JP3116102B2 - L−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンの製造方法 - Google Patents

L−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンの製造方法

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JP3116102B2
JP3116102B2 JP03284569A JP28456991A JP3116102B2 JP 3116102 B2 JP3116102 B2 JP 3116102B2 JP 03284569 A JP03284569 A JP 03284569A JP 28456991 A JP28456991 A JP 28456991A JP 3116102 B2 JP3116102 B2 JP 3116102B2
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    • Y10S435/847Erwinia

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はL−3,4−ジヒドロキ
シフェニルアラニン(以下L−DOPAと略す)の製造
方法に関する。L−DOPAはパーキンソン氏病の治療
薬として多用されている。
【0002】
【従来の技術】従来、L−DOPAの製造方法として
は、バニリンを原料とする合成法が知られている。他
方、微生物の有する酵素系を用いたL−DOPAの製造
法も検討されており、例えば、β−チロシナーゼを利用
してカテコール、ピルビン酸及びアンモニウムイオンか
ら製造する方法(特公昭48−34237号公報)、同
じくβ−チロシナーゼを利用してカテコール及びL−セ
リンその他のアミノ酸類から製造する方法(特公昭47
−22275号公報)、アンモニアリアーゼを利用して
ジヒドロキシ桂皮酸及びアンモニウムイオンから製造す
る方法(特公昭62−24076号公報)、オキシゲナ
ーゼを利用してL−フェニルアラニンもしくはL−チロ
シンから製造する方法(特公昭47−19033号公
報、同47−14915号公報)、トランスアミナーゼ
を利用して3,4−ジヒドロキシフェニルピルビン酸か
ら製造する方法(特公昭58−18475号公報)等が
知られている。
【0003】しかしながら、これらの方法はいずれも製
造コストが高く、安価かつ効率的なL−DOPAの製造
方法の開発が求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、微生
物のβ−チロシナーゼを利用したL−DOPAの製造方
法を改良することにより、従来から知られているL−D
OPAの各種製造法よりも安価かつ効率的なL−DOP
Aの製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、微生物の
β−チロシナーゼを利用したL−DOPAの製造方法に
ついて鋭意研究を重ねた結果、β−チロシナーゼ含有培
養物の調製方法、反応系でのアンモニウムイオン源の種
類及び/または反応基質の添加方法を改良することによ
ってL−DOPAの生産性が大幅に向上することを見い
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、エルビニア属に属
し、β−チロシナーゼ活性を有する微生物の培養物、該
培養物より分離した微生物菌体もしくは該微生物菌体の
処理物をカテコール、ピルビン酸及びアンモニウムイオ
ンまたはカテコール及びL−セリンに接触反応させてL
−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンを製造する方
法において、当該微生物の生育が定常期に達した後、p
Hを7.0ないし8.3に制御しつつ6ないし24時間
培養を続けることにより得られる培養物、該培養物より
分離した微生物菌体もしくは該微生物菌体の処理物を使
用することを特徴とするL−3,4−ジヒドロキシフェ
ニルアラニンの製造方法を提供するものである。
【0007】また、本発明は、エルビニア属に属し、β
−チロシナーゼ活性を有する微生物の培養物、該培養物
より分離した微生物菌体もしくは該微生物菌体の処理物
をカテコール、ピルビン酸及びアンモニウムイオンに接
触反応させてL−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニ
ンを製造する方法において、アンモニウムイオン源とし
て塩化アンモニウムを使用することを特徴とするL−
3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンの製造方法を提
供するものである。
【0008】さらに、本発明は、エルビニア属に属し、
β−チロシナーゼ活性を有する微生物の培養物、該培養
物より分離した微生物菌体もしくは該微生物菌体の処理
物をカテコール、ピルビン酸及びアンモニウムイオンま
たはカテコール及びL−セリンに接触反応させてL−
3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンを製造する方法
において、カテコールを含む水溶液を反応系にカテコー
ル濃度が1.0%以下となるように連続的もしくは断続
的に添加しつつ反応させることを特徴とするL−3,4
−ジヒドロキシフェニルアラニンの製造方法を提供する
ものである。
【0009】本発明に使用する微生物は、エルビニア属
に属し、β−チロシナーゼ(チロシンフェノールリアー
ゼ、EC4.1.99.2)活性を有する微生物であれ
ばいずれでも使用できるが、具体的に例示すると以下の
ものが挙げられる。エルビニア・ヘルビコーラ ATC
C21433
【0010】さらにこのような微生物に変異処理を施し
たり、あるいは遺伝子組換え技術等により育種すること
によってL−DOPA生産能を向上させた微生物も使用
することができる。
【0011】これらの微生物の培養物を調製するには、
炭素源、窒素源、無機塩類、その他の栄養物質を含有す
る培地に培養すればよい。炭素源としては、グリセロー
ル、フマル酸、糖類等が用いられ、また窒素源として
は、硫酸アンモニウム、アミノ酸等が用いられる。無機
塩類としてはリン酸カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸
第一鉄、硫酸マンガン、硫酸亜鉛等が適宜使用される。
その他の栄養物質としては大豆蛋白加水分解物、アミノ
酸類等が挙げられる。なお、β−チロシナーゼは適応酵
素と考えられ、上記微生物を培養する際には、チロシン
又はチロシン代替物質を培地に添加することにより、β
−チロシナーゼ活性の発現が大きくなり好ましい結果が
得られる。また、β−チロシナーゼ活性を高めるために
培地中にビタミンB6 類を添加することが有効である。
【0012】培養条件としては、培養温度は15℃〜4
5℃が適当である。培養pH及び培養時間については、
従来の方法では、特公昭48−34237号公報に記載
されているように、微酸性〜微アルカリ性に保ちつつ1
0ないし72時間培養が行われていたが、本発明におい
ては、菌の生育が定常期に達した後、pHを7.0ない
し8.3に制御しつつ6ないし24時間培養を続け、培
養物を得る。本発明の方法によると、単位培養物当りの
β−チロシナーゼ活性が従来の方法の2倍以上となり、
L−DOPAの製造に適した培養物を得ることができ
る。すなわち、反応工程において反応時間の著しい短縮
並びにL−DOPAの反応収率の大幅な向上が達成され
る。従来の方法でβ−チロシナーゼ活性が低いレベルに
留まったのは、本発明に記載されたような、菌の生育が
定常期に達した後の培養液pHの微妙なコントロール下
での培養の継続がβ−チロシナーゼ活性に重大な影響を
及ぼすことが知られていなかったためである。
【0013】かくして得られる培養物をそのままβ−チ
ロシナーゼ源として反応に用いてもよく、培養物から分
離した微生物菌体を使用してもよく、また微生物菌体の
処理物として菌体摩砕物、アセトン処理菌体、固定化菌
体、菌体抽出物もしくはこれから精製して得られるβ−
チロシナーゼを使用してもよい。
【0014】次に、基質としてカテコール、ピルビン酸
及びアンモニウムイオンを用い、これにエルビニア属に
属し、β−チロシナーゼ活性を有する微生物の培養物、
該培養物より分離した微生物菌体もしくは該微生物菌体
の処理物を接触反応させてL−DOPAを製造する反応
工程において、従来、アンモニウムイオン源としては、
酢酸アンモニウムをはじめ、塩化アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、
有機酸アンモニウム塩等のいずれを用いてもよいとさ
れ、アンモニウムイオン源の種類は特に注目されていな
かった。ところが、驚くべきことに、塩化アンモニウム
を用いた場合、L−DOPA生成速度は他のアンモニウ
ム塩を使用した場合の2倍以上の値が得られる。すなわ
ち、反応のアンモニウムイオン源として塩化アンモニウ
ムを使用することにより効率よくL−DOPAを製造す
ることができる。
【0015】また、基質としてカテコール、ピルビン酸
及びアンモニウムイオンを用い、これにエルビニア属に
属し、β−チロシナーゼ活性を有する微生物の培養物、
該培養物より分離した微生物菌体もしくは該微生物菌体
の処理物を接触反応させてL−DOPAを製造する反応
工程において、従来、反応の基質阻害を避けるためカテ
コール、ピルビン酸及びアンモニウムイオンを分割添加
する方法が知られていた(特公昭48−34237号公
報参照)。ところが、カテコールを含む水溶液(必要に
応じ、ピルビン酸、アンモニウムイオン等を添加しても
よい)を反応系にカテコール濃度が1.0%以下となる
ように連続的もしくは断続的に添加しつつ反応させるこ
とにより、従来の分割添加法に比べてL−DOPAの生
成速度及び蓄積量が著しく向上する。すなわち、従来知
られていた結晶の分割添加方法でも、添加したカテコー
ルの蛋白質変性作用による反応系中のβ−チロシナーゼ
の失活を防止することができず、その結果L−DOPA
の蓄積量は低いレベルに留まっていたものと考えられ
る。これに対して、本発明のカテコール添加方法によれ
ば、カテコール、ピルビン酸及びアンモニウムイオンよ
りL−DOPAを高蓄積で極めて効率よく製造すること
ができる。また、基質としてカテコール及びL−セリン
を用い、これにエルビニア属に属し、β−チロシナーゼ
活性を有する微生物の培養物、該培養物より分離した微
生物菌体もしくは該微生物菌体の処理物を接触反応させ
てL−DOPAを製造する方法においても、カテコール
を含む水溶液(必要に応じL−セリン等を添加してもよ
い)を反応系にカテコール濃度が1.0%以下となるよ
うに連続的もしくは断続的に添加しつつ反応させること
がβ−チロシナーゼの失活防止に有効であることは同様
であり、この方法によってもL−DOPAを効率よく製
造することができる。
【0016】反応系には必要に応じ亜硫酸ナトリウムや
システイン等の還元剤、EDTAやクエン酸等のキレー
ト剤を添加してもよい。反応温度は10ないし60℃、
反応pHは7.7ないし8.7の範囲が適当であり、反
応時間は用いるβ−チロシナーゼ源の力価、濃度及び基
質の濃度に応じ適宜決めればよい。
【0017】反応終了後、反応液中に生成したL−DO
PAは濃縮、イオン交換樹脂処理等の通常の単離・精製
法により、取得することができる。
【0018】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。
【0019】
【実施例1】肉汁寒天培地上で31.5℃で24時間培
養して得たエルビニア・ヘルビコーラ ATCC214
33の菌体の一白金耳量を、500ml容振とうフラス
コ内の表1の組成のシード培養培地50mlに接種し、
31℃で12時間振とう培養した。この培養液30ml
を、500ml容ジャー・ファーメンター内の表2の組
成のメイン培養培地300mlに植菌し、28℃で培養
を開始した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】その後水酸化カリウム及びグルコースによ
りpHを7.5に制御しつつ培養したところ、約24時
間後に菌の生育が定常期に達した。この時点から培養液
pHは徐々に上昇する傾向にあったため、酢酸の添加に
よりpHを6.5、7.0、7.5、8.0、8.3、
8.5の各値に保持しつつさらに24時間培養を行った
(培養時間計48時間)。培養開始後24、30、48
時間の培養物各10mlより遠心分離により菌体を分離
回収し、それぞれ表3に示す組成の反応液10mlに添
加し、室温にて1時間反応を行い、単位培養物から得ら
れる菌体に含まれるβ−チロシナーゼ活性を測定した。
【0023】
【表3】
【0024】その結果、表4に示すように、菌の生育が
定常期に達した後、pHを7.0ないし8.3に制御し
つつ6ないし24時間培養することにより得られる培養
物中のβ−チロシナーゼ活性は顕著に高かった。
【0025】
【表4】
【0026】
【実施例2】実施例1と同様の方法によりエルビニア・
ヘルビコーラ ATCC21433の培養を行った。2
4時間培養後、菌の生育が定常期に達した時点から酢酸
の添加によりpH7.5に保持しつつさらに12時間
(培養時間計36時間)培養を行った。次いで遠心分離
により培養物より菌体を分離し、これをアンモニウムイ
オン源として酢酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫
酸アンモニウム、硝酸アンモニウムもしくはリン酸アン
モニウムを用いた表5の組成の反応液同量にそれぞれ添
加し、実施例1と同様にβ−チロシナーゼ活性を測定し
た。なお、反応液中のアンモニウムイオン濃度はいずれ
も0.4Mとした。
【0027】
【表5】
【0028】その結果、表6に示すように、アンモニウ
ムイオン源として塩化アンモニウムを用いた場合、他の
アンモニウムイオン源を用いた場合に比べてβ−チロシ
ナーゼ活性の値が2倍以上となっていた。
【0029】
【表6】
【0030】
【実施例3】実施例1と同様の方法によりエルビニア・
ヘルビコーラ ATCC21433の培養を行った。2
4時間培養後、菌の生育が定常期に達した時点から酢酸
の添加によりpH7.5に保持しつつさらに12時間
(培養時間計36時間)培養を行った。次いで培養物2
25mlより菌体を遠心分離し、これを表7の組成の反
応液225mlに添加して15℃にて反応を開始した。
反応中、経時的にサンプリングを行い、反応液に含まれ
るカテコールの残存量がそれぞれ0.5%以下、1.0
%以下、1.5%以下となるように、カテコールとピル
ビン酸ナトリウムを各20%含有する水溶液を連続的に
添加した。反応16時間で得られたL−DOPAの生成
量はそれぞれ10.0g/dl、9.0g/dl、5.
0g/dlであった。なお、比較のために反応液に含ま
れるカテコールの残存量が1.0%以下となるように、
カテコールとピルビン酸ナトリウムの結晶を分割添加し
つつ反応を行った結果、L−DOPAの蓄積は3.0g
/dlであった。
【0031】
【表7】
【0032】次に、L−DOPAを10.0g/dl含
有する反応終了液100mlを酸性としてL−DOPA
結晶を溶解し、遠心分離により除菌した。上清液を45
mlまで濃縮し、活性炭カラムに通した後、亜硫酸ナト
リウム0.2%を含む希アンモニア水で吸着しているL
−DOPAを溶出した。L−DOPA含有区分を濃縮
し、残査を塩酸に溶解後、中和、濃縮してL−DOPA
の粗結晶を得た。水より再結を3回繰り返して、L−D
OPAの精製結晶5.2gを得た。
【0033】
【実施例4】実施例3と同様の方法より調製したエルビ
ニア・ヘルビコーラ ATCC21433の菌体を用い
て、表8の組成の反応液中でカテコール濃度が0.5%
以下となるようにカテコールとL−セリンを各20%含
有する水溶液を連続的に添加しつつ15℃で18時間反
応を行った。その結果、反応終了液中にL−DOPA1
0.2g/dlの蓄積を認めた。反応液100mlから
実施例3と同様の方法により、L−DOPAの精製結晶
4.2gを得た。
【0034】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭48−34237(JP,B2) 特公 昭47−22275(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12P 13/22 BIOSIS(DIALOG) WPI(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エルビニア属に属し、β−チロシナーゼ活
    性を有する微生物の培養物、該培養物より分離した微生
    物菌体もしくは該微生物菌体の処理物をカテコール、ピ
    ルビン酸及びアンモニウムイオンまたはカテコール及び
    L−セリンに接触反応させてL−3,4−ジヒドロキシ
    フェニルアラニンを製造する方法において、当該微生物
    の生育が定常期に達した後、pHを7.0ないし8.3
    に制御しつつ6ないし24時間培養を続けることにより
    得られる培養物、該培養物より分離した微生物菌体、ま
    たは該微生物菌体の処理物を使用することを特徴とする
    L−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】エルビニア属に属し、β−チロシナーゼ活
    性を有する微生物の培養物、該培養物より分離した微生
    物菌体もしくは該微生物菌体の処理物をカテコール、ピ
    ルビン酸及びアンモニウムイオンに接触反応させてL−
    3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンを製造する方法
    において、反応のアンモニウムイオン源として塩化アン
    モニウムを使用することを特徴とする請求項1記載の
    −3,4−ジヒドロキシフェニルアラニンの製造方法。
  3. 【請求項3】エルビニア属に属し、β−チロシナーゼ活
    性を有する微生物の培養物、該培養物より分離した微生
    物菌体もしくは該微生物菌体の処理物をカテコール、ピ
    ルビン酸及びアンモニウムイオンまたはカテコール及び
    L−セリンに接触反応させてL−3,4−ジヒドロキシ
    フェニルアラニンを製造する方法において、カテコール
    を含む水溶液を反応系にカテコール濃度が1.0%以下
    となるように連続的もしくは断続的に添加しつつ反応さ
    せることを特徴とする請求項1記載のL−3,4−ジヒ
    ドロキシフェニルアラニンの製造方法。
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