階においても、詳細な説明は省略するが、引き続きこの内視鏡600により、さらにサーキュラー吻合装置1及びリニア切断/縫合装置500の各操作ユニット140、509の各種のモニター及び運転表示灯LEDを介して注意深く腸管Tの内部から観察/確認しながら慎重に外科手術が行われる。
前記外部病巣部確認2S後、サーキュラー吻合装置1のアンビル部3がヘッド部4に連結された状態の生体管内挿入本体2を人体Mの自然開口部である例えば肛門Maから腸管T内の病巣部T3を先端のアンビル部3が十分通過するまで挿入する(サーキュラー吻合装置挿入段階11S)。このとき、図1に示すように、アンビル部3は、套管針34b後端部のモノポーラ電極部34c(図4)が腸管病巣部T3の先端側近傍位置C1を通過した腸管T1内まで挿入される。
次に、腸管T1内まで挿入されたアンビル部3を内視鏡600の図示しない先端処置具により位置ずれしないように保持して、サーキュラー吻合装置1の操作部6の巻取り装置110の解放操作によりガイド電線100を解放するとともにプッシュ管駆動モータ90の前進操作によりプッシュ管7を前進させてアンビル軸34の連結機構を介してアンビル部3を前方に押出すことによりヘッド部4から離間させて前記腸管T1内に残置した状態で、引き続きヘッド部4側の生体管内挿入本体2を徐々に引き抜き、ヘッド部4の前端面が腸管病巣部T3の後端側近傍位置C2を通過した腸管T1内まで後退させる(アンビル部離間段階12S)。この際に、プッシュ管駆動モータ90の後退操作によりアンビル軸34とのロック解除(被ロック部35からロック部54が係合解除され離脱)を行ってプッシュ管7を退避位置(図5、図6参照)まで後退させる。このアンビル部離間操作は、腸管Tの外部から内視鏡600により観察/確認するとともに、内視鏡先端部122がサーキュラー吻合装置1のヘッド部4内まで挿通されたワイヤレス内視鏡120により腸管Tの内部からも観察/確認する。
前記アンビル部離間が内視鏡600及びワイヤレス内視鏡120により確認した後、内視鏡用腹腔Mb又はMdからカニューレMcを介してリニア切断/縫合装置500のエンド・エフェクタ503が閉口された状態の生体腔内挿入本体501を前記腸管病巣部T3の近傍まで挿入する(リニア切断/縫合装置挿入段階21S)。
なお、前記アンビル部離間段階12Sで、リニア切断/縫合装置500のエンド・エフェクタ503により、腸管T1内に挿入されたアンビル部3を腸管T1ごと外側から把持した状態で、ヘッド部4側の生体管内挿入本体2を引き抜き腸管T1のC2位置まで後退させることもできる。これにより、アンビル部3を腸管病巣部T3の前端側近傍位置C1に保持した状態で、ヘッド部4を病巣部T3の後端側近傍位置C2に正確に離間することができる。
引き続き、リニア切断/縫合装置500の操作部602の顎開閉モータ507を駆動操作しエンド・エフェクタ503の上顎504を開口して前記腸管病巣部T3の前端側又は後端側近傍位置C1、C2のいずれか一方を把持するように顎開閉モータ507を駆動操作しエンド・エフェクタ503の上顎504を閉口させる(腸管病巣部端部把持段階22S)。この際、エンド・エフェクタ503が上下顎504、505の開口部の長手方向中央部(切断/縫合ドライブシャフト555の中央部555cに相当する)が前記C1又はC2部の腸管T3の中心軸に略一致する状態で把持していることを内視鏡600により腸管T3の外部から確認する。
前記腸管病巣部端部把持を内視鏡600により確認した後、操作部602の切断/縫合モータ508を駆動操作しエンド・エフェクタ503の下顎505内の一対の先側ステープル駆出駒556及び先側リニアカッター558と後側ステープル駆出駒557及び後側リニアカッター559とをそれぞれ前後逆方向からエンド・エフェクタ503の開口部の中央部まで相互に接近する方向に移動することにより、図7に示すように、複数の縫合用ステープル511を前後両端から順次駆出して前記サーキュラー吻合装置1のガイド電線100を包み込むように腸管病巣部T3のC1、C2部のいずれか一方を横断方向直線状に巾着縫合する(以下、巾着縫合部T1a又はT2aという)と同時に、中間部にそれぞれ前記逃げ用凹状切欠き部558a、559aを有するリニアカッター558及び559(図12、13参照)によりサーキュラー吻合装置1のガイド電線100を切らずに腸管病巣部T3のみを横断方向に前後両側から挟むように直線状に切断する(腸管病巣部一方端切断/縫合段階23S)。
引き続き、腸管病巣部T3のC1、C2部位の他方を前記腸管病巣部端部把持段階22S及び腸管病巣部一方端切断/縫合段階23Sと全く同様の手順により横断方向直線状に切断し巾着縫合して閉鎖する(腸管病巣部他方端切断/縫合段階24S)。
前記腸管病巣部一方端及び他方端切断/縫合段階23S、24Sにおいて、各縫合用ステープル511は上顎504のステープルガイド544下面のステープル成形溝544aと先側、後側ステープル駆出駒556、557との間で押圧されて前記腸管T1のC1又はT3のC2部位のいずれか一方の腸管T1又はT3を横断方向直線状に縫合する状態に成形され、一対の前後側リニアカッター558、559の各刃先は腸管病巣部T3のC1(腸管T1側)、C2(腸管T2側)部位のいずれか一方を前後から挟み込むようにして横断方向直線状に切断する。一対のリニアカッター558、559は、共にステープルカートリッジ510の左右いずれか一方の側面に沿って通過するように配置されているため、C1、C2部に対して腸管病巣部T3側に一対のリニアカッター558、559が位置するようにエンド・エフェクタ503の上下方向の向きを合せるように逆向きにしてそれぞれ腸管病巣部一方端及び他方端の切断/縫合を行う。
このとき、前記両端を切断された腸管病巣部T3は、エンド・エフェクタ503の上顎504と下顎505との間に把持された状態となる。また、サーキュラー吻合装置1のガイド電線100は、一対のリニアカッター558、559の各刃先の凹状切欠き部558a、559a(図12、13参照)の間に挟まれた状態で切断されずに残置される。
この腸管病巣部切断/縫合完了後、リニア切断/縫合装置500のエンド・エフェクタ503が閉口された状態の生体腔内挿入本体501を内視鏡用腹腔Mb又は/及びMdから引き抜いて取り出す(リニア切断/縫合装置取出し段階25S)。このとき、前記切断されてエンド・エフェクタ503に把持された腸管病巣部T3はリニア切断/縫合装置500と共に内視鏡用腹腔Mb又はMd外に取り出される。この段階では、図7に示すように、アンビル部3側の巾着縫合部T2a部とヘッド部4側の巾着縫合部T2a部とが対向した状態となる。ただし、実際はアンビル部3とヘッド部4の各主軸X、X0は、ほとんど図7のように一致することはなくずれた状態となる。
なお、前記両端を切断された腸管病巣部T3を別途前記内視鏡600の図示しない先端処置具により把持して内視鏡用腹腔Md又は/及びMbから取り出すこともできる。
前記リニア切断/縫合装置取出し後、サーキュラー吻合装置1の操作部6のモノポーラ電源ON操作によりガイド電線100を介してモノポーラ電極部34cにモノポーラ電流を通電するとともにアンビル軸回転モータ307を駆動操作しアンビル軸34を回転させながら、巻取り装置110の巻取り操作によりガイド電線100を徐々に牽引してアンビル部3をヘッド部4に引き寄せるとともにプッシュ管駆動モータ90を駆動操作しプッシュ管7のロック部54先端をヘッド部4先端まで前進させ(図3参照)(このときロック部54前端面が巾着縫合部T1aに近接する)、アンビル軸34後端側の巾着縫合部T2a部をヘッド部4側の巾着縫合部T1aに当接させ(このとき実際は、アンビル部3とヘッド部4の各主軸X、X0は、ほとんど図7のように一直線状にならず交叉した状態で)、前記腸管のアンビル部3側及びヘッド部4側双方の巾着縫合部T1a、T2a部位(図7)を順次焼灼して套管針34bにより開口しアンビル軸34を挿通させる(腸管巾着縫合部焼灼段階13S)
この際、套管針34bが連結されたアンビル軸34が回転することにより、モノポーラ電極部34cへのモノポーラ電流通電による生体管巾着縫合部T1a、T2a部位の焼灼部の焼き付きを防止して焼灼及び套管針34bによる開口が順調に行われる。巾着縫合部T1a、T2a部位が焼灼されて開口されたアンビル3側及びヘッド部4側焼灼開口部(いずれも図示しない)は、焼灼されて止血されているとともにそれぞれアンビル軸34(及び被ロック部35)、ロック部54(及びプッシュ管7)に密着状態で挿通されるようになっているが、内視鏡600の図示しない先端処置具により腸管Tの外部から前記焼灼開口部をそれぞれ被ロック部35からアンビル軸34後端部(套管針34bを含む)、ロック部54からさらにプッシュ管7前端部7aに挿通させるように位置調整した状態で、糸で固縛することにより腸管T1、T2内からの異物漏出を防止するとともにその後の処置における信頼性はさらに向上する。
引き続き、ヘッド部4から離間して人体M内で定まらない姿勢(ヘッド部4に対し傾斜状態)で浮遊しているアンビル部3をヘッド部4に連結する際に、図10に示すように、前記アンビル姿勢制御システムにより、前記腸管巾着縫合部T1a、T2a部位を挿通したアンビル部3の套管針34b後端部をガイド電線100により牽引してロック部54内又はロック部54の後端部に連設するプッシュ管7の前端部7a近傍内に当接した状態の套管針34b後端部を基点(一時的固定点)として、その時点のヘッド部4のY0、Z0軸回り角度センサー402、403からの角度データに略一致するようにアンビル軸34の目標角度が与えられ、アンビル部3の姿勢を自動制御する(アンビル部姿勢制御段階14S)。
このアンビル部姿勢制御段階14Sにおいても、腸管Tの外部から内視鏡600により観察/確認するとともに、ワイヤレス内視鏡120により腸管Tの内部からも観察/確認する。
前記アンビル部姿勢制御によりアンビル軸34の主軸X軸とヘッド部4の主軸X0軸とを略一致させた後、図5に示すように、引き続き巻取り装置110の巻取り操作によりガイド電線100を牽引してアンビル軸34をロック部54内からさらにプッシュ管7内に嵌合させるとともに、アンビル軸34の被ロック部35をプッシュ管7前端部7aのロック部54に係合/ロックさせ、アンビル部3とヘッド部4との連結/ロック状態とする(アンビル部連結/ロック段階15S)。この際、アンビル部3はヘッド部4に対して、図8に示すように、アンビル部3側の腸管T1及びヘッド部4側の腸管T2の腸管壁厚さを加えた値に略等しい所定ギャップEを有して双方の腸管T1、T2を重合し挟持した状態でロックされる。
このアンビル部連結/ロック段階15Sにおいても、腸管Tの外部から内視鏡600により観察/確認するとともに、ワイヤレス内視鏡120により腸管Tの内部からも観察/確認する。
その後、操作部6のステープル/カッター駆出モータ91の駆動操作によりドライバーチューブ52を介しステープル/カッター駆出部材42を前進(駆出)させ、複数の吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45を同時に前方のそれぞれアンビル部3及び裏打ちワッシャ37に向けて駆出し、図8に示すように、アンビル部3側の腸管T1及びヘッド部4側の腸管T2を重合して吻合用ステープル10により横断方向円形状に吻合すると同時に円筒状のサーキュラーカッター45により前記双方の巾着縫合部T1a、T2a側腸管T4、T5を輪切り(円形)状に切断して切り離す(腸管切断端部吻合段階16S)。これにより、吻合されたアンビル部3側の腸管T1及びヘッド部4側の腸管T2内が挿通状態に連結復帰して修復されることになる。
このとき、各吻合用ステープル10はアンビル31後端面のステープル成形溝31bとステープル駆出フィンガ43との間で軸方向に押圧されて前記腸管T4、T5を円形状に吻合する状態に成形され、サーキュラーカッター45の刃先はアンビル31内の裏打ちワッシャ37の後端面に喰い込むように押圧されて双方の巾着縫合部T1a、T2a側腸管T4、T5を輪切り状に切断する。そして、切断された巾着縫合部T1a、T2a部側腸管T4、T5は、サーキュラーカッター45内に残置された状態となる。
前記腸管切断端部双方同士吻合完了後、サーキュラー吻合装置1のアンビル部3がヘッド部4に連結/ロックされた状態の生体管内挿入本体2を肛門Maから引き抜いて取り出す(サーキュラー吻合装置取出し段階17S)。このとき、前記切断されてサーキュラーカッター45内に残置された巾着縫合部T1a、T2a側腸管T4、T5はサーキュラー吻合装置1と共に肛門Ma外に取り出される。
以上述べたように、本発明の実施例1によれば、サーキュラー吻合装置1の生体管内挿入本体2が生物の自然開口部から病巣部T3を有する生体管T内に挿入され、アンビル部3がヘッド部4に対して生体管病巣部T3の前/後端部近傍部C1、C2まで離間した状態で、別途生体Mの内視鏡用生体腔部Mb又はMdから挿入されたリニア切断/縫合装置500及びこれと同時に別途内視鏡用生体腔部Md又はMbから挿入された内視鏡600により観察しながら生体管T外から病巣部T3が切断除去された後にその生体管の切断端部双方同士の吻合をサーキュラー吻合装置1により生体管T内から半自動的あるいは自動的に行うことができるので、従来のような大掛かりな腹部切開などの生体手術を省いて手術時間及び手術侵襲を低減し、手術の操作性及び信頼性、ならびに経済性に優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システムを提供することが可能となる。
なお、前記実施の形態の他に、サーキュラー吻合装置1及びリニア切断/縫合装置500の各部材や機構の形状及び構成等は任意に変更することができる。例えば、いずれも図示しないが、リニア切断/縫合装置500の上顎開閉機構530を、前記ピニオン/ラック機構に換えてモータ駆動の回転ナット/ねじ機構などにより上顎504を平行型開閉するように構成することや、あるいは従来の種々の形態によるような後端部が回転自在に軸支された上顎を前開きさせる傾斜型開閉機構とすることも本発明者により自在に可能である。
また、サーキュラー吻合装置1のプッシュ管駆動機構64及びステープル/カッター駆出機構66における前記モータ駆動式回転ナット/ねじ機構に換えて、いずれも例えば「ロボシリンダー」などの商品名で市販されている公知の小型電動シリンダー等のマイクロリニアアクチュエータにより構成することも本発明者により自在に可能である。
図18は実施例1の変形実施形態によるサーキュラー吻合装置のヘッド部4Cの主要構成概念を示す縦断面図、図19は図18のサーキュラー吻合装置の操作部6Cの主要構成概念を示す縦断面図であって、それぞれ前記実施例1の形態の図3、図6における部材と同様の機能を有する構成部材には、説明を分かり易くするため形状が一部異なっていても同一の符号を付してある。
実施例1の変形実施形態によるサーキュラー吻合装置のヘッド部4Cは、図18に示すように、前記アンビル部3をヘッド部4Cに連結/離脱させるためのロック部54が先端部7Caに設けられたプッシュ管7Cを前進/後退させるプッシュ管駆動機構47と、ステープル/カッター駆出部材42を前進/後退させるステープル/カッター駆出機構48と、ガイド細線部材(ガイド電線)100を巻取り/解放するための巻取り装置112及びガイドローラ113と、これらの駆動機構/装置(駆動部)と操作部6Cとの操作制御信号のワイヤレスで遣り取りを行うアンテナ411付きワイヤレス送受信器410と、これらの電源である電池412とが内部に収容されている点が、前記実施例1のサーキュラー吻合装置1のヘッド部4とは相異しており、その他の構成は前記ヘッド部4と同様である。
この変形実施形態のプッシュ管駆動機構47及びステープル/カッター駆出機構48は、いずれも前記小型電動シリンダーなどのマイクロリニアアクチュエータを適用することができ、これらのアクチュエータ本体がそれぞれヘッド外筒41内のブラケット41a、41bのアクチュエータ取付け孔41c、41d内に固着され、前/後進するロッド先端部47a、48aがそれぞれプッシュ管7C、ステープル/カッター駆出部材42の後端面7Cc、42aに固着されている。プッシュ管7C及びステープル/カッター駆出部材42は、それぞれこれらマイクロリニアアクチュエータのロッド先端部47a、48aから前/後方向の推進力を受けて前/後進する。
このような変形実施形態のヘッド部4Cの構成により、前記実施例1のサーキュラー吻合装置1の操作部6に設けていたプッシュ管駆動機構64、ステープル/カッター駆出機構66、巻取り装置110等の駆動部及びこれらから支持軸部5内を挿通してヘッド部4に連結する連結管53、プッシュ管7、ドライバーチューブ52及びガイド電線100等の駆動部連結部材を全て省くことができるため、この変形実施形態による操作部6C及び支持軸部5Cの構造が大幅に簡素化され、操作性及び経済性に一層優れたNOTES用外科手術システム及び外科手術方法を提供することができる。
すなわち、この変形実施形態によるサーキュラー吻合装置の操作部6Cは、図19に示すように、ワイヤレス内視鏡120が内部に収容されているだけで、前記したその他の内部機能構成部材は全て省かれている点、また、支持軸部5Cは、図18、19に示すように、ワイヤレス内視鏡120の挿入管部121が内部に挿通されているだけで、その他の前記駆動部連結部材は全て省かれている点、前記実施例1のサーキュラー吻合装置1の操作部6とは相異しており、大幅に簡素化及び軽量化される。
図20は本発明の実施例2のNOTES用外科手術システムの主要構成概念を示す概念図、図21は実施例2のサーキュラー吻合装置1Aの主要構成概念を示す透視図、図22の(a)は図21のアンビル部3Aの構成概念を示す縦断面図、(b)は(a)のR−R矢視断面図、図23の(a)は図21のヘッド部4Aの構成概念を示す縦断面図、(b)は(a)のQ−Q矢視断面図、図24は図21の操作部の主要構成概念を示す縦断面図、図25は図21のアンビル部3Aとヘッド部4Aの連結状態での生体管T内挿入中における縦断面図、図26は図25に引続き、アンビル部3Aとヘッド部4Aの離脱状態でリニア切断/縫合装置による生体管T病変部T3切断及び巾着縫合後の縦断面図、図27は図26に引続き、套管針が形成された尖頭部34Abが、ガイド電線100(モノポーラ電流通電中)に牽引されてアンビル軸34Aから離脱するとともにアンビル部3A側及びヘッド部4A側生体管T1、T2の双方の巾着縫合部T1a、T2a部位を順次焼灼して貫通しヘッド部4A内後方に牽引される状態を示す縦断面図、図28は図27に引続きアンビル部3Aがヘッド部4Aに再連結される際に、操作部6Aの後端部からプッシュ管7A内に挿入されたアンビル部連結補助具55がロック部54A(開いた状態)及びヘッド部3Aと共に前進し押出されてアンビル軸34Aの後端部に接近した状態の縦断面図、図29は図28に引続き、アンビル部連結補助具55がプッシュ管7A内後方に後退するとともにロック調整管53Aが前進してロック部54Aが閉じ、アンビル軸34Aの被ロック部35Aに係合した状態の縦断面図、図30は図29に引続き、ロック状態のプッシュ管7Aを後退させ、アンビル部3Aが所定位置まで引寄せられてヘッド部4Aに連結した状態の縦断面図である。なお、ここに添付した図面はいずれもノットスケールで表現された主要構成概念を示す概念図であり、特に図22、23、25乃至30は内部構造を分かり易くするため軸方向に比べて径方向を拡大して表現している。
実施例2のNOTES用外科手術システムは、前記実施例1に対して、サーキュラー吻合装置1Aのいずれも後述するアンビル部3Aとヘッド部4Aとの連結の信頼性を向上させるための連結機構及びその関連部材の構成が相異しており、リニア切断/縫合装置500及びその他の構成は同様である。したがって、以下、実施例2の図において実施例1と同様の機能を有する構成部材には一部形状が若干異なっていても同一の符号を付してあり、個々の説明は重複するので省略し、実施例1と異なる構成について説明する。
実施例2のサーキュラー吻合装置1Aは、図20、21に示すように、先端側から、後方に略同心状に突設されたアンビル軸34Aを有するアンビル部3A、アンビル部3Aに対向して生体管Tの吻合用ステープル10及び切断用サーキュラーカッター45(図23参照)を備えたヘッド部4A、及びヘッド部4Aに接続された長尺可撓性の支持軸部5Aを有する生体管内挿入本体2Aと、生体管内挿入本体2Aの後端部に接続され、アンビル軸34A及びヘッド部4Aの相互に係脱可能な被ロック部35A、ロック部54Aを備える連結機構のロック及びロック解除操作、吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45の駆出操作等を制御する操作部6Aとから概略構成されている。
アンビル部3Aは、図22(a)に示すように、アンビル軸34Aの構成が一部異なる点を除き前記実施例1のアンビル部3と同様の構成である。
実施例2のアンビル軸34Aは、アンビル31内の後方部に主軸(X軸)に沿って突設され、套管針34Abを備えた尖頭部34Aaが後端部に着脱可能に連結されている。アンビル軸34Aの後端面には、尖頭部34Aaを連結するための尖頭部連結穴34Aeが穿設されている。尖頭部34Aaは例えば樹脂などの絶縁体からなり、前端にアンビル軸34Aの尖頭部連結穴34Aeに嵌合する小径の連結軸部34Adが形成され、後端に前記実施例1と同様なモノポーラ電極部34cを有する套管針34Abが形成されている。アンビル軸34A及び尖頭部34Aaはいずれも略同径に形成されて連結され、モノポーラ電極部34cを有する套管針34Abの後端部は後述する生体管巾着縫合部T1a、T2a部位(図26参照)を貫通し易いように尖鋭状に形成されている。尖頭部34Aaが絶縁体であってモノポーラ電極部34cを備える理由については、後述する。
また、套管針34Abを有する尖頭部34Aaが連結されたアンビル軸34Aは、前記実施例1と同様に、アンビル軸支持部33cに回転自在に支持されて後述する回転手段に連結され、モノポーラ電極部34cにモノポーラ電流を通電する際にこの回転手段により回転される。
尖頭部34Aaの套管針34Ab後端部のモノポーラ電極部34cには、操作部6Aからヘッド部4Aに至りプッシュ管7A内を経て挿通されたガイド細線部材であるガイド電線100が連結されている。このガイド電線100は、前記生体管Tの病巣部T3切断端部双方同士を吻合する際に、後述する操作部6Aの操作によるガイド電線100巻取りにより尖頭部34Aaをアンビル軸34Aの後端から離間させてヘッド部4A内に引き込む機能と、ガイド電線100解放によりアンビル部3Aとヘッド部4Aとの離間及びロック解除が可能となる補助機能と、尖頭部34aがアンビル部3A側及びヘッド部4A側生体管T1、T2双方の巾着縫合部T1a、T2a部位を焼灼し貫通してヘッド部4A側に牽引されるようにモノポーラ電極部34cにモノポーラ電流を通電することにより前記生体管T1、T2の巾着縫合部T1a、T2a部位を順次焼灼する機能との3つの機能を有する。絶縁体からなる尖頭部34aは、アンビル軸34A及びアンビル部3A側へのモノポーラ電流の通電を遮断する。
また、尖頭部34Aaの前方近傍のアンビル軸34aの外面には、後述するヘッド部4A内のプッシュ管7Aの先端に設けられたロック部54Aに係合/ロックされる例えば略球面体などの凸面体状に形成された被ロック部35Aが設けられている。被ロック部35A、ロック部54Aを備える連結機構の作用等の詳細については、後述する。
アンビル姿勢制御機構30は、前記実施例1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
実施例2のヘッド部4Aは、図23(a)に示すように、アンビル部3Aをヘッド部4Aに連結/ロックする連結機構(後述する)の構成が異なる点を除き前記実施例1のヘッド部4と同様の構成である。
ヘッド部4Aの中央部には、操作部6Aから支持軸部5Aに至る内部中央に挿通されて(図24参照)同心円管状に配置された後述するプッシュ管7A及びロック調整管53Aの前端部7Aa、53Aaがヘッド部4内まで併設されている。
実施例2のドライバーチューブ52の前端部に連結されたステープル/カッター駆出部材42は、後述する操作部6Aの操作によりドライバーチューブ52を介して(図24参照)前後方向に往復移動可能にロック調整管53Aの外面に遊嵌されている。
実施例2のプッシュ管7Aの前端部7Aaには、後述するアンビル軸34Aの被ロック部35Aを係脱可能に捕捉してロックするロック部54Aが設けられている(図23、25参照)。ロック部54Aは、ヘッド部4A内中央部に収設され、円周方向に複数に少なくとも3分割された例えば略中空球面などの凹面体状に形成されてアンビル軸34Aに設けられた被ロック部35Aに係脱可能に嵌合(捕捉)する分割捕捉部54Abと、プッシュ管7Aの前端部7Aaに設けられ、フリー状態では分割捕捉部54Abをそれぞれ軸中心から拡径方向に大きく開くように屈曲されて弾支する複数のこの実施例では3本の弾性支持部材54Acとからなる。弾性支持部材54Acは、適宜な剛性及び高強度のバネ鋼又は形状記憶合金などからなり、十分な強度を保持することができる幅を有する略部分円筒状に形成されている(図28参照)。
プッシュ管7Aは、後述する操作部6Aの操作によりアンビル部3Aのアンビル軸34Aの被ロック部35Aをロック部54Aにより捕捉して尖頭部34Aaを内部に嵌入させ後退してアンビル部3Aをヘッド部4A側に引き寄せて連結させるとともに、反対にアンビル軸34Aを先端側に押し出してプッシュ管7A前端部7Aaのロック部54Aからアンビル軸34Aの被ロック部35Aを開放してアンビル部3Aをヘッド部4Aから離間させるように、前後方向に往復移動可能にロック調整管53A内に遊嵌されている(図24、25参照)。
また、プッシュ管7Aは、操作部6A内を挿通する後端開口部7Aeまで開放されており、プッシュ管7A内には操作部6Aから支持軸部5Aに至り挿通されたガイド電線100が挿通され、アンビル軸34Aの後端部から離脱した尖頭部34Aaがガイド電線100により牽引されて後端開口部7Ae外に引き出されるようになっている(図22、25及び27参照)。
さらに、実施例2のプッシュ管7A内には、先端部が套管針状に形成されてロック部54Aの分割捕捉部54Ab内を貫通する套管針状尖頭部55a、及び套管針状尖頭部55aに連結された長尺可撓性のシャフト部55bからなり、アンビル部3Aをヘッド部4Aに再連結する際の連結補助となるアンビル部連結補助具55がプッシュ管7Aの後端開口部7Aeから挿脱自在に挿通されるようになっている。このアンビル部連結補助具55の作用については、後述する。
実施例2のロック調整管53Aは、プッシュ管7Aに前進/後退自在に外嵌され、後述する操作部6Aの操作によりその前端部53Aaが分割捕捉部54Abの後端部まで前進することにより弾性支持部材54Acを外側から押圧して分割捕捉部54Abを縮径方向に閉じ(図23、25〜27、29、30等参照)、その前端部53Aaが弾性支持部材54Acから後退することにより分割捕捉部54Abを拡径方向に大きく全開させる(図28参照)。
このように、アンビル部3Aをヘッド部4Aに連結するための連結機構は、アンビル軸34A後端部の被ロック部35A、プッシュ管7A前端部7Aaのロック部54A及びロック調整管53Aから構成される。この連結機構は、後述する図30及び図8に示すように、前記生体管T1、T2の病巣部T3切断端部双方同士を吻合する際に、アンビル部3Aをヘッド部4Aに対面状態に後述する所定のギャップEを有して連結保持する機能、及びヘッド部4A内のステープルカートリッジ44先端面の複数のステープル収容スロット44aとアンビル31後端面の複数のステープル成形溝31bとが相互に正対するようにアンビル部3Aとヘッド部4Aの主軸(X及びX0軸)回りの位置決め機能を備えることが必要である。
このため、前記連結機構は、従来の例えば前記特許文献1等に記載された種々の実施形態と同様の構成とすることができるが、この実施例2では一例として、相互に主軸(X、X0軸)周りの回転が拘束されて主軸方向に移動自在に摺接するスプライン機構が形成されている。すなわち、図23(a)、(b)に示すようにロック部54Aの円筒状内面には凹状スプライン溝(雌スプライン歯)54Aaが、図22(a)、(b)に示すように被ロック部35Aの外面には凸状スプライン歯(雄スプライン歯)35Aaが相互に勘合するように形成され、これにより、ヘッド部4A内のステープルカートリッジ44のステープル収容スロット44aとアンビル31のステープル成形溝31bとが相互に正対するようにアンビル部3Aとヘッド部4Aの軸心(X及びX0軸)回りの位置決めが規定される。
上記プッシュ管7A及び連結機構の構成はアンビル部3A等の構成とともに、従来の技術にない本発明の主要な特徴の一部を示す構成となっており、これらの作用については詳しく後述する。
なお、被ロック部35A及びロック部54Aのそれぞれ前後両端段差部の外周角部はカットされ、後述する生体管Tの巾着縫合部T1a、T2a部位の焼灼開口部を貫通し易いとともに、被ロック部35Aがロック部54A内に嵌入して係合し易いように、滑らかな傾斜面35Ab、54Abを有している。
このように構成された実施例2の連結機構により、ヘッド部4Aに対して離間されたアンビル部3Aが生体管Tの病巣部T3が切断除去された後に再度連結される際に、ロック調整管53Aの前後方向の進退操作によりプッシュ管7A前端部7Aaの分割捕捉部54Abを前進させつつ開閉することによってアンビル軸34Aの被ロック部35Aを捕捉してプッシュ管7Aを後退させることでアンビル部3Aをヘッド部4A側に引き寄せるとともにロックすることが容易に可能となり、アンビル部3Aとヘッド部4Aとの連結/ロックの信頼性が向上する。
実施例2の支持軸部5Aも、図21、23、24に示すように、前端部がヘッド部4Aのヘッド外筒41に連結され、後端部が操作部6Aの操作部筐体61に連結された外管51と、外管51の内部に順次同心円状に挿通されて併設された前記ドライバーチューブ52、ロック調整管53A及びプッシュ管7Aとから構成され、プッシュ管7A内には前記ガイド電線100が挿通されるようになっている。これら支持軸部5Aを構成あるいは内部を挿通する部材は、いずれも可撓性材料からなっており、従来のサーキュラー吻合装置や内視鏡などの医療用機器に用いられている部材を適用することができる。
実施例2の操作部6Aは、図24に示すように、前端部に支持軸部5Aの外管51が連結された略円筒型の操作部筐体61、吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45を駆出させるステープル/カッター駆出機構66、プッシュ管7Aを前進/後退させるプッシュ管駆動機構67、ロック調整管53Aを前進/後退させるロック調整管駆動機構68、を備えている。この実施例2では、ステープル/カッター駆出機構66、プッシュ管駆動機構67及びロック調整管駆動機構68はいずれも電動式で、従来の特許文献1等のサーキュラー吻合装置の手動式の調節用ノブ機構及びステープル/カッター駆出ハンドル機構などとは異なっている。
ステープル/カッター駆出機構66は、実施例1と同様に、雄ねじチューブ52a、外歯付回転ナット65、ステープル/カッター駆動モータ91、ステープル/カッタードライブシャフト63と、から構成されており、詳細な説明は省略する。
プッシュ管駆動機構67及びロック調整管駆動機構68も、詳細な図示は省略するが、前記ステープル/カッター駆出機構66と同様な雄ねじチューブ、外歯付回転ナット及びピニオン付き駆動モータから構成されている。
したがって、前記ドライバーチューブ52と同様に、いずれも図示しないプッシュ管駆動モータ、ロック調整管駆動モータにそれぞれ駆動される外歯付回転ナットの正/逆回転により、外歯付回転ナットに螺合された雄ねじチューブの前/後主軸方向の推進力を受けたプッシュ管7A、ロック調整管53Aがそれぞれ前/後進するようになっている。
なお、プッシュ管7Aの前進/後退と連動して指示器窓61dの図示しない目盛に沿って前後に傾動し、ステープル/カッター駆出部材42の所定駆出ストロークを示す指示器やステープル/カッター駆出機構66の誤作動防止用の安全機構等の小部材は、従来の種々の実施形態のサーキュラー吻合装置と同様に構成できるためここでは図示及び詳細な説明を省略している。前記安全機構は、アンビル部3Aがヘッド部4Aに対し実施例1と同様な所定ギャップE(図8参照)を有して連結/ロックされると、指示器と係合して指示器を指示器窓61dの図示しない目盛に沿って後方に傾動し、ステープル/カッター駆出部材42の所定駆出ストロークを示す。
前記アンビル部3Aロック及び連結時のヘッド部4Aとの間の所定ギャップEも、実施例2の図30のF部が実施例1の図8と同様に示され、アンビル部3A側の生体管T1及びヘッド部4A側の生体管T2の生体管壁厚さを加えた値に略等しい。
この実施例2では、図24に示すように、プッシュ管7Aは、ロック調整管駆動機構68及びプッシュ管駆動機構67を挿通しており、後端開口部7Aeまで開放されている。さらに、操作部6Aの後端部61a外に、前記尖頭部34Aaの套管針34Ab後端部のモノポーラ電極部34cに連結され、ヘッド部4Aからプッシュ管7A内に至り挿通されてプッシュ管7Aの後端開口部7Ae近傍に設けられた一対のローラ付きガイド部7Afから引き出されたガイド電線100を図示しないモータにより巻き取りあるいは逆に解放する巻取り装置110が備えられている。
前記従来の安全機構及び指示器等による機械的制御構成に換えて、アンビル部3Aに直結するガイド電線100の出入り量を例えば巻取り装置110の巻取り量検出センサー(図示しない)などで捕らえることによりアンビル部3Aとヘッド部4Aとの間の所定ギャップE及び吻合用ステープル10の所定ストロークを表示させることやステープル/カッター駆動モータ91などのモータ駆動インターロックによる安全電子制御構成の変形実施形態とすることもできる。
この実施の変形実施形態によれば、従来の安全機構及び指示器等による複雑な機械的制御構成を省き、操作部6Aの構成を簡略化できる。
また、ヘッド部4A内には、図23(a)に示すように、カプセル内視鏡装置150が収設されている。
実施例2のカプセル内視鏡装置150は、いずれも図示しない撮像部である超小型カプセル型CCDカメラ又はCMOS撮像装置、照明部である発光ダイオード(LED)、無線で制御・操縦するコントローラ、電源部であるマイクロ電池又は電力送信及び姿勢制御用のコイル等を内蔵した例えば外形が直径9〜11mm×長さ23〜26mm程度のピル型の樹脂製筐体からなる。カプセル内視鏡装置としては、既に例えばGiven Imaging社の「PillCam SB」、アールエフ社の「NORIKA」、「Sayaka」(いずれも商品名)などが実用化され、あるいは再表WO2004/112593号公報等に記載のものなどが提案されている。このため、カプセル内視鏡装置150の詳細な説明は省略する。
カプセル内視鏡装置150に低電力構成要素の発光ダイオード(LED)及びCMOS撮像装置を用いることにより、電源用のマイクロ電池を用いることが可能となっている。CMOSは、CCDに比べて低消費電力及びシステムオンチップの点で有利である。
操作部6A内には、いずれも図示しないエア/洗浄水供給源、エア/洗浄水供給/血液・水分等吸引用のユーティリティー制御装置、ワイヤレス内視鏡ユニット等が収設されている。ワイヤレス内視鏡ユニットは、カプセル内視鏡装置150を動かすための制御ノブ及びこれらの制御信号を遣り取りするためのワイヤレス送受信器(いずれも図示しない)等を備えている。
前記撮像装置からの画像データなどの信号は、種々のデジタル又はアナログ変調技術の例えばマイクロ波又は無線周波数を使用しワイヤレス送受信器を介して操作部6Aのワイヤレス送受信器(図示しない)に送信される。例えば、無線チャンネルによるデジタル画像の送信には、FSK(周波数偏移変調)変調技術を使用することができる。画像形成ユニットのいくつかの構成要素、例えば画像センサー及び照射源は、単回使用の電池操作ユニットである。このようなカプセル内視鏡装置150は、通常のワイヤ式内視鏡よりも一層操作性が優れるという利点がある。
操作部筐体61の上部には、図20に概念的に示すように、少なくとも内視鏡画像モニター、アンビル軸角度モニター、プッシュ管駆動モータ運転LED(表示灯)、ロック調整管駆動モータ運転LED、ステープル/カッター駆動モータ運転LED、内視鏡ON/OFF SW(カプセル内視鏡装置150の運転用スイッチ)、ガイド電線解放/巻取りSW(巻取り装置110のガイド電線100解放/巻取りスイッチ)、モノポーラON/OFF SW(モノポーラ電流ON/OFFスイッチ)、アンビル軸回転/停止SW、X軸サーボモータ運転LED、Y軸サーボモータ運転LED、アンビル軸回転モータ運転LED、アンビル軸姿勢制御ON/OFF SW、プッシュ管前進・後退SW、ロック調整管前進・後退SW、ステープル/カッター駆出/後退SW、さらに図示しないが、アンビル部3内のワイヤレス送受信器303及びカプセル内視鏡装置150内のワイヤレス送受信器等と制御及び画像信号等を遣り取りするワイヤレス送受信器及び電池などを備える操作ユニット140Aが設けられている。
この操作ユニット140Aの上記構成によるワイヤレス操作によって、後述するサーキュラー吻合装置1Aの操作が行われる。
また、サーキュラー吻合装置1Aのプッシュ管駆動機構64、ロック調整管駆動機構68及びステープル/カッター駆出機構66における前記モータ駆動式回転ナット/ねじ機構に換えて、いずれも例えば「ロボシリンダー」などの商品名で市販されている公知の小型電動シリンダー等のマイクロリニアアクチュエータにより構成する変形実施形態とすることも本発明者により自在に可能である。
図31の(a)は実施例2の変形実施形態によるサーキュラー吻合装置のヘッド部4Bの主要構成概念を示す縦断面図、(b)は(a)のサーキュラー吻合装置の操作部6Bの主要構成概念を示す縦断面図であって、それぞれ前記実施形態の図22、24における部材と同様の機能を有する構成部材には、説明を分かり易くするため形状が一部異なっていても同一の符号を付してある。
この変形実施形態によるサーキュラー吻合装置のヘッド部4Bは、前記アンビル部3Aをヘッド部4Bに前記連結機構を介して連結/離脱させるためのプッシュ管7Bを前進/後退させるプッシュ管駆動機構47と、ステープル/カッター駆出部材42を前進/後退させるステープル/カッター駆出機構48と、ロック調整管53Bを前進/後退させるロック調整管駆動機構49と、これらの駆動機構と操作部6Bとの操作制御信号のワイヤレスで遣り取りを行うアンテナ411付きワイヤレス送受信器410と、これらの電源である電池412と、が内部に収容されている点が、前記実施例2のヘッド部4Aとは相異しており、その他の構成は実施例2のヘッド部4Aと同様である。なお、この変形実施形態においては、プッシュ管駆動機構47及びロック調整管駆動機構49の一部が支持軸部5B内のヘッド部4Bとの連結部近傍に亘り配置されている。
この変形実施形態のプッシュ管駆動機構47、ステープル/カッター駆出機構48及びロック調整管駆動機構49は、いずれも前記小型電動シリンダーなどのマイクロリニアアクチュエータを適用することができ、これらのアクチュエータ本体がそれぞれヘッド外筒41及び支持軸部5内に突設されたブラケット41b、41aのアクチュエータ取付け孔41d、41c内及びブラケット41e前面に固着され、前/後進するロッド先端部47a、49a、48aがそれぞれプッシュ管7B、ロック調整管53Bの後端開口部7Bd、53Bdに設けられたエンド部材7Bc、53Bc、ステープル/カッター駆出部材42の後端面42aに固着されている。プッシュ管7B、ステープル/カッター駆出部材42及びロック調整管53Bは、それぞれこれらマイクロリニアアクチュエータのロッド先端部47a、48a、49aから主軸(X0軸)前/後方向の推進力を受けて前/後進する。
このような変形実施形態のヘッド部4Bの構成により、前記実施例2のサーキュラー吻合装置1Aの操作部6Aに設けていたプッシュ管駆動機構67、ステープル/カッター駆出機構66、ロック調整管駆動機構68等の駆動部及びこれらから支持軸部5A内を挿通してヘッド部4Aに連結するプッシュ管7A、ドライバーチューブ52及びロック調整管53A等の長尺な駆動部連結部材を全て省くことができるため、この変形実施形態による操作部6B及び支持軸部5Bの構造が大幅に簡素化され、操作性及び経済性に一層優れたNOTES用外科手術システムを提供することができる。
すなわち、この変形実施形態によるサーキュラー吻合装置の操作部6Bは、図31(b)に示すように、いずれも図示しないエア/洗浄水供給源、ユーティリティー制御装置、ワイヤレス内視鏡ユニット等が内部に収容されているだけで、前記したその他の内部機能構成部材は全て省かれている点、また、支持軸部5B内には、図31(a)、(b)に示すように、プッシュ管7Bと同径で同軸延長状に配置され、先端部56aがブラケット41bに固着され、操作部6Bを挿通して後端開口部56bまで開放されたガイド管56が延設されているだけで、その他の前記駆動部連結部材は全て省かれている点などが、前記実施例2のサーキュラー吻合装置1Aの操作部6Aとは相異しており、大幅に簡素化及び軽量化されている。
ガイド管56内には、後端部56bからガイド電線100が挿通され、後端開口部56b近傍に設けられた一対のローラ付きガイド部7Bfから引き出されたガイド電線100を図示しないモータにより巻き取りあるいは逆に解放する巻取り装置110がガイド部7Bfの下方に備えられている。そして、前記アンビル軸34Aの後端部から離脱した尖頭部34Aaがガイド電線100により牽引されてガイド管56の後端開口部56b外に引き出されるようになっている。
図32は、実施例2のNOTES用外科手術システムのアンビル部姿勢制御システムの主要構成概念を示すブロック図である。
実施例2のアンビル部姿勢制御システムは、サーキュラー吻合装置1Aの連結機構の作用が異なる点とアンビル部連結補助具55を用いる点とを除き前記実施例2と同様であるため、詳細な構成の説明は省略する。
アンビル部3Aがヘッド部4A(又は前記変形実施形態の4B)に対して離間された状態で生体管Tの病巣部T3が切断除去されその生体管の切断端部双方が巾着縫合され、さらに尖頭部34Aaが前記巾着縫合部T1a、T2a部位を焼灼し貫通して操作部6Aの後端部外に取り出された後で、ヘッド部4Aから離間して生体M(図20参照)内で定まらない姿勢(ヘッド部4A又は4Bに対し傾斜状態)で浮遊しているアンビル部3Aをヘッド部4A(又は4B)に再連結する場合、操作部6A後端部のプッシュ管7Aの後端開口部7Ae(又は前記変形実施形態においてはガイド管56の後端開口部56b)からアンビル部連結補助具55を挿入し、これと同時にカプセル内視鏡装置150あるいは生体Mの内視鏡用腹腔Md又は/及びMbからカニューレMcを介し挿入された内視鏡600(図20参照)により目視確認しながら、前記アンビル姿勢制御システムにより、アンビル軸34Aの後端面がヘッド部4A(又は4B)の前面に対向するようにアンビル軸34Aの角度を調整しつつ、ヘッド部4A(又は4B)側をアンビル部3Aの方向に前進させる。
このようにして、アンビル部連結補助具55の套管針状尖頭部55aがアンビル軸34Aの後端面の連結穴34Ae内面に嵌入して当接させた状態の套管針状尖頭部55a(このとき尖頭部55aはロック部54Aの前端部近傍に位置する)を基点(一時的固定点)として、前記アンビル姿勢制御システムにより、その時点のヘッド部4A(又は4B)のY0、Z0軸回り角度センサー402、403からの角度データに略一致するようにアンビル軸34Aの目標角度が与えられてアンビル部3Aの姿勢が自動制御される。そして、アンビル軸34Aの主軸X軸とヘッド部4A(又は4B)の主軸X0軸とが略一致すると、図30に示すように、アンビル軸34Aはプッシュ管7A内に容易に嵌合してアンビル部3Aとヘッド部4Aとの連結/ロック状態とすることができる。
以上記したように、実施例2のサーキュラー吻合装置1Aも、前記ワイヤレス制御によりアンビル軸34Aに対するアンビル部3Aの姿勢制御を行うアンビル姿勢制御機構30、套管針34Ab後端部のモノポーラ電極部34c、モノポーラ電極部34cに連結されたガイド電線100及びその巻取り装置110、プッシュ管7Aを前後軸方向に移動させてアンビル部3Aを前方に押し込みヘッド部4Aから離脱させるなどプッシュ管7Aの前進/後退を行うプッシュ管駆動機構67、吻合用ステープル10及びサーキュラーカッター45を駆出(前進)/後退させるステープル/カッター駆出機構66、ロック調整管53Aを前進/後退させるロック調整管駆動機構68、ヘッド部4A内に収設されたカプセル内視鏡装置150等を備え、全てワイヤレス電子制御化されている点が、従来の前記特許文献1等に記載されたサーキュラー吻合装置とは異なる構成の特徴点である。
次に、以上記した実施例2のサーキュラー吻合装置1A及びリニア切断/縫合装置500を有するNOTES用外科手術システムを用い、生体管例えば腸管Tの病巣部T3を切除してその生体管の切断端部双方同士を吻合するNOTES用外科手術方法について、図20乃至33を参照し説明する。
図33は、実施例2のNOTES用外科手術システムを用いたNOTES用外科手術方法の主要手順を示すブロック図である。
生体M例えば人の生体管Tとして腸管を例にした場合の実施例2のNOTES用外科手術方法は、実施例1と同様な内視鏡用腹腔施術段階1S、外部病巣部確認段階2Sを経て、以下、次のような主な段階を有する。
前記外部病巣部確認後、サーキュラー吻合装置1Aのアンビル部3Aがヘッド部4Aに連結された状態(図25)の生体管内挿入本体2Aを人体Mの自然開口部である例えば肛門Maから腸管T内の病巣部T3を先端のアンビル部3Aが十分通過するまで挿入する(サーキュラー吻合装置挿入段階11S)。このとき、図20に示すように、アンビル部3Aは、套管針34Ab後端部のモノポーラ電極部34c(図22)が腸管病巣部T3の先端側近傍位置C1を通過した腸管T1内まで挿入される。
次に、サーキュラー吻合装置1Aの操作部6Aの巻取り装置110の解放操作によりガイド電線100を解放するとともにプッシュ管駆動モータ及びロック調整管駆動モータの前進操作によりプッシュ管7A及びロック調整管53Aを共に前進させてロック状態のアンビル軸34Aを介しアンビル部3Aを前方に押出す。これに引き続き、ロック調整管駆動モータの後退操作によりロック調整管53Aを後退させることによりロック部54Aが拡径状態に開きアンビル軸34Aの被ロック部35Aを開放し、さらにプッシュ管駆動モータ及びロック調整管駆動モータの後退操作によりプッシュ管7A及びロック調整管53Aを共に退避位置(図23参照)まで後退させることによりアンビル部3Aをヘッド部4Aから離脱させて前記腸管T1内に残置した状態とする。引き続き、ヘッド部4A側の生体管内挿入本体2Aを徐々に引き抜き、ヘッド部4Aの前端面が腸管病巣部T3の後端側近傍位置C2を通過した腸管T2内まで後退させる(アンビル部離間段階12S)。このアンビル部離間操作は、腸管Tの外部から内視鏡600により観察/確認するとともに、ヘッド部4A内に収設されたカプセル内視鏡装置150により腸管Tの内部からも観察/確認する。
前記アンビル部離間状態を内視鏡600及びカプセル内視鏡装置150により確認した後、実施例1と同様な内視鏡用腹腔Mb又はMdからカニューレMcを介してのリニア切断/縫合装置挿入段階21S、腸管病巣部端部把持段階22S、腸管病巣部一方端切断/閉鎖段階23S、腸管病巣部他方端切断/閉鎖段階24S、リニア切断/縫合装置取出し段階25Sを経て、切断されてエンド・エフェクタ503に把持された腸管病巣部T3はリニア切断/縫合装置500と共に内視鏡用腹腔Mb又はMd外に取り出される。この段階では、図26に示すように、アンビル部3A側の巾着縫合部T1a部とヘッド部4A側の巾着縫合部T2a部とが対向した状態となる。ただし、実際はアンビル部3Aとヘッド部4Aの各主軸X、X0軸は、ほとんど図26のように一致することはなくずれた状態となる。
なお、前記両端を切断された腸管病巣部T3を別途前記内視鏡600の図示しない先端処置具により把持して内視鏡用腹腔Md又は/及びMbから取り出すこともできる。
前記リニア切断/縫合装置取出し後、巻取り装置110の巻取り操作によりガイド電線100を徐々に牽引しながらヘッド部4A側の生体管内挿入本体2Aをアンビル部3A側に押し込んでヘッド部4A側の巾着縫合部T2aをアンビル軸34A後端側の巾着縫合部T1a部に当接させ(このとき実際は、アンビル部3Aとヘッド部4Aの各主軸X、X0軸は、ほとんど図7のように一直線状にならず交叉した状態で)、サーキュラー吻合装置1Aの操作部6Aのモノポーラ電源ON操作によりガイド電線100を介してモノポーラ電極部34cにモノポーラ電流を通電するとともにアンビル軸回転モータ307を駆動操作しアンビル軸34Aを回転させて前記アンビル部3A側及びヘッド部4A側の腸管T1、T2双方の巾着縫合部T1a、T2a部位(図26)を順次焼灼して尖頭部34Aaを貫通させ開口する(腸管巾着縫合部焼灼段階13S)。
この際、套管針34Abを有する尖頭部34Aaが連結されたアンビル軸34Aが回転することにより、モノポーラ電極部34cへのモノポーラ電流通電による生体管巾着縫合部T1a、T2a部位の焼灼部の焼き付きを防止して焼灼が順調に行われる。そして、巾着縫合部T1a、T2a部位が焼灼されて開口されたアンビル3A側及びヘッド部4A側開口部T1b、T2bは、貫通する尖頭部34Aaにガイドされてそれぞれ被ロック部35Aからアンビル軸34A、ロック部54Aに挿通された状態となる。開口部T1b、T2bは焼灼されて止血されているとともにアンビル軸34A、ロック部54Aに密着状態で挿通されているが、内視鏡600の先端処置具(図示しない)により腸管T3の外部から開口部T1b、T2bをそれぞれ被ロック部35Aの前端側のアンビル軸34、ロック調整管53に挿通させるように位置調整した状態(図27)で、糸で固縛することにより腸管T1、T2内からの異物漏出を防止するとともにその後の処置における信頼性がさらに向上する。
そして、図27に示すように、ガイド電線100を牽引し続けて尖頭部34Aaをアンビル軸34Aの後端部から引き離し、プッシュ管7A内を経て後端開口部7Ae(図5)外に離脱した尖頭部34Aaを引き出す(尖頭部取出し段階13aS)。なお、この段階13aSで、図31の変形実施形態によるサーキュラー吻合装置の場合は、尖頭部34Aaはガイド電線100に牽引されてプッシュ管7B内からガイド管56内を経て後端開口部56b外に引き出される。
引き続き、ヘッド部4Aから離間して腸管T1内で定まらない姿勢(ヘッド部4Aに対し傾斜状態)で浮遊しているアンビル部3Aをヘッド部4Aに再連結する際に、まず図28(又は変形実施形態の図31)に示すように、操作部6A後端部のプッシュ管7Aの後端開口部7Ae(又は前記変形実施形態においてはガイド管56の後端開口部56b)からアンビル部連結補助具55を套管針状尖頭部55aがプッシュ管7A内を経てロック部54Aの分割捕捉部54Ab内を貫通するまで挿入する(アンビル部連結補助具挿入段階13bS)。
引き続き、図28に示すように、プッシュ管駆動モータの前進操作によりプッシュ管7Aを前進させる(このときロック部54Aが拡径され最大に開いた状態となる)とともにアンビル部連結補助具55と共に生体管内挿入本体2Aを徐々に押し込み、アンビル部連結補助具55の套管針状尖頭部55aをアンビル軸34A後端部の連結穴34Ae内に当接させる(図32参照)(アンビル部連結補助具・アンビル軸当接段階13cS)。この際、腸管Tの外部から内視鏡600及び/又は腸管T2の内部からカプセル内視鏡装置150により観察しながら、必要に応じて前記アンビル姿勢制御システム(図32)により、アンビル軸34Aの傾斜角度を適宜調整することもできる。
そして、図32に示すように、前記アンビル姿勢制御システムにより、アンビル部連結補助具55の套管針状尖頭部55aをアンビル軸34A後端部の尖頭部連結穴34Ae内に当接した状態の套管針状尖頭部55aを基点(一時的固定点)として、その時点のヘッド部4AのY0、Z0軸回り角度センサー402、403からの角度データに略一致するようにアンビル軸34Aの目標角度が与えられ、アンビル部3Aの姿勢を自動制御する(アンビル部姿勢制御段階14S)。
このアンビル部姿勢制御段階17Sにおいても、腸管Tの外部から内視鏡600により観察/確認するとともに、カプセル内視鏡装置150により腸管T2の内部からも観察/確認する。
前記アンビル部姿勢制御によりアンビル軸34Aの主軸(X軸)心とヘッド部4の主軸(X0軸)心とを略一致させた後、図29に示すように、アンビル部連結補助具55の套管針状尖頭部55aをアンビル軸34A後端部の尖頭部連結穴34Ae内に、生体管内挿入本体2Aをアンビル部3A側に共に押し込んで、アンビル部連結補助具55の套管針状尖頭部55aをアンビル軸34A後端部の尖頭部連結穴34Ae内に挿入し、さらにロック調整管駆動モータの前進操作によりロック調整管53Aを前進させロック部54Aを縮径させ閉じてアンビル軸34Aの被ロック部35Aを捕捉し係合/ロックさせる(アンビル軸捕捉/ロック段階14aS)。
腸管Tの外部から内視鏡600及び/又は腸管T2の内部からカプセル内視鏡装置150により前記アンビル軸ロック状態を確認した後、アンビル部連結補助具55をプッシュ管7A内後方に後退させて、プッシュ管7Aの後端開口部7Ae(又は前記変形実施形態においてはガイド管56の後端開口部56b)からアンビル部連結補助具55を抜き取る(アンビル部連結補助具抜取り段階14bS)。
次いで、図30に示すように、前記アンビル軸ロック状態を保持しながらプッシュ管駆動モータ及びロック調整管駆動モータの後退操作によりプッシュ管7A及びロック調整管53Aを共に退避位置まで後退させて、アンビル部3Aとヘッド部4Aとを対面近接させ連結状態とする(アンビル部連結段階15S)。この際、アンビル部3Aはヘッド部4Aに対して、図8に示すのと同様ように、アンビル部3A側の腸管T1及びヘッド部4A側の腸管T2の腸管壁厚さを加えた値に略等しい所定ギャップEを有して双方の腸管T1、T2を重合し挟持した状態で連結される。
このアンビル部連結段階15Sにおいても、腸管Tの外部から内視鏡600により観察/確認するとともに、カプセル内視鏡装置150により腸管T2の内部からも観察/確認する。
その後、実施例1と同様に、腸管切断端部吻合段階16Sにより吻合されたアンビル部3側の腸管T1及びヘッド部4側の腸管T2内が連通状態に連結復帰して修復され、さらにサーキュラー吻合装置取出し段階17Sを経て、切断されてサーキュラーカッター45内に残置された巾着縫合部の開口部T1b、T2b側腸管T4、T5はサーキュラー吻合装置1Aと共に肛門Ma外に取り出される。
このような実施例2のNOTES用外科手術方法では、アンビル部3Aがヘッド部Aに対して離間された状態で生体管Tの病巣部T3が切断除去された腸管T1、T2双方の切断端部が巾着縫合され、さらに尖頭部34Aaが操作部6A後端外に取り出された後でアンビル部3Aをヘッド部4Aに再連結する際に、操作部6Aの後端部から挿入されたアンビル部連結補助具55の套管針状尖頭部55aがアンビル軸34A後端部の連結穴34Ae内に嵌入し易い構成となっていることから、アンビル部3Aとヘッド部4Aとの再連結/ロック操作が容易となり信頼性が向上する。
図34は実施例2の変形実施形態のNOTES用外科手術システムにおけるアンビル部補助挿入具8の主要構成概念を示し、アンビル部3Aとの連結状態での生体管T内挿入中における縦断面図、図35は図34に引続き、アンビル部3Aとアンビル部補助挿入具8の離脱状態で前記リニア切断/縫合装置500による生体管T病変部T3切断及び巾着縫合後の縦断面図である。
この変形実施形態によるNOTES用外科手術システムは、両端とも開放され、アンビル軸34Aの後端部及び尖頭部34Aaが挿通可能な長尺可撓性の中空管状体8aと、中空管状体8aの後端部8cに設けられた把持部8dとからなり、前端部8bにアンビル軸34Aの後端部及び尖頭部34Aaを挿入したアンビル部3Aとの連結状態で生体管T内に挿入されるアンビル部挿入補助具8をさらに備える。
中空管状体8a内に挿通されたガイド電線100により牽引されてアンビル軸34Aから分離された尖頭部34Aaが、中空管状体8a内を経て後端部8cから引き出されるようになっている。このアンビル部挿入補助具8の作用については、後述する。
次に、上記サーキュラー吻合装置1A、アンビル部挿入補助具8及びリニア切断/縫合装置500を有する変形実施形態によるNOTES用外科手術システムを適用し、生体管例えば腸管Tの病巣部T3を切除してその生体管の切断端部双方同士を吻合するNOTES用外科手術方法について、さらに図34乃至36を参照し説明する。
図36は、実施例2の変形実施形態のNOTES用外科手術システムを用いたNOTES用外科手術方法の主要手順を示すブロック図である。
この変形実施形態のNOTES用外科手術方法は、図36に示すように、前記実施例2のNOTES用外科手術方法(図33)に対して外部病巣部確認段階2S後に、先ずアンビル部挿入補助具8を用いる点(段階11aS〜12cS)が異なるだけで、他の段階1S、2S、21S〜25S、13S〜17Sは前記実施例2と全く同様である。したがって、前記実施例2と異なる段階11aS〜12cSについて以下に説明する。
前記外部病巣部確認2S後、中空管状体8a内の後端部8cからガイド電線100が挿通されるとともに前端部8bにアンビル軸34Aの後端部及び尖頭部34Aaを挿入(嵌着)したアンビル部3Aとの連結状態(図34)でアンビル部挿入補助具8を人体Mの自然開口部である例えば肛門Maから腸管T内の病巣部T3を先端のアンビル部3が十分通過するまで挿入する(アンビル部・アンビル部挿入補助具挿入段階11aS)。このとき、図20と同様に、アンビル部3Aは、尖頭部34Aaの套管針34Ab後端部のモノポーラ電極部34cが腸管病巣部T3の先端側近傍位置C1を通過した腸管T1内まで挿入される(図35参照)。
次に、腸管T1内まで挿入されたアンビル部3Aを内視鏡600の図示しない先端処置具等により位置ずれしないように保持して、アンビル部挿入補助具8を徐々に引いて後退させることによりアンビル部3Aを前端部8bから離脱させて前記腸管T1内に残置した状態とし、図35に示すように、前端部8bの前端面が腸管病巣部T3の後端側近傍位置C2を通過した腸管T2内まで後退させる(アンビル部離間段階12aS)。このアンビル部離間操作は、腸管Tの外部から内視鏡600により観察/確認する。
前記アンビル部離間状態を内視鏡600により確認した後、内視鏡用腹腔Mb又はMdからカニューレMcを介してリニア切断/縫合装置500を前記腸管病巣部T3の近傍まで挿入して前記実施例2と同様なリニア切断/縫合装置挿入段階21S、腸管病巣部端部把持段階22S、腸管病巣部一方端切断/閉鎖段階23S、腸管病巣部他方端切断/閉鎖段階24S、リニア切断/縫合装置取出し段階25Sを順次実施する。これにより、腸管病巣部T3は、その両端近傍位置C1、C2部位が切断されると同時にリニア切断/縫合装置500と共に内視鏡用腹腔Mb又はMd外に取り出される。
次いで、腸管病巣部T3が切除され巾着吻合された腸管T2内からアンビル部挿入補助具8を後退させて肛門Ma外に抜き取る(アンビル部挿入補助具抜取り段階12bS)。この段階では、巾着吻合された腸管T1内にアンビル部3Aが残置された状態である。
次いで、操作部6A後端部のプッシュ管7Aの後端開口部7Aeからプッシュ管7A内にガイド電線100を挿通したヘッド部4A側の生体管内挿入本体2Aを肛門Maから腸管T2内の巾着縫合部T2a部位まで挿入する(ヘッド部側生体管内挿入本体挿入段階12cS)。この段階では、実施例2の図26と同様に、アンビル部3A側の巾着縫合部T1a部とヘッド部4A側の巾着縫合部T2a部とが対向した状態となる。ただし、実際はアンビル部3Aとヘッド部4Aの各主軸X、X0軸は、ほとんど図26のように一致せずにずれた状態となる。
これ以降は、前記実施例2と同様な腸管巾着縫合部焼灼段階13S、尖頭部取出し段階13aS、アンビル部連結補助具挿入段階13bS、アンビル部連結補助具・アンビル軸34当接段階13cS、アンビル部姿勢制御段階14S、アンビル軸捕捉/ロック段階14aS、アンビル部連結補助具抜取り段階14bS、アンビル部連結段階15S、腸管切断端部吻合段階16S、サーキュラー吻合装置取出し段階17Sを順次実施して、吻合されたアンビル部3A側の腸管T1及びヘッド部4A側の腸管T2内が連通状態に連結復帰して修復される。
このような実施例2の変形実施形態によるNOTES用外科手術方法では、先に、操作とも簡易なアンビル部挿入補助具8にアンビル部3Aを連結した状態で生物の自然開口部から病巣部T3を有する生体管T内に挿入し、アンビル部3Aをアンビル部挿入補助具8から離脱して残置し、それぞれ生体管病巣部T3の前/後端部近傍位置C1、C2部位まで離間した状態で、内視鏡用生体腔部Mb又はMdからリニア切断/縫合装置500を挿入して生体管Tの病巣部T3を切断し除去する処置を行ってからアンビル部挿入補助具8を自然開口部から抜取った後で、生体管T内に挿入された生体管内挿入本体2のヘッド部4にアンビル部3を再連結/ロックしてその生体管T1、T2の切断端部双方同士の吻合を生体管T内で行うことが容易にできる。
以上述べたように、本発明の実施例2によれば、サーキュラー吻合装置1Aの生体管内挿入本体2Aが生物の自然開口部から病巣部T3を有する生体管T内に挿入され、アンビル部3Aがヘッド部4Aに対して生体管病巣部T3の前/後端部近傍位置C1、C2部位まで離間した状態で、別途生体Mの内視鏡用生体腔部Mb又はMdから挿入されたリニア切断/縫合装置500及びこれと同時に別途内視鏡用生体腔部Md又はMbから挿入された内視鏡600により観察しながら生体管T外から病巣部T3が切断除去された後にその生体管T1、T2の切断端部双方同士の吻合をサーキュラー吻合装置1Aにより生体管T内から半自動的あるいは自動的に行う信頼性をさらに向上させることができるので、従来のような大掛かりな腹部切開などの生体手術を省いて手術時間及び手術侵襲を低減し、手術の操作性及び信頼性に一層優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システム及びこれを用いた外科手術方法を提供することが可能となる。
なお、以上述べた実施形態の他に、サーキュラー吻合装置1、1A及びリニア切断/縫合装置500の各部材や機構の形状及び構成等は任意に変更することができる。
例えば、図37は、前記実施例1のまた別の変形実施形態のサーキュラー吻合装置のヘッド部4Dのアンビル部3Dとの連結状態の縦断面図であって、実施例1のヘッド部4における部材と同一機能の部材には、説明を分かり易くするため形状が一部異なっていても同一の符号を付してある。
この変形実施形態のヘッド部4Dは、実施例1のヘッド部4に対して、アンビル軸34の被ロック部35を係脱可能にロックするロック部54が、連結管53の前端部53aに連設されている点が異なる。したがって、実施例1と同様な連結管53は後端部が図示しない操作部内に固定されているので、連結管53前端部53aのロック部54もヘッド部4Dに対して主軸(X0軸)方向への相対移動が拘束されている。
この変形実施形態のロック部54は、図37に示すように、前端部がヘッド部4Dの前端部近傍まで配置されており、このロック部54に係合ロックされる被ロック部35はアンビル31の後端部近傍のアンビル軸34に配置され設けられている。
この変形実施形態においては、ガイド電線100を解放するとともにプッシュ管7を前進させてアンビル軸34を介してアンビル部3Dを前方に押出す(このとき、同時にヘッド部4D側を後退させるようにしてアンビル部3Dから離隔してもよい)ことによりヘッド部4Dからロック解除し離脱させる。
これとは反対に、プッシュ管7を後退させるとともにガイド電線100を牽引することによりアンビル部3Dをヘッド部4D側に引寄せて(このとき、同時にヘッド部4D側を前方に押し込むようにしてアンビル部3Dに近接させてもよい)、前記実施例1と同様なアンビル部姿勢制御によりアンビル軸34の主軸(X軸)心とヘッド部4Dの主軸(X0軸)心とを略一致させながらアンビル軸34をプッシュ管7内に嵌合させるとともに、アンビル軸34の被ロック部35を連結管53前端部53aのロック部54に係合/ロックさせ、アンビル部3Dとヘッド部4Dとの再連結/ロックが行われる。
また、図38は、前記実施例2のまた別の変形実施形態のサーキュラー吻合装置のロック部54Bが開いた状態のヘッド部4Eの縦断面図であって、実施例2のヘッド部4A(図28参照)における部材と同一機能の部材には、説明を分かり易くするため形状が一部異なっていても同一の符号を付してある。
前記実施例2のサーキュラー吻合装置1Aにおける、フリー状態では分割捕捉部54Abをそれぞれ軸中心から拡径方向に大きく開くように屈曲されて弾支する複数の弾性支持部材54Ac(図28参照)に換えて、図38(a)、(b)に示すように、プッシュ管7Aの前端部7Aaに軸支された複数の例えばTi、SUSなどの高剛性金属材料からなる略ストレート状の分割捕捉部支持部材54Bcを拡径方向に付勢する弾性部材57を組み込んだ軸支構造を有する変形実施形態とすることもできる。
この分割捕捉部支持部材54Bcの軸支構造は、図38(b)に示すように、分割捕捉部支持部材54Bcに設けられたブラケット後端部54Bcaがプッシュ管7Aの前端部7Aaに突設されたブラケット7Aaaに軸部材56を介して回転自在に軸支される。さらに、軸部材56に外嵌された捻りばねからなる弾性部材57の一端部57aがプッシュ管7Aの前端部7Aaに、他端部57bが分割捕捉部支持部材54Bcにそれぞれ固着され、この弾性部材57により前端部に分割捕捉部54Abが連設された分割捕捉部支持部材54Bcを拡径方向に付勢するよう構成されている。
このような分割捕捉部支持部材54Bcの軸支構造により、ロック調整管53Bの拡径状に形成された前端部53Baが分割捕捉部54Abの後端部まで前進することにより、二点差線で示すように、分割捕捉部支持部材54Bcを外側から押圧して分割捕捉部54Abを縮径方向に閉じ、ロック調整管53Bの前端部53Baが分割捕捉部支持部材54Bcから後退することにより、図38(a)に示すように、分割捕捉部54Abを拡径方向に大きく全開させることが容易に可能となる。
本発明のサーキュラー吻合装置、リニア切断/縫合装置を有するNOTES用外科手術システム、ならびに公知の腹腔鏡を併用することにより、従来のような大掛かりな腹部切開などの生体手術を省いて手術時間及び手術侵襲を低減し、手術の操作性及び信頼性、ならびに経済性に優れる自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システム及び外科手術方法を実現することが可能となり、生体官外科手術分野の画期的な進歩に貢献することができる。
1、1A サーキュラー吻合装置
1S 内視鏡用腹腔施術段階
2、2A 生体管内挿入本体
2S 外部病巣部確認段階
3、3A、3D アンビル部
4、4A、4B、4C、4D ヘッド部
5、5A、5B、5C 支持軸部
6、6A、6B、6C 操作部
7、7A、7B、7C プッシュ管
7a、7Aa、7Ba、7Ca 前端部
7b ガイド口部
7Aaa ブラケット
7Ab 後端近傍部
7Bc、7Cc エンド部材
7Bd、7Cd、7Ae 後端開口部
7Af、7Bf ガイド部
8 アンビル部挿入補助具
8a 中空管状体
8b 前端部
8c 後端部
8d 把持部
10 吻合用ステープル(綴針)
11S サーキュラー吻合装置挿入段階
11aS アンビル部・アンビル部挿入補助具挿入段階
12S、12aS アンビル部離間段階
12bS アンビル部挿入補助具抜取り段階
12cS ヘッド部側生体管内挿入本体挿入段階
13S 腸管巾着縫合部焼灼段階
13aS 尖頭部取出し段階
13bS アンビル部連結補助具挿入段階
13cS アンビル部連結補助具・アンビル軸当接段階
14S アンビル部姿勢制御段階
14aS アンビル軸捕捉/ロック段階
14bS アンビル部連結補助具抜取り段階
15S アンビル部連結段階
16S 腸管切断端部吻合段階
17S サーキュラー吻合装置取出し段階
21S リニア切断/縫合装置挿入段階
22S 腸管病巣部端部把持段階
23S 腸管病巣部一方端切断/閉鎖段階
24S 腸管病巣部他方端切断/閉鎖段階
25S リニア切断/縫合装置取出し段階
30 アンビル姿勢制御機構
31 アンビル
31a 溝部
31b ステープル成形溝
32 ブラケット
33 2軸揺動機構(ジンバル機構)
33a 第2の枠体
33b 第3の枠体
33c アンビル軸支持部
33e 非干渉孔
33f 第1の枠体
34 アンビル軸
34a 絶縁体
34Aa 尖頭部
34Ad 連結軸部
34Ae 尖頭部連結穴
34b、34Ab 套管針
34c モノポーラ電極部
35、35A、 被ロック部
35a、35Aa スプライン溝
35b、35Ab、54b 傾斜面
36 先端キャップ
37 裏打ちワッシャ
38 フレキシブルカバー
41 ヘッド外筒
41a、41b ブラケット
41c、41d アクチュエータ取付け孔
42 ステープル/カッター駆出部材
42a 後端面
43 ステープル駆出フィンガ
44 ステープルカートリッジ
44a ステープル収容スロット
45 サーキュラーカッター
47、67 プッシュ管駆動機構
47a、48a、49a (マイクロリニアアクチュエータの)ロッド先端部
48、66 ステープル/カッター駆出機構
49、68 ロック調整管駆動機構
51 外管
52 ドライバーチューブ
52a 雄ねじチューブ
52b 雄ねじ
53 連結管
53a、53Aa、53Ba 前端部
53A、53B ロック調整管
53Ab 後端部
53c、53Bc エンド部材
53Bd 後端開口部
54、54A、54B ロック部
54a、54Aa スプライン歯
54Ab 分割捕捉部
54Ac 弾性支持部材
54Bc 分割捕捉部支持部材
54Bca ブラケット後端部
55 アンビル部連結補助具
55a 套管針状尖頭部
55b シャフト部
56 ガイド管
56a 先端部
56b 後端部
57 弾性部材
57a 一端部
57b 他端部
58 軸部材
61 操作部筐体
61a 後端部
61c モータ取付け孔
61d 指示器窓
63 ドライブシャフト
63a ピニオン
64 プッシュ管駆動機構
65 外歯付回転ナット
65a 外歯
65b 雌ねじ
65c 中空後半部
67 プッシュ管駆動機構
91 ステープル/カッター駆動モータ
100 ガイド細線部材(ガイド電線)
110 巻取り装置
140、140A (ワイヤレス)操作ユニット
150 カプセル内視鏡
200 内視鏡
300 Y軸サーボモータ
301 Z軸サーボモータ
302、412 電池
303、403、410 ワイヤレス送受信器
304、411 アンテナ
305 Y軸回り角度センサー
306 Z軸回り角度センサー
307 アンビル軸回転モータ(回転手段)
310 角度指令生成部
311 角度検出部
312 指令算出部
320 駆動制御部
321 Y軸制御部
322 Z軸制御部
401 Y0軸回り角度センサー
402 Z0軸回り角度センサー
500 切断/吻合装置
501 本体
502 操作部
503 エンド・エフェクタ
504 上顎
505 下顎
506 支持軸部
507 顎開閉モータ
508 切断/吻合モータ
509 (ワイヤレス)操作ユニット
510 ステープルカートリッジ
511 縫合用ステープル
512 ステープル収容スロット
520 切断/吻合ドライブ機構
530 上顎開閉機構
540 上顎本体
541 溝部
542、550a 蟻溝型スライド溝
543 ラック
543a、554a 雄ねじ
544 ステープルガイド
544a ステープル成形溝
550 下顎本体
551 チャンネル
552 上部軸支持穴
553 下部軸支持穴
554 上顎開閉ドライブシャフト
554a ピニオン
555 切断/吻合ドライブシャフト
555a 先側雄ねじ
555b 後側雄ねじ
556 先側ステープル駆出駒
556a、557a 傾斜面
557 後側ステープル駆出駒
557b 雌ねじ
558 (先側)リニアカッター
558a、559a 凹状切欠き部
559 (後側)リニアカッター
560、562 フレキシブル駆動シャフト
561、563 カップリング
C1 生体管(例えば腸管)病巣部T3の前端側近傍位置
C2 生体管(例えば腸管)病巣部T3の後端側近傍位置
M 生物(生体、例えば人)
Ma 自然開口部(例えば、肛門や口など)
Mb、Md 内視鏡用生体腔(腹腔)部
Mc カニューレ
T 生体管(例えば腸管などの消化管)
T1 アンビル部側(口側又は先端側)生体管(例えば腸管)
T1a、T2a (生体管(例えば腸管)切断端の)巾着縫合部
T1b、T2b (巾着縫合部の)焼灼開口部
T2 ヘッド部側(肛門側又は後端側)生体管(例えば腸管)
T3 病巣部
T4 (アンビル部側(口側又は先端側)生体管(例えば腸管)の巾着縫合部T1a部位の)開口部T1b側腸管
T5 (ヘッド部側(肛門側又は後端側)生体管(例えば腸管)の巾着縫合部T2a部位の)開口部T2b側腸管

Claims (23)

  1. 主軸(X軸)に沿って後方に突設され後端に套管針が設けられたアンビル軸を有し、先端部を構成するアンビル部と、
    該アンビル部に対向して生体管を横断方向円管状に切断及び吻合するサーキュラーカッター及び吻合用ステープルを備えたヘッド部、及び該ヘッド部に接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体管内挿入本体と、
    該生体管内挿入本体に接続されて前記サーキュラーカッター及び吻合用ステープルの駆出操作を制御する操作部と、
    前記生体管内挿入本体内に挿通され、前記套管針の尖鋭端に巻取り/解放自在に接続されたガイド細線部材と、
    前記アンビル軸及びヘッド部内中央部に相互に係脱可能な被ロック部、ロック部がそれぞれ設けられ、前記アンビル部とヘッド部とを連結又は離脱する連結機構と、を備え、
    前記アンビル部が連結された生体管内挿入本体が生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入され、前記アンビル部がヘッド部から離脱されて残置されるとともに前記ヘッド部側の生体管内挿入本体が後退してそれぞれ前記生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、別途生体に開口された内視鏡用生体腔部から挿入され、前記ガイド細線部材を切らずに生体管のみを切断するための逃げ機構を有して生体管を横断方向直線状に切断するリニアカッター及びその生体管の切断端部を巾着縫合する縫合用ステープルを有するリニア切断/縫合装置により前記生体管外から病巣部が切断除去されるとともに前記生体管の切断端部双方が巾着縫合された後に、その生体管の切断端部双方同士を生体管内から円筒状に吻合すると同時に前記巾着縫合部の生体管部分を円形状に切断して連通状態に修復するサーキュラー吻合装置を具備し、
    前記ガイド細線部材は、導電体からなるガイド電線であり、そのガイド電線の先端は、前記套管針の尖鋭端にモノポーラ電極部を介して接続され、前記套管針は、絶縁体からなるか、又は別途絶縁体を介して前記アンビル部軸に連設され、
    前記巻取られるガイド電線を介して前記モノポーラ電極部にモノポーラ電流が通電されることにより前記アンビル部側及びヘッド部側生体管の双方の巾着縫合部位が順次焼灼され、前記套管針により挿通されて開口されることを特徴とする自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システム。
  2. 後端に套管針が形成された尖頭部(34Aa)が係脱可能に連結され主軸(X軸)に沿って後端側に突設されたアンビル軸を有し、先端部を構成するアンビル部と、
    該アンビル部に対向して生体管を横断方向円管状に切断及び吻合するサーキュラーカッター及び吻合用ステープルを備えたヘッド部、及び該ヘッド部に接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体管内挿入本体と、
    該生体管内挿入本体に接続されて前記サーキュラーカッター及び吻合用ステープルの駆出操作を制御する操作部と、
    前記生体管内挿入本体内に挿通され、前記套管針の尖鋭端に巻取り/解放自在に接続されたガイド細線部材と、
    前記アンビル軸及びヘッド部内中央部に相互に係脱可能な被ロック部、ロック部がそれぞれ設けられ、前記アンビル部とヘッド部とを連結又は離脱する連結機構と、を備え、
    前記アンビル部が連結された生体管内挿入本体が生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入され、前記アンビル部がヘッド部から離脱されて残置されるとともに前記ヘッド部側の生体管内挿入本体が後退してそれぞれ前記生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、別途生体に開口された内視鏡用生体腔部から挿入され、前記ガイド細線部材を切らずに生体管のみを切断するための逃げ機構を有して生体管を横断方向直線状に切断するリニアカッター及びその生体管の切断端部を巾着縫合する縫合用ステープルを有するリニア切断/縫合装置により前記生体管外から病巣部が切断除去されるとともに前記生体管の切断端部双方が巾着縫合された後に、その生体管の切断端部双方同士を生体管内から円筒状に吻合すると同時に前記巾着縫合部の生体管部分を円形状に切断して連通状態に修復するサーキュラー吻合装置を具備し、
    前記ガイド細線部材は、導電体からなるガイド電線であり、そのガイド電線の先端は、前記套管針の尖鋭端にモノポーラ電極部を介して接続され、前記套管針は、絶縁体からなるか、又は別途絶縁体を介して前記アンビル部軸に連設され、
    前記巻取られるガイド電線を介して前記モノポーラ電極部にモノポーラ電流が通電されることにより前記アンビル部側及びヘッド部側生体管の双方の巾着縫合部位が順次焼灼され、前記套管針により挿通されて開口されることを特徴とする自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES)用外科手術システム。
  3. 前記アンビル部をヘッド部と連結/離脱させるためのプッシュ管を前進/後退させるプッシュ管駆動機構と、
    前記吻合用ステープル及びサーキュラーカッターを駆出させるステープル/カッター駆出機構と、
    前記ガイド細線部材を巻き取る巻取り装置と、が前記ヘッド部と支持軸部との接続部近傍内に収容され、
    これらの駆動操作が前記操作部で遠隔制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  4. 前記ヘッド部と支持軸部との接続部近傍内には、さらにワイヤレス送受信器及び電池が備えられ、
    前記プッシュ管駆動機構、ステープル/カッター駆出機構及び巻取り装置の遠隔制御がワイヤレスで行われることを特徴とする請求項3記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  5. 前記連結機構は、
    前記套管針近傍のアンビル軸に設けられた凸面体状の被ロック部と、
    前記ヘッド部内中央部に収設され、外周方向に複数に分割された凹面体状に形成されて前記被ロック部に係脱可能に嵌合して捕捉する分割捕捉部、及び前記アンビル部をヘッド部と連結/離脱させるための前進/後退自在なプッシュ管の前端部に設けられ、フリー状態では前記分割捕捉部をそれぞれ主軸(X0軸)心から拡径方向に開くように屈曲されて弾支する複数の弾性支持部材からなるロック部と、
    前記プッシュ管に前進/後退自在に外嵌され、その前端部が前記ロック部後端部まで前進することにより前記弾性支持部材を外側から押圧して前記分割捕捉部を縮径方向に閉じ、その前端部が前記弾性支持部材から後退することにより前記分割捕捉部を拡径方向に開くロック調整管と、からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  6. 記ロック部を被ロック部と係脱させるためのロック調整管を前進/後退させるロック調整管駆動機構が前記ヘッド部と支持軸部との接続部近傍内に収容され、
    この駆動操作が前記操作部で遠隔制御されることを特徴とする請求項5記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  7. 前記ヘッド部と支持軸部との接続部近傍内には、さらにワイヤレス送受信器及び電池が備えられ、
    記ロック調整管駆動機構の遠隔制御がワイヤレスで行われることを特徴とする請求項6記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  8. 前記モノポーラ電極部は、前記套管針の後端部外周面に狭小面積が露出し埋設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  9. 前記モノポーラ電極部は、前記套管針の後端部外周面に軸方向に沿って適宜長の細帯状に露出されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  10. 前記套管針が連結されたアンビル軸は、前記アンビル軸支持部に回転自在に支持されて回転手段に連結され、前記モノポーラ電極部にモノポーラ電流が通電される際に前記回転手段により回転されることを特徴とする請求項1又は請求項2記記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  11. 前記尖頭部(34Aa)は、前記巻取られるガイド電線により、前記套管針を介して順次焼灼された前記アンビル部側及びヘッド部側生体管の巾着縫合部位を貫通し、前記アンビル軸から離脱して前記ヘッド部内側に牽引されることを特徴とする請求項2記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  12. 前記アンビル部を前記ヘッド部に再連結する際に、前記ガイド細線部材を牽引して前記尖頭部(34Aa)をアンビル軸後端部から引き離し、前記アンビル部をヘッド部と連結/離脱させるためのプッシュ管が前記操作部の後端部まで開口し延設された後端開口部外に引き出した後、前記後端開口部から前記支持軸部内を経てヘッド部の前端部に至り挿脱自在に挿入され、先端部が套管針状に形成されて前記ロック部の分割捕捉部内を貫通する套管針状尖頭部(55a)、及び該套管針状尖頭部(55a)に連結された長尺可撓性のシャフト部(55b)からなり、
    前記アンビル軸側の尖頭部(34Aa)が離脱されたアンビル軸後端部内に前記シャフト部(55b)先端の套管針状尖頭部(55a)を挿入することにより連結補助となるアンビル部連結補助具を備えることを特徴とする請求項2記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  13. 前記アンビル部は、前記アンビル軸を支持し、前記ヘッド部に対し離間後に再度連結される際にヘッド部の主軸(X0軸)心と略一致するようにアンビル軸に対する傾斜姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御機構が備えられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  14. 前記アンビル姿勢制御機構は、アンビル軸の主軸(X軸)に対して直交する2軸(Y、Z軸)回りにそれぞれ揺動自在な2軸揺動機構と、
    前記アンビル軸接続部位に設けられたY軸及びZ軸回り角度センサーと、
    前記2軸揺動機構をY軸及びZ軸回りにそれぞれ駆動する駆動手段と、が備えられていることを特徴とする請求項13記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  15. 前記2軸揺動機構は、前記アンビル部内に固定される第1の枠体にY軸回りに揺動自在な第2の枠体が設けられ、この第2の枠体にZ軸回りに揺動自在な前記アンビル軸を支持するアンビル軸支持部が設けられたジンバル機構からなることを特徴とする請求項14記載のNOTES用外科手術システム。
  16. 前記駆動手段は、前記2軸揺動機構をY軸及びZ軸回りにそれぞれ駆動制御するサーボモータからなることを特徴とする請求項14記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  17. 前記アンビル部は、前記アンビル軸を支持し、前記ヘッド部に対し離間後に再度連結される際にヘッド部の主軸(X0軸)心と略一致するようにアンビル軸に対する傾斜姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御機構が備えられ、
    前記アンビル姿勢制御機構は、アンビル軸の主軸(X軸)に対して直交する2軸(Y、Z軸)回りにそれぞれ揺動自在な2軸揺動機構と、
    前記アンビル軸接続部位に設けられたY軸及びZ軸回り角度センサーと、
    前記2軸揺動機構をY軸及びZ軸回りにそれぞれ駆動するサーボモータと、が備えられ、
    前記ヘッド部内に設けられ、前記ヘッド部の主軸(X0軸)に直交する2軸(Y0軸、Z0軸)回り角度センサー及びこれら角度センサーの出力をワイヤレス送信するヘッド部側送受信器と、
    前記アンビル部内に設けられ、前記ヘッド部側送受信器からY0軸及びZ0軸回り角度センサーの出力を受信するアンビル部側送受信器と、
    前記アンビル姿勢制御機構のY軸及びZ軸回り角度センサーの出力と前記アンビル部側送受信器からのY0軸及びZ0軸回り角度センサーの出力とが入力されてそれぞれの角度データを検出する角度検出部、及び角度検出部からの角度データに基づいて第2の枠体及びアンビル軸のそれぞれの回転角度指標値を算出する指令算出部を有し、それらの回転角度指標値を基に第2の枠体及びアンビル軸の角度指令値を生成する角度指令生成部と、
    前記角度指令生成部からの角度指令値に基づき、Y軸及びZ軸サーボモータに対して個別にサーボ制御を行うY軸及びZ軸制御部を有する駆動制御部と、を有し、
    前記アンビル部が前記ヘッド部に再連結される際に、前記アンビル部がガイド細線部材により牽引されて前記ヘッド部のロック部内又はロック部が連設されて前記アンビル部をヘッド部と連結/離脱させるためのプッシュ管の前端部近傍内に当接した状態の套管針の後端部を基点(一時的固定点)として、その時点の前記ヘッド部の角度データに略一致するように前記アンビル軸の目標角度が与えられてアンビル部の姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御システムをさらに備えたことを特徴とする請求項記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  18. 前記アンビル部は、前記アンビル軸を支持し、前記ヘッド部に対し離間後に再度連結される際にヘッド部の主軸(X0軸)心と略一致するようにアンビル軸に対する傾斜姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御機構が備えられ、
    前記アンビル姿勢制御機構は、アンビル軸の主軸(X軸)に対して直交する2軸(Y、Z軸)回りにそれぞれ揺動自在な2軸揺動機構と、
    前記アンビル軸接続部位に設けられたY軸及びZ軸回り角度センサーと、
    前記2軸揺動機構をY軸及びZ軸回りにそれぞれ駆動するサーボモータと、が備えられ、
    前記ヘッド部内に設けられ、前記ヘッド部の主軸(X0軸)に直交する2軸(Y0軸、Z0軸)回り角度センサー及びこれら角度センサーの出力をワイヤレス送信するヘッド部側送受信器と、
    前記アンビル部内に設けられ、前記ヘッド部側送受信器からY0軸及びZ0軸回り角度センサーの出力を受信するアンビル部側送受信器と、
    前記アンビル姿勢制御機構のY軸及びZ軸回り角度センサーの出力と前記アンビル部側送受信器からのY0軸及びZ0軸回り角度センサーの出力とが入力されてそれぞれの角度データを検出する角度検出部、及び角度検出部からの角度データに基づいて第2の枠体及びアンビル軸のそれぞれの回転角度指標値を算出する指令算出部を有し、それらの回転角度指標値を基に第2の枠体及びアンビル軸の角度指令値を生成する角度指令生成部と、
    前記角度指令生成部からの角度指令値に基づき、Y軸及びZ軸サーボモータに対して個別にサーボ制御を行うY軸及びZ軸制御部を有する駆動制御部と、を有し、
    前記アンビル部が前記ヘッド部に再連結される際に、前記ヘッド部側の生体管内挿入本体及び前記アンビル部連結補助具が挿通されて前記アンビル部をヘッド部と連結/離脱させるためのプッシュ管が共に前進し押出されて前記アンビル軸の後端部に設けられた尖頭部連結穴内に当接した前記アンビル部連結補助具の套管針状尖頭部を基点(一時的固定点)として、その時点の前記ヘッド部の角度データに略一致するように前記アンビル軸の目標角度が与えられてアンビル部の姿勢を自動制御するアンビル姿勢制御システムをさらに備えたことを特徴とする請求項12記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  19. 前記ヘッド部の先端近傍内に内視鏡先端部が配置されるワイヤレス内視鏡装置又はカプセル内視鏡装置が組込まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  20. 主軸(X軸)に沿って後方に突設され後端に套管針が設けられたアンビル軸を有し、先端部を構成するアンビル部と、
    該アンビル部に対向して生体管を横断方向円管状に切断及び吻合するサーキュラーカッター及び吻合用ステープルを備えたヘッド部、及び該ヘッド部に接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体管内挿入本体と、
    該生体管内挿入本体に接続されて前記サーキュラーカッター及び吻合用ステープルの駆出操作を制御する操作部と、
    前記生体管内挿入本体内に挿通され、前記套管針の尖鋭端に巻取り/解放自在に接続されたガイド細線部材と、
    前記アンビル軸及びヘッド部内中央部に相互に係脱可能な被ロック部、ロック部がそれぞれ設けられ、前記アンビル部とヘッド部とを連結又は離脱する連結機構と、
    両端とも開放され、前記アンビル軸の後端部及び套管針部が挿通可能な長尺可撓性の中空管状体と、該中空管状体の後端部に設けられた把持部とからなり、前端部に前記アンビル軸の後端部及び套管針部を挿入して前記アンビル部を連結した状態で生体管内に挿入されるアンビル部挿入補助具と、を備え、
    前記アンビル部が連結されたアンビル部挿入補助具が生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入され、前記アンビル部がアンビル部挿入補助具の前端部から離脱されて残置されるとともに前記アンビル部挿入補助具が後退してそれぞれ前記生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、別途生体に開口された内視鏡用生体腔部から挿入され、前記ガイド細線部材を切らずに生体管のみを切断するための逃げ機構を有して生体管を横断方向直線状に切断するリニアカッター及びその生体管の切断端部を巾着縫合する縫合用ステープルを有するリニア切断/縫合装置により前記生体管外から病巣部が切断除去されるとともにその生体管の切断端部双方が巾着縫合された後に、前記アンビル部挿入補助具を後退させて自然開口部外に抜き取り、前記ヘッド部側の生体管内挿入本体を自然開口部から前記生体管内の巾着縫合部部位まで挿入してその生体管の切断端部双方同士を生体管内から円筒状に吻合すると同時に前記巾着縫合部の生体管部分を円形状に切断して連通状態に修復するサーキュラー吻合装置を具備し、
    前記ガイド細線部材は、導電体からなるガイド電線であり、そのガイド電線の先端は、前記套管針の尖鋭端にモノポーラ電極部を介して接続され、前記套管針は、絶縁体からなるか、又は別途絶縁体を介して前記アンビル部軸に連設され、
    前記巻取られるガイド電線を介して前記モノポーラ電極部にモノポーラ電流が通電されることにより前記アンビル部側及びヘッド部側生体管の双方の巾着縫合部位が順次焼灼され、前記套管針により挿通されて開口されることを特徴とする自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  21. 開閉する一方の顎に対向して生体管外から生体管を横断方向直線状に縫合する縫合用ステープル、及び前端側及び後端側の双方向から中間部に向けてそれぞれ往復移動可能な一対のリニアカッターを備えた他方の顎を有するエンド・エフェクタ、及び該エンド・エフェクタに接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体腔内挿入本体と、
    該生体腔内挿入本体に接続されて前記縫合用ステープル及びリニアカッターの駆出操作を制御する操作部と、を有し、
    主軸(X軸)に沿って後方に突設され後端に套管針が形成されたアンビル軸を有し、先端部を構成するアンビル部と、該アンビル部に対向して生体管を横断方向円管状に切断及び吻合するサーキュラーカッター及び吻合用ステープルを備えたヘッド部、及び該ヘッド部に接続された長尺可撓性の支持軸部を有する生体管内挿入本体と、該生体管内挿入本体に接続されて前記サーキュラーカッター及び吻合用ステープルの駆出操作を制御する操作部と、前記アンビル軸及びヘッド部内中央部に相互に係脱可能な被ロック部、ロック部がそれぞれ設けられ、前記アンビル部とヘッド部とを連結又は離脱させる連結機構と、を有するサーキュラー吻合装置のアンビル部及び生体管内挿入本体が連結された状態で生物の自然開口部から病巣部を有する生体管内に挿入され、アンビル部とヘッド部とがそれぞれ前記生体管病巣部の前/後端部近傍まで離間した状態で、
    前記生体に別途開口された内視鏡用生体腔部から挿入され、生体管外から前記病巣部の前/後端部近傍を順次前記一対のリニアカッターにより横断方向直線状に切断するとともにその生体管の切断端部双方を前記縫合用ステープルによりそれぞれ巾着縫合して閉鎖するリニア切断/縫合装置を具備することを特徴とする自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES外科手術システム。
  22. 前記エンド・エフェクタの一対のリニアカッターは、前記他方の顎内に設けられた切断/縫合ドライブ機構により相互に前後逆方向に往復移動することを特徴とする請求項21記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
  23. 前記切断/縫合ドライブ機構は、
    前記他方の顎内の前記一方の顎との対向面内に着脱自在に嵌装され、前記複数の縫合用ステープルを収容するステープルカートリッジの裏面側に対向して穿設されたチャンネル内に回転自在に並設され、前半部と後半部とに左右いずれか逆ねじの雄ねじが形成された切断/縫合ドライブシャフトと、
    前記切断/縫合ドライブシャフトの左右逆ねじの雄ねじにそれぞれ螺合して切断/縫合ドライブシャフトの正逆回転に伴い前記チャンネル内を相互に前後逆方向に往復移動することにより前記縫合用ステープルを駆出するための楔機構を有する先側ステープル駆出駒及び後側ステープル駆出駒と、が備えられ、
    前記一対のリニアカッターは、それぞれ前記先側ステープル駆出駒及び後側ステープル駆出駒に搭載され、双方の刃先が対向するように配置されて前記ステープルカートリッジ側方向に立設されていることを特徴とする請求項22記載の自然開口部越管腔内視鏡手術(NOTES用外科手術システム。
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