JP2007165407A - チョークコイル - Google Patents

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善栄 西川
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Abstract

【課題】電気特性に優れ、信頼性の高いチョークコイルを提供する。
【解決手段】ボビン2は第1巻装部と第2巻装部が間隔を隔てて設けられ、底面が平坦面である。成形コイル4,5は被覆線からなる単層巻きのコイルであり、金属線が露出した両端部4a,4b,5a,5bが外部端子とされている。天板3はボビン2に接合するフランジ32,33を端部に有し、コイル4,5を覆っている。そして、ボビン2と天板3が協働してコイル4,5を貫通するコモンモードの磁路を形成するとともに、コイル4,5のそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、チョークコイル、特に、コモンモードノイズとノーマルモードノイズを除去するためのチョークコイルに関する。
従来より、この種のチョークコイルとして、特許文献1に記載のものが知られている。図12に示すように、このチョークコイル110は、磁性体で形成されたボビン112の両端部に形成された第1及び第2フランジ116,118と中央部に形成された第3フランジ120との間に、第1コイル126及び第2コイル128を形成している。さらに、第1フランジ116と第2フランジ118とを連結するように、磁性体で形成された板状の連結部材134が設けられている。
しかしながら、このチョークコイル110は、フランジ116,118,120がボビン112に設けられているため、チョークコイル110を組み立てる際には、ボビン112の胴部に第1及び第2コイル126,128を巻回する必要があり、これは煩雑な作業であった。また、コイル126,128が太い場合には、巻ぶくれを防ぐため巻回テンションを強くするが、ボビン112に掛かる力が強くなり過ぎてボビン112が折損するなどの不具合があった。
また、ボビン112のフランジ116,118に外部電極122,124を形成し、コイル126,128の端末を外部電極122,124に接続している。このため、ボビン112には抵抗率の大きい磁性材料を使用する必要があった。抵抗率の小さい磁性材料を使用した場合、外部電極122,124相互間がショートするからである。そのため、ボビン112の材料はNi−Znなどに限定されていた。さらに、コイル126,128の端末処理に熱圧着技術を用いることがあるが、コイル126,128が太い場合、コイル126,128への熱拡散が生じ易くなるため、熱による皮膜除去が不十分なものとなり、電気的接続不良が生じるおそれがあった。
また、コイル126,128のそれぞれの一端をボビン112の中央から端部まで引き出すため、その分だけコイル126,128の線路長が長くなり、直流抵抗が高くなる。そして、ボビン112の中央から端部までのコイル引出し部が、ボビン112に巻回されているコイル部分に接近するため、浮遊容量が発生し、周波数特性が劣化するという問題点も有していた。
特開平11−238636号公報
そこで、本発明の目的は、電気特性に優れ、信頼性の高いチョークコイルを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るチョークコイルは、
第1巻装部と第2巻装部が間隔を隔てて設けられ、底面が平坦面である第1コアと、金属線が露出した両端部が外部端子とされ、第1巻装部に装着された被覆線からなる単層巻きの第1コイルと、金属線が露出した両端部が外部端子とされ、第2巻装部に装着された被覆線からなる単層巻きの第2コイルと、第1コアに接合するフランジを端部に有し、第1コイルと第2コイルを覆う第2コアとを備え、
第1コアと第2コアが協働して、第1及び第2コイルを貫通するコモンモードの磁路を形成するとともに、第1及び第2コイルのそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成すること、
を特徴とする。
以上の構成により、第1コアにフランジが設けられていないため、チョークコイルを組み立てる際には、予め巻回した第1及び第2コイルを第1コアの巻装部に装着するだけでよく、これにより煩雑な巻回作業がなくなる。
本発明に係るチョークコイルは、第2コアが、第1コイルと第2コイルとの間に位置するいま一つのフランジを有していてもよい。これにより、いま一つのフランジの長さを変えて対向面間のギャップ長を調整し、ノーマルモードの実効透磁率を調整することができる。
第1及び第2コイルの外部端子部分ははんだめっき処理されていてもよい。防錆効果を有するとともにリフローはんだが容易になる。また、第1及び第2コアの互いの接合部のいずれか一方が鏡面研磨されていてもよい。磁路のギャップを小さくすることができ、コモンモードインダクタンスが向上する。あるいは、第1及び第2コアの互いの接合部は磁粉入りの接着剤にて接合されていてもよい。磁路の実効透磁率を上げることができる。
また、第1コアの第1及び第2巻装部の断面形状を、第1及び第2コイルの内周の断面形状と略等しく設定してもよい。これにより、磁束密度の偏りが抑えられる。さらに、第1コアの第1及び第2巻装部の間に第1及び第2コイルの位置決め用突起を設けてもよい。これにより、第1及び第2コイルの装着位置が一定になる。
また、本発明に係るチョークコイルは、第1コアに接合するフランジを端部に有し、第1及び第2コイルを覆う第3コアを備え、第1、第2及び第3コアが協働して、第1及び第2コイルを貫通するコモンモードの磁路を形成するとともに、第1及び第2コイルのそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成してもよい。
さらには、第1コアに接合するフランジを端部に有し、第1コイルを覆う第3コアと、第1コアに接合するフランジを端部に有し、第2コイルを覆う第4コアとを備え、第1、第2、第3及び第4コアが協働して、第1及び第2コイルのそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成してもよい。これにて、ノーマルモードインダクタンスのみを大きくできる。
本発明に係るチョークコイルによれば、第1コアにフランジが設けられていないので、チョークコイルを組み立てる際には、予め巻回した第1及び第2コイルを第1コアの巻装部に装着するだけでよく、これにより煩雑な作業を省略できる。また、第1及び第2コイルを第1コアに直接巻回しなくてもすむので、太い径のコイルを使用することができ、大電流対応のチョークコイルが得られる。
また、第1及び第2コイルの端末を外部端子としているので、コアに外部電極を形成する必要がなくなり、コイルの端末を他の巻回部よりも外側に巻くことやコア表面の一部又は全部に絶縁のための樹脂塗布やフィルムコートするだけでコアに抵抗率の小さい磁性材料を使用することができる。また、第1及び第2コイルのそれぞれの一端を第1コアの中央から端まで引き出す必要がなくなり、その分だけコイルの線路長が短くなり、直流抵抗を低減できる。そして、コイルの巻始めと巻終わりが接近しない構造であるので、コイルの巻始めと巻終わり間の浮遊容量を抑えられ、優れた周波数特性が得られる。この結果、電気特性に優れ、信頼性の高いチョークコイルを得ることができる。
以下、本発明に係るチョークコイルの実施例について添付図面を参照して説明する。なお、各実施例において、同一部品及び同一部分には同じ符号を付し、重複した説明は省略する。
(第1実施例、図1〜図6参照)
図1はチョークコイル1を示す外観斜視図、図2はその分解正面図である。このチョークコイル1は、ボビン(第1コア)2、天板(第2コア)3及び成形コイル4,5にて構成されている。
磁性体材料からなるボビン2は、長方形の板状をなし、第1巻装部21と第2巻装部22が間隔を隔てて設けられ、底面2aが平坦面とされている。第1巻装部21と第2巻装部22は、成形コイル4,5を挿入し易いように、フラットな四角柱形状もしくは先細り形状であり、角部は面取りされている。また、ボビン2は量産性を良くするために上面を平坦にしている。さらに、ボビン2の手前側と奥側の両側面の第1巻装部21と第2巻装部22の間には、成形コイル4,5の位置決め用突起23が設けられている。これにより、成形コイル4,5の装着位置を一定にできる。但し、位置決め用突起23は必ずしも必要なものではない。
成形コイル4,5は、予め巻装部21,22の断面形状に合わせて、その断面形状が矩形に単層巻きされたものであり、ボビン2の巻装部21,22に容易に挿入される。このとき、ボビン2の第1巻装部21と第2巻装部22の断面形状を、成形コイル4,5の内周の断面形状と略等しいように設計することにより、磁束密度の偏りが抑えられ、体積に対するコモンモードインダクタンス比率を最適化できる。
成形コイル4,5は、金属線にポリイミドなどの高耐熱性を有する絶縁皮膜が施されたものである。成形コイル4,5のそれぞれの両端部4a,4b、5a,5b(図面において斜線にて表示した部分)は、ショートリングにならないように1ターン未満で絶縁皮膜が剥離されている。この剥離は機械的に確実に行われるため、皮膜残りがなくなり、接続不良をなくすことができる。理想的には、成形コイル4,5の上面以外の3辺を剥離することで、確実にショートリングを防ぎ、底面と側面もはんだ接続可能な状態にする。さらに、露出した金属線の表面をはんだめっき処理している。これにより、防錆効果が得られるとともに、リフローはんだ付けが容易な外部端子とされる。
磁性材料からなる天板3の本体は、ボビン2の平面形状と略同形の長方形板状であり、その両端部及び中央部にはそれぞれフランジ32,33,34が設けられている。天板3の本体はボビン2の上面と対向しており、成形コイル4,5の上面を覆っている。天板3とボビン2は、フランジ32,33の先端面をボビン2の上面に接触させた状態で組み合わされた後、側面部に接着剤7を塗布することによって固着されている。
フランジ32,33の先端面とボビン2の上面の接合面の少なくともいずれか一方の面は鏡面研磨されていることが望ましい。鏡面研磨することにより、コモンモードの磁路のギャップを小さくでき、コモンモードインダクタンスを向上させることができる。例えば、ボビン2及び天板3を金型で成形した場合、その表面粗さ(ピーク−ピーク)は約25μmであり、ギャップは約50μmとなる。接合面を約2μmの粗さに研磨すればギャップは約4μmになり、約0.5μmの粗さに研磨すればギャップは約1μmになる。
また、中央フランジ34はボビン2の中央部のコイル4,5が位置していない面と対向している。ボビン2に位置決め用突起23が設けられているので、成形コイル4,5の装着位置を一定にでき、中央フランジ34とボビン2の中央部のコイル4,5が位置していない面との対向面積がばらつかず、ノーマルモードインダクタンスのばらつきを低減できる。
このチョークコイル1を用いる場合、例えば、外部端子4a,5bに信号源が接続され、外部端子4b,5aに負荷が接続される。そして、コイル4に往路の電流が流され、コイル5に復路の電流が流される。ここで、コモンモードノイズが流れる場合、コイル4,5には同相の電流が流れる。この電流によって、コイル4,5の周囲に磁束が発生するが、これらの磁束は中央フランジ34で打ち消し合う向きであるため、図3に示すように、全体としてコイル4,5の両方を囲む磁束が得られる。つまり、ボビン2と天板3が協働して、コイル4,5を貫通して天板3を通って帰還するコモンモードの磁路を形成する。この磁束により、コイル4,5にインダクタンスが生じ、このインダクタンスによってコモンモードノイズが除去される。
また、ノーマルモードの電流によって発生する磁束は、図4に示すように、ボビン2内で打ち消し合わず、コイル4,5のそれぞれの周囲に形成される。つまり、ボビン2と天板3が協働して、コイル4,5のそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成する。この磁束により、コイル4,5にインダクタンスが生じ、このインダクタンスによってノーマルモードノイズが除去される。この結果、チョークコイル1は、図5に示すように、コモンモードの電流に対するインダクタンスLcとノーマルモードの電流に対するインダクタンスLnを有する回路となる。
以上の構成からなるチョークコイル1は、ボビン2にフランジが設けられていないため、組み立てる際には、予め巻回したコイル4,5をボビン2の巻装部21,22に装着するだけでよく、これにより煩雑な巻回作業を省略できる。さらに、コイル4,5をボビン2に直接巻回しなくてもすむので、太い径の線材を使用してもボビン2の折損などのおそれがなくなり、大電流対応のチョークコイルが得られる。
また、天板3が、コイル4とコイル5の間に位置する中央フランジ34を有しているので、この中央フランジ34の長さを変えて対向面間のギャップ寸法を調整することにより、ノーマルモードの実効透磁率を調整することができる。この結果、ノーマルモードの電流による磁束の磁気抵抗を調整することができ、大電流が流れても磁気飽和を防止して有効にノーマルモードノイズを除去することができる。
また、コイル4,5の端末4a,4b,5a,5bを外部端子としているので、ボビン2や天板3に外部電極を形成する必要がなくなり、ボビン2や天板3に抵抗率の小さいMn−Znなどの高透磁率磁性材料を使用することができる。そのため、飛躍的にインダクタンスを高めることができる。ボビン2の表面をコーティングすれば、外部端子4a,4b,5a,5bとの絶縁がより一層確実なものとなる。さらに、コイル4,5のそれぞれの一端をボビン2の中央から端まで引き出す必要がなくなり、その分だけコイル4,5の線路長が短くなり、直流抵抗を低減できる。そして、コイル4,5の巻始めと巻終わりが接近しない構造であるので、コイル4,5の巻始めと巻終わり間の浮遊容量を抑えられ、優れた周波数特性が得られる。図6はチョークコイル1のコモンモード挿入損失特性(実線参照)を示している。図6には、比較のため、図12に示した従来のチョークコイル110の特性(点線参照)も併せて記載している。
(第2実施例、図7参照)
図7は第2実施例であるチョークコイル1Aを示す外観斜視図である。チョークコイル1Aは、前記第1実施例のチョークコイル1と天板(第2コア)3の中央フランジ34を省略した以外は同じ構成を有している。
このチョークコイル1Aは、中央フランジを省略しているため、中央フランジの長さを変えてノーマルモードの実効透磁率を調整することができない点以外は、前記第1実施例のチョークコイル1と同様の作用効果を奏する。
(第3実施例、図8及び図9参照)
図8は第3実施例であるチョークコイル41を示す外観平面図(但し、天板(第2コア)3を省略した状態のもの)である。チョークコイル41は、ボビン(第1コア)42、図示しない天板(第2コア)3、二つの側板(第3コア)43a,43b及び成形コイル44,45にて構成されている。
磁性体材料からなるボビン42は、長方形の板状をなし、成形コイル44,45のために二つの巻装部が間隔を隔てて設けられ、底面が平坦面とされている。天板3については、前記第1実施例において説明しているためその詳細な説明は省略する。また、成形コイル44,45は第1実施例で説明した成形コイル4,5と同じ構成である。
磁性材料からなる側板43a,43bは、その両端部及び中央部にそれぞれフランジ52,53,54が設けられている。側板43a,43bはボビン42の側面と対向しており、成形コイル44,45の側面を覆っている。側板43a,43bとボビン42は、フランジ52,53,54の先端面をボビン42の側面に接触させた状態で固着されている。
このチョークコイル41において、コモンモードノイズが流れる場合、コイル44,45には同相の電流が流れる。この電流によって、コイル44,45の周囲に磁束が発生するが、これらの磁束は中央フランジ54で打ち消し合う向きであるため、図9に実線の矢印で示すように、全体としてコイル44,45の両方を囲む磁束が得られる。つまり、ボビン42と天板3と側板43a,43bが協働して、コイル44,45を貫通して側板43a,43bを通って帰還するコモンモードの磁路を形成する。この磁束により、コイル44,45にインダクタンスが生じ、このインダクタンスによってコモンモードノイズが除去される。
また、ノーマルモードの電流によって発生する磁束は、図9に点線の矢印で示すように、ボビン42内で打ち消し合わず、コイル44,45のそれぞれの周囲に形成される。つまり、ボビン42と天板3と側板43a,43bが協働して、コイル44,45のそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成する。この磁束により、コイル44,45にインダクタンスが生じ、このインダクタンスによってノーマルモードノイズが除去される。この結果、チョークコイル41は、コモンモードの電流に対するインダクタンスLcとノーマルモードの電流に対するインダクタンスLnを有する回路となる。
このチョークコイル41は、前記第1実施例のチョークコイル1と同様の作用効果を奏する。
(第4実施例、図10及び図11参照)
図10はチョークコイル61を示す外観平面図(但し、天板(第2コア)3を省略した状態のもの)である。チョークコイル61は、ボビン(第1コア)62、天板(第2コア)3、側板(第3コア)63a、側板(第4コア)63b及び成形コイル64,65にて構成されている。
磁性体材料からなるボビン62は、長方形の板状をなし、成形コイル64,65のために二つの巻装部が位置決め用突起71を隔てて設けられ、底面が平坦面とされている。天板3については、前記第1実施例において説明しているためその詳細な説明は省略する。また、成形コイル64,65は第1実施例で説明した成形コイル4,5と同じ構成である。
磁性材料からなる側板63a,63bは、その片側端部にそれぞれフランジ72が設けられている。側板63a,63bはボビン62の側面と対向しており、それぞれ成形コイル64,65の側面を覆っている。側板63a,63bとボビン62は、位置決め用突起71とフランジ72を接触させた状態で固着されている。
このチョークコイル61において、ノーマルモードの電流によって発生する磁束は、図11に点線の矢印で示すように、ボビン62内で打ち消し合わず、コイル64,65のそれぞれの周囲に形成される。つまり、ボビン62と天板3と側板63a,63bが協働して、コイル64,65のそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成する。この磁束により、コイル64,65にインダクタンスが生じ、このインダクタンスによってノーマルモードノイズが除去される。
この結果、チョークコイル61は、コモンモードの電流に対するインダクタンスLcとノーマルモードの電流に対するインダクタンスLnを有する回路となる。このチョークコイル61は、前記第1実施例のチョークコイル1と同様の作用効果を奏するとともに、ノーマルモードインダクタンスのみを大きくできる。
(他の実施例)
なお、本発明に係るチョークコイルは、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、天板3とボビン2の固着方法として、フランジ32,33の先端面を、接着剤もしくは磁粉入り接着剤によってボビン2の上面に接着させる方法であってもよい。磁粉入り接着剤を用いた場合、フランジ32,33の先端面とボビン2の上面の間のギャップの透磁率が上がり、コモンモード磁路及びノーマルモード磁路の実効透磁率を上げることができる。特に、鏡面加工をしない場合、フランジ32,33の先端面とボビン2の上面の間には50μm程度のギャップが生じるため有効である。
本発明に係るチョークコイルの第1実施例を示す外観斜視図。 図1に示したチョークコイルの分解正面図。 図1に示したチョークコイルにコモンモードの電流が流れたときの磁束の様子を示す模式図。 図1に示したチョークコイルにノーマルモードの電流が流れたときの磁束の様子を示す模式図。 図1に示したチョークコイルの等価回路図。 図1に示したチョークコイルの周波数特性を示すグラフ。 本発明に係るチョークコイルの第2実施例を示す外観斜視図。 本発明に係るチョークコイルの第3実施例を示す平面図。 図8に示したチョークコイルにコモンモード及びノーマルモードの電流が流れたときの磁束の様子を示す模式図。 本発明に係るチョークコイルの第4実施例を示す平面図。 図10に示したチョークコイルにコモンモード及びノーマルモードの電流が流れたときの磁束の様子を示す模式図。 従来のチョークコイルを示す外観斜視図。
符号の説明
1,1A,41,61…チョークコイル
2,42,62…ボビン(第1コア)
3…天板(第2コア)
4,5,44,45,64,65…成形コイル
4a,4b,5a,5b…端部(外部端子)
21,22…巻装部
23,71…位置決め用突起
32,33,34,52,53,54,72…フランジ
43a,43b…側板(第3コア)
63a…側板(第3コア)
63b…側板(第4コア)

Claims (9)

  1. 第1巻装部と第2巻装部が間隔を隔てて設けられ、底面が平坦面である第1コアと、
    金属線が露出した両端部が外部端子とされ、前記第1巻装部に装着された被覆線からなる単層巻きの第1コイルと、
    金属線が露出した両端部が外部端子とされ、前記第2巻装部に装着された被覆線からなる単層巻きの第2コイルと、
    前記第1コアに接合するフランジを端部に有し、前記第1及び第2コイルを覆う第2コアとを備え、
    前記第1コアと前記第2コアが協働して、前記第1及び第2コイルを貫通するコモンモードの磁路を形成するとともに、前記第1及び第2コイルのそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成すること、
    を特徴とするチョークコイル。
  2. 前記第2コアが、前記第1コイルと前記第2コイルとの間に位置するいま一つのフランジを有していることを特徴とする請求項1に記載のチョークコイル。
  3. 前記第1及び第2コイルの外部端子部分ははんだめっき処理されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチョークコイル。
  4. 前記第1及び第2コアの互いの接合部のいずれか一方が鏡面研磨されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチョークコイル。
  5. 前記第1及び第2コアの互いの接合部は磁粉入りの接着剤にて接合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチョークコイル。
  6. 前記第1コアの第1及び第2巻装部の断面形状が、前記第1及び第2コイルの内周の断面形状と略等しいことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のチョークコイル。
  7. 前記第1コアの第1及び第2巻装部の間に前記第1及び第2コイルの位置決め用突起を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のチョークコイル。
  8. 前記第1コアに接合するフランジを端部に有し、前記第1及び第2コイルを覆う第3コアを備え、
    前記第1、第2及び第3コアが協働して、前記第1及び第2コイルを貫通するコモンモードの磁路を形成するとともに、前記第1及び第2コイルのそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成すること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のチョークコイル。
  9. 前記第1コアに接合するフランジを端部に有し、前記第1コイルを覆う第3コアと、前記第1コアに接合するフランジを端部に有し、前記第2コイルを覆う第4コアとを備え、
    前記第1、第2、第3及び第4コアが協働して、前記第1及び第2コイルのそれぞれに独立したノーマルモードの磁路を形成すること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のチョークコイル。
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