JP5334256B2 - 記録カード処理装置及び記録カード作成方法 - Google Patents

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本発明は、プラスチック、厚紙などの記録カードに画像を形成したフィルム材、或いはコーティングフィルムを添着する記録カード処理装置に係わり、加熱処理で変形したカードのカールを矯正する機構及び方法の改良に関する。
一般に、この種の記録カード処理装置は、所定サイズのカードをホッパーから供給し、このカードの表裏面に情報を印刷する印刷装置、或いは印刷処理されたカードにフィルム材を添着してコーティングするコーティング装置として広く知られている。
例えば特許文献1には、プラスチックカードを処理位置(転写部)に移送し、このカード表面に画像を印刷したフィルム材を加熱溶着して画像形成する装置が開示されている。この文献には、ロール状のフィルム基材を画像形成部に給送し、この画像形成部でフィルム表面にインクリボンとサーマルヘッドで転写画像を形成し、このフィルム材を転写部でホッパーから送られたカード表面に転写する装置が開示されている。
このようなカード搬送機構を備えた装置では、プラスチック、厚紙などの容易に変形しないカードを処理位置に給送するカード搬送経路は直線状に形成する必要がある。このため同文献の装置はホッパーから転写部に至る経路に回転ユニットを設けてカードの搬送方向を偏向している。この回転ユニットにはカードをニップするロール対が設けられ、このロール対にカードを保持した状態でユニットを回転させるように構成している。この回転ユニットによってカードを所定方向に偏向することも、或いはカードを表裏反転することも可能となる。
一方、カードにフィルム材を溶着してオーバコートする装置、表面に画像形成したフィルム材をカード上に溶着してオーバコートと同時に画像形成する装置、或いはフィルム基材上に形成した印刷層をカードに転写する装置においては、カードにフィルム材を加熱溶着するのが一般的である。前掲特許文献1の装置では転写部に一対の圧接ローラを設け、フィルム材側を加熱ローラで構成している。つまりカードとフィルム材をロール対で圧接し、フィルム側のローラを加熱して溶着する機構を採用している。
このようにカードにフィルム材を装着する際に、その一面を加熱すると熱によってカードが湾曲変形する。このカールを矯正するカール矯正機構としては、例えば媒体がシートのときにはカール方向と反対方向に湾曲した経路を通過させることによって矯正する機構、或いはカードのときにはプレス板で押圧して矯正する機構が知られている。
例えば特許文献2には搬送途中のカードの一端をプレス部材でカール方向と反対方向に湾曲させるカール矯正機構が提案されている。
特許第3737037号公報 特開平8−137309号公報
上述のように、プラスチック、厚紙などのカード媒体の表面に印刷層を形成し、或いはコーティング層を形成する際に、フィルム材を加熱溶着することが知られている。このときカードのフィルム添着面に熱を加えるため、カードがカールすることがある。このため、従来はフィルム材を添着する際にカードが歪曲しないように低温で時間をかけて緩慢に加熱するか、或いは冷却ファンなどで冷却している。
一方、カードに発生したカールは、カード搬出経路をカール方向と反対方向に湾曲させてカール矯正する機構(前掲特許文献2)、加熱後のカードに冷却風を噴射して矯正冷却することによって矯正する機構などが知られている。
ところが、従来知られているカール矯正機構を、記録カードなどの比較的厚く、容易に湾曲しない媒体に採用すると、この機構部で搬送するカードがジャムすることが頻発する。また、この搬送ジャムを軽減するためカール矯正機構を、カードを徐々に変形するように矯正パスを長く構成すると、装置の大型化をもたらす。
そこで本発明者は、フィルム材を加熱添着する際に、カードに発生したカールを、加熱処理部の下流側に配置した方向変換ユニットに設けたプレス部材で加圧矯正するとの着想に至った。このとき方向変換ユニットには、カードのカールを矯正するためのプレス部材を動作させるための駆動力と、方向変換のためにユニットを旋回動する駆動力が必要となり、その駆動機構が複雑となる新たな問題に遭遇した。
本発明は、表面にフィルム材を加熱添着する際にカードに発生するカールを確実に矯正することが可能であり、その為の構造が簡単で安価である記録カード処理装置の提供をその主な課題としている。
更に、本発明はカードのカール矯正機構とカードの搬送方向姿勢を偏向する方向変換機構の消費電力を軽減することをその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、記録カードを供給口から処理位置を経て搬出口に移送するカード搬送経路に処理位置で加熱した記録カードを方向変換する方向変換手段を設ける。そしてこの方向変換手段にカールを矯正するカール矯正手段を設け、このカール矯正手段を、記録カードを湾曲変形させるプレス部材と、これをカードから退避した待機位置からカードを湾曲変形させる作動位置に移動するプレス駆動手段で構成し、このカードの方向変換のための駆動手段と、カール矯正のための駆動手段とを単一の駆動モータで構成することを特徴としている。
このようにカードに生じたカールを、方向変換のための方向変換ユニットのニップ手段でカードを保持した状態で湾曲変形してカール矯正することによって簡単な構造で小型・コンパクトに装置を構成することが可能となる。これと共にこのユニットに配置する駆動機構を簡素化することが出来る。
更にその構成を詳述すると、供給口から記録カードを所定の処理位置を経て搬出口に移送するカード搬送経路(13)と、処理位置にフィルム材を供給するフィルム材供給経路(14)と、処理位置に配置され、カード搬送経路から送られた記録カードにフィルム材供給経路からのフィルム材を加熱添着する加熱手段(11)と、カード搬送経路に設けられ、加熱手段からの記録カードを方向変換する方向変換手段(30)とを備える。
そして上記方向変換手段は、装置フレームに回動可能に軸承され、カード進入パスを有するユニットフレーム(32)と、カード進入パス(28)に配置された記録カードを保持するニップ手段(33F、33B)と、ユニットフレームを所定角度方向に旋回動する旋回駆動手段(MT)と、ユニットフレームに設けられ、ニップ手段に保持された記録カードを湾曲変形させるプレス部材(22)と、プレス部材をカード進入パスから退避した待機位置と記録カードを湾曲変形させる作動位置との間で位置移動するプレス駆動手段(MP)とで構成し、上記旋回駆動手段とプレス駆動手段とは、単一の駆動モータ(MM)と、この駆動モータを制御する駆動制御手段(60)とで構成する。
本発明は、記録カードを供給口から処理位置を経て搬出口に移送するカード搬送経路に処理位置で加熱した記録カードを方向変換する方向変換手段を設け、この方向変換手段に、記録カードを湾曲変形させるプレス部材を設け、この方向変換手段の旋回動と、プレス部材のカール矯正動作を単一の駆動モータで実行するようにしたものであるから以下の効果を奏する。
加熱処理後の記録カードを方向変換するユニットに導き、このユニットのニップ手段でカードをプレス部材で湾曲変形させてカール矯正するため、カードのカール矯正を簡単な構造でコンパクトに構成することが出来る。特に、容易に変形しないカードを方向変換するユニットと、カールを矯正するユニットを個別に独立して構成する必要がない。
特に、記録カードを方向変換するためのユニットフレームの旋回動作と、カール矯正するためのプレス部材の加圧動作を単一の駆動モータで行うようにしたから、駆動機構の簡素化が可能であり、同時に諸費電力を軽減することが可能である。
これと共に、本発明は装置フレームに回動可能に軸承したユニットフレームにカード進入パスと、カードを保持するニップ手段と、カードを湾曲変形させるプレス部材を配置することによって、ガードの姿勢偏向と、カール矯正を行うものであるからこれらの構造の簡素化と装置の小型・コンパクト化には著しいものがある。
更に、本発明は、カール矯正のためにプレス部材を待機位置から作動位置に移動して記録カードを湾曲変形させてカール矯正した後に、このカードを保持するユニットフレームを旋回動してカード姿勢を偏向するように駆動モータを制御することによって、加熱処理されたカードを迅速にカール矯正することができる。つまり加熱処理されたカードがカール変形する途中でこれと反対方向のストレスを作用させることで矯正時間の短縮が可能となる。
本発明に係わる記録カードの形成装置の全体構成の説明図。 本発明に係わるカード処理装置の概念構成の説明図。 図2の装置における旋回ユニット(方向変換手段)の構成説明図であり、(a)はカール矯正手段の待機状態説明図、(b)はカール矯正手段の作動状態説明図である。 図2の装置における旋回ユニットの斜視構成説明図。 図2の装置における旋回ユニットの動作状態説明図であり、(a)はカード搬入姿勢の状態図、(b)はカール矯正手段の作動状態図、(c)は旋回ユニットの回転状態図である。 図5と異なる旋回ユニットの動作状態説明図であり、(a)はカード搬入姿勢の状態図、(b)は旋回ユニットを所定角度旋回してカール矯正手段を作動させた状態図、(c)は旋回ユニットの旋回を終了した状態図である。 図3の装置における旋回ユニット(方向変換手段)の駆動機構の説明図であり、その平面構成を示す説明図。 (a)は図3の装置における旋回ユニットの駆動機構の正面構成の説明図、(b)は図2の装置に於ける制御構成の説明図。 図3の実施形態と異なる旋回ユニットの実施形態の説明図であり、(a)はプレス部材の待機状態を、(b)はプレス部材の作動状態を示す。 図3及び図9の実施形態と異なる旋回ユニットの実施形態の説明図であり、(a)はプレス部材の待機状態を、(b)はプレス部材の作動状態を示す。
以下本発明を図示の好適な実施形態に基づいて詳述する。まず本発明の基本構成について図2に示す概念図に従って説明する。本発明は、図2に示すようにカード搬送経路13と、この経路に設定された処理位置Pにフィルム材Fを供給するフィルム供給経路14を備える。このカード搬送経路13は供給口10からカードCを、処理位置Pを介して搬出口12に移送するように略々直線形状の経路で構成する。またフィルム供給経路14には例えばロール状のフィルム材Fを装備する一対の巻取軸17a、17b、このフィルム材Fを処理位置Pに供給する経路を構成する。
そしてカード搬送経路13の供給口10にはカード(ブランクカード)Cを収容するホッパ9を、搬出口12には処理済みカードを収容するスタッカ15を配置する。またカード搬送経路13にはカードCを経路上流側から経路下流側に移送するカード搬送手段18を配置し、この搬送手段には搬送駆動手段(カード搬送モータ)Mdを連結する。このカード搬送手段18はローラ、ベルトなどの搬送回転体をカード搬送方向長さより短い間隔で配置する。
また上記フィルム供給経路14にはフィルム材Fを所定の経路方向に案内するガイドローラ19、ガイド部材21を配置し、その駆動手段(フィルム搬送モータ)Mfに連結する。このフィルム搬送モータMfには巻取軸17a、17bを連結し、モータの一方向回転でフィルム材Fをフィード方向に、反対方向回転でフィルム材Fをバックフィード方向に正逆搬送するようになっている。
上記カード搬送経路13とフィルム供給経路14との交点に処理位置Pが設定され、カード搬送経路13から送られたカードCの表面にフィルム供給経路14から送られたフィルム材Fを加熱溶着する。このため処理位置Pには加熱ローラ(加熱手段)11が設けられ、この加熱ローラ11にフィルム供給経路14から送られたフィルム材Fを巻装する。そして加熱ローラ11は耐熱性に富んだ樹脂ロールで構成され、その内部には加熱ヒータ(不図示)が内蔵されている。
従って処理位置PでカードCの表面にフィルム材Fが溶着され、コーティングすることとなる。図示の加熱ローラ11は加熱制御カム8でフィルム材Fを処理位置PのカードCに圧接する位置と、退避した非圧接位置との間で昇降するように構成されている。これはカードCに添着するフィルム材Fを非圧接状態で図示矢印X方向に所定量フィードし、このフィルム材Fを圧接状態で矢印Y方向バックフィードさせてカード上に溶着する為である。
このような構成において供給口10に準備されたカード(記録カード;以下同様)Cはカード搬送経路13から所定の処理位置Pに送られる。またフィルム材Fはフィルム供給経路14から処理位置Pに送られる。そこで加熱ローラ11を所定温度に昇温してフィルム材FをカードCの表面に加熱溶着する(上述のフィルム材のバックフィード時)。これによってカードCの表面はフィルム材Fでオーバコートされる。
そこでこのフィルム材Fを、ラミネートフィルム、ホログラムフィルム、転写フィルムなど処理目的に応じた材料構成にする。これによってカード表面をオーバコートするコーティング処理、画像形成フィルムでオーバコートする画像層コーティング処理、フィルム材上に画像形成したインク層をカード表面に転写する画像転写処理、などのカード処理が可能となる。
つまりコーティング処理は、ラミネート用フィルムを巻取軸17aに準備し、これから繰り出したフィルム材Fをカード表面に溶着する。このフィルム材Fは、オーバコートフィルム、ホログラムフィルムなど目的に応じた材料で構成する。また、画像転写処理は図1に図示する画像形成プラテン52をフィルム供給経路14に配置し、このプラテン52でフィルム材Fに画像を形成する。この画像形成は例えばサーマルヘッドとインクリボン(昇華型インクリボン、熱溶融型インクリボンなど)で画像形成する。そしてこのフィルム材Fに形成した画像インク層を処理位置Pでカード表面に転写する。
そこで本発明は、加熱手段(加熱ローラ)11で加熱されたカードに生ずるカールを矯正するカール矯正手段20を次のように構成する。上述のカード搬送経路13に、上記加熱手段11から送られたカードを方向変換する方向変換手段30を設ける。そしてこの方向変換手段30にカール矯正手段20を内蔵することを特徴としている。各構成について説明する。
[方向変換手段の構成]
上記方向変換手段30は、容易に湾曲変形しないプラスチック、厚紙などで構成されたカードCを所定角度方向に姿勢偏向する。例えばカードCを表裏反転するときには180度、互いに直交する経路にカードを転送するときには90度など所定角度方向に姿勢偏向する。
このため装置フレームに図4に示すように回転支軸31で回転自在に旋回フレーム(ユニットフレーム)32を設ける。この旋回フレーム32には、カードCをニップ保持するニップ手段33と、後述するプレス部材(カール矯正手段20)22を搭載可能なフレーム構造に構成する。
図3及び図4に示すように図示の装置は、カードCの幅サイズより広幅の一対の側枠フレーム32a、32bを支持ステム32c(不図示)で一体化した枠組構造で旋回フレーム32を構成している。そして左右の側枠フレーム32a、32bには回転支軸31が一体に取付けられ、この回転支軸31を装置フレーム(不図示)に軸承している。
上記左右の側枠フレーム32a、32b間には、カード進入パス28と、このパスを挟んでカードをニップするニップ手段33が組み込まれている。ニップ手段33はカードCを静止保持する手段であれば良く、カードCを挟持するローラ対、ガイド軸、ガイドプレートなどで構成する。
図示のものはカードCを挟持するローラRd、Rfで構成してあり、このニップ手段33は、距離を隔ててカード先端をニップする第1ローラ対33Fとカード後端をニップする第2ローラ対33Bで構成されている。また上記旋回フレーム32には、回転支軸31を中心にこれを所定角度旋回する旋回駆動手段(駆動モータMMの正回転)に連結されている。この第1、第2ローラ対33F,33BのローラRdは駆動ローラで、後述するフィードモータMRに連結してあり、ローラRfは従動ローラで構成されている。
このように構成された方向変換手段(旋回ユニット)30は、カード進入パス28がカード搬送経路13と合致するように配置する(図2の状態)。図示のものは処理位置Pの近傍で、この処理位置Pでフィルム材Fを添着する際のカード移送方向(図示矢印Y方向)の下流側に配置してある。
つまり前述したようにフィルム材Fは矢印X方向に繰り出した後、その反対方向(Y方向)にバックフィードする際に、同方向に移動するカードCに圧着して加熱溶融する。このカード移送方向(Y方向)の下流側に方向変換手段30が配置されている。
従って方向変換手段30はカード搬送経路13から送られたカードCを直線的にカード進入パス28に搬入する角度姿勢(以下搬入角度姿勢という)と、この角度から所定角度偏向したカード進入パス28からカードCを搬出する角度姿勢(以下搬出角度姿勢という)との間で旋回動することとなる。
そしてこの所定角度は、カード搬送経路13から送られたカードCを表裏反転してこの経路に返送する装置構成のときには、旋回フレーム32を180度回転し、カード搬送経路13から送られたカードCを、この経路と交差する搬送経路に転送する装置構成のときには、旋回フレーム32を交差角度(例えば直交する経路構成では90度)回転する。
上記カール矯正手段20は、上述のニップ手段33で保持されたカードCを湾曲変形させるプレス部材22と、このプレス部材22をカード進入パス28から退避した待機位置WpとカードCを湾曲変形させる作動位置Apとの間で位置移動するプレス駆動手段(駆動モータ)Mpとで構成する。
プレス部材22は、加熱手段11で所定方向にカールしたカードCをその反対方向に反り返らせる機構であれば種々の構造が採用可能である。このプレス部材22は、カードCを上下からニップするプレスローラ機構、カードを一方から他方に押圧変形する偏心カム機構、カードを押圧変形するカムレバー機構など、種々の構造が採用可能である。
[プレス部材の実施形態]
図3及び図4に示すプレスローラ機構について説明すると、プレス部材22は、カード進入パス28に配置した一対の圧接・離間自在のローラ対Rd、Rfで構成されている。図示下方方向にカールしたカードCを図示上方向に変形させて矯正する場合を示すが、上部ローラ22a、下部ローラ22b は、それぞれ旋回フレーム32にカードと直交する方向に上下動可能にガイド溝24a、24bに嵌合支持されている。
このとき上部ローラ22aはガイド溝24aに下限位置を規制され、下部ローラ22b は不図示のバネによってガイド溝24bに下限位置を規制され、両ローラ22a、22bは互いに離間した状態(待機位置Wp)に規制されている。この待機位置Wp(図3(a)の状態)でローラ対22a、22bは、カード進入パス28へのカードCの進入を妨害しないようにパスから退避する。
そこで上記下部ローラ22b には回転カム35が下部ローラ22bをガイド溝24bに沿ってカードCを湾曲変形させる位置(作動位置Ap;図3(b)の状態)にシフトする。この回転カム35にはプレス駆動手段(駆動モータMMの逆回転)が連結してある。従ってプレス駆動手段(駆動モータMMの逆回転)で回転カム35を図3反時計方向に回転すると下部ローラ22bは待機位置Wpから作動位置Apに移動する。
このとき下部ローラ22bはニップ手段33に挟持(保持)されたカードCを湾曲変形させる(図3(b)の状態)。尚、上部ローラ22aは下部ローラ22bが待機位置Wpから作動位置Apに移動するのに追随してカードCを挟んだ状態で待機位置Wpから作動位置Apに移動する。
このようにカード進入パス28にカードCを進入させる間、プレス部材22は待機位置Wpに位置してカードCの進入を待つ。そしてカードCがニップ手段33に挟持(保持)された後、回転カム35を回転させてプレス部材22を作動位置Apに移動する。次いでプレス部材22を作動位置Apに移動した後、予め設定された所定時間が経過した段階で回転カム35を逆方向に回転させて原位置に復帰させる。なお、このような動作制御は回転カム35に連結したプレス駆動手段(駆動モータMMの逆回転)の回転制御によって行う。
[プレス部材の異なる実施形態]
次に、図9には、プレス部材を偏心カム機構で構成する場合を示す。前述のものと同様に旋回フレーム32には、カード進入パス28とニップ手段33を配置する。そこでカード進入パス28にはこのパスから退避した待機位置WpとカードCを湾曲変形させる作動位置Apとの間で位置移動する偏心カム37を配置する。図示の偏心カム37はローラ37rと、その回転軸38で構成され、ローラ37rの周面と回転軸38の中心は図示のように偏心している。
従ってこの回転軸38を駆動回転するとローラ37rの周面はカード進入パス28から退避した待機位置WpとカードCを湾曲変形させる作動位置Apに変位する。回転軸38にはプレス駆動手段(駆動モータMMの逆回転)が連結してある。従って前述のものと同様に駆動モータMMを駆動回転してローラ37rを同図反時計方向に回転するとローラ周面はカード進入パス28から退避した待機位置WpからカードCを湾曲変形させる作動位置Apに変位することとなる。
[プレス部材の異なる実施形態]
次に、図10には、プレス部材をカムレバー機構で構成する場合を示す。前述のものと同様に旋回フレーム32には、カード進入パス28とニップ手段33を配置する。そこでカード進入パス28にはこのパスから退避した待機位置WpとカードCを湾曲変形させる作動位置Apとの間で位置移動する揺動レバー40を配置する。
図示の揺動レバー40は旋回フレーム32に支軸41で揺動自在に支持してある。そしてレバー先端にはカード係合部40aが設けられ、レバー基端部には回転カム42が係合してある。この回転カム42にはプレス駆動手段(駆動モータMMの逆回転)が連結してある。
従って前述のものと同様に駆動モータMMを駆動回転して回転カム42を同図反時計方向に回転するとカード係合部40aはカード進入パス28から退避した待機位置Wp(同図(a)の状態)からカードCを湾曲変形させる作動位置Ap(同図(b)の状態)に変位することとなる。図示43は復帰スプリングである。
尚、本発明にあってプレス部材22は上述したようにニップ手段33に保持されたカードCを湾曲変形させる手段であれば、ロール構造、偏心カム機構、カムレバー構造など樹種の構造が採用可能であり、更にこのプレス部材22は、前述のニップ手段33を構成する第1第2ローラ対33F,33Bの一方をカード進入パス28と直交する方向に位置移動する機構を採用することも可能である。この場合にはローラ対を、距離を隔てて3個所以上に配置し、その1対をパス28と直交する方向にシフトする。
[駆動系の説明]
上述の旋回フレーム32を、回転支軸31を中心に旋回動させる旋回駆動手段(駆動モータMMの正回転)と、ニップ手段33を構成する第1ローラ対33Fと第2ローラ対33Fの駆動ローラRdにはフィードモータMRと、プレス部材22を待機位置Wpから作動位置Apに位置移動するプレス駆動手段(駆動モータMMの逆回転)の駆動機構について説明する。尚プレス部材22の構成は図3で説明した第1実施形態の構造を示す。
図7及び図8に示すように回転支軸31は左右側枠フレーム32a、32bに一体に植設され装置フレームに軸受け支持されている。この回転支軸31に受動歯車31Gがワンウェイクラッチow1を介して軸承されている。このワンウェイクラッチow1は受動歯車31Gの正方向(例えばCW方向)回転では回転支軸31を同方向に回転し、逆方向回転(例えばCCW方向)では受動歯車31Gと回転支軸31は空転する。
そしてこの受動歯車31Gは回転カム35の回転軸(以下「カム回転軸」という)35xの伝動歯車35Gと噛合している。この伝動歯車35Gとカム回転軸35xとはワンウェイクラッチow2を介して軸承されている。このワンウェイクラッチow2は受動歯車31Gの逆方向(例えばCCW方向)回転ではカム回転軸35xを同方向に回転する。このカム回転軸35xには前述した回転カム35が一体回転するように取付けられている。このように歯車結合された回転支軸31の受動歯車31Gには、駆動モータMMが歯車結合され、このモータは装置フレームに取り付けられている。
従って駆動モータMM(第1の駆動モータ;以下同様)を一方向(例えばCW方向)に回転すると回転支軸31は同方向に回転し、カム回転軸35xは空転する。また駆動モータMMを逆方向(例えばCCW方向)に回転すると、受動歯車31Gは回転支軸31との間では空転し、カム回転軸35xは所定方向に回転する。つまり駆動モータMMを正方向に回転すると回転支軸31と一体の旋回フレーム32は所定方向に旋回動する。また駆動モータMMを逆方向に回転するとカム回転軸35xが回転し、これに取付けられた回転カム35が所定方向に回動する。
上記回転支軸31の他端側にはスリーブ状のカラー31cが遊嵌され、このカラー31cに中間歯車31hが装着されている。この中間歯車31hにはフィードモータMR(第2の駆動モータ;以下同様)が歯車連結され、このフィードモータMRは装置フレームに固定されている。そして中間歯車31hには伝動歯車31iが一体的に設けられ、この伝動歯車31iに前述の第1ローラ対33Fの駆動ローラRdの受動歯車33Gが連結されている。
また伝動歯車31iには同様に第2ローラ対33Bの駆動ローラRdの受動歯車33Gが連結されている。従って回転支軸31に遊嵌支持された中間歯車31hにフィードモータMRの回転が伝達され、その回転が中間歯車31hから第1ローラ対33Fの回転軸と第2ローラ33Bの回転軸に伝達される。
このように回転支軸31を中心に旋回フレーム32には駆動モータMMの回転が伝達され、この回転支軸31を中心に旋回フレーム32は旋回動する。これと共に回転支軸31に遊嵌された中間歯車31hにフィードモータMRの回転が伝達され、この支持を中心に歯合された歯車結合で第1ローラ対33Fの駆動ローラRdと第2ローラ対33Bの駆動ローラRdに駆動伝達されるようになっている。
一方回転支軸31の受動歯車31Gにはワンウェイクラッチow2を介してカム回転軸35xが連結され、この回転軸に回転カム35が連結されている。
このように旋回フレーム32には、第1第2ローラ対33F,33Bが装備され、これと共にプレス部材22が待機位置Wpから作動位置Apに位置移動可能に装備されている。そして、第1第2ローラ対33F,33Bの駆動ローラRdにはフィードモータMRが旋回フレーム32の回転支軸31を介して駆動伝達され、同様にプレス手段22のプレス駆動手段(駆動モータMMの逆方向回転)が回転支軸31を介して駆動伝達されている。
このため旋回フレーム32の角度姿勢とプレス手段22への駆動伝達が選択的に伝達されることとなる。またこれらの回転に関係なく第1第2ローラ対33F,33Bには第2の駆動モータMRから駆動伝達される。
[方向変換手段の動作説明]
前述の旋回フレーム32は回転支軸31を中心に回動可能に構成されているが、この旋回フレーム32はカード進入パス28がカード搬送経路13と一致する搬入角度姿勢(第1角度位置)α1と、この第1角度位置α1から所定角度回転したカードを搬出する搬出角度姿勢(第2角度位置)α2間で回転する。そしてこの第2角度位置α2は前述したように装置構成によって予め設定されている。以下図示の搬入角度姿勢(第1角度位置α1=0度)と搬出角度姿勢(第2角度位置α2=180度)の場合について説明する。
そこで前述の第1の駆動モータMMとフィードモータ(第2の駆動モータ)MRを制御する制御手段60は、次のように構成する。
まず、カード搬送経路13にカード検出センサS1を設ける。このセンサS1は処理位置Pの下流側に配置し、図示のものは処理位置Pと方向変換手段30との間に配置されている。そこで制御手段60は、ホッパー9に配置されている分離給送手段でホッパー内のカードを1枚ずつ分離してカード搬送手段13に給送する。
このとき制御手段60は方向変換手段30を所定のホームポジションにセットする。図示のものはカード搬送経路13とカード進入パス28が合致する角度姿勢(第1角度位置α1=0度)に初期設定する。そこで制御手段60はカード搬送経路13からのカードを、方向変換手段30を通過させて処理位置Pに移送する。このとき制御手段60はニップ手段33を構成する第1第2ローラ対33F,33BをフィードモータMRで回転駆動させる。
カード搬送経路13からカードCが処理位置Pに到達する前に、制御手段60はフィルム供給経路14からフィルム材Fを処理位置Pに給送する。このとき加熱ローラ(感熱手段)11は矢印X方向に移動するカードCと、同方向に移動するフィルム材Fを非圧接状態で処理位置Pを通過するまで移送する。そしてカード後端が処理位置Pを通過した後、カードCとフィルム材Fをバックフィードさせる。
このとき加熱ローラ11はカードCにフィルム材Fを圧接して加熱する。するとカード表面にフィルム材F画像加熱添着される。このようにカードCとフィルム材Fを給送方向にオーバランさせ処理位置Pをバックフィードする際に両者を添着するのは、カード領域よりフィルム材Fの添着領域を若干広くする必要があり、フィルム材Fのロスを少なくするためである。従ってフィルム材Fのロスが問題とならない装置仕様の時には、カードCとフィルム材Fを給送方向に移送する際に両者を加熱溶着させる制御構成であっても良い。
次に処理位置Pで加熱溶着されたカードCは時間と共にカールする。このときカードCは、下流側に位置する方向変換手段30に送られる。そこで制御手段60は、カードCの先端をカード検出センサS1で検知し(センサによらず搬送駆動モータMdの起動信号であっても良い)、その信号を基準にフィードモータMRを回転駆動してカード進入パス28にカードを案内する。そしてカード先端を第2ローラ対33Bが、カード後端を第1ローラ対33Fがニップした状態でフィードモータMRを停止する。するとカードCはカード進入パス28内に静止し状態で保持されることとなる。
そこで制御手段60は、駆動モータMMを正方向(回転支軸31を回転させる方向;以下同様)に所定量回転させて旋回フレーム32を所定角度(例えば180度)回転する。するとカードCは搬入角度姿勢(第1角度位置)α1から搬出角度姿勢(第2角度位置)α2に姿勢変更される。この旋回角度を180度に設定するとカードCは表裏反転されることとなる。
この方向変換手段30でカードを搬入角度姿勢(第1角度位置)α1から搬出角度姿勢(第2角度位置)α2に方向変換する過程で、制御手段60はカール矯正手段20を次のように動作させる。
カード進入パス28にカードが案内され第1第2ローラ対33F、33Bにニップ保持した後に、前述のプレス部材22を待機位置Wpから作動位置Apに位置移動する。この動作のため制御手段60は、駆動モータMMを逆方向(カム回転軸35xを回転させる方向;以下同様)に所定量回転駆動する。するとプレス部材22はカードCから退避した位置WpからカードCを所定量湾曲変形させる作動位置Apに移動する。これによってカードCはカール方向と反対方向に変形され、カールが矯正される。
このようなカール矯正動作を制御手段60は次のいずれかのタイミングで実行する。第1の方法(搬入角度姿勢α1でのディカール動作)は、カードCがカード進入パス28に搬入された第1角度位置(搬入角度姿勢)α1の状態(図5(a)参照)で制御手段60はプレス部材22を待機位置Wpから作動位置Apに位置移動させる(図5(b)参照)。
そして予め設定されたカール矯正時間(例えば数mm秒)の後、プレス部材22を待機位置Wpに復帰させる。そして駆動モータMMを作動して方向変換手段30を搬入角度姿勢α1から搬出角度姿勢α2に旋回動させる。その後第1第2ローラ対33F、33Bを回転させてカードCをカード搬送経路13に転送する(図5(c)参照)。
第2の方法(搬出角度姿勢α2でのディカール動作)は、カードCがカード進入パス28に搬入された状態で第1第2ローラ対33F、33B間にカードCをニップ支持した後、制御手段60は、駆動モータMMを正方向に作動して方向変換手段30を搬入角度姿勢α1から搬出角度姿勢α2に旋回動させる。
そしてカードCが搬出角度姿勢α2に偏向された状態で、制御手段60はプレス部材22を待機位置Wpから作動位置Apに位置移動し、所定のカール矯正時間の後、プレス部材22を待機位置Wpに復帰させる。その制御は上記方法1と同様に行う。尚この場合は図示しないが、図5(c)の動作状態、(b)の動作状態、(a)の動作の順となる。
第3の方法(搬入角度姿勢でのディカール動作を保持した状態で搬出角度姿勢に旋回)は、カードCがカード進入パス28に搬入された搬入角度姿勢α1の状態で制御手段60は駆動モータMMを逆方向に回転駆動させることでプレス部材22を待機位置Wpから作動位置Apに位置移動させる。
この状態で駆動モータMMを正方向に回転駆動させることで旋回フレーム32を搬出角度姿勢α2に旋回動させる。その後、再び駆動モータMMを逆方向に回転駆動させてプレス部材22を作動位置Apから待機位置Wpに位置移動させる。
このように、第1の方法によるときには、処理位置Pで加熱されたカードCは、方向変換手段30に搬入された直後にカール方向と反対方向に湾曲変形されカール矯正されることとなり、そのディカール効果が大きい。また、第2の方法によるときには方向変換手段30に搬入されたカードCは所定方向に姿勢変換された後に、例えば表裏反転後の処理位置Pに転送されることとなり、後続する処理の直前でカール矯正されるから再処理位置でカールの影響を受けることが少ない。
更に第3の方法によるときには、カードが搬入角度姿勢α1の状態でディカールされ、この状態を保ったまま旋回フレーム32を旋回動させることで、カール矯正時間の間に旋回動作を行うことができるため、処理時間の効率化が可能である。
なお、本発明にあってカール矯正の必要ないカード(例えば木片、厚紙などの特殊カード)のとき、加熱温度が低温処理のとき、などカール矯正の必要がない場合には、ディカール動作のためのプレス駆動手段(駆動モータMMの逆回転)を停止することは勿論である。また、カードCの方向変換を行わずにディカールのみ行う場合は、駆動モータMMを逆方向に回転駆動させてディカール動作を行った後にそのままカードCを搬出する。
[画像形成装置]
次に上述のカード処理機構を用いたカード作成装置について説明する。図1に示すように装置ハウジング50に画像形成ステージ51とフィルム転写ステージ57を設ける。そして画像形成ステージ51にはバックアッププラテン52を配置し、これに対向する位置にサーマルヘッド53を配置する。このプラテン52には前述したフィルム材Fが供給されるようにフィルム給送経路14を構成する。
つまり巻取軸17aに巻回された供給ロールからフィルム材Fがプラテン52を経由して処理位置Pの加熱ローラ11に給送する。そしてこのフィルム材Fは巻取軸17bに巻き取られるように構成する。
一方、プラテン52に対向する位置にはサーマルヘッド53と、インクリボン54が、その供給ロール55aから巻取りロール55bに巻き取られるように配置されている。またサーマルヘッド53は図示しないヘッドコントロール回路に電気的に接続され、外部から送られる画像データに基づいて熱制御される。そしてインクリボン54は通常の熱溶融型インクフィルム、或いは昇華型インクフィルムで構成されサーマルベッド53でプラテン52上のフィルム材Fに画像形成する。
このためサーマルヘッド53はヘッド制御カム56でプラテン52に圧接離間するように構成され、離間した状態でインクリボン54を操出し給送し、圧接した状態で画像形成する。また、上記フィルム材Fは転写フィルムとして表面にインクリボン54で画像が形成され同時にカードCに添着可能な材料で構成される。転写ステージ57には、前述した加熱ローラ11が配置されている。
上記カード搬送経路13には、ホッパー9が供給口10に設けられ、このホッパー10にはカードを繰り出すピックアップローラ7が設けられている。このホッパー10にはカードを分離する分離ギャップ(不図示)が設けられている。そして搬送経路13にはカード搬送手段18が配置されている。この搬送経路13には処理位置PでカードCにフィルム材Fを添着する際のカード搬送方向(図1矢印Y方向)の下流側に方向変換手段30が配置され、その構造は前述した通りである。
図1の装置は、特に方向変換手段30と連なる位置にカード搬送経路13と直交する方向に第2搬送経路58が設けられている。この第2搬送経路58はプラテン52にカードCを方向変換手段30で案内し、サーマルヘッド53によってカード上にダイレクトに画像形成する為である。このダイレクト転写モードのときには、フィルム材Fをプラテン52から取り外した状態で、ホッパー9からのカードを方向変換手段30で直交する方向に姿勢偏向し、第2搬送経路58に案内する。
そしてこの第2搬送経路58からプラテン52にカードを給送してその表面にインクリボン54とサーマルヘッド53で画像形成する。この画像形成後のカードは、第2搬送経路58を逆送して方向変換手段30にバックさせ、カードを姿勢偏向してスタッカ15に収容する。
[制御手段の構成]
制御手段60は、図8(b)に示すように例えば制御CPU60を設け、このCPUにカード検出センサS1及びカード搬送経路13に配置されたセンサ(例えば入口センサ、排紙センサ、処理位置センサなど)を配置し、その検知信号を入力する。同様にフィルム供給経路14にフィルム有無センサ、巻取軸ポジションセンサなどを配置し、その検知信号を入力する。そして制御CPU60は、第1の駆動モータMM、フィードモータ(第2の駆動モータ)MR、及びカード搬送モータMd、フィルム搬送モータMfのドライバ回路にコマンド信号を送信するように結線する。
そして制御CPU60は、ROMに記憶した制御プログラムに従って所定の制御動作を実行する。このときRAMには予め設定制御に要する制御データを記憶しておく。そこで制御CPU60はカード搬送経路13に配置されているカード検出センサS1の信号に基づいて、例えばカード先端をセンサS1が検出した信号でフィードモータMRを起動し、ニップ手段33を構成する第1第2ローラ対33F、33Bを回転駆動する。
そしてカード後端をカード検出センサS1が検出した信号を基準にカードCが第1第2ローラ対33F、33Bにニップされ、所定位置に達する見込み時間の後、フィードモータMRを停止する。そして駆動モータMMを所定量回転させる。例えばステッピングモータで構成されている場合にはPMW制御、DCモータのときにはエンコーダパルス制御などで回転角度制御する。この駆動モータMMの制御は、前述した方法1〜3のいずれかの手順で実行するように構成する。
[記録カード作成方法]
前述した図1の装置は、次の工程でカードを作成する。まずホッパー9から記録カードCを処理位置Pに移送する(カード供給ステップ)。このカードCの給送はピックアップローラ7の回転制御と、カード搬送手段18の回転制御で行う。次に処理位置Pに画像形成された転写フィルムを給送する(転写フィルム給送ステップ)。この転写フィルム上への画像形成は、例えばホログラムのように予め別工程で画像形成する場合と、図1の装置内で画像形成する場合といずれかの方法を採用する。
そこで、処理位置に送られたカード上に、画像形成されたフィルム材を加熱溶着し、カード上に画像形成する(画像形成ステップ)。そしてこの加熱処理されたカードCを表裏反転或いは所定角度方向に姿勢変更する(カード姿勢偏向ステップ)。そしてこのカードCをスタッカに搬出収納する(カード搬出ステップ)。このカード姿勢偏向ステップで、記録カードCを所定方向に旋回動させる過程でこの記録カードCを湾曲変形してカール矯正する動作を実行する。その具体的方法及び制御は前述した方法1〜3のいずれかを採用する。
10 供給口
11 加熱ローラ(加熱手段)
12 搬出口
13 カード搬送経路
14 フィルム供給経路
15 スタッカ
18 カード搬送手段
20 カール矯正手段
22 プレス部材
22a 上部ローラ
22b 下部ローラ
28 カード進入パス
30 方向変換手段(旋回ユニット)
31 回転支軸
31G 受動歯車
31h 中間歯車
31i 伝動歯車
32 旋回フレーム(ユニットフレーム)
32a 側枠フレーム
32b 側枠フレーム
33 ニップ手段
33F 第1ローラ対
33B 第2ローラ対
33G 受動歯車
35G 伝動歯車
35 回転カム
35x カム回転軸
37 偏心カム
42 回転カム
60 制御手段
P 処理位置
F フィルム材
C 記録カード
MM 第1の駆動モータ(プレス駆動手段、旋回駆動手段)
MR フィードモータ(第2の駆動モータ)
S1 カード検出センサ
α1 第1角度位置(搬入角度姿勢)
α2 第2角度位置(搬出角度姿勢)

Claims (10)

  1. 記録カードの表面にフィルム材を添着する装置であって、
    供給口から記録カードを所定の処理位置を経て搬出口に移送するカード搬送経路と、
    前記処理位置にフィルム材を供給するフィルム材供給経路と、
    前記処理位置に配置され、前記カード搬送経路から送られた記録カードに前記フィルム材供給経路からのフィルム材を加熱添着する加熱手段と、
    前記カード搬送経路に設けられ、前記加熱手段からの記録カードを方向変換する方向変換手段と、
    を備え、
    前記方向変換手段は、
    装置フレームに回動可能に軸承され、カード進入パスを有するユニットフレームと、
    前記カード進入パスに配置された記録カードを保持するニップ手段と、
    前記ユニットフレームを所定角度方向に旋回動する旋回駆動手段と、
    前記ユニットフレームに設けられ、前記ニップ手段に保持された記録カードを湾曲変形させるプレス部材と、
    前記プレス部材を前記カード進入パスから退避した待機位置と記録カードを湾曲変形させる作動位置との間で位置移動するプレス駆動手段と、
    で構成され、
    前記旋回駆動手段と前記プレス駆動手段とは、
    単一の駆動モータと、この駆動モータを制御する駆動制御手段と、で構成されていることを特徴とする記録カード処理装置。
  2. 前記駆動モータは、
    前記旋回駆動手段によって記録カードを搬入角度姿勢から搬出角度姿勢に変換する方向変換動作と、
    この搬入角度姿勢から搬出角度姿勢に角度変換する間に前記プレス駆動手段で前記カール矯正手段による記録カードのカール矯正動作と、
    を、それぞれ実行するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録カード処理装置。
  3. 前記駆動モータは、
    前記記録カードが、前記搬入角度姿勢、搬出角度姿勢、搬入角度姿勢と搬出角度姿勢の間の任意の角度姿勢のいずれか1つの角度姿勢のとき前記プレス駆動手段で前記カール矯正手段による記録カードのカール矯正動作を実行するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の記録カード処理装置。
  4. 前記ニップ手段は、
    互いに圧接した少なくとも一対のローラ手段で構成され、
    このローラ手段には記録カードを前記カード進入パスに沿って搬出入する搬送駆動手段に連結され、
    この搬送駆動手段は、前記旋回駆動手段と前記プレス駆動手段とを構成する前記駆動モータとは異なる第2の駆動モータで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録カード処理装置。
  5. 前記駆動モータは、正逆転可能に構成され、
    この駆動モータの正方向回転で前記ユニットフレームを所定角度方向に旋回動する旋回駆動手段を構成し、
    この駆動モータの逆方向回転で前記プレス部材を待機位置と作動位置との間で位置移動するプレス駆動手段を構成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録カード処理装置。
  6. 前記駆動制御手段は、前記プレス部材を待機位置から作動位置に移動して記録カードを湾曲変形させるカール矯正動作の後に、前記ユニットフレームを所定角度方向に旋回動してカード姿勢を偏向するように前記駆動モータを制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録カード処理装置。
  7. 前記ユニットフレームには、前記カード進入パスにカードを搬出入する搬送回転体が設けられ、
    この搬送回転体は第2の駆動モータに連結され、
    前記駆動制御手段は、
    前記第2の駆動モータで前記カード進入パスに記録カードを搬入して前記ニップ手段に静止保持し、
    このニップ手段に保持した記録カードを前記プレス部材で湾曲変形させた後、前記ユニットフレームを所定角度方向に旋回動してカード姿勢を偏向するように前記駆動モータを制御することを特徴とする請求項1に記載の記録カード処理装置。
  8. 前記ニップ手段は、
    前記カード進入パスに間隔を隔てて配置された第1の圧接ローラ対と第2の圧接ローラ対とで構成され、
    前記プレス部材は、前記第1の圧接ローラ対と、前記第2の圧接ローラ対の中央部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の記録カード処理装置。
  9. 前記プレス部材は、前記カード進入パスの記録カードを挟持する互いに圧接・離間自在のプレスローラ対で構成され、
    前記プレス駆動手段は、前記プレスローラ対を互いに離間した待機位置から互いに圧接して記録カードを湾曲変形させる作動位置に位置移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録カード処理装置。
  10. 記録カード上に画像形成された転写フィルムを加熱添着する方法であって、
    記録カードをカード供給部から所定の処理位置に給送するカード供給ステップと、
    前記処理位置で記録カード上に転写フィルムを加熱添着する画像形成ステップと、
    前記処理位置で画像形成された記録カードを所定方向に方向変換するカード姿勢偏向ステップと、
    前記姿勢偏向された記録カードをカード収納部に移送するカード搬出ステップと、
    から構成され、
    前記カード姿勢偏向ステップでは、
    記録カードを湾曲変形してカール矯正する動作の後に、この記録カードを所定方向に旋回動させて姿勢偏向することを特徴とする記録カード作成方法。
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