JP5562011B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関し、特にインクリボンのマーカーを検知する手段を備える、熱転写方式の印刷装置に関するものである。
プリンタの印画方式には、サーマルヘッドを用いてインクリボンに塗布されたインクを印画紙に熱転写することによって印画する熱転写方式がある。熱転写方式を採用する印刷装置であるサーマルプリンタとして、インクリボンの搬送位置を検出するための手段を有するものがある。
従来のサーマルプリンタがインクリボンの搬送位置を検出する方法について、図7から図11を用いて説明する。図7は、従来のサーマルプリンタの印画機構の周辺の断面図である。
サーマルヘッド101はサーマルヘッドユニット150に固定支持されている。サーマルヘッドユニット150は、図示しない回動中心を中心に回動可能になっており、本体のメインフレームに支持されている。サーマルヘッド101に備えられた発熱体に対向して、プラテンローラ102が回動可能に支持されている。サーマルヘッド101は、サーマルヘッドユニット150の回動にともない、プラテンローラ102に圧接したり、離間したりする。
サーマルヘッドユニット150は、ヘッド駆動レバー110の回動にともなって回動する。ヘッド駆動レバー110の回動量の制御は、図示しない駆動系を介して、ヘッド駆動モータ130の制御によって行われる。
印画動作が開始されると、ヘッド駆動レバー110は所定量回転駆動されて、図7に示すサーマルヘッド101がプラテンローラ102から離間した離間状態になる。
次に、インクリボン105を巻き上げてインクリボンの頭出し搬送を行い、インクリボン105の先頭色領域(最初に熱転写する色のインクが塗布された領域)が、サーマルヘッド101の直下に位置するようにする。
次に、搬送ローラ対103が、印画紙104を狭持した状態で回動し、印画紙104を印画開始位置まで搬送する。このようにして、印画紙104への印画準備が完了する。搬送ローラ対103の駆動およびインクリボン105の巻上げは、それぞれ図示しない駆動系を介して同一の搬送モータ131によって行われる。
ここで、インクリボンの頭出し搬送について説明する。図8は、一般的なインクリボン105の一部領域を示したものである。インクリボン105には、イエロー、マゼンタ、シアン、オーバーコートの、各色のインクが塗布されており、各色のインクが塗布された領域の間には透光性のない黒色のマーカー120が施されている。
図7に示す離間状態において、通常、フォトリフレクタ106から発せられた光は、サーマルヘッドユニット150に取り付けられた反射板107で反射し、フォトリフレクタ106の受光部に到達する。しかし、インクリボン105に塗布された黒色のマーカー120がこの光経路上を通過すると、光は遮られ、フォトリフレクタ106の受光部に光が届かなくなる。これにより、黒色マーカー120を検出することが出来る。
また、図8に示すように、印画中の一番初めに転写される一色目(図示の例ではイエロー)のインクの前には、マーカー120は2本印刷されている。これによって、一色目のインクの先頭とそれ以外の色のインクの先頭とを区別することができる。従って、フォトリフレクタ106からの光の光路上に2本目のマーカー120が位置したことを検知した時点で、インクリボン105の搬送を止め、インクリボンの頭出し搬送が完了する。
インクリボンの頭出し、および印画紙の頭出し搬送が完了すると、ヘッド駆動レバー110は所定量回転駆動される。これにより、図9に示すように、サーマルヘッド101がプラテンローラ102に圧接された圧接状態に移行する。そして、サーマルヘッド101は、入力された画像に応じて各発熱体を選択的に発熱させる。これにともなって、搬送ローラ対103が印画時の搬送方向に印画紙104を搬送しつつ、リボン巻き上げ機構がインクリボン105を搬送する。これにより、インクリボン105のインクが、印画紙104に転写され、印画紙104にイエローの画像が形成される。
インクの転写が行われたインクリボン105は、熱により印画紙104に貼り付いた状態であるが、剥離部材108の先端を起点として印画紙の搬送方向とは異なる方向に搬送され、印画紙104から引き剥がされる。
イエローの画像の形成が終了した時点の様子が図10に示されている。画像形成が終了すると、サーマルヘッド101の発熱体151の発熱が停止される。このとき、発熱体151から剥離部材108の先端(印画紙とインクリボンが引き剥がされている起点)までの間の距離Aにおいては、印画紙104とインクリボン105とは互いに張り付いた状態にある。そのため、サーマルヘッド101をプラテンローラ102から離間させつつ(離間状態)、印画紙104とインクリボン105とを搬送し、印画紙104とインクリボン105とを積極的に引き剥がす剥離動作を行う。印画紙104およびインクリボン105を十分に搬送させ、両者が剥離したところで搬送モータ131の駆動を止め、剥離動作は完了する。
次に、インクリボン105を、次色(マゼンダ)のインクの先頭まで搬送し、印画紙104を印画開始位置まで戻す。そして、サーマルヘッド101をプラテンローラ102に圧接させ(圧接状態)て、次色のインクで印画動作を行う。
この動作を繰り返すことにより、イエローの画像の上に、マゼンタの画像およびシアンの画像を重ねて、目的のフルカラー画像が形成される。
図11は、インクリボン105に印刷されたマーカー120の位置と、各色のインクが施され、ヘッドの発熱を受ける領域(転写領域R)との、位置関係を示したものである。
各色のインクの先頭に施されたマーカー120の後端と、次色のインクの転写領域の先端との間には、余白Bが設けられている。この余白Bの長さは、図10に示す、フォトリフレクタ106からの光がインクリボンに達する位置と発熱体151の位置との間の距離Dに相当する。インクリボン105の頭出しを行うためには、フォトリフレクタ106がマーカー120を検知した時点で、インクリボンの転写領域Rの先端が、サーマルヘッドの発熱体151が設けられた場所に位置する必要がある。
また、転写領域Rの後端と、次色のインクの先頭に設けられたマーカー120の先端との間にも、余白Cが設けられている。この余白Cは、剥離動作時のインクリボン105の搬送距離から余白Bの長さを差し引いた長さよりも長く設定されている。この余白Cがあるために、剥離動作の完了後に、フォトリフレクタ106はインクリボンのマーカー120を検知することができる。
この余白Cがないと、剥離動作が完了したときに、次色のインクの先頭にあるマーカー120が、フォトリフレクタ106から射出される光の光路を越えてしまう。そのため、剥離動作の完了後に、インクリボン105を搬送しつつ、マーカー120を検知しようとしても、マーカー120を検知することが出来ず、次色のインクの頭出しができなくなってしまう。
このように、従来のインクリボンの頭出し搬送では、インクリボン上に、転写領域Rとして使われない無駄な余白B,Cを形成する必要がある。このような余白B,Cは、インクリボン105の全長を増大させ、インクリボンカセットの大型化、高コスト化につながる。また、印画中に、インクリボンの余白B,Cの長さだけ余分にインクリボン105を搬送する必要があり、印画にかかる時間が増大する。
また、インクリボン105を余分に搬送することにより、インクリボン105にシワが生じる機会が増し、そのシワのパターンが印画紙に印画され、印画の質が低下する虞が増大するといった問題にもつながる。
上記した問題点を鑑み、例えば、特許文献1では、インクリボンのマーカーを検出するセンサを、サーマルヘッドの発熱体と剥離部材の剥離起点との間に設置することが記載されている。そして、センサからの光は、発熱体と剥離部材との間に位置するインクリボンに照射される。この場合、センサからの光が照射される位置と発熱体の位置との間の距離が短くなるため、マーカーと次色のインクの転写領域との間にある余白Bを短くすることができる。
特開2006−159432号公報
特許文献1に記載の技術では、インクリボンと印画紙とが貼りついている部分に、センサからの光を照射する。そのため、インクリボンのマーカーを検出するために、センサ光を、印画紙の表面で反射している。
この場合、印画紙がプリンタ内でばたついたり、カールしたりすると、印画紙で反射した反射光の光路がばらつき、正常にインクリボンのマーカーを検知することができないという課題がある。
本発明の目的は、安定的にインクリボンの先頭検知ができ、インクリボンの余白を低減することができるサーマルプリンタを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置は、記録シートを支持するためのプラテンと、サーマルヘッドを保持し、該サーマルヘッドがプラテンに圧接する圧接状態およびプラテンと離間する離間状態になるように、移動可能に構成されたヘッド保持部と、サーマルヘッドとプラテンとの間の記録領域に、インクリボンおよび記録シートを互いに重なった状態で搬送する搬送機構と、ヘッド保持部に設けられた反射面と、記録領域を通過して記録シートから引き剥がされたインクリボンの通路を挟んで、反射面と対向する側に設けられ、インクリボンに施されているマーカーを検出するリボンセンサと、を備え、リボンセンサは発光素子および受光素子を有し、反射面は、離間状態および圧接状態の両状態において、発光素子から入射した光を受光素子に到達させるように構成されている。ヘッド保持部は、サーマルヘッドが圧接状態および離間状態になるように、インクリボンの面に沿った回動軸を中心に回動可能に構成されていてよい。また、離間状態と圧接状態との間の状態で、発光素子の光軸と反射面との角度が直交していてよい。
本発明によれば、安定的にインクリボンの先頭検知ができ、インクリボンの余白を低減することができる。
本発明の一実施形態における、印刷装置の断面概略図である。 図1の印刷装置の、離間状態における記録領域周辺の断面概略図である。 一実施形態における、圧接状態での印刷装置の記録領域周辺の概略断面図である。 本発明の一実施形態における、印刷装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における印画動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における剥離部材および反射板の形状を示す概略斜視図である。 従来のサーマルプリンタの、離間状態における印画機構部の断面概略図である。 一般的なインクリボンの一領域を示した概略平面図である。 従来のサーマルプリンタの、圧接状態における印画機構部の断面概略図である。 従来のサーマルプリンタにおいて、印画動作が完了した瞬間の状態を示す印画機構部の断面概略図である。 従来のサーマルプリンタに用いられるインクリボンに施されたマーカーおよび転写領域を示す概略平面図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態における印刷装置の断面概略図である。記録シート2及びインクリボン3を収納するカセット1は、ロールシート収納部4、供給リボン収納部5、および巻取りリボン収納部6から成る。
ロールシート収納部4は、記録シート2が巻き回されたロールシートを収納する。供給リボン収納部5は、供給リボンコア10に巻き回された、使用前のインクリボン3を収納する。巻取りリボン収納部6は、巻取りリボンコア11に巻き回された、使用後のインクリボン3を収納する。記録シート2は、印画紙のような紙であっても良く、例えばOHPシートのようなプラスティックシートであっても良い。
ロールシートの中心の穴部にはロールシートコア7が挿入されており、記録動作時には、図示しないロールシート圧接機構が、ロールシートコア7を給送ローラ8に向かって付勢する。
給送ローラ8は図示しない駆動系を介して搬送モータ9に接続されており、搬送モータ9の駆動によって給送ローラ8は回動可能になっている。ロールシートが給送ローラ8に付勢されているときに、給送ローラ8が図中の時計回りに回動すると、記録シート2はロールシート収納部4の外部に送り出される。給送ローラ8が反時計回りに回動すると、記録シート2はロールシート収納部4の内部に収納される。
巻取りリボンコア11も、図示しない駆動系およびトルクリミッタを介して搬送モータ9に接続されており、搬送モータ9の駆動により図中時計回りにのみ回転する。これにより、インクリボン3が巻き上げられる。
ピンチローラ13は搬送ローラ12に圧接されており、両ローラ12,13間に侵入した記録シート2を狭持することができる。搬送ローラ12も図示しない駆動系を介して搬送モータ9に接続されており、搬送モータ9の駆動により両方向に回動が可能である。搬送ローラ12が図中時計回りに回動すると、記録シート2は、ロールシート収納部4から引き出される方向に搬送される。搬送ローラ12が図中反時計回りに回動すると、記録シート2は、ロールシート収納部4に引き込まれる方向に搬送される。
搬送モータ9、給送ローラ8、搬送ローラ12、ピンチローラ13、後述する排送ローラ21、および後述する排送対向ローラ22は、記録シート2およびインクリボン3を搬送する搬送機構を構成している。
サーマルヘッド15は、ライン状に並べられた複数の発熱体を有しており、それらの発熱体を選択的に発熱させることが出来る。サーマルヘッド15は印刷装置の本体フレームに移動可能に支持されたヘッド保持部16に保持されている。サーマルヘッド15は、ヘッド保持部16に着脱可能になっていても良い。
サーマルヘッド15に対向してプラテン14が設けられている。プラテン14は、プラテン14とサーマルヘッド15の間の領域(記録領域)に、記録シートを支持する。本実施形態では、プラテン14は回動自由に保持されたローラ型のものを用いるが、プラテンは14平板型であっても良い。
ヘッド保持部16は、記録領域にある記録シート(およびインクリボン)の面に沿った回動軸を中心として回動可能に構成されている。本体フレームによって回動可能に支持されたヘッド駆動レバー17は、図示しない駆動系を介してヘッド駆動モータ18に接続されている。ヘッド駆動モータ18の駆動によって、ヘッド駆動レバー17が図中時計回りに回動すると、ヘッド駆動レバー17は、ヘッド加圧プレート19を介してヘッド保持部16を回動させる。これにより、サーマルヘッド15がプラテン14に圧接する(圧接状態)。このとき、サーマルヘッド15の発熱体が並べられた列が、サーマルヘッド15とプラテン14とが接する線に一致する。
ヘッド駆動レバー17が図中反時計回りに回動すると、ヘッド駆動レバー17に設けられたピンがヘッド保持部16を押し上げる。これにより、サーマルヘッド15がプラテン14から退避する方向に移動する(離間状態)。サーマルヘッド15は、プラテン14と圧接された圧接状態と、またはプラテン14から離間した離間状態との間を移動可能に構成されている。また、サーマルヘッド15が、上記の離間状態よりもさらにプラテン14から離れた待機状態に移動可能になっていても良い。
デカールローラ20は、本体フレームにその両端を保持されており、回動自在になっている。デカールローラ20は、ロールシート収納部4から搬送ローラ12に向かう記録シート用経路と、サーマルヘッド15近傍の記録シート用経路とが連結する点に配設され、記録シート2をしごいてロールシートが有するカールを取り除く機能を持つ。
サーマルヘッド15には、図1中の紙面直交方向にライン状に複数の発熱体が配設されたセラミック基板が搭載されている。サーマルヘッドが圧接状態にあるときには、発熱体が並べられたラインがプラテン14に接する。
排送ローラ21は、図示しない駆動系を介して搬送モータ9に接続されており、搬送モータ9の駆動により両方向に回動可能になっている。排送ローラ21が、時計回りおよび反時計回りに回動すると、上述の搬送ローラ12が記録シート2を搬送する方向と同じ方向に、記録シート2を搬送する。排送対向ローラ22は、図示しない保持部材により回動自由にその両端を保持されている。
サーマルヘッドが圧接状態および離間状態にある場合、保持部材は排送対向ローラ22を排送ローラ21から離間させる。また、サーマルヘッドが退避状態にある場合には、保持部材は排送対向ローラ22を排送ローラ21に近づけて、排送対向ローラ22を排送ローラ21に圧接させる。
カッター23は、図示しない駆動系を介してヘッド駆動モータ18に接続されており、サーマルヘッド15のポジションを移動させるときと反対の方向にヘッド駆動モータ18を駆動させることにより動作する。
排送ローラ21による記録シート2の搬送量は、搬送ローラ12による記録シート2の搬送量より大きく設定されている。そのため、記録シート2を狭持しながら搬送ローラ12から排送ローラ21に向かって記録シート2を搬送すると、両ローラ21,12の間で記録シート2は引っ張られた状態になる。このように、記録シート2に張力を加えた状態でカッター23を駆動することにより、記録シート2を良好に切断することが出来る。
図2はサーマルヘッド15が離間状態にあるときの、記録領域周辺の印刷装置の概略断面図である。記録シートに記録を開始する前には、この離間状態において、搬送機構により、記録シート2およびインクリボン3が記録開始位置まで搬送される(準備搬送)。
インクリボン3には、例えばイエロー、マゼンタ、シアンおよびオーバーコートのような各色のインク(透明のものを含む)が塗布されている。各色のインクが塗布されている転写領域の間には、不透光性のマーカー(例えば黒色のマーカー)が施されている。このマーカーは、インクリボンに塗布された、各色の転写領域の頭出しを行うための基準として用いられる。
インクリボン3に施されたマーカーを検出するためのリボンセンサ24は、発光素子31と受光素子32とを備える。発光素子31は、例えば赤外線を発するものであって良く、この場合、受光素子32としては赤外線を受光するものが用いられる。インクリボンに3に施されたマーカーは、発光素子31が射出する光に対してのみ不透光性であれば良い。
印刷装置は、インクリボン3に施されたインクを記録シート2に熱転写する領域(記録領域)を通過したインクリボン3および記録シート2を、互いに引き離す起点となる剥離部材25を有している。本実施形態では、この剥離部材25の少なくとも一部が反射面33となっている。剥離部材25は、金属板を2つに折り曲げて形成されている。
反射面33は、圧接状態および離間状態の両状態において、リボンセンサ24の発光素子31から入射した光を、リボンセンサ24の受光素子32に到達させることができるように構成されている。サーマルヘッド15が離間状態にあるとき、発光素子31から射出された光の中心線(以下、発光素子の光軸と呼ぶ。)と反射面33との角度は、一例として92.5°になっている。
リボンセンサ24は、記録領域を通過して記録シート2から引き剥がされたインクリボン3の通路を挟んで、反射面33とは反対側に設けられている。
図3は、サーマルヘッド15が圧接状態にあるときの、印刷装置の記録領域周辺を示す概略断面図である。圧接状態においては、インクリボン3のインクを記録シート2に転写する記録動作が行われる。
記録動作においては、搬送機構は、サーマルヘッド15とプラテン14との間に、互いに重なった状態の記録シート2およびインクリボン3を搬送する。これに伴い、サーマルヘッド15は、入力された所定の画像に応じて、各発熱体を選択的に発熱する。これにより、インクリボンに塗布されている所望の単色画像が、記録シート2に転写される。この記録動作を、イエロー、マゼンタ、シアンの3色分のインクについて繰り返し行うことにより、記録シート2に所望のフルカラー画像を形成することが出来る。なお、フルカラー画像を形成した後に、インクリボン3に塗布されているオーバーコートを、同様の記録動作によって記録シート2に転写しても良い。
圧接状態において、反射面33は、リボンセンサ24の発光素子31の光軸に直交する面から、リボンセンサ24の方向に2.5°傾いている。つまり、圧接状態にあるとき、発光素子31から射出された光の中心線と反射面33との角度は、一例として87.5°になっている。
リボンセンサ24の発光素子31は、発光素子の光軸から10°以内の角度方向において、90%以上の強度を有する光を射出する指向特性を有するものであることが好ましい。また、リボンセンサ24の受光素子32は、受光素子の光軸から10°以内の角度方向において、90%以上の感度となる指向感度特性を有するものであることが好ましい。これにより、反射面33が発光素子および受光素子の光軸に直交する面からそれぞれ±2.5°傾いていても、問題なくインクリボンのマーカーを検知することが出来る。
図4は、本実施形態の印刷装置の電気的構成を示したブロック図である。中央制御装置(CPU)201は印刷装置全体を制御する。ROM202は、CPU201に接続され、制御プログラムなどが格納される。CPU201は、ROM202に格納された制御プログラムに従って動作する。RAM203は、CPU201の演算処理用のワークメモリとして用いられ、また、操作部204を介して入力された各種設定データ等も一時的に格納される。
イメージバッファ206Y、206M、206Cは、画像データ入力部205を介して受信された画像データを格納する。イエローイメージバッファ206Yは、イエローの画像データを一時的に格納し、マゼンダイメージバッファ206Mおよびシアンイメージバッファ206Cは、それぞれ、マゼンタおよびシアンの画像データを一時的に格納する。
サーマルヘッド駆動回路208は、サーマルヘッド15に設けられた発熱体(不図示)を駆動させる。CPU201に接続されたドライバコントローラ207が、イメージバッファ206Y,206M,206Cに記録された画像データを用いて、サーマルヘッド駆動回路208を制御する。このようにして記録動作が行われる。
リボンセンサ24は、インクリボンの頭出し動作時に、発光素子31から発せられた光を受光素子32が受光する量によって、インクリボン上のマーカーを検出する。このマーカーの検出に基づいて、インクリボン3の頭出しを行う。
シート先端検知センサ211は、シート搬送路上の搬送ローラ12の近傍に設けられており、記録シート2の有無を検知できるフォトセンサである。
ヘッド駆動モータ18を駆動するためのヘッド駆動モータードライバ209は、ヘッド駆動モータ18を駆動させて、圧接状態、離間状態および退避状態のいずれかの状態にサーマルヘッド15を移動させる。
搬送モータ9を駆動するための搬送モータードライバ210は、搬送モータ9を駆動させることにより、記録シート2を目的の量だけ搬送する。また、搬送モータ9の駆動によりインクリボン3の巻上げも行うが、インクリボン3の搬送量を把握することは出来ない。そのため、リボンセンサ24によってインクリボンに施されたマーカーを検出して、インクリボンの搬送位置を特定する。これによって、インクリボンの、各色のインクが塗布された転写領域の頭出しが可能になる。
次に、図5に示すフローチャートを用いて本実施形態における記録動作の流れを説明する。ユーザーが、印刷装置本体にカセット1を装填し、画像データ入力部205から取り込まれた画像データの中から出力したい画像を操作部204によって選択し、記録動作を実行すると、図5に示す流れにそって印刷装置が動作する。
ステップS301では、ヘッド駆動モータ18が回動することによりヘッド駆動レバー17が回動し、サーマルヘッド15が図3に示す離間状態になる。
次に、ステップS302では、インクリボンの頭出し搬送を行う。このとき、搬送モータ9を駆動させることにより、巻取りリボンコア11を図3における時計回りに回動させて、インクリボンの巻上げ搬送を開始する。このとき、搬送ローラ12も回動するため、搬送ローラ12が記録シート2を狭持していれば記録シート2もロールシート収納部4に向けて搬送される。
ステップS302ではインクリボンの頭出し搬送が行われるとともに、インクリボンのマーカーの検出を開始する。図3に示す離間状態においては、リボンセンサ24の発光素子31から発せられた光は、インクリボン3を通って、反射面33で反射して、リボンセンサ24の受光素子32に達する。
インクリボン3に塗布された、各色に対応する頭出し用のマーカーが、リボンセンサ24から射出された光の光路上を被うと、受光素子32に達する光の光量が低下する。この受光量の低下が、インクリボンの頭出し完了のトリガーとして用いられ、搬送モータ9の駆動を停止する。このとき、インクリボンの各色の転写領域が、サーマルヘッドの発熱体が設けられた場所に位置するようになっている。
本実施形態では、ヘッド保持部16に剥離部材25が取り付けられているため、記録シート2およびインクリボン3は、記録領域の近傍で剥離される。そして、剥離部材25の一部が反射面33となっているため、インクリボン3のマーカーが検出される位置と、サーマルヘッドの発熱体が設けられた位置との間の距離は短い。これにより、インクリボンのマーカー位置から、次色のインクの先端までの余白の増大を低減することができる。
ユーザーが、記録の実行を入力した直後におけるインクリボンの頭出し搬送動作では、先頭色(例えばイエロー)の転写領域の先頭に塗布された2本線のマーカーを検出した時点で、インクリボンの搬送を停止する。一方、その他の色の転写領域を頭出しする際には、1本のマーカーを検出した時点で、インクリボンの搬送を停止する。
次に、ステップS304で、搬送モータ9を、インクリボン頭出し搬送動作(ステップS302)のときとは反対方向に回動させて、記録シート2をロールシート収納部4から送り出される方向に搬送する。そして、記録シート2を記録開始位置まで搬送させる。このとき、巻取りリボンコア11は、搬送モータ9に至るまでの駆動系内に設けられた遊星切替機構により切り離され、回動しない状態となる。
ユーザーが記録の実行を入力した直後における記録シートの搬送においては、まず、給送ローラ8の駆動により、記録シート2がロールシート収納部4の中から送り出される。
送り出された記録シート2は搬送ローラ12とピンチローラ13とのローラ対の間に進入し、両ローラに狭持される。以降のシート搬送は、このローラ対が主体となって行い、記録が完了するまで記録シート2はこのローラ対に狭持された状態を維持する。
記録シート2がこのローラ対に狭持された後、記録シート2は同方向に更に搬送され、記録シート2の先端がシート先端検知センサ211を通過する。この時の記録シート2の位置を基点とし、以降の記録シートの搬送距離は、搬送モータ9の駆動ステップ数をカウントすることで算出することができる。
記録シートが起点に達した後、記録シート2を更に同方向に搬送し、記録シート2は、プラテン14とサーマルヘッド15との間の記録領域を通過する。その後、記録シート2の、搬送方向の先端からサーマルヘッド15の発熱体が配された場所までの距離が、記録画像の長さに相当する位置(記録開始位置)まで記録シート2を搬送し、搬送モータ9の駆動を止めて搬送動作を完了する。
一方、ユーザーが記録の実行を入力した直後以外における、記録動作中の記録シートの搬送では、記録シートは既に搬送ローラ12とピンチローラ13との間に狭持された状態となっている。従って、記録シート2の搬送の基点を基準にして、記録シート2が記録開始位置まで移動するのに必要な距離だけ搬送モータ9を駆動させて、搬送動作を完了する。
次に、ステップS305では、ヘッド駆動モータ18が回動することによりヘッド駆動レバー17が回動し、サーマルヘッド15が、図1に示す圧接状態に移動する。
次に、記録動作を開始する(ステップS306)。サーマルヘッド15はプラテン14に圧接されており(圧接状態)、圧接状態でサーマルヘッド15上の発熱体を、サーマルヘッド駆動回路208の入力に応じて選択的に発熱させる。これにともない、搬送モータ9を駆動し、記録シート2をロールシート収納部4に収納する方向に搬送ローラ12を回動させ、インクリボン3を巻き上げる方向に、巻取りリボンコア11を回動させる。
インクリボン3と記録シート2とが密着していない場合、搬送モータ9から搬送ローラ12に至る駆動系と、搬送モータ9から巻取りリボンコア11に至る駆動系とは、インクリボン3の搬送速度が記録シート2の搬送速度よりも速くなるように設定されている。しかし、圧接状態においては、サーマルヘッド15とプラテン14とによって、記録シート2およびインクリボン3は互いに重なった状態で圧接狭持されているため、インクリボン3の搬送速度は記録シート2の搬送速度と同じになる。このため、巻取りリボンコア11に至る駆動系にトルクリミッタを設けることで上述の速度差を吸収している。
このようにサーマルヘッド15と搬送モータ9とを同時に駆動して、発熱体の発熱量に応じて、インクリボン3に塗布されたインクが記録シート2上に転写されることで、記録シート2に画像が形成されていく。この動作を、入力された画像のライン数だけ行った後、サーマルヘッド15および搬送モータ9の駆動を止め、記録動作が完了する。
次に、ステップS307で、直前の記録動作が最終色(最後に記録シートに転写されるべき色)のインクであったかどうかの判定を行う。最終色のインク(本実施形態ではオーバーコート)であれば、ステップS309の第2の剥離動作に移行し、それ以外の色であれば、ステップS308の第1の剥離動作に移行する。
記録動作(ステップS306)が完了した時点では、サーマルヘッド15の発熱体から剥離部材25までの間に位置する記録シート2およびインクリボン3は、記録動作のために互いに貼り付いた状態にある。第1および第2の剥離動作(ステップS308,S309)では、記録シート2とインクリボン3とを引き剥がす。
ステップS308の第1の剥離動作では、リボンセンサ24によってインクリボンのマーカーを検知するとともに、搬送モータ9およびヘッド駆動モータ18を駆動する。
搬送モータ9は、記録動作(ステップS306)のときと同じ方向に駆動される。このようにして、記録シート2はロールシート収納部4に収納される方向に、インクリボン3は巻上げ方向に搬送される。
一方、ヘッド駆動モータ18は、サーマルヘッド15が離間状態になるように駆動される。サーマルヘッド15はプラテン14から離間するので、インクリボン3は圧接された状態から開放される。これにより、インクリボン3は、記録シート2よりも速く搬送されることになり、より速く、より積極的に記録シート2から剥離されることができる。したがって、剥離した跡が荒れ難いという利点がある。
リボンセンサ24によるインクリボンのマーカーの検出動作は、サーマルヘッド15が圧接状態にあるときから開始することが好ましい。この代わりに、リボンセンサ24によるインクリボンのマーカーの検出動作は、インクリボンから記録シートにインクを転写した後、圧接状態から離間状態になるまでの間に開始するように制御されていても良い。この場合、サーマルヘッド15が離間状態に移行する途中に、リボンセンサ24はインクリボンのマーカーを検出することが可能である。
これによれば、インクリボン3の各色の転写領域の後端と、次色のインクの先頭に設けられたマーカーの先端との間の余白を低減、もしくは余白を削減することができる。これは、剥離動作中、すなわちサーマルヘッド15の移動中に、常にマーカー検知動作を行うことができ、検知動作を行う前にマーカーがリボンセンサ24からの光の光路を越えてしまうことがないからである。
このようにインクリボン3の余白が低減もしくは削除されるため、インクリボンの全長が短くなり、インクリボンカセットが小型化、低コスト化されるという利点もある。また、インクリボンの余白が低減もしくは削除されることで、インクリボンの搬送動作時間も減少し、記録にかかる時間が短縮される。これにより、インクリボンによれやシワが生じる虞が低減される。
また、リボンセンサ24からの光は、金属板上の反射面33で反射されるため、反射光の光路がばらつく虞も少ない。そのため、印画紙で光を反射する特許文献1と比較すると、安定的にインクリボンのマーカーを検知することができる。
ヘッド駆動モータ18は、サーマルヘッド15が離間状態に移行した時点で停止される。一方、搬送モータ9は、リボンセンサ24が、インクリボン3のマーカーを検知した時点で停止する。リボンセンサ24がマーカーを検知するということは、記録動作(ステップS306)が完了した時点で記録シートと張り付いていた、インクリボンの部分が、リボンセンサ24を通過し、当該部分が記録シートから確実に剥離されていることを意味する。両モータ9,18の駆動が終わった時点で第1の剥離動作(ステップS308)は完了する。
本実施形態では、図1に示す圧接状態において、リボンセンサ24の発光素子から発せられた光は、反射面33で反射して、リボンセンサ24の受光素子に達する。さらに、図3に示す離間状態においても、リボンセンサ24の発光素子から発せられた光は、反射面33で反射して、リボンセンサ24の受光素子に達する。
圧接状態において、リボンセンサ24の投光方向(光軸に沿った方向)に直交する面に対して、反射面は−2.5°傾くようになっている。また、離間状態において、リボンセンサ24の投光方向(光軸に沿った方向)に直交する面に対して、反射面は+2.5°傾くようになっている。そして、両状態間を移る途中に、リボンセンサ24の光軸と反射面33とが直交する。
このように、サーマルヘッド15の移動に伴い、リボンセンサ24の光軸に垂直な面を基準として、反射面33が両方向にわずかに傾くようになっている。上記の構成によれば、サーマルヘッド15が圧接状態から離間状態に移行する間中、発光素子31からの光は、反射面33で反射して受光素子32に達する。したがって、圧接状態から離間状態に移行する間中、リボンセンサ24によってインクリボン3のマーカーを検知することが可能である。
第1の剥離動作(ステップS308)が完了すると、再度、記録シート2を記録開始位置まで搬送する(ステップS304)。そして、圧接状態へポジションチェンジ(ステップS305)して、最終色のインクが転写されるまで上述の記録動作(ステップS306)を繰り返す。
次に、第2の剥離動作(ステップS309)について説明する。第2の剥離動作(ステップS309)において、搬送モータ9とヘッド駆動モータ18とを同時に駆動させることは、第1の剥離動作(ステップS308)と同様である。しかし、第2の剥離動作では、リボンセンサ24によるマーカーの検知を行わない。
ヘッド駆動モータ18は、第1の剥離動作(ステップS308)と同様に、サーマルヘッド15が離間状態に移行した時点で停止する。一方、搬送モータ9は、記録シート2をサーマルヘッド15の発熱体の位置から剥離部材25までの距離だけ搬送させるのに相当するステップ数だけ駆動した後停止させる。そうすることにより、記録動作(ステップS306)の完了後に、記録シート2とインクリボン3とが互いに貼り付いた領域が、剥離部材25を通過する。これにより、記録シート2とインクリボン3とが剥離する。
上述したように、第1の剥離動作では、剥離動作を行うとともにインクリボンのマーカーの検知を行う。したがって、転写領域の後端と次色のインクの先頭にあるマーカーとの間の余白(図11に示す余白C)を低減または削除することが出来る。
第2の剥離動作では、従来技術と同様に剥離動作のみを行い、インクリボン3を記録シート2から剥離した後に、インクリボンのマーカーを検知する。第2の剥離動作が完了すると、ステップS310で記録シート2を、カット動作の実行位置まで搬送する。搬送モータ9を記録動作時とは反対方向に駆動し、記録シート2の画像の書き出し位置が、カッター23の真下に位置するまで搬送を行う。
搬送中、記録シート2の先端が、排送ローラ21の上を通過した時点で、ヘッド駆動モータ18を駆動させてサーマルヘッド15を待機状態に移動する。そうして、排送対向ローラ22を排送ローラ21に圧接させる。これにより、前述した通り、記録シート2がカット動作実行位置まで搬送し終わった時には、記録シート2は搬送ローラ12と排送ローラ21の間で張られた状態になる。
次に、ステップS311でカット動作を行う。具体的には、ヘッド駆動モータ18を、サーマルヘッド15状態を切り替える時とは反対方向に駆動して、カッター23を動作させる。これにより、記録シート2に形成された画像の書き出し位置で、記録シート2がカットされる。
次に、ステップS312でカットされた記録シートの排出動作を行う。具体的には、搬送モータ9を記録動作(ステップS306)と反対方向に駆動して、カットされた記録シートが排送ローラ21と排送対向ローラ22との間から外れるまで、記録シート搬送し、記録シートをプリンタ本体の外部へ排出する。
次に、ステップS213で、次の画像に対する記録の実行が入力されているかのチェックを行う。入力されている場合は、サーマルヘッド15を、離間状態にして(ステップS301)、再度、一連の動作を実行する。入力されていない場合は、次のステップS314に移行し、記録シート2をロールシート収納部4へ収納する。
記録シート2の収納搬送においては、搬送モータ9を記録動作(ステップS306)のときと同方向に駆動し、記録シート2をロールシート収納部4に収納される方向に搬送する。記録シート2の先端が搬送ローラ12上を通過し、更に給送ローラ8上をして、ロールシート収納部4の内部に収納されるだけの搬送量に相当するステップ数だけ、搬送モータ9を駆動させて収納搬送を完了する。以上により、一連の記録動作は完了する。
以下に、剥離部材25および反射面33についてより詳細に説明する。図6は、剥離部材25の斜視図である。剥離部材25は、金属板をヘミング曲げで2つ折りにして形成されている。
剥離部材25のヘミング曲げ部の曲面部が、記録シート2とインクリボン3を引き剥がす起点として利用される。従って、剥離部材25は、その曲面部と、剥離部材をヘッド保持部16に取り付けるための平面部とが、結合された形状となっている。
曲げられた金属板の一方の平板部がヘッド保持部16に取り付けられている。反射面33は、金属板の、上記一方の平板部に設けられている。図6中の領域Fは、離間状態において、リボンセンサの発光素子31から射出された光が反射される、反射面33の領域である。図6中の領域Gは、圧接状態において、リボンセンサの発光素子31から射出された光が反射される、反射面33の領域である。
本実施形態においては、離間状態のみではなく圧接状態においてもインクリボンのマーカーを検知することができるように、剥離部材25の平面部の一部を、ヘッド保持部16の移動方向Tに突出させている。そして、その突出した領域Gを反射面33として利用している。
剥離部材全体をヘッド保持部16の移動方向Tに延ばしても良いが、反射面33として利用する部分のみが移動方向Tに突出していることで、剥離部材25の体積およびコストの低減を図ることができる。
離間状態において発光素子31から射出される光の中心線が反射面33に達する点から、ヘッド保持部16の移動方向Tに対する反射面の先端までの長さ(図6中のa)は、離間状態から圧接状態に移る際の反射面33の変位量(図6中のb)よりも大きい。つまり、ヘッド保持部16の移動方向Tに対する反射面33の長さが、離間状態から圧接状態に移る際の反射面33の変位量よりも大きいことが好ましい。これにより、離間状態と圧接状態との両状態において、リボンセンサの発光素子31から射出された光が受光素子32に達することが出来る。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
2 記録シート
3 インクリボン
9 搬送モータ
14 プラテン
15 サーマルヘッド
16 ヘッド保持部
24 リボンセンサ
25 剥離部材
31 発光素子
32 受光素子
33 反射面
F 反射面の離間状態での反射領域
G 反射面の圧接状態での反射領域

Claims (7)

  1. 記録シートを支持するためのプラテンと、
    サーマルヘッドを保持し、該サーマルヘッドが前記プラテンに圧接する圧接状態および前記プラテンと離間する離間状態になるように、移動可能に構成されたヘッド保持部と、
    前記サーマルヘッドと前記プラテンとの間の記録領域に、インクリボンおよび記録シートを互いに重なった状態で搬送する搬送機構と、
    前記ヘッド保持部に設けられた反射面と、
    前記記録領域を通過して前記記録シートから引き剥がされた前記インクリボンの通路を挟んで、前記反射面と対向する側に設けられ、前記インクリボンに施されているマーカーを検出するリボンセンサと、を備え、
    前記リボンセンサは発光素子および受光素子を有し、
    前記反射面は、前記離間状態および前記圧接状態の両状態において、前記発光素子から入射した光を前記受光素子に到達させるように構成されており、
    前記ヘッド保持部は、前記サーマルヘッドが前記圧接状態および前記離間状態になるように、前記インクリボンの面に沿った回動軸を中心に回動可能に構成されており、
    前記離間状態と前記圧接状態との間の状態で、前記発光素子の光軸と前記反射面との角度が直交する、印刷装置。
  2. 前記反射面を一部に有し、前記圧接状態において前記記録シートから前記インクリボンを引き剥がす起点となる剥離部材をさらに備え、
    前記剥離部材は前記ヘッド保持部に取り付けられている、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記剥離部材は、少なくとも2つに折り曲げられた金属板からなり、
    折り曲げられた前記金属板の一方の平板部が前記ヘッド保持部に取り付けられており、
    前記反射面は前記金属板の前記一方の平板部に設けられており、
    前記金属板の、折り曲げられて形成される曲面部が、前記圧接状態において前記インクリボンと前記記録シートとを引き剥がす起点となっている、請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記剥離部材に設けられた前記反射面は、前記ヘッド保持部の移動方向に広がっている、請求項2または3に記載の印刷装置。
  5. 前記ヘッド保持部の一部である前記反射面が、前記ヘッド保持部の他の部分よりも前記ヘッド保持部の移動方向に突出していることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記ヘッド保持部の移動方向に対する前記反射面の長さが、前記離間状態から前記圧接状態に移る際の、前記反射面の変位量よりも大きい、請求項1から5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  7. 前記圧接状態で前記インクリボンから前記記録シートにインクを転写した後に、前記圧接状態にあるときから前記離間状態になるまでの間に、前記リボンセンサによって前記マーカーの検出動作を開始するように制御する制御装置をさらに有する、請求項1からのいずれか1項に記載の印刷装置。
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