JPH1110735A - シート形成装置及びシート形成装置を内蔵もしくは接続可能にしたプリンタ - Google Patents

シート形成装置及びシート形成装置を内蔵もしくは接続可能にしたプリンタ

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JPH1110735A
JPH1110735A JP18312997A JP18312997A JPH1110735A JP H1110735 A JPH1110735 A JP H1110735A JP 18312997 A JP18312997 A JP 18312997A JP 18312997 A JP18312997 A JP 18312997A JP H1110735 A JPH1110735 A JP H1110735A
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sheet material
peeling
forming apparatus
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Takehito Kobayashi
健仁 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コートフィルムを情報カードの表面に熱転写
してその不要のフイルムを剥離する際に、相互の接着が
損われることなく、良好に熱転写可能な、シート形成装
置及びこれを内蔵又は接続可能にしたプリンタを提供す
る。 【解決手段】 情報カードXとコートフィルムYとの間
に介在している接着剤を加熱するヒートローラ40と、
ヒートローラ40と協働して情報カードXとコートフィ
ルムYとを加熱圧接可能に支持するプラテンローラ27
と、その支持位置に対して情報カードXとコートフィル
ムYとを移動させる移動手段と、加熱圧接によって形成
されたコート済みシートXから不要となったコートフィ
ルムYを剥離させる剥離手段とを備えたシート形成装置
において、剥離手段を、ヒートローラ40から情報カー
ドXの移動下流方向に所定の距離だけ離して配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば社員証、学
生証等のIDカード、銀行関連のキャッシュカード、も
しくは多目的のICカード等のカード類(以下情報カー
ドという)や、画像形成装置で出力された転写紙等の情
報記録媒体の表面に、保護用のオーバコートフィルムを
加熱定着するシート形成装置及びシート形成装置を内蔵
もしくは接続可能にしたプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のコンピュータ画像処理の分野にお
いては、コンピュータから呼び出した画像情報、文字情
報等を用いて、昇華型フルカラープリンタで身分証明証
等の情報カードを発行することが行われている。該情報
カードは例えば、表面に“会社名”“所有者名”“所
属”等のID文字と共に所有者写真等が印刷され、その
裏面には磁気コード化された磁気記録層が記録処理され
ている。
【0003】この身分証明証のような情報カードにおい
ては、情報カードの表面のID文字や所有者写真の改ざ
んを防止するため、情報カードの表面を特定パターンを
有する略透明なフィルムで覆うことが多い。このフイル
ムとして例えばホログラムコートフィルムが使用され
る。
【0004】図1はコートフィルムの説明図であり、
(a)はコートフィルムの断面構造を、(b)は熱的破
断の状態を示した断面図である。
【0005】市販されるホログラムコートフィルムY1
は、通常、同図の(a),(b)に示すように、透明キ
ャリア201上に、厚さが約0.006mm程度の薄い
略透明なホログラム熱溶着フィルム(以下、単に熱溶着
フィルムと略する)202を設けたものから構成され、
コートフィルムY1全体としての厚さは約0.025m
m程度を有する。ホログラム熱溶着フィルム202は、
表面保護層202a、ホログラム層202b及び接着層
202cをこの順序で設けたものから成る。
【0006】この通常のホログラムコートフィルムY1
は、情報カードの幅寸法よりも大きな幅を有するフィル
ムリボンの形で提供される。この情報カードXとホログ
ラムコートフィルムY1は、共に搬送され且つ互いに重
ね合わされながら、加熱手段で加熱圧接されて、ホログ
ラムコートフィルムY1が情報カードXの表面に接着層
202cにて接着される。そしてこの加熱圧接部を通過
した直後の部位において、ホログラムコートフィルムY
1に対して、搬送されてくる情報カードXから該ホログ
ラムコートフィルムY1を剥離させるような力が作用さ
れる。よって情報カードXの縁部で接着力の有無によ
り、ホログラム熱溶着フィルム202に剪断力が働いて
これが該縁部でカットされ、領域Aにわたってホログラ
ムコートフィルムY1が情報カードXの表面に接着され
る。その結果、ホログラム熱溶着フィルム202の接着
されなかった部分と、透明キャリア201とは情報カー
ドXから分離されて搬送される。かくして情報カードX
の表面全体に、ホログラム熱溶着フィルム202だけが
転写される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、情報カ
ードから各フイルムが剥離される際に、剥離作用する部
位において接着層の接着力が剥離力に負けて満足な転写
が得られず、特に情報カードの縁部においてめくれが生
じることが有った。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、その目的は、各種のコートフィルムをそれぞれ情報
カードの表面に熱転写してその不要のフイルムを剥離す
る際に、相互の接着が損われることなく、良好な熱転写
が得られるようにした、シート形成装置及びシート形成
装置を内蔵もしくは接続可能にしたプリンタを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、シート材とフイルム材との間に介在して
いる接着剤を加熱する熱源部と、前記熱源部と対向して
おり該熱源部と協働して前記シート材とフイルム材とを
挟みつけて加熱圧接可能に支持する挾持支持部材と、前
記挾持支持部材による挾持位置をシート材の面方向に沿
って移動させるべく前記シート材とフイルム材とを移動
させる移動手段と、前記加熱圧接で前記シート材とフイ
ルム材とより形成されたコート済みシートから当該コー
ト済みシートの形成のために不要となった前記フイルム
材を剥離させる剥離手段とを備えたシート形成装置にお
いて、前記剥離手段が、前記熱源部から前記シート材の
移動下流方向に所定の距離だけ離して配置されているこ
とを特徴とするものである。
【0010】シート材とフイルム材とが、熱源部と挾持
支持部材とによって挟み付けられ、押圧手段が作用して
加熱圧接されると、シート材とフイルム材とが接着され
てコート済みシートが形成される。そして熱源部からシ
ート材の移動下流方向に所定の距離だけ離して配置され
ている剥離手段の剥離作動部位で、その接着されない部
分がシート材から分離されて、コート済みシートと該分
離されたフイルム材とが下流方向に移動される。
【0011】そして前記剥離手段による剥離作動部位
が、加熱圧接によるシート材とフイルム材との接着が固
定化されるに要する予定の距離以上の適所に熱源部から
離して設置されることによって、接着部が所要の冷却時
間を経過した後に、シート材とフイルム材とが剥離作動
される。
【0012】そしてまた、剥離手段の剥離作動部位が、
シート支持手段による支持部位または搬送手段による挾
持部位と、熱源部と挾持支持部材との挾持部位とを結ん
でなる搬送面をなしたシート材のフイルム材との接合面
よりも該シート材側に偏らせて設定されていることによ
って、剥離作動部位にシート材の縁部が対向した際に、
シート材が該縁部の厚さ方向に押し下げられた状態をな
して押え込まれる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図2は本発明によるオーバコート定着装置
をプリンタに接続した状態で示した全体断面図である。
【0015】オーバコート定着装置20は、オプション
装置として、昇華型フルカラープリンタ1に接続される
ようにしている。即ち、まず、昇華型フルカラープリン
タ1にて、未記録カードの表面に、情報カードXを発行
するための必要なID文字や所有者写真が印刷され、続
いて該未記録カードの裏面に設けられた磁気記録層に磁
気コード化された情報が書き込まれる。そして、得られ
た情報カードXは、オーバコート定着装置20に送られ
て、その表面がホログラムコートフィルム等のコートフ
ィルムYで覆われる。
【0016】次に上記の各部について具体的に説明す
る。
【0017】(1)昇華型フルカラープリンタ1 図2に示す昇華型フルカラープリンタ1は、その一側
に、上下にカードスタッカ2及びカードリジェクト口1
1を有する。また、このカードスタッカ2の給送部及び
リジェクト口11の各高さ位置に対応して、プリンタ1
は、その内部に、上下に2つのカード搬送パス4,10
を備えている。一つは、カードスタッカ2の直下に位置
にする供給ローラ3から、他側の連結口として構成され
た排出口15まで続く第1パス4であり、他の一つは、
第1パス4の下方に配置され、リジェクト口11と連続
された第2パス10である。これらのパス4,10は、
所要個数の搬送ローラ対5を順次間隔を置いて配設する
ことにより構成される。
【0018】カードスタッカ2に堆積状態に置かれた記
録未処理のカードXは、供給ローラ3により1枚ずつ第
1パス4に送り出される。この第1パス4中には、90
度を単位として一方向に回転可能な第1方向切換器6
と、加熱記録ヘッド8及び昇華型カラーリボン9を備え
た熱転写式のプリンタユニット7とが配置されている。
第1方向切換器6は、カードXを抱いた状態で90度方
向を変換して縦状態となり、第2方向転換器12との間
でカードXの受け渡しができる。
【0019】未処理カードXは、第1方向切換器6を通
ってプリンタユニット7にて、画像情報に基づいて加熱
記録ヘッド8と昇華型カラーリボン9とにより、その表
面にID文字が黒色で、所有者写真がカラーで印刷記録
される。
【0020】一方、第2パス10には、水平状態から時
計方向に90度及び反時計方向に90度回転可能な第2
方向切換器12と、磁気記録ヘッド14を有するエンコ
ーダユニット13とが配設されている。この第2方向切
換器12は、第1方向切換器6に対して上下に同一位置
にあり、カードXを抱いた状態で90度方向を変換して
縦状態となり、上記第1方向転換器6との間でカードX
の受け渡しができる。
【0021】プリンタユニット7でID文字や所有者写
真を記録された情報カード(シート材)Xは、第1パス
4を逆送されて、第1方向切換器6から第2方向転換器
12へ引き渡される。そして第2パス10上を第2方向
転換器12からエンコーダユニット13に送られ、そこ
で磁気記録ヘッド14により、磁気コード化された情報
が情報カードXの裏面の磁気記録層に記録される。
【0022】上記の磁気記録を終了した情報カードX
は、第2方向切換器12に戻され、第1方向切換器6に
引き渡されて、第1パス4に移行される。
【0023】そして上記の印刷記録及び磁気記録を終了
した情報カードXは、第1パス4に移行されて、プリン
タユニット7を素通りし又は裏面への印刷が行われた
後、第1パス4の端部に形成した排出口15からオーバ
コート定着装置20に供給される。
【0024】(2)オーバコート定着装置20 (a) 搬送パス22 図3は図2におけるオーバコート定着装置20の拡大断
面図である。
【0025】オーバコート定着装置20は、その一側に
排出口15に対する連絡口となる受入口21を、また他
側に排出口23を有する。受入口21と排出口23との
間には、情報カードXを搬送する搬送パス22の構成要
素として、入口側ローラ対24、第1キャプスタンロー
ラ対26、プラテンローラ27、第2キャプスタンロー
ラ対28、及び排出側ローラ対29が順に配列されてい
る。そして第2キャプスタンローラ対28と排出側ロー
ラ対29との間に、後記するコート済みシートの形態を
矯正するための形態矯正手段としてシート矯正用ローラ
102を備えている。
【0026】25は入口側ローラ対24と排出側ローラ
対29との内側区間にかけて設けた通路ガイド板であ
る。上記オーバコート定着装置20の他側には、排出口
23からオーバコート処理を終えて排出された情報カー
ドXを集積するための排出スタッカ30を設けている。
【0027】(b) コートフィルムYの供給 搬送パス22の上方において、プラテンローラ27より
もカード搬送方向の上流側には、コートフィルム(第2
のシート材)Yを供給する供給ボビン部31が、また下
流側には、コートフィルムYの巻き取りを行う巻取りボ
ビン部32が配置されている。この供給ボビン部31及
び巻取りボビン部32は、コートフィルムYをその両端
側からそれぞれのボビン33に巻き付けて、供給ロール
及び巻取ロールを形成している。該各ボビン33は、ボ
ビンホルダ35に着脱自在に取り付けられており、コー
トフィルムYを交換可能にしている。交換されるコート
フィルムYの種類としては、上述した通常のホログラム
コートフィルムや強化保護コートフィルムや特定画像入
りホログラムフィルム等であり、それらのフィルムの幅
は共通の寸法に定められている。
【0028】プラテンローラ27の上方には、前後2箇
所に案内ピン36,37が設けられており、供給ボビン
部31から引き出されたコートフィルムYは、この案内
ピン36,37によりプラテンローラ27の上方に横に
拡げた状態に案内される。また、供給ボビン部31と案
内ピン36との間には案内ピン38が設けられ、該案内
ピン38によりコートフィルムYが位置決めされるよう
になっている。
【0029】(c) 加熱定着手段 上記搬送パス22の上方において、供給ボビン部31と
巻取りボビン部32との間には、プラテンローラ27に
対向させて、加熱定着手段(熱源部)としてのヒートロ
ーラ40が位置されている。このヒートローラ40は、
ヒータとしてのハロゲンランプ(図示せず)を内蔵して
おり、両端部は支持ブラケット42の脚部に遊転可能に
支持されている。このヒートローラ40の周面には、サ
ーミスタから成る温度検出器(図示せず)が弾性的に当
接されている。
【0030】また、このヒートローラ40は、吊下揺動
機構43により弾性的に上下に揺動可能に上方から吊下
げられ且つ昇降駆動機構50により上下位置が可変とな
っている。
【0031】吊下揺動機構43は、(後記する図4,図
5,図6に示すように、)摺動台44が支持ブラケット
42と上方のフレーム433との間に配設され、その下
面に支持ブラケット42が取り付けられてなる。そして
摺動台44は上下方向に円滑に移動できるようになって
いる。
【0032】摺動台44の面内には複数個の圧縮バネ4
9が嵌装されている。これら圧縮バネ49の頂部に載せ
られて、板金から成る可動台46が摺動台44と上方の
フレーム433との間に配設されている。そして、可動
台46は、該可動台46と上方のフレーム433との間
に設けた引張りバネ47により吊り下げられ、該引張り
バネ47で後述する制御カム51に向かって上向きに付
勢されている。
【0033】摺動台44は、該摺動台44と上方の可動
台46との間に設けた圧縮バネ49により、常時下方に
向かう力(圧着力)を受けている。この可動台46と摺
動台44との間に介装した圧縮バネ49は、ヒートロー
ラ40を情報カードXの表面に向かって押圧する働きを
する。
【0034】昇降駆動機構50を構成するため、可動台
46の上方には制御カム51が設けられている。図4,
図5,図6はヒートローラ40の上下移動に係わる制御
位置と制御カム51の姿態を示した図であり、後記する
各停止位置として“頭出し”“転写”“交換”位置をそ
れぞれ示している。
【0035】この制御カム51に対してカムフォロア5
2が摺動台44の上面に設けられている。制御カム51
の軸53は、カム駆動モータ(図示せず)により回転駆
動される。
【0036】制御カム51の軸53には、ヒートローラ
40の上下移動に係わる各検出手段を備えている。図7
はヒートローラ40の各検出位置と制御カム51の姿態
を示した図であり、同図はその(a)(b)(c)に、
後記する各停止位置として、“頭出し”“転写”“交
換”の検出位置をそれぞれ示している。
【0037】同図に示すように、軸53には、周縁の3
箇所に切欠54a,54b,54cを有する回転円板5
4が取り付けられており、そして、この回転円板54に
は、その周囲に、互いに並置した2個のフォトインタラ
プタ56a,56bから成る光センサ56が設けられて
いる。上記回転円板54と光センサ56とは、互いに共
働して、3つの異なる停止位置“頭出し”“転写”“交
換”を検出する位置検出器を構成する。
【0038】制御カム51は、上記のカム駆動モータに
より回転駆動され、回転円板54がこれら3つの位置の
いずれかが検出される位置にて停止可能となっている。
この制御カム51の回転運動により、ヒートローラ40
が、引張りバネ47の力に抗して上下動される。
【0039】図8はオーバコート定着装置20における
転写動作とコートフィルムYの張架状態との関係を示し
た図である。
【0040】制御カム51は、上記の“頭出し”“転
写”“交換”の停止位置にそれぞれ静止されたとき、ヒ
ートローラ40を同図に示す3つの異なる高さ位置40
a,40b,40cに規制する。即ち、ヒートローラ4
0がコートフィルムYに接触せず、従ってコートフィル
ムYが案内ピン36,37間に張られるだけの状態とな
る最上位の位置(交換位置)40cと、ヒートローラ4
0が案内ピン36,37間に入り込んでコートフィルム
Yをプラテンローラ27上の情報カードX上に圧接する
最下位の位置(転写位置)40bと、そしてヒートロー
ラ40が案内ピン36,37間に入り込んでコートフィ
ルムYを少し押し下げプラテンローラ27の手前で停止
する中間の位置(頭出し位置)40aとである。この頭
出し位置40aは、具体的には、ヒートローラ40がプ
ラテンローラ27の上方に図4に示す距離d1(約3m
m)だけ離れた位置である。
【0041】図7(c)の“交換”位置は、回転円板5
4の切欠54cがフォトインタラプタ56aの直下に来
て、フォトインタラプタ56aがON,フォトインタラ
プタ56bがOFFとなることで検出される。つまり、
制御カム51は図6に示す回転角度位置に在り、可動台
46は引張りバネ47の復帰力により最上位の位置まで
上昇した状態となる。従って、ヒートローラ40もプラ
テンローラ27の上方に距離d2だけ離れた最上位の位
置、即ちコートフィルムYに接触しない位置をとる。
【0042】図7(a)の“頭出し”位置は、回転円板
54の周囲に設けたセンサエリア2個分の切欠54aが
2個の互いに並置されたフォトインタラプタ56a,5
6bの直下に来て、フォトインタラプタ56a,56b
が共にONすることで検出される。つまり、制御カム5
1は上記“交換”位置から図4に示す回転角度位置まで
回動し、引張りバネ47に抗しながら、カムフォロア5
2を介して可動台46を中間位置まで押し下げ、ヒート
ローラ40をプラテンローラ27に距離d1まで接近さ
せた位置(図8の頭出し位置40a)にする。
【0043】図7(b)の“転写”位置は、回転円板5
4の切欠54bがフォトインタラプタ56bの直下に来
て、フォトインタラプタ56aがOFF,フォトインタ
ラプタ56bがONとなることで検出される。つまり、
制御カム51は、上記“交換”位置又は“頭出し”位置
から図5に示す回転角度位置まで回動し、引張りバネ4
7に抗しながら、カムフォロア52を介して可動台46
を最下位の位置まで押し下げる。これにより、ヒートロ
ーラ40がプラテンローラ27に当接する。制御カム5
1は、更に若干の押し下げ力をヒートローラ40に加
え、圧縮バネ49を圧縮させる。この圧縮バネ49の働
きにより、ヒートローラ40に、プラテンローラ27に
対する所定の押圧力が付与される。
【0044】(d)フィルム駆動系 巻取りボビン部32は、フィルム巻取モータ(図示せ
ず)により、図3に示す矢印61方向に回転駆動力が与
えられる。
【0045】また、供給ボビン部31は、供給ボビン3
3に対して制動力が与えられるようになっている。従っ
て、上記巻取りボビン部32と供給ボビン部31との間
に配置されたコートフィルムYを緊張状態におくことが
できる。
【0046】供給ボビン部31のボビンホルダ35の軸
の一端には、スリット円板(図示せず)が固定され、こ
のスリット円板にはフォトインタラプタから成る後記の
フィルム巻き取りセンサ65が付設されている。このフ
ィルム巻き取りセンサ65は、供給ボビン部31が回転
するか否か、つまり巻取りボビン部32と供給ボビン部
31の間にコートフィルムYが張架されているか否かの
チェックに使用される。
【0047】(e) カード駆動系 入口側ローラ対24と第1キャプスタンローラ対26と
プラテンローラ27と第2キャプスタンローラ対28と
シート矯正用ローラ102とは各ギヤ列を介してカード
搬送モータ(何れも図示せず)によって互いに同期回転
される。従って、入口側ローラ対24に送り込まれた情
報カードXは、順次、通路ガイド板25上を、第1キャ
プスタンローラ対26、第2キャプスタンローラ対2
8、シート矯正用ローラ102、排出側ローラ対29へ
と引き渡して行くことができる。上記の入口側ローラ対
24と第1キャプスタンローラ対26とプラテンローラ
27と第2キャプスタンローラ対28とシート矯正用ロ
ーラ102とは、情報カードXとコートフィルムYとの
コート済みシートXを挟みつけて搬送する搬送手段をな
す。
【0048】搬送パス22には、入口側ローラ対24の
直後に情報カードXを検知する入口カードセンサS21
が、そして排出側ローラ対29の直後に情報カードXを
検知する出口カードセンサS22が、それぞれ配置され
ている。
【0049】搬送パス22内に受け入れられた情報カー
ドXは、入口カードセンサS21が情報カードXの後端
を検出した位置を基準として、正確にコートフィルムY
の転写開始位置に送られるようにしている。
【0050】(f) コートフィルムYの判別 巻取りボビン部32と供給ボビン部31の間に張架され
たコートフィルムYの種類を判別するため、案内ピン3
6と38との間には、フィルムの両側端部を検出する形
態でマークセンサS23,S24が配置されている。
【0051】(g) 剥離手段および形態矯正手段 図9はオーバコート定着装置20の要部を示す簡略図、
図10,図11,図12は本発明による加熱定着手段と
剥離手段および形態矯正手段を示す簡略構成図である。
【0052】前記の図3には示していないが、上記の各
図に示すように、ヒートローラ40とプラテンローラ2
7との挾持部位の下流側に、情報カードXから接着後の
不用となったコートフィルを剥離するための剥離板(剥
離手段)101を備えている。該剥離板101は支持ブ
ラケット42の脚部に取り付けられていて、その先端部
がヒートローラ40よりも十分に小さい曲率半径のほぼ
円弧形状の剥離作動部位101Aを形成している。
【0053】該剥離作動部位101Aはヒートローラ4
0とプラテンローラ27とによる挾持部から情報カード
Xの移動下流方向に所定の距離だけ離して配置されてお
り、その距離は情報カードXとコートフィルムYとの接
着が固定化されるに要する予定の距離以上に設定されて
いる。そして剥離作動部位101Aの上下関係位置は、
図10に示すように、第1キャプスタンローラ対26に
よる挾持部位(支持部位)と、ヒートローラ40とプラ
テンローラ27とによる挾持部とを結んでなる搬送面を
なした情報カードXのコートフィルムYとの接合面より
も情報カードX側に微小寸法だけ偏らせて設定されてい
る。よって情報カードXが剥離作動部位101Aを通過
する際には、コートフィルムYを同図に示すように下方
に僅かに抑えつけるようにしている。
【0054】コート済みシートXは、ヒートローラ40
とプラテンローラ27とが図4に示す距離d1だけ離れ
た状態で頭出しされ、引続き図5に示すように押圧状態
にして、挾持される。コート済みシートXは排出側に搬
送されながらその表面にコートフィルムYが、加熱・定
着される。情報カードXの先端縁が剥離作動部位101
Aに到達すると、コートフィルムYが該縁部の厚さ方向
に押し下げられた状態をなして押え込まれる。そしてこ
の状態でその接着されない部分が情報カードXから分離
されて、情報カードXが下流方向に移動され、分離され
たコートフィルムYは巻取られる。よってコートフィル
ムYはその分離部位の形状が情報カードXの縁部に沿っ
て成形された状態で確実に接着される。
【0055】情報カードXの移動に伴う剥離位置は、加
熱圧接位置から十分に離れているので、接着部が所要の
冷却時間を経過して、コートフィルムYが確実に接着さ
れた状態でその不要部が分離される。よって耐久性の優
れた情報カードXが得られる。
【0056】なお、本実施形態例では剥離板101は支
持ブラケット42の脚部に固定して取り付けているが、
情報カードXの移動方向に調節可能に取り付けてもよ
い。
【0057】コートフィルムYの接着されない部分が情
報カードXから分離される。その際に、コートフィルム
Yの分離部が情報カードXの縁部コート済みシートと該
分離されたフイルム材とが下流方向に移動される。
【0058】前記したように、第2キャプスタンローラ
対28と排出側ローラ対29との間に、後記するコート
済みシートXの形態を矯正するためのシート矯正用ロー
ラ102を備えている。該シート矯正用ローラ102は
その挾持部を、第2キャプスタンローラ対28と排出側
ローラ対29の各挾持部を結ぶ搬送面よりも、図12に
示す微小寸法Lだけ下方に偏らせている。
【0059】加熱・定着された情報カード(コート済み
シート)Xは、該搬送につれて第2キャプスタンローラ
対28とシート矯正用ローラ102と排出側ローラ対2
9とに跨がって挾持され、その状態で所定時間に亘って
停止され、該停止中に冷却される。このようにして、ヒ
ートローラ40によって圧接・加熱されてカール変形し
た形態のコート済みシートXは、加熱後の冷却過程にお
いて、該形態とは相反する曲げ方向の形態にて保持され
て、その間にカール変形が補正される。
【0060】104はシート矯正用ローラ102を下方
に付勢している板ばねよりなるプレススプリング、10
5はプレススプリング104を取り付けているブラケッ
トである。
【0061】図13,図14は剥離手段の他の形態例を
示す簡略構成図である。
【0062】剥離作動部101Bは、ヒートローラ40
の上下動と関連させて上下移動して接離可能にしてい
る。図13の(a),(b)と図14の(c)に順次示
すように、情報カードXが圧接・加熱されるときからそ
の終端縁が該剥離作動部101Bに対向するまでは、前
記の剥離作動部位101Aと同様の上下方向位置に調節
され、その直後に、図14の(d)に示すように上方へ
移動調節される。よって情報カードXの先行の縁部では
前記と同様にコートフィルムYが該縁部の厚さ方向に押
し下げられた状態をなして押え込まれる。そして後端の
縁部においても同様に作用して、コートフィルムYが確
実に接着される。
【0063】ここでは図示を略したがこの上下移動させ
る手段が電気信号による。
【0064】(h) 制御装置80 図15はオーバコート定着装置20の制御部のブロック
ダイヤグラムである。
【0065】制御装置80は、マイクロプロセッサCP
U82及びメモリROM83,メモリRAM84を備え
てマイクロコンピュータとして構成された制御部81を
主体として構成されており、消去・書込みが可能なプロ
グラマブルROM(EEPROM)85と、プリンタ1
側の通信機能部1Bにライン87を介して接続された通
信機能部86とを具備する。なお、プリンタ1側には、
フィルムの種類設定手段93の一部として、入力器1a
及び液晶表示器1bを具備する操作パネル1Aが設けら
れている。
【0066】制御部81の入力ポートには、昇華型フル
カラープリンタ1の操作パネル1Aに液晶表示器1bと
共に設けられている入力器1a、マークセンサS23,
S24、カードセンサS21,S22、フィルム巻き取
りセンサ65、ヒートローラ40の表面温度を監視する
温度検出器39等からの信号が入力されている。また、
制御部81の出力ポートには、ヒートローラ40のハロ
ゲンランプ41、押圧手段としてのカム駆動モータ5
5、フィルム巻取モータ60、カード搬送モータ66等
が接続されている。更に、制御部81には、プリンタ1
の操作パネル1Aから、通信機能部1B、ライン87及
び通信機能部83を介して指示されるフィルムの種類を
受け入れるようにしている。
【0067】制御部81は、使用されるコートフィルム
Yの種類に応じた加熱手段の加熱温度及び情報カードの
送り速度を記憶する記憶制御部をなし、ROM83の中
に記憶した温度設定テーブル及び速度設定テーブルとを
有し、この温度設定テーブルと速度設定テーブルの中に
は、コートフィルムYの種類毎に、ヒートローラ40の
適切な加熱温度Tと、情報カードXの適切な送り速度V
とが記憶されている。
【0068】(3)動作 (a) 温度制御及び昇降制御 上記のようにして与えられた温度の設定値に基づき、温
度検出器39から検出されるヒートローラ40の表面温
度を監視し、ハロゲンランプ(ヒータ)41をON,O
FF制御することにより、与えられた設定値温度Tにヒ
ートローラ40の表面温度を維持する。
【0069】このハロゲンランプ41への通電は、昇降
駆動可変機構50の光センサ(位置検出器)56が“転
写”、“頭出し”、又は“交換”位置を検出している場
合にのみ許される。それ以外の時、つまりヒートローラ
40が最下位の転写位置40b、中間の頭出し位置40
a、又は最上位の交換位置40cに位置していない場合
は、この通電が禁止される。即ち、ヒートローラ40が
移動している場合には、ハロゲンランプ41の破損を防
ぐため通電をOFFするものである。
【0070】情報カードXがコートフィルムYの転写開
始位置に位置付けられた後、CPU82から転写開始信
号STが発せられて、昇降制御とカード送り制御とフィ
ルム送り制御とが行われる。
【0071】昇降制御としては、図7に示す光センサ
(位置検出器)56と共働してカム駆動モータ55の起
動及び停止を制御する。即ち、定着動作時には、制御カ
ム51を駆動するモータ55に回転指令を与え、該制御
カム51よりヒートローラ40を上下方向に移動させ
る。
【0072】(b) カード送り制御及びフィルム送り制御 情報カードXがコートフィルムYの転写開始位置に位置
付けられた後、CPU82から転写開始信号STが発せ
られて、カード送り制御と送り制御とが行われる。
【0073】カード送り制御は、転写時においては、上
記の如く読み出されて与えられる搬送速度データに基づ
いて、カード搬送モータ66を制御し、情報カードXを
平均速度Vで搬送する。
【0074】(c) オーバコート定着装置20の動作の詳
細 ヒートローラ40の電源がONされ、設定温度にウォー
ムアップすると、定着動作が開始される。そして、プリ
ンタ1より情報カードXを受け取り、次のようにして転
写位置まで情報カードXが搬送される。即ち、情報カー
ドXの後端が入口カードセンサS21を通過した後に一
旦情報カードXを入口カードセンサS21を完全に遮光
する位置までバックさせる。その後再び情報カードXを
ヒートローラ40方向に搬送し、入口カードセンサS2
1で情報カードXの後端を検出し、その位置を正しい基
準位置とする。これによりバックラッシュ等の誤差を除
去される。この基準位置を開始点としてカード搬送モー
タ66に加えるべきパルス数を計算し、当該情報カード
Xの始端がプラテンローラ27上に乗る転写位置を割り
出す。そして、当該転写位置まで情報カードXを搬送す
る。
【0075】次に、当該情報カードXの転写位置まで情
報カードXが搬送されてきた時点で、フィルムを転写す
る条件設定のためにフィルムの種類をチェックする。
【0076】コートフィルムYが通常ホログラムであっ
た場合は、ヒートローラ40を最下位の転写位置40b
へ移動させる。尚、ヒートローラ40が移動している間
は、ハロゲンランプ41への通電は禁止される。
【0077】次いで、フィルムタイプから搬送条件がセ
ットされる。即ち、制御部81は、速度設定テーブルか
ら当該フィルムタイプの設定速度Vに基づいてカード送
り制御する。
【0078】転写が開始され、カード搬送モータ66が
搬送・停止を繰り返しながら、平均速度Vで情報カード
Xを搬送する。転写途中で検知マークを検出することな
く、所定領域の転写を終えたときは、ヒートローラ40
を最上位の交換位置40cへ戻し、次の転写動作のため
に待機させる。次いで、巻取モータ60によりフィルム
Yを所定量巻取る。そして、カード搬送モータ66をO
Nして、情報カードXの排出を行う。
【0079】(d) コートフィルムYの剥離と情報カード
Xの形態矯正制御 図16はコートフィルムYの剥離と情報カードXの形態
矯正制御を例示したフローチャートである。
【0080】情報カードXは前記のように、ヒートロー
ラ40とプラテンローラ27とによって押圧状態に挾持
されて、排出側に搬送されながらその表面にコートフィ
ルムYが加熱・定着される。情報カードが剥離作動部位
101Aに到達すると以降、該剥離作動部位101Aで
コートフィルムYが押圧されながら接着され、その接着
されない部分が情報カードXから分離されて、情報カー
ドXが下流方向に移動される(S401)。
【0081】上記の転写処理中には、情報カードXは、
ヒートローラ40によって圧接・加熱されるのでカール
変形する。転写処理が終了すると(S402)、ユーザ
ーによってオペレートパネル上で、シート矯正用ローラ
102による曲がり矯正を行うかどうかが選択され、同
様に、シート矯正用ローラ102での所要のカード保持
時間が選択される。曲がり矯正を行うべく指定されたと
きは(S403)、情報カードXが12に示すように第
2キャプスタンローラ対28とシート矯正用ローラ10
2と排出側ローラ対29とに挾持された状態に搬送され
て、当該選択された保持時間が設定され(S405)、
情報カードXが当該状態で停止されて該状態に保持され
る(S406,4067)。よって転写処理中にカール
変形した形態のコート済みシートXは、加熱後の冷却過
程において、該形態とは相反する曲げ方向の形態にて保
持されて、その間にカール変形が補正される。そして、
設定されたカード保持時間が経過すると、情報カードX
が排出口23から排出される(S408)。
【0082】なお、本実施形態例では、ヒートローラ
(加熱手段)40に対して情報カードXが移動するもの
を示したが、加熱手段による圧接・加熱に当たって、情
報カードXを固定しておき、加熱手段を情報カードXの
面に沿って移動させるようにしたものに適用することも
可能である。その場合は、剥離手段は該加熱手段の移動
上流方向に該加熱手段から所定の距離だけ離して配置さ
れ、よって前記同様に加熱・定着作用する。
【0083】
【図面の簡単な説明】
【図1】コートフィルムの説明図であり、(a)はコー
トフィルムの断面構造を、(b)は熱的破断の状態を示
した断面図である。
【図2】本発明によるオーバコート定着装置をプリンタ
に接続した状態で示した全体断面図である。
【図3】図2におけるオーバコート定着装置20の拡大
断面図である。
【図4】ヒートローラの上下移動に係わる制御位置と制
御カムの姿態を示した図である。
【図5】ヒートローラの上下移動に係わる制御位置と制
御カムの姿態を示した図である。
【図6】ヒートローラの上下移動に係わる制御位置と制
御カムの姿態を示した図である。
【図7】ヒートローラの各検出位置と制御カムの姿態を
示した図であ
【図8】オーバコート定着装置における転写動作とコー
トフィルムの張架状態との関係を示した図である。
【図9】オーバコート定着装置の要部を示した簡略図で
ある。
【図10】本発明による加熱定着手段と形態矯正手段を
示した簡略構成図である。
【図11】本発明による加熱定着手段と形態矯正手段を
示した簡略構成図である。
【図12】本発明による加熱定着手段と形態矯正手段を
示した簡略構成図である。
【図13】剥離手段の他の形態例を示した簡略説明図で
ある。
【図14】剥離手段の他の形態例を示した簡略説明図で
ある。
【図15】オーバコート定着装置の制御部のブロックダ
イヤグラムである。
【図16】情報カードの形態矯正制御を例示したフロー
チャートである。
【符号の説明】
X 情報カード,コート済みシート(シート材) Y コートフィルム(フイルム材) 1 昇華型フルカラープリンタ 7 プリンタユニット 20 オーバコート定着装置 21 受入口 22 搬送パス 23 排出口 24 入口側ローラ対 26 第1キャプスタンローラ対 27 プラテンローラ 28 第2キャプスタンローラ対 29 排出側ローラ対 30 排出スタッカ 40 ヒートローラ(熱源部) 40a 中間の頭出し位置 40b 最下位の転写位置 40c 最上位の交換位置 41 ハロゲンランプ(ヒータ) 43 吊下揺動機構 49 圧縮バネ(第2の弾性体) 50 昇降駆動可変機構 51 制御カム 66 カード搬送モータ 80 制御装置 81 制御部(マイクロコンピュータ) 82 CPU 83 ROM 84 RAM 85 EEPROM(不揮発性メモリ) 101 剥離板(剥離手段) 101A 剥離作動部位 101B 剥離作動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 9:00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材とフイルム材との間に介在して
    いる接着剤を加熱する熱源部と、 前記熱源部と対向しており該熱源部と協働して前記シー
    ト材とフイルム材とを挟みつけて加熱圧接可能に支持す
    る挾持支持部材と、 前記挾持支持部材による挾持位置をシート材の面方向に
    沿って移動させるべく前記シート材とフイルム材とを移
    動させる移動手段と、 前記加熱圧接で前記シート材とフイルム材とより形成さ
    れたコート済みシートから当該コート済みシートの形成
    のために不要となった前記フイルム材を剥離させる剥離
    手段とを備えたシート形成装置において、 前記剥離手段が、前記シート材の移動下流方向に前記熱
    源部から所定の距離だけ離して配置されている、 ことを特徴とするシート形成装置。
  2. 【請求項2】 シート材とフイルム材との間に介在して
    いる接着剤を加熱する熱源部と、 前記熱源部と対向しており該熱源部と協働して前記シー
    ト材とフイルム材とを挟みつけて加熱圧接可能に支持す
    る挾持支持部材と、 前記熱源部と挾持支持部材とを前記シート材の面に沿っ
    て移動せしめる移動手段と、 前記加熱圧接で前記シート材とフイルム材とより形成さ
    れたコート済みシートから当該コート済みシートの形成
    のために不要となった前記フイルム材を剥離させる剥離
    手段とを備えたシート形成装置において、 前記剥離手段が、前記該熱源部の移動上流方向に該熱源
    部から所定の距離だけ離して配置されている、 ことを特徴とするシート形成装置。
  3. 【請求項3】 前記剥離手段は、 前記加熱圧接による前記シート材とフイルム材との接着
    が固定化されるに要する予定の距離以上に前記熱源部か
    ら離して設置されている、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシー
    ト形成装置。
  4. 【請求項4】 前記剥離手段は、 前記熱源部からの距離を可変に設置せしめる位置可変手
    段を備えた、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシー
    ト形成装置。
  5. 【請求項5】 前記熱源部と挾持支持部材とを接離可能
    に駆動する加圧駆動手段を備えた、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシー
    ト形成装置。
  6. 【請求項6】 前記加圧駆動手段は、 前記コート済みシートの後端が少なくとも前記剥離手段
    に到達した以降に加圧を解除すべく制御する加圧解除制
    御手段を備えた、 ことを特徴とする請求項5に記載のシート形成装置。
  7. 【請求項7】 前記加圧解除制御手段は、 前記シート材の移動経路中に設けたセンサによる当該シ
    ート材の位置検出信号に基づいて制御位置を設定する制
    御位置設定手段を備えた、 ことを特徴とする請求項6に記載のシート形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載のシート
    形成装置は、 前記熱源部と挾持支持部材との挾持部位よりも上流側に
    おける前記移動手段による搬送経路に前記シート材を支
    持するシート支持手段を備え、 前記剥離作動部位が、前記シート支持手段による支持部
    位と前記挾持部位とを結んでなる搬送面をなした該シー
    ト材の前記フイルム材との接合面よりも該シート材側に
    偏らせて設定されている、 ことを特徴とするシート形成装置。
  9. 【請求項9】 シート材を挾持して搬送する搬送手段
    と、 この搬送されたシート材とフイルム材とを加熱するヒー
    トローラと、 前記ヒートローラと協働して前記シート材とフイルム材
    とを搬送するプラテンローラと、 前記ヒートローラの加熱作用部位よりも下流側に位置す
    る剥離手段と、 前記剥離手段よりも前記シート材とフイルム材とより形
    成されたコート済みシート搬送下流側に位置するシート
    排出手段とを備えたシート形成装置において、 前記剥離手段の剥離作動部位と前記ヒートローラの加熱
    作用部位との距離が、前記シート材とフイルム材の種別
    に応じて予め設定されており、 該剥離作動部位が、前記搬送手段による挾持部位と前記
    ヒートローラとプラテンローラとによる挾持部位とを結
    んでなる搬送面をなした該シート材の前記フイルム材と
    の接合面よりも該シート材側に偏らせて設定されてい
    る、 ことを特徴とするシート形成装置。
  10. 【請求項10】 前記ヒートローラおよび/またはプラ
    テンローラは、 互いに接離可能に駆動する加圧駆動手段を備え、 少なくとも前記シート材の後端が前記剥離作動部位に到
    達するまで加熱圧接すべく設定されている、 ことを特徴とする請求項9に記載のシート形成装置。
  11. 【請求項11】 前記剥離手段は前記剥離作動部位を前
    記コート済みシート材に対して接離可能としたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項10に記載のシート形成装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項11に記載のシー
    ト形成装置を内蔵または接続可能にしていて、画像およ
    び/または情報を記録する、ことを特徴とするプリン
    タ。
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