JP5330132B2 - 消火栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズル付きホースを引き出して消火する消火栓装置に関し、特に、放水圧力を確認するための試験機能を備えた消火栓装置に関する。
従来、自動車専用道路などのトンネル内には、火災発生時に備えて消火栓装置が設置され、定期的に放水試験を行っている。放水試験は、消火栓装置内に収納されたホースを引き出して実際に放水し、圧力測定やホースの破損確認を行い、試験終了後にホースを巻き上げて収納している。
しかし、このような放水試験は多くの手間と時間がかかることから、消火栓装置のホースを接続した給水配管に設けた消火栓弁の2次側にメンテナンス用装置(点検用継手)を取り付け、放水試験時には、メンテナンス用装置にノズル付きのダミーホースを取り付けて放水試験を行い、ホースの引き出しと収納をしなくともノズル放水状態と水圧の確認ができるようにしている。
特開2000−279544号公報 特開2005−318972号公報
しかしながら、このような従来の消火栓装置にあっては、点検時にメンテナンス装置に装着するノズル付きのダミーホースを持参し、消火栓扉を開き、メンテナンス装置の蓋を外してダミーホースを装着して放水試験を行い、試験終了後にダミーホースを外してメンテナンス装置の蓋を閉じる作業が必要であり、メンテナンス装置に対するダミーホースの着脱が煩雑であり、トンネル内の50メートル間隔で設置されている消火栓装置の点検に手間と時間がかかるという問題がある。
また従来の点検はダミーホースのノズルから実際に放水することから、点検作業の際にトンネル内の車線規制をする必要があり、点検の際の車両規制の準備作業および点検終了後の規制解除作業に手間と時間かかかる問題もある。
本発明は、ダミーホースによる実放水を必要とすることなく、放水圧力を確認可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。
本発明は、加圧消火用水が供給される給水配管の接続部からノズル付きホースを接続したホース接続部までの間に、レバー操作により開閉される消火栓弁とノズル側の放水圧力を所定圧に調整する自動調圧弁を直列に接続し、自動調圧弁の2次側と排水側との間に、自動排水弁を接続した消火栓装置に於いて、
自動調圧弁とホース接続部との間に設けられ、通常切替位置で自動調圧弁の2次側をホース接続口に連通し、試験切替位置で自動調圧弁の2次側を排水側に連通する試験弁と、
試験弁と排水側との間に設けられ、所定の試験流量を排水側に流すオリフィスと、
オリフィスの1次側の圧力を放水圧力として表示する圧力計と、
試験弁と下側を軸に上下に開閉自在な消火栓扉との間に、試験弁の操作レバーを試験位置に操作した状態で消火栓扉の閉鎖を規制するストッパ機構と、
を備えたことを特徴とする。

また、本発明は、加圧消火用水が供給される給水配管の接続部からノズル付きホースを接続したホース接続部までの間に、レバー操作により開閉される消火栓弁と、ノズル側の放水圧力を所定圧に調整する自動調圧弁を直列に接続し、調圧弁の2次側と排水側との間に、自動排水弁を接続した消火栓装置に於いて、
自動調圧弁とホース接続部との間に設けられ、通常切替位置で自動調圧弁の2次側をホース接続口に連通し、試験切替位置で自動調圧弁の2次側を排水側に連通する試験弁と、
試験弁と排水側との間に設けられ、所定の試験流量を排水側に流すオリフィスと、
オリフィスの1次側の圧力を放水圧力として表示する圧力計と、
オリフィスの2次側に試験弁の試験切替位置への切替えで流れる圧力水を検知して作動する試験検出スイッチと、
試験検出スイッチの作動による試験の検出時に設置場所を示す赤色表示灯を消灯し、試験の非検出時に赤色表示灯を点灯する表示回路と、
を備えたことを特徴とする

ここで、試験弁はレバー操作により切り替えられる三方切替弁である

更に、自動排水弁と並列に、ホース側の圧力が所定を超えた時に開放する安全弁を設ける。

試験弁の排水側と自動排水弁の排水側とを同じ排水管に接続し、排水管の接続部と自動排水弁の排水側との間に、排水管からの逆流を阻止する逆止弁を設ける

試験弁の排水側と自動排水弁の排水側とを異なる排水管に接続しても良い

本発明によれば、消火栓装置に設けた試験用バルブ系統の中の試験弁を試験切替位置に切替えてレバー操作により消火栓弁を開操作すると、ポンプ起動により加圧供給された消火用水は試験弁からオリフィスを通って排水管に流れ、排水管に流れる流量はオリフィスで設定されたノズル放水量に相当する所定流量に設定され、メンテナンス装置にノズル付きのダミーホースを接続して行う実放水試験のようにトンネル内に放水する必要はなく、放水試験のためのトンネル内での交通規制を不要とし、簡単且つ容易に実放水に相当する試験を行って適確に放水圧力を確認することができる。
本発明による消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図 図1について扉側を外して本体内部構造を示した正面図 バルブ類収納部のバルブ系統と共に試験用バルブ系統の実施形態を示した説明図 試験用バルブ系統の他の実施形態を示した説明図 試験弁の試験切替位置への操作で消火栓扉の閉鎖を規制する試験バルブ系統の他の実施形態を示した説明図 試験検出スイッチにより赤色表示灯を制御する消火栓回路の実施形態を示した説明図
図1は本発明によるトンネルに設置される消火栓装置の実施形態を示した正面図である。図1において、消火栓装置10は、消火栓側の筐体12−1と消火器側の筐体12−2に分割した構造であり、前面に化粧板14−1,14−2を装着しており、筐体12−1、12−2に対し必要な機器及び部材を組付けた後に連結固定部15で固定した状態とし、この状態でトンネル現場に搬入して架台11上に設置している。
化粧板14−1,14−2には扉開口部16,17が設けられている。筐体12−1の扉開口部16は上下に2分割され、下側扉開口部に消火栓扉18を配置し、上側扉開口部に保守扉22を配置しており、その内部がホース収納空間及びバルブ類収納空間となっている。
消火栓扉18は、扉開口部16に対し下側の軸となるヒンジ21を中心に下向きに開閉自在に設けられており、マグネットと受け板を用いた下扉ロック機構70により閉止位置に閉じている。消火栓扉18は、ハンドル20を手前に引いて下扉ロック機構70の磁気吸着によるロックを外すことで前方に開閉することができる。
消火栓扉18の上には上向きに開閉する保守扉22が設けられており、マグネットと受け板を用いた上扉ロック機構68により閉止位置に閉じられており、点検時に消火栓扉18を開いて内側のロックを外すことで開くことができる。また、筐体12−1の上部両側には装置を吊り下げるための吊り輪25が取り付けられている。
筐体12−2の扉開口部17の右側には通報装置扉24が設けられ、ここに赤色表示灯26、発信機28、及び応答ランプ30を設けている。なお、通報装置扉24の内側には図2に示すように電話ジャック31を設けている。
赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押してスイッチボタンをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯するようにしている。
扉開口部17の左側には消火器扉32が設けられ、消火器扉32に対応した筐体12−2の内部を消火器収納空間とし、例えば2本の消火器を収納している。消火器扉32にはハンドル34が設けられ、ハンドル34を手前に引くとラッチが外れ、消火器扉32は左側をヒンジとして前方に開くことができる。また、消火器扉34の下側には覗き窓35が設けられ、外部から消火器の収納状態の有無を確認できるようにしている。
図2は図1について筐体12−1側の消火栓扉18を外し、保守扉22は上向きに開いてステー27で支持した状態で内部構造を示した正面図である。なお、保守扉22は、消火栓装置の保守以外には通常閉じられており、消火作業時も閉められたままで消火栓扉18のみ開放される。
図2において、筐体12−1の左側にはホース収納空間36が形成され、右側にバルブ類収納空間38を形成している。
ホース収納空間36には、ホースバケット構造が設けられる。ホースバケット構造にはフレームパイプを屈曲して水平方向で上下に配置したフレーム部分を持つバケットフレーム40が配置され、内部にホース収納空間を形成している。
バケットフレーム40の中央から右側にオフセットした位置、即ち扉開口部16の左右方向における略中央となる位置に、U字形パイプフレームを固定することで縦方向に2本のホースガイド42が位置してホース取出口45を仕切り形成している。更に、ホース取出口45の下側には、前方に張出し形成された張出ホースガイド47を設けている。
ホース取出口45を仕切り形成するホースガイド42及び張出ホースガイド47は、ホース44を引き出す際に内巻きしているホース44が崩れたり、扉開口部16に擦れてホース44が損傷したり折れたりすることを防ぎ、更に開放している消火栓扉18の右端又は左端にホース44が引っかかって引き出せなくなることを防ぐ。
特に、張出ホースガイド47はホース44を左方向に引き出す際のホースの急激な折れ曲がりを緩和して滑らかな引き出しを可能とする。
バケットフレーム40及び筐体内壁で囲まれたホース収納空間36にはホース44が内巻きして収納されている。ここで、右側のバルブ類収納空間38の下部にはホース接続口46が配置されており、ホース接続口46にホース44の1次側を接続した後、ホース44をホース収納空間36に巻き込むことになるが、この場合のホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
即ち、ホース接続口46に接続したホース44は、まず筐体12−1の下側内壁に沿うようにホース収納空間36方向に向かい、ホース収納空間36の下側から巻き込まれ、第1筐体左側面内面を伝って筐体上方に向かい、その後に、右回りに収納空間内に巻き込まれ、最後にノズル48を装着したホース先端をバケットフレーム40の中央から右側にオフセットして扉開口部16の中央付近に取り付けられたホースガイド42で形成されたホース取出口45から取り出し、上側のバケットフレーム40の右端に固定しているノズルホルダー50にノズル48を横向きに着脱自在に保持している。

ノズル48は放水部48aとハンドル48bから構成されており、ノズルホルダー50に対し放水部48aの横向きに保持した状態で、ハンドル48bは放水部48aの下側に位置して消火栓扉18の開放による下側扉開口部の中央方向に向くように保持されている。
筐体12−1に設けたホース収納空間36の右側に配置したバルブ類収納空間38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口からホース接続口46に至る配管系統に、給水弁51、消火栓弁、自動調圧弁、自動排水弁、安全弁及びメンテナンス装置を設け、更に、メンテナンス装置60にノズル付きダミーホースを接続せずに放水圧力を確認する試験を可能とする本発明による試験用バルブ系統が組み込まれている。
このうち消火栓弁に設けた消火栓弁開閉レバー64に対応してレバーの操作案内用の銘板66が設けられており、銘板66の裏側に消火栓弁、自動調圧弁、自動排水弁、安全弁および試験用バルブ系統が配置されている。
ここで、上側のバケットフレーム40の右端に取り付けたノズルホルダー50に装着されたノズル48は、バルブ類収納空間の前面側に配置された消火栓弁開閉レバー64付近に配置され、ノズル48を取り出して消火栓弁を開くという相互に関連した操作を行い易くしている。
図3は図1のバルブ類収納空間のバルブ系統と共に試験用バルブ系統の実施形態を示した説明図である。図3において、バルブ類収納空間38には、給水弁51、消火栓弁54、自動調圧弁56及び三方弁を使用した試験弁72が縦方向に連設配置されている。自動排水弁58は消火栓弁54の2次側に装着され、自動排水弁58と並列に安全弁59が接続されている。
試験弁72は共通ポートP0、第1切替ポートP1、第2切替ポートP2を持ち、共通ポートP0に自動調圧弁56の2次側を接続し、第1切替ポートP1はホース44のホース接続口46側の配管に接続し、第2切替ポートP2はオリフィス74を介して排水管75に接続している。
ホース接続口46への配管の途中にはメンテナンス装置60が設けられる。また試験弁72の第1切替ポートP1からホース接続口46に至る配管と排水管75との間には、自動排水弁58と安全弁59が並列接続され、続いて逆止弁80を介して排水管75に接続している。
試験弁72の第2切替ポートP2とオリフィス74との間には試験時に放水圧力を表示するための圧力計76が設けられている。またオリフィス74と排水管75の間には、試験時に流れる圧力水を検知して試験中信号を出力する例えば圧力スイッチを用いた試験検出スイッチ78を設けている。
ここで、試験弁72は通常切替位置にレバー72aを切替えていると、共通ポートP0と第1切替ポートP1が連通し、第2切替ポートP2を遮断している。また試験時にレバー72aを試験切替位置に切り替えていると、共通ポートP0と第2切替ポートP2が連通し、第1切替ポートP1が遮断している。
本実施形態の試験用バルブ系統は、試験弁72、オリフィス74、圧力計76、試験検出スイッチ78及び逆止弁80で構成され、それ以外の消火栓弁54、自動調圧弁56、自動排水弁58、安全弁59およびメンテナンス装置60は従来と同じ構成をとる。
試験弁72は通常時は共通ポートP0と第1切替ポートP1とを連通する位置にレバー72aの操作で切替られている。消火栓弁54には直接に消火栓弁開閉レバー64が装着されている。即ち消火栓弁開閉レバー64が図2の上向き位置の閉位置のとき、消火栓弁54は閉状態であり、このとき配管内に消火用水が存在せず、圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。
消火栓弁開閉レバー64を下向きとなる開位置に操作すると、消火栓弁54が開放位置に作動され、配管内の圧が上昇して自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口55から加圧された消火用水を自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、試験弁72を介してホース44側に供給するようにしている。
同時に消火栓弁開閉レバー64の背後に設置しているスイッチがオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー64を元の上向き位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、同時にスイッチがオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
試験バルブ系統に設けたオリフィス74はホース44のノズル48から放水した場合に相当する所定流量となるように排水管75に流す試験流量を設定する。即ち、オリフィス74はノズル48に相当する流量を流すもので擬似的なノズルとして機能する。圧力計76はオリフィス74の1次側の圧力を試験時の放水圧力として表示する。
逆止弁80はオリフィス74で決まる流量を排水管75に流す試験時に、排水管75側からホース44側への消火用水の流れ込みを阻止する。
次に図3の実施形態による放水試験を説明する。放水試験を行う際には、図1に示した消火栓扉18を開き、図3に示したように、バルブ類収納空間38に設けている試験弁72につき、通常切替位置となっている共通ポートP0と第1切替ポートP1を連通した状態から、レバー72aの操作により共通ポートP0を第2切替ポートP2に連通させる試験切替位置に切り替える。

この試験弁72の試験切替位置への切替状態で、図1に示した消火栓弁開閉レバー64を図示の閉止位置から下側の放水位置に切り替えると、消火栓弁54が開放位置に作動され、配管内の圧が上昇して自動排水弁58は閉鎖位置に作動され、同時に消火栓弁開閉レバー64の背後に設置しているスイッチがオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。
給水接続口55から加圧供給された消火用水は自動調圧弁56を通して所定圧に調圧された後、試験切替位置に操作している試験弁72からオリフィス74を通り、オリフィス74で決まる所定流量の消火用水を排水管75に流し、擬似的な実放水試験状態を作り出す。
この放水試験中に圧力計76の指示を見て放水圧力を確認し、正常か否か判断する。また試験中にあっては、排水管75に対し加圧消火用水が流れることで試験検出スイッチ78がオンして試験中信号を出力し、この試験中信号を監視室の制御盤などに送って表示することで、試験中にあることを報知できる。
また試験中にあっては、試験弁72からオリフィス74を介して排水管75に消火用水が流れるだけであり、メンテナンス装置60にノズル付きダミーホースを接続した実放水試験のように、トンネル内への放水が行われることはなく、放水試験の際にトンネル内での車線規制は不要であり、簡単且つ容易に放水試験ができる。圧力計76の指示を見て自動調圧弁56の調圧制御を設定変更したり、機器状態の確認を容易にすることができる。
放水試験を終了した場合には、消火栓弁開閉レバー64を元の上向き位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、同時にスイッチがオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。続いて試験弁72を試験切替位置から元の通常切替位置にレバー72aの操作で戻す。
図4は試験用バルブ系統の他の実施形態を示した説明図であり、この実施形態にあっては、試験弁72からオリフィス74を介して排水側に至る試験用バルブ系統につき独立した排水管に接続したことを特徴とする。
即ち、並列接続した自動排水弁58と安全弁59の排水管75aに対し、試験弁72とオリフィス74を備えた試験用バルブ系統について独立した排水管75bに接続し、試験時の排水による影響が自動排水弁58と安全弁59に及ばないようにしている。このため図3の実施形態で設けていた逆止弁80が不要となり、その分、使用する機器数を低減し、コストダウンできる。
図5は本発明による試験バルブ系統の他の実施形態を示したバルブ類収納空間の側面図であり、図5(A)に扉の閉鎖状態を示し、図5(B)に扉の開放状態で示している。
図5(A)において、バルブ類収納空間38には、消火栓弁54、自動調圧弁56及び三方切替弁を用いた試験弁72が縦方向に連設配置されている。なお、試験弁72の排水側は省略している。
消火栓弁54には直接に消火栓弁開閉レバー64が装着されている。即ち消火栓弁開閉レバー64が図示の上向き位置の閉位置のとき、消火栓弁54は閉状態であり、このとき配管内に消火用水が存在せず、圧がないことから図3に示した自動排水弁58は開状態にある。
消火栓弁開閉レバー64を下向きとなる開位置に操作すると、消火栓弁54が開放位置に作動され、配管内に圧が上昇して自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口から加圧された消火用水を自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース側に供給するようにしている。
同時に消火栓弁開閉レバー64の背後に設置しているスイッチがオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー64を元の上向き位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、同時にスイッチがオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
試験弁72は操作レバー72aによりホース側と試験系統となる排水側に切り替えることができる。図5(A)の消火栓扉18を閉じた状態で試験弁72は操作レバー72aを横に回してホース側に連通する通常切替位置となっている。図5(B)は消火栓扉18を開いて試験弁72の操作レバー72aを水平位置から下向きとなる垂直位置に回した上体であり、これにより試験弁72は排水側に連通する試験切替位置となっている。
消火栓扉18の内側下端にはストッパ部材18aが固定され、一方、試験弁72の操作レバー72aの先端にはストッパ受け部72bが屈曲形成されている。図5(B)のように消火栓扉18を開いて試験弁72の操作レバー72aを下向きとなる試験切替位置に操作すると、操作レバー72aの先端のストッパ受け部72bが消火栓扉18のストッパ部材18aの下側に入る。
この状態で消火栓扉18を閉鎖しようとすると、ストッパ部材18aが操作レバー72aのストッパ受け部72bに当たって動きが規制され、消火栓扉18を閉じることができない。
これによって試験弁72を試験切替位置に切替えたまま消火栓扉18を閉じてしまうことによる復旧忘れを未然に防止することができる。
図6は図1のトンネル消火栓装置に設けた消火栓回路の実施形態を示した回路図であり、この実施形態にあっては、試験検出スイッチによる試験の検出時に設置場所を示す赤色表示灯を消灯し、試験の非検出時に赤色表示灯を点灯することで、試験状態か通常状態か表示できるようにしている。
図6において、発信機28のスイッチボタンの押込み操作でオンする3回路の発信機スイッチ28−1〜28−3が設けられる。
発信機28のスイッチボタンの押込みによる発信機スイッチ28−2のオンで信号線93とコモン線92間に電流を流して発信信号を監視室の火災受信機に伝送して火災警報を出力させ、火災受信機側の動作で信号線91とコモン線90間に電源を供給し、発信機スイッチ28−1がオンしていることで、応答ランプ30を点灯させる。
また信号線93,94とコモン線92の間にはポンプ起動スイッチ84が並列接続される。
また、ポンプ起動スイッチ84は図2に示した消火栓弁開閉レバー64を開位置に操作したときにオンし、信号線94に電流を流してポンプ制御盤に対しポンプ起動信号を出力し、消火ポンプの運転を開始させる。
赤色表示灯26は信号線96とコモン線95の間に接続され、本実施形態にあっては、赤色表示灯26と直列に試験検出スイッチ78を直列接続している。試験検出スイッチ78は、図3に示したように、試験弁72の排水側に連通する試験切替位置への切替により排水管75に流れる消火用水の圧力を検出してオフし、試験弁72をホース側に連通する通常切替位置への切替えによる消火用水の停止による圧力低下を検出してオンする。
このため試験弁72が通常切替位置にあるときは、試験検出スイッチ78がオンすることから赤色表示灯26は点灯している。一方、試験弁を試験切替位置に切り替えると試験検出スイッチ78はオフとなり、赤色表示灯26は消灯することになる。このため試験中は赤色表示灯26が消灯し、通常状態にないことが遠方からも認識できる。
更に、試験検出スイッチ78と並列には発信機スイッチ28−3が並列接続され、例えば試験検出スイッチ78がオフしている状態で発信機釦28のスイッチボタンを押込み操作すると、発信機スイッチ28−3がオンすることで赤色表示灯26が点灯し、その玉切れによる消灯なのか、試験中による消灯なのかを確認できるようにしている。
なお、上記の実施形態にあっては、メンテナンス装置60をそのまま残しているが、メンテナンス装置60を取り外して、更にバルブ系統を簡単にしても良い。
また試験バルブ系統に設けた試験検出スイッチ78を、図1に示した赤色表示灯26の駆動回路に設け、試験検出スイッチ78は通常時にオン、試験中の圧力検出でオフとする構造とし、試験状態で試験検出スイッチ78がオフしているときは赤色表示灯26を消灯させ、試験検出スイッチ78がオンとなったら赤色表示灯26を点灯させ、試験弁72が試験切替状態か通常切替状態にあるかを報知するようにしても良い。
試験検出スイッチ78は排水管75に流れる消火用水の圧力を検出して試験中かどうかを検出しているが、これに限らず試験弁72のハンドル72aの回動位置を検出するスイッチを使用して試験中を判断するようにしても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:消火栓装置
12−1,12−2:筐体
18:消火栓扉
18a:ストッパ部材
44:ホース
48:ノズル
54:消火栓弁
55:給水管
56:自動調圧弁
58:自動排水弁
59:安全弁
60:メンテナンス装置
64:消火栓弁開閉レバー
72:試験弁
72a:操作レバー
72b:ストッパ受け部
74:オリフィス
75,75a,75b:
76:圧力計
78:試験検出スイッチ

Claims (6)

  1. 加圧消火用水が供給される給水配管の接続部からノズル付きホースを接続したホース接続部までの間に、レバー操作により開閉される消火栓弁とノズル側の放水圧力を所定圧に調整する自動調圧弁を直列に接続し、前記自動調圧弁の2次側と排水側との間に、自動排水弁を接続した消火栓装置に於いて、
    前記自動調圧弁とホース接続部との間に設けられ、通常切替位置で前記自動調圧弁の2次側を前記ホース接続口に連通し、試験切替位置で前記自動調圧弁の2次側を排水側に連通する試験弁と、
    前記試験弁と排水側との間に設けられ、所定の試験流量を排水側に流すオリフィスと、
    前記オリフィスの1次側の圧力を放水圧力として表示する圧力計と、
    前記試験弁と下側を軸に上下に開閉自在な消火栓扉との間に、前記試験弁の操作レバーを試験位置に操作した状態で前記消火栓扉の閉鎖を規制するストッパ機構と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  2. 加圧消火用水が供給される給水配管の接続部からノズル付きホースを接続したホース接続部までの間に、レバー操作により開閉される消火栓弁と、ノズル側の放水圧力を所定圧に調整する自動調圧弁を直列に接続し、前記自動調圧弁の2次側と排水側との間に、自動排水弁を接続した消火栓装置に於いて、
    前記自動調圧弁とホース接続部との間に設けられ、通常切替位置で前記自動調圧弁の2次側を前記ホース接続口に連通し、試験切替位置で前記自動調圧弁の2次側を排水側に連通する試験弁と、
    前記試験弁と排水側との間に設けられ、所定の試験流量を排水側に流すオリフィスと、
    前記オリフィスの1次側の圧力を放水圧力として表示する圧力計と、
    前記オリフィスの2次側に前記試験弁の試験切替位置への切替えで流れる圧力水を検知して作動する試験検出スイッチと、
    前記試験検出スイッチの作動による試験の検出時に設置場所を示す赤色表示灯を消灯し、前記試験の非検出時に前記赤色表示灯を点灯する表示回路と、
    を備えたことを特徴とする消火栓装置。
  3. 請求項1又は2記載の消火栓装置に於いて、前記試験弁はレバー操作により切り替えられる三方切替弁であることを特徴とする消火栓装置。
  4. 請求項1又は2記載の消火栓装置に於いて、前記自動排水弁と並列に、ホース側の圧力が所定を超えた時に開放する安全弁を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  5. 請求項1又は2記載の消火栓装置に於いて、前記試験弁の排水側と前記自動排水弁排水側とを同じ排水管に接続し、前記排水管接続部と前記前記自動排水弁の排水側との間に、前記排水管からの逆流を阻止する逆止弁を設けたことを特徴とする消火栓装置。
  6. 請求項1又は2記載の消火栓装置に於いて、前記試験弁の排水側と自動排水弁の排水側とを異なる排水管に接続したことを特徴とする消火栓装置。
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