JP5350723B2 - インバータ装置 - Google Patents

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本発明は、周辺機器の制御プログラムも格納しており、接続された周辺機器に対し必要に応じて制御プログラムを送信する機能を有するインバータ装置に関する。
一般に、インバータ制御システムにおいて、インバータ装置にはインバータ回路(主回路)を直接制御するCPUが存在し、ユーザが操作入力等を行う操作パネル等の周辺機器には、その操作入力機能を実現するCPUが存在する。そして、それぞれのCPUは、それぞれの装置に記憶されている制御プログラムに従って動作し、両者間で所定のインターフェイスに基づき通信を行うようになっている。
このような制御システムでは、インバータ装置と周辺機器との間で制御プログラムが互いに対応していることが前提であり、機能の追加などにより一方の制御プログラムがバージョンアップされると、それに応じて他方のプログラムもバージョンアップさせる必要がある。また、昨今は、数々のオープンネットワークが広まり、各種のネットワークを用いてインバータ装置を制御することも行われており、インバータ装置にもそれらへの対応が要求されている。そして、周辺機器側の通信オプションが後からリリースされた場合、インバータ装置側の制御プログラムもそのオプションに対応したバージョンでなければ通信を行うことができなくなる。
例えば、特許文献1,2には、メモリタイプのUSB機器からモータ制御装置の拡張プログラムをダウンロードしたり、外部から通信手段を介してインバータ制御用のプログラムを転送する技術が開示されている。また、特許文献3には、上位コントローラが複数のコンベア装置のインバータのプログラムを管理し、必要に応じて書き換えを行う構成が開示されている。
特開2006−197677号公報 特許第3754092号公報 特開2004−185247号公報
しかしながら、これらの技術は、何れも作業者がインバータ装置のバージョンを確認した後、制御プログラムの書き換えが必要と判断した場合に書き換えを行うことを想定しており、作業者の負担が大きいという問題がある。
そこで、出願人は、インバータ装置と周辺機器との間で、互いの制御プログラムを相互に保持し、起動時に制御プログラムのバージョンチェックを行い、自身が保持しているプログラムのバージョンが新しい場合には、そのプログラムを相手側に送信して更新させるシステムを、特願2008−182687(先行出願と称す)で提案している。
ところで、近年、メモリデバイスには、例えばFRAM(Ferroelectric RAM登録商標)やMRAM(Magnetoresistive RAM)といったような、新たな原理によって記憶を行う不揮発性メモリが製品化されている。斯様なメモリデバイスは、従来のEEPROMやフラッシュROMなどの書き換え可能な不揮発性メモリに対して極めて高速なアクセスが可能であるから、従来のSRAMやDRAMのようにワークエリアとしても使用することができる。
したがって、従来は、用途に応じてROM,RAMといったようにメモリデバイスを使い分けていたが、FRAMやMRAMのようなメモリデバイスを用いるとその必要がなくなり、1つのメモリデバイスをあらゆる用途に使用できる。すなわち、単一の汎用メモリとして使用できるため、上記のメモリデバイスは、先行出願で提案したようなシステムに用いるのに適している。
そこで、上記のメモリデバイスを先行出願で提案したシステムに用いることを想定すると、起動時にバージョンチェックを行った結果、インバータ装置が外部機器に対して相手側の制御プログラムを送信したような場合には、メモリデバイス上で当該プログラムを格納していた領域に、送信したプログラムをそのまま記憶しておく必要性はなくなる。したがって、当該領域については、より有効に使用する余地があると推察される。
また、従来は、インバータ装置の外部にメモリハイコーダ等の計測機器を接続して出力周波数や電流,電圧などを計測して記憶させ、表示させることでトラブルシューティングを行っていた。しかし最近では、インバータ装置の機能が多様化しており、インバータ装置自身が運転時のデータを継続的に記憶し、パーソナルコンピュータ等に表示させるトレースメモリなどの機能を備えているものがある。その他、ユーザが設定した数100〜数1000もの制御パラメータをバックアップする機能や、ユーザが作成したプログラムに従ってインバータ装置を動作させるユーザプログラミング機能なども備える場合がある。これらの機能を実行するには不揮発性メモリの容量が多い方が望ましいため、インバータ装置に必要とされる不揮発性メモリの容量は漸次増加する傾向にある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、記憶手段において既に不要となったデータが記憶されている領域を、有効に活用するように構成したインバータ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載のインバータ装置は、インバータ回路と、このインバータ回路を制御するインバータ制御CPUと、このインバータ制御CPUにより実行されるインバータ制御プログラムが記憶される第1記憶手段とを備え、周辺制御機能を実行する周辺機器と通信手段を介して接続されるものにおいて、
前記第1記憶手段は、前記インバータ回路の制御に使用される制御パラメータ並びに周辺制御プログラムも記憶されると共に、前記インバータ制御CPUのワークエリアとしても使用される不揮発性メモリであり、
前記インバータ制御CPUは、前記周辺機器側の第2記憶手段に記憶されている周辺制御プログラムのバージョン情報と前記第1記憶手段に記憶されている周辺制御プログラムのバージョン情報とが比較された結果、前記周辺機器側からの制御プログラムの転送要求を受信すると、前記第2記憶手段に記憶されている周辺制御プログラムを更新させるため、前記第1記憶手段に記憶されている周辺制御プログラムを前記周辺機器側に送信し、
前記周辺制御プログラムを前記周辺機器側に送信した場合は、前記第1記憶手段における前記周辺制御プログラムの記憶領域を開放して、自身の機能を実行するために使用することを特徴とする。
斯様に構成すれば、インバータ装置と周辺機器とを接続すれば、両者が記憶している周辺制御プログラムのバージョン情報が比較され、インバータ装置側が保持しているプログラムのバージョンが新しい場合には、インバータ装置側の周辺制御プログラムが周辺機器側に送信されて、第2記憶手段に記憶されているプログラムが自動的に更新される。そして、インバータ装置は、第1記憶手段における周辺制御プログラムの記憶領域を自身の機能を実行するために使用するので、不要となったデータが記憶されている領域が有効に活用される。
請求項1記載のインバータ装置によれば、インバータ装置と周辺機器とを接続するだけで周辺制御プログラムが新しいバージョンに自動的に更新されるので、ユーザが両者のバージョンをそれぞれ幾つであるのかを確認した上で、新バージョンのプログラムを送信させて更新させるという作業が不要となり、利便性を向上させることができる。そして、第1記憶手段の空き領域を自身の機能を実行するために使用するので、既に不要となったデータが記憶されている領域を有効に活用して、インバータ装置の機能を拡張できる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図6を参照して説明する。図3は、インバータ制御システムの全体構成を示すものである。インバータ装置1は、交流電源装置2から電源が与えられ、その電源に基づいて電動機(インダクションモータ)3を駆動するようになっている。リモートパネル4(周辺機器)は、ユーザがインバータ装置1を制御するための操作入力を行ったり、制御情報を表示させるもので、インバータ装置1と通信部25及びシリアル通信ライン5により接続されている。
インバータ装置1の通信部6(通信手段)は、通信オプション装置7と通信部9によりシリアル通信ライン8を介して通信を行うようになっている。通信オプション装置7は、通信部9を介してインバータ装置1側と通信し、その他に、制御部11、インタフェース回路部(I/F)12ならびにネットワークインタフェース部13を備えて構成されている。そして、この通信オプション装置7は、ネットワークインタフェース部13を介して、オープンネットワーク14が接続されるようになっている。
このように、インバータ装置1が複数の通信部を備える場合もあるが、インバータ装置の1つの通信部をリモートパネル4や通信オプション装置が共通で使用する場合もある。
そして、通信オプション装置7は、制御部11内部のメモリに格納されているインバータ指令値をインバータ装置1に出力するようになっている。これを受けて、インバータ装置1は、通信オプション装置7から送信されたインバータ指令値にしたがって動作することが可能となる。また、通信オプション装置7は、インバータ装置1から状態データを読出し、これを受けて、インバータ装置1から送信された状態データを制御部11内部のメモリに格納することが可能となる。
このように通信オプション装置7とインバータ装置1とを構成することで、オープンネットワーク14からインバータ装置1を制御することができ、また、オープンネットワーク14にインバータ装置1の情報を出力することが可能となる。
図1は、インバータ装置1とリモートパネル4との内部構成を示すものである。インバータ装置1は、例えばMOSFETやIGBTなどのスイッチング素子を3相ブリッジ接続して構成されるインバータ回路15と、インバータ回路15を制御する制御部16とを備えている。尚、図1に示すインバータ装置1では、図3に示す通信部6の図示を省略している。
制御部16は、マイクロコンピュータで構成されており、CPU17,MRAM18(第1記憶手段)などを備えている。不揮発性メモリであるMRAM18は、アクセス速度が数nsと極めて高速であると共に書換え回数にフラッシュメモリのような制限がないことから、従来のRAMと同様に使用することができる。そこで、インバータ装置1では、メモリデバイスをMRAM18に一元化することで汎用メモリとして使用している。
MRAM18には、以下のような記憶領域が設定されている。
<本体プログラム領域19>
CPU17によって実行され、インバータ回路15を制御するための制御プログラムが当該プログラムのバージョン情報(V120)と共に記憶される。
<制御パラメータ記憶領域20>
インバータ装置1の機種識別パラメータや、制御パラメータデータ等が記憶される。機種識別パラメータとしては、インバータ装置1のシリーズ形式や、容量形式(例えば200V,3.7kWなど)を示すコードなどがある。
<データバッファ領域21>
CPU17が処理を実行する場合のワークエリアとして使用される領域である。
<周辺機器ソフト記憶領域23>
データバッファ領域21より未使用領域22を隔ててMRAM18の末尾に配置され、リモートパネル4側の制御プログラム(T−S/W)が、当該プログラムのバージョン情報(V311)と共に記憶されている。尚、図2(a)には、MRAM18のメモリマップの一例を示す。尚、データバッファ領域21及び未使用領域22は、従来構成であればRAMに割り当てられる領域である。
制御部16は、通信部25を介して、例えばModbus(登録商標)や各メーカオリジナルの通信プロトコルによりリモートパネル4側と通信を行うようになっている。また、インバータ装置1には、24Vの電源が供給されると、制御部16等に対しては、その24V電源を電圧変更部26により5Vに降圧した制御電源が供給されている。尚、電圧変更部26に対しては、24V電源がダイオード27を介して供給されており、また、後述するようにリモートパネル4側からも24V電源が、ダイオード27とカソードが共通に接続されたダイオード28を介して供給されるようになっている(電源供給手段)。
一方、リモートパネル4は、操作・表示部31,制御部32,通信部33等を備えている。制御部32は、制御部16と同様にマイクロコンピュータで構成されており、CPU34,MRAM35(第2記憶手段)などを備えている。このMRAM35は、インバータ装置1のMRAM18と同様に一元化されたメモリデバイスであり、汎用メモリとして使用される。
MRAM35には、以下のような記憶領域が設定されている。
<本体プログラム領域36>
CPU34によって実行され、操作・表示部31による操作入力や表示制御をおこなう制御プログラム(周辺制御プログラム)が当該プログラムのバージョン情報(V311)と共に記憶される。
<データバッファ領域37>
CPU34が処理を実行する場合のワークエリアとして使用される領域である。
<インバータソフト記憶領域39>
データバッファ領域37より未使用領域38を隔てて配置され、インバータ装置1側の制御プログラム(i−S/W)が、当該プログラムのバージョン情報(V121)と共に記憶されている。
制御部32は、通信部33を介してインバータ装置1側と通信を行うようになっている。また、リモートパネル4には24Vの電源が供給されており、具体的には図示しないが、インバータ装置1側と同様に5Vの制御電源を生成して各部に供給するが、その24V電源を、シリアル通信ケーブル5を介してインバータ装置1側にも供給するよう構成されている。
次に、本実施例の作用について図4ないし図6も参照して説明する。図4及び図5は、インバータ装置1及びリモートパネル4に電源が投入されて起動する場合に、両者間及びユーザにより行われる処理の内容を示すシーケンス図である。先ず、リモートパネル4がインバータ装置1に対して、インバータ制御プログラムのバージョン情報の送信要求を出し、インバータ装置1は、その送信要求を受信することでリモートパネル4が接続されていることを認識する。すると、インバータ装置1は、MRAM18よりインバータ制御プログラムのバージョン情報(V120)を読み出して、リモートパネル4に送信する。
リモートパネル4は、送信要求に応じてバージョン情報が返信されると、インバータ装置1が接続されていることを認識し、そのバージョン情報を読み込む。そして、上記バージョンが、自身のMRAM35に記憶されているインバータ制御プログラムのバージョン(V121)と一致するか否かを判断する。両者が一致すれば、特段の処理を行うことなく、リモートパネル4は、周辺制御プログラムに従って通常動作を行う。
一方、両者のバージョンが一致しない場合は、リモートパネル4が保持ししている制御プログラム(V121)のバージョンの方が新しいか否かを判断する。前記制御プログラムのバージョンの方が新しい場合、リモートパネル4におけるユーザの設定により(更新許否設定手段)インバータ装置1側の制御プログラム書き換えを行うか否かを判断し、ユーザ設定が書き換えを禁止している場合は通常動作を行う。ただし、インバータ装置1側の制御プログラム(V120)では使用されない制御パラメータがあれば、その設定処理はスキップするように動作する。
ユーザ設定が書き換えを禁止していない場合、リモートパネル4は、MRAM35より制御プログラム(V121)を読み出し、通信部33を介してインバータ装置1側に送信する。すると、インバータ装置1は、リモートパネル4より送信された制御プログラムをMRAM18に直接書き込んで更新する。
一方、インバータ装置1が保持しているインバータ制御プログラムのバージョンの方が新しい場合は、インバータ装置1に対して前記制御プログラムの転送要求を与え、インバータ装置1は、その転送供給を受信するとリモートパネル4側に制御プログラムを送信する。すると、リモートパネル4は、送信されたインバータ制御プログラムを直接MRAM35に書き込んで更新する。
尚、インバータ装置1側の制御プログラム書き換えを行う場合、リモートパネル4におけるユーザ設定により「手動書換え」も選択できるようになっている。「手動書換え」を選択すると、リモートパネル4が直ちに書き換えを行うはことなく、ユーザがリモートパネル4を介して「書き換え」を指示した時点で、インバータ装置1に制御プログラムの送信が実行される。また、インバータ装置1側よりリモートパネル4に対する制御プログラムの転送が禁止に設定されている場合、インバータ装置1は、リモートパネル4が通常動作において送信するキー情報(操作入力情報)を受信し、インバータ装置1としての通常動作を行う。
図5は、図4のシーケンスを、リモートパネル4の周辺制御プログラムを対象として同様に実施する場合を示したものである。リモートパネル4は、インバータ装置1のMRAM18に記憶されている周辺制御プログラムのバージョン情報の送信要求をインバータ装置1に送信する。インバータ装置1は、周辺制御プログラムを保持している場合は、そのバージョン情報をリモートパネル4に送信し、当該プログラムを保持していない場合は、対応するステータス情報として、例えばコード“0000”を送信する。
リモートパネル4は、取得したバージョン情報を、自身が保持している制御プログラムのバージョンと比較する。そして、両者が一致する場合、若しくはコード“0000”を取得した場合は、周辺制御プログラムを更新する必要はないので通常動作すると共に、インバータ装置1に対し、周辺制御プログラムの削除要求を送信する。インバータ装置1は、リモートパネル4からの削除要求を受信すると、MRAM18における周辺機器ソフト記憶領域23をゼロクリアして、以降は当該領域23を自身の機能を実行するために使用する。
このとき、MRAM18のメモリマップは図2(b)に示す状態となる。すなわち、図2(a)に示す状態では、MRAM18の未使用領域は0xB134番地から0xE058番地までであったが、周辺機器ソフト記憶領域23をゼロクリアして開放したことにより、MRAM18の未使用領域は、MRAM18の記憶領域全体の末尾である0xFFFF番地まで拡張される(拡張された未使用領域を領域24とする)。上記の処理が完了すると、インバータ装置1は、リモートパネル4にソフト削除完了通知を送信する。
また、リモートパネル4がインバータ装置1より取得したバージョン情報が、自身が保持している制御プログラムのバージョンよりも新しい場合、リモートパネル4は、インバータ装置1に対し、周辺制御プログラムの送信を要求する。すると、インバータ装置1は、MRAM18より周辺制御プログラムを読み出し、通信部25を介してリモートパネル4側に送信する。リモートパネル4は、送信された周辺制御プログラムをMRAM35に直接書き込んで更新する。
リモートパネル4は、周辺制御プログラムの更新が終了すると、この場合もインバータ装置1に対し、周辺制御プログラムの削除要求を送信する。すると、インバータ装置1は、上記と同様にMRAM18における周辺機器ソフト記憶領域23をゼロクリアして開放し、以降は当該領域23を自身の機能を実行するために使用する。
図6は、インバータ装置1のCPU17が、MRAM18の拡張された未使用領域24をトレース(オシロスコープ)機能に、すなわちトレースメモリとして使用する場合を示すものである。トレース機能は、インバータ装置1がモータ3を運転制御している場合に、入出力電流や電圧,周波数などの値を所定周期でサンプリングしてメモリに記憶させ、それらのサンプリングデータを制御状態の解析等に使用させる機能である。
例えば標準状態では、図6(a)に示すように制御パラメータ記憶領域20内にトレース機能記憶領域20Tが800バイト確保されているとする。サンプリング周期を1msとして、出力電流と出力周波数とを1バイトでサンプリングすれば、それぞれ100ポイントずつで4チャネル分記憶することができる。このとき、トレース可能な期間は、1ms×100=0.1sとなる。これに対して、図6(b)に示すように、未使用領域24のうち、例えば160kバイトを拡張トレース機能記憶領域24Tとして使用すれば、8チャネル分のデータを1s間(1000ポイント)トレースできるようになる。
以上のように本実施例によれば、インバータ装置1にMRAM18を備え、そのMRAM18に、インバータ制御プログラム及び制御パラメータ,並びにリモートパネル4の周辺制御プログラムを記憶させると共に、CPU17のワークエリアとしても使用する。そして、CPU17は、起動時において、リモートパネル4よりMRAM18に記憶されている周辺制御プログラムのバージョン情報の送信要求があるとそのバージョン情報を送信し、必要に応じて周辺制御プログラムの送信要求があると、リモートパネル4のMRAM35に記憶されている周辺制御プログラムを更新させるため、MRAM18に記憶されている周辺制御プログラムを送信する。それ以降は、MRAM18における周辺機器ソフト記憶領域23を、自身の機能を実行するために使用する。
したがって、インバータ装置1とリモートパネル4とを接続するだけで周辺制御プログラムが新しいバージョンに自動的に更新されるので、ユーザが両者のバージョンをそれぞれ幾つであるのかを確認した上で、新バージョンのプログラムを送信させて更新させるという作業が不要となり、利便性を向上させることができる。そして、MRAM18においてすでに不要となったデータが記憶されている領域を開放し、有効に活用して、インバータ装置1の機能を拡張できる。
また、CPU17は、リモートパネル4より周辺制御プログラムの削除指令が送信された場合も、MRAM18における記憶領域23を自身の機能を実行するために使用するので、両者の制御プログラムのバージョンが同じであるためインバータ装置1が周辺制御プログラムを保持する必要がなくなった場合も、MRAM18の記憶領域を有効に活用できる。
更に、周辺制御プログラムの記憶領域23を、開放した場合に、MRAM18のワークエリアとして使用されるデータバッファ領域21に続く未使用領域24の一部となるように配置したので、CPU17は、記憶領域23を開放すれば、未使用領域24をアドレスが連続した大きな1つの領域として使用することができる。そして、CPU17は、記憶領域23をゼロクリアしてから未使用領域24をトレースメモリとして使用するので、トレース機能を実行する場合に、周辺制御プログラムのデータが影響を及ぼすことを回避して、より多くのデータをサンプリングすることができる。
(第2実施例)
図7は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例は、CPU17がMRAM18の拡張された未使用領域24を、ユーザデータのバックアップ領域として使用する場合を示す。
例えば標準状態では、図7(a)に示すように制御パラメータ記憶領域20内に客先パラメータ保存領域20Uが2kバイト確保されているとする。客先パラメータ(ユーザデータ)には、例えば制御パラメータの設定を、ユーザがデフォルトから変更した場合の設定値などが対応する。この場合、2バイトの制御パラメータであれば、1000個のパラメータが記憶可能である。
これに対して、図7(b)に示すように、未使用領域24のうち、例えば8kバイトを拡張客先パラメータ記憶領域24Uとして使用すれば、保存領域20Uの4倍のパラメータを保存することが可能となる。
以上のように第2実施例によれば、CPU17は、未使用領域24を、拡張客先パラメータ記憶領域24Uとして使用するので、より多くの制御パラメータの設定パターンを保存することができる。
(第3実施例)
図8は本発明の第3実施例を示すものであり、第1実施例と異なる部分について説明する。第3実施例は、CPU17がMRAM18の拡張された未使用領域24を、ユーザプログラム領域として使用する場合を示す。ユーザプログラムとしては、例えばインバータ装置1を、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、或いはシーケンサとして機能させる場合に、ユーザが独自にプログラミングする制御プログラム等である。
例えば標準状態では、図8(a)に示すように制御パラメータ記憶領域20内にシーケンサ機能記憶領域20Sが112バイト確保されているとする。この場合、4バイトのコマンドを7機能で4ステップ分記憶させることができる。これに対して、図8(b)に示すように、未使用領域24のうち、例えば320バイトを拡張シーケンサ機能記憶領域24Sとして使用すれば、更に10機能で8ステップ分保存することが可能となる。
以上のように第3実施例によれば、CPU17は、未使用領域24を、拡張シーケンサ機能記憶領域24Sとして使用するので、シーケンサ機能を実現するためのプログラムをより大きな容量で保存して機能を拡張することができる。
本発明は上記しかつ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
周辺制御プログラムのバージョン情報の比較をインバータ装置1側で行っても良い。また、インバータ装置1がリモートパネル4に対して送信を開始する旨を伝達してから、周辺制御プログラムを送信するようにしても良い。
未使用領域24を、インバータ装置1の機能を拡張させて使用する場合バイト数は一例であり、適宜変更して設定すれば良い。未使用領域24の全てを使用しても良いことは勿論である。
図3に示す通信オプション装置7は、必要に応じて設ければ良い。
また、電源供給手段や更新拒否設定手段も、個別の設計に応じて設ければ良い。
周辺機器は、リモートパネル4に限ることはない。
周辺機器ソフト記憶領域23は、必ずしもMRAM18の記憶領域の末部に配置する必要はない。
また、記憶領域23をゼロクリアするなどの初期化は、後に当該領域を使用する場合に支障を来たさない場合には必ずしも行う必要はない。
第1記憶手段は、MRAM18に限ることなく、FRAMを用いても良い。また、MRAMやFRAMに限ることなく、これらと同程度,若しくはSRAMやDRAMと同程度の高速アクセスが可能であり、且つ書き換え回数の制限がない不揮発性メモリであれば良い。
リモートパネル4側のメモリデバイスについてはMRAM35に替えて、従来構成のようにROM,RAM,EEPROMなどを用いても良い。
第3実施例におけるユーザプログラムは例示したものに限ることなく、各ユーザが個別の目的に応じてインバータ装置1を使用するプログラムであればどのようなものでも良い。
また、未使用領域24をどのような機能として使用するかは、第1〜第3実施例で例示したものに限ることなく、個別の設計に応じて適宜決定すれば良い。
インバータ装置1の駆動対象は誘導モータに限らず、ブラシレスDCモータやIPM(Interior Permanent Magnet)モータ等の永久磁石型モータであっても良い。
本発明の第1実施例であり、インバータ装置とリモートパネルとの内部構成を示す図 インバータ装置側のMRAMのメモリマップを示す図 インバータ制御システムの全体構成を示す図 電源が投入されて起動する場合に、インバータ装置,リモートパネル,ユーザにより行われる処理の内容を示すシーケンス図 リモートパネルの周辺制御プログラムを対象とした図4相当図 MRAMの拡張された未使用領域をトレース機能に使用する場合の図2相当図 本発明の第2実施例であり、MRAMの拡張された未使用領域を客先パラメータ記憶領域に使用する場合の図6相当図 本発明の第3実施例であり、MRAMの拡張された未使用領域をシーケンサ機能記憶領域に使用する場合の図6相当図
符号の説明
図面中、1はインバータ装置、4はリモートパネル(周辺機器)、15はインバータ回路、16は制御部、17はインバータ制御CPU、18はMRAM(第1記憶手段)、25,34は通信部(通信手段)、34は周辺制御CPU、36はMRAM(第2記憶手段)を示す。

Claims (8)

  1. インバータ回路と、このインバータ回路を制御するインバータ制御CPUと、このインバータ制御CPUにより実行されるインバータ制御プログラムが記憶される第1記憶手段とを備え、周辺制御機能を実行する周辺機器と通信手段を介して接続されるインバータ装置において、
    前記第1記憶手段は、前記インバータ回路の制御に使用される制御パラメータ並びに周辺制御プログラムも記憶されると共に、前記インバータ制御CPUのワークエリアとしても使用される不揮発性メモリであり、
    前記インバータ制御CPUは、前記周辺機器側の第2記憶手段に記憶されている周辺制御プログラムのバージョン情報と前記第1記憶手段に記憶されている周辺制御プログラムのバージョン情報とが比較された結果、前記周辺機器側からの制御プログラムの転送要求を受信すると、前記第2記憶手段に記憶されている周辺制御プログラムを更新させるため、前記第1記憶手段に記憶されている周辺制御プログラムを前記周辺機器側に送信し、
    前記周辺制御プログラムを前記周辺機器側に送信した場合は、前記第1記憶手段における前記周辺制御プログラムの記憶領域を開放して、自身の機能を実行するために使用することを特徴とするインバータ装置。
  2. 前記インバータ制御CPUは、前記周辺機器に対する制御プログラムの転送が禁止されていなければ、前記第1記憶手段に記憶されている周辺制御プログラムを前記周辺機器側に送信することを特徴とする請求項1記載のインバータ装置。
  3. 前記インバータ制御CPUは、前記周辺機器より前記周辺制御プログラムの削除指令が送信された場合も、前記第1記憶手段における前記周辺制御プログラムの記憶領域を、自身の機能を実行するために使用することを特徴とする請求項1又は2記載のインバータ装置。
  4. 前記周辺制御プログラムの記憶領域を、当該領域を開放した場合に、前記第1記憶手段のワークエリアとして使用される領域に続く未使用領域の一部となるように配置したことを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載のインバータ装置。
  5. 前記インバータ制御CPUは、前記周辺制御プログラムの記憶領域を初期化してから使用することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のインバータ装置。
  6. 前記開放した記憶領域を、トレースメモリとして使用することを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のインバータ装置。
  7. 前記開放した記憶領域を、ユーザデータのバックアップ領域として使用することを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載のインバータ装置。
  8. 前記開放した記憶領域を、ユーザプログラム領域として使用することを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のインバータ装置。
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