JPH04271792A - ジフルクトース・ジアンヒドリドiiiの製造方法 - Google Patents

ジフルクトース・ジアンヒドリドiiiの製造方法

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JPH04271792A
JPH04271792A JP3461591A JP3461591A JPH04271792A JP H04271792 A JPH04271792 A JP H04271792A JP 3461591 A JP3461591 A JP 3461591A JP 3461591 A JP3461591 A JP 3461591A JP H04271792 A JPH04271792 A JP H04271792A
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JP
Japan
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inulin
enzyme
arthrobacter
solution
yeast extract
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Pending
Application number
JP3461591A
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English (en)
Inventor
Fusao Tomita
房男 冨田
Atsushi Yokota
篤 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジフルクトース・ジアン
ヒドリドIII (以下、DFAIII ということも
ある)の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする問題点】ジフ
ルクトース・ジアンヒドリドIII は2個のフラクト
ース分子が1−2′及び2−3′で脱水縮合した二糖類
であり、ジャクソンらにより1929年に単離同定され
ている(Bur.stand.J.Res.,3,27
,1929)。
【0003】DFAIII は、動物体内では代謝され
ず、非発酵性の糖であるため、低カロリー甘味料として
注目されており、今後美容食等多方面に利用されること
が予想される。ジャクソンらは、フルクトースを主成分
とする多糖分であるイヌリンを酸加水分解することによ
り、DFAIII を得ているが収率はわずか2%弱で
あり、化学的に生産する方法として効率的とは言えない
【0004】そこで近年、微生物学的方法を利用してイ
ヌリンからDFAIII を製造する方法が提唱されて
いる。1972年に田中らにより、アルスロバクター・
ウレアファシエンスの生産するイヌリン分解酵素を用い
てイヌリンからDFAIII を生産させることが報告
されている(Biochim.Boiphys.Act
a,284,248,1972)。
【0005】また、田村らによりシュードモナス・フル
オレッセンスの生産するイヌリン分解酵素を用いてイヌ
リンからDFAIII を生産させることが提案されて
いる(特開昭63−219372号公報)。しかし、そ
れらのDFAIII の生産能は工業的に使用するには
未だ十分とは言えず、従来、微生物を用いる方法による
DFAIII の製造方法は、まだ経済的とはいえず、
効率的に酵素を生産せしめDFAIII を生産させる
方法の提供が要望されていた。
【0006】冨田らは、アルスロバクター・エスピーM
CI−2496〔微工研菌寄第11288号(FERM
P−11288)〕由来のイヌリン分解酵素により、従
来より効率よくDFAIII を製造することができる
ことを報告している〔90年農芸化学会大会予稿集第3
57頁(1990)、89年発酵工学大会予稿集第23
4頁(1989)及び特願平2−59699号公報〕。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、更に、
イヌリンからDFAIII を効率良く製造する方法に
ついて培養条件に着目して鋭意研究を進めた結果、イヌ
リン分解酵素産生能を有するアルスロバクター属に属す
る細菌、例えばアルスロバクター・エスピーMCI24
96(微工研菌寄第11288号)を酵母エキスを0.
04〜0.8%含む培養液で培養することにより、イヌ
リン分解酵素を良好に産生させることができ、培養液中
のイヌリンを分解してDFAIII を更に効率よく生
産させ得る事を見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、少なくともイ
ヌリン及び0.04〜0.8%の酵母エキスを含む培養
液中で、イヌリン分解酵素産生能を有するアルスロバク
ター属に属する細菌を培養して得られるイヌリン分解酵
素とイヌリンを反応させることを特徴とするDFAII
I の製造方法に存する。
【0009】以下、本発明を説明する。本発明で使用す
るイヌリン分解酵素産生能を有するアルスロバクター属
に属する細菌としては、例えば、特願平2−59699
号公報に記載されているようなアルスロバクター・エス
ピーMCI2496〔微工研菌寄第11288号(FE
RMP−11288)〕、特開平1−225492号公
報に記載されているようなアルスロバクター・イリシス
MCI2297〔微工研菌寄第9893号(FERMP
−9893)〕,アルスロバクター・ウレアファシエン
ス(Biochim,Boiphys,Acta, 2
84,248,1972)等が挙げられる。
【0010】本発明で使用する培養液は、キクイモ,ゴ
ボウ,チコリ等のイヌリン含有量の高い植物の抽出液及
び/又はイヌリンを唯一の炭素源として含む。通常、イ
ヌリン量は培養液中0.5%以上、好ましくは1〜4%
、特に好ましくは1〜2%含む。また、本発明の培養液
は、有機窒素源として酵母エキスを0.04〜0.8%
、好ましくは、0.05〜0.7%、特に好ましくは、
0.1〜0.5%含む。従来、イヌリン分解酵素産生能
を有するアルスロバクター属に属する細菌を培養する際
、酵母エキスは0.02%程度しか使用されていなかっ
たが、上記範囲とすることによってイヌリン分解酵素を
培養上清に効率よく産生させることができる。その他、
培養液中には、無機窒素源として、硫酸アンモニウム、
硝酸ソーダ、尿素、硝酸カリウム等、その他必要に応じ
て、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム
、コバルト、塩素、燐酸、硫酸及びその他のイオンを生
成する無機塩類を添加することは有効である。
【0011】具体的には、例えば、下記のような組成の
培養液が好適に使用できる。 かかる培養液中で上記アルスロバクター属に属する細菌
の培養は、培養温度20〜50℃で、12〜120時間
程度振とう培養を行うのが好適である。
【0012】本発明においては、イヌリン或いはキクイ
モ、ゴボウ等のイヌリン含有量の高い植物の抽出液を唯
一の炭素源として含む溶液中で、上記のようにして得ら
れるイヌリン分解酵素を作用させる。その際、該細菌そ
のものを作用させてもよいし、また、該細菌から該酵素
を抽出し、それを作用させてもよい。酵素を作用させる
場合、まず前記方法により培養を行った培養液を遠心分
離により除菌し、得られたろ液に硫安(65%飽和)を
加え塩析を行い、析出した沈澱物を遠心分離により取得
し、少量の水に懸濁させたのち透析を行い、粗酵素液を
得る。この粗酵素液を例えばpH7.0に調整した0.
01〜0.1Mのリン酸緩衝液中でイヌリンに作用させ
ることによっても所望のDFAIII が得られる。本
粗酵素液は、例えばDEAE−Toyopearl 6
50M,SP−Toyopearl 650Mカラム(
東ソー製)によるイオン交換クロマトグラフィーにて精
製を行うことにより、電気泳動的に単一のバンドを示す
酵素標品を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明の方法をさらに
具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り
これらに限定されるものではない。 (実施例1)硝酸ナトリウム0.5%,硫酸マグネシウ
ム0.05%、塩化カリウム0.05%,リン酸1カリ
ウム0.05%,塩化第二鉄0.001%を含んだ基本
培地にイヌリン1%及び、酵母エキスをそれぞれ0.0
2%,0.05%,0.1%,0.5%,0.7%,1
%加えた培地100mlをpH7.0に調整して500
mlの坂口フラスコに入れ、120℃20分間蒸気滅菌
した。この滅菌した培地にアルスロバクター・エスピー
MCI2496菌を1白金耳接種し、160rpmで2
7℃、30時間培養した。培養終了後遠心分離により菌
体を除去し、培養濾液を得た。得られた培養濾液を粗酵
素液とする。粗酵素液中のイヌリンフラクトトランスフ
ェラーゼの活性は粗酵素液に5%のイヌリン,50mM
クエン酸緩衝液pH5.5を含む全量1mlの反応液を
用いて測定した。この反応液を60℃で10分間反応さ
せ、100℃で5分間煮沸することにより反応を停止さ
せた。生成したDFAIII をHPLCで定量した。 なお1unit(U)の酵素量は、本条件下で1分間に
1μmolのDFAIII を生産する酵素量と定義し
た。その結果酵母エキスの量を変化させた時の培養液中
のイヌリンフラクトトランスフェラーゼの活性は以下の
表1のようになった。
【0014】
【表1】
【0015】(実施例2)実施例1と同様の基本培地に
イヌリン1%と酵母エキス0.5%を加え27℃、72
時間培養後の上清のイヌリンフラクトトランスフェラー
ゼ活性を測定したところ、92U/mlであった。この
粗酵素液を用いてDFAIII を生産させた。反応液
は、50mMクエン酸緩衝液pH5.5,イヌリン25
%および粗酵素液を最終活性として18.4U/ml含
み、全量50mlとした。60℃で4時間反応させ、反
応溶液中に蓄積するDFAIII を定量したところ、
12.5gのイヌリンから10.3gのDFAIII 
が生成した。 収率は82.4%であった。
【0016】(実施例3)実施例1と同様の基本培地に
酵母エキス0.5%及びイヌリンをそれぞれ0.5%,
1%,2%,5%,加えた培地で27℃30時間培養し
、培養液上清中のイヌリンフラクトトランスフェラーゼ
の活性は以下の表2のようになった。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】本発明の製法によれば、アルスロバクタ
ー属に属する細菌を酵母エキスを0.04〜0.8%含
みイヌリンを含んだ培養液で培養することによりイヌリ
ン分解酵素を効率良く生産させ、その培養上清中のイヌ
リン分解酵素とイヌリン溶液を反応させることにより、
DFAIII を効率良く経済的に取得することが可能
となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくともイヌリン及び0.04〜0
    .8%の酵母エキスを含む培養液中で、イヌリン分解酵
    素産生能を有するアルスロバクター属に属する細菌を培
    養して得られるイヌリン分解酵素とイヌリンを反応させ
    ることを特徴とするジフルクトース・ジアンヒドリドI
    II の製造方法
  2. 【請求項2】  アルスロバクター属に属する細菌がア
    ルスロバクター・エスピー・MCI2496(微工研菌
    寄第11288号)であることを特徴とする請求項1記
    載のジフルクトース・ジアンヒドリドIII の製造方
JP3461591A 1991-02-28 1991-02-28 ジフルクトース・ジアンヒドリドiiiの製造方法 Pending JPH04271792A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004078989A1 (ja) * 2003-03-05 2004-09-16 Nippon Beet Sugar Mfg. Co., Ltd. ジフルクトース・ジアンヒドリドiiiの精製方法
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US8039615B2 (en) 2004-12-28 2011-10-18 Nippon Beet Sugar Manufacturing Co., Ltd. Process for producing difructose dianhydride III crystals

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