JP5367948B2 - ジフラクトースジアンヒドリドiii結晶の製造方法 - Google Patents
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Description
DFA IIIの製造法としては、イヌリン及び/又はイヌリン含有植物抽出液にアースロバクター・ウレアフアシエンスに属する細菌またはその産生する酵素を作用させてDFA IIIの含有液を作成して、そのDFA III含有液を活性炭カラムに通液してDFA IIIを吸着させた後、エタノールで溶離してDFA IIIの多い画分を回収し、蒸発乾固するDFA IIIの製造方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、イヌリン及び/又はイヌリン含有植物抽出液を、固定化素材に固定化したイヌリンフラクトトランスフェラーゼを充填したカラムに通液して、DFA III含有液を産生し、その含有液を、イオン交換樹脂、活性炭等の精製工程を経て、DFA III含有シラップ又は蒸発乾固物を生成するDFA IIIの製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、イヌリンにイヌラーゼ IIを作用させることにより、高純度のDFA IIIを工業的に生産することが可能である旨が記載されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、これらの文献には、いずれも結晶化DFA IIIを得ることについては全く記載されておらず、ましてやDFA III結晶を効率的に工業生産することなど報告例はなく全く未知である。
そこで本発明者らは、DFA IIIを含有する溶液を清浄・濾過した後、これを濃縮し、粗結晶化して粗結晶シラップを分離し、得られた粗結晶を溶解し、これを清浄・濾過した後、濃縮し、結晶化して結晶シラップを分離して製品結晶を製造する方法を開発し、そして更に、効率化、工業化のために、上記において分離した粗結晶シラップ及び/又は結晶シラップを結晶化工程に再度戻してやり、循環系を構築して連続的にDFA IIIの結晶の製造を実施したところ、DFA IIIの結晶化率が時間の経過とともに低下していき、DFA III結晶の製造が困難になること、特にその工業生産は実質的にできなくなるという極めて重大な欠点にはじめて遭遇した。
本発明者らは、この新しく発見された重大な欠点を解決するためにDFA IIIの結晶化率低下の原因について各方面から徹底的に検討を行った。
DFA IIIを含有する溶液には、DFA III以外の物質が含まれている。それらは、チコリ等の植物からイヌリンを抽出する際、チコリ由来の物質であったり、砂糖から酵素合成でイヌリンを生成する際に合成される物質由来であったり、イヌリンからDFA IIIを酵素反応する際イヌリンの酵素分解物質等が考えられる。また、DFA III含有溶液が結晶DFA IIIを製造する過程で溶液の滞留が長くなり、また、溶液の濃縮過程で高温等の過酷な条件に長時間曝されるので、これらの条件で、DFA III含有溶液の組成が変質することにより新たな他の物質が生ずることも考えられる。以上のような種々の物質が、DFA IIIの結晶化に影響を与えることが考えられる。また、DFA IIIの精製・結晶化工程でDFA III含有液の循環があるため、上記で生成したDFA III以外の新たな物質が蓄積する。
DFA IIIの原料の1つとなるイヌリンは、グルコース一個にフラクトースが多数連なった多糖類であり、このイヌリンに分解転移酵素を作用させた場合、DFA IIIを主成分として生成し、その他の副産物質として、4糖類(G−F−F−F)や5糖類(G−F−F−F−F)のフラクトオリゴ糖を生成する。これらの4糖類、5糖類は、熱等に弱く、濃縮等の高温下での工程で変化して更に分子量の小さい糖や、最終的には有機酸等に分解する。そして結果的にDFA III含有液のpHが下がり、特に製造工程を循環系としたときでは、その分解がDFA III清浄・結晶化工程でさらに加速されることを突きとめた。
また、イヌリンからDFA IIIを生成する酵素反応工程は、60℃前後の比較的温和な温度条件下で行われるが、酵素反応初期のpHは中性域(6〜7)であるものの、反応終了時点のpHは4台まで低下することが分かった。したがって、酵素反応法によって得られるDFA III酵素合成液のpHは、通常5以下となっており、その後のDFA III結晶化に至る工程で、4糖類、5糖類が分解する原因の一つとなることが分った。
すなわち、DFA IIIの結晶化工程へと進むときには、DFA III以外の物質としては、糖類由来のものが多く、単糖であるグルコース、フラクトース、二糖類である蔗糖、3糖類、4糖類以上(フラクトオリゴ糖)の物質、有機酸等が混在することになる。また、DFA IIIは、前述した通り熱や酸分解を起こしづらい物質である。
これらのことに鑑み、本発明者等は、DFA III含有溶液中の種々の物質が、DFA III結晶を製造する際に影響する事項について、鋭意調査検討した。その結果、驚くべきことに、DFA IIIを含有する溶液のpH、加えて混在する糖類、特にフラクトースや蔗糖がDFA IIIの結晶化に特に影響することをはじめて見出した。
そこで、本発明者らは、本発明者らがはじめて見出した上記DFA IIIの結晶化に特に影響するファクターについて、各方面から鋭意研究を行った。
すなわち、本発明者等は、DFA III以外の上記物質に着目し、種々検討の結果、DFA III清浄・濃縮・結晶化工程に於けるDFA IIIを含有する総ての溶液のpH(ガラス電極法)が5以上、好ましくはpH5〜8、更に好ましくはpH6〜8に維持及び/又は調整することにより、DFA III結晶化の一連の工程で分解し易い物質の分解を抑制し、他の物質への変化を最小限に食い止めることが判った。また、(粗)結晶母液のpHが5以上、好ましくはpH6〜8でDFA IIIを結晶化することにより、結晶化率が低下せず維持上昇することを新たに見出した。
結晶化母液のpHによって、糖の結晶化率が変化することは、DFA IIIのみならず他の糖類でも知られておらず、全く新規の知見である。
DFA III製造における各工程液のpHを上記範囲で維持、調節する方法としては、可能な限り70℃以下で工程液を管理することが効果的であり、またアルカリ剤を添加して積極的にpH調節することが可能である。用いられるアルカリ剤としては、例として水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)や水酸化カリウム(苛性カリ)、炭酸ナトリウム(ソーダ灰)等がある。また、クロマトグラフィーにより、工程液中の有機酸等の酸性物質およびDFA III以外の糖類を同時に除去することで、工程液のDFA IIIの純度アップとpH低下防止を同時に達成することが可能である。
また、上記以外の方法として、酸性物質を含むDFA III含有液をアニオン交換樹脂に通液することで、酸性物質がイオン交換により吸着し、酸性物質を除去することが可能である。
また、DFA IIIを含有する結晶化母液中に含まれるフラクトース、蔗糖が特にDFA IIIの結晶化の阻害要因となることを新たに見出した。フラクトースの含有量が、結晶化母液の固形分当たり5%以下、好ましくは1%以下であることがDFA IIIの結晶化をするにあたり結晶化率を高めることが判明した。
更に、結晶化母液pH5〜7の時、結晶化終点温度の溶解度に対する過飽和度(本発明では過飽和度Sと称する)が4.4以上の条件では、いずれの純度のDFA III含有結晶化母液においても、マスキットの流動性が著しく低下し、分蜜作業が困難と判断された。一方、過飽和度Sが4.1以下の条件では、マスキットは適度に流動性があり、分蜜作業は支障なく実施可能であった。従って、結晶化母液pHが5以上であるDFA IIIの工業的な結晶製造条件は、結晶化終点温度を基準とする過飽和度Sが4.1以下であることが分かった。過飽和度Sが1.3未満では結晶化率が20%以下となることから、好ましくは、結晶化率の観点から過飽和度Sは1.3以上4.1以下、さらに好ましくは1.5以上4.1以下、またさらに好ましくは、2.3以上4.1以下が良いことが分かった。
なお、本発明で用いる「固形分濃度」とは、乾燥法により溶液中の水分を除去した後に残存する固形分の重量より算出される溶液中の固形分比率(w/w%)であり、実際の製造工程管理では、簡便法としてR−Bx(Refractometric Brix Degree)の値も代用できる。
本発明は、これらの有用新知見に基づき、更に研究、検討の結果、遂に完成されたものである。
以下、本発明について詳述する。
本発明は、DFA IIIを含有する液体を精製して、高純度のDFA III結晶を、結晶化率を低下させることなく、効率的に工業生産するものであって、その際、DFA IIIを含有する液体のpHの重要性にはじめて着目し、そして更に研究の結果、pH5以上とすることが必要であることをはじめてつきとめ、この有用新知見に基づき更に研究、検討を加え、遂に本発明の完成に至ったものである。
すなわち、本発明は、DFA IIIを含有する液体を精製してDFA III結晶を製造するに際して、DFA IIIを含有する液体のpHが5以上であること、を重要な特徴とするものである。
従来、DFA IIIについては、工業的結晶化は行われておらず、したがってpHの検討はもとよりpHについては全く着目されていなかったのであるが、DFA IIIの結晶化に及ぼすpHの影響は、本発明者らによるDFA IIIの工業的結晶化に係る研究の過程においてはじめて着目されたものであって、全く新規な知見である。換言すれば、本発明は、DFA III結晶化に係る工業的研究においてはじめて問題点がクローズアップされたものであって、技術課題自体が新規であるということができ、してみれば、当然にその解決手段も新規である。
すなわち、本発明は、次のものを包含するものである。
1.ジフラクトース ジアンヒドリドIII(DFA III)を含有する溶液のpHが5以上であることを特徴とする、ジフラクトース ジアンヒドリドIII(DFA III)結晶の製造方法。
2.DFA IIIを含有する溶液のpHをアルカリ剤の添加法、クロマトグラフィー法、アニオン交換樹脂法の少なくともひとつで調整・維持すること、を特徴とする上記第1項記載のDFA III結晶の製造方法。
3.DFA IIIを含有する溶液が、イヌリンにフラクトシルトランスフェラーゼを作用させ、得られた液を清浄・濾過した溶液であることを特徴とする、上記第1及び2項記載のDFA III結晶の製造方法。
4.イヌリンのフラクトース重合度が10から60であってポリサッカライドの固形分純度が70%以上であることを特徴とする、上記第3項記載のDFA III結晶の製造方法。
5.DFA III粗液から粗結晶化を経て製品結晶化に至る、DFA IIIを含有する溶液を清浄・濾過した後、濃縮して結晶化するまでの工程(精製・結晶化工程)において、少なくともひとつのDFA IIIを含有する溶液のpHが5以上であること、を特徴とする上記第1〜4項のいずれか1項に記載のDFA III結晶の製造方法。
6.精製・結晶化工程を循環系で行うこと、を特徴とする上記第5項に記載のDFA III結晶の製造方法。
7.結晶化母液又は粗結晶化母液の冷却結晶化における終点温度での溶解度に対する過飽和度が1.3〜4.1であることを特徴とする、上記第1〜6項のいずれか1項に記載のDFA III結晶の製造方法。
8.DFA III含有の結晶化母液又は粗結晶化母液のフラクトース含量が固形分重量当たり5%以下であること、を特徴とするDFA III結晶の製造方法。
9.フラクトース含量が固形分重量当たり5%以下にする方法として、フラクトオリゴ糖及び/又はフラクトースをクロマトグラフィー法、イースト処理法のいずれかひとつ以上を用いて除去すること、を特徴とする上記第8項記載のDFA III結晶の製造方法。
10.上記第1〜9項のいずれか1項に記載の方法で製造されたDFA IIIの結晶。
本発明は、DFA IIIを含有する溶液を精製して高純度のDFA III結晶を効率的に工業生産するものであって、特にその際、DFA IIIを含有する溶液について、少なくともひとつ、好ましくはすべての該溶液のpHが5以上であること、を重要な特徴のひとつとするものである。
本発明を実施するには、DFA III結晶の製造工程(その1例を図1に示す)において、DFA IIIを含有する溶液の少なくともひとつあるいはすべての溶液について、pHが5以上となるようにして結晶化を実施すればよい。
DFA III結晶の製造法について、その1例を図示した図1を参照しながら以下に説明する。
DFA IIIを含有する溶液の原料としては、イヌリン又はイヌリン含有液にフラクトシルトランスフェラーゼを作用させて得たDFA III合成液のほか、DFA III化学合成液がすべて包含される。
原料の1つであるイヌリンは、グルコース1個にフラクトースが多数連なったフラクトース重合体である。このイヌリンを原料として、DFA IIIを生成する酵素、広義でフラクトシルトランスフェラーゼ、好ましくはイヌリンフラクトトランスフェラーゼ(IFT)を作用させる。
IFT生成微生物としては、次のものが例示される。
その非限定例を以下に示す;Arthrobacter sp.;Arthrobacter ureafaciens IFO 12140;Arthrobacter globiformis IFO 12137;Arthrobacter pascens IFO 12139;Bacillussp.;Kluyveromyces marxianus var.marxianus:Streptomyces sp.;Enterobacter sp.
これら微生物由来の酵素を使用する場合、分離精製した酵素のほか、粗精製酵素、微生物培養物、同処理物(培養上清、分離菌体、菌体破砕物等)も使用可能である。なお、DFA III結晶を食品用途に使用する場合には、酵素としてフラクトシルトランスフェラーゼ、特にIFTを使用するのが好適であって、上記微生物由来の酵素のほか、今回、独立行政法人 産業技術総合研究所 特許生物寄託センターにFERM BP−8296として国際寄託されたアースロバクター エスピー AHU 1753(Arthrobacter sp.AHU 1753)株は、IFT生産能にすぐれているので、本菌株の酵素は好適に使用可能である。
例えば、上記したアースロバクター エスピーAHU 1753株(FERM BP−8296)由来のイヌリンフラクトトランスフェラーゼ(デポリメライジング)(IFT)の粗酵素、精製酵素、酵素含有物等を酵素5000units/kgイヌリンで、60℃で24時間攪拌しながら作用させて、加水・転移させて、DFA IIIを含有する酵素反応溶液を生成する。酵素を失活させて、DFA III合成液を得る。また、化学合成によってDFA III化学合成液を得ることもできる。
このようにして得たDFA III酵素合成又は化学合成液は、それ単独かあるいはそれにDFA IIIを含有する他の溶液等を混合してDFA III粗液とする。DFA III粗液は、次に清浄濾過する。清浄濾過は、DFA III粗液の活性炭処理及び固液分離処理を指すものである。活性炭処理は、DFA III粗液に粉末活性炭を少量添加して、必要あれば加熱及び/又は攪拌して、DFA III以外の不純物を活性炭に吸着せしめる処理である。
粉末活性炭としては、平均粒径が15〜50ミクロン、好ましくは25〜45ミクロン、更に好ましくは約35ミクロン;最大粒径が200ミクロン以下、好ましくは170ミクロン以下、更に好ましくは150ミクロン以下、例えば147ミクロン以下のものが使用される。その添加量は、固形分に対して、5%以下、好ましくは0.1〜3%、更に好ましくは0.5〜1.5%とするのが良く、DFA III粗液の組成に応じて適宜規定する。
固液分離処理としては、ハイフロスーパーセル(和光純薬製)やケイソウ士濾過等の濾過助剤を使用する濾過(例えば、セラミック濾過機による濾過:日本ポール(株)製PR−12型が使用可能)、メンブランフィルター(MF)濾過、連続遠心分離法、分子篩法、逆浸透膜法、場合によっては限外濾過(UF)膜の少くともひとつが適宜利用される。固液分離は、常圧、加圧、又は減圧の少くともいずれかで実施される。
具体的には、例えば、IFT酵素失活液に固形分当たり1%の割合で太閤活性炭S(二村化学工業製:平均粒径約35ミクロン、147ミクロン以下)を添加し60℃、10分間攪拌する。この完了液を珪藻土(昭和化学工業製ラジオライト700)濾過を行う。すなわちセラミック製の筒(日本ポール(株)製PR−12型セラミックチューブ)の外面に上記珪藻土をプレコートしておき、筒外に活性炭含有反応液を加圧通過させて、加圧濾過し、筒内から濾液を回収する。
DFA III含有液(粗液)の清浄濾過処理によって得た濾液は、常法によって濃縮する。例えば、砂糖等の製造で用いられるカランドリア型濃縮効用缶により濃縮(例えば、60〜80℃、120mmHg以下)し、濃縮液を得る。濃縮液は、固形分濃度60〜85%、例えば77%程度に濃縮すればよい。
本発明においては、上記したDFA III酵素合成液又は化学合成液から得たDFA III粗液は清浄・濾過さらに濃縮までの工程の間で、pHを5以上に保持することが好ましい。例えば、水酸化ナトリウムを添加して、pH5以上に調整すればよい。
上記で得た濃縮液である母液、つまり粗結晶化母液(約60℃)を結晶機に移し、DFA IIIの結晶を冷却又は煎糖方式で生成させ粗結晶を得る。この場合、DFA III結晶を乳鉢等で粉砕したものをアルコール等に分散させたシード(種結晶)を適当量、適切なタイミングで母液に添加して育晶する。シード法には、フルシーディング法とショックシーディング法がある。フルシーディング法では、結晶化母液中又は粗結晶化母液中DFA III量に対してシード量が1%以上にすることで、DFA III結晶の粒度分布を小さい方へシフトすることができる。また、冷却結晶化方法では、前記両用法のシード温度が低い程、DFA III結晶粒度は、小さくなる。冷却結晶時の温度勾配は、最初は小さく、その後は大きくする方が結晶粒度のバラツキが少ない。結晶機は、循環方式及び/又は撹拌方式が付加されたものを用いるのが好ましい。
結晶を析出した粗結晶化母液は分離機(3000rpm、1200G)でDFA III粗結晶と粗結晶シラップに分離する。
DFA III粗結晶は、お湯で再溶解してDFA III精製液とし、清浄、濾過工程を経て、濃縮し、粗結晶と同様の方法で結晶化して、製品結晶を得る。得られた結晶は、無臭であり、中性域にある無色透明の八面体結晶であり、融点:163.7℃、旋光度〔α〕D:134.5であった。
本発明のように、各工程液のpHを5以上に維持、調節した場合では、上記フローにおいて分離された粗結晶シラップ及び/又は結晶シラップを、所望に応じて結晶製造系に戻してやり、循環系とすることで、さらにDFA IIIの回収率の向上を達成することが可能となる。一方、各工程液のpHの維持、調節を行わず循環系とすると、工程液中に単糖(特にフラクトース)や蔗糖といったDFA III結晶化阻害物質が著しく増加・蓄積し、また結晶化母液のpHが著しく低下するため、DFA結晶化工程で結晶化率の低下、さらに最悪の場合、結晶化不能といった状況に陥る。
本発明では、各工程液のpHを5以上に維持、調節することにより、DFA III結晶化阻害要因である単糖や蔗糖、あるいは酸性物質(有機酸など)の生成を抑制できることを見いだした。さらに、アルカリ性剤を添加する方法に加えて、上記阻害物質を含む工程液を、クロマトグラフィー(以下、クロマトということもある)分離法やイースト処理をすることで、上記阻害物質を除去し、DFA IIIを精製して結晶化することも可能である。すなわち、DFA III精製結晶化の全工程(図1)で生成する各種生成物をクロマト処理原液(固形分濃度 40〜75%)として、これをクロマト処理し、DFA IIIを含有する溶液を精製して結晶化することが可能である。そのクロマト処理による精製フローの一例を図2に示す。
クロマト処理原液(固形分濃度 40〜75%)は、クロマト処理して、DFA III画分を分離する。既述した再溶解液(DFA III液)と同様の精製度を有するDFA IIIリッチ画分は、DFA III精製液として、これを清浄濾過、濃縮、結晶化することにより製品結晶を製造することができ(ルートA)、あるいは、これをそのまま結晶化することもできる(ルートB)。また、DFA IIIリッチ画分とは異なりDFA III含量が低いDFA III非リッチ画分については、製造フロー(図1に示すようなDFA III含有液からDFA III製品に至る全精製工程)の適宜個所に戻してやればよい(ルートC)。さらに、フラクトオリゴ糖、フラクトースなどの単糖、および酸性物質などを含み、ごく少量しかDFA IIIを含まない非DFA III画分は、飼料用原料として使用するか、又は廃棄する。
クロマト分離法としては、その分離は固定床方式(ワンパス方式)、連続方式(疑似移動床方式)、半連続方式(固定床方式と連続方式の組み合わせ)が適用できる。その装置の充填イオン交換樹脂としては、クロマト用のNa形、K形、Ca形等の強酸性イオン交換樹脂が使用される。その樹脂は均一粒径のスチレンジビニルベンゼン系樹脂等が用いられている。イオン交換樹脂のメーカーから種々のクロマト用樹脂が販売されているが、糖液に適用できるものであればいずれも使用できる。クロマト処理は結晶母液のDFA III純度が低い場合、その純度を上げるのにも適宜使用される。
イースト処理は、DFA III含有液とイーストを接触させればよく、両者を混合し、必要あれば攪拌してインキュベートしてもよいし、通気しながら培養してもよい。イーストとしては、パン酵母、清酒酵母、ビール酵母、ブドウ酒酵母その他各種の酵母が適宜使用可能であって、ドライイースト、圧搾酵母その他各種の市販品も充分に使用可能である。イーストによって、フラクトオリゴ糖、ショ糖、単糖類が分解されたり菌体内に取り込まれるので、イースト処理は、主にフラクトオリゴ糖、ショ糖及び/又は単糖類を系外に除去するのに有用である。
本発明は、更に、DFA III純度が60%未満のDFA III含有液(結晶化母液)についても、工業的に結晶させることができる。
本発明においては、DFA III純度が60%未満のDFA III含有液の精製度を高めるため、DFA III含有液を、イースト処理、清浄濾過処理又はクロマトグラフィー処理の少なくとも一つで処理することによりDFA含有液のDFA III純度を大幅に上昇させることができる。
本発明における主要な用語について、図1に示したDFA III結晶の製造フローを参照しながら、以下に定義する。
(イヌリン)
イヌリンとは、植物由来もしくは酵素合成物由来のイヌリン及びイヌリン含有液のことをいい、例えば、キクイモ、ゴボウ、チコリ等の植物抽出液、及び蔗糖にイヌリン合成酵素を作用させた合成イヌリンを含む液、又はそれらの液を、清浄・濾過した液を指し、更に各液を乾固もしくは結晶化させたイヌリン含有粉末を指す。
DFA IIIを含有する溶液の原料の1つとなるイヌリンは、フラクトース重合度が10から60であってポリサッカライドの固形分当たりの純度が70%以上、好ましくは80%以上のものを使用することにより、DFA IIIが効率的に生成する。そして、そのDFA III含有液を使用し、DFA III結晶を製造すると効率的に製造ができる。
(DFA III酵素合成又は化学合成液)
DFA III酵素合成又は化学合成液とは、上記イヌリンに酵素を反応させてDFA IIIを含有する溶液を生成し必要に応じて酵素を失活させた溶液又はDFA IIIの化学合成液をいう。
(DFA III粗液)
DFA III粗液とは、上記DFA III酵素合成又は化学合成液それ自体、結晶化工程(粗結晶化、結晶化)で結晶化した母液を固液分離した粗結晶シラップ、結晶シラップ、クロマト分離処理液DFA III画分の少なくとも1つ以上からなる液をいうが、DFA III酵素合成又は化学合成液に粗結晶シラップ、結晶シラップ、クロマト分離処理液、クロマト分離で得られたDFA III画分の少なくともひとつを混合してなる液も指すものである。
(粗結晶化母液)
粗結晶化母液とは、上記DFA III粗液を必要があれば活性炭、イオン交換樹脂、クロマトグラフィー、イースト等の清浄処理を行い、その後濾過等の固液分離(即ち、清浄・濾過)により希薄液を得る。この希薄液あるいは上記DFA III粗液を効用缶等の濃縮装置で適宜濃度に濃縮したものをいう。
(DFA III精製液)
DFA III精製液とは、粗結晶化で得た粗結晶を適切な濃度に水(湯)で溶解した溶解液もしくはクロマト分離で得られたDFA III画分の少なくとも1つからなる溶液のことをいう。
(結晶化母液)
結晶化母液とは、上記DFA III精製液を必要があれば活性炭、イオン交換樹脂、イースト等の清浄処理を行い、その後濾過等の固液分離(即ち、清浄・濾過)により希薄液を得る。この希薄液、あるいは上記DFA III精製液、結晶シラップ、DFA III画分の少なくとも1つを効用缶等の濃縮装置で適宜濃度に濃縮したものをいう。
このように、DFA IIIを含有する粗結晶化母液、結晶化母液とは、DFA IIIの結晶化のために、冷却方式及び/又は蒸発方式等の結晶機等に専ら供給されるDFA IIIを含有する溶液である。
(DFA IIIの精製・結晶化工程)
DFA IIIの精製・結晶化工程とは、DFA III粗液から粗結晶化を経て製品結晶化に至る、すべてのDFA IIIを含有する溶液を清浄・濾過の後、濃縮して結晶化するまでの工程をいう。
(DFA IIIを含有する溶液)
DFA IIIを含有する溶液とは、DFA III結晶製造フローにおいて生成し、DFA IIIを含有する溶液のすべてをいい、例えば、DFA III粗液、粗結晶化母液、結晶化母液、粗結晶シラップ、結晶シラップ、DFA III精製液、クロマト分離処理液、クロマト分離で得られたDFA III画分(DFA IIIクロマト画分)の少なくともひとつを包含するものである。
本発明を実施するには、DFA IIIを含有する溶液のpHを5以上としなければならない。DFA IIIの結晶化を行っていくと、pHが低下して結晶化率が低下することを本発明者らがはじめて見出したものである。pHは5以上であればよいが、好適域は5〜8、更に好ましくは6〜8である。これ以上高いpHももちろん可能であるが、pHの調整に使用する苛性ソーダ、苛性カリといったアルカリの量が多くなり、無駄となってコストも高くなるし、作業安全性の面でも問題がでてくる。
DFA IIIを含有する溶液としては、上記に定義したものの少なくともひとつ、好適にはそのすべてについて、pHが5以上であることが必要である。また、DFA IIIの精製・結晶化工程を包含するDFA III結晶の製造工程における移送パイプ内におけるpHも5以上であると更に好適である。
以上述べたように、本発明においては、DFA III結晶化率を高めるには、DFA IIIを含有する溶液のpHが5以上であることが必須であるが、更に研究の結果、全く予期せざることに、蔗糖及びフラクトースの存在がDFA IIIの結晶化率を低下させることをはじめて見出し、結晶化母液のフラクトースが固形分当たり5%以下、好ましくは1%以下含有することにより、DFA IIIの結晶化率が高まることを見出した。そして、更に、このような糖の抑制もpHを5以上にすることで達成されることもはじめて確認した。DFA IIIを含有する液のpHが5以上であり、かつ、粗結晶化母液、結晶化母液のフラクトースの固形分当りの含量が5%以下の条件を同時に満す場合に、最大のDFA III結晶化が相乗的に高まることが判明する。
以下、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
尚、本試験で使用するDFA IIIを含有する液の糖類の値は、高速液体クロマトグラフィーによる組成分析値を使用したものである。
(1)酵素反応工程
1日処理量として市販イヌリン(オラフテイー社、商品名ラフィテリンHP)100kgの溶解液にArthrobacter sp.AHU1753株培養酵素液(酵素力価約50万U)を添加し、60℃12時間反応させ、DFA III酵素合成液を得た。
(2)脱色、清浄工程
DFA III酵素合成液に脱色処理として固形分あたり0.5%の活性炭(二村化学、商品名 太閤活性炭KW50)を添加し、80℃で30分インキュベートした後、珪藻土濾過した。
(3)粗結晶化工程
DFA III酵素合成液の脱色液を固形分濃度76%に濃縮したものを粗結晶化母液として、それに50℃で種結晶(シード)を添加し、12時間かけて10℃まで冷却しDFA III粗結晶を生成させた。この粗結晶母液(粗結晶マスキットともいう)を遠心分離し、粗結晶と粗結晶シラップに分離した。
(4)精製結晶化工程
粗結晶を再溶解し、固形分濃度75%まで濃縮したものを結晶化母液として、それに50℃で種結晶を添加し、12時間かけて10℃まで冷却し結晶を生成させた。この結晶マスキットを遠心分離し、結晶と結晶シラップに分離した。
(5)循環工程
DFA III回収率を高めるために、粗結晶シラップの5割を酵素反応終了液に混合し、残りは飼料用原料に供した。また結晶シラップの5割は、粗結晶化工程の濃縮缶に戻し、残りの5割は結晶化工程の濃縮缶に戻した。
(6)結晶化率の算出
本実施例の粗結晶及び結晶の結晶化率の算出は、下記の式によった。
結晶化率(%)=(P/Q)×100
式中、各記号は以下のことを表す。
P:M−N
Q:(100−N)M/100
M:(粗)結晶化母液のDFA III純度
N:(粗)結晶シラップのDFA III純度
(7)製造試験
上記(1)〜(5)の工程に従い製造作業を行い、試験開始4日目より粗結晶化工程を、試験7日目より結晶化工程を開始した。粗結晶化工程の概要(母液組成および結晶化率)を図3に示した。粗結晶化率は試験10日目より低下しはじめ、13日目には30%以下となったため、粗結晶シラップの戻しを5割から3割に減じた。しかしながら、結晶化率はその後も低下し続け、17日目には10%を下回るようになった。粗結晶化母液のDFA III純度は、試験期間中80%弱で推移し、大きな変動はなかった。一方、不純物組成は、試験の経過とともにフラクトオリゴ糖が減少し、その分解物と思われるフラクトースが増加していた。また粗結晶化母液のpHは、開始時の5.1から徐々に低下し、4前後まで低下していた。次に精製結晶工程の概要を図4に示した。期間中の糖組成に大きな変化は認められなかったが、結晶化率は試験期間中、漸減した。また結晶化母液のpHも開始時4.8であったが、4前後まで徐々に低下していった。
粗結晶化工程、結晶化工程の概要を図5、6に示した。苛性ソーダの添加により各結晶化母液のpHは、各々5.1〜5.6、5.4〜5.7の範囲で推移し、フラクトオリゴ糖の分解も抑制されていた。また各結晶化率も高水準で維持することができた。
そこで、本発明者らは、pH(3〜7)と熱(70、80℃)によって、実施例1で調製した酵素反応終了液の糖組成がどのように変化するか、テーブル試験を実施した。その結果、70℃、pH5以上の条件下では、24時間経過迄含有糖類の組成変化はほとんど認められなかったが、pH4にすると8時間経過時点で4糖類以上の糖類の分解とフラクトースの増加が見られ、pH3でさらにその傾向が強まった。また、70℃で観察された各pH条件における上記の糖組成の変化は、80℃にするとさらに加速された。80℃では、pH5以上の条件でも、12時間経過迄は70℃と同様にほとんど変化がなかったが、24時間経過時点では、4糖類以上の糖類の分解とフラクトースの増加傾向が見られた。
さらに、本発明者らは、実施例1でpH4にまで低下した粗結晶化母液の酸性物質を調べたところ、有機酸(乳酸や酢酸、蟻酸等)が30〜40mg/100g試料の濃度で含有していることが分かった。さらにテーブル試験で、フラクトース水溶液を80℃環境下で長時間放置すると、徐々に有機酸が増加し、pHが低下することが分かった。
そこで実施例1〜3の分析値の結果から、変動の大きかったフラクトオリゴ糖、有機酸、フラクトース、蔗糖、pHが結晶化率にどのように影響するか、さらに実施例4〜7にてテーブル試験を行った。なお、実施例4〜7で使用する結晶化率の算出は下記の式によった。
結晶化率(%)=A/B×100
式中の各記号は以下のことを表す。
A:結晶化によって得られたDFA III結晶重量(g)
B:結晶化母液中のDFA III含量(g)
固形分濃度71%に調製したDFA III溶液300gに固形分濃度71%のスクロース溶液又は固形分濃度71%のフラクトース溶液をそれぞれ3g、15g、30g(固形分当たりのスクロース(フラクトース)量として、1.0、4.8、9.1%)添加し、無添加のものと併せて結晶化を行った。尚、この時の育晶温度は10℃までとした。また、スクロース(フラクトース)溶液を30g添加した試験では50℃でシード時にシードした結晶が溶解したため、45℃で再びシードを行なった。その試験結果を図7に示した。結晶化に用いる母液の固形分濃度及びDFA IIIの量を統一し、スクロース、フラクトースの添加量を増加させて生成する結晶の量を測定した結果、両者とも添加量の増加に伴いDFA IIIの結晶生成量は減少した。
(1)母液の固形分濃度及びDFA IIIの量を統一して試験を行なった結果、スクロース、フラクトースの添加量の増加に伴いDFA IIIの結晶生成量は減少したが、この結果は単にDFA IIIの純度が低下したため起こったこととも考えられたため、次に混在する不純物の違いが結晶生成に与える影響について試験を行なった。
固形分濃度71%に調製したDFA III溶液300gに固形分濃度71%のフラクトオリゴ糖(明治製菓製メイオリゴP:4糖類、3糖類、2糖類、フラクトース含量がそれぞれ固形分当たり65.2%、32.8%、1.2%、0.8%の混合物)溶液、スクロース溶液、フラクトース溶液をそれぞれ30g(固形分あたり9.1%)添加し、無添加のものと併せて結晶化を行った。尚この時の育晶温度は10℃までとし、シード温度は45℃とした。その試験結果を図8に示した。
図8より、不純物としてフラクトオリゴ糖のみが存在する場合に比べ、フラクトオリゴ糖をスクロース、フラクトースに置き換えた場合は生成するDFA III結晶の量が少なく、同じDFA III純度でもフラクトオリゴ糖が分解してスクロース、フラクトースが生成するとDFA IIIの結晶化が抑制されるという結果が確認された。
(2)DFA III溶液に混在する不純物組成が結晶生成に与える影響
次に、スクロース、フラクトースが単独で存在する場合と両者が混在する場合の影響について調査を行なった。
固形分濃度71%に調製したDFA III溶液300gに固形分濃度71%のスクロース溶液、フラクトース溶液をそれぞれ30g(固形分あたり9.1%)添加したもの及びスクロース溶液15gとフラクトース溶液15g(スクロースとフラクトースの合計で固形分当たり9.1%)を同時に添加したものを無添加のものと併せて結晶化を行った。尚、この時の育晶温度は10℃までとし、シード温度は45℃とした。その試験結果を図9に示した。
図9より、DFA III純度は同じでも、スクロースとフラクトースを半量ずつ添加したときより、単独で添加した時の方が阻害の度合いが高いという結果となった。そのため、DFA IIIの結晶化は不純物として存在するスクロース、フラクトースの内、どちらか含量が多い方に影響されると考えられた。但し、実際の製造現場では生成するスクロースの量がフラクトースの量を上回ることはないため、結晶生成量はフラクトースの量に影響されると思われる。
以上より、不純物としてフラクトオリゴ糖のみが存在する場合に比べ、スクロース、フラクトースが存在する場合は生成するDFA III結晶の量が少なく、その度合いは存在するスクロース、フラクトースの内、どちらか含量が多い方に影響されると考えられた。しかし、同じ不純物純度でもDFA III溶液にスクロース、フラクトースを固形物で添加したときは結晶の生成量が無添加のものよりも多いことから、スクロース、フラクトースが存在しても、その分、母液の濃度を上げると、両者が存在しない時並に結晶の回収ができると考えられた。
(3)DFA III溶液に混在する不純物組成が結晶生成に与える影響
次に、工程汁分析でその存在が確認された有機酸の影響について調査を行なった。工程汁中に存在の確認された有機酸は、乳酸、酢酸、蟻酸、その他(複数の未知ピーク)であったが、ここではフラクトースの熱分解で生成する酢酸、蟻酸について試験を行なった。工程汁の分析結果よりDFA III粗液の清浄・濾過した液の濃縮液中に検出された各有機酸含量は30〜40mg/100gサンプル程度であるため、有機酸塩の添加量はそれぞれ0〜100mg/100g DFA III溶液とした。
固形分濃度71%に調製したDFA III溶液300gに酢酸ナトリウムと蟻酸ナトリウムの溶液をそれぞれの含量が10mg+10mg、50mg+50mg、100mg+100mg/100g DFA III溶液となるように添加し、無添加のものも含め濃度が同じとなるように純水で固形分濃度を調整後(最終固形分濃度70.3%)、結晶化を行った。尚、この時の育晶温度は10℃までとし、シード温度は50℃とした。その試験結果を図10に示した。
図10より、結晶生成量に多少の変動はあるものの、有機酸塩はDFA IIIの結晶化を阻害していないと考えられた。但しこの時、無添加のものと酢酸ナトリウムと蟻酸ナトリウムをそれぞれ10mg/100gとなるように添加したものでは固形分濃度が70.3%とこれまでの試験より多少薄かったせいもあり、シード直後の結晶生成が遅かったのに比べ、それぞれを50mg/100gとなるように添加したものと100mg/100gになるように添加したものではシード直後の結晶生成が速いという現象が見られた。この差は何に起因するのか考察したところ、試験に用いた酢酸ナトリウムと蟻酸ナトリウム混液のpHが8.6と高く、そのため、後者ではそれを添加後の母液のpHが7前後になっていたということが原因ではないかと考えられた。そこで、製造工程で有機酸が生成し、工程汁のpHが変わるとDFA IIIの結晶生成に何らかの影響を与えるのではないかと考えた。
(1)結晶化に用いる母液のpHがDFA IIIの結晶生成に与える影響を確認するため、有機酸塩(酢酸ナトリウムと蟻酸ナトリウム)が存在する状態でpHを変動させた時の結晶生成量の変化を調査した。
固形分濃度73%に調製したDFA III溶液300gに酢酸ナトリウムと蟻酸ナトリウムの溶液を100mg+100mg/100g DFA III溶液となるように添加し、5N塩酸でpHをそれぞれ7、5、4、3に調整後、純水で固形分濃度を71%に調製し、結晶化を行った。尚、この時の育晶温度は25℃までとし、シード温度は50℃とした。その試験結果を図11に示した。
図11より、生成する結晶量はpHにより影響を受け、pH7が一番結晶の生成量が多く、pH4で極小値となり、pH3とpH5が同程度の結晶生成量であるという結果が得られた。
(2)次に、この現象がpHのみに依存するもので、有機酸塩の存在なしでも起こるものかを検証するため、DFA III溶液を塩酸と苛性ソーダでpH調製し、生成する結晶の量が変化するか試験を行なった。固形分濃度を71.5%に調製したDFA III溶液300gを1N塩酸及び1N苛性ソーダでpH7、5、4、3に調製後純水を加えて固形分濃度を71%に調製し、結晶化を行った。尚、この時の育晶温度は25℃までとし、シード温度は50℃とした。その試験結果を図12に示した。
試験結果は有機酸塩の存在時と多少異なり、pH5での結晶生成量が少ないが、pH7が一番結晶の生成量が多く、pH4に極小値があることは同じであった。更にこの結果が無機塩の濃度の違いによるものではないことを確認するため、1%の食塩存在下で同様にpH調整をし、結晶化を行ったが、結果は有機酸塩の存在下でpH調整をして結晶化したときと同じ傾向であった。このことから、塩類の存在によりpH5での結晶化阻害作用は緩和されると考えられた。
(3)そこで、実工程の粗結晶母液を用い、以上のことを検証した。
採取した粗結晶母液(DFA III固形分純度75.9%)に析出していた結晶を完全に溶解後、固形分濃度76%程度まで濃縮し、5N塩酸又は5N苛性ソーダを用いてPHを7、5、4、3に調製後、純水を加えて固形分濃度を75(又は73)%に調製し、結晶化を行った。尚、この時の育晶温度は固形分濃度を75%とした時は25℃まで、固形分濃度を73%とした時は10℃までとし、シード温度は50℃(固形分濃度75%)又は45℃(固形分濃度73%)とした。その試験結果を図13に示した。いずれの固形分濃度においても、pH4でDFA III結晶化率が最も低下することが分かった。
DFA III結晶化阻害要因であるpH変化に対して、DFA III結晶化母液の最適な濃縮度を決定するための検討を行った。
これに先立ち、図14に示すように、各温度におけるDFA IIIの溶解度(飽和固形分濃度%)を調査し、その実測値より次式で表される溶解度曲線近似式(相関係数R2=0.999)を新たに算出した。
溶解度(飽和固形分濃度%)Z=−0.00058X2+0.39X+48.8
ただしX:温度(℃)
次に、DFA III結晶化母液の結晶化に必要な濃縮度を表す数値として、冷却結晶化終点温度X℃のDFA III溶解度に対する純度P%のDFA III結晶化母液の過飽和度Sを次式のように定義した。
過飽和度S=[Y×P/(100−Y)]/[Z/(100−Z)×100]
ただしY:DFA III結晶化母液の固形分濃度(%)
P:DFAIII結晶化母液のDFAIII固形分純度(%)
Z:溶解度(X:冷却結晶化終点温度℃)
次に、ここで定義した過飽和度SがDFA III結晶化に与える影響について、実際のDFA III工程汁を使い、結晶化阻害要因である結晶母液pHを変えてテーブル試験を行った。pH調整は、DFA III工程汁に5N HClまたは、5N NaOHを添加して行った。これらを様々な濃度に濃縮した後、得らえた各濃縮液を結晶化母液として50℃でシードし、10℃まで冷却して育晶した。過飽和度Sは上記式に従い、冷却結晶化終点温度10℃として算出した。
結晶母液pHと過飽和度Sの関係について、結果を表1に示す。結晶化母液pH5〜7の時、過飽和度Sが4.4以上条件では、いずれの純度のDFA III含有結晶化母液においても、マスキットの流動性が著しく低下し、分蜜作業が困難と判断された。一方、過飽和度Sが4.1以下の条件では、マスキットは適度に流動性があり、分蜜作業は支障なく実施可能であった。従って、結晶化母液pHが5以上であるDFA IIIの工業的な結晶製造条件は、結晶化終点温度を基準とする過飽和度Sが4.1以下であることが分かった。過飽和度Sが1.3未満では結晶化率が20%以下となることから、好ましくは、結晶化率の観点から過飽和度Sは1.3以上4.1以下、さらに好ましくは1.5以上4.1以下、またさらに好ましくは、2.3以上4.1以下が良いことが分かった。
B液の固形分組成:DFA III79.7%、灰分0.3%、フラクトオリゴ糖18.3%、蔗糖0.2%、フラクトース1.0%
表中×は、マスキットの流動性低下により、分蜜作業が困難であることを示す。
Claims (5)
- イヌリンにフラクトシルトランスフェラーゼを作用させた酵素反応溶液を含むジフラクトース ジアンヒドリドIII(DFA III)粗液から粗結晶化を経て製品結晶化に至る、DFA IIIを含有する溶液を清浄・濾過した後、濃縮して結晶化するまでの循環系の清浄濾過・濃縮・結晶化工程において、DFA IIIを含有する総ての溶液のpHをアルカリ剤の添加法、クロマトグラフィー法、アニオン交換樹脂法の少なくともひとつの方法により、5〜8に調整・維持することを特徴とする、DFA III結晶の製造方法。
- イヌリンのフラクトース重合度が10から60であってポリサッカライドの固形分純度が70%以上であることを特徴とする、請求項1に記載のDFA III結晶の製造方法。
- 結晶化母液又は粗結晶化母液の冷却結晶化における終点温度での溶解度に対する過飽和度が1.3〜4.1であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のDFA III結晶の製造方法。
- DFA III含有の結晶化母液又は粗結晶化母液のフラクトース含量が固形分重量当たり5%以下であること、を特徴とする請求項3に記載のDFA III結晶の製造方法。
- フラクトース含量が固形分重量当たり5%以下にする方法として、フラクトオリゴ糖及び/又はフラクトースをクロマトグラフィー法、イースト処理法のいずれかひとつ以上を用いて除去すること、を特徴とする請求項4に記載のDFA III結晶の製造方法。
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