JPH07223349A - 熱転写型プリンターのクリーナーシート及びクリーニング方法 - Google Patents

熱転写型プリンターのクリーナーシート及びクリーニング方法

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JPH07223349A
JPH07223349A JP6039271A JP3927194A JPH07223349A JP H07223349 A JPH07223349 A JP H07223349A JP 6039271 A JP6039271 A JP 6039271A JP 3927194 A JP3927194 A JP 3927194A JP H07223349 A JPH07223349 A JP H07223349A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱転写型プリンターにおいて搬送ローラー部
のクリーニング作業をユーザーが簡単に行うことができ
るようにした。 【構成】 プリンター1は供給紙のサイズを判別する機
能を有し、供給紙が規格サイズであると判別した場合に
印画動作を行い、供給紙が規格サイズでないと判別した
場合に排紙動作だけ行う。プリンター1の搬送ローラー
部(41a、45a)のクリーニングを行うためにクリ
ーナーシート58を用意し、そのサイズを規格外とし、
粘着層60をカバー層61の切欠62を通して露出させ
る。クリーナーシート58の搬送によって粘着層60を
搬送ローラー部に接触させ、搬送ローラー部のゴミ等を
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写型プリンターの
搬送ローラー部に関するクリーニング作業をユーザーが
簡単に行うことができるようにした新規な熱転写型プリ
ンターのクリーナーシート及びクリーニング方法を提供
しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】熱転写型プリンターにおいては、印画紙
の搬送系を構成する部分のうち印画紙と接触する部品の
汚れが印画の品質に影響を及ぼすことが知られている。
【0003】図18はプリンターの搬送系の主要構成部
を概略的に示すものであり、図18(a)が平面図、図
18(b)が側面図、図18(c)が底面図である。
【0004】aは給紙ローラーであり、該給紙ローラー
aによってプリンター内に引込まれた印画紙bはキャプ
スタンローラーcとピンチローラーdとの間に挟まれて
搬送される。尚、図ではキャプスタンローラーcが印画
紙bの下方に位置され、ピンチローラーdが印画紙の上
方に位置されている。
【0005】eはサーマルヘッドであり、プラテンロー
ラーfとの間に印画紙を挟むように配置されている。
【0006】図18(b)に示すようにキャプスタンロ
ーラーcの表面にゴミgが付着していると、図18
(c)に示すように印画紙bに凹状の跡h、h、・・・
(印画面から見ると凸状となる。)がキャプスタンロー
ラーcの回転に応じたピッチで発生するため、印画質の
品位が低下してしまうことになる。
【0007】また、図18(a)に示すように、給紙ロ
ーラーaのローラー部に紙粉や埃i、i、・・・が付着
した場合には、印画表面に点状の跡j、j、・・・が残
るため、印画質の品位が低下する。
【0008】そこで、ゴミ等を除去するために、メンテ
ナンスを担当する専門技術者が、プリンターを分解して
キャプスタンローラーcや給紙ローラーaのクリーニン
グを行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のクリ
ーニング法にあっては、クリーニング作業に従事する者
が専門技術者に限られるという問題がある。その理由と
しては、プリンターの使用中に高温となるサーマルヘッ
ドをユーザーが取り扱うことが危険であり、またそのた
めの知識をユーザーに期待することができないことが挙
げられ、よって、クリーニング作業を行うまでの間は印
画しないか、あるいはローラーにゴミや埃が付着したま
まの状態での印画品質で我慢する他はなかった。
【0010】また、クリーニング作業にあたってゴミ等
を拭き取るためにプリンターの分解を要するため、作業
が面倒であるという問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明熱転写型
プリンターのクリーナーシートは、供給紙のサイズを判
別する機能を有し、供給紙が規格サイズであると判別し
た場合に印画動作を行い、供給紙が規格サイズでないと
判別した場合に排紙動作だけ行う熱転写型プリンターの
搬送ローラー部のクリーニング時に使用するクリーナー
シートであって、そのサイズが規格外とされており、表
面に粘着性を有する部分と粘着性を有しない部分とが設
けられ、粘着性を有する部分が搬送ローラー部に接触す
るように配置されたものである。
【0012】また、本発明のクリーニング方法は、上記
のクリーナーシートをプリンターに供給してから、プリ
ンターによりクリーナーシートのサイズが規格外である
と判断されて該クリーナーシートが排紙されるまでの間
に、クリーナーシートにおける粘着性を有する部分によ
って搬送ローラー部に付着したゴミを除去するようにし
たものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、規格サイズ外のクリーナーシ
ートをプリンターに供給し、クリーナーシートが搬送さ
れている間に、粘着性を有する部分が搬送ローラー部の
ゴミを吸着により除去することができるので、プリンタ
ーを分解することなくしかも専門家の手を借りずにユー
ザー自らがクリーニング作業を行うことができる。その
際、プリンターのもつ紙長判別機能を利用することによ
って規格サイズ外のクリーナーシートに対しては印画動
作が行われず、排紙動作だけが行われるので、クリーニ
ングのための操作を簡単に行うことができる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明熱転写型プリンターのクリー
ナーシート並びにクリーニング方法の詳細を図示した実
施例に従って説明する。
【0015】本発明に係るクリーナーシートについて説
明する前に、クリーニングの対象となるプリンターとそ
のインクリボンカートリッジについて説明する。
【0016】図9及び図10は昇華型の熱転写式ビデオ
プリンター1を示すものである。
【0017】ビデオプリンター1は、その筐体2が合成
樹脂製の上ケース2aと下ケース2bとから構成されて
おり、筐体2の後部寄りの側面には後述するインクリボ
ンカートリッジをプリンター1内に収容するための蓋体
3が開閉可能な状態で取り付けられている。
【0018】また、プリンター1の前面部には給紙トレ
イ4が設けられており、下ケース2bのペーパードア5
と上ケース2aの排紙カバー6を開放することによって
給紙トレイ4をプリンター1に出し入れすることができ
るようになっている。
【0019】7は排紙口であり、プリント済みの印画紙
がここから排出される。
【0020】8は操作部であり、操作スイッチ9、9、
・・・が筐体2の前面及び上ケース2aの前端寄りの部
分に配置されている。これらの操作スイッチ9、9、・
・・にはプリント動作を開始させるためのプリントスイ
ッチや、印画枚数を指定するためのスイッチ等が含まれ
ている。
【0021】図11及び図12はインクリボンカートリ
ッジ10を示すものである。
【0022】11はインクリボンカートリッジ10の筐
体であり、合成樹脂製の上ハーフ12と下ハーフ13と
から構成されている。そして、上ハーフ12には矩形状
をした開口14が形成されており、この開口14を通し
てインクリボン15の使用部分が露出されるようになっ
ている。
【0023】16、17はスプール収容部であり(図1
2参照。)、上ハーフ12と下ハーフ13とによって形
成される。そして、スプール収容部16内には未使用の
インクリボン15が巻回された供給側スプール18が収
容されており、その一端部18a及び軸端18bが筐体
11の軸受部19、20にそれぞれ回転自在に支持され
ている。また、スプール収容部17内には巻き取り側ス
プール21が収容されており、その一端部21a及び軸
端21bが筐体11の軸受部22、23にそれぞれ回転
自在に支持されている。尚、供給側スプール18の一端
部18aと巻き取り側スプール21の一端部21aはい
づれも筐体11の外に突出されており、これらにはイン
クリボン15の送り機構を構成するリール軸(図示せ
ず。)がそれぞれ係合されるようになっている。
【0024】供給側スプール18の軸端18b寄りの端
部と軸受部20との間には圧縮コイルバネ24が介挿さ
れ、また、巻き取り側スプール21の軸端21b寄りの
端部と軸受部23との間には圧縮コイルバネ25が介挿
されており、これらによってスプール18、21が軸受
部19、22の側にそれぞれ付勢されている。
【0025】26はリボンコードリングであり、供給側
スプール18の中心軸と同軸であって該供給側スプール
18に対して回転自在に取付けられている。リボンコー
ドリング26にはインクリボン15の種類(カラー、モ
ノクロ、ラミネート用等)を判別するための情報コード
27が付与されるとともに、その軸端18b寄りの外周
部にギヤ部26aが形成されている。尚、リボンコード
リング26は図11に示すように筐体11に形成された
窓28から外に露出されており、プリンター1に設けら
れた駆動手段がリボンコードリング26のギヤ部26a
と噛合してこれを回転させ、センサーにより情報コード
27が読み取られ、これによってインクリボン15の種
別が判断されるようになっている。
【0026】インクリボン15には、図13に示すよう
に、その頭出しのための情報として帯状のヘッダーマー
ク29、29、・・・が、一回のプリント動作に対応す
るインク領域の組み毎に付されている。つまり、印画動
作にあたっては、インクリボンカートリッジ10の供給
側スプール18及び巻き取り側スプール21にそれぞれ
係合されるリール軸によりインクリボン15を巻き取っ
て頭出し動作を行う必要があり、カラープリント用のイ
ンクリボン15を使った場合には、例えば、Y(イエロ
ー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の3色のインク領
域30、31、32を一組みとして一回のプリントが行
われるため、その先頭に位置するインク領域30の前に
ヘッダーマーク29が設けられる。
【0027】また、インク領域31の前には次ぎの色
(マゼンタ)を示す帯状のパッチマーク33が設けら
れ、インク領域32の前には次ぎの色(シアン)を示す
帯状のパッチマーク34が設けらている。
【0028】尚、図13に斜線で示すように、ヘッダー
マーク29の情報域はインクリボン15の横幅に等しい
幅をもっており、また、パッチマーク33の情報域はイ
ンクリボン15の横幅の半分程度の幅をもっており、こ
れらは光の透過率及び反射率がその他の部分に比べて低
くされている。
【0029】図10はインクリボンカートリッジ10を
装填した状態のプリンター1の内部構造を示す概略図で
ある。
【0030】35はシャーシであり、該シャーシ35の
前面開口35aに上記給紙トレイ4が着脱自在に装着さ
れるようになっている。
【0031】36は給紙プレートであり、該給紙プレー
ト36上に印画紙37、37、・・・がセットされる。
尚、給紙トレイ4には印画紙37の給紙方向における左
右の端部を押さえつけて位置を規制するために一対の押
さえ爪38、38(図ではその一方だけを示す。)が設
けられている。
【0032】39は給紙アームであり、カム40によっ
て回動されることによってその前端のレバー39aが給
紙プレート36及び押さえ爪38、38を上方に押し上
げるようになっており、これによって印画紙37の一端
部が給紙ローラー41に圧着される。尚、給紙ローラー
41はシャーシ35の前面開口35aの近辺に設けられ
ている。
【0033】42、43はインクリボンカートリッジ1
0の収容部であり、前記蓋体3を開けてインクリボンカ
ートリッジ10をプリンター1内に装填するにあたっ
て、供給側スプール18のスプール収容部16が収容部
42に受け入れられ、また、巻き取り側スプール21の
スプール収容部17が収容部43に受け入れられる。
尚、この状態ではインクリボンカートリッジ10はスプ
ール収容部17の方がスプール収容部16より高い位置
とされる。
【0034】44はピンチローラー、45はキャプスタ
ンローラーであり、収容部43の後端部の下方に配置さ
れている。
【0035】46はプラテンローラーであり、キャプス
タンローラー45の後方の稍下方に配置されている。
【0036】47はペーパーエッジセンサーであり、キ
ャプスタンローラー45の手前に配置されている。ペー
パーエッジセンサー47はキャプスタンローラー45の
手前に印画紙37が搬送されてきたか否か及び搬送方向
における印画紙37の長さを検出するために設けられて
いる。
【0037】48は印画紙37を一時的に排出するため
の間隙であり、シャーシ35の底板と収容部42との間
に形成されている。
【0038】49はサーマルヘッドであり、その下端面
には抵抗体部49aが設けられている。サーマルヘッド
49の取り付けアーム50は、レバー51、52及びポ
ジショニング用カム53を使った駆動機構によって移動
されるようになっており、これによってサーマルヘッド
49の位置決め制御が行われる。尚、図10に示すサー
マルヘッド49の位置は後述する3つのポジションのう
ちの印画ポジションを示している。
【0039】54はリボンガイドであり、サーマルヘッ
ド49の前端の側面部に設けられている。リボンガイド
54は反射率の高い材質(例えば、ステンレス板を鏡面
仕上げしたもの)によって形成されている。
【0040】55、56はリボンマークセンサーであり
(図にはその一方だけを示す。)、収容部43の後端部
の上縁が下方に屈曲された部分に取り付けられている。
リボンマークセンサー55、56は前記したインクリボ
ン15のヘッダーマーク29やパッチマーク33、34
を検出するために設けられている。尚、リボンマークセ
ンサー55、56には反射型の光センサーが用いられて
いる。
【0041】図14はサーマルヘッド49に係る3つの
ポジションを概略的に示すものであり、図14(a)に
示すホームポジションではサーマルヘッド49がインク
リボンカートリッジ10の開口14のやや上方に位置し
ている。
【0042】また、図14(b)に示すインクリボン1
5の頭出しポジションでは、リボンガイド54がインク
リボンカートリッジ10の開口14を通してリボンマー
クセンサー55、56に対向する位置となるようにサー
マルヘッド49が下がっており、インクリボン15がリ
ボンマークセンサー55、56とサーマルヘッド49と
の間に介在した状態となる。前述したようにヘッダーマ
ーク29やパッチマーク33、34の情報域は他の部分
より光の透過率及び反射率が低いため、インクリボン1
5を送ってヘッダーマーク29やパッチマーク33、3
4の情報域がリボンマークセンサー55、56の検出面
に対向した状態になったときにリボンマークセンサー5
5、56は暗(OFF)と検出する。リボンマークセン
サー55、56は図13に2点鎖線で示すように、イン
クリボン15の横幅より狭い間隔をもって配置されてお
り、ヘッダーマーク29とパッチマーク33、34とで
は情報域の長さが異なるため、ヘッダーマーク29を検
出した場合には2つのリボンマークセンサー55、56
がともにオンとなり、またパッチマーク33、34を検
出した時にはリボンマークセンサー55、56の一方が
オン、他方がオフとなるので両マークを区別することが
できる。
【0043】図14(c)に示す印画ポジションでは、
サーマルヘッド49が最も下がった位置に来ており、イ
ンクリボン15をプラテンローラー46上の印画紙37
に圧接させた状態となっている。
【0044】57、57は排紙ローラーであり、前記給
紙ローラー41の上方に設けられている。
【0045】しかして、上記プリンター1にあっては、
プリント動作を開始する前にインクリボンカートリッジ
10の情報コード27を読み取ることでインクリボン1
5の種類を予め判別しておき、プリントの開始とともに
サーマルヘッド49を図14(b)に示すリボンの頭出
しポジションに移動させて、リボンマークセンサー5
5、56によりインクリボン15のヘッダーマーク29
やパッチマーク33、34を検出する。
【0046】そして、カム40により給紙アーム39を
回動させ、給紙プレート36及び押さえ爪38、38を
上昇させて印画紙37を給紙ローラー41に圧着して該
給紙ローラー41の回転によって印画紙37を搬送する
(搬送経路を太線及び矢印で示す。)。
【0047】搬送された印画紙37はその端がペーパー
エッジセンサー47によって検出され、キャプスタンロ
ーラー45及びピンチローラー44によって印画紙37
が所定の印画位置に来るまでさらに搬送される。尚、こ
のとき印画紙37の一部は間隙48内に位置されてい
る。
【0048】そして、サーマルヘッド49が印画ポジシ
ョンに来てインクリボン15が印画紙37に圧接された
状態で印画が行われた後、印画紙37は排紙ローラー5
7、57により排紙口7から排出される。
【0049】図1乃至図5はクリーナーシート58を示
すものである。
【0050】クリーナーシート58はプリンター1に挿
入して印画動作を行うことによってキャプスタンローラ
ー45及び給紙ローラー41の汚れを除去するためのシ
ートである。
【0051】クリーナーシート58は、図1に示すよう
に、幅がW1で長さがL1の長方形状とされている。
【0052】そして、その断面構造は、図3及び図4に
示すように、複数の層から形成されている。
【0053】59は基紙であり、その片側の面には粘着
層60が塗布され、さらにその上にカバー層61が貼り
付けられている。尚、図中、「t」はクリーナーシート
58の厚み、「t1」はカバー層61の厚みをそれぞれ
示している。
【0054】カバー層61には基紙59の幅方向におけ
る両端寄りの部分に長方形状をした切欠62、62、・
・・が所定の間隔をもって形成されており、これらの切
欠によって段差が形成されている。上記粘着層60はこ
れらの切欠62、62、・・・を通して外部に露出され
る。切欠62、62、・・・はカバー層61の長手方向
に沿って長さL2の間隔をおいて配置され、カバー層6
1の幅方向において互いに対向する切欠同士が対をなし
ている。そして、カバー層61の長手方向における長さ
が「L3」とされ、幅方向の長さが「W2」とされてい
る。
【0055】基紙59の材質としては、例えば、印画紙
の基材であるPET(ポリエチレンテレフタレート)材
が用いられ、ゴミを吸着しやすい材質が選定される。
【0056】また、粘着層60にはアクリル系接着剤等
が用いられ、そして、カバー層61にはポリエチレンテ
レフタレート等が用いられる。尚、シートの厚みtは2
30μ(ミクロン)程度又はこれ以下とされ、例えば、
カバー層61の厚みt1は100μ程度とされ、シート
厚tは200μ程度とされている。
【0057】図6乃至図8はクリーナーシート58によ
りキャプスタンローラー45や給紙ローラー41に付着
したゴミを除去する様子を概略的に示すものである。
【0058】図6に示すように、キャプスタンローラー
45にはその端部寄りの部分にローレット加工が施され
たローラー部45a、45aが設けられており、該ロー
ラー部45a、45aが、クリーナーシート58の切欠
62を通して粘着層60に接触するようになっている。
即ち、ローラー部45a、45aはローレット加工によ
る凹部が多数形成されており、ゴミによって目詰まりし
やすい場所であり、図8に示すように、クリーナーシー
ト58の搬送に伴って、クリーナーシート58の切欠6
2を通してローラー部45a、45aの表面が粘着層6
0に圧接されると、ローラー部45a、45aに付着し
たゴミ63、63、・・・が粘着層60に吸着される。
【0059】尚、クリーナーシート58の長手方向にお
ける切欠62の長さL3及びピッチL2は、粘着層60
に圧接されない部分がローラー部45a、45aの表面
に生じないように規定する必要がある。また、ローラー
部45a、45aの軸方向の長さを「W3」とすると、
クリーナーシート58の切欠62の長さW2をW3より
大きくすれば、ローラー部45a、45aの表面のいか
なる場所に付着したゴミも粘着層60によって取り除く
ことができる。
【0060】クリーナーシート58におけるカバー層6
1の役割は、キャプスタンローラー45だけを選択的に
粘着層60に接触させることであり、これによって粘着
層60が搬送系を構成する他の部分64(図8に斜線で
概念的に示す。)に接触しないようになっている。つま
り、カバーシートがないと搬送途中において粘着層60
にゴミが付着したり、あるいは、粘着層60が搬送系を
構成する他の部分に付着して紙詰まりが起きるといった
不都合が生じることになる。
【0061】給紙ローラー41やピンチローラー44等
に付着したゴミはクリーナーシート58のうち粘着層6
0やカバー層61の形成されていない方の面58bによ
って吸着される。
【0062】例えば、給紙ローラー41はそのローラー
部41aがゴム材料等で形成されており、該ローラー部
41aに付着した紙粉や埃65、65、・・・は、クリ
ーナーシート58の搬送に伴って面58bに吸着され
る。
【0063】クリーナーシート58の搬送中はサーマル
ヘッド49による印画動作が行われないようにする必要
があり、クリーナーシート58に対してはただ搬送だけ
がなされる。
【0064】クリーナーシート58のサイズが印画紙3
7の規格サイズと同一であると、プリンター1はクリー
ナーシート58と印画紙37との違いを区別することが
できないので、クリナーシートの長さL1は印画紙37
とは異なる長さに規定されている。但し、紙幅W1につ
いてはこれを全く自由に規定することができるわけでは
なく、キャプスタンローラー45や給紙ローラー41等
のローラー部のゴミを除去するに足る長さが必要であ
る。
【0065】図15はプリンター1のシステム構成を概
略的に示すものである。
【0066】ペーパーエッジセンサー47、リボンマー
クセンサー55、56、リボンコードセンサー等によっ
て得られる各種のセンサー情報はメカコントローラー6
6に入力され、該メカコントローラー66は搬送系の構
成部やサーマルヘッド49の位置決め機構等に対して制
御信号を送出する。
【0067】67はシステムコントローラーであり、上
記した操作部8からの司令信号を受けとって、CPU6
8により処理される所定のシーケンスに従ってメカコン
トローラー66との間で情報のやりとりを行ったり、表
示部69に信号を送出してエラーメッセージ等の必要情
報を表示させる。
【0068】ペーパーエッジセンサー47による紙長の
判別は、ペーパーエッジセンサー47が紙の一端を検出
してから他端を検出するまでに要する時間内におけるキ
ャプスタンローラー45の回転量を求めることによって
行われる。即ち、ペーパーエッジセンサー47の出力変
化によって紙の端が検出され、検出信号がメカコントロ
ーラー66に送られる。キャプスタンローラー45は、
図示しないステッピングモータによって駆動されるた
め、該メカコントローラー66はステッピングモータに
対して制御パルスを送っているので、この制御パルスを
カウントすることによって紙長を判別することができ
る。
【0069】システムコントローラー67は供給紙の紙
長が規格サイズであると判断した場合にメカコントロー
ラー66を通して印画動作を行わせるが、供給紙の紙長
が規格サイズに合わないと判断した場合には紙長エラー
として排紙動作を行うようにメカコントローラー66に
司令を出す。
【0070】前述したようにクリーナーシート58はそ
の紙長が規格長でないため、給紙の後にキャプスタンロ
ーラー45や給紙ローラー41等のローラー部のクリー
ニングを行いながら搬送され、印画されることなく排紙
される。この間、サーマルヘッド49の位置はホームポ
ジションとなっており、インクリボン15が全く消費さ
れない。
【0071】しかして、本発明に係るクリーニング方法
にあっては、印画紙37と異なる紙長をもったクリーナ
ーシート58をプリンター1に供給してから、プリンタ
ー1によってクリーナーシート58のサイズが規格外で
あると判断されて該クリーナーシート58が排紙される
までの間に、クリーナーシート58の粘着層60によっ
て搬送系のローラー部に付着したゴミを簡単に除去する
ことができる。
【0072】また、プリンター1の紙長判別の機能を利
用することによって、クリーナーシート58に対して印
画動作を行うことなくこれを排紙することができるの
で、クリーニングのための操作を簡単に行うことができ
る。
【0073】尚、本実施例では、クリーナーシートが3
層構造を有するものとしたが、図16に示すクリーナー
シート70のように、厚みtの基紙71に深さt2の凹
部72、72、・・・を形成して、これらの凹部72、
72、・・・内に粘着層73、73、・・・を形成する
ようにしても良い。
【0074】また、キャプスタンローラー45のローラ
ー部45aが、図17に示すように、回転軸に沿って長
く延びる円柱状に形成され、該ローラー部45aの表面
にローレット加工が施されている場合には、クリーナー
シート58Aに示すように、粘着層60A、60A、・
・・を露出させるための切欠62A、62A、・・・を
シートの幅方向に長くして、シートの搬送方向に沿って
カバー層61Aと粘着層60Aとを交互に位置させ、ス
トライプ状のパターン配置を採れば良い。
【0075】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明熱転写型プリンターのクリーナーシート及び
クリーニング方法によれば、規格サイズ外のクリーナー
シートをプリンターに供給し、クリーナーシートが搬送
されている間に、粘着性を有する部分が搬送ローラー部
のゴミを吸着して除去するので、プリンターを分解する
ことなく専門家の手を借りずにユーザー自らが簡単にク
リーニング作業を行うことができる。その際、プリンタ
ーのもつ紙長判別機能を利用することによって規格サイ
ズ外のクリーナーシートに対しては印画動作が行われ
ず、排紙動作だけが行われるので、クリーニングのため
の操作が複雑化することはなく、また、プリンター側に
クリーニングモード(例えば、クリーニングスイッチを
設け、これを押圧した時には印画動作を行わずに排紙の
みを行わせるようなモード)を現出させるための特別な
シーケンス(手順)を用意する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクリーナーシートの平面図であ
る。
【図2】本発明に係るクリーナーシートの底面図であ
る。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面図であり、
厚み方向を拡大して示す。
【図4】図1のIV−IV線に沿う断面図であり、厚み
方向を拡大して示す。
【図5】本発明に係るクリーナーシートの分解斜視図で
ある。
【図6】本発明に係るクリーナーシートとキャプスタン
ローラーとを示す底面図である。
【図7】本発明に係るクリーナーシートの搬送状態を示
すものであり、シートの搬送方向から見た側面図であ
る。
【図8】クリーナーシートによってローラー部に付着し
たゴミを除去する様子を示す概略側面図である。
【図9】熱転写型プリンターを示す斜視図である。
【図10】熱転写型プリンターの要部を示す概略断面図
である。
【図11】インクリボンカートリッジを示す斜視図であ
る。
【図12】インクリボンカートリッジを一部を切り欠い
て示す平面図である。
【図13】インクリボンを示す図である。
【図14】インクリボンカートリッジをプリンターに装
着した場合においてサーマルヘッドの各ポジションを示
すもので、(a)はホームポジション、(b)はリボン
頭出しポジション、(c)は印画ポジションをそれぞれ
示す。
【図15】プリンターのシステム構成を概略的に示すブ
ロック図である。
【図16】本発明に係るクリーナーシートの変形例を示
すものであり、(a)は要部の拡大断面図、(b)は斜
視図である。
【図17】本発明に係るクリーナーシートの別の変形例
を示す底面図である。
【図18】搬送系の構成部品の汚れによる印画品質の低
下について説明するための概略図であり、(a)は平面
図、(b)は印画紙の搬送方向から見た側面図、(c)
は底面図である。
【符号の説明】
1 熱転写型プリンター 41a、45a ローラー部(搬送ローラー部) 58 クリーナーシート 58A クリーナーシート 60 粘着層(粘着性を有する部分) 60A 粘着層(粘着性を有する部分) 61 カバー層(粘着性を有しない部分) 61A カバー層(粘着性を有しない部分) 70 クリーナーシート 73 粘着層(粘着性を有する部分)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給紙のサイズを判別する機能を有し、
    供給紙が規格サイズであると判別した場合に印画動作を
    行い、供給紙が規格サイズでないと判別した場合に排紙
    動作だけ行う熱転写型プリンターの搬送ローラー部のク
    リーニング時に使用するクリーナーシートであって、そ
    のサイズが規格外とされており、表面に粘着性を有する
    部分と粘着性を有しない部分とが設けられ、粘着性を有
    する部分が搬送ローラー部に接触するように配置されて
    いることを特徴とする熱転写型プリンターのクリーナー
    シート。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したクリーナーシートを
    プリンターに供給してから、プリンターによりクリーナ
    ーシートのサイズが規格外であると判断されて該クリー
    ナーシートが排紙されるまでの間に、クリーナーシート
    における粘着性を有する部分によって搬送ローラー部に
    付着したゴミを除去するようにしたことを特徴とするク
    リーニング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005096724A3 (en) * 2004-03-26 2006-03-30 Zih Corp Apparatus and methods for cleaning the components of a feed device
JP2009137709A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Mitsubishi Electric Corp サーマルプリンタ装置

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