JP5347806B2 - 抵抗変化型メモリデバイスおよびその動作方法 - Google Patents

抵抗変化型メモリデバイスおよびその動作方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5347806B2
JP5347806B2 JP2009176848A JP2009176848A JP5347806B2 JP 5347806 B2 JP5347806 B2 JP 5347806B2 JP 2009176848 A JP2009176848 A JP 2009176848A JP 2009176848 A JP2009176848 A JP 2009176848A JP 5347806 B2 JP5347806 B2 JP 5347806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
voltage
potential
erasing
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009176848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011034604A (ja
Inventor
憲太郎 小方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2009176848A priority Critical patent/JP5347806B2/ja
Priority to US12/801,536 priority patent/US8077497B2/en
Priority to KR1020100066774A priority patent/KR20110013227A/ko
Publication of JP2011034604A publication Critical patent/JP2011034604A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5347806B2 publication Critical patent/JP5347806B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0007Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements comprising metal oxide memory material, e.g. perovskites
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0021Auxiliary circuits
    • G11C13/0061Timing circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0021Auxiliary circuits
    • G11C13/0064Verifying circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0021Auxiliary circuits
    • G11C13/0069Writing or programming circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0021Auxiliary circuits
    • G11C13/0097Erasing, e.g. resetting, circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0021Auxiliary circuits
    • G11C13/0069Writing or programming circuits or methods
    • G11C2013/0073Write using bi-directional cell biasing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C13/00Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00
    • G11C13/0002Digital stores characterised by the use of storage elements not covered by groups G11C11/00, G11C23/00, or G11C25/00 using resistive RAM [RRAM] elements
    • G11C13/0021Auxiliary circuits
    • G11C13/0069Writing or programming circuits or methods
    • G11C2013/009Write using potential difference applied between cell electrodes
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C2213/00Indexing scheme relating to G11C13/00 for features not covered by this group
    • G11C2213/50Resistive cell structure aspects
    • G11C2213/56Structure including two electrodes, a memory active layer and a so called passive or source or reservoir layer which is NOT an electrode, wherein the passive or source or reservoir layer is a source of ions which migrate afterwards in the memory active layer to be only trapped there, to form conductive filaments there or to react with the material of the memory active layer in redox way

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

本発明は、印加電圧に応じた抵抗値変化によりデータ記憶状態が変化する記憶素子を有する抵抗変化型メモリデバイスと、その動作方法とに関する。
抵抗変化型メモリデバイスは、記憶データを保持するための電力が不要であることから、近年、盛んに用いられるようになっている。メモリデバイスとして現在主流のFG(フローティングゲート)型のフラッシュメモリは、データの書き込み速度が遅いという不利益がある。FG型のフラッシュメモリでは、データの書き込み速度そのものが低いだけでなく、データの書き込みを行う際に、ヴェリファイ動作を行う必要がある。このため、トータルの書き込み時間が長くなる。
この不利益の解消のため、ヴェリファイ動作を工夫しトータルの書き込み時間を短くする方法があり、その1つである、いわゆるダイレクトヴェリファイ動作を、より書き込みが速い抵抗変化型のメモリデバイスに適用した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
通常のヴェリファイ動作は、メモリセルに対し、記録過程(プログラム)の終了後にビット線をプリチャージしたうえで、ヴェリファイ読出し(検出)動作を行っている。このプログラムと検出からなるヴェリファイ動作を、所望の抵抗変化が得られるまで繰り返す一連の動作が実行される。この一連の動作を、それが書き込みを目的とする場合に“書き込みヴェリファイ動作”と呼び、消去を目的とする場合に“消去ヴェリファイ動作”と呼ぶ。以下、記録過程またはプログラムというとき、“1”または“0”のデータの記録(プログラム)を指し、それが書き込み(初期状態から任意の記憶論理を変化させること)であるか消去(記憶論理を初期状態に戻すこと)であるかは任意である。
これに対し、ダイレクトヴェリファイ動作では、記録過程の終了後に、そのときビット線に残留した電荷をそのまま用いてヴェリファイ読出し(検出)を行うことでトータルの時間を短縮する。ダイレクトヴェリファイ動作では、ヴェリファイ読み出しのためのプリチャージを行わない分、トータルの書き込み動作時間を短縮できる。
特許文献1に記載された書き込みヴェリファイ動作を説明する。
図1に、特許文献1に記載された方法で書き込みヴェリファイ動作を行った場合に、書き込みのための記録(書き込み)過程と、それに続く読み出し(検出)過程におけるビット線電圧(以下、BL電圧とよぶ)がどのように変化するかを示す。
図1に示すビット線の電位変化を説明する。
書き込み動作によりBL電圧はコモン電位Vcommonから書き込み電圧Vwriteに変化する。それにより書き込みが成功しているときには、可変抵抗素子が低抵抗になっているため、書き込み電圧のビット線への供給が解除されると、BL電圧は可変抵抗素子の抵抗に応じた十分に低い一定電位に変化する。
一方、書き込みが失敗しているときには、可変抵抗素子が十分な低抵抗になっていないため抵抗値が高く、書き込み電圧の供給が解除されてもBL電圧はあまり下がらない。
そして書き込みのための参照電位Vref-writeを、予めこれらの電位の間に設定しておけば、センスアンプにおいて、書き込みが成功したか失敗したかに応じた出力が得られるので、書き込みが正しく行われているかを確認することができる。
図2に、特許文献1に記載された方法で消去ヴェリファイ動作を行った場合に、消去のための記録(消去)過程と、それに続く読み出し(検出)過程におけるBL電圧がどのように変化するかを示す。
既存技術の方法では、ヴェリファイ動作を行うためにビット線BLに電圧を印加する所謂プリチャージ過程を、消去のためにビット線BLに消去電圧Veraseを印加する消去過程で行っている。
消去の成功または失敗の状態によるビット線BLの電位変化は、書き込みヴェリファイ動作の電位変化とは異なっている。
すなわち、消去過程でBL電圧をコモン電位Vcommonから消去電圧Veraseに下げた後、消去が成功している場合には、可変抵抗素子が高抵抗に変化しているため、消去信号をオフにしてもBL電圧はあまり変化しない。
消去が失敗している場合には、可変抵抗素子が十分に高抵抗になっておらず抵抗値が低い状態であるためBL電圧は一定電位に上昇する。
そして、消去のための参照電位Vref-eraseを、予めこれらのBL電圧がとる2つの電位の間に設定しておけば、センスアンプにおいて消去の成功または失敗に応じた出力が得られる。このため、消去が正しく行われているかを確認することができる。
このように、ビット線BLに電圧を印加して選択セルの可変抵抗素子に書き込み或いは消去を行う過程と、ヴェリファイ動作のプリチャージ過程とを兼用することにより、書き込みヴェリファイ動作や消去動作にかかる時間が短縮される。
特開2007−133930号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、その実現において、インヒビット動作制御を行うための回路が複雑になる。
そのためにセンスアンプ、ビット線ドライバの回路面積が大きくなり、従来メモリ装置と同じ密度でセンスアンプ、ビット線ドライバを配置すると面積が増大してしまう。
回路の複雑化を具体的に説明すると、消去動作時にインヒビットステータスを保管するためのラッチ回路が必要となる。インヒビット動作時にはラッチ回路に保管しているインヒビットステータスを使って、センスアンプをビット線BLと切り離す制御を行うこととなる。
図2を用いてビット線BLの電圧変化に併せて説明すると、消去が成功したセルはそれ以上の消去を必要としないので、インヒビット制御を行い、BL電圧をコモン電位Vcommonとする必要がある。
ところが、その状態でヴェリファイ検出を行うと、ビット線は消去のための参照電位Vref-eraseよりも高いコモン電位Vcommonであるため、センスアンプで消去失敗と判断されることとなる。
その対策として、消去時はインヒビットステータスを保管するためのラッチ回路を用意しておく。ラッチ回路のステータスがインヒビットの場合には、ビット線BLとセンスアンプ間のスイッチをオフにし、ビット線とセンスアンプを切り離す制御が必要となる。そのためセンスアンプ、ビット線ドライバの回路面積が大きく複雑になってしまう。
なお、書き込みと消去は記憶素子(可変抵抗素子)の初期状態との関係で任意である。通常は初期状態が高抵抗状態であるため、この回路が複雑化する課題は消去インヒビット制御で発生するが、その反対に書き込み時にインヒビットステータスを保管するためのラッチ回路等が必要になる場合も想定できる。
本発明は、上記可変抵抗素子を記憶素子として用いる抵抗変化型メモリデバイスに関わるものである。そして、本発明は、書き込みと消去で抵抗変化が十分となった場合に、つぎの読み出し動作で不十分と判断されないように電圧制御する構成を含む抵抗変化型メモリデバイスを提供するものである。
本発明に関わる抵抗変化型メモリデバイスは、印加電圧に応じた抵抗値変化によりデータ記憶状態が変化する記憶素子と、前記記憶素子に前記印加電圧を供給する第1配線および第2配線と、ダイレクトヴェリファイ動作の第1駆動制御部および第2駆動制御部とを有する。
前記第1駆動制御部は、前記記憶素子に対しデータの書き込みまたは消去を行った後に、前記第1配線への電圧の供給を解除することによって前記記憶素子に素子電流を流す動作を制御する。
前記第2駆動制御部は、前記書き込みと前記消去の一方のダイレクトヴェリファイ動作において、所定のタイミングで、前記第1配線と前記第2配線の一方の電位操作によって、前記第1配線と前記第2配線との配線間電圧を、最近に行った前記第1配線への電圧供給時と異なる極性に反転させる。また、前記書き込みと消去の他方のダイレクトヴェリファイ動作においては、前記配線間電圧の極性反転を行わない。ここで所定のタイミングとは、前記第1駆動制御部による前記第1配線への電圧供給を解除する前、または、前記素子電流による前記第1配線の放電期間の終了以後を指す。
前者の所定のタイミング、即ち、前記第1駆動制御部による前記第1配線への電圧供給を解除する前においては、このときの第1配線(上記例ではビット線に対応)の電圧によって記憶素子に電流を流す必要がある。
ここで、第1配線がビット線、第2配線がプレート線であるとする。また、例えば消去の場合、第2配線の電位を基準電位として第1配線の電位(BL電位)を制御すると仮定する。
このときの配線間電圧の極性反転では、極性反転後のBL電位でヴェリファイ読み出しを行う必要がある。そのため、極性反転後のBL電圧は、第2配線としてのプレート線の電圧との間で読み出しのための電圧差を確保する必要があるが、その電圧の向きは問わない。よって、例えば書き込みや消去のビット線電圧の基準電位がプレート線電位であるとすると、読み出し電圧が確保できる程度に基準電位よりも低い電位までビット線電圧を下げて極性反転するとよい。通常、基準電位はセンスアンプの参照電位よりも低いので、ビット線電圧を基準電位よりも下げるとセンスアンプによる誤判定が生じない。
また、後者のタイミング、即ち、前記素子電流による前記第1配線の放電終了以後では、例えば記憶素子の初期状態が高抵抗で、消去の場合を例とする。すると、消去成功時には十分な高抵抗となるため、上記放電によるビット線電位の低下はわずかである。そのため、放電後のビット線電位がセンスアンプの参照電位を下回ることがなく、センスアンプが起動後は、その正電源からの電荷供給によってビット線電位が上昇するため、センスアンプによる誤判定は生じない。なお、この場合の配線間電圧の極性反転は、例えばセンスアンプの起動時等に第2配線(上記例ではプレート線)の電位を操作することで行うことができる。
なお、このような配線間電圧の極性反転は、書き込みと消去の一方で行うことで効果があり、双方で行うと一方は誤判定しやすい電位変化となってしまう。
本発明によれば、書き込みと消去で抵抗変化が十分となった場合に、つぎの読み出し動作で不十分と判断されないように電圧制御する構成を含む抵抗変化型メモリデバイスを提供できる。
背景技術の方式を適用した書き込みヴェリファイ動作のビット線電位変化の波形図である。 背景技術の方式を適用した消去ヴェリファイ動作のビット線電位変化の波形図である。 可変抵抗素子の断面構造図と回路記号図である。 第1の実施の形態に関わるデバイスの回路ブロック図である。 第1の実施の形態に関わる駆動回路図である。 第1の実施の形態に関わる動作方法を示す消去ヴェリファイ動作のビット線電位変化の波形図である。 第1の実施の形態に関わる動作方法の変形例を示すビット線電位変化の波形図である。 第2の実施の形態に関わるデバイスの回路ブロック図である。 第2の実施の形態に関わる駆動回路図である。 第2の実施の形態に関わる動作方法を示す消去ヴェリファイ動作のビット線およびプレート線電位変化の波形図である。
本発明の実施形態を、図面を参照して、以下の順で説明する。
1.第1の実施の形態:BL電位解除前のBL−PL間電圧の極性反転操作に関する実施の形態(変形例1を含む)。
2.第2の実施の形態:BL放電終了時点以後のBL−PL間電圧の極性反転操作に関する実施の形態。
3.その他の変形例
<1.第1の実施の形態>
本実施の形態は、記憶素子に可変抵抗素子を用いた抵抗変化型メモリデバイスに関するものである。
[記憶素子構成]
図3(A)は、可変抵抗素子の一形態を示す概略断面図である。
図3(A)に図解する可変抵抗素子(VRE)500は、2つの電極100,200の間に導体膜300と絶縁体膜400を持つ膜構成になっている。
図3(B)に、「記憶素子」としての可変抵抗素子(VRE)500の回路シンボルを示す。
図3(B)に示す回路シンボルにおいて、矢印の向きが上向きであることが、図3の電流Iの向きが上向きであることに対応している。この回路シンボル中の矢印の向きは、通常、セット(書き込み)時の電流の向きを表す。
図3を用いて、動作原理を簡単に説明すると次のようになる。
電極100,200間に、絶縁体膜400側の電極200が低電位になるように電圧を加えると、導体膜300中の金属元素イオン(プラスの金属イオン)が電極200に引き寄せられて、絶縁体膜400内に入っていく。そして、プラスの金属イオンが電極200まで到達すると、上下の電極100,200間が導通して抵抗値が下がることになる。このようにして、可変抵抗素子(VRE)500へのデータ(情報)の書き込みが行われる。
一方、電極100,200間に、導体膜300側の電極100が低電位になるように電圧を加えると、プラスの金属イオンが電極100に引き寄せられて、絶縁体膜400から抜けていく。このため、上下の電極100,200間の絶縁性が増して、抵抗値が上がることになる。このようにして、可変抵抗素子(VRE)500に対してデータ(情報)の消去が行われる。
上述した変化を繰り返すことにより、可変抵抗素子(VRE)500の抵抗値を、高抵抗状態と低抵抗状態との間で可逆的に変化させることができる。
なお、図3は、特許文献1に記載のものと同様な膜構造を示すが、最近は、導体膜300と絶縁体膜400の上下の位置を反対とした膜構造が主流になりつつある。ここで可変抵抗素子(VRE)500の上方に「第1配線」としてのビット線BLが配置され、電極100は「第2配線」としてのプレート線PL側に接続される場合が多い。ただし、本明細書の回路動作では、図3に示す導体膜300と絶縁体膜400の関係をもつ素子構造を前提とする。
つまり、本明細書の説明に用いる素子構造では、プラスの金属イオンの供給源となる導体膜300がプレート線PL側にある。このため、プラスの金属イオンの移動によって絶縁体膜400の導電性を上げる(この動作方向が書き込みに対応)には、ビット線BLを負極プレート線PL正極とする配線間電圧(書き込み電圧)の極性となる。逆に、消去に対応する配線間電圧(消去電圧)では、ビット線BL側を正極プレート線PL側を負極とする電圧印加となる。
[メモリデバイスの回路ブロック構成]
図4に、メモリセルアレイおよびその周辺回路の構成例を示す。
可変抵抗素子(以下、VREと表記)とアクセストランジスタATの対でメモリセルMCを構成している。
可変抵抗素子VREの一端はアクセストランジスタATのソース側に、もう一端はプレート線PLに接続されている。また、プレート線PLはメモリセルアレイで共通のコモン線となっている。
メモリセルアレイ1は、アクセストランジスタATのゲート側にロウデコーダ2を有し、メモリセルMCの行選択を行う。
アクセストランジスタATのドレイン側にはSA・BLドライバ6を有する。SA・BLドライバ6は、ビット線BLを書き込み、消去または読み出しに応じた電源に接続する。また、SA・BLドライバ6の電源やセンスアンプは、理想的には各ビット線に配置されており、全ビット線で並列に書き込み、消去または読み出しを行うものとする。
特許文献1に記載のヴェリファイ方法では、インヒビット動作制御のために回路が複雑化し大きくなるという課題を残している。
そのため面積の増大なしには各ビット線にSA・BLドライバ6の電源やセンスアンプを配置することができない。
例えばセンスアンプに関していえば、回路面積を大きくしないようにすると、1つのセンスアンプSAに対して2つのビット線BL(1SA/2BL接続)あるいは1つのセンスアンプSAに4つのビット線BL(1SA/4BL)といった接続を採用する。このときSA・BLドライバ6のセンスアンプ配置数が減ることとなる。
したがって、書き込み、消去、読出しの並列動作数も減ることとなり、その結果、メモリ装置の動作速度が落ちることになる。
本実施の形態では、これらの課題の解決、インヒビット制御回路の複雑化防止のために以下の構成と動作を実現している。
[駆動回路構成]
図5に、本実施の形態に係るメモリ装置において、書き込み、消去および読み出し動作に関わる駆動回路の構成例を示す。
図5に示すように、選択セルの可変抵抗素子VREに対してプレート線PLと、アクセストランジスタATが接続され、アクセストランジスタATのゲートに選択されたワード線WLが接続されている。
ビット線BLには、スイッチS1,S2が接続されており、スイッチS1の先にはBLドライバBLdrvが接続されている。BLドライバBLdrvの電源はスイッチSvで切り替えができる。
これらのスイッチS1,S2,Svによって、ビット線BLに印加される電圧が、書き込み電圧Vwrite、消去電圧Verase、読み出し電圧Vreadのいずれかに切り替えられる。
また、ビット線BLにはセンスアンプSAが接続されている。ビット線BLにはスイッチS3が接続されており、スイッチS3の先にはディスチャージ電源10が接続されている。スイッチS3は、消去動作時の消去(プリチャージを兼用)と検出の間に一瞬だけオンとなる。このスイッチS3とディスチャージ電源10が、本発明の「ディスチャージ部」の構成例である。
図5の回路では、センスアンプSAが入力電位を参照電位と差動増幅する構成を有している。センスアンプSAにスイッチS4を介して参照電位を供給する電源が接続される。
参照電位を供給する電源として3つの電源が設けられており、それぞれ、書き込みヴェリファイ動作時に用いる書き込み参照電位Vref-write、消去動作時に用いる消去参照電位Vref-erase、読み出し動作時に用いる読み出し参照電位Vref-readを供給する。
[駆動回路動作]
つぎに、回路動作の説明を行う。
ただし、書き込み、読出し動作については既存技術と同じなので、書き込みヴェリファイのみ簡単に述べ、消去動作(消去過程及び消去のヴェリファイ動作)の説明を詳しく行う。
書き込みヴェリファイ動作では、図5のスイッチSvは2つの電源のうち、書き込み電圧Vwriteを発生する電源側にスイッチされる。また、書き込み信号によりスイッチS1がオンまたはオフされる。書き込みヴェリファイ動作では、スイッチS3は操作しない。
書き込みヴェリファイ動作を行うためにビット線BLに電圧を印加する所謂プリチャージを行わないで、書き込み過程終了時点のビット線電圧をそのままプリチャージ電圧の代わりに用いる。
ビット線BLは、書き込み過程ではスイッチS1が書き込み信号によりオンされるため所定の電圧の印加状態にある。書き込み過程の終了と同時に、スイッチS1がオフされるため、ビット線BLの電圧印加状態が解除され、それがハイインピーダンス状態(フローティング状態)に移行する。
すると、このとき抵抗変化素子VREに電流が流れ、その電流量に応じてビット線電圧が上昇する。その電流によるビット線BLの充電が十分と見積もられる充電期間の終了を待って、センスアンプSAがSAイネーブル信号により起動される。センスアンプSAは、スイッチS4で予め選択しておいた書き込みのための参照電位Vref-writeを基準として、BL電位の大小を検出し、その検出結果を電源電圧レベルに増幅することで発生した出力データ信号を出力する。
消去動作時は、図5に示したスイッチSvは2つの電源のうち、消去電圧Veraseの供給電源にスイッチされる。また、消去信号によりスイッチS1がオンまたはオフされる。スイッチS4は消去のための参照電圧Vref-eraseを供給する電源に接続されている。
図6に、この回路状態での消去ヴェリファイ動作、すなわち消去過程及び検出過程(ヴェリファイ読み出し動作)におけるビット線BLの電位変化を示す。
まず、消去(プリチャージを兼用)動作により、BL電位はコモン電位Vcommonから、よりハイレベルの消去電圧Veraseに変化する。
その後、図5のスイッチS1で印加される消去電圧Veraseのビット線BLへの印加をオフし、スイッチS3をオンにしてビット線BLをディスチャージ電位Vdischargeまで放電する。その後、直ぐに、BL電位を解除してBL電位(ディスチャージ電位Vdischarge)とPL電位(コモン電位Vcommon)との電位差でヴェリファイ読み出し動作を行う。
コモン電位Vcommonより低いディスチャージ電位VdischargeにまでBL電位を変化させる動作が、本発明の“配線間電圧(BLとPL間電圧)の極性反転”に相当する。
つまり、図5のようにプレート線PLはコモン電位Vcommon固定なので、それまではBL側が正極、PL側が負極の配線間電圧であったが、このディスチャージ後はBL側が負極、PL側が正極となって極性反転が生じる。
消去が成功しているときには、可変抵抗素子VREが高抵抗になっているため、ビット線BLをコモン電位Vcommonよりも低いディスチャージ電位Vdischargeまで放電しても、ビット線BLは参照電圧Vref-eraseよりも低い電位のままとなる。
一方、消去が失敗しているときには、可変抵抗素子VREが十分に高抵抗になっておらず抵抗値が低い。このため、図5のスイッチS1をオフ、スイッチS3をオンにして、ビット線BLをコモン電位Vcommonよりも低いディスチャージ電位Vdischargeまで放電しても、すぐにBL電位はコモン電位Vcommonまで充電される。
消去のための参照電位Vref-eraseを予め、これら消去成功と消去失敗の場合に生じる2つのBL電位の間に設定しておけば、センスアンプSAにおいて消去の成功または失敗に応じた出力が得られる。そのため、消去が正しく行われているかを確認することができる。
このヴェリファイ方式を行うと、インヒビット状態にあるメモリセルMC(消去中にビット線がコモン電位VcommonのメモリセルMC)も、一旦ディスチャージ電位Vdischargeまで放電したあとに、BL電位を解除してBL電位(ディスチャージ電位Vdischarge)とPL電位(コモン電位Vcommon)との電位差でヴェリファイ読出しを行うことになる。したがって、インヒビット状態にあるメモリセルMCであっても、消去が成功したメモリセルMCと同じヴェリファイ読み出し結果となるので、インヒビット制御のための論理整合回路を必要としなくなる。
なお、先に説明した書き込みヴェリファイ動作では、スイッチS3を操作しない。これは書き込み状態では、書き込み成功が低抵抗状態である点で消去と異なるため、仮にスイッチS3でディスチャージを行うと、書き込み成功ビット情報が電位上昇し、かえって誤読み出しの確率が高くなるためである。
このように、本実施の形態では、書き込みと消去の一方(本例では消去)においてディスチャージ部(スイッチS3とディスチャージ電源10)が、ビット線BL側の電位操作を実行し、これにより配線間電圧(PL−BL間電圧)の極性反転を行う。また、書き込みと消去の他方では、このような配線間電圧の極性反転は行わない。
[変形例1]
また、ヴェリファイ方法の別形態として、図7のような動作も考えられる。
図7では、消去(プリチャージを兼用)動作によりBL電位はコモン電位Vcommonから消去電圧Veraseに変化する。
その後、スイッチS1をオフにした後、放電パスを通してビット線BLを一旦、コモン電位Vcommonまで放電する。ここで放電パスについては、例えば、図5のBLドライバBLdrvの起動を停止すると、その出力がコモン電圧Vcommonに接続する構成とすることで放電パスの形成を行う場合が挙げられる。
その後に、スイッチS3をオンにし、ビット線BLをディスチャージ電位Vdischargeまで放電する。ただし、スイッチS3を通しての放電は、ある一定電流で行うものとする。そのためディスチャージ電位Vdischargeまでビット線BL放電しようとすると、可変抵抗素子VREの抵抗値に応じた電位にビット線BLは変化する。
つまり、消去に失敗し可変抵抗素子VREの抵抗値が低い場合は、スイッチS3でディスチャージしても、その失われた電荷は低抵抗の可変抵抗素子VREを介して供給される。このため、その電荷供給と消失がバランスしている場合、BL電位は参照電圧Vref-eraseよりも高い一定電位となる。
逆に、消去に成功し可変抵抗素子VREの抵抗値が高い場合は、電荷供給路が殆ど閉ざされた状態であるため、BL電位は参照電圧Vref-eraseよりも低い一定電位に変化する。
消去のための参照電位Vref-eraseを、予めこれらの電位の間に設定しておけば、センスアンプSAにおいて消去の成功または失敗に応じた出力が得られるので、消去が正しく行われているかを確認することができる。
このヴェリファイ方式を行うと、インヒビット状態にあるメモリセルMC(消去中にBL電圧がコモン電位VcommonであるメモリセルMC)も、ディスチャージ電位Vdischargeへ放電しながらヴェリファイ読出しを行うことになる。したがって、インヒビット状態にあるメモリセルMCであっても、消去が成功したメモリセルMCと同じヴェリファイ読み出し結果となるので、インヒビット制御のための論理整合回路を必要としなくなる。
なお、図7の動作では、BL電位をコモン電位Vcommonと同電位としてからスイッチS3を介した一定電流の放電によりBL電位がコモン電位Vcommonを下回ると、その時点で極性反転が生じる。このBL電位の放電は、ヴェリファイ読み出し時のBL放電を兼ねている。その後、スイッチS3を閉じると、ビット線BLに対する電荷の充放電経路が一切なくなり、この時点でビット線電圧印加が解除されることになる。つまり、この場合も第1および第2配線間電圧(BL−PL間電圧)の極性反転は、BLバイアス解除前となる。
<2.第2の実施の形態>
本実施の形態は、書き込みと消去の一方(ここでは消去)でプレート線PL側からの電位操作によって、第1の実施の形態と同様な配線間電圧の極性反転を実行する例を示す。
[メモリデバイスの回路ブロック構成]
図8は、このヴェリファイ方式を実施するためのメモリセルアレイ1の構成例を示す回路ブロック図である。
可変抵抗素子VREの一端はアクセストランジスタATのソース側に、もう一端はプレート線PLに接続されている構成となっている。
プレート線PLは図4ではメモリセルアレイ1で共通のコモン線となっていたのに対し、図8では各ビット線と対となって独立に電位制御が可能になっている。図中では各プレート線を(PL0,PL1,…,PLm)と表記している。その他の構成は図4と同じである。
[駆動回路構成]
図9に、本実施の形態に係るメモリ装置において、書き込み、消去および読み出し動作に関わる駆動回路の構成例を示す。
図9に示すように、選択セルの可変抵抗素子VREに対してプレート線PLとアクセストランジスタATが接続され、アクセストランジスタATのゲートに選択ワード線WLが接続されている。
ビット線BLには、スイッチS1,S2が接続されており、スイッチS1の先には電源Vwriteの印加を制御するBLドライバBLdrvが接続されている。スイッチS2の先のスイッチSvで読み出し電圧Vread,消去電圧Veraseの切り替えができるようになっている。
これらのスイッチS1,S2,Svによって、ビット線BLに印加される電圧が、書き込み電圧Vwrite、消去電圧Verase、読み出し電圧Vreadのいずれかに切り替えられる。
また、ビット線BLには、センスアンプSAが接続されている。スイッチS3はプレート線PLに印加される電圧の切り替えに使う。
スイッチS3の切り替え接点は、書き込み時のプレート電圧Vpl-writeと、読み出し時のプレート電圧Vpl-readと、PLドライバPLdrvとの接続制御が可能になっている。
PLドライバPLdrvは、例えばSAイネーブル信号SAen、あるいは、その後に、つぎにセンスアンプSAがセンシングを開始するまでに与えられる制御信号によってオンまたはオフする。PLドライバPLdrvは、それがオンのときはプレート線PLへスイッチS3を介して消去電圧Veraseを供給し、それがオフのときはプレート線PLへスイッチS3を介してコモン電圧Vcommonを供給可能なスイッチである。
図9の回路では、センスアンプSAが入力電位を参照電位と差動増幅する構成を有している。センスアンプSAにスイッチS4を介して参照電位を供給する電源が接続される。
参照電位を供給する電源として3つの電源が設けられており、それぞれ、書き込みヴェリファイ動作時に用いる書き込み参照電位Vref-write、消去動作時に用いる消去参照電位Vref-erase、読み出し動作時に用いる読み出し参照電位Vref-readを供給する。
[駆動回路動作]
つぎに、回路動作の説明を行う。
ただし、書き込み、読出し動作については既存技術と同じなので、書き込みヴェリファイのみ簡単に述べ、消去動作(消去過程及び消去のヴェリファイ動作)の説明を詳しく行う。
書き込みヴェリファイ動作では、図9のBLドライバBLdrvが、書き込み電圧Vwriteを発生する電源から、書き込み電圧Vwriteをビット線BL側に伝達する状態に制御される。また、書き込み信号によりスイッチS1がオンまたはオフされる。書き込みヴェリファイ動作では、スイッチS2およびPLドライバPLdrvはオンしない。ただし、スイッチS3が書き込み時のプレート電圧Vpl-writeを供給する状態にスイッチされているため、このプレート電圧Vpl-writeがプレート線PLに印加される。
書き込みヴェリファイ動作を行うためにビット線BLに電圧を印加する所謂プリチャージを行わないで、書き込み過程終了時点のビット線電圧をそのままプリチャージ電圧の代わりに用いる。
ビット線BLは、書き込み過程ではスイッチS1が書き込み信号によりオンされるため所定の電圧の印加状態にある。書き込み過程の終了と同時に、スイッチS1がオフされるため、ビット線BLの電圧印加状態が解除され、それがハイインピーダンス状態(フローティング状態)に移行する。
すると、このとき抵抗変化素子VREに電流が流れ、その電流量に応じてビット線電圧が上昇する。その電流による放電が十分と見積もられる放電期間の終了を待って、センスアンプSAがSAイネーブル信号により起動される。センスアンプSAは、スイッチS4で予め選択しておいた書き込み参照電位Vref-writeを基準として、BL電位の大小を検出し、その検出結果を電源電圧レベルに増幅することで発生した出力データ信号を出力する。
消去動作時は、図9に示したスイッチSvの先の2つの電源のうち、消去電圧Veraseの供給電源にスイッチされる。また、消去信号によりスイッチS2がオンまたはオフされる。スイッチS4は消去のための参照電圧Vref-eraseを供給する電源に接続されている。
図10に、この回路状態での消去ヴェリファイ動作、即ち消去過程及び検出過程(ヴェリファイ読み出し動作)におけるビット線BLの電位変化を示す。図10(A)は、連続して消去が失敗しているメモリセルMCに関するBL電位変化とPL電位変化を示すものである。また、図10(B)は、消去成功となったときに次にセンスアンプSAが活性化されるときのBL電位変化とPL電位変化を示すものである。
まず、図10(A)および(B)において、消去(プリチャージを兼用)動作により、BL電位はコモン電位Vcommonから消去電圧Veraseに変化する。この動作は、図9において、コモン電位Vcommonを出力している非活性のBLドライバBLdrvを、オン状態のスイッチS1を介してビット線BLに接続している状態から、スイッチS1のオフとともにビット線BLから切り離し、また、スイッチSvが消去電圧Veraseを選択した状態でスイッチS2がオンすることにより達成される。
その消去電圧で消去が失敗しているときには、可変抵抗素子VREが十分な高抵抗になっておらず、抵抗値が低いため、図9のスイッチS2をオフして、消去電圧Veraseのビット線BLへの供給を解除すると、ビット線BLはコモン電位Vcommonまで放電される(図10(A))。
この一連の動作は、可変抵抗素子VREが十分高抵抗になるまで繰り返される。
一方、図10(B)のように消去が十分な場合、可変抵抗素子VREが高抵抗になるため、スイッチS2をオフして、消去電圧Veraseのビット線BLへの供給を解除することによって、多少はBL電位が低下する。ところが、BL電位の低下到達レベルは参照電圧Vref-eraseよりも高電位であり、その状態でSAイネーブル信号SAenが供給され、センスアンプSAが活性される。したがって、センスアンプSAの正電源からの電荷供給によりBL電位が再び消去電圧Veraseまで上昇し、これにより消去成功となる。その消去成功というセンスアンプSAのデータにより、PLドライバPLdrvがオンするので、PL電位が図10(B)のようにコモン電位Vcommonから消去電圧Veraseに上昇する。
消去のための参照電位Vref-eraseを予め、消去失敗時にローレベルとなるBL電位と消去成功時にハイレベルとなるBL電位との間に設定しておけば、センスアンプSAにおいて消去の成功または失敗に応じた出力が得られる。これにより、消去が正しく行われているかを確認することができる。
またこのメモリセルアレイの駆動制御部の構成においては、消去動作時のインヒビット制御をビット線側の電位制御で行うのではなく、PL線側の電位をコモン電位VcommonからVeraseに制御することで行うことを特徴としている(図10(B))。このようなインヒビット制御を行うことで、インヒビット状態にあるメモリセルMCもBL電位が消去電圧Veraseでのヴェリファイ読出しを行うことになる。したがって、インヒビット状態にあるメモリセルMCであっても、消去が成功したメモリセルMCと同じヴェリファイ読み出し結果となるので、インヒビット制御のための論理整合回路を必要としなくなる。
本発明の実施の形態によれば、インヒビット動作制御を簡単な回路構成で実現でき、SA・BLドライバ6の回路面積増大をなくすことができる。したがって、メモリ装置の面積増大なして、SA・BLドライバ6の配置数を多くすることできるので並列動作数も増やすことができ、メモリ装置の高速化を実現できる。
<3.変形例2>
以上のように、第1の実施の形態では、BL側からの電位操作により、ビット線BLとプレート線PLの配線間電圧の極性を反転することでインヒビット制御を行う例を示した。
第1の実施の形態は、その極性反転のタイミングを、「第1配線(ここではBL)への電圧供給を解除する前とする場合」の例であり、図6の例で、ディスチャージ後に電圧供給解除を行ってセル電流放電を行うことから、その前の当該ディスチャージの行為が極性反転動作となる。その反転をどのタイミングの配線間電圧に対する反転とするかの基準は、本発明では、「最近に行った第1配線への電圧供給時と異なる極性に反転する」というものである。したがって、ディスチャージ直前が基準となる。
これに対し、第2の実施の形態では、SAイネーブル信号SAenの活性化後にSAデータを用いて配線間電圧の極性反転をプレート線PL側から行うとした。ただし、「素子電流による前記第1配線の放電期間の終了以後」が要件であることから、SAイネーブル信号SAenの活性化は、まさに、この終了時点の契機となるものである。よって、第2の実施の形態では、SA活性化時に限らず、その後に極性反転を行うこともできる。例えば、センスアンプSAによりヴェリファイ動作を行った後にビット線BL(第1配線)への電圧印加を再開するときに、プレート線PL(第2配線)の電位を操作することによって、配線間電圧(BL−PL間電圧)の極性反転を実行してもよい。
また、金属イオンで絶縁膜の絶縁特性を制御するタイプの抵抗変化型メモリに限らず、本発明は、どの抵抗変化型メモリにも適用できる。
ここで図5および図9と、本発明の「第1駆動制御部」「第2駆動制御部」との対応を説明する。
第1駆動制御部は、ダイレクトヴェリファイ動作の制御部であるから、図5におけるスイッチS1,S2,Svと、それにより制御される3つの電源と、BLドライバBLdrvと、センスアンプSAと、その参照電位のスイッチS4および参照電位の3つの電源を含む。これに対し、第2駆動制御部は、スイッチS3と、ディスチャージ電位Vdischargeの電源を含む。
図9においては、図5と比較では、ディスチャージ電位Vdischargeの電源は存在しない一方で、コモン電位Vcommonと消去電圧Veraseを切り替えるPLドライバPLdrvが設けられている。また、スイッチS3は、プレート線PLに与える電圧として、PLドライバ出力と、2つのPL電源の出力とを切り替えるスイッチとして設けられている。
このような機能をもつスイッチS3とPLドライバPLdrvは、「第1駆動制御部」「第2駆動制御部」のどちらにも含まれる構成である。また、PLドライバPLdrvの出力は配線間電圧の極性反転をセンスアンプSAの保持データで行うため、センスアンプSAも「第1駆動制御部」「第2駆動制御部」の両方に含まれる構成である。図9におけるその他の構成と「第1駆動制御部」「第2駆動制御部」との対応関係は、図5の場合と同様である。
1…メモリセルアレイ、2…ロウデコーダ、6…SA・BLドライバ、10…ディスチャージ電源、500,VRE…可変抵抗素子、MC…メモリセル、AT…アクセストランジスタ、BL…ビット線、PL…プレート線

Claims (7)

  1. 印加電圧に応じた抵抗値変化によりデータ記憶状態が変化する記憶素子と、
    前記記憶素子に前記印加電圧を供給する第1配線および第2配線と、
    前記記憶素子に対しデータの書き込みまたは消去を行った後に、前記第1配線への電圧の供給を解除することによって前記記憶素子に素子電流を流すダイレクトヴェリファイ動作の第1駆動制御部と、
    前記書き込みと前記消去の一方のダイレクトヴェリファイ動作において、前記第1駆動制御部による前記第1配線への電圧供給を解除する前、または、前記素子電流による前記第1配線の放電期間の終了以後に、前記第1配線と前記第2配線の一方の電位操作によって、前記第1配線と前記第2配線との配線間電圧を、最近に行った前記第1配線への電圧供給時と異なる極性に反転させ、前記書き込みと消去の他方のダイレクトヴェリファイ動作においては、前記配線間電圧の極性反転を行わない第2駆動制御部と、
    を有する抵抗変化型メモリデバイス。
  2. 前記第2駆動制御部は、前記書き込みと前記消去の一方のダイレクトヴェリファイ動作において、前記第1配線への電圧供給を解除する前に、前記第1配線の電位を前記第2配線の電位と電位関係が逆転する電位にまで変化させることにより、前記配線間電圧の極性反転を実行する
    請求項1に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  3. 前記第2駆動制御部は、前記書き込みおよび前記消去の際にハイレベルの電圧を前記第1配線に印加するときに用いる電位基準より更に低い電位に、前記第1配線の電位を変化させるディスチャージ部を有し、当該ディスチャージ部の制御によって、前記第1配線への電圧供給を解除する前の前記配線間電圧の極性反転を実行する
    請求項2に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  4. 前記素子電流に応じて前記第1配線で生じる電位変化を検出するセンスアンプを有し、
    前記第2駆動制御部は、前記書き込みと前記消去の一方のダイレクトヴェリファイ動作において、前記センスアンプの起動時に前記第2配線の電位を操作することによって、前記配線間電圧の極性反転を実行する
    請求項1に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  5. 前記素子電流に応じて前記第1配線で生じる電位変化を検出するセンスアンプを有し、
    前記第2駆動制御部は、前記書き込みと前記消去の一方のダイレクトヴェリファイ動作において、前記センスアンプによる電位変化検出の後に前記第1配線への電圧印加を再開するときに、前記第2配線の電位を操作することによって、前記配線間電圧の極性反転を実行する
    請求項1に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  6. 前記記憶素子がマトリクス配置されているメモリセルアレイを有し、
    複数の前記第1配線と複数の前記第2配線が、メモリセルアレイのセル行またはセル列ごとに分離して配置され、
    前記第2駆動制御部は、前記書き込みと前記消去の動作のうち、一方の動作で前記配線間電圧の極性反転を行い、他方の動作で前記配線間電圧の極性反転を行わない駆動制御によって、抵抗変化が十分なメモリセルにインヒビット設定を行う
    請求項1に記載の抵抗変化型メモリデバイス。
  7. 印加電圧に応じた抵抗値変化によりデータ記憶状態が変化する記憶素子に、第1配線と第2配線との配線間電圧の極性に応じてデータの書き込みまたは消去を行うメモリ動作のステップと、
    前記メモリ動作の終了時に前記配線間電圧の供給を前記第1配線の側で解除し、解除時の配線間電圧によって前記第1配線を放電し、このとき前記記憶素子に流れる素子電流の大きさを前記第1配線の電位変化で読み出す検証読み出しのステップと、
    前記検証読み出しのステップにおいて、前記第1配線への電圧供給を解除する前、または、前記素子電流による前記第1配線の放電期間の終了以後に、前記第1配線と前記第2配線の一方の電位操作によって、前記第1配線と前記第2配線との配線間電圧を、最近に行った前記第1配線への電圧供給時と異なる極性に反転させる電圧操作のステップと、
    を含み、
    前記電圧操作のステップを、前記書き込みと前記消去の一方の後の前記検証のステップでは行うが、前記書き込みと前記消去の他方の後の前記検証のステップでは行わない
    抵抗変化型メモリデバイスの動作方法。
JP2009176848A 2009-07-29 2009-07-29 抵抗変化型メモリデバイスおよびその動作方法 Expired - Fee Related JP5347806B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176848A JP5347806B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 抵抗変化型メモリデバイスおよびその動作方法
US12/801,536 US8077497B2 (en) 2009-07-29 2010-06-14 Resistive memory device and operating method thereof
KR1020100066774A KR20110013227A (ko) 2009-07-29 2010-07-12 저항 변화형 메모리 디바이스 및 그 동작 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009176848A JP5347806B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 抵抗変化型メモリデバイスおよびその動作方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011034604A JP2011034604A (ja) 2011-02-17
JP5347806B2 true JP5347806B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=43526844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009176848A Expired - Fee Related JP5347806B2 (ja) 2009-07-29 2009-07-29 抵抗変化型メモリデバイスおよびその動作方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8077497B2 (ja)
JP (1) JP5347806B2 (ja)
KR (1) KR20110013227A (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8958233B2 (en) * 2011-10-18 2015-02-17 Micron Technology, Inc. Stabilization of resistive memory
JP5602175B2 (ja) * 2012-03-26 2014-10-08 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置及びそのデータ書き込み方法
FI124553B (fi) 2012-07-11 2014-10-15 Bln Woods Ltd Ab Menetelmä biomassan uuttamiseksi
US9070441B2 (en) * 2012-12-21 2015-06-30 Sony Corporation Non-volatile memory system with reset verification mechanism and method of operation thereof
US9312001B1 (en) * 2015-02-17 2016-04-12 Winbond Electronics Corp. Writing and verifying circuit for a resistive memory and method for writing and verifying a resistive memory
US9514815B1 (en) * 2015-05-13 2016-12-06 Macronix International Co., Ltd. Verify scheme for ReRAM
KR20170056242A (ko) * 2015-11-13 2017-05-23 에스케이하이닉스 주식회사 전자 장치
US9613696B1 (en) * 2015-12-16 2017-04-04 Stmicroelectronics International N.V. Memory device including decoder for a program pulse and related methods
TWI645403B (zh) * 2017-12-05 2018-12-21 華邦電子股份有限公司 電阻式記憶體裝置及其操作方法
US10622994B2 (en) * 2018-06-07 2020-04-14 Vishay-Siliconix, LLC Devices and methods for driving a semiconductor switching device
US10608630B1 (en) * 2018-06-26 2020-03-31 Xilinx, Inc. Method of increased supply rejection on single-ended complementary metal-oxide-semiconductor (CMOS) switches
CN113409860B (zh) * 2021-06-01 2023-12-15 芯天下技术股份有限公司 一种非易失型存储器擦除方法、装置、存储介质和终端

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4284226B2 (ja) * 2003-07-29 2009-06-24 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
JP4189395B2 (ja) * 2004-07-28 2008-12-03 シャープ株式会社 不揮発性半導体記憶装置及び読み出し方法
JP4367281B2 (ja) * 2004-08-03 2009-11-18 ソニー株式会社 演算回路
JP4529654B2 (ja) * 2004-11-15 2010-08-25 ソニー株式会社 記憶素子及び記憶装置
JP4867297B2 (ja) * 2005-11-08 2012-02-01 ソニー株式会社 記憶装置のベリファイ方法
JP5096886B2 (ja) * 2007-11-20 2012-12-12 シャープ株式会社 不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法
JP5282607B2 (ja) * 2009-02-26 2013-09-04 ソニー株式会社 抵抗変化型メモリデバイスおよびその動作方法
JP5233815B2 (ja) * 2009-04-22 2013-07-10 ソニー株式会社 抵抗変化型メモリデバイスおよびその動作方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8077497B2 (en) 2011-12-13
JP2011034604A (ja) 2011-02-17
US20110026300A1 (en) 2011-02-03
KR20110013227A (ko) 2011-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5347806B2 (ja) 抵抗変化型メモリデバイスおよびその動作方法
US7215568B2 (en) Resistive memory arrangement
JP4124635B2 (ja) 半導体記憶装置及びメモリセルアレイの消去方法
US8493770B2 (en) Non-volatile semiconductor storage device with concurrent read operation
JP5521612B2 (ja) 不揮発性半導体メモリデバイス
US6807101B2 (en) Semiconductor memory device
TWI480873B (zh) 非揮發性半導體記憶體裝置
US8111573B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device and method of controlling the same
JP4867297B2 (ja) 記憶装置のベリファイ方法
JP5175769B2 (ja) 半導体記憶装置
US9280455B2 (en) Memory control device, non-volatile memory, and memory control method
JP2004234707A (ja) 半導体記憶装置及びメモリセルの書き込み並びに消去方法
KR20100097602A (ko) 메모리 디바이스 및 그 동작 방법
US20070058417A1 (en) Method for writing data into a memory cell of a conductive bridging random access memory, memory circuit and CBRAM memory circuit
JP2011204302A (ja) 半導体記憶装置
JP2012038387A (ja) 半導体記憶装置
US20100208510A1 (en) Semiconductor memory device and method of operating the same
KR100685587B1 (ko) 불휘발성 강유전체 메모리 장치 및 그 제어 방법
JP2004355675A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法
JP2022191629A (ja) 半導体記憶装置
US8064243B2 (en) Method and apparatus for an integrated circuit with programmable memory cells, data system
CN219658388U (zh) 记忆体装置及其写入电路
JP5092006B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法
CN115691612A (zh) 阻变存储器的操作方法、阻变存储器及电子装置
JP2002124090A (ja) 不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出システム,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消システム,不揮発性半導体メモリ,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出方法,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130805

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees