JP2002124090A - 不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出システム,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消システム,不揮発性半導体メモリ,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出方法,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出システム,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消システム,不揮発性半導体メモリ,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出方法,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法

Info

Publication number
JP2002124090A
JP2002124090A JP2000313515A JP2000313515A JP2002124090A JP 2002124090 A JP2002124090 A JP 2002124090A JP 2000313515 A JP2000313515 A JP 2000313515A JP 2000313515 A JP2000313515 A JP 2000313515A JP 2002124090 A JP2002124090 A JP 2002124090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
over
semiconductor memory
erased
cell
memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000313515A
Other languages
English (en)
Inventor
康行 ▲高▼橋
Yasuyuki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2000313515A priority Critical patent/JP2002124090A/ja
Publication of JP2002124090A publication Critical patent/JP2002124090A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過剰消去状態になった不揮発性半導体メモリ
のメモリセルトランジスタを簡単に検出する。 【解決手段】 CPUが、フラッシュメモリ15に対し
て検査モード信号を出力しデータの読出しを行う場合
に、行デコーダ17で選択されたワード列に属するメモ
リセルトランジスタ16のソースだけをスイッチアレイ
21によってグランドに接続し、その他のソースを電源
VDRに接続する。また、マルチプレクサ19によりメモ
リセルトランジスタ16のワード線WLを全て非選択状
態に設定する。そして、CPUは、データ値“1”が読
み出されたメモリセルトランジスタ16を過剰消去セル
として検出し、RAMにそのアドレスと読出されたデー
タパターンを記憶させ、全ての対象領域について検出を
行うと、RAMに記憶させたアドレス及びデータパター
ンに基づいて過剰消去セルにデータ“0”を書込んで通
常消去状態に復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラッシュメモリ
などの不揮発性半導体メモリを構成するメモリセルにつ
いて、過剰消去状態を検出する過剰消去セル検出装置及
び過剰消去セル検出方法,また、検出した過剰消去セル
を通常消去状態に復帰させる過剰消去セル解消システム
及び過剰消去セル解消方法,並びにこれらのシステム又
は方法に使用される不揮発性半導体メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、フラッシュメモリ(フラッシュ
EEPROM)を構成するメモリセルトランジスタの模
式的な断面を示す図である。フラッシュメモリにデータ
を書き込む場合は(図5(a)参照)、メモリセルトラ
ンジスタ1のドレイン2側よりフローティングゲート3
に電子(ホットエレクトロン)を注入して、コントロー
ルゲート4におけるしきい値電圧Vthを高く設定する。
この時、ドレイン2には電源電圧VCC(例えば5V)を
印加し、コントロールゲート4には12V程度の高電圧
を印加して、ソース5をグランド電位とする。尚、12
Vの高電圧は、メモリに内蔵されているチャージポンプ
等の昇圧回路によって生成される。
【0003】また、フラッシュメモリに書き込んだデー
タを消去する場合は(図5(b)参照)、フローティン
グゲート3に注入した電子をトンネル現象を利用してソ
ース5側から引き抜くことでコントロールゲート4にお
けるしきい値電圧Vthを低く設定するようになってい
る。この時、ドレイン2は開放状態とし、コントロール
ゲート4をグランド電位(0V)にして、ソース5には
12V程度の高電圧を印加する。
【0004】そして、フラッシュメモリからデータを読
み出す場合は、コントロールゲート4に電源電圧VCCを
印加し、ドレイン2側の電位を若干高くして(例えば1
〜2V程度)、ソース5はグランド電位とする。する
と、フローティングゲート3に設定されたしきい値電圧
Vthの高低に応じてメモリセルトランジスタ1が遮断又
は導通するので、ドレイン電流が検出されるか否かによ
ってデータ値“1,0”が定まるようになっている。
【0005】斯様なフラッシュメモリでは、製造プロセ
スのばらつきによって、各メモリセルトランジスタ1の
しきい値電圧Vthが全て同一になるとは限らない。その
ため、データの消去時においてフローティングゲート3
から電子が過剰に引き抜かれてしまうとフローティング
ゲート3が正極性に帯電し、図6に示すように、しきい
値電圧Vthが負になる過剰消去状態が発生するおそれが
ある。過剰消去状態になったメモリセルトランジスタ1
は、データの読出し時において選択されずコントロール
ゲート4に0Vが印加されている状態でもオンしてしま
うため、データの読出し誤りを生じることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】メモリセルの一部が過
剰消去状態となった場合に対応する従来技術として、例
えば、データの読出し時において非選択のワード線には
負電圧を印加することで、過剰消去セルを確実にオフに
して読出しを行うようにしたものが周知である。しかし
ながら、この技術では、負電圧を発生させるための電圧
発生回路が必要となることから、コストアップしてしま
うという問題があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、過剰消去状態になったメモリセルト
ランジスタを簡単に検出することができる不揮発性半導
体メモリの過剰消去セル検出装置及び過剰消去セル検出
方法,また、検出した過剰消去セルを通常消去状態に復
帰させる不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消シス
テム及び過剰消去セル解消方法,並びにこれらのシステ
ム又は方法に使用される不揮発性半導体メモリを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の不揮発性
半導体メモリの過剰消去セル検出システムによれば、制
御手段が、不揮発性半導体メモリに対して切換信号を出
力しデータの読出しを行うと、行側のアドレス信号で選
択されたワード列に属するメモリセルトランジスタのソ
ースは、ソース接続切換手段によってグランドに接続さ
れ、その他のメモリセルトランジスタのソースの接続は
グランドから電源に切換えられる。また、非選択状態設
定手段によって、メモリセルトランジスタのワード線は
全て非選択状態に設定される。
【0009】この時、メモリセルトランジスタが通常の
消去状態であれば遮断状態になっておりビット線に電流
は流れないが、メモリセルトランジスタが過剰消去状態
になっていると、ワード線が非選択状態であっても導通
するためビット線に電流が流れる。よって、制御手段
は、この時、電流検出手段が電流を検出したメモリセル
トランジスタを過剰消去セルとして検出することができ
る。
【0010】従って、制御手段は、例えば、過剰消去セ
ルを含むビット線に属するメモリセルは使用せずに、そ
の代わりに不揮発性半導体メモリの別の領域を使用する
などして、過剰消去セルの発生に対処することができ
る。そして、従来とは異なり、負電圧発生回路を用いる
必要がなく、コストアップを抑えることができる。
【0011】請求項2記載の不揮発性半導体メモリの過
剰消去セル検出システムによれば、電流検出手段を、不
揮発性半導体メモリに内蔵されるセンスアンプとするの
で、制御手段は、通常のリードサイクルにおいて不揮発
性半導体メモリよりデータバスに出力されるデータ値を
読み込んで過剰消去セルの検出を行うことができる。そ
して、センスアンプを検出に用いることで余分な構成が
不用となり、不揮発性半導体メモリを小型に構成でき
る。
【0012】請求項3記載の不揮発性半導体メモリの過
剰消去セル検出システムによれば、制御手段が過剰消去
セルを検出した場合は、記憶手段にそのアドレスを記憶
させておく。そして、制御手段が記憶手段に記憶されて
いるアドレスを読み出し、過剰消去セルに対してデータ
の書込みを行えば当該セルのフローティングゲートに電
子が注入されるので、過剰消去セルを通常消去状態に復
帰させることができる。従って、過剰消去セルが属して
いたビット線のメモリセルを、以前と同様に使用するこ
とが可能となる。
【0013】請求項4記載の不揮発性半導体メモリの過
剰消去セル検出システムによれば、不揮発性半導体メモ
リが1アドレスについて複数ビットを有する構成である
場合に、制御手段は、過剰消去セルを検出すると、その
過剰消去セルのビット位置を示すデータをも記憶手段に
記憶させる。そして、過剰消去セルに対してデータの書
込みを行う場合には、記憶手段に記憶されているデータ
が示す過剰消去セルのビット位置に基づいて行うように
する。
【0014】即ち、不揮発性半導体メモリが(1アドレ
ス)×(複数ビット)構成である場合には、その内の1
ビット或いは数ビットだけが過剰消去状態になることが
有り得る。その時、電流検出手段は、対応するビット線
についてのみ電流を検出するので、制御手段は、その電
流検出状態に応じて定まる(即ち、過剰消去セルのビッ
ト位置を示す)データパターンを得ることが可能であ
る。従って、そのデータが示す過剰消去セルのビット位
置に基づいて書き込みを行えば、過剰消去状態にあるセ
ルだけを確実復帰させることができ、通常の消去状態に
あるセルに対して不用な書込みを行うことを回避でき
る。
【0015】請求項5記載の不揮発性半導体メモリによ
れば、制御手段は、不揮発性半導体メモリに切換信号を
出力して通常のリードサイクルを行うだけで過剰消去セ
ルの検出を行うことができるので、請求項1または2記
載の過剰消去セル検出システムを容易に構成することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1乃至図4を参照して説明する。図2は、マイクロコ
ンピュータ(マイコン)の電気的構成を示す機能ブロッ
ク図である。マイコン11は、半導体基板上に集積回路
として、所謂ワンチップマイコンとして構成されてい
る。CPU(制御手段)12には、アドレスバス及びデ
ータバスを介してROM13,RAM(記憶手段)14
及びフラッシュメモリ(フラッシュEEPROM,不揮
発性半導体メモリ)15などが接続されている。尚、デ
ータバスのサイズは例えば8ビットであるとする。
【0017】図1は、フラッシュメモリ15内部の電気
的構成を示す。フラッシュメモリ15は、マトリクス状
に配置されるメモリセルトランジスタ16を中心として
構成されている。CPU12が出力するアドレスの上位
側(但し、チップセレクト信号を生成するための最上位
側アドレスを除く)は行デコーダ17に入力されてお
り、下位側は列デコーダ18に入力されている。
【0018】行デコーダ17の各出力端子は、マルチプ
レクサ(MUX,非選択状態設定手段)19を介して各
行(ワード列)のワード線WLに接続されており、その
ワード線WLには、夫々のワード列に配置されているメ
モリセルトランジスタ16のコントロールゲート16CG
に接続されている。マルチプレクサ19の他方の入力端
子はグランドに接続されている。マルチプレクサ19
は、CPU12によって出力される検査モード信号(切
換信号)がアクティブ(ハイレベル)になると各ワード
線をグランドレベルにし、検査モード信号がインアクテ
ィブ(ロウレベル)になると各ワード線に行デコーダ1
7のデコード信号を出力するようになっている。
【0019】一方、列デコーダ18の各出力端子は各列
(ビット列)のビット線BLに接続されており、そのビ
ット線BLには、夫々のビット列に配置されているメモ
リセルトランジスタ16のドレイン16Dに接続されて
いる。そして、何れかのメモリセルトランジスタ16が
導通状態となった場合にビット線BLに流れる電流は、
各ビット列毎に設けられているセンスアンプ20(図1
では1つのみ図示,電流検出手段)を介して電流電圧変
換され、図示しない入出力バッファを介して外部のデー
タバスにリードデータとして出力されるようになってい
る。
【0020】また、各メモリセルトランジスタ16のソ
ース16Sは、各ワード列毎に共通のソース線SLに接
続されており、そのソース線SLは、スイッチアレイ
(ソース接続切換手段)21の各ソース線SLに対応し
て設けられている可動接点21aに夫々接続されてい
る。スイッチアレイ21の固定接点21bは共通に電源
VDRに接続されており、固定接点21cは共通にグラン
ドに接続されている。尚、電源VDRの電圧は、データの
読出し時においてドレイン16Dに印加される電圧に等
しくなっている。
【0021】スイッチアレイ21には、検査モード信号
と行デコーダ17のデコード信号とが与えられており、
検査モード信号がインアクティブである場合は、可動接
点21aを全て固定接点21c側に接続する。そして、
検査モード信号がアクティブである場合は、行デコード
信号によってワード線WLが選択状態になっているワー
ド列の可動接点21aだけを固定接点21c側に接続
し、その他の可動接点21aは全て固定接点21b側に
接続するようになっている。尚、以上の構成は、フラッ
シュメモリの1つのアドレスについてデータ1ビット分
のメモリセルトランジスタ16を示しており、実際に
は、1つのアドレスについてデータ8ビット分のメモリ
セルトランジスタ16が存在している。
【0022】次に、本実施例の作用について図3及び図
4をも参照して説明する。CPU12は、フラッシュメ
モリ15に対して通常のデータ書込み,読出し,消去を
行う場合には、検査モード信号をインアクティブにす
る。この時、フラッシュメモリ15のマルチプレクサ1
9は、行デコーダ17のデコード信号をワード線WLに
出力し、スイッチアレイ21は、ソース線SLの全てを
グランド側に接続するので、従来のフラッシュメモリと
全く同様に書込み,読出し,消去を行うことができる。
【0023】そして、CPU12は、例えばフラッシュ
メモリ15のデータ消去を行った後に、図3に示すフロ
ーチャートに従って過剰消去セルの検出及び復帰処理を
行う。先ず、CPU12は、フラッシュメモリ15に検
査モード信号を出力する(ステップS1)。続いて、フ
ラッシュメモリ15に対する読出しアドレスの初期値を
セットすると(ステップS2)、そのアドレスについて
リードサイクルを実行する(ステップS3)。
【0024】ここで、図1を参照する。この時、フラッ
シュメモリ15においては、マルチプレクサ19が全て
のワード線WLをグランド電位(0V)にするので、メ
モリセルトランジスタ16は全て非選択状態になる。ま
た、スイッチアレイ21は、通常のデータ読出しであれ
ば行デコーダ17によって選択状態となるワード線WL
の列に対応する可動接点21aだけを固定接点21bに
接続する。従って、この状態で選択された(データ読出
しの対象となった)メモリセルトランジスタ16は通常
の消去状態であれば導通することはないので、ビット線
BLにドレイン電流は流れず、センスアンプ20を介し
てデータバスに出力されるデータ値は“0”となる。
【0025】一方、選択されたメモリセルトランジスタ
16は過剰消去状態になっているとしきい値電圧Vthが
負になっているため、ワード線WLが0Vであっても導
通する。従って、ビット線BLにドレイン電流IBIT が
流れ、センスアンプ20を介してデータバスに出力され
るデータ値は“1”となる。
【0026】再び、図3を参照する。CPU12は、ス
テップS3でリードサイクルを行った結果、読み出され
たデータの値が全ビット“0”であるか否かを判定する
(ステップS4)。データ値が全ビット“0”であれば
(「YES」)読出しアドレスをインクリメントし(ス
テップS5)、読出し対象領域の最大アドレスまで読み
出した場合は(ステップS6,「YES」)読出し(検
査モード)を終了してステップS8に移行する。また、
前記最大アドレスまで読み出していなければ(ステップ
S6,「NO」)ステップS3に移行して次のアドレス
のリードサイクルを行う。
【0027】そして、ステップS4において、読出した
データ値が全ビット“0”でなければ(「NO」)、C
PU12は、その読出しアドレスと読出したデータ値と
をRAM14の所定領域に書き込んで記憶させる(ステ
ップS7)。それから、ステップS5に移行する。
【0028】ステップS8において、CPU12は、検
査モード信号の出力を停止すると、RAM14の所定領
域にフラッシュメモリ15のアドレスが記憶されている
か否かを判断する(ステップS9)。そして、アドレス
が記憶されていなければ(「NO」)、全てのメモリセ
ルトランジスタ16は正常な消去状態にあるので、その
まま処理を終了する。そして、RAM14に記憶されて
いるアドレスがある場合は(「YES」)、その記憶さ
れているアドレスに対して、当該アドレスに伴って記憶
されているデータパターンを反転させたデータ値の書き
込みを行う(ステップS10)。そして、処理を終了す
る。
【0029】即ち、ステップS7においてRAM14に
記憶させたアドレスのデータパターンが、例えば、バイ
ナリで00000100であった場合には、当該アドレ
スの第3ビットに対応するメモリセルトランジスタ16
が過剰消去状態にあることを示している。従って、この
場合には、そのデータパターンの反転である、1111
1011を書き込むようにする。
【0030】すると、実質的に、第3ビットに対応する
メモリセルトランジスタ16にのみデータ値“0”の書
き込みが行われる。その他のビットについては、正常に
消去されて既にデータ値“1”が書き込まれている状態
にあるので、書き込みは行われない。即ち、その他のビ
ットに対応するメモリセルトランジスタ16のドレイン
16Dには、コントロールゲート16CGに印加される電
圧と同程度の12Vが印加されるので、フローティング
ゲート16FGに電子(ホットエレクトロン)が注入され
ることはない。
【0031】このようにして過剰消去セルに書き込みを
行うことで、メモリセルトランジスタ16のフローティ
ングゲート16FGに電子が注入され、図4に示すよう
に、過剰消去セルのしきい値電圧Vthは、負電位から正
常なレベルの正電位に復帰する。そして、過剰消去状態
から復帰したメモリセルトランジスタ16については、
以前と同様にデータの書込み及び読出しを行うことがで
きるようになる。
【0032】以上のように本実施例によれば、CPU1
2が、フラッシュメモリ15に対して検査モード信号を
出力しデータの読出しを行う場合に、行デコーダ17で
選択されたワード列に属するメモリセルトランジスタ1
6のソースをスイッチアレイ21によってグランドに接
続し、その他のメモリセルトランジスタ16のソースを
電源VDRに接続する。また、マルチプレクサ19によっ
て、メモリセルトランジスタ16のワード線WLを全て
非選択状態に設定するようにした。
【0033】そして、CPU12は、この時、データ値
“1”が読み出されたメモリセルトランジスタ16を過
剰消去セルとして検出し、RAM14にそのアドレス及
び読み出されたデータパターンを記憶させ、全ての対象
領域について検出を行うと、RAM14に記憶させたア
ドレス及びデータパターンを読出し、これらに基づいて
過剰消去セルにデータ“0”を書き込むことで過剰消去
状態にあるメモリセルトランジスタ16を、通常消去状
態に復帰させるようにした。
【0034】従って、CPU12は、フラッシュメモリ
15に切換信号を出力して通常のリードサイクルを行う
だけで過剰消去セルの検出を行うことができる。そし
て、過剰消去セルが属していたビット線BLのメモリセ
ルトランジスタ16を、以前と同様に使用することが可
能となる。加えて、従来とは異なり、負電圧発生回路を
用いずとも過剰消去状態の発生に対処することができる
ので、コストアップを抑えることができる。
【0035】また、本実施例によれば、フラッシュメモ
リ15に内蔵されるセンスアンプ20によってビット線
BLに流れる電流を検出するので、CPU12は、通常
のリードサイクルにおいてフラッシュメモリ15からデ
ータバスに出力されるデータ値を読み込んで過剰消去セ
ルの検出を行うことができる。そして、センスアンプ2
0を検出に用いることで余分な構成が不用となり、フラ
ッシュメモリ15を小型に構成できる。
【0036】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。過剰消去セルの検出は、例えば、不
揮発性半導体メモリの全て領域を消去した場合にはそれ
に併せて全ての領域を検出対象とし、一部の領域のみを
消去した場合にはそれに併せて一部の領域を検出対象と
すれば良い。また、必ずしも消去処理を行う毎に検出を
行う必要はなく、消去処理を複数回行う毎に検出処理を
1回行うようにしても良い。或いは、一定周期毎に行う
ようにしても良い。例えば、過剰消去セルを含むビット
線に属するメモリセルトランジスタは使用せずに、その
代わりに不揮発性半導体メモリの別の領域を使用するな
どして、過剰消去セルの発生に対処しても良い。斯様に
対処する場合には、過剰消去セルに対して書き込みを行
い復帰させる処理は不用である。また、過剰消去セルの
検出を行う毎に同一のメモリセルトランジスタが検出さ
れる場合には、製造プロセスのばらつきによってしきい
値電圧Vthの差が大きくなり過ぎており、一種の不良症
状を呈していると考えられる。この場合には、復帰処理
を行っても回復する見込みはないので、斯様なメモリセ
ルトランジスタについては以降復帰処理は行わず、上記
と同様に別の領域を使用するなどして対処しても良い。
【0037】不揮発性半導体メモリのデータサイズは、
8ビットに限ることなく、例えば、1,4,16ビット
などでも良い。そして、アドレス1ワードにつきデータ
1ビット構成の不揮発性半導体メモリである場合は、過
剰消去セルを検出した時に記憶手段にはアドレスだけを
記憶させれば良い。
【0038】電流検出手段は、センスアンプ20を利用
するものに限らず、オペアンプなどにより独立に電流検
出手段を構成しても良い。この場合、その独立の電流検
出手段の出力については、不揮発性半導体メモリ内部の
データラインと共用しても良いし、不揮発性半導体メモ
リに専用の出力端子を設けて、読出しデータとは別個に
外部に出力しても良い。スイッチアレイ21は、論理回
路やリレー,アナログスイッチなどで構成すれば良い。
スイッチアレイ21に与える行デコード信号は、行デコ
ーダ17が出力するデコード信号を用いるものに限ら
ず、専用のデコーダを用いても良い。フラッシュメモリ
(フラッシュEEPROM)に限ることなく、通常のE
EPROMのような不揮発性半導体メモリに適用しても
良い。半導体基板上にワンチップで構成するものに限ら
ず、不揮発性半導体メモリ,制御手段,記憶手段などが
夫々独立した素子によりプリント基板上に搭載されて構
成されるものでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であり、フラッシュメモリ内
部の電気的構成を示す図
【図2】マイクロコンピュータの電気的構成を示す機能
ブロック図
【図3】CPUが過剰消去セルの検出及び復帰処理を行
う場合の処理内容を示すフローチャート
【図4】過剰消去状態にあるメモリセルのしきい値電圧
Vthが、復帰処理によって通常のレベルに戻る状態を説
明する図
【図5】フラッシュメモリに対して、(a)書き込みを
行う場合、(b)消去を行う場合を示すメモリセルの模
式的断面図
【図6】通常消去状態にあるメモリセルのしきい値電圧
Vthが、過剰消去によって負電位となった状態を説明す
る図
【符号の説明】
12はCPU(制御手段)、14はRAM(記憶手
段)、15はフラッシュメモリ(不揮発性半導体メモ
リ)、16はメモリセルトランジスタ、17は行デコー
ダ、19はマルチプレクサ(非選択状態設定手段)、2
0はセンスアンプ(電流検出手段)、21はスイッチア
レイ(ソース接続切換手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出システム,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消 システム,不揮発性半導体メモリ,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出方法,不揮発性半 導体メモリの過剰消去セル解消方法

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルトランジスタの各ワード列毎
    に設けられ、外部より切換信号が与えられた場合に行側
    のアドレス信号によって選択されたワード列に属するメ
    モリセルトランジスタのソースだけをグランドに接続
    し、その他のメモリセルトランジスタのソースの接続を
    グランドから電源に切換えるソース接続切換手段と、外
    部より切換信号が与えられた場合に全てのメモリセルト
    ランジスタのワード線を非選択状態にする非選択状態設
    定手段と、前記メモリセルトランジスタのビット線に流
    れる電流を検出する電流検出手段とを備えてなる不揮発
    性半導体メモリと、 この不揮発性半導体メモリに対し前記切換信号を出力し
    てデータの読出しを行った場合に、前記電流検出手段が
    電流を検出したメモリセルを過剰消去セルとして検出す
    る制御手段とを備えてなることを特徴とする不揮発性半
    導体メモリの過剰消去セル検出システム。
  2. 【請求項2】 前記電流検出手段は、不揮発性半導体メ
    モリに内蔵されるセンスアンプであることを特徴とする
    請求項1記載の不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検
    出システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の不揮発性半導体
    メモリの過剰消去セル検出システムにおいて前記制御手
    段が過剰消去セルを検出した場合に、その過剰消去セル
    のアドレスが記憶される記憶手段を備え、 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されているアドレ
    スを読み出して過剰消去セルに対してデータの書込みを
    行うことで、当該過剰消去セルを通常消去状態に復帰さ
    せることを特徴とする不揮発性半導体メモリの過剰消去
    セル解消システム。
  4. 【請求項4】 前記不揮発性半導体メモリが1アドレス
    について複数ビットを有する構成であり、 前記制御手段は、過剰消去セルを検出した場合に、その
    過剰消去セルのビット位置を示すデータをも前記記憶手
    段に記憶させ、過剰消去セルに対してデータの書込みを
    行う場合には、前記記憶手段に記憶されているデータが
    示す前記ビット位置に基づいて行うことを特徴とする請
    求項3記載の不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の不揮発性半導体
    メモリの過剰消去セル検出システムに用いられることを
    特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 メモリセルトランジスタの各ワード列毎
    に設けられ、外部より切換信号が与えられた場合に行側
    のアドレス信号によって選択されたワード列に属するメ
    モリセルトランジスタのソースだけをグランドに接続
    し、その他のメモリセルトランジスタのソースの接続を
    グランドから電源に切換えるソース接続切換手段と、外
    部より切換信号が与えられた場合に全てのメモリセルト
    ランジスタのワード線を非選択状態にする非選択状態設
    定手段と、前記メモリセルトランジスタのビット線に流
    れる電流を検出する電流検出手段とを備えてなる不揮発
    性半導体メモリに対し、 前記切換信号を出力してデータの読出しを行った場合
    に、前記電流検出手段が電流を検出したメモリセルを過
    剰消去セルとして検出することを特徴とする不揮発性半
    導体メモリの過剰消去セル検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の不揮発性半導体メモリの
    過剰消去セル検出方法において過剰消去セルを検出した
    場合に、そのアドレスを記憶手段に記憶させておき、前
    記記憶手段に記憶されているアドレスを読み出し過剰消
    去セルに対してデータの書込みを行うことで、当該過剰
    消去セルを通常消去状態に復帰させることを特徴とする
    不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法。
  8. 【請求項8】 前記不揮発性半導体メモリが1アドレス
    について複数ビットを有する構成である場合に、過剰消
    去セルのビット位置を示すデータをも前記記憶手段に記
    憶させ、過剰消去セルに対してデータの書込みを行う場
    合には、前記記憶手段に記憶されているデータが示す前
    記ビット位置に基づいて行うことを特徴とする請求項7
    記載の不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法。
JP2000313515A 2000-10-13 2000-10-13 不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出システム,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消システム,不揮発性半導体メモリ,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出方法,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法 Pending JP2002124090A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313515A JP2002124090A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出システム,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消システム,不揮発性半導体メモリ,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出方法,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313515A JP2002124090A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出システム,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消システム,不揮発性半導体メモリ,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出方法,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002124090A true JP2002124090A (ja) 2002-04-26

Family

ID=18792921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000313515A Pending JP2002124090A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出システム,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消システム,不揮発性半導体メモリ,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出方法,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002124090A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104778976A (zh) * 2014-01-10 2015-07-15 力旺电子股份有限公司 非易失性存储器
WO2024032560A1 (zh) * 2022-08-11 2024-02-15 东芯半导体股份有限公司 用于过擦除修复的方法和存储装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104778976A (zh) * 2014-01-10 2015-07-15 力旺电子股份有限公司 非易失性存储器
CN104778976B (zh) * 2014-01-10 2018-11-09 力旺电子股份有限公司 非易失性存储器
WO2024032560A1 (zh) * 2022-08-11 2024-02-15 东芯半导体股份有限公司 用于过擦除修复的方法和存储装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100596083B1 (ko) Nand형 불휘발성 메모리
US5337281A (en) Non-volatile semiconductor memory device in which data can be erased on a block basis and method of erasing data on a block basis in non-volatile semiconductor memory device
JP3450625B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置とその動作方法
US7577059B2 (en) Decoding control with address transition detection in page erase function
JP2780674B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH035995A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US20050207259A1 (en) Non-volatile semiconductor memory device and writing method therefor
TWI666642B (zh) 快閃記憶體系統中之位址錯誤偵測
JP3845051B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ
KR950008674B1 (ko) 불휘발성 반도체 기억장치 및 그의 데이타소거방법
JP2689939B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH0664920B2 (ja) 不揮発性メモリ
JP5319572B2 (ja) メモリ装置
JPH0554682A (ja) 不揮発性半導体メモリ
JPH04222994A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH11176173A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2641602B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2970750B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2002124090A (ja) 不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出システム,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消システム,不揮発性半導体メモリ,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル検出方法,不揮発性半導体メモリの過剰消去セル解消方法
JP3588553B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ
KR100313555B1 (ko) 소거기능의테스트용테스트회로를가진비휘발성반도체메모리
JP3384409B2 (ja) 書換え可能な不揮発性半導体記憶装置及びその制御方法
JP3360855B2 (ja) 一括消去型不揮発性半導体記憶装置およびその試験方法
JPH06349288A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3544222B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置