JP6110189B2 - 内燃エンジン - Google Patents

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Description

本発明は気化器を備えた内燃エンジンに関し、より詳しくは作業機に搭載される比較的小排気量のエンジンに関する。
近時の内燃エンジンは電子化が進み、例えば自動車用エンジンは数多くのセンサが検知した物理量に基づいて緻密なエンジン制御が行われている。この電子制御によって自動車用エンジンは燃料消費量が大幅に低減され、また、エミッション性能が大幅に改善されている。
比較的小排気量のエンジンを搭載する作業機は、一般的には、今現在も気化器が採用されている(特許文献1)。気化器は、エンジンの吸気通路に供給する燃料の流量を制御するのに、吸気通路に発生する負圧を巧みに使う(特許文献2〜7)。特許文献2、3はスロットルバルブタイプの気化器を開示している。特許文献4〜7はロータリタイプの気化器を開示している。スロットルバルブタイプ及びロータリタイプの気化器は共に、吸気通路に発生する負圧を使って吸気通路に燃料を吸い出すことにより吸気通路に燃料を供給する。
この小排気量エンジンにおいても電子化に向けた開発が進められている。しかし、作業機は軽量化が強く要請されることから、自動車用エンジンのように様々なセンサを使った緻密なエンジン制御を採用することは実際上難しい。
特許文献8は、チェーンソー、トリマー、ブロアーなどの作業機に好適な2サイクル内燃エンジンの制御方法を開示している。具体的には、特許文献8に開示のエンジンは、エンジン回転数を検出する回転数センサと、吸気通路に混合気を供給する燃料供給通路に配設された流量制御弁を駆動するソレノイドと、エンジン回転数センサによってソレノイドを制御する電子制御手段とを有している。この特許文献8に開示のエンジンは、従来と同様に、スロットルバルブの近傍に、燃料を吸気通路に供給するためのメインノズルと、第1〜第3の3つのスロー系の燃料吐出ポートとを有している。特許文献8に開示のエンジンは、クランク室の内圧で動作する燃料ポンプを有し、燃料ポンプは、燃料タンク内の燃料を汲み上げてメインノズル、スロー系の燃料吐出ポートに供給する。
特許文献8のエンジンは、気化器を備えた従来のエンジンと同様に、アイドル運転中は第1スロー系ポートから吸気通路に燃料が供給される。スロットルバルブが開くと第2スロー系ポートからも燃料が吸気通路に供給され、更にバルブが開くと第3スロー系ポートからも燃料が吸気通路に供給される。エンジンの高回転域ではメインノズルから燃料が吸気通路に供給される。高回転域では、実質的にメインノズルから供給される燃料によってエンジンが動作する。
引用文献8に開示のエンジンは、吸気通路で発生する負圧とは関係無しに、燃料タンクから燃料ポンプで汲み上げた燃料を吸気通路に供給する。そして、エンジン回転数に基づいてソレノイドを制御して、このソレノイドによって吸気通路に供給する燃料の流量を実質的に制御する。
JP特開2010−174773号公報 JP特開2009−209691号公報 JP特開平6−33723号公報 特開昭62−55449号公報 JP特開2005−2887号公報 JP特開2007−77812号公報 JP特開2012−67770号公報 米国特許7,493,889号(US 7,493,889 B2)
エンジン回転数はエンジン制御にとって主なる物理量であることは確かであるが、緻密な制御を行うには他の物理量の検出も必要である。特許文献3に開示のようにエンジン回転数だけに依存して燃料供給量(吸気通路に吐出する燃料の流量)を制御したとしても、これによって空燃比を最適化するのが難しいし、スロットルバルブを急激に開いたときの過渡領域でのエンジンの追従性や中負荷時のエンジン性能などを最適に制御するのが難しい。勿論、作業機に搭載されるような比較的小排気量のエンジンにあっても、電子化の傾向が今後一層強まると期待できる。
しかし、今現在、各種の物理量を検出するためには複数のセンサを組み込む必要がある。このことは作業機の軽量化という観点に立脚したときに非現実的な選択肢である。現状を念頭に置いたときに、特許文献3が提案するように、エンジン制御で最も基礎的な物理量であるエンジン回転数に基づいてエンジン制御するという手法は現状で選択できる最善策と言うことができる。
ところで、エンジンを組み込んだ作業機は、これを製造する工場を出荷する段階でエンジン調整が行われている。すなわち、設計通りの最適な運転状態となるようにエンジン調整を行った後に作業機の販売が行われる。このエンジン調整は、気化器を搭載したエンジンであればニードル弁を手動で調整することにより行われている。
しかし、ユーザの作業環境は様々であり、高地で作業を行うユーザも居れば、高温地帯又は低温地帯で作業を行うユーザも居る。また、燃料の品質も一定ではない。この問題に対処するのにユーザの手を借りればよい。すなわち、ユーザが上述したニードル弁を調整して、ユーザの作業環境に合致した最も好ましいエンジンの運転状態にすればよいが、作業現場ごとに気化器の調整を行うのは手間である。また、特に排気ガス浄化や燃料消費量の一層の低減を求める声が高まるなかで、気化器調整をより精密に行う必要が増している。
本発明の目的は環境変化に対する適応力を高めることのできる内燃エンジンを提供することにある。
本発明の更なる目的は、複数のセンサを組み込むことなく簡易な構成を保ちながら、環境変化に対する適応力を高めることのできる内燃エンジンを提供することにある。
本発明の更なる目的は、エンジン高回転域での空燃比を最適化することのできる内燃エンジンを提供することにある。
作業機はフルスロットルの状態で使用される。すなわち、作業者はスロットルバルブを全開にした状態で作業を行う。気化器は、このことを前提として様々な改良が加えられ続けて来た歴史がある。そして、この長い歴史を経て気化器は熟成していると言える。本願発明者らは、作業機の使用態様を念頭に置いて、技術的に熟成している気化器を利用しつつエンジン制御の電子化を進められないか、という観点に立脚して様々な検討を加えた結果、本願発明を案出するに至ったものである。
上記の技術的課題は、本発明の第1の観点によれば、
吸気通路(30)に燃料を供給する第1の燃料吐出口(84a)を備え、前記吸気通路(30)内の気流によって生成される前記第1の燃料吐出口(84a)周りの負圧によって該第1の燃料吐出口(84a)から燃料を前記吸気通路(30)に吸い出すことにより該吸気通路(30)に燃料を供給するロータリタイプの気化器(80)を有する内燃エンジンであって、
燃料タンク(24)から汲み上げた燃料を蓄えるメタリング室(26)と、
該メタリング室(26)の燃料を前記第1の燃料吐出口(84a)に供給する第1の燃料供給通路(44)と、
前記吸気通路(30)に配置された第2の燃料吐出口(84a)であって前記吸気通路(30)内の気流によって生成される該第2の燃料吐出口(84a)周りの負圧によって前記吸気通路(30)に燃料を吐出する第2の燃料吐出口(84a)と、
該第2の燃料吐出口(84a)に連結され且つ前記メタリング室(26)の燃料を該第2の燃料吐出口(84a)に供給するための第1の追加の燃料供給通路(46)と、
該第1の追加の燃料供給通路(46)に設けられ且つ該第1の追加の燃料供給通路(46)を流れる燃料の流量を調整する流量調整弁(48)と、
エンジンの回転数を検出する回転数検出手段(54)と、
該回転数検出手段(54)からの信号を受けて前記流量調整弁(48)の開度を制御する電子制御手段とを有し、
前記第1の燃料吐出口(84a)と前記第2の燃料吐出口(84a)とが共通の吐出口(84a)で構成されていることを特徴とする内燃エンジンを提供することにより達成される。
また、本発明の第2の観点によれば、
吸気通路(30)のベンチュリー部(34)に設けられ、前記吸気通路(30)に燃料を供給する第1の燃料吐出口(38)を備え、前記吸気通路(30)内の気流によって生成される前記第1の燃料吐出口(38)周りの負圧によって該第1の燃料吐出口(38)から燃料を前記吸気通路(30)に吸い出すことにより該吸気通路(30)に燃料を供給するスロットルバルブタイプの気化器を有する内燃エンジンであって、
燃料タンク(24)から汲み上げた燃料を蓄えるメタリング室(26)と、
該メタリング室(26)の燃料を前記第1の燃料吐出口(38)に供給する第1の燃料供給通路(44)と、
前記ベンチュリー部(34)に設けられた第2の燃料吐出口(38)であって前記吸気通路(30)内の気流によって生成される該第2の燃料吐出口(38)周りの負圧によって前記吸気通路(30)に燃料を吐出する第2の燃料吐出口(38)と、
該第2の燃料吐出口(38)に連結され且つ前記メタリング室(26)の燃料を該第2の燃料吐出口(38)に供給するための第1の追加の燃料供給通路(46)と、
該第1の追加の燃料供給通路(46)に設けられ且つ該第1の追加の燃料供給通路(46)を流れる燃料の流量を調整する流量調整弁(48)と、
エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
該回転数検出手段からの信号を受けて前記流量調整弁(48)の開度を制御する電子制御手段と、
前記ベンチュリー部(34)に設けられた第3の燃料吐出口(38)であって前記吸気通路(30)内の気流によって生成される該第3の燃料吐出口(38)周りの負圧によって前記吸気通路(30)に燃料を吐出する第3の燃料吐出口(38)と、
該第3の燃料吐出口(38)に連結され且つ前記メタリング室(26)の燃料を該第3の燃料吐出口(38)に供給するための第2の追加の燃料供給通路(62)と、
該第2の追加の燃料供給通路(62)に設けられた手動の調整弁(64)とを有することを特徴とする内燃エンジンを提供することにより達成される。
上述したように、本発明に従う気化器は前述したスロットルバルブタイプの気化器であってもよいし、ロータリタイプであってもよい。スロットルバルブタイプの気化器は複数の燃料吐出口を有している。この複数の燃料吐出口は、エンジンの出力を制御するバタフライ弁(「スロットルバルブ」と呼ばれている)の近傍に位置するスロー系の燃料吐出口と、吸気通路のベンチュリー部に位置するメインノズルとを有している。これらスロー系燃料吐出口及びメインノズルには、燃料タンクから汲み上げた燃料を溜めるメタリング室から燃料が供給される。本発明にいう「第1の燃料吐出口」はスロットルバルブタイプの気化器の場合にはメインノズルが相当する。
ロータリタイプの気化器は、円筒形状の弁体(「スロットルバルブ」)を有し、この弁体が回転することによりエンジン出力を制御する。そして、この円筒弁体の回転軸線上にノズルを有し、このノズルには、上下に変位する弁棒が挿入されている。弁棒は回転弁体の回転角度に連動して上下して、ノズルの吐出口の有効開口面積を制御する。ノズルには、燃料タンクから汲み上げた燃料を溜めるメタリング室から燃料が供給される。本発明がいう気化器がロータリタイプの気化器の場合には、上記ノズルが、本発明にいう「第1の燃料吐出口」に該当する。
本発明の内燃エンジンは作業機に搭載される比較的小さな排気量のエンジンであり、典型的には2ストロークエンジンである。作業機は、チェーンソー、トリマー、ブロアー、エンジン式のポンプ、小型発電機、農薬噴霧機などを含む。
本発明は、従来の気化器が本来的に備えている第1の燃料吐出口に燃料を供給する第1の燃料供給通路の他に、前記第2の燃料吐出口に燃料を供給する第1の追加の燃料供給通路を備えており、これら第1の燃料供給通路と第1の追加の燃料供給通路の2つの通路を通じて吸気通路に燃料が供給される。この第1、第2の燃料吐出口は共通の吐出口で構成してもよいし、互いに独立した吐出口で構成してもよい。勿論、従来の気化器が備えるノズル(スロットルバルブタイプの気化器であればメインノズルが相当する。ロータリタイプの気化器であればノズルが相当する。)を使って、この気化器が本来的に備えるノズルに上記第1の追加の燃料供給通路を連結するのが製造コストを削減する上で合理的である。
気化器の第1の燃料供給通路を通じて吸気通路に供給する燃料の量を「固定燃料供給量」と呼び、上記第1の追加の燃料供給通路を通じて吸気通路に供給する燃料の量を「電子制御燃料供給量」と呼ぶと、環境変化に対する調整は電子制御燃料供給量によって行われる。エンジン高回転域において、固定燃料供給量と電子制御燃料供給量との割合は任意である。例えば固定燃料供給量と電子制御燃料供給量との割合が50:50であってもよいし、60:40や80:20であってもよい。この割合は、固定燃料供給量を規定する第1の燃料供給通路の有効通路断面積と、電子制御燃料供給量を規定する第1の追加の燃料供給通路の有効通路断面積及び流量調整弁の基準開度とによって実質的に決まる。電子制御燃料供給量の割合が大きくなるほど、この電子制御燃料供給量による補正幅が拡大する。したがって環境変化による空燃比の変化に対して敏感に制御することができる。
流量調整弁の基準開度つまり工場出荷時の設計上の流量調整弁の開度を例えば50%の開度に設定したときに、現地では、流量調整弁は開度50%から0%までの範囲で電子的に調整できる可能性を有し、また、開度50%から100%までの範囲で電子的に調整できる可能性を有する。勿論、流量調整弁のこの基準開度は任意である。
つまり、本発明の内燃エンジンでは、機械式の気化器が本来的に有しているアイドリング運転、低回転域、中間回転域、高回転域での基本的な燃料供給性能をそのまま使いながら、エンジン出荷時とは異なる環境での使用における燃料供給量の調整つまり補正が電子制御によって行われる。したがって、本発明によれば、回転数以外の検出信号を要すことなく簡易な構成を保ちながら、機械的な気化器に比較的簡単な電子制御を加えることで、環境変化に対する適応力を高めることができる。
本発明の他の目的及び本発明の作用効果は、以下の本発明の実施例の詳細な説明から明らかになろう。
実施例の2ストローク単気筒エンジンの概要を説明するための図である。 参考例のエンジンに含まれる気化器(スロットルバルブタイプ)の構成図である。 実施例のエンジンに含まれる気化器(スロットルバルブタイプ)の構成図である。 実施例のエンジンに含まれる気化器(スロットルバルブタイプ)の構成図である。 実施例のエンジンに含まれる気化器(ロータリタイプ)の構成図である。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
図1を参照して、参照符号100は内燃エンジンを示す。内燃エンジン100は空冷式の2ストローク単気筒エンジンである。エンジン100は、比較的小排気量のエンジンであり、チェーンソー、トリマー、ブロアー、エンジン式のポンプ、小型発電機、農薬噴霧機などの持ち運び可能な作業機に搭載される。
エンジン100は、エンジン出力軸であるクランクシャフト2を有し、このクランクシャフト2は連結棒4によってピストン6に連結されている。ピストン6の往復動はクランクシャフト2によって回転動作に変換される。
エンジン100の吸気系は、エアクリーナ8と気化器10と連結管(インシュレータ)12とで構成されている。エアクリーナ8で浄化された空気は、気化器10で霧化された燃料成分と混ざり合って混合気となる。混合気はエンジン100のクランク室14を経由して掃気通路16を通じて燃焼室18に充填される。
燃焼室18に充填された混合気は、上昇するピストン6によって圧縮される(圧縮行程)。そして上死点近傍で点火プラグ20によって着火され、混合気が燃焼することによってピストン6が下降する(膨張行程)。ピストン6が下降する過程で排気ポート22が開き、次いで掃気ポートが開き、この掃気ポートに連なる掃気通路16を通じてクランク室14内の混合気が燃焼室18に導入され、この混合気で燃焼室18の掃気が行われる(掃気行程)。ピストン6が下死点から上昇する過程で、混合気が吸気ポート28を通じてクランク室14に充填される。実施例の2ストローク内燃エンジン100のメカニズムは従来と同じであるので、その詳しい説明は省略する。
参考例(図2)
参考例に含まれる気化器10はスロットルバルブタイプの気化器である。このスロットルバルブタイプの気化器の詳細な構造は、例えば特許文献2(JP特開2009−209691号公報)に詳しい説明があることから、この特許文献2の全文をここに組み込む。スロットルバルブタイプの気化器10は、特許文献2にも説明があるように、燃料タンク24から汲み上げた燃料を蓄えるメタリング室26を有している。
図2は、気化器10に含まれる吸気通路30を示す。図中、矢印Aは空気の流れ方向を示す。吸気通路30にはスロットルバルブ32が配設され、スロットルバルブ32はユーザのスロットル操作に基づいて開閉動作する。スロットルバルブ32の開度によってエンジン100の出力が制御される。吸気通路30は、スロットルバルブ32の上流側に位置する固定式のベンチュリー部34を有している。
スロットルバルブタイプの気化器10は、従来と同様に、吸気通路30に開放した複数の燃料吐出口を有している。具体的に説明すると、気化器10が備える複数の燃料吐出口は、スロットルバルブ32の近傍に位置するスロー系の燃料吐出口36と、ベンチュリー部34に位置するメインノズル38とを有している。スロー系の燃料吐出口36は3つのスロー系ポート36a、36b、36cで構成されている。これら3つのスロー系ポート36a、36b、36cは空気の流れ方向Aに離間して位置している。ここに、空気の流れ方向Aの下流側から上流側に向けて、第1スロー系ポート36a、第2スロー系ポート36b、第3スロー系ポート36cと呼ぶ。スロットルバルブ32が閉じた状態のアイドル運転時には第1スロー系ポート36aから吸気通路30に燃料が吸い出される。スロットルバルブ32が開き始めると第2スロー系ポート36bからも燃料が吸気通路30に吸い出され、更にスロットルバルブ32が開くと第3スロー系ポート36cからも燃料が吸気通路30に吸い出される。
エンジン高回転域では、スロットルバルブが全開状態となり、ベンチュリー部34に発生する負圧によってメインノズル38から吸気通路30に燃料が吸い出され、このエンジン高回転域では、吸気通路30に供給される燃料のほぼ全量がこのメインノズル38から供給される。
引き続き図2を参照して、メインノズル38にはメタリング室26から燃料が供給される。また、スロー系の第1〜第3の燃料吐出口36a〜36cにはスロー系チャンバー40から燃料が供給される。このスロー系チャンバー40にはメタリング室26から燃料が供給される。
すなわち、第1〜第3のスロー系ポート36a〜36cはスロー系チャンバー40に連通し、このスロー系チャンバー40はスロー系燃料供給通路42を介してメタリング室26に連通している。他方、メインノズル38は、気化器10が本来的に備えている第1燃料供給通路44を通じてメタリング室26に連通している。
メインノズル38は、更に、第1の追加の燃料供給通路46を通じてメタリング室26に連通している。この第1の追加の燃料供給通路46には流量調整弁48が介装されている。この実施例では、流量調整弁48はソレノイドアクチュエータ50(図1)によって駆動される。ソレノイドアクチュエータ50は、例えばマイクロコンピュータで構成される制御手段52によって制御される(図1)。制御手段52には回転数検出手段54からエンジン回転数が入力される。制御手段52はエンジン回転数に基づく駆動制御信号を生成して、この駆動制御信号をソレノイドアクチュエータ50に供給する。
駆動制御信号を受けてソレノイドアクチュエータ50は動作する。そして、このソレノイドアクチュエータ50の駆動により流量調整弁48はその開度によってエンジン回転数に応じた状態となるように制御される。この実施例では、流量調整弁の開度は単位時間当たりの開弁頻度で調整される。勿論、ソレノイドアクチュエータ50の制御を行うために他の物理量、例えば外気温度や気圧などを検出して、これらのパラメータによって流量調整弁48の開度を制御するようしてもよい。
エンジン回転数検出手段54は、従来から知られているイグニッションコイルからの起電力によってエンジン回転数の検出が行われる。すなわち、クランクシャフト2に連結されたフライホイールに永久磁石が設置され、この永久磁石と、定置したイグニッションコイルとの間で発生する交番電圧によってエンジン回転数の検出が行われる。すなわち、コイルと磁石との間で発生する正弦波の交番電圧の周波数によってエンジン回転数が検出される。
エンジン高回転域では、主にメインノズル38から吸気通路30に燃料が吸い出される。この実施例では、エンジン高回転域では、第1燃料供給通路44と第1の追加の燃料供給通路46の2つの通路を通じてメインノズル38に燃料が供給される。第1燃料供給通路44は従来と同様にその流量は一定である。これに対して第1の追加の燃料供給通路46は電子制御される流量調整弁48によって流量が可変である。
参考例の気化器10を備えたエンジン100又はこれを搭載した作業機は、これを工場から出荷する際に各種の調整が行われる。エンジン高回転域での空燃比の調整もその一つである。出荷時のエンジン調整において、流量調整弁48は、その基準開度が調整範囲の中央値となるように設定される。これを入手したユーザは、例えば空気が比較的薄い高地で作業するときに、従来のエンジンでは必要とされたニードル弁の調整を行う必要はない。空気の薄い環境下で作業する際に、エンジン100は電子制御調整によって流量調整弁48の開弁頻度が少なくなる。これによってエンジン高回転域での燃料供給量が絞り込まれ、エンジン100が吸い込む混合気は環境に適合した空燃比に自動調整される。
第1実施例(図3)
図3は、第実施例に含まれる気化器60を説明するための図である。この図3に図示の気化器60もスロットルバルブタイプの気化器である。図3に図示の気化器60の説明において、上述した参考例に含まれる気化器10と同じ要素には同じ参照符号を付すことによりその説明を省略し、以下に図3に図示の気化器60の特徴部分を説明する。
図3を参照して、メインノズル38には、第2の追加の燃料供給通路62が連結され、この第2の追加の燃料供給通路62はメタリング室26に連通している。この第2の追加の燃料供給通路62の吐出口は、メインノズル38及び/又は第1の追加の燃料供給通路46とは別に設けられた第3の燃料吐出口であってもよい。勿論、この第3の燃料吐出口はベンチュリー部34に位置決めされる。
第2の追加の燃料供給通路62には、これを通過する燃料の量を調整するための手動の調整弁(ニードル弁)64が設けられている。手動調整弁64による調整はユーザの手で又はメーカの代理業者の手で行うことができる。
この第実施例の気化器60は、エンジン高回転域では、第1燃料供給通路44と第1の追加の燃料供給通路46と第2の追加の燃料供給通路62の3つの通路を通じてメインノズル38に燃料が供給される。第1燃料供給通路44は従来と同様にその流量は一定である。これに対して第1の追加の燃料供給通路46は電子制御される流量調整弁48によって流量が可変である。また、第2の追加の燃料供給通路62は手動の流量調整弁64によって流量を調整することができる。
第1燃料供給通路44を通じて吸気通路30に供給する燃料の量を「固定燃料供給量」と呼び、第1の追加の燃料供給通路46を通じて吸気通路30に供給する燃料の量を「電子制御燃料供給量」と呼び、第2の追加の燃料供給通路62を通じて吸気通路30に供給する燃料の量を「手動調整燃料供給量」と呼ぶと、出荷時の空燃比の調整に「手動調整燃料供給量」の調整を加えるのがよい。すなわち、エンジン高回転域において、電子制御流量調整弁48の開度の基準値が調整範囲の中央値となるように、ニードル弁64を操作して第2の追加の燃料供給通路62の流量調整を行うのがよい。エンジン高回転域において、固定燃料供給量と電子制御燃料供給量と手動調整燃料供給量の割合は任意である。例えば固定燃料供給量と電子制御燃料供給量と手動調整燃料供給量との割合として60:20:20を例示することができる。空気が薄い高地では、ユーザが手動調整弁64を閉弁方向に調整可能である。この場合、手動調整によって設定された燃料濃度を基準とした燃料供給の基本流量が規定されることになる。そして、微調整部分が「電子制御燃料供給量」によって行われることになる。
第2実施例(図4)
図4は、第実施例に含まれる気化器70を説明するための図である。この図4に図示の気化器70もスロットルバルブタイプの気化器である。図4に図示の気化器70の説明において、上述した図2の気化器10及び図3の気化器60と同じ要素には同じ参照符号を付すことによりその説明を省略し、以下に図4に図示の気化器70の特徴部分を説明する。
図4を参照して、メインノズル38には、第1の燃料供給通路44と、第1の追加の燃料供給通路46とが連結されている。この点で第1の実施例の気化器10(図2)と同じである。この第1の燃料供給通路44の吐出口と、第1の追加の燃料供給通路46の吐出口とは互いに独立していてもよい。すなわち、第1の燃料供給通路44のメインノズル38とは別に、第1の追加の燃料供給通路46は専用の吐出口を備えていてもよい。勿論、この専用の吐出口はベンチュリー部34に位置決めされる。
第1の追加の燃料供給通路46には前述した電子制御式の流量調整弁48が介装されている。他方、第1の燃料供給通路44には、上記第2実施例(図3)で説明した手動の調整弁(ニードル弁)64が設けられ、この手動調整弁64によって第1の追加の燃料供給通路46を通過する燃料の量を調整することができる。第2実施例と同様に、手動調整弁64による調整はユーザの手で又はメーカの代理業者の手で行うことができる。
第1燃料供給通路44を通じて吸気通路30に供給する燃料の量を「手動調整燃料供給量」と呼び、第1の追加の燃料供給通路46を通じて吸気通路30に供給する燃料の量を「電子制御燃料供給量」と呼ぶと、出荷時の空燃比の調整に「手動調整燃料供給量」の調整を加えるのがよい。すなわち、エンジン高回転域において、電子制御流量調整弁48の開度の基準値が調整範囲の中央値となるように、ニードル弁64を操作して第1燃料供給通路44の流量調整を行うのがよい。エンジン高回転域において、電子制御燃料供給量と手動調整燃料供給量の割合は任意である。例えば電子制御燃料供給量と手動調整燃料供給量との割合として80:20を例示することができる。この実施例においても当該環境下での作業において必要とされる調整は「電子制御燃料供給量」によって行われることになる。空気が薄い高地でユーザが手動調整弁64を絞り込んで第1の燃料供給通路44の流量を相対的に少なくした状態に調整してもよいが、ユーザがこの調整を行わない場合でも、「電子制御燃料供給量」の電子制御によって、環境変化に対する空燃比の最適化が行われる。
第3実施例(図5)
図5は、第実施例に含まれる気化器80を説明するための図である。この図5に図示の気化器80はロータリタイプの気化器である。このロータリタイプの気化器の構成は先述した特許文献4(JP特開昭62−55449号公報)に詳しい説明があることから、この特許文献4に開示の全文をここに組み込む。
図5を参照して、ロータリ気化器80は、従来と同様に、円筒状のスロットルバルブ82を有し、このスロットルバルブ82が軸線を中心に回転することによりエンジン出力が制御される。スロットルバルブ82の軸線上にはノズル84が配置されている。ノズル84はその側壁に開口84aを有している。
ノズル84には弁棒86が挿入されている。弁棒86は、スロットルバルブ82の軸線を中心とした回転動作に連動して上下する。この弁棒86が上下することにより、ノズル開口84aの有効開口面積が制御される。
ノズル84にはメタリング室26内の燃料が供給される。メタリング室26とノズル84との間の燃料供給構造は、この図5の例では、前述した第実施例(図3)で採用した構造が採用されている。勿論、前述した参考例(図2)又は第実施例(図4)で採用した構造を採用してもよい。
図5を引き続き参照して、第1燃料供給通路44、第1の追加の燃料供給通路46、第2の追加の燃料供給通路62は、ロータリ気化器80が本来的に備えているノズル84に通じている。第1の追加の燃料供給通路46、第2の追加の燃料供給通路62の燃料吐出口をノズル84とは別のノズル又はポートで構成してもよい。ロータリ気化器80の場合は、第1燃料供給通路44、第1の追加の燃料供給通路46、第2の追加の燃料供給通路62が共通のノズル84に通じる図5の構造が最も現実的であろう。
ロータリ気化器80では、アイドル運転から高回転までノズル84を通じて吸気通路30に燃料が供給される。この実施例では、第1の追加の燃料供給通路46の電子制御流量調整弁48の制御(エンジン回転数に基づく開度制御)はエンジン高回転域だけに限定し、それ以外の運転状態(アイドル運転、低回転域、中間回転域)では、開度一定(例えば開度50%)に固定される。これにより環境変化に伴う空燃比の変動をエンジン高回転域では電子制御流量調整弁48の制御によって抑えることができる。勿論、第1の追加の燃料供給通路46の電子制御流量調整弁48の制御(エンジン回転数に基づく開度制御)をアイドル運転、低回転域、中間回転域でも行うようにしてもよい。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明のエンジン100に用いられる気化器は従来の気化器の機構及び機能を大きく変更することなく、また、典型的には検出値として回転数のみを用いた電子制御を加えて環境変化に対応するようにしたものである。これにより、限定的なセンサを用いた簡易な構成を保ちながら、換言すれば複数のセンサを用いることなく簡易な構成を保ちながら、エンジン高回転域や過渡状態での空燃比の変動を抑えて、高回転でエンジンを運転させて作業するときの空燃比を最適化できる。
100 エンジン
10 参考例のエンジンに搭載された気化器(スロットルバルブタイプ)
26 メタリング室
30 気化器の吸気通路
32 スロットルバルブ
34 気化器のベンチュリー部
36 気化器のスロー系の燃料吐出口
38 燃料吐出口(メインノズル)
44 第1の燃料供給通路
46 第1の追加の燃料供給通路
48 流量調整弁
50 ソレノイドアクチュエータ
52 電子制御手段
54 エンジン回転数検出手段
60 第実施例に含まれる気化器(スロットルバルブタイプ)
62 第2の追加の燃料供給通路
64 手動の調整弁(ニードル弁)
70 第実施例に含まれる気化器(スロットルバルブタイプ)
80 第実施例に含まれる気化器(ロータリタイプ)
84 ロータリ気化器のノズル
86 ロータリ気化器の弁棒

Claims (8)

  1. 吸気通路(30)に燃料を供給する第1の燃料吐出口(84a)を備え、前記吸気通路(30)内の気流によって生成される前記第1の燃料吐出口(84a)周りの負圧によって該第1の燃料吐出口(84a)から燃料を前記吸気通路(30)に吸い出すことにより該吸気通路(30)に燃料を供給するロータリタイプの気化器(80)を有する内燃エンジンであって、
    燃料タンク(24)から汲み上げた燃料を蓄えるメタリング室(26)と、
    該メタリング室(26)の燃料を前記第1の燃料吐出口(84a)に供給する第1の燃料供給通路(44)と、
    前記吸気通路(30)に配置された第2の燃料吐出口(84a)であって前記吸気通路(30)内の気流によって生成される該第2の燃料吐出口(84a)周りの負圧によって前記吸気通路(30)に燃料を吐出する第2の燃料吐出口(84a)と、
    該第2の燃料吐出口(84a)に連結され且つ前記メタリング室(26)の燃料を該第2の燃料吐出口(84a)に供給するための第1の追加の燃料供給通路(46)と、
    該第1の追加の燃料供給通路(46)に設けられ且つ該第1の追加の燃料供給通路(46)を流れる燃料の流量を調整する流量調整弁(48)と、
    エンジンの回転数を検出する回転数検出手段(54)と、
    該回転数検出手段(54)からの信号を受けて前記流量調整弁(48)の開度を制御する電子制御手段とを有し、
    前記第1の燃料吐出口(84a)と前記第2の燃料吐出口(84a)とが共通の吐出口(84a)で構成されていることを特徴とする内燃エンジン。
  2. 前記第1の燃料吐出口(84a)と前記メタリング室(26)とを連通させる第追加の燃料供給通路(62)と、
    該第追加の燃料供給通路(62)に設けられた手動の調整弁(64)とを有し、
    該手動の調整弁(64)を操作することにより前記第追加の燃料供給通路(62)を流れる燃料の流量を調整できる、請求項1に記載の内燃エンジン。
  3. 吸気通路(30)に燃料を供給する第1の燃料吐出口(84a)を備え、前記吸気通路(30)内の気流によって生成される前記第1の燃料吐出口(84a)周りの負圧によって該第1の燃料吐出口(84a)から燃料を前記吸気通路(30)に吸い出すことにより該吸気通路(30)に燃料を供給するロータリタイプの気化器(80)を有する内燃エンジンであって、
    燃料タンク(24)から汲み上げた燃料を蓄えるメタリング室(26)と、
    前記第1の燃料吐出口(84a)と前記メタリング室(26)とを連通させる第1の燃料供給通路(44)と、
    該第1の燃料供給通路(44)に設けられた手動の調整弁(64)とを有し、
    該手動の調整弁(64)を操作することにより前記第1の燃料供給通路(44)を流れる燃料の流量を調整でき、
    更に、
    前記吸気通路(30)に配置された第2の燃料吐出口(84a)であって前記吸気通路(30)内の気流によって生成される該第2の燃料吐出口(84a)周りの負圧によって前記吸気通路(30)に燃料を吐出する第2の燃料吐出口(84a)と、
    該第2の燃料吐出口(84a)に連結され且つ前記メタリング室(26)の燃料を該第2の燃料吐出口(84a)に供給するための追加の燃料供給通路(46)と、
    該追加の燃料供給通路(46)に設けられ且つ該追加の燃料供給通路(46)を流れる燃料の流量を調整する流量調整弁(48)と、
    エンジンの回転数を検出する回転数検出手段(54)と、
    該回転数検出手段(54)からの信号を受けて前記流量調整弁(48)の開度を制御する電子制御手段とを有し、
    前記第1の燃料吐出口(84a)と前記第2の燃料吐出口(84a)とが共通の吐出口(84a)で構成されていることを特徴とする内燃エンジン。
  4. 吸気通路(30)のベンチュリー部(34)に設けられ、前記吸気通路(30)に燃料を供給する第1の燃料吐出口(38)を備え、前記吸気通路(30)内の気流によって生成される前記第1の燃料吐出口(38)周りの負圧によって該第1の燃料吐出口(38)から燃料を前記吸気通路(30)に吸い出すことにより該吸気通路(30)に燃料を供給するスロットルバルブタイプの気化器を有する内燃エンジンであって、
    燃料タンク(24)から汲み上げた燃料を蓄えるメタリング室(26)と、
    該メタリング室(26)の燃料を前記第1の燃料吐出口(38)に供給する第1の燃料供給通路(44)と、
    前記ベンチュリー部(34)に設けられた第2の燃料吐出口(38)であって前記吸気通路(30)内の気流によって生成される該第2の燃料吐出口(38)周りの負圧によって前記吸気通路(30)に燃料を吐出する第2の燃料吐出口(38)と、
    該第2の燃料吐出口(38)に連結され且つ前記メタリング室(26)の燃料を該第2の燃料吐出口(38)に供給するための第1の追加の燃料供給通路(46)と、
    該第1の追加の燃料供給通路(46)に設けられ且つ該第1の追加の燃料供給通路(46)を流れる燃料の流量を調整する流量調整弁(48)と、
    エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    該回転数検出手段からの信号を受けて前記流量調整弁(48)の開度を制御する電子制御手段と、
    前記ベンチュリー部(34)に設けられた第3の燃料吐出口(38)であって前記吸気通路(30)内の気流によって生成される該第3の燃料吐出口(38)周りの負圧によって前記吸気通路(30)に燃料を吐出する第3の燃料吐出口(38)と
    該第3の燃料吐出口(38)に連結され且つ前記メタリング室(26)の燃料を該第3の燃料吐出口(38)に供給するための第2の追加の燃料供給通路(62)と、
    該第2の追加の燃料供給通路(62)に設けられた手動の調整弁(64)とを有することを特徴とする内燃エンジン。
  5. 前記第3の燃料吐出口が、前記第1の燃料吐出口又は前記第2の燃料吐出口の少なくとも一方の吐出口と共通である、請求項に記載の内燃エンジン。
  6. 吸気通路(30)のベンチュリー部(34)に設けられ、前記吸気通路(30)に燃料を供給する第1の燃料吐出口(38)を備え、前記吸気通路(30)内の気流によって生成される前記第1の燃料吐出口(38)周りの負圧によって該第1の燃料吐出口(38)から燃料を前記吸気通路(30)に吸い出すことにより該吸気通路(30)に燃料を供給するスロットルバルブタイプの気化器を有する内燃エンジンであって、
    燃料タンク(24)から汲み上げた燃料を蓄えるメタリング室(26)と、
    該メタリング室(26)の燃料を前記第1の燃料吐出口(38)に供給する第1の燃料供給通路(44)と、
    該第1の燃料供給通路(44)に設けられた手動の調整弁(64)と、
    前記ベンチュリー部(34)に設けられた第2の燃料吐出口(38)であって前記吸気通路(30)内の気流によって生成される該第2の燃料吐出口(38)周りの負圧によって前記吸気通路(30)に燃料を吐出する第2の燃料吐出口(38)と
    該第2の燃料吐出口(38)に連結され且つ前記メタリング室(26)の燃料を該第2の燃料吐出口(38)に供給するための追加の燃料供給通路(46)と、
    該追加の燃料供給通路(46)に設けられ且つ該追加の燃料供給通路(46)を流れる燃料の流量を調整する流量調整弁(48)と、
    エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    該回転数検出手段からの信号を受けて前記流量調整弁(48)の開度を制御する電子制御手段とを有することを特徴とする内燃エンジン。
  7. 前記第2の燃料吐出口が、前記第1の燃料吐出口と共通である、請求項6に記載の内燃エンジン。
  8. 前記内燃エンジンが2ストロークエンジンである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃エンジン。
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