JPS61238646A - 熱転写記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は端末機器などに利用される熱転写記録装置に関
する。

〔発明の背景〕

従来この種の記録装置としては、発熱素子を備えたサー
マルヘッド、サーマルヘッドに対向して配設されたプラ
テンローラなどから構成され、これらサーマルヘッドと
プラテンローラとの間に搬送される転写紙と被転写紙に
押圧力を付すして記録情報を被転写紙に記録させるもの
が特開昭６０−３２６７８号公報公報などにより開示さ
れている。この記録装置ではインクフィルムなどの転写
紙をケースに一体に組込んでカセット化されてるため、
転写紙の交換は短時間で容易に行なえるが、ヘッドとプ
ラテンローラ間の記録部前後や被転写紙の搬送経路内で
紙詰り（ジャム）が発生した場合には、そのメンテナン
スに支障をきたす。

また、記録後の被転写紙は、装置の−Ｆ方に排出する機
構になっているため、装置全体の小形化が困難となる。

さらに、上記公報において、被転写紙の搬送ルートの切
換えは、プラテンローラの近傍に設けた切換ガイドによ
って行なわれているが、このガイドを動作させるための
駆動源および制御系統が必要になる。特開昭５８−１４
０２６７号公報などには、転写材のインクフィルムに発
生するシワを防止する記録装置が開示されている。

この記録装置は、インクフィルム、サーマルヘッドを含
む上蓋部と、ロール状の被転写紙、プラテンローラを含
む底部に二分割されている。

しかし、この記録装置ではロール状の被転写紙を記録対
象にしており、カット紙など被転写紙の記録には不向き
である。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、多色記録時における記録媒体の搬送ル
ー１〜の切換を容易にした熱転写記録装置を提供するこ
とにある。

である。

〔発明の実施例〕

以下１本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第１図および第２図は本発明の一実施例による感熱転写
記録装置の概略断面図である。

装置外形は、底板１、下フレーム２および上フレーム３
より構成されており、この分離された下フレーム２と」
上フレーム３は、装置後部のヒンジピン４によって一体
的に連結され、−１ニフレーム３は前記ヒンジピン４を
支点にして上下方向に開閉できるように成っている。

前記底板１−上には、下フレーム２、電源５および制御
回路基板６およびスペーサ７を介して機構部が固定され
ている。

この機構部は、給紙部、フィルム部およびサーマルヘッ
ド部より構成されており、これら各部の詳細については
以下に説明する。

前記給□紙部は、多色記録される記録媒体のカット紙な
どの被転写紙Ｐを収納するカセット化した給紙トレイ８
と被転写紙Ｐを給紙トレイ８から１枚ずつ取り出すロー
ラ９、被転写紙Ｐの２枚送りを防止するローラ１０，１
１、中間ローラ１２゜１３、ガイド１４，１５，１６、
記録の際、被転写紙Ｐを搬送するプラテンローラ１７、
被転写紙Ｐの搬送力を得るために、プラテンローラ１７
との間に被転写紙２２を加圧する加圧ローラ１８゜１９
、記録後の被転写紙２２を外部へ排出する案内機能を有
するガイド２０および多色記録の際、プラテンローラ１
７を逆回転させることにより被転写紙Ｐを給紙方向とは
逆方向に案内するガイド２１より構成されている。

前記インクフィルム部は、フィルム上にソリッド状に塗
布されたイエロー、マゼンダ、シアンのインク材を有す
る転写材のインクフィルム２２、インクフィルム２２を
供給するインクフィルム供給ローラ２３、記録後のイン
クフィルム２２を巻き取るインクフィルム巻取リローラ
２４、インクフィルム２２にしわを発生させることなく
インクフィルムを搬送するローラ２５，２６．２７より
構成されている。

感熱ヘッド部は、多数の発熱素子を備えており、インク
フィルム２２のインクフィルム２２のインク色材°をフ
ィルム背面より被転写紙Ｐに発熱素子による熱溶融によ
り転写させて記録するサーマルヘッド２８、このサーマ
ルヘッド２８をインクフィルム２２およびプラテンロー
ラ１７に圧接するための圧接力を付与するばね２９、ば
ね２９の圧接力に抗してサーマルヘッド２８をプラテン
ローラ１７から離すための力を付与するばね３０、この
ばね３０により付与されるばね力をばね２９に伝達する
バー３１、ばね３０のばね力に抗してバー３１にばね３
０のばね力を付与したり、ばね力の付与を解除する直動
形のソレノイド３２、リンクバー３３およびリンク、ヒ
ンジ３４から構成されている。

前記す―フルヘッド２８およびローラ２５゜２７は上フ
レーム３側に設けられ、その他は下フレーム２側に設け
られる。

また、３８は被転写紙Ｐがプラテンローラ１７の直前ま
で搬送されてきたことを検知するセンサ、３９はプラテ
ンローラ１７から被転写紙Ｐが搬送されてきたことを検
知するセンサ、４０はインクフィルム２２上に塗布され
たイエローインク、マゼンダインクおよびシアンインク
材の境目を検知するセンサ、４１はサーマルヘッド２８
がプラテンローラ１７に圧接されたことを検知するセン
サ、４２は前記ローラ１２，１．３間を介して搬送され
る被転写紙Ｐを案内するガイドで、このガイド４２の先
端は前記ガイド２１とにより山形状に形成されており、
この山形状の頂部４６は、ローラ１７．１８の接線方向
より左側（ローラ１８側）の位置にある。

すなわち、第３図に示す如く、ローラ１−７゜１８の接
線方向線りから山形状の頂点位置Ｅまでの間隔δを有す
るガイドを配設する。

このガイドの間隔量は、山形状頂部の曲率および被転写
紙Ｐの紙質、特に剛性から任意に選定する。

このように、山形状のガイドを配設するようにしたので
、多色記録時、被転写紙Ｐはプラテンローラの逆転によ
って逆送される際、山形状の頂部４６からガイド４２側
へ搬送されることなく搬送ルートを容易にガイド２１側
へ切換えることができる。

また、給紙部のローラ９，１０，１１．．１４はモータ
３５により同時に駆動され、プラテンローラ１７はｉＥ
逆転回転可能なモータ３６により駆動され、このモータ
３６にはモータの回転角度を検知するエンコーダが設け
られている。４３は前記収納部材の給紙トレイ８の挿入
口、４４は記録の終えた被転写紙Ｐを排出する排出に１
゜さらに、前記インクフィルム部のインクフィルム巻取
用ローラ２４はモータ３７によりベルト（図示せず）を
介して駆動される。

その上、前記ローラ９，１．０，１２には一方向の回転
に対してのみ回転力を伝達する一方向クラッチが設けら
れている。

次に本実施例の動作を説明する。

被転写紙Ｐに記録する際には、まずモータ；つ５を作動
させることによりローラ９，１．０，１．２が同時に回
転する。これら各ローラの回転により被転写紙Ｐは給紙
トレイ８から取り出されると共にローラ１．０．１１間
の摩擦力によりガイド１４゜１６を介してローラ１２，
１３間まで搬送され、さらにローラ１２，１３およびガ
イド１５，４２によって大きく変更されてローラ１８の
下方よりローラ１８とプラテンローラ１７間に当接する
（第４図の状態）。このとき、センサ３８によって被転
写紙Ｐの通過が検知されると（図示Ａ点）、この検出信
号によりモータ３５は、被転写紙Ｐの送り長さ２を得る
のに必要なパルス数だけ回転してＢ点まで到達すると、
モータ３５が、停止して被転写紙Ｐの搬送を停止させる
。

次にソレノイド３２が作動してリンクパー３３をリンク
ヒンジ３４を中心に回動させると、ばね３０は伸長して
レバー３１およびリンクレバー３３を引き下げる、この
とき、サーマルヘッド２８は、ばね２９のばね力により
インクフィルム２２と被転写紙Ｐをプラテンローラ１７
に圧接する（図示第５図の実線状態）。

次にモータ３６が作動してプラテンローラ１７は回転す
る。このプラテンローラ１７の回転によって被転写紙Ｐ
は、ローラ１７との摩擦力によりプラテンローラ１，７
とローラ１８間にはさみ込まれた後、インクフィルム２
２と共に、プラテンローラ１７の回転方向に搬送され、
さらに被転写紙Ｐはローラ１９からガイド２０に沿って
搬送され、被転写紙Ｐの先端をセンサ３９が検知したと
き、モータ３６が停止する。

この際、インクフィルム２２はモータ３７の駆動により
巻取リローラ２４で巻取られる。このインクフィルム２
２の巻取り速度は、プラテンローラ１７の周速より速く
してインクフィルム２２がたるまないようにしている。

そして、センサ４１がインクフィルム、例えばイエロー
のインク色材の先端に設けたマーク位置を検知したとき
、モータ３７を停止トする。

また、インクフィルム２２と被転写紙Ｐの分離は、サー
マルヘッド２８の先端のプラテンローラ１７近傍に設け
たっめ４５により行なわれる。このつめ４５により分離
されるインクフィルム２２と被転写紙の分離角度αは９
０’以−にに設定する。

第５図の状態で、被転写紙Ｐに記録を開始し、制御袋Ｗ
（図示せず）から供給される記録情報に従って、サーマ
ルヘッド２８の発熱素子の発熱によりインクフィルム２
２から被転写紙Ｐにイエローに相当するインク色材が転
写される。その際、モータ３６により駆動されるプラテ
ンローラ１７によって被転写紙Ｐとインクフィルム２２
はプラテンローラ１７、サーマルヘッド２８、ローラ１
８．１９間を搬送され、インクフィルム２２の領域と被
転写紙Ｐの記録領域とを重ね合わせて記録する。また、
イエローの記録開始時、被転写紙の後端側はローラ９，
１．０．１２間にそれぞれはさまれている。しかし、こ
れらローラ９，１０゜１２には一方面クラッチが設けら
れているため、被転写紙Ｐが搬送される際、前記各ロー
ラは空転する。

そして、被転写紙Ｐにイエローの記録が終了した場合、
センサ３８により被転写紙Ｐの後端を検出した後、この
検出信号によりモータ３６は被転写紙ＰがＱの長さだけ
搬送するようにプラテンローラ１７を回転させる。前記
Ωは、モータ３６に設けられているエンコーダにより回
転角度を検知し、エンコーダのカウント値で規定する。

また、被転写紙Ｐに次の色、例えばマゼンダを記録する
ときには、先ずサーマルヘッド２８をプラテンローラ１
７から離し、インクフィルム２２を次のマゼンダ領域ま
で搬送させると共に被転写紙Ｐを前記ガイド２０による
搬送経路からガイド２１による搬送経路へ逆送して被転
写紙Ｐの記録領域とマゼンダ領域を重ね合わせた上サー
マルヘッド２８をプラテンローラ１７に圧接して記録す
る。

すなわち、ソレノイド３２の動作が解除され、バー３１
およびリンクレバー３３はばね３０により上方（図示一
点鎖線状態）へ引き」二げられるため、サーマルヘッド
２８はプラテンローラ１７より離れる。そして、インク
フィルム２２はそのマゼンダ領域がセンサ４１により検
知されるまで巻取りローラ２４で巻取られる。

一方、被転写紙Ｐは、第６図に示す如くモータ３６を逆
回転（図示矢印方向）させることにより、プラテンロー
ラの下方からガイド２１に沿って逆搬送される。この被
転写紙Ｐの逆搬送は、ガイド４２とガイド２１の先端側
に形成される山形状の頂部４６をプラテンローラ１７と
ローラ１８の接線（第３図Ｄ）よりローラ１８側に配設
しているため可能となる。そして、被転写紙Ｐの前端（
記録方向側）がセンサ３９によって検知されると、モー
タ３６の停止により被転写紙Ｐの逆搬送も停止する。

このとき、被転写紙Ｐの記録領域とマゼンダのインク領
域は一致しており、前記イエローによる記録と同一手順
でマゼンダの記録が行なわれる。

最後に、前記の同一手順で、シアンについての記録を行
なった後、被転写紙Ｐの後端がプラテンローラ１７とロ
ーラ間を抜けるまでモータ３６は回転し、このとき被転
写紙Ｐはガイド２０に沿って装置外部へ排出口４４から
排出される。

本実施例によれば、プラナ、ンローラ１７の下部側に、
頂部４６をプラテンローラ１７とローラ１８との接線方
向から偏位させた山形状のガイドを設けるようにしたの
で、多色記録時における被転写紙の搬送ルートの切換え
を、従来の如く駆動力により作動する切換ガイドを設け
ることなく容易に、しかも確実に行なうことができる。

また、サーマルヘッドを配設したフレームと、プラテン
ローラ、被転写紙の搬送系、インクフィルムを配設した
下フレームに分割するように構成したので、使用者にお
ける取り扱い性が容易になる。すなわち、上フレームを
持ち上げた状態で、給紙搬送系での被転写紙の紙詰り（
ジャム）が容易にチェックできる。インクフィルムの交
換は、使用者がサーマルヘッドに物をぶつけたり、傷を
つけることなくスムーズにできる上、サーマルヘッドの
信頼性が向上する。

さらに、サーマルヘッドを水平方向に配設し、被転写紙
を収納する給紙トレイの挿入口および記録後の被転写紙
の排出口を同一方向に配設し、給紙トレイの上部側に、
被転写紙の記録時および排出時の搬送経路と逆送時の搬
送経路を並設したので、装置の機構部が非常に薄形にで
きると共に被転写紙のサイズが大きくなっても長手方向
が比較的短縮されるため、小形化が可能となる。

その上、サーマルヘッドをプラテンローラに押圧又は押
圧に解放する機構はサーマルヘッドの回動中心と支持点
として揺動し、その機構はリンク機構部により構成した
ので、装置全体が小形化できる。

〔発明の効果〕

本発明装置は、プラテンローラの下部側に、頂部をプラ
テンローラと対接するローラとの接線方向から偏位させ
た山形状のガイド部材を設けるようにしたので、多色記
録時における記録媒体の搬送ルートの切換えを、特に駆
動源を必要とすることなく容易に、かつ確実に行なうこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の熱転写記録装置の概略側面図、第２図
は第１図に示す装置において、上フレームを開いた状態
を示す概略断面図、第３図は本発明装置における搬送ル
ートの切換を説明するための要部拡大図、第４図〜第６
図は本発明装置における記録動作状態を説明するための
図である。 Ｐ・・・被転写紙、２・・・下フレーム、３・・・上フ
レーム、８・・・給紙トレイ、１７・・・プラテンロー
ラ、２０゜２１．４２・・・ガイド、２２・・・インク
フィルム、２８・・・サーマルヘッド、４６・・・山形
状の頂部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、発熱素子を備えたサーマルヘッドと、このサーマル
   ヘッドと対向して配設されたプラテンローラとの間、転
   写シートおよび記録媒体を重ねてはさみ、プラテンロー
   ラに押圧力を付与させて記録媒体に記録情報を記録した
   のち、プラテンローラを逆転させて記録媒体のみを逆送
   し、再び記録媒体に記録する熱転写記録装置において、
   前記プラテンローラの下部側に、記録媒体の搬送ルート
   を切換え、かつ頂部をプラテンローラと対接するローラ
   の接線方向から偏位された山形状のガイド部材を設けた
   ことを特徴とする熱転写記録装置。