JP5357556B2 - 空気掃気型の2サイクルエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、例えば刈払機のような小型作業機の回転駆動源として用いられる空気掃気型の2サイクルエンジンに関するものである。
従来、掃気行程において先導掃気用の空気を一旦掃気通路の先端部に導入したのち燃焼室に供給する空気掃気型の2サイクルエンジンが知られている。このエンジンでは、アイドリング時に、安定した回転を得るために、空気通路の弁体を全閉とし、混合気通路からの混合気のみをクランク室内に導入して、アイドリングに最適な濃度の混合気を掃気通路から燃焼室内へ供給している。一方、アイドリング状態から急加速する操作を行うと、空気スロットルバルブが一気に全開状態となる。そのため、アイドリング時に空になっている空気通路を通って多量の空気が急激に掃気通路に流入する。これに対し、混合気通路内では、スロットル全開で低速回転であるために、気化器のベンチュリー部の負圧が小さく、気化器からクランク室への混合気の供給量も十分でない。したがって、実質的に、クランク室に溜まっている混合気が燃焼室に供給されることになるが、燃焼室内には、スロットル全開によって直ちに多量の掃気用空気が入るから、混合気が燃焼室内で薄められる。そのため、アイドリング状態から急加速への移行を開始した時点では、急加速に必要な十分な濃度の混合気が燃焼室内に供給されないこととなり、加速不良やエンジンの回転停止が発生し易い。
そこで、アイドリング時の混合気を予め濃く設定しておくことが考えられるが、そうすると、アイドリング開度が大きくなり、これに応じて空気用弁体が開いてしまい、空気が燃焼室に入って、回転が不安定となる。また、リフトアップ式の始動操作機構を有する場合、アイドリング開度が大きくなる分だけリフト量が減少するから、始動時の混合気が十分濃くならないので、始動性が低下する。
これに対し、空気通路に、空気スロットルバルブの全閉時または最小開度時に先導空気を掃気通路に送るサブ通路を設けることにより、アイドリング時にサブ通路を通過する空気量分だけ混合気通路の空気量を減らして、濃い濃度の混合気をクランク室内に供給するようにした2サイクルエンジンが提案されている(特許文献1参照)。この2サイクルエンジンでは、アイドリング時に、サブ通路を通過する空気量だけ混合気通路用の空気量を減らすので、混合気通路内の混合気の濃度が高くなる。したがって、アイドリング時にエンジンに吸入される空気量および燃料量を従来と同等に設定しながら、アイドリング状態から急加速への移行時において、従来よりも濃い混合気が燃焼室内に送られるので、この混合気が先導空気の一部と混合して薄まっても、燃焼室内に供給された混合気の濃度は急加速に十分な濃さを維持するので、エンジンを円滑に急加速することができる。
特開2007−239463号公報
しかしながら、特許文献1の2サイクルエンジンでは、サブ通路および混合気スロットルバルブが設けられた通路の流れは、ともに、クランク室の負圧によるものであり、アイドリング時にサブ通路を通って空気通路に空気が流れるから、混合気スロットルバルブを流れる空気量がサブ通路を流れる空気の影響を受けて変動し易いので、この混合気スロットルバルブを流れる空気量によって決まる燃料の供給流量がばらつき易くなり、アイドリング時のエンジンの回転安定性が低下する。
本発明は、アイドリング状態から急加速へ円滑に移行できるのに加えて、良好に始動できる空気掃気型の2サイクルエンジンを提供することを目的とする。
前記した目的を達成するために、本発明に係る空気掃気型の2サイクルエンジンは、掃気通路から燃焼室へ混合気と空気を導入する空気掃気型の2サイクルエンジンであって、エアクリーナと、気化器と、前記気化器とエンジン本体との間に配置されたスペーサと、前記空気を前記掃気通路に供給する空気通路および前記混合気を前記掃気通路に供給する混合気通路の開度を調整する弁体とを備え、前記気化器が前記弁体を有し、さらに、前記混合気通路における前記弁体の下流側に、前記エアクリーナを通過した清浄空気を前記混合気通路に導入する補助空気導入通路を備え、前記清浄空気が前記混合気に先立って前記燃焼室に導入されるように設定され、前記空気通路の一部、前記混合気通路の一部および前記補助空気導入通路が、前記気化器のボディに、前記空気の流れ方向に貫通して形成され、前記エアクリーナに、清浄空気室に臨んで前記補助空気導入通路を形成する貫通孔の上流側開口に連通する上流連通孔が形成され、前記補助空気導入通路の下流部が前記スペーサに形成されて、前記貫通孔の下流側開口と前記混合気通路とを連通している。
本発明の空気掃気型の2サイクルエンジンによれば、補助空気導入通路を通った清浄空気が混合気通路の下流側に導入されるので、その導入される空気量の分だけ、例えばアイドリング燃料流量を設定するニードル弁を調整することにより、アイドリング時の混合気通路の開度を小さくして混合気を濃くすることができる。燃焼室に入る空気量は混合気通路と補助空気導入通路の両方を合わせた空気量であるから、全体の空気量は増えているが、燃料の量を増大させて従来と同じアイドリング回転数に設定することで、燃焼室の混合気は過濃とならない。これにより、アイドリング状態から急加速への移行を開始したときに、クランク室に溜めた濃い混合気が燃焼室内に供給されるので、円滑に急加速することができる。また、アイドリング時のスロットル開度は従来より小さくできるから、弁体によって空気通路が大きく開かれることもないので、エンジンの回転が安定する。さらに、気化器に比べてスペース的に余裕のあるスペーサに補助空気導入通路の下流部を形成するので、補助空気導入通路の下流部を設けるのが容易となる。また、別部材を追加することなく、気化器を改造するだけで補助空気導入通路を設けることができる。
本発明において、例えば、前記弁体は、前記空気通路および混合気通路の両方を開度調整する単一の回動弁であり、さらに、前記弁体を貫通して弁体の軸方向に移動することにより燃料のメインノズルの開度を調節するニードル弁と、始動時に前記ニードル弁を開放方向に移動させることにより燃料濃度を増大させるリフトアップレバーを備えている。この構成によれば、上述のとおり、アイドリング時の混合気通路の開度、つまりスロットル開度は従来より小さくできるので、リフトアップレバーの解除位置も下がる。したがって、始動に際してリフトアップレバーの操作によるニードル弁のリフトアップ量、つまりメインノズルの開度が増すので、燃料の供給量が増えて、始動時の混合気アイドリング時よりも過濃にでき、始動性を向上させることができる。
本発明において、さらに、前記弁体の上流側に配置されて始動時に前記空気通路および混合気通路の開度を絞るチョーク弁を備え、前記チョーク弁に、始動時に前記補助空気導入通路を閉塞する通路閉塞部が設けられている構成とすることができる。この構成によれば、始動時に前記ニードル弁のリフトアップによってメインノズルの開度を増大させるのではなく、チョーク弁によって空気通路および混合気通路の開度を絞る一般的なタイプの2サイクルエンジンにおいても、エンジンの良好な始動性が維持される。すなわち、始動時にチョーク弁によって空気通路および混合気通路を絞ると、補助空気導入通路の方に空気が多量に流れて混合気が希薄となり、始動性が低下するのが、これを前記通路閉塞部によって補助空気導入通路を閉塞することにより防止できる。
本発明によれば、補助空気導入通路を通って混合気通路の下流側に導入される空気量の分だけ、例えばニードル弁を調整することにより、アイドリング時の混合気を濃くすることができるから、アイドリング状態から急加速への移行を開始したときに、濃い混合気が燃焼室内に供給されるので、円滑に急加速することができる。また、アイドリング時に燃焼室に入る混合気の濃度は適切に保たれるので、エンジンの回転が安定するとともに、始動時にアイドリング時より混合気濃度を高くしても、エンジンを良好に始動させることができる。
本発明の第1実施形態に係る空気掃気型の2サイクルエンジンを示す正面断面図である。 同上のエンジンのシリンダとクランクケースを拡大して示す正面断面図である。 図2のIII-III 線に沿った断面図である。 同上のエンジンにおける気化器の側面断面図である。 同上の気化器におけるメインノズルとニードル弁を示す拡大断面図である。 同上の気化器の平面図である。 同上の気化器の正面図である。 同上のエンジンの平面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る2サイクルエンジンの平面断面図である。 本発明の第3実施形態に係る2サイクルエンジンの平面断面図である。 本発明の第4実施形態に係る2サイクルエンジンの要部を示す正面図である。 同上のエアクリーナのクリーナケース体を示す斜視図である。 チョーク弁全開状態を示すクリーナケース体の左側面図である。 チョーク弁全閉状態を示すクリーナケース体の左側面図である。 本発明の第5実施形態におけるエアクリーナのクリーナケース体を示す左側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る空気掃気型の2サイクルエンジンを示す正面断面図である。この2サイクルエンジンは、内部に燃焼室1aを形成したシリンダ1がクランクケース2の上部に連結されて、エンジン本体Eが構成されている。シリンダ1の一側部(左側)には、吸気系を構成する気化器3とエアクリーナ4とが接続され、他側部(右側)には排気系を構成するマフラー8が接続されており、クランクケース2の下部には燃料タンク9が取り付けられている。前記シリンダ1の内部のシリンダボア1bには、その軸心Cの方向(この例では上下方向)に往復動するピストン10が設けられている。前記クランクケース2には、軸受11を介してクランク軸12が支持されている。このクランク軸12の軸心とは変位した位置に中空状のクランクピン13が設けられ、このクランクピン13と前記ピストン10に設けた中空状のピストンピン14との間が、大端部軸受18および小端部軸受19を介してコンロッド20により連結されている。前記クランク軸12にクランクウエブ21が設けられ、前記シリンダ1の上部には点火プラグPが設けられている。
前記シリンダ1と気化器3の間には、温度の高いシリンダ1からの断熱を目的として、スペーサとなるインシュレータ22が設けられている。このインシュレータ22内には、上部側に空気通路23が形成され、下部側にこの空気通路23とほぼ平行に混合気通路24が形成されている。前記気化器3は、空気通路23と混合気通路24の両方の通路面積を、単一の回動弁28によって調節する。さらに、前記シリンダ1の周壁には、その内周面に開口する排気口29aを有する排気通路29が形成され、この排気通路29からの排気(燃焼ガス)は、前記マフラー8を経て外部に排出される。
前記シリンダ1とクランクケース2の内部には、図2に示すように、ピストン10を挟んだ上方の燃焼室1aと下方のクランク室2aとを直接連通させる混合気掃気通路31が設けられ、さらに、燃焼室1aとクランク室2aとをクランク軸12の軸受11を介して連通させる空気掃気通路30が、前記混合気掃気通路31よりも排気口29a寄りに形成されている。また、混合気通路31および空気掃気通路30の各々の上端の混合気掃気口31aおよび空気掃気口30aは、空気掃気口30aの上端が混合気掃気口31aの上端よりも高い位置で、かつ、排気口29aの上端よりも低い位置に設定されている。これにより、掃気行程において、混合気Mよりも空気Aによる掃気が優先されるようになっている。ただし、空気掃気口30aの上端を混合気掃気口31aの上端と同一またはこれよりも若干低い位置に設定してもよい。なお、図2ではコンロッド20(図1)の図示を省略している。
空気通路23および排気通路29は、シリンダ軸心C(図1)方向から見てほぼ同一線上にあり、混合気掃気通路31および空気掃気通路30は、空気通路23の軸心C1または排気通路29の軸心C2を中心にしてほぼ対称に各一対設けられている。混合気掃気通路31と空気掃気通路30の間は、ほぼ上下方向に延びる隔壁32により仕切られている。混合気掃気通路31の燃焼室1aと反対側の通路壁には、空気導入通路40から空気Aを空気掃気通路30に取り入れる前記空気導入口42が形成されている。
前記インシュレータ22の空気通路23からの空気Aは、図2のピストン10が上昇する吸気行程時に、クランク室2aの負圧を受けて、シリンダ1の空気導入通路40を通って空気掃気通路30内に一旦導入される。混合気通路24からの混合気Mは、吸気行程においてピストン10が上昇したときに、クランク室2aの負圧を受けて、シリンダ1の内周面に設けた混合気口24aからクランク室2aに直接導入される。
また、図3に示すように、前記インシュレータ22における空気通路23の下流側出口には、これに連なる空気導入通路40の圧力が所定値以上に上昇したときに、空気通路23を閉じるリードバルブ41が取り付けられている。空気通路23からの空気Aは、前記リードバルブ41の開放によって、空気導入通路40および空気導入口42を経て、空気掃気通路30内に導入される。
図2に示す混合気掃気通路31は、シリンダ1の内周面に開口する混合気掃気口31aと、この混合気掃気口31aからシリンダ1の下端を越えてクランクケース2の上部に達する上下方向の連通路31bと、前記クランクケース2上部の内周面に開口する流入口31cとを有している。連通路31bのシリンダ内径側が混合気掃気通路壁35(図3)により覆われており、この混合気掃気通路壁35の上方に前記混合気掃気口31aが、下方に前記流入口31cが形成されている。混合気通路24からクランク室2a内に導入されている混合気Mは、ピストン10が下降する掃気行程において、連通路31bを介して混合気掃気口31aから燃焼室1a内に向かって斜め上方に噴出される。
一方、空気掃気通路30は、シリンダ1の内周面に開口する空気掃気口30aと、この空気掃気口30aからシリンダ1の下端を越えてクランクケース2の中間高さにある、クランク軸受11の外側面に達する上下方向の連通路30bとを有している。連通路30bのシリンダ内径側が空気掃気通路壁36により覆われており、この空気掃気通路壁36の上方に前記空気掃気口30aが形成されている。図2に示す連通路30bの下端部は、軸受11の内外輪間の隙間、およびクランクウエブ21と軸受11間の隙間を通って、クランク室2aに連通している。
図3に示す空気通路23から空気導入通路40を経て空気掃気通路30内に導入されている空気Aは、図2のピストン10が下降する掃気行程において、連通路30bを介して空気掃気口30aから燃焼室1a内に向かって斜め上方に噴出される。これにより、図3に示す空気Aが混合気Mをブロックする形となって、混合気Mが排気通路29から外部へ漏出する吹き抜けが効果的に抑制される。
上記構成の2サイクルエンジンはつぎのように動作する。吸気行程において、図2に示すシリンダ1内のピストン10が上死点付近に至り、シリンダ1内やクランク室2aの内部が負圧状態のときに、混合気Mがシリンダ1の内周面に開口する混合気口24aからクランク室2a内へ直接導入される。このとき、軸受11を介してクランク室2aに連通している空気掃気通路30も負圧になるので、この空気掃気通路30に連らなる図3の空気導入通路40が負圧になって、インシュレータ22の空気通路23の出口に取り付けたリードブルブ41が開放され、前記空気通路23からの空気Aが空気導入通路40を通って一旦空気掃気通路30に導入される。このように、吸気行程において、図2のクランク室2aの負圧を受けてリードブルブ41が開放しているときは、空気掃気通路30内に常に空気Aが導入される。このため、空気掃気通路30内に吹き抜け防止用の十分な空気量が確保される。
つづいて、掃気行程では、まず、シリンダ1への開口位置が若干高い空気掃気口30aから、図3に示すように、空気Aが燃焼室2a内に導入され、少し遅れて混合気掃気口31aから混合気Mが燃焼室2a内に導入されるようになっており、しかも、空気Aの方が混合気Mよりも排気口29a寄りから燃焼室1aに導入されるので、先に導入された空気Aにより燃焼ガスが排気口29aから排出される。これにより、排気口29aからの混合気Mの吹き抜けを防止できる。
つぎに、第1実施形態の要旨とする構成について説明する。図1に示すように、気化器3のボディ43には、混合気Mをエンジン本体Eに供給するための気化器混合気通路48と、掃気用空気Aをエンジン本体Eに供給するための気化器空気通路49とが、互いにほぼ平行な配置で貫通して設けられている。また、ボディ43には、両通路48,49に対しほぼ直交して貫通する前述の単一の回動弁28が回動自在に支持されており、図4に示すように、回動弁28には、気化器混合気通路48の開度を調整する混合気用弁体50と、気化器空気通路49の開度を調整する空気用弁体51とが、互いに同軸、かつ一体的に形成されている。すなわち、混合気用弁体50および空気用弁体51は、気化器混合気通路48および気化器空気通路49の開度を調整するための混合気通孔50aおよび空気通孔51aを有しており、これら両通路48,49とほぼ直交する上下方向の軸心C3回りに回動して、両通路48,49の開度調整を行う。
前記回動弁28の上面には弁軸52が同軸に突設されており、この弁軸52は、ボディ43の上端開口を覆う蓋体53を貫通して、この蓋体53に回動自在に保持されている。また、ボディ43には、混合気用弁体50の底部を同軸に貫通して混合気通孔50aの内部に突入する燃料(ガソリン)のメインノズル54が設けられており、このメインノズル54の周壁の一部に、図5に示す燃料噴出口54aが形成されている。一方、回動弁28と同軸に、弁軸52の中空部を通して混合気用弁体50の混合気通孔50aまで延びるニードル弁58が配置されており、このニードル弁58の上端部58aは、雄ねじが形成されて、弁軸52のねじ孔52aにねじ結合されている。ニードル弁58の頂面にはマイナス溝58bが形成されており、このマイナス溝58bに工具を差し込んでニードル弁58を回動することにより、ニードル弁58を回動弁28に対して相対的に上下移動させて、メインノズル54の燃料噴出口54aの開度調整、つまり燃料噴出量の調整が可能になっている。ニードル弁58の下端部はメインノズル54内に嵌入されている。
図5に示すように、メインノズル54の燃料噴出口54aは細長い逆三角形に形成され、上下移動するニードル弁58により燃料噴出口54aの開度、つまりメインノズル54の開度が調節されるようになっている。また、回動弁28は、空気用弁体51の上面と蓋体53の下面との間にコイルばね62が介装されて、スロットル全開からアイドリングにばね力で戻るようになっている。
ボディ43の下部には、図示しないダイヤフラムポンプを内蔵した燃料貯留体59が連結されており、この燃料貯留体59からメインノズル54に燃料が送出される。前記弁軸52の蓋体53を貫通して突出した端部には、弁作動レバー61が連結されている。図6に示すように、前記弁作動レバー61は、平面視で扇形のカム部61aを有し、その根元である中央部が弁軸52に固定されており、カム部61の反対側の端部に、円柱状の連結部材63が突設されている。連結部材63には、手動操作されるスロットルレバー(図示せず)に連結された遠隔操作ケーブル65の他端部の係止部材66が係止されている。この弁作動レバー61は、コイルばね62(図4)により矢印Pと反対方向に、回動復帰力が常時付勢されており、アイドリング時に、調整ボルト64の先端64aに当接した位置に保持される。
図7に示すように、弁作動レバー61のカム部61aの下面にはカム面61bが形成されており、このカム面61bに、蓋体53に突設されたカムガイドピン68の上端68aが当接されている。すなわち、カム面61bは、弁軸52に作用するコイルばね62(図4)の復元力により下方に向く弾性力が付加されて、カムガイドピン68の上端に当接している。したがって、図6の遠隔操作ケーブル65を介して連結部材63がQ方向に引っ張られると、弁作動レバー61のカム部61aがP方向に回動し、図7のカム面61bがカムガイドピン68に摺接することで、弁作動レバー61がコイルばね62(図4)の弾性力に抗して押し上げられる。このとき、弁作動レバー61と一体に図4の回動弁28が回動して、この回動弁28の混合気用弁体50および空気用弁体51の通孔50a,51a(図4)により、混合気通路48および気化器空気通路49が大きな開度に調整される。これと同時に、弁作動レバー61と一体にニードル弁58が上昇して燃料噴出口54aの開口面積が増大し、多くの燃料が気化器混合気通路48に供給される。こうして、エンジンは、スロットルレバーの操作に応じて回転が制御される。
また、気化器3には、図6に示すリフトアップ式の始動操作機構Sが設けられており、この始動操作機構Sは、図6の左端に操作部69aが設けられたリフトアップレバー69を有しており、このリフトアップレバー69の右方の軸部69bが、蓋体53における図6の左端位置に突設された軸受部53aに挿通されて、レバー軸心C4の回りに回動可能に支持されている。リフトアップレバー69の軸部69bの先端に作動片部69cが突設されており、この作動片部69cが弁作動レバー61のカム部61aの下面に接触している。作動片部69cは、図6および図7に図示するように、偏平な板状になっている。したがって、エンジンの始動に際して、図6の停止状態からリフトアップレバー69が操作部69aの回動操作により90°回動すると、作動片部69cが立ち上がって、図4に二点鎖線で示すように、弁作動レバー61を押し上げる。これにより、弁作動レバー61と一体に回動弁28およびニードル弁58が上昇して、メインノズル54の燃料噴出口54aの開口面積が大きくなり、燃料供給量が増加して、適量の燃料が供給され、エンジンの始動を容易に行なうことができる。
始動後には図6の操作部69aを手動操作してリフトアップレバー69を元の位置に戻すと、作動片部69cにより押し上げられていた弁作動レバー61が下降して、アイドリング状態となる。また、リフトアップレバー69を手動で元の位置に戻さなくても、スロットルレバーを加速方向に操作することで、遠隔操作ケーブル65を介して弁作動レバー61および回動弁28(図4)をP方向に回動させると、弁作動レバー61がカムガイドピン68により押し上げられるので、弁作動レバー61の下面がリフトアップレバー69の作動片部69cから離間したときに、リフトアップレバー69は、弁作動レバー61による作動片部69cへの押し付け力が解除されるので、操作部69aと蓋体53の軸受け円筒部53aとに両端が係止されたコイルばね73の復元力により、図6および図7に示す初期位置に自動的に復帰し、アイドリング状態となる。
図8に示すように、回動弁28の混合気用弁体50をバイパスする形で補助空気通路70が設けられている。補助空気導入通路70には、これの一部を構成する貫通孔70aが、気化器3のボディ43に貫通して形成されている。エアクリーナ4には、クリーンサイドである清浄空気室4aに臨んで貫通孔70aの空気Aの上流側開口に連通する上流連通孔70bが形成され、インシュレータ22には、貫通孔70aの下流側開口と混合気通路24とを連通する連通溝70cが形成されている。これら貫通孔70a、上流連通孔70bおよび連通溝70cにより、エアクリーナ4の清浄空気室4aと回動弁28の下流側とを連通する補助空気導入通路70が形成されている。
エアクリーナ4は、クリーナケース85とクリーナカバー86とで形成した内部空間にクリーナエレメント72を収納したものであり、外部から吸気管71を通って空気Aを吸い込み、クリーナエレメント72によって浄化したのち清浄空気室4aに流入した清浄空気を、図1の気化器混合気通路48と気化器空気通路49とに導入する。これに加えて、清浄空気が補助空気導入通路70により、補助空気として下流側の混合気通路24に導入される。
上述のように、第1実施形態の2サイクルエンジンは、補助空気導入通路70を設けて補助空気Aを回動弁28の下流側の混合気通路24に導入するので、その導入される空気量の分だけアイドリング時の気化器3のニードル弁58を上方に移動させて燃料供給量を増大させながら、従来と同じアイドル回転数に調整することができる。すなわち、気化器用混合気通路48を持つ混合気用弁体50の開度を小さくしてこの通路48を通る空気量が少なくなるように、回動弁28の混合気用弁体50の初期位置を設定するとともに、ニードル弁58の上記調整を行えばよい。アイドリング時に燃焼室1aに入る空気量は、混合気通路24と補助空気導入通路70の両方を合わせた空気量であるから、全体の空気量は増やすことができ、それに応じて燃料の量を増大させて、従来と同じアイドリング回転数になるようにニードル弁58の位置を設定することで、燃焼室1aの混合気は過濃とならないから、円滑なアイドリング運転がなされる。
このアイドリング状態から急加速への移行を開始したとき、クランク室2aに溜めた濃い混合気が燃焼室1a内に供給されるので、円滑に急加速することができる。また、アイドリング時に混合気用弁体50の開度、すなわちスロットル開度を従来より小さくできるので、この混合気用弁体50と同じ回動弁28に設けられた空気用弁体51の開度も小さくなって、空気通路が大きく開かれることもないから、エンジンの回転が安定する。
上述のとおり、アイドリング時のスロットル開度は従来より小さくできるので、始動用のリフトアップレバー69の解除位置(復帰位置)も下がる。したがって、始動に際してリフトアップレバー69を作動位置に回動したときのニードル弁58のリフトアップ量、つまりメインノズル54の燃料噴出口54aの開度の増大量を増やすことができる。メインノズル54の燃料噴出口54aは、通常、図5に示したように逆三角形状に形成されるので、ニードル弁58のリフトアップ量が増大すると、燃料供給量が増えるので、始動性を向上させることができる。
また、前記2サイクルエンジンでは、補助空気導入通路70の下流部となる連通溝70cを、気化器3とエンジン本体Eとの間に配置されたインシュレータ22に形成したので、気化器3に比べてスペース的に余裕のあるインシュレータ22に補助空気導入通路70の一部が容易に設けられる。しかも、別部材を追加することなく、気化器3、インシュレータ22およびエアクリーナ4を改造するだけで補助空気導入通路70を設けることができる。なお、図7に2点鎖線で示すように、気化器3のインシュレータ22との合わせ面3aに、連通溝70cを形成してもよい。
図9は本発明の第2実施形態を示す平面断面図であり、同図において、図8と同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。この第2実施形態では、補助空気導入通路70Aを、エアクリーナ4の壁面に貫通して取り付けて清浄空気室4aに臨む導出管78と、インシュレータ22に外部から挿入して取り付けた導入管79と、導出管78と導出管79とを接続する接続パイプ80と、インシュレータ22に形成されて導入管79と混合気通路24とを連通する連通溝81とにより構成している。したがって、この第2実施形態では、気化器3を改造することなしに補助空気導入通路70Aを容易に設けることができる。
図10は本発明の第3実施形態を示す平面断面図であり、同図において、図8と同一または相当するものには同一の符号を付して、重複する説明を省略する。この実施形態では、空気流入口82aと流出口82bとを有する小型のクリーナケース82の内部にクリーナエレメント83を内装して、外部の空気をクリーナエレメント83で浄化するサブエアクリーナ4Aを別途設けている。クリーナケース82の清浄空気室82cに開口した流出口82bに空気導入管87の上流部を嵌合して取り付け、この空気導入管87の下流部を、混合気通路24に連通するようインシュレータ22に形成した空気導入孔75に嵌合して接続する。こうして、空気導入管87および空気導入孔75により、サブエアクリーナ4Aと混合気通路24とを接続する補助空気導入通路70Bを構成している。したがって、この第3実施形態においても、第2実施形態と同様に、気化器3を改造することなしに補助空気導入通路70Bを設けることができる。このように、図9および図10に示す気化器3は、構造を変更する必要がないので、気化器3の汎用性が高くなる。
図11は本発明の第4実施形態に係る2サイクルエンジンの要部を示す正面図である。この実施形態では、始動操作機構として、図1の始動用のリフトアップレバー69の代わりに、一般的なチョーク機構を採用している。図11のエアクリーナ4にチョーク弁CHが設けられている。図12はエアクリーナ4のクリーナケース体85の内側を示す斜視図であり、図13はクリーナケース体85を示す左側面図である。図12において、クリーナケース体85の中央部に、卵形に近い形状の空気流入孔88が形成され、その下流側に、上部空気導出孔89および下部空気導出孔90がそれぞれ上下に配置して形成されている。したがって、空気流入孔88を通った空気は、分岐して上部空気導出孔89および下部空気導出孔90に流入する。なお、符号95は、クリーナケース体85をクリーナカバー86に締結するためのボルト(図示せず)の挿通孔を示す。
図13の側面図に示すように、上部空気導出孔89は円形であり、下部空気導出孔90は変形した長孔状である。上部空気導出孔89は気化器空気通路49(図1)に向け空気を導出し、下部空気導出孔90は気化器混合気通路48(図1)に向け空気を供給する。さらに、下部空気導出孔90の側方箇所には補助空気流通孔91が形成されており、この補助空気流通孔91は、第1実施形態と同様に、図8の気化器3に形成されて補助空気導入通路70の主要通路部分を形成する貫通孔70aに向けて補助空気を供給するか、または第2実施形態と同様に、図9の接続パイプ80を含む補助空気導入通路70Aに向けて補助空気を供給する。
図12に示すクリーナケース体85には、空気流入孔88の開口方向Xとほぼ平行な支軸93が回動自在に設けられており、チョーク弁CHが、支軸93に固定されて、支軸93と一体的に回動するように設定されている。このチョーク弁CHは、弁本体92がクリーナケース体85の内側に位置しており、チョークレバー94がクリーナケース体85の外側に位置して、支軸93に固定されている。チョークレバー94は、図11に示すように、クリーナケース体85から手前側に突出しており、手動操作により上下動されて、図13のチョーク弁CHを回動させ、吸入空気量の調整を行う。このチョーク弁CHの弁本体92は板状であるが、回動弁28と同様なロータリバルブ型であってもよく、要するに、空気流入孔88を開閉できる構造であればよい。
エンジンの始動に際して、図14に示すように、チョークレバー94を押し上げると、弁本体92が空気流入孔88を閉止する。弁本体92には、この全閉時に補助空気流通孔91を閉塞、つまり補助空気導入通路70を閉塞する通路閉塞部98が、ステー部99を介して弁本体92の側方へ突出して設けられている。したがって、始動時には、チョーク本体92に設けた小孔92aからのみ空気が空気流入孔88に流れるだけである。通路閉塞部98は、図13に示すチョーク弁CHの全開位置で、空気流入孔88の上流側に対向している。
これにより、チョーク弁CHを使用する2サイクルエンジンにおいても、エンジンの良好な始動性が維持される。すなわち、始動時にチョーク弁CHによって空気通路23および混合気通路24を絞ると補助空気流通孔91から補助空気導入通路70の方に空気が多量に流れて、混合気が希薄となり、始動性を低下させるが、これを、前記通路閉塞部98で補助空気導入通路70を閉塞することにより防止できる。
一方、始動時以外では、チョクレバー94が図13のように押し下げられてチョーク弁CHが空気流入孔88を全開状態とするとともに、補助空気導入通路70も開放されるので、第1実施形態で説明したと同様に、アイドリング状態から急加速への移行を円滑に行うことができる。
図15に示す第5実施形態では、通路閉塞部98を支持するステー部99に長孔100が形成されている。チョーク弁CHの弁本体92により空気導入孔88を全開状態としたときに、第4実施形態の場合と同様に、通路閉塞部98を支持するステー部99が空気流入孔88の上流側に対向して空気導入孔88へ流入する空気量を若干妨げる場合があるが、この第5実施形態では、ステー部99の長孔100を通して空気流入孔88により多くの空気を円滑に導入させることができる。
本発明は上述した実施形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成を追加、削除、変更でき、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1a 燃焼室
3 気化器
4 エアクリーナ
4A サブエアクリーナ
22 インシュレータ(スペーサ)
23 空気通路
24 混合気通路
28 回動弁
30 空気掃気通路(掃気通路)
31 混合気掃気通路(掃気通路)
50 混合気用弁体(弁体)
51 空気用弁体(弁体)
54 メインノズル
58 ニードル弁
69 リフトアップレバー
70,70A,70B 補助空気導入通路
70a 貫通孔
80 接続パイプ(パイプ)
98 通路閉塞部
A 空気
CH チョーク弁
E エンジン本体
M 混合気
S 始動操作機構

Claims (3)

  1. 掃気通路から燃焼室へ混合気と空気を導入する空気掃気型の2サイクルエンジンであって、
    エアクリーナと、気化器と、前記気化器とエンジン本体との間に配置されたスペーサと、前記空気を前記気化器のボディおよび前記スペーサを通って前記掃気通路に供給する空気通路、ならびに前記混合気を前記気化器のボディおよび前記スペーサを通って前記掃気通路に供給する混合気通路の開度を調整する弁体とを備え、
    前記気化器が前記弁体を有し、
    さらに、前記混合気通路における前記弁体の下流側に、前記エアクリーナを通過した清浄空気を前記混合気通路に導入する補助空気導入通路を備え、
    前記清浄空気が前記混合気に先立って前記燃焼室に導入されるように設定され、
    前記空気通路の一部、前記混合気通路の一部および前記補助空気導入通路が、前記気化器のボディに、前記空気の流れ方向に貫通して形成され、
    前記エアクリーナに、清浄空気室に臨んで前記補助空気導入通路を形成する貫通孔の上流側開口となる上流連通孔が形成され、
    前記補助空気導入通路の下流部が前記スペーサに形成されて、前記貫通孔の下流側開口と前記混合気通路とを連通している空気掃気型の2サイクルエンジン。
  2. 請求項1において、前記弁体は、前記空気通路および混合気通路の両方を開度調整する単一の回動弁であり、さらに、前記弁体を貫通して弁体の軸方向に移動することにより燃料のメインノズルの開度を調節するニードル弁と、始動時に前記ニードル弁を開放方向に移動させることにより燃料濃度を増大させるリフトアップレバーを備えた空気掃気型の2サイクルエンジン。
  3. 請求項1または2において、さらに、前記弁体の上流側に配置されて始動時に前記空気通路および混合気通路の開度を絞るチョーク弁を備え、前記チョーク弁に、始動時に前記補助空気導入通路を閉塞する通路閉塞部が設けられている空気掃気型の2サイクルエンジン。
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