JP5259513B2 - 携帯可能電子装置、icカードおよび携帯可能電子装置の制御方法 - Google Patents

携帯可能電子装置、icカードおよび携帯可能電子装置の制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、たとえば、書込みあるいは書換えが可能な不揮発性メモリおよびCPUなどの制御素子を具備し、外部からのコマンドに応じた処理を行うICカードなどの携帯可能電子装置、ICカードおよび携帯可能電子装置の制御方法に関する。
従来、携帯可能電子装置としてのICカードは、不揮発性メモリとしてのデータメモリ、揮発性メモリとしてのワーキングメモリ、これらのメモリに対してアクセス(データの読出しおよびまたは書込み等)を行なう制御素子としてのCPU、および、CPUの動作用プログラム等を格納したプログラムメモリを有する。このようなICカードでは、外部装置から供給される命令データに基づいてデータの入出力などの処理を行なう。近年では、上記のようなICカードが産業各方面で利用されている。
また、上記ICカードのデータメモリに記憶されるデータには、当該データの種別を示す識別子と、当該データの長さを示す長さ情報と、当該データそのものを示すデータ部とから構成されているTLV構造を有するものがある。このようなTLV構造データにアクセスするためには、識別子を指定したコマンドによりアクセスが可能である。たとえば、外部装置から受信した読出しコマンドに対して、ICカードは、読出対象となるデータを識別子により検索する。この検索により読出対象のデータが存在した場合、ICカードは、その読出対象のデータの識別子に続く長さ情報で示されるデータ長分のデータを読出すようになっている。
さらに、上記TLV構造のデータには、親データのデータ部に複数の子データが格納される入れ子構造となっているデータもある。このような入れ子構造のデータについては、たとえば、ISO/IEC7816−4 Annex.Dで構造化されたタグフィールド(Tag field)などが定義されている。上記のような入れ子構造データ内における一部分のデータにアクセスする場合、従来のICカードでは、当該入れ子構造データ内を先頭から順番に解析することによりアクセス対象のデータを検索する。このようなアクセス制御では、入れ子構造データのサイズが大きい場合、あるいは、入れ子構造データ内の一部のデータに頻繁にアクセスする場合、処理に多大な時間がかかってしまう。特に、近年では、公開鍵証明書あるいはデジタルシグネチャーなどの巨大なデータをICカードに保存する運用形態が多くなってきている。このような運用形態では、巨大なデータ内の一部のデータにアクセスする制御を高速化することが要望される。
特開2007−102312号公報 特開2007−323273号公報
この発明の一形態は、データに対して効率的なアクセス制御を行うことができる携帯可能電子装置、ICカードおよび携帯可能電子装置の制御方法を提供することを目的とする。
この発明の一形態としての携帯可能電子装置は、外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスするものであって、前記外部装置から与えられた書込みコマンドにおいて指定される書込対象のデータに重要データが含まれるか否かを判定する判定手段と、この判定手段により前記書込対象のデータに重要データが含まれると判定した場合、前記書込対象のデータの先頭から前記重要データの先頭までのデータ長と前記書込対象のデータの書込みを開始する前記データメモリ上のアドレスとにより前記データメモリにおける前記重要データの先頭アドレスを算出する算出手段と、前記算出手段により算出した前記重要データの先頭アドレスを示す情報を前記重要データを示す情報に対応づけて記憶する位置テーブルと、前記外部装置から与えられた書込みコマンドに応じて前記書込対象のデータを前記データメモリに書込む書込手段とを有する。
この発明の一形態としての携帯可能電子装置は、外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスするものであって、重要データを示す情報に対応づけて前記データメモリにおいて重要データが記憶されている位置を示す情報を記憶する位置テーブルと、前記外部装置から与えられた読出しコマンドにおいて指定される読出対象のデータが重要データであるか否かを判定する判定手段と、この判定手段により前記読出対象のデータが重要データであると判定した場合、前記位置テーブルに記憶されている当該重要データの前記データメモリにおける位置に従って当該重要データを読み出す読出手段とを有する。
この発明の一形態としての携帯可能電子装置は、外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスするものであって、重要データを示す情報に対応づけて前記データメモリにおいて重要データが記憶されている位置を示すアドレス情報を記憶する位置テーブルと、前記外部装置から与えられた書換えコマンドにおいて指定される書換対象のデータが重要データを含むデータ内のデータであるか否かを判定する判定手段と、この判定手段により前記書換対象のデータが重要データを含むデータ内のデータあると判定した場合、前記書換えコマンドに応じたデータ書換え後の前記データメモリにおける前記重要データの先頭アドレスを算出する算出手段と、当該重要データを示す情報に対応づけて前記位置テーブルに記憶されている重要データの先頭アドレスを示す情報を前記算出手段により算出した前記重要データの先頭アドレスにより更新する更新手段と、
前記外部装置から与えられた前記書換えコマンドに応じて前記書換対象のデータを書き換える書換手段とを有する。
この発明の一形態によれば、特定のデータに対して効率的なアクセス制御を行うことができる携帯可能電子装置、ICカードおよび携帯可能電子装置の制御方法を提供できる。
図1は、実施の形態に係るICカード(携帯可能電子装置)およびICカード処理装置の構成例を概略的に示すブロック図である。 図2は、ICカードのハードウエア構成例を概略的に示すブロック図である。 図3は、データメモリに格納されるファイルの構造例を示す図である。 図4は、レコード構造EFにおけるデータ構成例を示す図である。 図5は、ICカードにおける書込みコマンドに対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図6は、ICカードにおけるデータ処理の過程でデータ読出しを必要とするコマンドに対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図7は、通常の読出しコマンド処理の流れを説明するためのフローチャートである。 図8は、ICカードにおける書換えコマンドに対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るICカード(携帯可能電子装置)2、および、ICカード2との通信機能を有する外部装置としてのICカード処理装置1の構成例を概略的に示すブロック図である。
まず、上記ICカード処理装置1の構成について説明する。
上記ICカード処理装置1は、図1に示すように、端末装置11、カードリーダライタ12、キーボード13、ディスプレイ14、および、プリンタ15などを有している。
上記端末装置11は、ICカード処理装置1全体の動作を制御するものである。上記端末装置11は、CPU、種々のメモリ及び各種インターフェースなどにより構成される。たとえば、上記端末装置11は、パーソナルコンピュータ(PC)により構成される。
上記端末装置11は、上記カードリーダライタ12によりICカード2へコマンドを送信する機能、ICカード2から受信したデータを基に種々の処理を行う機能などを有している。たとえば、上記端末装置11は、カードリーダライタ12を介してICカード2にデータの書き込みコマンドを送信することによりICカード2内の不揮発性メモリにデータを書き込む制御を行う。また、上記端末装置11は、ICカード2に読み取りコマンドを送信することによりICカード2からデータを読み出す制御を行う。
上記カードリーダライタ12は、上記ICカード2との通信を行うためのインターフェース装置である。上記カードリーダライタ12は、上記ICカード2の通信方式に応じたインターフェースにより構成される。たとえば、上記ICカード2が接触型のICカードである場合、上記カードリーダライタ12は、ICカード2のコンタクト部と物理的かつ電気的に接続するための接触部などにより構成される。また、上記ICカード2が非接触型のICカードである場合、上記カードリーダライタ12は、ICカード2との無線通信を行うためのアンテナおよび通信制御などにより構成される。上記カードリーダライタ12では、上記ICカード2に対する電源供給、クロック供給、リセット制御、データの送受信が行われるようになっている。このような機能によってカードリーダライタ12は、上記端末装置11による制御に基づいて上記ICカード2の活性化(起動)、種々のコマンドの送信、及び送信したコマンドに対する応答の受信などを行なう。
上記キーボード13は、当該ICカード処理装置1の操作員が操作する操作部として機能し、操作員により種々の操作指示やデータなどが入力される。上記ディスプレイ14は、上記端末装置11の制御により種々の情報を表示する表示装置である。上記プリンタ15は、処理結果などの各種データを印刷出力するためのものである。
次に、上記ICカード2のハードウエア構成例について説明する。
上記ICカード2は、上記ICカード処理装置1などの上位機器から電力などの供給を受けた際、活性化される(動作可能な状態になる)ようになっている。例えば、上記ICカード2が接触型の通信によりICカード処理装置1と接続される場合、つまり、ICカード2が接触型のICカードで構成される場合、上記ICカード2は、通信インターフェースとしてのコンタクト部を介してICカード処理装置1からの動作電源及び動作クロックの供給を受けて活性化される。
また、上記ICカード2が非接触型の通信方式によりICカード処理装置1と接続される場合、つまり、上記ICカード2が非接触式のICカードで構成される場合、上記ICカード2は、通信インターフェースとしてのアンテナ及び変復調回路などを介してICカード処理装置1からの電波を受信し、その電波から図示しない電源部により動作電源及び動作クロックを生成して活性化するようになっている。
図2は、本実施の形態に係るICカード2のハードウエア構成例を概略的に示すブロック図である。
上記ICカード2は、本体Bを構成する筐体内にモジュールMが内蔵されている。上記モジュールMは、1つまたは複数のICチップCと通信用の外部インターフェース(通信インターフェース)とが接続された状態で一体的に形成され、ICカード2の本体B内に埋設されている。また、上記ICカード2のモジュールMは、図2に示すように、制御素子21、データメモリ22、ワーキングメモリ23、プログラムメモリ24、および、通信部25などを有してしている。
上記制御素子21は、当該ICカード2全体の制御を司るものである。上記制御素子21は、上記プログラムメモリ24あるいは上記データメモリ22に記憶されている制御プログラムおよび制御データに基づいて動作することにより、種々の機能を実現する。たとえば、上記制御素子21は、オペレーティングシステムのプログラムを実行することにより、当該ICカード2の基本的な動作制御を行う。また、上記制御素子21は、当該ICカード2の利用目的に応じたアプリケーションプログラムを実行することにより、当該ICカード2の運用形態に応じた種々の動作制御を行う。
上記データメモリ22は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)あるいはフラッシュROMなどのデータの書き込み及び書換えが可能な不揮発性のメモリにより構成される。上記データメモリ22には、当該ICカード2の運用用途に応じた制御プログラムあるいは種々のデータが書込まれる。上記データメモリ22には、当該ICカード2の規格に応じた種々のファイルが定義され、それらのファイルに種々のデータが書き込まれる。上記データメモリ22に格納されるファイルの例については、後述する。また、上記データメモリ22には、各種の制御に用いられるポインタテーブルが設けられる。たとえば、上記データメモリ22には、使用頻度の高いデータあるいは重要度の高いデータなどの重要データの位置(アドレス)を示す重要データポインタテーブル22aが設けられる。
上記ワーキングメモリ23は、RAMなどの揮発性のメモリである。また、上記ワーキングメモリ23は、制御素子21が処理中のデータなどを一時保管するバッファとして機能する。
上記プログラムメモリ24は、予め制御用のプログラムや制御データなどが記憶されているマスクROMなどの不揮発性のメモリである。上記プログラムメモリ24には、当該ICカードの製造段階で制御プログラムあるいは制御データなどが記憶された状態でICカード2内に組み込まれる。つまり、上記プログラムメモリ24に記憶されている制御プログラムあるいは制御データは、当該ICカードの基本的な動作を司るものであり、予め当該ICカード2の仕様に応じて組み込まれるものである。また、プログラムメモリ24には、上記データメモリ22に記憶されるデータのうち使用頻度の高いデータあるいは重要度の高いデータなどの重要データを示す重要データ設定テーブル24aが設けられている。
上記通信部25は、上記ICカード処理装置1のカードリーダライタ12との通信を行うためのインターフェースである。当該ICカード2が接触型のICカードとして実現される場合、上記通信部25は、上記ICカード処理装置1のカードリーダライタ12と物理的かつ電気的に接触して信号の送受信を行うための通信制御部とコンタクト部とにより構成される。また、当該ICカード2が非接触型のICカードとして実現される場合、通信部25は、上記ICカード処理装置1のカードリーダライタ12との無線通信を行うための変復調回路などの通信制御部および電波を送受信するためのアンテナなどにより構成される。
次に、上記データメモリ22に格納されるファイルについて説明する。
図3は、上記データメモリ22に格納されるファイルの構造例を示す図である。
図3に示すように、上記データメモリ22には、MF(Master File)、DF(Dedicated File)およびEF(Elementary File)などからなる階層構造を有する複数のファイル群が定義される。図3に示す例では、最上階層のマスターファイル(MF)31の次の階層には、キーEF36、第1DF(DF1)32および第2DF(DF2)33が存在している。キーEF36は、たとえば、当該ICカード2に対するアクセス権を確立するためのキーあるいは認証用のキーとして機能するキーデータが格納される。
また、各DFは、当該ICカード2が具備するアプリケーションを実現するためのデータが格納される。たとえば、DF1およびDF2は、クレジットカードとして機能するためのアプリケーションあるいはポイントカードとして機能するためのアプリケーションなどを実現するためのデータを格納する。
図3に示す例では、第1DF(DF1)32の配下としてDF1の次の階層には、第1EF(EF1−1)34、および、第2EF(EF1−2)35が存在している。上記各EF34、35は、各種のデータを格納するためのデータファイルである。上記各EFには、複数種類のデータ構造によりデータが格納される。たとえば、上記各EFに格納されるデータの構造には、透過構造(transparent)、および、レコード構造(record)などがある。上記透過構造のEF(透過構造EF)は、構造化されていない一連のデータを記憶するファイルである。上記透過構造EFに記憶されているデータは、コマンド等においてオフセット指定で扱われる。これに対して、レコード構造のEF(レコード構造EF)は、所定の形式で構造化された複数のデータ(レコード)を記憶するファイルである。上記レコード構造EFに記憶されているデータは、コマンド等においてアクセス対象とするレコードが指定される。
次に、上記レコード構造EFの構成について説明する。
図4は、レコード構造EFにおけるデータ構成例を示す図である。
図4に示すEFは、レコード構造EFの一例である。図4に示すEFは、識別子(タグ(Tag))41、長さ情報(レングス(Length))42、および、データ部(バリュー(Value))43が順に連結されたTLV構造のデータが格納されたファイルとなっている。図4に示すEFは、識別子41で識別され、識別子41に続く長さ情報42によりデータ部43が定義される。さらに、図4に示すEFでは、当該EFのデータ部43内に、複数のTLV構造のデータ(子データ)が格納されている。言い換えれば、識別子41、長さ情報42およびデータ部43からなるデータを親データとすれば、図4に示すデータは、親データ内に複数の子データが格納されている入れ子構造のデータである。以下の説明では、入れ子構造のデータからなっているEF全体としての親データにおいて、識別子41を親識別子と称し、長さ情報42を親長さ情報と称し、データ部43を親データ部とも称する。
上記親データ部43に格納される複数の子データも、それぞれがTLV構造を有している。すなわち、親データ部43内の各子データは、それぞれ識別子45(45a、45b、45c、45d)、長さ46(46a、46b、46c、46d)、および、データ部47(47a、47b、47c、47d)が順に連結された構成となっている。以下の説明では、各子データにおいて、識別子45(45a、45b、45c、45d)を子識別子と称し、長さ情報46(46a、46b、46c、46d)を子長さ情報と称し、データ部47(47a、47b、47c、47d)を子データ部と称する。
また、以降の説明では、親データの識別子41、親データの長さ情報42、子データの識別子46および子データの長さ情報47は、それぞれ1バイトであることを想定するものとする。
次に、ICカード2における上記のようなファイルへのアクセス制御について説明する。
上記ICカード2は、外部装置(ICカード処理装置)1から与えられるコマンドに応じて上記のようなファイルへのアクセス制御を行う。たとえば、上記ICカード2は、外部装置1からのコマンドで指定されるファイルあるいはファイル内のデータに対してアクセス(読出し、書込み、更新、削除など)を行う。
たとえば、図4に示すようなレコード構造EFには、リードレコード(Read Record)、ライトレコード(Write Record)、アップデートレコード(Update Record)、アペンドレコード(Append Record)などのレコード系のコマンドによってデータへのアクセスが可能となる。なお、レコードEFであっても、擬似的に透過構造EFとしてアクセスすることにより、リードバイナリ(Read Binary)、ライトバイナリ(Write Binary)などのバイナリ系のコマンドでもアクセス可能としても良い。
上記のような各コマンドは、所定のフォーマットで構成される。たとえば、本ICカード2に与えられるコマンドは、コマンドの種類、および、アクセス対象のファイルあるいはデータなどを示す情報が所定のファーマットで格納されるようになっている。たとえば、各コマンドでは、アクセス対象とする親データ(つまりEF)を親識別子で指定したり、アクセス対象とする子データを子識別子で指定することが可能である。
次に、ICカード2におけるデータの書込みを要求する書込みコマンドに対する処理に説明する。
図5は、当該ICカード2における書込みコマンド(例えば、ライトレコードコマンド)に対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここでは、書込みコマンドに対応する処理として、図4に示すような入れ子構造データの書込み処理を想定する。また、書込み対象となる親データとしての入れ子構造データ(EF)には、所定の子データとしての使用頻度あるいは重要度が高い子データ(以降の説明では、このような子データを重要データと呼称する。)が含まれる場合があるものとする。
外部装置としてのICカード処理装置1のカードリーダライタ12がICカード2に対してデータの書き込みを要求する書込みコマンドを供給したものとする。すると、ICカード2では、通信部25により受信した上記書込みコマンドとしてのデータを制御素子(CPU)21に供給する。すると、制御素子21は、通信部25から供給されたデータ(受信したコマンド)におけるコマンドコードなどにより当該コマンドが書込みコマンドであることを認識する(ステップS51)。
なお、ICカード2に供給されるコマンドは、コマンドの種類を示すコマンドコード、パラメータ、および、データ部などを有する。ICカード2の制御素子21は、受信したコマンドのコマンドコードを解析することにより受信したコマンドの種類(命令内容)を判別する。このような処理は、制御素子21がプログラムメモリ24に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。書込みコマンドには、書込み命令であることを示すコマンドコードと書込むべきデータ(書込みデータ)とが含まれる。たとえば、図4に示すような入れ子構造データの書き込みを要求する書込みコマンドでは、データ部に親データの識別子(親識別子)を含む書込みデータが格納される。
上記のような書込みコマンドを受信すると、制御素子(CPU)21は、当該コマンドにおけるデータ部で指定される書込みデータに含まれる親データの親識別子(ファイルの識別子)が重要データを含む親データ(ファイル)の親識別子であるか否かを判断する(ステップS52)。書込みデータの親識別子が重要データを含む親データの識別子であるか否かは、プログラムメモリ24に設けられている重要データ設定テーブル24aに基づいて判断される。重要データ設定テーブル24aは、重要データを含む親データ(ファイル)を示す情報を記憶する。たとえば、重要データ設定テーブル24aには、重要データを含むファイルの識別子(親データの親識別子)、および、当該ファイルにおける重要データの子識別子が記憶される。
重要データ設定テーブル24aに格納される情報は、予め設定される情報である。これは、ICカードの運用形態において、上記重要データが記憶されるファイル(親データ)及び当該ファイル内に格納される重要データ(子データ)に関する情報が各アプリケーションごとに予め決定されているためである。このため、重要データに関する情報を格納する重要データ設定テーブル24aは、不揮発性のメモリに予め設けられる。ただし、重要データ設定テーブル24aは、セキュリティが確保されている領域に設けられるのが好ましい。本ICカード2では、重要データ設定テーブル24aは、プログラムメモリ24に記憶されるものとする。なお、重要データ設定テーブル24aは、データメモリ22上のセキュリティが確保されている記憶領域に設けるようにしても良い。
上記判断により書込みデータが重要データを含む親データ(ファイル)でないと判断した場合(ステップS52、NO)、制御素子21は、通常の書き込みコマンド処理を実施する(ステップS53)。
上記判断により書込みデータが重要データを含む親データ(ファイル)であると判断した場合(ステップS52、YES)、制御素子21は、当該書込みデータとしての親データの先頭位置(親識別子の位置)から重要データとしての子データの先頭位置(子識別子の位置)までの長さをワーキングメモリ23に記憶する(ステップS54)。
ワーキングメモリ23に親データの先頭から重要データの先頭までの長さ情報を記憶すると、制御素子21は、当該書込みコマンドに応じてデータをデータメモリ22に書込む処理を行う(ステップS55)。当該書込みコマンドに応じてデータを書込むととともに、制御素子21は、書き込んだデータにおける重要データの先頭アドレスを算出する(ステップS56)。重要データの先頭アドレスは、データメモリ22における当該親データの書込み開始アドレスに上記ワーキングメモリ23に記憶した親データの先頭から重要データの先頭までの長さを加算することによりを算出される。
重要データの先頭アドレスを算出すると、制御素子21は、算出した重要データの先頭アドレスを当該重要データに対応するポインタとしてデータメモリ22に記憶する(ステップS57)。上記重要データのポインタは、重要データごとに設定される情報であり、ポインタテーブル22aに記憶される。たとえば、ポインタテーブル22aは、各重要データのポインタとして、当該重要データの先頭位置を示すアドレスが当該重要データを含むファイルの識別子(親データの親識別子)と当該重要データの識別子(子データの子識別子)とに対応づけて記憶される。
以上の処理が完了すると、上記制御素子21は、当該書込みコマンドの処理結果を示すレスポンスデータを当該書き込みコマンドの送信元としてのICカード処理装置1へ送信する(ステップS58)。
上記のように、ICカード2は、ICカード処理装置1から書込みコマンドを受信した場合、書込みコマンドで指定される書込対象のデータに重要データが含まれるか否かを重要データ設定テーブル24aにより判定し、この判定により書込対象のデータに重要データが含まれると判定した場合、当該書込みコマンドに応じて書込まれる重要データのデータメモリ22におけるアドレスを算出し、算出した重要データのアドレスをポインタテーブル22aに記憶する。
このような書込み処理によれば、データメモリ22にファイルとして記憶されている親データ内に含まれる重要データの位置を示す情報をポインタテーブル22aで簡単に判別することができ、その結果として、重要データへのアクセスを高速化及び効率化することができるICカード2を提供できる。
次に、ICカード2における処理などにおいてデータの読出しを要求するコマンドに対する処理に説明する。
図6は、ICカード2における演算処理(たとえば、データの暗号化、復号化)コマンド(たとえば、Generate ACコマンド)に対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここでは、コマンドに対応する処理として、その過程で図4に示すような入れ子構造データから指定されたデータを読み出す処理を想定する。また、アクセス対象となる親データとしての入れ子構造データ(データファイル)には、子データとして重要データが含まれる場合があるものとする。
まず、外部装置としてのICカード処理装置1のカードリーダライタ12がICカード2に対して演算処理を要求するコマンドを供給したものとする。すると、ICカード2では、通信部25により上記コマンドとしてのデータを受信して制御素子(CPU)201に供給する。すると、制御素子21は、通信部25から供給されたデータ(受信したコマンド)におけるコマンドコードなどにより当該コマンドがICカード内のデータを読出して演算等の処理を行うコマンドであることを認識する(ステップS61)。
上記のようなコマンドを受信すると、制御素子(CPU)21は、当該コマンドにおける処理のアクセス対象(読出対象)のデータが重要データであるか否かを判断する(ステップS62)。読出対象のデータが重要データであるか否かは、重要データ設定テーブル24aに記憶されている重要データの識別子と当該コマンドの処理過程で指定される読出対象の識別子とが一致するか否かで判断する。
上記判断により読出対象のデータが重要データでないと判断した場合(ステップS62、NO)、制御素子21は、通常のコマンド処理を実施する(ステップS63)。この通常のコマンド処理は、図7にフローチャートで示す処理の流れで実行される。この通常のコマンド処理については、後で詳細に説明するものとする。
上記判断により読出対象のデータが重要データであると判断した場合(ステップS62、YES)、制御素子21は、当該読出対象の重要データが記憶されているアドレスとしての当該重要データのポインタをデータメモリ22におけるポインタテーブル22aから読出す(ステップS64)。当該重要データのポインタを読み出すと、制御素子21は、重要データのポインタとしてのアドレスを読出位置を示す読出ポインタにセットする(ステップS65)。上記読出ポインタは、たとえば、ワーキングメモリ23に記憶される。ただし、読出ポインタは、書換え可能なメモリに記憶すればよく、たとえば、データメモリ22に記憶するようにしても良い。
上記読出ポインタに重要データのポインタをセットすると、制御素子21は、当該読出ポインタで示されるデータメモリ22上のアドレスから読出対象の子データとしての重要データの識別子を読み出す(ステップS66)。さらに、制御素子21は、重要データの識別子に続く長さ情報を読み込み、当該長さ情報で示されるデータ部のデータを読み出す(ステップS67)。データの読出しが完了すると、制御素子21は、読み出したデータをもらい、演算処理といった通常のコマンド処理を実施する(ステップS68)。
ここで、図7を参照してデータの読出しを必要とする通常のデータ読出しコマンド処理について説明する。なお、通常の読出し処理とは、重要データ以外のデータの読出し処理を意味するものとする。
すなわち、重要データ以外のデータを読み出す場合、制御素子21は、読出ポインタに先頭の子データ(親データの実データの先頭)のアドレスをセットする(ステップS71)。たとえば、制御素子21は、読出対象とするデータを含む親データ(ファイル)の先頭アドレスから親データの識別子および長さ情報を特定し、特定した長さ情報で示される親データのデータ部における先頭アドレス(これが1番目の子データの先頭アドレスに相当する)を読出ポインタにセットする。
読出ポインタをセットすると、制御素子21は、読出ポインタで示される子データの識別子(子識別子)を読み出す(ステップS72)。子識別子を読み出すと、制御素子21は、読み出した子識別子と当該コマンドで指定される読出対象の子データの子識別子とが一致するか否かを判断する(ステップS73)。この判断により読出ポインタが示す子識別子と読出対象の子識別子とが一致すると判断した場合(ステップS73、YES)、制御素子21は、当該子識別子に続く長さ情報で示されるデータ(子データの実データ)を読み出す(ステップS74)。
また、上記判断により読出ポインタが示す子識別子と読出対象の子識別子とが一致しない場合(ステップS74、NO)、制御素子21は、上記読出ポインタの値を当該子データ分だけ進めたアドレスにセットする(ステップS75)。たとえば、制御素子21は、読出ポインタの値を当該子識別子に続く長さ情報分を加算したアドレスに更新する。読出ポインタを更新すると、制御素子21は、当該読出ポインタで示すアドレスに子データが存在するか否かを判断する(ステップS76)。
この判断により次の子データが存在しないと判断した場合(ステップS76、NO)、制御素子21は、当該コマンドで指定された子データが存在しないためデータの読出しをエラーとして処理する(ステップS77)。また、上記判断により次の子データが存在すると判断した場合(ステップS76、YES)、制御素子21は、次の子データを対象として、上記ステップS72〜S76の処理を実行する。
上記のように、ICカード2は、ICカード処理装置1からデータの読出しを必要とするコマンドを受信した場合、当該コマンドで指定される読出対象のデータが重要データであるか否かを重要データ設定テーブル24aにより判定し、この判定により読出対象のデータが重要データであると判定した場合、ポインタテーブル22aに記憶されている当該重要データのデータメモリ22における先頭アドレスに従って当該重要データをデータメモリ22から直接的に読み出す。
このような読出し処理によれば、データメモリ22にファイルとして記憶されている親データ内から重要データを直接的に読み出すことができ、その結果として、重要データへのアクセスを高速化及び効率化することができるICカード2を提供できる。
次に、ICカード2におけるデータの書換えを要求する書換えコマンドに対する処理に説明する。
図8は、当該ICカード2における書換えコマンド(例えば、アップデートレコードコマンド)に対する処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここでは、書換えコマンドに対応する処理として、図4に示すような入れ子構造データの書換え処理を想定する。また、書込み対象となる親データとしての入れ子構造データには、所定の子データとしての使用頻度あるいは重要度が高い子データが含まれる場合があるものとする。
外部装置としてのICカード処理装置1のカードリーダライタ12がICカード2に対してデータの書き換えを要求する書換えコマンドを供給したものとする。すると、ICカード2では、通信部25により書換えコマンドとしてのデータを受信し、制御素子(CPU)21に供給する。すると、制御素子21は、通信部25から供給されたデータ(受信したコマンド)におけるコマンドコードなどにより当該コマンドが書換えコマンドであることを認識する(ステップS81)。なお、書換えコマンドは、書換え命令であることを示すコマンドコード、書換え対象とするデータを指定するパラメータ、および、書換えるべきデータが格納されたデータ部を有する。
上記のような書換えコマンドを受信すると、制御素子(CPU)21は、当該書換えコマンドで指定される書換対象の子データを含む親データの親識別子(ファイルの識別子)が重要データを含む親データの親識別子であるか否かを判断する(ステップS52)。書換え対象のデータが重要データを含む親データであるか否かは、プログラムメモリ24に設けられている重要データ設定テーブル24aに基づいて判断する。
上記判断により書換対象のデータを含む親データが重要データを含む親データ(ファイル)でないと判断した場合(ステップS82、NO)、制御素子21は、通常の書換えコマンド処理を実施する(ステップS83)。
上記判断により書換対象のデータを含む親データが重要データを含む親データ(ファイル)であると判断した場合(ステップS82、YES)、制御素子21は、当該書換対象のデータを含む親データの先頭位置(親識別子の位置)から重要データとしての子データの先頭位置(子識別子の位置)までの長さをワーキングメモリ23に記憶する(ステップS84)。
上記ワーキングメモリ23に親データの先頭から重要データの先頭までの長さ情報を記憶すると、制御素子21は、当該書換えコマンドに応じてデータを書き換える処理を行う(ステップS85)。当該書換えコマンドに応じてデータを書き換えるとともに、制御素子21は、上記ワーキングメモリ23に記憶した長さ情報とデータ書換え処理の内容とに基づいてデータ書換え処理後の重要データの先頭アドレスを算出する(ステップS86)。
たとえば、制御素子21は、データの書換え処理に伴う当該親データの先頭位置から重要データの先頭位置までの長さの増減分を算出する。書換対象のデータが重要データよりも後のデータである場合あるいはデータ長が変わらない書換えである場合、親データの先頭位置から重要データの先頭位置までの長さは増減しない。また、書換対象のデータが重要データよりも前のデータであり、かつ、書換えによってデータ長が変わる場合、親データの先頭位置から重要データの先頭位置までの長さが増減する。すなわち、制御素子21は、重要データよりも前のデータの書換えによって生じたデータ長の増減を特定する。この場合、制御素子21は、データ書換えによって生じた増減分と上記ワーキングメモリ23に記憶した長さ情報とに基づいてデータ書換え後の重要データの先頭アドレスが算出可能である。
データ書換え処理後の重要データの先頭アドレスを算出すると、制御素子21は、算出した重要データの先頭アドレスにより上記ポインタテーブル22aに記憶されている当該重要データに対応するポインタを更新する(ステップS87)。
以上の処理が完了すると、上記制御素子21は、当該書換えコマンドの処理結果を示すレスポンスデータを当該書換えコマンドの送信元としてのICカード処理装置1へ送信する(ステップS88)。
上記のように、ICカード2は、ICカード処理装置1から書換えコマンドを受信した場合、書換えコマンドで指定される書換対象のデータが重要データを含む親データ内のデータであるか否かを重要データ設定テーブル24aにより判定し、この判定により書換対象のデータが重要データを含む親データ内のデータであると判定した場合、当該書換えコマンドに応じた書換え後の重要データのデータメモリ22におけるアドレスを算出し、算出した重要データのアドレスによりポインタテーブル22aに更新する。
このような書換え処理によれば、データ更新に伴ってデータメモリ22にファイルとして記憶されている親データ内に含まれる重要データの位置を示すポインタテーブル22aも更新することができ、その結果として重要データへの確実なアクセスを高速化及び効率化することができるICカード2を提供できる。
上記実施の形態によれば、特定の子データにアクセスするために、親データのデータ部を先頭から順に解析することにより上記特定の子データを検索する必要がなく、直接的に上記特定の子データにアクセスすることが可能となる。すなわち、所定のデータとしての使用頻度が高い重要データが子データとして入れ子構造データ内に格納されている場合であっても、親データのデータ部をその都度ごとに解析する必要がなく、当該重要データに直接的かつ効率的にアクセスすることが可能となる。
B…本体、M…モジュール、C…ICチップ、1…ICカード処理装置、2…ICカード(携帯可能電子装置)、21…制御素子、22…データメモリ、22a…ポインタテーブル(位置テーブル)、23…ワーキングメモリ(保持手段)、24…プログラムメモリ、24a…重要データ設定テーブル(重要データテーブル)、25…通信部、41…親識別子、42…親長さ情報、43…親データ部、45(45a、45b、45c、45d)…子識別子、46(46a、46b、46c、46d)…子長さ情報、47(47a、47b、47c、47d)…子データ部。

Claims (13)

  1. 外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスする携帯可能電子装置であって、
    前記外部装置から与えられた書込みコマンドにおいて指定される書込対象のデータに重要データが含まれるか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記書込対象のデータに重要データが含まれると判定した場合、前記書込対象のデータの先頭から前記重要データの先頭までのデータ長と前記書込対象のデータの書込みを開始する前記データメモリ上のアドレスとにより前記データメモリにおける前記重要データの先頭アドレスを算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出した前記重要データの先頭アドレスを示す情報を前記重要データを示す情報に対応づけて記憶する位置テーブルと、
    前記外部装置から与えられた書込みコマンドに応じて前記書込対象のデータを前記データメモリに書込む書込手段と、
    を有することを特徴とする携帯可能電子装置。
  2. さらに、前記判定手段により前記書込対象のデータに重要データが含まれると判定した場合、前記書込みコマンドにおいて指定される書込対象のデータの先頭から前記重要データの先頭までのデータ長を保持する保持手段を有し、
    前記算出手段は、前記書込手段により前記データの書込みを開始した前記データメモリにおけるアドレスと前記保持手段に保持しているデータ長とにより前記データメモリにおける前記重要データの先頭アドレスを算出する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の携帯可能電子装置。
  3. さらに、重要データを含む親データを示す識別子を示す情報を記憶する重要データテーブルを有し、
    前記判定手段は、前記書込みコマンドにおいて指定される書込対象のデータの先頭部分に格納される親データの識別子が前記重要データテーブルに記憶されている重要データを含む親データの識別子と一致するか否かにより、前記書込対象のデータが重要データを含むか否かを判定する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の携帯可能電子装置。
  4. 外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスする携帯可能電子装置であって、
    重要データを示す情報に対応づけて前記データメモリにおいて重要データが記憶されている位置を示す情報を記憶する位置テーブルと、
    前記外部装置から与えられた処理の過程でデータ読出しを必要とするコマンドにおいて指定される読出対象のデータが重要データであるか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記読出対象のデータが重要データであると判定した場合、前記位置テーブルに記憶されている当該重要データの前記データメモリにおける位置に従って当該重要データを読み出す読出手段と、
    を有することを特徴とする携帯可能電子装置。
  5. さらに、重要データとするデータの識別子を示す情報を記憶する重要データテーブルを有し、
    前記判定手段は、前記コマンドにおいて指定される読出対象のデータの識別子が前記重要データテーブルに記憶されている重要データとするデータの識別子と一致するか否かにより、前記読出対象のデータが重要データであるか否かを判定する、
    ことを特徴とする前記請求項4に記載の携帯可能電子装置。
  6. 外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスする携帯可能電子装置であって、
    重要データを示す情報に対応づけて前記データメモリにおいて重要データが記憶されている位置を示すアドレス情報を記憶する位置テーブルと、
    前記外部装置から与えられた書換えコマンドにおいて指定される書換対象のデータが重要データを含むデータ内のデータであるか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記書換対象のデータが重要データを含むデータ内のデータあると判定した場合、前記書換えコマンドに応じたデータ書換え後の前記データメモリにおける前記重要データの先頭アドレスを算出する算出手段と、
    当該重要データを示す情報に対応づけて前記位置テーブルに記憶されている重要データの先頭アドレスを示す情報を前記算出手段により算出した前記重要データの先頭アドレスにより更新する更新手段と、
    前記外部装置から与えられた前記書換えコマンドに応じて前記書換対象のデータを書き換える書換手段と、
    を有することを特徴とする携帯可能電子装置。
  7. さらに、重要データを含む親データを示す識別子を示す情報を記憶する重要データテーブルを有し、
    前記判定手段は、前記書換えコマンドにおいて指定される書換対象のデータを含む親データの識別子が前記重要データテーブルに記憶されている重要データを含む親データの識別子と一致するか否かにより、前記書換対象のデータが重要データを含むか否かを判定する、
    ことを特徴とする前記請求項6に記載の携帯可能電子装置。
  8. 外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスする携帯可能電子装置の制御方法であって、
    前記外部装置から与えられた書込みコマンドにおいて指定される書込対象のデータに重要データが含まれるか否かを判定し、
    この判定により前記書込対象のデータに重要データが含まれると判定した場合、前記書込対象のデータの先頭から前記重要データの先頭までのデータ長と前記書込対象のデータの書込みを開始する前記データメモリ上のアドレスとにより前記データメモリにおける前記重要データの先頭アドレスを算出し、
    この算出した前記重要データの先頭アドレスを前記重要データを示す情報に対応づけて記憶手段に記憶し、
    前記外部装置から与えられた書込みコマンドに応じて前記書込対象のデータを前記データメモリに書込む、
    ことを特徴とする携帯可能電子装置の制御方法。
  9. 外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスする携帯可能電子装置の制御方法であって、
    重要データを示す情報に対応づけて前記データメモリにおいて重要データが記憶されている位置を示す情報を位置テーブルに記憶しておき、
    前記外部装置から与えられた処理の過程でデータ読出しを必要とするコマンドにおいて指定される読出対象のデータが重要データであるか否かを判定し、
    この判定により前記読出対象のデータが重要データであると判定した場合、前記位置テーブルに記憶されている当該重要データの前記データメモリにおける位置に従って当該重要データを読み出す、
    ことを特徴とする携帯可能電子装置の制御方法。
  10. 外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスする携帯可能電子装置の制御方法であって、
    重要データを示す情報に対応づけて前記データメモリにおいて重要データが記憶されている位置を示すアドレス情報を位置テーブルを記憶しておき、
    前記外部装置から与えられた書換えコマンドにおいて指定される書換対象のデータが重要データを含むデータ内のデータであるか否かを判定し、
    この判定により前記書換対象のデータが重要データを含むデータ内のデータであると判定した場合、前記書換えコマンドに応じたデータ書換え後の前記データメモリにおける前記重要データの先頭アドレスを算出し、
    当該重要データを示す情報に対応づけて前記位置テーブルに記憶されている重要データの先頭アドレスを示す情報を前記算出した前記重要データの先頭アドレスにより更新する、
    前記外部装置から与えられた前記書換えコマンドに応じて前記書換対象のデータを書き換える、
    ことを特徴とする携帯可能電子装置の制御方法。
  11. 外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスするICカードであって、
    前記外部装置から与えられた書込みコマンドにおいて指定される書込対象のデータに重要データが含まれるか否かを判定する判定手段と、この判定手段により前記書込対象のデータに重要データが含まれると判定した場合、前記書込対象のデータの先頭から前記重要データの先頭までのデータ長と前記書込対象のデータの書込みを開始する前記データメモリ上のアドレスとにより前記データメモリにおける前記重要データの先頭アドレスを算出する算出手段と、前記算出手段により算出した前記重要データの先頭アドレスを示す情報を前記重要データを示す情報に対応づけて記憶する位置テーブルと、前記外部装置から与えられた書込みコマンドに応じて前記書込対象のデータを前記データメモリに書込む書込手段とを有するICモジュールと、
    前記ICモジュールを収納したICカード本体と、
    を有することを特徴とするICカード。
  12. 外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスするICカードであって、
    重要データを示す情報に対応づけて前記データメモリにおいて重要データが記憶されている位置を示す情報を記憶する位置テーブルと、前記外部装置から与えられた処理の過程でデータ読出しを必要とするコマンドにおいて指定される読出対象のデータが重要データであるか否かを判定する判定手段と、この判定手段により前記読出対象のデータが重要データであると判定した場合、前記位置テーブルに記憶されている当該重要データの前記データメモリにおける位置に従って当該重要データを読み出す読出手段とを有するICモジュールと、
    前記ICモジュールを収納したICカード本体と、
    を有することを特徴とするICカード。
  13. 外部装置からのコマンドに応じてデータメモリに記憶されているデータにアクセスするICカードであって、
    重要データを示す情報に対応づけて前記データメモリにおいて重要データが記憶されている位置を示すアドレス情報を記憶する位置テーブルと、前記外部装置から与えられた書換えコマンドにおいて指定される書換対象のデータが重要データを含むデータ内のデータであるか否かを判定する判定手段と、この判定手段により前記書換対象のデータが重要データを含むデータ内のデータあると判定した場合、前記書換えコマンドに応じたデータ書換え後の前記データメモリにおける前記重要データの先頭アドレスを算出する算出手段と、
    当該重要データを示す情報に対応づけて前記位置テーブルに記憶されている重要データの先頭アドレスを示す情報を前記算出手段により算出した前記重要データの先頭アドレスにより更新する更新手段と、前記外部装置から与えられた前記書換えコマンドに応じて前記書換対象のデータを書き換える書換手段とを有するICモジュールと、
    前記ICモジュールを収納したICカード本体と、
    を有することを特徴とするICカード。
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