JP4989208B2 - インバータ装置のパラメータ転送システム,インバータ装置及びパラメータ転送装置 - Google Patents

インバータ装置のパラメータ転送システム,インバータ装置及びパラメータ転送装置 Download PDF

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Description

本発明は、あるインバータ装置の制御パラメータが初期値より変更されている場合に、その変更された制御パラメータを他のインバータ装置に転送するシステム,また、そのシステムに使用されるインバータ装置及びパラメータ転送装置に関する。
モータを駆動制御するためのインバータ装置については、実際の制御システムに組み込んで使用する場合に、制御機能を適合させるため、各種制御パラメータの調整を行なうのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。そして、複数のインバータ装置を並列に使用する場合は、各インバータ装置に対して同じようにパラメータの設定入力を行うのは煩雑であるため、1つのインバータ装置に設定された制御パラメータを読み出し、そのパラメータを他のインバータ装置に転送して設定するための装置がある。
特開2006−246658号公報
しかしながら、従来のパラメータ転送装置は、転送元のインバータ装置が保持しているパラメータを全て読み出して、それらの全てを転送先のインバータ装置に送信するようになっている。そのため、転送処理に時間を要すると共に、読み出したパラメータを記憶保持するためのメモリに大きな容量が必要になるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、制御パラメータの転送処理をより短時間で行なうことができると共に、パラメータ転送装置に備えるメモリの容量を削減することが可能となるインバータ装置のパラメータ転送システム,インバータ装置及びパラメータ転送装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載のインバータ装置のパラメータ転送システムは、パラメータ転送装置がインバータ装置との間で通信を行うことで、転送元のインバータ装置から読み出した制御パラメータを、転送先のインバータ装置に送信するものにおいて、
前記インバータ装置は、自身が記憶保持している全ての制御パラメータのうち、何れか1つ以上が初期値より変更されると、その変更されたデータ,並びに前記複数の制御パラメータが前記初期値より変更されているか否かを識別するための識別データを記憶手段に記憶し、
前記パラメータ転送装置は、前記転送元のインバータ装置より前記識別データを読み出すと、当該識別データに基づき前記変更データを読み出して自身の記憶手段に記憶させ、前記変更データを転送先のインバータ装置に送信し、
前記転送先のインバータ装置は、前記パラメータ転送装置より送信された変更データを、自身の記憶手段に書き込むことを特徴とする。
即ち、パラメータ転送装置は、転送元のインバータ装置からは初期値より変更されているデータだけを読み出して転送先のインバータ装置に送信するので、従来とは異なり、初期値より変更されておらず、本来転送する必要がないデータについても転送元より読出して転送先に送信することは回避される。
請求項11記載のインバータ装置のパラメータ転送装置は、複数の制御パラメータの内何れか1つ以上を初期値より変更したデータ,並びに前記複数の制御パラメータが前記初期値より変更されているか否かを識別するための識別データが記憶されているインバータ装置と通信するための通信手段と、
転送元のインバータ装置より読み出したデータを記憶させる記憶手段とを備え、
前記インバータ装置より前記識別データを読み出し、当該識別データに基づき前記変更データを前記インバータ装置より読み出すと、読み出した変更データを転送先のインバータ装置に送信して、当該データを書き込ませることを特徴とする。
従って、パラメータ転送装置は、請求項1のシステムに使用されるものと同様に、初期値より変更されておらず、本来転送する必要がないデータについても転送元より読出して転送先に送信することは回避される。
請求項12記載のインバータ装置によれば、複数の制御パラメータの内何れか1つ以上を初期値より変更したデータ,並びに前記複数の制御パラメータが前記初期値より変更されているか否かを識別するための識別データが記憶される記憶手段と、前記変更データ並びに前記識別データを外部との間で送受信するための通信手段とを備え、
前記通信手段を介して、外部のパラメータ転送装置より識別データ又は変更データの読み出し要求があると、対応するデータを前記パラメータ転送装置に送信し、
前記通信手段を介して、外部のパラメータ転送装置より送信される変更データの書込み要求があると、前記変更データを前記記憶手段に書き込んで記憶させることを特徴とする。
斯様に構成すれば、転送元となるインバータ装置は、パラメータ転送装置によって初期値より変更されているデータだけが読み出され、転送先となるインバータ装置は、その変更データを受信するようになる。
請求項1記載のインバータ装置のパラメータ転送システムによれば、データ転送処理に要する時間を短縮することができると共に、パラメータ転送装置が備える記憶手段の容量を、従来よりも削減することができる。
請求項11記載のインバータ装置のパラメータ転送装置によれば、請求項1のシステムに使用されるものと同様に、初期値より変更されておらず、本来転送する必要がないデータについても転送元より読出して転送先に送信することは回避される。
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図9は、パラメータ転送システムの全体構成を示すものである。2台のインバータ装置1A,1Bは、同一の構成であり、これらについては、本発明の要旨に係る構成部分のみを示している。インバータ装置1は、通信IC(通信手段)2,CPU(マイクロコンピュータ)3,不揮発性メモリ(記憶手段)4などを備えている。
通信IC2は、コネクタ5,並びに図示しない通信用ケーブルを介して接続されるパラメータ転送装置6と、例えばRS−232C/485やUSB(Universal Serial Bus)等のシリアル通信を行うICであり、不揮発性メモリ4は、例えば、EEPROMやフラッシュメモリなどの書換え可能なメモリである。CPU3は、外部より通信IC2を介して送信されたデータを不揮発性メモリ4に書き込んで記憶させ、また、不揮発性メモリ4より読み出したデータを、通信IC2を介して外部に送信するようになっている。また、CPU3内部のROMには、インバータ主回路を介してモータ(何れも図示せず)を駆動制御するためのパラメータの初期値(標準出荷設定値)が記憶されており(図10(a)参照)、不揮発性メモリ4についても、工場出荷時には上記初期値が記憶されている。
ユーザは、夫々のアプリケーションに適合するように、例えばインバータ装置1の本体に設けられている操作キーを用いて設定入力することで、制御パラメータの少なくとも一部について、初期値より適宜変更する。すると、不揮発性メモリ4には、その少なくとも一部が変更された制御パラメータが記憶される。そして、CPU3は、不揮発性メモリ4に記憶されている制御パラメータに基づき、インバータ主回路を介してモータ(何れも図示せず)の駆動制御を行うようになっている。
一方、パラメータ転送装置6もインバータ装置1と同様に、通信IC(通信手段)7,CPU8,不揮発性メモリ(記憶手段)9などを備えている。パラメータ転送装置6のCPU8は、コネクタ10を介して接続された転送元となるインバータ装置1と通信して、不揮発性メモリ4より制御パラメータを読出すと、自身の不揮発性メモリ9に書き込んで記憶させる。また、転送先となるインバータ装置1に対しては、自身の不揮発性メモリ9に書き込んだ制御パラメータを読み出して送信し、相手の不揮発性メモリ4に書き込ませることで転送処理を行う。また、図10(b)には、不揮発性メモリ9に記憶されるデータの概要を示すが、その詳細については後述する。
尚、以上の構成については、ハードウエア自体は従来構成と同様であり、後述するように、夫々のCPU3,8によるプログラム動作や、不揮発性メモリ4,9におけるデータの持ち方等が従来とは異なっている。
次に、本実施例の作用について図1乃至図8も参照して説明する。
<パラメータ変更処理>
図1は、インバータ装置1に対して外部より制御パラメータの設定(変更)処理を行う場合の、CPU3による制御内容を示すフローチャートである。CPU3は、外部からの制御パラメータの設定を受け付けると(ステップS1)、設定されたパラメータを不揮発性メモリ4に書き込んで保存する(ステップS2)。続いて、外部より変更有無情報(後述する)の送信があるか否かを判断し(ステップS3)、当該情報の送信が無ければ(「NO」)ステップS4に移行する。
ステップS4において、CPU3は、その時点で不揮発性メモリ4に保持されている制御パラメータの設定値と、内部ROMに記憶されている初期値とを比較する。そして、両者が一致している場合は、対応するパラメータの変更有無情報(識別データ)を「0」にクリアし(ステップS5),両者が異なる場合は、対応するパラメータの変更有無情報を「1」にセットする(ステップS6)。尚、この処理は、例えば、CPU3の内部RAM(図示せず)のワークエリアを用いて行う。それから、変更有無情報を不揮発性メモリ4に書き込んで保存する(ステップS7)。
ここで、図5には、インバータ装置1が持つパラメータ関連データの一例を示す。尚、図5(a),(b)は、装置としてのバージョンは何れも「110」で共通しているが、対応するモータ容量(ドライブ容量,容量情報)が異なるものを示しており、(a)は200V,3.7kWのモータ(モータ容量「7」)に対応し、(b)は200V,5.5kWのモータ(モータ容量「8」)に対応している。
例えば、図5(a)では、パラメータ番号「001」,「991」の設定値が標準出荷設定値より変更されており(変更データ)、それらに対応する変更有無情報は「1」にセットされている。パラメータ番号「002」〜「004」については、標準出荷設定値と同じであるから、それらに対応する変更有無情報は「0」となっている。そして、不揮発性メモリ4には、「現在の設定値」に対応して「変更有無情報」も保存されている(図10(a)参照)。
ここで、インバータ装置1が用意しているパラメータ番号領域は、「000」〜「999」の1000個分であるとする。そして、上位2桁をGr(グループ)とし、下位1桁を個別パラメータ番号とすると、「00」〜「99」の各Grについて夫々10個の個別パラメータの変更有無情報は、10ビットで表現される。
例えば、あるGrのパラメータ番号「0」,「4」の設定値が初期値と異なる場合、上記Grの変更有無情報は2進数で「0000010001」となり、2ワード(2バイト)で表現することができる。従って、Grトータルでは100ワード分の情報となり、その情報は、インバータ装置1の出荷時にはオール「0」となっている、また、図5(a)の例に即して示すと、Gr「00」のパラメータ番号「1」の設定値のみが初期値と異なっているとすれば、変更有無情報はオール「0」から「0000000010」に更新されている。
また、図1に示す変更処理は、後述するようにパラメータ転送装置6によって転送されたデータを受け付ける場合にも、同様に適用される。
<転送元からの一括読出し処理>
図2は、パラメータ転送装置6が、転送元となるインバータ装置1より変更されたパラメータのデータを一括読み出しする場合に、CPU8が行う処理のフローチャートである。CPU8は、外部(この場合、ユーザによる操作)より「一括読出しコマンド」を受け付けると(ステップS11)、転送元となるインバータ装置1から当該装置のバージョン情報と、ドライブ容量データとを読み出す(ステップS12)。続いて、上記インバータ装置1から変更有無情報を読み出すと(ステップS13)、当該情報が「1」にセットされている制御パラメータ(変更データ)だけを上記インバータ装置1から読み出す(ステップS14)。そして、バージョン情報,ドライブ容量データと共に、変更データを不揮発性メモリ9に書き込んで保存する(ステップS15)。
ここで、図6には、パラメータ転送装置6が保持するパラメータ関連データの一例を示す。図6(a)は、「共通部データ1」として、インバータ装置の各バージョン毎に、旧バージョンより変更されている制御パラメータ初期値の情報である。即ち、バージョン「101」については、パラメータ番号「015」が「0」→「1」に、パラメータ番号「200」が「200」→「160」に変更されている。また、バージョン「110」については、パラメータ番号「400」が「20」→「30」に変更されている。
図6(b)は、「共通部データ2」として、インバータ装置が対応するドライブ容量が異なる場合に、初期値が異なる制御パラメータの情報であり、例えば、パラメータ番号「003,004,400〜403,610,611,800」が異なっているとして記憶されている。また、これらについては、後述するように、ドライブ容量が異なるインバータ装置1間で制御パラメータの転送を行う場合に、転送をそのまま行うか禁止するかをユーザが設定可能となっている。
また、図6(c),(d)は、図2に示す処理によって転送元のインバータ装置より読み出したデータの一例を示すもので、ドライブ容量が異なる2台分のデータであり、図10(b)の詳細を示している。図6(c)に示す「格納データ1」は、図5(a)に対応するインバータ装置1より一括読み出しを行った場合であり、バージョン情報「110」,モータ容量「7」と共に、初期値より変更されているパラメータ番号「001」,「991」の設定値「1」,「1」だけが読み出されて、不揮発性メモリ9に記憶されている。また、図6(d)に示す「格納データ2」は、図5(b)に対応するインバータ装置1より一括読み出しを行った場合であり、モータ容量は「8」となっている。
尚、図6(c),(d)に示すデータは、パラメータ転送装置6が何れか一方だけを格納しても良いし、不揮発性メモリ9の容量に余裕がある場合は、双方を同時に格納しても良い。
<転送先の初期化処理>
図3は、パラメータ転送装置6が、転送先となるインバータ装置1に対し、データの転送に先立ち全てのパラメータの設定を標準出荷設定値に初期化するためのコマンドを送信した場合に、インバータ装置1のCPU3が行う処理のフローチャートである。パラメータ転送装置6が送信した「標準出荷設定コマンド」を受け付けると(ステップS21)、CPU3は、内部ROMに保存されている初期値データを不揮発性メモリ4に上書きすることで、標準出荷設定処理を実行する(ステップS22)。それから、変更有無情報を全て「0」にクリアして初期化すると(ステップS23)、その変更有無情報を不揮発性メモリ4に書き込んで保存する(ステップS24)。
<転送先への一括書込み処理>
図4は、パラメータ転送装置6が、転送先となるインバータ装置1に対して、自身が保持している変更されたパラメータのデータを一括書き込みする場合に、CPU8が行う処理のフローチャートである。CPU8は、外部(この場合も、ユーザによる操作)より「一括書込みコマンド」を受け付けると(ステップS31)、転送元のインバータ装置1から当該装置のバージョン情報と、ドライブ容量データとを読み出す(ステップS32)。そして、上記インバータ装置1に対して、「標準出荷設定コマンド」を送信する(ステップS33)。すると、上記インバータ装置1では、図3に示す初期化処理が行われる。
次に、CPU8は、不揮発性メモリ9に格納されているバージョン情報(格納データ1又は2)と、ステップS33で送信先より読み出したバージョン情報とを比較する(ステップS34)。続くステップS35において、両者のバージョンが同じであれば、更に両者のドライブ容量が同じかどうかを比較し(ステップS36)、ドライブ容量も同じであれば不揮発性メモリ9に格納されているパラメータの変更データを、そのまま転送先に送信する(ステップS37)。すると、転送先のインバータ装置1では、図1に示すパラメータ変更処理を行い、自身の不揮発性メモリ4のデータの一部を更新する。
また、ステップS36において、両者のドライブ容量が異なる場合、CPU8は、予め行われているユーザの設定に応じて、図6(b)に示したパラメータ番号のデータについて転送先に送信するか否かを決定する(ステップS38)。それから、ステップS37に移行する。
一方、ステップS35において、両者のバージョン情報が異なる場合、CPU8は、自身が保持している図6(a)の初期値変更情報に基づいて、バージョンに応じて変更されているパラメータ番号については初期値を修正してから(ステップS39)ステップS36に移行し、その後のステップS37では、修正した初期値データを変更データと共に転送先に送信する。従って、転送元→転送先への制御パラメータの転送は、基本的に初期値より変更されているパラメータのデータだけについて行われる。
ここで、図7,図8には、比較のため、従来のインバータ装置及びパラメータ転送装置が夫々保持しているパラメータ関連データの例を示す(図5,図6相当図)。即ち、従来の場合、現在の制御パラメータの設定が、初期値より変更されているか否かが区別されていなかったため、転送元からはメモリ上の全てのデータを読み出し、転送先には全てのデータを送信していた。その結果、パラメータ転送装置側が用意すべきメモリの容量は、インバータ装置側のメモリ容量に等しくなるように持たせる必要があった。
また、具体数値例を挙げて比較を行う。1000個のパラメータ領域の内、実際に使用している制御パラメータが700個であり、ユーザが、それらの内50個を初期値より変更したとする。1つのパラメータのデータが、パラメータ番号,データ本体の各1ワードずつで2ワードであれば、従来のパラメータ転送装置では、(2ワード)×700=1400ワードのデータを転送元より読み出して、自身のメモリに格納保持し、転送先に送信することになる。
これに対して、本実施例の転送システムでは、(2ワード)×50=100ワードの変更データと、50ワードの変更有無情報の合計となり、150ワードのデータを転送することになる。従って、従来構成に比較して転送データ量は略1/10となり、データ転送に要する時間が短くなると共に、パラメータ転送装置6に用意する不揮発性メモリ9の容量を低減することができる。
尚、パラメータ転送装置6においても、最大で全ての制御パラメータが変更された場合(実際には、殆ど有り得ない)に対応することを想定すれば、不揮発性メモリ9の容量は少なくとも1400ワード分は必要になる。しかし、一般に、従来のパラメータ転送装置は、複数台のインバータ装置の全パラメータを保持するメモリ容量を備えており、例えば3台分であるとすれば、(1400ワード)×3=4200ワード分が必要である。
これに対して、本実施例のパラメータ転送装置6では、例えば、上記の例では9台分の変更データ量が保持可能となるので、実質的にメモリ容量を削減した上で、より多くの台数の変更データを保持できるようになっている。
以上のように本実施例によれば、インバータ装置1は、複数の制御パラメータを初期値より変更した設定値と、各制御パラメータが初期値より変更されているか否かを識別するための変更有無情報とを不揮発性メモリ4に記憶させる。パラメータ転送装置6は、転送元のインバータ装置1より読み出した変更有無情報に基づいて、変更されたパラメータのデータのみを上記インバータ装置1から読み出すと自身の不揮発性メモリ9に記憶させ、前記変更データを転送先のインバータ装置1に送信する。そして、転送先のインバータ装置1は、パラメータ転送装置6より送信されたデータを自身の不揮発性メモリ4に書き込むようにした。
従って、初期値より変更されておらず、本来転送する必要がない制御パラメータのデータについても転送元より読出し、転送先に送信することは回避されるので、データ転送処理に要する時間を短縮することができると共に、パラメータ転送装置6が備える不揮発性メモリ9の容量を、従来よりも削減することができる。
また、インバータ装置1は、変更有無情報を、パラメータデータの入力設定時に当該データ値を初期値と比較して生成するので、ユーザが入力設定を行った時点で変更有無情報を生成して保持することができる。そして、パラメータ転送装置は、転送先のインバータ装置1に対し、転送元のインバータ装置1より読み出した変更有無情報も送信し、転送先のインバータ装置1は、送信された変更有無情報を自身の不揮発性メモリ4に記憶させるので、転送先のインバータ装置1が独自に変更有無情報を生成する必要がなく、処理負担を軽減することができる。
更に、パラメータ転送装置6が、転送先のインバータ装置1に対して標準出荷設定コマンドを送信すると、上記インバータ装置1は制御パラメータの設定を初期化するので、データ転送処理を行う際に、転送先のインバータ装置1が自動的に初期化されるようになり、作業効率が向上する。
また、インバータ装置1は自身のバージョン情報を記憶し、パラメータ転送装置6は、各バージョンについて更新されている制御パラメータの情報を保持し、転送元及び転送先のインバータ装置1より夫々のバージョン情報を読み出して、両者が異なる場合は、転送先のインバータ装置1に対して、バージョンの相違に応じて変更した制御パラメータを送信する。従って、ユーザは、転送元,転送先のインバータ装置1のバージョンの違いを意識する必要がなく、利便性が向上する。
また、インバータ装置1は、駆動対象とするモータのドライブ容量を記憶し、パラメータ転送装置6は、各ドライブ容量に対応して初期値が異なる制御パラメータの情報を保持し、転送元及び転送先のインバータ装置1より夫々のドライブ容量を読み出し、両者が初期値が異なる容量に対応している場合は、初期値が異なる制御パラメータの送信可否をユーザの設定に応じて決定する。従って、ドライブ容量に応じて異なる初期値が上書きされてしまうことを回避できる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形が可能である。
インバータ装置1は、変更有無情報を、自身に電源が投入された場合、または自身の動作状態がリセットされた場合に、不揮発性メモリ4に記憶されている設定値を初期値と比較して生成するようにしても良い。この場合、変更有無情報は、不揮発性メモリ4に保持する必要がなく、RAMに保持しておけば良い。
また、上記の場合、変更有無情報については、必ずしもパラメータ転送装置6が転送先に送信する必要は無い。
転送先となるインバータ装置1の初期化は、パラメータ転送装置6がコマンドを送信して行うものに限らず、ユーザが初期化操作を行っても良い。
パラメータ転送装置6が行う、転送元,転送先のインバータ装置1間のバージョンの相違やドライブ容量の相違に応じた処理は、必要に応じて実施すれば良い。
本発明の一実施例であり、インバータ装置に対して外部より制御パラメータの設定処理を行う場合の制御内容を示すフローチャート パラメータ転送装置が、転送元のインバータ装置より変更されたパラメータのデータを一括読み出しする場合のフローチャート 初期化コマンドが送信された場合に、インバータ装置が行う処理のフローチャート パラメータ転送装置が、転送先のインバータ装置に変更されたパラメータのデータを一括書き込みする場合のフローチャート インバータ装置が持つパラメータ関連データの一例を示す図 パラメータ転送装置が保持するパラメータ関連データの一例を示す図 従来のインバータ装置について示す図5相当図 従来のパラメータ転送装置について示す図6相当図 パラメータ転送システムの全体構成を示す図 インバータ装置側CPUの内部ROM(a),不揮発性メモリ(b)に記憶されるデータの概要を示す図
符号の説明
図面中、1はインバータ装置、2は通信IC(通信手段)、4は不揮発性メモリ(記憶手段),6はパラメータ転送装置、7は通信IC(通信手段)、9は不揮発性メモリ(記憶手段)を示す。

Claims (11)

  1. パラメータ転送装置がインバータ装置との間で通信を行うことで、転送元のインバータ装置から読み出した制御パラメータを、転送先のインバータ装置に送信するパラメータ転送システムにおいて、
    前記インバータ装置は、自身が記憶保持している全ての制御パラメータのうち、何れか1つ以上が初期値より変更されると、その変更されたデータ,並びに前記複数の制御パラメータが前記初期値より変更されているか否かを識別するための識別データを記憶手段に記憶し、
    前記パラメータ転送装置は、前記転送元のインバータ装置より前記識別データを読み出すと、当該識別データに基づき前記変更データを読み出して自身の記憶手段に記憶させ、前記変更データを転送先のインバータ装置に送信し、
    前記転送先のインバータ装置は、前記パラメータ転送装置より送信された変更データを、自身の記憶手段に書き込むことを特徴とするインバータ装置のパラメータ転送システム。
  2. 前記インバータ装置は、前記識別データを、前記変更データの入力設定時に、当該データ値を前記初期値と比較して生成することを特徴とする請求項1記載のインバータ装置のパラメータ転送システム。
  3. 前記インバータ装置は、前記識別データを、自身に電源が投入された場合、または自身の動作状態がリセットされた場合に、当該データ値を前記初期値と比較して生成することを特徴とする請求項1記載のインバータ装置のパラメータ転送システム。
  4. 前記パラメータ転送装置は、転送先のインバータ装置に対して、転送元のインバータ装置より読み出した識別データも送信し、
    前記転送先のインバータ装置は、前記パラメータ転送装置より送信された識別データを、前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1又は2記載のインバータ装置のパラメータ転送システム。
  5. 前記インバータ装置は、変更された制御パラメータの設定を初期化する機能を備え、その初期化機能が外部からの通信によって起動されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のインバータ装置のパラメータ転送システム。
  6. 前記パラメータ転送装置は、前記インバータ装置に対してコマンドを送信することで、前記制御パラメータ設定の初期化機能を起動させることを特徴とする請求項5記載のインバータ装置のパラメータ転送システム。
  7. 前記インバータ装置は、自身のバージョンを示すバージョン情報を記憶しており、
    前記パラメータ転送装置は、各バージョンについて更新されている制御パラメータの情報を保持しており、転送元及び転送先のインバータ装置より夫々のバージョン情報を読み出し、両者のバージョンが異なる場合は、転送先のインバータ装置に対してバージョンの相違に応じて変更した制御パラメータを送信することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のインバータ装置のパラメータ転送システム。
  8. 前記インバータ装置は、駆動対象とする負荷の容量情報を記憶しており、
    前記パラメータ転送装置は、各容量情報に対応して初期値が異なる制御パラメータの情報を保持しており、転送元及び転送先のインバータ装置より夫々の容量情報を読み出し、両者が前記初期値が異なる容量に対応している場合は、転送先のインバータ装置に対する初期値が異なる制御パラメータの送信可否を、ユーザの設定に応じて決定することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のインバータ装置のパラメータ転送システム。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載のインバータ装置のパラメータ転送システムに使用されることを特徴とするインバータ装置。
  10. 請求項1乃至8の何れかに記載のインバータ装置のパラメータ転送システムに使用されることを特徴とするパラメータ転送装置。
  11. 複数の制御パラメータの内何れか1つ以上を初期値より変更したデータ,並びに前記複数の制御パラメータが前記初期値より変更されているか否かを識別するための識別データが記憶されているインバータ装置と通信するための通信手段と、
    転送元のインバータ装置より読み出したデータを記憶させる記憶手段とを備え、
    前記インバータ装置より前記識別データを読み出し、当該識別データに基づき前記変更データを前記インバータ装置より読み出すと、読み出した変更データを転送先のインバータ装置に送信して、当該データを書き込ませることを特徴とするインバータ装置のパラメータ転送装置。
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