JP5366838B2 - ポリエステル又はコポリエステルに用いられるチタン含有液状触媒の製造方法 - Google Patents

ポリエステル又はコポリエステルに用いられるチタン含有液状触媒の製造方法

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Description

本発明は、ポリエステル又はコポリエステルの製造方法に関するもので、特に、重縮合過程において用いられるチタン系触媒に関する。
ポリエステル又はコポリエステルは高分子化合物として、軽工業、機械、電子、包装などの分野において極めて幅広く応用されている。本発明にかかるポリエステルとコポリエステルは、以下のような構造フラグメントを有する高分子化合物である(ポリエステルを例とする)。
Figure 0005366838
m=2、3または4で、nは重合度で、通常n>50であり、その分子量は10000より大きい。コポリエステルは、ポリエステル重合過程において投入した、ポリエステル性能を改善する成分で、例えば、ベンゼン−1,3−ジカルボン酸及びその誘導体、ポリエチレングリコール、ポリブチレングリコールなどである。
現在、ポリエステルの製造に用いられる触媒には、主に、アンチモン系、ゲルマニウム系及びチタン系触媒が含まれる。
アンチモン系触媒は活性がちょうど良く、副反応が少なく、技術が安定し、製品の色相が良く、生産コストが低く、現在広く採用されているポリエステル重縮合触媒である。然しながら、アンチモン系触媒の使用は、ある程度の環境汚染及び人体健康を害するなどの問題がある。
ゲルマニウム系触媒は、触媒選択性が極めて良いが、高価であるため、大規模の使用には適しない。
チタン系触媒は既に知られている活性最高のポリエステル重縮合触媒である。但し、その選択性はアンチモン系触媒より劣り、製品の色相は要求を満たしていないことが多い。
実践において、人々がチタン系触媒の選択性が良くないことを発見した。その原因は、アンチモン系触媒に比べ、大多数のチタン系触媒が反応系における溶解性が良くなく、不均一系触媒として使用されていたためである。従って、技術手段により、ポリエステル合成系におけるチタン系触媒の溶解性を向上させ、チタン系触媒の不均一系触媒作用を均一系触媒作用に変えることは、チタン系触媒の選択性を向上し、チタン系触媒を使用するポリエステル製品の品質を改善する重要な方法である。
ポリエステル反応系におけるチタン系触媒の溶解性の向上は、新しいポリエステル触媒の使用方法及び新しいポリエステル触媒の品種開発により実現できる。使用方法の開発面では、特許CN1583823Aにおいて、従来の粉末状のチタン系ポリエステル触媒を加熱によりエチレングリコールの中に溶解させ、その後反応系に投入して使用することにより均一系触媒作用の目的に達する方法が開示された。然しながら、このような方法は実際の使用時に不便なところがある。更に、エチレングリコールにおける触媒の溶解度が大きくないため、実際の生産での応用をある程度制限してしまう。一方、触媒の新品種の開発面では、特許CN1644601Aにおいて、液状チタン系均一系触媒の製造方法が開示されている。この方法により得られた液状のチタン系触媒は、エチレングリコールの中での溶解性が良く、触媒活性及び選択性が高い特徴があり、比較的に優れた応用の将来性がある。然しながら、特許CN1644601Aはテトライソプロピルチタネートを出発原料としており、プロポキシ基の立体障害が大きいため、触媒の製造過程での錯化剤との反応速度が遅く、かつ反応も徹底しない。その結果として、該触媒の活性に影響があるだけではなく、ポリエステル製品の分子量分布が広くなり、ポリエステル製品のその後の紡績などの性能に悪影響を与える。同時に、触媒製造過程において、トルエン及び混合キシレンなどの有機溶剤の採用は、環境保護面で良くない。
海外においても、多くの会社が液状チタン系触媒の製造方法を出願しているが、例えば、JP特開2005−179503号公報及びJP特開2005−126449号公報にて開示された液状チタン系触媒の製造方法から得られた触媒は、何れも大量の高沸点の長鎖の有機分子が含まれており、これらの分子はポリエステル製品に残留するため、ポリエステル製品の品質に影響を与える。
本発明が解決しようとする課題は、ポリエステルとコポリエステルの製造に用いられる液状チタン系触媒の製造方法を開示することにより、従来技術に存在する上記問題を克服することにある。
本発明が言及するポリエステルとコポリエステルの製造に用いられるチタン含有液状触媒の製造方法は、テトラ−n−ブチルチタネート、エチレングリコール、オルトけい酸テトラエチル及び金属助触媒を溶剤の中で80〜180℃の反応温度で0.5〜2.5時間反応させ、好適な反応温度は85〜160℃であり、反応系における小分子を分離除去した後、錯化剤を投入し80〜180℃の反応温度で0.5〜2.5時間反応させ、その後生成物からポリエステルとコポリエステルの製造に用いられるチタン含有液状触媒を収集する工程を含むことを特徴とする。
前記反応系における小分子を分離除去する方法は、通常の方法であり、例えば蒸留法である。
発明者は、金属助触媒及び錯化剤の選択及びその配合比は、本発明に大きな影響があり、触媒の活性及び選択性を直接影響することを発見した。したがって、発明者は大量の試験を経て、以下のように選択した。
前記金属助触媒は、IA、IIA、IIIA、IIB、IIIB、VIIB、VIIIB族の金属元素の酢酸塩または硝酸塩から選ばれた1種または複数種であり、好適には、酢酸コバルト、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、硝酸アルミニウム、酢酸カルシウムまたは酢酸マンガンである。
前記錯化剤は、リン酸エステル及びα−ヒドロキシカルボン酸である。
前記リン酸エステルは、好ましくはリン酸トリメチル、亜リン酸トリメチル、リン酸トリエチル及び亜リン酸トリエチルで、前記ヒドロキシカルボン酸は、クエン酸水和物、酒石酸、L−乳酸またはサリチル酸である。
前記α−ヒドロキシカルボン酸は、L−乳酸及びクエン酸水和物を好適とする。
前記溶剤は、エタノール及び/またはブタノール中の1種または2種の混合物である。
テトラ−n−ブチルチタネートとエチレングリコールとのモル比は1:16〜1:30であり、好ましくは1:20〜1:30である。
テトラ−n−ブチルチタネートとリン酸エステルとのモル比は1:0.5〜1:2であり、好ましくは1:0.5〜1:1.5である。
テトラ−n−ブチルチタネートとヒドロキシカルボン酸とのモル比は1:0.5〜1:2であり、好ましくは1:0.5〜1:1.5である。
テトラ−n−ブチルチタネートとオルトけい酸テトラエチルとのモル比は20:1〜1:1であり、好ましくは7:1〜5:2である。
テトラ−n−ブチルチタネートと前記金属元素総量とのモル比は20:1〜3:1であり、好ましくは7:1〜3:1である。
テトラ−n−ブチルチタネートと溶剤とのモル比は1:10〜1:30であり、好ましくは1:15〜1:25である。
上記方法により製造された触媒は、ポリエステルとコポリエステルの製造に用いることができ、精製テレフタル酸及びエチレングリコールを原料としポリエステルとコポリエステルを製造する際に、前記触媒は直接反応系に投入またはエチレングリコールで希釈させた後に反応系に投入することができ、エステル化反応中に反応系に投入することもでき、エステル化反応終了後にまたはプレ重縮合反応の開始前に反応系に投入してもよい。
前記触媒の添加量は、含有するチタン原子対精製テレフタル酸の重量比が、1×10−6〜8×10−6である。
前記触媒の添加量は、含有するチタン原子対精製テレフタル酸の重量比が、1×10−6〜4×10−6であることを好適とする。
本発明は、出発原料として錯化反応への立体障害が小さいテトラ−n−ブチルチタネートを用い、またその他好適な原料を採用するため、従来技術に比べ、より早い錯化反応速度、更に徹底した反応が保証できる。エチレングリコールの中で大きい溶解度を有するだけではなく、ポリエステルとの相溶性も顕著的に向上した。従って、本発明の触媒はポリエステル重縮合反応に対する触媒活性が高く、添加量が少なく、得られるポリエステル製品の色相がよく(黄色相値が低く、明度値が高い)、紡績性がよいなどの優れた点がある。本発明のもう1つの優れた点は、得られた触媒は加水分解しなく、使用時に熱安定剤を投入する必要がなく、製造方法において有毒・有害な溶剤を使用せず、得られた触媒はエチレングリコールと相溶でき、かつ長期間安定的に保管することができるため、優れた工業応用の将来性と価値がある。
以下の実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。GB/T 14190−1993繊維グレードのポリエステル薄片分析方法を参照し、ポリエステル品質について分析を行う。前記薄片の固有粘度は25℃フェノール−テトラクロロエタン混合液(質量比は1:1)の中で測定される。ポリエステルの色相は、L、a、b色彩体系を評価基準として採用する。この体系において、Lは明度要素で、a及びbは色彩測定値である。bは黄・青のバランスを示し、ポリエステルの色彩に対し非常に重要な意義がある。b値が低いほど、ポリエステルの色相がよく、特に繊維成形ポリエステル薄片に対しそうである。色彩に対する要求がそれほど重要でないポリエステル製品については、更に高いb値であっても良い。
(実施例1)
攪拌片及び凝縮装置を備えた250mlのフラスコ中にエチレングリコール85g(1.37mol)を投入し、その中に酢酸マグネシウム2.1g(0.0098mol)を溶解させた後、溶液中にテトラ−n−ブチルチタネート23.31g(0.0685mol)、オルトけい酸テトラエチル2.04g(0.0098mol)、エタノール31.51g(0.685mol)を投入し、80℃で2.5h反応させた。小分子を蒸留除去した後、反応系に更にクエン酸11.52g(0.0548mol)、リン酸トリエチル18.73g(0.1028mol)を投入し、80℃で2.5h反応させた。小分子を蒸留除去した後、チタン2.29%含有の液状触媒を製造し得た。
(実施例2)
攪拌片及び凝縮装置を備えた250mlのフラスコ中にエチレングリコール85g(1.37mol)を投入し、その中に酢酸マンガン2.4g(0.0098mol)を溶解させた後、溶液中にテトラ−n−ブチルチタネート23.31g(0.0685mol)、オルトけい酸テトラエチル1.02g(0.0049mol)、ブタノール98.6g(1.33mol)を投入し、180℃で0.5h反応させた。小分子を蒸留除去した後、反応系に更にクエン酸11.52g(0.0548mol)、リン酸トリエチル18.73g(0.1028mol)を投入し、180℃で0.5h反応させた。小分子を蒸留除去した後、チタン2.23%含有の液状触媒を製造し得た。
(実施例3)
攪拌片及び凝縮装置を備えた250mlのフラスコ中にエチレングリコール85g(1.37mol)を投入し、その中に酢酸亜鉛2.2g(0.01mol)を溶解させた後、溶液中にテトラ−n−ブチルチタネート22.80g(0.067mol)、オルトけい酸テトラエチル2.08g(0.01mol)、ブタノール98.6g(1.33mol)を投入し、180℃で1h反応させた。小分子を蒸留除去した後、反応系に更にクエン酸15.55g(0.074mol)、リン酸トリエチル6.74g(0.037mol)を投入し、180℃で1h反応させた。小分子を蒸留除去した後、チタン2.53%含有の液状触媒を製造し得た。
(実施例4)
攪拌片及び凝縮装置を備えた250mlのフラスコ中にエチレングリコール106g(1.71mol)を投入し、その中に酢酸亜鉛3.29g(0.015mol)を溶解させた後、溶液中にテトラ−n−ブチルチタネート22.80g(0.067mol)、オルトけい酸テトラエチル3.12g(0.015mol)、エタノール46g(1mol)を投入し、100℃で1h反応させた。小分子を蒸留除去した後、反応系に更に乳酸9.05g(0.105mol)、リン酸トリエチル18.22g(0.1mol)を投入し、150℃で1.2h反応させた。小分子を蒸留除去した後、チタン2.23%含有の液状触媒を製造し得た。
(実施例5)
攪拌片及び凝縮装置を備えた250mlのフラスコ中にエチレングリコール85g(1.37mol)を投入し、その中に酢酸マグネシウム3.22g(0.015mol)及び酢酸コバルト1.2454g(0.005mol)を溶解させた後、溶液中にテトラ−n−ブチルチタネート22.80g(0.067mol)、オルトけい酸テトラエチル3.12g(0.015mol)、エタノール46g(1mol)を投入し、80℃で2.5h反応させた。小分子を蒸留除去した後、反応系に更にクエン酸14.08g(0.067mol)、リン酸トリエチル18.22g(0.1mol)を投入し、80℃で1.2h反応させた。小分子を蒸留除去した後、チタン2.24%含有の液状触媒を製造し得た。
(実施例6)
攪拌片及び凝縮装置を備えた250mlのフラスコ中にエチレングリコール85g(1.37mol)を投入し、その中に酢酸マグネシウム3.22g(0.015mol)及び酢酸ナトリウム1.36g(0.01mol)を溶解させた後、溶液中にテトラ−n−ブチルチタネート22.80g(0.067mol)、オルトけい酸テトラエチル3.12g(0.015mol)、エタノール46g(1mol)を投入し、180℃で1.8h反応させた。小分子を蒸留除去した後、反応系に更にクエン酸14.08g(0.067mol)、リン酸トリメチル14.22g(0.1mol)を投入し、120℃で2h反応させた。小分子を蒸留除去した後、チタン2.28%含有の液状触媒を製造し得た。
(実施例7)
攪拌片及び凝縮装置を備えた250mlのフラスコ中にエチレングリコール85g(1.37mol)を投入し、その中に酢酸亜鉛2.20g(0.01mol)及び酢酸ナトリウム1.36g(0.01mol)を溶解させた後、溶液中にテトラ−n−ブチルチタネート22.80g(0.067mol)、オルトけい酸テトラエチル3.12g(0.015mol)、エタノール46g(1mol)を投入し、80℃で2.5h反応させた。小分子を蒸留除去した後、反応系に更にクエン酸14.08g(0.067mol)、リン酸トリメチル14.22g(0.1mol)を投入し、80℃で2.5h反応させた。小分子を蒸留除去した後、チタン2.26%含有の液状触媒を製造し得た。
(実施例8)
テレフタル酸(PTA)6molとエチレングリコール(EG)8molを均質に混合し、実施例1により製造された触媒溶液0.1747g(Ti含量4ppm)を投入した。240℃、0.25MPa圧力下でエステル化反応を行った。エステル化反応が終了した後、リン酸エステル系の熱安定剤を投入せずに、直接重縮合反応を開始した。仕上重縮合反応は、280℃、35Pa圧力下で行われ、98分間の反応時間が経過した後、固有粘度が0.67、融点が256℃、L値が74、b値が3.2のポリマーを得た。
(実施例9)
実施例8に同じ方法により、異なるのは実施例2で製造された液状触媒0.1794g(Ti含量4ppm)を投入して、100分間の重縮合反応時間が経過した後、固有粘度が0.67、融点が256℃、L値が74、b値が3.6のポリマーを得た。
(実施例10)
実施例8に同じ方法により、異なるのは実施例3で製造された液状触媒0.1581g(Ti含量4ppm)を投入して、95分間の重縮合反応時間が経過した後、固有粘度が0.67、融点が257℃、L値が72、b値が2.2のポリマーを得た。
(実施例11)
実施例8に同じ方法により、異なるのは実施例4で製造された液状触媒0.1794g(Ti含量4ppm)を投入して、105分間の重縮合反応時間が経過した後、固有粘度が0.67、融点が258℃、L値が71、b値が2.0のポリマーを得た。
(実施例12)
実施例8に同じ方法により、異なるのは実施例5で製造された液状触媒0.1786g(Ti含量4ppm)を投入して、108分間の重縮合反応時間が経過した後、固有粘度が0.67、融点が258℃、L値が77、b値が4.0のポリマーを得た。
(実施例13)
実施例8に同じ方法により、異なるのは実施例6で製造された液状触媒0.1754g(Ti含量4ppm)を投入して、94分間の重縮合反応時間が経過した後、固有粘度が0.66、融点が256℃、L値が71、b値が1.9のポリマーを得た。
(実施例14)
実施例8に同じ方法により、異なるのは実施例7で製造された液状触媒0.1770g(Ti含量4ppm)を投入して、102分間の重縮合反応時間が経過した後、固有粘度が0.68、融点が260℃、L値が76、b値が3.9のポリマーを得た。
(比較例1)
実施例8に同じ方法により、異なるのはSb触媒0.35gを投入して、エステル化反応が終了した後、熱安定剤として40ppmのリン酸トリメチルを添加し、125分間の重縮合反応時間が経過した後、固有粘度が0.67、融点が258℃、L値が66、b値が3.1のポリマーを得た。

Claims (6)

  1. ポリエステル又はコポリエステルに用いられるチタン含有液状触媒の製造方法であって

    テトラ−n−ブチルチタネート、エチレングリコール、オルトけい酸テトラエチル及び金属助触媒を溶剤の中で反応させ、反応系における小分子を分離除去した後、錯化剤を投入し反応させ、その後、生成物からポリエステルとコポリエステルの製造に用いられるチタン含有液状触媒を収集する工程を含み、
    前記金属助触媒が、IA、IIA、IIIA、IIB、IIIB、VIIB、VIIIB族の金属元素の酢酸塩または硝酸塩から選ばれた1種または幾種であり、
    前記溶剤が、エタノール及び/またはブタノール中の1種または2種の混合物であり、
    前記錯化剤が、リン酸エステル及びα−ヒドロキシカルボン酸であることを特徴とするポリエステル又はコポリエステルに用いられるチタン含有液状触媒の製造方法。
  2. 金属助触媒が、酢酸コバルト、酢酸亜鉛、酢酸マグネシウム、硝酸アルミニウム、酢酸カルシウムまたは酢酸マンガンであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記リン酸エステルが、リン酸トリメチル、またはリン酸トリエチルで、前記α−ヒドロキシカルボン酸が、クエン酸水和物、酒石酸、L−乳酸またはサリチル酸であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記α−ヒドロキシカルボン酸が、L−乳酸またはクエン酸水和物であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. テトラ−n−ブチルチタネートとエチレングリコールとのモル比が1:16〜1:30であり、テトラ−n−ブチルチタネートとリン酸エステルとのモル比が1:0.5〜1:2であり、テトラ−n−ブチルチタネートとヒドロキシカルボン酸とのモル比が1:0.5〜1:2であり、テトラ−n−ブチルチタネートとオルトけい酸テトラエチルとのモル比が20:1〜1:1であり、テトラ−n−ブチルチタネートと前記金属元素総量とのモル比が20:1〜3:1であり、テトラ−n−ブチルチタネートと溶剤とのモル比が1:10〜1:30であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. テトラ−n−ブチルチタネート、エチレングリコール、オルトけい酸テトラエチル及び金属助触媒を溶剤の中で80〜180℃の反応温度で0.5〜2.5時間反応させ、反応系における小分子を分離除去した後、錯化剤を投入し、80〜180度の反応温度で0.5〜2.5時間反応させ、その後、生成物からポリエステルとコポリエステルの製造に用いられるチタン含有液状触媒を収集することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の方法。
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