JP4284226B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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この発明は、電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROM)に関する。
現在知られているEEPROMの多くは、浮遊ゲートに電荷を蓄積するタイプのメモリセルを用いている。その1つであるNAND型フラッシュメモリのセルアレイは、複数のメモリセルを直列接続したMANDセルユニットを配列して構成される。NANDセルユニット内のメモリセルは、隣接するもの同士でソース,ドレイン拡散層を共有する。従って、NAND型フラッシュメモリは、NANDセルユニット内のメモリセル数を増やすことで、比較的小さいチップ面積で大容量化ができるという利点を有する。
NAND型フラッシュメモリは上述のように、複数のメモリセルが直列接続されてNANDセルユニットが構成され、これがビット線に接続される。リード動作は、NANDセルユニット内の選択されたセルによるビット線の放電の有無又は大小を検出することにより行われる。NANDセルユニット内の非選択セルには、データによらず、セルがオンするパス電圧が印加される。しかし、複数のセルが直列接続されるためにNANDセルユニットのチャネル抵抗は大きく、従って読み出しセル電流は小さい。従来、このセル電流によりデータを判別するセンスアンプには、セル電流差により生じるビット線電圧差を、インバータのしきい値で判定する方式が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−260076号公報
しかし、インバータのしきい値に基づいてデータ判別を行う従来のセンスアンプ方式は、今後更に低消費電力化や大容量化を進めるには問題がある。NANDセルユニットのメモリセル数がより多くなり、或いは電源電圧がより低くなると、センスマージンが小さくなり、高速センスが困難になり、或いはデータ判別ができなくなるおそれがあるからである。
この発明は、センス感度が高く且つ高速センスが可能なセンス方式を持つ不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的としている。
この発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列されたセルアレイと、前記セルアレイのデータ読み出し及び書き込みを行うセンスアンプ回路とを備え、前記センスアンプ回路は、第1及び第2の入力ノードを有し、これらの入力ノードの差電圧を増幅する差動アンプと、前記差動アンプの第1の入力ノードを前記セルアレイのビット線に選択的に接続するためのデータ転送回路と、前記差動アンプの第2の入力ノードにトランジスタを介して参照電圧を与える参照電圧設定回路と、前記差動アンプの第1の入力ノードにロードされた書き込みデータを一時記憶し、その書き込みデータに応じて前記差動アンプの第2の入力ノードに前記トランジスタを介して与えられた参照電圧を、前記トランジスタを非活性化させた後に調整するためのデータ記憶回路と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、センス感度が高く且つ高速センスが可能なセンス方式を持つ不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
図1は一実施の形態によるNAND型フラッシュメモリの概略回路構成を示している。セルアレイ1は、複数の浮遊ゲート型メモリセルMCをマトリクス配列して構成される。ロウデコーダ(ワード線ドライバを含む)2は、セルアレイ1のブロック選択及びワード線や選択ゲート線の選択駆動を行う。センスアンプ回路3は、セルアレイのビット線データをセンスする1ページ分のセンスアンプを備えてページバッファを構成する。
データキャッシュ(データレジスタ)4は、センスアンプ回路3に読み出されたデータを外部に出力するために一時保持し、また外部から供給された書き込みデータを一時保持する。1ページ分の読み出しデータは、カラムデコーダ(カラムゲート)5により選択されて、I/Oバッファ7を介して外部I/O端子に出力される。I/O端子から供給される書き込みデータは、カラムデコーダ5により選択されてデータキャッシュ4にロードされる。アドレス信号AddはI/Oバッファ7を介してアドレス保持回路6に入力され、ロウ及びカラムアドレスがそれぞれ、ロウデコーダ2及びカラムデコーダ5に転送される。
コントローラ8は、書き込みイネーブル信号/WE、読み出しイネーブル信号/RE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE等の制御信号に基づいて、読み出し、書き込み及び消去動作の内部タイミング信号を出力する。またこれらのタイミング信号に基づいてデータ書き込み及び消去のシーケンス制御を行い、データ読み出し動作制御を行う。高電圧発生回路9は、コントローラ8により制御されて、データ書き込みや消去に用いられる種々の高電圧を発生する。
図2は、セルアレイ1の詳細な構成を示している。セルアレイ1は、複数個(図の例では16個)の浮遊ゲート型メモリセルMC0〜MC15を直列接続したNANDセルユニットNUを配列して構成される。NANDセルユニットNUの一端側セルのドレインは選択ゲートトランジスタSG1を介してビット線BLに、他端側セルのソースは選択ゲートトランジスタSG2を介してソース線CELSRCに接続されている。
各メモリセルMC0〜MC15の制御ゲートは、ワード線WL0〜WL15に接続され、選択ゲートトランジスタSG1,SG2のゲートは選択ゲート線SGD,SGSに接続される。一本のワード線に沿った複数のメモリセルの集合がデータ読み出し及び書き込みの単位である1ページとなる。ワード線方向に並ぶ複数のNANDセルユニットの集合は、通常データ消去の単位となる1ブロックとなる。ビット線方向に複数のブロックBLK0,BLK1,…が配置される。
図3は、センスアンプ回路3の各ビット線に接続されるセンスアンプユニット構成を示している。センスアンプユニットは、二つのCMOSインバータの入出力を交差接続して構成された差動アンプ31を有する。差動アンプ31のNMOSトランジスタMN,MNのソースは、活性化用NMOSトランジスタMN12を介して接地電位Vssに接続され、PMOSトランジスタMP1,MP2のソースは活性化用PMOSトランジスタMP3を介して電源Vddに接続されている。差動アンプ31の第1の入力ノード(センス用入力ノード)PDCと第2の入力ノード(参照用入力ノード)RDCの間にはイコライズ用NMOSトランジスタMN8が接続されている。
差動アンプ31のセンス用入力ノードPDCは、データ転送回路34を介してセルアレイのビット線BLに接続される。具体的に入力ノードPDCは、並列接続されたNMOSトランジスタMN3及びPMOSトランジスタMP4を介してセンスノードTDCに接続されている。NMOSトランジスタMN3は、制御信号BLC1Wにより制御されて、データ書き込み時に転送ゲートとして働く。PMOSトランジスタMP4は、制御信号BLC1Rにより制御されて、データ読み出し時に転送ゲートとして働く。
センスノードTDCは、クランプ用NMOSトランジスタMN1を介してビット線BLに接続される。このクランプ用NMOSトランジスタMN1は、読み出しや書き込み時にビット線を所定電位にクランプすると共に、読み出し時ビット線電位をプリセンスする作用を持つ。センスノードTDCには、読み出し時や書き込み時にセンスノードTDC及びビット線BLをプリチャージするためのプリチャージ用NMOSトランジスタMN2が接続されている。センスノードTDCはまた、転送ゲートNMOSトランジスタMN4を介してデータキャッシュ4に接続される。
差動アンプ31の参照ノードRDCには、参照電圧設定回路35を構成するNMOSトランジスタMN7が接続されている。即ち参照ノードRDCには、制御信号VREFONにより制御されるNMOSトランジスタMN7を介して、VddとVssの中間の参照電圧VREFが与えられる。センスノードTDC、差動アンプ31の入力ノードPDC,RDCにはそれぞれ、電荷保持用のキャパシタC1,C2,C3が接続されている。これらのキャパシタC1,C2,C3は、具体的にはMOSキャパシタである。
差動アンプ31の二つの入力ノードPDC,RDCの間には、書き込みデータを一時保持して、これにより差動アンプ31の参照レベルを設定するためのデータ記憶回路32が接続されている。データ記憶回路32は、ソースが接地端子Vssに接続されたNMOSトランジスタMN10のゲートをデータ記憶ノードNRとする。差動アンプ31のセンス用ノードPDCとデータ記憶ノードNRの間には、センス用入力ノードPDCの書き込みデータを記憶ノードNRに転送するための転送用NMOSトランジスタMN11が配置されている。またNMOSトランジスタMN10のドレインと参照ノードRDCの間には、NMOSトランジスタMN10のゲートが保持するデータに応じて、参照ノードRDCの“H”,“L”レベルを設定するためのNMOSトランジスタMN9が接続されている。
参照ノードRDCには、ドレインが1ページ分のセンスアンプユニットの共通ノードCOMに接続されたNMOSトランジスタMN12のゲートが接続されている。このNMOSトランジスタMN12は、書き込みベリファイ時に、1ページ分のデータ書き込みが完了したか否かを判定するための判定回路33を構成する。NMOSトランジスタMN12のソースは判定時にオンとなるNMOSトランジスタMN13を介して接地電位Vssに接続される。
この実施の形態において、センスアンプ回路3は、通常読み出し及び書き込み後のベリファイ読み出しにおいて、基本的に差動アンプ31のセンス用入力ノードPDCに転送されるビット線データを、参照ノードRDCに与えられる参照電圧VREFと比較してデータ判定する。このとき、ビット線データ(即ち選択されたメモリセルのデータによるビット線電圧の変化)の差動アンプ31への転送のために、制御信号BLC1R=“L”により制御されるPMOSトランジスタMP4を用いることが一つの特徴である。PMOSトランジスタMP4のしきい値電圧の絶対値│Vtp│は、差動アンプ31の参照ノードRDCに予め与えられる参照電圧VREFとの間で、次式(1)の関係を満たす。参照電圧VREFは、差動アンプ31の第1の入力ノードPDCが保持する書き込みデータ“0”(=“L”レベル),“1”(=“H”レベル)の中間レベルである。
Vss<│Vtp│<VREF …(1)
この実施の形態のセンスアンプ回路3のもう一つの特徴は、ベリファイ読み出し動作において、差動アンプ31がデータセンスを行う前(具体的には、ビット線データが差動アンプ31に転送される前)に、差動アンプ31が保持する書き込みデータが、データ記憶回路32に転送されることである。言い換えれば、データセンスのためのビット線放電動作が開始される前に、書き込みデータがデータ記憶回路32に転送される。これは、データセンス後のセンスデータをデータ記憶回路に転送するという従来のセンスアンプ回路とは異なり、これにより高速センスを可能としている。
以下、具体的にこの実施の形態のNANDフラッシュメモリの動作を説明する。
データ書き込みは通常、ブロックのデータを一括消去した後、ページ単位で行われる。簡単に説明すれば、書き込みデータ“0”,“1”に応じて、ビット線BLに“L”(=Vss),“H”(=Vdd)を与え、これを各NANDセルユニットのチャネルに転送する。これらの書き込みデータは、データキャッシュ4を介して、予め差動センスアンプ31のノードPDCに与えられている。
そして、選択されたワード線に書き込み電圧Vpgmを与え、少なくとも選択ワード線よりもビット線側にある非選択ワード線にはデータによらずセルをオンするパス電圧Vpassを与える。これにより、チャネルがVssに設定された選択ワード線に沿った“0”書き込みセルでは、浮遊ゲートに電子が注入されて、しきい値の高い“0”データが書かれる。選択ワード線に沿った“1”書き込みセル(書き込み禁止セル)では、チャネルはVdd−Vtにプリチャージされたフローティング状態にあるために容量カップリングにより上昇して、浮遊ゲートに電子注入が生じない。残りの非選択セルでもチャネルが電位上昇し、書き込みは生じない。
非選択セルでのチャネル電位を効率的に上昇させるためには、セルフブースト方式が利用される。これには、選択ワード線のソース線側に隣接する非選択ワード線に0Vを与える通常のセルフブースト方式と、選択ワード線の両隣の非選択ワード線に0Vを与えるローカルセルフブースト方式とがあるが、その詳細説明は省く。
二値データの場合には、メモリセルのデータしきい値分布は、図4のようになる。データ“1”(消去状態)はしきい値が低い状態(通常、負のしきい値状態)であり、データ“0は、しきい値が高い状態(通常、正のしきい値状態)である。これらのデータ分布を所定のしきい値範囲に収めるために、データ書き込み動作においては、書き込みパルス印加と、書き込み状態を確認するベリファイ動作とを繰り返す。
図5は、その様な書き込みサイクルを示している。図5に示すように、書き込みパルスVpgmの印加動作と、書き込みデータを確認するためのベリファイ電圧Vvを与えたベリファイ読み出し動作を含む書き込みサイクルが、1ページ分のデータ書き込みが完了するまで繰り返される。書き込みパルス電圧Vpgmは通常、書き込みサイクル毎に順次ΔVpgmずつ高くする。ベリファイ電圧Vvは、図4に示す“0”データ判定しきい値であって、これが選択ワード線に読み出し電圧として与えられる。
通常データ読み出しでは、図4に示す“0”,“1”のしきい値判定を行うので、ブロック内の選択ワード線には0Vを、非選択ワード線にはセルのデータによらずセルをオンさせるパス電圧Vreadを与えて、選択セルによるビット線の放電の有無を検出する。書き込みベリファイ読み出しでは、“0”データが書かれたか否かを判定するために、選択ワード線に図4に示すベリファイ電圧Vvを与える他、基本的に通常読み出しと同様の動作になる。
前述のように、データ書き込み動作では、“1”データ書き込み(書き込み禁止)のとき、ビット線に“H”データを与え、ベリファイ読み出しでは、ビット線が放電された“L”データとしてセンスされる。この様に“1”書き込みデータは、ベリファイ読み出しでデータレベルが反転されるために、複数回の書き込みサイクルを繰り返すためには、書き込みデータを保持して、次のサイクルの“1”書き込みに必要なデータレベルを書き戻す操作が必要である。従来のセンスアンプ回路では、書き込みベリファイ読み出しのために、データセンス後のデータ書き戻しの時間を必要とすることが、高速センスを妨げていた。
これに対してこの実施の形態による図3のセンスアンプ回路3は、書き込みベリファイ読み出し動作では、センス後のデータではなく、データセンス前に書き込みデータをデータ記憶回路32に転送保持して、差動アンプ31の参照ノードRDCの参照レベル調整を行うことを可能としている。これらの作用を含めて、図3のセンスアンプ回路3の動作を以下に詳細に説明する。
図6は、センスアンプ回路3のデータ書き込み後のベリファイ読み出し動作タイミングを示している。このベリファイ読み出し動作が始まる前に、差動アンプ31の入力ノードPDCに、“0”,“1”書き込みデータに応じて、前述のように、“L”,“H”が与えられ、これにより書き込み動作が行われる。ここで“1”書き込みデータの“H”は、先の書き込みサイクルで“0”書き込みがベリファイ読み出しでパスした結果である場合を含む。
タイミングt0で制御端子BLPREにVdd+Vth(VthはNMOSトランジスタのしきい値)以上の“H”レベルが与えられて、NMOSトランジスタMN3がオンする。これにより、センスノードTDCがVddにプリチャージされる。続いて、タイミングt1で制御端子BLCLAMPに電圧VBL+Vthが与えられて、オンしたNMOSトランジスタMN1によりビット線BLがVBL(<Vdd)にプリチャージされる。
タイミングt2で制御端子BLPREが“L”になり、ビット線プリチャージ動作が停止した後、制御端子TDGが“H”になる。これにより差動アンプ31のノードPDCが保持する書き込みデータが、NMOSトランジスタMN11を介してデータ記憶回路32のノードNRに転送される。そして、制御端子BLCLAMPが“L”になってクランプ用トランジスタMN1がオフになった後、タイミングt4で選択ブロックの選択ゲート線SGDが“H”になる。これにより、選択セルによるビット線BLの放電が開始される。即ち、ビット線放電動作が開始される前に、差動アンプ31が保持する書き込みデータはデータ記憶回路32に転送される。
ベリファイ読み出し時選択セルには、前述のようにベリファイ判定電圧Vvが与えられて、データに応じてセル電流が流れる。具体的に、データ“0”が書き込まれた時は、選択セルはオフになり、ビット線BLは放電されない(実線)。データ“1”の時(“1”書き込みデータ又は、“0”書き込みが不十分のとき)は、選択セルはオンして、ビット線BLが放電される(破線)。
この間、差動アンプ31は活性に保たれるが、タイミングt4でセンスアンプ活性化信号がSEN=“L”(=Vss),SENB=“H”(=Vdd)となり、差動アンプ31が非活性化される。続いて、タイミングt5でイコライズ信号EQが“H”になって、差動アンプ31のノードPDC,RDCは、Vdd/2にイコライズされる。その後、タイミングt6で、制御端子VREFONが“H”になり、NMOSトランジスタMN7を介して、参照ノードRDCに参照電圧VREFが与えられる。
次に、タイミングt7で制御端子REGに“H”が与えられて、データ記憶回路32の保持データに応じて、差動アンプ31の参照ノードRDCの参照電圧が調整される。即ち、記憶ノードNRが“L”(書き込みデータ“0”)のときは、NMOSトランジスタMN10がオフであって、参照ノードRDCは、プリチャージされた参照電圧VREFを保持する。記憶ノードNRが“H”(書き込みデータ“1”)のときは、NMOSトランジスタMN10がオンになり、NMOSトランジスタMN9を介して参照ノードRDCは、NMOSトランジスタMN10のソース端子の“L”レベル(=Vss)が与えられる。
こうして、参照ノードRDCが書き込みデータに応じてVREF又はVssに設定された状態で、タイミングt8で制御端子BLC1Rに“L”が与えられ、転送用PMOSトランジスタMP4がオンになる。これにより、差動アンプ31のノードPDCとセンスノードTDCの間が導通する。ノードPDC,TDCは、これらの間の電荷分配によりわずかに電位変動を示す。これに少し遅れてタイミングt9で制御端子BLCLAMPに、ビット線が十分低レベルに放電されているときにNMOSトランジスタMN1をオンさせることができるセンス用電圧Vsen+Vth(Vsen<VBL)を与える。
これにより、センス用入力ノードPDCは、ビット線電圧に応じてレベル遷移する。具体的に、書き込みデータ“0”が十分に書かれた場合には、クランプ用トランジスタMN1がオフであり、ノードPDC,TDCは“H”レベルを保つ。書き込みデータ“1”の場合及び、書き込みデータが“0”であるが、しきい値上昇が不十分(“0”書き込みフェイル)の場合、クランプ用トランジスタMN1がオンして、ノードTDC,PDCは電荷がビット線BL側に放電されて、レベル低下する。但し、ノードPDCの“L”レベルは、PMOSトランジスタMP4のしきい値により制限されて、│Vtp│以下には下がらない。
この後、タイミングt10で差動アンプ31が活性化されると、ノードPDC,RDCの差が増幅され、一方がVddに、他方がVssになる。具体的に、“0”書き込みがパスの場合は、参照ノードRDCに設定された参照電圧VREFより、センス用入力ノードPDCが高レベルであり、ノードPDCがVddまで増幅される。“1”書き込みの場合は、ノードPDCは低レベル(=│Vtp│)であるが、参照ノードRDCはVssに設定されているので、ノードPDCが“H”に反転して、Vddになる。“0”書き込みフェイルの場合には、ノードPDCは低レベル(=│Vtp│)であり、これは参照ノードRDCの参照電圧VREFより低いので、ノードPDCが“L”=Vssに確定する。
以上のように、“0”書き込みが十分に行われ、または“1”書き込みが行われた場合は共に、センス用入力ノードPDCが“H”、“0”書き込みが不十分な場合には、ノードPDCが“L”となる。このノードPDCの“H”,“L”を次の書き込みデータ“1”,“0”として、1ページ分の書き込みデータが全てパスになるまで、以下同様の書き込みサイクルが繰り返される。
各書き込みサイクルのデータセンス結果は、各書き込みサイクルの最後に、チェック信号CHKを“H”にすることで判定される。即ち、1ページ分の書き込みデータが全てパスであれば、参照ノードRDCは全て“L”であり、判定回路33のNMOSトランジスタMN12がオフ、従って共通端子COMは、“H”となる。1ビットでも“0”書き込みが不十分であれば、共通端子COMが“L”となる。
図7は、通常のデータ読み出し動作のタイミングを図6と比較して示している。通常読み出し動作では、書き込みデータをデータ記憶回路32に転送保持して、これに応じて差動アンプ31の参照ノードの電圧を設定するという動作が必要ない。従って、読み出し動作の間、制御信号DTG,REGは“L”レベルを保持する。この点を除き、動作タイミングは、図6の書き込みベリファイ読み出し動作と同じである。
以上のようにこの実施の形態によれば、センスアンプ回路に差動アンプを用いることにより、高いセンス感度を得ることができ、読み出し動作の高速化が図られる。またこの実施の形態のセンスアンプ回路では、従来のセンスアンプ回路と異なり、読み出し時にビット線放電動作の開始前に、差動アンプが保持する書き込みデータをデータ記憶回路に転送し、これに応じて差動アンプの参照電圧を調整するという動作を行う。従って、データセンス後にセンスデータの書き戻し動作を行う従来のセンス方式に比べて、無駄な時間を必要とせず、より高速の読み出しが可能になる。さらに、ビット線データを差動アンプに転送するための転送ゲートにPMOSトランジスタを用いることによって、“0”書き込みが不十分である場合のみ、“L”レベルデータとしてセンスすることを可能としている。これにより、センスデータをそのまま次の書き込みサイクルの書き込みデータとして用いることができる。
図8は、別の実施の形態によるNANDフラッシュメモリのセンスアンプ回路3のセンスユニット構成を示している。この実施の形態によるフラッシュメモリの全体構成及びセルアレイの構成は、先の実施の形態の図1及び図2と同じである。図8のセンスアンプ回路3では、先の実施の形態の図3に示すセンスアンプ回路と対応する部分に同じ符号を付してある。また図8では、書き込みベリファイ判定に用いられるデータ記憶回路等の回路部分は省略しており、データ読み出しに用いられる回路部分のみ示している。
図8のセンスアンプ回路3は、差動アンプ31を用いる点、図3と同様である。差動アンプ31の一方の入力ノード(センス用入力ノード)PDCには、ビット線プリチャージ用NMOSトランジスタMN2とは別に、制御信号PREがゲートに与えられるプリチャージ用NMOSトランジスタMN22が接続されている。これに対応して、差動アンプ31の他方の入力ノード(第1の参照ノード)RDCにも、制御信号PREがゲートに与えられるプリチャージ用NMOSトランジスタMN23が接続されている。
センス用入力ノードPDCは、データ転送回路34aを介してビット線BLに接続される。即ち入力ノードPDCは、転送用NMOSトランジスタMN3を介して、センスノードTDCに接続される。センスノードTDCは、図3のセンスアンプ回路と同様に、ビット線クランプ用兼プリセンス用のNMOSトランジスタMN1を介してビット線BLに接続される。センスノードTDCにプリチャージ用NMOSトランジスタMN2が接続され、またセンスノードTDCとセンス用入力ノードPDCにそれぞれ電荷保持用のキャパシタC1及びC2が接続されることは、図3と同様である。
第1の参照ノードRDCは、イコライズ用のNMOSトランジスタMN7を介して第2の参照ノードSDCに接続され、この第2の参照ノードSDCは、制御信号PREがゲートに与えられるプリチャージ用NMOSトランジスタMN21を介して接地電位端子Vssに接続される。第1及び第2の参照ノードRDC及びSDCにはそれぞれ電荷保持用のキャパシタC3及びC4が接続されている。キャパシタC1−C4は、先の実施の形態と同様、MOSキャパシタである。
第1の参照ノードRDCに接続されるトランジスタMN7,MN21及びこれらのトランジスタの接続ノードである第2の参照ノードSDCに接続されたキャパシタC4の部分は、第1の参照ノードRDCに所定の参照電圧を設定するための参照電圧設定回路35aを構成している。この参照電圧設定回路35aは、後に説明するように、ノードRDC,SDCに対する異なる電圧のプリチャージ動作と、これらのノードに接続されたキャパシタC3及びC4の間での電荷分配とを利用して、入力ノードPDCに転送されるビット線データの判定に供される一定の参照電圧を発生するものである。
この実施の形態によるセンスアンプ回路3を用いた場合の読み出し動作を、図9を参照して説明する。タイミングt20でゲート端子BLPREにVdd+Vth(VthはNMOSトランジスタのしきい値)以上の“H”レベルを与えることにより、NMOSトランジスタMN2がオンして、センスノードTDCがVddにプリチャージされる。続いて、タイミングt21でゲート端子BLCLAMPにVBL+Vthが与えられ、オンしたNMOSトランジスタMN1によりビット線BLがVBLにプリチャージされる。ビット線プリチャージ電圧VBLは、電源電圧Vddより低い値とする。このビット線プリチャージと同時に、選択ブロックの選択ワード線WL(sel)には0Vが、残りの非選択ワード線WL(unsel)にはパス電圧Vreadが与えられる。但し、ビット線プリチャージ動作の間、ビット線側の選択ゲート線SGDは、“L”レベル(=Vss)に保持される。
クランプ用トランジスタMN1をオフにして、ビット線プリチャージ動作を終了した後、タイミングt22でセンスアンプ活性化信号SEN,SEPをそれぞれ“L”(=Vss),“H”(=Vdd)として、差動アンプ31を非活性化する。差動アンプ31が非活性化されるまでは、ノードPDC,RDCは、前の読み出しサイクルの読み出しデータに応じて、一方が“H”,他方が“L”を保持している。同時に選択ゲート線SGDに“H”レベル(例えば、パス電圧Vread)を与えると、選択セルを含むNANDセルニットによるビット線BLの放電動作が開始される。具体的に、選択セルがオフ(データ“0”)であれば、ビット線BLは放電されず(実線)、オン(データ“1”)であれば、ビット線BLは選択セルによって放電されて、プリチャージ電圧が次第に低下する(破線)。
その後、タイミングt23でゲートノードPREにVdd+Vthを与えて、プリチャージ用トランジスタMN21,MN22及びMN23をオンにする。これにより、センス用入力ノードPDCと第1の参照ノードRDCは、電源電圧Vddに、第2の参照ノードSDCは、接地電位Vssにプリチャージされる。
そして、ゲート端子BLPRE,PREを“L”に戻してノードPDC,RDC,TDC,SDCのプリチャージ動作を終了した後、一定時間後にクランプ用トランジスタMN1のゲートBLCLAMPにセンス用電圧Vsen+Vthを与える(タイミングt24)。ここで、Vsenは、タイミングt21で制御端子BLCLAMPに与えられるビット線プリチャージ用電圧VBLよりわずかに低い電圧とする。
このとき、選択セルのデータが“0”であれば、NMOSトランジスタMN1はオフであり、センスノードTDCはプリチャージ電圧Vddを保つ。選択セルのデータが“1”であれば、NMOSトランジスタMN1はオンになり、センスノートTDCは、ほぼビット線電圧まで低下する。
そして、タイミングt24に少し遅れて(或いは同時でもよい)、タイミングt25でゲートノードTFRに“H”レベルを与えて、NMOSトランジスタMN3及びMN7をオンにする。これにより、差動アンプ31の入力ノードPDC側では、ノードPDCとTDCの間が導通する。セルデータが“1”の場合は、ノードPDC,TDCともプリチャージ電圧Vddを保持し、セルデータが“0”の場合は、ノードPDCの容量とノードTDC及びビット線の容量との間で電荷分配が生じて、ノードPDCは電位低下する。具体的に、ビット線の容量がノードPDC,TDCのキャパシタC1,C2の容量に比べて十分大きいとすれば、ノードPDCはほぼビット線電圧まで低下する。以上により、ビット線電圧はクランプ用トランジスタMN1により増幅されて入力ノードPDCに転送されたことになる。
一方差動アンプ31の参照ノードRDC側では、NMOSトランジスタMN3と同時にイコライズ用NMOSトランジスタMN7がオンになって、それぞれVddとVssにプリチャージされてフローティングになっているノードRDCとSDCの間で電荷分配が生じ、これらのノードRDC,SDCはイコライズされる。具体的にキャパシタC3,C4の容量をそれぞれC3,C4で表すとすれば、ノードRDC,SDCに得られる参照電圧Vrefは、下記式(2)で表される。
Vref=Vdd・C3/(C3+C4) …(2)
この参照電圧Vrefは、タイミングt24でのセルデータ“1”のときのビット線電圧より高く、より具体的には、タイミングt25後の入力ノードPDCの“H”レベルと“L”レベルの間の値に設定される。そしてNMOSトランジスタMN3,MN7をオフにした後、タイミングt26でSEN=“H”,SEP=“L”として差動アンプ31を活性化する。これにより、セルデータが“0”のときはノードPDC,RDCがそれぞれVdd,Vssに増幅され、セルデータが“1”のときは、ノードPDC,RDCがそれぞれVss,Vccに増幅される。
この実施の形態によるセンスアンプ方式によると、式(2)で表される参照電圧Vrefを最適設定することにより、従来のセンスアンプ方式より高速のデータセンスが可能となる。具体的に説明する。従来のセンスアンプ方式では、ビット線の放電開始(タイミングt22)から、セルデータ“0”,“1”のビット線電圧差が十分に大きくなるまで、データ判定を待たなければならない。特にNANDセルユニットのセル数が多くなり、或いは電源電圧が低くなると、ビット線放電波形がより緩やかになるために、データセンスに時間がかかる。
これに対してこの実施の形態では、上述の参照電圧Vrefの最適設定によって、ビット線放電開始から早いタイミングでデータセンスを行うことが可能となる。具体的に例えば、容量C3,C4を、C3=2×C4にすれば、Vref=(2/3)Vddとなる。即ち、タイミングt24でセルデータ“1”のときのビット線電圧VBLが(2/3)Vdd以下にまで低下していれば、“0”,“1”の判定ができる。言い換えれば、図9におけるタイミングt22からt24までの待ち時間を、短くすることができる。
次に、上記実施の形態による不揮発性半導体記憶装置を搭載した電子カードと、その電子カードを用いた電子装置の実施の形態を説明する。
図10は、この実施の形態による電子カードと、この電子カードを用いた電子装置の構成を示す。ここでは電子装置は、携帯電子機器の一例としてのディジタルスチルカメラ101を示す。電子カードは、ディジタルスチルカメラ101の記録媒体として用いられるメモリカード61である。メモリカード61は、先の各実施の形態で説明したNAND型フラッシュメモリ或いはメモリシステムが集積化され封止されたICパッケージPK1を有する。
ディジタルスチルカメラ101のケースには、カードスロット102と、このカードスロット102に接続された、図示しない回路基板が収納されている。メモリカード61は、カードスロット102に取り外し可能に装着される。メモリカード61は、カードスロット102に装着されると、回路基板上の電気回路に電気的に接続される。
電子カードが例えば、非接触型のICカードである場合、カードスロット102に収納し、或いは近づけることによって、回路基板上の電気回路に無線信号により接続される。

図11は、ディジタルスチルカメラの基本的な構成を示す。被写体からの光は、レンズ103により集光されて撮像装置104に入力される。撮像装置104は例えばCMOSイメージセンサであり、入力された光を光電変換し、アナログ信号を出力する。このアナログ信号は、アナログ増幅器(AMP)により増幅された後、A/Dコンバータによりディジタル変換される。変換された信号は、カメラ信号処理回路105に入力され、例えば自動露出制御(AE)、自動ホワイトバランス制御(AWB)、及び色分離処理を行った後、輝度信号と色差信号に変換される。
画像をモニターする場合、カメラ信号処理回路105から出力された信号はビデオ信号処理回路106に入力され、ビデオ信号に変換される。ビデオ信号の方式としては、例えばNTSC(National Television System Committee)を挙げることができる。ビデオ信号は、表示信号処理回路107を介して、ディジタルスチルカメラ101に取り付けられた表示部108に出力される。表示部108は例えば液晶モニターである。
ビデオ信号は、ビデオドライバ109を介してビデオ出力端子110に与えられる。ディジタルスチルカメラ101により撮像された画像は、ビデオ出力端子110を介して、例えばテレビジョン等の画像機器に出力することができる。これにより、撮像した画像を表示部108以外でも表示することができる。撮像装置104、アナログ増幅器(AMP)、A/Dコンバータ(A/D)、カメラ信号処理回路105は、マイクロコンピュータ111により制御される。
画像をキャプチャする場合、操作ボタン例えばシャッタボタン112を操作者が押す。これにより、マイクロコンピュータ111が、メモリコントローラ113を制御し、カメラ信号処理回路105から出力された信号がフレーム画像としてビデオメモリ114に書き込まれる。ビデオメモリ114に書き込まれたフレーム画像は、圧縮/伸張処理回路115により、所定の圧縮フォーマットに基づいて圧縮され、カードインタフェース116を介してカードスロット102に装着されているメモリカード61に記録される。
記録した画像を再生する場合、メモリカード61に記録されている画像を、カードインタフェース116を介して読み出し、圧縮/伸張処理回路115により伸張した後、ビデオメモリ114に書き込む。書き込まれた画像はビデオ信号処理回路106に入力され、画像をモニターする場合と同様に、表示部108や画像機器に映し出される。
なおこの構成では、回路基板100上に、カードスロット102、撮像装置104、アナログ増幅器(AMP)、A/Dコンバータ(A/D)、カメラ信号処理回路105、ビデオ信号処理回路106、メモリコントローラ113、ビデオメモリ114、圧縮/伸張処理回路115、及びカードインタフェース116が実装される。
但しカードスロット102については、回路基板100上に実装される必要はなく、コネクタケーブル等により回路基板100に接続されるようにしてもよい。
回路基板100上には更に、電源回路117が実装される。電源回路117は、外部電源、或いは電池からの電源の供給を受け、ディジタルスチルカメラの内部で使用する内部電源電圧を発生する。電源回路117として、DC−DCコンバータを用いてもよい。内部電源電圧は、上述した各回路に供給される他、ストロボ118、表示部108にも供給される。
以上のようにこの実施の形態の電子カードは、ディジタルスチルカメラ等の携帯電子機器に用いることが可能である。更にこの電子カードは、携帯電子機器だけでなく、図12A−12Jに示すような他の各種電子機器に適用することができる。即ち、図12Aに示すビデオカメラ、図12Bに示すテレビジョン、図12Cに示すオーディオ機器、図12Dに示すゲーム機器、図12Eに示す電子楽器、図12Fに示す携帯電話、図12Gに示すパーソナルコンピュータ、図12Hに示すパーソナルディジタルアシスタント(PDA)、図12Iに示すヴォイスレコーダ、図12Jに示すPCカード等に、上記電子カードを用いることができる。
以上述べた実施の形態の不揮発性半導体記憶装置は、次のようにまとめることができる。
(a)この発明の一態様による不揮発性半導体記憶装置は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列されたセルアレイと、前記セルアレイのデータ読み出し及び書き込みを行うセンスアンプ回路とを備え、前記センスアンプ回路は、第1及び第2の入力ノードを有し、これらの入力ノードの差電圧を増幅する差動アンプと、前記差動アンプの第1の入力ノードを前記セルアレイのビット線に選択的に接続するためのデータ転送回路と、前記差動アンプの第2の入力ノードに参照電圧を与える参照電圧設定回路と、前記差動アンプの第1の入力ノードにロードされた書き込みデータを一時記憶し、その書き込みデータに応じて前記差動アンプの第2の入力ノードに与えられる参照電圧を調整するためのデータ記憶回路とを有する。
(b)(a)記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記データ転送回路は、前記セルアレイのビット線とセンスノードとの間に配置された、ビット線電圧をクランプするためのプリセンスアンプを兼ねたクランプ用トランジスタと、前記センスノードに接続されてそのセンスノード及び前記セルアレイのビット線をプリチャージするためプリチャージ用トランジスタと、前記差動アンプの第1の入力ノードと前記センスノードの間に配置されてデータ書き込み時に選択的にオン駆動される転送用NMOSトランジスタと、前記差動アンプの第1の入力ノードと前記センスノードの間に配置されてデータ読み出し時に選択的にオン駆動される転送用PMOSトランジスタとを有する。
(c)(a)記載の不揮発性半導体記憶装置において、データ書き込みサイクル内のベリファイ読み出し動作において、ビット線データが前記差動アンプに転送される前に、前記差動アンプは、第1の入力ノードが保持する書き込みデータが前記データ記憶回路に転送された後非活性化され、次いで前記参照電圧設定回路により第2の入力ノードに参照電圧が設定され、引き続き前記データ記憶回路が保持する書き込みデータに基づいて前記第2の入力ノードの参照電圧が調整される。
(d)(c)記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記差動アンプの第1の入力ノードが保持する書き込みデータは、“0”,“1”データがそれぞれ、“L”,“H”レベルであり、前記参照電圧設定回路により前記差動アンプの第2の入力ノードに与えられる参照電圧VREFは、前記“L”,“H”レベルの間の電圧であってかつ、Vss<│Vtp│<VREF(Vtpは、前記データ転送回路の転送用PMOSトランジスタのしきい値電圧)を満たすように設定され、データ書き込みサイクル内のベリファイ読み出し動作において、前記データ記憶回路は、前記差動アンプの第2の入力ノードを、書き込みデータが“0”のとき電圧VREFに保持し、書き込みデータが“1”のとき、電圧VREFから接地電位Vssに引き下げる調整を行い、前記差動アンプは、ベリファイ読み出し動作において活性化された時、書き込みデータ“0”が十分に書き込まれた場合及び書き込みデータが“1”の場合に、第1の入力ノードが“H”レベルに遷移し、書き込みデータ“0”の書き込みが不十分の場合に、前記第1の入力ノードが“L”レベルに遷移する。
(e)(d)記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記データ記憶回路は、ソースに接地電位Vssが与えられた、ゲートを記憶ノードとする第1のNMOSトランジスタと、前記差動アンプの第1の入力ノードと前記第1のNMOSトランジスタのゲートとの間に配置され、第1のタイミング信号によりゲートが駆動されて前記第1の入力ノードの書き込みデータを前記第1のNMOSトランジスタのゲートに転送する第2のNMOSトランジスタと、前記第1のNMOSトランジスタのドレインと前記差動アンプの第2の入力ノードとの間に配置され、第2のタイミング信号によりゲートが駆動されて書き込みデータが“1”のときに接地電位Vssを前記差動アンプの第2の入力ノードに転送する第3のNMOSトランジスタとを有する。
(f)(a)記載の不揮発性半導体記憶装置は更に、前記センスノード及び差動アンプの第1及び第2の入力ノードにそれぞれ接続された、電荷保持用のキャパシタを有する。
(g)(a)記載の不揮発性半導体記憶装置は更に、前記差動アンプの第2の入力ノードのレベルを監視して、データ書き込みサイクルでの書き込み完了を判定するための判定回路を有する。
(h)この発明の他の態様による不揮発性半導体記憶装置は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列されたセルアレイと、前記セルアレイのデータ読み出しを行うセンスアンプ回路とを備え、前記センスアンプ回路は、第1及び第2の入力ノードを有し、これらの入力ノードの差電圧を増幅する差動アンプと、前記差動アンプの第1の入力ノードを前記セルアレイのビット線に選択的に接続するためのデータ転送回路と、前記差動アンプの第2の入力ノードとこれに選択的に接続される参照ノードとの間での電荷分配によって前記第2の入力ノードに前記第1の入力ノードに転送されるビット線データの判定のための参照電圧を与える参照電圧設定回路とを有する。
(i)(h)記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記データ転送回路は、前記セルアレイのビット線とセンスノードの間に配置された、ビット線電圧をクランプするためのプリセンスアンプを兼ねたクランプ用トランジスタと、前記センスノードに接続されてそのセンスノード及び前記セルアレイのビット線をプリチャージするため第1のプリチャージ用トランジスタと、前記センスノードと前記差動アンプの第1の入力ノードの間に配置された転送用トランジスタと、前記差動アンプの第1の入力ノードに接続されてその入力ノードをプリチャージするための第2のプリチャージ用トランジスタとを有する。
(j)(h)記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記参照電圧設定回路は、前記差動アンプの第2の入力ノードに接続されてこれを第1の電圧にプリチャージするための第3のプリチャージ用トランジスタと、前記参照ノードに接続されてこれを前記第1の電圧より低い第2の電圧にプリチャージするための第4のプリチャージ用トランジスタと、前記第2の入力ノードと参照ノード間の電荷分配により前記参照電圧を生成させるために、プリチャージされた前記第2の入力ノードと参照ノードの間を選択的に短絡するイコライズ用トランジスタとを有する。
(k)(h)記載の不揮発性半導体記憶措置は更に、前記センスノード、前記差動アンプの第1及び第2の入力ノード及び参照ノードにそれぞれ接続された電荷保持用のキャパシタを有する。
(l)(a)〜(k)のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記セルアレイは、制御ゲートがそれぞれ異なるワード線に接続された複数のメモリセルが直列接続された複数のNANDセルユニットを有し、各NANDセルユニットは一端が第1の選択ゲートトランジスタを介してビット線に、他端が第2の選択ゲートトランジスタを介してソース線に接続されている。
この発明は上記実施の形態に限定されない。例えば上記実施の形態では、NAND型フラッシュメモリを説明したが、NOR型,DINOR型等の他の不揮発性半導体記憶装置に同様にこの発明を適用することができる。
この発明の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリの機能ブロック構成を示す図である。 同フラッシュメモリのセルアレイ構成を示す図である。 同フラッシュメモリのセンスアンプ回路の構成を示す図である。 同フラッシュメモリのデータしきい値分布を示す図である。 同フラッシュメモリのデータ書き込み動作を説明するための図である。 同フラッシュメモリの書き込み後のベリファイ読み出し動作のタイミング図である。 同フラッシュメモリの通常読み出し動作のタイミング図である。 他の実施の形態によるフラッシュメモリのセンスアンプ回路の構成を示す図である。 同フラッシュメモリの読み出し動作のタイミング図である。 ディジタルスチルカメラに適用した実施の形態を示す図である。 同ディジタルスチルカメラの内部構成を示す図である。 ビデオカメラに適用した実施の形態を示す図である。 テレビジョンに適用した実施の形態を示す図である。 オーディオ機器に適用した実施の形態を示す図である。 ゲーム機器に適用した実施の形態を示す図である。 電子楽器に適用した実施の形態を示す図である。 携帯電話に適用した実施の形態を示す図である。 パーソナルコンピュータに適用した実施の形態を示す図である。 パーソナルディジタルアシスタント(PDA)に適用した実施の形態を示す図である。 ヴォイスレコーダに適用した実施の形態を示す図である。 PCカードに適用した実施の形態を示す図である。
符号の説明
1…セルアレイ、2…ロウデコーダ、3…センスアンプ回路、4…データキャッシュ、5…カラムデコーダ、6…アドレスレジスタ、7…I/Oバッファ、8…コントローラ、9…高電圧発生回路、31…差動アンプ、32…データ記憶回路、33…判定回路、34,34a…データ転送回路、35,35a…参照電圧設定回路、MN1…クランプ用トランジスタ、MN2…プリチャージ用トランジスタ、PDC,RDC…入力ノード、TDC…センスノード、SDC…参照ノード。

Claims (3)

  1. 電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列されたセルアレイと、
    前記セルアレイのデータ読み出し及び書き込みを行うセンスアンプ回路とを備え、
    前記センスアンプ回路は、
    第1及び第2の入力ノードを有し、これらの入力ノードの差電圧を増幅する差動アンプと、
    前記差動アンプの第1の入力ノードを前記セルアレイのビット線に選択的に接続するためのデータ転送回路と、
    前記差動アンプの第2の入力ノードにトランジスタを介して参照電圧を与える参照電圧設定回路と、
    前記差動アンプの第1の入力ノードにロードされた書き込みデータを一時記憶し、その書き込みデータに応じて前記差動アンプの第2の入力ノードに前記トランジスタを介して与えられた参照電圧を、前記トランジスタを非活性化させた後に調整するためのデータ記憶回路と、
    を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記データ転送回路は、
    前記セルアレイのビット線とセンスノードとの間に配置された、ビット線電圧をクランプするためのプリセンスアンプを兼ねたクランプ用トランジスタと、
    前記センスノードに接続されてそのセンスノード及び前記セルアレイのビット線をプリチャージするためプリチャージ用トランジスタと、
    前記差動アンプの第1の入力ノードと前記センスノードの間に配置されてデータ書き込み時に選択的にオン駆動される転送用NMOSトランジスタと、
    前記差動アンプの第1の入力ノードと前記センスノードの間に配置されてデータ読み出し時に選択的にオン駆動される転送用PMOSトランジスタとを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. データ書き込みサイクル内のベリファイ読み出し動作において、ビット線データが前記差動アンプに転送される前に、前記差動アンプは、第1の入力ノードが保持する書き込みデータが前記データ記憶回路に転送された後非活性化され、次いで前記参照電圧設定回路により第2の入力ノードに参照電圧が設定され、引き続き前記データ記憶回路が保持する書き込みデータに基づいて前記第2の入力ノードの参照電圧が調整される
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
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