JP6544323B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

この発明は、螺旋状の導線を備えるコイル部品に関するもので、特に、導線と端子電極との接続部分の構造に関するものである。
この発明にとって興味ある技術として、たとえば特許第4184394号公報(特許文献1)に記載されたものがある。図7、図8および図9は、特許文献1から引用したもので、それぞれ、特許文献1における図2、図4および図5に相当する。図7ないし図9には、コイル部品に備えるコアの一部である一方の鍔部1およびそこに配置された端子電極2、ならびに端子電極2に接続される導線3の端部が図示されている。
導線3は、図7および図9に示されるように、線状の中心導体4および中心導体4の周面を覆う絶縁被覆層5を備えている。端子電極2は、鍔部1の外側端面6側に配置された基部7と、基部7から屈曲部8を介して延びるもので、導線3の端部を受ける受け部9とを備えている。端子電極2は、さらに、受け部9から第1の折返し部10を介して延びるもので、導線3の中心導体4に溶接される溶接部11と、受け部9から第2の折返し部12を介して延びるもので、導線3を保持して位置決めする保持部13とを備えている。
上述した溶接部11に関して、溶接工程を実施する前の状態が図7に示され、溶接工程後の状態が図8および図9に示されている。図8および図9には、溶接によって生じた溶融玉14が図示されている。溶融玉14は、溶接時において溶融した金属が表面張力により玉状となったまま冷却されて凝固して得られたものである。
溶接工程の詳細は、以下のとおりである。溶接工程の前の段階では、端子電極2において、溶接部11および保持部13は、受け部9に対して開いた状態にあり、受け部9とは対向していない。図7には、保持部13が受け部9と対向するが、溶接部11については受け部9に対して開いた状態が図示されている。
まず、端子電極2の受け部9上に、導線3が置かれ、この状態を仮に固定するため、受け部9と保持部13とによって導線3が挟まれるように、保持部13が受け部9に対して第2の折返し部12を介して折り曲げられる。
次に、保持部13より先端側の部分において、図7に示すように、導線3の絶縁被覆層5が除去される。この絶縁被覆層5の除去のために、たとえばレーザ光の照射が適用される。なお、図9によく示されているように、絶縁被覆層5における受け部9に接する部分については、除去されずに残される。
次に、溶接部11が受け部9に対して第1の折返し部10を介して折り曲げられ、溶接部11と受け部9との間に導線3を挟んだ状態とされる。
次に、導線3の中心導体4と溶接部11とが溶接される。より具体的には、レーザ溶接が適用される。レーザ光は、溶接部11に照射され、それによって、導線3の中心導体4と溶接部11とが溶融し合い、液状化した溶融部分は表面張力によって玉状になる。その結果、前述したように、溶融玉14が形成される。
上述した溶接工程において、溶融金属が端子電極2の受け部9からはみ出して屈曲部8ないしは基部7にまで達することがある。このような過度な溶接は、端子電極2において、不所望にも、屈曲部8の部分的な溶融ないしは変形をもたらし、そのため、端子電極2の機能を適正に果たせ得なくなるおそれもある。
そこで、特許文献1に記載の技術では、上述した過度な溶接を防ぐため、前述したように、絶縁被覆層5における受け部9に接する部分については、除去されずに残されている。
特許第4184394号公報
上述した特許文献1に記載の技術では、過度な溶接を絶縁被覆層5によって防ぐ構成を採用している。したがって、別の観点から見ると、導線3の中心導体4は、溶融玉14に対して、限られた部分でしか溶接されていないことになる。本件発明者によると、より具体的には、導線3の中心導体4は、その先端面近傍の限られた領域、すなわち、図9においてクロスハッチングを施すことによって示した限られた領域15でしか溶融玉14に対して溶接されていないことがわかった。
そのため、導線3の接続信頼性が低く、溶融玉14に、たとえば矢印16で示すような物理的な外力が加わったとき、導線3と溶融玉14との接合状態が劣化されやすい。特に、図9に示すように、溶融玉14が矢印16に対向するように張り出している場合、上述した矢印16で示す物理的な外力の影響を受けやすい。
また、特許文献1に記載の技術では、溶融玉14は、受け部9には電気的かつ機械的に直接接続されず、第1の折返し部10(図7参照)を経由して受け部9に電気的かつ機械的に接続される。その結果、まず、導線3から端子電極2に至る電気的経路が比較的長くなり、応じて電気抵抗も比較的高くなる。また、第1の折返し部10には、表面クラックが入りやすく、そのため、機械的ストレスによる断線が生じやすい。
そこで、この発明の目的は、上述したような課題を解決し、導線と端子電極との電気的かつ機械的接続の信頼性が高められたコイル部品を提供しようとすることである。
この発明は、螺旋状の導線と、導線の端部に電気的に接続される端子電極と、を備える、コイル部品に向けられる。
上述した技術的課題を解決するため、この発明では、端子電極は、導線を挟む第1および第2の端子片を含み、第1の端子片と第2の端子片とは、連結部を介して互いに連結されており、かつ連結部とは異なる位置において溶融玉を介して一体化されており、導線の端部は、その全周囲が溶融玉に覆われていることを特徴としている。
上述した構成によれば、溶融玉は、第1の端子片と第2の端子片との双方に電気的かつ機械的に接続され、このような溶融玉によって、導線の全周囲が覆われる。
この発明において、導線の端部と溶融玉とは互いに溶接されていることが好ましい。この構成によれば、導線と溶融玉との電気的かつ機械的接続の信頼性がより高められる。
この発明に係るコイル部品は、コアを備えないものであってもよいが、コアを備えることが好ましい。コイル部品がコアを備える場合、コアは、巻芯部ならびに巻芯部の各端部にそれぞれ設けられた1対の鍔部を有し、導線は、巻芯部のまわりに螺旋状に巻回される。そして、端子電極は、鍔部上に配置される。
上述の場合、溶融玉は、第1および第2の端子片の先端部に位置していることが好ましい。溶融玉は、端子片の先端部において形成されやすいためである。
上述のように溶融玉を位置させる第1および第2の端子片の先端部が、鍔部から張り出して位置している場合には、物理的な外力の影響を受けやすいので、この発明による効果の意義がより高められる。
この発明に係るコイル部品によれば、導線の端部は、その全周囲が溶融玉に覆われるので、導線と端子電極との接続について、物理的な外力に対する耐性を高めることができ、よって、信頼性を高めることができる。また、導線の端部の全周囲が溶融玉に覆われることにより、物理的な外力に対する耐性だけでなく、化学的な浸食等に対する耐性をも高めることができる。
また、導線は、溶融玉を介して第1および第2の端子片の双方に電気的に接続されるので、導線から端子電極に至る電気的経路における電気抵抗を低くすることができる。また、一方の端子片において断線が生じた場合でも、他方の端子片において電気的導通が保障されるので、電気的接続の信頼性を高めることができる。
この発明の一実施形態によるコイル部品20の外観を示す正面図である。 図1に示したコイル部品20を底面側から示す斜視図である。 図1および図2に示したコイル部品20の一部を示す底面図であり、端子電極37およびそれを配置するコアの鍔部23の一部、ならびに端子電極37に接続される導線35を示している。 端子電極37を示す、図3の線IV−IVに沿う断面図である。 図3に示した端子電極37と導線35との接続工程を説明するためのもので、端子電極37の受け部(第1の端子片)46上に導線35を配置し、導線35を受け部46に対して熱圧着した状態を示している。 図3に示した端子電極37と導線35との接続工程を説明するためのもので、図5に示した工程の後、覆い部(第2の端子片)47が受け部(第1の端子片)46上に重なるように、端子電極37を折り曲げ、受け部46と覆い部47との間に導線35を挟んだ状態を示している。 特許文献1に記載されたコイル部品に備えるコアの鍔部1およびそこに配置された端子電極2、ならびに端子電極2に接続される導線3を示す斜視図であって、溶接工程前の状態を示す。 図7に示した部分の溶接工程後の状態を示す斜視図である。 図8に示した部分の断面図である。
図1ないし図6を参照して、この発明の一実施形態によるコイル部品20について説明する。図示したコイル部品20は、より具体的には、コイル部品の一例としてのコモンモードチョークコイルを構成するものである。
コイル部品20は、巻芯部21を有するコア22を備えている。コア22は、ドラム状をなし、巻芯部21の各端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部23および24を備えている。コア22は、たとえば、フェライト等の磁性体から構成される。
鍔部23および24は、それぞれ、巻芯部21側に向きかつ巻芯部21の各端部を位置させる内側端面25および26と、内側端面25および26の反対側の外側に向く外側端面27および28とを有し、さらに、実装時において実装基板(図示しない。)側に向けられる底面29および30を有している。
また、第1の鍔部23における底面29の両端部に、切欠き形状の窪み31および32が設けられる。同様に、第2の鍔部24における底面30の両端部に、切欠き形状の窪み33および34が設けられる。
コイル部品20は、さらに、巻芯部21に螺旋状に巻回された第1および第2の導線35および36を備えている。これら導線35および36は、図示を省略するが、それぞれ、線状の中心導体と、中心導体の周面を覆う絶縁被覆層とを有する。中心導体は、たとえば銅線からなる。絶縁被覆層は、たとえばポリウレタン、ポリイミド、ポリエステルイミド、ポリアミドイミドのような樹脂からなる。
コイル部品20がコモンモードチョークコイルであるとき、導線35および36は、互いに同方向に巻回される。このとき、導線35および36は、いずれか一方が内層側に、いずれか他方が外層側に、というように、2層巻きにされても、巻芯部21の軸線方向において交互に配列されかつ互いに平行に並んだ状態で巻くバイファイラ巻きにされてもよい。
コイル部品20は、さらに、第1ないし第4の端子電極37〜40を備えている。これら第1ないし第4の端子電極37〜40のうち、第1および第3の端子電極37および39は、第1の鍔部23に接着剤を介して固定される。第2および第4の端子電極38および40は、第2の鍔部24に接着剤を介して固定される。
第1の端子電極37と第4の端子電極40とは、互いに同じ形状であり、第2の端子電極38と第3の端子電極39とは、互いに同じ形状である。また、第1の端子電極37と第3の端子電極39とは、互いに面対称形状をなし、第2の端子電極38と第4の端子電極40とは、互いに面対称形状をなしている。したがって、第1ないし第4の端子電極37〜40のうちのいずれか1つの端子電極、たとえば第1の端子電極37について、その詳細を説明し、第2、第3および第4の端子電極38、39および40の詳細については、その説明を省略する。
図3ないし図6には、端子電極37が図示されている。
端子電極37は、通常、たとえばリン青銅やタフピッチ銅などの銅系合金からなり、互いに逆方向に向く第1および第2の主面を有する1枚の金属板に対して板金加工を施すことにより製造される。しかし、端子電極37は、他の製造方法、たとえば鋳込みなどによって製造されてもよい。
端子電極37は、鍔部23の外側端面27に沿って延びる基部41と、当該基部41から、鍔部23の外側端面27と底面29とが交差する稜線部分を覆う第1の屈曲部42を介して、鍔部23の底面29に沿って延びる実装部43と、を備えている。実装部43は、コイル部品20が図示しない実装基板上に実装されるとき、実装基板上の導電ランドに対して、はんだ付け等によって電気的かつ機械的に接続される部分となる。
さらに、端子電極37は、実装部43から第2の屈曲部44を介して延びる接続部45を有する。第2の屈曲部44は、S字状の屈曲形態を与えている。接続部45は、導線35を受けて位置決めする機能と導線35を端子電極37に電気的かつ機械的に接続する機能との双方を有している。
より詳細には、接続部45は、導線35の端部を受ける第1の端子片としての受け部46と、受け部46と重なるように、受け部46から折り返された連結部48を介して延び、かつ導線35の端部を受け部46との間に位置させる第2の端子片としての覆い部47と、を備える。接続部45は、第1の鍔部23に設けられた窪み31内に位置される。
なお、上述した第1の端子電極37における基部、第1の屈曲部、実装部、第2の屈曲部および接続部、ならびに受け部、覆い部および連結部をそれぞれ指すために用いた参照符号41、42、43、44および45、ならびに46、47および48は、第2、第3および第4の端子電極38、39および40における対応の基部、第1の屈曲部、実装部、第2の屈曲部および接続部、ならびに受け部、覆い部および連結部をそれぞれ指すためにも用いることがある。
前述した第1の導線35の一方端は第1の端子電極37に接続され、第1の導線35の他方端は第2の端子電極38に接続される。他方、第2の導線36の一方端は第3の端子電極39に接続され、第2の導線36の他方端は第4の端子電極40に接続される。以下、代表して、第1の導線35を第1の端子電極37に接続する工程について説明する。
導線35を接続する前の段階では、端子電極37は、接続部45において、図5に示すように、第2の端子片としての覆い部47が第1の端子片としての受け部46に対して展開した状態となっている。この状態で、導線35の端部が端子電極37の受け部46上に位置される。
次に、受け部46に導線35が仮固定される。この仮固定のため、たとえば熱圧着工程が実施される。熱圧着工程では、絶縁被覆層が、耐熱性が比較的高い化合物、たとえばポリイミドやポリアミドイミド等、で形成されている場合、導線35の絶縁被覆層に熱を加え軟化させた軟化物49が接着剤の働きをし、導線35の端部に荷重が加えられることで、軟化物49が受け部46に接着され、導線35の端部が仮固定される。あるいは、絶縁被覆層が、耐熱性が比較的低い化合物、たとえばポリウレタンやポリエステルイミド等、で形成されている場合、導線35の絶縁被覆層に熱を加え気化させることによって中心導体が露出され、導線35の端部に荷重と熱が加えられることで、中心導体と受け部46の間で固相拡散が生じることによって導線35の端部が仮固定される。
次に、必要に応じて、導線35の端部の絶縁被覆層が除去される。この絶縁被覆層の除去には、たとえばレーザ光照射が適用される。
次に、図5において一点鎖線で示した折返し線50を介して連結部48が折り曲げられる。この折り曲げによって、図6に示すように、覆い部47の主面が、導線35の端部を挟んで受け部46の主面と対向して重なるようにされる。その結果、第1の端子片としての受け部46と第2の端子片としての覆い部47とは、各々の主面同士で導線35を挟む状態となる。この状態において、導線35の端部は、受け部46および覆い部47の双方に接触していても、あるいは、受け部46および覆い部47のいずれか一方にのみ接触し、いずれか他方には接触せず、近接するのみとされてもよい。
次に、受け部46および覆い部47の少なくとも一方に向かってレーザ光を照射する、レーザ溶接が実施される。これによって、図3および図4に示すように、受け部46と覆い部47とは、連結部48とは異なる位置において、溶融玉51を介して一体化される。溶融玉51は、たとえば、溶接によって生じる。この実施形態では、受け部46と覆い部47とは、各々の先端部において溶融玉51を介して一体化される。そして、図4に示すように、導線35の端部は、その全周囲が溶融玉51に覆われた状態となる。すなわち、導線35の端部は、溶融玉51の中に位置している。
このように、導線35の端部が、その全周囲において溶融玉51に覆われると、導線35と端子電極37との接続について、物理的な外力に対する耐性を高くすることができ、信頼性を高めることができる。
したがって、この実施形態のように、溶融玉51を位置させる受け部46および覆い部47の先端部が、鍔部23または24から張り出して位置している場合には、物理的な外力の影響を受けやすいので、上述の効果の意義がより高められる。
また、導線35の端部の全周囲が溶融玉51に覆われることにより、化学的な浸食等に対する耐性をも高めることができる。
また、導線35は、溶融玉51を介して受け部46および覆い部47の双方に電気的に接続されるので、導線35から端子電極37に至る電気的経路における電気抵抗を低くすることができる。また、受け部46および覆い部47のいずれか一方において断線が生じた場合でも、いずれか他方において電気的導通が保障されるので、電気的接続の信頼性を高めることができる。
前述したレーザ溶接工程において、導線35の端部と溶融玉51とは、必ずしも互いに溶接されていなくてもよいが、好ましくは、導線35の端部は溶融玉51とともに溶融し合い、その結果、導線35の端部と溶融玉51とは互いに溶接される。このように溶接されていると、導線35と溶融玉51との電気的かつ機械的接続の信頼性がより高められる。
また、端子電極37は錫めっきされることが多い。この場合、特許文献1に記載の技術では、図9において点線で錫層17を示すように、錫成分が層状をなして残存し、この錫層17が導線3と溶融玉14との接合を阻害することがある。すなわち、錫は、融点が比較的低く、脆弱であり、クラックが入りやすいため、錫成分が層状をなした錫層17を介しての接合は信頼性の低いものとなりやすい。しかし、上述した実施形態では、導線35の端部の全周囲が溶融玉51に覆われていているため、錫めっきの端子電極を用いる場合であっても、高い接合強度を得ることができる。
以上、第1の端子電極37と第1の導線35との接続について説明したが、他の端子電極38〜40と導線35または36との接続についても同様の工程が実施され、図1および図2に示したコイル部品20が完成される。
以上、この発明に係るコイル部品を、より具体的な実施形態に基づいて説明したが、この実施形態は、例示的なものであり、その他種々の変形例が可能である。
たとえば、上記実施形態では、溶融玉51の形成のため、レーザ溶接を用いたが、これに限られず、アーク溶接などを用いてもよい。
また、図1および図2では図示しなかったが、第1および第2の鍔部23および24の各々の天面に一方主面を接触させながら、1対の鍔部23および24間に渡された板状のコアが設けられてもよい。この場合、ドラム状のコア22および板状のコアが、ともにフェライトのような磁性体から構成されるとき、ドラム状のコア22および板状のコアによって閉磁路が形成される。
なお、ドラム状のコア22は、たとえば樹脂のような非磁性体から構成されてもよい。
また、この発明に係るコイル部品は、コアを備えないものであってもよい。
また、コイル部品に備える導線の本数および端子電極の個数は、コイル部品の機能に応じて変更され得る。
20 コイル部品
21 巻芯部
22 コア
23,24 鍔部
35,36 導線
37〜40 端子電極
46 受け部(第1の端子片)
47 覆い部(第2の端子片)
48 連結部
51 溶融玉

Claims (7)

  1. 螺旋状の導線と、
    前記導線の端部に電気的に接続される端子電極と、
    を備え、
    前記端子電極は、前記導線を挟む第1および第2の端子片を含み、前記第1の端子片と前記第2の端子片とは、連結部を介して互いに連結されており、かつ前記連結部とは異なる位置において溶融玉を介して一体化されており、
    前記導線の端部は、その全周囲が前記溶融玉に覆われている、
    コイル部品。
  2. 前記導線の端部と前記溶融玉とは互いに溶接されている、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 巻芯部ならびに前記巻芯部の各端部にそれぞれ設けられた1対の鍔部を有するコアをさらに備え、前記導線は、前記巻芯部のまわりに螺旋状に巻回され、前記端子電極は、前記鍔部上に配置される、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記溶融玉は、前記第1および第2の端子片の先端部に位置している、請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記第1および第2の端子片の前記先端部は、前記鍔部から張り出して位置している、請求項4に記載のコイル部品。
  6. 前記端子電極は、互いに逆方向に向く第1および第2の主面を有する金属板からなり、前記第1および第2の端子片は前記金属板の一部をもって構成され、前記第1の端子片と前記第2の端子片とは、前記連結部に位置する折返し線を介して折り曲げられることにより、前記導線を挟む状態となっている、請求項1ないし5のいずれかに記載のコイル部品。
  7. 前記第1の端子片と前記第2の端子片とは、各々の前記主面同士で前記導線を挟む状態となっている、請求項6に記載のコイル部品。
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