JP2009016502A - ワイヤ被膜剥離方法、コイル部品の製造方法、ワイヤ被膜剥離装置およびコイル部品の製造装置 - Google Patents

ワイヤ被膜剥離方法、コイル部品の製造方法、ワイヤ被膜剥離装置およびコイル部品の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱性が高い絶縁被膜であったとしても、被膜残りを発生させることなく、しかもワイヤ芯線にダメージを与えることなく、所定位置の絶縁被膜を確実に剥離させることが可能なワイヤ被膜剥離方法およびワイヤ被膜剥離装置を提供すること。
【解決手段】絶縁被膜13で覆われたワイヤ芯線11を準備する工程と、ワイヤ芯線11の絶縁被膜13に切込40aを形成する工程と、切込40aの位置に合わせてパルスレーザL1を絶縁被膜13に照射し、絶縁被膜13により覆われていないワイヤ芯線部分11aを形成する工程と、を有するワイヤ被膜剥離方法。
【選択図】図8

Description

本発明は、ワイヤ被膜剥離方法、コイル部品の製造方法、ワイヤ被膜剥離装置およびコイル部品の製造装置に関する。
従来、コイル部品を形成するために、絶縁被膜で覆われたワイヤが用いられている。この絶縁被膜で覆われたワイヤとしては、その一例として、ワイヤ芯線として銅線等を使用し、その芯線を覆う絶縁被膜として、ポリウレタン被覆を使用している。ポリウレタン被覆は、熱に対してあまり強くないため、ポリウレタン被覆のワイヤをコイル部品の電極に継線する場合には、予め被覆を剥離させることなく、継線時の熱により継線と同時に被覆を剥離していた。
また、コイル部品が使用された電子機器の種類によっては、コイル部品に高耐久性、具体的には耐熱性が要求されることがあり、この場合には、絶縁被膜としてポリアミドイミドなどが使用される場合がある。ポリアミドイミドは、融点がポリウレタンに比較して高いため、継線時の熱によりポリアミドイミド被膜を剥離させることは容易ではない。
そこで、継線前に被膜を剥離する必要があり、回転刃等により機械的に剥離する方法や、特許文献1に示すように、レーザにより被覆を溶融させて剥離する方法が提案されていた。
しかし、従来の被膜剥離方法では、機械的に剥離させる場合には芯線に傷が入り、傷が入った箇所が強度的に弱くなる場合がある。また、レーザによる被膜剥離では、芯線に傷は付かないが、被膜を溶融させる際に、溶融した被膜の一部や、炭化した被膜の一部が芯線に付着したままとなる場合があり、継線時にこれら付着物があると、確実な継線ができず、接触不良や、継線箇所の強度不足が発生するおそれがあった。
そこで、特許文献2に示すように、特定の短波長パルスレーザを用い、芯線と絶縁被膜との界面に気泡を発生させ、気泡を膨張させることにより、被膜を破裂させて除去する被膜剥離方法が本出願人により提案されている。この方法によれば、芯線の諸性状を低下させずに確実に被膜を剥離してコイル部品を製造することが期待されている。
しかしながら、本発明者等の実験によると、特にワイヤの線形が太くなり被膜が厚くなると、レーザ照射による被膜の破裂が不十分な場合があり、被膜残りが発生することがあることが判明した。被膜残りが発生すると、確実な継線ができず、接触不良や、継線箇所の強度不足が発生するおそれがあった。
特開2000−299240号公報 特開2007−67206号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、耐熱性が高い絶縁被膜であったとしても、被膜残りを発生させることなく、しかもワイヤ芯線にダメージを与えることなく、所定位置の絶縁被膜を確実に剥離させることが可能なワイヤ被膜剥離方法およびワイヤ被膜剥離装置を提供することである。また、本発明のその他の目的は、絶縁被膜が剥離されたワイヤ芯線部分を、コイル部品の端子電極などに確実に接続することができるコイル部品の製造方法およびコイル部品の製造装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤ被膜剥離方法は、
絶縁被膜で覆われたワイヤを準備する工程と、
前記ワイヤの絶縁被膜に切込を形成する工程と、
前記切込の位置に合わせてパルスレーザを前記絶縁被膜に照射し、前記絶縁被膜により覆われていないワイヤ芯線部分を形成する工程と、を有する。
本発明に係る方法では、絶縁被膜で覆われたワイヤにパルスレーザを照射して、ワイヤ芯線と絶縁被膜との界面に気泡を発生させ、気泡を膨張させて被膜を破裂させて飛散させる。そのため、絶縁被膜を溶融せずに芯線より剥離することができる。したがって、被膜の溶融カスや炭化物が芯線に残留することが防止される。
しかも本発明では、切込の位置に合わせてパルスレーザを照射することで、耐熱性が高い絶縁被膜であったとしても、被膜残りを発生させることなく、しかもワイヤ芯線にダメージを与えることなく、切込位置に対応して、所定位置の絶縁被膜を確実に剥離させることが可能になる。その結果、絶縁被膜を剥離した箇所で端子電極などに継線する際に、継線ミスが低減され、継線の作業性を向上させることができる。
また、本発明では、レーザ用マスクを用いてワイヤの所定位置にレーザを照射する際に、そのレーザ用マスクのパターン開口縁に被膜片が付着したとしても、切込の存在が剥離境界位置を画定するので、高精度な位置で絶縁被膜の剥離が可能である。
さらに本発明では、従来とは異なり、絶縁被膜の剥離を確実なものとするためにレーザ出力を上げる必要が無く、過剰な熱によりワイヤ芯線が変形することもない。そのため、ワイヤ芯線が露出している継線部分の位置精度が向上し、形成部分に良好な溶融玉を形成することができる。その結果として、継線部の電気的接合が良好になり、しかも継線部の接合強度も向上する。
好ましくは、前記切込の位置が、前記パルスレーザの照射領域の境界に略一致する。その場合には、被膜界面の膨張領域の境界が切込位置に略一致することになり、切込位置を境界として、高精度で、絶縁被膜を良好に剥離することができる。
前記切込は、前記ワイヤの全周にわたり連続的に形成することが好ましいが、断続的に形成してあってもよい。このような場合においても、被膜残りを発生させることなく、切込位置を境界として、高精度で、絶縁被膜を良好に剥離することができる。
好ましくは、前記切込は、前記ワイヤを供給するためのノズルに形成してある切込刃により形成される。この場合には、ワイヤを供給している途中、あるいはワイヤを供給する前、あるいはワイヤの供給後において、ワイヤの所定位置に切込を形成することができる。
たとえばワイヤをコアに巻回した後においても、直ぐに、ワイヤに切込を形成することができる。すなわち、コアの近くまでノズルを位置させることができ、ワイヤをコアに巻回した後においても、コアの近くで切込を形成することができる。その結果、切込の位置精度が向上する。また、ワイヤ芯線を損傷させることなく、絶縁被膜のみに切込を形成することが容易である。
好ましくは、前記切込が形成される位置は、前記ワイヤの供給長さに基づき制御される。この場合には、ワイヤを切断する前の段階で、ワイヤの端部から所定位置に切込を形成することができる。また、実際のワイヤ供給長さに応じて切込位置が決定されるために、個々の部品の寸法バラツキに追随し、被膜剥離領域の位置精度が向上する。
本発明の第1の観点に係るコイル部品の製造方法は、
上記に記載のワイヤ被膜剥離方法を用いて、絶縁被膜により覆われていないワイヤ芯線部分を形成し、当該ワイヤ芯線部分を鍔部の端子電極に接合する。
本発明の第2の観点に係るコイル部品の製造方法は、
絶縁被膜で覆われたワイヤを準備する工程と、
巻芯部を持ち当該巻芯部の両軸端にはそれぞれ第1鍔部および第2鍔部が設けられたコアを準備する工程と、
前記ワイヤの第1所定位置における前記絶縁被膜に第1切込を形成する工程と、
前記第1顎部に、前記第1切込が形成された前記ワイヤの第1端を仮止めする工程と、
前記ワイヤを前記巻芯部に巻回する工程と、
前記ワイヤの第2所定位置における前記絶縁被膜に第2切込を形成する工程と、
前記第2鍔部に、前記第2切込が形成された前記ワイヤの第2端を仮止めする工程と、
前記第1切込および第2切込の位置に合わせてパルスレーザを前記絶縁被膜に照射し、前記第1切込および第2切込よりも前記第1端および第2端のそれぞれに向けて、前記絶縁被膜により覆われていないワイヤ芯線部分を形成する工程と、
を有する。
本発明に係るコイル部品の製造方法では、本発明に係るワイヤ被膜剥離方法と同様な作用効果を奏すると共に、絶縁被膜が剥離されたワイヤ芯線部分を、コイル部品の端子電極に高精度で確実に継線することができる。
好ましくは、前記第1切込と第2切込との間に位置する前記ワイヤは、前記絶縁被膜により覆われており、前記コアの巻芯部に巻回されている。巻芯部に巻回されているワイヤが絶縁被膜により覆われていることで、良好なインダクタンスを保持することが可能となる。
また、好ましくは、前記第2切込は、前記ワイヤを前記巻芯部に巻回した後に形成される。巻芯部に巻回した後に、第2切込が形成されることで、第2切込の形成位置を高精度に決定することができる。その結果、継線部の位置決めも高精度に行われる。
本発明に係るワイヤ被膜剥離装置は、
パルスレーザを発生する光源と、
前記光源からのパルスレーザを照射位置に導く光学系と、
絶縁被膜で覆われたワイヤを供給するワイヤ供給手段と、
前記絶縁被膜に切込を形成する切込形成手段と、
を有する。
本発明に係るワイヤ被膜剥離装置によれば、本発明に係るワイヤ被膜剥離方法を容易に実現することができる。
好ましくは、前記ワイヤ供給手段から供給されるワイヤの一端を保持するワイヤ保持手段をさらに有する。ワイヤ保持手段でワイヤの一端を保持してワイヤ供給手段からワイヤを引き出すことで、ワイヤの供給長さを容易に把握することが可能になる。
好ましくは、前記ワイヤ供給手段が供給ノズルを有し、
前記供給ノズルが、前記切込形成手段としての切込刃を有する。
なお、切込刃は、ノズルの先端側内周に形成することが好ましいが、必ずしも先端側内周には限定されない。切込刃を供給ノズルに具備させることで、供給ノズルとは別に切込形成手段を具備させる必要が無くなり、部品点数の削減にも寄与する。
好ましくは、前記切込刃は、前記供給ノズルの内周面で全周の一部にのみ形成してあり、
前記供給ノズルの内周面には、内周面に沿って切込刃が形成してある部分と形成されていない部分とが存在し、
前記供給ノズル内に位置するワイヤは、前記切込刃に接触しない位置と、前記切込刃に接触する位置とに相対移動可能であり、
前記切込刃に接触しない位置で、前記供給ノズル内から外部に送り出され、
前記切込刃に接触する位置では、前記供給ノズルが前記ワイヤの軸線を中心として相対回転することで、前記ワイヤの軸方向の所定位置で、前記絶縁被膜に切込を形成するようになっている。
この場合には、供給ノズルの軸芯に対して、供給ノズル内に位置するワイヤの軸線の相対位置をずらし、供給ノズルをワイヤの軸線に対して相対回転させるのみで、絶縁被膜の全周に切込を形成することができる。
好ましくは、本発明に係るワイヤ被膜剥離装置は、
前記供給ノズルから送り出されるワイヤの長さを把握する供給長さ把握手段と、
前記把握手段に基づき把握されたワイヤの長さに基づき、前記絶縁被膜に切込を形成する前記ワイヤの軸方向位置を決定する制御手段と、をさらに有する。
この装置によれば、ワイヤを切断する前の段階で、ワイヤの端部から所定位置に切込を形成することができる。また、実際のワイヤ供給長さに応じて切込位置が決定されるために、個々の部品の寸法バラツキに追随し、被膜剥離領域の位置精度が向上する。
本発明に係るコイル部品の製造装置は、上記に記載のワイヤ被膜剥離装置を有する。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1(A)は二重巻型コイル部品の平面図、図1(B)はその正面図、
図2(A)および図2(B)は本発明の一実施形態に係るコイル部品の製造装置を示す要部正面図、
図3(A)は図2に示すワイヤ供給ノズルの要部断面図、図3(B)は図3(A)に示すIII−III線に沿う要部断面図、
図4および図5は本発明の一実施形態に係るコイル部品の製造過程を示す要部斜視図、
図6は図5の続きの工程を示すレーザ照射部分を示す要部平面図、
図7はレーザ照射装置の全体構成を示す概略図、
図8(A)〜図8(E)はレーザ照射による絶縁被膜の剥離過程を示す原理図、
図9〜図11は図6の続きの工程を示す要部斜視図である。
コイル部品
まず、本発明の一実施形態に係るコイル部品の製造装置および製造方法により製造される一例としてのコイル部品について説明する。本実施形態のコイル部品は、たとえば電子機器の内部に装着され、ノイズを除去するためのコモンモードフィルタなどとして用いられる。
図1(A)および図1(B)に示すように、コイル部品2は、コア部材(芯材)としてのドラムコア4を有する。ドラムコア4は、フェライト材料で構成してある。ドラムコア4は、第1コイル部(第1巻回部)10および第2コイル部(第2巻回部)12をそれぞれ構成する第1ワイヤ10aおよび第2ワイヤ12aが、コア4の軸方向に沿って二重に巻回してある巻芯部4aを有する。
巻芯部4aの軸方向の両端である第1端部および第2端部には、それぞれ第1顎部4bおよび第2顎部4cが一体に形成してある。巻芯部4aの横断面は、たとえば長方形断面であるが、その他の形状であっても良い。第1顎部4bおよび第2顎部4cは、巻芯部4aの長方形断面よりも大きな長方形断面形状を有する。巻芯部4aの長方形断面寸法は、特に限定されないが、縦が0.8〜1.2mm、横が1.4〜2.0mm程度である。
図1(A)および図1(B)に示すように、第1顎部4bの中心軸に対して両側には、第1ワイヤ10aの第1端10bが接続される第1端子電極5と、第2ワイヤ12aの第1端12bが接続される第2端子電極6とが装着してある。また、第2顎部4cの中心軸に対して両側には、第1ワイヤ10aの第2端10cが接続される第3端子電極7と、第2ワイヤ12aの第2端12cが接続される第4端子電極8とが装着してある。ワイヤ10a,12aの端部と端子電極5〜8との接続(継線)は、後述するように、カシメ止め、熱融着、レーザ溶接および/またはハンダ付けなどにより行われる。
各コイル部10および12では、それぞれのワイヤ10aおよび12aが、単層または複数の層で巻回してある。この実施形態では、各コイル部10および12におけるワイヤ10aおよび12aの巻回数が同じであるが、巻回数を異ならせてもよい。
なお、ワイヤ10aおよび12aは、図3(A)に示すように、導電性を有するワイヤ芯線11と、そのワイヤ芯線11の外周を覆っている絶縁性の絶縁被膜13とから成る。ワイヤ芯線11は、たとえば銅線で構成してあり、絶縁被膜13は、たとえばポリアミド樹脂あるいはポリイミド樹脂などで構成される。絶縁被膜13を含むワイヤ10aおよび12aの線径は、特に限定されないが、好ましくは50〜100μmである。絶縁被膜13の厚みは、特に限定されないが、一般には、10〜15μmである。
コイル部品製造装置(ワイヤ被膜剥離装置含む)
次に、本発明の一実施形態に係るコイル部品製造装置について説明する。図2(A)および図2(B)に示すように、本発明の一実施形態に係るコイル部品製造装置30は、チャック20と、ワイヤ供給ノズル22と、ワイヤ端部保持具24と、ワイヤ端切断具26とを有する。
チャック20は、ドラムコア4の第1顎部4bを着脱自在に把持し、ドラムコア4を、その軸芯回りに矢印R1の方向、またはその逆方向に回転させるようになっている。チャック20には、図示省略してある駆動ギアなどの変速機構(回転方向の制御も可能)を介してモータなどの回転駆動源に接続してある。
モータの種類は特に限定されないが、回転方向および回転速度を制御することができるようになっていることが好ましい。回転方向および回転速度の制御は、変速機構で行っても良い。
ワイヤ端部保持具24は、ワイヤ供給ノズル22の先端開口22aから送り出された第1ワイヤ10aの端部を保持し、第1ワイヤ10aがコア4の巻芯部4aに巻回される前に、第1ワイヤ10aの第1端10bを、第1鍔部4bの所定位置に導くようになっている。その後、第1ワイヤ10aの第1端10bは、後述するように、第1端子電極5に仮止めされ、ワイヤ端切断具26により、第1ワイヤ10aの第1端10bが切断される。
ワイヤ供給ノズル22は、その先端開口22aから第1ワイヤ10aを送り出すことが可能になっており、少なくとも第1顎部4bの近くから、第2顎部4cの近くまでコア4の軸芯と平行な矢印X1の方向(およびその逆)に移動可能となっている。すなわち、ノズル22は、ドラムコア4がチャック20により回転している状態で、ドラムコア4の回転の邪魔にならない位置で、矢印X1の方向(およびその逆)に移動可能となっている。ノズル22は、ドラムコア4の軸芯に対して略直角な方向に延び、ドラムコア4の回りには回転しない。
図3(A)および図3(B)に示すように、ワイヤ供給ノズル22の先端開口22aの内周面には、切込刃28が取り付けてある。切込刃28は、供給ノズル22の内周面で全周の一部にのみ形成してあり、ノズル22の軸線から垂直方向から見て三日月形状になっている。そのため、供給ノズル22の先端開口22aの内周面には、内周面に沿って切込刃28が形成してある部分と形成されていない部分とが存在する。
供給ノズル22内に位置するワイヤ10aは、切込刃28に接触しない位置と、切込刃28に接触する位置とに相対移動可能である。切込刃28に接触しない位置では、ワイヤ10aは、供給ノズル22内から外部に送り出され、切込刃28に接触する位置では、供給ノズル22がワイヤ10aの軸線C1を中心として相対回転するようになっている。
供給ノズル22がワイヤ10aの軸線C1を中心として相対回転することで、ワイヤ10aの軸方向の所定位置で、ワイヤ10aの全周に沿って連続的に絶縁被膜13に切込40を形成するようになっている。なお、相対回転とは、ワイヤ10aに対して供給ノズル22を回転させても良く、あるいは、供給ノズル22に対してワイヤ10aを移転させても良いという趣旨である。
供給ノズル22の内周面に対する切込刃28の突出高さは、切込刃28がワイヤ10aの絶縁被膜13にのみ切込40を形成し、ワイヤ芯線11には、傷を付けないような高さに設定される。
なお、図2(A)および図2(B)では、図1(A)および図1(B)に示す第1ワイヤ10aを供給するためのワイヤ供給ノズル22のみを図示してあり、図1(A)および図1(B)に示す第2ワイヤ12aを供給するためのワイヤ供給ノズルは、図示省略してある。
この第2ワイヤ12aを供給するためのワイヤ供給ノズルは、第1ワイヤ10aを供給するためのワイヤ供給ノズル22と同様な構成にしても良いし、異なる構成にしても良い。ただし、この第2ワイヤ12aを供給するためのワイヤ供給ノズルを、第1ワイヤ10aを供給するためのワイヤ供給ノズル22と異なる構成にする場合でも、そのノズルには、第2ワイヤ12aの絶縁被膜に対して切込を形成するための切込刃を具備させることが好ましい。以下の説明では、第2ワイヤ12aを供給するためのワイヤ供給ノズルは、第1ワイヤ10aを供給するためのワイヤ供給ノズル22と同様な構成であるとして説明する。
コイル部品の製造方法(ワイヤ被膜剥離方法含む)
次に、図1に示すコイル部品2の製造方法(ワイヤの被膜剥離方法含む)について説明する。
本実施形態では、まず、フェライト材料で構成してある所定形状のドラムコア4を準備する。その後、図2(A)に示すように、ドラムコア4の第1顎部4bをチャック20によりチャックさせる。その前後に、第1ワイヤ供給ノズル22の先端開口22aから飛び出している第1ワイヤ10aの端部をワイヤ端部保持具24により保持し、第1ワイヤ10aにおける所定の軸方向位置に、第1切込40aを形成する。
第1切込40aは、図3(A)および図3(B)に示す切込刃28により、前述したように、切込40と同様にして形成される。図4に示すように、第1切込40aが形成された第1ワイヤ10aの第1端10bは、第1切込40aが第1端子電極5に対して位置決めされる位置まで運ばれる。
その位置で、図5に示すように、第1端子電極5に一体に成形してある仮止め片42を折り曲げ、その仮止め片42により第1ワイヤ10aの第1端10bを第1端子電極5に対して仮止めする。その後、第1ワイヤ10aの第1端10bは、図1(A)に示す切断刃26などで切断される。なお、仮止め片42による仮止め時には、第1切込40aは、仮止め片42により覆われない境界近傍位置に位置するように位置決めされる。
その後に、図2(A)に示すように、チャック20をドラムコア4と共に矢印R1方向に回転させ、第1ワイヤ10aを巻芯部4aに巻き付ける。巻芯部4aへの第1ワイヤ10aの所定回数の巻き付けが終了した後、第1ワイヤ供給ノズル22の先端開口22aに位置する第1ワイヤ10aにおける所定の軸方向位置に、第2切込40bを形成する。第2切込40bは、図3(A)および図3(B)に示す切込刃28により、前述したように、第1切込40aと同様にして形成される。
その後に、図2(B)に示すように、第2切込40bが形成された第1ワイヤ10aの第2端10cは、第2切込40bが第3端子電極7に対して位置決めされる位置まで運ばれる。その位置で、図5に示すように、第3端子電極7に一体に成形してある仮止め片42を折り曲げ、その仮止め片42により第1ワイヤ10aの第2端10cを第3端子電極7に対して仮止めする。その後、第1ワイヤ10aの第2端10cは、図1(A)に示す切断刃26などで切断される。なお、仮止め片42による仮止め時には、第2切込40bは、仮止め片42により覆われない境界近傍位置に位置するように位置決めされる。
図1(A)および図1(B)に示す実施形態に係るコイル部品2では、巻芯部4aに、第1ワイヤ10aの他に、第2ワイヤ12aも巻回してある。第2ワイヤ12aに関しても、上述した第1ワイヤ10aと同様にして巻芯部4aに巻回することができ、同様にして切込が形成されたワイヤ端部が各端子電極6,8に対して仮止めされる。
なお、以下の説明では、第1ワイヤ10aのワイヤ被膜剥離方法について詳細に説明し、第2ワイヤ12aに関しては、第1ワイヤ10aのワイヤ被膜剥離方法と同様なので、その説明は省略する。
ワイヤ被膜剥離方法
図5に示すように、第3端子電極7に一体に成形してある仮止め片42を折り曲げ、その仮止め片42により第1ワイヤ10aの第2端10cを第3端子電極7に対して仮止めした後、図6に示すマスクM1を通して、第1ワイヤ10aの第1端10bおよび第2端10cにレーザ光L1の照射を行う。
マスクM1は、円形に収束されたレーザ光L1が、不要部分に照射されないようにするためのレーザ光遮蔽マスクである。マスクM1を用いることで、レーザ光L1は、仮止め片42から露出している第1切込40aを有する第1ワイヤ10aの第1端10bに対して集中的に照射される。第2切込40bを有する第1ワイヤ10aの第1端10cに対しても同様である。
図6に示すレーザ光L1の照射は、たとえば図7に示すレーザ照射装置50により行われる。図7に示すように、レーザ照射装置50は、極短パルスレーザ光源52を有する。そのレーザ光源52は、たとえばパルスレーザを照射するYAGレーザであり、照射されるパルスレーザの波長が1064nm、パルス幅が100nsec以下であって、好ましくは40nsec以下、周波数が20Hz、照射エネルギー量が230mJ/cm±10%程度である。
レーザ光源52から出射されたレーザ光は、エキスパンダ54を通り、光路側マスクM2を通り、ダイクロイックミラー58へ至り、そこで反射されて、集光レンズ60に至る。集光レンズ60では、レーザ光L1を収束させてパレット62上に設置されたドラムコア4の所定位置にレーザ光L1を照射させる。
レーザ光L1が照射されるドラムコア4の所定位置とは、図6に示すように、第1ワイヤ10aの第1端10bおよび第2端10cのそれぞれである。これらの第1端10bおよび第2端10cのそれぞれには、レーザ光の一部を遮蔽するマスクM1が設置してあり、第1端10bおよび第2端10cのそれぞれ以外には、レーザ光が照射されないようになっている。
なお、図7に示すように、第1ワイヤ10a(および第2ワイヤ12a)が巻線された後のドラムコア4が設置されるパレット62は、XYステージ64により平面方向に移動制御される。
また、ダイクロイックミラー58を挟んで集光レンズ60とは反対側には、観察光学系ミラー66が配置してあり、照明光源68からの照明光により観察されるレーザ照射位置の画像が、補正レンズ70、CCDカメラレンズ72およびTVリアコンパレータレンズを通して、CCDカメラにて撮像される。CCDカメラにて撮像されたレーザ照射位置の画像は、画像処理装置78にて処理され、モニタ80に表示される。
図6に示すように、第1切込40aまたは第2切込40bの位置が、レーザ光L1の照射領域の境界に略一致するように、レーザ光L1を第1端10bまたは第2端10cの絶縁被膜13に照射する。レーザの照射時間は、一箇所に対しては40nsec以下であり、好ましくは1回のみ行われるが、場合によっては数回でも良い。
この場合に、レーザ光L1は、図8(A)に示すように、絶縁被膜13を透過してワイヤ芯線11の表面に照射されるため、ワイヤ芯線11の表面がレーザ光L1のエネルギーを吸収し、絶縁被膜13とワイヤ芯線11との間の界面が急激に温度上昇する。この温度上昇(常温から1000℃以上への温度変化)が極短時間で起こるため、界面の絶縁被膜13を構成する樹脂が化学変化し、溶融することなくガス化する。そのため、図8(B)に示すように、界面に無数の気泡15が発生する。
レーザ光L1が照射された箇所の温度上昇により、図8(C)に示すように気泡15が界面に沿って急激に体積膨張し、連続的にワイヤ芯線11の表面から絶縁被膜13を剥離していく。気泡15の体積膨張が進むと、絶縁被膜13が体積膨張に係る応力に耐えられなくなり、図8(D)に示すように、絶縁被膜13の気泡15を覆う箇所13aが破裂する。この気泡の発生から膨張および破裂までの過程は極短時間で行われるため、絶縁被膜13の気泡15を覆う箇所13aの破裂は衝撃を伴う。
したがって、絶縁被膜13は断片化された状態の破片13bとなりワイヤ芯線11の表面より飛散する。この時に飛散した絶縁被膜13の破片13bは、たとえば吸引ノズルで吸い取られる。
本実施形態に係る方法では、絶縁被膜13で覆われた第1ワイヤ10aの第1端10bおよび10cにレーザ光L1を照射して、ワイヤ芯線11と絶縁被膜13との界面に気泡を発生させ、気泡を膨張させて被膜13を破裂させて飛散させる。そのため、絶縁被膜13を溶融せずにワイヤ芯線11より剥離することができる。したがって、絶縁被膜13の溶融カスや炭化物がワイヤ芯線11に残留することが防止される。
しかも本実施形態の方法では、第1切込40aまたは第2切込40bの位置に合わせてレーザ光L1を照射することで、耐熱性が高い絶縁被膜13であったとしても、被膜残りを発生させることなく、しかもワイヤ芯線11にダメージを与えることなく、第1切込40aまたは第2切込40bに対応して、所定位置の絶縁被膜13を確実に剥離させることが可能になる。
その結果、図9に示すように、仮止め片42を境界として、第1ワイヤ10aの第1端10bまたは第2端10cにおいて、金属面が全周に渡り完全に露出している芯線部分11aを得ることが可能になる。その後、図10に示すように、金属面が全周に渡り完全に露出している芯線部分11aに対して、第1端子電極5または第3端子電極7に一体化して形成してある接続片44を折り曲げられる。
その後に、図11に示すように、接続片44に対して溶接用レーザ光を照射し、接続片44の溶融玉46を形成する。その結果、第1ワイヤ10aの芯線部分11aが第1端子電極5または第3端子電極7に対して良好に一体化され、継線工程が完了する。
本実施形態では、絶縁被膜13の溶融カスや炭化物がワイヤ芯線11に残留しないので、端子電極5または7に継線する際に、継線ミスが低減され、継線の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態の方法では、図6および図7に示すマスクM1を用いて第1ワイヤ10aの所定位置にレーザ光L1を照射する際に、そのマスクM1のパターン開口縁に被膜片が付着したとしても、第1切込40aまたは第2切込40bの存在が剥離境界位置を画定するので、高精度な位置で絶縁被膜13の剥離が可能である。
しかも、第1切込40aまたは第2切込40bの存在が剥離境界位置を画定するので、図7に示すレーザ光源52の出力を低減することも可能であると共に、ドラムコア4の直前に位置するマスクM1を廃止し、光路側マスクM2のみで対応することも可能である。
さらに本実施形態の方法では、従来とは異なり、絶縁被膜13の剥離を確実なものとするためにレーザ出力を上げる必要が無いので、過剰な熱によりワイヤ芯線11が変形することもない。そのため、ワイヤ芯線11が露出している継線部分の位置精度が向上し、形成部分に良好な溶融玉46を形成することができる。その結果として、継線部の電気的接合が良好になり、しかも継線部の接合強度も向上する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、第1ワイヤ10aについてのみ説明したが、第2ワイヤ12aの第1端12bおよび第2端12cを、ドラムコア4の第2端子電極6および第4端子電極8に継線する際にも、第1ワイヤ10aの場合と同様にして行うことができ、同様な作用効果を奏する。
また、本発明において、図3(A)に示す切込40は、ワイヤ10aまたは12aの全周にわたり連続的に形成することが好ましいが、断続的に形成してあってもよい。このような場合においても、被膜残りを発生させることなく、切込位置を境界として、高精度で、絶縁被膜を良好に剥離することができる。
さらに本発明では、切込40は、必ずしも供給ノズル22に形成してある切込刃28により形成される必要はなく、その他の切込形成手段により形成しても良い。ただし、供給ノズル22に形成してある切込刃28により切込40を形成することで、切込40を形成する位置を、ワイヤ10aまたは12aの供給長さに基づき制御し易くなる。
また、この場合には、ワイヤ10aまたは12aを切断する前の段階で、ワイヤ10aまたは12aの切断予定端から所定位置に切込40を形成することができる。また、実際のワイヤ供給長さに応じて切込位置が決定されるために、個々の部品の寸法バラツキに追随し、被膜剥離領域の位置精度が向上する。
図1(A)は二重巻型コイル部品の平面図、図1(B)はその正面図である。 図2(A)および図2(B)は本発明の一実施形態に係るコイル部品の製造装置を示す要部正面図である。 図3(A)は図2に示すワイヤ供給ノズルの要部断面図、図3(B)は図3(A)に示すIII−III線に沿う要部断面図である。 図4は本発明の一実施形態に係るコイル部品の製造過程を示す要部斜視図である。 図5は図4の続きの製造過程を示す要部斜視図である。 図6は図5の続きの工程を示すレーザ照射部分を示す要部平面図である。 図7はレーザ照射装置の全体構成を示す概略図である。 図8(A)〜図8(E)はレーザ照射による絶縁被膜の剥離過程を示す原理図である。 図9は図6の続きの工程を示す要部斜視図である。 図10は図9の続きの工程を示す要部斜視図である。 図11は図10の続きの工程を示す要部斜視図である。
符号の説明
2… コイル部品
4… ドラムコア
4a… 巻芯部
4b… 第1顎部
4c… 第2顎部
5〜8… 第1〜第4端子電極
10… 第1コイル部
10a… 第1ワイヤ
10b… 第1端
10c… 第2端
11… ワイヤ芯線
12… 第2コイル部
12a… 第2ワイヤ
12b… 第1端
12c… 第2端
13… 絶縁被膜
20… チャック
22… ワイヤ供給ノズル
24… ワイヤ端部保持具
26… ワイヤ端切断具
28… 切込刃
30… コイル部品製造装置
40… 切込
40a… 第1切込
40b… 第2切込
42… 仮止め片
44… 接続片
50… レーザ照射装置

Claims (15)

  1. 絶縁被膜で覆われたワイヤを準備する工程と、
    前記ワイヤの絶縁被膜に切込を形成する工程と、
    前記切込の位置に合わせてパルスレーザを前記絶縁被膜に照射し、前記絶縁被膜により覆われていないワイヤ芯線部分を形成する工程と、
    を有するワイヤ被膜剥離方法。
  2. 前記切込の位置が、前記パルスレーザの照射領域の境界に略一致する請求項1に記載のワイヤ被膜剥離方法。
  3. 前記切込が前記ワイヤの全周にわたり連続的または断続的に形成してある請求項1または2に記載のワイヤ被膜剥離方法。
  4. 前記切込は、前記ワイヤを供給するためのノズルに形成してある切込刃により形成される請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤ被膜剥離方法。
  5. 前記切込が形成される位置は、前記ワイヤの供給長さに基づき制御される請求項1〜4のいずれかに記載のワイヤ被膜剥離方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のワイヤ被膜剥離方法を用いて、絶縁被膜により覆われていないワイヤ芯線部分を形成し、当該ワイヤ芯線部分を鍔部の端子電極に接合するコイル部品の製造方法。
  7. 絶縁被膜で覆われたワイヤを準備する工程と、
    巻芯部を持ち当該巻芯部の両軸端にはそれぞれ第1鍔部および第2鍔部が設けられたコアを準備する工程と、
    前記ワイヤの第1所定位置における前記絶縁被膜に第1切込を形成する工程と、
    前記第1顎部に、前記第1切込が形成された前記ワイヤの第1端を仮止めする工程と、
    前記ワイヤを前記巻芯部に巻回する工程と、
    前記ワイヤの第2所定位置における前記絶縁被膜に第2切込を形成する工程と、
    前記第2鍔部に、前記第2切込が形成された前記ワイヤの第2端を仮止めする工程と、
    前記第1切込および第2切込の位置に合わせてパルスレーザを前記絶縁被膜に照射し、前記第1切込および第2切込よりも前記第1端および第2端のそれぞれに向けて、前記絶縁被膜により覆われていないワイヤ芯線部分を形成する工程と、
    を有するコイル部品の製造方法。
  8. 前記第1切込と第2切込との間に位置する前記ワイヤは、前記絶縁被膜により覆われており、前記コアの巻芯部に巻回されている請求項7に記載のコイル部品の製造方法。
  9. 前記第2切込は、前記ワイヤを前記巻芯部に巻回した後に形成される請求項8に記載のコイル部品の製造方法。
  10. パルスレーザを発生する光源と、
    前記光源からのパルスレーザを照射位置に導く光学系と、
    絶縁被膜で覆われたワイヤを供給するワイヤ供給手段と、
    前記絶縁被膜に切込を形成する切込形成手段と、
    を有するワイヤ被膜剥離装置。
  11. 前記ワイヤ供給手段から供給されるワイヤの一端を保持するワイヤ保持手段をさらに有する請求項1に記載のワイヤ被膜剥離装置。
  12. 前記ワイヤ供給手段が供給ノズルを有し、
    前記供給ノズルが、前記切込形成手段としての切込刃を有する請求項10または11に記載のワイヤ被膜剥離装置。
  13. 前記切込刃は、前記供給ノズルの内周面で全周の一部にのみ形成してあり、
    前記供給ノズルの内周面には、内周面に沿って切込刃が形成してある部分と形成されていない部分とが存在し、
    前記供給ノズル内に位置するワイヤは、前記切込刃に接触しない位置と、前記切込刃に接触する位置とに相対移動可能であり、
    前記切込刃に接触しない位置で、前記供給ノズル内から外部に送り出され、
    前記切込刃に接触する位置では、前記供給ノズルが前記ワイヤの軸線を中心として相対回転することで、前記ワイヤの軸方向の所定位置で、前記絶縁被膜に切込を形成するようになっている請求項10〜12のいずれかに記載のワイヤ被膜剥離装置。
  14. 前記供給ノズルから送り出されるワイヤの長さを把握する供給長さ把握手段と、
    前記把握手段に基づき把握されたワイヤの長さに基づき、前記絶縁被膜に切込を形成する前記ワイヤの軸方向位置を決定する制御手段と、をさらに有する請求項10〜13のいずれかに記載のワイヤ被膜剥離装置。
  15. 請求項10〜14のいずれかに記載のワイヤ被膜剥離装置を有するコイル部品の製造装置。
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