JP5811139B2 - コイル部品 - Google Patents

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本発明は、コイル部品に関し、特に、表面実装型コイル部品の端子電極構造に関するものである。
近年の電子機器の小型化に伴い、コイル部品にも高密度実装が要求されている。例えば特許文献1には、高密度実装が可能な表面実装型のコイル部品が開示されている。
このコイル部品は、巻芯部と鍔部とを有するコアと、コアの収容空間が形成された絶縁性のケースと、少なくとも一部が外部に露出した状態でケースに機械的に固定される端子金具と、端子金具に継線されると共にケースを介して巻芯部の周囲に巻回される巻線(ワイヤ)とを備えている。コアの収容空間は、実装面と略平行な底面を含んで画成され、巻芯部と鍔部とは底面と対峙する巻芯部の下面と鍔部の下面とをそれぞれ有し、巻芯部の下面は鍔部の下面に対して同一平面上にある。ケースの鍔部と対向する位置には実装面に向けて突出する脚部が規定され、脚部に端子金具の実装部が配置されている。端子金具は、ケースに埋設される羽根状の固定部を有しているので、実装時や継線時に端子金具が熱の影響を受けたとしても端子金具が絶縁性収容体から脱落することを抑制することができる。
特開2009−117627号公報
上記のコイル部品において、端子金具の取り付けには端子金具の固定部をケースに埋め込む方法が採られているが、一般的には接着剤が用いられることが多い。しかし、接着剤を用いる場合、端子金具とその取り付け面との間の接着剤の位置や量がばらつくことにより、複数の端子金具間の端子面の高さがばらつくという問題がある。この端子面の高さのばらつきは、コイルの端末部を端子面上に熱圧着により継線する際の圧力のばらつきとなり、継線不良を引き起こす原因となる。また、コイル部品の実装不良の問題もある。
また、上記のコイル部品において、ワイヤと端子金具との接続は、ワイヤの先端部を端子金具上に熱圧着することで実現される。ワイヤを端子金具に熱圧着すると、ワイヤの線材(Cu)と端子金具の表面のめっき膜(Ni及びSn)とが反応して合金層が形成される。ここで、合金層は融点が高いことから、コイル部品を回路基板上に実装するときにこの部分が半田の接合面となる場合には、半田の濡れ性を低下させる要因となる。特に、図16(a)に示すように、熱圧着されるワイヤ20の先端部20eの位置を、端子金具21の端子面の端部に合わせると、ワイヤの延在方向における端子面の端から端まで、つまり端子面の広範囲に合金層が形成されてしまい、合金層が半田フィレットの形成を阻害し、実装不良を引き起こすおそれがある。
この問題を解決するためには、図16(b)に示すように、ワイヤ20の先端部20eを端子金具の端子面の端部ではなく、それよりも内側(中央付近)に設定すればよい。この場合、コアの巻芯部から引き出されたワイヤ20は、端子金具21の端子面を通過してそれよりも前方に引き出された後、ワイヤの先端部とすべき位置よりも後方のワイヤ部分(実践部分)が端子面に熱圧着され、前方のワイヤ部分(破線参照)は切断して取り除く必要がある。しかしながら、前方のワイヤ部分が端子金具21の端子面に接触していると、熱圧着時の熱で端子金具の表面のめっき膜が溶融した際に、ワイヤが端子金具の表面に固着してしまい、うまく切断して除去することができないという問題がある。
上記課題を解決するため、本発明によるコイル部品は、ワイヤを巻回してなるコイルと、前記コイルを支持する基体と、前記コイルの端末部が接続される少なくとも一つの端子金具と、前記端子金具を前記基体に接着する第1の接着剤とを備え、前記基体は、実装面となる第1の面を有し、前記端子金具は、前記基体の前記第1の面上に位置する第1の端子部を有し、前記第1の面には、上段面と下段面からなる段差が設けられており、前記端子金具の前記第1の端子部は、前記上段面に直接接触しており、前記端子金具の前記第1の端子部と前記下段面との間の隙間に前記第1の接着剤が充填されていることを特徴とする。
本発明によれば、端子金具と鍔部との間の接着剤の厚みによる端子面の高さのばらつきを抑えることができ、複数の端子金具間の平坦度を向上させることができる。したがって、プリント基板上への実装状態のばらつきによる実装不良、コイルの端末部を熱圧着により継線するときの圧力のばらつきによる継線不良等の不具合を解消することができる。さらに、本発明によれば、前記隙間によって端子金具に弾性を持たせることができ、コイルの端末部を切断する際、端子金具の弾性によって切断時のクッションを与えることができ、これによりコイルの端末部を確実に切断することができる。
本発明によるコイル部品は、前記段差の直下の前記下段面に形成された溝をさらに備え、前記第1の接着剤の一部は前記溝内に充填されていることが好ましい。この構成によれば、接着剤の塗付量のばらつきによる端子金具の高さのばらつきを確実に防止することができる。
本発明において、前記コイルの前記端末部は、前記上段面の上方に位置し、当該上段面と平面視にて重なる前記端子金具の第1の端子面に継線されていることが好ましい。この構成によれば、端末部を端子金具の端子面に確実に熱圧着することができ、しかも熱圧着後のワイヤの切断を確実に行うことができる。さらに、第1の接着剤の溜り空間としての前記隙間を、コイルの端末部の切断する際のクッションとして利用することができ、接着剤の溜り空間を有効活用することができる。
前記基体は、前記第1の面と直交する第2の面を有し、前記端子金具はL字形であって、前記第2の面上に位置する第2の端子部をさらに有し、前記第2の端子部は、第2の接着剤によって前記第2の面に接着固定されていることが好ましい。この構成によれば、第1の接着剤と第2の接着剤とによって端子金具を確実に固定することができ、ワイヤの端末部の熱圧着による継線やその後の切断を確実に行うことができる。
本発明によるコイル部品は、前記端子金具を複数備えることが好ましい。端子金具の数が多いほどその高さばらつきが大きな問題となるが、この構成によれば、複数の端子金具間の高さばらつきを抑えることができ、実装不良や継線不良を防止することができる。
本発明において、前記基体は、前記コイルが巻回される巻芯部と当該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部とを有するドラムコアであり、前記基体の前記第1の面は、前記鍔部の底面であり、前記基体の前記第2の面は、前記鍔部の外側側面であることが好ましい。この構成によれば、ドラムコアを用いた表面実装型のコイル部品において、ワイヤが継線される端子面の半田の濡れ性を高めることができ、電気的かつ機械的接続の信頼性を向上させることができる。
本発明において、前記端子金具の前記第1の端子部は、前記基体の前記段差に合わせた段差形状を有することが好ましい。この場合において、前記端子金具の前記第1の端子部は、前記コイルの前記端末部の延長線上に位置し、前記基体から見て前記第1の端子面よりも低い位置にある第2の端子面を有することが好ましい。この構成によれば、熱圧着時にワイヤの端末部が端子金具の表面に圧接されないので、ワイヤの端末部の圧着を回避することができ、熱圧着後においてワイヤの切断除去を確実かつ容易に行うことができる。また、端子金具を基体の段差面に沿わせることができ、端子金具と前記下段面との間の隙間を適切な高さに設定することができる。また、半田実装される端子面の面積を広く確保することができるので、圧着時においてコイルの端末部を正確に位置決めしなくてもよく、ワイヤの端末部を容易に圧着することができる。
本発明によるコイル部品は、前記下段面に形成された凹部をさらに備え、前記凹部は、前記下段面のうち前記端子金具と重ならない領域に設けられていることが好ましい。この構成によれば、リードフレームと一体化された端子金具を接着固定する際に接着剤がリードフレームを伝って意図しない領域に流れることを抑えることができ、リードフレームが接着されてしまう事態を防止することができる。
本発明において、前記端子金具は、所定の方向に順に配列された少なくとも第1乃至第3の端子金具を含み、前記所定の方向における前記第1の端子金具と前記第2の端子金具との間の絶縁間隔は、前記所定の方向における前記第2の端子金具と前記第3の端子金具との絶縁間隔よりも広く、前記凹部は、前記下段面のうち前記第2の端子金具と前記第3の端子金具に挟まれた領域に設けられていることが好ましい。端子金具がドラムコアの鍔部に設けられる場合、所定の方向とは鍔部の幅方向である。この構成によれば、第2の端子金具と第3の端子金具との間の広い領域に接着剤が流れ出し、リードフレームが接着されてしまう事態を防止することができる。
本発明によれば、端子金具とその取り付け面との間に介在する接着剤の厚さばらつきを原因とする端子面の高さのばらつきを解消することができる。したがって、実装不良や継線不良がなく信頼性の高いコイル部品を提供することができる。また、本発明によれば、熱圧着後のワイヤの不要部分を確実に切断し、容易に除去することができる。したがって、半田の濡れ性が良好な端子面を有するコイル部品を実現することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態によるコイル部品の外観構成を示す略斜視図である。 図2は、図1のコイル部品の分解斜視図である。 図3は、図1のコイル部品を上下反転させた状態を示す略斜視図である。 図4は、コイル部品1の等価回路図である。 図5は、ドラムコア2の構成を示す略斜視図であって、端子金具6a〜6fが取り付けられた状態を示すものである。 図6は、端子金具6a〜6fがない状態のドラムコア2であって、底面が上方を向いた反転状態を示している。 図7は、端子金具が取り付けられた鍔部の構成であって、(a)は、鍔部を底面側から見た略平面図であり、(b)は、鍔部を外側側面側から見た略平面図である。 図8(a)及び(b)は、鍔部4A,4Bにそれぞれ取り付けられた端子金具の形状を示す略側面断面図である。 図9(a)〜(c)は、ヒータチップを用いたワイヤの熱圧着工程を説明するための模式図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態によるコイル部品30の構造を示す略斜視図である。 図11は、コイル部品30のドラムコアの形状を示す略斜視図である。 図12は、コイル部品30の等価回路図である。 図13は、本発明の第3の実施の形態によるコイル部品40の構造を示す図であって、特に、ドラムコア2の形状を示すものである。 図14は、ドラムコアに取り付けた端子金具をリードフレームから切り離す前の状態を示す略斜視図である。 図15は、端子金具6a〜6cを接着した状態を示す略側面図であって、(a)は凹部がない従来の構成、(b)は凹部がある本実施形態の構成をそれぞれ示している。 図16(a)及び(b)は、従来のコイル部品について説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による表面実装型コイル部品の外観構成を示す略斜視図である。また、図2は、図1のコイル部品の分解斜視図であり、図3は、図1のコイル部品を上下反転させた状態を示す略斜視図である。
図1〜図3に示すように、このコイル部品1は、ドラムコア2と、板状コア5と、6つの端子金具6a〜6fと、ドラムコア2に巻回されたワイヤからなるコイル7とを備えている。特に限定されないが、コイル部品1は表面実装型のパルストランスであり、そのサイズは、約4.5mm×3.2mm×2.6〜2.8mm、または約3.2mm×3.2mm×2.8〜2.9mmである。
ドラムコア2は例えばNi−Zn系フェライトなどの磁性材料からなり、コイル7が巻回された巻芯部3と、巻芯部3の両端に配置された一対の鍔部4A,4Bを有している。板状コア5もまたNi−Zn系フェライトなどの磁性材料からなり、一対の鍔部4A,4Bの上面に載置され、接着剤等で固定されている。
板状コア5の上面は平坦な平滑面であるため、コイル部品1の吸着実装時に、この上面を吸着面として実装することができる。さらに、鍔部4A,4Bの上面と接着される板状コア5の表面も平滑面であることが好ましい。板状コア5の平滑な表面が鍔部4A,4Bと当接することにより、両者を確実に密着させることができ、磁束漏れのない閉磁路を形成することができる。
端子金具6a〜6fは、鍔部4A,4Bの底面から外側側面にかけて延設されたL字型の金属片である。ここで、鍔部の外側側面とは、巻芯部3の取り付け面とは反対側に位置する面である。これらの端子金具6a〜6fは、一枚の金属板を加工して得られるリードフレームから切り出された部分であることが好ましい。端子金具6a〜6fはリードフレームの状態のままでドラムコア2に接着固定され、フレーム部から切り離されることにより、独立した端子となる。端子金具6a〜6fを用いた場合には、めっき電極に比べてその形成が容易であり、量産時のコスト面でも有利である。さらに、端子金具6a〜6fの取り付け時の位置精度を高くすることができる。
端子金具6a〜6fのうち、3つの端子金具6a,6b,6cは鍔部4A側に設けられており、他の3つの端子金具6d,6e,6fは鍔部4B側に設けられている。さらに3つの端子金具6a,6b,6cのうち、2つの端子金具6a,6bは鍔部4Aの右側寄りに設けられており、端子金具6cは鍔部4Aの左側寄りに設けられており、両者の間には一定の絶縁間隔が設けられている。これと同様に、3つの端子金具6d,6e,6fのうち、2つの端子金具6d,6eは鍔部4Bの右側寄りに設けられており、端子金具6fは鍔部4Bの左側寄りに設けられており、両者の間には一定の絶縁間隔が設けられている。
図2に示すように、L字型の端子金具6a〜6fの各々は、鍔部4A,4Bの底面(第1の表面)に接する底面部T(第1の端子部)と、鍔部4A,4Bの外側側面(第2の表面)に接する側面部T(第2の端子部)とを有している。そして図3に示すように、コイル7の端末部は、端子金具6a〜6fの底面部Tの表面に熱圧着されている。
コイル7は、4本のワイヤS1〜S4で構成されている。ワイヤS1〜S4は被覆導線であり、巻芯部3に2層構造で巻回される。詳細には、ワイヤS1,S4がバイファイラ巻き(2本のワイヤを並列に単層巻きすること)により1層目を構成し、ワイヤS2,S3がバイファイラ巻きにより2層目を構成する。ワイヤS1〜S4のターン数は互いに同一である。
また、ワイヤS1〜S4の巻回方向は1層目と2層目とで異なっている。すなわち、例えば鍔部4Aから鍔部4Bに向かう巻回方向を鍔部4Aから見た場合、ワイヤS1,S4の巻回方向は時計回りであるのに対し、ワイヤS2,S3の巻回方向は半時計回りであり、互いに逆になっている。このようにしているのは、巻き始めの際及び巻き終わりの際に各ワイヤを巻芯部3の一端側から他端側まで引き延ばさないで済むようにするためである。
ワイヤS1〜S4と端子金具6a〜6fの結線について説明する。ワイヤS1の一端S1a,他端S1bはそれぞれ端子金具6a,6fに継線され、ワイヤS2の一端S2a,他端S2bはそれぞれ端子金具6f,6bに継線される。また、ワイヤS3の一端S3a,他端S3bはそれぞれ端子金具6e,6cに継線され、ワイヤS4の一端S4a,他端S4bはそれぞれ端子金具6c,6dに継線される。
なお、端子金具6cは、図3から明らかなように、端子金具6a,6bから少し離して設けてある。端子金具6fについても同様に、端子金具6d,6eから少し離して設けてある。これは、ワイヤS1,S2により構成される一次巻線とワイヤS3,S4により構成される二次巻線との間の耐圧を確保するためである。
図4は、コイル部品1の等価回路図である。
図4に示すように、端子金具6aと6bは一対の平衡入力端子、つまりプラス側端子電力IN+とマイナス側端子電極IN−になる。また、端子金具6eと6dは一対の平衡出力端子、つまりプラス側端子電極OUT+とマイナス側端子電極OUT−になる。端子金具6c,6fは、それぞれ出力側、入力側のセンタータップCTとなる。ワイヤS1,S2はパルストランスの一次巻線を構成し、ワイヤS3,S4はパルストランスの二次巻線を構成する。
図5は、ドラムコア2の構成を示す略斜視図であって、端子金具6a〜6fが取り付けられた状態を示すものである。また、図6は、端子金具6a〜6fがない状態のドラムコア2であって、底面が上方を向いた反転状態を示している。さらに、図7(a)は、鍔部4Aを底面側から見た略平面図であり、図7(b)は、鍔部4Aの外側側面側から見た略平面図である。
図5及び図6に示すように、ドラムコア2は、巻芯部3と、巻芯部3の両端に配置された一対の鍔部4A,4Bとで構成されている。ドラムコア2は平面視にて回転対称な形状であり、鍔部4A,4Bは同一の形状を有している。したがって、図7には鍔部4Aのみを示し、鍔部4Bの図示は省略する。
図5に示すように、鍔部4A,4Bの上面Sは平滑な平坦面であり、これにより板状コア5との密着性が高められている。上述のように、鍔部4A,4Bの上面S間には板状コア5が架設され、これにより実質的な閉磁路が形成される。
図5、図6及び図7(b)に示すように、鍔部4A,4Bの外側側面Sは、端子金具6a〜6fの設置領域が低く、それ以外の領域が高い段差面となっている。端子金具6a〜6fは、外側側面Sの下段面SS1に設けられており、外側側面Sの上段面SS2の高さは、端子金具6a〜6fの上面とほぼ面一になるように形成されている。図7(b)において、ハッチングが付された領域が上段面SS2であり、ハッチングがない領域が下段面SS1である。
図6及び図7(a)に示すように、鍔部4A,4Bの底面Sは、端子金具6a〜6fの基端部側の設置領域が高く、それ以外の領域が低い段差面となっている。すなわち、端子金具6a〜6fの設置領域には上段面SB2と下段面SB1が設けられており、端子金具6a〜6fの非設置領域の大部分は下段面SB1である。そして、端子金具6a〜6fの底面部Tの基端部側は鍔部4A,4Bの底面Sの上段面SB2に設けられており、端子金具6a〜6fの底面部Tのコーナー部側は鍔部4A,4Bの底面Sの下段面SB1に設けられている。図7(a)において、ハッチングが付された領域が上段面SB2であり、ハッチングがない領域が下段面SB1である。
本実施形態においては、段差の直下の下段面SB1に溝SB3が設けられている。ここで「段差の直下」とは、上段面SB2と下段面SB1とをつなぐ側壁面がそのまま下方に延び、溝SB3の内壁面として連続的に形成されていることを意味し、その途中に下段面SB1が存在しないことを意味する。溝SB1は段差と平行に延在しており、その長さは段差の長さと等しい。溝SB3の幅は特に限定されないが、0.1〜0.2mm程度とすることができる。溝SB3の断面形状は矩形状やU字状であってもよく、V字状であってもよい。詳細は後述するが、このような溝SB3が形成されていることにより、端子金具と鍔部の底面との間の空間を適度に広げることができ、鍔部の底面と端子金具との間の接着剤の塗付量のばらつきを吸収することができる。
図8(a)及び(b)は、鍔部4A,4Bにそれぞれ取り付けられた端子金具6a〜6fの形状を示す略側面断面図であって、(a)はドラムコア全体を含む略側面図、(b)は鍔部4A側の端子金具の部分拡大図である。なお、鍔部4B側の構成は、鍔部4A側と同一である。
図8(a)及び(b)に示すように、L字型の端子金具6a〜6fの底面部T及び側面部Tは、鍔部4A,4Bの底面S(第1の表面)及び外側側面S(第2の表面)にそれぞれ接している。ここで、側面部Tは鍔部の外側側面Sに接着剤11Aによって接着固定されており、底面部Tは鍔部の底面Sに接着剤11Bによって接着固定されている。側面部Tのみを接着固定することも可能であり、この構成によれば、接着剤の塗付量のばらつきによる端子金具6a〜6fの底面部Tの高さばらつきを無くすことができる。しかし、本実施形態においては、溝SB3が設けられているので、接着剤の塗付量のばらつきをある程度吸収することができる。したがって、接着剤による端子金具6a〜6fの底面部Tの高さばらつきを防止しながら、その取り付け強度をさらに高めることができる。
端子金具6a〜6fの底面部Tを押圧する力は、接着剤11Aに対してせん断力として作用するため、接着固定が剥離しやすい。これに対し、端子金具の底面部Tを押圧する力の向きは、接着剤11Bの接着面の向きと略直交しているので、そのような力を受けて接着剤11Bが剥離することがない。したがって、熱圧着による継線時やワイヤの切断時にかかる圧力によって端子金具が鍔部から取れてしまう事態を防止することができ、端子金具の接着強度を高めることができる。
コイル7の端末部が接合される端子金具6a〜6fの底面部Tは段差形状を有している。そして、鍔部4A,4Bの底面Sの段差面はこの端子金具6a〜6fの段差形状に合わせた形状となっている。
端子金具6a〜6fの底面部Tは、鍔部4A,4Bの内側側面寄り(巻芯部3寄り)に設けられた上段部TB1と、鍔部4A,4Bの外側側面S寄りに設けられた下段部TB2からなる。ここで、上段部TB1は、コイル7の端末部と接触する端子面(上段面S)を提供する部位(接触部)であり、下段部TB2は、コイル7の端末部と接触しない端子面(下段面S)を提供する部位(非接触部)である。すなわち、下段部TB2は、上段面Sと同一平面上に端子面を有していない。
端子金具6a〜6fの底面部Tの上段面Sは、熱圧着時にコイル7の端末部への圧接力を受ける「圧接面」を提供する。また、端子金具6a〜6fの底面部Tの下段面Sは、コイル7の端末部への圧接力を逃がす「非圧接面」を提供する。端子金具6a〜6fの底面部Tが上段面S及び下段面Sからなる段差面を有することにより、コイル7の端末部が、端子金具6a〜6fの底面部における当該コイルの延在方向の全幅にわたって熱圧着されることを回避することができる。したがって、ワイヤとめっき膜との反応による合金層が形成されない領域を広く確保することができ、ワイヤの切断除去を確実かつ容易に行うことができる。
端子金具6a〜6fの底面部Tの下段部TB2の裏面と鍔部4A,4Bの下段面SB1側の表面との間には、隙間dが設けられていることが好ましい。このような隙間dが設けられている場合には、熱圧着後にコイル7の端末部を切断する際、カッターに対し、端子金具6a〜6fの弾性力によるクッションを与えることができる。したがって、コイル7の端末部を確実に切断することができる。
隙間dに充填された接着剤11Bはワイヤ切断時における端子金具のクッションを固くするが、クッションがなくなることはない。むしろ、接着剤11Bがない場合よりも適切なクッションを与えることができる。そしてこのような隙間dの存在により、端子金具を接着する際に用いる接着剤の塗付量のばらつきを吸収することができ、これにより複数の端子金具間の端子面の平坦度を高めることができる。
図8(b)においては、側面部Tと底面部Tの下段部TB2(隙間dの部分)の2か所を接着固定するが、上段部TB1は接着しない。そのため、接着強度を高めつつ、鍔部の底面の上段面SB2と上段部TB1との接触を確実に確保することができる。したがって、コイルの端末部の継線位置において、端子金具6a〜6fの底面部Tの高さばらつきを防止することができる。
図9(a)〜(c)は、コイル7の端末部の熱圧着工程を説明するための模式図である。
図9(a)に示すように、熱圧着工程では、ドラムコア2の巻芯部3に巻回されたコイル7の端末部を、対応する端子金具6a〜6f上に配線する。コイル7の端末部は、端子金具6a〜6fを通過して鍔部4A,4Bの外側まで引き出され、鍔部4A,4Bの底面とほぼ平行に延在している。
次に、図9(b)に示すように、ヒータチップ12を用いて、コイル7の端末部を端子金具6a〜6fの表面に熱圧着する。端子金具6a〜6fの底面部Tの上段面Sの上方に位置するワイヤ部分は、ヒータチップ12と上段面Sとの間に挟み込まれ、高温なヒータチップ12の圧接力で端子面に押し付けられ、ワイヤの線材(Cu)と端子面のめっき膜(Ni及びSn)とが合金化して十分な接合力が得られる。
一方、端子金具6a〜6fの底面部Tの下段面Sの上方に位置するワイヤ部分は、ヒータチップ12と下段面Sとの間の隙間dに逃げ込み、上段面Sのような十分な圧接力が付与されない。そのため、このワイヤ部分の端子面への熱圧着を回避することができる。
図9(c)に示すように、こうして端子金具6a〜6f上に熱圧着されたコイル7の端末部は、カッター13により切断されてその長さが整えられる。このとき、コイル7の切断位置は端子金具6a〜6fの段差付近である。コイル7の端末部の切断時において、熱圧着されなかったワイヤの余線部分7rは、端子面に固着されていないか、仮に熱圧着時に溶融しためっき膜によって端子面に固着されていたとしてもその固着力は弱いので、少しの力を加えるだけで剥離される。その結果、端子金具の底面部Tの表面うち上段面Sだけにワイヤが熱圧着され、下段面Sにはワイヤがない状態となる。
上段面Sにおいて、ワイヤの周囲は合金化によって半田の濡れ性の悪い領域となるが、さらにその周りには合金化されなかった領域も存在し、この領域は半田接続に寄与する。一方、下段面Sにはワイヤが存在せず、半田の濡れ性の良好な領域となる。下段面Sは端子金具の側面部Tに接する部分であり、表面実装時には、側面部Tと共に半田フィレットの形成に寄与する部分である。そのため、このようなコイル部品1を表面実装した場合には、端子金具6a〜6fの半田の濡れ性を高めることができ、端子金具の下段部TB2から側面部Tにかけて半田フィレットを確実に形成することができる。したがって、コイル部品1の電気的かつ機械的接続の信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態によるコイル部品1は、端子金具6a〜6fが取り付けられるドラムコア2の鍔部4A,4Bの底面Sに段差面が設けられており、端子金具は上段面SB2と直接接触しており、また端子金具と下段面SB1との間には隙間dが設けられており、この隙間dに接着剤11Bが充填されているので、複数の端子金具6a〜6f間の端子面の高さばらつきを抑えることができ、各端子金具6a〜6fの端子面の平坦性を確保することができる。
また、本実施形態においては、段差の直下の下段面SB2に形成された溝SB3をさらに備え、接着剤11Bの一部は前記溝SB3内に充填されているので、複数の端子金具6a〜6f間の端子面の高さばらつきを確実に抑えることができる。
また、本実施形態によるコイル部品1は、コイル7の端末部が接合される端子金具6a〜6fの端子面に、コイル7の先端部との接触を回避させる段差面が設けられているので、ワイヤに先端部が端子面に熱圧着されることを回避することができる。したがって、熱圧着後のワイヤの切断除去を確実かつ容易に行うことができる。
さらに、本実施形態においては、ワイヤの端末部との非接触部は、接触部よりも低い電極面であるので、端子金具の電極面を広く確保することができる。そのため、コイルの端末部の位置決めに高い精度を必要とせず、ワイヤの端末部を容易に熱圧着することができる。
図10は、本発明の第2の実施の形態によるコイル部品30の構造を示す略斜視図であって、上下反転させた状態を示している。また、図11は、コイル部品30のドラムコアの形状を示す略斜視図である。
図10及び図11に示すように、本実施形態によるコイル部品30は、端子金具6cを2つのセンタータップ用端子金具6c1,6c2に分け、また端子金具6fを2つのセンタータップ用端子金具6f1,6f2に分けたものであり、一対の鍔部4A,4Bの各々に4つの端子金具を取り付けたことを特徴とするものである。鍔部4Aには、端子金具6a,6b,6c1,6c2が設けられており、鍔部4Bには、端子金具6d,6e,6f1,6f2が設けられている。
本実施形態において、ワイヤS3の他端S3bは端子金具6c2に接続され、ワイヤS4の一端S4aは端子金具6c1に接続される。また、ワイヤS2の一端S2aは端子金具6f2に接続され、ワイヤS1の他端S1bは端子金具6f1に接続される。そして、プリント基板上の配線パターン(ランド)を介して、端子金具6f1,6f2を短絡するとともに、端子金具6c1,6c2を短絡すれば、図1〜図9に示したコイル部品1と実質的に同じ機能を実現することができる。
センタータップ用端子金具6c1,6c2,6f1,6f2は、端子金具6a,6b,6d,6eと同様に構成されている。すなわち、センタータップ用端子金具6c1,6c2,6f1,6f2は対応する鍔部の底面Sの上段面SB2と直接接触しており、また端子金具6c1,6c2と下段面SB1との間には隙間d(図8参照)が設けられており、この隙間dに接着剤が充填されている。そのため、複数の端子金具間の端子面の高さばらつきを抑えることができ、各端子金具の端子面の平坦性を確保することができる。また、段差の直下の下段面SB2に溝SB3が形成されており、接着剤の一部は前記溝SB3内に充填されているので、複数の端子金具間の端子面の高さばらつきを確実に抑えることができる。
図12は、コイル部品30の等価回路図である。
図12に示すように、端子金具6aと6bは一対の平衡入力端子、つまり1次側のプラス側端子電極IN+とマイナス側端子電極IN−として用いられる。また、端子金具6eと6dは一対の平衡出力端子、つまり2次側のプラス側端子電極OUT+とマイナス側端子電極OUT−として用いられる。端子金具6c1,6c2は、出力側のセンタータップCT2,CT2として用いられ、実装時にランドLD1を介して互いに短絡される。端子金具6f1,6f2は、入力側のセンタータップCT1として用いられ、実装時にランドLD2を介して互いに短絡される。ワイヤS1,S2はトランスの一次巻線を構成しており、ワイヤS3,S4はトランスの二次巻線を構成している。
以上説明したように、本実施形態によるコイル部品30は、実装基板上のランドLD1を介して端子金具6c1,6c2どうしを接続し、ランドLD2を介して端子金具6f1,6f2どうしを接続することにより、第1の実施形態によるコイル部品1と同じ構成とすることができる。
図13は、本発明の第3の実施の形態によるコイル部品40の構造を示す図であって、特に、ドラムコア2の形状を示す略斜視図である。
図13に示すように、本実施形態によるコイル部品40の特徴は、鍔部4A,4Bの底面Sの下段面SB1に凹部41,41がそれぞれ形成されている点にある。凹部41は、端子金具6a〜6fを対応する鍔部の底面Sに接着固定する際に接着剤が所定の位置に留まるようその流れ出しを阻止する役割を果たすものである。
鍔部4A側の凹部41は、端子金具6a,6bの設置領域と端子金具6cの設置領域との間の領域であって、下段面SB1のうち端子金具6a〜6cと重ならない領域に設けられている。また、鍔部4B側の凹部41は、端子金具6d,6eの設置領域と端子金具6fの設置領域との間の領域であって、下段面SB1のうち端子金具6d〜6fと重ならない領域に設けられている。凹部41の幅は、鍔部4A,4Bの外側側面Sの上段面SS2の幅よりも少し狭い程度であり、凹部41の幅方向の両端は端子金具6a〜6fの設置領域に近接している。凹部41は、鍔部4A,4Bの外側側面Sまで貫通して設けられているが、内側側面まで到達していない。なお、凹部41は後述するリードフレームの接着面積をできるだけ少なくするために設けられるものであり、その目的を達成できる限りにおいて、凹部41の深さ、広さ(平面形状)、位置等は特に限定されない。
また、鍔部4A,4Bの幅方向の中央部には、凹部41よりもその幅が狭く且つ深さが深い深溝42が形成されている。特に限定されないが、この深溝42は、コイル部品の製造時においてドラムコア2を固定するために用いられるものである。深溝42は、鍔部4A,4Bの外側側面から内側側面まで貫通するように鍔部の厚さ方向に延設されており、凹部41の形成領域を横切っている。なお、本発明において深溝42を設けることは必須でなく、深溝42を省略することも可能である。
図14は、端子金具6a〜6fをリードフレームごとドラムコア2に取り付けた状態を示す略斜視図である。
図14に示すように、端子金具6a〜6fはリードフレーム43と一体化されており、特に、端子金具6aはリードフレーム43の連結片43aに支持されており、端子金具6b,6cはリードフレーム43の連結片43bに支持されている。同じく、端子金具6dはリードフレーム43の連結片43aに支持されており、端子金具6e,6fはリードフレーム43の連結片43bに支持されている。図示のように、端子金具6a〜6fはリードフレーム43と一体化された状態のままドラムコア2に接着固定され、その後、リードフレーム43から切り離される。なお、端子金具6a〜6cは鍔部4Aの幅方向に沿って順に配列され、当該幅方向における端子金具6a(第1の端子金具)と端子金具6b(第2の端子金具)との間の絶縁間隔は、端子金具6b(第2の端子金具)と端子金具6c(第3の端子金具)との絶縁間隔よりも広い。端子金具6d〜6fの構成も同様である。
ここで、端子金具6bと端子金具6cは連結片43bを介して互いにつながっており、連結片43bは鍔部4Aの底面Sの下段面SB1の上方には位置している。このような構造において、端子金具6a〜6fの裏面(または鍔部の底面の所定位置)に接着剤を塗布して鍔部4A,4Bの底面Sbに接着固定しようとすると、流動性のある接着剤は連結片43bと底面Sbとの間のわずかな隙間を伝って連結片43bの下面に一様に拡がろうとする。しかし後述するように、凹部41を設けた場合にはそのような接着剤の広がりを阻止することが可能となる。
図15は、鍔部4Aに端子金具6b,6cを接着した状態を示す略側面図であって、(a)は凹部41がない構成(第1の実施形態)、(b)は凹部41がある本実施形態の構成をそれぞれ示している。なお、鍔部4Bに端子金具6e,6fを接着する場合もこれと同様であるため、その説明は省略する。
図15(a)に示すように、凹部41がない構成では、端子金具6bの裏面と鍔部4Aの下段面SB1との間にある接着剤が矢印F1に示す方向に流れ出し、また端子金具6cの裏面と鍔部4Aの下段面SB1との間にある接着剤11Cが矢印F2に示す方向に流れ出す。上記のように、端子金具6a〜6fの底面部Tの下段部TB2の裏面と鍔部4A,4Bの下段面SB1との間に隙間dが意図的に設けられる場合(図8(b)参照)、接着剤が移動しやすく、毛細管現象によって接着剤が拡散しやすい。接着剤11Cが連結片43bの裏面に広く付着すると連結片43bが接着されてしまい、端子金具を切り離したとしてもリードフレーム43の除去が非常に困難となる。
これに対し、図15(b)に示すように、凹部41がある本実施形態の構成では、端子金具6bの裏面と鍔部4Aの下段面SB1との間にある接着剤11Cが矢印F1に示す方向に流れ出し、端子金具6cの裏面と鍔部4Aの下段面SB1との間にある接着剤が矢印F1に示す方向に流れ出す。しかし、凹部41を設けた場合にはその位置で隙間が広がることで毛細管現象が弱まり、接着剤11Cの流れ出しは凹部41の位置で止まるので、連結片43bの裏面に付着する接着剤11Cはわずかである。すなわち、接着剤11Cは範囲W2に流れ込むことはなく、範囲W1に留まる。そのため、端子金具を切り離した後のリードフレーム43(連結片43b)を容易に除去することができる。
以上説明したように、本実施形態によるコイル部品40は、鍔部4A,4Bの底面SBの下段面SB1のうち端子金具6a〜6fと重ならない領域に凹部41が形成されているので、第1の実施形態による発明の効果に加えて、端子金具6a〜6fの接着固定時に接着剤の流れ出しを抑えることができ、リードフレーム43が鍔部4A,4Bに接着されてしまう事態を防止することができる。なお、本実施形態は、6つの端子金具6a〜6fを有するコイル部品1の変形例であるが、第2の実施形態で説明した8つの端子金具を有するコイル部品30に適用することも可能である。
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、コイルが巻回される基体として、コイルが巻回される巻芯部とその両端に設けられた一対の鍔部とを有する横型のドラムコアを用いているが、いわゆる縦型のドラムコアを用いてもよく、その他の形状のコアを用いてもかまわない。また、端子金具の取付け個数は特に限定されない。
1,30,40 コイル部品
2 ドラムコア
3 巻芯部
4A,4B 鍔部
5 板状コア
6a〜6f 端子金具
6c1,6c2,6f1,6f2 端子金具
7 コイル
7r 余線部分
11A,11B,11C 接着剤
12 ヒータチップ
13 カッター
20 ワイヤ
20e 先端部
21 端子金具
33 リードフレーム
40 コイル部品
41 凹部
42 深溝
43 リードフレーム
43a,43b リードフレームの連結片
隙間
隙間
鍔部の底面
B1 鍔部の底面の下段面
B2 鍔部の底面の上段面
B3 鍔部の底面の溝
端子金具の底面部の下段面
鍔部の外側側面
S1 鍔部の外側側面の下段面
S2 鍔部の外側側面の上段面
鍔部の上面
端子金具の底面部の上段面
端子金具の底面部
B1 端子金具の底面部の上段部
B2 端子金具の底面部の下段部
端子金具の側面部

Claims (10)

  1. ワイヤを巻回してなるコイルと、
    前記コイルを支持する基体と、
    前記コイルの端末部が接続される少なくとも一つの端子金具と、
    前記端子金具を前記基体に接着する第1の接着剤とを備え、
    前記基体は、上段面と下段面からなる段差が設けられた第1の面を有し、
    前記端子金具は、前記基体の前記第1の面上に位置し、前記第1の面の前記段差に合わせた段差形状を有し、前記上段面及び前記下段面の両方と重なる第1の端子部を有し、
    前記第1の端子部は、前記上段面に直接接触しており、
    前記第1の端子部と前記下段面との間には、隙間が設けられており、
    前記第1の接着剤は前記隙間に充填されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記段差の直下の前記下段面に形成された溝をさらに備え、
    前記第1の接着剤の一部は前記溝内に充填されている、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第1の端子部は、
    前記上段面の上方に位置し、当該上段面と平面視にて重なる第1の端子面と、
    前記基体から見て前記第1の端子面よりも低い位置にある第2の端子面とを有し、
    前記コイルの前記端末部は、前記第1の端子面に継線されており、
    前記第2の端子面は、前記コイルの前記端末部の延長線上に位置する、請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記コイルの前記端末部は、前記第1の端子面に熱圧着されている、請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記基体は、前記第1の面と直交する第2の面を有し、
    前記端子金具はL字形であって、前記第2の面上に位置する第2の端子部をさらに有し、
    前記第2の端子部は、第2の接着剤によって前記第2の面に接着固定されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコイル部品。
  6. 前記基体は、前記コイルが巻回される巻芯部と当該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部とを有するドラムコアであり、
    前記一対の鍔部の各々は、前記巻芯部の取り付け面である内側側面と、前記内側側面とは反対側に位置する外側側面と、前記外側側面と直交する底面とを有し、
    前記基体の前記第1の面は、前記鍔部の前記底面であり、
    前記基体の前記第2の面は、前記鍔部の前記外側側面である、請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記下段面は、前記上段面よりも前記鍔部の前記外側側面寄りに設けられている、請求項6に記載のコイル部品。
  8. 前記端子金具を複数備える、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコイル部品。
  9. 前記下段面に形成された凹部をさらに備え、
    前記凹部は、前記下段面のうち前記端子金具と重ならない領域に設けられている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコイル部品。
  10. 前記端子金具は、所定の方向に順に配列された少なくとも第1乃至第3の端子金具を含み、
    前記所定の方向における前記第1の端子金具と前記第2の端子金具との間の絶縁間隔は、前記所定の方向における前記第2の端子金具と前記第3の端子金具との絶縁間隔よりも広く、
    前記凹部は、前記下段面のうち前記第2の端子金具と前記第3の端子金具に挟まれた領域に設けられている、請求項9に記載のコイル部品。
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