JP6658682B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

この発明は、コイル部品に関するもので、特に、ワイヤおよびワイヤが電気的に接続される端子電極を備えるコイル部品に関するものである。
この発明にとって興味ある技術が、たとえば特許第3909834号公報(特許文献1)に記載されている。特許文献1には、ワイヤおよびワイヤが電気的に接続される端子電極を備える巻線型のコイル部品が記載されている。
図8および図9は、特許文献1から引用したもので、特許文献1における図1(B)および同(C)にそれぞれ対応している。図8および図9には、コイル部品に備えるコアの一部である一方の鍔部71およびそこに配置された端子電極72、ならびに端子電極72に接続されるワイヤ73の端部が図示されている。
端子電極72は、鍔部71の外側端面に沿って配置された基部74と、基部74から屈曲部を介して鍔部71の図による上面に沿って延びるもので、ワイヤ73の端部を受ける受け部75と、受け部75から屈曲部を介して鍔部71の内側端面に沿って延びる折返し片76と、を備えている。図8によく示されているように、端子電極72は、さらに、受け部75の側縁から折り曲げ部77を介して延びるもので、ワイヤ73に溶接される溶接片78と、溶接時にワイヤ73を仮止めするための仮止め部79とを備えている。
上述した溶接片78に関して、溶接工程を実施する前の状態が図8に示され、溶接工程後の状態が図9に示されている。図9には、溶接によって生じた溶接塊部80が図示されている。溶接塊部80は、溶接時において溶融した金属が冷却されて凝固して生成されたものである。
溶接工程の詳細は、以下のとおりである。溶接工程の前の段階では、図8に示すように、受け部75と、溶接片78および仮止め部79と、の間に、ワイヤ73が挿入される。次に、この状態のワイヤ73を仮止めするため、受け部75と仮止め部79とによってワイヤ73が挟まれるように、仮止め部79に対して金具を用いてかしめ加工が施される。
次に、ワイヤ73と溶接片78とが溶接される。より具体的には、レーザ溶接が適用される。レーザ光は、溶接片78に照射され、それによって、ワイヤ73と溶接片78とが溶融し合う。その結果、前述したように、溶接塊部80が形成される。
特許第3909834号公報
ところで、電子回路の小型化に伴って、そこに用いられるコイル部品をより小さくする必要があり、それに対応するために、巻線型のコイル部品に使われるワイヤをより細線化したいという要請がある。
特許文献1に記載のコイル部品では、前述したように、仮止め部79に対して金具を用いてかしめ加工が施されることによって、ワイヤ73が仮止めされる。前述の溶接工程において、溶接塊部80となるべき溶融部分を形成する際、残留テンションのため、ワイヤ73が受け部75から浮き上がる傾向があるが、仮止め部79は、ワイヤ73が受け部75から浮き上がらないようにする機能をも有している。したがって、溶接後において、ワイヤ73を受け部75に沿いかつ近接して位置させることができる。
しかし、ワイヤ73が細線になればなるほど、以下のような問題が発生しやすい。
問題1:かしめ加工の対象となる端子電極72の仮止め部79のエッジ部分によってワイヤ73が切断される。
問題2:かしめ加工後に発生する端子電極72のスプリングバックによって、仮止め部79が受け部75に対して開いてしまい、ワイヤ73を適切に仮止めできない。
ここで注目すべきは、問題1を軽減するために、かしめを弱くすると、問題2が発生しやすくなり、逆に問題2を軽減するために、強くかしめると、問題1が発生しやすくなる、ということである。すなわち、相反する現象を制御する必要があり、そのため、ワイヤ73が細線になるほど、許容できるかしめの範囲が狭くなり、加工が困難になる。
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得るコイル部品を提供しようとすることである。
この発明は、ワイヤと、ワイヤの端部が電気的に接続される接続部を有する端子電極と、を備える、コイル部品に向けられる。端子電極の接続部は、基準面を有し、ワイヤの端部と端子電極の接続部とは、基準面から盛り上がる溶接塊部を介して互いに接続される。
上述した技術的課題を解決するため、この発明は、ワイヤの、上記基準面からの浮きの上限を規定するためのカバー部をさらに備え、当該カバー部は、基準面の延びる方向に対して垂直方向に見て、ワイヤの少なくとも一部を覆うように位置しており、ワイヤと一面のみで対向していることを特徴としている。
ここで、カバー部は、前述した問題を引き起こす原因となるかしめ加工の対象となるものではない。また、カバー部は、ワイヤと一面のみで対向しているので、カバー部を単純な形状とすることができ、よって、カバー部を簡易な加工方法で形成することができる。
この発明において、カバー部に覆われるワイヤの一部では、断面が円形であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤが、かしめ加工などによって潰されないので、ワイヤの断線等のリスクを低減することができる。
また、カバー部に覆われるワイヤの一部は、固定されていないことが好ましい。この構成によれば、コイル部品の製造中やコイル部品の実装後に加わる熱衝撃や外力などにより、ワイヤにかかる応力を有利に吸収でき、ワイヤの断線等のリスクを低減することができる。
この発明において、上記基準面の延びる方向に対して平行方向に見たとき、基準面と溶接塊部の頂点との間の距離H1と、基準面とカバー部との間の距離H2との関係は、H2<H1であり、距離H2はワイヤの径より大きいことが好ましい。
この構成によれば、基準面からの浮きの上限を規定することができる状態となるように、カバー部と基準面との間にワイヤを円滑に導くことができる。なお、ワイヤは、通常、線状の中心導体と中心導体の周面を覆う絶縁被覆層とを有しているが、ワイヤの径とは、カバー部に覆われている部分でのワイヤの径を言う。すなわち、ワイヤの径とは、カバー部に覆われている部分でワイヤが絶縁被覆層を有する場合には、中心導体および絶縁被覆層の径であり、カバー部に覆われている部分でのワイヤが絶縁被覆層を有しない場合には、中心導体のみの径である。
上記構成において、ワイヤは、カバー部に接触しているが、基準面に接触していない場合も、カバー部および基準面のいずれにも接触していない場合もあり得る。
カバー部は、好ましくは、端子電極の一部として、接続部以外の部分に設けられる。端子電極の一部として設けられるカバー部は、端子電極の形状を一部変更するだけで実現することができる。
上記の好ましい実施態様において、端子電極は、接続部の端縁から基準面の延びる方向に対してほぼ垂直方向に延びる立上がり部を有し、カバー部は立上がり部に設けられることがより好ましい。カバー部を立上がり部に設けるようにすれば、ワイヤを覆う位置にカバー部を配置することが容易である。
上記の構成において、カバー部は、立上がり部から折り曲げられない状態で延びていることが好ましい。この構成によれば、カバー部をかしめの対象とする必要がないので、カバー部を簡易な加工方法で形成することができる。
また、前述の好ましい実施態様において、カバー部は、基準面の延びる方向に対して垂直方向に見て、接続部に重なっていなくてもよい。この構成によっても、カバー部は、ワイヤの、基準面からの浮きの上限を規定するように機能し得る。
この発明に係るコイル部品は、ワイヤが螺旋状に巻回された巻芯部ならびに巻芯部の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部を有する、コアをさらに備えていてもよい。この場合、端子電極は、第1および第2の鍔部にそれぞれ取り付けられる。
前述した特許文献1に記載の技術のように、仮止め部をかしめてワイヤを仮固定するという構造は、コアに端子電極が装着された製造過程において、微細な曲げ加工を必要とし、そのため加工が難しく、最悪の場合には、端子電極をコアから剥がしてしまうというリスクも存在する。しかし、この発明では、端子電極のいずれの部分もかしめ加工の対象とならないため、かしめ加工に起因して、加工の煩雑さを招いたり、端子電極がコアから剥がれてしまったりという問題を回避することができる。
上記の実施態様において、ワイヤは、第1および第2のワイヤを含み、端子電極は、第1のワイヤの互いに逆の第1および第2の端部がそれぞれ接続される第1および第2の端子電極、ならびに、第2のワイヤの互いに逆の第1および第2の端部がそれぞれ接続される第3および第4の端子電極を含み、第1および第3の端子電極は第1の鍔部に取り付けられ、第2および第4の端子電極は第2の鍔部に取り付けられ、第1および第4の端子電極は、それぞれ、第1および第2のワイヤの、巻芯部からの引出し側とは反対側に位置し、第2および第3の端子電極は、それぞれ、第1および第2のワイヤの、巻芯部からの引出し側に位置している場合、カバー部は、少なくとも第1および第4の端子電極に関連して設けられていれば十分である。カバー部によって抑制されなければならない基準面からの浮きが生じるのは、第1および第4の端子電極にそれぞれ接続されるワイヤの端部のみであるためである。
上記の実施形態に係るコイル部品は、好ましくは、コモンモードチョークコイルを構成する。この場合、第1および第2のワイヤは、巻芯部上で互いに同じ方向に巻回される。
この発明によれば、カバー部にはかしめ加工が施されないので、かしめ加工に起因するワイヤの断線を回避することができる。
また、この発明によれば、カバー部により、端子電極の接続部における基準面からのワイヤの浮きの上限が規定されるので、端子電極の接続部に溶接されたワイヤを基準面に沿いかつ近接して位置させることができる。そのため、ワイヤに外力が加わった場合であっても、ワイヤが切断されにくくすることができる。あるいは、コイル部品にたとえば防湿のための樹脂がコーティングされるとき、端子電極の接続部における基準面とワイヤとの間に樹脂が流入し、この樹脂が膨張・収縮を繰り返したとしても、ワイヤの切断が生じにくくすることができる。
上述のことから、ワイヤをより細線化したいという要請に十分に応えることができ、その結果、コイル部品の小型化を図ることができる。
この発明の第1の実施形態によるコイル部品としてのコモンモードチョークコイル1の外観を実装面側から示す斜視図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル1の一部であって、コア2に備える第1の鍔部4側の構成を拡大して示す正面図である。 図2に示した鍔部4側の構成の一部を実装面側から拡大して示す底面図である。 図2に対応する図であり、溶接前の状態を示す。 図1に示したコモンモードチョークコイル1に備えるワイヤ23の拡大断面図である。 実施品について、図5に示したワイヤ23と端子電極27との電気的接続部分を撮影した写真を示す図である。 この発明の第2の実施形態を説明するためのもので、図4に対応する図である。 特許文献1に記載されたコイル部品に備えるコアの一部である一方の鍔部71およびそこに配置された端子電極72、ならびに端子電極72に接続されるワイヤ73の端部を示した斜視図であり、溶接前の状態を示す。 図8に対応する図であり、溶接後の状態を示す。
この発明に係るコイル部品の説明にあたり、コイル部品の一例としてのコモンモードチョークコイルを採り上げる。図1を主として参照して、この発明の第1の実施形態によるコイル部品としてのコモンモードチョークコイル1について説明する。
コモンモードチョークコイル1は、巻芯部2を有するドラム状コア3を備えている。ドラム状コア3は、巻芯部2の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部4および5を備えている。コモンモードチョークコイル1は、図示されないが、さらに、第1および第2の鍔部4および5間に渡された板状の板状コアを備えていてもよい。なお、ドラム状コア3および板状コアは、好ましくは、フェライトから構成されるが、フェライト以外の材料から構成されてもよい。
フェライトからなるドラム状コア3は、キュリー温度が150℃以上であることが好ましい。低温から150℃まで、インダクタンス値を一定以上に維持することができるためである。また、ドラム状コア3の比透磁率が1500以下であることが好ましい。この構成によれば、ドラム状コア3の構成や材料に高透磁率用の特殊なものを用いる必要が無い。したがって、ドラム状コア3の設計自由度が向上し、たとえばキュリー温度が150℃以上であるようなドラム状コア3を容易に設計できる。このように、上記構成によれば、高温でのインダクタンス値が確保された、温度特性の良好なコモンモードチョークコイル1を提供できる。
なお、上述の図示されない板状コアについても、キュリー温度が150℃以上であることが好ましく、また、比透磁率が1500以下であることが好ましい。
鍔部4および5は、それぞれ、巻芯部2側に向きかつ巻芯部2の各端部を位置させる内側端面7および8と、内側端面7および8の反対側の外側に向く外側端面9および10とを有する。また、鍔部4および5は、それぞれ、実装時において実装基板(図示されない。)側に向けられる底面11および12、ならびに底面11および12の反対側の天面13および14を有している。前述した図示されない板状コアは、鍔部4および5の天面13および14に接合されている。さらに、第1の鍔部4は、底面11と天面13とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の側面15および16を有し、第2の鍔部5は、底面12と天面14とを連結する方向に延びかつ互いに逆の側方に向く第1および第2の側面17および18を有する。
また、第1の鍔部4における底面11の両端部に、切欠き形状の窪み19および20が設けられる。同様に、第2の鍔部5における底面12の両端部に、切欠き形状の窪み21および22が設けられる。
コモンモードチョークコイル1は、さらに、巻芯部2に螺旋状に巻回された第1および第2のワイヤ23および24を備えている。なお、図1では、ワイヤ23および24の各々の端部のみが図示され、巻芯部2上でのワイヤ23および24の図示が省略されている。図2ないし図4においても、巻芯部2上でのワイヤ23および24の図示が省略されている。これらワイヤ23および24は、一方のワイヤ23について図5に図示するように、線状の中心導体25と、中心導体25の周面を覆う絶縁被覆層26とを有する。
中心導体25は、たとえば銅線からなる。絶縁被覆層26は、好ましくは、たとえばポリアミドイミドや、イミド変成ポリウレタンのような少なくともイミド結合を含む樹脂からなる。この構成によれば、絶縁被覆層26に対して、たとえば150℃においても分解しないといった耐熱性を与えることができる。したがって、150℃といった高温でも、線間容量が変化せず、Sdd11特性を良好なものとすることができる。また、150℃といった高温でもノイズ抑制効果に優れるといった効果の実効性を高めることができる。
第1および第2のワイヤ23および24は、互いに並行しながら同方向に巻回される。このとき、ワイヤ23および24は、いずれか一方が内層側に、いずれか他方が外層側に、というように、2層巻きにされても、巻芯部2の軸線方向において交互に配列されかつ互いに平行に並んだ状態で巻くバイファイラ巻きにされてもよい。
中心導体25の径Dは35μm以下であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の径を細くできるので、巻芯部2へのワイヤ23および24の巻き数を多くすることや、ワイヤ23および24の巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤ23および24やコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤ23および24の割合が減ることで、たとえばドラム状コア3などの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上させることができる。
また、中心導体25の径Dは28μm以上であることが好ましい。この構成によれば、中心導体25の断線を生じにくくすることができる。
また、絶縁被覆層26の厚み寸法Tは6μm以下であることが好ましい。この構成によれば、ワイヤ23および24の径を細くできるので、巻芯部2へのワイヤ23および24の巻き数を多くすることや、ワイヤ23および24の巻き数を変えずに小型化すること、ワイヤ23および24やコイル外形を変えずにワイヤ間隔を広げることなどができる。また、コイル外形に占めるワイヤ23および24の割合が減ることで、たとえばドラム状コア3などの他の部分の寸法を拡大できるため、特性をさらに向上できる。
また、絶縁被覆層26の厚み寸法Tは3μm以上であることが好ましい。この構成によれば、巻回状態で隣り合うワイヤ23および24の中心導体25間の距離を長くできるので、線間容量が小さくなり、そのため、Sdd11特性を良好なものとすることができる。
コモンモードチョークコイル1は、さらに、第1ないし第4の端子電極27〜30を備えている。これら第1ないし第4の端子電極27〜30のうち、第1および第3の端子電極27および29は、第1の鍔部4における第1および第2の側面15および16が対向する方向に配列されて、第1の鍔部4に接着剤を介して取り付けられる。第2および第4の端子電極28および30は、第2の鍔部5における第1および第2の側面17および18が対向する方向に配列されて、第2の鍔部5に接着剤を介して取り付けられる。
第1のワイヤ23の第1端は第1の端子電極27に電気的に接続され、第1のワイヤ23の第1端とは逆の第2端は第2の端子電極28に電気的に接続される。他方、第2のワイヤ24の第1端は第3の端子電極29に電気的に接続され、第2のワイヤ24の第1端とは逆の第2端は第4の端子電極30に電気的に接続される。
第1の端子電極27と第4の端子電極30とは、互いに同じ形状であり、第2の端子電極28と第3の端子電極29とは、互いに同じ形状である。また、第1の端子電極27と第3の端子電極29とは、互いに面対称形状をなし、第2の端子電極28と第4の端子電極30とは、互いに面対称形状をなしている。したがって、第1ないし第4の端子電極27〜30のうちのいずれか1つの端子電極、たとえば図1において最も良好に図示され、かつ図2ないし図4に図示されている第1の端子電極27について、その詳細を説明し、第2、第3および第4の端子電極28、29および30の詳細については、その説明を省略する。
端子電極27は、通常、たとえばリン青銅やタフピッチ銅などの銅系合金からなる1枚の金属板に対して順送プレス加工を施すことにより製造される。端子電極27の材料となる金属板は、0.15mm以下の厚みを有しており、たとえば0.1mmの厚みである。
端子電極27は、鍔部4の外側端面9に沿って延びる基部31と、当該基部31から、鍔部4の外側端面9と底面11とが交差する稜線部分を覆う第1の屈曲部32を介して、鍔部4の底面11に沿って延びる実装部33と、を備えている。実装部33は、コモンモードチョークコイル1が図示しない実装基板上に実装されるとき、実装基板上の導電ランドに対して、はんだ付け等によって電気的かつ機械的に接続される部分となる。
さらに、端子電極27は、実装部33から第2の屈曲部34を介して延びる立上がり部35、および立上がり部35から第3の屈曲部36を介して延びる接続部37を備えている。上記立上がり部35は、窪み19を規定する垂直壁38に沿って延び、上記接続部37は、窪み19を規定する底面壁39に沿って延びている。接続部37は、ワイヤ23の端部に沿うとともに、ワイヤ23を端子電極27に電気的かつ機械的に接続する部分となる。
より詳細には、端子電極27の接続部37は、基準面37bを有する。ワイヤ23の端部と接続部37とは、接続部37の先端部37aにおいて、基準面37bから盛り上がる溶接塊部43を介して互いに接続されている。また、端子電極27には、ワイヤ23の、上記基準面37bからの浮きの上限を規定するためのカバー部40が設けられる。カバー部40は、接続部37以外の部分、たとえば、接続部37の端縁から基準面37bの延びる方向に対してほぼ垂直方向に延びる立上がり部35に設けられる。カバー部40は、この実施形態では、立上がり部35から折り曲げられない状態で延びており、立上がり部35から突出する突起状に形成される。
カバー部40は、図3によく示されているように、基準面37bの延びる方向に対して垂直方向に見て、ワイヤ23の少なくとも一部を覆うように位置している。しかしながら、カバー部40は、ワイヤ23の、基準面37bからの浮きの上限を規定するように機能し得るものであれば足り、したがって、図3に見られるように、カバー部40は、基準面37bの延びる方向に対して垂直方向に見て、接続部37に重なっていなくてもよい。
この実施形態では、カバー部40に覆われるワイヤ23の一部では、断面が円形である。また、カバー部40に覆われるワイヤ23の一部は、固定されていない。そして、カバー部40は、ワイヤ23と一面のみで対向している。
図2に示されているように、基準面37bの延びる方向に対して平行方向に見たとき、基準面37bと溶接塊部43の頂点との間の距離H1と、基準面37bとカバー部40との間の距離H2との関係は、H2<H1であり、距離H2はワイヤ23の径より大きいことが好ましい。
この構成によれば、基準面37bからの浮きの上限を規定することができる状態となるように、カバー部40と基準面37bとの間にワイヤ23を円滑に導くことができる。なお、ワイヤ23は、図5を参照して説明したように、通常、線状の中心導体25と中心導体25の周面を覆う絶縁被覆層26とを有しているが、ワイヤ23の径とは、カバー部40に覆われている部分でのワイヤ23の径を言う。すなわち、ワイヤ23の径とは、カバー部40に覆われている部分でワイヤ23が絶縁被覆層26を有する場合には、中心導体25および絶縁被覆層26の径(D+2T)であり、カバー部40に覆われている部分でのワイヤ23が絶縁被覆層26を有しない場合には、中心導体25のみの径(D)である。
上記構成において、ワイヤ23は、図2に示したように、カバー部40および基準面37bのいずれにも接触していない場合も、図示されないが、カバー部40に接触しているが、基準面37bに接触していない場合もあり得る。
また、この実施形態では、図3によく示されているように、端子電極27の接続部37に、カバー部40と同方向に突出する突起41が設けられている。突起41は、ワイヤ23の巻線時において、ワイヤ23に引っ掛かり、それによって、ワイヤ23が端子電極27から反れることを防止する。
なお、上述の接続部37は、図2および図3によく示されているように、鍔部4から所定の間隔を置いて位置していることが好ましい。より特定的には、立上がり部35および接続部37は、窪み19を規定する垂直壁38および底面壁39から所定の間隔を置いて位置していて、垂直壁38および底面壁39に接していないことが好ましい。
上述した第1の端子電極27における基部、第1の屈曲部、実装部、第2の屈曲部、立上がり部、第3の屈曲部、接続部、先端部、基準面、カバー部、突起、および溶接塊部をそれぞれ指すために用いた参照符号31、32、33、34、35、36、37、37a、37b、40、および43は、必要に応じて、第2、第3および第4の端子電極28、29および30における対応の基部、第1の屈曲部、実装部、第2の屈曲部、立上がり部、第3の屈曲部、接続部、先端部、基準面、カバー部、突起、および溶接塊部をそれぞれ指すためにも用いることにする。
通常、上述したワイヤ23および24と端子電極27〜30との接続工程を実施する前に、ワイヤ23および24を巻芯部2上に巻回する工程が実施される。巻回工程では、ドラム状コア3を巻芯部2の中心軸線まわりに回転させた状態で、ノズルからワイヤ23および24がトラバースされながら巻芯部2に向かって供給される。これによって、ワイヤ23および24が巻芯部2上で螺旋状に巻回される。
この巻回工程において、ドラム状コア3を上述のように回転させるため、ドラム状コア3は、回転駆動源に接続されたチャックによって保持される。チャックは、ドラム状コア3における一方の鍔部、たとえば第1の鍔部4を保持するように設計されている。
巻芯部2上における第1および第2のワイヤ23および24の各々の巻き数は42ターン以下であることが好ましい。ワイヤ23および24の総長さを短くすることができるので、Sdd11特性をより良好なものとすることができるためである。なお、インダクタンス値の確保のためには、ワイヤ23および24の各々の巻き数は39ターン以上であることが好ましい。
巻回工程を終えた後、以下に説明するワイヤ23および24と端子電極27〜30との接続工程が実施される。
以下、代表して、第1のワイヤ23を第1の端子電極27に接続する工程について説明する。図4には、図2に対応する図であり、溶接前の状態を示す。
前述の巻回工程を終えた段階では、ワイヤ23の端部は、図4に示すように、接続部37の先端部37a上にまで引き出された状態となっている。また、ワイヤ23の端部は、その全周において、絶縁被覆層26が除去された状態とされる。絶縁被覆層26の除去には、たとえばレーザ光照射が適用される。
次に、溶接のためのレーザ光42が、ワイヤ23における絶縁被覆層26から露出した中心導体25と先端部37aとが重なった領域に向かって照射される。これによって、中心導体25およびそれを受ける先端部37aが溶融する。このとき、溶融した中心導体25および先端部37aは、そこに作用する表面張力によって玉状となり、溶接塊部43が形成される。すなわち、溶接塊部43は、中心導体25および端子電極27(先端部37a)が一体化したものであり、中心導体25は、溶接塊部43の中に取り込まれる。
ここで、ワイヤ23の中心導体25は、溶接塊部43の頂点方向へ移動する傾向、すなわち、ワイヤ23は、接続部37の基準面37bから浮き上がる傾向がある。この場合、ワイヤ23に外力が加わった場合、ワイヤ23が切断されやすい。あるいは、コモンモードチョークコイル1にたとえば防湿のための樹脂がコーティングされるとき、端子電極27の接続部37における基準面37bとワイヤ23との間に樹脂が流入し、この樹脂が膨張・収縮を繰り返したとき、ワイヤ23が切断されやすい。
しかしながら、この実施形態では、カバー部40により、端子電極27の接続部37における基準面37bからのワイヤ23の浮きの上限が規定されるので、端子電極27の接続部37に溶接されたワイヤ23を基準面37bに沿いかつ近接して位置させた状態を維持することができる。そのため、ワイヤ23の切断防止、さらには、ワイヤ23と接続部37との接続に関して、高い信頼性を実現することができる。したがって、ワイヤ23をより細線化することが可能となり、その結果、コイル部品としてのコモンモードチョークコイル1の小型化を図ることができる。
前述したように、好ましくは、接続部37は、鍔部4から所定の間隔を置いて位置していて、鍔部4に接していないようにされる。この構成は必須ではないが、この構成によれば、上述した溶接工程において、接続部37での温度上昇が鍔部4側に伝わりにくくなり、熱によるドラム状コア3への悪影響を低減することができる。
図6には、コモンモードチョークコイルの実際の製品におけるワイヤと端子電極との電気的接続部分を撮影した写真が示されている。図6の写真は、図2に示される正面方向と図3に示される底面方向との中間の方向から撮影されている。図6において、右下の丸い部分が溶接塊部43に相当している。溶接塊部43からワイヤ23が引き出され、ワイヤ23は、カバー部40によって基準面37bからの浮きの上限が規定されている状態を、図6に見ることができる。
溶接工程により、接続部37の先端部37aだけでなく、溶接後において残存している接続部37と溶接塊部43とは溶接され合い、互いに接触している。ワイヤ23の中心導体25は、溶接塊部43に内包されている。また、絶縁被覆層26がワイヤ23の端部の全周において除去されることで、ワイヤ23の端部では、ワイヤ23の中心導体25についても、接続部37および溶接塊部43と溶接され合っている。さらに、溶接塊部43の中には、絶縁被覆層26に由来する物質が存在していない。なお、接続部37と溶接塊部43との区別については、外縁形状が板状のままである部分を接続部37、外縁形状が曲面状となっている部分を溶接塊部43とすることができる。
このようにして、強固な溶接が達成される。また、ワイヤ23の中心導体25は、接続部37と溶接塊部43との間に位置し、その全周が溶接塊部43に内包されるので、より高い機械的強度、より低い電気抵抗、より高い耐ストレス性、より高い化学的な耐浸食性等が得られ、溶接構造に対するより高い信頼性が実現される。また、溶接塊部43の中に絶縁被覆層26に由来する物質が存在しないので、溶融時のブローホールを低減させることができ、この点においても、信頼性の高い溶接構造を得ることができる。
以上、第1の端子電極27と第1のワイヤ23との接続について説明したが、他の端子電極28〜30とワイヤ23または24との接続についても同様の工程が実施され、同様の接続構造が得られる。
なお、図1からわかるように、第1および第4の端子電極27および30は、それぞれ、第1および第2のワイヤ23および24の、巻芯部2からの引出し側とは反対側に位置し、第2および第3の端子電極28および29は、それぞれ、第1および第2のワイヤ23および24の、巻芯部2からの引出し側に位置している。ここで、「第1および第2のワイヤ23および24の、巻芯部2からの引出し側」とは、第1および第2のワイヤ23および24が、巻芯部2の表面から離れる部分が位置する側のことを意味する。
この場合、第2および第3の端子電極28および29にそれぞれ接続される第1および第2のワイヤ23および24の各端部は、カバー部40が存在していなくても、接続部37の基準面37bに沿いかつ近接して位置させることができる。
他方、第1および第4の端子電極27および30にそれぞれ接続される第1および第2のワイヤ23および24の各端部は、カバー部40が存在していないと、接続部37の基準面37bから浮き上がりやすく、基準面37bに沿いかつ近接して位置させることが困難である。したがって、第1および第4の端子電極27および30には、カバー部40が必須である。
以上のことから、カバー部40は、少なくとも第1および第4の端子電極27および30に設けられていれば十分であるといえる。しかしながら、たとえば巻芯部2上でのワイヤ23および24の巻回方向が逆になる場合には、ワイヤ23および24の、巻芯部2からの引出し側が逆になるので、今度は、第2および第3の端子電極28および29にカバー部40が設けられなければならない。この実施形態では、上述の事情等を考慮して、端子電極27〜30の汎用性を高めるため、端子電極27〜30のすべてにカバー部40が設けられている。
図7は、この発明の第2の実施形態を説明するためのもので、図4に対応する図である。図7において、図4に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図7には、カバー部の形態についての変形例が示されている。図7に示すカバー部40aは、端子電極27の立上がり部35に設けられるが、突起状ではなく、立上がり部35の一部に設けられた幅広部の下縁によって与えられる。
このことからわかるように、カバー部は、端子電極におけるかしめ加工の対象とはならないものであって、接続部の基準面からのワイヤの浮きの上限を規定することができ、かつ基準面の延びる方向に対して垂直方向に見て、ワイヤの一部を覆うように位置しているという条件を満たす限り、どのような形態で設けられていてもよい。したがって、この発明の他の実施形態として、カバー部は、端子電極の一部ではなく、コアの一部であってもよい。さらに、カバー部は、端子電極またはコアとは別体の接着剤等の材料を端子電極またはコアの特定の部位に付与することによって形成されてもよい。
以上、この発明に係るコイル部品を、より具体的なコモンモードチョークコイルに関する実施形態に基づいて説明したが、この実施形態は、例示的なものであり、その他種々の変形例が可能である。
たとえば、コイル部品に備えるワイヤの本数およびワイヤの巻回方向、ならびに端子電極の個数等は、コイル部品の機能に応じて変更され得る。
また、上記実施形態では、端子電極とワイヤとの接続のため、レーザ溶接を用いたが、これに限られず、アーク溶接などを用いてもよい。
また、この発明に係るコイル部品は、コアを備えないものであってもよい。
1 コモンモードチョークコイル(コイル部品)
2 巻芯部
3 ドラム状コア
4,5 鍔部
23,24 ワイヤ
27〜30 端子電極
35 立上がり部
37 接続部
37a 基準面
40,40a カバー部
42 レーザ光
43 溶接塊部

Claims (13)

  1. ワイヤと、
    前記ワイヤの端部が電気的に接続される接続部を有する端子電極と、
    を備え、
    前記端子電極の前記接続部は、基準面を有し、前記ワイヤの前記端部と前記端子電極の前記接続部とは、前記基準面から盛り上がる溶接塊部を介して互いに接続され、
    前記ワイヤの、前記基準面からの浮きの上限を規定するためのカバー部をさらに備え、
    前記カバー部は、前記基準面の延びる方向に対して垂直方向に見て、前記ワイヤの少なくとも一部を覆うように位置しており、前記ワイヤと一面のみで対向している
    コイル部品。
  2. 前記カバー部に覆われる前記ワイヤの一部では、断面が円形である、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記カバー部に覆われる前記ワイヤの一部は、固定されていない、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記基準面の延びる方向に対して平行方向に見たとき、前記基準面と前記溶接塊部の頂点との間の距離H1と、前記基準面と前記カバー部との間の距離H2との関係は、H2<H1であり、前記距離H2は前記ワイヤの径より大きい、請求項1ないしのいずれかに記載のコイル部品。
  5. 前記ワイヤは、前記カバー部に接触しているが、前記基準面に接触していない、請求項に記載のコイル部品。
  6. 前記ワイヤは、前記カバー部および前記基準面のいずれにも接触していない、請求項に記載のコイル部品。
  7. 前記カバー部は、前記端子電極の一部として、前記接続部以外の部分に設けられる、請求項1ないしのいずれかに記載のコイル部品。
  8. 前記端子電極は、前記接続部の端縁から前記基準面の延びる方向に対してほぼ垂直方向に延びる立上がり部を有し、前記カバー部は前記立上がり部に設けられる、請求項に記載のコイル部品。
  9. 前記カバー部は、前記立上がり部から折り曲げられない状態で延びている、請求項に記載のコイル部品。
  10. 前記カバー部は、前記基準面の延びる方向に対して垂直方向に見て、前記接続部に重なっていない、請求項ないしのいずれかに記載のコイル部品。
  11. 前記ワイヤが螺旋状に巻回された巻芯部ならびに前記巻芯部の互いに逆の第1および第2の端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部を有する、コアをさらに備え、
    前記端子電極は、前記第1および第2の鍔部にそれぞれ取り付けられる、
    請求項1ないし10のいずれかに記載のコイル部品。
  12. 前記ワイヤは、第1および第2のワイヤを含み、
    前記端子電極は、前記第1のワイヤの互いに逆の第1および第2の端部がそれぞれ接続される第1および第2の端子電極、ならびに、前記第2のワイヤの互いに逆の第1および第2の端部がそれぞれ接続される第3および第4の端子電極を含み、
    前記第1および第3の端子電極は前記第1の鍔部に取り付けられ、前記第2および第4の端子電極は前記第2の鍔部に取り付けられ、
    前記第1および第4の端子電極は、それぞれ、前記第1および第2のワイヤの、前記巻芯部からの引出し側とは反対側に位置し、前記第2および第3の端子電極は、それぞれ、前記第1および第2のワイヤの、前記巻芯部からの引出し側に位置しており、
    前記カバー部は、少なくとも前記第1および第4の端子電極に関連して設けられる、
    請求項11に記載のコイル部品。
  13. 前記第1および第2のワイヤは、前記巻芯部上で互いに同じ方向に巻回され、当該コイル部品はコモンモードチョークコイルを構成する、請求項12に記載のコイル部品。
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