JP6394820B2 - コイル部品およびその製造方法 - Google Patents

コイル部品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6394820B2
JP6394820B2 JP2017554905A JP2017554905A JP6394820B2 JP 6394820 B2 JP6394820 B2 JP 6394820B2 JP 2017554905 A JP2017554905 A JP 2017554905A JP 2017554905 A JP2017554905 A JP 2017554905A JP 6394820 B2 JP6394820 B2 JP 6394820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
recess
electrode terminal
wire member
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017554905A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017169737A1 (ja
Inventor
達哉 佐々木
達哉 佐々木
真哉 平井
真哉 平井
長谷川 信
信 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2017169737A1 publication Critical patent/JPWO2017169737A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6394820B2 publication Critical patent/JP6394820B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing coils
    • H01F41/10Connecting leads to windings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F17/06Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with core substantially closed in itself, e.g. toroid
    • H01F17/062Toroidal core with turns of coil around it
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2823Wires
    • H01F27/2828Construction of conductive connections, of leads
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • H01F27/292Surface mounted devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F2017/0093Common mode choke coil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

本発明は、コイル部品およびその製造方法に関する。
従来、コイル部品としては、特開2006−165212号公報(特許文献1)に記載されたものがある。コイル部品は、絶縁基材と、絶縁基材に埋め込まれたコアと、コアに巻回されたコイルと、コイルに引き回し配線を介して接続される電極部とを有する。
特開2006−165212号公報
ところで、前記従来のコイル部品を実装基板に実装すると、以下の問題があることを見出した。つまり、コイル部品の電極部に電極端子を接続し、電極端子を実装基板にはんだを介して実装したとき、はんだが熱衝撃により膨張しまたは収縮すると、電極端子がはんだの応力を受ける。この結果、電極端子と電極部との接続部分で損傷が発生するおそれがある。つまり、電極端子とコイルとの導通が妨げられる。
そこで、本発明の課題は、コイルと電極端子との導通を良好に維持できるコイル部品およびその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明のコイル部品は、
環状のコアと、
前記コアに巻回されたコイルと、
前記コイルに接続され、実装面を含む実装用の電極端子と
を備え、
前記コイルは、複数のワイヤ部材が接続されてなり、
前記電極端子は、前記実装面と反対側の裏面に凹む凹部を有し、
前記コイルの前記ワイヤ部材は、前記凹部の底部の裏面に接続されている。
ここで、ワイヤ部材とは、プリント配線でなく、棒状部材である。
本発明のコイル部品によれば、電極端子は、裏面に凹む凹部を有し、コイルのワイヤ部材は、凹部の底部の裏面に接続されている。これにより、電極端子の実装面を実装基板にはんだを介して実装するとき、凹部の底部をはんだから離すことができる。つまり、凹部の底部とワイヤ部材との接続部分をはんだから離すことができる。これにより、はんだが熱衝撃により膨張しまたは収縮しても、実装面と凹部の底部との間の部分ではんだの応力を吸収することができ、この結果、凹部とワイヤ部材との接続はがれを抑制できる。したがって、コイルと電極端子との導通を良好に維持できる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記ワイヤ部材は、前記凹部に溶接されている。
前記実施形態によれば、ワイヤ部材は、溶接されているので、はんだ接合よりも、電気抵抗を低減できる。
また、コイル部品の一実施形態では、
前記電極端子は、銅板と、前記銅板を覆うめっき膜とを含み、
前記凹部の前記底部の実装面側において、前記銅板が前記めっき膜から露出している。
前記実施形態によれば、凹部の底部の実装面側において、銅板がめっき膜から露出しているので、銅板が酸化して、はんだが凹部の底部に濡れ上がることを防止できる。これにより、凹部の底部をはんだから一層確実に離すことができ、凹部の底部とワイヤ部材との接続部分において、はんだの応力を一層確実に回避できる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記電極端子は、前記凹部の開口側の周縁に実装基板に接続される接続部を有する。
前記実施形態によれば、電極端子は、凹部の開口側の周縁に実装基板に接続される接続部を有する。これにより、電極端子の接続部を実装基板に実装したとき、電流は、凹部に接続されたワイヤ部材と実装基板との間を、凹部の周囲に沿って放射状に流れる。したがって、電気抵抗を低減できる。
また、コイル部品の一実施形態では、
前記コアおよび前記コイルを収納すると共に前記電極端子を取り付けるケースを有し、
前記ケースは、前記電極端子の前記凹部を嵌め込む孔部を有する。
前記実施形態によれば、ケースは、電極端子の凹部を嵌め込む孔部を有するので、電極端子のケースに対する取り付け強度が大きくなる。
また、コイル部品の一実施形態では、
環状のコアと、
前記コアに巻回されたコイルと、
前記コイルに接続され、実装面を含む実装用の電極端子と、
前記コアおよび前記コイルを覆い、底面に孔部を有するケースと
を備え、
前記コイルは、複数のワイヤ部材が接続されてなり、
前記電極端子は、前記実装面と反対側の裏面に凹む凹部を有し、前記電極端子の前記凹部は、前記ケースの前記孔部に前記底面側から嵌めこんで配置され、
前記コイルの前記ワイヤ部材は、前記凹部の底部の裏面に接続されている。
前記実施形態によれば、電極端子は、裏面に凹む凹部を有し、コイルのワイヤ部材は、凹部の底部の裏面に接続されている。これにより、電極端子の実装面を実装基板にはんだを介して実装するとき、凹部の底部をはんだから離すことができる。つまり、凹部の底部とワイヤ部材との接続部分をはんだから離すことができる。これにより、はんだが熱衝撃により膨張しまたは収縮しても、実装面と凹部の底部との間の部分ではんだの応力を吸収することができ、この結果、凹部とワイヤ部材との接続はがれを抑制できる。したがって、コイルと電極端子との導通を良好に維持できる。また、ケースは、電極端子の凹部を嵌め込む孔部を有するので、電極端子のケースに対する取り付け強度が大きくなる。
また、コイル部品の製造方法の一実施形態では、
環状のコアと、
前記コアに巻回され、複数のワイヤ部材が接続されてなるコイルと、
前記コイルに接続され、実装面を含み、前記実装面と反対側の裏面に凹む凹部を有する実装用の電極端子と
を有するコイル部品の製造方法であって、
前記コイルの前記ワイヤ部材を前記凹部の底部の裏面に接触させた状態で、前記凹部の底部の実装面側から溶接して、前記ワイヤ部材を前記凹部の底部の裏面に接続する。
前記実施形態によれば、コイルのワイヤ部材を凹部の底部の裏面に接触させた状態で、凹部の底部の実装面側から溶接して、ワイヤ部材を凹部の底部の裏面に接続するので、溶接が容易となる。
また、電極端子は、裏面に凹む凹部を有し、コイルのワイヤ部材は、凹部の底部の裏面に接続されている。これにより、電極端子の実装面を実装基板にはんだを介して実装するとき、凹部の底部をはんだから離すことができる。つまり、凹部の底部とワイヤ部材との接続部分をはんだから離すことができる。これにより、はんだが熱衝撃により膨張しまたは収縮しても、凹部における実装面と底部との間の部分ではんだの応力を吸収することができ、この結果、凹部とワイヤ部材との接続はがれを抑制できる。したがって、コイルと電極端子との導通を良好に維持できる。
また、コイル部品の一実施形態では、前記凹部の底部の実装面側からレーザ溶接して、前記ワイヤ部材を前記凹部の底部の裏面に接続する。
前記実施形態によれば、凹部の底部の実装面側からレーザ溶接して、ワイヤ部材を凹部の底部の裏面に接続するので、電極端子が、銅板と銅板を覆うめっき膜とを含むとき、凹部の底部の実装面側において、銅板がめっき膜から露出する。これにより、銅板が酸化して、はんだが凹部の底部に濡れ上がることを防止できる。したがって、凹部の底部をはんだから一層確実に離すことができ、凹部の底部とワイヤ部材との接続部分において、はんだの応力を一層確実に回避できる。
本発明のコイル部品によれば、電極端子は、裏面に凹む凹部を有し、コイルのワイヤ部材は、凹部の底部の裏面に接続されているので、電極端子の実装面を実装基板にはんだを介して実装するとき、凹部の底部をはんだから離すことができ、コイルと電極端子との導通を良好に維持できる。
本発明の一実施形態のコイル部品を示す上方斜視図である。 コイル部品の下方斜視図である。 コイル部品の内部を示す上方斜視図である。 コイル部品の分解斜視図である。 コイル部品の第1電極端子側の断面図である。 コイルと電極端子の接続状態を示す断面図である。 コイルと電極端子の接続方法を示す断面図である。 第1電極端子の正面図である。 第1電極端子の平面図である。 第1電極端子の側面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(コイル部品の構成)
図1は、本発明の一実施形態のコイル部品を示す上方斜視図である。図2は、コイル部品の下方斜視図である。図3は、コイル部品の内部を示す上方斜視図である。図4は、コイル部品の分解斜視図である。
図1から図4に示すように、コイル部品1は、ケース2と、ケース2内に収納された環状のコア3と、互いに対向するようにコア3に巻回された第1コイル41および第2コイル42と、第1コイル41および第2コイル42に取り付けられた第1〜第4フェライトビーズ61〜64とを有する。コイル部品1は、コモンモードチョークコイルである。
ケース2は、底板部21と、底板部21を覆う箱状の蓋部22とを有する。ケース2は、例えば、PPSなどの樹脂、または、セラミックスから構成される。底板部21には、コア3が設置されている。底板部21には、コア3の中心軸が直交するように、コア3が設置されている。コア3の中心軸とは、コア3の内径孔部の中心軸をいう。ケース2(底板部21および蓋部22)の形状は、コア3の中心軸方向からみて、矩形である。この実施形態では、ケース2の形状は、正方形である。なお、ケース2の形状は、長方形であってもよい。
底板部21には、実装用の電極端子51〜54が取り付けられている。第1電極端子51と第2電極端子52は、底板部21の矩形の互いに対向する2つの隅に位置し、第3電極端子53と第4電極端子54は、底板部21の矩形の互いに対向する2つの隅に位置している。第1電極端子51と第3電極端子53は、互いに対向し、第2電極端子52と第4電極端子54は、互いに対向している。
電極端子51〜54は、底板部21の底面2aに取り付けられている。底板部21には、ケース2の外側と内側を貫通する孔部21aが設けられている。電極端子51〜54は、孔部21aと重なり、孔部21aからケース2の内側に露出している。電極端子51〜54は、ケース2に接着で固定されている。
コア3の形状(つまり、コア3の内周面および外周面の形状)は、中心軸方向からみて、コア3の形状は、長円形(トラック形状)である。コア3は、中心軸方向からみて、長軸に沿って延在し対向する一対の長手部分31と、短軸に沿って延在し対向する一対の短手部分32とを含む。なお、コア3の形状は、円形、長方形または楕円形であってもよい。
コア3は、例えば、フェライトなどのセラミックコア、または、金属系コアから構成される。コア3は、中心軸方向に対向する2つの端面を有する。一方の端面は、底板部21の内面に対向する。他方の端面は、蓋部22の内面に対向する。コア3は、コア3の長軸方向とケース2(底板部21)の一辺方向が一致するように、ケース2に収納される。
第1コイル41は、第1電極端子51と第2電極端子52との間で、コア3に巻回されている。第1コイル41の一端は、第1電極端子51に接続される。第1コイル41の他端は、第2電極端子52に接続される。
第2コイル42は、第3電極端子53と第4電極端子54との間で、コア3に巻回されている。第2コイル42の一端は、第3電極端子53に接続される。第2コイル42の他端は、第4電極端子54に接続される。
第1コイル41および第2コイル42は、コア3の短軸方向に対向するように、長軸方向に沿って巻回される。つまり、第1コイル41は、コア3の一方の長手部分31に巻回され、第2コイル42は、コア3の他方の長手部分31に巻回される。第1コイル41のコア3に対する巻方向と第2コイル42のコア3に対する巻方向とは、逆方向となる。第1コイル41の巻数と第2コイル42の巻数とは、同じである。
第1〜第4フェライトビーズ61〜64は、例えば、NiZnフェライト,MnZnフェライトなどの磁性体から構成される。フェライトビーズ61〜64は、筒状に形成され、ケース2の四隅に配置されている。フェライトビーズ61〜64のそれぞれの軸は、コア3の中心軸と平行である。フェライトビーズ61〜64は、コア3の径方向外側に位置する。
第1フェライトビーズ61は、第1コイル41の一端側(第1電極端子51側)に位置する。第2フェライトビーズ62は、第1コイル41の他端側(第2電極端子52側)に位置する。第3フェライトビーズ63は、第2コイル42の一端側(第3電極端子53側)に位置する。第4フェライトビーズ64は、第2コイル42の他端側(第4電極端子54側)に位置する。
第1コイル41は、複数のワイヤ部材が、例えばレーザ溶接やスポット溶接、はんだ接合等により接続されてなる。複数のワイヤ部材は、プリント配線でなく、棒状部材である。ワイヤ部材は、剛性を有してもよく、または、可撓性を有してもよい。複数のワイヤ部材は、略U字状に折り曲げられた折曲ワイヤ部材410と、略直線状に延在された直線ワイヤ部材411,412,413とを含む。第1コイル41は、一端から他端に順に、第1直線ワイヤ部材411と、第2直線ワイヤ部材412と、複数組(この実施形態では5組)の折曲ワイヤ部材410および第3直線ワイヤ部材413と、第1直線ワイヤ部材411とを含む。第1、第2、第3直線ワイヤ部材411,412,413の長さは、互いに異なる。
ワイヤ部材410〜413は、例えば、ポリアミドイミド銅線であり、銅線及び銅線を覆う絶縁被膜を有する。絶縁被膜の厚みは、例えば、0.02〜0.04mmである。また、絶縁被膜は、絶縁コートに覆われており、絶縁コートの材料は、ポリアミドイミド樹脂である。
折曲ワイヤ部材410および第3直線ワイヤ部材413は、例えばレーザ溶接やスポット溶接、はんだ接合等により交互に接続される。折曲ワイヤ部材410の一端に第3直線ワイヤ部材413の一端を接続し、第3直線ワイヤ部材413の他端を他の折曲ワイヤ部材410の一端に接続する。これを繰り返すことにより、複数の折曲ワイヤ部材410および第3直線ワイヤ部材413は、コア3に螺旋状に巻回される。つまり、1組の折曲ワイヤ部材410および第3直線ワイヤ部材413によって、1ターンの単位要素が構成される。第1コイル41は、コア3に5ターン巻回されている。
第1、第2フェライトビーズ61,62には、第1直線ワイヤ部材411が挿入されている。第1フェライトビーズ61に挿入された第1直線ワイヤ部材411は、第1電極端子51に接続される。第2フェライトビーズ62に挿入された第1直線ワイヤ部材411は、第2電極端子52に接続される。
第2コイル42は、第1コイル41と同様に、複数のワイヤ部材から構成される。つまり、第2コイル42は、一端から他端に順に、第1直線ワイヤ部材421と、第2直線ワイヤ部材422と、複数組(この実施形態では5組)の折曲ワイヤ部材420および第3直線ワイヤ部材423と、第1直線ワイヤ部材421とを含む。コア3には、折曲ワイヤ部材420および第3直線ワイヤ部材423が交互に接続されて巻回されている。第2コイル42は、コア3に5ターン巻回されている。第3、第4フェライトビーズ63,64には、第1直線ワイヤ部材421が挿入されている。
図5は、コイル部品1の第1電極端子51側の断面図である。図5では、第1フェライトビーズ61を省略して描いている。以下、第1電極端子51について説明するが、第2〜第4電極端子52〜54についても同様でありその説明を省略する。
図5に示すように、第1電極端子51は、実装面150aと、実装面150aの反対側の裏面150bとを有する。実装面150aは、実装基板に実装される面となる。
第1電極端子51は、裏面150b側に凹む凹部150を有する。凹部150は、底部151と、底部151の周囲に設けられた周壁部152とを有する。第1電極端子51は、凹部150の開口側の周縁に接続部155を有する。接続部155は、実装基板に接続される。
第1コイル41の第1直線ワイヤ部材411は、凹部150の底部151の裏面150b側に、接続されている。第1直線ワイヤ部材411の端面は、凹部150に溶接されている。溶接としては、例えば、レーザ溶接やスポット溶接がある。
ここで、第1電極端子51は、例えば、銅板と、銅板を覆うめっき膜とを含む。めっき膜は、例えば。Ni/Snめっきである。そして、凹部150の底部151の実装面150a側からレーザ溶接すると、凹部150の底部151の実装面150a側において、銅板がめっき膜から露出する。
第1電極端子51の凹部150は、ケース2の孔部21aに底面2a側から嵌め込まれる。このとき、凹部150の底部151は、ケース2の内側に位置する。凹部150の周壁部152は、孔部21aの内面に係止する。
前記コイル部品1によれば、第1電極端子51は、凹部150を有し、第1コイル41の第1直線ワイヤ部材411は、凹部150の底部151の裏面150b側に、接続されている。これにより、図6に示すように、第1電極端子51の実装面150aを実装基板SにはんだWを介して実装するとき、凹部150の底部151をはんだWから離すことができる。つまり、凹部150の底部151と第1直線ワイヤ部材411との接続部分PをはんだWから離すことができる。これにより、はんだWが熱衝撃により膨張しまたは収縮しても、凹部150における実装面150aと底部151との間の部分(つまり、凹部150の周壁部152)ではんだWの応力を吸収することができ、この結果、凹部150と第1直線ワイヤ部材411との接続はがれを抑制できる。したがって、第1コイル41と第1電極端子51との導通を良好に維持できる。
また、第1直線ワイヤ部材411が太くなって剛性が大きくなっても、凹部150における実装面150aと底部151との間の部分(つまり、凹部150の周壁部152)ではんだWの応力を吸収することができ、はんだWの割れを抑制できる。
前記コイル部品1によれば、第1直線ワイヤ部材411は、凹部150に溶接されているので、はんだ接合よりも、電気抵抗を低減できる。ここで、凹部150の底部151の実装面150a側において、銅板がめっき膜から露出しているとき、銅板が酸化して、はんだWが凹部150の底部151に濡れ上がることを防止できる。これにより、凹部150の底部151をはんだWから一層確実に離すことができ、凹部150の底部151と第1直線ワイヤ部材411との接続部分Pにおいて、はんだWの応力を一層確実に回避できる。
前記コイル部品1によれば、第1電極端子51は、凹部150の開口側の周縁に実装基板Sに接続される接続部155を有する。これにより、第1電極端子51の接続部155を実装基板Sに実装したとき、電流は、凹部150に接続された第1直線ワイヤ部材411と実装基板Sとの間を、凹部150の周囲に沿って放射状に流れる。したがって、電気抵抗を低減できる。
前記コイル部品1によれば、ケース2は、第1電極端子51の凹部150を嵌め込む孔部21aを有するので、第1電極端子51のケース2に対する取り付け強度が大きくなる。
なお、第2〜第4電極端子52〜54と第1直線ワイヤ部材411,421についても、同様の効果を奏する。
(コイル部品の製造方法)
次に、コイル部品1の製造方法について説明する。
図7に示すように、第1コイル41の第1直線ワイヤ部材411を凹部150の底部151の裏面150bに接触させた状態で、凹部150の底部151の実装面150a側から溶接して、第1直線ワイヤ部材411を凹部150の底部151の裏面150b側に接続する。
具体的に述べると、レーザ溶接機100を凹部150の底部151の実装面150a側に配置し、レーザ溶接機100からレーザ光Lを凹部150の底部151の実装面150a側に出射して、第1直線ワイヤ部材411を凹部150の底部151にレーザ溶接する。レーザ溶接以外に、スポット溶接などであってもよい。
なお、第2〜第4電極端子52〜54についても、第1電極端子51と同様であるため、その説明を省略する。
ここで、第1電極端子51をケース2の孔部21aに底面2a側から嵌め込んでから、凹部150の底部151の実装面150a側から溶接して、第1直線ワイヤ部材411を凹部150の底部151の裏面150b側に接続している。こうすることで、溶接時にケース2の内部にゴミが入らない。
なお、第1直線ワイヤ部材411を凹部150の底部151の裏面150b側に接続してから、第1電極端子51をケース2の孔部21aに嵌め込んでもよい。こうすることで、第1直線ワイヤ部材411と凹部150の接続を確認してから、ケース2に組み付けることができる。
図4に示すように、コア3とコイル41,42を組み付ける工程や、コア3およびコイル41,42をケース2内に収納する工程は、第1直線ワイヤ部材411と第1電極端子51を接続する工程の前後のいずれであってもよい。
前記コイル部品1の製造方法によれば、第1コイル41の第1直線ワイヤ部材411を凹部150の底部151の裏面150bに接触させた状態で、凹部150の底部151の実装面150a側から溶接して、第1直線ワイヤ部材411を凹部150の底部151の裏面150b側に接続するので、溶接が容易となる。また、このようにして製造されたコイル部品1は、上述したように、はんだWの応力を吸収して、凹部150と第1直線ワイヤ部材411との接続はがれを抑制できる。
ここで、第1電極端子51が、銅板と銅板を覆うめっき膜とを含むとき、凹部150の底部151の実装面150a側からレーザ溶接して、第1直線ワイヤ部材411を凹部150の底部151の裏面150b側に接続すると、凹部150の底部151の実装面150a側において、銅板がめっき膜から露出する。これにより、露出した銅板の表面が酸化して酸化銅となり、はんだWが凹部150の底部151に濡れ上がることを防止できる。したがって、上述したように、凹部150の底部151と第1直線ワイヤ部材411との接続部分Pにおいて、はんだWの応力を一層確実に回避できる。
なお、第2〜第4電極端子52〜54と第1直線ワイヤ部材411,421についても、同様の効果を奏する。
(電極端子の具体的な構成)
図8Aは、第1電極端子の正面図である。図8Bは、第1電極端子の平面図である。図8Cは、第1電極端子の側面図である。
図8Aから図8Cに示すように、第1電極端子51は、凹部150および接続部155に加えて、接続部155から上方に立ち上がる立ち上がり部156を有する。立ち上がり部156は、接続部155と同様に、ケース2に接着で固定される。さらに、接続部155をはんだにより実装基板に接続する際、はんだは、立ち上がり部156を濡れ上がることができ、接続の信頼性を向上できる。
第1電極端子51の材料と寸法の一例について説明する。材料として、母材にリン青銅を用い、表面処理にNiめっき(厚み2μm)とSnめっき(無光沢、厚み3μm)を用いる。立ち上がり部156の実装面150aからの高さH1は、2mmであり、凹部150の実装面150aからの高さH2は、0.4mmである。接続部155の幅W1は、5.1mmであり、接続部155の長さL1は、6.8mmである。凹部150の底部151の幅W2は、2.1mmであり、凹部150の底部151の長さL2は、2.1mmである。第1電極端子51の厚みは、0.2mmである。
なお、第2〜第4電極端子52〜54についても、第1電極端子51と同様であるため、その説明を省略する。電極端子の構成は、上記構成に限定されない。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
1 コイル部品
2 ケース
2a 底面
21 底板部
21a 孔部
22 蓋部
3 コア
31 長手部分
32 短手部分
41 第1コイル
410 折曲ワイヤ部材
411〜413 第1〜第3直線ワイヤ部材
42 第2コイル
420 折曲ワイヤ部材
421〜423 第1〜第3直線ワイヤ部材
51〜54 第1〜第4電極端子
61〜64 第1〜第4フェライトビーズ
150 凹部
150a 実装面
150b 裏面
151 底部
152 周壁部
155 接続部
156 立ち上がり部
P 接続部分
S 実装基板
W はんだ

Claims (8)

  1. 環状のコアと、
    前記コアに巻回されたコイルと、
    前記コイルに接続され、実装面を含む実装用の電極端子と
    を備え、
    前記コイルは、複数のワイヤ部材が接続されてなり、
    前記電極端子は、前記実装面と反対側の裏面に凹む凹部を有し、
    前記コイルの前記ワイヤ部材は、前記凹部の底部の裏面に接続されている、コイル部品。
  2. 前記ワイヤ部材は、前記凹部に溶接されている、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記電極端子は、銅板と、前記銅板を覆うめっき膜とを含み、
    前記凹部の前記底部の実装面側において、前記銅板が前記めっき膜から露出している、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記電極端子は、前記凹部の開口側の周縁に実装基板に接続される接続部を有する、請求項1から3の何れか一つに記載のコイル部品。
  5. 前記コアおよび前記コイルを収納すると共に前記電極端子を取り付けるケースを有し、
    前記ケースは、前記電極端子の前記凹部を嵌め込む孔部を有する、請求項1から4の何れか一つに記載のコイル部品。
  6. 環状のコアと、
    前記コアに巻回されたコイルと、
    前記コイルに接続され、実装面を含む実装用の電極端子と、
    前記コアおよび前記コイルを覆い、底面に孔部を有するケースと
    を備え、
    前記コイルは、複数のワイヤ部材が接続されてなり、
    前記電極端子は、前記実装面と反対側の裏面に凹む凹部を有し、前記電極端子の前記凹部は、前記ケースの前記孔部に前記底面側から嵌めこんで配置され、
    前記コイルの前記ワイヤ部材は、前記凹部の底部の裏面に接続されている、コイル部品。
  7. 環状のコアと、
    前記コアに巻回され、複数のワイヤ部材が接続されてなるコイルと、
    前記コイルに接続され、実装面を含み、前記実装面と反対側の裏面に凹む凹部を有する実装用の電極端子と
    を有するコイル部品の製造方法であって、
    前記コイルの前記ワイヤ部材を前記凹部の底部の裏面に接触させた状態で、前記凹部の底部の実装面側から溶接して、前記ワイヤ部材を前記凹部の底部の裏面に接続する、コイル部品の製造方法。
  8. 前記凹部の底部の実装面側からレーザ溶接して、前記ワイヤ部材を前記凹部の底部の裏面に接続する、請求項7に記載のコイル部品の製造方法。
JP2017554905A 2016-04-01 2017-03-14 コイル部品およびその製造方法 Active JP6394820B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016074225 2016-04-01
JP2016074225 2016-04-01
PCT/JP2017/010171 WO2017169737A1 (ja) 2016-04-01 2017-03-14 コイル部品およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017169737A1 JPWO2017169737A1 (ja) 2018-04-05
JP6394820B2 true JP6394820B2 (ja) 2018-09-26

Family

ID=59964963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017554905A Active JP6394820B2 (ja) 2016-04-01 2017-03-14 コイル部品およびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11348721B2 (ja)
JP (1) JP6394820B2 (ja)
CN (1) CN107533898B (ja)
DE (1) DE112017000026T5 (ja)
WO (1) WO2017169737A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6784269B2 (ja) * 2018-03-01 2020-11-11 株式会社村田製作所 表面実装インダクタ
CN110246681B (zh) * 2018-03-07 2022-07-08 株式会社村田制作所 线圈部件的制造方法和线圈部件的制造装置
CN110970206A (zh) * 2018-09-28 2020-04-07 范云光 用于脉冲滤波器的变压器
JP7342559B2 (ja) 2019-09-19 2023-09-12 株式会社村田製作所 インダクタ部品
JP7352154B2 (ja) * 2019-09-19 2023-09-28 株式会社村田製作所 インダクタ部品およびインダクタ部品の製造方法
WO2023042512A1 (ja) * 2021-09-17 2023-03-23 株式会社村田製作所 電子部品
WO2023176738A1 (ja) * 2022-03-18 2023-09-21 株式会社村田製作所 コイル部品およびコイル部品の製造方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5330991Y2 (ja) 1973-06-15 1978-08-02
JPH0855738A (ja) * 1994-08-12 1996-02-27 Murata Mfg Co Ltd トランス
JP3007983U (ja) * 1994-08-19 1995-02-28 富士電気化学株式会社 コモンモードコイル
JP2002198236A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Minebea Co Ltd コモンモードチョークコイル
US20040130428A1 (en) * 2002-10-31 2004-07-08 Peter Mignano Surface mount magnetic core winding structure
JP4682606B2 (ja) 2004-12-07 2011-05-11 ソニー株式会社 インダクタンス素子及びその製造方法、並びに配線基板
JP2007208122A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Toyota Motor Corp コイル及びコイルの製造方法
US7986208B2 (en) * 2008-07-11 2011-07-26 Cooper Technologies Company Surface mount magnetic component assembly
CN201051442Y (zh) * 2007-04-05 2008-04-23 珠海经济特区宝诚电子有限公司 电感器
US20100277267A1 (en) 2009-05-04 2010-11-04 Robert James Bogert Magnetic components and methods of manufacturing the same
JP5234060B2 (ja) * 2010-07-27 2013-07-10 Tdk株式会社 コモンモードフィルタ
US9646755B2 (en) * 2010-11-15 2017-05-09 Pulse Electronics, Inc. Advanced electronic header apparatus and methods
JP5832755B2 (ja) * 2011-02-08 2015-12-16 Necトーキン株式会社 表面実装型コイル
KR101593323B1 (ko) * 2013-09-18 2016-02-11 티디케이가부시기가이샤 코일 장치
JP6064860B2 (ja) * 2013-10-09 2017-01-25 株式会社村田製作所 複合電子部品及び複合電子部品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN107533898A (zh) 2018-01-02
CN107533898B (zh) 2019-09-10
DE112017000026T5 (de) 2017-12-21
US11348721B2 (en) 2022-05-31
WO2017169737A1 (ja) 2017-10-05
JPWO2017169737A1 (ja) 2018-04-05
US20180025831A1 (en) 2018-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6394820B2 (ja) コイル部品およびその製造方法
TWI395238B (zh) Magnetic parts
JP6743659B2 (ja) コイル装置
JP6658669B2 (ja) 巻線型コイル部品
JP5223884B2 (ja) コイル部品
US11515071B2 (en) Drum core and wire coil component
JP2018010999A (ja) コイル部品
JP2007165407A (ja) チョークコイル
JP6658682B2 (ja) コイル部品
JP2016058471A (ja) 巻線型コイルおよびその製造方法
JP4664006B2 (ja) インダクタ
US11869704B2 (en) Coil device
JP7140589B2 (ja) コイル部品及び電子機器
JP6330330B2 (ja) コイル装置
JP7286936B2 (ja) コイル装置、パルストランスおよび電子部品
JP7450331B2 (ja) コイル装置およびパルストランス
JP4044566B2 (ja) 表面実装型インダクタ及びその製造方法
JP5154960B2 (ja) 磁性素子およびその製造方法
JP4847159B2 (ja) トランス
JP2020047862A (ja) コイル装置およびパルストランス
JP4371958B2 (ja) コイル装置
JP7491288B2 (ja) コイル部品
JP2005285901A (ja) 電子部品および電子部品の製造方法
JP5604998B2 (ja) コイル部品
JP2009026897A (ja) コイル部品

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180813

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6394820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150