JP6680037B2 - コモンモードフィルタ - Google Patents

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Description

本発明はコモンモードフィルタに関し、特に、高周波特性に優れたコモンモードフィルタに関する。
コモンモードフィルタは、差動信号線路に重畳するコモンモードノイズを除去するための素子として、携帯電子機器や車載用LANなど、多くの電子機器に幅広く使用されている。近年においては、トロイダル型のコアを用いたコモンモードフィルタに代わって、表面実装が可能なドラム型のコアを用いたコモンモードフィルタが主流である(特許文献1参照)。
ドラム型のコアに対するワイヤの巻回方式としては、バイファイラ巻きとレイヤ巻きが知られている。バイファイラ巻きとは、2本のワイヤの同一ターンが互いに沿うように巻回する方式であり、高い信号バランスを得ることができるとともに、不要な寄生容量成分が少ないという利点を有している。一方、レイヤ巻きとは、一方のワイヤを1層目に巻回し、他方のワイヤを2層目に巻回する方式であり、より多くの巻回数を確保することができるという利点を有している。
特開2000−208331号公報
近年、特に車載用LANなどの用途に用いられるコモンモードフィルタには、従来と比べて非常に高い高周波特性が求められている。例えば、コモンモードフィルタに入力されたコモンモード信号がディファレンシャル信号に変換される割合を示すSdc特性や、コモンモードフィルタに入力されたディファレンシャル信号がコモンモード信号に変換される割合を示すScd特性をより低減することが求められている。
これらの特性を満足させるためには、高周波帯域における信号バランスを高める必要があり、その実現のためにはバイファイラ巻きを採用することが望ましい。しかしながら、バイファイラ巻きは巻芯部の利用効率が低いことから、必要なインダクタンスを確保しようとすると、巻芯部の長さが長くなってしまう。
このため、本発明者らは、ワイヤの一部をバイファイラ巻きし、ワイヤの残りの部分をレイヤ巻きすることによって、巻芯部の長さを抑えつつ、良好な高周波特性を確保することを検討した。その結果、バイファイラ巻きする部分とレイヤ巻きする部分をどのようにレイアウトするかによって、高周波特性に違いが生じることが判明した。
したがって、本発明は、バイファイラ巻きする部分とレイヤ巻きする部分を有するコモンモードフィルタの高周波特性をより高めることを目的とする。
本発明によるコモンモードフィルタは、巻芯部と、前記巻芯部の軸方向における一端に設けられた第1の鍔部と、前記巻芯部の前記軸方向における他端に設けられた第2の鍔部とを有するコアと、前記第1の鍔部に設けられた第1及び第2の端子電極と、前記第2の鍔部に設けられた第3及び第4の端子電極と、前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第1及び第3の端子電極に接続された第1のワイヤと、前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第2及び第4の端子電極に接続された第2のワイヤと、を備え、前記巻芯部は、第1の巻回領域と、第2の巻回領域と、前記第1の巻回領域と前記第2の巻回領域の間に位置する第3の巻回領域とを含み、前記第1及び第2のワイヤは、前記第1及び第2の巻回領域においてはバイファイラ巻きされており、前記第3の巻回領域においてはレイヤ巻きされていることを特徴とする。
本発明によれば、レイヤ巻きされた部分と第1及び第2の鍔部との間にバイファイラ巻きされた部分が挿入されることから、レイヤ巻きされた部分と第1及び第2の鍔部との距離が確保される。レイヤ巻きされた部分は、バイファイラ巻きされた部分よりも巻回密度が高いため、第1又は第2の鍔部との距離が近いと不要な寄生容量成分が発生する。しかしながら、本発明によるコモンモードフィルタは、レイヤ巻きされた部分と第1及び第2の鍔部との距離が十分に確保されることから、不要な寄生容量成分の発生が抑えられ、その結果、高い高周波特性を得ることが可能となる。
本発明において、前記第1の巻回領域における前記第1及び第2のワイヤの巻回数は、前記第2の巻回領域における前記第1及び第2のワイヤの巻回数と同じであることが好ましい。これによれば、レイヤ巻きされた部分からみてバイファイラ巻きされた2つの部分が左右対称となることから、高い信号バランスを得ることが可能となる。
本発明において、前記第3の巻回領域は、前記第1の巻回領域側に位置する第1のレイヤ領域と、前記第2の巻回領域側に位置する第2のレイヤ領域とを含み、前記第1及び第2のワイヤは、前記第1のレイヤ領域と前記第2のレイヤ領域の間で交差することが好ましい。これによれば、交差位置を境界として第1のワイヤと第2のワイヤの位置が入れ替わることから、さらに高い信号バランスを得ることが可能となる。
この場合、前記第1のレイヤ領域における前記第1及び第2のワイヤの巻回数は、前記第2のレイヤ領域における前記第1及び第2のワイヤの巻回数と同じであることが好ましい。これによれば、交差位置からみてレイヤ巻きされた2つの部分が左右対称となることから、より高い信号バランスを得ることが可能となる。
また、前記第1のレイヤ領域においては前記第1のワイヤ上に前記第2のワイヤが巻回され、前記第2のレイヤ領域においては前記第2のワイヤ上に前記第1のワイヤが巻回されていることが好ましい。これによれば、第3の巻回領域において第1のワイヤと第2のワイヤの上下位置が入れ替わることから、さらに高い信号バランスを得ることが可能となる。
前記第1及び第2の巻回領域においては、前記第1及び第2のワイヤの隣接ターン間にスペースが形成されるようバイファイラ巻きされていることが好ましい。これによれば、隣接ターン間に生じる寄生容量成分が低減されることから、より良好な高周波特性を得ることが可能となる。
本発明において、前記第1及び第2の鍔部は、前記巻芯部に接続される内側面を有し、前記第1及び第2のワイヤは、前記内側面から離れて巻回されていることが好ましい。これによれば、第1及び第2の鍔部に起因する不要な寄生容量成分をさらに抑制することが可能となる
このように、本発明によれば、非常に高い高周波特性を有するコモンモードフィルタを提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるコモンモードフィルタ10Aの外観を示す略斜視図である。 図2は、コア20の構造を示す略斜視図である。 図3は、第1の端子電極31の構造を示す略斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施形態によるコモンモードフィルタ10Aにおける巻回レイアウトを説明するための模式図である。 図5は、本発明の第2の実施形態によるコモンモードフィルタ10Bにおける巻回レイアウトを説明するための模式図である。 図6は、参考例によるコモンモードフィルタ10Xの巻回レイアウトを説明するための模式図である。 図7は、コモンモードフィルタ10BのSdc21特性を示すグラフである。 図8は、コモンモードフィルタ10BのSdc11特性を示すグラフである。 図9は、コモンモードフィルタ10XのSdc21特性を示すグラフである。 図10は、コモンモードフィルタ10XのSdc11特性を示すグラフである。 図11は、本発明の第3の実施形態によるコモンモードフィルタ10Cの巻回レイアウトを説明するための模式図である。 図12は、本発明の第4の実施形態によるコモンモードフィルタ10Dの巻回レイアウトを説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態によるコモンモードフィルタ10Aの外観を示す略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態によるコモンモードフィルタ10Aは、ドラム型のコア20と、板状のコア24と、第1〜第4の端子電極31〜34と、第1及び第2のワイヤ41,42とを備えている。コア20の構造は図2に示され、第1の端子電極31の構造は図3に示されている。コア20及び24は、Ni−Zn系フェライトなど比較的透磁率の高い磁性材料によって構成される。また、第1〜第4の端子電極31〜34は、銅などの良導体からなる金具である。
コア20は、第1の鍔部21と、第2の鍔部22と、これらの間に設けられた巻芯部23と有している。巻芯部23はx方向を軸方向とし、その両端にそれぞれ第1及び第2の鍔部21,22が設けられ、これらが一体化された構造を有している。第1の鍔部21は、巻芯部23と接続される内側面21iと、内側面21iの反対側に位置する外側面21oと、板状のコア24が接着される上面21tと、上面21tの反対側に位置する底面21bと、互いに反対側に位置する側面21sとを有している。内側面21i及び外側面21oはyz面を構成し、上面21t及び底面21bはxy面を構成し、側面21sはxz面を構成する。第2の鍔部22も同様であり、yz面を構成する内側面22i及び外側面22o、xy面を構成する上面22t及び底面22b、並びに、xz面を構成する2つの側面22sを有している。
図2に示すように、底面21b,22b及び外側面21o,22oは段差を有している。底面21b,22bは、上段面21b,22bと下段面21b,22bをそれぞれ有し、外側面21o,22oは、上段面21o,22oと下段面21o,22oをそれぞれ有する。そして、第1及び第2の端子電極31,32は、第1の鍔部21の上段面21b,下段面21b及び下段面21oを覆うように設けられ、第3及び第4の端子電極33,34は、第2の鍔部22の上段面22b,下段面22b及び下段面22oを覆うように設けられる。第1〜第4の端子電極31〜34の固定は、接着剤などによって行われる。
図3に示すように、第1の端子電極31は、継線部50と、第1の接続部51と、第2の接続部52を有している。継線部50は、底面21bの下段面21bを覆う部分であり、第1のワイヤ41の一端が継線される。図3には継線前の状態が示されており、第1のワイヤ41の一端を押さえ込むための固定片61と、第1のワイヤ41の一端を溶接するための溶接片62を備えている。実際に継線を行う際には、固定片61を折り曲げることによって第1のワイヤ41の一端を押さえ込んだ状態で、溶接片62を折り曲げることによって第1のワイヤ41の一端を継線部50と溶接片62との間に挟み込むとともに、レーザービームの照射によって溶接片62を溶かすことにより、第1のワイヤ41の一端を継線部50に溶接する。溶接を行うと、図1に示す溶接玉63が形成され、両者は強固に固定されることになる。
第1の接続部51は、底面21bの上段面21bを覆う部分であり、実装時においてはプリント基板上のランドパターンと対向する。第2の接続部52は、外側面21oの下段面21oを覆う部分であり、実装時においてはハンダのフィレットが形成される部分である。本実施形態においては、第2の接続部52がL字型に折れ曲がった形状を有しており、これにより実装強度が高められている。
他の端子電極32〜34についても同様の構造を有している。そして、第1のワイヤ41の一端及び他端は、それぞれ第1及び第3の端子電極31,33に接続され、第2のワイヤ42の一端及び他端は、それぞれ第2及び第4の端子電極32,34に接続される。これにより、例えば第1及び第2の端子電極31,32を一対の入力側とし、第3及び第4の端子電極33,34を一対の出力側とするコモンモードフィルタ回路が構成される。但し、本実施形態によるコモンモードフィルタ10Aに方向性は無いことから、第3及び第4の端子電極33,34を一対の入力側とし、第1及び第2の端子電極31,32を一対の出力側として使用しても構わない。また、各端子電極31〜34が図3に示した構造を有していることから、対応するワイヤ41,42との接続を強固に行うことができるとともに、溶接玉63が底面21b,22bの下段面21b,22bに形成されることから、溶接玉63とプリント基板が干渉することによって実装が不安定となることがない。
図4は、本実施形態における第1及び第2のワイヤ41,42の巻回レイアウトを説明するための模式図である。
図4に示すように、コア20の巻芯部23は、第1の鍔部21側に位置する第1の巻回領域71と、第2の鍔部22側に位置する第2の巻回領域72と、第1及び第2の巻回領域71,72間に位置する第3の巻回領域73とを含んでいる。つまり、第1の鍔部21から第2の鍔部22に向かって、第1の巻回領域71、第3の巻回領域73及び第2の巻回領域72がこの順にx方向に配列されている。
そして、本実施形態においては、第1及び第2の巻回領域71,72においては第1及び第2のワイヤ41,42がバイファイラ巻きされており、第3の巻回領域73においては第1及び第2のワイヤ41,42がレイヤ巻きされている。ここで、「バイファイラ巻き」とは、一対のワイヤのうち同一ターンを構成する部分を互いに沿って巻回する巻回方式をいう。また、「レイヤ巻き」とは、一対のワイヤのうち、一方を下層に巻回することによって第1巻回層を形成し、他方を第1の巻回層の上層に巻回することによって第2巻回層を形成する巻回方式をいう。
より具体的に説明すると、第1の巻回領域71においては第1及び第2のワイヤ41,42の第1ターンから第3ターンがバイファイラ巻きされている。第1の巻回領域71におけるターン数がこれに限定されるものではないが、本実施形態による効果を十分に得るためには、少なくとも2ターン以上とすることが好ましい。第1の巻回領域71においては、同一ターンを構成する第1及び第2のワイヤ41,42のうち、第1のワイヤ41が第1の鍔部21側に位置し、第2のワイヤ42が第2の鍔部22側に位置している。そして、これが複数ターンに亘って繰り返されることから、第1の巻回領域71においては、第1の鍔部21から第2の鍔部22に向かって、第1のワイヤ41と第2のワイヤ42がこの順にx方向に交互に巻回されることになる。
第1の巻回領域71においては、第1及び第2のワイヤ41,42の同一ターンが互いに隣接しており、好ましくは互いに接触した状態で巻回されている。これによれば、高い信号バランスを得ることが可能となる。一方、第1及び第2のワイヤ41,42の隣接ターン間には、スペースSが形成されている。例えば、第1のワイヤ41の第2ターンと、第2のワイヤ42の第1ターンは接触しておらず、両者間にはx方向のスペースSが存在している。これにより、隣接ターン間に生じる寄生容量成分が低減されることから、高周波特性が高められる。
第2の巻回領域72についても同様であり、第1及び第2のワイヤ41,42の第14ターンから第16ターンがバイファイラ巻きされている。第2の巻回領域72においても、同一ターンを構成する第1及び第2のワイヤ41,42のうち、第1のワイヤ41が第1の鍔部21側に位置し、第2のワイヤ42が第2の鍔部22側に位置している。そして、これが複数ターンに亘って繰り返されることから、第2の巻回領域72においては、第2の鍔部22から第1の鍔部21に向かって、第2のワイヤ42と第1のワイヤ41がこの順にx方向に交互に巻回されることになる。
第1及び第2の巻回領域71,72における巻回数については特に限定されないが、第1の巻回領域71における第1及び第2のワイヤ41,42の巻回数と、第2の巻回領域72における第1及び第2のワイヤ41,42の巻回数が互いに等しいことが好ましい。これによれば、対称性が高まることから、より高い信号バランスを得ることが可能となる。
一方、第3の巻回領域73においては、第2のワイヤ42を下層に巻回し、第1のワイヤ41を第2のワイヤ42上に巻回している。図4に示す例では、第3の巻回領域73に第1及び第2のワイヤ41,42をそれぞれ10ターン巻回しているが、これはあくまで一例であり、具体的なターン数がこれに限定されるものではない。尚、第1のワイヤ41の第4ターンについては、第2のワイヤ42と同様、下層に巻回されている。これは、レイヤ巻きにおいて上層に位置するワイヤは、下層に位置するワイヤによって形成される谷線に沿って巻回することによって安定した巻回状態が保持されるため、上層に位置するワイヤは下層に位置するワイヤよりもターン数が1つ少なくなるからである。つまり、レイヤ巻きにおいて一対のワイヤのターン数を一致させると、上層に配置すべきワイヤの1ターンが必然的に下層に落ち込むことになる。
レイヤ巻きは、バイファイラ巻きに比べて第1及び第2のワイヤ41,42を高密度に巻回することができるため、巻芯部23のx方向における長さを抑えつつ、第1及び第2のワイヤ41,42のターン数を増やすことができる。その一方で、レイヤ巻きは巻回密度の高さゆえに、他の部材との間で寄生容量が発生しやすいという問題がある。特に、レイヤ巻きされた部分を第1の鍔部21又は第2の鍔部22の近傍にレイアウトすると、第1〜第4の端子電極31〜34との間で僅かな寄生容量が発生し、高周波特性が低下することがある。しかしながら、本実施形態によるコモンモードフィルタ10Aは、レイヤ巻きされた部分を第1及び第2の鍔部21,22から離れた第3の巻回領域73にレイアウトしていることから、上述した寄生容量成分の発生が抑えられ、これにより、高い高周波特性を得ることが可能となる。
尚、第1及び第2のワイヤ41,42と第1〜第4の端子電極31〜34との間の寄生容量は、バイファイラ巻きされた部分においても僅かに生じる。このような寄生容量成分をできる限り抑制すべく、本実施形態においては、第1及び第2のワイヤ41,42を第1及び第2の鍔部21,22の内側面21i,22iから離している。具体的には、第1のワイヤ41の第1ターンと第1の鍔部21の内側面21iが接しないよう、両者を離して巻回するとともに、第2のワイヤ42の最終ターン(第16ターン)と第2の鍔部22の内側面22iが接しないよう、両者を離して巻回している。具体的な離間距離については特に限定されないが、ワイヤ直径の1〜3倍、好ましくは2倍程度とすればよい。これにより、バイファイラ巻きされた部分においても生じうる第1〜第4の端子電極31〜34との間の寄生容量についても抑制されることから、高周波特性をより高めることが可能となる。
このように、本実施形態によるコモンモードフィルタ10Aは、第1及び第2の鍔部21,22の近傍に位置する第1及び第2の巻回領域71,72においては、第1及び第2のワイヤ41,42をバイファイラ巻きし、第1及び第2の鍔部21,22から離れた第3の巻回領域73においては、第1及び第2のワイヤ41,42をレイヤ巻きしている。これにより、限られたサイズにおいて十分なターン数を確保することができるとともに、主にレイヤ巻きされた部分によって生じる寄生容量成分が低減されることから、高周波帯域における信号特性の劣化を抑制することが可能となる。
<第2の実施形態>
図5は、本発明の第2の実施形態によるコモンモードフィルタ10Bにおける巻回レイアウトを説明するための模式図である。
図5に示すように、本実施形態によるコモンモードフィルタ10Bは、第3の巻回領域73における巻回レイアウトが異なる点において、第1の実施形態によるコモンモードフィルタ10Aと相違している。その他の基本構成は、第1の実施形態によるコモンモードフィルタ10Aと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、第3の巻回領域73が第1及び第2のレイヤ領域81,82に分かれており、第1のレイヤ領域81と第2のレイヤ領域82の間に位置するクロスポイント83において第1及び第2のワイヤ41,42が交差している。第1のレイヤ領域81は第1の巻回領域71側に位置しており、第1及び第2のワイヤ41,42がいずれも5ターン巻回されている。一方、第2のレイヤ領域82は第2の巻回領域72側に位置しており、第1及び第2のワイヤ41,42がいずれも5ターン巻回されている。
本実施形態においては、第1及び第2のレイヤ領域81,82のいずれにおいても、第2のワイヤ42が下層に巻回され、第1のワイヤ41が第2のワイヤ42上に巻回されている。但し、既に説明したとおり、レイヤ巻きにおいては上層に配置すべきワイヤの1ターンが下層に落ち込むことから、第1及び第2のレイヤ領域81,82において第1のワイヤ41の1ターンがそれぞれ下層に落ち込んでいる。図5に示す例では、この落ち込みターンがクロスポイント83側に位置している。
このような構成によれば、クロスポイント83を中心として、第1のワイヤ41と第2のワイヤ42が対称形となる。対称形となるのは、第1のレイヤ領域81と第2のレイヤ領域82における関係だけでなく、第1の巻回領域71と第2の巻回領域72における関係についても対称形となる。つまり、第1の巻回領域71においては、同一ターンを構成する第1及び第2のワイヤ41,42のうち、第2のワイヤ42が第1の鍔部21側に位置し、第1のワイヤ41が第2の鍔部22側に位置しているのに対し、第2の巻回領域72においては、同一ターンを構成する第1及び第2のワイヤ41,42のうち、第2のワイヤ42が第2の鍔部22側に位置し、第1のワイヤ41が第1の鍔部21側に位置することになる。換言すれば、第1及び第2の巻回領域71,72のいずれにおいても、同一ターンを構成する第1及び第2のワイヤ41,42のうち、第1のワイヤ41が内側(第3の巻回領域73側)に位置し、第2のワイヤ42が外側(鍔部21又は22側)に位置することになる。これにより、信号バランスがより高められることから、第1の実施形態によるコモンモードフィルタ10Aよりもさらに高い高周波特性を得ることが可能となる。
図6は、参考例によるコモンモードフィルタ10Xの巻回レイアウトを説明するための模式図である。
図6に示すように、参考例によるコモンモードフィルタ10Xは、第1の鍔部21から第2の鍔部22に向かって、レイヤ巻き(81)、バイファイラ巻き(71)、バイファイラ巻き(72)、レイヤ巻き(82)の順に巻回されている。つまり、第1の巻回領域71と第1のレイヤ領域81の位置が入れ替えられ、第2の巻回領域72と第2のレイヤ領域82の位置が入れ替えられている点において、図5に示した第2の実施形態によるコモンモードフィルタ10Bと相違している。クロスポイント83は、中間地点である第1の巻回領域71と第2の巻回領域72の間に位置している。
このような構成においては、レイヤ巻きされた部分が鍔部21又は22の近傍にレイアウトされることから、第1〜第4の端子電極31〜34との間で寄生容量が発生し、第2の実施形態によるコモンモードフィルタ10Bと比べて高周波特性が低下する。
図7及び図8は、第2の実施形態によるコモンモードフィルタ10Bの高周波特性を示すグラフである。また、図9及び図10は、参考例によるコモンモードフィルタ10Xの高周波特性を示すグラフである。このうち、図7及び図9はSdc21と呼ばれる特性であり、コモンモード信号がディファレンシャル信号に変換される割合を示す通過特性を示している。一方、図8及び図10はSdc11と呼ばれる特性であり、コモンモード信号がディファレンシャル信号に変換される割合を示す反射特性を示している。また、図7〜図10に示す破線は目標上限値である。
図7〜図10に示すように、参考例によるコモンモードフィルタ10Xに比べて、本実施形態によるコモンモードフィルタ10Bの方が、Sdc21特性及びSdc11特性ともに、良好な結果が得られていることが分かる。これは、参考例によるコモンモードフィルタ10Xに比べ、本実施形態によるコモンモードフィルタ10Bの方がレイヤ巻きされた部分と鍔部21,22との距離が離れているため、レイヤ巻きされた部分と第1〜第4の端子電極31〜34との間で生じる寄生容量成分が少ないためであると考えられる。
<第3の実施形態>
図11は、本発明の第3の実施形態によるコモンモードフィルタ10Cの巻回レイアウトを説明するための模式図である。
図11に示すように、本実施形態によるコモンモードフィルタ10Cは、第3の巻回領域73における巻回レイアウトが異なる点において、第2の実施形態によるコモンモードフィルタ10Bと相違している。その他の構成は、第2の実施形態によるコモンモードフィルタ10Bと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、第1及び第2のレイヤ領域81,82のいずれにおいても、第1のワイヤ42が下層に巻回され、第2のワイヤ42が第1のワイヤ41上に巻回されている。但し、既に説明したとおり、レイヤ巻きにおいては上層に配置すべきワイヤの1ターンが下層に落ち込むことから、第1及び第2のレイヤ領域81,82において第2のワイヤ42の1ターンがそれぞれ下層に落ち込んでいる。図11に示す例では、この落ち込みターンがクロスポイント83とは反対側、つまり、第3の巻回領域73と第1及び第2の巻回領域71,72との間に位置している。
このような構成によれば、第2の実施形態によるコモンモードフィルタ10Bによる効果に加え、レイヤ巻きの落ち込みターンが第3の巻回領域73と第1及び第2の巻回領域71,72との間に位置していることから、実際にレイヤ巻きされた部分がより中央に寄ることになる。つまり、実際にレイヤ巻きされた部分と第1及び第2の巻回領域71,72との距離がさらに大きくなることから、寄生容量成分のよりいっそうの低減が期待される。
<第4の実施形態>
図12は、本発明の第4の実施形態によるコモンモードフィルタ10Dの巻回レイアウトを説明するための模式図である。
図12に示すように、本実施形態によるコモンモードフィルタ10Dは、第3の巻回領域73のうち、第1のレイヤ領域81の巻回パターンについては第3の実施形態によるコモンモードフィルタ10Cと同じであり、第2のレイヤ領域82の巻回パターンについては第2の実施形態によるコモンモードフィルタ10Bと同じである点において、これらコモンモードフィルタ10B,10Cと相違している。その他の構成は、第2及び第3の実施形態によるコモンモードフィルタ10B,10Cと同一であることから、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
このように、第1のレイヤ領域81においては第1のワイヤ41上に第2のワイヤ42が巻回され、第2のレイヤ領域82においては第2のワイヤ42上に第1のワイヤ41が巻回されている。尚、落ち込みターンについては、いずれも第1の鍔部21側に位置している。
このような構成によれば、クロスポイント83を境としてレイヤの上下が入れ替わることから、第1のワイヤ41と第2のワイヤ42の巻回条件にほとんど差が無くなる。これにより、第2及び第3の実施形態によるコモンモードフィルタ10B,10Cよりもさらに信号バランスが高められることから、非常に高い高周波特性を得ることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記の各実施形態によるコモンモードフィルタは、コア20に4つの端子電極31〜34が接着された構成を有しているが、導電性ペーストなどを用いてコア20に端子電極31〜34を直接形成しても構わない。
10A,10D,10X コモンモードフィルタ
20 ドラム型のコア
21,22 鍔部
21b,22b 鍔部の底面
21b,22b 底面の上段面
21b,22b 底面の下段面
21i,22i 鍔部の内側面
21o,22o 鍔部の外側面
21o,22o 外側面の上段面
21o,22o 外側面の下段面
21s,22s 鍔部の側面
21t,22t 鍔部の上面
23 巻芯部
24 板状のコア
31〜34 端子電極
41,42 ワイヤ
50 継線部
51,52 接続部
61 固定片
62 溶接片
63 溶接玉
71 第1の巻回領域
72 第2の巻回領域
73 第3の巻回領域
81 第1のレイヤ領域
82 第2のレイヤ領域
83 クロスポイント
S スペース

Claims (10)

  1. 巻芯部と、前記巻芯部の軸方向における一端に設けられた第1の鍔部と、前記巻芯部の前記軸方向における他端に設けられた第2の鍔部とを有するコアと、
    前記第1の鍔部に設けられた第1及び第2の端子電極と、
    前記第2の鍔部に設けられた第3及び第4の端子電極と、
    前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第1及び第3の端子電極に接続された第1のワイヤと、
    前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第2及び第4の端子電極に接続された第2のワイヤと、を備え、
    前記巻芯部は、第1の巻回領域と、第2の巻回領域と、前記第1の巻回領域と前記第2の巻回領域の間に位置する第3の巻回領域とを含み、
    前記第1及び第2のワイヤは、前記第1及び第2の巻回領域においては、前記第1のワイヤと前記第2のワイヤが積層されることなくバイファイラ巻きされており、前記第3の巻回領域においてはレイヤ巻きされており、
    前記第3の巻回領域に巻回された前記第1及び第2のワイヤと、前記第1および第2の巻回領域に巻回された前記第1及び第2のワイヤの間には、スペースが形成されていることを特徴とするコモンモードフィルタ。
  2. 巻芯部と、前記巻芯部の軸方向における一端に設けられた第1の鍔部と、前記巻芯部の前記軸方向における他端に設けられた第2の鍔部とを有するコアと、
    前記第1の鍔部に設けられた第1及び第2の端子電極と、
    前記第2の鍔部に設けられた第3及び第4の端子電極と、
    前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第1及び第3の端子電極に接続された第1のワイヤと、
    前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第2及び第4の端子電極に接続された第2のワイヤと、を備え、
    前記巻芯部は、第1の巻回領域と、第2の巻回領域と、前記第1の巻回領域と前記第2の巻回領域の間に位置する第3の巻回領域とを含み、
    前記第1及び第2のワイヤは、前記第1及び第2の巻回領域においては少なくとも2ターン以上に亘ってバイファイラ巻きされており、前記第3の巻回領域においてはレイヤ巻きされていることを特徴とするコモンモードフィルタ。
  3. 巻芯部と、前記巻芯部の軸方向における一端に設けられた第1の鍔部と、前記巻芯部の前記軸方向における他端に設けられた第2の鍔部とを有するコアと、
    前記第1の鍔部に設けられた第1及び第2の端子電極と、
    前記第2の鍔部に設けられた第3及び第4の端子電極と、
    前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第1及び第3の端子電極に接続された第1のワイヤと、
    前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第2及び第4の端子電極に接続された第2のワイヤと、を備え、
    前記巻芯部は、第1の巻回領域と、第2の巻回領域と、前記第1の巻回領域と前記第2の巻回領域の間に位置する第3の巻回領域とを含み、
    前記第1及び第2のワイヤは、前記第1及び第2の巻回領域においてはバイファイラ巻きされており、前記第3の巻回領域においてはレイヤ巻きされており、
    前記第3の巻回領域は、前記第1の巻回領域側に位置する第1のレイヤ領域と、前記第2の巻回領域側に位置する第2のレイヤ領域とを含み、
    前記第1及び第2のワイヤは、前記第1のレイヤ領域と前記第2のレイヤ領域の間で交差し、
    前記第1のレイヤ領域においては前記第1のワイヤ上に前記第2のワイヤが巻回され、前記第2のレイヤ領域においては前記第2のワイヤ上に前記第1のワイヤが巻回されていることを特徴とするコモンモードフィルタ。
  4. 巻芯部と、前記巻芯部の軸方向における一端に設けられた第1の鍔部と、前記巻芯部の前記軸方向における他端に設けられた第2の鍔部とを有するコアと、
    前記第1の鍔部に設けられた第1及び第2の端子電極と、
    前記第2の鍔部に設けられた第3及び第4の端子電極と、
    前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第1及び第3の端子電極に接続された第1のワイヤと、
    前記巻芯部に巻回され、一端及び他端がそれぞれ前記第2及び第4の端子電極に接続された第2のワイヤと、を備え、
    前記巻芯部は、第1の巻回領域と、第2の巻回領域と、前記第1の巻回領域と前記第2の巻回領域の間に位置する第3の巻回領域とを含み、
    前記第1及び第2のワイヤは、前記第1及び第2の巻回領域においてはバイファイラ巻きされており、前記第3の巻回領域においてはレイヤ巻きされており、
    前記第1及び第2の巻回領域においては、前記第1及び第2のワイヤの隣接ターン間にスペースが形成されるようバイファイラ巻きされていることを特徴とするコモンモードフィルタ。
  5. 前記第1の巻回領域における前記第1及び第2のワイヤの巻回数は、前記第2の巻回領域における前記第1及び第2のワイヤの巻回数と同じであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコモンモードフィルタ。
  6. 前記第3の巻回領域は、前記第1の巻回領域側に位置する第1のレイヤ領域と、前記第2の巻回領域側に位置する第2のレイヤ領域とを含み、
    前記第1及び第2のワイヤは、前記第1のレイヤ領域と前記第2のレイヤ領域の間で交差することを特徴とする請求項1、2、4又は5に記載のコモンモードフィルタ。
  7. 前記第1のレイヤ領域における前記第1及び第2のワイヤの巻回数は、前記第2のレイヤ領域における前記第1及び第2のワイヤの巻回数と同じであることを特徴とする請求項3又は6に記載のコモンモードフィルタ。
  8. 前記第1のレイヤ領域においては前記第1のワイヤ上に前記第2のワイヤが巻回され、前記第2のレイヤ領域においては前記第2のワイヤ上に前記第1のワイヤが巻回されていることを特徴とする請求項6に記載のコモンモードフィルタ。
  9. 前記第1及び第2の巻回領域においては、前記第1及び第2のワイヤの隣接ターン間にスペースが形成されるようバイファイラ巻きされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコモンモードフィルタ。
  10. 前記第1及び第2の鍔部は、前記巻芯部に接続される内側面を有し、
    前記第1及び第2のワイヤは、前記内側面から離れて巻回されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のコモンモードフィルタ。
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