JP2009071123A - チップ抵抗器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 大定格電力かつ超低抵抗のチップ抵抗器を製造することが可能なチップ抵抗器の製造方法を提供すること。
【解決手段】 抵抗体材料1Aと、この抵抗体材料1Aよりも抵抗値が小である電極材料2Aとを、互いの端面どうしを突き合わせた状態でレーザ溶接する工程を有する、チップ抵抗器の製造方法であって、上記レーザ溶接する工程においては、YAG基本波パルスレーザ光8AとYAG第2高調波パルスレーザ光8Bとを同軸状に照射する。
【選択図】 図4
【解決手段】 抵抗体材料1Aと、この抵抗体材料1Aよりも抵抗値が小である電極材料2Aとを、互いの端面どうしを突き合わせた状態でレーザ溶接する工程を有する、チップ抵抗器の製造方法であって、上記レーザ溶接する工程においては、YAG基本波パルスレーザ光8AとYAG第2高調波パルスレーザ光8Bとを同軸状に照射する。
【選択図】 図4
Description
本発明は、レーザ溶接を用いて異種金属どうしを接合するチップ抵抗器の製造方法に関する。
チップ抵抗器の製造方法の一つに、抵抗体となる抵抗体材料と電極となる電極材料とを接合する方法がある。これらの異種金属材料を接合する手段としては、たとえば電子ビームによる接合方法が行われている。しかし、この方法は真空状態で行う必要があるため、製造設備が大型となり、コストが増大する点がネックとなる。
これに対し、大気圧下において異種金属を接合することが可能な手段として、レーザ光を用いた接合が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。図8は、このような製造方法の一例を示している。同図に示された製造方法においては、抵抗体材料91と2つの電極材料92との端面どうしを突き合わせた状態で、突き合わせ線にレーザ光94を照射する。レーザ光94のエネルギーによって抵抗体材料91および電極材料92の接触部が溶融し、溶接部93が形成される。溶接部93においては、抵抗体材料91と電極材料92とが合金状態で接合されている。これにより、抵抗体材料91と電極材料92との間に過度に大きな抵抗が生じることを防止することが指向されている。
しかしながら、近年、自動車の車載電子機器には、たとえば定格電力が0.5〜5Wで、抵抗値が0.1〜10mΩ程度の、大定格電力かつ超低抵抗のチップ抵抗器の需要が高まっている。このようなチップ抵抗器を製造するには、溶接部93によって抵抗体材料91と電極材料92とを確実に接合する必要がある。たとえば、溶接部93が抵抗体材料91および電極材料92の厚さ方向全域にわたって形成されていない場合、抵抗体材料91と電極材料92との間の抵抗値が増大する。また、溶接部93にクラックが発生すると、抵抗値を増大させる原因となる。レーザ光94によって、抵抗体材料91と電極材料92とを全厚にわたってクラックを生じることなく溶接することは、非常に困難である。この点において、レーザ光による溶接を用いた製造方法は、上述した大定格電力かつ超低抵抗のチップ抵抗器を製造するには、いまだ十分に確立された方法とはいえなかった。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、大定格電力かつ超低抵抗のチップ抵抗器を製造することが可能なチップ抵抗器の製造方法を提供することをその課題とする。
本発明によって提供されるチップ抵抗器の製造方法は、抵抗体材料と、この抵抗体材料よりも抵抗値が小である電極材料とを、互いの端面どうしを突き合わせた状態でレーザ溶接する工程を有する、チップ抵抗器の製造方法であって、上記レーザ溶接する工程においては、第1パルスレーザ光とこの第1パルスレーザ光よりも波長が短い第2パルスレーザ光とを同軸状に照射することを特徴としている。
このような構成によれば、比較的短波長である上記第2パルスレーザ光は、固体状態の上記抵抗体材料および上記電極材料を速やかに溶融させるのに適している。また、比較的長波長である上記第1パルスレーザ光は、溶融状態となった上記抵抗体材料および上記電極材料に吸収されやすい。これらの第1および第2パルスレーザ光を同軸状に同時に照射することにより、上記抵抗体材料および上記電極材料を速やかにかつ厚さ方向に深く溶融させることが可能である。したがって、上記抵抗体材料と上記電極材料とをその厚さ方向全域にわたって確実に溶接することができる。パルスレーザ光である上記第1および第2パルスレーザ光は、照射エネルギーを高めるのに適している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1および第2パルスレーザ光は、互いの周期が同一であり、かつ同じタイミングで照射される。このような構成によれば、上記第2パルスレーザ光による上記抵抗体材料および上記電極材料の表面部分を溶融させる効果と、上記第1パルスレーザ光による溶融深さを深くする効果とが、相乗的に奏させられる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1および第2パルスレーザ光を照射する位置は、上記抵抗体材料および上記電極材料の突合せ線に対して、上記抵抗体材料および上記電極材料のうち上記第1および第2パルスレーザ光の吸収率が小であるものの方にシフトしている。このような構成によれば、上記抵抗体材料と上記電極材料とを均一に溶融させるのに適している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記抵抗体材料および上記電極材料の厚さ方向において、上記第1パルスレーザ光の焦点と上記抵抗体材料または上記電極材料の表面との距離が、上記第2パルスレーザ光の焦点と上記抵抗体材料または上記電極材料の表面との距離よりも大であり、かつ、上記第1パルスレーザ光の焦点の方が、上記第2パルスレーザ光の焦点よりも上記抵抗体材料および上記電極材料の厚さ方向奥方に位置する。このような構成によれば、溶融深さをふかくするのに適している。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記抵抗体材料は、Ni−Cr合金またはNi−Cu合金からなり、上記電極材料は、Cuからなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第2パルスレーザ光は、上記第1パルスレーザ光を基本波レーザ光とする整数次高調波レーザ光である。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記第1パルスレーザ光は、YAG基本波レーザ光であり、上記第2パルスレーザ光は、YAG高調波レーザ光である。このような構成によれば、Ni−Cr合金またはNi−Cu合金からなる上記抵抗体材料とCuからなる上記電極材料とを適切に接合することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、上記レーザ溶接する工程の前に、上記電極材料に突合せ端面に対して平行に延びる段差部を形成する工程をさらに有する。このような構成によれば、上記抵抗体材料と上記電極材料との溶接部に曲げ応力が生じることを回避可能であり、上記溶接部に割れが発生することを抑制することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図7は、本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の一例を示している。本実施形態のチップ抵抗器の製造方法は、特に大定格電力かつ超低抵抗のチップ抵抗器を製造するのに適している。
まず、図1に示すように、抵抗体材料1Aと2つの電極材料2Aを用意する。抵抗体材料1Aは、チップ抵抗器の抵抗体となるものであり、たとえばNi−Cr合金またはNi−Cu合金からなる帯板である。電極材料2Aは、チップ抵抗器の電極となるものであり、たとえばCuからなる板である。本実施形態においては、抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aは、いずれもその厚さが0.4mm程度である。
次に、図2に示すように、各電極材料2Aに折り曲げ加工を施す。具体的には、電極材料2Aを、抵抗体材料1Aと突き合わせる端面に平行に2箇所を折り曲げる。これにより、電極材料2Aに上記突き合わせる端面に平行に延びる段差部21Aを形成する。段差部21Aは、そのずれ量が0.5mm程度とされている。
次いで、図3に示すように、溶接ステージ4上において、抵抗体材料1Aと2つの電極材料2Aとを突き合わせる。この後の溶接による熱によって抵抗体材料1Aと2つの電極材料2Aとの端面どうしが開いてしまうことがないように、たとえばクランプ(図示略)によって抵抗体材料1Aと2つの電極材料2Aとを十分に固定しておく。溶接ステージ4には、凸部41が形成されている。凸部41は、その高さが段差部21Aのずれ量と同じ
0.5mm程度とされている。これにより、抵抗体材料1Aを凸部41に、電極材料2Aを溶接ステージ4の凸部41以外の部分に、それぞれ載置することにより抵抗体材料1Aと電極材料2Aとを厚さ方向にずれることなく突き合わせることができる。抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aそれぞれの突き合わせ線近傍部分は、溶接ステージ4と接触しておらず、溶接ステージ4から浮いている。
0.5mm程度とされている。これにより、抵抗体材料1Aを凸部41に、電極材料2Aを溶接ステージ4の凸部41以外の部分に、それぞれ載置することにより抵抗体材料1Aと電極材料2Aとを厚さ方向にずれることなく突き合わせることができる。抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aそれぞれの突き合わせ線近傍部分は、溶接ステージ4と接触しておらず、溶接ステージ4から浮いている。
抵抗体材料1Aと2つの電極材料2Aを突き合わせた状態で固定した後に、溶接トーチ5によってレーザ溶接を行う。溶接トーチ5は、光ファイバ7A,7Bを介してYAG基本波パルスレーザ発振器6AおよびYAG第2高調波パルスレーザ発振器6Bに接続されている。YAG基本波パルスレーザ発振器6Aは、YAGロッドをレーザ媒体として有しており、波長が1064nmのYAG基本波パルスレーザ光8Aを発振する。YAG第2高調波パルスレーザ発振器6Bは、YAGロッドをレーザ媒体として有しており、波長が532nmのYAG第2高調波パルスレーザ光8Bを発振する。YAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bは、光ファイバ7A,7Bによって溶接トーチ5に伝送される。YAG基本波パルスレーザ発振器6Aは、出力が500W程度、周波数が10〜20kHz程度のYAG基本波パルスレーザ光8Aを発振する。YAG第2高調波パルスレーザ発振器6Bは、出力が12W程度、周波数が10〜20kHz程度のYAG第2高調波パルスレーザ光8Bを発振する。本実施形態においては、YAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bの周波数が同一であり、かつパルスのピークが同時となるように制御される。
図4に示すように、溶接トーチ5は、コリメートレンズ51A,51B、ダイクロイッックミラー52A,52B、集光レンズ53、およびCCDカメラ54を備えている。光ファイバ7A,7Bによって伝送されたYAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bは、コリメートレンズ51A,51Bによって平行光とされる。次いで、YAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bは、ダイクロイックミラー52A,52Bによって反射角90度で反射される。ダイクロイックミラー52A,52Bは、それぞれYAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bを反射する一方、それ以外の可視光などを透過させる。反射されたYAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bは、集光レンズ53によって抵抗体材料1Aと電極材料2Aとの突き合わせ線に集光される。YAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bの焦点81A,81Bの位置は、図5に示すCCDカメラ54によって確認できる。
図5は、抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aの突き合わせ線と、焦点81A,81Bとの位置関係を示している。まず、抵抗体材料1Aと電極材料2Aとが互いに突き合わされている方向、すなわち図中左右方向においては、焦点81A,81Bは、突き合わせ線に対して電極材料2A側にシフトされている。このシフト量は、焦点81A,81Bのスポット径が35〜40μmであるのに対し、0.1mm程度である。また、焦点81Bは、抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aの表面に一致するように設定される。これに対し、焦点81Aは、抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aの厚さ方向奥方に設定される。抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aの表面から焦点81Aまでの距離は、たとえば40μm程度である。このような条件でYAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bを照射しながら溶接トーチ5を溶接線に沿って走査させる。この走査速度は、たとえば10mm/s程度である。
溶接トーチ5による溶接を施すと、図6に示すように抵抗体材料1Aと2つの電極材料2Aとが溶接部3Aを介して接合される。この後は、一体となった抵抗体材料1Aおよび2つの電極材料2Aを切断線CLに沿って切断する。これにより、図7に示すチップ抵抗器Aが得られる。
チップ抵抗器Aは、抵抗体1と2つの電極2とが溶接部3を介して接合された構造を有する。抵抗体1は、チップ抵抗器Aの抵抗値を決定する部分である。電極2は、チップ抵抗器Aを回路基板などに実装するために用いられる部分である。電極2には、段差部21が形成されている。電極2のうち段差部21を挟んで下位に位置する部分の下面が、実装面として利用される。チップ抵抗器Aは、たとえば15mm×7.8mm程度のサイズである。
次に、本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の作用について説明する。
本実施形態によれば、比較的短波長であるYAG第2高調波パルスレーザ光8Bは、固体状態の抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aを速やかに溶融させるのに適している。また、比較的長波長であるYAG基本波パルスレーザ光8Aは、溶融状態となった抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aに吸収されやすい。これらのYAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bを同軸状に同時に照射することにより、抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aを速やかにかつ厚さ方向に深く溶融させることが可能である。したがって、抵抗体材料1Aと電極材料2Aとをその厚さ方向全域にわたって確実に溶接することができる。
YAG第2高調波パルスレーザ光8Bは、YAG基本波パルスレーザ光8Aと比べて高出力化が困難である。しかしながら、パルスレーザ光であるYAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bは、たとえば連続波レーザ光と比べて、照射時の照射エネルギーを高めるのに適している。したがって、抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aを適切に溶接しうるエネルギーを付与することが可能であり、たとえば走査速度10mm/s程度の高効率溶接を実現できる。
Cuからなる電極材料2Aは、一般的にレーザ光の吸収率が小さい。波長が532nmであるYAG第2高調波パルスレーザ光8Bは、レーザ光のなかでは比較的Cuの吸収率が大きい。したがって、電極材料2Aを速やかに溶融させるのに適している。
Cuからなる電極材料2Aは、Ni−Cr合金またはNi−Cu合金からなる抵抗体材料1AよりもYAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bの吸収率が小さい。本実施形態においては、焦点位置81A,81Bを突き合わせ線に対して、電極材料2A側にシフトさせている。これにより、抵抗体材料1Aと電極材料2Aとをより一層均一に溶融させることが可能である。
焦点81Bを抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aの表面に位置させることにより、YAG第2高調波パルスレーザ光8Bによって抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aの表面部分を速やかに溶融させることが可能である。また、焦点81Aを抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aの厚さ方向奥方に位置させることにより、抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aの溶融深さを深めることが可能である。したがって、溶接部3Aを抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aの厚さ方向全域にわたる深さとするのに好適である。
チップ抵抗器Aの電極2に段差部21を設けることにより、チップ抵抗器Aを実装したときに、抵抗体1が回路基板の配線パターンなどに不当に導通することを回避することができる。本実施形態においては、この段差部21を得るための電極材料2Aに対する折り曲げ加工を、溶接前に行っている。このため、溶接部3Aには、折り曲げ加工による曲げ応力が発生しない。したがって、溶接部3Aに割れが発生することを防止するのに適している。また、溶接前に段差部21Aを形成しておくことにより、溶接を行う際に抵抗体材料1Aと電極材料2Aとの突き合わせ線を溶接ステージ4から容易に浮かした状態とすることができる。これは、YAG基本波パルスレーザ光8AおよびYAG第2高調波パルスレーザ光8Bのエネルギーが熱となって溶接ステージ4に逃げてしまうことを防止するのに適している。
本発明に係るチップ抵抗器の製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るチップ抵抗器の製造方法の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
本発明でいう第1パルスレーザ光としては、YAG基本波パルスレーザ光8Aに限定されず、溶接すべき抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aに応じて適宜選択してよい。本発明で言う第2パルスレーザ光としては、YAG第2高調波パルスレーザ光8Bに限定されず、たとえばYAG第3高調波パルスレーザ光をはじめとするYAG高調波パルスレーザ光、あるいはエキシマパルスレーザ光など、第1パルスレーザ光よりも波長が短いパルスレーザ光を選択してよい。
電極材料2Aに対する折り曲げ加工は、溶接前に行うことが好ましいが、本発明はこれに限定されない。抵抗体材料1Aおよび電極材料2Aを溶接した後に、溶接部3Aを避けるようにして段差部21Aを形成してもよい。
A チップ抵抗器
1 抵抗体
1A 抵抗体材料
2 電極
2A 電極材料
3 溶接部
3A 溶接部
4 溶接ステージ
5 溶接トーチ
6A YAG基本波パルスレーザ発振器
6B YAG第2高調波パルスレーザ発振器
7A,7B 光ファイバ
8A YAG基本波パルスレーザ光(第1パルスレーザ光)
8B YAG第2高調波パルスレーザ光(第2パルスレーザ光)
21 段差部
21A 段差部
41 凸部
51A,51B コリメートレンズ
52A,52B ダイクロイックミラー
53 集光レンズ
54 CCDカメラ
1 抵抗体
1A 抵抗体材料
2 電極
2A 電極材料
3 溶接部
3A 溶接部
4 溶接ステージ
5 溶接トーチ
6A YAG基本波パルスレーザ発振器
6B YAG第2高調波パルスレーザ発振器
7A,7B 光ファイバ
8A YAG基本波パルスレーザ光(第1パルスレーザ光)
8B YAG第2高調波パルスレーザ光(第2パルスレーザ光)
21 段差部
21A 段差部
41 凸部
51A,51B コリメートレンズ
52A,52B ダイクロイックミラー
53 集光レンズ
54 CCDカメラ
Claims (8)
- 抵抗体材料と、この抵抗体材料よりも抵抗値が小である電極材料とを、互いの端面どうしを突き合わせた状態でレーザ溶接する工程を有する、チップ抵抗器の製造方法であって、
上記レーザ溶接する工程においては、第1パルスレーザ光とこの第1パルスレーザ光よりも波長が短い第2パルスレーザ光とを同軸状に照射することを特徴とする、チップ抵抗器の製造方法。 - 上記第1および第2パルスレーザ光は、互いの周期が同一であり、かつ同じタイミングで照射される、請求項1に記載のチップ抵抗器の製造方法。
- 上記第1および第2パルスレーザ光を照射する位置は、上記抵抗体材料および上記電極材料の突合せ線に対して、上記抵抗体材料および上記電極材料のうち上記第1および第2パルスレーザ光の吸収率が小であるものの方にシフトしている、請求項1または2に記載のチップ抵抗器の製造方法。
- 上記抵抗体材料および上記電極材料の厚さ方向において、上記第1パルスレーザ光の焦点と上記抵抗体材料または上記電極材料の表面との距離が、上記第2パルスレーザ光の焦点と上記抵抗体材料または上記電極材料の表面との距離よりも大であり、かつ、
上記第1パルスレーザ光の焦点の方が、上記第2パルスレーザ光の焦点よりも上記抵抗体材料および上記電極材料の厚さ方向奥方に位置する、請求項1ないし3のいずれかに記載のチップ抵抗器の製造方法。 - 上記抵抗体材料は、Ni−Cr合金またはNi−Cu合金からなり、
上記電極材料は、Cuからなる、請求項1ないし4のいずれかに記載のチップ抵抗器の製造方法。 - 上記第2パルスレーザ光は、上記第1パルスレーザ光を基本波レーザ光とする整数次高調波レーザ光である、請求項1ないし5のいずれかに記載のチップ抵抗器の製造方法。
- 上記第1パルスレーザ光は、YAG基本波レーザ光であり、
上記第2パルスレーザ光は、YAG高調波レーザ光である、請求項6に記載のチップ抵抗器の製造方法。 - 上記レーザ溶接する工程の前に、上記電極材料に突合せ端面に対して平行に延びる段差部を形成する工程をさらに有する、請求項1ないし7のいずれかに記載のチップ抵抗器の製造方法。
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