JP2003197845A - リードフレーム及びこれを用いた半導体装置並びにその製造方法 - Google Patents

リードフレーム及びこれを用いた半導体装置並びにその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で実装した場合に素子搭載部が直
接実装基板と接触しにくいリードフレーム及びこれを用
いた半導体装置並びにその製造方法を提供する。 【解決手段】 素子搭載部13及びその周囲にその先端
が延設されている複数のリード部14を有するリードフ
レーム本体12と、素子搭載部13の上に載置されてい
る半導体チップ19と、半導体チップ19の電極パッド
部20と各リード部14を連結する接続導体21と、リ
ードフレーム本体12の素子搭載側、半導体チップ19
及び接続導体21を密閉する封止樹脂23とを有する半
導体装置26及びその製造方法並びにこれに使用するリ
ードフレームであって、各リード部14の底部に、その
中心位置がリード部14の中心位置より素子搭載部13
を中央にして外側に配置される1又は2枚以上のリード
片24を重ねて接合し、しかも、重ねた各リード片24
の接続端子面を封止樹脂23から露出させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続端子となるリ
ードの接続面が封止樹脂から露出している半導体装置及
びその製造方法並びにこの半導体装置に使用するリード
フレームに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、リードフレームを使用した樹脂封
止型の半導体装置において、小型化の要求を満たすため
に、樹脂封止体の側面にリードが突出せず、樹脂封止体
の底面にリードが露出する、SON(Small Ou
tline Non−leaded package)
やQFN(Quad Flat Non−leaded
package)と呼ばれるタイプの半導体装置が注目
されている。このようなタイプの半導体装置70を図6
に示すが、図に示すように、素子搭載部71及びその周
囲に配置された複数のリード部72を有するリードフレ
ーム73と、素子搭載部71上に配置された半導体チッ
プ74と、半導体チップ74の電極パッド部75とリー
ド部72の上側を連結するボンディングワイヤ76とこ
れらを密閉する封止樹脂77とを有している。そして、
半導体装置70の底部から露出する露出リード面78の
寸法は規格で半導体機器製造上の都合から決まってお
り、その寸法でリード部72の平面的形状を決めると、
半導体チップ74の電極パッド部75からリード部72
までの距離が大きくなって、ボンディングワイヤ76の
長さが長くなり、樹脂封止中に隣り合うボンディングワ
イヤ76が接触する等の不具合があるので、各リード部
72に段79を設け、その上側部分を素子搭載部71側
に延長している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
構造となった半導体装置及びその製造にあっては、未だ
解決すべき以下のような問題があった。 (1)接続端子となるリード部72の露出リード面78
と封止樹脂77の底面80が同一高さ面に形成されてい
るため、半導体装置70を実装基板に実装した場合、半
導体装置70自体が、実装基板のレジスト下に存在する
配線と接触してしまう恐れがある。 (2)このため、素子搭載部71の底面が露出する場
合、素子搭載部71の露出部分と実装基板のレジスト下
に存在する配線とが接触してしまう恐れがある。 (3)素子搭載部71が露出し、しかも実装基板の回路
に近いための熱影響もあって、素子搭載部71と封止樹
脂77との界面に剥離が生じたり、封止樹脂77からな
るパッケージに反りが生じたりする場合もある。 (4)リード部72の露出リード面78をリードピッチ
寸法の規格に適合させるためには、リード部72の先側
をハーフエッチングする必要があって手間であった。 本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、製造が容
易でかつ実装した場合に素子搭載部が直接実装基板と接
触しにくいリードフレーム及びこれを用いた半導体装置
並びにその製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係るリードフレームは、リードフレーム本体の各リ
ード部の底部に外部接続端子となるリード片を1又は2
枚以上重ねて接合している。ここで、リード部とリード
片との接合は、一般に銀ペースト等の導電性接着剤を介
して行ってもよいが、例えば、超音波接合、鑞付け、溶
接等であっても本発明は適用される(以下の発明におい
ても同じ)。第1の発明に係るリードフレームにおい
て、前記リードフレーム本体は中央に素子搭載部をその
周囲に前記リード部を有し、しかも、該リード部は前記
リード片より前記素子搭載部側に延設されているのが好
ましい。これによって、ボンディングワイヤ等の接続導
体の実質的長さを短くできる。また、第1の発明のリー
ドフレームには、リードフレーム本体にリード片を接合
した状態で製品とする場合の他、リード片を予め用意し
半導体装置製造の中間工程又は最終工程でリード部にリ
ード片を接合する場合であっても本発明は適用される。
【0005】また、第1の発明に係るリードフレームに
おいて、前記リードフレーム本体はその周囲に第1の枠
体部が設けられ、前記各リード片は該各リード片を前記
リードフレーム本体のリード部の接合位置に配置する第
2の枠体部が設けられているのが好ましい。そして、第
1の発明に係るリードフレームにおいて、前記第1の枠
体部と第2の枠体部は実質的に同一大きさであるのが好
ましい。これによって、第1の枠体部と第2の枠体部を
重ねることによって、リード片がリード部の所定位置に
重合することになる。
【0006】第2の発明に係る半導体装置は、素子搭載
部及び該素子搭載部の周囲にその先端が延設されている
複数のリード部を有するリードフレーム本体と、前記素
子搭載部の上に載置されている半導体チップと、前記半
導体チップの電極パッド部と前記各リード部を連結する
接続導体と、前記リードフレーム本体の素子搭載側、前
記半導体チップ及び前記接続導体を密閉する封止樹脂と
を有する半導体装置において、前記各リード部の底部
に、その中心位置が前記リード部の中心位置より前記素
子搭載部を中央にして外側に配置される1又は2枚以上
のリード片を重ねて接合し、しかも、重ねた前記各リー
ド片の接続端子面を前記封止樹脂から露出させている。
第2の発明に係る半導体装置において、前記端子接続面
は前記封止樹脂の底面より突出しているのが好ましい。
【0007】第3の発明に係る半導体装置の製造方法
は、第1の導電性板材を形状加工して、素子搭載部、該
素子搭載部にその先部が指向してリード部、これらを支
持する第1の枠体部を有するリードフレーム本体の製造
工程と、第2の導電性板材を形状加工して前記各リード
部の底部に接合するリード片とこのリード片を支持する
第2の枠体部とを有する補助フレームの製造工程と、前
記リードフレーム本体の素子搭載部に半導体チップを搭
載し、該半導体チップと前記リード部とを接続導体で連
結する機器組立工程と、前記リードフレーム本体に搭載
された前記半導体チップ、該半導体チップの各電極パッ
ド部と前記各リード部とを連結している接続導体、及び
前記リード部の底部を除く部分を密閉する樹脂封止工程
と、前記各リード部の底部に位置合わせして、1又は2
枚以上の前記各リード片を重ねて接合するリード片接合
工程とを有する。なお、ここで補助フレームの製造工程
は、リード片接合工程のときにリード片が準備されてい
ればよいので、その前であれば順番は問わない(以下の
発明においても同じ)。
【0008】第4の発明に係る半導体装置の製造方法
は、第1の導電性板材を形状加工して、素子搭載部、該
素子搭載部にその先部が指向してリード部、これらを支
持する第1の枠体部を有するリードフレーム本体の製造
工程と、第2の導電性板材を形状加工して前記各リード
部の底部に接合するリード片とこのリード片を支持する
第2の枠体部とを有する補助フレームの製造工程と、前
記リードフレーム本体の素子搭載部に半導体チップを搭
載し、該半導体チップと前記リード部とを接続導体で連
結する機器組立工程と、前記各リード部の底部に位置合
わせして、前記各リード片を重ねて接合するリード片接
合工程と、前記リードフレーム本体に搭載された前記半
導体チップ、該半導体チップの各電極パッド部と前記各
リード部とを連結している接続導体、及び前記リード部
の底部に接合された前記リード片の底部を除く部分を密
閉する樹脂封止工程と、前記各リード片の底部に、更に
別のリード片を重ねて接合するリード片重合工程とを有
する。
【0009】ここで、リード片接合工程で使用するリー
ド片と、リード片重合工程で使用する別のリード片は同
一形状、同一材質のものでもよいが、異なる形状及び/
又は異なる材質のものであってもよい。そして、第3、
第4の発明に係る半導体装置の製造方法において、前記
リード片の長さは前記リード部の長さより短く、しか
も、前記リード部に対して前記素子搭載部を中央にして
外側位置に設けられているのが好ましい。また、第3、
第4の発明に係る半導体装置の製造方法において、前記
各リード部に前記各リード片を接合する場合には、前記
第1の枠体部と前記第2の枠体部の位置を符合させて行
い、前記第1、第2の枠体部は前記リード部と前記リー
ド片との接合が完了した後に切除するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1(A)〜(E)は本発
明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法を示
す説明図、図2は同半導体装置の製造方法に使用するリ
ードフレームの平面図、図3はリードフレームのリード
部にリード片を接合する工程の説明図、図4(A)、
(B)はそれぞれ他の例に係るリード片の説明図、図5
(A)〜(F)は本発明の第2の実施の形態に係る半導
体装置の製造方法の説明図である。
【0011】図1(A)〜(E)、図2を参照しながら
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法
について説明し、併せてそのリードフレームの製造方法
についても説明する。図2、図3に示すように、例え
ば、厚みが0.1〜0.5程度の銅又は銅合金からなる
第1の導電性板材の一例である条材10を用意し、これ
にプレス加工又はエッチング加工によって、図2に示す
ようにリードフレーム本体群11を形状加工する。この
リードフレーム本体群11は条材10の長さ方向に複数
列(例えば3列)になって並んで形成されている。各リ
ードフレーム本体12は、中央に素子搭載部13を周囲
に複数のリード部14を有し、素子搭載部13を中央に
して各リード部14の先部は素子搭載部13に指向し、
また各リード部14の外側端部は四角形の枠体部(第1
の枠体部)15に連結されている。枠体部15は条材1
0の両側にあるリードフレーム本体12においては外側
フレーム16の一部に形成されている。外側フレーム1
6には所定間隔でパイロット孔17が形成されている。
中央の素子搭載部13はその角部に支持フレーム部18
が放射状に設けられ、各支持フレーム部18の外側端部
は枠体部15に連結されている(以上、リードフレーム
本体の製造工程)。
【0012】次に、図1(A)に示すこのようなリード
フレーム本体12を用意し、図1(B)に示すように、
素子搭載部13上に半導体チップ19を搭載する。な
お、図1においては外側の枠体部15は省略されて記載
されている。そして、半導体チップ19の各電極パッド
部20と対応するリード部14の内側端子部とを接続導
体の一例であるボンディングワイヤ21によって接合す
る。なお、リード部14の内側端子(ワイヤボンディン
グ部)には金めっき等の貴金属めっきが成されているの
が好ましい。この場合、リード部14の内側端子部は素
子搭載部13とは電気的に絶縁状態にあるが、ボンディ
ングワイヤ21の長さを短くするために、できるだけ近
接した位置まで素子搭載部13を中央にして内側に延設
されている(以上、機器組立工程)。この状態で、次に
図1(C)に示すように、リード部14及び素子搭載部
13の底部にカバーフィルム22を貼着する。このカバ
ーフィルム22は耐熱性を有する薄いシートからなっ
て、樹脂封止中に樹脂がリード部14の裏側に付着する
のを防止する。
【0013】この後、金型に入れてカバーフィルム22
から上側部分の樹脂封止を行い、半導体チップ19、ボ
ンディングワイヤ21及びリード部14の上表面を封止
樹脂23で密封し、図1(D)に示す半導体装置の中間
製品24aを製造する(以上、樹脂封止工程)。次に、
カバーフィルム22を中間製品24aの底部から剥離し
て、リード部14及び素子搭載部13の底部(底面)を
露出させ、図1(E)に示すように、リード部14の全
長より十分に短いリード片24を接合する。このリード
片24は図3に示すように、第2の導電性板材の一例で
あって銅又は銅合金からなる四角形の第2の枠体部25
の内側に連続して設けられている(補助フレームの製造
工程)。なお、第2の枠体部25と第1の枠体部15と
は同一大きさとなっており、第2の枠体部25を第1の
枠体部15に重ねた場合、リード片24が対応するリー
ド部14の底部に符合するようになっている。リード片
24は規格のリードピッチ寸法の長さ及び幅を有し、隣
り合う及び対向するリード片24の間隔もリードピッチ
寸法の規格に一致するようにしている。また、リード片
24の中心位置は、素子搭載部13を中央にしてリード
部14の中心位置より外側に配置されて、結局は、リー
ド部14の先端部が素子搭載部13を中央にして内側に
延設されている。このようにして重ねた各リード片24
の接続端子面が封止樹脂23から突出状態で露出してい
る。
【0014】リード片24とリード部14との接合は銀
ペースト等の導電性接着剤を用いて行うが、導電性接着
テープ等であっもよい(以上、リード片接合工程)。こ
の後、ダイシングプレード等の切断刃によって第1、第
2の枠体部15、25をリード部14及びリード片24
から分離して半導体装置26が完成する。この実施の形
態においては、リード片24を第2の枠体部25によっ
て位置決めしてしていたが、図4(A)に示すように、
各リード片27を絶縁性テープ28上に並べて配置し
て、リード部14に接合するようにすることも可能であ
り、更には、個別のリード片29を用意し、このリード
片29をリード部14の所定位置に貼着する場合も本発
明は適用される。あるいは、リード片をテープ状に連続
させてリード部14の上に接合するときに所定長さに切
断して貼着してもよい(以下の実施の形態においても同
様である)。
【0015】続いて、図5を参照しながら本発明の第2
の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について説明
するが、第1の実施の形態と同一の構成要素については
同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。図5
(A)のリードフレーム本体の製造工程、図5(B)の
機器組立工程及び補助フレームの製造工程は第1の実施
の形態と同じである。図5(C)の工程においてリード
部14の底部にリード片31を接合する。リード片31
の接合は前述のように銀ペースト等の導電性接着剤を用
いて行う。リード部14及びリード片31との接合位置
は第1の実施の形態と実質的に同じである。そして、リ
ード片31の底部に耐熱性を有するカバーフィルム32
を貼着する。このカバーフィルム32(22も同様)は
合成樹脂シートであってもよいし、金属シートであって
もよい(以上、リード片接合工程)。
【0016】この後、金型に入れてカバーフィルム32
から上側部分の樹脂封止を行い、封止樹脂33によっ
て、素子搭載部13を含む半導体チップ19、ボンディ
ングワイヤ21、及びリード部14、リード片31の底
部を除く部分を密封する(以上、樹脂封止工程)。次
に、図5(E)に示すように、カバーフィルム32を剥
がしてリード片31の底部を露出させ、図5(F)に示
すように、別のリード片34を各リード片31の下に重
合状態で導電性接着剤を用いて接合する。この場合、リ
ード片34とリード片31とは同一の材質及び形状であ
ってもよいが、異なる材質又は形状であってもよい。特
に、リード片34の厚みをリード片31やリードフレー
ム本体12の厚みより厚くすると、製造された半導体装
置35の底部36からより突出する外部接続端子を得る
ことができる。なお、リード片34の厚みはリード片3
1やリードフレーム本体12の厚みと同じあってもよい
し、薄くてもよい。なお、この実施の形態では、リード
片31とリード片34の平面的形状は同一で、上下のリ
ード片31、34は実質的に同じ位置に貼着している。
従って、規格の寸法及び位置になっているリード片34
は、中央の素子搭載部13から離れた位置にあるが、リ
ード片34に電気的に接合しているリード部14の内側
端部は素子搭載部13側に延設されている(以上、リー
ド片重合工程)。この後、周囲の枠体部を除去して個別
の半導体装置35に分離して製品が完成する。
【0017】前記第2の実施の形態においては、リード
片31やリード片34は機器組立工程の後にリード部1
4に接合されたが、予めリードフレーム本体12に接合
されていてもよい。更には、第1、第2の実施の形態に
おいて、リード片24、31は一枚のリード片によって
構成したが複数枚のリード片を積層してもよく、リード
片34においても同様で複数のリード片を積層したもの
でもよい。以上の実施の形態において、外部接続端子と
なるリード片の底部には貴金属めっきやはんだめっきを
行って、接合性及び濡性を向上してもよい。また、前記
実施の形態においては、複数の半導体装置を同時に製造
する方法について説明したが、当然のことながら単独の
半導体装置を個別に製造する場合にも本発明は適用され
る。
【0018】
【発明の効果】請求項1〜4記載のリードフレームにお
いて、外部への接続端子となるリード片をリード部の底
に接合しているので、従来のように面倒なハーフエッチ
ングをすることなく所定の位置にリード片が露出する半
導体装置を簡単に製造できる。そして、ハーフエッチン
グ等を行わないので、製造の手間が省略できる。特に、
請求項2記載のリードフレームにおいては、リード部は
リード片より素子搭載部側に延設されているので、接続
導体の長さが短くなり、隣り合う接続導体が接触する等
の問題が改善される。請求項3及び請求項4記載のリー
ドフレームにおいては、リードフレーム本体はその周囲
に第1の枠体部が設けられ、各リード片は各リード片を
リードフレーム本体のリード部の接合位置に配置する第
2の枠体部が設けられているので、第1、第2の枠体部
を重ねることによって、各リード片の位置合わせを行う
ことができる。
【0019】請求項5及び6記載の半導体装置において
は、リード片をリード部に重ねることによって、外部へ
接続端子となるリード片の底面(接続端子面)を露出さ
せているので、ハーフエッチング等を使用せず、半導体
装置が安価に製造でき、更にはよりファインな複雑半導
体装置を製造することができる。特に、請求項6記載の
半導体装置においては、接続端子面が封止樹脂の底面よ
り突出しているので、スタンド性を確保でき、実装基板
のレジスト下に存在する配線との接触を防止できる。
【0020】請求項7〜10記載の半導体装置の製造方
法においては、リード片が半導体装置(即ち、封止樹
脂)の底部から突出しているので、実装基板との干渉を
効果的に防止できる。そして、リードフレームをハーフ
エッチングすることなく、接続端子面を突出して露出さ
せているので、半導体装置を安価に製造できる。特に、
請求項8記載の半導体装置の製造方法においては、リー
ドフレームの素子搭載部も樹脂封止されているので、素
子搭載部から封止樹脂が剥離するのを防止でき、パッケ
ージの反りも合わせて防止できる。請求項9記載の半導
体装置の製造方法においては、半導体チップの電極パッ
ド部からリード部への配線がより短くなる。そして、請
求項10記載の半導体装置の製造方法においては、リー
ドフレーム本体及びリード片は第1、第2の枠体部を有
し、これらを位置合わせすることによって、リード片が
リード部の所定位置に配置されるようになっているの
で、製造が容易であり、安価な半導体装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(E)は本発明の第1の実施の形態に
係る半導体装置の製造方法を示す説明図である。
【図2】同半導体装置の製造方法に使用するリードフレ
ームの平面図である。
【図3】リードフレームのリード部にリード片を接合す
る工程の説明図である。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ他の例に係るリード
片の説明図である。
【図5】(A)〜(F)は本発明の第2の実施の形態に
係る半導体装置の製造方法の説明図である。
【図6】従来例に係る半導体装置の製造方法を示す説明
図である。
【符号の説明】
10:条材、11:リードフレーム本体群、12:リー
ドフレーム本体、13:素子搭載部、14:リード部、
15:第1の枠体部、16:外側フレーム、17:パイ
ロット孔、18:支持フレーム部、19:半導体チッ
プ、20:電極パッド部、21:ボンディングワイヤ、
22:カバーフィルム、23:封止樹脂、24:リード
片、24a:中間製品、25:第2の枠体部、26:半
導体装置、27:リード片、28:絶縁性テープ、2
9:リード片、31:リード片、32:カバーフィル
ム、33:封止樹脂、34:リード片、35:半導体装
置、36:底部
フロントページの続き (72)発明者 木本 啓介 福岡県北九州市八幡西区小嶺2丁目10−1 株式会社三井ハイテック内 (72)発明者 森田 武 福岡県北九州市八幡西区小嶺2丁目10−1 株式会社三井ハイテック内 Fターム(参考) 5F067 AA01 AA13 AA15 AB04 BA02 BC01 DA00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレーム本体の各リード部の底部
    に外部接続端子となるリード片を1又は2枚以上重ねて
    接合したことを特徴とするリードフレーム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリードフレームにおい
    て、前記リードフレーム本体は中央に素子搭載部をその
    周囲に前記リード部を有し、しかも、該リード部は前記
    リード片より前記素子搭載部側に延設されていることを
    特徴とするリードフレーム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のリードフレームに
    おいて、前記リードフレーム本体はその周囲に第1の枠
    体部が設けられ、前記各リード片は該各リード片を前記
    リードフレーム本体のリード部の接合位置に配置する第
    2の枠体部が設けられていることを特徴とするリードフ
    レーム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のリードフレームにおい
    て、前記第1の枠体部と第2の枠体部は実質的に同一大
    きさであることを特徴とするリードフレーム。
  5. 【請求項5】 素子搭載部及び該素子搭載部の周囲にそ
    の先端が延設されている複数のリード部を有するリード
    フレーム本体と、前記素子搭載部の上に載置されている
    半導体チップと、前記半導体チップの電極パッド部と前
    記各リード部を連結する接続導体と、前記リードフレー
    ム本体の素子搭載側、前記半導体チップ及び前記接続導
    体を密閉する封止樹脂とを有する半導体装置において、
    前記各リード部の底部に、その中心位置が前記リード部
    の中心位置より前記素子搭載部を中央にして外側に配置
    される1又は2枚以上のリード片を重ねて接合し、しか
    も、重ねた前記各リード片の接続端子面を前記封止樹脂
    から露出させたことを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体装置において、前
    記端子接続面は前記封止樹脂の底面より突出しているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 第1の導電性板材を形状加工して、素子
    搭載部、該素子搭載部にその先部が指向してリード部、
    これらを支持する第1の枠体部を有するリードフレーム
    本体の製造工程と、第2の導電性板材を形状加工して前
    記各リード部の底部に接合するリード片とこのリード片
    を支持する第2の枠体部とを有する補助フレームの製造
    工程と、前記リードフレーム本体の素子搭載部に半導体
    チップを搭載し、該半導体チップと前記リード部とを接
    続導体で連結する機器組立工程と、前記リードフレーム
    本体に搭載された前記半導体チップ、該半導体チップの
    各電極パッド部と前記各リード部とを連結している接続
    導体、及び前記リード部の底部を除く部分を密閉する樹
    脂封止工程と、前記各リード部の底部に位置合わせし
    て、1又は2枚以上の前記各リード片を重ねて接合する
    リード片接合工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 第1の導電性板材を形状加工して、素子
    搭載部、該素子搭載部にその先部が指向してリード部、
    これらを支持する第1の枠体部を有するリードフレーム
    本体の製造工程と、第2の導電性板材を形状加工して前
    記各リード部の底部に接合するリード片とこのリード片
    を支持する第2の枠体部とを有する補助フレームの製造
    工程と、前記リードフレーム本体の素子搭載部に半導体
    チップを搭載し、該半導体チップと前記リード部とを接
    続導体で連結する機器組立工程と、前記各リード部の底
    部に位置合わせして、前記各リード片を重ねて接合する
    リード片接合工程と、前記リードフレーム本体に搭載さ
    れた前記半導体チップ、該半導体チップの各電極パッド
    部と前記各リード部とを連結している接続導体、及び前
    記リード部の底部に接合された前記リード片の底部を除
    く部分を密閉する樹脂封止工程と、前記各リード片の底
    部に、更に別のリード片を重ねて接合するリード片重合
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の半導体装置の製造
    方法において、前記リード片の長さは前記リード部の長
    さより短く、しかも、前記リード部に対して前記素子搭
    載部を中央にして外側位置に設けられていることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、前記各リード部に前記
    各リード片を接合する場合には、前記第1の枠体部と前
    記第2の枠体部の位置を符合させて行い、前記第1、第
    2の枠体部は前記リード部と前記リード片との接合が完
    了した後に切除することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
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