JP5373594B2 - 巻線型コイル部品およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板上に面実装される巻線型コイル部品とその製造方法とに係り、特に、ドラム型コアの鍔部に設けられた端子電極とコイル導線の端部とが半田接続されている小型の巻線型コイル部品およびその製造方法に関するものである。
巻線型コイル部品は、インダクタやチョークコイルなどとして各種電子機器に広く用いられている。この種の巻線型コイル部品としては、ドラム型コアにコイル導線を巻回し、このコイル導線の両端部とコアの底部に設けられた一対の端子電極とを半田接続した構成のものが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、かかる巻線型コイル部品の従来例を示す断面図である。同図に示す巻線型コイル部品30は、巻芯部32の軸線方向両端に鍔部33,34を有するドラム型コア31と、図示下側(実装面側)の鍔部34に設けられた一対の端子電極35,36と、巻芯部32に巻回されたコイル導線37とを備えており、コイル導線37の両端部37a,37bがそれぞれ対応する端子電極35,36に半田38(38a,38b)によって接続されている。
図11において、ドラム型コア31はフェライト等からなり、成形や切削によって所望形状に形成されている。ドラム型コア31の図示下側の鍔部34の底部には第1〜第3脚部34a〜34cが設けられており、第1脚部34aと第3脚部34cとの間に溝部34dが形成されていると共に、第2脚部34bと第3脚部34cとの間に溝部34eが形成されている。第1〜第3脚部34a〜34cの底面は同一平面内に位置し、一対の溝部34d,34eは第3脚部34cを挟んで略平行に延びている。端子電極35,36はAg等からなり、メッキ処理されている。一方の端子電極35は第1脚部34aの表面や溝部34dの内壁面を覆うように設けられており、他方の端子電極36は第2脚部34bの表面や溝部34eの内壁面を覆うように設けられている。コイル導線37は両端部37a,37bを除いて絶縁被覆されている。これら両端部37a,37bは巻芯部32から鍔部34の底部へ導出されており、一端部37aが溝部34d内に配置されて他端部37bが溝部34e内に配置されている。半田38はディップ半田法によって溝部34d,34e内にほぼ充填されており、溝部34d内の半田38aによって端子電極35とコイル導線37の一端部37aとが接続され、溝部34e内の半田38bによって端子電極36とコイル導線37の他端部37bとが接続されている。
このように構成された巻線型コイル部品30を図示せぬ回路基板上に面実装する際には、予め回路基板の一対のランド電極にクリーム半田を塗布しておき、これらランド電極上に端子電極35,36を位置合わせして巻線型コイル部品30を搭載する。そして、これをリフロー炉で加熱してクリーム半田を溶融させることにより、端子電極35,36と対応するランド電極とをそれぞれ半田接続することができるため、巻線型コイル部品30を回路基板上に電気的かつ機械的に接続した実装状態となすことができる。
特開2009−64894号公報
ところで、前述した従来の巻線型コイル部品30では、鍔部34の溝部34d,34e内にそれぞれ半田38a,38bがほぼ充填されているが、この巻線型コイル部品30は実装時のリフロー工程で加熱されるため、半田38a,38bが再溶融して不所望領域へ流れ出た場合に実装不良が発生しやすいという問題があった。すなわち、リフロー工程で再溶融した半田38a,38bが、溝部34d,34eを隔てている第3脚部34cに沿って回路基板上へ流れ落ちたり、第3脚部34cと回路基板との間の隙間へ毛細管現象で入り込んでブリッジされてしまうことがあるため、端子電極35,36どうしが短絡されてしまう危険性があり、小型化に伴って第3脚部34cが幅狭に形成されるとその危険性は一層高まる。また、リフロー工程で再溶融した半田38a,38bのいずれか一方が回路基板のランド電極上へ多量に流れ込んだ場合には、巻線型コイル部品30が回路基板上に傾いた姿勢のまま固定されてしまうという実装不良が起こりやすくなる。
また、かかる従来の巻線型コイル部品30を製造する際には、コイル導線37の両端部37a,37bを所定の長さに切断した後、これらを溝部34d,34eの長手方向に向けて略直角に折り曲げるという曲げ加工を行う必要があるが、溝部34d,34eの深さがコイル導線37の径寸法よりも大きいと所望形状にフォーミングしずらいため、組立作業性が悪いという問題もあった。
そこで、溝部34d,34eの深さをコイル導線37の径寸法以下に形成することが考えられるが、こうするとコイル導線37の両端部37a,37bに付着する半田量が不足して端子電極35,36との導通の信頼性が損なわれたり、これら両端部37a,37bが回路基板に当接しやすくなるため、巻線型コイル部品30の姿勢が不安定になるという別の問題が発生する。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、短絡や姿勢の傾き等の実装不良を起こしにくく組立作業性も良好な巻線型コイル部品を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、そのような巻線型コイル部品の製造方法を提供することにある。
上記の第1の目的を達成するために、本発明は、ドラム型コアと、このドラム型コアの実装面側の鍔部に設けられた第1の端子電極および第2の端子電極と、前記ドラム型コアの巻芯部に巻回されて両端部が前記第1および第2の端子電極に半田接続されたコイル導線とを備えた巻線型コイル部品において、前記鍔部に、底面側を開口した溝状の空所と、この空所を挟んで対向する第1脚部および第2脚部と、前記空所の天井面を略同一平面内に延在する第1天井面と第2天井面とに分断する突堤状の仕切り部とを設け、前記第1および第2脚部の底面を含む平面と前記仕切り部の底面との間に所要の間隔を確保しておき、かつ、前記第1脚部の表面と前記第1天井面を含む領域に前記第1の端子電極を設けると共に、前記第2脚部の表面と前記第2天井面を含む領域に前記第2の端子電極を設け、前記空所内で前記コイル導線の一端部が前記第1天井面に沿って延在し他端部が前記第2天井面に沿って延在するという構成にした。
このように構成された巻線型コイル部品では、ドラム型コアの実装面側の鍔部の底部で第1および第2脚部が空所を挟んで対向しており、これら両脚部の底面を含む平面と該空所の天井面に突設された仕切り部の底面との間に所要の間隔が確保されていると共に、コイル導線の両端部が空所内で略同一平面内に延在する第1天井面や第2天井面に沿って配置されているため、第1の端子電極や第2の端子電極に付着させた半田がリフロー工程で溶融しても仕切り部側へは流れにくくなる。また、この半田の量が少なくてもコイル導線の両端部を対応する端子電極に確実に半田接続することができる。そして、溶融半田が仕切り部側へ流れにくいことから、仕切り部の両側の溶融半田どうしがブリッジされる可能性が低く、それゆえ第1および第2の端子電極どうしが短絡されるという実装不良が起こりにくくなる。また、コイル導線と端子電極を半田接続するのに必要な半田量が少なくて済むため、回路基板のランド電極上へ多量の溶融半田が流れ込む虞がなく、それゆえ回路基板上で巻線型コイル部品が傾いた姿勢のまま固定されてしまうという実装不良も起こりにくくなる。しかも、この巻線型コイル部品は、製造時に鍔部の空所内へ治具を挿入することにより、コイル導線の両端部の切断加工および曲げ加工が連続的に効率良く行えるため、組立作業性を大幅に改善することができる。
上記の構成において、第1および第2天井面の高さ位置に対する仕切り部の突出寸法がコイル導線の径寸法以下であると、コイル導線の両端部を第1天井面や第2天井面に沿う所望形状にフォーミングすることが極めて容易になるため好ましい。ただし、コイル導線の両端部の折り曲げ部はアール形状になっていて第1天井面や第2天井面から僅かに離隔するため、仕切り部の突出寸法がコイル導線の径寸法よりも僅かに大きくても該両端部を所望形状にフォーミングすることは可能である。
上記の第2の目的を達成するために、本発明は、ドラム型コアの巻芯部にコイル導線を巻回し、このドラム型コアの実装面側の鍔部に前記コイル導線の両端部を導出させて切断加工および曲げ加工を行った後、これら両端部を前記鍔部に設けられた第1および第2の端子電極に半田接続する巻線型コイル部品の製造方法において、前記鍔部が、底面側を開口した溝状の空所と、この空所を挟んで対向する第1脚部および第2脚部と、前記空所の天井面を略同一平面内に延在する第1天井面と第2天井面とに分断する突堤状の仕切り部とを有すると共に、前記第1および第2脚部の底面を含む平面と前記仕切り部の底面との間に所要の間隔が確保されているドラム型コアを用意し、前記第1脚部の表面と前記第1天井面を含む領域に前記第1の端子電極を設けると共に、前記第2脚部の表面と前記第2天井面を含む領域に前記第2の端子電極を設けた後、前記巻芯部に巻回した前記コイル導線の両端部を前記鍔部側へ導出し、これら両端部を第1の治具で位置規制して第2の治具で所定の長さに切断すると共に、前記第1の治具を前記空所内へ挿入しながら前記両端部を折り曲げることにより、前記空所内で前記コイル導線の一端部が前記第1天井面に沿う形状にフォーミングされて他端部が前記第2天井面に沿う形状にフォーミングされるようにした。
このようにドラム型コアの実装面側の鍔部の底部で第1および第2脚部が空所を挟んで対向しており、これら両脚部の底面を含む平面と該空所の天井面に突設された仕切り部の底面との間に所要の間隔が確保されていると、コイル導線をドラム型コアの巻芯部に巻回した後、鍔部側へ導出させたコイル導線の両端部をフォーミングする際に、鍔部の空所へ曲げ加工用の治具(第1の治具)を挿入できるため、コイル導線の両端部を略同一平面内に延在する第1天井面や第2天井面に沿う所望形状に簡単に折り曲げることができる。しかも、この第1の治具でコイル導線の両端部を位置規制したままワイヤカッター等の別の治具(第2の治具)で該両端部を所定の長さに切断することができるため、切断加工と曲げ加工が連続的に効率良く行えるようになり、組立作業性が大幅に改善する。また、仕切り部が第1天井面と第2天井面を隔てていると共に、第1脚部の表面や第1天井面を含む領域に第1の端子電極が設けられ、かつ第2脚部の表面や第2天井面を含む領域に第2の端子電極が設けられていると、第1の端子電極や第2の端子電極に付着させた半田が実装時のリフロー工程で溶融しても仕切り部側へは流れにくくなるため、第1および第2の端子電極どうしが短絡されるという実装不良が起こりにくくなる。また、少ない半田量でコイル導線の両端部を対応する端子電極に確実に半田接続することができるため、回路基板のランド電極上へ多量の溶融半田が流れ込む虞がなく、それゆえ回路基板上で巻線型コイル部品が傾いた姿勢のまま固定されてしまうという実装不良も起こりにくくなる。
本発明の巻線型コイル部品は、第1の端子電極や第2の端子電極に付着させた半田が実装時のリフロー工程で溶融しても仕切り部側へは流れにくくなるため、第1および第2の端子電極どうしが短絡されるという実装不良が起こりにくくなる。また、少ない半田量でコイル導線の両端部を対応する端子電極に確実に半田接続することができるため、回路基板のランド電極上へ多量の溶融半田が流れ込む虞がなく、それゆえ回路基板上で巻線型コイル部品が傾いた姿勢のまま固定されてしまうという実装不良も起こりにくくなる。しかも、この巻線型コイル部品は、製造時に鍔部の空所内へ治具を挿入することにより、コイル導線の両端部の切断加工および曲げ加工が連続的に効率良く行えるため、組立作業性を大幅に改善することができる。
本発明による巻線型コイル部品の製造方法は、コイル導線をドラム型コアの巻芯部に巻回した後、鍔部側へ導出したコイル導線の両端部をフォーミングする際に、鍔部の空所へ第1の治具を挿入できるため、コイル導線の両端部を第1天井面や第2天井面に沿う所望形状に簡単に折り曲げることができる。しかも、この第1の治具でコイル導線の両端部を位置規制したまま第2の治具で該両端部を所定の長さに切断することができるため、切断加工と曲げ加工が連続的に効率良く行えるようになり、組立作業性が大幅に改善する。また、第1の端子電極や第2の端子電極に付着させた半田が実装時のリフロー工程で溶融しても仕切り部側へは流れにくくなるため、第1および第2の端子電極どうしが短絡されるという実装不良が起こりにくくなる。また、少ない半田量でコイル導線の両端部を対応する端子電極に確実に半田接続することができるため、回路基板のランド電極上へ多量の溶融半田が流れ込む虞がなく、それゆえ回路基板上で巻線型コイル部品が傾いた姿勢のまま固定されてしまうという実装不良も起こりにくくなる。
本発明の実施形態例に係る巻線型コイル部品の正面図である。 該巻線型コイル部品の側面図である。 該巻線型コイル部品の底面図である。 該巻線型コイル部品の上面図である。 該巻線型コイル部品を回路基板上へ実装する際の説明図である。 該巻線型コイル部品で用いたドラム型コアの正面図である。 該巻線型コイル部品の製造時における端子電極形成工程を示す説明図である。 該巻線型コイル部品の製造時における導線端部切断工程を示す説明図である。 該巻線型コイル部品の製造時における導線端部曲げ工程を示す説明図である。 該巻線型コイル部品の製造時における半田ディップ工程を示す説明図である。 従来例に係る巻線型コイル部品の断面図である。
以下、本発明の実施形態例を図面を参照して説明すると、図1〜図4は本実施形態例に係る巻線型コイル部品1の外観を示している。この巻線型コイル部品1は、巻芯部21の軸線方向両端に鍔部22,23を有するドラム型コア2と、このドラム型コア2の実装面側の鍔部23に設けられた第1および第2の端子電極3,4と、ドラム型コア2の巻芯部21に巻回されたコイル導線5とを備えており、コイル導線5の両端部5a,5bと各端子電極3,4とが半田6(6a,6b)によって接続された構成になっている。また、図5に示すように、この巻線型コイル部品1は回路基板7上に面実装して使用される。
ドラム型コア2はフェライト等からなり、成形または切削によって図6に示すような所望形状に形成されている。ドラム型コア2の実装面側の鍔部23の底部には、溝状の空所23cを挟んで対向する第1脚部23aおよび第2脚部23bと、空所23cの天井面中央の突堤部分として形成された仕切り部23dとが設けられている。第1脚部23aと第2脚部23bは略平行に延在している。空所23cは底面側を開口しており、空所23c内へ若干量突出している仕切り部23dが第1天井面23eと第2天井面23fとを隔てている。つまり、空所23cの天井面は仕切り部23dによって第1天井面23eと第2天井面23fとに分断されている。ただし、図6に示すように、第1および第2天井面23e,23fの高さ位置に対する仕切り部23dの突出寸法tはコイル導線5の径寸法以下であり、第1および第2脚部23a,23bの底面を含む平面(同図に2点鎖線Pで示す)と仕切り部23dとの間には所要の間隔hが確保されている。この鍔部23は一定幅のテーブル状に形成されているが、他方の鍔部22は円板状に形成されており、巻芯部21は円柱状に形成されている。
第1および第2の端子電極3,4は、Agペーストを鍔部23に塗布して焼成することにより形成され、その表面がNiとSnによってメッキ処理されている。第1の端子電極3は第1脚部23aの表面と第1天井面23eとを覆うように設けられており、第2の端子電極4は第2脚部23bの表面と第2天井面23fとを覆うように設けられている。
コイル導線5は両端部5a,5bを除いて絶縁被覆されている。これら両端部5a,5bは巻芯部21から鍔部23の底部へ導出されており、一端部5aが空所23c内で第1天井面23eに沿って延在しており、他端部5bが空所23c内で第2天井面23fに沿って延在している。後述するように、これら両端部5a,5bはワイヤ押え(第1の治具)11とワイヤカッター(第2の治具)12を用いて連続的に切断加工および曲げ加工を行うことにより、所定の長さに切断されて所望形状にフォーミングされている。
半田6(6a,6b)はディップ半田法により鍔部23の底部に付着され、コイル導線5の両端部5a,5bをそれぞれ対応する端子電極3,4に半田接続している。すなわち、半田6aによって第1の端子電極3とコイル導線5の一端部5aとが接続されており、半田6bによって第2の端子電極4とコイル導線5の他端部5bとが接続されている。
次に、本実施形態例に係る巻線型コイル部品1の製造方法について説明する。まず、図6に示すような形状のドラム型コア2を用意し、このドラム型コア2の鍔部23の第1および第2天井面23e,23fにAgペーストを転写する。この転写工程では、図6に鎖線で示す転写用パッド(ハンコ)13に予め図示せぬローラ等によってAgペーストを塗布しておき、この転写用パッド13を鍔部23の第1および第2天井面23e,23fに押し付けることにより、図7に示すような電極ペースト層3a,4aを形成する。
次いで、このドラム型コア2の鍔部23の底部を図7に示すAg浴槽14内のAgペースト17に浸漬して、第1および第2脚部23a,23bの表面に電極ペースト層を形成する。その際、鍔部23の仕切り部23dはAg浴槽14の受け部14a上に搭載されるため、該仕切り部23dの底面にAgペースト17が塗布される虞はない。また、第1脚部23aの表面に形成される電極ペースト層は第1天井面23eを覆っている電極ペースト層3aと重なり合い、かつ第2脚部23bの表面に形成される電極ペースト層は第2天井面23fを覆っている電極ペースト層4aと重なり合う。
この後、電極ペースト層3a,3b等が形成されたドラム型コア2を乾燥してから焼成する。これにより、ドラム型コア2の鍔部23の底部に、仕切り部23dによって隔てられた第1の端子電極3と第2の端子電極4とが形成される。そして、これら第1および第2の端子電極3,4に対してNiメッキとSnメッキを順次施す。
次に、ドラム型コア2の巻芯部21にコイル導線5を所定ターン数だけ巻回する。そして、巻回後のコイル導線5の両端部5a,5bの被膜を剥離した後、図8に示すように、これら両端部5a,5bを鍔部23側へ導出させた状態で切断加工を行う。この切断加工は、ワイヤ押え11で位置規制した両端部5a,5bをワイヤカッター12で所定の長さに切断するというものである。また、この切断加工に続けて、図9に示すように、ワイヤ押え11を鍔部23の空所23c内へ挿入することにより、切断後の両端部5a,5bを第1天井面23eや第2天井面23fに沿って略直角に折り曲げるという曲げ加工を行う。すなわち、空所23c内へ挿入されたワイヤ押え11が、コイル導線5の一端部5aを第1天井面23eへ押し付けると共に、コイル導線5の他端部5bを第2天井面23fに押し付けるため、これら両端部5a,5bを所望形状にフォーミングすることができる。
次に、ドラム型コア2の鍔部23の底部にフラックスを塗着させた後、図10に示すように、この鍔部23の底部を半田槽15内の溶融半田18に浸漬してディップ半田を行うことにより、この溶融半田18をコイル導線5の両端部5a,5bや第1および第2の端子電極3,4に付着させる。これにより、ドラム型コア2の鍔部23の底部に付着した溶融半田18が固化して図1や図5に示す半田6(6a,6b)となるため、空所23c内において、コイル導線5の一端部5aと第1の端子電極3とが半田6aによって接続されると共に、コイル導線5の他端部5bと第2の端子電極4とが半田6bによって接続されて、巻線型コイル部品1が完成する。
このようにして製品化された巻線型コイル部品1を回路基板7上に面実装する際には、図5に示すように、予め回路基板7の一対のランド電極8,9にクリーム半田16を塗布しておき、これらランド電極8,9上に第1および第2の端子電極3,4を位置合わせして巻線型コイル部品1を搭載する。そして、回路基板7上に搭載された巻線型コイル部品1をリフロー炉で加熱してクリーム半田16を溶融させることにより、第1の端子電極3とランド電極8とが半田接続されると共に、第2の端子電極4とランド電極9とが半田接続されるため、巻線型コイル部品1は回路基板7上に電気的かつ機械的に接続された実装状態となる。
以上説明したように本実施形態例に係る巻線型コイル部品1では、ドラム型コア2の実装面側の鍔部23の底部で第1および第2脚部23a,23bが空所23cを挟んで対向しており、これら両脚部23a,23bの底面を含む平面と空所23cの天井面に突設された仕切り部23dとの間に所要の間隔hが確保されていると共に、コイル導線5の両端部5a,5bが空所23c内で第1天井面23eや第2天井面23fに沿って配置されている。すなわち、第1脚部23aと第1天井面23eおよび仕切り部23dで囲まれた溝形状は仕切り部23d側に対して第1脚部23a側が深くなっており、同様に、第2脚部23bと第2天井面23fおよび仕切り部23dで囲まれた溝形状は仕切り部23d側に対して第2脚部23b側が深くなっている。そのため、これら溝内で第1の端子電極3や第2の端子電極4に付着させた半田6(6a,6b)が実装時のリフロー工程で溶融しても、溶融した半田6(6a,6b)は溝深さが深い方の第1および第2脚部23a,23b側へと引っ張られて仕切り部23d側へ流れにくくなっている。また、半田6(6a,6b)の量が少なくてもコイル導線5の両端部5a,5bを対応する端子電極3,4に確実に半田接続することができる。そして、溶融状態の半田6が仕切り部2d側へ流れにくいことから、仕切り部2dの両側の溶融半田6a,6bどうしがブリッジされる可能性が低く、それゆえ第1および第2の端子電極3,4どうしが短絡されるという実装不良が起こりにくくなる。また、コイル導線5の両端部5a,5bを対応する端子電極3,4に半田接続するのに必要な半田量が少なくて済むため、回路基板7のランド電極8,9上へ溶融状態の半田6が多量に流れ込む虞がなく、それゆえ回路基板7上で巻線型コイル部品1が傾いた姿勢のまま固定されてしまうという実装不良も起こりにくくなる。
また、本実施形態例では、巻線型コイル部品1の製造過程で、コイル導線5をドラム型コア2の巻芯部21に巻回した後、鍔部23側へ導出させたコイル導線5の両端部5a,5bをフォーミングする際に、鍔部23の空所23cへワイヤ押え(第1の治具)11を挿入できるため、該両端部5a,5bを第1天井面23eや第2天井面23fに沿う所望形状に簡単に折り曲げることができる。しかも、このワイヤ押え11でコイル導線5の両端部5a,5bを位置規制したままワイヤカッター(第2の治具)12で該両端部5a,5bを所定の長さに切断することができるため、切断加工と曲げ加工が連続的に効率良く行えるようになり、組立作業性が大幅に改善する。
なお、上記の実施形態例では、鍔部23の第1および第2天井面23e,23fの高さ位置に対する仕切り部23dの突出寸法tがコイル導線5の径寸法以下に設定してあるため、コイル導線5の両端部5a,5bを第1天井面23eや第2天井面23fに沿う所望形状にフォーミングすることが極めて容易である。ただし、これら両端部5a,5bの折り曲げ部はアール形状になっていて第1天井面23eや第2天井面23fから僅かに離隔するため、仕切り部23dの突出寸法tがコイル導線5の径寸法よりも僅かに大きくても両端部5a,5bを所望形状にフォーミングすることは可能である。
1 巻線型コイル部品
2 ドラム型コア
3 第1の端子電極
4 第2の端子電極
5 コイル導線
5a,5b (コイル導線の)端部
6(6a,6b) 半田
7 回路基板
8,9 ランド電極
11 ワイヤ押え(第1の治具)
12 ワイヤカッター(第2の治具)
13 転写用パッド
14 Ag浴槽
15 半田槽
21 巻芯部
22,23 鍔部
23a 第1脚部
23b 第2脚部
23c 空所
23d 仕切り部
23e 第1天井面
23f 第2天井面

Claims (3)

  1. ドラム型コアと、このドラム型コアの実装面側の鍔部に設けられた第1の端子電極および第2の端子電極と、前記ドラム型コアの巻芯部に巻回されて両端部が前記第1および第2の端子電極に半田接続されたコイル導線とを備えた巻線型コイル部品において、
    前記鍔部に、底面側を開口した溝状の空所と、この空所を挟んで対向する第1脚部および第2脚部と、前記空所の天井面を略同一平面内に延在する第1天井面と第2天井面とに分断する突堤状の仕切り部とを設け、前記第1および第2脚部の底面を含む平面と前記仕切り部の底面との間に所要の間隔を確保しておき、かつ、前記第1脚部の表面と前記第1天井面を含む領域に前記第1の端子電極を設けると共に、前記第2脚部の表面と前記第2天井面を含む領域に前記第2の端子電極を設け、前記空所内で前記コイル導線の一端部が前記第1天井面に沿って延在し他端部が前記第2天井面に沿って延在するように構成したことを特徴とする巻線型コイル部品。
  2. 請求項1の記載において、前記第1および第2天井面の高さ位置に対する前記仕切り部の突出寸法が前記コイル導線の径寸法以下であることを特徴とする巻線型コイル部品。
  3. ドラム型コアの巻芯部にコイル導線を巻回し、このドラム型コアの実装面側の鍔部に前記コイル導線の両端部を導出させて切断加工および曲げ加工を行った後、これら両端部を前記鍔部に設けられた第1および第2の端子電極に半田接続する巻線型コイル部品の製造方法において、
    前記鍔部が、底面側を開口した溝状の空所と、この空所を挟んで対向する第1脚部および第2脚部と、前記空所の天井面を略同一平面内に延在する第1天井面と第2天井面とに分断する突堤状の仕切り部とを有すると共に、前記第1および第2脚部の底面を含む平面と前記仕切り部の底面との間に所要の間隔が確保されているドラム型コアを用意し、
    前記第1脚部の表面と前記第1天井面を含む領域に前記第1の端子電極を設けると共に、前記第2脚部の表面と前記第2天井面を含む領域に前記第2の端子電極を設けた後、
    前記巻芯部に巻回した前記コイル導線の両端部を前記鍔部側へ導出し、これら両端部を第1の治具で位置規制して第2の治具で所定の長さに切断すると共に、前記第1の治具を前記空所内へ挿入しながら前記両端部を折り曲げることにより、前記空所内で前記コイル導線の一端部が前記第1天井面に沿う形状にフォーミングされて他端部が前記第2天井面に沿う形状にフォーミングされるようにしたことを特徴とする巻線型コイル部品の製造方法。
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