JPH09309244A - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JPH09309244A
JPH09309244A JP12683196A JP12683196A JPH09309244A JP H09309244 A JPH09309244 A JP H09309244A JP 12683196 A JP12683196 A JP 12683196A JP 12683196 A JP12683196 A JP 12683196A JP H09309244 A JPH09309244 A JP H09309244A
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JP
Japan
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thermal head
recording
roller
recording paper
cam
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Application number
JP12683196A
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English (en)
Inventor
Naohiro Ozawa
直弘 小沢
Masaharu Ono
正治 小野
Tetsuo Nakano
哲夫 中野
Mikio Shiraishi
幹夫 白石
Masami Takada
正美 高田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】記録装置自体が記録紙搬送方向に長くなり、装
置が大きくなるという欠点があり、記録紙のジャムはユ
ーザによる可動物であるインクカートリッジや、装置に
よる可動ストロークの大きなサーマルヘッド付近におい
て発生する可能性が高く、しかも装置による自動復帰が
困難であった。 【解決手段】キャプスタンローラ210下部にサーマル
ヘッド200およびピンチローラ211の駆動用カム
を、そのカム面をサーマルヘッド200駆動面に垂直に
配置し、カムに連動するモードスライダ265によりピ
ンチローラ211およびサーマルヘッド200の昇降駆
動を行なうとともに、スライダ265内の段差に傾斜部
265cを設け、サーマルヘッド200の最上昇時には
傾斜部265cによりプラテンローラ212下部の記録
紙5搬送路のインクカートリッジ6挿入口反対側が狭め
られる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録装置に
係わり、特に、インクカートリッジによりインクシート
を供給し、サーマルヘッドの1回の副走査により記録紙
上に1色1画面分の印画を行なうラインサーマルヘッド
を用いた熱転写記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録紙とインクシートを重ね
プラテンローラとサーマルヘッドにより両側より挟持し
印画を行なう熱転写記録装置としては、特開平6−32
8825号公報のように記録紙の給紙搬送方向の下流側
に、少なくともサーマルヘッドを駆動するカムを設け、
しかも、カム面をサーマルヘッド駆動面に対して水平面
に設ける装置が知られている。これは、ユーザによりイ
ンクカートリッジを記録装置に装着させるために、該装
着時にはサーマルヘッドを該インクカートリッジと干渉
しない位置まで上昇させ、更に記録時にはサーマルヘッ
ドを、該インクカートリッジ内を通過させプラテンロー
ラに圧着させるための大きなストローク及び記録に必要
な大きな圧着力(例えば2kgf〜4kgf/ヘッド)
を得るためにサーマルヘッド近傍に駆動用のカムを設け
ることが有効であると考えているためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラテ
ンローラ上流側にキャプスタンローラおよびピンチロー
ラを配置して、該キャプスタンローラにより記録紙を搬
送する記録装置では、ピンチローラの圧着力(例えば1
kgf〜4kgf)が、更に記録紙給紙機構を備えた記
録装置では給紙搬送の圧着力(例えば〜1kgf)が必
要となり、記録装置の駆動カムにより伝達すべき駆動力
は必ずしもサーマルヘッド近傍から行なう必要は無く、
駆動用のカムをサーマルヘッド近傍に配置すると前記公
知例に開示された装置のように、インクカートリッジよ
りも記録紙搬入方向下流側にカムを配置せざるを得ず、
記録装置自体が記録紙搬送方向に長くなり、装置が大き
くなるという欠点があった。
【0004】また、記録紙のジャムはユーザによる可動
物であるインクカートリッジや、装置による可動ストロ
ークの大きなサーマルヘッド付近において発生する可能
性が高く、しかも装置による自動復帰が困難な場合が多
くユーザによるジャム排除作業を簡素化する必要が有る
が、これらジャム排除の作業性を考慮した公知例は無
い。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、サ
ーマルヘッドと該サーマルヘッドに対向するプラテンロ
ーラにより記録紙とインクシートを重ねて挟持し、プラ
テンローラ上流側にピンチローラとキャプスタンローラ
による一対の搬送ローラにより記録紙を上下流方向に往
復搬送することにより記録を行なう熱転写記録装置にお
いて、キャプスタンローラ下部にサーマルヘッドおよび
ピンチローラの駆動用カムを、そのカム面をサーマルヘ
ッド駆動面に垂直に配置し、該カムに連動するスライダ
によりピンチローラおよびサーマルヘッドの昇降駆動を
行なうとともに、該スライダ内の段差に傾斜部を設け、
サーマルヘッドの最上昇時には該傾斜部によりプラテン
ローラ下部の記録紙搬送路のインクカートリッジ挿入口
反対側が狭められる構成とした。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。
【0007】図1は、本発明の熱転写記録装置の一実施
例の外観斜視図である。記録装置1は操作ボタンや表示
部からなる操作部1aとインクカートリッジ6をユーザ
が装着するためのインクドア2a記録紙5を収納し供給
するための給紙トレイ3aおよび記録済の記録紙を排出
するための排紙口4aを前面に設けた構成であり、本実
施例ではインクカートリッジ6および記録紙5に装着お
よび記録紙排紙をすべて記録装置の前面操作により行え
る。
【0008】図2に本発明による熱転写記録装置の一実
施例の側面図、図3に本発明による熱転写記録装置の一
実施例の記録機構部2の平面図である。記録装置1は記
録機構部2、給紙機構部3、排紙機構部4により構成す
る。
【0009】給紙機構部3は、記録紙5を収納し下部よ
り1枚づつ給紙を行な得る着脱可能な給紙トレイ3a
と、Dカット部304aを持つ給紙ローラ304、記録
紙5を上から押さえる押さえ板302、押さえ板に対し
圧着力を生じる押さえバネ303、記録紙5の先端に部
分的に系合し記録紙5を1枚づつ分離する分離爪30
1、記録紙トレイ3a内に収納された記録紙5の有無を
検出する記録紙検出手段320、図示しない給紙ローラ
304の回転や給紙ローラ304のDカット部304a
を位置決めする給紙駆動手段310より成る記録紙分離
手段300とから構成する。
【0010】排紙機構部4は、排紙口4a(記録中に一
部を記録紙5の搬送路として使用する)と、記録済の記
録紙5を図2の紙面垂直方向に押し出すための記録紙ス
ライド手段401と、記録紙5が排出されたことを検出
するための排紙検出手段420と、図示しない記録紙ス
ライド手段を駆動するための排紙駆動手段410により
構成する。
【0011】記録機構部2は、並立する前側シャシ2b
と奥側シャシ2cモードの間に回転可能に軸支された表
面にやすり状の微小突起を設けたキャプスタンローラ2
10、軸211aにより回動可能なピンチアーム211
bに回転可能に軸支され該キャプスタンローラ210に
対向するピンチローラ、回転可能に軸支されたプラテン
ローラ212、軸251により回動可能に軸支された一
対のヘッドアーム253と剛体接続されエネルギーを印
加することにより記録を行なうサーマルヘッド200お
よびサーマルヘッド駆動手段260、ヘッド圧着手段2
50、インク駆動手段240、記録紙搬送手段290、
供給軸6cに巻き収納されたインクシート7を巻取軸6
dに巻渡し該供給軸6cおよび巻取軸6dを覆うべく収
納する供給軸収納部6aと巻取軸収納部6bを備えたイ
ンクカートリッジ6、インクガイド231、該キャプス
タンローラ210の上流側に設けた上流上ガイド22
1、上流下ガイド222、該上流下ガイドに設けた記録
紙先端検出手段270、搬送ローラ213、該キャプス
タンローラ210の下流側に設けた下流上ガイド22
3、該下流上ガイドに設けた記録紙後端検出手段271
およびインクマーク検出手段280より構成される。
【0012】図4は、インク駆動手段240および記録
紙搬送駆動手段290の側面図、図5は供給軸駆動部2
42(巻取軸駆動部241の構成も同じ)の断面図であ
る。記録紙搬送駆動手段290は、モータ233を駆動
源とし、ギア列234により構成される駆動伝達系によ
りキャプスタンローラ210を回転駆動するとともに、
巻取軸駆動部241と同一の軸を利用したギア列により
給紙駆動手段310へ回転駆動力を伝達するギア311
とも係合している。また、プラテンローラ212はモー
タ233ギア列234とは係合しておらず単独で回転自
由である。
【0013】インク駆動手段240は巻取軸駆動部24
1、供給軸駆動部242、供給軸ロック部材243、供
給軸クラッチ部材243により構成される。巻取り軸駆
動部241はモータ241a、巻取軸勘合部241dと
該モータによる回転駆動力を伝達するギア241bによ
り構成され、該巻取軸勘合部241dは図示しないトル
ククラッチ241cにより回転力規制を受け回転する。
供給軸駆動部242は、軸242fに対して一体となり
回転可能な供給軸勘合部242bと押え板242g、供
給軸勘合部242bと一体に回転するが軸242fの軸
方向にスライド可能で周囲にギア状のロック部242
c、該供給軸勘合部242bとロック部242c内部に
配置し、ロック部242cを押え板242g側に押すバ
ネ242e、供給軸勘合部242bに対し回転可能に配
置され両側面にフェルトなどのクラッチ材242aを貼
り付け外周にギアを設けたクラッチ部242dとにより
構成している。また該供給軸駆動部242には伝達ギア
系は系合していない。
【0014】供給軸ロック部材243は先端に爪部、後
端に駆動受け部を持ち、軸243aに回動可能に軸支さ
れモードスライダ265のインクロック駆動部265f
に該駆動受け部が勘合し、回動することによりロック部
242cと爪部が係合することにより供給軸勘合部24
2bの回転をロックするとともに、爪部がはずれること
により該供給軸勘合部242bの回転を可能とする。供
給軸クラッチ部材244は先端に爪部、後端に駆動受け
部を持ち、軸243aに該供給軸ロック部材243と同
じく回動可能に軸支されモードスライダ265のインク
クラッチ駆動部265gに該駆動受け部が勘合し、回動
することによりクラッチ部242dと爪部が係合するこ
とにより供給軸勘合部242bの回転をバネ242eに
より押されることによりクラッチ材242aと押さえ板
242g及び供給軸勘合部242b間に発生する摩擦力
によるトルク規制により負荷を加えた回転を可能にする
とともに、爪部がはずれることにより該供給軸勘合部2
42bの無負荷回転を可能とする。
【0015】図6はモード駆動手段260およびヘッド
圧着手段250の正面図、図7はモード駆動手段260
およびヘッド圧着手段250の斜視図、図8はヘッド圧
着手段250の側面図である。
【0016】モード駆動手段260は、駆動源であるモ
ータ261と、外モータ261の回転力を伝達する中継
ギア262と、軸263bにより回転可能で外周上にギ
アを構成し片面にカム溝を有したカム面263aと裏面
に回転位置を示す位置マーク263cを有したカム26
3と、軸264cにより回動可能で、カムに勘合するカ
ムピン264aとモードスライダに勘合するスライダピ
ン264bを有するモードアーム264と、該スライダ
ピン264bに勘合する案内溝265aと下流側に傾斜
部265cを設けた段差部265bを有し両側にそれぞ
れ一対のピンチローラ駆動部265d・ヘッド駆動部2
65e・インクロック駆動部265f・インククラッチ
駆動部265gおよび給紙駆動部265hによるモード
スライダと、軸266aにより回動可能に軸支され該ヘ
ッド駆動部265eと勘合するモードピン266bとヘ
ッド圧着手段250と勘合するヘッドピン266cを有
したヘッド中継アーム266により構成される。ヘッド
圧着手段250は、軸251により回動可能でサーマル
ヘッド200を支持し、穴部252aを有する一対のヘ
ッドアーム252と、該軸251により回動可能で穴部
253aを有する一対の圧着補助アーム253と、該ヘ
ッドアーム252と圧着補助アーム253を互いに引き
合うように構成した圧着バネ254とにより構成する。
ここで、該ヘッドアーム252の穴部252aは図上縦
長であり上方へいくと穴幅は広くなっており、圧着補助
アーム253の穴部253aは図上縦長であるが幅は一
定であり、ヘッドピン266cは該穴部252aとの穴
部253aとを貫通し勘合する。本構成により、ヘッド
中継アーム266を図8中の実線から点線により示した
位置まで回動させると、ヘッドピン266cと穴部25
2a,253aの勘合によりヘッドアーム252・圧着
補助アーム253は一体となり回動を始めるが、サーマ
ルヘッド200がプラテンローラ212に圧着するとヘ
ッドアーム252は回動を規制されるが、穴部252a
の幅が広がっていることにより圧着補助アーム253は
圧着バネ254を引っ張りながら図8中の実線から点線
により示した位置まで回動し、圧着バネ254による引
っ張り力によりサーマルヘッド200をプラテンローラ
212に圧着することができる。
【0017】また、サーマルヘッド200にはヘッド発
熱体駆動部を保護するとともに記録紙5・インクシート
7の搬送ガイドとなるヘッドカバー202と反射部20
5を有し記録直後の記録紙5とインクシート7とを引き
剥すための引き剥し部材204を設け、該サーマルヘッ
ド200と一体に回動する。
【0018】以下に、上記した本発明による熱転写記録
装置1の動作を説明する。
【0019】図9に本発明による熱転写記録装置のヘッ
ド上昇時(第1のモード)の動作説明図を示す。
【0020】本動作状態は記録装置1の待機あるいは初
期状態であり、通常記録装置が稼働していない場合には
全て本状態にある。モードスライダ265が図中下ガイ
ド222の湾曲部に重なる最右に位置し、この状態によ
り段差部265bの傾斜部265cはプラテンローラ2
12下流側の記録紙搬送路を下から狭め、サーマルヘッ
ド200が最大上昇し、ピンチローラ211がキャプス
タンローラ210から浮上、供給軸ロック部材243が
ロック部242cに勘合しインク供給軸はロックし、供
給軸クラッチ部材244がクラッチ部242dより離反
し供給軸6cはロック状態となる。また、給紙機構部3
の給紙ローラ304のDカット部304aは上側に規制
されるとともに排紙機構部4の記録紙スライド手段40
1は排紙口401内に残っている記録紙5を記録装置外
に排出可能な状態となる。本状態により、ユーザによる
インクカートリッジ6の記録装置1への出し入れが可能
となるとともに、プラテンローラ212下流に記録紙5
がジャムして残された状態においても傾斜部265cが
記録紙5を下流下ガイド222より上方に押し上げてい
るためユーザがジャム排除し易い効果がある。更に、ピ
ンチローラ211がキャプスタンローラ210から浮上
しているため外キャプスタンローラ210周上の設けた
突起によりピンチローラ211上に圧痕が付くことを防
止しピンチローラ211の破損防止並びに記録紙搬送性
能の信頼性向上している。また、供給軸6cがロックさ
れているためモータ241aの回転によりインクシート
7は供給軸6cから搬送されることなくたるみ取りを行
なうことができる。更に、給紙ローラ304のDカット
部304aが上向いているため、給紙トレイ3aと該給
紙ローラ304が干渉せず記録装置1への出し入れが可
能である。記録紙検出手段320は給紙トレイ3a内の
記録紙5の有無を確認でき、記録紙5が無い場合には給
紙動作への移行をあらかじめ禁止できるとともに操作部
1aの表示によりユーザに警告することが可能となる。
【0021】図10に本発明による熱転写記録装置の給
紙動作説明図を示す。
【0022】本動作状態は記録装置1の給紙機構部3の
稼働状態(第2のモード)である。モードスライダ26
5が図中下ガイド222の湾曲部に重なる最右より若干
左に移動し、この状態により、サーマルヘッド200は
最大上昇から若干下降しヘッドカバー202は架張され
たインクシート7を押し下げる。ピンチローラ211が
キャプスタンローラ210に圧着し、供給軸ロック部材
243がロック部242cより浮上し、供給軸クラッチ
部材244がクラッチ部242dより浮上したままで供
給軸6cは無負荷のフリー状態となる。また、給紙機構
部3の給紙ローラ304は規制が解けるとともにモータ
233の回転にともない回転可能となる。本状態によ
り、記録紙分離手段300が作動し給紙トレイ3a内の
最下位の記録紙5が1枚だけ分離され上流上ガイド22
1・上流下ガイド222に沿って搬送されキャプスタン
ローラ210に達するが途中記録紙先端検出手段270
により該分離搬送された記録紙5の先端を確認できるた
めモータ233の送りライン数により記録紙5をキャプ
スタンローラ210まで搬送可能となる。またピンチロ
ーラ211がキャプスタンローラ210に圧着している
ためキャプスタンローラ210に到達した記録紙5はさ
らに下流まで搬送可能となる。また、供給軸6cがフリ
ーなため、ヘッドカバー202により押し下げられたイ
ンクシート7は供給軸6cから搬送されサーマルヘッド
200の下降負荷とならない。
【0023】図11に本発明による熱転写記録装置のイ
ンクシート頭出し及び記録紙搬送(第3のモード)の動
作説明図を示す。
【0024】モードスライダ265が図10にしめした
状態よりさらに若干左に移動し、この状態により、サー
マルヘッド200はインク引き剥し部材204の反射部
205がインクマーク検出手段280に対向する位置ま
で下降し、搬送されるインクシート7上の図示しないマ
ークを検出して頭出しが可能となるとともに、ピンチロ
ーラ211、供給軸ロック部材242、供給軸クラッチ
部材244は図10に示した状態と同じで、キャプスタ
ンローラ210により記録紙5が搬送可能かつ供給軸6
cは無負荷のフリー状態である。また、給紙機構部3の
給紙ローラ304はDカット部304aが図中上側に規
制され給紙ローラ304はモータ233の回転力を伝達
されない。また、記録紙スライド手段401は紙面奥方
向に引き込まれ、排紙口中での記録紙5の搬送経路から
はずれる。本状態により、モータ233の回転により記
録紙5を図中さらに右奥まで搬送可能で、前記記録紙先
端検出手段270により記録紙5の後端を検出し、更に
モータ233の送りライン数により記録開始位置まで記
録紙5を搬送可能である。また、供給軸6cがフリーな
ため、モータ241aの回転によりインクシート7は供
給軸6cから搬送されインクマーク検出手段280によ
りインクシートを記録開始位置に位置出し可能となる。
【0025】図12に本発明による熱転写記録装置の記
録動作(第4のモード)説明図を示す。
【0026】モードスライダ265は図11に示した状
態より更に左に移動し、サーマルヘッド200はプラテ
ンローラ212に圧着される。ピンチローラ211がキ
ャプスタンローラ210に圧着した状態のままで、供給
軸ロック部材243がロック部242cより浮上、供給
軸クラッチ部材244がクラッチ部242dに勘合し供
給軸6cは負荷を受けたのクラッチ状態となる。また、
記録紙スライド手段401は紙面奥方向に引き込まれ、
排紙口中での記録紙5の搬送経路からはずれた状態を保
つ。本状態により、モータ241aを回転、モータ23
3を逆転させることにより、記録紙5およびインクシー
ト7はプラテンローラ212とサーマルヘッド200に
挟持され図中左方向へと搬送され、該サーマルヘッドに
エネルギーを印加することによって記録紙5上に印画が
行なわれる。サーマルヘッド200下を通過した記録直
後のインクシート7はインク引き剥し部材204により
記録紙5から引き剥され、巻軸6dへ巻取られるととも
に、記録紙5は排紙口4aへと搬送される。また、供給
軸6cがクラッチ状態であるため、インクシート7には
常に張力が働きインクシート7のしわの発生を防止でき
る。
【0027】以上示した動作を、1色印画の場合には、
初期状態(第1のモード)、インクシート7の頭出し
(第3のモード)、記録紙5の給紙(第2のモード)、
記録紙5の搬入(第3のモード)、記録(第4のモー
ド)、記録紙5の排紙(第1のモード)により行なわれ
る。また、例えばイエロー,マゼンタ,シアンインクに
よる3色印画でカラー記録を行なうには、インクシート
7の頭出し、記録紙5の給紙、記録紙5の搬入、1色目
(イエロー)記録、記録紙5の戻し(記録紙搬入動作に
同じ)、2色目(マゼンタ)記録、記録紙5の戻し(記
録紙搬入動作に同じ)、3色目(シアン)記録、記録紙
5の排紙による面順次記録を行なう。
【0028】以上本実施例による記録装置の印画動作と
しては、インクカートリッジや給紙トレイの出し入れ、
記録紙のジャム排除などの各種メンテナンス作業を行な
うためのサーマルヘッドが最大上昇かつピンチローラが
キャプスタンローラから離反した第1のモードと、サー
マルヘッドが若干下降しピンチローラがキャプスタンロ
ーラに圧着した記録紙給紙を行なう第2のモードと、サ
ーマルヘッドがプラテンローラより若干離反しインクマ
ーク検出手段とインク引き剥し部材の反射部に対向する
インクシートの頭出しおよび記録紙搬入のための第3の
モードと、サーマルヘッドがプラテンローラに圧着し記
録を行なう第4のモードを備えたことを特徴としている
が、これにより動作モード数が必要最低限となり、カム
の一マークを小さく構成できるとともにカム自体を小さ
くすることが可能となり、装置の小型化を可能としてい
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、サーマルヘッド200
と該サーマルヘッド200に対向するプラテンローラ2
12により記録紙5とインクシート7を重ねて挟持し、
プラテンローラ212上流側にピンチローラ211とキ
ャプスタンローラ210による一対の搬送ローラにより
記録紙5を上下流方向に往復搬送することにより記録を
行なう熱転写記録装置1において、キャプスタンローラ
210下部にサーマルヘッド200およびピンチローラ
211の駆動用カム263を、そのカム面263aをサ
ーマルヘッド200の回動面に垂直に配置し、該カム2
63に連動するモードスライダ265によりピンチロー
ラ211およびサーマルヘッド200の回動駆動を行な
うとともに、該スライダ265内の段差部265bに傾
斜部265cを設け、サーマルヘッドの最上昇時に該傾
斜部によりプラテンローラ212の下部の記録紙搬送路
を狭められる構成としたため、カムを記録装置1の中央
に配置でき記録装置1を小型化できる効果が有るととも
に、記録装置1の各種メンテナンスを行なう初期状態に
おいてプラテンローラ212下流にてジャムを起こした
記録紙5を傾斜部265cが押し上げるため、ユーザが
ジャムした記録紙5を排除し易いという効果も有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写記録装置の一実施例の外観斜視
図。
【図2】本発明による熱転写記録装置の一実施例の側面
図。
【図3】本発明による熱転写記録装置の一実施例の記録
機構部の平面図。
【図4】本発明によるインク駆動手段および記録紙搬送
駆動手段の側面図。
【図5】本発明による供給軸駆動部(巻取軸駆動部の構
成も同じ)の断面図である。
【図6】本発明によるモード駆動手段およびヘッド圧着
手段の正面図。
【図7】本発明によるモード駆動手段およびヘッド圧着
手段の斜視図。
【図8】本発明によるヘッド圧着手段の側面図。
【図9】本発明による熱転写記録装置のヘッド上昇時の
動作説明図。
【図10】本発明による熱転写記録装置の給紙動作説明
図。
【図11】本発明による熱転写記録装置のインクシート
頭出し及び記録紙搬送の動作説明図。
【図12】本発明による熱転写記録装置の記録動作説明
図。
【符号の説明】
5…記録紙、6…インクカートリッジ、7…インクシー
ト、200…サーマルヘッド、204…インク引き剥し
部材、205…反射部、210…キャプスタンローラ、
211…ピンチローラ、212…プラテンローラ、23
1…インクガイド、240…インク駆動手段、250…
ヘッド圧着手段、260…モード駆動手段、263…カ
ム、263a…カム面、265…モードスライダ、26
5b…段差部、265c…傾斜部、265d…ピンチロ
ーラ駆動部、265e…ヘッド駆動部、265f…イン
クロック駆動部、265g…インククラッチ駆動部、2
70…記録紙先端検出手段、280…インクマーク検出
手段、290…記録紙搬送駆動手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 哲夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 白石 幹夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 高田 正美 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所映像情報メディア事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーマルヘッドと該サーマルヘッドに対向
    するプラテンローラにより記録紙とインクシートを重ね
    て挟持し記録を行なう熱転写記録装置において、サーマ
    ルヘッドの駆動用カムを、そのカム面をサーマルヘッド
    の回動面に垂直に配置したことを特徴とする熱転写記録
    装置。
  2. 【請求項2】サーマルヘッドと該サーマルヘッドに対向
    するプラテンローラにより記録紙とインクシートを重ね
    て挟持し、プラテンローラ上流側にピンチローラとキャ
    プスタンローラによる一対の搬送ローラにより記録紙を
    上下流方向に往復搬送することにより記録を行なう熱転
    写記録装置において、キャプスタンローラ下部にサーマ
    ルヘッドおよびピンチローラの駆動用カムを、そのカム
    面をサーマルヘッド駆動面に垂直に配置し、該カムに連
    動するモードスライダによりピンチローラおよびサーマ
    ルヘッドの昇降駆動を行なうことを特徴とする熱転写記
    録装置。
  3. 【請求項3】サーマルヘッドと該サーマルヘッドに対向
    するプラテンローラにより記録紙とインクシートを重ね
    て挟持し、プラテンローラ上流側にピンチローラとキャ
    プスタンローラによる一対の搬送ローラにより記録紙を
    上下流方向に往復搬送することにより記録を行なう熱転
    写記録装置において、キャプスタンローラ下部にサーマ
    ルヘッドおよびピンチローラの駆動用カムを、そのカム
    面をサーマルヘッド駆動面に垂直に配置し、該カムに連
    動するモードスライダによりピンチローラおよびサーマ
    ルヘッドの昇降駆動を行なうとともに、該スライダ内の
    段差に傾斜部を設け、サーマルヘッドの最上昇時には該
    傾斜部によりプラテンローラ下部の記録紙搬送路が狭め
    られることを特徴とする熱転写記録装置。
  4. 【請求項4】インクカートリッジや給紙トレイの出し入
    れ、記録紙のジャム排除などの各種メンテナンス作業を
    行なうためのサーマルヘッドが最大上昇かつピンチロー
    ラがキャプスタンローラから離反した第1のモードと、
    サーマルヘッドが若干下降しピンチローラがキャプスタ
    ンローラに圧着した記録紙給紙を行なう第2のモード
    と、サーマルヘッドがプラテンローラより若干離反しイ
    ンクマーク検出手段とインク引き剥し部材の反射部に対
    向するインクシートの頭出しおよび記録紙搬入のための
    第3のモードと、サーマルヘッドがプラテンローラに圧
    着し記録を行なう第4のモードを備えたことを特徴とす
    る熱転写記録装置。
JP12683196A 1996-05-22 1996-05-22 熱転写記録装置 Pending JPH09309244A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011110709A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Canon Inc 印刷装置

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