JP2013003984A - 情報処理装置、画像形成装置、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部は、読み書き可能であって記憶している情報を保持することが電源を供給しなくても可能な不揮発性メモリに演算に用いる情報を記憶する不揮発性RAMと、障害が発生した後の特殊起動の場合に、不揮発性RAMに設けられる特殊起動ではない起動の場合(通常起動)にて動作に係わる情報を記憶する動作領域を用いないで命令を実行するCPUとを備える。
【選択図】図4
Description
請求項2に記載される発明は、前記実行手段は、前記特殊起動の場合には、前記動作領域とは異なる前記主記憶手段に設けられ動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域を用いて命令を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載される発明は、前記実行手段は、前記新たな動作領域における大きいアドレスを優先して用いることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載される発明は、前記実行手段は、障害が発生せずに電源断したことに関する識別情報が保持されていないことを条件に、前記動作領域とは異なる動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域を用いて命令を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載される発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、読み書き可能であって記憶している情報を保持することが電源を供給しなくても可能な不揮発性メモリに少なくとも前記画像形成部の制御のための演算に用いる情報を記憶する主記憶手段と、障害が発生した後の特殊起動の場合に、当該主記憶手段に設けられる当該特殊起動ではない起動の場合にて動作に係わる情報を記憶する動作領域を用いないで命令を実行する実行手段と、を有して、当該画像形成部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載される発明は、前記制御部は、前記特殊起動の場合に、前記動作領域に記憶された前記動作に係わる情報を装置外部に送信することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。
請求項7に記載される発明は、前記主記憶手段は、前記画像形成部における画像形成の対象となる画像情報を一時的に保持するメモリ領域である画像領域を備え、前記実行手段は、前記特殊起動の場合に、前記画像領域の少なくとも一部を動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域として用いて命令を実行することを特徴する請求項5又は6に記載の画像形成装置である。
請求項8に記載される発明は、画像を読み取る画像読み取り部を備え、前記主記憶手段は、前記画像読み取り部によって読み取った画像情報を一時的に保持する読取画像領域を備え、前記実行手段は、前記読取画像領域の少なくとも一部と前記画像領域の少なくとも一部とを、動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域として前記特殊起動毎に交互に用いて命令の実行を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置である。
請求項9に記載される発明は、前記主記憶手段とは別の読み書き可能な記憶媒体である二次記憶装置をさらに備え、前記実行手段は、前記特殊起動の場合に、前記主記憶手段に設けられる動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域を用いて命令を実行することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置である。
請求項10に記載される発明は、コンピュータに、読み書き可能であって記憶している情報を保持することが電源を供給しなくても可能な不揮発性メモリに演算に用いる情報を記憶する機能と、障害が発生した後の特殊起動の場合に、前記不揮発性メモリに設けられる当該特殊起動ではない起動の場合にて動作に係わる情報を記憶する動作領域を用いないで命令を実行する機能と、を実現させるプログラムである。
請求項2の発明によれば、主記憶手段以外に新たな動作領域を設ける場合と比較して、動作に係わる情報を記憶するために記憶装置を別途設ける必要がなくなる。
請求項3の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、新たな動作領域として用いるメモリ領域に既に記憶されていた情報を上書きにより消去し難くすることができる。
請求項4の発明によれば、障害が発生した後に起動を行う際に、確実に特殊起動を実行させることが可能となる。
請求項5の発明によれば、障害等の発生により画像形成装置の電源がオフされた後においても、電源がオフされる前の画像形成装置の動作に係わる情報を保護することが可能となる。
請求項6の発明によれば、特別な動作を要求することなく、障害の発生があった場合の動作領域に記憶される動作に係わる情報を外部に送信できる。
請求項7の発明によれば、障害が発生した際に用いていた動作領域を確実に避けて、特殊起動を実行することができる。
請求項8の発明によれば、特殊起動が複数回実行された際に、画像領域と読取画像領域として設けられる領域をできる限り残すことが可能となる。
請求項9の発明によれば、主記憶手段に記憶される情報を全て保護した状態で特殊起動を実行することができる。
請求項10の発明によれば、障害等の発生により装置の電源がオフされた後においても、電源がオフされる前の装置の動作に係わる情報を保護するプログラムを提供することが可能となる。
<実施形態1>
図1は、本実施形態が適用される画像形成システムの構成を示す図である。
画像形成システムは、スキャン機能、プリント機能、コピー機能およびファクシミリ機能を備えたいわゆる複合機として動作する画像形成装置1と、画像形成装置1に接続されるネットワーク2と、ネットワーク2に接続される端末装置3と、ネットワーク2に接続されるファクシミリ装置4と、ネットワーク2に接続されるサーバ装置5とを有している。
情報処理装置の一例としての制御部50は、種々の演算を実行することによって画像形成装置1の各部を制御する実行手段の一例としてのCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)51と、CPU51に接続され、CPU51との間で各種データのやりとりを行うバスブリッジ52とを備えている。制御部50において、バスブリッジ52には、第1のクロックでデータのやりとりを行うメモリバス53と、第1のクロックよりも周波数が低い第2のクロックでデータのやりとりを行うPCI(Peripheral Component Interconnect)バス54とが接続されている。
なお、以下の説明では、メモリバス53に接続されるROM55および不揮発性RAM56をメインメモリと呼ぶ。
本実施の形態のCPU51は、制御部50に設けられたバスブリッジ52と接続され、バスブリッジ52との間で各種データのやりとりを行うバスコントロールユニット511と、バスコントロールユニット511に接続され、CPU51内において上述した第1のクロックよりも周波数が高い第3のクロックで各種データのやりとりを行うCPU内部バス512とを備えている。またCPU51は、CPU51内の各部を制御する制御ユニット513と、読み出したプログラムにしたがって各種演算を実行する演算ユニット514と、演算ユニット514が実行するプログラムが格納されたアドレスの保持、演算ユニット514による演算結果の保持、さらにはメインメモリとの間でデータのやりとりを行う際のアドレスの保持を行うための各種レジスタを備えたレジスタ群515と、演算ユニット514による演算結果を一時的に保持するキャッシュメモリ516と、CPU51が要求するメモリアクセスを処理するメモリ管理ユニット517とを備えている。
なお、前回の電源オフの際に画像形成装置1が正常に動作し、通常通りに電源のオフが行われた後に、通常通りに行う起動を「通常起動」と呼ぶ。
まず、図4(a)に示すように、通常起動におけるメモリ・マップについて説明する。
不揮発性RAM56には、第1領域A1(アドレス0x00000000〜)、第2領域A2(アドレス0x10000000〜)、第3領域A3(アドレス0x20000000〜)、第4領域A4(アドレス0x30000000〜)および第5領域A5(アドレス0x40000000〜)が設定される。
第1領域A1は、図4(a)に示すように、プログラム/変数を格納する領域である。本実施形態では、第1領域A1には、画像形成装置1を起動するにあたり、制御部50においてCPU51が実行するプログラムであるイニシャル・プログラム・ローダ(Initial Program Loader:IPL)が格納される。なお、本実施形態では、IPLは、通常起動と特殊起動の両方の起動を実行する共用のプログラムとして設定されている。
さらに、第1領域A1には、本実施形態の画像形成装置1に実装され得る各構成(上述した画像読取部10、画像形成部20、UI30、送受信部40、後処理部70、カードリーダ80等)を動作させるためのプログラムが格納される。
第2領域A2は、図4(a)に示すように、後述するフラグのオフ/オン(“1”/“0”)の情報を格納する領域である。第2領域A2は、例えば起動の初期化によっては上書きされず、起動の前にフラグが格納されていたフラグの情報が消えないようになっている。
第3領域A3は、図4(a)に示すように、CPU51(画像形成装置1)の動作に係わる情報を格納する領域である。動作に係わる情報は、ワーク情報およびログ情報を含んでいる。ワーク情報は、CPU51が命令を実行する際に一時的に記憶させる情報である。また、ログ情報は、CPU51の命令の実行に伴って蓄積される、各構成(上述した画像読取部10、画像形成部20、UI30、送受信部40、後処理部70、カードリーダ80等)の動作の履歴である。ログ情報は、画像形成装置1が受けた指示内容に関する情報、画像形成装置1の各構成の状態(ステータス)情報、発生したエラーに関する情報などを含んで構成される。
第4領域A4は、図4(a)に示すように、送受信部40がネットワーク2を介して端末装置3やファクシミリ装置4などから受信した画像形成部20による画像形成の対象となる画像データを格納する領域(プリントバッファ)として用いられる。また、第4領域A4は、例えばレンダリング処理などの画像処理の作業領域としても用いられる。
第5領域A5は、画像形成部20により読み取った読み取り画像データを格納する領域(スキャンバッファ)として用いられる。
[第1領域A1/特殊起動]
特殊起動の場合の第1領域A1は、図4(b)に示すように、プログラムを格納する領域である。なお、本実施形態の画像形成装置1では、起動の度に不揮発性RAM56を初期化して既に記憶される情報の消去は行わない。従って、この第1領域A1には、通常起動の場合と同じプログラムがそのまま存在する。
[第2領域A2/特殊起動]
第2領域A2は、図4(b)に示すように、フラグ情報を記憶する領域である。通常起動において記憶されたフラグ情報は、特殊起動が実行された場合にもこの第2領域A2にそのまま存在する。また、特殊起動において、フラグ情報の変更があれば、この第2領域A2に格納される。
第3領域A3は、図4(b)に示すように、特殊起動の場合には使用しない領域である不使用領域として設定される。なお、第3領域A3は、通常起動の場合において、動作領域として用いられていた領域である(図4(a)参照)。そして、特殊起動の場合に、第3領域A3に格納されている動作に係わる情報は、特殊起動が実行されてもそのまま残っている。
第4領域A4は、図4(b)に示すように、特殊起動の場合において、CPU51(画像形成装置1)の動作に係わる情報を格納する領域である。つまり、特殊起動の場合には、第4領域A4が動作領域として機能する。なお、第4領域A4は、通常起動の場合においては画像形成の対象となる画像データを格納する領域(プリントバッファ)として用いられていた領域である(図4(a)参照)。したがって、既に第4領域A4に画像データが格納されていた場合、その画像データには、特殊起動における動作に係わる情報が上書きされる。
第5領域A5は、図4(b)に示すように、特殊起動の場合には使用しない領域である不使用領域として設定される。
図5に示すように、制御部50は、フラグ付与部110、ブート種類判定部120、ブート実行部130、解析用データ送信部140を備える。
本実施形態では、フラグ付与部110は、予め定められた条件に基づいて、不揮発性RAM56の第2領域A2にフラグのオン/オフ情報として、“1”/“0”の情報を記憶する(図4(a)参照)。実施形態1のフラグ付与部110は、画像形成装置1の電源がオフされる際に、通常通りに電源オフの処理が実行された場合には、不揮発性RAM56の第2領域A2(図4(a)参照)に“1”を記憶して、フラグをオンの状態にする。また、実施形態1では、フラグ付与部110は、後述するようにブート種類判定部120からブート種類の判定が完了したという情報を受信した場合に、不揮発性RAM56の第2領域A2に“0”を記憶してフラグをオフする(フラグのリセット)。
具体的には、ブート種類判定部120は、不揮発性RAM56の第2領域A2を参照してフラグがオンであれば、通常起動によって起動を実行すると判定する。そして、ブート種類判定部120は、ブート実行部130に対し、通常実行の指示を送信する。一方、ブート種類判定部120は、不揮発性RAM56の第2領域A2を参照して、フラグがオフであれば、特殊起動によって起動を実行すると判定する。そして、ブート種類判定部120は、ブート実行部130に対し、特殊起動の指示を送信する。
また、ブート種類判定部120は、起動の種類の判定が完了したという情報をフラグ付与部110に送信する。
また、ブート実行部130は、プログラムを実行する際に用いるワーク情報の記憶や、プログラムの実行に従って生成するログ情報の記憶を、本実施形態では不揮発性RAM56の第3領域A3にアクセスし第3領域A3を用いて行うようにする。
さらにまた、ブート実行部130は、必要に応じた画像形成装置1の各構成の初期化を実行し、必要な構成部を使用可能な状態にする。
解析用データ送信部140は、特殊起動による起動動作が実行された際に、不揮発性RAM56の動作領域(本実施形態では第3領域A3(図4(a)参照))に記憶される、電源のオフが行われる前のCPU51(画像形成装置1)の動作に係わる情報を、送受信部40を介して外部に送信する。
また、解析用データ送信部140は、動作に係わる情報を外部に送信完了したという情報をフラグ付与部110に送る。
画像形成装置1の電源が投入されると(ステップ101)、IPLが実行される。そして、不揮発性RAM56の第2領域A2を参照して、フラグがオンか否かを判断する(ステップ102)。
そして、ステップ102においてフラグがオンであることに基づいて通常起動であると判定された場合には(ステップ102:Y)、フラグをオフにするリセットを行い(ステップ103)、通常起動を実行する(ステップ104)。通常起動においては、CPU51は、不揮発性RAM56の第1領域A1に記憶されるプログラムを読み出して命令を実行するとともに、その際に不揮発性RAM56の第3領域A3を動作領域(ワーク領域)として用いる。
その後に、再起動が行われ(再びステップ101)、ステップ102において、不揮発性RAM56の第2領域A2のフラグがオフであると判定されると(ステップ102:N)、特殊起動を実行する(ステップ109)。特殊起動では、CPU51は、不揮発性RAM56の第4領域A4を動作領域として用いながら、不揮発性RAM56の第1領域A1に記憶されるプログラムを読み出して命令を実行する。そして、実施形態1では、送受信部40の起動を行い、送受信部40を使用可能な状態にする(ステップ110)。なお、実施形態1では、画像読み取り機能および画像形成機能は使用しないので、画像読取部10および画像形成部20の初期化などは実施しない。
特に、本実施形態では、電源をオフしない限り復旧させることができないエラーが画像形成装置1に発生した場合において、CPU51(画像形成装置1)の動作に係わる情報を確実に残すことができる。そして、エラーが発生したときのワーク領域の情報や、エラー発生を含めたログ情報など動作に係わる情報を、解析に利用するために保護することができる。
続いて、実施形態2が適用される画像形成装置1について説明する。
実施形態2が適用される画像形成装置1は、例えば異常終了により再起動を行った後において、起動前の動作に係わる情報を保護しつつ、画像形成装置1を通常通りに使用できるように構成したものである。なお、以下の説明では、異常終了に伴う再起動が複数回(本実施形態では例えば4回)発生する場合を例に説明する。
また、実施形態2において、実施形態1にて説明したものと同様のものについては同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図7(a)に示すように、通常起動におけるメモリ・マップについて説明する。
実施形態2が適用される不揮発性RAM56には、第1領域A1(アドレス0x00000000〜)、第2領域A2(アドレス0x10000000〜)、第3領域A3(アドレス0x20000000〜)、第4領域A4(アドレス0x30000000〜)および第5領域A5(アドレス0x40000000〜)が設定されている。
図7(a)に示すように、第1領域A1は、プログラムを格納する領域である。第2領域A2は、フラグ情報を格納する領域である。第3領域A3は、CPU51(画像形成装置1)の動作に係わる情報を格納する領域(動作領域)である。第4領域A4は、画像形成部20による画像形成の対象となる画像データを格納する領域(プリントバッファ)として用いられる。第5領域A5は、画像形成部20により読み取った読み取り画像データを格納する領域(スキャンバッファ)として用いられる。
[第1領域A1〜第2領域A2/特殊起動]
特殊起動の場合の第1領域A1は、図7(b)に示すように、通常起動の場合と同じく、プログラムを格納する領域である。また、第2領域A2も、通常起動の場合と同じく、フラグ情報を記憶する領域である。
そして、実施形態2においても、第3領域A3は、図7(b)に示すように、特殊起動の場合には使用しない領域である不使用領域として設定される。なお、第3領域A3は、通常起動の場合には、動作領域として用いられていた領域である(図7(a)参照)。本実施形態では、起動の度に不揮発性RAM56を初期化して既に記憶されていた情報を消すことはしない。そのため、第3領域A3に格納されている動作に係わる情報は、特殊起動が実行されてもそのまま残った状態となる。
特殊起動の場合における第4領域A4は、図7(b)に示すように、通常起動の場合と同様に、画像形成部20による画像形成の対象となる画像データを格納する領域(プリントバッファ)として用いられる。さらに、第4領域A4は、CPU51(画像形成装置1)の動作に係わる情報を格納する動作領域としても利用される。具体的には、小さいアドレスの部分に画像形成の対象となる画像データを格納する小領域A41(アドレス0x30000000〜)が設けられ、大きいアドレス部分に動作に係わる情報を格納する小領域A42(アドレス0x3E000000〜)および小領域A43(アドレス0x3F000000〜)が設けられる。そして、図7(b)に示すように、第4領域A4における最後(最もアドレスが大きい)の部分となる小領域A43に、1回目の特殊起動の動作に係わる情報を格納するように設定する。また、小領域A43よりも小さいアドレスの部分となる小領域A42に、3回目の特殊起動の動作に係わる情報を格納するように設定する。
特殊起動の場合における第5領域A5は、図7(b)に示すように、通常起動の場合と同様に、スキャンバッファを格納する領域として用いられる。さらに、第5領域A5は、動作に係わる情報を格納する領域としても指定される。具体的には、小さいアドレス部分にスキャンバッファを格納する小領域A51(アドレス0x40000000〜)が設けられ、大きいアドレス部分に動作に係わる情報を格納する小領域A52(アドレス0x4E000000〜)および小領域A53(アドレス0x4F000000〜)が設けられる。そして、図7(b)に示すように、第5領域A5における最後の部分となる小領域A53に、2回目の特殊起動の動作に係わる情報を格納するように設定する。また、小領域A53よりも小さいアドレスの部分となる小領域A52に、4回目の特殊起動の動作に係わる情報を格納するように設定する。
画像形成装置1の電源が投入されると(ステップ201)、IPLが実行される。そして、不揮発性RAM56の第2領域A2を参照して、フラグがオンであるか否かを判断する(ステップ202)。そして、ステップ202においてフラグがオンである場合には(ステップ202:Y)、不揮発性RAM56の第2領域A2におけるフラグをオフにするリセットを実行し(ステップ203)、通常起動を実行する(ステップ204)。
なお、画像形成装置1に正常に動作し、正常終了をする限りは上記のフロー(ステップ201〜ステップ206)が繰り返される。この繰り返しにおいて、CPU51は、不揮発性RAM56の第3領域A3を動作領域として用いることで命令の実行を行う。即ち、正常終了した画像形成装置1の動作に係わる情報は、その後の通常起動における画像形成装置1の動作に係わる情報によって上書きされる。
また、画像形成装置1が正常に動作し、正常終了をする限りは上記のフロー(ステップ201〜ステップ206)が繰り返される。この繰り返しにおいて、CPU51は、不揮発性RAM56の第3領域A3を動作領域として用いることで命令の実行を行う。即ち、正常終了した画像形成装置1の動作に係わる情報(第4領域A4の小領域43)は、その後の通常起動における画像形成装置1の動作に係わる情報によって上書きされる。
そして、例えばステップ211の後に再起動が行われる場合(再びステップ201)、ステップ202においてフラグがオフであると判断される(ステップ202:N)。この場合は、特殊起動を実行する(ステップ208)。そして、ステップ208の特殊起動(2回目の特殊起動)において、CPU51は、前回用いていた動作領域とは異なるメモリ領域を用いて起動を行う。この例では、起動前において不揮発性RAM56の第4領域A4の小領域43を動作領域としていたので、ステップ208では、第5領域A5の小領域A53を動作領域に用いて起動を実行する。また、起動後においては、画像形成装置1が受けた指示内容、各構成の状態、エラーなどの情報はログ情報として不揮発性RAM56の第5領域A5の小領域A53に記憶される。一方、2回目の特殊起動の前のエラーが発生していた画像形成装置1の動作に係わる情報が記憶されている不揮発性RAM56の第4領域A4の小領域A43が保護される。
また、さらに異常終了が発生すると、4回目の特殊起動が実行される。そして、図7(b)に示すように、CPU51は、第5領域A5の小領域A52を4回目の特殊起動の動作領域として用いて起動を行う。これにより、第4領域A4の小領域A42に格納される4回目の特殊起動の前の起動における動作に係わる情報が保護される。
本実施形態では、画像形成の対象となる画像データや読み取った読み取り画像データを小領域A41や小領域A51等のメモリ領域に格納する際には、小さいアドレスから大きいアドレスに向けてデータを格納するようにしている。そこで、上記の小領域A41や小領域A51等のメモリ領域の一部を動作領域に変更する際に、動作領域を設ける部分は、逆側の大きいアドレスが割り振られる領域から優先して設定するようにしている。そして、画像形成の機能や画像読み取りの機能ができる限り損なわれないようにしている。
続いて、実施形態3が適用される画像形成装置1について説明する。
なお、実施形態3において、実施形態1にて説明したものと同様のものについては同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
そして、実際に上記の操作が実行されると、CPU51は、ROM55からプログラムの読み出しを行い、メモリカード81やHDD装置90の初期化を実行する。そして、画像形成装置1のうち例えば少なくとも送受信部40を起動する。即ち、実施形態3が適用される画像形成装置1では、CPU51は、メモリカード81やHDD装置90などの二次記憶装置を動作領域として用いて命令を実行する。
そして、CPU51は、例えば送受信部40を介して、不揮発性RAM56が記憶する全ての情報を外部に送信させる。
これに対して、CPU51が動作領域として用いるメモリ領域を揮発性のメモリによって構成した場合には、動作に係わる情報をHDD装置90などの不揮発性のメモリに待避させるためには特別の操作が必要となる。その待避には一定の時間を要するため、電源オフの動作に間に合わない場合もある。
また、特にMRAMのように読み書き速度が比較的高い不揮発性RAM56を動作領域として用いるメモリに利用することができるため、例えばフラッシュメモリのように比較的読み書き速度が低いメモリと用いる場合と比較して、CPU51による処理のパフォーマンスを低下させることなく作業を実行することが可能となる。
Claims (10)
- 読み書き可能であって記憶している情報を保持することが電源を供給しなくても可能な不揮発性メモリに演算に用いる情報を記憶する主記憶手段と、
障害が発生した後の特殊起動の場合に、前記主記憶手段に設けられる当該特殊起動ではない起動の場合にて動作に係わる情報を記憶する動作領域を用いないで命令を実行する実行手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記実行手段は、前記特殊起動の場合には、前記動作領域とは異なる前記主記憶手段に設けられ動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域を用いて命令を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記実行手段は、前記新たな動作領域における大きいアドレスを優先して用いることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
- 前記実行手段は、障害が発生せずに電源断したことに関する識別情報が保持されていないことを条件に、前記動作領域とは異なる動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域を用いて命令を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
読み書き可能であって記憶している情報を保持することが電源を供給しなくても可能な不揮発性メモリに少なくとも前記画像形成部の制御のための演算に用いる情報を記憶する主記憶手段と、障害が発生した後の特殊起動の場合に、当該主記憶手段に設けられる当該特殊起動ではない起動の場合にて動作に係わる情報を記憶する動作領域を用いないで命令を実行する実行手段と、を有して、当該画像形成部を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記特殊起動の場合に、前記動作領域に記憶された前記動作に係わる情報を装置外部に送信することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記主記憶手段は、前記画像形成部における画像形成の対象となる画像情報を一時的に保持するメモリ領域である画像領域を備え、
前記実行手段は、前記特殊起動の場合に、前記画像領域の少なくとも一部を動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域として用いて命令を実行することを特徴する請求項5又は6に記載の画像形成装置。 - 画像を読み取る画像読み取り部を備え、
前記主記憶手段は、前記画像読み取り部によって読み取った画像情報を一時的に保持する読取画像領域を備え、
前記実行手段は、前記読取画像領域の少なくとも一部と前記画像領域の少なくとも一部とを、動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域として前記特殊起動毎に交互に用いて命令の実行を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記主記憶手段とは別の読み書き可能な記憶媒体である二次記憶装置をさらに備え、
前記実行手段は、前記特殊起動の場合に、前記主記憶手段に設けられる動作に係わる情報を記憶する新たな動作領域を用いて命令を実行することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。 - コンピュータに、
読み書き可能であって記憶している情報を保持することが電源を供給しなくても可能な不揮発性メモリに演算に用いる情報を記憶する機能と、
障害が発生した後の特殊起動の場合に、前記不揮発性メモリに設けられる当該特殊起動ではない起動の場合にて動作に係わる情報を記憶する動作領域を用いないで命令を実行する機能と、
を実現させるプログラム。
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