JPS6114977A - 感熱転写型記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、記録紙上に色彩像を形成するカラー転写機
能を備えた感熱転写型記録装置の改良に閏Ｊるものであ
る。

（従来技術） 従来、例えば特開昭５８−９４４８３号公報に示すよう
に、複数色のインクが順次繰返して配色されたインクシ
ートを用いて色彩像を形成するように構成された記録装
置が知られている。この装置は、３原色が順次繰返して
配色されたインクシートを記録紙上に重ね、感熱記録部
のサーマルヘッドで３原色を順次転写して色彩像を形成
するように構成されている。

ところで、この種の記録装置において上記３原色の転写
順序が変わると転写像の色合が微妙に変化するため、転
写像の色合を一定に制御するには常に特定の色から転写
を開始する必要があるが、この点について上記従来の記
録装置では何ら考慮されていない。すなわち上記インク
シートのジャムや停電等が発生して転写工程の途中で記
録装置が停止し、その後復旧して転写を再開する際、上
記従来の記録装置では転写開始色を特定することができ
ないため、転写順序が変化して転写像の色合が変化する
という事態を避けることはできなかっだ。

また、転写開始色を選択して指定することによって、転
写像の色合を変化させる等の制御を行ないたい場合があ
る。このため、必要に応じて感熱転写部に供給するイン
クシートの色を選択Ｊ−ることができる記録装置の開発
が望まれていた。

（発明の目的） この発明は、上記のような事情に鑑み、特定の色から転
写を開始して転写像の色合を一定に制御し、また必要に
応じ転写開始色を選択指定する等の制御が可能な感熱転
写型記録装置を提供づ゛るものである。

（発明の構成） この発明は、複数色のインクが順次繰返して配色された
インクシートと記録紙とをサーマルヘッドおよびプラテ
ンローラを具備した感熱転写部に通して記録紙上に色彩
像を形成するようにした感熱転写型記録装置において、
転写すべき色を選択して指定する色指定手段と、インク
シートの色を検出して判別する色判別手段と、上記色指
定手段および色判別手段から出力された信号に基いてイ
ンクシートを感熱転写部に対応する位躍に位置合わせす
る制御手段とを設けたものである。

（実施例） 第１図は感熱転写型記録装置の概略構成を示す断面図で
ある。この記録装置の機体１は開閉自在に連結された上
フレーム２と下フレーム３とにより構成されている。上
記機体１の下フレーム３には、ロール状のインクシート
４を支持する回転軸５と、上記インクシート４の巻取装
置１６と、サーマルヘッド７と、分離Ｏ−ラ８とが設け
られている。また、上フレーム２には、上記インクシー
（・４をサーマルヘッド７に導くアイドルローラ９゜つ
と、サーマルヘッド７に対向づ゛るプラテンローラ１０
と、記録紙カセット１１を収容するカセット受部１６と
、カセット１１内に収容された記録紙１２を繰出す繰出
Ｄ−ラ１５と、記録紙１２の搬送機構１３と、排紙トレ
イ１４とが設けられている。なお、記録紙カセット１１
の内部には記録紙１２を繰出ローラ１５に向けて付勢す
るば勾１１ａが配置されている。

上記記録紙カセット１１から繰出された記録紙１２を搬
送する搬送機構１３は、上下に配置されたガイド板１７
と、記録紙１２をサーマルヘッド７およびプラテンロー
ラ１０からなる感熱転写部に向けて供給するレジストロ
ーラ１８と、記録紙１２を排紙トレイ１４上に導く一対
の排出ローラ１９とを具備している。上記排紙トレイ１
４は下方に記録紙１２の手差し供給部２０を有する二重
構造に形成されている。この手差し供給部２０は、カセ
ット１１に収容された通常の記録紙１２以外のサイズの
記録紙等を随時供給するためのものである。また、手差
し供給部２０の先端部には一対の搬送ローラ２１および
ガイド板２２が配置され、これらによって記録紙搬送路
の分岐路が構成されている。

上記排出ローラ１９および搬送ローラ２１は、正逆転可
能な図外のメインモータにそれぞれ連結され、その正転
時に記録紙１２を排紙トレイ１４に向けて搬送し、かつ
逆転時に記録紙１２を排紙トレイ１４から返送するよう
に構成されている。

また、転写部とレジストローラ１８との間には、返送さ
れる上記記録紙１２を手差し供給部２０に向（〕て案内
するガイド機構２３が設けられている。

このガイド機＄１１２３は、ガイド板２２の下方先端部
に揺動自在に枢支された案内爪２４と、この案内爪２４
を駆動する揺動ソレノイド２５とを置端し、このソレノ
イド２５がオンとなると案内爪２４の先端部が下降して
記録紙搬送路を遮断し、返送される記録紙１２を手差し
供給部２０に向けて案内するようにしている。

上記プラテンローラ１０Ｇ、ｔ、圧着ソレノイド２６か
らなる圧着機構により作動されるように構成され、この
ソレノイド２６がオンとなると上記サーマルヘッド７に
圧着する方向に押圧され、かつソレノイド２６がオフと
なるとサーマルヘッド７から離間して圧着状態が解除さ
れるようにしている。また、上記排出ローラ１９の近傍
には排紙１〜レイ１４上に記録紙１２が排出されたこと
を検出する排出スイッチ２７が配置され、かつレジスト
Ｏ−ラ１８および搬送ロー５２１の近傍には該ローラ１
８，２１に記録紙１２が到達したことを検出する第１．
第２の紙検出スイッチ２８．２９がそれぞれ配置されて
いる。

上記インクシート４は、第２図に示すように、イエロー
ＹおよびマゼンタＭ、シアンＣの３色の熱昇華性あるい
は熱溶融性のソリッドインクが記録Ｍ１２の大きさと対
応する範凹にそれぞれ塗布され、かつこの３色が順次繰
り返して配色されている。この各色の境界線部分には黒
色等の光を透過しないマーク３０が各色に応じてそれぞ
れ設けられている。そして上記マーク３０を発光素子と
受光素子とからなる色判別センサ３１で検出し、転写部
に供給されるべきインクシート４の色を判別して検出信
号を出力するようにしている。すなわち、マゼンタＭと
シアンＣとの境界線部分には２個のマーク３０ａが内外
並列に設けられ、シアンＣとイエローＹとの境界線部分
には内方に位置する一個のマーク３０ｂが設けられ、か
つイエローＹとマゼンタＭとの境界線部分には外方へ位
置する一個のマーク３０Ｇが設ｃノられ、各マーク３０
の個数および位置を二個並列に配置された色判別センサ
３１で検出して各色の境界線を検出するとともに、転写
部に供給されるインクシート４の色を識別するようにし
ている。

また、上記記録装置は、第３図に示づように、転写開始
色を選択して指定づるための操作パネルからなる色指定
手段３２と、上記マーク３０およびセンサ３１からなる
色判別手段３３と、この色指定手段３２および色判別手
段３３から出力された信号に応じて上記インクシート４
の巻取装置６に制御信号を出力する制御部３４とを具備
している。上記色指定手段３２は、上記３色の指定ボタ
ン３５を有し、各ボタン３５の上方には表示ランプ３６
が設けられている。この表示ランプ３６は、指定された
色を表示するとともに、転写時に現在転写中の色を表示
するように構成されている。

以上のように構成された感熱転写型記録装置により、転
写開始色を設定して色合を制御する場合の制御動作を第
４図（Ａ）、（Ｂ）に示すフローチャートに基づいて説
明する。

まず、スタートスイッチがオンされると、色指定手段３
２において指定ボタン３５がオンされたかどうかを確認
する（ステップＡ１）。指定ボタン３５がオンされ、転
写開始色として例えばマゼンタＭが指定されたことが確
認された場合には、巻取装置６が駆動され（ステップＡ
２）、インクシート４が転写部に供給される。そして色
判別センサ３１により上記指定色に対応するマーク３０
を検出したかどうかを判別するくステップＡ３＞。

また、上記ステップ△１において指定ボタン３５がオン
されなかったことが確認された場合には、巻取装置６が
駆動される（ステップＡ４）。そして、予め定められた
特定色（通常はイエローＹ）に対応するマーク３０が色
判別センサ３１により検出されたかどうかを確認する（
ステップＡ５　）。

このようにして指定ボタン３５がオンされていない場合
には、常に特定色から転写が開始されるように構成され
ている。

上記のように、色判別センサ３１によりインクシート４
のマーク３０を検出し、指定色あるいは特定色に対応づ
るマーク３０を検出したことを確認した時点で巻取装置
６を停止しくステップＡｅ＞、インクシート４を転写部
に対応する位置に停止させて待機させる。その後、第４
図（Ｂ）に示す転写ルーチンＳに従って転写工程が行わ
れる。すなわち、繰出ローラ１５が駆動され（ステップ
Ｓ１）、記録紙カセット１１から記録紙１２が繰出され
る。そしてメインモータが正転しくステップＳ２〉、レ
ジストローラ１８によって記録紙１２が搬送される。そ
して第１の紙検出スイッチ２８の位置に記録紙１２が到
達して該スイッチ２８がオンとなったことが確かめられ
ると（ステップＳ３）、圧着ソレノイド２６がオンされ
（ステップＳ４）、プラテンローラ１０がサーマルヘッ
ド７に圧着される。また、巻取装置６が駆動され（ステ
ップＳ５）、インクシート４が記録紙１２とともに搬送
され、プラテンローラ１０とサーマルヘッド７とからな
る感熱転写部に供給される。この感熱転写部においてイ
ンクシート４と記録紙１２とが重ねられるとともに、サ
ーマルヘッド７に出力された情報に応じて熱パルスが印
加され、インクシート４のインクが昇華あるいは溶融し
て記録紙１２に転写されて記録が行われる（ステップＳ
６）。

次いで、記録紙１２が分離ローラ８を経て排紙トレイ１
４上に排出され、転写が終了したことが確かめられると
（ステップＳ７）、メインモータが停止しくステップＳ
８）、レジストローラ１８および排出ローラ１９等の回
転が停止する。その後、圧着ソレノイド２６がオフとな
り（ステップＳ９）、プラテンローラ１ｏとサーマルヘ
ッド７との圧着状態が解除される。また色判別センサ３
１が２色目の色を検出した時点で巻取装Ｍ６が一旦停止
され（ステップＳｏ、５ｉ１）、インクシート４がスト
ップして転写部に対応する位置で待機する。

次に揺動ソレノイド２５がオンとなり（ステップ５１２
）、案内爪２４の先端部が下降づる。また、メインモー
タが逆転しくステップ５ｔ３）、記録紙１２の返送が開
始される。この記録紙１２は上記案内爪２４に案内され
、ガイド板２２および搬送ローラ２１を経て手差し供給
部２０に搬出される。

そして、第２の紙検出スイッチ２９が一旦オンになった
後にオフになったことを確かめ（ステップＳ１４．Ｓ！
ｌ）、記録紙１２が手差し供給部２０上に搬出されたこ
とを確認する。その後、メインモータが停止した後に正
転を開始しくステップＳｓ。

Ｓｖ　）　、搬送ローラ２１によって記録紙１２が転写
部に向けて供給される。

次に、第２の紙検出スイッチ２９がオンとなったことが
確認された時点で２色目の転写が終了したかどうかを確
かめる（ステップＳｗ、Ｓｉ）。

未だ２色目の転写が行われておらず、１色目の転写が終
了した段階であることが確認された場合には、ステップ
Ｓ４に戻り、以下上記ステップＳｓａまでの動作を繰返
して２色目の転写を行う。そして上記ステップＳ１９に
おいて２色目の転写が終了したことが確認された場合に
は、圧着ソレノイド２６がオンとなるとともに巻取装［
６が駆動されて３色目の転写準備が行われるくステップ
Ｓ２０゜５２１）。その後、手差し供給部２０から供給
された記録紙１２がインクシート４とともに転写部に搬
送されて３色目が転写される（ステップ５２２）。

転写が終了したことが確認されるとくステップ５２３）
、圧着ソレノイド２６がオフとなり（ステップ８２４）
、巻取装置Ｓが停止する（ステップ５２５）。また、揺
動ソレノイド２５がオフとなり（ステップ８２６）、案
内爪２４の先端部が上昇して記録紙搬送路が開放される
。そして排出スイッチ２７がオフとなり、記録紙１２が
排紙トレイ１４上に完全に排出されたことが確認された
時点でメインモータが停止され（ステップＳ２７．８＋
ａ）、転写ルーチンＳが終了する。

このように、指定ボタン３５をオンして転写開始色を指
定した場合には、色の転写順序を変えることにより、転
写像の色合を変化させて使用者の好みに応じた色合の色
彩像を得ることができる。

また指定ボタン３５をオンしない場合には、インクシー
ト４の停止位置の如何に拘らず常に特定の色から転写が
開始されるため、均一な色合の転写像を形成づることが
できる。すなわち、インクシートのジャムや停電が生じ
て転写工程の途中で装置が停止した場合等においてイン
クシート４の停止位置が通常の位置と異なることとなっ
ても、転写が再開される際にインクシート４を通常の停
止位置に移行して位置合わせするように制御している。

この結果、転写開始色を指定しない場合には常に一定の
転写順序で各色が転写され、転写像の色合を一定にでき
る。

また、上記３色が繰返し配色されたインクシート４の特
定色を選択して記録紙１２に転写し、各記録紙１２にそ
れぞれ異なる色を指定して転写する等の制御が可能であ
る。づなわち、第５図に示すように、スタートスイッチ
がオンされると、まず色指定手段３２において指定ボタ
ン３５がオンされたかどうかを確認する（ステップＢ＋
　）。指定ボタン３５がオンされ、転写色として例えば
マゼンタＭおよびシアンＣの２色が指定されたことが確
認された場合には、巻取装置６が駆動され（ステップＢ
２）、インクシート４が供給される。

そして、色判別センサ３１によりインクシート４のマー
ク３０が検出されたかどうかを判別し、マーク３０が検
出された場合にはそのマーク３０が上記指定色に対応す
るものであるかどうかを確認する（ステップ８３　、８
４　）。

指定色に対応するマーク３０が検出されると、巻取装置
６が停止した後にインクシート４が記録紙１２とともに
感熱転写部に供給され、転写が行われる（ステップＢ５
　、　Ｂｅ　）。その後、転写が終了した色の指定ボタ
ン３５がオフとなり（ステップＢ７〉、指定された色の
転写が全て終了したかどうかを確認する（ステップＢｇ
）。転写が終了していない場合には、上記ステップＢ２
に戻って他の指定色を転写し、全ての指定色の転写が行
われた時点で制御動作が終了する。

また、上記ステップＢ２において指定ボタン３５がオン
されなかったことが確認された場合には、巻取装［６が
駆動され（ステップＢ９）、かっ色判別センサ３１によ
り予め定められた特定色に対応するマーク３０が検出さ
れたことが確認されるとくステップＢ１ｏ）、巻取＠１
１６が停止した後（ステップ５１１）、上記第４図（Ｂ
）に示す通常の転写ルーチンＳに従って転写Ｊ稈が行わ
れる。

上記転写色を指定する場合、１色のみを指定し、任意の
色の単色転写を行い得ることは勿論である。

なお、上記実施例ではイエローＹ１マゼンタＭ１シアン
Ｃの３色のインクが塗布されたインクシート４を用いて
いるが、これに限定されることなく種々の変更が可能で
あり、例えば上記３色に黒色等を加えたインクシートを
用いてもよい。また、インクシート４の色を表示するた
め、第６図に示すように各色に応じてそれぞれ異なる本
数の線からなるマーク３０′を境界線部分に形成し、こ
のマーク３０′の本数を色判別センサ３１で検出するこ
とによって色を識別するように構成してもよい。また、
インクシート４に光を照射してその光の透過率等を測定
することにより、色を直接識別するように構成すること
もできる。

また、上記のように所定寸法に裁断された記録紙１２を
排紙トレイ１４から手差し供給部２０に向けて返送し得
るように構成した場合には、転写部を経由して記録紙１
２を往復動させることにより、小型かつ簡易な装置で各
色のインクを記録紙１２に転写して色彩像を形成するこ
とができる。

なお、上記構成に代えてロール状の記録紙を往復動させ
るか、あるいは記録紙をローラに一重に巻付けて回転さ
せることにより、複数色の転写を行うようにした従来装
置を採用することもできる。

（発明の効果） 以上説明したようにこの発明は、色判別手段でインクシ
ートの色を判別し、次に転写部に供給されるインクシー
トの色を特定するようにインクシートを位置合わせする
ことにより、転写開始色を指定して好みに応じた色合の
転写像を形成したり、予め定められた特定の色から転写
を開始して常に均一な色合の転写像を形成したりして色
彩像の色合を必要に応じて１ｉＩＩＩＩＩすることがで
きるものである。また、記録紙に転写する色をインクシ
ートに配色された色の中から選択し、各記録紙に異なる
色を指定して転写することもできるという利点を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る記録装置の実施例を示す断面図
、第２図はインクシートの構成を示す斜視図、第３図は
巻取制御ｌ装置のブロック図、第４図（Ａ）、＜８）は
記録装置の制御動作を示すフローチャート、第５図は制
御動作の他の実施例を示すフローチャート１、第６図は
インクシートの他の実施例を示づ斜視図である。 ４・・・インクシート、７・・・サーマルヘッド、１０
・・・プラテンローラ、１２・・・記録紙、３１・・・
色判別センサ、３２・・・色指定手段、３３・・・色判
別手段、３４・・・制御部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、複数色のインクが順次繰返して配色されたインクシ
   ートと記録紙とをサーマルヘッドおよびプラテンローラ
   を具備した感熱転写部に通して記録紙上に色彩像を形成
   するようにした感熱転写型記録装置において、転写すべ
   き色を選択して指定する色指定手段と、インクシートの
   色を検出して判別する色判別手段と、上記色指定手段お
   よび色判別手段から出力された信号に基いてインクシー
   トを感熱転写部に対応する位置に位置合わせする制御手
   段とを設けたことを特徴とする感熱転写型記録装置。