JP6565807B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

この発明は、複数本のワイヤを巻回したコアを有するコイル部品に関するもので、特に、ワイヤの端部を接続する金属端子の形態に関するものである。
この発明にとって興味ある技術が、たとえば特開2014−99586号公報(特許文献1)に記載されている。図7は、特許文献1の図14に基づき作成したものである。図7には、表面実装型のコイル部品の製造途中の状態、すなわち、コア1に取り付けた金属端子2〜7をリードフレーム8および9から切り離す前の状態が底面図をもって示されている。
図7を参照して、コア1は、巻芯部10ならびに巻芯部10の各端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部11および12を有する。巻芯部10には、図示を省略するが、たとえば4本のワイヤが巻回される。第1および第2の鍔部11および12は、それぞれ、巻芯部10側に向きかつ巻芯部10の各端部を位置させる内側端面13および14と、内側端面13および14の反対側の外側に向く外側端面15および16と、内側端面13および14と外側端面15および16とを連結するものであって、実装時において実装基板(図示せず。)側に向けられる実装面17および18と、を有する。
図8には、図7に示したリードフレーム8および9から切り離した6個の金属端子2〜7が取り付けられたコア1が、底面図をもって、すなわち、実装面17および18側から見た状態で示されている。図8には、実装基板に備える導電ランド19〜24が破線で示されている。
第1の鍔部11には、3個の金属端子2〜4が設けられ、第2の鍔部12には、3個の金属端子5〜7が設けられる。金属端子2〜4は、それぞれ、第1の鍔部11における実装面17に沿って延びる実装部25〜27を有する。これら実装部25〜27は、実装面17において、巻芯部10の中心軸線に対して直交する方向に配列される。同様に、金属端子5〜7は、それぞれ、第2の鍔部12における実装面18に沿って延びる実装部28〜30を有する。これら実装部28〜30は、実装面18において、巻芯部10の中心軸線に対して直交する方向に配列される。上述した実装部25〜27ならびに実装部28〜30の配列方向は、図8において、両方向矢印Aによって示されている。
図示しない4本のワイヤのうち、2本のワイヤの各々の一方端部は、金属端子2および3にそれぞれ接続され、同じく他方端部は、金属端子7に共通に接続される。また、残りの2本のワイヤの各々の一方端部は、金属端子4に共通に接続され、同じく他方端部は、金属端子5および6にそれぞれ接続される。
金属端子2〜7は、それぞれ、鍔部11および12に接着剤によって接着された後、リードフレーム8および9から切り離される。この切り離しの位置となる切断線は、図7において、破線C1〜C6で示されている。なお、特許文献1には直接的な記載はないが、この切り離しには、金属端子2〜7が鍔部11および12に接着剤によって固定された後であるので、精密的な切断工程、すなわち、鋭利な押抜き具を用いたプレス加工によるせん断工程を適用することは困難である。したがって、通常、切り離しのため、プレス加工等によって部分的にV溝を形成して強度を低くしておき、その後、引っ張り加工や折り曲げ加工によって強度の低い部分を脆性破壊するような、非精密的な切断工程が適用される。
特開2014−99586号公報
上記のようなコア1ならびに金属端子2〜7を備えるコイル部品は、通常、クリームはんだを用いたリフロー工程を適用して実装基板上に実装される。より具体的には、図8に示すように、金属端子2〜7が、それぞれ、実装基板上の導電ランド19〜24にはんだ付けされる。しかしながら、このリフロー工程において、実装基板上のコイル部品が、回転したり、前述の配列方向Aにシフティングしたりすることがある。その結果、特に、比較的間隔が狭い金属端子2および3間、あるいは金属端子5および6間で、ショートが生じやすい。
このような不都合が生じる原因は、切断線C1〜C6における切り離しによって生じた切断跡T1〜T6の性状、向き、および位置などにあると考えられる。
まず、切断跡T1〜T6は、金属端子2〜7の実装部25〜30が規定する長方形の長辺から突出するように形成され、かつ、金属端子2〜7の実装部25〜30の配列方向Aと同じ方向に向いている。
このような状況の下で、切断跡T1〜T6は、前述したように、非精密的な切断工程によってリードフレーム8および9から切り離されて得られたものであるので、他の端縁に比べて、面粗さがより粗く、その形態が安定しない。切断跡T1〜T6には、バリが生じる場合もある。そのため、切断跡T1〜T6の中には、他のものに比べて、はんだ濡れ性が低下したものが生じたり、切断跡T1〜T6間で、はんだ濡れ性のばらつきが大きくなったりする。
上述したはんだ濡れ性のばらつきは、切断跡T1〜T6間で生じるものであるため、切断跡T1〜T6の並びの方向、すなわち実装部25〜27および28〜30の配列方向Aに沿って、ランダムにばらついたはんだ濡れ性が現れるということである。
このようなはんだ濡れ性のばらつきが起因して、リフロー工程において、実装基板上のコイル部品が、回転したり、配列方向Aにシフティングしたりすると考えられる。その結果、比較的間隔が狭い金属端子2および3間、あるいは金属端子5および6間で、ショートが生じ得る。
そこで、この発明の目的は、上述したような切断跡でのはんだ濡れ性のばらつきがあるとしても、リフロー工程で、回転したり、シフティングしたりしにくいコイル部品を提供しようとすることである。
この発明は、巻芯部ならびに巻芯部の各端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部を有するコアと、第1の鍔部に設けられた複数個の第1の金属端子と、第2の鍔部に設けられた複数個の第2の金属端子と、巻芯部に巻回され、かつ複数個の第1の金属端子のいずれかと複数個の第2の金属端子のいずれかとの間に接続された、ワイヤと、を備える、コイル部品に向けられる。
第1および第2の鍔部は、ともに、実装時において実装基板側に向けられる実装面を有し、第1および第2の金属端子は、それぞれ、第1および第2の鍔部における実装面側に位置する実装部を有し、各々複数個の第1および第2の金属端子の実装部は、それぞれ、第1および第2の鍔部の実装面において、巻芯部の中心軸線に対して直交する方向に配列されている。
このようなコイル部品において、前述した技術的課題を解決するため、この発明では、第1および第2の金属端子のうちの一方の実装部は、第1および第2の金属端子のうちの他方の実装部と向かい合う第1の端縁とそれ以外の第2の端縁とを有し、第1の端縁は、第2の端縁に比べて、面粗さがより粗い切断跡を有することを特徴としている。
上述した面粗さがより粗い切断跡は、非精密的な切断工程でリードフレームから切り離されたことによって生じたものである。よって、面粗さがより粗い複数個の切断跡において、はんだ濡れ性のばらつきが生じることは避けられない。しかし、これら切断跡は、第1および第2の金属端子の一方の実装部における、他方の実装部と向かい合う第1の端縁に位置しているので、リフロー工程において、はんだ濡れ性のばらつきによる影響をあまり受けない。
この発明において、典型的な実施形態では、上記第1の端縁は、当該第1の端縁を位置させる鍔部の実装面からはみ出さず当該実装面の周縁より内側に位置している。このように、第1の端縁が実装面の周縁より内側に位置している場合、リードフレームからの切り離しのため、精密的な切断工程を適用しにくいが、非精密的な切断工程であれば、容易に適用できる。
上述した面粗さがより粗い切断跡は、好ましくは、第1および第2の金属端子の双方の第1の端縁において形成される。すなわち、第1および第2の金属端子の各々の第1の端縁が、各々の第2の端縁に比べて、面粗さがより粗い切断跡を有することが好ましい。
この発明に係るコイル部品において、ワイヤを複数本備えることが好ましい。
第1および第2の金属端子は、それぞれ、実装部から屈曲部を介して第1および第2の鍔部における外側端面に沿って延びる立上がり部を有することが好ましい。この構成によれば、実装基板への実装状態において、はんだフィレットが形成されやすい。したがって、適正なはんだ付けが達成されているかどうかの外観確認を容易に行なうことができる。
この発明に係るコイル部品によれば、面粗さがより粗い切断跡が、第1および第2の金属端子の一方の実装部における、他方の実装部と向かい合う第1の端縁に位置しているので、前述したように、リフロー工程において、はんだ濡れ性のばらつきによる影響をあまり受けない。したがって、リフロー工程で、コイル部品が回転したり、シフティングしたりしにくくすることができ、その結果、金属端子間でショートしにくくすることができる。
この発明の一実施形態によるコイル部品31を示す底面図である。 図1に示したコイル部品31に備えるコア33および金属端子42〜47を底面側から示す斜視図である。 図1に示したコイル部品31に備えるコア33および金属端子42〜47を示す底面図であり、実装基板の導電ランド19〜24を併せて示している。 図1に示したコイル部品31の製造途中の状態を底面側から示す斜視図である。 図4の線V−Vに沿う拡大断面図である。 図1に示したコイル部品31における金属端子44の切断跡T3を示す端面図である。 特許文献1に記載されたコイル部品の製造途中の状態を示す底面図である。 図7に示したコイル部品に備えるコア1および金属端子2〜7を示す底面図であり、実装基板の導電ランド19〜24を併せて示している。
図1ないし図6を参照して、この発明の一実施形態によるコイル部品31について説明する。図示したコイル部品31は、コイル部品の一例としての表面実装型パルストランスを構成するものである。
コイル部品31は、巻芯部32を与えるコア33を備えている。コア33は、また、巻芯部32の各端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部34および35を備えている。コア33は、たとえば、フェライトのような磁性体から構成される。
鍔部34および35は、図2からわかるように、ほぼ矩形の断面形状を有している。鍔部34および35は、それぞれ、巻芯部32側に向きかつ巻芯部32の各端部を位置させる内側端面36および37と、内側端面36および37の反対側の外側に向く外側端面38および39と、内側端面36および37と外側端面38および39とを連結するものであって、実装時において実装基板(図示せず。)側に向けられる実装面40および41と、を有する。
第1の鍔部34には、3個の第1の金属端子42〜44が設けられ、第2の鍔部35には、3個の第2の金属端子45〜47が設けられる。
第1の金属端子42〜44は、第1の鍔部34における実装面40に沿って延びる実装部48〜50と、実装部48〜50から屈曲部を介して第1の鍔部34における外側端面38に沿って延びる立上がり部51〜53と、を有する。
第2の金属端子45〜47についても、第1の金属端子42〜44の場合と同様、第2の鍔部35における実装面41に沿って延びる実装部54〜56と、実装部54〜56から屈曲部を介して第2の鍔部35における外側端面39に沿って延びる立上がり部57〜59と、を有する。
上述した立上がり部51〜53および57〜59は、実装基板への実装状態において、はんだフィレットを形成しやすくする。したがって、適正なはんだ付けが達成されているかどうかの外観確認を容易に行なうことができる。
3個の第1の金属端子42〜44の実装部48〜50は、この順で、第1の鍔部34の実装面40において、巻芯部32の中心軸線に対して直交する方向に配列される。他方、3個の第2の金属端子45〜47の実装部54〜56についても、この順で、第2の鍔部35の実装面41において、巻芯部32の中心軸線に対して直交する方向に配列される。上述した実装部48〜50ならびに実装部54〜56の配列方向は、図1および図3において、両方向矢印Aによって示されている。
コイル部品31は、図1に示すように、巻芯部32に巻回された4本のワイヤ60〜63をさらに備えている。これらワイヤ60〜63は、絶縁被覆された導線からなり、第1の金属端子42〜44のいずれかと第2の金属端子45〜47のいずれかとの間に接続される。
ワイヤ60〜63は、巻芯部32上で2つの層をなすように巻回される。より詳細には、第1のワイヤ60および第3のワイヤ62は、バイファイラ巻きにされながら下層側に位置され、第2のワイヤ61および第4のワイヤ63は、バイファイラ巻きにされながら上層側に位置される。なお、図1では、ワイヤ60〜63は省略的に図示されている。
上述の下層側に位置する第1のワイヤ60および第3のワイヤ62の巻回方向と上層側に位置する第2のワイヤ61および第4のワイヤ63の巻回方向とは、互いに逆にされる。なお、第1のワイヤ60および第3のワイヤ62の巻回方向と第2のワイヤ61および第4のワイヤ63の巻回方向とが互いに逆にされる限り、第1のワイヤ60および第3のワイヤ62ならびに第2のワイヤ61および第4のワイヤ63の各々の巻回方向は、図示した巻回方向と逆にされてもよい。
第1のワイヤ60の一方端60aは、第1の金属端子42に接続され、同じく他方端60bは、第2の金属端子47に接続される。
第2のワイヤ61の一方端61aは、第1の金属端子43に接続され、同じく他方端61bは、第2の金属端子47に接続される。
第3のワイヤ62の一方端62aは、第1の金属端子44に接続され、同じく他方端62bは、第2の金属端子46に接続される。
第4のワイヤ63の一方端63aは、第1の金属端子44に接続され、同じく他方端63bは、第2の金属端子45に接続される。
上述したワイヤ60〜63と金属端子42〜44および45〜47との接続には、たとえば、熱圧着や溶接などが適用される。
第1の金属端子42および43は、それぞれ、入力のプラス側端子およびマイナス側端子となる。また、第2の金属端子45および46は、それぞれ、出力のプラス側端子およびマイナス側端子となる。
この実施形態では、第1の金属端子44には、第3および第4のワイヤ62および63が共通に接続され、第2の金属端子47には、第1および第2のワイヤ60および61が共通に接続される。この構成に代えて、第3および第4のワイヤ62および63を各々別に接続するように、第1の金属端子44が分割され、また、第1および第2のワイヤ60および61を各々別に接続するように、第2の金属端子47が分割されてもよい。
第1のワイヤ60および第2のワイヤ61は、当該コイル部品31によって構成されるパルストランスの一次巻線を与え、第3のワイヤ62および第4のワイヤ63は、同パルストランスの二次巻線を与える。
次に、コイル部品31を製造するにあたって実施される金属端子42〜47のコア33への取付け工程について説明する。
金属端子42〜47は、図4に示すように、リードフレーム64によって与えられる。リードフレーム64は、比較的幅広の連結主幹65と、連結主幹65から側方に延びる複数本の連結枝66〜71と、を備えている。リードフレーム64は、連結主幹65の一方側に連結枝66〜68が張り出し、同じく他方側に連結枝69〜71が張り出す形状を有しているので、1個のリードフレーム64によって、すべての金属端子42〜47を与えることができる。すなわち、図7に示すような2個のリードフレーム8および9を必要としない。
リードフレーム64は、たとえばリン青銅やタフピッチ銅などの銅系合金からなる金属板に対して比較的精密な切断工程、たとえば、鋭利な押抜き具によるせん断工程を適用することによって得られるものである。なお、リードフレーム64を構成する金属板には、図5に示すように、たとえば錫からなるめっき膜72が形成されることが好ましい。
上述した連結枝66〜71の各々の自由端側には、それぞれ、金属端子42〜47が形成される。金属端子42〜47の、連結枝66〜71からの切り離しを容易にするため、金属端子42〜47と連結枝66〜71との境界位置には、互いに対向する1対の切欠き73および74が設けられる。また、切り離しを容易にするという同様の理由で、上記境界位置には、図5に示すように、V溝75が設けられることが好ましい。なお、図5は、図4の線V−Vに沿う断面図であり、したがって、図5には、金属端子44および連結枝68が図示されているが、他の金属端子42、43および45〜47ならびに他の連結枝66、67および69〜71についても同様の構造を有している。
なお、図示の実施形態では、V溝75は、めっき膜72が形成された面とは反対側の面に設けられたが、これに代えて、あるいはこれに加えて、めっき膜72が形成された面に設けられてもよい。
金属端子42〜47は、それぞれ、鍔部34および35に接着剤によって接着された後、切欠き73および74ならびにV溝75の位置で、リードフレーム64から切り離される。この切り離しには、非精密的な切断工程が適用される。
上述した切り離しによって、図2および図3に示すように、金属端子42〜47には、それぞれ、切断跡T1〜T6が残される。特に、金属端子44における切断跡T3の端面が図6に示されている。
図6を参照して、切断跡T3には、V溝75の一方側壁を規定していた比較的平滑な面76のほかに、非精密的な切断工程で生じた面粗さが比較的粗い面77が形成されている。図示しないが、他の金属端子42、43および45〜47における切断跡T1、T2およびT4〜T6においても、切断跡T3の形態と同様の形態が現れている。
第1の金属端子42〜44の各々の実装部48〜50と第2の金属端子45〜47の各々の実装部54〜56とは、互いに向かい合う第1の端縁E1とそれ以外の第2の端縁E2(図3参照)とを有する。そして、前述した比較的粗い面77を形成する切断跡T1〜T6は、第1の端縁E1上に位置している。また、図3によく示されているように、切断跡T1〜T6を有する第1の端縁E1は、当該第1の端縁E1を位置させる鍔部34または35の実装面40または41からはみ出さず当該実装面40または41の周縁より内側に位置している。
切断跡T1〜T6では、面が粗いことによる凹凸やバリが生じたりして、その形態が安定しない。そのため、切断跡T1〜T6間で、はんだ濡れ性のばらつきが生じることは避けられない。しかし、これら切断跡T1〜T6は、第1の金属端子42〜44の各々の実装部48〜50と第2の金属端子45〜47の各々の実装部54〜56とにおける互いに向かい合う第1の端縁E1に位置している。そのため、図3に示すように、金属端子42〜47が、それぞれ、実装基板上の導電ランド19〜24にはんだ付けされるリフロー工程において、シフティングが起こったとしても、各金属端子42〜47から各第1の端縁E1へ向かう方向または遠ざかる方向、すなわち金属端子が並んでいない方向にずれる。その結果、金属端子42〜44間および金属端子45〜47間でショートしにくくすることができる。
なお、以上説明した実施形態では、第1の端縁E1上に位置する切断跡T1〜T6と第2の端縁E2との区別は、面粗さの粗密によったが、さらに、他のファクタ、たとえば、端縁での金属組織などを加味してもよい。なお、面粗さとしては、ISO 25178で定義される「表面粗さ」を用いることができる。また、面粗さの測定には、たとえばレーザ顕微鏡を用いればよい。
以上、この発明に係るコイル部品を説明するにあたり、実施形態として、パルストランスを採用したが、コアの巻芯部に複数本のワイヤが巻回され、第1鍔部および第2鍔部に、それぞれ、各々複数個の第1および第2の金属端子が設けられ、第1および第2の金属端子の実装部が、それぞれ、第1および第2の鍔部の実装面において、巻芯部の中心軸線に対して直交する方向に配列されているものであれば、どのようなコイル部品に対しても、この発明を適用することができる。たとえば、コイル部品は、コモンモードチョークコイルやトランス、バラン等であってもよい。
したがって、ワイヤの数および各鍔部に設けられる金属端子の数は、任意である。たとえば、1本のワイヤをその両端および中間の3点で金属端子と接続する3端子の構成をとることもあり得る。また、金属端子として、ワイヤに接続されないダミー端子を形成する場合もあり得る。このようなダミー端子であっても、それが信号ラインの導電ランドに接続されてしまうと、特性に悪影響が出ることがあるため、この発明が有効となる。以上のように、ワイヤの数と金属端子の数とは必ずしも相関するものではない。
また、第1および第2の金属端子のうちの一方の金属端子についてのみ、実装部の第1の端縁が非精密的な切断工程によってもたらされた粗い切断跡を有する実施態様もこの発明の範囲内の実施態様であると理解すべきである。
31 コイル部品
32 巻芯部
33 コア
34,35 鍔部
36,37 内側端面
38,39 外側端面
40,41 実装面
42〜47 金属端子
48〜50,54〜56 実装部
51〜53,57〜59 立上がり部
60〜63 ワイヤ
73,74 切欠き
75 V溝
76 平滑な面
77 粗い面
T1〜T6 切断跡
A 配列方向
E1 第1の端縁
E2 第2の端縁

Claims (5)

  1. 巻芯部ならびに前記巻芯部の各端部にそれぞれ設けられた第1および第2の鍔部を有するコアと、
    前記第1の鍔部に設けられた複数個の第1の金属端子と、
    前記第2の鍔部に設けられた複数個の第2の金属端子と、
    前記巻芯部に巻回され、かつ前記複数個の第1の金属端子のいずれかと前記複数個の第2の金属端子のいずれかとの間に接続された、ワイヤと、
    を備え、
    前記第1および第2の鍔部は、ともに、実装時において実装基板側に向けられる実装面を有し、
    前記第1および第2の金属端子は、それぞれ、前記第1および第2の鍔部における前記実装面側に位置する実装部を有し、
    各々複数個の前記第1および第2の金属端子の前記実装部は、それぞれ、前記第1および第2の鍔部の前記実装面において、前記巻芯部の中心軸線に対して直交する方向に配列され、
    前記第1および第2の金属端子のうちの一方の前記実装部は、前記第1および第2の金属端子のうちの他方の前記実装部と向かい合う第1の端縁とそれ以外の第2の端縁とを有し、前記第1の端縁は、前記第2の端縁に比べて、面粗さがより粗い切断跡を有する、
    コイル部品。
  2. 前記第1の端縁は、当該第1の端縁を位置させる前記鍔部の前記実装面からはみ出さず当該実装面の周縁より内側に位置している、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1および第2の金属端子の各々の前記第1の端縁が、各々の前記第2の端縁に比べて、面粗さがより粗い切断跡を有する、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記ワイヤを複数本備える、請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品。
  5. 前記第1および第2の金属端子は、それぞれ、前記実装部から屈曲部を介して前記第1および第2の鍔部における外側端面に沿って延びる立上がり部を有する、請求項1ないしのいずれかに記載のコイル部品。
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