JP4868979B2 - 携帯可能電子装置およびicカード - Google Patents

携帯可能電子装置およびicカード Download PDF

Info

Publication number
JP4868979B2
JP4868979B2 JP2006224323A JP2006224323A JP4868979B2 JP 4868979 B2 JP4868979 B2 JP 4868979B2 JP 2006224323 A JP2006224323 A JP 2006224323A JP 2006224323 A JP2006224323 A JP 2006224323A JP 4868979 B2 JP4868979 B2 JP 4868979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
address
write
writing
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006224323A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008047042A (ja
Inventor
仁 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006224323A priority Critical patent/JP4868979B2/ja
Publication of JP2008047042A publication Critical patent/JP2008047042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4868979B2 publication Critical patent/JP4868979B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、たとえば、書換え可能な不揮発性メモリおよびCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)などの制御素子を有するIC(集積回路)チップを内蔵し、外部から供給されるコマンド(命令)に基づき各種処理を実行してその処理結果を外部へ出力するICカードなどの携帯可能電子装置およびICカードに関する。
最近、携帯可能電子装置として、書換え可能な不揮発性メモリとしてのEEPROM、揮発性メモリとしてのRAM、これらのメモリに対してアクセス(データの読出しおよびまたは書込み等)を行なう制御素子としてのCPU、および、CPUの動作用プログラム等を格納したROMを有し、外部装置(ICカードリーダ・ライタ)から供給されるコマンド(命令)に対応した処理を実行して、その処理結果を外部装置へ出力する手段を備えたICチップを内蔵したICカードが産業各方面で利用されている。
この種のICカードにおいて、不揮発性メモリには、メモリ容量が大容量で、バイナリデータを1回だけ書込めて書換えができないデータ領域(バイナリ・エレメンタリ・ファイル)が設定されているものがある(たとえば、非特許文献1参照)。
このような1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して、たとえば、特に画像データ等のデータ長が長いデータを書込む場合、分割して外部から入力されたデータを順次書込むことになる。その書込み途中において、通信異常等でデータの書込みが中断された場合、再度同一コマンドを実行しても途中までデータが書込まれているため、書込み異常となり、当該ICカードを再利用することはできない。
日本工業規格準拠 JICSAP 外部端子付きICカード仕 様(平成10年7月 第1.1版) 特開平10−214232号公報
しかし、上記した従来の技術では、1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して特にデータ長の長いデータを書込む途中において、通信異常等でデータの書込みが中断された場合、再度同一コマンドを実行しても途中までデータが書込まれているため、書込み異常(書込み失敗)となり、当該ICカードを再利用することはできず、効率的ではないという問題がある。
そこで、本発明は、たとえば、1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して特にデータ長の長いデータを書込む際に書込み異常(書込み失敗)が発生した場合、内部に記録した前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを利用することで、書込み失敗している領域を見付け出し、再度書込み命令を受付けることにより、データ領域を再利用でき、効率的なデータ書込み処理が可能となる携帯可能電子装置およびICカードを提供することを目的とする。
本発明の携帯可能電子装置は、1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域が少なくとも1つ以上設定されているメモリと、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対するデータの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを記憶するためのアドレス記憶手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を受信した場合、当該命令内の特定情報に基づき今回のデータ書込み範囲を示す書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを求めるアドレス算出手段と、このアドレス算出手段により算出された書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを前記アドレス記憶手段に書込むアドレス書込み手段と、前記受信した命令により指定された長さのデータを前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して書込む処理を行なう書込み処理手段と、この書込み処理手段によるデータの書込みが正常に終了した場合、前記アドレス記憶手段内の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを特定の値に初期化する初期化手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を再度受信した場合、当該命令に対して前記アドレス算出手段により算出された今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスと一致するか否かを判定する第1の判定手段と、この第1の判定手段による判定の結果、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスと一致する場合、当該データ領域に対する前回のデータ書込み処理が正常に終了しなかったものと判断して、当該データ領域内のデータを前記再度受信した命令にて指定された長さのデータに書換える処理を行なう書換え処理手段とを具備している。
また、本発明の携帯可能電子装置は、1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域が少なくとも1つ以上設定されているメモリと、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対するデータの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを記憶するためのアドレス記憶手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を受信した場合、当該命令内の特定情報に基づき今回のデータ書込み範囲を示す書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを求めるアドレス算出手段と、このアドレス算出手段により算出された書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを前記アドレス記憶手段に書込むアドレス書込み手段と、前記受信した命令により指定された長さのデータを前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して書込む処理を行なう書込み処理手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を再度受信した場合、当該命令に対して前記アドレス算出手段により算出された今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスの範囲内であるか否かを判定する第2の判定手段と、この第2の判定手段による判定の結果、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスの範囲内である場合、当該データ領域に対する前回のデータ書込み処理に書込み失敗があったか否かを判定する第3の判定手段と、この第3の判定手段による判定の結果、前回のデータ書込み処理に書込み失敗があった場合、当該データ領域内のデータを前記再度受信した命令にて指定された長さのデータに書換える処理を行なう書換え処理手段とを具備している。
また、本発明のICカードは、1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域が少なくとも1つ以上設定されているメモリと、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対するデータの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを記憶するためのアドレス記憶手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を受信した場合、当該命令内の特定情報に基づき今回のデータ書込み範囲を示す書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを求めるアドレス算出手段と、このアドレス算出手段により算出された書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを前記アドレス記憶手段に書込むアドレス書込み手段と、前記受信した命令により指定された長さのデータを前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して書込む処理を行なう書込み処理手段と、この書込み処理手段によるデータの書込みが正常に終了した場合、前記アドレス記憶手段内の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを特定の値に初期化する初期化手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を再度受信した場合、当該命令に対して前記アドレス算出手段により算出された今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスと一致するか否かを判定する第1の判定手段と、この第1の判定手段による判定の結果、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスと一致する場合、当該データ領域に対する前回のデータ書込み処理が正常に終了しなかったものと判断して、当該データ領域内のデータを前記再度受信した命令にて指定された長さのデータに書換える処理を行なう書換え処理手段とを有して構成されるICモジュールと、このICモジュールを収納したICカード本体とを具備している。
また、本発明のICカードは、1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域が少なくとも1つ以上設定されているメモリと、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対するデータの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを記憶するためのアドレス記憶手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を受信した場合、当該命令内の特定情報に基づき今回のデータ書込み範囲を示す書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを求めるアドレス算出手段と、このアドレス算出手段により算出された書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを前記アドレス記憶手段に書込むアドレス書込み手段と、前記受信した命令により指定された長さのデータを前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して書込む処理を行なう書込み処理手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を再度受信した場合、当該命令に対して前記アドレス算出手段により算出された今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスの範囲内であるか否かを判定する第2の判定手段と、この第2の判定手段による判定の結果、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスの範囲内である場合、当該データ領域に対する前回のデータ書込み処理に書込み失敗があったか否かを判定する第3の判定手段と、この第3の判定手段による判定の結果、前回のデータ書込み処理に書込み失敗があった場合、当該データ領域内のデータを前記再度受信した命令にて指定された長さのデータに書換える処理を行なう書換え処理手段とを有して構成されるICモジュールと、このICモジュールを収納したICカード本体とを具備している。
本発明によれば、たとえば、1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して特にデータ長の長いデータを書込む際に書込み異常(書込み失敗)が発生した場合、内部に記録した前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを利用することで、書込み失敗している領域を見付け出し、再度書込み命令を受付けることにより、データ領域を再利用でき、効率的なデータ書込み処理が可能となる携帯可能電子装置およびICカードを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードを取扱うICカードシステムの構成例を示すものである。このICカードシステムは、ICカード11をカードリーダ・ライタ12を介してパーソナルコンピュータなどの端末装置13と接続可能にするとともに、端末装置13にキーボード14、CRT表示部15、プリンタ16を接続して構成される。
図2は、ICカード11の構成を示すもので、制御素子としてのCPU101、記憶内容が書換え可能な記憶手段(メモリ)としてのデータメモリ102、ワーキングメモリ103、プログラムメモリ104、および、カードリーダ・ライタ12との電気的接触を得るためのコンタクト部105によって構成されている。そして、これらのうち、破線内の部分(CPU101、データメモリ102、ワーキングメモリ103、プログラムメモリ104)は1つ(あるいは複数)のICチップ106で構成され、さらに、このICチップ106とコンタクト部105とが一体的にICモジュール化されて、ICカード本体11a内に埋設されている。
データメモリ102は、たとえば、EEPROMなどの記憶内容が書換え可能な不揮発性メモリで構成されていて、各種アプリケーションデータなどがファイル構造で記憶される。
たとえば、データメモリ102には、メモリ容量が大容量で、バイナリデータを1回だけ書込めて書換えができないデータ領域(バイナリ・エレメンタリ・ファイル、以下バイナリEFと略称する)が少なくとも1つ以上設定されていて、このバイナリEFには画像データ等(たとえば、10Kバイトあるいは20Kバイト以上の顔画像等)のデータ長が長いデータが格納されるものとする。
ワーキングメモリ103は、CPU101が処理を行なう際の処理データなどを一時的に保持するための作業用メモリであり、たとえば、RAMなどで構成される。
プログラムメモリ104は、たとえば、マスクROMなどの記憶内容が書換え不可能な不揮発性メモリで構成されており、CPU101の制御プログラムなどを記憶するものである。
図3は、データメモリ102内に前記バイナリEFを定義するためのEF定義情報の構成例を示すものである。たとえば、図3に示す例では、3つのEF定義情報21,22,23は、データメモリ102内に格納されていて、当該バイナリEFを識別するための識別情報である「EFID」、データメモリ102において当該バイナリEFが定義される位置を示す情報である「先頭アドレス」、当該バイナリEFの大きさ(格納可能なデータ長)を示す情報である「サイズ」、当該バイナリEFに対し前回データを書込んだ際の先頭のアドレスを示す情報である「前回書込み先頭アドレス」、および、当該バイナリEFに対し前回データを書込んだ際の最終のアドレスを示す情報である「前回書込み最終アドレス」を有して構成される。
たとえば、図3に示す例では、EF定義情報21は、EFIDが「0001」、先頭アドレスが「8000」、サイズが「1000」となっている。これは、データメモリ102におけるアドレス「8000」から「1000」バイト分の領域、つまり、アドレス「8000〜8FFF」までが「EFID=0001」のバイナリEFであることを定義することを示している。また、図3に示す例では、EF定義情報21は、前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスは共に初期値として特定の値(たとえば、オールFF)が書込まれている状態を示している。
図3に示す例では、EF定義情報22は、EFIDが「0002」、先頭アドレスが「9000」、サイズが「200」となっている。これは、データメモリ102におけるアドレス「9000」から「200」バイト分の領域、つまり、アドレス「9000〜91FF」までが「EFID=0002」のバイナリEFであることを定義することを示している。また、図3に示す例では、EF定義情報22は、前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスは共に初期値として特定の値(たとえば、オールFF)が書込まれている状態を示している。
図3に示す例では、EF定義情報23は、EFIDが「0003」、先頭アドレスが「9200」、サイズが「100」となっている。これは、データメモリ102におけるアドレス「9200」から「100」バイト分の領域、つまり、アドレス「9200〜92FF」までが「EFID=0003」のバイナリEFであることを定義することを示している。また、図3に示す例では、EF定義情報23は、前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスは共に初期値として特定の値(たとえば、オールFF)が書込まれている状態を示している。
図4は、データメモリ102の1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域(バイナリEF)に対してバイナリデータを書込む際のライトバイナリ(WRITE BINARY)コマンド(命令)のフォーマットを示すものである。ライトバイナリコマンドは、外部のカードリーダ・ライタ12から入力されるもので、コマンドを識別する機能などを持つ分類部(CLA:class)、命令部(INS:instruction)、パラメータデータ(P1、P2)、書込むデータの長さを表すデータ長(Lc)、および、書込みデータ(DATA)から構成されている。
CLA部およびINS部には、当該コマンドの種類を示す情報が格納される。図4に示す例では、CLA部およびINS部には、ライトバイナリコマンドであることを示す「00」および「D0」が格納されている。
P1部およびP2部には、当該コマンドの処理パラメータを示す情報が格納される。すなわち、P1部には、データの書込み対象となるバイナリEFを指定する情報(EFIDを示す情報)が格納される。図4に示す例では、P1部には、「81(16進数)=10000001(2進数)」が格納されている。なお、図4に示す例では、P1部における値の2進数の下5桁がEFの識別情報(EFID)を示すものとする。つまり、図4に示す例では、P1部はEFIDとして「00001」を指定している。
また、P2部には、P1部で指定されるバイナリEFにおけるデータの書込む位置(アドレス)を示す情報としてのオフセット値が格納される。図4に示す例では、P2部には、P1部で指定される「EFID=0001」のバイナリEFにおけるオフセット値を示す情報として「00」が格納されている。すなわち、図4に示す例では、EFIDが「00001で」、かつ、オフセット値が「0」である。このため、図4に示すライトバイナリコマンドでは、P1部およびP2部において、データの書込み開始位置として、「EFID=0001」のバイナリEFに対する先頭アドレスを指定している。
また、Lc部には、バイナリデータとして書込むべきデータ全体の長さ(データ長)を示す情報が格納される。DATA部には、書込むべきデータのうち最初の部分のデータが格納される。この場合、DATA部には、所定の長さまでのデータが格納されるものとする。つまり、Lc部で指定されている長さのデータが必ずしもDATA部に全てが格納されているわけではない。バイナリデータとして書込むべきデータ全体の長さが、DATA部に格納しきれない長さであれば、DATA部には、書込むべきデータのうち最初の部分のデータが格納される。
たとえば、図4に示す例では、Lc部にはデータ長として「1000」が指定されている。これは、書込むべきバイナリデータ全体のデータ長が「1000」であることを示している。また、DATA部には、データ長が「100」のデータが格納されている。ここでは、DATA部に格納可能なデータ長が「100」であるとする。この場合、図4に示すように、ライトバイナリコマンドのDATA部には、書込むべきバイナリデータ全体のうち先頭からデータ長が「100」までのデータだけしか格納されていない。
したがって、書込むべきバイナリデータのうち残りの「900」のデータは、当該ライトバイナリコマンドとは、別にICカード11に供給する必要がある。このため、ライトバイナリコマンドでは、当該コマンドのDATA部に格納しきれない残りのデータ(バイナリデータ)を続けてICカード11に供給できるようになっている。ここでは、当該ライトバイナリコマンドに続けて、データ長が「100」のデータが順次送信されるようになっているものとする。
図5は、図4に示すライトバイナリコマンドに続いて送信されるべきデータ(コマンド)の例を示す図である。図4に示すライトバイナリコマンドで指定された書込むべきバイナリデータ全体は、図5に示すようなデータ長が「100」のデータごとに分割される。これらのデータ長が「100」のデータは、ライトバイナリコマンドに続いて順次送信されるようになっている。
すなわち、ライトバイナリコマンドのDATA部に格納しきれないデータ長が大きなバイナリデータは、所定のデータ長に基づいて分割され、ライトバイナリコマンドに続いて順次、カードリーダ・ライタ12からICカード11へ供給されるようになっている。これにより、ICカード11では、ライトバイナリコマンドのLc部で指定されている長さのバイナリデータを、ライトバイナリコマンドのDATA部、および、ライトバイナリコマンドに続く送信データとして順次受信する。この場合、ICカード11は、受信したデータを書込む処理を行なうようになっている。
次に、このような構成において、第1の実施の形態に係るライトバイナリコマンドに対するデータ書込み処理について図6および図7に示すフローチャートを参照して説明する。
CPU101は、カードリーダ・ライタ12からのリセット解除により活性化されると、カードリーダ・ライタ12に対し初期応答データを送信する(ステップS1)。初期応答データを正常に送信すると、CPU101は、カードリーダ・ライタ12から入力されるコマンドの受信を待機し、コマンドを正常に受信すると(ステップS2)、当該コマンドのCLA部およびINS部によりコマンドの種類を確認する(ステップS3)。確認の結果、受信したコマンドがライトバイナリコマンド以外の場合、CPU101は、対応するコマンド処理を実行するが(ステップS4)、ここでは説明を省略する。
ステップS3における確認の結果、受信したコマンドがライトバイナリコマンドの場合、CPU101は、当該コマンドのP1部およびP2部によって指定されたバイナリEFがデータメモリ102内に存在するか否かをチェックし(ステップS5)、指定されたバイナリEFが存在しない場合は所定のエラー処理を実行し(ステップS6)、ステップS2のコマンド受信待ち状態に戻る。
ステップS5におけるチェックの結果、指定されたバイナリEFが存在する場合、CPU101は、今回受信したコマンドにより書込まれる対象EFの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを計算する(ステップS7)。この計算は、当該EFのEF定義情報内の先頭アドレスに受信したコマンドのP1部内のオフセット値を加算することで書込み先頭アドレスが得られ(先頭アドレス+オフセット値=書込み先頭アドレス)、また、当該EFのEF定義情報内の先頭アドレスに受信したコマンドのP1部内のオフセット値とLc部内のデータ長を加算することで書込み最終アドレスが得られる(先頭アドレス+オフセット値+データ長=書込み最終アドレス)。
次に、CPU101は、当該EFのEF定義情報内に前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスが書込まれているか否かを確認する(ステップS8)。この確認の結果、両アドレスが書込まれている場合はステップS9に進み、両アドレスが書込まれていない場合、前回のデータ書込みは正常に終わったものと判断してステップS10に進む。
ステップS9では、ステップS7で計算された今回の書込み対象EFの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが、当該EFのEF定義情報内に書込まれている前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスと一致しているか否かを確認する。
この確認の結果、両アドレスが不一致の場合、新たなEFに対するデータ書込みであると判断してステップS10に進み、両アドレスが一致の場合、コマンドのやり直しと判断してステップS11に進む。
ステップS10では、今回書込む対象EFが未書込み状態であるか、つまりデータ未書込み状態を示す特定データ(たとえば、オールFF)であるか否かを確認する。この確認の結果、今回書込む対象EFが未書込み状態でない場合、CPU101は、所定のエラー処理を実行し(ステップS12)、ステップS2のコマンド受信待ち状態に戻る。
ステップS10における確認の結果、今回書込む対象EFが未書込み状態である場合、ステップS11に進む。
ステップS11では、ステップS7で計算された今回の書込み対象EFの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを、当該EFのEF定義情報の前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスとして書込む。
次に、CPU101は、受信したコマンドのP2部に格納されているオフセット値で指定される先頭アドレスから当該コマンドのDATA部に格納されているデータを書込む処理を行なう(ステップS13)。
たとえば、図4に示すようなライトバイナリコマンドを受信した場合、データメモリ102における「EFID=0001」のバイナリEFの先頭アドレス「8000」からDATA部に格納されているデータ(全データ長「1000」のうちの最初のデータ長「100」分のデータ)を書込む処理を行なう。
ステップS13の書込み処理が終了すると、CPU101は、全データの受信および書込み処理が完了したか否かを確認する(ステップS14)。この確認は、当該コマンドのLc部に格納されているデータ長のデータ(つまり、全データ長分のバイナリデータ)の書込みが完了したか否かにより判断される。
ステップS14における確認の結果、全データの受信および書込み処理が完了していない場合、CPU101は、受信した分のデータの書込み終了を示すレスポンスをカードリーダ・ライタ12に送信し、次のデータ(バイナリデータ)の受信待ち状態となる。カードリーダ・ライタ12では、ICカード11からの書込み終了を示すレスポンスに応じて次のデータ(バイナリデータ)を送信する処理を行なう。
上記データ受信待ち状態において、カードリーダ・ライタ12から次のデータが送信されると、CPU101は、当該データを受信する受信処理を行なう(ステップS15)。この受信処理において、CPU101は、データが正常に受信されているか否かをチェックする処理を行なっている(ステップS16)。
ステップS16におけるチェックの結果、カードリーダ・ライタ12から送信されたデータが正常に受信されたと判断した場合、CPU101は、ステップS13に戻り、受信したデータの書込み処理を行なう。
ステップS16におけるチェックの結果、データの受信処理において通信異常が発生したと判断した場合、つまり、バイナリデータの受信途中で通信異常が発生した場合、CPU101は、所定のエラー処理を実行し(ステップS17)、ステップS2のコマンド受信待ち状態に戻る。
このように、CPU101は、ライトバイナリコマンドで指定された全データが受信済みと判断されるまで、ステップS13〜S16の処理を繰り返し実行する。これにより、通信エラーなどのエラーが発生しなければ、複数に分割されて供給されるバイナリデータをライトバイナリコマンドで指定された条件にしたがってデータメモリ102に書込むことができる。
ステップS14において、全データ(ライトバイナリコマンドのLc部で指定されたデータ長のバイナリデータ)の受信および書込み処理がすべて終了したと判断した場合、CPU101は、受信したライトバイナリコマンドに対する全ての処理が正常に終了したものと判断する。
この場合、CPU101は、当該ライトバイナリコマンドで指定されていたEFの定義情報における前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスを特定の値(たとえば、オールFF)に初期化する処理を行なうとともに、正常終了処理を行ない(ステップS18)、ステップS2のコマンド受信待ち状態に戻る。ここに、正常終了処理としては、たとえば、当該ライトバイナリコマンドで指定された全データの書込みが終了した旨をカードリーダ・ライタ12に通知する処理などを行なう。
次に、第2の実施の形態に係るライトバイナリコマンドに対するデータ書込み処理について図8および図9に示すフローチャートを参照して説明する。
CPU101は、カードリーダ・ライタ12からのリセット解除により活性化されると、カードリーダ・ライタ12に対し初期応答データを送信する(ステップS21)。初期応答データを正常に送信すると、CPU101は、カードリーダ・ライタ12から入力されるコマンドの受信を待機し、コマンドを正常に受信すると(ステップS22)、当該コマンドのCLA部およびINS部によりコマンドの種類を確認する(ステップS23)。確認の結果、受信したコマンドがライトバイナリコマンド以外の場合、CPU101は、対応するコマンド処理を実行するが(ステップS24)、ここでは説明を省略する。
ステップS23における確認の結果、受信したコマンドがライトバイナリコマンドの場合、CPU101は、当該コマンドのP1部およびP2部によって指定されたバイナリEFがデータメモリ102内に存在するか否かをチェックし(ステップS25)、指定されたバイナリEFが存在しない場合は所定のエラー処理を実行し(ステップS26)、ステップS2のコマンド受信待ち状態に戻る。
ステップS25におけるチェックの結果、指定されたバイナリEFが存在する場合、CPU101は、今回受信したコマンドにより書込まれる対象EFの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを計算する(ステップS27)。この計算は、当該EFのEF定義情報内の先頭アドレスに受信したコマンドのP1部内のオフセット値を加算することで書込み先頭アドレスが得られ(先頭アドレス+オフセット値=書込み先頭アドレス)、また、当該EFのEF定義情報内の先頭アドレスに受信したコマンドのP1部内のオフセット値とLc部内のデータ長を加算することで書込み最終アドレスが得られる(先頭アドレス+オフセット値+データ長=書込み最終アドレス)。
次に、CPU101は、当該EFのEF定義情報内に前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスが書込まれているか否かを確認する(ステップS28)。この確認の結果、両アドレスが書込まれている場合はステップS29に進み、両アドレスが書込まれていない場合、前回のデータ書込みは正常に終わったものと判断してステップS30に進む。
ステップS29では、ステップS27で計算された今回の書込み対象EFの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが、当該EFのEF定義情報内に書込まれている前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスの範囲内であるか否かを確認する。
この確認の結果、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスの範囲内である場合はステップS31に進み、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスの範囲内でない場合、新たなEFに対するデータ書込みであると判断してステップS31に進む。
ステップS30では、今回書込む対象EFが未書込み状態であるか、つまりデータ未書込み状態を示す特定データ(たとえば、オールFF)であるか否かを確認する。この確認の結果、今回書込む対象EFが未書込み状態でない場合、CPU101は、所定のエラー処理を実行し(ステップS33)、ステップS22のコマンド受信待ち状態に戻る。
ステップS30における確認の結果、今回書込む対象EFが未書込み状態である場合、ステップS32に進む。
ステップS31では、前回のデータ書込み処理が途中で失敗したか否かを確認する。この確認の結果、前回書込み処理が途中で失敗している場合、CPU101は、コマンドのやり直しと判断してステップS32に進む。
ステップS31における確認の結果、前回書込み処理の失敗がない場合、CPU101は、新たなEFに対するデータ書込みであると判断してステップS30に進む。
ここに、ステップS31における前回書込み処理失敗の確認方法(判定方法)は、データ未書込み状態が特定データ(たとえば、オールFF)であることから、当該EFにおいて前回書込み最終アドレスから前方にあらかじめ定められた所定バイト分特定データ(FF)が連続して存在するか否かをチェックし、所定バイト分特定データ(FF)が連続して存在する場合、最後までデータ書込みができなかったものと判断して、書込み失敗と判定する。
ステップS32では、ステップS27で計算された今回の書込み対象EFの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを、当該EFのEF定義情報の前回書込み先頭アドレスおよび前回書込み最終アドレスとして書込む。
次に、CPU101は、受信したコマンドのP2部に格納されているオフセット値で指定される先頭アドレスから当該コマンドのDATA部に格納されているデータを書込む処理を行なう(ステップS34)。
たとえば、図4に示すようなライトバイナリコマンドを受信した場合、データメモリ102における「EFID=0001」のバイナリEFの先頭アドレス「8000」からDATA部に格納されているデータ(全データ長「1000」のうちの最初のデータ長「100」分のデータ)を書込む処理を行なう。
ステップS34の書込み処理が終了すると、CPU101は、全データの受信および書込み処理が完了したか否かを確認する(ステップS35)。この確認は、当該コマンドのLc部に格納されているデータ長のデータ(つまり、全データ長分のバイナリデータ)の書込みが完了したか否かにより判断される。
ステップS35における確認の結果、全データの受信および書込み処理が完了していない場合、CPU101は、受信した分のデータの書込み終了を示すレスポンスをカードリーダ・ライタ12に送信し、次のデータ(バイナリデータ)の受信待ち状態となる。カードリーダ・ライタ12では、ICカード11からの書込み終了を示すレスポンスに応じて次のデータ(バイナリデータ)を送信する処理を行なう。
上記データ受信待ち状態において、カードリーダ・ライタ12から次のデータが送信されると、CPU101は、当該データを受信する受信処理を行なう(ステップS36)。この受信処理において、CPU101は、データが正常に受信されているか否かをチェックする処理を行なっている(ステップS37)。
ステップS37におけるチェックの結果、カードリーダ・ライタ12から送信されたデータが正常に受信されたと判断した場合、CPU101は、ステップS34に戻り、受信したデータの書込み処理を行なう。
ステップS37におけるチェックの結果、データの受信処理において通信異常が発生したと判断した場合、つまり、バイナリデータの受信途中で通信異常が発生した場合、CPU101は、所定のエラー処理を実行し(ステップS38)、ステップS22のコマンド受信待ち状態に戻る。
このように、CPU101は、ライトバイナリコマンドで指定された全データが受信済みと判断されるまで、ステップS34〜S37の処理を繰り返し実行する。これにより、通信エラーなどのエラーが発生しなければ、複数に分割されて供給されるバイナリデータをライトバイナリコマンドで指定された条件にしたがってデータメモリ102に書込むことができる。
ステップS35において、全データ(ライトバイナリコマンドのLc部で指定されたデータ長のバイナリデータ)の受信および書込み処理がすべて終了したと判断した場合、CPU101は、受信したライトバイナリコマンドに対する全ての処理が正常に終了したものと判断して、正常終了処理を行ない(ステップS39)、ステップS22のコマンド受信待ち状態に戻る。ここに、正常終了処理としては、たとえば、当該ライトバイナリコマンドで指定された全データの書込みが終了した旨をカードリーダ・ライタ12に通知する処理などを行なう。
次に、第3の実施の形態に係るライトバイナリコマンドに対するデータ書込み処理について説明する。
第3の実施の形態は、前述した第2の実施の形態におけるステップS31の処理、すなわち、前回書込み処理失敗の確認方法(判定方法)が異なるもので、その外は第2の実施の形態と同様であるので説明は省略し、異なる部分についてだけ詳細に説明する。
受信したデータを書込み対象EFに書込む際にまれに、書込み処理を失敗しているが、ICカード11からカードリーダ・ライタ12へのレスポンスは正常である場合も考えられる。その際は、途中に未書込み状態が存在する。このような場合に適用されるのが第3の実施の形態に係る前回書込み処理失敗の確認方法(判定方法)であり、以下、それについて説明する。
まず、第1の方法として、データ未書込み状態が特定データ(たとえば、オールFF)であることから、当該EFにおいて前回書込み先頭アドレスから前回書込み最終アドレスまでの間に、あらかじめ定められた所定バイト分特定データ(FF)が存在するか否かをチェックし、所定バイト分特定データ(FF)が存在する場合、書込み途中でデータ書込みができなかったものと判断して、書込み失敗と判定する。
次に、第2の方法として、ライトバイナリコマンドを受信した際に、当該コマンドのDATA部に格納されているデータに対してFF検索処理を実施することで連続するFFの最大数を求め、この求めた最大のFF連続数を記録しておく。すなわち、この例の場合、EF定義情報は図10に示すように、図3の構成に「FF検知長」が付加された構成となっており、このFF検知長に上記求めた最大のFF連続数を格納しておくものである。
そして、次回のライトバイナリコマンド受信時に、当該EFにおいて前回書込み先頭アドレスから前回書込み最終アドレスまでの間に連続して存在するFFの数を求め、この求めたFF連続数が当該EFのEF定義情報内のFF検知長(最大のFF連続数)よりも大きいか否かを判定し、求めたFF連続数がEF定義情報内のFF検知長よりも大きい場合、書込み途中でデータ書込みができなかったものと判断して、書込み失敗と判定する。
なお、図10に示す例では、FF検知長は初期値として特定の値(たとえば、数値「0」)が書込まれている状態を示している。
以上説明したように、上記実施の形態によれば、1回だけデータの書込みが許可されたバイナリEFに対して特にデータ長の長いデータを書込む際に書込み異常(書込み失敗)が発生した場合、内部に記録した前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを利用することで、書込み失敗している領域を見付け出し、再度ライトバイナリコマンドを受付けることにより、バイナリEFを再利用でき、効率的なデータ書込み処理が可能となる。
なお、前記実施の形態では、携帯可能電子装置として接触式のICカードに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、非接触式のICカードなどへの応用も可能であり、また、PDAと称される携帯端末装置や携帯電話機などであっても適用でき、さらに、携帯可能電子装置の形状もカード型に限らず、冊子型、ブロック型あるいはタグ型など、他の形状であってもよい。
本発明の実施の形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードを取扱うICカードシステムの構成例を示すブロック図。 ICカードの構成を概略的に示すブロック図。 EF定義情報の構成例を概略的に示す図。 ライトバイナリコマンドのフォーマットを示す模式図。 ライトバイナリコマンドに続く送信データの例を示す図。 第1の実施の形態に係るライトバイナリコマンドに対するデータ書込み処理について説明するフローチャート。 第1の実施の形態に係るライトバイナリコマンドに対するデータ書込み処理について説明するフローチャート。 第2の実施の形態に係るライトバイナリコマンドに対するデータ書込み処理について説明するフローチャート。 第2の実施の形態に係るライトバイナリコマンドに対するデータ書込み処理について説明するフローチャート。 第3の実施の形態に係るEF定義情報の構成例を概略的に示す図。
符号の説明
11…ICカード(携帯可能電子装置)、11a…ICカード本体、12…カードリーダ・ライタ、13…端末装置、14…キーボード、15…CRT表示部、16…プリンタ、101…CPU(制御素子)、102…データメモリ(記憶手段)、103…ワーキングメモリ、104…プログラムメモリ、105…コンタクト部、106…ICチップ、21,22,23…EF定義情報。

Claims (10)

  1. 1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域が少なくとも1つ以上設定されているメモリと、
    前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対するデータの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを記憶するためのアドレス記憶手段と、
    前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を受信した場合、当該命令内の特定情報に基づき今回のデータ書込み範囲を示す書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを求めるアドレス算出手段と、
    このアドレス算出手段により算出された書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを前記アドレス記憶手段に書込むアドレス書込み手段と、
    前記受信した命令により指定された長さのデータを前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して書込む処理を行なう書込み処理手段と、
    この書込み処理手段によるデータの書込みが正常に終了した場合、前記アドレス記憶手段内の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを特定の値に初期化する初期化手段と、
    前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を再度受信した場合、当該命令に対して前記アドレス算出手段により算出された今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスと一致するか否かを判定する第1の判定手段と、
    この第1の判定手段による判定の結果、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスと一致する場合、当該データ領域に対する前回のデータ書込み処理が正常に終了しなかったものと判断して、当該データ領域内のデータを前記再度受信した命令にて指定された長さのデータに書換える処理を行なう書換え処理手段と、
    を具備したことを特徴とする携帯可能電子装置。
  2. 1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域が少なくとも1つ以上設定されているメモリと、
    前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対するデータの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを記憶するためのアドレス記憶手段と、
    前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を受信した場合、当該命令内の特定情報に基づき今回のデータ書込み範囲を示す書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを求めるアドレス算出手段と、
    このアドレス算出手段により算出された書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを前記アドレス記憶手段に書込むアドレス書込み手段と、
    前記受信した命令により指定された長さのデータを前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して書込む処理を行なう書込み処理手段と、
    前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を再度受信した場合、当該命令に対して前記アドレス算出手段により算出された今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスの範囲内であるか否かを判定する第2の判定手段と、
    この第2の判定手段による判定の結果、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスの範囲内である場合、当該データ領域に対する前回のデータ書込み処理に書込み失敗があったか否かを判定する第3の判定手段と、
    この第3の判定手段による判定の結果、前回のデータ書込み処理に書込み失敗があった場合、当該データ領域内のデータを前記再度受信した命令にて指定された長さのデータに書換える処理を行なう書換え処理手段と、
    を具備したことを特徴とする携帯可能電子装置。
  3. 前記第3の判定手段は、当該データ領域において、前記アドレス記憶手段内の前回の書込み最終アドレスから前方に所定長分連続してデータ未書込み状態を示す特定データが存在した場合に前回のデータ書込み処理に書込み失敗があったと判定することを特徴とする請求項2記載の携帯可能電子装置。
  4. 前記第3の判定手段は、当該データ領域において、前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスから書込み最終アドレスの間に所定長分連続してデータ未書込み状態を示す特定データが存在した場合に前回のデータ書込み処理の途中で書込み失敗があったと判定することを特徴とする請求項2記載の携帯可能電子装置。
  5. 前記第3の判定手段は、前回の命令受信時に当該命令により書込むデータにおいてデータ未書込み状態を示す特定データを検索することにより当該特定データが連続する数を記憶しておき、今回の命令受信時に当該データ領域においてデータ未書込み状態を示す特定データを検索することにより、前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスから書込み最終アドレスの間に連続してデータ未書込み状態を示す特定データが前記記憶しておいた数以上存在する場合に前回のデータ書込み処理の途中で書込み失敗があったと判定することを特徴とする請求項2記載の携帯可能電子装置。
  6. 1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域が少なくとも1つ以上設定されているメモリと、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対するデータの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを記憶するためのアドレス記憶手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を受信した場合、当該命令内の特定情報に基づき今回のデータ書込み範囲を示す書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを求めるアドレス算出手段と、このアドレス算出手段により算出された書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを前記アドレス記憶手段に書込むアドレス書込み手段と、前記受信した命令により指定された長さのデータを前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して書込む処理を行なう書込み処理手段と、この書込み処理手段によるデータの書込みが正常に終了した場合、前記アドレス記憶手段内の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを特定の値に初期化する初期化手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を再度受信した場合、当該命令に対して前記アドレス算出手段により算出された今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスと一致するか否かを判定する第1の判定手段と、この第1の判定手段による判定の結果、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスと一致する場合、当該データ領域に対する前回のデータ書込み処理が正常に終了しなかったものと判断して、当該データ領域内のデータを前記再度受信した命令にて指定された長さのデータに書換える処理を行なう書換え処理手段とを有して構成されるICモジュールと、
    このICモジュールを収納したICカード本体と、
    を具備したことを特徴とするICカード。
  7. 1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域が少なくとも1つ以上設定されているメモリと、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対するデータの書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを記憶するためのアドレス記憶手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を受信した場合、当該命令内の特定情報に基づき今回のデータ書込み範囲を示す書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを求めるアドレス算出手段と、このアドレス算出手段により算出された書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスを前記アドレス記憶手段に書込むアドレス書込み手段と、前記受信した命令により指定された長さのデータを前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対して書込む処理を行なう書込み処理手段と、前記1回だけデータの書込みが許可されたデータ領域に対してデータの書込みを指示する命令を再度受信した場合、当該命令に対して前記アドレス算出手段により算出された今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスの範囲内であるか否かを判定する第2の判定手段と、この第2の判定手段による判定の結果、今回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスが前回の書込み先頭アドレスおよび書込み最終アドレスの範囲内である場合、当該データ領域に対する前回のデータ書込み処理に書込み失敗があったか否かを判定する第3の判定手段と、この第3の判定手段による判定の結果、前回のデータ書込み処理に書込み失敗があった場合、当該データ領域内のデータを前記再度受信した命令にて指定された長さのデータに書換える処理を行なう書換え処理手段とを有して構成されるICモジュールと、
    このICモジュールを収納したICカード本体と、
    を具備したことを特徴とするICカード。
  8. 前記第3の判定手段は、当該データ領域において、前記アドレス記憶手段内の前回の書込み最終アドレスから前方に所定長分連続してデータ未書込み状態を示す特定データが存在した場合に前回のデータ書込み処理に書込み失敗があったと判定することを特徴とする請求項7記載のICカード。
  9. 前記第3の判定手段は、当該データ領域において、前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスから書込み最終アドレスの間に所定長分連続してデータ未書込み状態を示す特定データが存在した場合に前回のデータ書込み処理の途中で書込み失敗があったと判定することを特徴とする請求項7記載のICカード。
  10. 前記第3の判定手段は、前回の命令受信時に当該命令により書込むデータにおいてデータ未書込み状態を示す特定データを検索することにより当該特定データが連続する数を記憶しておき、今回の命令受信時に当該データ領域においてデータ未書込み状態を示す特定データを検索することにより、前記アドレス記憶手段内の前回の書込み先頭アドレスから書込み最終アドレスの間に連続してデータ未書込み状態を示す特定データが前記記憶しておいた数以上存在する場合に前回のデータ書込み処理の途中で書込み失敗があったと判定することを特徴とする請求項7記載のICカード。
JP2006224323A 2006-08-21 2006-08-21 携帯可能電子装置およびicカード Active JP4868979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006224323A JP4868979B2 (ja) 2006-08-21 2006-08-21 携帯可能電子装置およびicカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006224323A JP4868979B2 (ja) 2006-08-21 2006-08-21 携帯可能電子装置およびicカード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008047042A JP2008047042A (ja) 2008-02-28
JP4868979B2 true JP4868979B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=39180689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006224323A Active JP4868979B2 (ja) 2006-08-21 2006-08-21 携帯可能電子装置およびicカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4868979B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5101378B2 (ja) 2008-04-16 2012-12-19 ソニー株式会社 リーダライタ、通信処理装置、通信処理方法、データ管理システム及び通信システム
JP5259513B2 (ja) * 2009-07-15 2013-08-07 株式会社東芝 携帯可能電子装置、icカードおよび携帯可能電子装置の制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02110725A (ja) * 1988-10-20 1990-04-23 Nec Corp 再書き込み不可媒体上のファイル修復方式
JP4776462B2 (ja) * 2006-07-19 2011-09-21 株式会社東芝 携帯可能電子装置および携帯可能電子装置の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008047042A (ja) 2008-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4776462B2 (ja) 携帯可能電子装置および携帯可能電子装置の制御方法
JP4868979B2 (ja) 携帯可能電子装置およびicカード
JP2008310596A (ja) 携帯可能電子装置および携帯可能電子装置の制御方法
JP4836707B2 (ja) 携帯可能電子装置およびicカード
JP6040895B2 (ja) マイクロコンピュータ及び不揮発性メモリのブロック管理方法
US7346730B2 (en) Mobile electronic device
JP2006293706A (ja) アプリケーションの更新機能を有するマルチアプリケーションicカード
JP4713878B2 (ja) 携帯可能電子装置
JP4950730B2 (ja) 携帯可能電子装置、携帯可能電子装置におけるファイルアクセス方法およびicカード
US8074023B2 (en) In-system programming to switch memory access from one area to another in memory cards
JP4784138B2 (ja) Icカード、および、icカード用プログラム
JP7468757B1 (ja) 電子情報記憶媒体、icチップ、icカード、レスポンス送信方法、及びプログラム
JP2004334745A (ja) Icカード
JP4738249B2 (ja) 携帯可能電子装置、icカードおよびicモジュール
JP5050508B2 (ja) 記憶装置、記憶装置のプログラム及び記憶処理方法
JP5075404B2 (ja) 携帯可能電子装置、携帯可能電子装置におけるファイルアクセス方法およびicカード
JP2006107363A (ja) 携帯可能電子装置と携帯可能電子装置に用いられるメモリアクセス方法
JP6984328B2 (ja) 電子情報記憶媒体、icカード、外部機器、データ書き込み方法及びデータ書き込みプログラム
JP2007114961A (ja) 携帯可能電子装置およびicカード
JP4810108B2 (ja) Icカードとその制御方法
JP6926945B2 (ja) Icカードおよびターミナル装置
JP2008152452A (ja) 携帯可能電子装置、携帯可能電子装置の制御方法およびicカード
JP5492172B2 (ja) 携帯可能電子装置、icカードおよびicモジュール
JP2007122394A (ja) 携帯可能電子装置およびicカード
JP5038918B2 (ja) 携帯可能電子装置および携帯可能電子装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111115

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4868979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3